JP2004189240A - 食品包装用多層フィルム - Google Patents

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JP2004189240A
JP2004189240A JP2002355772A JP2002355772A JP2004189240A JP 2004189240 A JP2004189240 A JP 2004189240A JP 2002355772 A JP2002355772 A JP 2002355772A JP 2002355772 A JP2002355772 A JP 2002355772A JP 2004189240 A JP2004189240 A JP 2004189240A
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food packaging
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Hiroyuki Yabuta
宏之 薮田
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Gunze Ltd
Gunze Kobunshi KK
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Gunze Ltd
Gunze Kobunshi KK
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Abstract

【課題】食品への色移りが低く、食品の隠蔽性が高く、調理後にも食品(特にソーセージなどの肉類)との密着性のよい食品包装用多層フィルムを提供する。
【解決手段】有色顔料及び接着性樹脂を含む中間層を、ポリアミド及びブロッキング防止剤を含む内層及びポリアミドを含む外層でサンドイッチしてなる食品包装用多層フィルム。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品を包装するための食品包装用多層フィルムに関する。本発明の多層フィルムは、チーズ、ソーセージ、魚などの食品、特にソーセージの包装に有用である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、ソーセージなどの食品のケーシングとしてナイロン単層からなるケーシングが知られていた。ナイロンはソーセージなどの食品との密着性がよいこと、酸素の透過性が低いこと、印刷性がよいことの利点を有しているが、水蒸気透過性が大きいため、長期保存するとソーセージなどの食品の水分が失われて表面がかたくなり、新鮮さが失われる欠点があった。
【0003】
また、ナイロンケーシングに顔料を配合した場合、例えばソーセージをボイルした場合にソーセージないし外部の沸騰水に色移りする場合があった。
【0004】
特許文献1及び特許文献2は、ソーセージケーシングなどの包装用フィルムを開示しているが、食品の隠蔽性、調理後の食品(特にソーセージなどの肉類)の密着性に改善の余地があった。
【0005】
本発明は、食品への色移りが低く、食品の隠蔽性が高く、調理後にも食品(特にソーセージなどの肉類)との密着性のよい食品包装用多層フィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−197679号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平7−16943号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の食品包装用多層フィルムを提供するものである。
項1. 有色顔料及び接着性樹脂を含む中間層を、ポリアミド及びブロッキング防止剤を含む内層及びポリアミドを含む外層でサンドイッチしてなる食品包装用多層フィルム。
項2. 中間層が接着性ポリプロピレンを含む項1に記載のフィルム。
項3. 項1または2に記載の多層フィルムからなるソーセージケーシング
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、ポリアミドを含む内層及び外層を中間層(接着剤層)で接着した3層構成のフィルムに関し、接着剤層に有色顔料を配合することで、十分な隠ぺい性を有しつつ、食品に対する色移りのない安全な、低コストの食品包装用多層フィルムが得られる。
【0010】
本発明において、内層および外層に配合されるポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、MXDナイロン(ポリメタキシリレンアジパミド)及びこれらの共重合体などが例示される。
【0011】
本発明において、中間層は内層と外層を接着する層であり、2つのポリアミド層(内層及び外層)を接着可能な接着性樹脂に有色顔料を配合したものである。接着性樹脂としては、オレフィン系重合体を例示することができる。該オレフィン系重合体としては、オレフィン類の単独重合体、相互共重合体、他の共重合可能なモノマーたとえば他のビニル系モノマー等との共重合体及びこれらの変性重合体等を例示できる。具体的にはたとえばポリエチレン(LDPE、LLDPEなど)、ポリプロピレン、ポリブテン、これらの相互共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性ポリオレフィン系樹脂等を例示できる。ここで変性ポリオレフィン系樹脂には、上記オレフィン類の単独又は共重合体等にたとえばマレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸又はその酸無水物、エステル若しくは金属塩等の誘導体を共重合たとえばグラフト共重合した変性重合体を代表的なものとして例示でき、上記変性重合体の単独又は他の成分、例えば他のポリオレフィン系樹脂との混合物が含まれる。特に好ましいポリオレフィン系樹脂はポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、アイオノマー樹脂、マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等であり、特に、マレイン酸変性ポリプロピレンが例示される。
【0012】
有色顔料としては、有機系及び無機系の顔料が例示できる。
【0013】
有機系の顔料としては、アゾ顔料(溶性アゾ系、不溶性アゾ系(モノアゾ、ジアゾ)、縮合アゾ系、金属錯塩アゾ系、ベンズイミダゾロン系)および多環系(フタロシアニン系、アントラキノン系、インジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、キノフタロン系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、金属錯塩系、メチン・アゾメチン系、ジケトピロロピロール系)などの有機顔料、水溶性染料(塩基性、酸性)、油溶性染料(アゾ系、アントラキノン系、ペリレン系など)が例示される。
【0014】
無機系の顔料としては、金属酸化物(酸化チタン系、酸化鉄系、複合酸化物系など)、クロム酸塩系、硫化物系、ケイ酸塩系、炭酸塩系が例示される。
【0015】
中間層の各成分の好ましい配合割合は、接着性樹脂40〜99%、好ましくは50〜97%;有色顔料1〜60%、好ましくは3〜50%である。中間層の接着性樹脂量が少なすぎると外層、内層との接着性が低下し、接着性樹脂量が多すぎると十分な隠ぺい性(着色)が得られない。
【0016】
内層には、ブロッキング防止剤を配合する。ブロッキング防止剤としては、シリカなどが例示される。ブロッキング防止剤の使用量は、好適な例ではポリアミドに対し約0.1〜4重量%、好ましくは約1.5〜3重量%程度用いればよい。更に、デンプンなどを塗布又は撤布して付着させる場合には内層のm当りの平均付着量が約0.3〜3.5g、より好ましくは約0.55〜2.5gとなるように付着させるのがよい。
【0017】
本発明包装用多層フィルムの対象とする被包装食品としてはハム、ソーセージ、ベーコン等の食肉加工品、魚肉加工品、並びにカマボコ、チクワ等のねり加工品、チーズ等の乳製品を例示できる。また包装用多層フィルムの形態としては、ケーシング、袋状物等を例示できる。多層プラスチックフィルムとしてシームレスチューブを用いる場合はたとえば適宜長にカットし、そのままケーシング、袋状物等として用いる等任意の方法を採ればよく、フラットなフィルムを用いる場合は常法により適宜形態の包装材とすればよい。
【0018】
本発明の包装用多層フィルムは、好ましくは縦方向(MD)に1〜5倍、横方向(TD)に1〜5倍延伸した熱収縮性フィルムが用いられる。
【0019】
本発明の好ましい多層フィルムの厚みは、内層3〜20μm(好ましくは3〜10μm)、外層3〜20μm(好ましくは3〜10μm)、中間層10〜30μm(好ましくは15〜25μm)、全体として15〜50μm、好ましくは30〜50μmである。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、酸素透過度及び水蒸気透過度が低く、食品への色の移行がほとんど無く、隠蔽性に優れた食品包装用多層フィルムが得られる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づきより詳細に説明する。
実施例1
下記の材料を用い、MD方向2.7倍延伸、TD方向に2.3倍延伸して本発明の多層フィルムを得た。
・外層(厚さ:5μm)
6ナイロン(商品名 KR4423;BASF社製)
・内層(厚さ:5μm)
6ナイロン(商品名 B4F;BASF社製) 100部
シリカ(140;ブロッキング防止剤;BASF社製) 2部
・中間層(厚さ:20μm)
接着性ポリプロピレン(PP) 100部
有色顔料(エチレン−プロピレンランダムコポリマー系マスターバッチ;黒色
商品名 P7090;A.Schulman社製) 2部
比較例1
内層にシリカを配合しないことを除いて実施例1と同様にして、3層フィルムを得た。
試験例1
実施例1と比較例1の各フィルムについての層間接着強度を測定した。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
Figure 2004189240
【0023】
試験例2
実施例1で得られた3層フィルムからなるソーセージケーシングにシャーリング工程を施し、層間剥離の有無について評価した。実施例1のソーセージケーシングでは層間剥離が発生せず良好であった。

Claims (3)

  1. 有色顔料及び接着性樹脂を含む中間層を、ポリアミド及びブロッキング防止剤を含む内層及びポリアミドを含む外層でサンドイッチしてなる食品包装用多層フィルム。
  2. 中間層が接着性ポリプロピレンを含む請求項1に記載のフィルム。
  3. 請求項1または2に記載の多層フィルムからなるソーセージケーシング。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081720A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Three M Innovative Properties Co メカニカルファスナー用雌材及び使い捨て紙おむつ

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