JP2004188777A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスの回数を少なくすることで、作業者にかかる負担を軽減する。
【解決手段】このインクジェット記録装置には、複数の吐出口が列状に配置され、吐出口から記録媒体に光硬化型のインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出されたインクに対して光を照射し、インクを硬化させる複数の光源と、各光源の光量を測定する光量測定センサと、各光源の目標光量値を記憶する記憶部と、光量測定センサの測定値及び記憶部の目標光量値を基に光源の光量を制御する制御部とを備えている。制御部は、各光源の測定値のうち、少なくとも1つの測定値が目標光量値未満である場合には、測定値が目標光量値未満であった光源とは異なる光源の光量を増加させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に光硬化性のインクを使用したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、インクジェット記録装置は印刷時の騒音が比較的小さく、印字の品質が良好であるため、現在、数多く使用されている。
インクジェット記録装置は、例えばピエゾ素子やヒータ素子等を用いて、記録ヘッドのノズルからインクを微小な液滴として紙等の記録媒体に向けて吐出し、該記録媒体にインクを浸透若しくは定着させながら、記録ヘッドと記録媒体の相対的な位置を移動させることにより、該記録媒体に画像を形成する。
インクジェット記録装置には、例えば、記録媒体上で記録ヘッドを往復移動させ、記録ヘッドの走査方向と直交する方向に記録媒体を搬送させることにより画像を形成するシリアルヘッド方式のものや、記録媒体の記録幅にわたるノズル列を有して固定された記録ヘッドを持ち、記録媒体を前記記録幅の方向と垂直方向に搬送させることにより画像を形成するラインヘッド方式のものがある。
【0003】
現在、商品や商品の包装材への印刷等の分野では、少量生産のニーズが高まっており、グラビア印刷方式やフレキソ印刷方式など製版を必要とする方式に比して少量を低コストに生産できるインクジェット方式の利用が展開している。
良く知られるように商品や商品の包装材には樹脂や金属などのインク吸収性のない素材が用いられることが少なくない。
このようなインク吸収性のない素材を記録媒体とするとき、記録媒体へのインクの定着を可能とするため、高粘度の光硬化性のインクを記録媒体上に吐出して付着させた後、紫外線等の光を照射することでインクを硬化定着させる光硬化方式のインクジェット記録装置が開発されている。
【0004】
従来、このような光硬化方式のインクジェット記録装置として、ラジカル重合系のインクを用い、多量の紫外線を一括に照射する構成とした紫外線硬化型のインクジェット記録装置が実用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−310454号公報(第4頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したようにラジカル重合系のインクを用いると、比較的多量の紫外線照射が必要となる。そのため、高出力の光源装置を搭載することとなって装置の長大化、装置の製造コストの増大を招くという問題がある。
この問題を解決するため、現在実用化されていないカチオン重合系のインクを採用することが考えられるが、カチオン重合系のインクは湿度依存性等の不安定な物性があるとともに、反射光等の弱い光により硬化反応する物性があるため取り扱いが難しく、実用化を困難にさせている。
例えば、光源の長期使用による劣化によってインクへの照度が低下したり、装置の小型化等の要請により光源を記録ヘッドに近づければ近づけるほど、インクミストによる照度の低下の影響が生じる。特に、各記録ヘッドに対して複数の光源が使用されている場合には、複数の光源により硬化反応に必要な照度を確保しているが、複数の光源のうち、1つの光源だけでも劣化したりインクミストの影響を受けたりして光量が低下してしまうと、硬化反応に必要な照度が確保できない。このように1つの光源の光量が低下するとその都度メンテナンスを行う必要があるが、上記のように複数の光源を使用した場合には、各光源の光量低下のタイミングが異なるために、メンテナンスの回数が多くなって、作業者へ負担がかかっていた。
【0007】
本発明の課題は、メンテナンスの回数を少なくすることで、作業者にかかる負担を軽減することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のインクジェット記録装置は、
複数の吐出口が列状に配置され、前記吐出口から記録媒体に光硬化型のインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから吐出された前記インクに対して光を照射し、前記インクを硬化させる複数の光源と、
前記各光源の光量を測定する光量測定センサと、
前記各光源の目標光量値を記憶する記憶部と、
前記光量測定センサの測定値及び前記記憶部の前記目標光量値を基に前記光源の光量を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記各光源の前記測定値のうち、少なくとも1つの前記測定値が前記目標光量値未満である場合には、前記測定値が前記目標光量値未満であった前記光源とは異なる前記光源の光量を増加させることを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、各光源の測定値のうち、少なくとも1つの測定値が目標光量値未満である場合には、制御部によって、測定値が目標光量値未満であった光源とは異なる光源の光量が増加されるので、劣化やインクミスト等により光源の光量が低下したとしても、他の光源によってその低下分の光量を補い、インクが硬化反応するだけの照度を維持することができる。そして、画像形成を行っているうちに、さらに他の光源の中から目標光量値未満となる光源が発生した場合には、再度残りの光源の光量を増加させて、インクが硬化反応するだけの照度を維持する。そして、目標光量値未満となる光源が多くなって、インクが硬化反応するだけの照度が維持できなくなると、作業者は、光量低下の原因となったインクを除去したり、劣化した光源を交換したりするメンテナンスを行う。このように、各光源のメンテナンスタイミングを合わせることで、メンテナンス回数を少なくでき、作業者にかかる負担を軽減することが可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記測定値が前記目標光量値未満であった前記光源に対して、最も近い前記光源の光量を増加させることを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、測定値が目標光量値未満であった光源に対して、最も近い光源の光量を制御部が増加させるので、目標光量値未満となった光源が照射するはずであった部分に対してもなるべく遅れのないように、光を照射することができる。これによりドット径がばらつくことを防止でき、画質を安定させることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記複数の光源を走査し前記光量測定センサに対向させる光源走査機構を備えていることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、光源走査機構が複数の光源を走査して光量測定センサに対向させるので、光量測定センサが光源の数だけ設けられていなくても全ての光源の光量を測定することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
前記光源走査機構は、前記記録ヘッドを走査することを特徴としている。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、光源走査機構が記録ヘッドを走査するので、記録ヘッドと光源とを一体化することが可能となる。したがって装置自体の小型化を進めることができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記光量測定センサを走査し前記複数の光源のそれぞれに対向させるセンサ走査機構を備えることを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、センサ走査機構が光量測定センサを走査して複数の光源のそれぞれに対向させるので、例えば、ラインプリント方式の適用されたインクジェット記録装置のように、光源が走査されない場合であっても、各光源毎の光量を測定することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記目標光量値と前記測定値との比較結果を作業者に報知する報知部を備え、
前記制御部は、前記目標光量値未満の前記測定値を認識した場合には、前記比較結果を前記報知部に報知させることを特徴としている。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、目標光量値未満の測定値を認識した場合には、制御部が、比較結果を報知部に報知させるので、作業者にメンテナンス時期が近いことを知らせることができる。したがって、メンテナンス時以前にそれに必要な準備を整えておくことができ、メンテナンスを効率的に行うことが可能となる。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録媒体において、
前記光源は、紫外線を照射して前記インクを硬化させることを特徴としている。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、インクを硬化させるために紫外線を照射する光源が用いられるので、他の光を照射する光源を用いたものよりも、硬化性を高め、さらにコストを抑えることができる。
【0022】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクとしてカチオン重合系のインクが用いられることを特徴としている。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、カチオン重合系のインクが吐出されたとしても、記録媒体の種類によって画質が不均一になることを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図8の図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置1の概略構成図である。
【0025】
インクジェット記録装置1は、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に記録ヘッドを走査しながら、カチオン重合系のインクにより画像を形成するシリアル方式のインクジェット記録装置である。このインクジェット記録装置1には、記録媒体を下方から支持するプラテン2が設けられており、プラテン2の上方には、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に走査するキャリッジ3が設けられている。
【0026】
キャリッジ3には、各色毎のインク(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)を吐出する複数の記録ヘッド4が搭載されている。図2に示すように、記録ヘッド4の吐出面41には、インクを吐出する複数の吐出口42が、記録媒体の搬送方向に沿って直線状に配列されている。
また、キャリッジ3には、走査方向に沿って記録ヘッド4と交互に並ぶように、記録媒体に着弾したインクを硬化させるための光照射装置5が設けられている。光照射装置5には、吐出口42の列方向に対して平行に一列で並ぶ複数の点状の光源51が、各吐出口42のそれぞれに対応するように配置されている。
【0027】
ここで、光源51としては、紫外線、電子線、X線、可視光、赤外光などを照射する様々な光源を用いることが可能であるが、硬化性、コスト等を考慮すると紫外線を照射する光源が好ましい。具体的には、例えば、蛍光灯、水銀ランプ、メタルハイドランプ、LED、紫外線レーザが挙げられる。
【0028】
そして、プラテン2の側方には、図1に示すように、各光源51の光量を測定する光量測定センサ6が、キャリッジ3の光照射装置5に対峙するように配置されている。つまりキャリッジ3が、複数の光源を走査させ光量測定センサ6に対向させる光源走査機構として機能するようになっている。光量測定センサ6は、対峙した光照射装置5に搭載される全ての光源51の光量を測定できるように、センサ走査機構8(図3参照)によって記録媒体の搬送方向(矢印A)に沿って走査させられるようになっている。
【0029】
そして、インクジェット記録装置1には、図3に示すように、各駆動部を制御する制御部7が設けられている。制御部7は、各種事項を表示するモニタ71、制御プログラムや制御データ(例えば各光源51の目標光量値等)を記憶する記憶部72が接続されており、記憶部72中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い、各種機器を制御するようになっている。
制御部7には、記録媒体の搬送機構9、キャリッジ3の駆動源31、センサ走査機構8、記録ヘッド4、光源51、光量測定センサ6が電気的に接続されている。なお、制御部7には、これら以外にもインクジェット記録装置1の各駆動部などが接続されている。
【0030】
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の光源検査時の動作について、図1〜図4を参照にして説明する。図4は、制御手順を表すフローチャートである。
【0031】
先ず、制御部7は、画像形成開始に伴って、1つめの光照射装置5と光量測定センサ6とが対峙する位置までキャリッジ3を移動させ、各光源51の光量測定を開始する(ステップS0)。
制御部7は、センサ走査機構8を制御して、1つめの光照射装置5に搭載される1つめの光源51と光量測定センサ6とを対峙させて、1つめの光源51を点灯させる。これにより光量測定センサ6は、光源51の光量を測定することになり(ステップS1)、制御部7は、光量測定センサ6から入力された測定値を記憶部72に書き込み記憶させる(ステップS2)。そして、制御部7は、1つめの光照射装置5に搭載される全ての光源の光量を測定するまで、センサ走査機構8を制御して各光源51と光量測定センサ6とを対峙させ、ステップS1及びステップS2を繰り返す(ステップS3)。
【0032】
1つめの光照射装置5に搭載される全光源51の光量測定が完了すると、制御部7は、記憶部72から各光源51の目標光量値と測定値とを読み出して比較する(ステップS4)。ここで、目標光量値は、使用するカチオン重合系インクの効果特性や、記録媒体へのインクの着弾量などの諸条件を考慮して算出したり、実験的に求めたりして、インクの硬化に必要な光量となるように設定されている。
【0033】
この比較により、各光源51の測定値のうち、目標光量値未満の測定値が1つ以上あった場合には、制御部7は、他の光源51、つまり目標光量値以上であった光源51の光量を増加させることで、インクが硬化反応するか否かを判断する(ステップS5)。硬化反応しないと判断された場合には、メンテナンスの必要な光源51が複数あるので、制御部7はモニタ71にメンテナンスが必要である旨の表示を行わせ(ステップS6)、画像形成を停止する(ステップS7)。
一方、硬化反応すると判断された場合には、制御部7は、モニタ71に目標光量値以下の光源51があることを表示させて(ステップS8)、目標光量値以上であった各光源51の光量を決定する(ステップS9)。この際、目標光量値未満の光源51が照射するはずであった領域を、他の光源51がカバーしてその領域内に着弾したインクを硬化するように、目標光量値以上の各光源51の光量は増加される。なお、ドット径のばらつきを防止するためにも、例えば、図2に示す光源51aが目標光量値未満であった場合には、この光源51aに対して、最も近い光源51b、51cのうち、少なくともいずれか1つの光量を増加させることが好ましい。この際、光源51bまたは光源51cに対して増加させる光量は、光源51aの対向面での照射光量が、光源51aが目標光量で照射した場合における前記対向面での照射光量と同等以上になるように、光源51a、51b、51cのプロファイルを基に所定の係数をかけて設定することが好ましい。なぜなら、光の強度には場所によって分布があるので、光源51aの光量が低下し、光源51b、51cで補完しようとしたときに、ただ同じ光量にするように制御しても、光源51b、51cに対向するプラテン部分で光量が増加するものの、光源51aに対向するプラテン部分では照射強度不足になるからである。
【0034】
そして、制御部7は、ステップS4で、1つめの光照射装置5に搭載される全ての光源51が、目標光量値以上の光量で照射可能であることが判断された場合や、ステップS9で各光源51の光量が決定された場合には、キャリッジ3に搭載される全ての光照射装置5を検査するまで、キャリッジ3を制御して各光照射装置5と光量測定センサ6とを対峙させ、上記行程を繰り返す(ステップS10)。そして、全ての光照射装置5の検査が完了すると、制御部7は画像形成を開始する。
【0035】
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1によれば、各光源51の測定値のうち、少なくとも1つの測定値が目標光量値未満である場合には、制御部7によって、測定値が目標光量値未満であった光源51とは異なる光源51の光量が増加されるので、劣化やインクミスト等により光源51の光量が低下したとしても、他の光源51によってその低下分の光量を補い、インクが硬化反応するだけの照度を維持することができる。そして、画像形成を行っているうちに、さらに他の光源51の中から目標光量値未満となる光源51が発生した場合には、再度残りの光源51の光量を増加させて、インクが硬化反応するだけの照度を維持する。そして、目標光量値未満となる光源が多くなって、インクが硬化反応するだけの照度が維持できなくなると、作業者は、光量低下の原因となったインクを除去したり、劣化した光源を交換したりするメンテナンスを行う。このように、各光源51のメンテナンスタイミングを合わせることで、メンテナンス回数を少なくでき、作業者にかかる負担を軽減することが可能となる。
目標光量値未満となった光源が照射するはずであった部分に対してもなるべく遅れのないように、光を照射することができる。これによりドット径がばらつくことを防止でき、画質を安定させることができる。
【0036】
また、キャリッジ3が複数の光源51を走査して光量測定センサ6に対向させるので、光量測定センサ6が光源の数だけ設けられていなくても全ての光源の光量を測定することができる。
そして、キャリッジ3が記録ヘッド4を走査するので、記録ヘッド4と光源51とを一体化することが可能となる。したがって装置自体の小型化を進めることができる。
さらに、目標光量値未満の測定値を認識した場合には、制御部7が、比較結果をモニタ71に報知させるので、作業者にメンテナンス時期が近いことを知らせることができる。したがって、メンテナンス時以前にそれに必要な準備を整えておくことができ、メンテナンスを効率的に行うことが可能となる。
【0037】
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、本実施形態では、シリアル方式のインクジェット記録装置1を例示して説明したが、本発明の構成は、記録ヘッドとしてラインヘッドが用いられるラインヘッド方式のインクジェット記録装置に適用することも可能である。ラインヘッド方式のインクジェット記録装置の場合には、複数の光源もラインヘッドに沿って配列されて固定されることが一般的であるために、各光源の光量を測定できるように、光源と同数の光量測定センサを各光源に対向するように設けたり、光源の個数よりも少ない個数の光量測定センサを、センサ走査機構によって光源の配列方向に沿って走査させて各光源に対向させたりする。なお、測定時に光源と光量測定センサとの間に何らかの部材(例えばプラテン)が配置されている場合には、その部材を光源からの光を透過する素材で形成していなければならない。
【0038】
また本実施形態では、記録ヘッド4と光照射装置5とが交互にキャリッジ3に配置される構成を例示したが、記録ヘッド4から吐出されて記録媒体に着弾したインクを照射できるのであれば如何なる配置でもよく、これ以外にも、例えば、図5に示すように、複数の記録ヘッド4の側方に1つの光照射装置5Aを配置する構成が挙げられる。この場合、光照射装置5Aには、複数の光源が搭載されることとなる。
そして本実施形態では、1つの光量測定センサ6によって、複数の光照射装置5の全ての光源51の光量を測定する構成であったが、図6に示すように、光量測定センサ6A、6B、6Cを各光照射装置5のそれぞれに応じるように複数設ける構成であってもよい。これにより、各光照射装置5に対して同時に光量測定を行うことができ、測定時間を短縮することができる。
【0039】
さらに本実施形態では、光量測定センサ6はプラテン2の側方で光源51の列方向に沿うように走査される構成を例示したが、プラテン2Aが光源からの光を透過する素材で形成されている場合には、図6に示すように、プラテン2Aの下方で光照射装置5に対向させるように、光量測定センサ6A、6B、6Cを走査する構成であってもよい。
【0040】
また、本実施形態では、光照射装置5に複数の光源51が走査方向に直交する方向に1列に配列されているが、光源が複数列、配列されていてもよい。例えば、図7に示すように、光照射装置5AにLED等の点状の光源52を、走査方向に直交する方向に2列配列する場合が挙げられる。この場合、光源52が目標光量値未満であると、低下した光量を補うために光源52aに対して、最も近い光源52b、52c、52dのうち、少なくともいずれか1つの光量を増加させることが好ましい。この際、光源52b、52c、52dの少なくともいずれか1つに対して増加させる光量は、光源52aの対向面での照射光量が、光源52aが目標光量で照射した場合における前記対向面での照射光量と同等以上になるように、光源52a、52b、52c、52dのプロファイルを基に所定の係数をかけて設定することが好ましい。
さらには、光源52aと走査方向に沿って並ぶ吐出口52bの光量を増加させれば、これら光源52a、52bが対応する吐出口42aから吐出されたインクのドット径が、他のインクのドット径と異なることをより防止することができる。
また、走査方向に直交する方向に複数配列されるのであれば、点状の光源でなくとも、図8に示すように、蛍光灯等の棒状の光源53を複数配列してもよい。このように棒状の光源53を用いると、光量測定センサを搬送方向に走査させなくても、全ての光源53の光量を測定することができる。
この場合、光源53aが目標光量値未満であると、低下した光量を補うために光源53aに対して、最も近い光源53b、53cのうち、少なくともいずれか1つの光量を増加させることが好ましい。
【0041】
そして、本実施形態では、検査結果を報知する報知部として、視覚的な報知を行うモニタ71を例示したが、作業者に報知できるのであれば如何なるものでもよく、例えば、聴覚的な報知を行うスピーカ等が挙げられる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、劣化やインクミスト等により光源の光量が低下したとしても、他の光源によってその低下分の光量を補い、インクが硬化反応するだけの照度を維持することができる。そして、画像形成を行っているうちに、さらに他の光源の中から目標光量値未満となる光源が発生した場合には、再度残りの光源の光量を増加させて、インクが硬化反応するだけの照度を維持する。そして、目標光量値未満となる光源が多くなって、インクが硬化反応するだけの照度が維持できなくなると、作業者は、光量低下の原因となったインクを除去したり、劣化した光源を交換したりするメンテナンスを行う。このように、各光源のメンテナンスタイミングを合わせることで、メンテナンス回数を少なくでき、作業者にかかる負担を軽減することが可能となる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、目標光量値未満となった光源が照射するはずであった部分に対してもなるべく遅れのないように、光を照射することができる。これによりドット径がばらつくことを防止でき、画質を安定させることができる。
請求項3記載の発明によれば、光量測定センサが光源の数だけ設けられていなくても全ての光源の光量を測定することができる。
請求項4記載の発明によれば、記録ヘッドと光源とを一体化することが可能となる。したがって装置自体の小型化を進めることができる。
請求項5記載の発明によれば、例えば、ラインプリント方式の適用されたインクジェット記録装置のように、光源が走査されない場合であっても、各光源毎の光量を測定することができる。
【0044】
請求項6記載の発明によれば、作業者にメンテナンス時期が近いことを知らせることができる。したがって、メンテナンス時以前にそれに必要な準備を整えておくことができ、メンテナンスを効率的に行うことが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、インクを硬化させるために紫外線を照射する光源が用いられるので、他の光を照射する光源を用いたものよりも、硬化性を高め、さらにコストを抑えることができる。
請求項8記載の発明によれば、カチオン重合系のインクが吐出されたとしても、記録媒体の種類によって画質が不均一になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を表す側面図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置に備わる記録ヘッド、プラテン、光照射装置、光量測定センサを表す下面図である。
【図3】図1のインクジェット記録装置の主制御部分を表すブロック図である。
【図4】図3の制御部が検査時に行う制御手順を示すフローチャートである。
【図5】図1のインクジェット記録装置の変形例の機略構成を表す側面図である。
【図6】図2の記録ヘッド、プラテン、光照射装置、光量測定センサの変形例を表す下面図である。
【図7】図2の光源の変形例を表す下面図である。
【図8】図2の光源の変形例を表す下面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
3 キャリッジ(光源走査機構)
4 記録ヘッド
6 光量測定センサ
7 制御部
8 センサ走査機構
42 吐出口
51 光源
71 モニタ(報知部)
72 記憶部

Claims (8)

  1. 複数の吐出口が列状に配置され、前記吐出口から記録媒体に光硬化型のインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから吐出された前記インクに対して光を照射し、前記インクを硬化させる複数の光源と、
    前記各光源の光量を測定する光量測定センサと、
    前記各光源の目標光量値を記憶する記憶部と、
    前記光量測定センサの測定値及び前記記憶部の前記目標光量値を基に前記光源の光量を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記各光源の前記測定値のうち、少なくとも1つの前記測定値が前記目標光量値未満である場合には、前記測定値が前記目標光量値未満であった前記光源とは異なる前記光源の光量を増加させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    前記制御部は、前記測定値が前記目標光量値未満であった前記光源に対して、最も近い前記光源の光量を増加させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
    前記複数の光源を走査し前記光量測定センサに対向させる光源走査機構を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項3記載のインクジェット記録装置において、
    前記光源走査機構は、前記記録ヘッドを走査することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記光量測定センサを走査し前記複数の光源のそれぞれに対向させるセンサ走査機構を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記目標光量値と前記測定値との比較結果を作業者に報知する報知部を備え、前記制御部は、前記目標光量値未満の前記測定値を認識した場合には、前記比較結果を前記報知部に報知させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録媒体において、
    前記光源は、紫外線を照射して前記インクを硬化させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記インクとしてカチオン重合系のインクが用いられることを特徴とするインクジェット記録装置。
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