JP2004186358A - 半導体基板入替装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、前面開閉可能な搬送容器を開閉する少なくとも1台の搬送容器開閉装置と、前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置とから構成されることを特徴とする半導体基板入替装置。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板の工場間輸送容器のうち前面開閉輸送容器(Front Opening Shipping Box:FOSB)を開閉する輸送容器開閉装置と、工場内搬送容器(Front Opening Unified Pod:FOUP)を開閉する搬送容器開閉装置との間で半導体基板を搬送する半導体基板入替装置と、または、輸送容器開閉装置と搬送容器開閉装置と所定の処理を行う処理装置との間で半導体基板を搬送する半導体基板入替装置と、または、輸送容器開閉装置と所定の処理を行う処理装置との間で半導体基板を搬送する半導体基板入替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体の製造分野では、半導体基板の大型化(例えば半導体ウェーハの場合、200mmから300mm)や低汚染化、又はクリーンルームのクリーン度の向上化等が盛んに検討されている。そして、これらを実現するには諸設備の自動化が必要不可欠となる。これは、半導体基板の大型化にともないその容器も大型化して重量も増加し、作業員の負担がおおきくなるのを防ぐためである。また、半導体基板の汚染度を抑制し、クリーン度を向上させようとすると、作業員自体が汚染の問題となるので、上記と同様に作業を自動化しなければならない。
【0003】
そこで近年、半導体基板製造にかかわる半導体工場、製造装置、プロセス、システムなどの規格化、標準化が各設備メーカーなどによって進められている。さらに、半導体デバイス製造工場内で使用されている搬送容器も、200mmから300mmへの半導体基板の大型化にともなって同規格で製作され標準化されている。その主な構造は、図7に示すように、容器の両サイド側に持ち運び用の取っ手があり、容器のフロント側にドアを設けて密閉構造を保っているという構造である。そして、輸送容器についても同様の規格化、標準化の研究がなされている。
【0004】
そして、300mm半導体基板の輸送容器はいまだ規格化、標準化が決まっておらず数種類の輸送容器が製作されているものの、大方の標準化の方向に研究が進んでいる。その輸送容器の主なものは、信越ポリマー社製の物がある。(例えば、特許文献1参照)この輸送容器は、搬送容器同様の前面開閉が可能な輸送容器が採用されている。
【0005】
これにともない、輸送容器開閉装置のほうも少しずつではあるが前面開閉輸送容器に対応した輸送容器開閉装置が開発されている。これは、半導体デバイス工場内で使用されている搬送容器が前面開閉可能な搬送容器であって、搬送容器開閉装置が前面開閉可能な開閉装置なため、その開閉方法に合わせて開発されている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
一方、従来半導体デバイス工場では、上部開閉輸送容器に収納されている半導体基板をクリーンルーム内で取出して、前面開閉搬送容器に入れ替えを行っている。その半導体基板の入れ替え方法としては、従来の輸送容器開閉装置などにより、上部より上部開閉輸送容器にアクセスして上部開閉輸送容器の蓋を外してあけている。(例えば、特許文献2、特許文献3参照)その後、図示しない取出し装置により上部開閉輸送容器の上方より上部開閉輸送容器内部へアクセスして、半導体基板の入った内箱を保持したあと垂直上昇させて取出し・移載して、内箱の姿勢を変更後、内箱から半導体基板を前面開閉搬送容器に移し替える装置(例えば、特許文献4参照)、もしくは、上部開閉輸送容器の内箱を直接処理装置に移載した後、半導体基板を内箱より取出し、所定の処理を行う処理装置によって半導体基板に処理を行いその後、前面開閉搬送容器に収納して、他の処理装置へ搬送するという方法が行われている。(例えば、特許文献5、特許文献6参照)そして、その前面開閉搬送容器を各処理装置の搬送容器開閉装置に搬送し、前面開閉搬送容器の蓋をあけて半導体基板を一枚ないし複数枚取出して、所定の処理を行っている。
【0007】
そして、上部開閉輸送容器から取出した半導体基板を収納した内箱は、直接輸送容器の外部雰囲気と接するため、内箱の移載や半導体基板の入れ替え時は、一定のクリーン度を保った環境で行わなくてはならない。そのため、大掛りな設備となっている。
【0008】
一方、一つの前面開閉輸送容器から半導体基板を前面開閉可能な搬送容器開閉装置の一部に、一体に固定された移載装置により一枚ずつ取出し、前記搬送容器開閉装置から別体に配置された前面開閉可能な輸送容器開閉装置に載置された一つの前面開閉輸送容器に一枚ずつ半導体基板を収納するというように、単純に半導体基板を一枚ずつ前面開閉輸送容器から前面開閉搬送容器への順序で入れ替えを行うという装置が、徐々に開発されている。(例えば、特許文献1参照)
【0009】
しかし、システムとして構成された、前面開閉可能な輸送容器開閉装置と前面開閉可能な搬送容器開閉装置との半導体基板の入替に関する装置、また、前面開閉可能な輸送容器開閉装置と処理装置との半導体基板の入替装置、また、前面開閉可能な輸送容器開閉装置と前面開閉可能な搬送容器開閉装置と処理装置との半導体基板の入替・搬送に関する装置などのように、多種多様な工場の設備レイアウトに対応し、多様な半導体基板の入替・搬送動作に対応した半導体基板入替装置は、いまだ開発が進められていない。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−159288号公報
【特許文献2】
特開2001−057381号公報
【特許文献3】
特開2001−156144号公報
【特許文献4】
特開平9−027535号公報
【特許文献5】
特開平9−148399号公報
【特許文献6】
特開2002−110609号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決するため、前面開閉可能な輸送容器開閉装置と、前面開閉可能な搬送容器開閉装置との間で半導体基板の入れ替えまたは、並べ替えを行う半導体基板入替装置、また、前面開閉可能な輸送容器開閉装置と処理装置、また、前面開閉可能な輸送容器開閉装置と前面開閉可能な搬送容器開閉装置と処理装置との間での半導体基板入替装置をシステムとして構成し、多種多様な工場の設備レイアウトと、多様な半導体基板の入替・搬送動作に対応した半導体基板入替装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、所定の処理を行う少なくとも1台の処理装置と、前記輸送容器開閉装置と前記処理装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置と、一定のクリーン度を維持する為の清浄機構を上部に備えた上部部材と、外部雰囲気から遮蔽する遮蔽部材によって囲まれた遮蔽内で前記半導体基板の出し入れを行う入替部とから構成した半導体基板入替装置であって、前記遮蔽部材の一部に前記輸送容器開閉装置と前記処理装置とを備え、前記半導体基板を前記半導体基板搬送装置により前記輸送容器開閉装置と前記処理装置との間で双方向へ前記半導体基板を搬送することを特徴とする半導体基板入替装置としている。
【0013】
前記のように構成されているため、半導体基板は、一定のクリーン度を維持した空間で半導体基板の収納されている前面開閉輸送容器を輸送容器開閉装置により開いて、前面開閉輸送容器から半導体基板を半導体基板搬送装置により取り出し、所定の処理を行う処理装置へ直接搬送し、所定の処理を行う処理装置より、所定の処理が施された半導体基板を半導体基板搬送装置により取り出して、前面開閉輸送容器へ直接半導体基板を投入するというようにして、半導体基板の出し入れ搬送を直接行うことができる。
【0014】
また、複数の前面開閉輸送容器と複数の輸送容器開閉装置を設置して使用する事により、一つの容器を入れ替える時に半導体基板搬送装置と処理装置の動作を、その都度待たせることなく連続的に動作することができる。また、処理装置で処理を行った結果により、結果の種類毎にそれぞれの異なる前面開閉輸送容器へ収納することが出来る。そして、不具合の発生した半導体基板のみを異なる前面開閉輸送容器へ収納して、半導体基板の再処理を行うために再び他の工場へ輸送することも可能である。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、前面開閉可能な搬送容器を開閉する少なくとも1台の搬送容器開閉装置と、前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置と、一定のクリーン度を維持する為の清浄機構を上部に備えた上部部材と、外部雰囲気から遮蔽する遮蔽部材によって囲まれた遮蔽内で前記半導体基板の出し入れを行う入替部とから構成した半導体基板入替装置であって、前記遮蔽部材の一部に前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置とを備え、前記半導体基板を前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置との間で双方向へ前記半導体基板を搬送することを特徴とする半導体基板入替装置としている。
【0016】
前記のように構成されているため、半導体基板は、一定のクリーン度を維持した空間で半導体基板の収納されている前面開閉輸送容器を輸送容器開閉装置により開いて、前面開閉輸送容器から半導体基板を半導体基板搬送装置により取り出し、搬送容器開閉装置により開いた前面開閉搬送容器へ直接半導体基板を搬送し投入したり、搬送容器開閉装置により開いた前面開閉搬送容器から、半導体基板を半導体基板搬送装置により取り出して、前面開閉輸送容器へ直接半導体基板を投入するというようにして、半導体基板の出し入れを直接、前面開閉搬送容器から前面開閉搬送輸送容器へ、前面開閉搬送輸送容器から前面開閉搬送搬送容器へ行うことを可能としている。
【0017】
そのようにすることにより、どちらかの容器の中に収納されている半導体基板を、どちらか何も入っていない容器に一枚ずつまたは、一斉に移動することができたり、必要に応じて収納されている半導体基板の収納順番を入れ替えて他の容器へ移動することも出来る。また、複数の容器と複数の開閉装置を使用する事により、一つの容器から他の複数の容器へ半導体基板を振り分け、複数の容器から一つの容器へ必要な半導体基板を集約して収納することができる。そして、半導体基板を複数の容器に振り分ける際に、それぞれの容器を目的別や用途別に分けることにより、効率よく目的の工程や場所にそれぞれの容器を搬送することが出来る。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、前面開閉可能な搬送容器を開閉する少なくとも1台の搬送容器開閉装置と、所定の処理を行う少なくとも1台の処理装置と、前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置と前記処理装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置と、一定のクリーン度を維持する為の清浄機構を上部に備えた上部部材と、外部雰囲気から遮蔽する遮蔽部材によって囲まれた遮蔽内で前記半導体基板の出し入れを行う入替部とから構成した半導体基板入替装置であって、前記遮蔽部材の一部に前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置と前記処理装置とを備え、前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置と前記処理装置との間で双方向へ前記半導体基板を搬送することを特徴とする半導体基板入替装置としている。
【0019】
前記のように構成されているため、半導体基板は、一定のクリーン度を維持した空間で半導体基板の収納されている前面開閉輸送容器を輸送容器開閉装置により開いて、前面開閉輸送容器から半導体基板を半導体基板搬送装置により取り出し、搬送容器開閉装置により開いた前面開閉搬送容器へ直接搬送し投入したり、搬送容器開閉装置により開いた前面開閉搬送容器から、半導体基板を半導体基板搬送装置により取り出して、前面開閉輸送容器へ直接半導体基板を投入して、半導体基板の出し入れ搬送を直接前面開閉搬送容器から前面開閉輸送容器へ、前面開閉輸送容器から前面開閉搬送容器へ行うことができる。
【0020】
さらに、所定の処理を行う処理装置を構成しているので、未処理の半導体基板を処理装置へ搬送して処理を行い、所定の処理が完了した半導体基板は、目的の前面開閉輸送容器や前面開閉搬送容器などの容器へ搬送して収納することが出来る。
【0021】
また、複数の容器の中に収納されている半導体基板を、どれか一つの何も入っていない容器に一枚ずつまたは、一斉に移動することができたり、必要に応じて収納されている半導体基板の収納順番を入れ替えて他の収納容器へ移動することも出来る。また、複数の容器と複数の開閉装置を使用する事により、一つの容器から他の複数の容器へ半導体基板を振り分け、複数の容器から一つの容器へ必要な半導体基板を集約して収納することができる。そして、半導体基板を複数の容器に振り分ける際に、それぞれの容器を目的別や用途別に分けることにより、スムースに目的の工程や場所に容器を搬送することが出来る。
【0022】
また、処理前の半導体基板は、処理装置へ搬送し処理装置で処理を行っている時は、容器から容器への半導体基板の入替をおこなったり、並べ替えを行ったりして、待ち時間を効率的に活用することができる。さらに、処理装置を複数設置することにより、半導体基板の入替や並べ替え、所定の処理作業を効率よく行うことができる。
【0023】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2と請求項3に記載されている、前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置は、それぞれを区分けする区分け部材を前記遮蔽部材の一部に備えて前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置とを区分けしていることを特徴とする、請求項2ないし請求項3に記載の半導体基板入替装置としている。
【0024】
前記のように区分け部材を、輸送容器開閉装置と搬送容器開閉装置とをそれぞれに区分けするように、それぞれ輸送容器開閉装置と搬送容器開閉装置の側面に、それぞれの開閉装置の側面と平行になるように、それぞれの開閉装置の両側へ垂直になるように配置し、そして、それぞれの輸送容器開閉装置と搬送容器開閉装置とを取付けた半導体搬送装置を囲っている遮蔽部材の一部より、略直角に区分け部材を構成して、それぞれの輸送容器開閉装置と搬送容器開閉装置の周りの雰囲気を区分けしている。
【0025】
そのため、前面開閉輸送容器にパーティクルが付着している場合、パーティクルが気流の流れにより雰囲気中を漂って、隣接している前面開閉搬送容器、または、他の前面開閉輸送容器に付着するのを防いでいる。また、半導体基板搬送装置側より流出してくる気流の規正を行って、パーティクルの飛散を規正している。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる基板入替装置の好ましい一実施の形態について説明する。(なお、実施例の説明においては、前面開閉輸送容器はFOSB、輸送容器開閉装置はFOSB開閉装置、前面開閉搬送容器はFOUP、搬送容器開閉装置はFOUP開閉装置と称して説明する。)
図1は、本実施形態におけるFOUP・FOUP開閉装置、FOSB・FOSB開閉装置、半導体基板搬送装置の構成による基板入替装置の概略構成斜姿図である。
【0027】
本実施形態における半導体基板入替装置1は、半導体基板Wが複数収納されているFOSB70をFOSB開閉装置10によりFOSB70の蓋71を空けて待機させ、半導体基板Wを半導体基板搬送装置50によりFOSB70から取り出し、半導体基板Wが収納可能な領域を持ったFOUP80がFOUP開閉装置20によりFOUP80の蓋81があけられて待機しているところへ半導体基板Wを投入することにより、半導体基板WのFOSB70からFOUP80へ入替を行う半導体基板入替装置1として使用される。
【0028】
また、半導体基板Wが複数収納されているFOUP80をFOUP開閉装置20によりFOUP80の蓋81をあけて待機させ、半導体基板Wを半導体基板搬送装置50によりFOUP80から取り出し、半導体基板Wが収納可能な領域を持ったFOSB70がFOSB開閉装置10によりFOSB70の蓋71があけられて待機しているところへ半導体基板Wを投入することにより、半導体基板WをFOUP80からFOSB70へ入替を行う半導体基板入替装置1として使用される。
【0029】
<FOSB開閉装置>
<構成>
以下、本実施形態の各部の構造と作用もしくは動作を、順を追って説明する。まず、FOSB開閉装置10の主要な構成について説明する。
図1、図2、図4に示すように、FOSB開閉装置10は、少なくとも昇降部15を昇降動作するための昇降動作機構をその内部に構成しているベース部11を備えており、ベース部11の上部にはFOSB70を保持する保持機構とFOSB70を進退動作するための進退機構から構成される載置部12を備えている。また、FOSB開閉装置10を入替部2へ設置するとき、ベース部11の取付面16側に昇降可能に構成された昇降部15を備えている。そして、昇降部15の上部には開閉機構と保持機構とから構成される開閉部14を備えている。
【0030】
以上のようにFOSB開閉装置10は構成されており、FOSB開閉装置10を入替部2の前部部材45に取付ける時は、FOSB開閉装置10の取付面16を前部部材45の決められた取付位置に合わせ、昇降部15と開閉部14と載置部12の一部を半導体基板入替装置1の入替部2の内部に入り込むように取付を行う。このように取付けることにより、FOSB開閉装置10の載置部12に載置されたFOSB70の開閉動作を行っても、FOSB70の開閉動作する蓋71の部分は、一定のクリーン度を維持した入替部2の内部で蓋71の開閉動作が行われるので、半導体基板Wの汚染を予防することができる。
【0031】
<開動作>
FOSB開閉装置10によるFOSB70の蓋71の開動作としては、FOSB70を作業者または、図示していない搬送装置により待機位置17にあるFOSB開閉装置10の載置部12へ載置する。次に、作業開始信号により昇降部15が下限位置から上限位置に上昇を開始する。昇降部15が上昇完了すると、載置部12は保持機構を構成した載置部12の進退機構によってFOSB70を、載置部12へ保持すると共に、待機位置17から作業位置18へ前進する。載置部12が作業位置18に前進完了すると、昇降部15の上部に一体に構成されている開閉部14の開閉機構が動作して、FOSB70の蓋71をFOSB70の本体72より外すために開動作を開始する。そして、FOSB70の蓋71をFOSB70の本体72より開動作が完了すると、載置部12が作業位置18から待機位置17側へ一端後退する。載置部12が昇降部15の昇降動作をする時の干渉外まで移動すると、昇降部15が開閉部14にFOSB70の蓋71を保持したまま下限に下降を開始する。昇降部15が下限に下降完了すると、再び載置部12が作業位置18へ前進する。そして、前進完了すると、半導体基板搬送装置50へ作業許可信号を出して知らせる。
【0032】
<閉動作>
また、FOSB開閉装置10によるFOSB70の蓋71の閉動作としては、半導体基板搬送装置50からのFOSB70の取出し信号または、作業者などからによるFOSB70の取出し信号をFOSB開閉装置10で確認すると、載置部12が作業位置18より待機位置17へ後退する。後退完了後、昇降部15が下限から上限へ上昇を開始する。上昇完了後、待機位置17に待機していた載置部12が作業領域18に前進する。載置部12が前進完了すると、昇降部15の開閉部14に保持しているFOSB70の蓋71を、開閉部14の開閉機構によりFOSB70の本体72へ取付を開始する。FOSB70の蓋71の取付を完了すると、載置部12が作業位置18から待機位置17に後退する。載置部12が後退完了すると、昇降部15が上限より下限に下降を開始し下限に下降完了後、作業完了となる。
【0033】
なお、作業開始時または、作業完了後の昇降部15は、下限を定位置としているが、上限を定位置として待機していても良い。その場合の開動作は、最初に昇降部15が上昇する部分を省略でき、閉動作は、最後の昇降部15の下降動作を省略することができる。そうすることにより、FOSB70の蓋71の開閉動作をより早く完了することが可能である。
【0034】
<FOUP開閉装置>
<構成>
次に、FOUP開閉装置20の主要な構成について説明する。
図1、図3に示すように、FOUP開閉装置20は、少なくとも昇降部25を昇降動作するための昇降動作機構と、水平動作を行うための水平動作機構をその内部に構成しているベース部21を備えており、ベース部21の上部にはFOUP80を保持する保持機構とFOUP80を進退動作するための進退機構から構成される載置部22を備えている。また、FOUP開閉装置20を入替部2へ設置するとき、ベース部21の取付面26側に昇降可能に構成した昇降部25を構成しており、昇降部25の上部には開閉機構と保持機構をから構成される開閉部24を備えている。
【0035】
以上のようにFOUP開閉装置20は構成されており、FOUP開閉装置20を入替部2の前部部材45に取付ける時は、FOUP開閉装置20の取付面26を前部部材45の決められた取付位置に合わせ、昇降部15と開閉部14とを半導体基板入替装置1の入替部2の内部に入り込むように取付を行う。このように取付けることにより、FOUP開閉装置20の載置部22に載置されたFOUP80の蓋81の開閉動作を行っても、FOUP80の開閉動作を行う蓋81部分は、一定のクリーン度を維持した入替部2の内部に連通した状態で蓋81の開閉動作を行うので、半導体基板Wの汚染を予防することができる。
【0036】
<開動作>
FOUP開閉装置20によるFOUP80の蓋81の開動作を図2及び図3を基に説明すると、まず、FOUP80を作業者または、図示していない搬送装置により待機位置27にあるFOUP開閉装置20の載置部22へ載置する。次に、
作業開始信号により載置部22は、保持機構を構成した載置部22の進退機構によってFOUP80を、載置部22へ保持すると共に、待機位置27から作業位置28へ前進する。載置部22が作業位置28に前進完了すると、昇降部25の上部に一体に構成されている開閉部24の開閉機構が動作して、前面開閉搬送輸送容器80の蓋81をFOUP80の本体82より外すために開動作を開始する。
そして、FOUP80の蓋81をFOUP80の本体82より開完了すると、昇降部25全体がFOUP80の蓋81を保持したまま、FOUP80の本体82から離れる方向へ決められた位置まで水平移動する。そして、水平移動完了後、昇降部25は下限に下降を開始する。昇降部25が下限に下降完了すると、半導体基板搬送装置50へ作業許可信号を出して知らせる。
【0037】
<閉動作>
また、FOUP開閉装置20によるFOUP80の蓋81の閉動作を説明すると、半導体基板搬送装置50からのFOUP80の取出し信号または、作業者などからによるFOUP80の取出し信号を搬送送容器開閉装置20が確認すると、
昇降部25が上昇動作を開始する。そして、昇降部25が上昇完了後、水平動作機構によりFOUP80の本体82へFOUP80の蓋81を取付けるために水平移動する。水平移動完了後、開閉部24の開閉機構が動作して、FOUP80の蓋81をFOUP80の本体82へ取付けるために閉動作を開始する。そして、
FOUP80の蓋81をFOUP80の本体82へ取付け完了すると、載置部22が作業位置28から待機位置27へ進退機構により後退をする。そして、載置部22が後退完了後、作業完了となる。なお、作業完了は、FOUP80の蓋81をFOUP80の本体82へ取付けが完了した時を作業完了としてもよい。
【0038】
<半導体基板搬送装置>
<構成>
次に、半導体基板搬送装置50の主要な構成について説明する。
図2、図5、図9に示すように、半導体基板搬送装置50は、少なくともアーム部52を昇降させる昇降機構をその内部に備えているベース部51と、ベース部51の一部に半導体基板搬送装置50を構成されている各機構が動作するために必要なユーティリティー供給部と、各機構を制御する上で必要な制御信号の通信をするための信号通信部を備えたインターフェース部59を備えている。アーム部52は、ベース部51の上部にベース部51の内部に構成された昇降機構に連動して昇降する、アームベース53を備えており、図5(a)ではアームベース53の上面には、第1アーム群54と第2アーム群55が回動可能に一対に配置され、それぞれのアームの先端には、半導体基板Wを一枚ずつ保持する保持機能を有した、第1ハンド56と第2ハンド57を設けている。
【0039】
そして、第1のハンド56と第2のハンド57が重なって動作する時、第1ハンド56が上側、第2ハンド57が下側の配置となり、第1アーム群54と第2アーム群55は、お互いが干渉し合わないようにそのアーム形状を形成している。
なお、第1ハンド、第2ハンドの上下関係はどちらが上側でも下側でも良い。さらに、ベース部51は、アーム部52を昇降させる昇降機構以外に、アーム部52をベース部51の中心を軸に回動することを可能とする、回動機構を更に備えても良い。
【0040】
また、本実施例は2つのアーム群を備えた半導体基板搬送装置としているが、図5(b)に示すように、1つのアーム群でも良い。また、他の実施例として図5(c)に示すように、X軸に対して平行に進退するスライド機構を構成したアーム部52としてもよい。また、ハンドは半導体基板Wを一枚保持するハンド以外に、半導体基板Wを一斉に複数枚保持することを可能とした、複数保持部を有するハンドとしてもよい。
【0041】
なお、半導体基板搬送装置50を固定する時は、ベース部51の下部に形成されている図示しないボルト孔を利用して、直接、移動機構の無い下部部材41に設置するか、または、Y軸方向へ移動機構のある下部部材41に設置する。
【0042】
<半導体基板入替装置>
<構成>
次に、半導体基板入替装置1の構成について説明する。図2は、図1を分割した概略構成分解斜視図である。また、図9は図1の上部、背部、両側部を取り除いた一部部材を取り除いた概略構成斜姿図である。
図1、図2、図9に示すように、入替部2は一定の限られた空間領域を形成するように、少なくとも上部部材40と下部部材41と右側部部材42と左側部部材43と背部部材44と前部部材45とが一体となるように、図示していないボルトなどの固定部材で形成している。そして、右側部部材42と左側部部材43と背部部材44と前部部材45は、内部空間が目視できる部分を少なくとも一部に構成している。また、前部部材45は、容器投入取出部3が設けられており、FOSB開閉装置10とFOUP開閉装置20が取りる付けられるように、図示していない決められた寸法で取付け孔が設けられている。
【0043】
さらに、前部部材45は、FOSB開閉装置10またはFOUP開閉装置20の昇降部がするための開口部、半導体基板搬送装置50がFOSB開閉装置10または、FOUP開閉装置20に載置されている容器に対して、半導体基板Wの出し入れを行うための開口部を設けている。
【0044】
また、入替部2の上部部材40の上側には、限られた空間領域の雰囲気が、一定のクリーン度を保つ事ができる清浄機構30を備えている。さらに、図示しないが入替部2の内部気圧を入替部2の外部気圧よりも高い状態で維持する気圧調整機構を備えている。そして、一定のクリーン度を維持出来るように、入替部2の内部空間の気流を上部から下部に流れるように、そして、内部からが外部に流れるようにして、入替部2の外部雰囲気が入り込むのを防いでいる。
【0045】
また、下部部材41には半導体基板搬送装置50が定められた軌道を反複自在に移動動作ができるように構成されている。この動作機構は、例えば一対のボールネジとナットにより、ボールネジを走行軌道側に配置しナット側を半導体基板搬送装置50に配置して組合せ、ボールネジの一端に構成された駆動機構によりボールネジを正逆の回転を行って動作させる動作機構により、反復動作を行っている。また、入替部2の前部部材45には、容器投入取出部3が設けられており、
FOSB70または、FOUP80を開閉するFOSB開閉装置10または、FOUP開閉装置20が設置されている。なお、本実施例は容器投入取出部3を、前部部材45に構成しているが、これに限定されることなく、背面部材44、右側部部材43や左側部42のどれか一つ、または、それぞれに設けても良い。そうすることにより、半導体基板入替装置1の設置スペースの削減や、さまざまな工場レイアウトに対応可能である。
【0046】
さらに、前部部材45の一部には入力表示器60が図示しないボルトなどの固定部材により取付けられている。入力表示器60は、FOSB70やFOUP80の動作情報を表示したり、それぞれの容器内部に収納されている半導体基板Wの情報を表示したりしている。さらに、それぞれの情報を編集したり入力したりすることも出来る。さらに、半導体基板搬送装置50の搬送順序や搬送動作の設定を行うこともできる。また、基板入替装置1の自動モード、手動モードの動作の切替を行ったり、異常時の異常情報を表示したりしている。また、手動動作時には、それぞれの動作部を手動で操作することができる。
【0047】
その他、前部部材45の一部に表示器61が図示しないボルトなどの固定部材により取付けられている。この表示器61は、基板入替装置1の動作時、停止時などの簡単な情報を作業者が遠くから見た時、一目でわかるように表示している。
そして、半導体基板入替装置1になにか異常が発生した時は、ただちに復旧、異常対処を行えるようにしている。
【0048】
<実施例1>
次に、半導体基板入替装置1によるFOSB70とFOUP80との間で行う、
半導体基板Wを入れ替える動作の一例を説明する。定位置(初期位置)として、半導体基板搬送装置50の第1ハンド56・第2ハンド57は、半導体基板Wを保持していない。第1アーム群54・第2アーム群55は、図5のように縮んだ状態で、第1ハンド56と第2ハンド57が干渉しないように重なった位置とする。
まず、図示していない容器搬送装置により、半導体基板Wの収納されているFOSB70はFOSB開閉装置10の載置部12へ、半導体基板Wの収納されていないFOUP80はFOUP開閉装置20の載置部22へそれぞれ載置する。
【0049】
次に、載置されたそれぞれ容器をそれぞれの開閉装置の開動作により、それぞれの容器の蓋を外して半導体基板搬送装置50による、FOSB70とFOUP80との間で、半導体基板Wの投入取出動作が行えるように準備する。そして、FOSB開閉装置10から半導体基板Wの取出し許可信号が、FOUP開閉装置20から半導体基板Wの投入許可信号がでると、半導体基板搬送装置50が入替動作を開始する。
【0050】
決められた半導体基板WをFOSB70から取出すために、半導体基板搬送装置50がFOSB開閉装置10の半導体基板Wの取出し位置に移動する。移動完了後、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を定位置から取出し位置に動作させ、第1ハンド56をFOSB70に収納してある半導体基W取出し位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、半導体基板Wを第1ハンド56に保持させて決められた位置で停止する。そして、半導体基板Wが第1ハンド56に保持されているのを確認後、FOSB70内から第1アーム群54を動作させて第1ハンド56に半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。半導体基板Wを取出した第1ハンド56は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0051】
続いて、次の半導体基板WをFOSB開閉装置10から取出すために、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を定位置から取出し位置に動作させ、第2ハンド57をFOSB70に収納してある半導体基W取出し位置で停止する。そして、第2ハンド57の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、半導体基板Wを第2ハンド57に保持させて決められた位置で停止する。そして、半導体基板Wが第2ハンド57に保持されているのを確認後、FOSB70内から第2アーム群55を動作させて第2ハンド57に半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。半導体基板Wを取出した第2ハンド57は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0052】
次に、取出した半導体基板WをFOUP80へ投入するために、半導体基板搬送装置50がFOUP開閉装置20の半導体基板Wの投入位置に移動する。移動完了後、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を半導体基板W保持位置から投入位置に動作させ、第1ハンド56をFOUP80の決められた半導体基W収納位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持解除動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに下降させ、半導体基板Wを第1ハンド56からFOUP80の半導体基板Wの収納位置に収納して決められた位置で停止する。そして、半導体基板Wが第1ハンド56から保持解除されたのを確認後、FOUP80内から第1アーム群54を動作させてなにも保持していない第1ハンド56を抜き出す。半導体基板WをFOUP80へ収納した第1ハンド56は、定位置で停止する。
【0053】
続いて、次の半導体基板W収納位置に、第2ハンド57に保持している半導体基板Wを投入するために、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を半導体基板W保持位置から投入位置に動作させ、第2ハンド57をFOUP80の決められた半導体基W収納位置で停止する。そして、第2ハンド57の保持機構の保持解除動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに下降させ、半導体基板Wを第2ハンド57からFOUP80の半導体基板Wの収納位置に収納して決められた位置で停止する。そして、半導体基板Wが第2ハンド57から保持解除されたのを確認後、FOUP80内から第2アーム群55を動作させてなにも保持していない第2ハンド57を抜き出す。半導体基板WをFOUP80へ収納した第2ハンド57は、定位置で停止する。
【0054】
前記のように、半導体基板搬送装置50によって半導体基板WをFOSB70からFOUP80へ順次繰り返して入替を行い半導体基板Wの入替作業が完了すると、半導体基板搬送装置50から作業完了の信号がFOSB開閉装置10とFOUP開閉装置20へ伝えられ、その後、それぞれの容器の蓋の取付動作を開始する。そして、蓋の取付が完了した開閉装置から容器取出し信号を出して、図示しない容器搬送装置によって作業の完了した容器を目的の場所に搬送していく。
【0055】
<実施例2>
次に、他の実施例の一つとして、半導体基板入替装置1によるFOSB70とFOUP80と入替部2の一部に隣接して連なった処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101との間で行う、半導体基板Wを入れ替える動作の一例を処理装置以外は図1を、処理装置は図11を用いて説明する。定位置(初期位置)として、半導体基板搬送装置50の第1ハンド56・第2ハンド57は、半導体基板Wを保持していない。第1アーム群54・第2アーム群55は、図5のように縮んだ状態で、第1ハンド56と第2ハンド57が干渉しないように重なった位置とする。処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101には、半導体基板Wが載置されておらず、受け渡し部101には半導体基板Wが一枚しか置けないこととする。
【0056】
なお、FOSB70とFOUP80のそれぞれの容器開閉装置による蓋の取り外しから、半導体基板搬送装置50への作業開始信号までの動作は、<実施例1>と同様のため省略する。
【0057】
次に、処理前の半導体基板WをFOSB70から取出すために、半導体基板搬送装置50がFOSB開閉装置10の半導体基板Wの取出し位置に移動する。移動完了後、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を定位置から取出し位置に動作させ、第1ハンド56をFOSB70に収納してある半導体基W取出し位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、処理前の半導体基板Wを第1ハンド56に保持させて決められた位置で停止する。そして、処理前の半導体基板Wが第1ハンド56に保持されているのを確認後、FOSB70内から第1アーム群54を動作させて第1ハンド56に処理前の半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。処理前の半導体基板Wを取出した第1ハンド56は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0058】
続いて、次の処理前の半導体基板WをFOSB開閉装置10から取出すために、
半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を定位置から取出し位置に動作させ、
第2ハンド57をFOSB70に収納してある半導体基W取出し位置で停止する。
そして、第2ハンド57の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、処理前の半導体基板Wを第2ハンド57に保持させて決められた位置で停止する。そして、処理前の半導体基板Wが第2ハンド57に保持されているのを確認後、FOSB70内から第2アーム群55を動作させて第2ハンド57に処理前の半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。処理前の半導体基板Wを取出した第2ハンド57は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0059】
次に、FOSB70から取出した処理前の半導体基板Wを処理装置100の受け渡し部101に載置するために、半導体基板搬送装置50が処理装置100の半導体基板Wの投入位置に移動する。処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101へ移動完了後、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を半導体基板W保持位置から処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101上部へ動作させ、第1ハンド56を、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101上部の決められた位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持解除動作をさせながらアームベース53をゆっくりと下降させ、処理前の半導体基板Wを第1ハンド56から処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101へ載置し、決められた位置で停止する。そして、処理前の半導体基板Wが第1ハンド56から保持解除されたのを確認後、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から第1アーム群54を動作させて、なにも保持していない第1ハンド56を抜き出す。処理前の半導体基板Wを処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101へ載置した第1ハンド56は、定位置で停止する。
【0060】
その後、処理装置100の移載機構により、処理装置100の受け渡し部101に載置されている処理前の半導体基板Wを処理装置100内部に取り込んで所定の処理を行う。そして、処理装置100による処理が完了すると、処理装置100の移載機構により処理の完了した半導体基板Wが処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に移載される。そして、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置されている処理済の半導体基板Wを、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54によって処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置されている処理済の半導体基板Wを再び取出す。
【0061】
処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から、処理済の半導体基板Wの取出し動作は、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を定位置から取出し位置に動作させ、第1ハンド56を処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置してある、半導体基W取出し位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、処理済の半導体基板Wを第1ハンド56に保持させて決められた位置で停止する。そして、処理済の半導体基板Wが第1ハンド56に保持されているのを確認後、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から第1アーム群54を動作させて第1ハンド56に処理済の半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。処理済の半導体基板Wを取出した第1ハンド56は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0062】
次に、第2ハンド56に保持している処理前の半導体基板Wを処理装置100の受け渡し部101に載置するために、半導体基板搬送装置50が半導体基板Wの投入位置に移動する。処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101へ移動完了後、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を半導体基板W保持位置から処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101上部へ動作させ、第2ハンド57を、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101上部の決められた位置で停止する。そして、第2ハンド57の保持機構の保持解除動作をさせながらアームベース53をゆっくりと下降させ、処理前の半導体基板Wを第2ハンド57から処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101へ載置し、決められた位置で停止する。そして、処理前の半導体基板Wが第2ハンド57から保持解除されたのを確認後、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から第2アーム群55を動作させて、なにも保持していない第2ハンド57を抜き出す。処理前の半導体基板Wを処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101へ載置した第2ハンド57は、定位置で停止する。
【0063】
次に、第1のアーム群54によって処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から取出した処理済の半導体基板WをFOUP80へ投入するために、半導体基板搬送装置50がFOUP開閉装置20の半導体基板Wの投入位置に移動する。移動完了後、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を半導体基板W保持位置から投入位置に動作させ、第1ハンド56をFOUP80の決められた半導体基W収納位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持解除動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに下降させ、処理済の半導体基板Wを第1ハンド56からFOUP80の半導体基板Wの収納位置に収納して決められた位置で停止する。そして、処理済の半導体基板Wが第1ハンド56から保持解除されたのを確認後、FOUP80内から第1アーム群54を動作させてなにも保持していない第1ハンド56を抜き出す。処理済の半導体基板WをFOUP80へ収納した第1ハンド56は、定位置で停止する。
【0064】
再び、第1アーム群54によって半導体基板WをFOSB70から取出すために、半導体基板搬送装置50がFOSB開閉装置10の半導体基板Wの取出し位置に移動する。移動完了後、半導体基板搬送装置50の第1アーム群54を定位置から取出し位置に動作させ、第1ハンド56をFOSB70に収納してある半導体基W取出し位置で停止する。そして、第1ハンド56の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、処理前の半導体基板Wを第1ハンド56に保持させて決められた位置で停止する。そして、処理前の半導体基板Wが第1ハンド56に保持されているのを確認後、FOSB70内から第1アーム群54を動作させて第1ハンド56に処理前の半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。処理前の半導体基板Wを取出した第1ハンド56は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0065】
その後、処理装置100による処理が完了して、処理の完了した半導体基板Wが処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101で待機している。そして、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置されている処理済の半導体基板Wを、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55によって処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置されている処理済の半導体基板Wを再び取出す。
【0066】
第2アーム群55による処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101からの処理済の半導体基板Wの取出し動作は、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を定位置から取出し位置に動作させ、第2ハンド57を処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置してある、半導体基W取出し位置で停止する。そして、第2ハンド57の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、処理済の半導体基板Wを第2ハンド57に保持させて決められた位置で停止する。そして、処理済の半導体基板Wが第2ハンド57に保持されているのを確認後、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から第2アーム群55を動作させて第2ハンド57に処理済の半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。処理済の半導体基板Wを取出した第2ハンド57は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0067】
そして、再び第1ハンド56に保持している処理前の半導体基板Wを、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に載置する。以降の動作は、前記で記載した第1ハンド56の処理前の半導体基板Wの投入動作と同じ為、省略する。
【0068】
次に、第1アーム群54で収納完了したFOUP80の半導体基板Wの次の収納位置に、第2ハンド57に保持している処理済の半導体基板Wを投入するために、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を半導体基板W保持位置から投入位置に動作させ、第2ハンド57をFOUP80の決められた半導体基W収納位置で停止する。そして、第2ハンド57の保持機構の保持解除動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに下降させ、処理済の半導体基板Wを第2ハンド57からFOUP80の半導体基板Wの収納位置に収納して決められた位置で停止する。そして、処理済の半導体基板Wが第2ハンド57から保持解除されたのを確認後、FOUP80内から第2アーム群55を動作させてなにも保持していない第2ハンド57を抜き出す。処理済の半導体基板WをFOUP80へ収納した第2ハンド57は、定位置で停止する。
【0069】
そして、 再び第2アーム群55によって半導体基板WをFOSB70から取出すために、半導体基板搬送装置50がFOSB開閉装置10の半導体基板Wの取出し位置に移動する。移動完了後、半導体基板搬送装置50の第2アーム群55を定位置から取出し位置に動作させ、第2ハンド57をFOSB70に収納してある半導体基W取出し位置で停止する。そして、第2ハンド57の保持機構の保持動作をさせながらアームベース53をゆっくりとわずかに上昇させ、処理前の半導体基板Wを第2ハンド57に保持させて決められた位置で停止する。そして、処理前の半導体基板Wが第2ハンド57に保持されているのを確認後、FOSB70内から第2アーム群55を動作させて第2ハンド57に処理前の半導体基板Wを保持したまま半導体基板Wを取出す。処理前の半導体基板Wを取出した第2ハンド57は、半導体基板W保持待機位置で停止する。
【0070】
以降、前記のように半導体基板搬送装置50によって処理前の半導体基板WをFOSB70から処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101に搬送し、処理済の半導体基板Wを、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101から、FOUP80へ搬送して収納する動作を順次繰り返して行い、半導体基板Wの入替作業が完了すると、半導体基板搬送装置50から作業完了の信号がFOSB開閉装置10とFOUP開閉装置20へ伝えられ、その後、それぞれの容器の蓋の取付動作を開始する。そして、蓋の取付が完了した開閉装置から容器取出し信号を出して、図示しない容器搬送装置によって作業の完了した容器を目的の場所に搬送していく。
【0071】
以上のように、<実施例1>でFOSB70からFOUP80への半導体基板Wの入替を行う動作を説明したが、FOUP80からFOSB70への基板の入替を行うことも可能である。また、半導体基板Wの入替を行う半導体基板搬送装置50のアームを、1つのアームで行うことも可能であり、その際の半導体基板Wの入替動作は、2つアームで行う動作のどちらか片方の動作と同様である。さらに、収納されている半導体基板Wを一斉に取出すハンドを半導体搬送装置50に構成することによる半導体基板Wの入替動作は、1つのアームの動作と同様であり、FOSB70とFOUP80との間の半導体基板Wの入れかえを一度に行うことができるので、半導体基板Wの入替時間が極端に短縮することが出来る。
【0072】
また、<実施例2>ではFOSB70から処理装置100、処理装置100からFOUP80への順序で半導体基板Wの入替を行ったが、FOUP80から処理装置100、処理装置100からFOSB70への順序で半導体基板Wの入替を行っても良い。また、処理装置100の部分は、他の搬送装置としてもよい。また、処理装置100でなく入替部2内に半導体基板Wのオリフラを検知して半導体基板Wの位置出しを行う、位置出し装置を配置しても良く、その時の半導体基板Wの搬送動作としては、処理装置100の半導体基板Wの受け渡し部101への搬送動作と同じとすることが出来る。
【0073】
なお、<実施例1><実施例2>に説明した第1アーム群54と第2アーム群55の動作順序は、必ずしも、第1アーム群54から動作することに規正されるわけではなく、第2アーム群55からの動作を行っても良い。また、FOSB開閉装置10とFOUP開閉装置20と処理装置100は一台に限定されるわけではなく、図10に示すように、自由に台数の増減、取付け位置の変更を行っても良い。また、実施例はFOSB開閉装置10とFOUP開閉装置20を使用して、
FOSB70とFOUP80との間での半導体基板Wの入替を行っているが、複数のFOSB開閉装置10を複数の半導体基板入替装置1に設置して、複数のFOSB70の間で半導体基板Wの入替を行っても良い。一方、FOSB開閉装置10と処理装置100などその他の装置との組合せとしても良い。この場合の半導体基板Wの搬送動作としては、FOSB70から単純に半導体基板Wを取出すだけでも良く、再びFOSB70へ半導体基板Wを戻しても良い。
【0074】
その他、例えば<実施例1>の構成に区分け部材90を図8に示すように、FOSB開閉装置、FOUP開閉装置を区分するように、前部部材45のFOSB開閉装置10、FOUP開閉装置20を取付ける面から直角に起立させ、区分け部材90の面がFOSB開閉装置10、または、FOUP開閉装置20の側面と平行になるように、それぞれの開閉装置の両側、または、間へ区分け部材90を配置しする。なお、図8では、前部部材45に区分け部材90を取付けているが、
右側部部材42、左側部部材43、背部部材44にFOSB開閉装置10、FOUP開閉装置20を取付けるのであれば、前部部材45と同様に区分け部材90をFOSB開閉装置10、FOUP開閉装置20を区分けするように配置しても良い。
【0075】
そうすることにより、それぞれの前面開閉輸送容器70、前面開閉搬送容器80に付着していたパーティクルが、入替部2内部の気流により雰囲気中を漂い始めても他の前面開閉輸送容器70、前面開閉搬送容器80へ付着することを防げる。
【0076】
以上、上記のような半導体基板Wの入替の動作パターンは、FOSB開閉装置10やFOUP開閉装置20や基板搬送装置50や他の装置などの、数や組み合わせにより多数の動作パターンが考えられ対応することが可能である。そして、それらの動作パターンは入力表示器60により入力または選択を可能としている。
【0077】
【発明の効果】
このように、本発明の半導体基板入替装置は、FOSBとFOUPとの間で、
半導体基板Wの入替をおこなうことを可能とし、大掛りな半導体基板の入替装置を設置しなくても良く、設備スペースの大幅な有効活用を可能としている。また、
今までシステムとしてFOSB開閉装置を構成していなかった半導体基板入替装置とすることにより、半導体基板を異なる容器との間での入替、また、FOSBと他の装置との半導体基板の投入取出しを、標準化・規格化することができ、効率の良い半導体基板の搬送と設備コストを大幅に削減することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における概略構成斜視図
【図2】本発明の実施形態における概略構成分解斜姿図
【図3】本発明における搬送容器開閉装置の概略構成図であって、(a)正面図、(b)側面図
【図4】本発明における輸送容器開閉装置の概略構成図であって、(a)側面図、(b)背面図
【図5】本発明の実施形態における半導体基板搬送装置の概略斜姿図であって、(a)本実施例の概略構成斜姿図、(b)他の実施例の概略構成斜姿図、(c)他の実施例の概略構成斜姿図
【図6】本発明の実施形態に使用の前面開閉輸送容器の概略斜姿図
【図7】本発明の実施形態に使用の前面開閉搬送容器の概略斜姿図
【図8】本発明による他の実施形態の概略構成斜姿図
【図9】本発明の実施形態による一部部材を取り除いた概略構成斜姿図
【図10】本発明による他の実施形態の概略構成斜姿図
【図11】本発明による他の実施形態の概略構成斜姿図
【符号の説明】
1・・・半導体基板入替装置、2・・・入替部、3・・・容器投入排出部、10・・・輸送容器開閉装置(FOSB開閉装置)、11・・・ベース部、12・・・載置部、14・・・開閉部、15・・・昇降部、16・・・取付面、17・・・待機位置、18・・・作業位置、20・・・搬送容器開閉装置(FOUP開閉装置)、21・・・ベース部、22・・・載置部、24・・・開閉部、25・・・昇降部、26・・・取付面、27・・・待機位置、28・・・作業位置、30・・・清浄機構、40・・・上部部材、41・・・下部部材、42・・・右側部部材、43・・・左側部部材、44・・・背部部材、45・・・前部部材、50・・・半導体基板搬送装置、51・・・ベース部、52・・・アーム部、53・・・アームベース、54・・・第1アーム群、55・・・第2アーム群、56・・・第1ハンド、57・・・第2ハンド、59・・・インターフェース部、60・・・入力表示器、61・・・表示器、70・・・前面開閉輸送容器(FOSB)、71・・・蓋、72・・・本体、80・・・前面開閉搬送容器(FOUP)、
81・・・蓋、82・・・本体、90・・・区分け部材、100・・・処理装置、101・・・受け渡し部
Claims (4)
- 前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、
所定の処理を行う少なくとも1台の処理装置と、
前記輸送容器開閉装置と前記処理装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置と、
一定のクリーン度を維持する為の清浄機構を上部に備えた上部部材と外部雰囲気から遮蔽する遮蔽部材によって囲まれた遮蔽内で前記半導体基板の出し入れを行う入替部とから構成した半導体基板入替装置であって、
前記遮蔽部材の一部に前記輸送容器開閉装置と前記処理装置とを備え、前記半導体基板を前記半導体基板搬送装置により前記輸送容器開閉装置と前記処理装置との間で双方向へ前記半導体基板を搬送することを特徴とする半導体基板入替装置。 - 前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、
前面開閉可能な搬送容器を開閉する少なくとも1台の搬送容器開閉装置と、
前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置と、
一定のクリーン度を維持する為の清浄機構を上部に備えた上部部材と外部雰囲気から遮蔽する遮蔽部材によって囲まれた遮蔽内で前記半導体基板の出し入れを行う入替部とから構成した半導体基板入替装置であって、
前記遮蔽部材の一部に前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置とを備え、前記半導体基板を前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置との間で双方向へ前記半導体基板を搬送することを特徴とする半導体基板入替装置。 - 前面開閉可能な輸送容器を開閉する少なくとも1台の輸送容器開閉装置と、
前面開閉可能な搬送容器を開閉する少なくとも1台の搬送容器開閉装置と、
所定の処理を行う少なくとも1台の処理装置と、
前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置と前記処理装置との間で半導体基板を出し入れする半導体基板搬送装置と、
一定のクリーン度を維持する為の清浄機構を上部に備えた上部部材と外部雰囲気から遮蔽する遮蔽部材によって囲まれた遮蔽内で前記半導体基板の出し入れを行う入替部とから構成した半導体基板入替装置であって、
前記遮蔽部材の一部に前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置と前記処理装置とを備え、前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置と前記処理装置との間で双方向へ前記半導体基板を搬送することを特徴とする半導体基板入替装置。 - 前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置は、それぞれを区分けする区分け部材を前記遮蔽部材の一部に備えて前記輸送容器開閉装置と前記搬送容器開閉装置とを区分けしていることを特徴とする、請求項2ないし請求項3に記載の半導体基板入替装置。
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2002
- 2002-12-03 JP JP2002350717A patent/JP2004186358A/ja active Pending
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