JP2004184543A - 融着接続機 - Google Patents
融着接続機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004184543A JP2004184543A JP2002348894A JP2002348894A JP2004184543A JP 2004184543 A JP2004184543 A JP 2004184543A JP 2002348894 A JP2002348894 A JP 2002348894A JP 2002348894 A JP2002348894 A JP 2002348894A JP 2004184543 A JP2004184543 A JP 2004184543A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fusion
- fusion splicer
- holder
- fusion splicing
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
【解決手段】表示部2aと入力部2bとを有する本体2と、1組のホルダ台4と、1組の放電電極5と、風防カバー6とを有する融着接続部3と、光ファイバの端部をモニタするモニタ機構とを備え、対向配置された光ファイバ45の端部を放電によって融着接続する融着接続機1。本体2は、略直方体形状に成形され、長手方向一方の上部に表示部2aと入力部2bとが配置されると共に、他方上部に本体2と融着接続部3とがT字形をなすように配置され、入力部2bが掌中に保持可能に成形されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、対向配置された光ファイバを放電によって融着接続する融着接続機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバの端部を突き合せ、放電によって融着接続する融着接続機が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この融着接続機は、光ファイバの端部を観察する画像観察機構と、撮像画像から光ファイバ断面の輝度分布波形のパラメータデータを計測する画象処理部と、計測された前記パラメータデータを予めデータ登録部に登録されているファジー化データから帰属度を求めてファジー化して光ファイバ種別を識別するファジー演算部と、識別された前記光ファイバ種別を予め有着接続条件登録部に登録されている光ファイバ種別ごとの有着接続条件と照合する照合部と、照合結果を表示する表示装置と、融着接続機構と、制御部とを備えている。このように、従来の融着接続機は、高性能で、多くの機能を有していることから箱型の本体の上部に融着接続機構が設けられた大型の機械で、数kg以上の重さがあった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−169050号公報(第3−4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光通信技術の発展に伴い、光ファイバ通信ネットワークにおける光アクセスシステムの一つとして幹線から各家庭までを光ファイバで結ぶFTTH(fiber to the home)が必要となった。この場合に、幹線から分岐した光ファイバを家庭用の光ファイバと接続するときの作業は主として屋外、特に電柱等の近傍に配置され、多数の光ファイバを端末処理して収容したクロージャー部分における作業となる。このため、従来の融着接続機では、大き過ぎて重いことから使い勝手が悪く、光ファイバを接続する際の作業能率が悪いという問題があった。
【0005】
また、従来の融着接続機は、特許文献1に記載したように、モニタ機構となる画像観察機構は、光ファイバの端部を高精度にモニタする目的からそれぞれ2つの光源を使用し、各光源からの光をそれぞれ対応するミラーで反射させて異なる2軸方向から光ファイバの端部を観察していた。このため、画像観察機構を構成する部材を配置する設計上の自由度が小さいうえ、2つのミラーを高精度の下に位置決めしなければならず、製造に手間がかかるうえ、高価になるという問題があった。
【0006】
一方、近年、環境問題から資源の再利用が叫ばれるようになり、融着接続機においても構成部材を素材毎に分離回収する必要が出てきた。しかし、従来の融着接続機は、光ファイバを把持したホルダをホルダ台に保持させたり、風防カバーを閉じた状態に保持させたりするために、ホルダ台や風防カバーに磁石を接着剤で固定していた。このため、接着剤を使用した融着接続機においては、構成部材を素材毎に分離回収することが難しかった。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、小型軽量で能率的に融着作業を実行することができ、安価な融着接続機を提供することを第1の目的とする。また、この発明は、前記第1の目的に加え、ミラーを使用する必要がなく、モニタ機構を配置するうえでの設計上の自由度が大きい融着接続機を提供することを第2の目的とする。更に、この発明は、前記第2の目的に加え、構成部材を素材毎に分離し、リサイクルを容易にする融着接続機を提供することを第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る融着接続機は、融着接続に関する情報を表示する表示部と、融着接続に伴う動作情報を入力する入力部とを有する本体と、光ファイバを把持したホルダをそれぞれ対向させて配置する1組のホルダ台と、前記光ファイバに対して直交させて対向配置される1組の放電電極と、前記1組のホルダ台に設置された前記ホルダを開閉自在に覆う風防カバーとを有する融着接続部と、前記光ファイバの端部をモニタするモニタ機構とを備え、対向配置された前記光ファイバの端部を放電によって融着接続する融着接続機において、前記本体は、略直方体形状に成形され、長手方向一方の上部に前記表示部と入力部とが配置されると共に、他方上部に当該本体と前記融着接続部とがT字形をなすように配置され、前記入力部が掌中に保持可能に成形されていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記入力部側の幅及び厚さが10cm以下に成形されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記モニタ機構は、前記本体側に設けられる光源及び受光手段と、前記風防カバーに設けられ、前記光源からの光を反射し、前記光ファイバの対向部分を通って前記受光手段へと導くプリズムとを有していることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記プリズムがダブプリズムであることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記1組の放電電極をそれぞれ支持する2つの電極台と、前記各ホルダに把持され、前記各ホルダから延出した前記光ファイバを配置するV溝が形成された2つのV溝基板とが、共通の支持部材上に対向配置されていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記風防カバーは、前記融着接続部に磁気吸着する磁石を有していることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記ホルダ台は、前記ホルダを磁気吸着する磁石を有していることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8の発明に係る融着接続機は、上記の発明において、前記風防カバー及び前記ホルダ台は、前記磁石を配置する凹部と、当該磁石を前記凹部に保持する保持板とを有していることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明に係る融着接続機の好適な実施の形態について説明する。
【0017】
(実施の形態1)
まず、この発明の融着接続機に係る実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1である単心の光ファイバを接続する融着接続機を示し、風防カバーを開き、光ファイバを把持したホルダをホルダ台に設置した状態の融着接続機を上側から見た平面図である。図2は、風防カバーを閉じた状態の融着接続機の右側断面図である。図3は、風防カバーを開いた状態の融着接続機を右側から見た側面図である。図4は、風防カバーを閉じた融着接続機の斜視図である。融着接続機1は、光ファイバの融着接続に必要な最小限の機能のみを備え、直流電源によって駆動される約1kgの小型軽量な接続機で、図1,4に示すように、本体2と融着接続部3とがT字形に配置されている。融着接続機1は、本体2を保持して光ファイバの融着接続に使用され、内部にはモニタ機構8が設けられている。
【0018】
本体2は、標準的な体型を有する作業者が掌中に保持して接続作業することができるように、図3,4に示すように、略直方体形状されると共に、上面が融着接続部3側へ向かって高くなる傾斜面に成形され、長手方向一方の上部に表示部2aと入力部2bが配置されると共に、他方上部に融着接続部3がT字形に配置され、入力部2b側の幅及び厚さが10cm以下に成形されている。このとき、入力部2b側は、幅を7.5cm以下に成形すると、より掌中に保持し易くなり好ましい。但し、本体2は、作業台等に置いて接続することも可能である。表示部2aは、本体2の融着接続部3側に配置される液晶表示部分で、光ファイバの接続作業に関する進行状況を表示する他、融着接続機1の作動に関する入力等の情報を表示する。入力部2bには、電源のオン/オフ操作をする電源キーKp、表示部2aにおけるカーソルの上移動並びに接続動作を開始させるカーソルキーKcu或いはカーソルの下移動を操作するカーソルキーKcd、リセットキーKr、選択決定キーKe、動作開始あるいは位置停止を入力する操作キーKop等の各種操作キーの他、電源のオン/オフ状態を表示するモニタランプLm等が設けられている。
【0019】
また、本体2は、図2に示すように、内部にコネクタを介して接続されたLCD基板2c、CPU基板2d、パワーボード2f及び放電基板2gが設けられ、本体2の手前側下部には収納部2hが形成されている。LCD基板2c、CPU基板2d、パワーボード2f及び放電基板2gは、コネクタを介して相互に接続されている。CPU基板2dには、融着接続機1の作動を制御するCPU2eが設けられている。また、収納部2hには、複数のリチウムイオン電池をパッケージ化したバッテリパックPbや、通信ライン及び交流電源の電源ラインを有するバッテリパックPbが交換自在に接続される(図3,4参照)。そして、収納部2hの奥部には、挿入側となる外方に向けて複数の接続ピン2jが突設され、収納部2hの裏側には複数の接続ピン2jと接続されたバッテリコネクタボード2kが設けられている。バッテリコネクタボード2kには、電源コネクタと通信コネクタとが設けられ、電源ケーブル2m並びに通信ケーブル2nによってパワーボード2fと接続されている。このとき、通信ケーブル2nは、通信装置2pを介してパワーボード2fと接続されている。
【0020】
融着接続部3は、図1〜図4に示すように、1組のホルダ台4と、放電電極5と、本体2の前方上部に取り付けられる風防カバー6とを有している。ここで、1組のホルダ台4と放電電極5は、内部の支持基板3a上に設置され、支持基板3aは、磁性金属から成形されている。
【0021】
ホルダ台4は、図1に示すように、光ファイバ45を把持した磁性金属からなるホルダ46をそれぞれ対向させて配置する台で、融着接続部3の中央に配置される支持部材7の両側に1つずつ配置されている。ホルダ台4は、図5〜図7に示すように、支持部材7側となる一方の上面にホルダ46を位置決めする突起4a,4bが設けられ、近傍に形成した装着孔4cには磁石41が装着されている。装着孔4cは、上面側が僅かに小径に形成され、下面側にねじ止めされる保持板42によって装着した磁石41が保持されている。
【0022】
ここで、2つのホルダ台4は、風防カバー6を閉じると互いに僅かに接近し、保持した光ファイバ45が融着接続に適した所定の間隔で対向し、閉じると元の状態に復帰するように設定されている。また、本発明に係る融着接続機1は、掌中に保持可能なようにT字形に成形されているため、ホルダ46をホルダ台4にセットする際、鉛直下方に加わる力により倒れることが考えられる。このため、融着接続機1は、前記鉛直下方に加わる力を受ける支持脚Lsを融着接続部3に設けるとよい。
【0023】
放電電極5は、図1に示すように、光ファイバ45に対して直交させて対向配置され、対向配置された光ファイバ45の端部を放電によって融着接続する。放電電極5は、図8に示す支持部材7に支持され、収納部2hに挿着したバッテリパックPbから供給される電力によって電極間にアーク放電を発生する。
【0024】
ここで、支持部材7は、放電電極5及び光ファイバ45の先端側を支持し、図8,9に示すように、基板71上にファイバ台72と電極台73とがそれぞれ2台ずつ対向配置されている。基板71は、中央に開口71aが、ファイバ台72の外側近傍にねじ孔71bが、それぞれ形成され、開口71aの直下に、モニタ機構8の後述するレンズ部材84及び撮像素子85が配置されている。ファイバ台72及び電極台73は、略直方体形状の部材で、電極台73は、セラミックによって成形されている。各ファイバ台72は、対向面側の上部にガイド板72aが設けられている。また、ファイバ台72は、ガイド板72aの中央に光ファイバ45を案内するV字形のガイド溝72bが形成され、上面にはガイド溝72bに繋がるV溝からなるファイバ溝72cが設けられている。一方、電極台73は、中央上面に放電電極5を位置決めするV溝73aが形成されている。
【0025】
風防カバー6は、図3に矢印Aで示すように、本体2の前方上部に起倒自在に取り付けられ、融着接続部3の上部を開閉自在に覆う。風防カバー6は、図10〜図12に示すように、内側に設けた2箇所の筒部6a内に磁石6bが配置され、筒部6aの上部にねじ止めされる保持板6cによって磁石6bが保持されている。また、風防カバー6は、長手方向両側の壁面に、V字状に切り欠いた延出部6dが、内側上面の各ファイバ台72と対応する位置に押圧部材6e(図1,2,13参照)が、それぞれ設けられている。
【0026】
モニタ機構8は、図13に示すように、光源81、ダブプリズム82、レンズ部材84及び撮像素子85を有し、融着接続される光ファイバ45の端部をモニタする。
【0027】
光源81は、LEDが使用され、図13に示すように、融着接続部3の筐体上板3cに形成された挿着孔3dに挿着されている。挿着孔3dは、支持基板3aに形成した開口3bと上下方向に重なる位置に形成されている。ダブプリズム82は、光源81から出射された光を90°ずつ2回反射させて180°方向を変え、レンズ部材84を介して撮像素子85へ導くもので、図1,13に示すように、押え板83によって風防カバー6に取り付けられている。レンズ部材84は、光源81から出射され、ダブプリズム82によって反射された光を拡大する組み合わせレンズである。撮像素子85は、光源81から出射された光によって、融着接続される光ファイバ45の端部の像を撮像するもので、CCDあるいはCMOSカメラが使用される。
【0028】
従って、モニタ機構8は、光源81から撮像素子85に至る光路PLが適宜の長さに設定される。このため、光源81から出射された光は、図13に矢印で示す光路PLを通って進み、ダブプリズム82によって反射された後、光ファイバ45の端部を通ってレンズ部材84で拡大され、むらのない光となって撮像素子85へと入射し、融着接続される光ファイバ45端部の映像として本体2の表示部2aに表示される。ここで、モニタ機構8は、撮像素子85としてCMOSカメラを使用すると、CCDを用いた場合と比較して消費電力を少なく抑えることができるという利点がある。
【0029】
融着接続機1は以上のように構成され、光ファイバを融着接続するときには、先ず、先端を突出させて光ファイバ45をホルダ46で把持し、光ファイバ45の先端から被覆を除去し、クリーニングした後、所定長さに切断する。このようにして端末処理が済んだ光ファイバ45を把持したホルダ45を、風防カバー6を引き起こして各ホルダ台4の上にそれぞれセットする。これにより、2本の光ファイバ45は、対向配置された2本の放電電極5間に配置されることになる。
【0030】
次に、風防カバー6を引き倒して融着接続部3の上部を覆う。これにより、ホルダ46の先端から突出した各光ファイバ45は、先端側が支持部材7に設けたファイバ台72のガイド溝72bに案内され、ファイバ溝72cにセットされる。これと共に、各光ファイバ45は、押圧部材6eによってファイバ溝72cに押圧され、互いに所定間隔をもって対向配置される。また、光ファイバ45は、延出部6dを通って融着接続機1の外部へと延出する。そして、操作キーKopを押すと、バッテリパックPbから一方の放電電極5に電力が供給され、発生するアーク放電によって対向配置された2本の光ファイバ45が先端部分で融着接続される。この一連の融着接続の状態は、本体2の表示部2aに表示される。
【0031】
作業者は、表示部2aの映像から融着接続の完了を確認した後、風防カバー6を引き起こす。これにより、2つのホルダ台4は、僅かに離れ、接続された2本の光ファイバ45間に引張り力が作用し、接続状態の良否がチェックされる。このとき、接続状態が不良であると、1本に接続された光ファイバ45が容易に2本に分かれてしまう。このようにして、接続状態の良否が確認されたら、ホルダ46から光ファイバ45を外して一連の接続作業が完了する。
【0032】
このとき、融着接続機1は、本体2と融着接続部3とがT字形に配置され、本体2略中央における幅及び厚さが約7cmで、全体の重さが約1kgの小型軽量な接続機とされている。このため、例えば、FTTHのようなアクセスシステムにおいて幹線から分岐した単心光ファイバを家庭用の単心光ファイバと接続する場合等に、融着接続機1は、使用上優れた特性を発揮する。即ち、図14に示すように、高所作業車のブームBm先端に支持された作業バケットBkに乗り込んだ作業員が、本体2を保持して融着接続機1を簡単に取り扱うことができ、小型なことから電柱Pの近傍に配置されたクロージャーCs内に融着接続部3を差し込むことができるので、光ファイバの融着接続作業をクロージャーCs内で容易に行うことができる。
【0033】
また、モニタ機構8は、光源81から出射された光をダブプリズム82によって180°方向を変え、従来の融着接続機のようにミラーを用いていない。しかも、モニタ機構8は、光ファイバの端部を1軸方向から観察しているだけである。このため、融着接続機1は、ミラーを用いた場合に比べるとダブプリズム82の位置決めが容易で、設計上の自由度も大きいうえ、簡単に組み立てることができて製造に手間がかからず、安価に製造することができる。
【0034】
一方、支持部材7は、基板71上にファイバ台72と電極台73とをそれぞれ2台ずつ対向配置することによって一体化されている。このため、支持部材7を安価に提供できるので、融着接続機1を更に安価にすることができる。
【0035】
また、ホルダ台4及び風防カバー6は、磁石41,6bを保持板42,6cによって保持する構造とし、接着剤を使用していない。このため、融着接続機1は、構成部材を素材毎に分離回収することができるので、構成部材をリサイクルして資源を有効活用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、融着接続に関する情報を表示する表示部と、融着接続に伴う動作情報を入力する入力部とを有する本体と、光ファイバを把持したホルダをそれぞれ対向させて配置する1組のホルダ台と、前記光ファイバに対して直交させて対向配置される1組の放電電極と、前記1組のホルダ台に設置された前記ホルダを開閉自在に覆う風防カバーとを有する融着接続部と、前記光ファイバの端部をモニタするモニタ機構とを備え、対向配置された前記光ファイバの端部を放電によって融着接続する融着接続機において、前記本体は、略直方体形状に成形され、長手方向一方の上部に前記表示部と入力部とが配置されると共に、他方上部に当該本体と前記融着接続部とがT字形をなすように配置され、前記入力部が掌中に保持可能に成形されているので、小型軽量で能率的に融着作業を実行することができ、安価な融着接続機を提供することができるという効果を奏する。
【0037】
また、この発明の融着接続機は、モニタ機構にダブプリズムを使用しているので、ミラーを用いた場合に比べるとダブプリズムの位置決めが容易で、設計上の自由度も大きいうえ、簡単に組み立てることができて製造に手間がかからず、安価に製造することができる。
【0038】
また、この発明の融着接続機においては、支持部材7は、基板上にファイバ台と電極台とが配置されて一体化されている。このため、支持部材は、安価に提供することができるので、融着接続機を更に安価にすることができる。
【0039】
また、この発明の融着接続機は、ホルダ台及び風防カバーが、凹部に磁石を保持板によって保持する構造とし、接着剤を使用していない。このため、融着接続機は、構成部材を素材毎に分離回収することができるので、構成部材をリサイクルして資源を有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である単心の光ファイバを接続する融着接続機を示し、風防カバーを開き、光ファイバを把持したホルダをホルダ台に設置した状態の融着接続機を上側から見た平面図である。
【図2】風防カバーを閉じた状態の融着接続機の右側断面図である。
【図3】風防カバーを開いた状態の融着接続機を右側から見た側面図である。
【図4】風防カバーを閉じた融着接続機の斜視図である。
【図5】図1の融着接続機で使用しているホルダ台の斜視図である。
【図6】図5のホルダ台の長手方向に沿って切断した断面図である。
【図7】図5のホルダ台の裏面図である。
【図8】基板上にファイバ台と電極台とが一体に設けられ、図1の融着接続機で使用している支持部材の斜視図である。
【図9】図8の支持部材の平面図である。
【図10】図1の融着接続機で使用している風防カバーを裏面側から見た斜視図である。
【図11】風防カバーを裏面から見た右半底面図である。
【図12】図11のC1−C1線に沿った断面図である。
【図13】図1の融着接続機のモニタ機構を示す融着接続部の断面図である。
【図14】図1の融着接続機の作業現場における使用態様を示す模式図である。
【符号の説明】
1 融着接続機
2 本体
2a 表示部
2b 入力部
2c LCD基板
2d CPU基板
2e CPU
2f パワーボード
2g 放電基板
2h 収納部
2j 接続ピン
2k バッテリコネクタボード
2m 電源ケーブル
2n 通信ケーブル
3 融着接続部
3a 支持基板
3b 開口
3c 筐体上板
3d 挿着孔
4 ホルダ台
4a,4b 突起
4c 装着孔
41 磁石
42 保持板
45 光ファイバ
46 ホルダ
5 放電電極
6 風防カバー
6a 筒部
6b 磁石
6c 保持板
6d 延出部
6e 押圧部材
7 支持部材
71 基板
71a 開口
71b ねじ孔
72 ファイバ台
72a ガイド板
72b ガイド溝
72c ファイバ溝
73 電極台
73a V溝
8 モニタ機構
81 光源
82 ダブプリズム
83 押え板
84 レンズ部材
85 撮像素子
Kp 電源キー
Kcu,Kcd カーソルキー
Kr リセットキー
Ke 選択決定キー
Kop 操作キー
Lm モニタランプ
Ls 支持脚
Pb バッテリパック
Claims (8)
- 融着接続に関する情報を表示する表示部と、融着接続に伴う動作情報を入力する入力部とを有する本体と、
光ファイバを把持したホルダをそれぞれ対向させて配置する1組のホルダ台と、前記光ファイバに対して直交させて対向配置される1組の放電電極と、前記1組のホルダ台に設置された前記ホルダを開閉自在に覆う風防カバーとを有する融着接続部と、
前記光ファイバの端部をモニタするモニタ機構と
を備え、対向配置された前記光ファイバの端部を放電によって融着接続する融着接続機において、
前記本体は、略直方体形状に成形され、長手方向一方の上部に前記表示部と入力部とが配置されると共に、他方上部に当該本体と前記融着接続部とがT字形をなすように配置され、前記入力部が掌中に保持可能に成形されていることを特徴とする融着接続機。 - 前記入力部側の幅及び厚さが10cm以下に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の融着接続機。
- 前記モニタ機構は、前記本体側に設けられる光源及び受光手段と、前記風防カバーに設けられ、前記光源からの光を反射し、前記光ファイバの対向部分を通って前記受光手段へと導くプリズムとを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の融着接続機。
- 前記プリズムがダブプリズムであることを特徴とする請求項3に記載の融着接続機。
- 前記1組の放電電極をそれぞれ支持する2つの電極台と、前記各ホルダに把持され、前記各ホルダから延出した前記光ファイバを配置するV溝が形成された2つのV溝基板とが、共通の支持部材上に対向配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の融着接続機。
- 前記風防カバーは、前記融着接続部に磁気吸着する磁石を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の融着接続機。
- 前記ホルダ台は、前記ホルダを磁気吸着する磁石を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の融着接続機。
- 前記風防カバー及び前記ホルダ台は、前記磁石を配置する凹部と、当該磁石を前記凹部に保持する保持板とを有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の融着接続機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002348894A JP4101039B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 融着接続機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002348894A JP4101039B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 融着接続機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004184543A true JP2004184543A (ja) | 2004-07-02 |
JP4101039B2 JP4101039B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=32751678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002348894A Expired - Fee Related JP4101039B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 融着接続機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4101039B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012086418A1 (ja) * | 2010-12-24 | 2012-06-28 | Seiオプティフロンティア株式会社 | 光ファイバ融着接続機 |
WO2012090842A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | Seiオプティフロンティア株式会社 | 光ファイバ融着接続装置 |
KR101523035B1 (ko) * | 2012-03-29 | 2015-05-26 | 가부시키가이샤후지쿠라 | 광섬유 융착 접속기 |
KR101577259B1 (ko) | 2012-10-04 | 2015-12-14 | 가부시키가이샤후지쿠라 | 광섬유 융착 접속 시스템 |
US9933572B2 (en) | 2016-02-24 | 2018-04-03 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Fusion splicer |
US9939584B2 (en) | 2016-02-12 | 2018-04-10 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Base member used for fusion splicer for joining optical fibers and fusion splicer |
CN114325944A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-04-12 | 中电科思仪科技(安徽)有限公司 | 一种熔接机光源照明模块固定装置 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002348894A patent/JP4101039B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012086418A1 (ja) * | 2010-12-24 | 2012-06-28 | Seiオプティフロンティア株式会社 | 光ファイバ融着接続機 |
US8939660B2 (en) | 2010-12-24 | 2015-01-27 | Sei Optifrontier Co., Ltd. | Optical fiber fusion splicer |
WO2012090842A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | Seiオプティフロンティア株式会社 | 光ファイバ融着接続装置 |
CN103282810A (zh) * | 2010-12-28 | 2013-09-04 | Sei光学前沿株式会社 | 光纤熔接连接装置 |
KR101523035B1 (ko) * | 2012-03-29 | 2015-05-26 | 가부시키가이샤후지쿠라 | 광섬유 융착 접속기 |
US9146353B2 (en) | 2012-03-29 | 2015-09-29 | Fujikura Ltd. | Optical fiber fusion splicer |
KR101577259B1 (ko) | 2012-10-04 | 2015-12-14 | 가부시키가이샤후지쿠라 | 광섬유 융착 접속 시스템 |
US9939584B2 (en) | 2016-02-12 | 2018-04-10 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Base member used for fusion splicer for joining optical fibers and fusion splicer |
US9933572B2 (en) | 2016-02-24 | 2018-04-03 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Fusion splicer |
CN114325944A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-04-12 | 中电科思仪科技(安徽)有限公司 | 一种熔接机光源照明模块固定装置 |
CN114325944B (zh) * | 2021-12-10 | 2024-04-23 | 中电科思仪科技(安徽)有限公司 | 一种熔接机光源照明模块固定装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4101039B2 (ja) | 2008-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101586964B1 (ko) | 융착 접속기 | |
JP5209126B1 (ja) | 光ファイバ融着接続機 | |
JP4000484B2 (ja) | 光ファイバ接続治具 | |
KR101582485B1 (ko) | 광섬유 융착 접속기 및 이것을 구비하는 광섬유 융착 접속 장치 | |
US8992101B2 (en) | Heating device for optical-fiber reinforcement, and optical-fiber fusion splicing device | |
WO2018058507A1 (zh) | 光纤熔配模块及光纤熔配框 | |
JP5303673B1 (ja) | 光ファイバ融着接続機 | |
TWI761364B (zh) | 光纖連接器端接工具 | |
US9488781B2 (en) | Optical fiber holder and optical fiber fusion-connecting device | |
JP2003329873A (ja) | 位置決め機構を備えた光ファイバ把持具、光ファイバアダプタ、及び光ファイバ加工装置 | |
JP4101039B2 (ja) | 融着接続機 | |
JP4263509B2 (ja) | 光ファイバ把持装置及び光ファイバ突合わせ装置、並びに光ファイバ融着接続装置 | |
CN117120902A (zh) | 熔接机 | |
CN108780191B (zh) | 光纤保持架及具备该光纤保持架的熔接连接装置 | |
JP4162983B2 (ja) | 融着接続機 | |
JP2014038361A (ja) | 光ファイバ融着接続機 | |
JP4362109B2 (ja) | 光ファイバ融着接続機及びその高圧部のカバー装置 | |
JP2003167151A (ja) | 光ファイバの融着接続機 | |
JP3952166B2 (ja) | メカニカルスプライス型コネクタ用光ファイバ接続治具 | |
US9939584B2 (en) | Base member used for fusion splicer for joining optical fibers and fusion splicer | |
US12197010B2 (en) | Reinforcement sleeve heating device and fusion splicing machine | |
JP2006235199A (ja) | 光ファイバホルダーおよび融着接続機 | |
WO1998005945A1 (en) | Inspection apparatus | |
JP2013205841A (ja) | 光ファイバ融着接続機 | |
JP2004349084A (ja) | 充電システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080318 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |