JP2004183322A - 多機能重機 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性良く高い樹木を伐採することができる多機能重機を提供する。
【解決手段】多機能重機は、車両走行体1と、車両走行体1に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体2と、基端部が車両本体1に第1回動軸101を中心にして回動可能に連結された第1アーム3と、基端部が第1アーム3の先端部に第2回動軸102を中心にして回動可能に連結された第2アームと、第2アーム3の先端部に第3回動軸103を中心にして回動可能に連結されたアタッチメントBとを備えている。上記回動軸101〜103は水平で互いに平行をなしている。上記アタッチメントBは、回動軸101〜103と直角をなす方向に延びる第4回動軸104を中心に回転するロータリーカッタ30と、ロータリーカッタ30を第4回動軸104と平行に延びる第5回動軸105を中心にして回動させる首振手段とを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】多機能重機は、車両走行体1と、車両走行体1に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体2と、基端部が車両本体1に第1回動軸101を中心にして回動可能に連結された第1アーム3と、基端部が第1アーム3の先端部に第2回動軸102を中心にして回動可能に連結された第2アームと、第2アーム3の先端部に第3回動軸103を中心にして回動可能に連結されたアタッチメントBとを備えている。上記回動軸101〜103は水平で互いに平行をなしている。上記アタッチメントBは、回動軸101〜103と直角をなす方向に延びる第4回動軸104を中心に回転するロータリーカッタ30と、ロータリーカッタ30を第4回動軸104と平行に延びる第5回動軸105を中心にして回動させる首振手段とを有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地雷除去,潅木伐採,耕作等の他に高い樹木を伐採することもできる多機能重機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許3096847号公報には、地雷除去,潅木伐採,耕作等を行う多機能重機が開示されている。この重機は、基本構造となる重機車両と、この重機車両に取り付けられたアタッチメントとを備えている。重機車両は、通常のショベル機と同様に、車両走行体と、この車両走行体に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体と、基端部がこの車両本体に水平の第1回動軸を中心にして回動可能に連結された第1アームと、基端部がこの第1アームの先端部に第1回動軸と平行な第2回動軸を中心にして回動可能に連結された第2アームとを備えている。上記アタッチメントは、この第2アームの先端部に第1回動軸と平行な第3回動軸を中心に回動可能に、すなわち運転席から見て前後方向に首振り可能に連結されている。
【0003】
上記アタッチメントは、第2アームの先端部に設けられたベースと、このベースに固定されたロータリーカッタと、ロータリーカッタの側面(運転席から見て前面)に固定されたレーキグラップルとを含んでいる。ロータリーカッタは、上記第1〜第3回動軸と直角をなす方向に延びる第4回動軸を中心にして回転する。
【0004】
上記重機では、ロータリーカッタをほぼ水平にした状態で回転させながら車両本体を旋回させることにより、潅木を伐採したり地面を掘り起こして地雷の破壊露出処理や耕作を行えるようになっている。上記重機を用いて高い樹木を伐採する場合には、アタッチメントを回動させてロータリーカッタを立て、樹木を所定高さのところで削って裁断するようになっている。伐採した潅木や樹木はレーキグラップルで掴んで所定場所に運ぶようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3096847号公報(図20)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の重機では、高い樹木を伐採する場合に、ロータリーカッタを立てて樹木とほぼ平行にした状態で削らなければならず、その姿勢調節,位置調節が難しく、しかも樹木を長い寸法にわたって削り取ることになるので作業性が悪かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、車両走行体と、この車両走行体に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体と、基端部がこの車両本体に水平の第1回動軸を中心にして回動可能に連結された第1アームと、基端部がこの第1アームの先端部に第1回動軸と平行な第2回動軸を中心にして回動可能に連結された第2アームと、第2アームの先端部に第1回動軸と平行な第3回動軸を中心にして回動可能に連結されたアタッチメントとを備え、このアタッチメントが、上記第1〜第3回動軸と直角をなす方向に延びる第4回動軸を中心に回転するロータリーカッタを含む多機能重機において、
上記アタッチメントはさらに首振手段を有し、上記ロータリーカッタは、この首振手段により上記第4回動軸と平行に延びる第5回動軸を中心に、運転席から見て左右に首を振るようにして回動されることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、高い樹木を伐採する場合に、ロータリーカッターをほぼ水平にしたまま首振手段により樹木に対峙させた状態で伐採を行うことができ、作業性を飛躍的に高めることができる。
【0009】
好ましくは、上記アタッチメントは、さらにレーキグラップルを備え、このレーキグラップルの固定櫛刃が、上記第2アームの先端部とロータリーカッタとの間に介在されている。これによれば、レーキグラップルの固定櫛刃がロータリーカッタを介在せずに第2アームに連結されるので、固定櫛刃を大形にすることができ、伐採した樹木や潅木を一度に大量に掴んだり、大きな径の樹木を掴んで運ぶことができる。
【0010】
好ましくは、上記アタッチメントは、第2アームの先端部に連結されるベースを含み、上記首振手段は、上記第4回動軸に沿って延びる出力軸を有する油圧駆動のロータリーアクチュエータからなり、このロータリーアクチュエータの出力軸に上記レーキグラップルの固定櫛刃の基部が連結され、この固定櫛刃の基部の下にロータリーカッタが固定され、運転席から見てロータリーカッタの手前にレーキグラップルの固定櫛刃の刃部および可動櫛刃が配置される。これによれば、簡易な構造で、レーキグラップルの固定櫛刃の刃部および可動櫛刃をロータリーカッタの手前に配置することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態をなす多機能重機について図面を参照しながら説明する。この重機は、低い潅木を伐採したり、高い樹木を伐採したり、伐採した木を運搬したり、地雷を処理したり,農地を耕作するのに用いることができる。。
【0012】
上記重機は、基本構造となる重機車両Aと、この重機車両Aに着脱可能に取り付けられるアタッチメントBとを備えている。重機車両Aは、通常のショベル機と同様であり、クローラ1(車両走行体)と、このクローラ1に対して水平旋回可能(垂直な旋回軸100を中心として回動可能)な車両本体2と、基端部が車両本体2に回動軸101(第1回動軸)を中心として上下に回動可能に連結された第1アーム3と、基端部がこの第1アーム3の先端部に回動軸102(第2回動軸)を中心にして回動可能に連結された第2アーム4とを有している。車両本体2は図示しない運転席を有しており、この運転席の扉,窓は防弾となっている。
【0013】
上記アタッチメントBのベース8は、第2アーム4の先端部に回動軸103を中心にして回動可能、すなわち運転席から見て前後に首振可能となっている。上記回動軸101,102,103は重機を水平面に設置した時に水平をなすとともに互いに平行をなしている。
【0014】
上記車両本体2は図示しない旋回駆動手段により旋回される。上記第1アーム3は、油圧シリンダ5(第1駆動手段)により車両本体2に対して回動される。第2アーム4は油圧シリンダ6(第2駆動手段)により第1アーム3に対して回動される。上記アタッチメントBのベース8は、駆動機構7(第3駆動手段)により回動される。
【0015】
上記駆動機構7は、油圧シリンダ7aとリンク機構7bとを有している。リンク機構7bは、2つのリンク7x,7yを含み、一方のリンク7xの一端が回動軸103から離れて第2アーム4の先端部に連結され、他方のリンク7yの一端が回動軸103から離れてアタッチメントBのベース8に連結され、両リンク7x、7yの他端が油圧シリンダ7の先端に連結されている。油圧シリンダ7aが伸縮動作するとリンク機構7bを介してアタッチメントBが前後方向に首を振るようにして回動される。
【0016】
次に、本発明の特徴部をなすアタッチメントBについて詳述する。図2に最も良く示されているように、アタッチメントBは、上記ベース8と、このベース8に連結された油圧駆動のロータリーアクチュエータ10(首振手段)と、このロータリーアクチュエータ10に連結されたレーキグラップル20と、このレーキグラップル20に連結されたロータリーカッタ30とを有している。
【0017】
図3に示すように、上記ベース8は2つの穴8aを有し、これら穴8aを貫通する連結ピン9a(図2参照)を介して、上記第2アーム4およびリンク7yに連結されている。
【0018】
ロータリーアクチュエータ10は公知のものであるので詳述しないが、図3に最も良く示されているように、ハウジング11に設けたポート11a,11bへのオイルの供給制御により、出力軸12をゆっくりと回動させるようになっている。ハウジング11は上記ベース8に固定されている。出力軸12は回動軸105(第5回動軸)として提供される。この回動軸105は、回動軸101〜103と直交する方向に延びている。
【0019】
上記ロータリーアクチュエータ10の両端にはサポート15a,15bの基端部が連結されている。一方のサポート15aは、ロータリーアクチュエータ10の出力軸12に固定されており、他方のサポート15bはハウジング11に回転可能に連結されている。
【0020】
図2に示すように、上記レーキグラップル20は、複数の固定櫛刃21と、この固定櫛刃21の中間部に回動可能に連結された複数の可動櫛刃22と、可動櫛刃22を回動させる油圧シリンダ23とを有している。
【0021】
複数の固定櫛刃21は、その基部の下面に固定されたフレーム25により、組立体となっている。両側の固定櫛刃21の基部の上端は2つの穴21a(図3参照)を有しており、この穴21aを通る連結ピン26を介して上記ロータリーアクチュエータ10のサポート15a,15bの先端部に連結されている。これにより、固定櫛刃21は、ロータリーアクチュエータ10により回動軸105を中心に、運転席から見て左右に首振るようにして、回動されるようになっている。
【0022】
上記油圧シリンダ23は、上記フレーム25に設置されており、その先端に連結したリンク24を介して可動櫛刃22を固定櫛刃21の刃部に対して接近したり離れたりするように回動させる。なお、固定櫛刃21は運転席から見て前後方向に延びており、固定櫛刃21の刃部と可動櫛刃22は、固定櫛刃21の基部より、運転席から見て手前に位置するようになっている。
【0023】
上記固定櫛刃21の下のフレーム25には、ロータリーカッタ30が取り付けられている。これにより、上記固定櫛刃21の刃部と可動櫛刃22は、ロータリーカッタ30の手前に位置している。
【0024】
上記ロータリーカッタ30は、コ字形をなすフレーム31と、このフレーム31に回転軸104(第4回動軸)を中心に回転可能に設けられたドラム32と、このドラム32の周面に取り付けられた爪形状をなす多数の突起33と、フレーム31に設置された油圧モータ34と、油圧モータ34の回転をドラム32に伝達するベルト35とを有している。回転軸104は上記回動軸105と平行をなしている。ドラム32の周面は一部がフレーム31から外部に露出している。フレーム31にはカバー36が回動可能に連結されており、このカバー36はドラム32の露出周面の一部を開閉する。
【0025】
上記構成をなす重機の作用を説明する。最初に図4に示すように背の高い樹木Yを伐採する場合について説明する。まず、車両本体2を旋回させて、アーム3,4を樹木Yの近くに方向付けするとともに、油圧シリンダ5,6を作動させて、第1アーム3,第2アーム4を回動させ、アタッチメントBを樹木Yに接近させる。この状態で、油圧シリンダ7aを駆動してロータリーカッタ20の回転軸104を水平にする。また、ロータリーアクチュエータ10を駆動して、レーキグラップル20およびロータリーカッタ30を車両本体2の運転席から見て左または右に首振りさせ、ドラム32の周面を樹木Yに適宜高さにおいて対峙させる。図4(A)参照。重要なことは、ロータリーカッタ30がほぼ水平のまま維持され樹木Yとほぼ直交して対峙することである。
【0026】
次に、ロータリーカッタ30の油圧モータ34を駆動してドラム32を回転させながら、車両本体2を少しずつ旋回させることにより、ドラム32の突起33が樹木を削る。このようにロータリーカッタ30の回転軸104を樹木Yとほぼ直交させて削ることにより、容易に樹木を切り倒すことができる。
【0027】
次に、油圧シリンダ5を作動させてロータリーカッタ30を下降させることにより、樹木Yの残部を上から削り取り、その長さを短くする。図4(B)参照。ある程度ロータリーカッタ30が下降すると、フレーム31の一部が地面についてしまうので、ロータリーアクチュエータ10を駆動してロータリーカッタ30を同じ高さになるように反対方向に首振りさせる。そして、車両本体2を旋回させてロータリーカッター30を樹木Yの上端に位置させた後、さらにロータリーカッタ30を下降させることにより、樹木Yを根元だけを残して削り取る。図4(C)参照。
【0028】
樹木Yの残された根元は、レーキグラップル20の固定刃により堀り起こすことができる。堀り起こされた樹木Yの根元および最初に切り倒された部分は、レーキグラップル20で掴んで所定場所まで運ぶことができる。
【0029】
潅木を伐採する場合には、ロータリーカッタ30の回転軸104を水平にし、ロータリーカッタ30を回転させながら、車両本体2を旋回させる。これにより、ロータリーカッタ30が円弧を描くように移動して潅木を伐採する。
【0030】
上記のように樹木Yや潅木を伐採した地面に地雷が埋まっている場合には、上記と同様にロータリーカッタ30の回転軸104を水平にし、ロータリーカッタ30を回転させながら車両本体2を旋回させる。これにより、ロータリーカッタ30は円弧を描くように移動しながら地面を例えば20〜30cmほど掘り起こし、地雷を破壊して地上に露出させることができる。伐採後に土地を耕す場合にも同様にして行うことができる。
【0031】
なお、上記カバー36は地雷除去の場合にはドラム32に被せ、樹木伐採の際には開く。
【0032】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。例えば、レーキグラップル30の固定櫛刃31を直接またはベース9を介してアーム4の先端とリンク7yに連結してもよい。この場合、固定櫛刃31の基部にロータリーアクチュエータが連結され、ロータリーアクチュエータにロータリーカッターが連結されることになり、固定櫛刃31はロータリーアクチュエータの作動で首振り動作をしない。
レーキグラップルは省略してもよい。ロータリーカッタだけでも樹木伐採,潅木伐採,地雷処理,耕作を行うことができる。
車両走行体はクローラの他にタイヤであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、作業性良く高い樹木を伐採することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態をなす多機能重機の全体構成を示す側面図である。
【図2】(A)は同重機のアタッチメントの拡大側面図であり、(B)は同アタッチメントの拡大正面図である。
【図3】同アタッチメントに設けられたロータリーアクチュエータとレーキグラップルの固定櫛刃とを分解して示す拡大側面図である。
【図4】(A)〜(C)は、同重機による樹木の伐採を順を追って説明する図である。
【符号の説明】
A 重機車両
B アタッチメント
1 クローラ(車両走行体)
2 車両車体
3 第1アーム
4 第2アーム
10 ロータリーアクチュエータ(首振手段)
20 レーキグラップル
21 固定櫛刃
22 可動櫛刃
30 ロータリーカッタ
100 旋回軸
101 第1回動軸
102 第2回動軸
103 第3回動軸
104 第4回動軸
105 第5回動軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、地雷除去,潅木伐採,耕作等の他に高い樹木を伐採することもできる多機能重機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許3096847号公報には、地雷除去,潅木伐採,耕作等を行う多機能重機が開示されている。この重機は、基本構造となる重機車両と、この重機車両に取り付けられたアタッチメントとを備えている。重機車両は、通常のショベル機と同様に、車両走行体と、この車両走行体に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体と、基端部がこの車両本体に水平の第1回動軸を中心にして回動可能に連結された第1アームと、基端部がこの第1アームの先端部に第1回動軸と平行な第2回動軸を中心にして回動可能に連結された第2アームとを備えている。上記アタッチメントは、この第2アームの先端部に第1回動軸と平行な第3回動軸を中心に回動可能に、すなわち運転席から見て前後方向に首振り可能に連結されている。
【0003】
上記アタッチメントは、第2アームの先端部に設けられたベースと、このベースに固定されたロータリーカッタと、ロータリーカッタの側面(運転席から見て前面)に固定されたレーキグラップルとを含んでいる。ロータリーカッタは、上記第1〜第3回動軸と直角をなす方向に延びる第4回動軸を中心にして回転する。
【0004】
上記重機では、ロータリーカッタをほぼ水平にした状態で回転させながら車両本体を旋回させることにより、潅木を伐採したり地面を掘り起こして地雷の破壊露出処理や耕作を行えるようになっている。上記重機を用いて高い樹木を伐採する場合には、アタッチメントを回動させてロータリーカッタを立て、樹木を所定高さのところで削って裁断するようになっている。伐採した潅木や樹木はレーキグラップルで掴んで所定場所に運ぶようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3096847号公報(図20)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の重機では、高い樹木を伐採する場合に、ロータリーカッタを立てて樹木とほぼ平行にした状態で削らなければならず、その姿勢調節,位置調節が難しく、しかも樹木を長い寸法にわたって削り取ることになるので作業性が悪かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、車両走行体と、この車両走行体に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体と、基端部がこの車両本体に水平の第1回動軸を中心にして回動可能に連結された第1アームと、基端部がこの第1アームの先端部に第1回動軸と平行な第2回動軸を中心にして回動可能に連結された第2アームと、第2アームの先端部に第1回動軸と平行な第3回動軸を中心にして回動可能に連結されたアタッチメントとを備え、このアタッチメントが、上記第1〜第3回動軸と直角をなす方向に延びる第4回動軸を中心に回転するロータリーカッタを含む多機能重機において、
上記アタッチメントはさらに首振手段を有し、上記ロータリーカッタは、この首振手段により上記第4回動軸と平行に延びる第5回動軸を中心に、運転席から見て左右に首を振るようにして回動されることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、高い樹木を伐採する場合に、ロータリーカッターをほぼ水平にしたまま首振手段により樹木に対峙させた状態で伐採を行うことができ、作業性を飛躍的に高めることができる。
【0009】
好ましくは、上記アタッチメントは、さらにレーキグラップルを備え、このレーキグラップルの固定櫛刃が、上記第2アームの先端部とロータリーカッタとの間に介在されている。これによれば、レーキグラップルの固定櫛刃がロータリーカッタを介在せずに第2アームに連結されるので、固定櫛刃を大形にすることができ、伐採した樹木や潅木を一度に大量に掴んだり、大きな径の樹木を掴んで運ぶことができる。
【0010】
好ましくは、上記アタッチメントは、第2アームの先端部に連結されるベースを含み、上記首振手段は、上記第4回動軸に沿って延びる出力軸を有する油圧駆動のロータリーアクチュエータからなり、このロータリーアクチュエータの出力軸に上記レーキグラップルの固定櫛刃の基部が連結され、この固定櫛刃の基部の下にロータリーカッタが固定され、運転席から見てロータリーカッタの手前にレーキグラップルの固定櫛刃の刃部および可動櫛刃が配置される。これによれば、簡易な構造で、レーキグラップルの固定櫛刃の刃部および可動櫛刃をロータリーカッタの手前に配置することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態をなす多機能重機について図面を参照しながら説明する。この重機は、低い潅木を伐採したり、高い樹木を伐採したり、伐採した木を運搬したり、地雷を処理したり,農地を耕作するのに用いることができる。。
【0012】
上記重機は、基本構造となる重機車両Aと、この重機車両Aに着脱可能に取り付けられるアタッチメントBとを備えている。重機車両Aは、通常のショベル機と同様であり、クローラ1(車両走行体)と、このクローラ1に対して水平旋回可能(垂直な旋回軸100を中心として回動可能)な車両本体2と、基端部が車両本体2に回動軸101(第1回動軸)を中心として上下に回動可能に連結された第1アーム3と、基端部がこの第1アーム3の先端部に回動軸102(第2回動軸)を中心にして回動可能に連結された第2アーム4とを有している。車両本体2は図示しない運転席を有しており、この運転席の扉,窓は防弾となっている。
【0013】
上記アタッチメントBのベース8は、第2アーム4の先端部に回動軸103を中心にして回動可能、すなわち運転席から見て前後に首振可能となっている。上記回動軸101,102,103は重機を水平面に設置した時に水平をなすとともに互いに平行をなしている。
【0014】
上記車両本体2は図示しない旋回駆動手段により旋回される。上記第1アーム3は、油圧シリンダ5(第1駆動手段)により車両本体2に対して回動される。第2アーム4は油圧シリンダ6(第2駆動手段)により第1アーム3に対して回動される。上記アタッチメントBのベース8は、駆動機構7(第3駆動手段)により回動される。
【0015】
上記駆動機構7は、油圧シリンダ7aとリンク機構7bとを有している。リンク機構7bは、2つのリンク7x,7yを含み、一方のリンク7xの一端が回動軸103から離れて第2アーム4の先端部に連結され、他方のリンク7yの一端が回動軸103から離れてアタッチメントBのベース8に連結され、両リンク7x、7yの他端が油圧シリンダ7の先端に連結されている。油圧シリンダ7aが伸縮動作するとリンク機構7bを介してアタッチメントBが前後方向に首を振るようにして回動される。
【0016】
次に、本発明の特徴部をなすアタッチメントBについて詳述する。図2に最も良く示されているように、アタッチメントBは、上記ベース8と、このベース8に連結された油圧駆動のロータリーアクチュエータ10(首振手段)と、このロータリーアクチュエータ10に連結されたレーキグラップル20と、このレーキグラップル20に連結されたロータリーカッタ30とを有している。
【0017】
図3に示すように、上記ベース8は2つの穴8aを有し、これら穴8aを貫通する連結ピン9a(図2参照)を介して、上記第2アーム4およびリンク7yに連結されている。
【0018】
ロータリーアクチュエータ10は公知のものであるので詳述しないが、図3に最も良く示されているように、ハウジング11に設けたポート11a,11bへのオイルの供給制御により、出力軸12をゆっくりと回動させるようになっている。ハウジング11は上記ベース8に固定されている。出力軸12は回動軸105(第5回動軸)として提供される。この回動軸105は、回動軸101〜103と直交する方向に延びている。
【0019】
上記ロータリーアクチュエータ10の両端にはサポート15a,15bの基端部が連結されている。一方のサポート15aは、ロータリーアクチュエータ10の出力軸12に固定されており、他方のサポート15bはハウジング11に回転可能に連結されている。
【0020】
図2に示すように、上記レーキグラップル20は、複数の固定櫛刃21と、この固定櫛刃21の中間部に回動可能に連結された複数の可動櫛刃22と、可動櫛刃22を回動させる油圧シリンダ23とを有している。
【0021】
複数の固定櫛刃21は、その基部の下面に固定されたフレーム25により、組立体となっている。両側の固定櫛刃21の基部の上端は2つの穴21a(図3参照)を有しており、この穴21aを通る連結ピン26を介して上記ロータリーアクチュエータ10のサポート15a,15bの先端部に連結されている。これにより、固定櫛刃21は、ロータリーアクチュエータ10により回動軸105を中心に、運転席から見て左右に首振るようにして、回動されるようになっている。
【0022】
上記油圧シリンダ23は、上記フレーム25に設置されており、その先端に連結したリンク24を介して可動櫛刃22を固定櫛刃21の刃部に対して接近したり離れたりするように回動させる。なお、固定櫛刃21は運転席から見て前後方向に延びており、固定櫛刃21の刃部と可動櫛刃22は、固定櫛刃21の基部より、運転席から見て手前に位置するようになっている。
【0023】
上記固定櫛刃21の下のフレーム25には、ロータリーカッタ30が取り付けられている。これにより、上記固定櫛刃21の刃部と可動櫛刃22は、ロータリーカッタ30の手前に位置している。
【0024】
上記ロータリーカッタ30は、コ字形をなすフレーム31と、このフレーム31に回転軸104(第4回動軸)を中心に回転可能に設けられたドラム32と、このドラム32の周面に取り付けられた爪形状をなす多数の突起33と、フレーム31に設置された油圧モータ34と、油圧モータ34の回転をドラム32に伝達するベルト35とを有している。回転軸104は上記回動軸105と平行をなしている。ドラム32の周面は一部がフレーム31から外部に露出している。フレーム31にはカバー36が回動可能に連結されており、このカバー36はドラム32の露出周面の一部を開閉する。
【0025】
上記構成をなす重機の作用を説明する。最初に図4に示すように背の高い樹木Yを伐採する場合について説明する。まず、車両本体2を旋回させて、アーム3,4を樹木Yの近くに方向付けするとともに、油圧シリンダ5,6を作動させて、第1アーム3,第2アーム4を回動させ、アタッチメントBを樹木Yに接近させる。この状態で、油圧シリンダ7aを駆動してロータリーカッタ20の回転軸104を水平にする。また、ロータリーアクチュエータ10を駆動して、レーキグラップル20およびロータリーカッタ30を車両本体2の運転席から見て左または右に首振りさせ、ドラム32の周面を樹木Yに適宜高さにおいて対峙させる。図4(A)参照。重要なことは、ロータリーカッタ30がほぼ水平のまま維持され樹木Yとほぼ直交して対峙することである。
【0026】
次に、ロータリーカッタ30の油圧モータ34を駆動してドラム32を回転させながら、車両本体2を少しずつ旋回させることにより、ドラム32の突起33が樹木を削る。このようにロータリーカッタ30の回転軸104を樹木Yとほぼ直交させて削ることにより、容易に樹木を切り倒すことができる。
【0027】
次に、油圧シリンダ5を作動させてロータリーカッタ30を下降させることにより、樹木Yの残部を上から削り取り、その長さを短くする。図4(B)参照。ある程度ロータリーカッタ30が下降すると、フレーム31の一部が地面についてしまうので、ロータリーアクチュエータ10を駆動してロータリーカッタ30を同じ高さになるように反対方向に首振りさせる。そして、車両本体2を旋回させてロータリーカッター30を樹木Yの上端に位置させた後、さらにロータリーカッタ30を下降させることにより、樹木Yを根元だけを残して削り取る。図4(C)参照。
【0028】
樹木Yの残された根元は、レーキグラップル20の固定刃により堀り起こすことができる。堀り起こされた樹木Yの根元および最初に切り倒された部分は、レーキグラップル20で掴んで所定場所まで運ぶことができる。
【0029】
潅木を伐採する場合には、ロータリーカッタ30の回転軸104を水平にし、ロータリーカッタ30を回転させながら、車両本体2を旋回させる。これにより、ロータリーカッタ30が円弧を描くように移動して潅木を伐採する。
【0030】
上記のように樹木Yや潅木を伐採した地面に地雷が埋まっている場合には、上記と同様にロータリーカッタ30の回転軸104を水平にし、ロータリーカッタ30を回転させながら車両本体2を旋回させる。これにより、ロータリーカッタ30は円弧を描くように移動しながら地面を例えば20〜30cmほど掘り起こし、地雷を破壊して地上に露出させることができる。伐採後に土地を耕す場合にも同様にして行うことができる。
【0031】
なお、上記カバー36は地雷除去の場合にはドラム32に被せ、樹木伐採の際には開く。
【0032】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。例えば、レーキグラップル30の固定櫛刃31を直接またはベース9を介してアーム4の先端とリンク7yに連結してもよい。この場合、固定櫛刃31の基部にロータリーアクチュエータが連結され、ロータリーアクチュエータにロータリーカッターが連結されることになり、固定櫛刃31はロータリーアクチュエータの作動で首振り動作をしない。
レーキグラップルは省略してもよい。ロータリーカッタだけでも樹木伐採,潅木伐採,地雷処理,耕作を行うことができる。
車両走行体はクローラの他にタイヤであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、作業性良く高い樹木を伐採することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態をなす多機能重機の全体構成を示す側面図である。
【図2】(A)は同重機のアタッチメントの拡大側面図であり、(B)は同アタッチメントの拡大正面図である。
【図3】同アタッチメントに設けられたロータリーアクチュエータとレーキグラップルの固定櫛刃とを分解して示す拡大側面図である。
【図4】(A)〜(C)は、同重機による樹木の伐採を順を追って説明する図である。
【符号の説明】
A 重機車両
B アタッチメント
1 クローラ(車両走行体)
2 車両車体
3 第1アーム
4 第2アーム
10 ロータリーアクチュエータ(首振手段)
20 レーキグラップル
21 固定櫛刃
22 可動櫛刃
30 ロータリーカッタ
100 旋回軸
101 第1回動軸
102 第2回動軸
103 第3回動軸
104 第4回動軸
105 第5回動軸
Claims (3)
- 車両走行体と、この車両走行体に水平旋回可能に設置され運転席を有する車両本体と、基端部がこの車両本体に水平の第1回動軸を中心にして回動可能に連結された第1アームと、基端部がこの第1アームの先端部に第1回動軸と平行な第2回動軸を中心にして回動可能に連結された第2アームと、第2アームの先端部に第1回動軸と平行な第3回動軸を中心にして回動可能に連結されたアタッチメントとを備え、このアタッチメントが、上記第1〜第3回動軸と直角をなす方向に延びる第4回動軸を中心に回転するロータリーカッタを含む多機能重機において、
上記アタッチメントはさらに首振手段を有し、上記ロータリーカッタは、この首振手段により上記第4回動軸と平行に延びる第5回動軸を中心に、運転席から見て左右に首を振るようにして回動されることを特徴とする多機能重機。 - 上記アタッチメントは、さらにレーキグラップルを備え、このレーキグラップルの固定櫛刃が、上記第2アームの先端部とロータリーカッタとの間に介在されていることを特徴とする請求項1に記載の多機能重機。
- 上記アタッチメントは、第2アームの先端部に連結されるベースを含み、上記首振手段は、上記第4回動軸に沿って延びる出力軸を有する油圧駆動のロータリーアクチュエータからなり、このロータリーアクチュエータの出力軸に上記レーキグラップルの固定櫛刃の基部が連結され、この固定櫛刃の基部の下にロータリーカッタが固定され、運転席から見てロータリーカッタの手前にレーキグラップルの固定櫛刃の刃部および可動櫛刃が配置される特徴とする請求項2に記載の多機能重機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002351491A JP2004183322A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 多機能重機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002351491A JP2004183322A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 多機能重機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107736223A (zh) * | 2017-09-11 | 2018-02-27 | 珠海巧力林业机械科技有限公司 | 一种回转式挖树机及其挖树方法 |
JP2018164454A (ja) * | 2018-06-06 | 2018-10-25 | 株式会社日建 | 草刈機 |
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-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351491A patent/JP2004183322A/ja active Pending
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