JP2004182375A - プリンター - Google Patents

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JP2004182375A
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Hideki Matsuzaka
秀喜 松阪
Tomohiro Maekawa
友宏 前川
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Abstract

【課題】印画シートの排出動作の適正化を図る。
【解決手段】印画ブロック500において印画された印画シート3000を排出するシート排出ブロック800に、印画シートの搬送方向に直交し、かつ、印画シートの厚み方向に直交する方向に延びる回転軸91と、弾性材料によって形成されると共に回転軸の回転に伴って印画シートの1シートの排出動作毎に1回転して排出された全ての印画シートを押さえるシート押さえ部材93、93とを設け、印画シートの排出経路を、押さえられている印画シートのシート押さえ部材を挟んだ反対側に形成した。
【選択図】 図45

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンターに関する。詳しくは、排出された印画シートの全てを押さえるシート押さえ部材を設け、排出動作の適正化を図る技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
印画紙や印画フィルム等の印画シートに熱転写やレーザー等により印画するプリンターがある。このようなプリンターは、通常、複数の印画シートを積層状に収納可能なシート収納ブロックと、該シート収納ブロックに収納された印画シートを1シートずつ取り出すピックアップブロックと、該ピックアップブロックにより取り出された印画シートを搬送する搬送ブロックと、該搬送ブロックにより搬送された印画シートに印画する印画ブロックと、該印画ブロックにおいて印画された印画シートを排出するシート排出ブロックとを備え、上記各ブロックが筐体内に配置される。
【0003】
プリンターには、印画シートをそのシート面が垂直方向を向いた状態でシート収納ブロックからシート排出ブロックまで搬送するように横置きに設置可能である所謂横置き型のものと、横置きに設置可能であると共に印画シートをそのシート面が水平方向を向いた状態でシート収納ブロックからシート排出ブロックまで搬送するように縦置きに設置可能な横置き縦置き兼用型のものとが存在する。
【0004】
このような横置き縦置き兼用のプリンターにあっては、設置場所のスペースに応じて設置することができ、設置場所の自由度が向上し使い勝手の向上が図られる。
【0005】
また、縦置きに設置可能であることにより、設置面積の縮小化を図ることができる。特に、病院内でコンピューター断層撮影(CT:Computed Tomography)を行う場合において、大きな設置面積を必要としないため、撮影装置に付随して設置したり、診察室のコンピューターに付随して設置することが可能であり、医療業務の迅速化及び簡便化を図ることができる。
【0006】
このようなプリンターにあっては、印画ブロックにおいて印画された各印画シートがシート排出ブロックに1シート毎に排出され、これらの排出された印画シートがシート排出ブロックにおいて積層された状態とされる。
【0007】
従来のプリンターにあっては、シート排出ブロックに排出された印画シートを押さえる押さえ手段(押圧部材)を設け、シート排出ブロックにおける印画シートの排出動作の適正化やジャミングの防止を図るようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002―304034号公報(第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のプリンターにあっては、シート排出ブロックに排出された印画シートが押さえ部材によって押さえられている状態において、次の印画シートが、押さえられている印画シートと押さえ部材との間の隙間を通って排出される。
【0010】
従って、押さえられている印画シートの押さえ部材側の一端部に、例えば、熱や環境等に起因した反りや曲げが生じていると、次に排出された印画シートが先に排出された印画シート間に潜り込むようにして排出されるおそれがあり、この場合には、使用者が排出順序を誤って認識してしまうという問題がある。特に、押さえ部材側に反っていたり曲がっていたりすると、次に排出された印画シートが先に排出された印画シート間に潜り込み易い。
【0011】
また、先に排出された印画シートに反りや曲げが生じていると、次に排出された印画シートが先に排出された印画シートに接触し、印画シートの排出ミスの原因となりジャミング等を発生するおそれもある。
【0012】
特に、上記したような縦置きの使用が可能なプリンターにあっては、縦置きで使用した場合に、各印画シートのシート面が水平方向を向いた状態で排出されるため、印画シート間に隙間が生じ易く、上記した印画シート間への潜り込みや接触という不具合を生じ易い。
【0013】
そこで、本発明プリンターは、上記した問題点を克服し、印画シートの排出動作の適正化を図ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明プリンターは、上記した課題を解決するために、印画ブロックにおいて印画された印画シートを排出するシート排出ブロックに、印画シートの搬送方向に直交し、かつ、印画シートの厚み方向に直交する方向に延びる回転軸と、弾性材料によって形成されると共に回転軸の回転に伴って印画シートの1シートの排出動作毎に1回転して排出された全ての印画シートを押さえるシート押さえ部材とを設け、印画シートの排出経路を、押さえられている印画シートのシート押さえ部材を挟んだ反対側に形成したものである。
【0015】
従って、本発明プリンターは、印画シートの1シートの排出動作毎に、排出された全ての印画シートがシート押さえ部材によって押さえられると共に、印画シートが、押さえられている印画シートのシート押さえ部材を挟んだ反対側を通って排出される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明プリンターの実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0017】
尚、以下に示した実施の形態は、本発明プリンターを、例えば、病院内で使用され、コンピューター断層撮影(CT)された画像データーをサーマルヘッドを用いて熱転写により印画フィルム(印画シート)に印画するサーマルヘッドプリンターに適用したものである。
【0018】
プリンター1は、印画シートをそのシート面が垂直方向を向いた状態で搬送するように横置き(図1及び図2参照)に設置可能であると共に印画シートをそのシート面が水平方向を向いた状態で搬送するように縦置き(図3及び図4参照)に設置可能な横置き縦置き兼用型のプリンターである。尚、以下の説明においては、プリンター1を縦置きに設置したときの方向により説明する。
【0019】
プリンター1は、図5に示すように、筐体2内に、シート収納ブロック100、ピックアップブロック200、搬送ブロック300、位置決めブロック400、印画ブロック500、中間搬送ブロック600、濃度測定ブロック700及びシート排出ブロック800の所要の各ブロックが配置されて成る。
【0020】
プリンター1において印画シート3000は、図5に示すように、シート収納ブロック100からピックアップブロック200によって取り出され、搬送ブロック300、位置決めブロック400、印画ブロック500、中間搬送ブロック600及び濃度測定ブロック700を経てシート排出ブロック800まで搬送される。
【0021】
筐体2は一方(右方)に開口された箱状を為す筐体本体3と該筐体本体3の開口を閉塞する図示しないベース板とがネジ止め等によって固定されて成る。
【0022】
筐体本体3の前面3aには、所要の各操作スイッチ4、4、・・・及び表示部5が設けられている(図1乃至図4参照)。筐体本体3には前方に開口された挿入凹部3bが形成されている(図1乃至図6参照)。
【0023】
筐体本体3の側面部3cには筐体2の内部を開閉する外蓋6が設けられている。外蓋6は、図7に示すように、その後端部に設けられた支持軸7を支点として開蓋位置と閉蓋位置との間で回動可能とされ、前端寄りの位置に把手部6aが設けられている。
【0024】
外蓋6の内面の前端部には、その上下両端部にそれぞれ内方へ突出された押圧突部8、8が設けられている。
【0025】
外蓋6の内面には、押圧突部8、8の近傍の位置に、それぞれ支持突部9、9が設けられている。支持突部9、9には外蓋6の上下両縁が延びる方向に長い案内孔9a、9a、・・・が形成され、該案内孔9a、9a、・・・間を第1の軸10が貫通されている。第1の軸10の両端部にはそれぞれロック部材11、11が取り付けられている。第1の軸10の軸方向における中央部には把手部6aが取り付けられている。
【0026】
ロック部材11、11は案内孔9a、9a、・・・の長さ方向に長く形成され、一端部の外蓋6に対向する側にそれぞれロック用切欠11a、11aが形成され、同じ一端部のロック用切欠11a、11aの反対側の位置にそれぞれ傾斜面11b、11bが形成されている。ロック部材11、11にはそれぞれ第2の軸12、12が取り付けられ、該第2の軸12、12が案内孔9a、9a、・・・に摺動自在に支持されている。従って、ロック部材11、11は第1の軸10と第2の軸12、12が案内孔9a、9a、・・・に案内されて移動可能とされている。尚、ロック部材11、11は、支持突部9、9の内部に配置された図示しないバネ部材によって、外蓋6の回動支点に近付く方向(図7に示すA方向)へ付勢されている。
【0027】
シート収納ブロック100は筐体2内の右端部に配置され(図5参照)、前後方向に長い扁平な箱状を為す収納トレイ13を備えている(図8乃至図12参照)。
【0028】
収納トレイ13は、筐体2に対して着脱可能とされており、挿入凹部3bに挿入されて用いられる。挿入凹部3bに収納トレイ13が挿入された状態においては、その左側の部分に空間が形成されるが、この空間は印画シート3000を外部へ取り出すための後述するシート取出空間として機能する。
【0029】
収納トレイ13は左方に開口された浅い箱状を為すシート収納ケース14と該シート収納ケース14の開口を閉塞するカバー15とから成る(図8参照)。
【0030】
収納トレイ13の後端部には、シート取出口13aが形成されている(図9参照)。
【0031】
シート収納ケース14の前端部には、その上下両端部のカバー15に対向する面にそれぞれ金属板14a、14aが取り付けられている(図8参照)。シート収納ケース14の上下両側面の後半部には、それぞれラック14b、14bが形成されている。ラック14b、14bは筐体2の内部に設けられた図示しないギヤに噛合され、収納トレイ13の挿入凹部3bに対する円滑な挿脱動作が確保される。
【0032】
シート収納ケース14の上下両側縁部には、それぞれ左方へ開口されたロック溝16、16が形成されている(図11及び図12参照)。ロック溝16は、前後方向における中央部に位置する開放用係合部16aと、その後側に連続する閉塞用係合部16bとを有している。開放用係合部16aは左方へ開口された凹状に形成され、閉塞用係合部16bは後方へ行くに従って深くなるように傾斜され後面が開口されている。
【0033】
シート収納ケース14の内部には図示しない押付バネが配置され、該押付バネによってシート収納ケース14に収納された印画シート3000が後述するピックアップローラーに押し付けられるようになっている。
【0034】
シート収納ケース14の後端部には、図13に示すように、ユニット取付部17が形成され、該ユニット取付部17は4つの係合片18、18、・・・とロック片19とから成る。係合片18は左方へ突出された基部18aと該基部18aの左縁から後方へ突出された規制部18bとから成る。ロック片19は、上下方向に長くされバネ弾性を有する弾性部19aと、該弾性部19aの長手方向における略中央部に形成され左方へ突出された係止突部19bと、弾性部19aの先端部に設けられたロック解除突部19cとが一体に形成されて成る。
【0035】
ユニット取付部17には第1のローラーユニット20が取り付けられる(図13及び図14参照)。第1のローラーユニット20はピックアップブロック200の構成要素の一部とされ、図14に示すように、ブラケット21とローラーホルダー22と分離ローラー23とを備えている。
【0036】
ブラケット21は板状の材料によって形成され、図13に示すように、ベース部24と該ベース部24の上下両側縁から左方へ突出された支持部25、25とベース部24の前縁から左方へ突出されたバネ掛け部26とから成る。
【0037】
ベース部24には上下に離間して被取付孔27、27が形成されている。被取付孔27は矩形状を為す挿入部27aと該挿入部27aの後端部から下方へ延びる係合部27bとから成る。
【0038】
支持部25、25の先端部には、それぞれ支持孔25a、25aが設けられている。
【0039】
バネ掛け部26にはバネ掛け孔26aが形成されている。
【0040】
ローラーホルダー22はブラケット21の支持孔25a、25aに支持され、ブラケット21に対して回動可能とされている(図14参照)。ローラーホルダー22には、その前側において分離ローラー23が回転自在に支持されている。ローラーホルダー22にはバネ掛け突片22aが設けられ、該バネ掛け突片22aとブラケット21のバネ掛け部26のバネ掛け孔26aとの間に引張コイルバネ28が張設されている。従って、ローラーホルダー22に支持された分離ローラー23は、ブラケット21のベース部24から離隔する方向へ付勢されている。
【0041】
ユニット取付部17への第1のローラーユニット20の取付は以下のようにして行う(図15乃至図17参照)。
【0042】
先ず、ブラケット21の被取付孔27、27の挿入部27a、27aに、それぞれ後側に位置する係合片18、18を挿入する(図15参照)。このとき前側の係合片18、18はブラケット21の前縁の前側に位置され、ロック片19は係止突部19bがブラケット21のベース部24によって押圧されて右方へ弾性変形される。
【0043】
次に、第1のローラーユニット20を前方へスライドし(図16参照)、続いて第1のローラーユニット20を上方へ順にスライドする(図17参照)。このように第1のローラーユニット20を前方及び上方へスライドすることにより、後側に位置する係合片18、18の基部18a、18aがそれぞれ被取付孔27、27の係合部27b、27bに係合され、各係合片18、18、・・・の規制部18b、18b、・・・によってブラケット21の前後両縁が押さえられ、上側の被取付孔27の開口縁に弾性復帰されたロック片19の係止突部19bが係止され、第1のローラーユニット20がユニット取付部17に取り付けられる。
【0044】
一方、第1のローラーユニット20のユニット取付部17からの取り外しは、ロック片19のロック解除突部19cを右方へ押圧して被取付孔27の開口縁に対する係止突部19bの係止状態を解除し、第1のローラーユニット20を下方及び後方へ順にスライドすることにより行うことができる。
【0045】
このように第1のローラーユニット20はシート収納ケース14のユニット取付部17に対して着脱自在とされているため、分離ローラー21の摩耗等により交換の必要が生じたときに、交換作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0046】
尚、上記のように第1のローラーユニット20をユニット取付部17に取り付けた状態において、補強を目的として、ブラケット21とユニット取付部17とをネジ止め等により固定してもよい。
【0047】
カバー15は後側に位置するカバー本体部29と該カバー本体部29に回動自在に支持された開閉部30とから成る(図8及び図10参照)。
【0048】
カバー本体部29の後端部には、その内面に第2のローラーユニット31が取り付けられている(図10参照)。第2のローラーユニット31は第1のローラーユニット20と同様に、ピックアップブロック200の構成要素の一部とされており、第1のローラーユニット20と第2のローラーユニット31とによってピックアップ機構32が構成される(図9参照)。
【0049】
第2のローラーユニット31は、図10に示すように、ピックアップローラー33と送りローラー34とホルダーブラケット35とを備え、該ホルダーブラケット35が、例えば、ネジ止めによってカバー本体部29に取り付けられている。
【0050】
ピックアップローラー33と送りローラー34とはホルダーブラケット35に前後に離間してそれぞれ回転自在に支持され、ピックアップローラー33と送りローラー34とは伝達ベルト36によって連結されており同期して回転される。送りローラー34は第1のローラーユニット20の分離ローラー23に対向して配置されている(図6参照)。
【0051】
送りローラー34は、図10に示すように、上下方向に長い動力伝達軸37の軸方向における中央部に固定され、該動力伝達軸37はその両端部がカバー本体部29の上下両端部に回転自在に支持されている。動力伝達軸37の下端部はカバー本体部29の下面から下方へ突出され、突出された部分に伝達ギヤ38が固定されている。
【0052】
伝達ギヤ38は、収納トレイ13が筐体2の挿入凹部3bに挿入されたときに図示しない連結ギヤに噛合される。伝達ギヤ38が連結ギヤに噛合されると、筐体2の内部に配置された図示しない駆動モーターの駆動力が連結ギヤ、伝達ギヤ38及び動力伝達軸37を介して送りローラー34に伝達され、該送りローラー34とピックアップローラー33とが同期して回転される。
【0053】
上記したように、プリンター1にあっては、収納トレイ13に第1のローラーユニット20と第2のローラーユニット31とから成るピックアップ機構32が取り付けられているため、分離ローラー23、ピックアップローラー33及び送りローラー34に摩耗等が生じて交換が必要となった場合や修理が必要となった場合等のメンテナンス作業を、筐体2の挿入凹部3bから収納トレイ13を引き出して行うことができ、メンテナンス作業の時間を短縮できると共に当該作業を容易に行うことができる。
【0054】
また、収納トレイ13にピックアップ機構32が取り付けられているため、分離ローラー23、ピックアップローラー33及び送りローラー34と収納トレイ13との良好な位置精度を確保することが可能であり、給紙ミスや印画シートの詰まり等の不具合の発生を防止することができる。
【0055】
さらに、分離ローラー23を有する第1のローラーユニット20がシート収納ケース14に配置され、ピックアップローラー33及び送りローラー34を有する第2のローラーユニット31がカバー15に配置されているため、第1のローラーユニット20と第2のローラーユニット31に関するメンテナンス作業を独立して行うことができるため、必要に応じたメンテナンス作業が可能であり作業性の向上を図ることができる。
【0056】
開閉部30は、その後端部を支点としてカバー本体部29に回動自在に支持されている(図8参照)。開閉部30の前端部の内面には、上下に離間してマグネット30a、30aが設けられ、該マグネット30a、30aがそれぞれシート収納ケース14の金属板14a、14aに吸着されることにより、開閉部30が閉塞した状態に保持される。
【0057】
開閉部30の後端部には、その上下両端部にそれぞれ被ロック突部39、39が設けられている(図11及び図12参照)。
【0058】
開閉部30が閉塞された状態においては、図11に示すように、シート収納ケース14のロック溝16、16の閉塞用係合部16b、16bにそれぞれ被ロック突部39、39が係合され、開閉部30がロックされている。
【0059】
開閉部30が閉塞された状態から開閉部30を回動させていくと、被ロック突部39、39がそれぞれロック溝16、16の底面と摺接され、所定の角度まで回動されたところで被ロック突部39、39がそれぞれ開放用係合部16a、16aに係合され、開閉部30が開放された状態でロックされる(図12参照)。このときカバー本体部29はシート収納ケース14に対して稍前上がりの状態に傾斜される。
【0060】
逆に、開閉部30が開放された状態からシート収納ケース14に対して開閉部30を稍持ち上げると、被ロック突部39、39と開放用係合部16a、16aとの係合が解除される。続いて開閉部30を回動させていくと、被ロック突部39、39が再び閉塞用係合部16a、16aに係合され、開閉部30が閉塞状態でロックされる。
【0061】
上記したように、収納トレイ13のカバー15はカバー本体部29と該カバー本体部29に回動自在に支持された開閉部30とによって構成され、開閉部30を回動することにより印画シート3000、3000、・・・のシート収納ケース14への収納又はシート収納ケース14からの取出を行うことができる。
【0062】
従って、プリンター1にあっては、図2及び図4に示すように、収納トレイ13の一部のみを筐体2の挿入凹部3bから引き出すことにより印画シート3000、3000、・・・のシート収納ケース14への収納又はシート収納ケース14からの取出を行うことが可能であり、収納トレイ13に対する印画シート3000、3000、・・・の収納作業及び取出作業における作業効率の向上を図ることができる。
【0063】
また、収納トレイ13の全体を挿入凹部3bから引き出す必要がないため、その後の収納トレイ13の挿入凹部13bへの装着を迅速かつ容易に行うことができる。
【0064】
さらに、収納トレイ13の一部が筐体2内に挿入された状態で印画シート3000、3000、・・・のシート収納ケース14への収納又はシート収納ケース14からの取出を行うことが可能であるため、収納トレイ13の他に筐体2が印画シート3000、3000、・・・の重量を受けることになり、収納トレイ13に補強のための構造を設ける必要がなく、補強のために収納トレイ13の各部の厚みを厚くする等の手段を講じる必要もない。
【0065】
加えて、収納トレイ13の開閉部30に被ロック突部39、39を設け、開閉部30が開放された状態及び閉塞された状態の何れの状態においても被ロック突部39、39をシート収納ケース13のロック溝16、16に係合してロックするようにしているため、印画シート3000、3000、・・・の収納トレイ13に対する収納作業及び取出作業の円滑化を図ることができると共に印画シート3000、3000、・・・のシート収納ケース14からの脱落を確実に防止することができる。
【0066】
収納トレイ13が筐体2の挿入凹部3bに挿入されて装着された状態において、筐体2に配置された駆動モーターが回転されると、ピックアップローラー33が回転されて印画シート3000が収納トレイ13から取り出され、取り出された印画シート3000が分離ローラー23、送りローラー34間を経由して搬送ブロック300へ向けて送られる。このとき分離ローラー23により印画シート3000が1シートずつに分離される。
【0067】
搬送ブロック300は筐体2内の後端部に配置され(図5参照)、搬送ローラー40、40を備えている。搬送ローラー40、40は同期して回転され、該搬送ローラー40、40によって印画シート3000が位置決めブロック400へ向けて搬送される。
【0068】
位置決めブロック400は搬送ブロック300の前方において筐体2内の左端部に配置され(図5参照)、シャーシ41を備えている(図18及び図19参照)。
【0069】
シャーシ41は、左右方向を向くベース面部42と、該ベース面部42の上縁から左方へ突出された第1の機構配置面部43と、該第1の機構配置面部43の左縁から上方へ突出された上側面部44と、ベース面部42の下縁から左方へ突出された第2の機構配置面部45と、該第2の機構配置面部45の左縁から下方へ突出された下側面部46とから成る。
【0070】
第1の機構配置部43と第2の機構配置部45との間には、その後端寄りでベース面部42に寄った位置に支点軸47が回転自在に支持されている。また、第1の機構配置部43と第2の機構配置部45との間には、その後端部で支点軸47の左方の位置に、上記外蓋6が取り付けられた支持軸7が回転自在に支持されている。
【0071】
第1の機構配置部43には前後に離間してローラー挿通孔43a、43aが形成されている(図21参照)。
【0072】
第1の機構配置部43の上面には位置変更機構48が配置されている(図18及び図19参照)。位置変更機構48は、図20乃至図22に示すように、左右に離間して位置された第1の配置板49、第2の配置板50及び第3の配置板51にそれぞれ所要の各部が配置されて成り、第1の配置板49及び第3の配置板51は第1の機構配置部43に取り付けられ、第2の配置板50は第1の配置板49及び第3の配置板51に対して上下動可能に支持されている。
【0073】
右側に位置する第1の配置板49には、作動モーター52が取り付けられると共にギヤ群53とカム部材54が回転自在に支持されている。
【0074】
カム部材54は、図20及び図23に示すように、左右方向を向く回転円板55と、該回転円板55の右面に設けられたギヤ部56と、回転円板55の左面に設けられたカム突部57とが一体に形成されて成り、回転円板55の中心部を支点として第1の配置板49に回転自在に支持されている。
【0075】
カム突部57は回転円板55に対して偏心した位置に設けられており(図23参照)、回転円板55の略中心部から外周側に変位し最長の長さに形成された第1のカム部57aと、該第1のカム部57aに連続し回転円板55の外周部から中心部に近付くように緩やかに変位する第2のカム部57bと、該第2のカム部57bに連続し回転円板55の中心部にさらに近付くように緩やかに変位する第3のカム部57cと、該第3のカム部57cと第1のカム部57aとに連続する第4のカム部57dとから成る。
【0076】
カム突部57は、第1のカム部57aと第4のカム部57dとの交点が第1の作用点57eとして形成され、第1のカム部57aと第2のカム部57bとの交点が第2の作用点57fとして形成され、第3のカム部57cの略中央点が第3の作用点57gとして形成されている。
【0077】
第1の配置板49と第3の配置板51の間に位置する第2の配置板50には、前後に離間してそれぞれ縦長の被ガイド孔50a、50aが形成されている(図20参照)。第2の配置板50には、被ガイド孔50a、50a間に上下に離間してバネ支持部材58とカム摺動軸59とが設けられ、バネ支持部材58は左方へ突出され、カム摺動軸59は右方へ突出されている。カム摺動軸59はカム部材54のカム突部57の外周面に摺動される。
【0078】
第2の配置板50の前後両端部にはそれぞれローラー部材60、60が回転自在に支持されている。ローラー部材60、60は左右に延びる軸を支点として回転可能とされ、図24に示すように、外周面に周方向に延び左右に離間して位置された挿入溝60a、60a、・・・が形成されている。ローラー部材60、60は第2の配置板50に対して上下動可能とされており、付勢手段(圧縮コイルバネ)61、61によって下方へ付勢されている(図20参照)。
【0079】
付勢バネ61、61のバネ力は弱くされており、後述するように、付勢バネ61、61は、ローラー部材60、60によって印画シート3000が押圧されたときに、印画シート3000の反力によって圧縮される。
【0080】
第3の配置板51の前後方向における中央部には縦長のガイド孔51aが形成され、図21及び図22に示すように、該ガイド孔51aに第2の配置板50に設けられたバネ支持部材58が挿通されている。第3の配置板51の前後両端部にはそれぞれ右方へ突出されたガイドピン62、62が設けられ、図20に示すように、該ガイドピン62、62はそれぞれ第2の配置板50の被ガイド孔50a、50aに挿通されている。第3の配置板51の上端部には引張コイルバネ63、63の各上端部が前後に離間して支持され、該引張コイルバネ63、63は第3の配置板51の左側に位置された状態で、下端部がガイド孔51aを挿通されたバネ支持部材58に支持されている。従って、引張コイルバネ63、63によって第2の配置板50とこれに設けられた各部が上方へ付勢され、カム摺動軸59がカム部材54のカム突部57に下方側から押し付けられる。
【0081】
第2の配置板50とこれに設けられた各部は、カム部材54が回転されたときにカム突部57に対するカム摺動軸59の位置が変化されることにより、上下方向へ移動される(図21及び図22参照)。下方移動されたときにはローラー部材60、60が第1の機構配置部43に形成されたローラー挿通孔43a、43aを挿通され第1の機構配置部43から下方へ突出される。
【0082】
第2の機構配置部45の上面には、図25及び図26に示すように、前後に離間して左右方向を向く支持片64、64が設けられ、該支持片64、64にはそれぞれ取付螺孔64a、64aが形成されている。
【0083】
支持片64、64には受け部材65が取り付けられる。受け部材65は前後に長い板状の材料が所定の形状に折り曲げられることにより形成され、左右方向を向く被取付部66と、該被取付部66の上縁から右方へ突出された連結部67と、該連結部67の右縁から右斜め下方へ突出された第1の溝形成部68と、該第1の溝形成部68から右斜め上方へ突出された第2の溝形成部69とが一体に形成されて成る。第1の溝形成部68と第2の溝形成部69とによってV字状を為す受け溝70が形成されている。
【0084】
被取付部66には前後に離間して縦長の調整孔66a、66aが形成され、該調整孔66a、66aの前後にそれぞれネジ孔66b、66bが形成されている。
【0085】
受け部材65は調整孔66a、66aを挿通された取付ネジ71、71が、それぞれ支持片64、64の取付螺孔64a、64aに螺合されることにより取り付けられる。
【0086】
受け部材65には調整板72、72が取り付けられる。調整板72にはネジ挿通孔72aが形成され、該ネジ挿通孔72aの中心から外周までの距離が周方向において異なるようにされている(図27の拡大図参照)。例えば、調整板72の外周には、ネジ挿通孔72aの中心からの距離が長い順に、第1調整部A、第2調整部B、B、第3調整部C、C、第4調整部D、D及び第5調整部Eが形成されており、これらの各調整部A、BC、D、E、D、C、Bが周方向において順に等間隔に位置されている。
【0087】
調整板72、72は、図25及び図26に示すように、それぞれネジ挿通孔72a、72aを挿通されたネジ部材73、73が被取付部66のネジ孔66b、66bに螺合されることにより受け部材65に取り付けられる。
【0088】
プリンター1にあっては、受け部材65の第2の機構配置部45に対する位置及び角度を変更することができ、この変更によって受け溝70のローラー部材60、60に対する位置及び角度が変更される。
【0089】
受け部材65の第2の機構配置部45に対する位置及び角度の変更は、先ず、取付ネジ71、71を緩めて受け部材65を支持片64、64に対して移動可能とし、次に、ネジ部材73、73を緩め調整板72、72を所望の調整部A、B、B、C、C、D、D又はEが第2の機構配置部45の上面に接するまで回転し、最後に、取付ネジ71、71及びネジ部材73、73を締め直すことにより行うことができる。
【0090】
例えば、図27に示すように、調整板72、72の各第1調整部A、Aを第2の機構配置部45の上面に接した状態にすることにより、受け部材65を第2の機構配置部45から最も離隔した位置に取り付けることができる。
【0091】
逆に、図28に示すように、調整板72、72の各第5調整部E、Eを第2の機構配置部45の上面に接した状態にすることにより、受け部材65を第2の機構配置部45に最も接近した位置に取り付けることができる。
【0092】
また、図29に示すように、調整板72、72の異なる調整部、例えば、AとB、BとC、BとD等を第2の機構配置部45の上面に接した状態にすることにより、受け部材65を第2の機構配置部45に対して傾斜した位置に取り付けることができる。
【0093】
第1の機構配置部43と第2の機構配置部45には、それぞれ前端寄りの位置にロックコロ74、74が設けられている(図18及び図19参照)。ロックコロ74、74は、図18の拡大図に示すように、第1の機構配置部43又は第2の機構配置部45に取り付けられた軸部74a、74aと該軸部74a、74aに回転自在に支持されたコロ部74b、74bとから成り、第1の機構配置部43に設けられたロックコロ74は下方へ突出され、第2の機構配置部45に設けられたロックコロ74は上方へ突出されている。
【0094】
第1の機構配置部43と第2の機構配置部45との間に支持された支点軸47には内蓋75が取り付けられ(図18及び図19参照)、該内蓋75が開放位置と閉塞位置との間で支点軸47を支点として回動可能とされている。
【0095】
内蓋75は、例えば、磁性金属材料によって各部が一体に形成されて成り、一端部が支点軸47に取り付けられた主面部76と、該主面部76の他端部からそれぞれ上方及び下方へ突出された突出部77、77と、該突出部77、77の上端部及び下端部からそれぞれ外蓋6側へ突出されたバネ保持部78、78とが一体に形成されて成る。バネ保持部78は、図30及び図31に示すように、上面部78aと下面部78bと突出部77に対向する側面部78cとから成る。
【0096】
バネ保持部78、78にはそれぞれ付勢機構79、79が配置されている(図30及び図31参照)。付勢機構79、79はそれぞれ作用軸80、80と圧縮コイルバネ81、81とを備えている。
【0097】
作用軸80は突出部77とバネ保持部78の側面部78cとを貫通した状態で配置され、作用軸80にはその軸方向に離隔して固定リング80a、80bが固定されている。固定リング80aは側面部78cの内面側において固定され、固定リング80bは突出部77の外面側において固定されている。圧縮コイルバネ81は固定リング80aと突出部77との間に縮設されている。従って、作用軸80は突出部77側から側面部78c側へ付勢されている。
【0098】
筐体2の上記外蓋6と内蓋75との間の空間は、位置決めブロック400が有する空間であり、内蓋75とシャーシ41のベース面部42との間の空間は、中間搬送ブロック600が有する空間である。プリンター1にあっては、これらの各空間において印画シート3000の詰まり等が生じた場合には、外蓋6やこれに加えて内蓋75を開放することにより詰まり等の不具合を解消することができる。
【0099】
外蓋6と内蓋75がともに開放された状態において、外蓋6を閉蓋位置へ向けて回動すると、図30に示すように、外蓋6の内面に設けられた押圧突部8、8によってそれぞれ内蓋75に支持された作用軸80、80がベース面部42側へ押圧されていく。
【0100】
押圧突部8、8によって作用軸80、80がベース面部42側へ押圧されていくと、内蓋75は閉塞位置へ向けて回動されていきベース面部42に設けられた図示しない規制部に接したところで回動が規制される。このとき内蓋75はシャーシ41に設けられた図示しないマグネットに吸着されて閉塞位置に保持される。
【0101】
上記のように内蓋75の回動が規制された状態においては、外蓋6はさらに閉蓋位置へ向けて回動可能な状態にあり、外蓋6をさらに回動していくと、図31に示すように、作用軸80、80が圧縮コイルバネ81、81のバネ力に抗して右方へ移動される。作用軸80、80の右方への移動によって圧縮コイルバネ81、81が圧縮され、内蓋75がベース面部42に近付く方向(図31に示すX1方向)へ付勢される。このとき外蓋6は開蓋位置に向かう方向(図31に示すX2方向)へ付勢される。
【0102】
外蓋6が閉蓋位置へ向けて回動されるときには、ロック部材11、11の傾斜面11b、11bがそれぞれシャーシ41に設けられたロックコロ74、74のコロ部74b、74bに接する(図32参照)。さらに外蓋6が閉蓋位置へ向けて回動されると、図33に示すように、ロック部材11、11が支持突部9、9の内部に配置されたバネ部材の付勢力に抗して前方へ移動され、このときコロ部74b、74bは傾斜面11b、11bを転動される。さらに外蓋6が回動されると、図34に示すように、ロック部材11、11がバネ部材の付勢力によって後方へ移動され、コロ部74b、74bにロック用切欠11a、11aが係合されて外蓋6が閉蓋位置にロックされる。
【0103】
一方、外蓋6の開放は、把持部6aを把持して前方へ引くことにより行う。把持部6aを前方へ引くと、バネ部材の付勢力に抗してロック部材11、11が前方へ移動される。このとき上記したように、外蓋6は付勢機構79、79によって開蓋位置に向かう方向(図31に示すX2方向)へ付勢されているため、圧縮コイルバネ81、81が伸張され作用軸80、80によって押圧突部8、8が押圧されて外蓋6が開放されていく。
【0104】
上記したようにプリンター1にあっては、外蓋6が閉蓋位置へ向けて回動されたときに外蓋6とともに内蓋75が閉塞位置へ向けて回動されて閉塞される。
【0105】
従って、1度の閉塞動作により外蓋6と内蓋75を閉塞することができ、閉塞動作の簡略化を図ることができる。
【0106】
また、外蓋6が閉蓋位置にロックされた状態において内蓋75が付勢機構79、79によってベース面部42側へ付勢された状態で閉塞位置に保持されるため、外部からの振動による影響や駆動時に各部が動作されて発生する振動による影響等によって、内蓋75の閉塞状態が解除されてしまうことがなく、印画シート3000の搬送動作や各部の動作に悪影響を生じることがない。
【0107】
さらに、外蓋6が閉蓋位置にロックされている状態においては内蓋75が開放されることがなく、一旦、外蓋6を開放してから内蓋75を閉塞するというような面倒な作業を行う必要がない。
【0108】
さらにまた、内蓋75を閉塞するためのマグネットの磁力を強くする必要がないため、内蓋75の開放が困難になると言う不都合を生じない。
【0109】
加えて、外蓋6の開放は、該外蓋6のロックを解除するだけで付勢機構79、79の付勢力によって行われるため、外蓋6の開放を簡単な動作により円滑に行うことができる。
【0110】
搬送ブロック300から位置決めブロック400に印画シート3000が搬送されると、位置決めブロック400において印画シート3000の所定位置への位置決めが行われる。
【0111】
以下に、印画シート3000の所定位置への位置決めが行われるときの動作について説明する(図35乃至図39参照)。
【0112】
位置決めブロック400に印画シート3000が搬送されると、印画シート3000は、下縁が受け部材65の受け溝70に挿入される。印画シート3000が位置決めブロック400に搬送されると、図示しないセンサーによって印画シート3000が搬送された旨が検出され、一旦印画シート3000の搬送動作が停止される。
【0113】
このとき位置変更機構48のカム部材54は、カム突部57の第1の作用点57eがカム摺動軸59に係合されている(図35参照)。従って、ローラー部材60、60は移動範囲における上方側の移動端に保持されている。
【0114】
上記のように、印画シート3000の搬送動作が一旦停止されると、作動モーター52の駆動力がギヤ群53を介してカム部材54に伝達され、該カム部材54が図35に示すS方向へ回転される。カム部材54がS方向へ回転されると、カム突部57の第1のカム部57aがカム摺動軸59と摺接され、該カム摺動軸59は引張コイルバネ63、63のバネ力に抗して下方へ移動されていく。従って、ローラー部材60、60が下方へ移動され、それぞれ第1の機構配置部43のローラー挿通孔43a、43aから下方へ突出されていく。
【0115】
ローラー部材60、60が下方へ移動されると、印画シート3000の上縁がローラー部材60、60の挿入溝60a、60aに挿入され、ローラー部材60、60によって印画シート3000が下方へ押圧される(図36参照)。
【0116】
カム部材54の回転によりカム突部57の第2の作用点57fがカム摺動軸59に係合される(図36参照)。カム突部57の第2の作用点57fがカム摺動軸59に係合された状態においては、ローラー部材60、60が移動範囲における下方側の移動端まで移動可能であるが、印画シート3000の反力によって付勢手段61、61が最大限圧縮される。従って、このとき印画シート3000は付勢手段61、61の付勢力が付与されていない状態で、ローラー部材60、60によって第1の押圧位置において最大の押圧力で押圧される。
【0117】
印画シート3000がローラー部材60、60によって最大の押圧力で押圧されているときには、印画シート3000は撓んだ状態とされる(図37参照)。従って、印画シート3000は下縁が受け部材65の受け溝70の底面に確実に押し付けられる。
【0118】
カム部材54は引き続きS方向へ回転され、カム摺動軸59が第2のカム部57bを経て第3のカム部57cの第3の作用点57gに係合され、第2の配置板50がローラー部材60、60とともに上昇される(図38参照)。カム摺動軸59が第3の作用点57gに係合されると、カム部材54の回転が一旦停止される。
【0119】
第2の配置板50が上昇されると、圧縮限界まで圧縮されていた付勢手段61、61が伸張される。従って、カム摺動軸59が第3の作用点57gに係合された状態においては、印画シート3000の反力によって付勢手段61、61が稍圧縮され、印画シート3000が第2の押圧位置においてローラー部材60、60によって押圧され、図39に示すように、印画シート3000はローラー部材60、60に接したまま平面状に張った状態とされる。
【0120】
カム摺動軸59が第3の作用点57gに係合されてカム部材54の回転が一旦停止されると、再び印画シート3000の搬送動作が開始され、印画シート3000が位置決めブロック400から印画ブロック500へ向けて搬送される。印画シート3000が位置決めブロック400から印画ブロック500へ向けて搬送されるときには、印画シート3000は上縁がローラー部材60、60に接し下縁が受け溝70の底面に接した所定位置に位置決めされている。印画シート3000が搬送されるときには、ローラー部材60、60が印画シート3000の搬送に伴って回転される。
【0121】
印画シート3000が印画ブロック500へ搬送されると、再び作動モーター52が回転され、カム突部57の第1の作用点57eがカム摺動軸59に係合されるまでカム部材54が回転される。
【0122】
上記したように、プリンター1にあっては、印画シート3000が搬送ブロック300によって位置決めブロック400に搬送されたときに、印画シート3000がローラー部材60、60の第1の押圧位置において強い力で押圧され、印画シート3000が位置決めブロック400から印画ブロック500へ向けて搬送されるときに、印画シート3000がローラー部材60、60によって第1の押圧位置より受け部材65から離隔する第2の押圧位置において弱い力で押さえられる。
【0123】
従って、印画シート3000が搬送ブロック300から位置決めブロック400へ搬送されたときに印画シート3000が所定位置に確実に位置決めされると共に、位置決めブロック400から印画ブロック500への搬送時には所定位置に位置決めされた印画シート3000に過度の押圧力が付与されていないため、印画シート3000の詰まりや印画シート3000の撓み等を防止することができる。
【0124】
また、印画シート3000には搬送時にも一定の押圧力が付与されているため、良好な位置決め状態を維持することができる。
【0125】
さらに、印画シート3000の位置決めブロック400から印画ブロック500への搬送時には該印画シート3000に接しているローラー部材60、60が搬送動作に伴って回転されるため、印画シート3000の円滑な搬送動作を確保することができる。
【0126】
さらにまた、印画シート3000は、その上縁がローラー部材60、60の挿入溝60a、60aに挿入された状態で搬送されるため、搬送時に印画シート3000がその厚み方向にずれることがなく、印画ブロック500に印画シート3000を確実に搬送することができる。
【0127】
上記したように、プリンター1にあっては、受け部材65の第2の機構配置部45に対する位置及び角度を変更することにより、受け溝70のローラー部材60、60に対する位置及び角度を変更することができる(図27乃至図29参照)。
【0128】
このように受け溝70の位置及び角度を変更することにより、付勢手段61、61の付勢力の大きさやローラー部材60、60に押圧されたときに生じる印画シート3000の反力の大きさ等を考慮して、印画シート3000が所定位置に位置決めされるように調整することができる。従って、受け溝70の位置及び角度の変更により、印画シート3000を確実に所定位置に位置決めすることができる。
【0129】
印画ブロック500は位置決めブロック400の前方に配置され(図5参照)、ヘッド機構82を備えている(図6参照)。
【0130】
ヘッド機構82はヘッド支持体83に印画ヘッド84が設けられて成り、該印画ヘッド84として熱転写により印画シート3000に印画するサーマルヘッドが用いられている。
【0131】
ヘッド機構82の印画ヘッド84に対向してプラテンローラー85が支持されている。ヘッド機構82はプラテンローラー85に対して図示しないヘッド駆動機構によって離接する方向へ回動可能とされている。ヘッド機構82は、印画シート3000に印画を行うときにはヘッド支持体83が回動されて印画ヘッド84が印画シート3000を挟んでプラテンローラー85に押し付けられ、印画を行わないときにはヘッド支持体83が逆方向へ回動されて印画ヘッド84がプラテンローラー85から離間される。
【0132】
プラテンローラー85の近傍の位置には第1の折返用ローラー86が支持されている(図6参照)。印画ブロック500において印画された印画シート3000は、第1の折返用ローラー86によって搬送方向が転換され、中間搬送ブロック600へ向けて搬送される。
【0133】
中間搬送ブロック600は印画ブロック500の後方かつ位置決めブロック400の右方に配置され(図5参照)、上記したように、内蓋75とシャーシ41のベース面部42との間の空間を有している。従って、印画シート3000は内蓋75とベース面部42との間の空間を経由して濃度測定ブロック700へ向けて搬送される。
【0134】
濃度測定ブロック700は、中間搬送ブロック600の後方に配置され(図5参照)、濃度測定ブロック700には搬送された印画シート3000の印画濃度を測定するための図示しない濃度測定器が配置されている。
【0135】
濃度測定ブロック700には第2の折返用ローラー87が支持されている。濃度測定器による濃度測定が行われた印画シート3000は、第2の折返用ローラー87によって搬送方向が転換され、シート排出ブロック800へ向けて搬送される。
【0136】
シート排出ブロック800は濃度測定ブロック700の前方に配置され(図5参照)、印画シート3000を排出するための排出用ローラー88と該排出用ローラー88に圧着される送り用ローラー89とを備えている(図6参照)。
【0137】
シート排出ブロック800はシート収納ブロック100の左側に配置され(図5参照)、シート排出ブロック800には排出用ローラー88によって排出された印画シート3000を取り出すためのシート取出空間90が形成されている(図5及び図6参照)。
【0138】
シート排出ブロック800には、図40に示すように、回転軸91と該回転軸91に固定された保持体92、92と該保持体92、92に取り付けられたシート押さえ部材93、93とが設けられている。
【0139】
回転軸91は軸方向が上下方向となるように配置され、保持体92、92は回転軸91の軸方向に離間して配置されている。回転軸91は挿入凹部3bに挿入された収納トレイ13の後端部の直ぐ左側に配置されている。
【0140】
シート押さえ部材93、93は弾性に富む材料、例えば、ゴム材料によって一方向に長い扁平な形状に形成され、一端部がそれぞれ保持体92、92に取り付けられ、他の部分が保持体92、92から突出されている。
【0141】
回転軸91は図41に示す回転駆動機構94によって回転され、回転軸91の回転に伴って保持体92、92とシート押さえ部材93、93が回転される。回転駆動機構94は、支持シャーシ95に取り付けられた回転駆動モーター96と、支持シャーシ95に支持された減速ギヤ群97と、同じく支持シャーシ95に支持された回転軸用ギヤ98と、支持シャーシ95上に取り付けられたセンサー基板99とを備えている。
【0142】
回転駆動モーター96のモーター軸にはウォーム96aが固定され、該ウォーム96aに減速ギヤ群97が噛合されている。
【0143】
回転軸用ギヤ98は減速ギヤ群97に噛合され、下面に図示しない被検出子を有している。回転軸用ギヤ98の中心部には回転軸91の上端部が固定されている。
【0144】
センサー基板99の一端部には光検出素子99a、99aが左右に離間して設けられ、センサー基板99の光検出素子99a、99a側の部分が回転軸用ギヤ98の下方に位置されている。従って、回転軸用ギヤ98が回転されると光検出素子99a、99aによって回転軸用ギヤ98の被検出子が検出され、回転軸用ギヤ98の回転位置が判別される。回転軸用ギヤ98の回転位置の判別が行われると、その判別結果が回転駆動モーター96に送出され、該回転駆動モーター96が制御されて回転軸用ギヤ98が回転又は停止される。
【0145】
回転駆動機構94において、回転駆動モーター96が回転されると、その駆動力がウォーム96a、減速ギヤ群97及び回転軸用ギヤ98に順に伝達され、該回転軸用ギヤ98に固定された回転軸91が図40及び図41に示すR方向へ回転される。
【0146】
濃度測定ブロック700からシート排出ブロック800に印画シート3000が搬送されると、搬送された印画シート3000はシート排出ブロック800のシート取出空間90における所定の排出位置に排出される。このときシート押さえ部材93、93が排出経路に沿う方向へ延びる排出時位置にあり、図42に示すように、印画シート3000はシート押さえ部材93、93に案内されてシート取出空間90に排出される。シート押さえ部材93、93の排出時位置は、例えば、その先端部が収納トレイ13に近接し収納トレイ13に対して傾斜された状態の位置である。
【0147】
印画シート3000がシート取出空間90に排出されると、図示しないシート検出手段によって印画シート3000が排出された旨が検出され、回転軸91の回転に伴ってシート押さえ部材93、93が回転される。回転されたシート押さえ部材93、93は先端部が収納トレイ13に接触するが、弾性材料によって形成されているため、弾性変形した状態で収納トレイ13に接しながら回転される(図43参照)。
【0148】
シート押さえ部材93、93は引き続き回転され、1回転されたところで、排出された印画シート3000を押さえる押さえ位置で停止される(図44参照)。印画シート3000はシート押さえ部材93、93によって収納トレイ13に押し付けられた状態で押さえられるが、シート押さえ部材93、93が弾性に富む材料によって形成されているため、シート押さえ部材93、93によって押さえられることにより印画シート3000が傷付くことがない。尚、シート押さえ部材93、93の押さえ位置は、上記した排出時位置と同様の位置である。
【0149】
続いて濃度測定ブロック700からシート排出ブロック800に印画シート3000が搬送されると、搬送された印画シート3000は押さえ位置(排出時位置)にあるシート押さえ部材93、93に案内されてシート取出空間90に排出される(図45参照)。
【0150】
印画シート3000は、シート押さえ部材93、93を挟んで、先にシート押さえ部材93、93によって押さえられている印画シート3000の反対側を通って排出される。従って、印画シート3000の排出経路は、押さえられている印画シート3000のシート押さえ部材93、93を挟んだ反対側とされている。
【0151】
印画シート3000がシート取出空間90に排出されると、再び回転軸91の回転に伴ってシート押さえ部材93、93が回転され、印画シート3000、3000が積層された状態で押さえ位置で停止されたシート押さえ部材93、93によって押さえられる。
【0152】
引き続き、印画シート3000、3000、・・・の排出動作が終了するまで上記したシート押さえ部材93、93による押さえ動作が行われ、シート取出空間90に排出された全ての印画シート3000、3000、・・・がシート押さえ部材93、93によって押さえられる(図46参照)。
【0153】
上記したようにプリンター1にあっては、弾性材料によって形成され回転軸91の回転に伴って印画シート3000の排出動作毎に1回転して排出された全ての印画シート3000、3000、・・・を押さえるシート押さえ部材93、93を設けたので、シート排出ブロック800に印画シート3000、3000、・・・が排出されたときに、排出された印画シート3000、3000、・・・間に反りや曲げ等に起因する隙間が生じ難く、また、印画シート3000、3000、・・・に反りや曲げ等が生じたとしても、印画シート3000の排出経路が、押さえられている印画シート3000のシート押さえ部材93、93を挟んだ反対側とされているため、全ての印画シート3000、3000、・・・が排出された順に積み重ねられ、使用者の排出順序の誤認識を回避することができる。
【0154】
また、シート押さえ部材93、93によって排出された印画シート3000、3000、・・・が反りや曲げを生じない状態に押さえられるため、印画シート3000、3000、・・・の排出ミスやジャミング等を防止することができる。
【0155】
さらに、排出時位置にあるシート押さえ部材93、93によって、排出される印画シート3000、3000、・・・がシート取出空間90に案内されるため、印画シート3000、3000、・・・を確実かつ円滑に排出位置に排出することができる。
【0156】
シート押さえ部材93、93は挿入凹部3bに挿入される収納トレイ13に接近した位置に配置されているが、挿入凹部3bに対して収納トレイ13が挿入されるとき及び引き出されるときには、シート押さえ部材93、93が収納トレイ13の移動軌跡から退避した退避位置に保持されている(図47参照)。シート押さえ部材93、93の退避位置は、例えば、収納トレイ13の移動軌跡に平行な状態の位置である。
【0157】
シート押さえ部材93、93は、収納トレイ13が挿入凹部3bから引き出されたときに、挿入凹部3bに対する収納トレイ13の有無を検出する図示しない検出機構の検出結果に基づいて各位置に保持されるようになっており、収納トレイ13が挿入凹部3bに挿入されて装着された状態においては排出時位置に保持され、収納トレイ13が挿入凹部3bに対して挿入されるとき及び引き出されるときには退避位置に保持される。
【0158】
このように収納トレイ13が挿入凹部3bに挿入されるときには、シート押さえ部材93、93が収納トレイ13の移動軌跡から退避した退避位置に保持されるため、シート押さえ部材93、93が、挿入され又は引き出される収納トレイ13に干渉することがなく、収納トレイ13の挿入及び引出を円滑かつ確実に行うことができる。
【0159】
上記したシート押さえ部材93、93を金属材料等により形成すれば、印画シート3000の帯電の除去を図ることができる。
【0160】
尚、上記には、本発明プリンターを、サーマルヘッドを用いて熱転写により印画シートに印画するサーマルヘッドプリンターに適用した例を示したが、本発明は、サーマルヘッドプリンターに限らず、インクジェットプリンター、ドットインパクトプリンター、レーザープリンター等の他の各種のプリンターに適用することができる。
【0161】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明の実施に際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0162】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明プリンターは、複数の印画シートを積層状に収納可能な収納トレイを有するシート収納ブロックと、該シート収納ブロックに収納された印画シートを1シートずつ取り出すピックアップブロックと、該ピックアップブロックにより取り出された印画シートを搬送する搬送ブロックと、該搬送ブロックにより搬送された印画シートに印画する印画ブロックと、該印画ブロックにおいて印画された印画シートを排出するシート排出ブロックとを備え、上記各ブロックが挿入凹部を有する筐体内に配置されるプリンターであって、上記シート排出ブロックは、印画シートの搬送方向に直交し、かつ、印画シートの厚み方向に直交する方向に延びる回転軸と、弾性材料によって形成されると共に回転軸の回転に伴って印画シートの1シートの排出動作毎に1回転して排出された全ての印画シートを押さえるシート押さえ部材とを備え、印画シートの排出経路を、押さえられている印画シートのシート押さえ部材を挟んだ反対側に形成したことを特徴とする。
【0163】
従って、シート排出ブロックに印画シートが排出されたときに、排出された印画シート間に反りや曲げ等に起因する隙間が生じ難く、また、印画シートに反りや曲げ等が生じたとしても、排出経路が押さえられている印画シートのシート押さえ部材を挟んだ反対側とされているため、全ての印画シートが排出された順に積み重ねられ、使用者の排出順序の誤認識を回避することができる。
【0164】
また、シート押さえ部材によって排出された印画シートが反りや曲げを生じない状態に押さえられるため、印画シートの排出ミスやジャミング等を防止することができる。
【0165】
請求項2に記載した発明にあっては、上記シート押さえ部材は印画シートの排出動作時に排出時位置に保持されて排出される印画シートを排出位置に案内するようにしたので、印画シートを確実かつ円滑に排出位置に排出することができる。
【0166】
請求項3に記載した発明にあっては、シート排出ブロックとシート収納ブロックとが隣接して配置され、上記収納トレイを筐体の挿入凹部に挿脱自在とし、収納トレイが挿入凹部に挿入され又は引き出されるときに、シート押さえ部材を収納トレイの移動軌跡から退避した退避位置に保持したので、シート押さえ部材が、挿入され又は引き出される収納トレイに干渉することがなく、収納トレイの挿入及び引出を円滑かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図47と共に本発明プリンターの実施の形態を示すものであり、本図は横置きに設置されたプリンターの概略斜視図である。
【図2】横置きに設置されたときに収納トレイの一部が引き出された状態を示すプリンターの概略斜視図である。
【図3】縦置きに設置されたプリンターの概略斜視図である。
【図4】縦置きに設置されたときに収納トレイの一部が引き出された状態を示すプリンターの概略斜視図である。
【図5】プリンターに設けられた各ブロックの構成と印画シートの搬送経路とを示す概略平面図である。
【図6】プリンターの内部構造を示す概略平面図である。
【図7】外蓋の拡大斜視図である。
【図8】収納トレイの拡大斜視図である。
【図9】収納トレイの拡大背面図である。
【図10】一部を切り欠いて示す収納トレイの拡大側面図である。
【図11】カバーの開閉部が閉塞された状態を一部を切り欠いて示す収納トレイの拡大平面図である。
【図12】カバーの開閉部が開放された状態を一部を切り欠いて示す収納トレイの拡大平面図である。
【図13】収納トレイのユニット取付部と第1のローラーユニットのブラケットを示す拡大斜視図である。
【図14】第1のローラーユニットを示す拡大斜視図である。
【図15】図16及び図17と共に第1のローラーユニットのユニット取付部への取付手順を示すものであり、本図はブラケットの被取付孔に係合片が挿入された状態を示す拡大斜視図である。
【図16】第1のローラーユニットが前方へスライドされた状態を示す拡大斜視図である。
【図17】第1のローラーユニットがユニット取付部に取り付けられた状態を示す拡大斜視図である。
【図18】開放された状態の外蓋と開放された状態の内蓋とシャーシとを示す斜視図である。
【図19】開放された状態の外蓋と閉塞された状態の内蓋とシャーシとを示す斜視図である。
【図20】位置変更機構の拡大分解斜視図である。
【図21】ローラー部材が移動範囲における上端に位置された状態をシャーシの一部とともに示す位置変更機構の拡大斜視図である。
【図22】ローラー部材が移動範囲における下端に位置された状態を示す位置変更機構の拡大斜視図である。
【図23】カム部材の拡大側面図である。
【図24】ローラー部材の拡大正面図である。
【図25】受け部材と第2の機構配置部との関係を示す拡大分解斜視図である。
【図26】受け部材が第2の機構配置部に取り付けられた状態を示す拡大斜視図である。
【図27】図28及び図29と共に調整板による受け部材の位置調整が行われた状態を示すものであり、本図は受け部材が第2の機構配置部に対して離隔されて配置された状態を示す拡大側面図である。
【図28】受け部材が第2の機構配置部に対して接近して配置された状態を示す拡大側面図である。
【図29】受け部材が第2の機構配置部に対して傾斜して配置された状態を示す拡大側面図である。
【図30】図31と共に作用軸が押圧突部に押圧されるときの動作を示すものであり、本図は作用軸が押圧突部に接している状態を示す拡大正面図である。
【図31】作用軸が押圧突部に押圧され圧縮コイルバネが圧縮されている状態を示す拡大正面図である。
【図32】図33及び図34と共に外蓋がシャーシにロックされるときの動作を示すものであり、本図はロック部材がロックコロに当接した状態を示す拡大平面図である。
【図33】ロック部材が前方へ移動された状態を示す拡大平面図である。
【図34】ロック部材がロックコロに係合された状態を示す拡大平面図である。
【図35】図36乃至図39と共に印画シートの位置決めが行われるときの動作を示すものであり、本図は位置決め動作が行われる前の位置変更機構の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図36】ローラー部材によって印画シートが強い力で押し付けられている状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図37】ローラー部材によって印画シートが強い力で押し付けられ、印画シートが撓んでいる状態を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図38】ローラー部材によって印画シートが弱い力で押し付けられている状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図39】ローラー部材によって印画シートが弱い力で押し付けられ、印画シートが張っている状態を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図40】シート押さえ部材とその周辺の各部を示す斜視図である。
【図41】回転駆動機構を示す斜視図である。
【図42】図43乃至図47と共にシート押さえ部材の動作を示すものであり、本図はシート押さえ部材が排出時位置にあり印画シートが案内されて排出されている状態を示す平面図である。
【図43】シート押さえ部材が回転され収納トレイに接触されている状態を示す平面図である。
【図44】シート押さえ部材によって印画シートが押さえられている状態を示す平面図である。
【図45】シート押さえ部材よって印画シートが押さえられ次の印画シートが排出されている状態を示す平面図である。
【図46】シート押さえ部材によって全ての印画シートが押さえられている状態を示す平面図である。
【図47】シート押さえ部材が退避位置にある状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…プリンター、2…筐体、3b…挿入凹部、13…収納トレイ、91…回転軸、93…シート押さえ部材、100…シート収納ブロック、200…ピックアップブロック、300…搬送ブロック、500…印画ブロック、800…シート排出ブロック、3000…印画シート

Claims (3)

  1. 複数の印画シートを積層状に収納可能な収納トレイを有するシート収納ブロックと、該シート収納ブロックに収納された印画シートを1シートずつ取り出すピックアップブロックと、該ピックアップブロックにより取り出された印画シートを搬送する搬送ブロックと、該搬送ブロックにより搬送された印画シートに印画する印画ブロックと、該印画ブロックにおいて印画された印画シートを排出するシート排出ブロックとを備え、上記各ブロックが挿入凹部を有する筐体内に配置されるプリンターであって、
    上記シート排出ブロックは、
    印画シートの搬送方向に直交し、かつ、印画シートの厚み方向に直交する方向に延びる回転軸と、
    弾性材料によって形成されると共に回転軸の回転に伴って印画シートの1シートの排出動作毎に1回転して排出された全ての印画シートを押さえるシート押さえ部材とを備え、
    印画シートの排出経路を、押さえられている印画シートのシート押さえ部材を挟んだ反対側に形成した
    ことを特徴とするプリンター。
  2. 上記シート押さえ部材は印画シートの排出動作時に排出時位置に保持されて排出される印画シートを排出位置に案内するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンター。
  3. シート排出ブロックとシート収納ブロックとが隣接して配置され、
    上記収納トレイは筐体の挿入凹部に挿脱自在とされ、
    収納トレイが挿入凹部に挿入され又は引き出されるときに、シート押さえ部材が収納トレイの移動軌跡から退避した退避位置に保持された
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンター。
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