JP2004161388A - シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立が可能なシート収納手段及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体に着脱自在に装着されるシート収納装置4の、シートを収納するシート収納部40の底面を構成する底板45に、シート収納部40に収納されるシートのシート搬送方向と直交する幅方向の位置を規制するサイド規制手段42,43を設ける。また、底板45に幅方向に延びる複数のスリット31,32を所定の間隔を設けて形成し、かつ底板45の、複数のスリット間の領域の底面に当接部を形成し、この当接部を画像形成装置本体の底板に対向する対向部材に当接させる。そして、複数のスリット間の領域にサイド規制手段42,43をスライド可能に設け、かつサイド規制手段42,43を、当接部を介して画像形成装置本体の対向部材によって支持するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成装置本体に着脱自在に装着されるシート収納装置4の、シートを収納するシート収納部40の底面を構成する底板45に、シート収納部40に収納されるシートのシート搬送方向と直交する幅方向の位置を規制するサイド規制手段42,43を設ける。また、底板45に幅方向に延びる複数のスリット31,32を所定の間隔を設けて形成し、かつ底板45の、複数のスリット間の領域の底面に当接部を形成し、この当接部を画像形成装置本体の底板に対向する対向部材に当接させる。そして、複数のスリット間の領域にサイド規制手段42,43をスライド可能に設け、かつサイド規制手段42,43を、当接部を介して画像形成装置本体の対向部材によって支持するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特にシート収納部に収納されたシートのシート搬送方向と直交する幅方向の両端の位置をスライド可能なシート位置規制手段により規制するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置においては、装置本体にシート収納装置である給紙カセットを着脱自在に装着し、画像形成の際には、この給紙カセットに収納されたシートを給紙装置によって画像形成部に給送するようにしたものがある。
【0003】
そして、このような給紙カセットとしては、シートを収納するシート収納部と、シート収納部に収納されるシートのシート搬送方向と直交するシートの両側端の位置を規制するスライド可能なサイド規制板を備えたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなサイド規制板を備えた従来の給紙カセットにおいて、給紙カセットにシートを収納する際は、シートの収納が容易となるように給紙カセットを画像形成装置から取り外した後、シートを収納し、この後、画像形成装置内に挿入するようにしている。したがって、給紙カセットは、このような動作が簡単に行えるよう軽量にすることが望ましい。
【0005】
一方、画像形成部にシートを送り出す際のシートの位置精度は、シートの位置を決めるサイド規制板の位置と姿勢によって決まるが、複数サイズのシートを載置可能な給紙カセットでは、サイド規制板は、トレイ底面にスライド可能に保持されており、トレイ底面の精度によってその姿勢が決定される。つまり、トレイ底面の精度によってサイド規制板の姿勢が決まるため、例えばトレイ底面が変形すると、シートの位置精度が低下する。
【0006】
このため、トレイ底面の精度を出すためには、トレイの底面を構成するトレイの底板を頑丈に作らねばならないが、このように底板を頑丈に作るようにした場合には、トレイの軽量化が困難になる。つまり、トレイの軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立は困難となる。
【0007】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立が可能なシート収納手段及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、シートを収納するシート収納部と、前記シート収納部に収納されるシートのシート搬送方向と直交する幅方向の位置を規制するサイド規制手段とを備えたシート収納装置において、前記シート収納部の底面を構成し、かつ前記サイド規制手段を保持する底板と、前記底板に所定の間隔を設けて形成される複数のスリットと、前記底板の、前記複数のスリットの間の領域の底面に形成され、前記画像形成装置本体に当接する当接部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、前記当接部を前記複数のスリットの間の領域の幅方向の中央部に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記底版の底面における前記画像形成装置本体とのコンタクトを前記当接部のみで行うことを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記当接部が、前記底板の底面に形成された突部であることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、前記シートを収納する上記のいずれかに記載のシート収納装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態に係るシート収納装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。
【0015】
同図において、1はレーザビームプリンタであり、このレーザビームプリンタ1は、画像形成を行う画像形成部2と、画像形成部2にシートSを1枚ずつ分離給送するシート給送装置5等を備えている。
【0016】
ここで、画像形成部2はレーザビームプリンタ本体(以下、装置本体という)1Aに対して着脱可能なプロセスカートリッジ7、転写ローラ9等を備えている。なお、プロセスカートリッジ7は、感光ドラム8と、帯電ローラ20と、現像手段22と、不図示のクリーニング手段等を備えている。
【0017】
シート給送装置5はシートを積載収納するシート収納手段である給紙カセット4、シート給送手段であるピックアップローラ6、フィードローラ14及び不図示のトルクリミッタを介しシート搬送方向と逆方向に駆動され、重送したシートSを給紙カセット4に戻すリタードローラ15により構成されるシート分離給送部を備えている。
【0018】
なお、給紙カセット4は上下方向に回動(移動)自在に設けられた中板8を備えており、この中板8は給紙カセット4が装置本体1Aに装着されると、不図示の昇降機構により所定のシート給送可能位置まで上昇するようになっている。
【0019】
また、同図において、12はレーザスキャナユニット、10は定着ユニット、13はシート排出積載台16にシートPを排出する排紙ローラ、1Bは装置本体1Aに設けられたカセット収納部、30は制御部、11は装置本体1Aの底面を構成し、給紙カセット4を支える基準板である。
【0020】
次に、このように構成されたレーザビームプリンタ1の画像形成動作を説明する。
【0021】
不図示のパソコン等から画像情報が送られ、この画像情報を画像形成処理した制御部30がプリント信号を発すると、不図示の昇降機構により給紙カセット4の中板8が所定の給送可能位置まで上昇し、この後、ピックアップローラ6が回転すると、給紙カセット4に積載されたシートSはフィードローラ14及びリタードローラ15のニップ部に搬送される。
【0022】
ここで、リタードローラ15のトルクリミッタはシート間の摩擦力より強く、フィードローラ14とシートSの摩擦力より弱く設定されていることから、複数枚のシートSがニップに入ったときには、一番上のシート以外を給紙カセット4に送り返す。この作用により、一枚だけのシートSが画像形成部2に送り込まれる。
【0023】
一方、このプリント命令と共に画像情報に基づきレーザスキャナユニット12からレーザ光が感光ドラム上に照射され、これにより感光ドラム8の表面上に潜像が形成される。さらに、この潜像を現像することにより、感光ドラム上にトナー画像が形成される。
【0024】
そして、このようにして感光ドラム上に形成されたトナー画像は、この後、感光ドラム8と転写ローラ9とのニップに送り込まれたシートSに転写される。さらに、トナー画像が転写されたシートPは、定着ユニット10に送られ、定着ユニット10によって加熱加圧されることにより、トナー画像が半永久的に定着される。さらに、この後、トナー画像が定着されたシートPは排紙ローラ13によりシート排出積載台16に排出される。
【0025】
図3は、本実施の形態に係る給紙カセット4の斜視図であり、給紙カセット4は、シートを積載収納する収納部40を構成する筐体41と、収納部40に収納されるシートが載置される既述した中板8と、中板8に載置されたシート(束)の位置を規制するための1対のサイド規制板42,43と後端規制板44の3つの規制部材が設けられている。
【0026】
なお、同図において、L1〜L4は筐体41の側面に設けられた固定部であり、給紙カセット4が装置本体1Aに装着された際、給紙カセット4は、この固定部L1〜L4により装置本体側に固定される。そして、この固定部L1〜L4は、筐体41の反対側の側面にも形成されている。
【0027】
ところで、後端規制板44は、収納部40の底部を構成する底板45にシート搬送方向にスライド可能に設けられており、シートサイズに応じた位置で固定することができるようになっている。
【0028】
また、サイド規制板42,43は、底板45にシート搬送方向と直交する方向である幅方向にスライド可能に設けられており、かつそれぞれは図1に示すようにラック部42a,43aを有すると共に、このラック部42a,43aとピニオンギア33とでお互いが連結されているため、一定の相対関係に従って連動するようになっている。なお、本実施の形態において、このピニオンギア33はサイド規制板42,43の上下方向の移動を規制する手段を兼ねている。
【0029】
ところで、底板45には、図1及び図4に示すようにそれぞれ幅方向に延びる対向したスリット31,32が設けられている。また、給紙カセット4の底面(底板45の底面)であってスリット31,32の間の領域の略中央には、底板45の底面に垂直な方向に突出する突部46が形成されている。
【0030】
そして、給紙カセット4が装置本体1Aに装着された際、突部46が、装置本体1Aの底面を構成し給紙カセット4を支える基準板11と接する。なお、ピニオンギア33は、この突起46のほぼ上方に設けられている。また、底板4の底面で基準板11と接するのは突起46のみである。
【0031】
なお、サイド規制板42,43には、それぞれ先端及び後端に幅方向に延びた係止爪51,52が設けられている。そして、例えばサイド規制板42は、図5に示すように係止爪51,52が底板45に設けられた係止部45bによって係止されることにより、底板45に、幅方向にスライド可能に保持されている。
【0032】
ここで、このように底板45にスリット31,32を設けることにより、底板45の強度を小さくすることができ、この結果、給紙カセット4が装置本体内に挿入されると、底板45は下方に撓み、底板45の底面に形成されたリブ45aが、装置本体1Aの底面を構成し、給紙カセット4を支える基準板11に沿うようになる。これにより、サイド規制板42,43の姿勢を所定の姿勢とするよう底板45を基準板11に沿わせるための力が不要となる。
【0033】
なお、このように下方に撓んだ場合でも、スリット31,32に囲まれる領域は、底板45の底面に形成された当接部である突部46が装置本体1Aの底板45に対向する対向部材である基準板11と当接することにより、基準板11に沿った状態となる。つまり、給紙カセット4が装置本体内に挿入されると、装置本体1Aの基準板11と当接する突部46により、スリット31,32間の領域の姿勢が決まる。
【0034】
ここで、サイド規制板42,43の姿勢は係止爪51,52と、ピニオンギア33近傍、即ちスリット31,32に囲まれる領域の姿勢により決まることから、このようにスリット31,32に囲まれる領域の姿勢を、突部46を基準板11と接触させて決めることにより、サイド規制板42,43の姿勢を底板45の精度に頼らず、装置本体側の基準板11によって決めることができる。
【0035】
言い換えれば、このようにスリット31,32間の領域にサイド規制板42,43をスライド可能に設け、かつサイド規制板42,43を、突部46を介して基準板11によって支持するようにすることにより、サイド規制板42,43の姿勢を底板45の精度に頼らず、装置本体側の基準板11によって決めることができる。
【0036】
これにより、底板45を頑丈に作る必要がなくなり、給紙カセット4を軽量化しながら、精度の良いシートSの位置決めを実現することができる。また、このように構成することにより、基準板11を形成する際、少なくとも底板45の突部46に当接する部分を精度良く形成すればよいことから、基準板11を製造する際のコストを下げることができる。
【0037】
なお、これまでの説明においては、スリットを2ヵ所に設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、3ヶ所以上に設けても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート収納部の底面を構成し、サイド規制手段を幅方向にスライド可能に保持する底板に幅方向に延びる複数のスリットを所定の間隔を設けて形成し、かつ底板の、複数のスリットの間の領域の底面に画像形成装置本体に当接する当接部を形成することにより、サイド規制手段の姿勢がスリット対に挟まれた領域で決まるようにすることにより、簡単な構成で軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート収納装置の構成を説明する図。
【図2】上記シート収納装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図。
【図3】上記シート収納装置の斜視図。
【図4】上記シート収納装置を底面から見た図。
【図5】サイド規制板の構成を説明する図。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ
2 画像形成部
4 給紙カセット
5 シート給送装置
11 基準板
31,32 スリット
33 ピニオンギア
40 収納部
41 筐体
42,43 サイド規制板
44 後端規制板
45 底板
46 突部
51,52 係止爪
S シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特にシート収納部に収納されたシートのシート搬送方向と直交する幅方向の両端の位置をスライド可能なシート位置規制手段により規制するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置においては、装置本体にシート収納装置である給紙カセットを着脱自在に装着し、画像形成の際には、この給紙カセットに収納されたシートを給紙装置によって画像形成部に給送するようにしたものがある。
【0003】
そして、このような給紙カセットとしては、シートを収納するシート収納部と、シート収納部に収納されるシートのシート搬送方向と直交するシートの両側端の位置を規制するスライド可能なサイド規制板を備えたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなサイド規制板を備えた従来の給紙カセットにおいて、給紙カセットにシートを収納する際は、シートの収納が容易となるように給紙カセットを画像形成装置から取り外した後、シートを収納し、この後、画像形成装置内に挿入するようにしている。したがって、給紙カセットは、このような動作が簡単に行えるよう軽量にすることが望ましい。
【0005】
一方、画像形成部にシートを送り出す際のシートの位置精度は、シートの位置を決めるサイド規制板の位置と姿勢によって決まるが、複数サイズのシートを載置可能な給紙カセットでは、サイド規制板は、トレイ底面にスライド可能に保持されており、トレイ底面の精度によってその姿勢が決定される。つまり、トレイ底面の精度によってサイド規制板の姿勢が決まるため、例えばトレイ底面が変形すると、シートの位置精度が低下する。
【0006】
このため、トレイ底面の精度を出すためには、トレイの底面を構成するトレイの底板を頑丈に作らねばならないが、このように底板を頑丈に作るようにした場合には、トレイの軽量化が困難になる。つまり、トレイの軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立は困難となる。
【0007】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立が可能なシート収納手段及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、シートを収納するシート収納部と、前記シート収納部に収納されるシートのシート搬送方向と直交する幅方向の位置を規制するサイド規制手段とを備えたシート収納装置において、前記シート収納部の底面を構成し、かつ前記サイド規制手段を保持する底板と、前記底板に所定の間隔を設けて形成される複数のスリットと、前記底板の、前記複数のスリットの間の領域の底面に形成され、前記画像形成装置本体に当接する当接部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、前記当接部を前記複数のスリットの間の領域の幅方向の中央部に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記底版の底面における前記画像形成装置本体とのコンタクトを前記当接部のみで行うことを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記当接部が、前記底板の底面に形成された突部であることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、前記シートを収納する上記のいずれかに記載のシート収納装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態に係るシート収納装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。
【0015】
同図において、1はレーザビームプリンタであり、このレーザビームプリンタ1は、画像形成を行う画像形成部2と、画像形成部2にシートSを1枚ずつ分離給送するシート給送装置5等を備えている。
【0016】
ここで、画像形成部2はレーザビームプリンタ本体(以下、装置本体という)1Aに対して着脱可能なプロセスカートリッジ7、転写ローラ9等を備えている。なお、プロセスカートリッジ7は、感光ドラム8と、帯電ローラ20と、現像手段22と、不図示のクリーニング手段等を備えている。
【0017】
シート給送装置5はシートを積載収納するシート収納手段である給紙カセット4、シート給送手段であるピックアップローラ6、フィードローラ14及び不図示のトルクリミッタを介しシート搬送方向と逆方向に駆動され、重送したシートSを給紙カセット4に戻すリタードローラ15により構成されるシート分離給送部を備えている。
【0018】
なお、給紙カセット4は上下方向に回動(移動)自在に設けられた中板8を備えており、この中板8は給紙カセット4が装置本体1Aに装着されると、不図示の昇降機構により所定のシート給送可能位置まで上昇するようになっている。
【0019】
また、同図において、12はレーザスキャナユニット、10は定着ユニット、13はシート排出積載台16にシートPを排出する排紙ローラ、1Bは装置本体1Aに設けられたカセット収納部、30は制御部、11は装置本体1Aの底面を構成し、給紙カセット4を支える基準板である。
【0020】
次に、このように構成されたレーザビームプリンタ1の画像形成動作を説明する。
【0021】
不図示のパソコン等から画像情報が送られ、この画像情報を画像形成処理した制御部30がプリント信号を発すると、不図示の昇降機構により給紙カセット4の中板8が所定の給送可能位置まで上昇し、この後、ピックアップローラ6が回転すると、給紙カセット4に積載されたシートSはフィードローラ14及びリタードローラ15のニップ部に搬送される。
【0022】
ここで、リタードローラ15のトルクリミッタはシート間の摩擦力より強く、フィードローラ14とシートSの摩擦力より弱く設定されていることから、複数枚のシートSがニップに入ったときには、一番上のシート以外を給紙カセット4に送り返す。この作用により、一枚だけのシートSが画像形成部2に送り込まれる。
【0023】
一方、このプリント命令と共に画像情報に基づきレーザスキャナユニット12からレーザ光が感光ドラム上に照射され、これにより感光ドラム8の表面上に潜像が形成される。さらに、この潜像を現像することにより、感光ドラム上にトナー画像が形成される。
【0024】
そして、このようにして感光ドラム上に形成されたトナー画像は、この後、感光ドラム8と転写ローラ9とのニップに送り込まれたシートSに転写される。さらに、トナー画像が転写されたシートPは、定着ユニット10に送られ、定着ユニット10によって加熱加圧されることにより、トナー画像が半永久的に定着される。さらに、この後、トナー画像が定着されたシートPは排紙ローラ13によりシート排出積載台16に排出される。
【0025】
図3は、本実施の形態に係る給紙カセット4の斜視図であり、給紙カセット4は、シートを積載収納する収納部40を構成する筐体41と、収納部40に収納されるシートが載置される既述した中板8と、中板8に載置されたシート(束)の位置を規制するための1対のサイド規制板42,43と後端規制板44の3つの規制部材が設けられている。
【0026】
なお、同図において、L1〜L4は筐体41の側面に設けられた固定部であり、給紙カセット4が装置本体1Aに装着された際、給紙カセット4は、この固定部L1〜L4により装置本体側に固定される。そして、この固定部L1〜L4は、筐体41の反対側の側面にも形成されている。
【0027】
ところで、後端規制板44は、収納部40の底部を構成する底板45にシート搬送方向にスライド可能に設けられており、シートサイズに応じた位置で固定することができるようになっている。
【0028】
また、サイド規制板42,43は、底板45にシート搬送方向と直交する方向である幅方向にスライド可能に設けられており、かつそれぞれは図1に示すようにラック部42a,43aを有すると共に、このラック部42a,43aとピニオンギア33とでお互いが連結されているため、一定の相対関係に従って連動するようになっている。なお、本実施の形態において、このピニオンギア33はサイド規制板42,43の上下方向の移動を規制する手段を兼ねている。
【0029】
ところで、底板45には、図1及び図4に示すようにそれぞれ幅方向に延びる対向したスリット31,32が設けられている。また、給紙カセット4の底面(底板45の底面)であってスリット31,32の間の領域の略中央には、底板45の底面に垂直な方向に突出する突部46が形成されている。
【0030】
そして、給紙カセット4が装置本体1Aに装着された際、突部46が、装置本体1Aの底面を構成し給紙カセット4を支える基準板11と接する。なお、ピニオンギア33は、この突起46のほぼ上方に設けられている。また、底板4の底面で基準板11と接するのは突起46のみである。
【0031】
なお、サイド規制板42,43には、それぞれ先端及び後端に幅方向に延びた係止爪51,52が設けられている。そして、例えばサイド規制板42は、図5に示すように係止爪51,52が底板45に設けられた係止部45bによって係止されることにより、底板45に、幅方向にスライド可能に保持されている。
【0032】
ここで、このように底板45にスリット31,32を設けることにより、底板45の強度を小さくすることができ、この結果、給紙カセット4が装置本体内に挿入されると、底板45は下方に撓み、底板45の底面に形成されたリブ45aが、装置本体1Aの底面を構成し、給紙カセット4を支える基準板11に沿うようになる。これにより、サイド規制板42,43の姿勢を所定の姿勢とするよう底板45を基準板11に沿わせるための力が不要となる。
【0033】
なお、このように下方に撓んだ場合でも、スリット31,32に囲まれる領域は、底板45の底面に形成された当接部である突部46が装置本体1Aの底板45に対向する対向部材である基準板11と当接することにより、基準板11に沿った状態となる。つまり、給紙カセット4が装置本体内に挿入されると、装置本体1Aの基準板11と当接する突部46により、スリット31,32間の領域の姿勢が決まる。
【0034】
ここで、サイド規制板42,43の姿勢は係止爪51,52と、ピニオンギア33近傍、即ちスリット31,32に囲まれる領域の姿勢により決まることから、このようにスリット31,32に囲まれる領域の姿勢を、突部46を基準板11と接触させて決めることにより、サイド規制板42,43の姿勢を底板45の精度に頼らず、装置本体側の基準板11によって決めることができる。
【0035】
言い換えれば、このようにスリット31,32間の領域にサイド規制板42,43をスライド可能に設け、かつサイド規制板42,43を、突部46を介して基準板11によって支持するようにすることにより、サイド規制板42,43の姿勢を底板45の精度に頼らず、装置本体側の基準板11によって決めることができる。
【0036】
これにより、底板45を頑丈に作る必要がなくなり、給紙カセット4を軽量化しながら、精度の良いシートSの位置決めを実現することができる。また、このように構成することにより、基準板11を形成する際、少なくとも底板45の突部46に当接する部分を精度良く形成すればよいことから、基準板11を製造する際のコストを下げることができる。
【0037】
なお、これまでの説明においては、スリットを2ヵ所に設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、3ヶ所以上に設けても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート収納部の底面を構成し、サイド規制手段を幅方向にスライド可能に保持する底板に幅方向に延びる複数のスリットを所定の間隔を設けて形成し、かつ底板の、複数のスリットの間の領域の底面に画像形成装置本体に当接する当接部を形成することにより、サイド規制手段の姿勢がスリット対に挟まれた領域で決まるようにすることにより、簡単な構成で軽量化と、精度のよいシートの位置決めの両立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート収納装置の構成を説明する図。
【図2】上記シート収納装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図。
【図3】上記シート収納装置の斜視図。
【図4】上記シート収納装置を底面から見た図。
【図5】サイド規制板の構成を説明する図。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ
2 画像形成部
4 給紙カセット
5 シート給送装置
11 基準板
31,32 スリット
33 ピニオンギア
40 収納部
41 筐体
42,43 サイド規制板
44 後端規制板
45 底板
46 突部
51,52 係止爪
S シート
Claims (5)
- 画像形成装置本体に着脱自在に装着され、シートを収納するシート収納部と、前記シート収納部に収納されるシートのシート搬送方向と直交する幅方向の位置を規制するサイド規制手段とを備えたシート収納装置において、
前記シート収納部の底面を構成し、かつ前記サイド規制手段を保持する底板と、
前記底板に所定の間隔を設けて形成される複数のスリットと、
前記底板の、前記複数のスリットの間の領域の底面に形成され、前記画像形成装置本体に当接する当接部と、
を備えたことを特徴とするシート収納装置。 - 前記当接部を前記複数のスリットの間の領域の幅方向の中央部に設けたことを特徴とする請求項1記載のシート収納装置。
- 前記底版の底面における前記画像形成装置本体とのコンタクトを前記当接部のみで行うことを特徴とする請求項1又は2記載のシート収納装置。
- 前記当接部が、前記底板の底面に形成された突部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート収納装置。
- シートに画像を形成する画像形成部と、前記シートを収納する前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート収納装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002326050A JP2004161388A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002326050A JP2004161388A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004161388A true JP2004161388A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32805098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002326050A Pending JP2004161388A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004161388A (ja) |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002326050A patent/JP2004161388A/ja active Pending
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