JP2004182289A - バンド掛け梱包機におけるテンションカム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被梱包物に巻きかけられたバンドの引き締めを、テンションアーム35の回動動作により行なうようにしたバンド引き締め装置におけるテンションカム33であって、
所定のタイミングを得るための山および谷からなる曲線44を板状テンションカム素材42の外周縁に形成し、プレスまたは鋳造により形成した。
【選択図】図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明はバンド掛け梱包機におけるテンションカムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図3は従来から使用されているバンド案内アーチを備えたバンド掛け梱包機を示したものである。
このバンド掛け梱包機1では、バンドリール2に巻回された多量のバンドから一回程度の梱包で使用されるバンドを一旦プールボックス3内に収容し、しかる後、このプールボックス3内から所定量のバンドを、制御ユニット4内に配置された正逆転ローラ5の正回転駆動力により、バンド案内アーチ6側に繰り出すようにし、一方バンド案内アーチ6に繰り出されたバンドの先端を、スライドテーブル7の下方に付設されたストッパまで案内し、この位置で待機させる。他方、正逆転ローラ5に逆回転駆動力が作用すると、バンド案内アーチ6に導入されていたループ状のバンドはその逆回転駆動力により再び供給側、すなわちバンドリール2側に引き戻され、その後、アーム状のバンド引き締め装置8により強制的に引き締められている。
【0003】
図4は、上記制御ユニット4の近傍を拡大して示したもので、図5はバンド引き締め装置8を分解して示してものである。
バンド引き締め装置8は、カムフォロアー9を備えたテンションアーム10を具備し、このテンションアーム10の先端部には、略直方体形状のテンションジョー11が軸12により揺動可能に支持されている。また、このテンションジョー11とテンションアーム10との間には図示しないコイルスプリングが介装されており、このコイルスプリングの付勢力により、テンションジョー11は図4及び図5において、軸12を支点として反時計方向に押圧され、これによりテンションジョー11の先端部下方にバンドの通り道となる間隙が確保されている。
【0004】
さらに、テンションアーム10の側方には、テンションアジャストアーム13がこれに沿って配置され、このテンションアジャストアーム13と前記テンションアーム10とは、同一の軸14により傾動可能に軸支されている。さらに、軸14にはテンションアジャスター15が回動可能に軸支されている。このテンションアジャスター15の周面には、略L字状の係止片26が一体に突設されている。
【0005】
上記テンションアーム10は、テンションアームスプリング16により常時、装置フレーム17側に引っ張られており、また、テンションアジャストアーム13は、テンションアジャストスプリング18により常時、テンションアーム10と同様の方向に引っ張られている。なお、符号24は締め付け力を調整するためのテンションアジャストダイアルである。
【0006】
このように構成されたバンド引き締め装置8では、バンドを引き締める前の通常の状態では、図4のようにテンションアーム10およびテンションアジャストアーム13が重ね合わされて略直立した姿勢になっている。
この状態から減速機19からの力を受けてテンションカム20が回動すると、カムフォロアー9がこのテンションカム20の動きに追随する。そして、カムフォロアー9がテンションカム20の山の部分に差しかかると、テンションアーム10は、バンド引き締め方向に回動する。すなわち、図6において、矢印A方向に回動する。
【0007】
すると、テンションアジャストアーム13も軸14を支点として時計方向に一体的に傾動する。
テンションアーム10およびテンションアジャストアーム13は、最初は一体的に傾動するが、ある時点まで傾動すると、テンションアジャスター15のピン22が、テンションアジャストダイアル24と一体的に回動するテンションアジャストカム25の周面に当接し、これによりテンションアジャスター15の回転が不能になる。すると、テンションアジャスター15の係止片26がテンションアジャストアーム13のピン28を係止しているので、係止片26を介してテンションアジャスター13も傾動不能になる。なお、テンションアジャストアーム13の傾動が停止しても、テンションアーム10は、傾動が停止することなく、そのままカム20の力を受けて時計方向への傾動を継続する。
【0008】
このように、テンションアジャストアーム13の傾動が停止し、テンションアーム10の傾動が継続されると、テンションジョー11に突設されたピン27がテンションアジャストアーム13に当接することになる。この状態から、さらにテンションアーム10は、テンションアジャストアーム13から離反するように傾動を続けるので、テンションジョー11は軸12に介装されたコイルスプリングの付勢力に抗して、軸12を支点として図4,5において時計方向に回動する。すると、テンションジョー11の先端部に、バンド通路として確保されていた間隙が閉ざされ、図6に示したように、テンションアーム10とテンションジョー11との間を走行していたバンド29がテンションジョー11に噛み込まれることになる。
【0009】
この状態からさらにテンションアーム10はテンションカム20により強制的に矢印A方向に傾動するが、バンド29がテンションジョー11に噛み込まれた状態であるため、バンドの締め付け力が発生し、バンド29が締め付けられることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のバンド引き締め装置におけるテンションカム20は、カムフォロアー9が一回転する間に、バンドを強く引き締めたり、あるいは若干緩めたりしながらバンドが引締められており、引締め力に微妙な変化が加えられている。そのため、図7においてカムフォロアー9がなぞるテンションカム20の曲面形状は、非常に繊細なカーブを描いている。
【0011】
従来、このような曲面を備えたテンションカム20を作成するには、以下のようにして作成していた。
すなわち、図8(A)に示したように、テンションカム素材として丸棒25が用意され、この丸棒25から同図(B)に示したように、先ず外形が整えられるとともに、同図(C)に示したように内部に空所23が形成され、さらに同図(D)に示したように、不要部分が完全に切除されることにより、所定の曲線21が具備されたテンションカム20が製造されていた。
【0012】
したがって、従来の構造では、最初に用意した丸棒25のほとんどが切粉になってしまうため、材料が無駄になってしまうという問題があった。
しかも、上記のテンションカム20を削り出しにより作成する場合は、切削加工にかなりの時間が必要であるため、結果としてコスト高になるという問題があった。
【0013】
本発明は上記実情に鑑み、材料を有効利用することができるともに、作業時間を大幅に削減して、コストを可及的に低減することのできるバンド掛け梱包機におけるテンションカムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るバンド掛け梱包機におけるテンションカムは、
被梱包物に巻きかけられたバンドの引き締めを、テンションアームの回動動作により行なうようにしたバンド引き締め装置におけるテンションカムであって、
所定のタイミングを得るための山および谷からなる曲線を板状テンションカム素材の外周縁に形成したことを特徴としている。
【0015】
ここで、前記板状テンションカム素材は、プレス加工または鋳造により形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、切削加工する部分が殆ど不用であるため、材料で無駄になる部分がない。また、プレスあるいは鋳造により作成するため、製作コストを大幅に削減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施例を参照しながら本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るバンド掛け梱包機におけるテンションカムを示した斜視図で、図2はテンションカムを作成するためのテンションカム素材を示したものである。
【0017】
このテンションカム45は、先ずテンションカム素材として、図2に示したように、中央部に孔43が形成された一枚の円盤42が用意される。その後、この円盤42に、プレス加工が施される。そして、簡単な端部処理がなされることにより、図1に示したような所定の山および谷からなる曲線44を外周縁に形成した板状のテンションカム45が得られている。
【0018】
したがって、このテンションカム45を得るためのプレス型には、予め所定のタイミングを得るための山および谷となる曲面が形成されている。
このようにして、図示しないプレス型により、所定の曲線が外周縁に形成されたら、中央部の孔43に軸47を挿入し、溶接などで固定すればよい。
したがって、本実施例では、削り出しを必要とせず、プレスした後に、必要に応じて単に端部処理を施す程度の機械加工を行なえば良い。このように、本実施例では、外周縁に所定の山および谷からなる曲線44を得ることができる。したがって、切粉などは形成されず、勿論、切削加工に多大な時間を要することもない。よって、製作コストが大幅に低減される。
【0019】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本実施例は、上記実施例に何ら限定されない。
例えば、上記実施例では、プレスにより、外周縁に山および谷からなる曲線44を形成するようにしたが、このような板状のテンションカムを、鋳造により製造することもできる。この場合にも、所定の曲面形状を予め金型のキャビティ内に形成しておけば、金型に金属を鋳込むことによりテンションカム45を得ることができる。
【0020】
したがって、この場合にも、プレス加工の場合と同様に切削が不用であり、単にバリを取る程度の機械作業を施せば良いので、作業工数を可及的に少なくすることができる。また、金属の素材を有効に利用することができるので、制作費を大幅に削減することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバンド掛け梱包機におけるテンションカムによれば、大部分を切削加工する必要がなく、単に、外周縁に所定の山および谷からなる曲線を形成したテンションカム素材をプレスまたは鋳造により形成するようにしたので、コスト的にも安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る板状テンションカムを示した斜視図である。
【図2】図2は図1の板状テンションカムを得るためのテンションカム素材の平面図である。
【図3】図3は従来からある一般的なバンド掛け梱包機を示す斜視図である。
【図4】図4は図3の制御ユニットを示す斜視図である。
【図5】図5は従来のバンド引き締め装置の分解斜視図である。
【図6】図6は従来のバンド引き締め装置の作用を示す概略図である。
【図7】図7は従来のテンションカムとカムフォロアーとの係合部分の斜視図である。
【図8】図8は従来のテンションカムを得るまでの作業工程を示した概略図である。
【符号の説明】
30 バンド引き締め装置
33 テンションカム
34 カムフォロアー
35 テンションアーム
37 テンションアジャストアーム
44 曲線
42 テンション素材
45 板状テンションカム
47 軸
51 正逆転ローラ(バンド引き戻し手段)
Claims (3)
- 被梱包物に巻きかけられたバンドの引き締めを、テンションアームの回動動作により行なうようにしたバンド引き締め装置におけるテンションカムであって、
所定のタイミングを得るための山および谷からなる曲線を板状テンションカム素材の外周縁に形成したことを特徴とするバンド掛け梱包機におけるテンションカム。 - 前記板状テンションカム素材は、プレス加工により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンド掛け梱包機におけるテンションカム。
- 前記テンションカム素材は、鋳造により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンド掛け梱包機におけるテンションカム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002351318A JP2004182289A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | バンド掛け梱包機におけるテンションカム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002351318A JP2004182289A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | バンド掛け梱包機におけるテンションカム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004182289A true JP2004182289A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32753265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002351318A Pending JP2004182289A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | バンド掛け梱包機におけるテンションカム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004182289A (ja) |
-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351318A patent/JP2004182289A/ja active Pending
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