JP2004181459A - カーテン膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな設備付加や装置の変更を行わず、各塗布液の動的表面張力の関係を規定することにより、カーテン膜の形成をより安定化させ、安定な塗布による感光材料製造を行なうことができる方法を確立する。
【解決手段】カーテン塗布装置3を用いて、連続する支持体2に3層以上の塗布液を同時に塗布する感光材料の製造方法において、使用する塗布液の中間層の動的表面張力(DST)が外側層の動的表面張力よりも大きい塗布液構成からなることを特徴とする感光材料製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明はカーテン塗布装置を用いて安定したカーテン膜を提供するカーテン膜形成方法に関する。
コータダイスのスライド面上を均一な層を形成して流下する塗布液を前記コータダイスのダイスリップ先端部位置から落下させて塗布液の薄いカーテン膜を形成させ該カーテン膜を一定の高速度で搬送されてくる長尺の支持体ウエブ上に載せながら連続的に塗布を行うカーテン塗布装置を用いて感光材料を製造する方法が従来より知られている。このようなカーテン塗布装置を用いて感光材料を製造する方法において、カーテン膜を安定して形成させることは、非常に重要なことである。スライド面を流下した塗布液がダイスリップを離れて、カーテン膜を形成するとき、表面張力により縮まろうとする塗布液をエッジガイドと呼ばれるサイド部の棒(もしくは板)で保持させて塗布液の流下幅を確保している。
しかしながら、縮まろうとする塗布液の力をエッジガイドが支えられなかったときは膜破壊が生じ、安定なカーテン膜形成が困難となる。これまでの技術ではカーテン膜が形成できず壊れたり、たとえカーテン膜が形成できたとしても塗布開始と同時にエッジガイドのカーテン膜保持力不足のために、塗布液が支持体の搬送方向に引っ張られる力によって、端部のカーテン膜が破壊される現象が生じることがしばしあった。これらの現象を無くすために、これまで種々の提案がなされている。
即ち、特開平1−99668号公報では、これを改善し膜が破壊しないようにするために両側の端部に別にサイド液を流しカーテン膜を補強安定化させる手段等が取られている。しかしカーテン膜は破壊しなくなっても端部に該サイド液が集中堆積するため両側サイドの膜厚が厚くなり過ぎたりする。
この両側サイドの膜厚増大を抑えるために、特開昭61−477号公報、特開平6−233954号公報で開示しているように、エッジガイド部のカーテン膜端部厚膜部を吸引で除去したりしている。
また、特開昭51−57734号公報では、平板型エッジガイドの使用によりカーテン膜安定化が行なわれている。しかしこれでもカーテン膜は安定化せず、塗布液によってはカーテン膜形成が不可となっている。また、両端厚膜現象も解消されない。
特開昭51−57734号公報
特開昭61−477号公報 特開平1−99668号公報 特開平6−233954号公報
このように、今までカーテン膜形成のために種々の塗布装置が提案されてきているが満足なものはまだ得られていない。
本発明では、新たな設備付加や装置の変更を行わず、各塗布液の動的表面張力の関係を追求し、カーテン膜の形成をより安定化させ、安定な塗布による感光材料製造を行なうことができる方法を見出すことを課題目的にする。
この目的は次の技術手段(1)又は(2)によって達成される。
(1) カーテン塗布装置を用いて、連続する支持体に3層以上でかつ総流量1.0cc/sec/cm以上の塗布液を同時に塗布するカーテン膜の形成方法において、前記3層以上の層のうち、中間の層の動的表面張力(DST)の最小値σ中min[mN/m]と、前記3層以上の層のうち、外側の層(最上層及び最下層)のDST最大値σ外max[mN/m]の差ΔKが、
ΔK=σ中min−σ外max≧2 [mN/m]
であるような動的表面張力構成の塗布液を用いて塗布を行うことを特徴とするカーテン膜形成方法。
(2) ΔK=σ中min−σ外max≧4 [mN/m]であることを特徴とする請求項1記載のカーテン膜形成方法。
(3) ΔK=σ中min−σ外max≧5 [mN/m]であることを特徴とする請求項1記載のカーテン膜形成方法。
(4) 塗布速度が3m/sec以上であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの項に記載のカーテン膜形成方法。
塗布速度が5m/sec以上であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの項に記載のカーテン膜形成方法。
即ち、本発明者等の検討の結果、特に層数が3層構成以上となる複雑な系では塗布液の動的表面張力(DST)構成がカーテン膜の安定性に大きく依存していることが判明した。更なる検討で中間層のDSTとカーテン膜の外側の層(最上層と最下層)のDSTの関係が大きく依存していることが判明した。3,5,7,9,16層系でそれぞれ検討した結果、いずれもΔK[mN/m]を大きくすれば、カーテン膜安定性や塗布性がより良好になることが判明した。
先ず、本発明の感光材料の製造方法に用いた塗布装置を図1の斜視図を用いて説明する。バックローラ1に長尺の支持体2が巻回されて等速度で矢印方向に搬送可能にしてある。該バックローラ1の外方の斜め上方にコータダイス3が設けられていて、該コータダイス3のスライド面4を均一な層厚を形成しながら複数層の塗布液が流下し、該コータダイス3のダイスリップ5の先端部の位置で離れて、薄いカーテン膜を形成しながら落下して行く。其の際、該カーテン膜の両サイドはエッジガイド6との間に生ずる動的表面張力(DST)により均一な膜を形成保持されながら前記等速度で搬送中の支持体2上に載せられて連続的な塗布が達成されて行く。
そしてエッジガイド6は図1に示すように真直な棒状の物を鉛直に設置した物である。上記棒状のエッジガイドはステンレス製の丸棒又は角柱である。
本発明の実施例の実験ではでは同時に重層塗布される塗布層の数は3,5,7,9,16に亙っているが、本発明は此れらの数に限定されるものではない。
以下、本発明の実施例の結果について詳述する。
実施例1
実験の基本条件
各塗布液の組成 ゼラチン7%の塗布液,増粘剤にて30cpに調整
総流量 1,2,3,4cc/sec/cm
層構成 3,5,7,9,16層
カーテン高さ 30〜300mm
塗布速度 180,300,420m/min(3,5,7m/sec)でカーテン膜耐久測定
カーテン膜幅 300mm
エッジガイド ステンレス製丸棒型及び角柱型で実施
評価の記号 ○:塗布可
△:塗布開始後カーテン膜切れ
×:カーテン膜切れ
塗布可の内 ○3:塗布速度3m/secまで塗布可能
○5:塗布速度5m/secまで塗布可能
○7:塗布速度7m/secまで塗布可能
尚、各液のDST測定は図2の模式図に示すようなカーテン膜破壊法を用いた。また、カーテン膜安定性、及び塗布安定性を評価する方法として、各系での塗布可能な塗布速度(m/sec)を比較した。
以上に基づき、層構成が3層、5層、7層、9層及び16層の各場合において、DSKのΔK値、総流量のQ値、エッジガイドの寸法形状を変化させて塗布膜形成、即ち塗布状態の安定性を検証した本発明の実施の結果を次の表1〜5に記す。
Figure 2004181459
Figure 2004181459
Figure 2004181459
Figure 2004181459
Figure 2004181459
以上により、ΔK値は好ましくは、ΔK≧5[mN/m]であり、より好ましくは、ΔK≧10[mN/m]であることが分かる。
本発明により、新たな設備付加や装置の変更を行わず、各塗布液の動的表面張力の関係を規定することにより、カーテン膜の形成をより安定化させ、安定な塗布による感光材料製造を行なうことができる方法が確立できた。
本発明のカーテン塗布装置のカーテン膜形成部の斜視図。 カーテン膜破壊法によるDST測定を示す模式図。
符号の説明
1 バックローラ
2 支持体
3 コータダイス
4 スライド面
5 ダイスリップ
6 エッジガイド
7 カーテン膜

Claims (5)

  1. カーテン塗布装置を用いて、連続する支持体に3層以上でかつ総流量1.0cc/sec/cm以上の塗布液を同時に塗布するカーテン膜の形成方法において、前記3層以上の層のうち、中間の層の動的表面張力(DST)の最小値σ中min[mN/m]と、前記3層以上の層のうち、外側の層(最上層及び最下層)のDST最大値σ外max[mN/m]の差ΔKが、
    ΔK=σ中min−σ外max≧2 [mN/m]
    であるような動的表面張力構成の塗布液を用いて塗布を行うことを特徴とするカーテン膜形成方法。
  2. ΔK=σ中min−σ外max≧4 [mN/m]であることを特徴とする請求項1記載のカーテン膜形成方法。
  3. ΔK=σ中min−σ外max≧5 [mN/m]であることを特徴とする請求項1記載のカーテン膜形成方法。
  4. 塗布速度が3m/sec以上であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの項に記載のカーテン膜形成方法。
  5. 塗布速度が5m/sec以上であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの項に記載のカーテン膜形成方法。
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