JP2004181072A - 運動靴用爪先保護カバー及びそれの取付け方法 - Google Patents

運動靴用爪先保護カバー及びそれの取付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】運動靴の甲部及び底部に違和感を与えることの少ない高いフィット性を維持し、かつ、靴底側からの砂等の侵入を抑制しながら能率良く、容易に装着する。
【解決手段】運動靴1の爪先部分1Aの甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な皮革製のカバー体2が、運動靴1の爪先部分1Aにおける靴底下面の周縁部分1cに当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴1の爪先部分1Aの外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているとともに、この成形されたカバー体2の折り返し部分2Aには、それの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材3が脱着自在に付設されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野球靴、 サッカー靴等の運動靴の爪先部分が地面との摺接によって短期間で摩耗することを防止するための爪先保護カバー及びそれの取付け方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の運動靴用爪先保護カバーの代表的なものとしては、下記の(イ) 〜(ハ) に示す三種類のものが提案されている。
(イ)運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な展開形状に裁断された皮革製のカバー体のうち、甲側の上側縁近くには、靴紐を介して運動靴に固定するための紐孔が形成されているもの。
【0003】
(ロ)運動靴の爪先部分の甲側を覆う皮革製の甲部カバーの下側周縁に、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な折り返し部分を備えた摩耗性に優れたウレタン樹脂製の下部カバーを一体的に連続形成して、運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能なカバー体が構成され、このカバー体が、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているとともに、皮革製甲部カバーの上側縁近くには、靴紐を介して運動靴に固定するための紐孔が形成されているもの(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
(ハ)運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な皮革製のカバー体が、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形され、この成形された皮革製シートの折り返し部分には、それの湾曲形状に沿う又は略沿う皮革製の補強片が接着されているとともに、この補強片には、スパイク突起に対する取付け孔を備えたポリウレタン等の硬質樹脂製の爪先底カバーが、補強片に囲まれた底開口面の爪先側を閉塞する状態で積層接着され、更に、皮革製シートの上側縁近くには、靴紐を介して運動靴に固定するための紐孔が形成されているもの(例えば、特許文献2、3、4参照。)。
【0005】
【特許文献1】
実開平6−55408号公報(第4頁、図1、図2)
【特許文献2】
実公平4−50811号公報(第2頁、図1、図2)
【特許文献3】
実開平6−86529号公報(第6−7頁、図1、図2)
【特許文献4】
実開平6−86530号公報(第5頁、図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記(イ)の爪先保護カバーの場合では、運動靴の爪先部分に装着されるカバー体全体が耐摩耗性と共に適度の柔軟性を備えた皮革から製作されているため、運動靴の爪先部分に馴染み易く、かつ、カバー体の下側縁部分を運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に縫い糸で縫着することができるため、全体として違和感の極めて少ない良好なフィット感を得ることができる。
【0007】
しかしながら、カバー体の下側縁部分を運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に縫着する場合、カバー体の甲側カバー部が運動靴の爪先部分の外面に密着するように、カバー体の下側縁部分を細かく折り込みながら運動靴の靴底周縁部分に縫着する必要があるため、その縫製作業に多くの手間を要していた。
【0008】
また、前記(ロ)の爪先保護カバーの場合では、カバー体が運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているため、前者のようなカバー体の下側縁部分を細かく折り込む煩雑な手間が不要である反面、カバー体自体が、皮革製の甲部カバーとそれの下側周縁に連続するウレタン樹脂製の硬質の下部カバーとから構成されているため、運動靴の爪先部分の可撓性が硬質の下部カバーとの接触によって阻害され易く、しかも、カバー体の下側縁部分を運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に取付ける場合、下部カバーが硬質の樹脂製であるため、釘止め方法しか採ることができず、運動靴が重量化するばかりでなく、釘打ちピッチを細かくするのにも自ずと限界があるため、釘の隣接間を通して砂等の異物が侵入し易く、装着者に違和感を与える可能性がある。
【0009】
更に、前記(ハ)の爪先保護カバーの場合では、皮革製のカバー体が、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形され、この成形された皮革製シートの折り返し部分に、それの湾曲形状に沿う又は略沿う皮革製の補強片が接着されているため、運動靴の爪先部分に対する爪先保護カバーの装着は容易に行うことができる反面、補強片には、これに囲まれた開口部の爪先側を閉塞する状態で硬質樹脂製の爪先底カバーが積層接着されているため、運動靴の靴底の可撓性又は屈曲性が阻害され易く、しかも、運動靴に対する爪先保護カバーの取付けは、爪先底カバーに形成された取付け孔をスパイク突起に係合させたのち、皮革製シートの上側縁近くに形成された紐孔に靴紐を挿通して運動靴に固定するため、爪先底カバーと運動靴の靴底との間に砂等の異物が入り込み易い。
【0010】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、第1の主たる課題は、運動靴の甲部及び靴底に違和感を与えることの少ない高いフィット性を維持し、かつ、靴底側からの砂等の異物の侵入を抑制しながら能率良く、容易に装着することのできる爪先保護カバーを提供する点にあり、第2の主たる課題は、爪先保護カバーの取付け部の摩耗もコスト面で有利に抑制することのできる取付け方法を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による運動靴用爪先保護カバーの特徴構成は、運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な皮革製のカバー体が、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているとともに、この成形されたカバー体の折り返し部分には、それの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材が脱着自在に付設されている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、皮革製のカバー体が、運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な大きさに構成されているため、運動靴の甲部及び靴底が本来有する可撓性又は屈曲性を損なうことが少なくなるとともに、カバー体の下側縁部分を運動靴の爪先部分における靴底周縁部分に取付ける場合でも、靴底側からの砂等の侵入を抑制することができ、重量的にも有利な縫着方法を選択することができる。
【0013】
しかも、皮革製カバー体が、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているため、運動靴の爪先部分に容易に装着することができるばかりでなく、成形されたカバー体の折り返し部分には、それの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材が脱着自在に付設されているから、運動靴への取付け直前まで成形されたカバー体の型崩れを抑制することができる。
【0014】
従って、運動靴の甲部及び靴底に違和感を与えることの少ない高いフィット性を維持し、かつ、靴底側からの砂等の侵入を抑制しながら能率良く、容易に装着することができる。
【0015】
本発明の請求項2による運動靴用爪先保護カバーの特徴構成は、前記カバー体の甲側に、靴紐を介して運動靴に固定するための紐孔が形成されている点にある。
【0016】
前記カバー体の甲側に形成された紐孔に対して運動靴の靴紐を挿通することにより、靴紐の結び操作を利用してカバー体の甲側を運動靴に固定することができる。
【0017】
本発明の請求項3による運動靴用爪先保護カバーの特徴構成は、前記保形部材がフェルト製又は皮革製であり、それの一側面に、カバー体の折り返し部分に対する付設用の粘着剤層が形成されている点にある。
【0018】
上記特徴構成によれば、成形されたカバー体の型崩れを良好に防止しながらも、折り返し部分に対する保形部材の貼り付け作業も能率良く容易に行うことができる。
【0019】
本発明の請求項4による運動靴用爪先保護カバーの取付け方法の特徴構成は、運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能で、かつ、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形された皮革製のカバー体の折り返し部分に、それの湾曲形状に沿う又は略沿う縫製可能な保形部材を脱着自在に付設してなる爪先保護カバーを準備し、この爪先保護カバーのカバー体を運動靴の爪先部分に装着して、カバー体と靴底の周縁部分とを、靴底の表裏に貫通する状態で縫着したのち、靴底下面の周縁部分には、その部位に露出する縫い糸を覆う状態でカバー体から取り外された保形部材を固着した点にある。
【0020】
上記特徴構成によれば、皮革製のカバー体が、運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な大きさに構成されているため、運動靴の甲部及び靴底が本来有する可撓性又は屈曲性を損なうことが少なくなるとともに、カバー体の下側縁部分を運動靴の爪先部分における靴底周縁部分に取付ける場合でも、靴底側からの砂等の異物の侵入を抑制することができ、重量的にも有利な縫着方法を選択することができる。
【0021】
しかも、皮革製カバー体が、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているため、運動靴の爪先部分に容易に装着することができるばかりでなく、成形されたカバー体の折り返し部分には、それの湾曲形状に沿う又は略沿う縫製可能な保形部材が脱着自在に付設されているから、運動靴への取付け直前まで成形されたカバー体の型崩れを抑制することができる。
【0022】
更に、前記カバー体から取り外された保形部材を靴底下面の周縁部分に固着することにより、カバー体を成形時の立体形状に維持するための保形部材を利用して、靴底下面の周縁部分やその部位に露出する縫い糸を被覆保護することができる。
【0023】
従って、運動靴の甲部及び靴底に違和感を与えることの少ない高いフィット性を維持し、かつ、靴底側からの砂等の侵入を抑制しながら能率良く、容易に装着することができるとともに、カバー体を成形時の形状に維持するための保形部材を利用して、カバー体の取付け部の摩耗をコスト面で有利に抑制することができる。
【0024】
本発明の請求項5による運動靴用爪先保護カバーの取付け方法の特徴構成は、前記カバー体から取外された保形部材が、靴底の外縁と面一状態で靴底下面に固着されている点にある。
【0025】
上記特徴構成によれば、カバー体を成形時の形状に維持するための保形部材を利用して、靴底の先端縁の摩耗も効果的に抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図7は、運動靴の一例である野球用スパイク靴1の爪先保護カバーを示し、スパイク靴1の天然皮革製の爪先部分1Aの甲側から靴底1Bの周縁部分1cにまで回り込む状態で被覆可能、詳しくは、スパイク靴Aの爪先革(バンプ)1aおける内方側フラップ部1bの前端部分を頂点とし、外方側の小指相当位置P1から内方側の横足弓相当位置P2にまで渡る範囲とそれに連なる靴底1Bの周縁部分1cを被覆可能な天然皮革製のカバー体2が、靴底1Bの周縁部分1cに当て付け可能な底面視変形Uの字状の下側部分2Aを内方側に折り返した状態で、スパイク靴1の爪先部分1Aの外面に沿って装着可能な立体形状に成形されている。
【0027】
この成形されたカバー体2の折り返し部分2Aの下面には、それの湾曲形状に沿う又は略沿う縫製可能な保形部材の一例であるフェルト3が、それらの相対向する少なくとも一方の面(当該実施形態では、カバー体2の折り返し部分2Aの下面)に形成された粘着剤層4を介して脱着自在に付設されているとともに、カバー体2の甲側の上側縁で、かつ、スパイク靴1の内方側(親指側)に位置するフラップ部1bの前端部分に貫通形成された二つの紐孔1dに対向する部位には、靴紐5を介して運動靴1に固定するための二つの紐孔6が打ち抜き形成されている。
【0028】
前記カバー体2の折り返し部分2Aには、スパイク靴1の爪先部分1Aの外面に沿って装着可能な立体形状に成形したとき、折り返し部分2Aに大きな皺が発生しないように、かつ、成形後に略扁平状態で連続するように、運動靴1の輪郭形状に沿った湾曲成形に伴う重なり代に略相当する大きさの一つ又は分割された複数の切欠き部2aが形成されている。
【0029】
そして、上述の如く構成された爪先保護カバーをスパイク靴1の爪先部分1Aに取付けるにあたっては、図1〜図3に示すように、スパイク靴1の爪先部分1Aにカバー体2を外套装着したのち、爪先革1aよりも外方に突出する靴底1Bの鍔部分1eの付け根相当箇所において、鍔部分1eの上面に接当するカバー体2の当て付け部分2Bと鍔部分1eの下面に接当するカバー体2の折り返し部分2A及び靴底1Bとを、鍔部分1eの上面から下面に貫通する状態で靴用縫い糸7により縫着し、更に、図4、図5に示すように、靴底1Bの下面の周縁部分には、カバー体2の折り返し部分2Aから剥離操作によって取り外されたフェルト3を、靴底1Bの下面の周縁部分に露出する靴用縫い糸7を覆う状態で、かつ、靴底1Bの外縁と面一になる状態で複数本の釘8により固着してある。
【0030】
この場合、カバー体2を成形時の立体形状に維持するための保形部材であるフェルト3を利用して、靴底1Bの先端縁を含む下面周縁部分やその部位に露出する靴用縫い糸7を被覆保護することができる。
【0031】
そして、スパイク靴1の靴底1Bに対するカバー体2の取付けが終了すると、カバー体2の上側縁に形成された二つの紐孔6にスパイク靴1の靴紐5を挿通することにより、この靴紐5の結び操作を利用して、カバー体2の上側部分を運動靴1に固定する。
【0032】
他の取付け方法としては、図6、図7に示すように、スパイク靴1の爪先部分1Aにカバー体2を外套装着したのち、爪先革1aよりも外方に突出する靴底1Bの鍔部分1eの付け根相当箇所において、鍔部分1eの上面に接当するカバー体2の当て付け部分2Bと靴底1Bとを、鍔部分1eの上面から下面に貫通する状態で靴用縫い糸7により縫着し、この縫着によって上方に反り上がったカバー体2の折り返し部分2A側を、鍔部分1eの上面の先端縁に沿う又は略沿う位置で切断して除去する。
【0033】
この簡易な取付け方法においは、カバー体2の折り返し部分2Aから剥離操作によって取り外されたフェルト3を廃棄してもよいが、上述のように、取り外されたフェルト3を、靴底1Bの下面の周縁部分に露出する靴用縫い糸7を覆う状態で、かつ、靴底1Bの外縁と面一になる状態で複数本の釘8により固着してもよい。
【0034】
〔第2実施形態〕
図8に示すように、カバー体2の内面のうち、少なくとも靴底1Bの鍔部分1eから立ち上がる側縁部分に、スパイク靴1の爪先部分1Aの外面との間から砂等の異物が入り込まないように、スパイク靴1の爪先革1aに接着可能な接着層10を形成するとともに、その接着層10に剥離紙11を剥離自在に貼り付けて実施してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0035】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、カバー体2の折り返し部分2Aの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材の一例としてフェルト3を用いたが、カバー体2と同じ天然皮革又は人造皮革を用いてもよい。
要するに、保形部材3としては、カバー体2の折り返し部分2Aに一時的に貼り付けて、成形されたカバー体2の型崩れを防止することのできるものであれば、如何なる材料のものを用いてもよい。
【0036】
(2)上述の各実施形態では、カバー体2を天然皮革から構成したが、人造皮革を用いて実施してもよい。
【0037】
(3)上述の第1実施形態では、成形されたカバー体2の折り返し部分2Aの下面に粘着剤層4を形成して、それの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材の一例であるフェルト3を脱着自在に貼り付けたが、成形されたカバー体2の折り返し部分2Aのうち、靴底1Bの鍔部分1eの下面と相対向する上面に粘着剤層4を形成して、フェルト等の保形部材3を取り外した後の粘着剤層4を、靴底1Bの鍔部分1eの下面に対する仮止め用の粘着剤層として兼用できるように構成してもよい。
【0038】
(4)上述の第1実施形態では、成形されたカバー体2の折り返し部分2Aの下面に、それの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材の一例であるフェルト3を、粘着剤層4を介して脱着自在に付設したが、粘着剤層4以外の取付け方法でフェルト等の保形部材3を脱着自在に付設してもよい。
【0039】
(5)上述の第1実施形態では、靴底1Bの下面の周縁部分に、カバー体2の折り返し部分2Aから剥離操作によって取り外されたフェルト3を、靴底1Bの下面の周縁部分に露出する靴用縫い糸7を覆う状態で、かつ、靴底1Bの外縁と面一になる状態で複数本の釘8により固着したが、接着剤等の他の取付け手段で固着してもよく、また、複数の取付け手段を併用して固着してもよい。
【0040】
(6)上述の第1実施形態では、スパイク靴1の爪先部分1Aにカバー体2を外套装着したのち、このカバー体2を靴底1Bに靴用縫い糸7により縫着したが、カバー体2を釘により靴底1Bに固着してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、爪先保護カバーの取付け前の分割斜視図
【図2】爪先保護カバーの取付け前の要部の平面図
【図3】爪先保護カバーを取付けた時の要部の平面図
【図4】フェルトを靴底の下面周縁部分に取付けるときの要部の分解斜視図
【図5】フェルトを靴底の下面周縁部分に取付けたときの要部の斜視図
【図6】爪先保護カバーの別の取付け方法を示す縫製時の要部の斜視図
【図7】爪先保護カバーの別の取付け方法による完成状態を示す斜視図
【図8】本発明の第2実施形態を示す一部切欠き斜視図
【符号の説明】
1 運動靴(野球用スパイク靴)
1A 爪先部分
1B 靴底
1c 靴底周縁部分
2 カバー体
2A 折り返し部分
3 保形部材(フェルト、皮革)
4 粘着剤層
5 靴紐
6 紐孔

Claims (5)

  1. 運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能な皮革製のカバー体が、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形されているとともに、この成形されたカバー体の折り返し部分には、それの湾曲形状に沿う又は略沿う保形部材が脱着自在に付設されている運動靴用爪先保護カバー。
  2. 前記カバー体の甲側には、靴紐を介して運動靴に固定するための紐孔が形成されている請求項1記載の運動靴用爪先保護カバー。
  3. 前記保形部材がフェルト製又は皮革製であり、それの一側面に、カバー体の折り返し部分に対する付設用の粘着剤層が形成されている請求項1又は2記載の運動靴用爪先保護カバー。
  4. 運動靴の爪先部分の甲側から靴底下面の周縁部分にまで回り込む状態で被覆可能で、かつ、運動靴の爪先部分における靴底下面の周縁部分に当て付け可能な部分を内方側に折り返した状態で、運動靴の爪先部分の外面に沿って装着可能な立体形状に成形された皮革製のカバー体の折り返し部分に、それの湾曲形状に沿う又は略沿う縫製可能な保形部材を脱着自在に付設してなる爪先保護カバーを準備し、この爪先保護カバーのカバー体を運動靴の爪先部分に装着して、カバー体と靴底の周縁部分とを、靴底の表裏に貫通する状態で縫着したのち、靴底下面の周縁部分には、その部位に露出する縫い糸を覆う状態でカバー体から取外された保形部材を固着してあることを特徴とする運動靴用爪先保護カバーの取付け方法。
  5. 前記カバー体から取外された保形部材が、靴底の外縁と面一状態で靴底下面に固着されている請求項4記載の運動靴用爪先保護カバーの取付け方法。
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