JP2004160234A - 履物製品アッパー、履物構造および履物アッパー、履物を製造する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】履物のヒール部内に画定された弾性ゴアを含むスリッポン型履物を提供する。
【解決手段】履物のヒール部26では、1つまたは複数のアッパーパネルが協働して、周縁42によって境界を定められる凹部54(ゴアと呼ぶこともある)を画定する。弾性パネルは、周縁に沿って固定され、1つまたは複数のアッパーパネルと協働して、足をアッパーに挿入する開口40をさらに画定する。弾性パネルは、使用者が足を履物に挿入したときにゴアが開き見え、開口が拡がるように伸縮可能であるとともに弾性である。ヒールフラップ52はゴアの下のヒール領域にあるアッパーパネルに固定されて、弾性パネルの伸縮を阻止せずにゴアおよび弾性パネルを覆い隠すようにする。ヒールフラップはまた、履物に構造的剛性を付加する。
【選択図】図1
【解決手段】履物のヒール部26では、1つまたは複数のアッパーパネルが協働して、周縁42によって境界を定められる凹部54(ゴアと呼ぶこともある)を画定する。弾性パネルは、周縁に沿って固定され、1つまたは複数のアッパーパネルと協働して、足をアッパーに挿入する開口40をさらに画定する。弾性パネルは、使用者が足を履物に挿入したときにゴアが開き見え、開口が拡がるように伸縮可能であるとともに弾性である。ヒールフラップ52はゴアの下のヒール領域にあるアッパーパネルに固定されて、弾性パネルの伸縮を阻止せずにゴアおよび弾性パネルを覆い隠すようにする。ヒールフラップはまた、履物に構造的剛性を付加する。
【選択図】図1
Description
本発明は履物に関し、特に、スリッポン型の履物製品アッパー、履物構造および該履物構造を作製する方法に関する。
仕事用、ウォーキング用、および競技用のデザインを含め、多くの従来の履物デザインにより、使用者は実質的に手を使用せずに履物を容易に履くことができる。これらのデザインは、一般に「スリッポン型」デザインと呼ばれる。通常、使用者は、単に履物の開口から足を挿入して足を前に押し込むことによりスリッポン型履物を着用する。
一般的なスリッポン型デザインは、「ツインゴア(twin gore)」デザインである。このデザインの履物は、履物の前足領域にて足の両側に単一のゴアを画定している。具体的には、ゴアは、甲被(vamp)(すなわち足指と前足の上部を覆う履物の部分)と側部パネル(side panel)(すなわち足の内側と外側を覆う履物の前足部)との間隙によって画定される。弾性材片がゴア内にて甲被と各側部パネルに固定される。弾性材は、甲被と各側部パネルとの間にはっきり目に見える。
ツインゴア付き履物は足に着用することが容易であるが、この理由は、足を履物に挿入したときに弾性材により甲被が側部パネルから離れるように移動することができるため、前足の上部に空間がより多く生じ、続いて足の残りの部分を靴に滑り込ませることができるからである。足が履物に完全に差し込まれた後、弾性材が収縮して甲被が前足の上部に合致する。
ツインゴアデザインは、使用者が履物を容易に着用できるようにするにもかかわらず多くの欠点がある。第1に、ツインゴアデザインの履物は、多くの場合、着用者の足にしっかりと固定されていないように感じられる。この感触は、前足によりゴア内の弾性材が伸張され、甲被が側部パネルから離れるように移動することに起因すると考えられる。その結果、着用者が歩行時に足を踏み出す際に、使用者の踵が靴から部分的にずれる。このような特性は、特に過酷な動きを行っている場合、履物に対する着用者の信頼感を少なくさせる。第2に、ツインゴアデザインによっては、ゴア内の目に見える弾性材が履物の審美性を損ねるものある。第3に、十分に保護されていない場合、ゴア内の弾性材が、着用者がその前足の上部と当たり得る障害物に繰り返しさらされることで破けるか擦れることになりかねない。その結果、甲被が側部パネルから恒久的に分離するため、履物の安全性を損なう。第4に、着用者の前足が比較的長い場合、ツインゴアデザインに関して、甲被は着用者の足を靴に容易に挿入されるほど十分には側部パネルから離れない場合が多いことが分かっている。したがって、着用者は、労力を要して足にかなりの力をかけて靴を履かねばならない。実際に、このことはツインゴアデザインの目的を無にしている。
上記の問題は、履物のヒール部に画定された弾性ゴアを含むスリッポン型履物を提供する本発明において克服される。履物のアッパーは、アッパーのヒール部にゴアを画定し、可撓性弾性材がアッパーのゴア内に固定される。この弾性材は、使用者が履物に足を容易に挿入することができるよう、アッパーにより画定される開口を拡げることができるように伸縮可能である。
一実施形態では、履物のアッパーは、互いに固定されているとともに協働して履物のアッパーのヒールに凹部またはゴアを画定する側部パネルを有する。弾性材が側部パネルの縁のゴア内に固定される。任意選択的に、単一のヒールパネルがヒール部の側部パネルと代替されるか、またはその側部パネルに固定される場合、ヒールパネルがゴアを画定し、弾性材がヒールパネルに固定される。弾性材により側部パネルが互いに離れるように移動することができ、それによって着用者の足を履物に挿入することが容易となる。
特定の実施形態では、ヒールフラップ(heel flap)(カバーパネルと呼ばれることもある)は、弾性材を覆うように配置され、アッパーに固定される。ヒールフラップは、伸縮するとともに履物に足を挿入することを容易にする弾性材の能力を阻害せずに弾性材およびゴアの少なくとも一部を覆い隠す。任意選択的に、ヒールフラップは、アッパーの外側に固定され、弾性材を覆うように折り返され、かつアッパーの内側でも同じくアッパーに固定される。
さらに特定の実施形態では、ヒールフラップは履物のヒール部のゴアの下のエリアのアッパーに固定されて、ヒール部の履物の剛性を増大させる。
本発明のスリッポンシステムを組み込んだ履物は、(a)開口を画定するとともにアッパーのヒール部にゴアを画定するアッパーを設けるステップと、(b)弾性材をアッパーのゴア内に固定するステップ(b)と、(c)アッパーをアウトソールと接合するステップと、の一般的なステップを用いて製造される。任意選択的に、ヒールフラップは、足が開口から挿入したときに開口が拡がるように弾性材が伸縮することを制限または阻止せずに弾性材の全てまたは一部を覆い隠すよう、弾性材を覆うように配置される。
本発明は、これまで達成されていない、足に履くのが容易であることと着用した際に足にしっかりとした固定感があることを兼ね備えた、特有のスリッポン型履物構造を提供する。アッパーのヒール領域内に弾性ゴアがある場合では、履物の前足のパネルは、激しい動きの際でも互いに関して相対的に不動のままである。したがって、着用者の踵が浮き上がって履物のヒール部からはみ出る可能性が少ない。さらに、弾性材が履物のヒールに配置されている場合では、着用者が歩く際に遭遇する障害物によって擦れたり破れたりする可能性が少ない。さらに、弾性材を覆うヒールフラップを有する本発明の履物では、弾性材はさらに、履物への足の挿入の妨げを防止される。さらに、ヒールフラップがゴアを覆う場合では、履物は、すっきりとした流線形の外観を有する。最後に、ヒールフラップが履物のヒール部内のゴアの下でアッパーに固定される場合では、履物は優れた構造的剛性を示す。
本発明の上記目的および他の目的、利点、ならびに特徴は、本発明の詳細な説明および図面の参照により、より容易に理解かつ認識されることであろう。
I.概説
本発明の一実施形態に従って構成された履物は、図1〜図6に示され、全体的に10で示されている。靴10は、アウトソール30と接合したアッパー20を有する。アッパー20は開口40を画定しており、この開口から足が入れられ、着用者の足を靴10に滑り込ませるようにする。アッパー20および靴10は、前足部28およびヒール部26に概ね分けられる。スリッポンシステム50はヒール部26に組み込まれ、概して、アッパーのヒール部26に画定される凹部すなわちゴア54を有する。可撓性弾性材56がアッパー20のゴア54内に固定される。
本発明の一実施形態に従って構成された履物は、図1〜図6に示され、全体的に10で示されている。靴10は、アウトソール30と接合したアッパー20を有する。アッパー20は開口40を画定しており、この開口から足が入れられ、着用者の足を靴10に滑り込ませるようにする。アッパー20および靴10は、前足部28およびヒール部26に概ね分けられる。スリッポンシステム50はヒール部26に組み込まれ、概して、アッパーのヒール部26に画定される凹部すなわちゴア54を有する。可撓性弾性材56がアッパー20のゴア54内に固定される。
本発明を、一体パネルから構成されるアッパーを有するカジュアル靴に関して説明する。たとえば、靴の甲被23および側部パネル22、24は、一体片材から構成される。理解されるように、本発明は、他の形式の靴底付き履物、および用途の必要に応じて複数のパネル付きアッパーによる使用にも十分に適している。
II.構造
II.構造
次に、本発明の靴10の構成部材をより詳細に説明する。アッパー20は、スリッポンシステム50を含み、従来のようにアウトソール30に固定される。
図1〜図3に示すように、アッパー20は概して、甲被23および側部パネル22、24を形成する一体片材を有する。しかしながら、アッパーは、別々の材料から構成される別個のパネルに分割され、従来のように互いに固定されてもよい。任意選択的に、図示の甲被23および側部パネル22、24は、他の従来の履物パネルと代替することができ、たとえば、甲被23は組紐システムを含む一片のパネルまたは複数片のパネルと代替することができる。
アッパー20はまた、周縁42により境界を定められた開口40を画定する。開口40はアッパーの入口となっており、その開口から足を挿入してアッパー20内に足を配置し、効果的に履物10を履くことができる。図示のように、甲被23および側部パネル22、24は周縁の一部分を形成し、後述するスリッポンシステム50の可撓性パネル56が周縁42の別部分を形成する。任意選択的に、周縁はクッション材を含んでもよい。
アッパー20ならびに履物10は概して、ヒール部26と前足部28に分けられる。靴の構造に応じて、ヒール部26と前足部28の実際の境界は、用途の必要に応じて図面に示したものと違ってもよい。図4に示すように、アッパー20のヒール部26は先端27も含み、この先端27は、履物の最後部をヒール部に隣接して画定する。
アッパー20の構成部材は、革、キャンバス、ナイロン、または他の適した材料から製造することができ、ライナー(図示せず)または他の従来の付属物を含み得る。
アウトソール30は、縫合、接着、ステープル留め、あるいは他の締結要素により固定するなどによって従来のようにしてアッパーに固定される従来の硬質アウトソールであってもよい。任意選択的に、アウトソール30は、内部にフットベット(図示せず)が敷かれるアウトソールシェルとすることができる。
図1および図3を参照すると、スリッポンシステム50が靴10内に、好ましくはヒール部26の内部にある。スリッポンシステム50により、側部パネルが互いに離れるように移動することができ、アッパー20の深さDの少なくとも一部にゴア54が画定される。より一般には、スリッポンシステム50により、足を開口40から挿入したときに開口40が拡がるようにすることができる。
スリッポンシステムでは、ヒール部26のアッパー20は、縁55(周縁または境界とも呼ばれる)によって境界を定められる凹部(ゴアまたは開口とも呼ばれる)54を画定する。特定の実施形態では、図4に示すように、アッパー20はヒール部26の先端27にゴアを画定しているが、ゴアは、用途の必要に応じてヒール部内の先端27を越えて延在してもよい。任意選択的に、ゴアは履物のヒール部にのみ実質的に画定されることができ、別の実施形態では、ゴアは先端領域にのみ実質的に画定されることができる。より特定の実施形態では、ゴアは深さDの上半分のところに画定され、さらにより具体的な実施形態では、ゴアは深さDの上側の3分の2のところに画定される。しかしながら、所望に応じて、ゴアはアッパー20の深さDの任意の部分に画定されてもよい。
図1および図3に示すように、ゴア54は、アウトソール30に最も近い下部で丸みを付けられており、アッパー20の深さDの上部で外側にテーパ状になっている。任意選択的に、ゴアは、正方形状、矩形状、三角形状、V字形状などが挙げられるがこれらに限定されないあらゆる形状または構成とすることができる。
図3を参照すると、側部パネル22、24の自由端部はゴア内に縁55を画定し、ゴア54の下で互いに接合している。パネルは、一実施形態ではアッパー20の深さDの下半分のところで接合し、別の実施形態では深さDの下側の3分の1のところで接合する。しかしながら、所望であれば、パネルは深さDの任意の部分で接合することができる。さらに、パネルは縫合、ステープル、リベット、接着剤など、任意の従来の締結手段により接合され得る。任意選択的に、一実施形態では、ヒールパネル(図示せず)が側部パネル22、24を接合するか、またはそれらと接合される場合、ヒールパネルは、ゴアを画定して縁55を形成する。
パネルすなわち弾性材56は、従来の締結手段、たとえば図示のように縫合部57によるか、あるいは接着剤、リベット、ステープル等、他の締結手段によりゴア54の縁55に固定される。パネルは、たとえば弾性材、ネオプレン、合成ゴム、ゴム等の可撓性弾性材から構成される。パネル56は、好ましくは足が開口40から挿入されたときにパネル22、24が図3にて矢印で示した方向に互いに離れるように移動することができるように弾性かつ可撓性である。任意選択的に、パネル56はまた、足が履物10に完全に挿入された後、パネル22、24を互いに向けて元に戻す。
図1および図3に示すように、パネル56は、全縁に沿ってゴア54の縁に固定されて、概ねゴアと同じ形状である。しかしながら、用途の必要に応じて、弾性パネルはゴアと異なる形状であってもよい。さらに、パネル56は、ゴアの両側の縁の部分に固定されてもよい。たとえば、パネル56は周縁42に隣接した縁55に固定されてもよい。ただし、ゴア54の最下部の丸み部分の縁55には固定されない。
図1〜図3を参照すると、ゴア54は、パネル56が周縁42の一部分を形成するように、アッパーによって画定された開口40の周縁42と一致していてもよい。さらなる縫合(図示せず)を周縁に隣接したパネル56に加えて、周縁42にパネル56を固定して耐久性を増大させることができる。
図3〜図5を参照すると、スリッポンシステム50は、任意選択的にヒールフラップ(カバーまたはカバーパネルとも呼ばれる)52を有する。カバーパネル52は概して、ゴア54および弾性パネル56を覆うように配置される。好ましくは、カバーパネルは、ゴア54および弾性パネル56の略全てを覆い隠す。弾性パネル56は、パネル22、24が互いにかなり引き離されたときに露出して、パネル56がカバーパネル52の縁を越えて伸張するようにする。しかしながら、好ましくは、このことが行われるのにパネル56がかなり伸張することが必要とされる。
一実施形態では、カバーパネル52は、アウトソール30から上方にアッパー20の外側に弾性パネル56を覆うように延び、次に、アウトソール30に向って下方にアッパーの内側に延びる。カバーパネルは、縫合部51によるか、あるいはステープル、接着剤、リベット等の任意の他の従来の締結手段によりアッパーの外側および/または内側に固定することができる。図2および図3に示すように、縫合部51は、アウトソール30から上方にカバーパネル52の両縁に沿って、アッパー20の深さDに沿って延び、次に、カバーパネルの幅53を横架し、続いて、カバーパネル52の縁に沿ってアウトソール30に向って下方に延びる。カバーパネル52は、同様にして、アッパーの内側に縫合され、所望の場合、縫合部は、アッパー20の外側のカバーパネル52、アッパー20、およびアッパー20の内側のカバーパネル52をくまなく通ってもよい。
カバーパネル52およびアッパー20が接合される領域では、さらなるヒールパネルが効果的に形成される。このヒールパネルは、靴10の剛性を高め、この靴のヒール部26に与えられる構造支持を高める。しかしながら、任意選択的な実施形態では、カバーパネルは、アッパー20にカバーパネル52を締結するのに十分な距離だけゴア54の最下部の下に延びる。
図1および図3を参照すると、縫合部51は、ゴア54に対応する、アッパーの深さDの部分よりも上には延びていない。この縫合パターン、あるいは他の締結手段により実施される他の同様の固定パターンの場合、たとえば足を開口40に挿入したときに、側部パネル22、24が引き離される際にゴアが開き見え、したがって開口40が拡がる。
図示した実施形態では、カバーパネルは、ゴア54および/または弾性パネル56の周囲のアッパー20部分には固定されない。よって、カバーパネル52が弾性パネル56を覆うように配置される場合であっても、弾性パネルは伸縮することができ、その伸縮または動きをカバーパネル52が阻止または抑制することなくパネル22、24が図示の矢印の方向に引っ張られる。
カバーパネル52は、アッパーと同じ材料、または所望に応じて他の材料から構成され得る。さらに、図5および図6に示すように、カバーパネルは任意選択的に、履き心地を高めるとともにさらに着用者の足に靴を固定するよう着用者の踵にぴったり沿うように外形を合わせられる。
任意選択的に、アッパー20のカバーパネルまたは所望に応じてアッパー20の他の部分にウェビング(webbing)44を固定して、使用者が靴を踵が上がるように引っ張ることができるように把持ループ(grasping loop)を設けることができる。
III.製造および組立
履物10の製造および組立を次に説明する。当該履物は概して、(a)開口を画定するアッパーであって、該アッパーのヒール部に画定されたゴアを含むアッパーを設けるステップと、(b)可撓性および弾性材をアッパーのゴア内に固定するステップと、(c)アッパーをアウトソールと接合するステップとを用いて製造される。任意選択的に、ヒールフラップを弾性材の上に重ねて配置して、弾性材の伸縮を制限または阻止せずに弾性材の全てまたは一部を覆い隠すことで、足が開口から挿入されたときに開口が拡がるようにする。
履物10の製造および組立を次に説明する。当該履物は概して、(a)開口を画定するアッパーであって、該アッパーのヒール部に画定されたゴアを含むアッパーを設けるステップと、(b)可撓性および弾性材をアッパーのゴア内に固定するステップと、(c)アッパーをアウトソールと接合するステップとを用いて製造される。任意選択的に、ヒールフラップを弾性材の上に重ねて配置して、弾性材の伸縮を制限または阻止せずに弾性材の全てまたは一部を覆い隠すことで、足が開口から挿入されたときに開口が拡がるようにする。
より具体的には、所望のアッパー材を切断して、甲被23、側部パネル22、24を含めた、アッパーの各種部材を形成する。ヒール部では、アッパー20は、縁55により境界を定められたゴア54を画定するように切断される。次に、アッパー20の部材が対合されて縫合される。ヒール部26では、側部パネル22、24の端部が縫合部25により継目24に沿って縫い合わされる。深さDの上部にあるパネルの両端は、ゴア54を画定するよう自由なままである。対合ステップの際にアッパー20内にライニング(図示せず)を縫着することもできる。
別のステップでは、パネル56はゴアの縁55に固定される。図3で示すように、パネル56は縫合部57により縁55に固定される。具体的には、パネルは側部パネル22、24の自由端に縫合される。パネルが縁の部分のみに固定される場合、縫合部はそれらの各部分にのみ位置する。ゴアが任意選択的に複数の側部パネルではなく1つのヒールパネル(図示せず)によって画定される場合、弾性パネルはヒール部に直接縫着される。
図1および図3に示すカバーパネル52は、別のステップでは適所に固定される。具体的には、カバーパネルはゴア54および弾性パネル56を覆うように配置されて、パネルの一部分がアッパー20の内側に下方に折り返され、別部分がアッパー20の外側に下方に折り返されるようにする。カバーパネル52は、従来の締結手段によりアッパー20の内側および/または外側に固定される。一実施形態では、カバーパネル52は、ゴア54の下のエリアにあるアッパー20に固定されて、そのエリア内に剛性ヒールパネルを形成する。任意選択的に、把持ループ44がカバーパネル52に固定される。
さらに別のステップでは、従来の技術および装置を用いて製造されるアウトソール30は、アウトソールに固定される。たとえば、一実施形態では、アウトソールおよびアッパーは互いに縫合される。別の実施形態では、アッパーはミッドソールに固定され、アウトソールはアッパーおよびミッドソールに合わせて成形される。さらに別の実施形態では、アッパーはアウトソールシェル(図示せず)に固定され、およびフットベッド(図示せず)はアウトシェルに配置される。
最後に、複数の従来の仕上げ作業が靴10に施される。たとえば、アウトソール30の縁は整形され、アッパーは必要に応じて磨かれて手入れされる。
上記の説明は、本発明の好適な実施形態の説明である。均等論を含めた特許法の原則に従って解釈され得る添付の特許請求の範囲に定義される本発明の精神およびより広い態様から逸脱することなく、様々な代替および変更を行うことができる。たとえば、「1つ(a、an)」または「その(the)」を用いて請求項の要素を単数にて言及することはいずれも、要素を単数に制限するものと解釈されるべきではない。
20 アッパー、22 側部パネル、23 甲被、26 ヒール部、27 先端、28 前足部、30 アウトソール、40 開口、42 周縁、52 カバーパネル、54 ゴア、55 縁、56 パネル。
Claims (24)
- 前足部およびヒール部を有する履物製品アッパーであって、
該ヒール部の第1の端で終端する第1のパネルと、
該ヒール部の第2の端で終端する第2のパネルと、
該第1の端および該第2の端と接合した、前記ヒール部に略全体が配置された弾性材とを備え、
前記第1の端および前記第2の端は、該アッパーに足を挿入することができるように、互いから離れるように移動可能であるとともに互いに向って伸縮可能である、履物製品アッパー。 - 前記弾性材を覆い隠す、前記第1のパネルおよび前記第2のパネルの少なくとも一方に固定される第3のパネルを含む、請求項1に記載のアッパー。
- 前記第1の端は第1の部分および第2の部分を有し、
前記第2の端は第3の部分および第4の部分を有し、
前記第1の部分は、前記第3の部分と接合され、
前記弾性材は、前記第2の部分および前記第4の部分と接合される、
請求項1に記載のアッパー。 - 前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方に固定され、前記弾性材を覆う第3のパネルを含む、請求項3に記載のアッパー。
- 前記第3のパネルは、前記第1の部分および前記第3の部分に固定され、前記ヒール部に構造的剛性を付加する、請求項4に記載のアッパー。
- 前記第1のパネルおよび前記第2のパネルは、前記前足部にて互いに一体に接合される、請求項1に記載のアッパー。
- 前記第1のパネル、前記第2のパネル、および前記弾性材は、協働して、足を挿入する開口の少なくとも一部を画定し、
前記弾性材は、足を前記開口から挿入したときに前記開口が拡がるようにすることができる、請求項1に記載のアッパー。 - 履物構造であって、
ヒール部を有するアッパーであって、該履物に足を挿入する開口を画定するとともに、縁によって境界を定められるゴアを前記ヒール部内に画定するアッパーと、
前記縁に固定される伸縮可能な部材であって、該伸縮可能な部材が伸張したときに前記開口が拡がる伸縮可能な部材と、
前記アッパーに固定されるアウトソールと
を備える履物構造。 - 前記ヒール部に配置され、前記伸縮可能な部材の少なくとも一部を視界から隠すヒールフラップを含む、請求項8に記載の履物構造。
- 前記ヒール部は、前記開口に隣接した第1の部分および前記アウトソールに隣接した第2の部分を含む深さを有し、
前記ゴアは、前記第1の部分内に画定され、前記ヒールフラップは前記第2の部分内にて前記アッパーに固定される、請求項9に記載の履物構造。 - 前記アッパーは内側および外側を有する、請求項7に記載の履物構造。
- 前記伸縮可能な部材の伸縮を阻止せずに前記伸縮可能な部材を覆い隠す、前記内側および前記外側に固定されるカバーパネルを含む、請求項11に記載の履物構造。
- 前記アッパーに固定され、前記ゴアを覆うように配置されるカバーを含む、請求項7に記載の履物構造。
- 前記ゴアは、実質的に前記ヒール部内にのみ画定される、請求項13に記載の履物構造。
- 履物構造であって、
アウトソールと、
ヒール部を有する、該アウトソールと接合したアッパーであって、足が挿入される開口を画定するとともに、前記ヒール部に凹部を画定するアッパーと、
該アッパーの前記凹部に固定される可撓性弾性材と
を備え、
該部材は、該履物構造に足を挿入したときに開口が拡がるように伸張する、履物構造。 - 前記部材の伸縮を阻止せずに前記部材を覆い隠すヒールパネルを含む、請求項15に記載の履物構造。
- 履物を製造する方法であって、
開口を画定するとともに、前足部およびヒール部を有し、該ヒール部内にゴアを画定するアッパーを設けること、
該アッパーの前記ゴア内に弾性材を固定すること、および
前記アッパーをアウトソールと接合すること
を含む、履物を製造する方法。 - 前記開口は、周縁により境界を定められ、前記弾性材は、前記ヒール領域の周縁の一部を形成する、請求項17に記載の方法。
- 前記弾性材は、足を前記開口から挿入したときに前記開口が拡がるように伸縮可能である、請求項17に記載の方法。
- 前記アッパーにヒールフラップを固定することであって、それにより前記弾性材および前記ゴアの少なくとも一方を覆い隠す、ヒールフラップを固定することを含む、請求項17に記載の方法。
- ヒール領域および前足領域を有する履物アッパーを製造する方法であって、
該前足領域内に第1のパネルを設けること、
前記ヒール領域の第1のエリアで第2のパネルと第3のパネルそれぞれを互いに接合すること、および
前記ヒール領域の第2のエリアで前記第2のパネルと第3のパネルを弾性材に接合することを含み、
前記弾性材により、前記第2のパネルおよび前記第3のパネルが前記ヒール領域で互いに相対して移動することができる、履物アッパーを製造する方法。 - 前記第1の領域に、前記弾性材を覆い隠すヒールフラップを固定することを含む、請求項21に記載の方法。
- 前記第2のパネルおよび前記第3のパネルの互いに相対する移動を制限せずに、カバーにより前記弾性材の少なくとも一部を覆うことを含む、請求項21に記載の方法。
- 前記第1のパネル、前記第2のパネル、および前記第3のパネルは、互いに一体に接合されて単一片材を形成する、請求項21に記載の方法。
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