JP2004181050A - Welt sewing device and corner knife device - Google Patents

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    • D05B3/10—Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for making piped openings

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a welt sewing device and a corner knife device capable of shortening the time required to finish forming an incision at the end of a thread seam after finishing sewing, and reducing the number of parts. <P>SOLUTION: The corner knife mechanism 30 of the welt sewing device 1 is equipped with knife mechanisms 33, 34. The knife mechanisms 33, 34 are respectively equipped with a knife 46, a forward/backward moving motor 40 for moving the knife 46 forward and backward, a lift cylinder 42 for lifting the knife 46 up and down, and a reversing motor 50 for reversing the knife 46. The incision is formed at the sewing start end by moving the knife 46 to the lower side of the part where the start sewing end is positioned at the time of finishing sewing by the forward/backward moving motor 40, and lifting the knife 46 by the cylinder 42 after finishing sewing. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身生地及び玉布に対して玉縁縫いを行う玉縁縫製装置と、身生地及び玉布に形成された縫い目の端部に切れ目を形成するコーナーメス装置とに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、身生地に玉布を縫いつける玉縁縫製装置が知られている。このような玉縁縫製装置では、大押えによってミシンテーブル上の身生地上に玉布を略逆Ｔ字状に折り曲げて保持し、大押えとともに身生地及び玉布を搬送方向に搬送し、二本の針を上下動することにより身生地と玉布に平行な二本の縫い目を形成してこれらを縫い合わせ、二本の針の後方に配設されたセンターメスによって二本の縫い目の間に縫い目と平行な切れ目を形成し、二本の針の後方に配設されたコーナーメス機構によって縫い目の両端部にＶ字状の切れ目を形成する。
【０００３】
特許文献１には、縫い目の一方の端部にＶ字状の切れ目を形成するコーナーメス機構について記載されている。このコーナーメス機構においては、シリンダにより上下動される支持台に二つのメスの背部が上下方向の軸回りに回転自在に支持されており、それぞれのメスをモータが回転させることによって二つのメスの開き角度を設定できるようになっている。このコーナーメス機構においては、縫製終了後にシリンダが支持台を上昇させると、二つのメスによって縫い目の一方の端部にＶ字状の切れ目が形成される。
【０００４】
特許文献２には、縫い目の両端部にＶ字状の切れ目を形成するコーナーメス機構について記載されている。このコーナーメス機構は、身生地及び玉布の搬送方向に互いに接離される二つのコーナーメスユニットと、二つのコーナーメスユニットの間隔を調節する間隔調節機構と、二つのコーナーメスユニットを上下に昇降する昇降機構と、を備える。どちらのコーナーメスユニットも、二つのメスが上下方向の軸回りに回転自在にベース部材に支持され、それぞれのメスをモータが回転させることによって二つのメスの開き角度を設定できるように構成されている。このコーナーメス機構においては、間隔調整機構によって二つのメスユニットの間隔が縫い目の長さに調節され、縫製終了後に大押えが身生地及び玉布をコーナーメス装置の上に送ることによって縫い目の一方の端部が一方のコーナーメスユニットの上に位置するとともに縫い目の他方の端部が他方のコーナーメスユニットの上に位置する。次いで、昇降機構が二つのコーナーメスユニットを上昇させると、二つのコーナーメスユニットによって縫い目の両端部にＶ字状の切れ目が形成される。
【０００５】
特許文献３には、縫い目の両端部にＶ字状の切れ目を形成するコーナーメス機構について記載されている。このコーナーメス機構においては、平面視してＶ字状のコーナーメスが上下方向に延在した軸棒の上端に固定されており、この軸棒が回転用エアシリンダの動力で１８０°往復回動されるようになっており、更にこの軸棒が昇降用エアシリンダの動力で上下に昇降されるようになっている。搬送される身生地及び玉布に形成された縫い目の一方の端部がコーナーメスの上方に位置した時に、身生地及び玉布の送りが停止し、昇降用エアシリンダによって軸棒とともにコーナーメスが上昇することで、縫い目の一方の端部にＶ字状の切れ目が形成される。そして、再び身生地及び玉布が送られ、縫い目の他方の端部がコーナーメスの上方に位置した時に、身生地及び玉布の送りが停止し、回転用エアシリンダによって軸とともにコーナーメスが１８０°回転され、更に、昇降用エアシリンダによって軸とともにコーナーメスが上昇することで、縫い目の他方の端部にＶ字状の切れ目が形成される。
【０００６】
【特許文献１】
特許第２６４４０４２号明細書
【特許文献２】
特開２００２−１１２７１号公報
【特許文献３】
特公昭５７−８６２８号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献１のコーナーメス機構は縫い目の一方の端部にしか切れ目を形成することができないため、縫い目の両端部に切れ目を形成するためには二つのコーナーメス機構を玉縁縫製装置に設ける必要がある。特許文献２のコーナーメス機構も二つのコーナーメスユニットを具備するため、特許文献２のコーナーメス機構も同様の問題点がある。従って、特許文献１のコーナーメス機構を具備した玉縁縫製装置であっても、特許文献２のコーナーメス機構を具備した玉縁縫製装置であっても部品数が多くなり、複雑な構造となる。
【０００８】
また、特許文献３に記載されたコーナーメス機構は、縫い目の両端にＶ字状の切れ目を確実に形成するために、縫い目の一方の端部がコーナーメスの上方に位置した時に身生地及び玉布の送りを停止させ、更に、縫い目の他方の端部がコーナーメスの上方に位置した時にも身生地及び玉布の送りを停止させているから、縫製が終了してから縫い目の両端部に切れ目を形成し終わるまでに要する時間が長くなる。
【０００９】
そこで、本発明の目的は、縫製が終了してから縫い目の端部に切れ目を形成し終わるまでに要する時間を短くすることができ、部品数を削減することのできる玉縁縫製装置及びコーナーメス装置を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、例えば図１〜図４に示すように、生地を押える大押え（１０，１１）を搬送方向に移動させる送り駆動手段（送りモータ１８）と、前記生地上において二本の針（２，３）を上下に駆動する針駆動手段（ミシンモータ８）と、前記二本の針より前記搬送方向の下流において前記生地の下に配された１つのコーナーメス（一対のメス４６，４６）と、前記コーナーメスを前記生地から下に引き込んだ位置と前記生地から上に突出した位置との間で昇降させる上下動手段（昇降シリンダ４２，４２）と、前記コーナーメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記コーナーメスを反転させる反転手段（反転用モータ５０，５０）と、を備え、前記送り駆動手段の作動により前記大押えが前記生地を前記搬送方向に送りながら、前記針駆動手段の作動により前記針が上下動することで二本の縫い目を形成し、前記搬送方向の下流側において前記縫い目の一方の端部で前記上下動手段の作動により前記コーナーメスを上昇させて一方のＶ字状の切れ目を形成した後、前記反転手段により前記コーナーメスを反転させ、前記縫い目の他方の端部で前記上下動手段の作動により前記コーナーメスを上昇させて他方のＶ字状の切れ目を形成する玉縁縫製装置において、前記コーナーメスを前記搬送方向に移動させる移動手段（前後動用モータ４０，４０）と、縫製の終了と略同時に前記一方のＶ字状の切れ目を形成するように、おおよそ前記針駆動手段及び前記送り駆動手段が停止して縫製が終了するまでに、前記縫い目の前記搬送方向下流側の端部が縫製終了時に位置する箇所の下方に前記コーナーメスを位置させるように前記移動手段を制御し、停止した前記生地に対して前記コーナーメスを突出させるように前記上下動手段を制御する制御手段（ＣＰＵ６１）と、を備えることを特徴とする。
【００１１】
請求項１に記載の発明では、おおよそ針駆動手段及び送り駆動手段が停止して縫製が終了するまでに、縫い目の下流側の端部が縫製終了時に位置する箇所の下方にコーナーメスが位置する。そして、上下動手段が、停止した生地に対してコーナーメスを上方に突出させることで、生地に切れ目が形成される。この時、コーナーメスが縫製終了時の下流側の端部の下方に位置しているから、下流側の端部に切れ目が形成される。以上のように、下流側の端部に切れ目を形成するだけのために生地の送りを停止しているのではなく、縫製終了際に生地の送りが必然的に停止し、その時の下流側の端部の下方にコーナーメスを位置させているため、縫製が終了してから下流側の端部に切れ目を形成し終わるまでに要する時間が短くなる。また、コーナーメスが上昇して切れ目を形成する時には、生地の送りが停止しているため、切れ目が確実に生地に形成される。
【００１２】
また、コーナーメスを通って搬送方向に直角な線に対称となるようにコーナーメスを反転させる反転手段が備わっているため、下流側の端部に切れ目を形成した後にコーナーメスを反転手段が反転させれば、上流側の端部にも切れ目を形成することができる。そのため、玉縁縫製装置の部品数を削減することができる。
【００１３】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の玉縁縫製装置において、前記制御手段は、前記大押えによる前記生地の押さえが解除される解除位置への前記生地の移動が終了すると略同時に前記他方のＶ字状の切れ目を形成するように、前記一方のＶ字状の切れ目が終了してから、おおよそ前記生地を前記解除位置に搬送するまでに、前記縫い目の前記搬送方向方向上流側の端部が解除時に位置する箇所の下方に前記コーナーメスを位置させるように前記移動手段を制御するとともに前記コーナーメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記コーナーメスを反転させるように前記反転手段を制御し、停止した前記生地に対して前記コーナーメスを突出させるように前記上下動手段を制御するように構成されたことを特徴とする。
【００１４】
請求項２に記載の発明では、一方のＶ字状の切れ目が終了してからおおよそ生地を解除位置に搬送するまでに、大押えによる生地の押さえが解除される時に縫い目の上流側の端部が位置する箇所の下方にコーナーメスが位置し、更にコーナーメスが反転される。そして、送り駆動手段の停止後つまり生地搬送の停止後に、上下動手段がコーナーメスを生地の上に突出させることで、生地に切れ目が形成される。この時、コーナーメスが押さえ解除の上流側の端部の下方に位置しているから、上流側の端部に切れ目が形成される。以上のように、上流側の端部に切れ目を形成するだけのために生地の送りを停止しているのではなく、押さえ解除時に生地の送りが必然的に停止し、その時の上流側の端部の下方にコーナーメスを位置させているため、縫製が終了してから上流側の端部に切れ目を形成し終わるまでに要する時間が短くなる。また、コーナーメスが上昇して切れ目を形成する時には、生地の送りが停止しているため、切れ目が確実に生地に形成される。
なお、請求項１及び請求項２に記載のコーナーメスと反転手段は、後述する実施の形態で説明する構成の他、従来の技術に説明した特許文献３のような構成のものでもよい。
【００１５】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載の玉縁縫製装置において、前記コーナーメスが、Ｖ字状の切れ目の一方の辺を形成するための一方のメス（メス機構３３のメス４６）と、Ｖ字状の切れ目の他方の辺を形成するための他方のメス（メス機構３４の４６）と、から構成され、前記反転手段は、前記一方のメスの上下の軌道を軸として前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記一方のメスを回転させる一方の回転手段（メス機構３３の反転用モータ５０）と、前記他方のメスの上下の軌道を軸として前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記他方のメスを回転させる他方の回転手段（メス機構３４の反転用モータ５０）と、から構成されることを特徴とする。
【００１６】
請求項３に記載の発明では、コーナーメスを構成した二つのメスをそれぞれ上下の軌道を軸として回転させるため、それぞれのメスが反転する軌跡が最小限に抑えられ、それぞれのメスを素早く反転させることができる。
【００１７】
請求項４に記載の発明のコーナーメス装置は、例えば図１〜図４に示すように、生地の搬送方向に直交する方向に離間して配設された二本の針（２，３）より前記搬送方向の下流に配された一対のメス（４６，４６）と、前記一対のメスを前記生地から下に引き込んだ位置と前記生地から上に突出した位置との間で上下に移動させる上下動手段（昇降シリンダ４２，４２）と、前記一対のメスのうちの一方のメスの上下の軌道を軸として前記一方のメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記一方のメスを回転させる一方の回転手段（メス機構３３の反転用モータ５０）と、前記一対のメスのうちの他方のメスの上下の軌道を軸として前記他方のメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記他方のメスを回転させる他方の回転手段（メス機構３４の反転用モータ５０）と、を備えることを特徴とする。
【００１８】
請求項４に記載の発明では、一対のメスが上下動手段によって上下動され、更に、それぞれ回転手段によって搬送方向の線に対称となるように回転されるため、縫い目の両端部に切れ目を形成することができる。そのため、玉縁縫製装置の部品数を削減することができる。また、それぞれのメスを上下の軌道を軸として回転させるため、メスが反転する軌跡が最小限に抑えられ、メスを素早く反転させることができる。
【００１９】
請求項５に記載の発明は、請求項４に記載のコーナーメス装置において、例えば図２〜図４に示すように、前記一方のメスを前記搬送方向に移動させる一方の移動手段（メス機構３３の前後動用モータ４０）と、前記他方のメスを前記搬送方向に移動させる他方の移動手段（メス機構３３の前後動用モータ４０）と、を備えることを特徴とする。
【００２０】
請求項５に記載の発明では、一対のメスがそれぞれ移動手段によって搬送方向に移動されるため、一対のメスの位置を搬送方向にずらすことができる。
【００２１】
請求項６に記載の発明は、請求項５に記載のコーナーメス装置において、例えば図４に示すように、前記一方の移動手段及び前記一方の回転手段を制御する制御手段（ＣＰＵ６１）を備え、前記制御手段が前記一方の移動手段を制御することで前記一方のメスの位置を調節するとともに前記制御手段が前記一方の回転手段の制御することで前記一方のメスの角度を調節することによって、前記二本の針のうちの一方の針により形成される縫い目の端部から前記一方のメスにより形成される切れ目の端部までの距離を調節するようにしたことを特徴とする。
【００２２】
請求項６に記載の発明では、制御手段によって縫い目の端部から切れ目の端部までの距離が調節されるので、メスの取り付け位置を調節するといった煩わしい作業を作業者がせずとも済む。なお、他方の移動手段、他方の回転手段についても一方の移動手段、一方の回転手段と同様に制御手段によって制御されることによって、他方の針により形成される縫い目の端部から他方のメスにより形成される切れ目の端部までの距離を調節するようにしても良い。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明が適用された玉縁縫製装置及びコーナーメス装置の具体的な態様について図面を用いて説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【００２４】
図１に示すように、玉縁縫製装置１は、二本の縫い目を形成するためのミシン本体４を有する。ミシン本体４は、二つの釜装置を内蔵したベッド部５と、ベッド部５の右端部において立設された縦胴部６と、ベッド部５と平行となるように縦胴部６の上部から左方に延出したアーム部７と、それぞれの釜装置の上方で上下動可能となってアーム部７の先端部から下方に延出するとももに左右に離間して並んだ二本の針２，３と、二本の針２，３を上下に駆動する針駆動手段と、を備える。針駆動手段は、ミシンモータ８（図４に図示）、クラッチ、クランク等を有し、ミシンモータ８の回転運動をクランクによって針２，３の上下運動に変換し、クラッチによってミシンモータ８の動力を各針２，３に伝達したり遮断したりし、針２，３を別個に上下に駆動するように構成されている。なお、針駆動手段は、二つのミシンモータ８によって針２，３を別個に上下に駆動しても良い。
【００２５】
ベッド部５上には、平坦な上面を有し身生地が載置されるテーブル９が前後にわたって配置されている。テーブル９の左右中央であって針２，３より前方には、前後に長尺な切欠き９ａが形成されている。テーブル９の上方において、前後に長尺な大押え１０，１１が切欠き９ａの両側対称位置に設けられており、大押え１０は切欠き９ａの左側に配され、大押え１１は切欠き９ａの右側に配される。大押え１０，１１は、針２，３の前方から後方までの間で移動可能とされ、送り駆動手段である送りモータ１８（図４に図示）によって前後に駆動される。大押え１０，１１は、シリンダ等によってその前端部を中心にして上下に昇降可能とされる。そして、大押え１０，１１は、下降して身生地をテーブル９に押さえた状態で前方に移動することによって身生地を前方に送るようになっており、上昇することによって身生地に対する押さえを解除するようになっている。つまり、前後方向が身生地の搬送方向であり、前方が搬送方向の下流側であり、後方が搬送方向の上流側であり、左右方向が搬送方向に直交する方向である。
【００２６】
テーブル９の上方であって針２，３の後方には、玉布載置台１４とフラップ載置台１５が針２，３の中間点を通った前後方向の線に対して左右対称位置に配置されており、玉布載置台１４には玉布が載置され、フラップ載置台１５にはフラップ布が載置される。
【００２７】
針２，３の後方には、玉布載置台１４とフラップ載置台１５との間においてテーブル９に当接した位置から玉布載置台１４に当接した位置までの間を移動する逆Ｔ字状のバインダ１７が設けられている。バインダ１７の下面には、複数の突出した針によって玉布を張り付けることができる。大押え１０，１１が玉布載置台１４とフラップ載置台１５との間に位置している場合、玉布載置台１４に載置された玉布は、バインダ１７の下面に張り付けられた状態で、バインダ１７の移動に伴って大押え１０，１１を覆うようにしてテーブル９上に供給され、更に、大押え１０，１１の間においてテーブル９上の身生地に重ねられる。
【００２８】
また、大押え１０，１１それぞれには、互いに向かい合って左右に移動可能とされる折込板１２，１３が設けられている。大押え１０，１１を覆うようにして身生地に重ねられた玉布は、折込板１２，１３がバインダ１７を挟むようにしてそれぞれの大押え１０，１１から突出することによって、後ろから見てバインダ１７に沿った状態で逆Ｔ字形に折り込まれるようになっている。
【００２９】
また、針２，３の後方には、フラップ載置台１５に載置されたフラップ布を逆Ｔ字形に折り込まれた玉布に重ねるようにして玉布上に供給するフラップ供給機構（図示略）が設けられている。バインダ１７の下面から複数の針が引き込んだ状態で且つ身生地に玉布及びフラップ布が重なった状態で大押え１０，１１が前方に移動することによって、玉布が逆Ｔ字形を保ったままバインダ１７に対して摺動し、身生地、玉布及びフラップ布が大押え１０，１１によって前方へ送られるようになっている。身生地、玉布及びフラップ布が針２，３の下方を通過している時の針２，３の上下動によって、二本の平行な縫い目が玉布に形成され、玉布及びフラップ布が身生地に縫い付けられるようになっている。
【００３０】
また、針２，３の前方において、ミシンモータ８の動力を受けて針２，３の中間点を通った前後方向の線上で上下動するセンターメス１６がアーム部７に取り付けられている。センターメス１６が上下動することによって、縫い目に平行な切れ目が二本の縫い目の間において身生地及び玉布に形成される。ミシンモータ８からセンターメス１６までの動力伝達系には、クラッチが設けられ、クラッチによってミシンモータ８の動力がセンターメス１６に伝達されたり遮断されたりする。
【００３１】
また、針２，３の前方において、テーブル９の上方には開閉自在な上糸切断ハサミ（図示略）が設けられており、テーブル９の下方には開閉自在な下糸切断ハサミ（図示略）が設けられており、これらハサミは糸切りシリンダ５１（図４に図示）によって開閉され、縫製終了後に閉じることでそれぞれ上糸と下糸を切断するように構成されている。なお、図３に示すように、身生地に形成された縫い目の縫い終り端部から針２，３までの前後に沿った距離が距離Ｌ５となる位置に身生地が位置した場合に、針２，３から身生地までに導かれた上糸を切断できるように上糸切断ハサミが配設されており、釜装置から身生地までに導かれた下糸を切断できるように下糸切断ハサミが配設されている。
【００３２】
この玉縁縫製装置１は、図２及び図３に示すように、形成された縫い目の両端部にＶ字状の切れ目を形成するためのコーナーメス装置３０を備える。このコーナーメス装置３０は、テーブル９に形成された切欠き９ａから１つのコーナーメスを出没させることで身生地及び玉布に切れ目を形成するものである。以下、コーナーメス装置３０について詳説する。
【００３３】
コーナーメス装置３０は、テーブル９の下方に配設された二つのメス機構３３，３４を備え、メス機構３３，３４はそれぞれ、コーナーメスを構成するメス４６を備えており、１つのコーナーメスは、メス機構３３のメス４６と、メス機構３４のメス４６とから構成されている。メス機構３３，３４は、針２，３の中間点を通った前後の線を中心にして互いに対称な構成をしている。そのため、以下ではメス機構３３の構成を説明し、メス機構３４についてはメス機構３３と対称となる構成要素に同一の符号を付すことでその説明を省略する。また、図２及び図３において、テーブル９の図示を省略する。
【００３４】
メス機構３３は、メス４６に加えて、メス４６を前後に移動させる移動手段と、メス４６を切欠き９ａから上に突出した位置と切欠き９ａから下に引き込んだ位置との間で昇降させる昇降手段と、メス４６を通った左右の線に対称となるようにメス４６を反転させる回転手段と、を備える。
【００３５】
移動手段について説明する。テーブル９の下方において、切欠き９ａに沿って前後に延在したガイドシャフト３５，３６が互いに平行となってテーブル９に固定されている。ガイドシャフト３５は、針２，３の中間点を通った前後の線より左方に配置され、ガイドシャフト３６は、ガイドシャフト３５の左方に配置されている。
【００３６】
ガイドシャフト３５，３６は、略直方体形の基台３７に挿通されており、基台３７がガイドシャフト３５，３６に案内されて前後に摺動自在となっている。基台３７の右縁近傍には、上下に貫通した貫通孔が形成されており、この貫通孔には昇降シャフト４１が挿通されている。昇降シャフト４１の上端にメス４６が固定されることによって、メス４６が基台３７と一体となって前後に移動自在とされる。基台３７の前方と後方のそれぞれにおいて、プーリー３８，３９が左右方向の軸心回りに回転自在となって設けられており、無端ベルト４７がプーリー３８，３９に環となって掛けられている。この無端ベルト４７の一部が基台３７に取り付けられている。また、プーリー３８は、前後動用モータ４０の動力取出軸４０ａに固定されており、前後動用モータ４０によって回転される。前後動用モータ４０の動力が無端ベルト４７を通じて基台３７に伝達することで、基台３７及びメス４６が前後に移動されるようになっている。
【００３７】
次に、昇降手段について説明する。昇降シャフト４１は、基台３７に対して上下に摺動自在となっており、メス４６は、昇降シャフト４１と一体となって上下に移動自在とされる。基台３７の下方には、出力軸４２ａを昇降動作させる昇降シリンダ４２が出力軸４２ａを上方に指向して設けられており、出力軸４２ａの先端部が昇降シャフト４１と同軸となって昇降シャフト４１の下端に固定されている。昇降シャフト４１は、昇降シリンダ４２によって上下動されるようになっている。この昇降シリンダ４２は、基台３７に取り付けられており、基台３７と一体となって前後に移動し得る。メス４６は、昇降シリンダ４２によって上下動されることによってテーブル９の切欠き９ａから上に突出するようになっているとともに切欠き９ａから下に引き込むようになっている。なお、図２及び図３において、昇降シリンダ４２を基台３７に取り付けるための部材の図示を省略する。また、コーナーメス（二つのメス４６，４６）を身生地から下に引き込んだ位置と身生地から上に突出した位置との間で昇降させる上下動手段は、メス機構３３の昇降手段と、メス機構３４の昇降手段と、から構成される。
【００３８】
次に、回転手段について説明する。出力軸４２ａは、昇降シリンダ４２に対してその軸回りに回転自在となっており、昇降シャフト４１は、基台３７に対してその軸回りに回転自在となっている。メス４６は、昇降シャフト４１と一体となって昇降シャフト４１の軸回りに３６０°回転自在とされ、左右方向の線を中心に対称となる角度まで回転し得るようになっている。昇降シャフト４１の下端部には、昇降シャフト４１と同軸となるプーリー４３が固定されている。プーリー４３の後方にはプーリー４４が配置されており、プーリー４３とプーリー４４には無端ベルト４５が環となって掛けられている。プーリー４４が反転用モータ５０の動力取出軸５０ａに固定されており、プーリー４４が反転用モータ５０によって動力取出軸５０ａ回りに回転される。この反転用モータ５０は、基台３７に取り付けられており、基台３７と一体となって前後に移動し得る。なお、図２及び図３において、反転用モータ５０を基台３７に取り付けるための部材の図示を省略する。また、コーナーメスを左右方向の線に対称となるように反転させる反転手段は、メス機構３３の回転手段と、メス機構３４の回転手段とから構成される。
【００３９】
次に、メス４６について説明する。メス４６の刃先４６ａは上方を指向している。メス４６の峰４６ｂは、上下に延在しており、上から見た場合に針２，３の中間点を通った前後の線にほぼ重なっている。メス４６の刃４６ｃの先端側となる辺４６ｄは側面視して刃先４６ａで鋭角を成して峰４６ｂに交わっており、刃４６ｃの下側となる辺４６ｅは鈍角を成して辺４６ｄに交わっており、刃４６ｃから峰４６ｂまでの幅は下に向かうにつれて大きくなっている。メス４６の刃４６ｃは、上から見て、直線状となっている。メス４６を上から見た場合、メス４６の峰４６ｂは、昇降シャフト４１に重なって同軸となっている。以下で、前後に沿ったメス４６の位置は、峰４６ｂを基準として説明する。
【００４０】
図３において、上から見た場合の刃４６ｃの刃渡りの長さをＬ１で示し、この例ではＬ１は１０ｍｍである。また、基台３７の前後の移動範囲においてメス４６が針２，３に最も近づいた後端位置Ｐ２に位置した場合、メス４６から針２，３までの前後に沿った距離をＬ２で示し、メス４６が針２，３から最も離れた前端位置Ｐ３に位置した場合、メスから針２，３までの前後に沿った距離をＬ３で示し、前端位置Ｐ３から後端位置Ｐ２までの距離をＬ４（Ｌ４＝Ｌ３−Ｌ２）で示す。この例では、Ｌ２は９０ｍｍであり、Ｌ３は１７０ｍｍであり、Ｌ４は８０ｍｍである。Ｌ５は、Ｌ２より小さく、Ｌ２−Ｌ１より小さい。この例では、Ｌ５は４０ｍｍである。
【００４１】
また、メス４６が針２，３に最も近づいた後端位置Ｐ２に位置したことを検知する原点センサ４８が後端位置Ｐ２近傍に設けられている。更に、メス４６の角度が昇降シャフト４１の軸回りの回転において原点角度になったことを検知する角度原点センサ４９（図４に図示）が昇降シャフト４１近傍において基台３７に取り付けられている。この例では、角度原点センサ４９によって、メス４６の峰４６ｂが反対側のメス機構３４を指向して、上から見た場合の刃４６ｃが前後方向に対して直角になった場合の角度が原点角度として検出される。
【００４２】
次に、図４に基づいて、玉縁縫製装置１の制御装置６０について説明する。この制御装置６０は、コーナーメス装置３０の制御装置も兼ねている。
【００４３】
制御装置６０は、図４に示すように、ＣＰＵ６１と、ＲＡＭ６２と、ＲＯＭ６３と、を備える。ＣＰＵ６１には、ミシンモータ８、送りモータ１８、前後動用モータ４０、昇降シリンダ４２、反転用モータ５０、糸切りシリンダ５１がドライバ回路を介して接続され、ＣＰＵ６１によって制御されるようになっている。なお、図４においては、メス機構３３の前後動用モータ４０、昇降シリンダ４２、反転用モータ５０が図示されているが、メス機構３４の前後動用モータ４０、昇降シリンダ４２、反転用モータ５０もドライバ回路を介してＣＰＵ６１に接続され、ＣＰＵ６１によって制御されるようになっている。
【００４４】
ＣＰＵ６１には原点センサ４８が接続されており、原点センサ４８はメス４６が後端位置Ｐ２に位置していることを検知した場合に、検知信号をＣＰＵ６１に出力するように構成されている。ＣＰＵ６１に角度原点センサ４９が接続されており、角度原点センサ４９はメス４６が原点角度に位置していることを検知した場合に、検知信号をＣＰＵ６１に出力するように構成されている。
【００４５】
また、ＣＰＵ６１には、他段階に踏み込み可能であり、ミシンモータ８や送りモータ１８の作動・停止を指示するためのペダル６５が接続されている。
【００４６】
また、ＣＰＵ６１には操作パネル６４が接続されている。操作パネル６４は、作業者によって操作されることで操作内容に応じた操作信号をＣＰＵ６１に出力するものである。作業者にとって操作パネル６４で設定可能なデータとしては、縫い目の長さがある。縫い目の長さとは、針２，３によって形成される縫い目の長さである。操作パネル６４から設定することのできる縫い目長さには範囲があり、最大で〔Ｌ２＋Ｌ１〕（この例では、１８０ｍｍ）であり、最小でＬ７（但し、２×Ｌ１≦Ｌ７＜Ｌ２＋Ｌ１−Ｌ５、この例では、３５ｍｍ）である。また、縫い目の長さは所定単位で設定することができ、この例では１ｍｍ単位で設定することができる。但し、斜め玉縁穴を形成する際には、設定できる縫い目長さの最大は、Ｌ６（但し、Ｌ２＋Ｌ１−Ｌ５≦Ｌ６＜Ｌ３＋Ｌ１、この例では、１６０ｍｍ）である。なお、詳細には後述するが、斜め玉縁穴を形成すると、針２，３により形成される二本の縫い目が前後にずれている。
【００４７】
作業者にとって操作パネル６４で設定可能なデータとしては、図１７に示すように、メス４６，４６によって形成された切れ目の端部から針２，３によって形成された縫い目までの左右に沿った距離Ｗと、左右方向の線と切れ目のなす角度θ１とがある。
【００４８】
また、作業者にとって操作パネル６４で設定可能なデータとしては、斜め玉縁穴を形成する際における二本の縫い目の前後に沿ったずれ量がある。
【００４９】
ＣＰＵ６１は、ＲＡＭ６２の所定領域を作業領域として、ＲＯＭ６３に記憶されている制御プログラムに従った処理を行い、該処理によって操作パネル６４からの操作信号を入力したり、接続された各種センサからの検出信号を入力したり、各ドライバ回路を介してモータ８，１８，４０，５０やシリンダ４２，５１に制御信号を出力したりする。ＣＰＵ６４が制御プログラムを実行して制御プログラムに従った処理を行うことによって、モータ８，１８，４０，５０やシリンダ４２，５１をプログラムに従ったタイミングで作動したり、停止したりする。
【００５０】
詳細は後述するが、ＣＰＵ６１は、ミシンモータ８及び送りモータ１８を作動して縫製している間に前後動用モータ４０，４０を作動させ、縫い目の縫い始め端部（下流側の端部）が縫製終了時に位置する箇所の下方にメス４６，４６を位置させるように前後動用モータ４０，４０を制御するようになっている。なお、縫い目の縫い始め端部が縫製終了時に位置する箇所の下方にメス４６，４６が位置するタイミングは、ミシンモータ８及び送りモータ１８が停止して縫製が終了するタイミングより若干遅れても良い。
また、ＣＰＵ６１は、ミシンモータ８及び送りモータ１８を停止して縫製が終了した後に昇降シリンダ４２，４２を作動させ、メス４６，４６を身生地の上に突出させるように昇降シリンダ４２，４２を制御するようになっている。なお、ミシンモータ８及び送りモータ１８の停止直前に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２，４２を作動させ、メス４６，４６が身生地の上に突出する直前にミシンモータ８及び送りモータ１８を停止して縫製を終了しても良い。
【００５１】
また、ＣＰＵ６１は、メス４６，４６により縫い始めの端部に切れ目を形成した後に送りモータ１８を作動させ、大押え１０，１１が身生地を縫製終了時の位置から前方に送るようになっている。
また、ＣＰＵ６１は、身生地が縫製終了時の位置から前方に送られている間に前後動用モータ４０，４０を作動させ、大押え１０，１１による身生地の押さえが解除される時に縫い目の縫い終り端部（上流側の端部）が位置する箇所の下方にメス４６，４６を位置させるように前後動用モータ４０，４０を制御するようになっている。
また、ＣＰＵ６１は、身生地が縫製終了時の位置から前方に送られている間に反転用モータ５０，５０を作動させ、峰４６ｂを通った左右方向の線に対称となるようにメス４６，４６を回転させて反転させるように反転用モータ５０，５０を制御するようになっている。
また、ＣＰＵ６１は、大押え１０，１１による身生地の押さえが解除される解除位置に身生地が位置したら送りモータ１８を停止させるようになっている。
また、ＣＰＵ６１は、送りモータ１８を停止して身生地が解除位置に位置した後に、メス４６，４６を身生地の上に突出させるように昇降シリンダ４２，４２を制御するようになっている。なお、送りモータ１８の停止直前に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２，４２を作動させ、メス４６，４６が身生地の上に突出する直前に送りモータ１８を停止して身生地を解除位置に位置させても良い。
【００５２】
次に、玉縁縫製装置１の動作について図５のフローチャートを用いて説明する。
玉縁縫製装置１の主電源がオン状態になると、ＲＯＭ６３に格納されたプログラムをＣＰＵ６１がＲＡＭ６２に展開して実行する。そして、ＣＰＵ６１がモータ８，１８，４０，５０及びシリンダ４２，５１を制御し、ミシンモータ８の動作によって針２，３が上昇位置に移動され、送りモータ１８の動作によって大押え１０，１１が前方に移動され、前後動用モータ４０，４０の動作によってメス４６，４６が後端位置Ｐ２に移動され、反転用モータ５０，５０によってメス４６，４６が原点角度に回転され、昇降シリンダ４２，４２の動作によってメス４６，４６が下降され、糸切りシリンダ５１の動作によって上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが開放される（ステップＳ１）。この時、バインダ１７も玉布載置台１４に対向する位置へ移動し、大押え１０，１１も上昇してテーブル９から離れる。
【００５３】
そして、作業者が、玉布載置台１４とフラップ載置台１５との間においてテーブル９上に身生地を載置し、玉布載置台１４に玉布を載置する。また、作業者が操作パネル６４を操作して縫い目の長さを設定すると、ＣＰＵ６１は操作パネル６４から入力した縫い目長さをＲＡＭ６２に一時格納する（ステップＳ２）。
【００５４】
そして、ＣＰＵ６１はペダル６５が一段階踏み込まれたか否かを判定する（ステップＳ３）。作業者によってペダル６５が踏み込まれた場合に（ステップＳ３：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８によって大押え１０，１１が後方に移動される。そして、大押え１０，１１が玉布載置台１４とフラップ載置台１５の間に位置したら、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させて、大押え１０，１１が停止する。そして、シリンダによって大押え１０，１１が下降され、大押え１０，１１が身生地を押える。そして、バインダ１７が玉布を玉布載置台１４から身生地に重ねるように搬送して、折込板１２，１３が互いに近づくように突出すると、玉布が逆Ｔ字状に折り曲げられて保持される（ステップＳ４）。
【００５５】
次いで、ＣＰＵ６１はペダル６５が二段階踏み込まれたか否かを判定する（ステップＳ５）。ペダル６５が二段階踏まれた場合に（ステップＳ５：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１がミシンモータ８及び送りモータ１８を作動させることで、大押え１０，１１が前方へ移動し始め、針２，３が上下動し始め、ミシン本体４による縫製が開始する。大押え１０，１１が前方へ移動することによって玉布及び身生地が大押え１０，１１によって前方へ送られ、針２，３の上下動によって二つの平行な縫い目が玉布及び身生地に形成される。なお、縫製中に所定タイミングでクラッチがミシンモータ８からセンターメス１６に動力を伝達して、二つの縫い目の間にこれら縫い目に平行な切れ目が形成される。
【００５６】
縫製中におけるＣＰＵ６１の処理は、設定された縫い目長さによって異なる。設定された縫い目長さをＬとすると、縫製開始直後に、ＣＰＵ６１は「Ｌ２＋Ｌ１≦Ｌ≦Ｌ３＋Ｌ１」（以下、条件（ａ）と述べる。）であるか否か判定するとともに（ステップＳ７）、「Ｌ２＋Ｌ１−Ｌ５≦Ｌ＜Ｌ２＋Ｌ１」（以下、条件（ｂ）と述べる。）であるか否かを判定する（ステップＳ８）。そして、設定された縫い目長さＬが条件（ａ）を満たす場合には（ステップＳ７：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が処理Ａを実行し（ステップＳ９）、設定された縫い目長さＬが条件（ｂ）を満たす場合には（ステップＳ８：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が処理Ｂを実行し（ステップＳ１０）、設定された縫い目長さＬが条件（ａ），（ｂ）の何れも満たさない場合には（ステップＳ７：Ｎｏ、ステップＳ８：Ｎｏ）、ＣＰＵ６１が処理Ｃを実行する（ステップＳ１１）。
【００５７】
処理Ａについて図６，図７を用いて説明する。
ミシンモータ８及び送りモータ１８の駆動中に、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、前後動用モータ４０，４０の動力によってメス４６，４６が後端位置Ｐ２から前方へ移動される。そして、図７（ａ）に示すように、メス４６，４６が後端位置Ｐ２から〔Ｌ−Ｌ２−Ｌ１〕だけ移動したら、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させ、メス４６，４６が針２，３から〔Ｌ−Ｌ１〕だけ前方に離れた位置で停止する（ステップＳＡ１）。後述のステップＳＡ３において縫製が終了して身生地及び玉布の送りが停止した時に、針２，３によって形成された縫い目の前側の端部（縫い始め端部）はステップＳＡ１においてメス４６，４６が移動した位置の上方に位置することになる。メス４６，４６が前方に移動している時に、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６がそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、図１８の実線で示すように上から見た場合メス４６，４６がＶ字状の１つのコーナーメスとなり、且つＶ字状の底（つまり、峰４６ｂ，４６ｂ）が後方に指向した状態となる。なお、図７（ａ）において、針２及びメス４６は左から見て示されている。
【００５８】
次に、ＣＰＵ６１は大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方に移動したか否かを判定する（ステップＳＡ２）。大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方に移動した場合（ステップＳＡ２：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１はミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる（ステップＳＡ３）。ミシンモータ８及び送りモータ１８の停止によって、図７（ａ）に示すように縫い目長さＬの縫い目１０１，１０２が身生地及び玉布に形成された状態で針２，３が停止するとともに大押え１０，１１が停止し、縫製が終了する。この時、上から見た場合、縫い目１０１，１０２の前側の端部は、それぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なっている。なお、図７（ａ）において、縫い目１０１，１０２は上から見て示されている。また、縫い目１０１は針２によって形成されたものであり、縫い目１０２は針３によって形成されたものであり、縫い目１０１と縫い目１０２の間にある切れ目１０３はセンターメス１６の上下動によって形成されたものである。
【００５９】
次に、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＡ４）。メス４６，４６は、上昇することで切欠き９ａから身生地及び玉布の上に突出し、縫い目１０１，１０２の前側の端部において身生地及び玉布をＶ字状に切り込む。これにより、縫製の終了と略同時にＶ字状の切れ目１０４が身生地及び玉布に形成されるが、メス機構３３のメス４６はＶ字状の切れ目１０４のうち左側の辺を形成し、メス機構３４のメス４６はＶ字状の切れ目１０４のうち右側の辺を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。以上のように、縫製終了時に縫い目１０１，１０２の前側の端部が位置する箇所の下方に、メス４６，４６が予め縫製中に位置しているため、縫い目１０１，１０２の前側の端部に切れ目１０４を形成するだけのために縫製終了後身生地及び玉布を送って停止する必要がない。そのため、縫製が終了してから縫い目１０１，１０２の前側の端部に切れ目１０４を形成し終わるまでに要する時間が短くなる。また、メス４６，４６が上昇して切れ目１０４を形成する時には、身生地及び玉布の送りが停止しているため、切れ目１０４が確実に身生地及び玉布に形成される。
【００６０】
次いで、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、図７（ｂ）に示すように前後動用モータ４０，４０の動力によってメス４６，４６が後方へ移動される。そして、メス４６，４６が〔Ｌ−Ｌ２−Ｌ１〕だけ後方に移動したら、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させ、メス４６，４６が後端位置Ｐ２で停止する（ステップＳＡ５）。後述のステップＳＡ１０において身生地及び玉布の送りが停止し、ステップＳ１２において大押え１０，１１による身生地の押さえが解除される時には、縫い目の後ろ側の端部（縫い終り端部）が、ステップＳＡ５においてメス４６，４６が移動した位置の上方に位置することになる。メス４６，４６が後方に移動している時に、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、図１８の仮想線に示すようにメス４６，４６が上から見て峰４６ｂを通った左右の線７０を中心にして線対称となる位置まで回転する。これにより、上から見た場合、メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が前方に指向した状態となる。図１８に示すように、メス４６が昇降シャフト４１を中心にして回転することによってメス４６が線対称となる位置まで反転するため、メス４６が反転する軌道は矢印αのような最小限となり、その回転角度も１８０°未満であり、メス４６を素早く反転することができる。
【００６１】
また、メス４６，４６が移動して回転している時に、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方へ送られる（ステップＳＡ６）。大押え１０，１１の移動中に、ＣＰＵ６１は、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方へＬ５だけ移動したか否かを判定する（ステップＳＡ７）とともに、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方に〔Ｌ２−Ｌ１〕だけ移動したか否かを判定する（ステップＳＡ８）。
【００６２】
そして、大押え１０，１１がＬ５だけ前方に移動したら（ステップＳＡ７：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させて、糸切りシリンダ５１の動力によって上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが動作して、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ上糸と下糸を切断する（ステップＳＡ９）。なお、上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが動作する時は、ＣＰＵ６１は送りモータ１８を一旦停止させて、上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミの動作が終了したら再び送りモータ１８を作動させる。
【００６３】
そして、大押え１０，１１が〔Ｌ２−Ｌ１〕だけ前方に移動したら（ステップＳＡ８：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる（ステップＳＡ１０）。送りモータ１８の停止によって大押え１０，１１が解除位置において停止し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部がそれぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なった位置で身生地及び玉布が停止する。
【００６４】
次に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＡ１１）。メス４６，４６は、上昇することで切欠き９ａから身生地及び玉布の上に突出し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部において身生地及び玉布をＶ字状に切り込む。これにより、身生地及び玉布が解除位置への移動が停止するのと略同時にＶ字状の切れ目１０５が身生地及び玉布に形成されるが、メス機構３３のメス４６は切れ目１０５の左側の辺を形成し、メス機構３４のメス４６は切れ目１０５の右側の辺を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。そして、シリンダによって大押え１０，１１が上昇し（ステップＳ１２）、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態にならなければ（ステップＳ１３：Ｎｏ）、玉縁縫製装置１の動作はステップＳ２に移行し、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態となれば（ステップＳ１３：Ｙｅｓ）、玉縁縫製装置１の動作が終了する。以上のように、押さえ解除時に縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部が位置する箇所の下方に、メス４６，４６が予め位置しているため、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部に切れ目１０５を形成するだけのために縫製終了後身生地及び玉布を送って停止する必要がない。そのため、縫製が終了してから縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部に切れ目１０４を形成し終わるまでに要する時間が短くなる。
【００６５】
次に処理Ｂについて図８、図９を用いて説明する。
ミシンモータ８及び送りモータ１８の駆動中に、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、前後動用モータ４０，４０の動力によってメス４６，４６が後端位置Ｐ２から前方に移動される。そして、図９（ａ）に示すように、メス４６，４６が後端位置Ｐ２から〔Ｌ＋Ｌ５−Ｌ２−Ｌ１〕だけ移動したら、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させ、メス４６，４６が針２，３から〔Ｌ＋Ｌ５−Ｌ１〕だけ前方に離れた位置で停止する（ステップＳＢ１）。後述のステップＳＢ６において糸切りのために身生地及び玉布の送りが停止した時に、針２，３によって形成された縫い目の前側の端部はステップＳＢ１においてメス４６，４６が移動した位置の上方に位置することになる。メス４６，４６が前方に移動している時に、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６がそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、上から見た場合メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が後方に指向した状態となる。なお、図９（ａ）において、針２及びメス４６は左から見て示されている。
【００６６】
次に、ＣＰＵ６１は大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方へ移動したか否かを判定する（ステップＳＢ２）。大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方へ移動した場合（ステップＳＢ２：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１はミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる（ステップＳＢ３）。これによって、縫い目長さＬの縫い目１０１，１０２が身生地及び玉布に形成された状態で針２，３が停止するとともに大押え１０，１１が停止し、縫製が終了する。なお、ステップＳＢ３において、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させなくても良い。
【００６７】
次いで、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方に送られる（ステップＳＢ４）。なお、前記ステップＳＢ３において、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させなかった場合、ステップＳＢ４の処理は省略され、縫製終了から引き続き身生地及び玉布が前方へ送られる。
【００６８】
大押え１０，１１の移動中に、ＣＰＵ６１は、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方へＬ５だけ移動したか否かを判定する（ステップＳＢ５）。なお、ステップＳＢ３において、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させなかった場合、ステップＳＢ５においてＣＰＵ６１は大押え１０，１１が縫製開始時の位置からＬ＋Ｌ５だけ前方へ移動したか否かを判定する。
【００６９】
そして、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置からＬ５だけ前方に移動したら又は大押え１０，１１が縫製開始時の位置から〔Ｌ＋Ｌ５〕だけ前方に移動したら（ステップＳＢ５：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させることによって、大押え１０，１１が停止する（ステップＳＢ６）。この時、図９（ａ）に示すように、上から見た場合、縫い目１０１，１０２の前側の端部がそれぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なった状態で、大押え１０，１１とともに身生地及び玉布が停止する。
【００７０】
次に、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させて、糸切りシリンダ５１の動力によって上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが動作して、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ上糸と下糸を切断する（ステップＳＢ７）。この時、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＢ８）。これにより、メス４６，４６は、切欠き９ａから身生地及び玉布の上に突出し、縫い目１０１，１０２の前側の端部において身生地及び玉布を切り込み、Ｖ字状の切れ目１０４を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。以上のように、糸切り時に縫い目１０１，１０２の前側の端部が位置する箇所の下方に、メス４６，４６が予め縫製中位置しているため、縫い目１０１，１０２の前側の端部に切れ目１０４を形成するだけのために縫製終了後身生地及び玉布を送って停止する必要がない。従って、縫製が終了してから縫い目１０１，１０２の前側の端部に切れ目１０４を形成し終わるまでに要する時間が短くなる。
【００７１】
次いで、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、図９（ｂ）に示すように前後動用モータ４０，４０の動力によってメス４６，４６が後方へ移動される。そして、メス４６，４６が〔Ｌ＋Ｌ５−Ｌ２−Ｌ１〕だけ後方に移動したら、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させ、メス４６，４６が後端位置Ｐ２で停止する（ステップＳＢ９）。後述のステップＳＢ１２において身生地及び玉布の送りが停止し、ステップＳ１２において大押え１０，１１による身生地の押さえが解除される時には、縫い目の後ろ側の端部が、ステップＳＢ９においてメス４６，４６が移動した位置の上方に位置することになる。メス４６，４６の移動中に、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６が上から見て峰４６ｂを通った左右の線７０を中心にして線対称となる位置まで回転する（図１８に図示）。これにより、上から見た場合、メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が前方に指向した状態となる。
【００７２】
また、メス４６，４６が移動して回転している時に、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方へ移動される（ステップＳＢ１０）。大押え１０，１１の移動中に、ＣＰＵ６１は、大押え１０，１１が糸切りの時に停止した位置から前方へ〔Ｌ２−Ｌ１−Ｌ５〕だけ移動したか否かを判定する（ステップＳＢ１１）。
【００７３】
そして、大押え１０，１１が〔Ｌ２−Ｌ１−Ｌ５〕だけ前方に移動したら（ステップＳＢ１１：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる（ステップＳＢ１２）。送りモータ１８の停止によって大押え１０，１１が解除位置において停止し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部がそれぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なった位置で身生地及び玉布が停止する。
【００７４】
次に、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＢ１３）。これにより、メス４６，４６は、身生地及び玉布が解除位置への移動が停止するのと略同時にテーブル９の上に突出し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部において身生地及び玉布をＶ字状の切れ目１０５を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。そして、シリンダによって大押え１０，１１が上昇し（ステップＳ１２）、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態にならなければ（ステップＳ１３：Ｎｏ）、玉縁縫製装置１の動作はステップＳ２に移行し、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態となれば（ステップＳ１３：Ｙｅｓ）、玉縁縫製装置１の動作が終了する。以上のように、押さえ解除時に縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部が位置する箇所の下方に、メス４６，４６が予め位置しているため、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部に切れ目１０５を形成するだけのために縫製終了後身生地及び玉布を送って停止する必要がない。
【００７５】
次に処理Ｃについて図１０、図１１を用いて説明する。
ミシンモータ８及び送りモータ１８の駆動中に、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、前後動用モータ４０，４０の動力によってメス４６，４６が後端位置Ｐ２から前方に移動される。そして、図１１（ａ）に示すように、メス４６，４６が後端位置Ｐ２から〔Ｌ−２×Ｌ１〕だけ移動したら、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させ、メス４６，４６が針２，３から〔Ｌ＋Ｌ２−２×Ｌ１〕だけ前方に離れた位置で停止する（ステップＳＣ１）。この時、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６がそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、上から見た場合メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が後方に指向した状態となる。なお、図１１（ａ）において、針２及びメス４６は左から見て示されている。
【００７６】
次に、ＣＰＵ６１は大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方へ移動したか否かを判定する（ステップＳＣ２）。大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方へ移動した場合（ステップＳＢ２：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１はミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる（ステップＳＣ３）。これによって、縫い目長さＬの縫い目１０１，１０２が身生地及び玉布に形成された状態で針２，３が停止するとともに大押え１０，１１が停止し、縫製が終了する。
【００７７】
次いで、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方に送られる（ステップＳＣ４）。
【００７８】
大押え１０，１１の移動中に、ＣＰＵ６１は、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方にＬ５だけ移動したか否かを判定するとともに（ステップＳＣ５）、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方に〔Ｌ２−Ｌ１〕だけ移動したか否かを判定する（ステップＳＣ６）。
【００７９】
そして、大押え１０，１１がＬ５だけ前方に移動したら（ステップＳＣ５：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させて、糸切りシリンダ５１の動力によって上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが動作して、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ上糸と下糸を切断する（ステップＳＣ７）。なお、上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが動作する時は、ＣＰＵ６１は送りモータ１８を一旦停止させて、上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミの動作が終了したら再び送りモータ１８を作動させる。
【００８０】
そして、大押え１０，１１が〔Ｌ２−Ｌ１〕だけ前方に移動したら（ステップＳＣ６：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる（ステップＳＣ８）。送りモータ１８の停止によって大押え１０，１１が解除位置で停止し、縫い目１０１，１０２の前側の端部がそれぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なった位置で身生地及び玉布が停止する。
【００８１】
次に、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＣ９）。これにより、メス４６，４６は、身生地及び玉布が解除位置への移動が停止するのと略同時にテーブル９の上に突出し、縫い目１０１，１０２の前側の端部において身生地及び玉布を切り込み、Ｖ字状の切れ目１０４を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。
【００８２】
次いで、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、図１１（ｂ）に示すように前後動用モータ４０，４０の動力によってメス４６，４６が後方へ移動される。そして、メス４６，４６が〔Ｌ−２×Ｌ１〕だけ後方に移動したら、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させ、メス４６，４６が後端位置Ｐ２で停止する（ステップＳＣ１０）。この時、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６が上から見て峰４６ｂを通った左右の線７０を中心にして線対称となる位置まで回転する（図１８に図示）。これにより、上から見た場合、メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が前方に指向した状態となるとともに、メス４６，４６の刃４６ｃ，４６ｃがそれぞれ縫い目１０１，１０２の前側の端部にほぼ重なった位置となる。
【００８３】
次に、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＣ１１）。メス４６，４６は、テーブル９の上に突出し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部において身生地及び玉布をＶ字状の切れ目１０５を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。そして、シリンダによって大押え１０，１１が上昇し（ステップＳ１２）、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態にならなければ（ステップＳ１３：Ｎｏ）、玉縁縫製装置１の動作はステップＳ２に移行し、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態となれば（ステップＳ１３：Ｙｅｓ）、玉縁縫製装置１の動作が終了する。
【００８４】
なお、設定された縫い目長さＬが条件（ａ），（ｂ）の何れも満たさない場合には（ステップＳ７：Ｎｏ、ステップＳ８：Ｎｏ）、ＣＰＵ６１が上記処理Ｃの代わりに以下に説明する処理Ｃ’を行っても良い。
【００８５】
処理Ｃ’では、ＣＰＵ６１がミシンモータ８及び送りモータ１８の作動中に反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６が後端位置Ｐ２においてそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、上から見た場合メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が後方に指向した状態となる（ステップＳＤ１）。なお、図１３（ａ）において、針２及びメス４６は左から見て示されている。
【００８６】
次に、ＣＰＵ６１は大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方へ移動したか否かを判定する（ステップＳＤ２）。大押え１０，１１が縫製開始時の位置から縫い目長さＬだけ前方へ移動した場合（ステップＳＤ２：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１はミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる（ステップＳＤ３）。これによって、縫い目長さＬの縫い目１０１，１０２が身生地及び玉布に形成された状態で針２，３が停止するとともに大押え１０，１１が停止し、縫製が終了する。
【００８７】
次いで、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方に送られる（ステップＳＤ４）。大押え１０，１１の移動中に、ＣＰＵ６１は、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方にＬ５だけ移動したか否かを判定するとともに（ステップＳＤ５）、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方に〔Ｌ２＋Ｌ１−Ｌ〕だけ移動したか否かを判定する（ステップＳＣ６）。
【００８８】
そして、大押え１０，１１がＬ５だけ前方に移動したら（ステップＳＤ５：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させて、糸切りシリンダ５１の動力によって上糸切断ハサミ及び下糸切断ハサミが動作して、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ上糸と下糸を切断する（ステップＳＤ７）。
【００８９】
そして、大押え１０，１１が〔Ｌ２＋Ｌ１−Ｌ〕だけ前方に移動したら（ステップＳＤ６：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる（ステップＳＤ８）。送りモータ１８の停止によって大押え１０，１１が停止し、縫い目１０１，１０２の前側の端部がそれぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なった位置で身生地及び玉布が停止する。
【００９０】
次に、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＤ９）。これにより、メス４６，４６は、テーブル９の上に突出し、縫い目１０１，１０２の前側の端部において身生地及び玉布を切り込み、Ｖ字状の切れ目１０４を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。
【００９１】
次いで、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０，５０を作動させることで、メス４６，４６が上から見て峰４６ｂを通った左右の線を中心にして線対称となる位置まで回転する（ステップＳＤ１０）。これにより、上から見た場合、メス４６，４６がＶ字状を成し且つＶ字状の底が前方に指向した状態となる。
【００９２】
次いで、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方に送られる（ステップＳＤ１１）。大押え１０，１１の移動中に、ＣＰＵ６１は、切れ目１０４が形成された時の位置から前方に〔Ｌ−２×Ｌ１〕だけ大押え１０，１１が移動したか否かを判定する（ステップＳＤ１２）。そして、大押え１０，１１が〔Ｌ−２×Ｌ１〕だけ前方に移動したら（ステップＳＤ１２：Ｙｅｓ）、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる（ステップＳＤ１３）。送りモータ１８の停止によって大押え１０，１１が停止し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部がそれぞれのメス４６，４６の刃４６ｃ、４６ｃにほぼ重なった位置で身生地及び玉布が停止する。
【００９３】
次に、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオン状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を上昇させる（ステップＳＤ１４）。これにより、メス４６，４６は、テーブル９の上に突出し、縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部において身生地及び玉布を切り込み、Ｖ字状の切れ目１０５を形成する。そして、ＣＰＵ６１は昇降シリンダ４２，４２をオフ状態にし、昇降シリンダ４２，４２がそれぞれメス４６，４６を下降させる。
【００９４】
そして、シリンダによって大押え１０，１１が上昇し（ステップＳ１２）、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態にならなければ（ステップＳ１３：Ｎｏ）、玉縁縫製装置１の動作はステップＳ２に移行し、玉縁縫製装置１の主電源がオフ状態となれば（ステップＳ１３：Ｙｅｓ）、玉縁縫製装置１の動作が終了する。
【００９５】
以上で説明した玉縁縫製装置１の動作は、平行玉縁穴を形成する際の動作であるが、以下では斜め玉縁穴を形成する際の動作について説明する。平行玉縁穴を形成する際には、針２，３が同時に上下動しだすとともに針２，３の上下動が同時に停止したが、斜め玉縁穴を形成する際には、針２，３の上下動開始・上下動停止のタイミングがずれている。
【００９６】
斜め玉縁穴形成の際においても、玉縁縫製装置１は、図５，６，８，１０，１２とほぼ同様な動作・処理を行う。そこで、以下では異なる動作について主に説明する。
【００９７】
上記ステップＳ２では、作業者が操作パネル６４を操作して縫い目の長さを設定するとともに二本の縫い目のずれの量を設定すると、ＣＰＵ６１は操作パネル６４から入力した縫い目長さ及びずれの量をＲＡＭ６２に一時格納する。
【００９８】
次に、上記ステップＳ３，４と同様に、作業者によってペダル６５が踏み込まれた場合に、送りモータ１８によって大押え１０，１１が後方に移動され、シリンダによって大押え１０，１１が下降され、バインダ１７が玉布を玉布載置台１４から身生地に重ねるように搬送し、玉布が折込板１２，１３によって逆Ｔ字状に折り曲げられる。
【００９９】
ステップＳ５、ステップＳ６においては、玉縁縫製装置１は以下のように動作する。つまり、ペダル６５が二段階踏まれた場合に、ＣＰＵ６１がミシンモータ８及び送りモータ１８を作動させることで、針２，３が上下動し始め、大押え１０，１１が前方へ移動し始め、ミシン本体４による縫製が開始する。ここで、クラッチによってミシンモータ８から針２，３のうちの一方に動力が伝達し、針２，３のうちの他方に対しては動力が遮断され、針２，３のうちの一方が上下動し始める。以下では、針２が先に上下動し始めたものとして説明する。そして、上記ステップＳ２において設定されたずれ量をΔＬとした場合、縫製開始時からΔＬだけ大押え１０，１１が前方に移動したときに、クラッチによってミシンモータ８から他方の針３にも動力が伝達され、針２，３が共に上下動する。そして、上記ステップＳ２において設定された縫い目長さをＬとした場合、縫製開始時からＬだけ大押え１０，１１が前方に移動したときに、クラッチによってミシンモータ８から一方の針２への動力が遮断され、他方の針３のみが上下動する。
【０１００】
そして、上記ステップＳ７，Ｓ８と同様に、設定された縫い目長さＬが条件（ａ）を満たす場合には、ＣＰＵ６１が処理Ａを実行し、設定された縫い目長さＬが条件（ｂ）を満たす場合には、ＣＰＵ６１が処理Ｂを実行し、設定された縫い目長さＬが条件（ａ），（ｂ）の何れも満たさない場合には、ＣＰＵ６１が処理Ｃを実行する。以下では、左側のメス機構３３の構成要素については、符号に「Ｌ」を付し、右側のメス機構３４の構成要素については、符号に「Ｒ」を付して、処理Ａ，Ｂ，Ｃについて説明する。
【０１０１】
処理Ａにおいては、ミシンモータ８及び送りモータ１８の駆動中に、図１４（ａ）に示すように、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０Ｌ，４０Ｒを作動させて、前後動用モータ４０Ｌがメス４６Ｌを後端位置Ｐ２から前方へ〔Ｌ−Ｌ２−Ｌ１＋ΔＬ〕だけ移動させるとともに、前後動用モータ４０Ｒがメス４６Ｒを後端位置Ｐ２から前方へ〔Ｌ−Ｌ２−Ｌ１〕だけ移動させる。この時、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０Ｌ，５０Ｒを作動させることで、メス４６Ｌ，４６Ｒがそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、上から見た場合メス４６Ｌの峰４６ｂが右斜め後方に指向し、メス４６Ｒの峰４６ｂが左斜め後方に指向する。
【０１０２】
次のステップＳＡ２及びステップＳＡ３においては、大押え１０，１１が縫製開始時の位置から〔Ｌ＋ΔＬ〕だけ前方へ移動した場合、ＣＰＵ６１がミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる。これにより、針３も停止する。次に、上記ステップＳＡ４と同様に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒを作動させることで、昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒがそれぞれメス４６Ｌ，４６Ｒを上下動し、上昇したメス４６Ｌ，４６Ｒによって切れ目１０４ａ，１０４ｂがそれぞれ縫い目１０１，１０２の前側の端部に形成される。次に、図１４（ｂ）に示すように、上記ステップＳＡ５と同様に、ＣＰＵ６１がモータ４０Ｌ，４０Ｒ，５０Ｌ，５０Ｒを作動させ、前後動用モータ４０Ｌ，４０Ｒによってメス４６Ｌ，４６Ｒが〔Ｌ−Ｌ２−Ｌ１〕だけ後方に移動されるとともに、反転用モータ５０Ｌ、５０Ｒによってメス４６Ｌ，４６Ｒが上から見て峰４６ｂを通った左右の線を中心にして線対称となる位置まで回転する。
【０１０３】
また、ステップＳＡ６と同様に、メス４６Ｌ，４６Ｒの移動中に、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８によって大押え１０，１１とともに身生地及び玉布が前方へ送られる。そして、ステップＳＡ７及びステップＳＡ９と同様に、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方へＬ５だけ移動した場合に、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させることによって、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ針２，３の上糸と下糸を切断する。
【０１０４】
そして、ステップＳＡ８及びステップＳＡ１０と同様に、大押え１０，１１が縫製終了時の位置から〔Ｌ２−Ｌ１〕だけ前方に移動したら、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる。次に、上記ステップＳＡ１１と同様に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒを作動させることで、昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒがそれぞれメス４６Ｌ，４６Ｒを上下動し、上昇したメス４６Ｌ，４６Ｒによって切れ目１０５ａ，１０５ｂがそれぞれ縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部に形成される。
【０１０５】
処理Ｂにおいては、ミシンモータ８及び送りモータ１８の駆動中に、図１５（ｂ）に示すように、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を作動させて、前後動用モータ４０Ｌがメス４６Ｌを後端位置Ｐ２から前方へ〔Ｌ＋Ｌ５−Ｌ２−Ｌ１＋ΔＬ〕だけ移動させるとともに、前後動用モータ４０Ｒがメス４６Ｒを後端位置Ｐ２から前方へ〔Ｌ＋Ｌ５−Ｌ２−Ｌ１〕だけ移動させる。この時、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０Ｌ，５０Ｒを作動させることで、メス４６Ｌ，４６Ｒがそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、上から見た場合メス４６Ｌの峰４６ｂが右斜め後方に指向し、メス４６Ｒの峰４６ｂが左斜め後方に指向する。
【０１０６】
次のステップＳＢ２及びステップＳＢ３においては、大押え１０，１１が縫製開始時の位置から〔Ｌ＋ΔＬ〕だけ前方へ移動した場合、ＣＰＵ６１がミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる。これにより、針３も停止する。
【０１０７】
次いで、上記ステップＳＢ４〜ステップＳＢ６と同様に、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を制御して、送りモータ１８が大押え１０，１１を縫製終了時の位置からＬ５だけ前方に移動させる。
【０１０８】
そして、上記ステップＳＢ７と同様に、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させることによって、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ針２，３の上糸と下糸を切断する。この時、上記ステップＳＢ８と同様に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒを作動させることで、昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒがそれぞれメス４６Ｌ，４６Ｒを上下動し、上昇したメス４６Ｌ，４６Ｒによって切れ目１０４ａ，１０４ｂがそれぞれ縫い目１０１，１０２の前側の端部に形成される。
【０１０９】
次に、上記ステップＳＢ９と同様に、ＣＰＵ６１がモータ４０Ｌ，４０Ｒ，５０Ｌ，５０Ｒを作動させ、前後動用モータ４０Ｌ，４０Ｒによってメス４６Ｌ，４６Ｒが〔Ｌ＋Ｌ５−Ｌ２−Ｌ１〕だけ後方に移動されるとともに、反転用モータ５０Ｌ、５０Ｒによってメス４６Ｌ，４６Ｒが上から見て峰４６ｂを通った左右の線を中心にして線対称となる位置まで回転する。この時、ステップＳＢ１０〜ステップＳＢ１２と同様に、メス４６Ｌ，４６Ｒの移動中に、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８によって大押え１０，１１とともに身生地及び玉布が糸切り時の位置から〔Ｌ２−Ｌ１−Ｌ５〕だけ前方に送られる。
【０１１０】
次に、上記ステップＳＢ１３と同様に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒを作動させることで、昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒがそれぞれメス４６Ｌ，４６Ｒを上下動し、上昇したメス４６Ｌ，４６Ｒによって切れ目１０５ａ，１０５ｂがそれぞれ縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部に形成される。
【０１１１】
処理Ｃにおいては、ミシンモータ８及び送りモータ１８の駆動中に、図１６（ａ）に示すように、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０Ｌ，４０Ｒを作動させて、前後動用モータ４０Ｌがメス４６Ｌを後端位置Ｐ２から前方へ〔Ｌ−２×Ｌ１＋ΔＬ〕だけ移動させるとともに、前後動用モータ４０Ｒがメス４６Ｒを後端位置Ｐ２から前方へ〔Ｌ−２×Ｌ１〕だけ移動させる。この時、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０Ｌ，５０Ｒを作動させることで、メス４６Ｌ，４６Ｒがそれぞれ峰４６ｂ，４６ｂを中心にして回転し、上から見た場合メス４６Ｌの峰４６ｂが右斜め後方に指向し、メス４６Ｒの峰４６ｂが左斜め後方に指向する。
【０１１２】
次のステップＳＣ２及びステップＳＣ３においては、大押え１０，１１が縫製開始時の位置から〔Ｌ＋ΔＬ〕だけ前方へ移動した場合、ＣＰＵ６１がミシンモータ８及び送りモータ１８を停止させる。これにより、針３も停止する。
【０１１３】
次いで、ステップＳＣ４と同様に、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を作動させて、送りモータ１８の動力によって大押え１０，１１が前方へ移動し、大押え１０，１１によって身生地及び玉布も前方に送られる。そして、ステップＳＣ５及びステップＳＣ７と同様に、大押え１０，１１が縫製終了した時の位置から前方へＬ５だけ移動した場合に、ＣＰＵ６１が糸切りシリンダ５１を作動させることによって、上糸切断ハサミと下糸切断ハサミはそれぞれ針２，３の上糸と下糸を切断する。
【０１１４】
そして、上記ステップＳＣ６及びステップＳＣ８と同様に、大押え１０，１１が〔Ｌ２−Ｌ１〕だけ前方に移動したら、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させる。次に、上記ステップＳＣ９と同様に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒを作動させることで、昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒがそれぞれメス４６Ｌ，４６Ｒを上下動し、上昇したメス４６Ｌ，４６Ｒによって切れ目１０４ａ，１０４ｂがそれぞれ縫い目１０１，１０２の前側の端部に形成される。
【０１１５】
次に、図１６（ｂ）に示すように、上記ステップＳＣ１０と同様に、ＣＰＵ６１がモータ４０Ｌ，４０Ｒ，５０Ｌ，５０Ｒを作動させ、前後動用モータ４０Ｌ，４０Ｒによってメス４６Ｌ，４６Ｒが〔Ｌ−２×Ｌ１〕だけ後方に移動されるとともに、反転用モータ５０Ｌ、５０Ｒによってメス４６Ｌ，４６Ｒが上から見て峰４６ｂを通った左右の線を中心にして線対称となる位置まで回転する。次に、上記ステップＳＣ１１と同様に、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒを作動させることで、昇降シリンダ４２Ｌ，４２Ｒがそれぞれメス４６Ｌ，４６Ｒを上下動し、上昇したメス４６Ｌ，４６Ｒによって切れ目１０５ａ，１０５ｂがそれぞれ縫い目１０１，１０２の後ろ側の端部に形成される。
【０１１６】
ところで、以上の動作によって、メス４６，４６によって切れ目を形成した場合、例えば図１７に示すように切れ目１０４の端部１０４ｃが、縫い目１０２の前側の端部１０２ａに重ならないことがある。その場合には、作業者が切れ目１０４の端部１０４ｃから縫い目１０２までの左右に沿った距離Ｗを測定し、切れ目１０３の法線１０３ａと切れ目１０４のなす角度θ１を測定する。そして、次サイクルのステップＳ２において作業者が操作パネル６４を操作して距離Ｗ及び角度θ１を設定すると、ＣＰＵ６１は操作パネル６４から入力した距離Ｗ及び角度θ１をＲＡＭ６２に一時格納する。そして、ＣＰＵ６１は、入力した距離Ｗ及び角度θ１から以下の式（１）、式（２）を用いて補正移動量Ｄ及び補正角度θ２を算出する。
ｃｏｓθ２＝ｗ／Ｌ１＋ｃｏｓθ１ …（１）
Ｄ＝Ｌ１×（ｓｉｎθ１−ｓｉｎθ２） …（２）
【０１１７】
そして、上記ステップＳＡ１、上記ステップＳＢ１、上記ステップＳＣ１において、前後動用モータ４０Ｒによってメス４６Ｒが前方へ移動される移動距離が上述で説明した場合より補正移動量Ｄだけ多くなるように、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０Ｒを制御し、メス４６Ｒの前後位置を調節する。また、ＣＰＵ６１が反転用モータ５０Ｒを作動させて、メス４６Ｒを回転させる際の回転角度を補正角度θ２に調節する。これにより、メス４６Ｒによって次サイクルに形成される切れ目１０４の端部１０４ｃと縫い目１０２の前側の端部１０２ａの距離が調節され、切れ目１０４の端部１０４ｃと縫い目１０２の前側の端部１０２ａを重ねることができる。なお、切れ目１０４の端部が縫い目１０１の前側の端に重ならない場合にも、前後動用モータ４０Ｒ及び反転用モータ５０Ｒと同様に前後動用モータ４０Ｌを制御し、切れ目１０５の端部が縫い目１０１，１０２の後ろ側の端に重ならない場合にも同様にモータ４０Ｌ，４０Ｒ，５０Ｌ，５０Ｒを制御する。
【０１１８】
以上のように本実施の形態によれば、玉縁縫製装置１には一つのコーナーメス装置３０が設けられており、このコーナーメス装置３０によって縫い目１０１，１０２の前側の端部及び後ろ側の端部の両方に切れ目１０４，１０５を形成することができる。そのため、玉縁縫製装置１の部品数を削減することができる。
【０１１９】
また、メス４６，４６は、それぞれの昇降シャフト４１，４１を中心にして回転することによって、左右方向の線を中心に対称となるまで反転する。そのため、メス４６，４６が反転する際の軌跡は最小限に抑えられ、メス４６，４６を素早く反転させることができる。
【０１２０】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上下動手段は、メス機構３３，３４それぞれ別個に昇降手段を設けることによってメス４６，４６を別個に上下動できるようになっていたが、メス４６，４６を一体的に上下動できるようにしても良い。例えば、昇降シャフト４１，４１が基台３７に対して上下動自在ではなく、メス機構３３，３４両方のガイドシャフト３５，３６がテーブル９に対して上下動自在に支持されており、１つのシリンダによってメス機構３３，３４ごとメス４６，４６を上下に駆動しても良い。
【０１２１】
また、処理Ａ、処理Ｂ、処理Ｃ、処理Ｃ’において、ＣＰＵ６１が前後動用モータ４０，４０を停止させるタイミング（ステップＳＡ１、ステップＳＢ１、ステップＳＣ１、ステップＳＤ１）が、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させるタイミング（ステップＳＡ３、ステップＳＢ６、ステップＳＣ６、ステップＳＤ６）より遅くても良い。
また、処理Ａ、処理Ｂ、処理Ｃ、処理Ｃ’の縫い始め端部に切れ目１０４を形成する場合において、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させるタイミング（ステップＳＡ３、ステップＳＢ６、ステップＳＣ８、ステップＳＤ８）は、ＣＰＵ６１が昇降シリンダ４２，４２を作動させ始めるタイミング（ステップＳＡ４、ステップＳＢ８、ステップＳＣ９、ステップＳＤ９）より遅くても良い。この場合においても、メス４６，４６が上昇して身生地に到達する時には、ＣＰＵ６１が送りモータ１８を停止させて、身生地の送りが停止している。同様に、処理Ａ、処理Ｂ、処理Ｃ’の縫い終り端部に切れ目１０５を形成する場合においても、送りモータ１８の停止タイミング（ステップＳＡ１０、ステップＳＢ１２、ステップＳＤ１３）が、昇降シリンダ４２，４２の上昇開始タイミング（ステップＳＡ１１、ステップＳＢ１３、ステップＳＤ１４）より遅くても良いが、メス４６，４６が上昇して身生地に到達する時には、身生地の送りが停止している。
【０１２２】
【発明の効果】
本発明によれば、縫い目の下流側の端部に切れ目を形成するだけのために生地の送りを停止しているのではなく、縫製終了時に生地の送りが必然的に停止し、その時の下流側の端部の下方にコーナーメスを位置させているため、縫製が終了してから切れ目を下流側の端部に形成し終わるまでに要する時間が短くなる。また、コーナーメスが上昇して切れ目を形成する時には、生地の送りが停止しているため、切れ目が確実に生地に形成される。
【０１２３】
また、コーナーメスを構成した一対のメスを通って搬送方向に直角な線に対称となるようにメスを反転させるため、縫い目の両端部に切れ目を形成することができる。そのため、玉縁縫製装置の部品数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用された玉縁縫製装置を示す概略斜視図である。
【図２】上記玉縁縫製装置に備わるコーナーメス装置を示した斜視図である。
【図３】上記コーナーメス装置を示した側面図である。
【図４】上記玉縁縫製装置に備わる制御装置を示したブロック図である。
【図５】上記玉縁縫製装置の動作の流れを示したフローチャートである。
【図６】図５の処理Ａの流れを示したフローチャートである。
【図７】処理Ａにおけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図８】図５の処理Ｂの流れを示したフローチャートである。
【図９】処理Ｂにおけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図１０】図５の処理Ｃの流れを示したフローチャートである。
【図１１】処理Ｃにおけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図１２】処理Ｃの代わりに行われる処理Ｃ’の流れを示したフローチャートである。
【図１３】処理Ｃ’におけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図１４】斜め玉縁穴を形成する際の処理Ａにおけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図１５】斜め玉縁穴を形成する際の処理Ｂにおけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図１６】斜め玉縁穴を形成する際の処理Ｃにおけるメス及び縫い目の前後に沿った位置の関係を説明するための図面である。
【図１７】上記玉縁縫製装置によって形成された縫い目及び切れ目を部分的に拡大して示した平面図であって、切れ目の端部の位置の調節を説明するための図面である。
【図１８】コーナーメスの反転動作を説明するために、メスの回転軸方向に見て示した平面図である。
【符号の説明】
１ 玉縁縫製装置
８ ミシンモータ（針棒駆動手段）
１０、１１ 大押え
１８ 送りモータ（送り駆動手段）
３０ コーナーメス装置
３３、３４ メス機構
３５、３６ ガイドシャフト
３８、３９、４３、４４ プーリー
４０ 前後動用モータ（移動手段）
４１ 昇降シャフト
４２ 昇降シリンダ（上下動手段）
４６，４６ メス
４５、４７ 無端ベルト
５０ 反転用モータ（反転手段、回転手段）
６０ 制御装置
６１ ＣＰＵ（制御手段）
１０１，１０２ 縫い目
１０４，１０５ 切れ目[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bead stitching device that performs bead stitching on a body cloth and a ball cloth, and a corner knife device that forms a cut at an end of a seam formed on the body cloth and the ball cloth.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a bead sewing device that sews a cloth to a body cloth is known. In such a ball edge sewing device, a large presser holds and holds the cloth on the body cloth on the sewing machine table in a substantially inverted T shape, and conveys the cloth and the ball cloth in the transport direction together with the large presser foot. By moving the needles up and down, two seams parallel to the body cloth and the drape are formed and stitched together, and between the two seams by the center knife located behind the two needles A cut parallel to the seam is formed, and a V-shaped cut is formed at both ends of the seam by a corner knife mechanism disposed behind the two needles.
[0003]
Patent Document 1 describes a corner knife mechanism that forms a V-shaped cut at one end of a seam. In this corner knife mechanism, the backs of two knives are supported by a support that is moved up and down by a cylinder so as to be rotatable about an axis in the vertical direction. The opening angle can be set. In this corner knife mechanism, when the cylinder raises the support after the sewing is finished, a V-shaped cut is formed at one end of the seam by the two knifes.
[0004]
Patent Document 2 describes a corner knife mechanism that forms V-shaped cuts at both ends of a seam. This corner knife mechanism consists of two corner knife units that are moved toward and away from each other in the conveying direction of the body cloth and the ball cloth, an interval adjusting mechanism that adjusts the interval between the two corner knife units, and two corner knife units that move up and down. And an elevating mechanism. Both corner knife units are configured so that the two knife are supported by the base member so as to be rotatable about the vertical axis, and the opening angle of the two knife can be set by rotating each knife by a motor. Yes. In this corner knife mechanism, the interval between the two knife units is adjusted to the length of the seam by the interval adjusting mechanism, and the large presser feeds the body cloth and the drape onto the corner knife device after the sewing is completed. Is located on one corner knife unit and the other end of the seam is located on the other corner knife unit. Next, when the lifting mechanism raises the two corner knife units, V-shaped cuts are formed at both ends of the seam by the two corner knife units.
[0005]
Patent Document 3 describes a corner knife mechanism that forms V-shaped cuts at both ends of a seam. In this corner knife mechanism, a V-shaped corner knife in a plan view is fixed to the upper end of a shaft rod extending in the vertical direction, and this shaft rod is reciprocally rotated 180 ° by the power of the rotating air cylinder. Further, this shaft rod is moved up and down by the power of the lifting air cylinder. When one end of the seam formed on the body cloth and the ball cloth to be conveyed is positioned above the corner knife, the feeding of the body cloth and the ball cloth is stopped, and the corner knife is moved together with the shaft bar by the lifting air cylinder. By rising, a V-shaped cut is formed at one end of the seam. Then, the body cloth and the ball cloth are fed again, and when the other end of the seam is positioned above the corner knife, the feeding of the body cloth and the ball cloth is stopped, and the corner knife is rotated together with the shaft by the rotary air cylinder. Further, the corner knife is raised together with the shaft by the elevating air cylinder, so that a V-shaped cut is formed at the other end of the seam.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2644402
[Patent Document 2]
JP 2002-11271 A
[Patent Document 3]
Japanese Examined Patent Publication No.57-8628
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the corner knife mechanism of Patent Document 1 can form a cut only at one end portion of the seam, two corner knife mechanisms are used in the edge sewing device to form a cut at both ends of the seam. It is necessary to provide it. Since the corner knife mechanism of Patent Document 2 also includes two corner knife units, the corner knife mechanism of Patent Document 2 has the same problem. Therefore, even if it is a bead sewing device provided with the corner knife mechanism of patent document 1, even if it is the bead sewing device provided with the corner knife mechanism of patent document 2, the number of parts will increase and it will become a complicated structure. .
[0008]
In addition, the corner knife mechanism described in Patent Document 3 is designed so that when one end of the seam is positioned above the corner knife, the body cloth and the ball are formed in order to surely form V-shaped cuts at both ends of the seam. Since the feeding of the cloth is stopped and the other end of the seam is positioned above the corner knife, the feeding of the cloth and the ball cloth is also stopped. The time required to finish forming the cut becomes longer.
[0009]
Accordingly, an object of the present invention is to reduce the time required from the end of sewing to the end of the formation of the cut at the end of the seam, and a bead sewing device and a corner knife that can reduce the number of parts. Is to provide a device.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the invention described in claim 1 includes a feed driving means (feed) for moving a large presser (10, 11) for pressing the cloth in the transport direction as shown in FIGS. Motor 18), needle driving means (sewing motor 8) for driving the two needles (2, 3) up and down on the fabric, and below the fabric downstream of the two needles in the conveying direction. One corner knife (a pair of knife 46, 46) arranged, and a vertical movement means (lifting cylinder) for raising and lowering the corner knife between a position where the corner knife is pulled down from the cloth and a position protruding upward from the cloth 42, 42) and reversing means (reversing motors 50, 50) for reversing the corner knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the conveying direction through the corner knife, the feed driving means By the operation of While the presser foot is feeding the fabric in the transport direction, the needle is moved up and down by the operation of the needle driving means to form two seams, and one end of the seam is formed downstream in the transport direction. The corner knife is lifted by the operation of the vertical movement means at one part to form one V-shaped cut, then the corner knife is reversed by the reversing means, and the vertical movement is performed at the other end of the seam. In a bead sewing apparatus in which the corner knife is raised by operation of the means to form the other V-shaped cut, moving means (motors 40, 40 for forward and backward movement) for moving the corner knife in the conveying direction, and sewing The stitch drive means and the feed drive means are stopped until the sewing is finished so that the one V-shaped cut is formed substantially simultaneously with the end of the sewing. The moving means is controlled so that the corner knife is positioned below the position where the end on the downstream side in the conveyance direction is located at the end of sewing, and the vertical knife is protruded with respect to the stopped fabric. And a control means (CPU 61) for controlling the moving means.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, the corner knife is located below the position where the downstream end of the seam is located at the end of sewing until the needle driving means and the feed driving means are stopped and the sewing is finished. . Then, the vertical movement means causes the corner knife to protrude upward with respect to the stopped fabric, whereby a cut is formed in the fabric. At this time, since the corner knife is located below the downstream end at the end of sewing, a cut is formed at the downstream end. As described above, the feed of the fabric is not stopped just to form a cut at the downstream end, but the feed of the fabric is inevitably stopped at the end of sewing, and the downstream side at that time Since the corner knife is positioned below the end, the time required from the end of sewing to the end of the cut at the downstream end is shortened. Further, when the corner knife is raised to form a cut, the feeding of the fabric is stopped, so that the cut is surely formed in the fabric.
[0012]
In addition, since there is a reversing means that reverses the corner knife so that it passes through the corner knife and is symmetric with respect to a line perpendicular to the conveyance direction, the reversing means reverses the corner knife after forming a cut at the downstream end. By doing so, a cut can also be formed at the upstream end. Therefore, the number of parts of the ball edge sewing device can be reduced.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, in the bead sewing apparatus according to the first aspect, the control means is substantially configured when the movement of the fabric to a release position where the pressing of the fabric by the large presser is released is completed. At the same time, in order to form the other V-shaped cut, the upstream side of the seam in the transport direction is from the end of the one V-shaped cut until the cloth is transported to the release position. The corner knife is controlled to control the moving means so that the corner knife is positioned below the position where the end of the side is located at the time of release and is symmetrical to a line perpendicular to the transport direction through the corner knife. The reversing means is controlled so as to reverse, and the vertical movement means is controlled so that the corner knife protrudes from the stopped fabric.
[0014]
In the invention according to claim 2, the upstream end of the seam when the press of the fabric by the large presser is released after the V-shaped cut of one side is finished and before the fabric is conveyed to the release position approximately The corner knife is positioned below the position where the is located, and the corner knife is further inverted. After the feed driving means stops, that is, after the dough conveyance stops, the vertical movement means causes the corner knife to protrude above the dough, thereby forming a cut in the dough. At this time, since the corner knife is located below the upstream end of the press release, a cut is formed at the upstream end. As described above, the feeding of the fabric is not stopped just to form a cut at the upstream end, but the feeding of the fabric is inevitably stopped when the press is released, and the upstream end at that time Since the corner knife is located below the portion, the time required from the end of sewing to the end of the cut at the upstream end is shortened. Further, when the corner knife is raised to form a cut, the feeding of the fabric is stopped, so that the cut is surely formed in the fabric.
The corner knife and the reversing means described in claims 1 and 2 may be configured as in Patent Document 3 described in the related art, in addition to the configurations described in the embodiments described later.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, in the bead sewing device according to the first or second aspect, the corner knife is one knife (of the knife mechanism 33) for forming one side of the V-shaped cut. A knife 46) and the other knife (46 of the knife mechanism 34) for forming the other side of the V-shaped cut. The reversing means pivots on the upper and lower tracks of the one knife. As one example, the rotation means (rotation motor 50 of the knife mechanism 33) for rotating the one knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the conveyance direction, and the conveyance with the upper and lower tracks of the other knife as axes. The other rotating means (the reversing motor 50 of the knife mechanism 34) for rotating the other knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the direction.
[0016]
In the invention according to claim 3, since the two knives constituting the corner knives are rotated about the upper and lower trajectories, the trajectory of inverting each of the knives is minimized, and each of the knives is quickly reversed. be able to.
[0017]
A corner knife device according to a fourth aspect of the present invention comprises, for example, as shown in FIGS. 1 to 4, two needles (2, 3) that are spaced apart in a direction perpendicular to the conveyance direction of the fabric. A pair of scalpels (46, 46) arranged downstream in the transport direction, and a top and bottom that moves the pair of scalpels up and down between a position where the pair of scalpels are pulled down from the cloth and a position where the pair of protrusions protrudes upward from the cloth. The one of the moving means (elevating cylinders 42, 42) and the one of the pair of scalpels so as to be symmetrical with respect to a line perpendicular to the transport direction through the one scalpel about the upper and lower tracks of one of the scalpels. One rotating means for rotating the knife (reversing motor 50 of the knife mechanism 33) and the other knife of the pair of knifes on the upper and lower trajectories, passing through the other knife and perpendicular to the conveying direction. Rotate the other knife so that it is symmetrical The other rotating means for (reversing motor 50 of the knife mechanism 34), characterized in that it comprises a.
[0018]
In the invention according to claim 4, since the pair of scalpels are moved up and down by the vertical movement means and further rotated by the rotation means so as to be symmetrical with respect to the line in the conveying direction, cuts are formed at both ends of the seam. can do. Therefore, the number of parts of the ball edge sewing device can be reduced. In addition, since each knife is rotated about the upper and lower trajectories, the trajectory of the knife inversion can be minimized and the knife can be quickly inverted.
[0019]
According to a fifth aspect of the present invention, in the corner knife device according to the fourth aspect, for example, as shown in FIGS. 2 to 4, one moving means (female mechanism 33) that moves the one knife in the transport direction. Motor 40) and the other moving means for moving the other knife in the transport direction (motor 40 for longitudinal movement of the knife mechanism 33).
[0020]
In the invention according to claim 5, since the pair of scalpels are respectively moved in the transport direction by the moving means, the positions of the pair of scalpels can be shifted in the transport direction.
[0021]
The invention according to claim 6 is the corner knife device according to claim 5, comprising a control means (CPU 61) for controlling the one moving means and the one rotating means, for example as shown in FIG. The control means adjusts the position of the one knife by controlling the one moving means and the control means adjusts the angle of the one knife by controlling the one rotating means, The distance from the end of the seam formed by one of the two needles to the end of the cut formed by the one scalpel is adjusted.
[0022]
In the invention described in claim 6, since the distance from the end of the seam to the end of the cut is adjusted by the control means, the operator does not have to perform a cumbersome operation of adjusting the attachment position of the knife. The other moving means and the other rotating means are controlled by the control means in the same way as the one moving means and the one rotating means, so that the other knife moves from the end of the seam formed by the other needle. You may make it adjust the distance to the edge part of the cut | interruption formed.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the specific aspect of the ball edge sewing apparatus and corner knife apparatus to which this invention was applied is demonstrated using drawing. However, the scope of the invention is not limited to the illustrated examples.
[0024]
As shown in FIG. 1, the bead sewing apparatus 1 has a sewing machine body 4 for forming two seams. The sewing machine main body 4 includes a bed portion 5 incorporating two hook devices, a vertical trunk portion 6 standing at the right end of the bed portion 5, and an upper portion of the vertical trunk portion 6 so as to be parallel to the bed portion 5. The arm portion 7 extending to the left, and two needles that are vertically movable above each hook device and that extend downward from the tip of the arm portion 7 and are spaced apart from each other on the left and right 2 and 3 and needle drive means for driving the two needles 2 and 3 up and down. The needle driving means has a sewing machine motor 8 (shown in FIG. 4), a clutch, a crank, and the like, converts the rotational movement of the sewing machine motor 8 into vertical movements of the needles 2 and 3 by the crank, and the power of the sewing machine motor 8 by the clutch. Is transmitted to or cut off from each of the needles 2 and 3, and the needles 2 and 3 are separately driven up and down. The needle driving means may drive the needles 2 and 3 up and down separately by the two sewing machine motors 8.
[0025]
On the bed part 5, the table 9 which has a flat upper surface and the body cloth is mounted is arrange | positioned over the front and back. A notch 9a that is long in the front and rear direction is formed in the center of the left and right sides of the table 9 and in front of the needles 2 and 3. Above the table 9, long pressers 10 and 11 which are long in the front and rear direction are provided at symmetrical positions on both sides of the notch 9a. The large presser 10 is arranged on the left side of the notch 9a, and the large presser 11 is notched 9a. It is arranged on the right side. The large pressers 10 and 11 are movable between the front and back of the needles 2 and 3 and are driven back and forth by a feed motor 18 (shown in FIG. 4) which is a feed driving means. The large pressers 10 and 11 can be moved up and down around the front end by a cylinder or the like. The large pressers 10 and 11 are configured to move forward while moving down while holding the cloth against the table 9 and release the pressure against the cloth by moving up. It is supposed to be. That is, the front-rear direction is the body cloth transport direction, the front is the downstream side of the transport direction, the rear is the upstream side of the transport direction, and the left-right direction is the direction orthogonal to the transport direction.
[0026]
Above the table 9 and behind the needles 2, 3, the drapery mounting table 14 and the flap mounting table 15 are arranged at symmetrical positions with respect to the longitudinal line passing through the intermediate point between the needles 2, 3. In addition, the ball cloth is placed on the ball placing table 14, and the flap cloth is placed on the flap placing table 15.
[0027]
Behind the needles 2 and 3 is an inverted T-shape that moves between a position contacting the table 9 and a position contacting the table 14 between the table 14 and the flap table 15. A shaped binder 17 is provided. On the lower surface of the binder 17, a drape can be attached with a plurality of protruding needles. When the large pressers 10 and 11 are positioned between the ball mount table 14 and the flap table 15, the ball placed on the ball table 14 is attached to the lower surface of the binder 17. As the binder 17 moves, it is supplied onto the table 9 so as to cover the large pressers 10, 11, and is further stacked on the body cloth on the table 9 between the large pressers 10, 11.
[0028]
Further, each of the large pressers 10 and 11 is provided with folding plates 12 and 13 that face each other and can move left and right. The blanket stacked on the body cloth so as to cover the large pressers 10 and 11 protrudes from the large pressers 10 and 11 with the folding plates 12 and 13 sandwiching the binder 17, so that the binder 17 is viewed from behind. Is folded into an inverted T shape.
[0029]
Further, behind the needles 2 and 3, a flap supply mechanism (not shown) for supplying the flap cloth placed on the flap placement table 15 onto the ball cloth so as to overlap the upholstery folded into a reverse T shape. Is provided. The large pressers 10 and 11 move forward in a state where a plurality of needles are drawn from the lower surface of the binder 17 and the cloth and the flap cloth are overlapped on the body cloth, so that the ball cloth maintains an inverted T-shape. The body cloth, the ball cloth and the flap cloth are slid with respect to the binder 17 and are fed forward by the large pressers 10 and 11. When the body cloth, the ball cloth and the flap cloth pass below the needles 2 and 3, the needles 2 and 3 move up and down to form two parallel seams on the ball cloth. It can be sewn on the body cloth.
[0030]
Further, in front of the needles 2 and 3, a center knife 16 that moves up and down on a line in the front-rear direction passing through an intermediate point of the needles 2 and 3 under the power of the sewing machine motor 8 is attached to the arm portion 7. When the center knife 16 moves up and down, a cut parallel to the seam is formed in the body cloth and the ball cloth between the two seams. The power transmission system from the sewing machine motor 8 to the center knife 16 is provided with a clutch, and the power of the sewing machine motor 8 is transmitted to the center knife 16 or cut off by the clutch.
[0031]
Further, in front of the needles 2 and 3, an upper thread cutting scissors (not shown) that can be opened and closed is provided above the table 9, and a lower thread cutting scissors (not shown) that can be opened and closed below the table 9. These scissors are opened and closed by a thread trimming cylinder 51 (shown in FIG. 4), and are configured to cut an upper thread and a lower thread by closing after completion of sewing. In addition, as shown in FIG. 3, when the body cloth is located at a position where the distance along the front and back from the stitching end portion of the seam formed in the body cloth to the needles 2 and 3 is a distance L5, the needle 2 The upper thread cutting scissors are arranged so that the upper thread led from 3 to the body cloth can be cut, and the lower thread cutting scissors are cut so that the lower thread guided from the hook device to the body cloth can be cut. It is arranged.
[0032]
As shown in FIGS. 2 and 3, the ball edge sewing device 1 includes a corner knife device 30 for forming V-shaped cuts at both ends of the formed seam. The corner knife device 30 forms cuts in the body cloth and the ball cloth by causing one corner knife to appear and disappear from a notch 9 a formed in the table 9. Hereinafter, the corner knife device 30 will be described in detail.
[0033]
The corner knife device 30 includes two knife mechanisms 33 and 34 disposed below the table 9, and each of the knife mechanisms 33 and 34 includes a knife 46 constituting a corner knife. The knife mechanism 33 is composed of a knife 46 and a knife 46 of the knife mechanism 34. The knife mechanisms 33 and 34 are configured symmetrically with respect to the front and back lines passing through the intermediate points of the needles 2 and 3. Therefore, below, the structure of the knife mechanism 33 is demonstrated, and about the knife mechanism 34, the description is abbreviate | omitted by attaching | subjecting the same code | symbol to the component symmetrical with the knife mechanism 33. FIG. 2 and 3, the illustration of the table 9 is omitted.
[0034]
In addition to the knife 46, the knife mechanism 33 moves up and down between a moving means for moving the knife 46 back and forth, and a position where the knife 46 protrudes upward from the notch 9a and a position where the knife 46 is pulled down from the notch 9a. Elevating means, and rotating means for inverting the knife 46 so as to be symmetrical with respect to the left and right lines passing through the knife 46 are provided.
[0035]
The moving means will be described. Below the table 9, guide shafts 35 and 36 extending back and forth along the notch 9 a are fixed to the table 9 in parallel with each other. The guide shaft 35 is disposed to the left of the front and rear lines passing through the intermediate points of the needles 2 and 3, and the guide shaft 36 is disposed to the left of the guide shaft 35.
[0036]
The guide shafts 35 and 36 are inserted through a base 37 having a substantially rectangular parallelepiped shape, and the base 37 is guided by the guide shafts 35 and 36 and is slidable back and forth. A through hole penetrating vertically is formed in the vicinity of the right edge of the base 37, and a lifting shaft 41 is inserted through the through hole. By fixing the knife 46 to the upper end of the elevating shaft 41, the knife 46 can be moved back and forth integrally with the base 37. Pulleys 38 and 39 are provided so as to be rotatable around the left and right axial centers on the front and rear sides of the base 37, and an endless belt 47 is looped around the pulleys 38 and 39. . A part of the endless belt 47 is attached to the base 37. The pulley 38 is fixed to the power take-off shaft 40 a of the forward / backward movement motor 40 and is rotated by the forward / backward movement motor 40. The power of the forward / backward movement motor 40 is transmitted to the base 37 through the endless belt 47 so that the base 37 and the knife 46 are moved back and forth.
[0037]
Next, the lifting means will be described. The elevating shaft 41 is slidable up and down with respect to the base 37, and the knife 46 is movable up and down integrally with the elevating shaft 41. Below the base 37, an elevating cylinder 42 that moves the output shaft 42a up and down is provided so that the output shaft 42a is directed upward, and the tip end of the output shaft 42a is coaxial with the elevating shaft 41 and the elevating shaft. 41 is fixed to the lower end. The elevating shaft 41 is moved up and down by an elevating cylinder 42. The elevating cylinder 42 is attached to the base 37 and can move back and forth integrally with the base 37. The knife 46 is moved up and down by the elevating cylinder 42 so as to protrude upward from the notch 9a of the table 9 and to be pulled downward from the notch 9a. 2 and 3, the illustration of members for attaching the elevating cylinder 42 to the base 37 is omitted. The vertical movement means for raising and lowering the corner knife (two knife 46, 46) between the position where the corner knife is pulled down from the body cloth and the position where the corner knife protrudes upward from the body cloth is the lifting means of the knife mechanism 33 and the knife. And a lifting / lowering means of the mechanism 34.
[0038]
Next, the rotating means will be described. The output shaft 42 a is rotatable about its axis with respect to the elevating cylinder 42, and the elevating shaft 41 is rotatable about its axis with respect to the base 37. The knife 46 is integrated with the elevating shaft 41 so as to be rotatable by 360 ° around the axis of the elevating shaft 41, and can rotate to an angle that is symmetric about a line in the left-right direction. A pulley 43 that is coaxial with the lifting shaft 41 is fixed to the lower end portion of the lifting shaft 41. A pulley 44 is disposed behind the pulley 43, and an endless belt 45 is looped around the pulley 43 and the pulley 44. The pulley 44 is fixed to the power take-off shaft 50a of the reversing motor 50, and the pulley 44 is rotated around the power take-off shaft 50a by the reversing motor 50. The reversing motor 50 is attached to the base 37 and can move back and forth integrally with the base 37. 2 and 3, illustration of members for attaching the reversing motor 50 to the base 37 is omitted. The reversing means for reversing the corner knife so as to be symmetric with respect to the line in the left-right direction is composed of a rotating means of the knife mechanism 33 and a rotating means of the knife mechanism 34.
[0039]
Next, the knife 46 will be described. The blade edge 46a of the knife 46 is directed upward. The peak 46b of the knife 46 extends vertically, and when viewed from above, substantially overlaps the front and rear lines that pass through the midpoint of the needles 2 and 3. The side 46d, which is the tip side of the blade 46c of the knife 46, forms an acute angle at the blade edge 46a in a side view and intersects the peak 46b, and the side 46e, which is the lower side of the blade 46c, forms an obtuse angle to the side 46d. The width from the blade 46c to the peak 46b increases as it goes downward. The blade 46c of the knife 46 is linear when viewed from above. When the knife 46 is viewed from above, the peak 46 b of the knife 46 overlaps the lifting shaft 41 and is coaxial. Hereinafter, the position of the knife 46 along the front and rear will be described with reference to the peak 46b.
[0040]
In FIG. 3, the length of the blade span of the blade 46c when viewed from above is indicated by L1, and in this example, L1 is 10 mm. Further, when the knife 46 is located at the rear end position P2 closest to the needles 2 and 3 in the movement range before and after the base 37, the distance along the front and back from the knife 46 to the needles 2 and 3 is indicated by L2, When the knife 46 is located at the front end position P3 farthest from the needles 2 and 3, the distance along the front and back from the knife to the needles 2 and 3 is indicated by L3, and the distance from the front end position P3 to the rear end position P2 is indicated by L4. (L4 = L3-L2). In this example, L2 is 90 mm, L3 is 170 mm, and L4 is 80 mm. L5 is smaller than L2 and smaller than L2-L1. In this example, L5 is 40 mm.
[0041]
An origin sensor 48 is provided in the vicinity of the rear end position P2 to detect that the knife 46 is located at the rear end position P2 closest to the needles 2 and 3. Further, an angle origin sensor 49 (shown in FIG. 4) for detecting that the angle of the knife 46 becomes the origin angle in the rotation around the axis of the elevating shaft 41 is attached to the base 37 in the vicinity of the elevating shaft 41. In this example, the angle origin sensor 49 directs the peak 46b of the knife 46 to the opposite knife mechanism 34, and the angle when the blade 46c when viewed from above is perpendicular to the front-rear direction is the origin. Detected as an angle.
[0042]
Next, the control device 60 of the edge sewing device 1 will be described with reference to FIG. The control device 60 also serves as a control device for the corner knife device 30.
[0043]
As illustrated in FIG. 4, the control device 60 includes a CPU 61, a RAM 62, and a ROM 63. A sewing machine motor 8, a feed motor 18, a forward / backward movement motor 40, an elevating cylinder 42, a reversing motor 50, and a thread trimming cylinder 51 are connected to the CPU 61 via a driver circuit and controlled by the CPU 61. In FIG. 4, the longitudinal movement motor 40, the lifting cylinder 42, and the reversing motor 50 of the female mechanism 33 are shown, but the longitudinal movement motor 40, the lifting cylinder 42, and the reversing motor 50 of the female mechanism 34 are also drivers. It is connected to the CPU 61 via a circuit and is controlled by the CPU 61.
[0044]
An origin sensor 48 is connected to the CPU 61, and the origin sensor 48 is configured to output a detection signal to the CPU 61 when it detects that the knife 46 is located at the rear end position P2. An angle origin sensor 49 is connected to the CPU 61, and the angle origin sensor 49 is configured to output a detection signal to the CPU 61 when it is detected that the knife 46 is located at the origin angle.
[0045]
Further, the CPU 61 is connected to a pedal 65 that can be stepped on to other stages and instructing the operation / stop of the sewing machine motor 8 and the feed motor 18.
[0046]
An operation panel 64 is connected to the CPU 61. The operation panel 64 outputs an operation signal corresponding to the operation content to the CPU 61 when operated by an operator. The data that can be set on the operation panel 64 for the operator includes the length of the seam. The length of the seam is the length of the seam formed by the needles 2 and 3. There is a range in the stitch length that can be set from the operation panel 64, the maximum is [L2 + L1] (180 mm in this example), and the minimum is L7 (however, 2 × L1 ≦ L7 <L2 + L1−L5, In the example, it is 35 mm). Further, the length of the seam can be set in a predetermined unit, and in this example, it can be set in units of 1 mm. However, the maximum stitch length that can be set when forming the slanted bead hole is L6 (where L2 + L1-L5 ≦ L6 <L3 + L1, in this example, 160 mm). In addition, although mentioned later in detail, when the slanted bead hole is formed, the two seams formed by the needles 2 and 3 are displaced forward and backward.
[0047]
As data that can be set by the operator panel 64 for the operator, as shown in FIG. 17, the distance along the left and right from the end of the cut formed by the scalpels 46 and 46 to the seam formed by the needles 2 and 3 is shown. There is W and an angle θ1 between the line in the left-right direction and the break.
[0048]
Further, as data that can be set by the operation panel 64 for the operator, there is a shift amount along the front and rear of the two seams when the slanted bead hole is formed.
[0049]
The CPU 61 performs processing in accordance with a control program stored in the ROM 63 using the predetermined area of the RAM 62 as a work area, and inputs an operation signal from the operation panel 64 by this processing, or detection from various connected sensors. A signal is input, or a control signal is output to the motors 8, 18, 40, 50 and the cylinders 42, 51 via each driver circuit. When the CPU 64 executes the control program and performs processing according to the control program, the motors 8, 18, 40, 50 and the cylinders 42, 51 are operated or stopped at timing according to the program.
[0050]
Although details will be described later, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40 and 40 while operating the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 to sew, so that the sewing start end portion (downstream end portion) of the seam is set. The forward / backward movement motors 40, 40 are controlled so that the knives 46, 46 are positioned below the location located at the end of sewing. It should be noted that the timing at which the knives 46, 46 are located below the position where the sewing start end of the seam is located at the end of sewing may be slightly delayed from the timing at which the sewing motor 8 and the feed motor 18 stop and the sewing ends. .
In addition, the CPU 61 stops the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 and operates the elevating cylinders 42 and 42 after the sewing is completed, and moves the elevating cylinders 42 and 42 so that the knives 46 and 46 protrude on the body cloth. It comes to control. The CPU 61 operates the elevating cylinders 42 and 42 immediately before the sewing motor 8 and the feed motor 18 are stopped, and the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are stopped immediately before the scalpels 46 and 46 are projected on the body cloth. Sewing may be terminated.
[0051]
Further, the CPU 61 operates the feed motor 18 after forming a cut at the sewing start end with the scalpels 46, 46 so that the presser foot 10, 11 feeds the body cloth forward from the position at the end of sewing. Yes.
Further, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40 and 40 while the body cloth is fed forward from the position at the end of sewing, and the stitches of the seam are sewn when the press of the body cloth by the large pressers 10 and 11 is released. The longitudinal movement motors 40, 40 are controlled so that the knives 46, 46 are positioned below the location where the end end (upstream end) is located.
Further, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50 while the body cloth is fed forward from the position at the end of sewing, so that the knife 46, symmetric with respect to the horizontal line passing through the peak 46b. The reversing motors 50 and 50 are controlled so as to be reversed by rotating 46.
Further, the CPU 61 stops the feed motor 18 when the body cloth is positioned at a release position where the press of the body cloth by the large pressers 10 and 11 is released.
The CPU 61 controls the elevating cylinders 42 and 42 so that the scalpels 46 and 46 protrude above the body cloth after the feed motor 18 is stopped and the body cloth is located at the release position. Just before the feed motor 18 is stopped, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42, 42, and just before the knife 46, 46 protrudes over the body cloth, the feed motor 18 is stopped to place the body cloth in the release position. May be.
[0052]
Next, operation | movement of the ball edge sewing apparatus 1 is demonstrated using the flowchart of FIG.
When the main power supply of the edge sewing device 1 is turned on, the CPU 61 develops and executes the program stored in the ROM 63 on the RAM 62. The CPU 61 controls the motors 8, 18, 40, 50 and the cylinders 42, 51. The needles 2, 3 are moved to the raised position by the operation of the sewing machine motor 8, and the large pressers 10, 11 are moved by the operation of the feed motor 18. The scalpels 46 and 46 are moved to the rear end position P2 by the operation of the front and rear movement motors 40 and 40, and the scalpels 46 and 46 are rotated to the origin angle by the reversing motors 50 and 50, and the lifting cylinders 42 and 42 are moved. The knife 46 is lowered by the above operation, and the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are released by the operation of the thread trimming cylinder 51 (step S1). At this time, the binder 17 is also moved to a position facing the ball cloth mounting table 14, and the large pressers 10 and 11 are also lifted away from the table 9.
[0053]
Then, the worker places the cloth on the table 9 between the drape placement table 14 and the flap placement table 15 and places the drape on the drape placement table 14. When the operator operates the operation panel 64 to set the stitch length, the CPU 61 temporarily stores the stitch length input from the operation panel 64 in the RAM 62 (step S2).
[0054]
Then, the CPU 61 determines whether or not the pedal 65 has been depressed by one step (step S3). When the operator depresses the pedal 65 (step S3: Yes), the CPU 61 operates the feed motor 18, and the large pressers 10, 11 are moved backward by the feed motor 18. When the large pressers 10 and 11 are positioned between the ball cloth mounting table 14 and the flap mounting table 15, the CPU 61 stops the feed motor 18 and the large pressers 10 and 11 stop. Then, the large pressers 10 and 11 are lowered by the cylinder, and the large pressers 10 and 11 press the cloth. Then, when the binder 17 conveys the drape from the drape placement table 14 so as to overlap the cloth, and the folding plates 12 and 13 protrude so as to approach each other, the drape is folded and held in an inverted T shape. (Step S4).
[0055]
Next, the CPU 61 determines whether or not the pedal 65 has been depressed in two steps (step S5). When the pedal 65 is stepped on two steps (step S5: Yes), the CPU 61 operates the sewing machine motor 8 and the feed motor 18, whereby the pressers 10 and 11 begin to move forward, and the needles 2 and 3 move up and down. The sewing machine body 4 starts sewing. As the large pressers 10 and 11 are moved forward, the cloth and the body cloth are fed forward by the large pressers 10 and 11, and the needles 2 and 3 are moved up and down to form two parallel seams on the cloth and the cloth. Is done. Note that the clutch transmits power from the sewing machine motor 8 to the center knife 16 at a predetermined timing during sewing, so that a cut parallel to these seams is formed between the two seams.
[0056]
The processing of the CPU 61 during sewing varies depending on the set stitch length. Assuming that the set stitch length is L, immediately after the start of sewing, the CPU 61 determines whether or not “L2 + L1 ≦ L ≦ L3 + L1” (hereinafter referred to as condition (a)) (step S7). It is determined whether or not L2 + L1-L5 ≦ L <L2 + L1 ”(hereinafter referred to as condition (b)) (step S8). When the set stitch length L satisfies the condition (a) (step S7: Yes), the CPU 61 executes the process A (step S9), and the set stitch length L is the condition (b). When satisfying (Step S8: Yes), the CPU 61 executes the process B (Step S10), and when the set stitch length L does not satisfy both of the conditions (a) and (b) (Step S10). S7: No, step S8: No), CPU61 performs the process C (step S11).
[0057]
Processing A will be described with reference to FIGS.
While the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are being driven, the CPU 61 operates the forward and backward movement motors 40 and 40, and the knives 46 and 46 are moved forward from the rear end position P2 by the power of the forward and backward movement motors 40 and 40. Then, as shown in FIG. 7A, when the scalpels 46, 46 move from the rear end position P2 by [L-L2-L1], the CPU 61 stops the longitudinal movement motors 40, 40, and the scalpels 46, 46 are moved. It stops at a position away from the needles 2 and 3 by [L-L1] (step SA1). When the sewing is finished in step SA3, which will be described later, and the feeding of the body cloth and the drape is stopped, the front end portion (sewing start end portion) of the seam formed by the needles 2, 3 is the knife 46, 46 in step SA1. Will be located above the position of the movement. When the scalpels 46 and 46 are moving forward, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50 so that the scalpels 46 and 46 rotate about the peaks 46b and 46b, respectively, and are indicated by solid lines in FIG. As seen from above, the knives 46, 46 become one V-shaped corner knife, and the V-shaped bottom (that is, the peaks 46b, 46b) is directed rearward. In FIG. 7A, the needle 2 and the knife 46 are shown as viewed from the left.
[0058]
Next, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SA2). When the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SA2: Yes), the CPU 61 stops the sewing motor 8 and the feed motor 18 (step SA3). When the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are stopped, the needles 2 and 3 are stopped while the stitches 101 and 102 having the stitch length L are formed on the body cloth and the drape as shown in FIG. The pressers 10 and 11 are stopped and the sewing is finished. At this time, when viewed from above, the front ends of the seams 101 and 102 substantially overlap the blades 46c and 46c of the respective scalpels 46 and 46, respectively. In FIG. 7A, the seams 101 and 102 are shown as viewed from above. The seam 101 is formed by the needle 2, the seam 102 is formed by the needle 3, and the cut 103 between the seam 101 and the seam 102 is formed by the vertical movement of the center knife 16. Is.
[0059]
Next, the CPU 61 turns on the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 raise the knives 46 and 46, respectively (step SA4). The scalpels 46 and 46 are projected from the notches 9a onto the body cloth and the ball cloth by rising, and cut the body cloth and the ball cloth into a V shape at the front ends of the seams 101 and 102. As a result, the V-shaped cut 104 is formed in the body cloth and the drapes substantially simultaneously with the end of the sewing, but the knife 46 of the knife mechanism 33 forms the left side of the V-shaped cut 104, and the knife The knife 46 of the mechanism 34 forms the right side of the V-shaped cut 104. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively. As described above, since the knives 46 and 46 are previously positioned during the sewing below the portion where the front ends of the seams 101 and 102 are located at the end of sewing, the front ends of the seams 101 and 102 There is no need to send and stop the body cloth and the ball cloth after the end of sewing just to form the cut 104. For this reason, the time required from the end of sewing to the end of the cut 104 at the front end of the seams 101, 102 is shortened. Further, when the scalpels 46 and 46 are raised to form the cut 104, the feeding of the body cloth and the drape is stopped, so that the cut 104 is surely formed in the body cloth and the drape.
[0060]
Next, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40, 40, and the knives 46, 46 are moved rearward by the power of the forward / backward movement motors 40, 40 as shown in FIG. When the knives 46, 46 move rearward by [L-L2-L1], the CPU 61 stops the longitudinal movement motors 40, 40, and the knives 46, 46 stop at the rear end position P2 (step SA5). In step SA10, which will be described later, the feeding of the body cloth and the drape is stopped, and when the press of the body cloth by the large pressers 10 and 11 is released in step S12, the end portion on the back side of the seam (the end portion of the sewing) is In step SA5, the scalpels 46 and 46 are positioned above the position where they have moved. When the scalpels 46 and 46 are moving backward, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50, so that the scalpels 46 and 46 pass through the peak 46b as seen from the phantom line in FIG. Rotate to a position that is line symmetric about the left and right lines 70. Thereby, when seen from above, the knives 46, 46 are V-shaped and the V-shaped bottom is directed forward. As shown in FIG. 18, since the knife 46 rotates about the elevating shaft 41 so that the knife 46 is reversed to a position where the knife 46 is line-symmetric, the orbit where the knife 46 is reversed is the minimum as indicated by the arrow α, The rotation angle is also less than 180 °, and the knife 46 can be quickly reversed.
[0061]
Further, when the knife 46, 46 is moving and rotating, the CPU 61 operates the feed motor 18, and the large pressers 10, 11 are moved forward by the power of the feed motor 18. The fabric and the ball cloth are also fed forward (step SA6). While the large pressers 10 and 11 are moving, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by L5 from the position when the sewing has been completed (step SA7), and the large pressers 10 and 11 It is determined whether or not the position has been moved forward by [L2-L1] from the position at the end of sewing (step SA8).
[0062]
When the large pressers 10 and 11 move forward by L5 (step SA7: Yes), the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, and the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are operated by the power of the thread trimming cylinder 51. Then, the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors cut the upper thread and the lower thread, respectively (step SA9). When the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are operated, the CPU 61 temporarily stops the feed motor 18, and when the operations of the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are completed, the CPU 61 operates the feed motor 18 again.
[0063]
When the large pressers 10 and 11 move forward by [L2-L1] (step SA8: Yes), the CPU 61 stops the feed motor 18 (step SA10). The large pressers 10 and 11 are stopped at the release position by the stop of the feed motor 18, and the cloths and balls at the positions where the rear ends of the seams 101 and 102 substantially overlap the blades 46 c and 46 c of the respective knife 46 and 46. The cloth stops.
[0064]
Next, the CPU 61 turns on the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 raise the knives 46 and 46, respectively (step SA11). The scalpels 46 and 46 are projected from the cutouts 9a onto the body cloth and the ball cloth, and cut the body cloth and the ball cloth into a V shape at the rear ends of the seams 101 and 102. As a result, the V-shaped cut 105 is formed in the cloth and the ball substantially simultaneously with the movement of the cloth and the ball to the release position, but the knife 46 of the knife mechanism 33 is on the left side of the cut 105. The knife 46 of the knife mechanism 34 forms the right side of the cut 105. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively. Then, if the large pressers 10 and 11 are raised by the cylinder (step S12) and the main power of the edge sewing device 1 is not turned off (step S13: No), the operation of the edge sewing device 1 proceeds to step S2. If it transfers and the main power supply of the edge sewing device 1 will be in an OFF state (step S13: Yes), operation | movement of the edge sewing device 1 will be complete | finished. As described above, since the scalpels 46 and 46 are positioned in advance below the positions where the rear ends of the seams 101 and 102 are located when releasing the press, the cuts are formed at the rear ends of the seams 101 and 102. It is not necessary to send and stop the body cloth and the ball cloth after the completion of sewing in order to form 105 only. For this reason, the time required from the end of sewing to the end of forming the cut 104 at the rear end of the seams 101 and 102 is shortened.
[0065]
Next, the process B will be described with reference to FIGS.
While the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are being driven, the CPU 61 operates the forward and backward movement motors 40 and 40, and the knives 46 and 46 are moved forward from the rear end position P2 by the power of the forward and backward movement motors 40 and 40. Then, as shown in FIG. 9A, when the knife 46, 46 moves from the rear end position P2 by [L + L5-L2-L1], the CPU 61 stops the motors 40 for forward / rearward movement, and the knife 46, 46 is moved. It stops at a position away from the needles 2 and 3 by [L + L5-L1] (step SB1). When the feed of the body cloth and the drape is stopped for thread trimming in step SB6, which will be described later, the front end of the seam formed by the needles 2, 3 is above the position where the knife 46, 46 has moved in step SB1. Will be located. When the scalpels 46 and 46 are moving forward, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50 so that the scalpels 46 and 46 rotate around the peaks 46b and 46b, respectively, and the scalpel is viewed from above. 46 and 46 are V-shaped, and the V-shaped bottom is directed rearward. In FIG. 9A, the needle 2 and the knife 46 are shown as viewed from the left.
[0066]
Next, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SB2). When the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SB2: Yes), the CPU 61 stops the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 (step SB3). Accordingly, the needles 2 and 3 are stopped and the large pressers 10 and 11 are stopped in a state in which the seams 101 and 102 having the seam length L are formed on the body cloth and the ball cloth, and the sewing is finished. In step SB3, the CPU 61 does not have to stop the feed motor 18.
[0067]
Next, the CPU 61 operates the feed motor 18 so that the large pressers 10 and 11 are moved forward by the power of the feed motor 18, and the cloth and the cloth are also fed forward by the large pressers 10 and 11 (step SB 4). If the CPU 61 does not stop the feed motor 18 in step SB3, the process in step SB4 is omitted, and the body cloth and the drape are continuously fed forward after the end of sewing.
[0068]
During the movement of the large pressers 10 and 11, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by L5 from the position when the sewing has been completed (step SB5). If the CPU 61 does not stop the feed motor 18 in step SB3, the CPU 61 determines in step SB5 whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by L + L5 from the position at the start of sewing.
[0069]
When the large pressers 10 and 11 are moved forward by L5 from the position when the sewing is completed or when the large pressers 10 and 11 are moved forward by [L + L5] from the position at the start of sewing (step SB5: Yes), the CPU 61 When the feed motor 18 is stopped, the large pressers 10 and 11 are stopped (step SB6). At this time, as shown in FIG. 9 (a), when viewed from above, the large presser foot 10 with the front ends of the seams 101, 102 substantially overlapping the blades 46c, 46c of the respective scalpels 46, 46, respectively. , 11 and the body cloth and the drape are stopped.
[0070]
Next, the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, and the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are operated by the power of the thread trimming cylinder 51. The upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are respectively the upper thread and lower thread scissors. The yarn is cut (step SB7). At this time, the CPU 61 turns on the lifting cylinders 42, 42, and the lifting cylinders 42, 42 raise the knives 46, 46, respectively (step SB8). As a result, the knives 46 and 46 protrude from the notch 9a onto the body cloth and the ball cloth, and cut the body cloth and the ball cloth at the front ends of the seams 101 and 102 to form a V-shaped cut line 104. . Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively. As described above, since the scalpels 46 and 46 are previously positioned during sewing below the portion where the front ends of the seams 101 and 102 are located at the time of thread trimming, the cuts are formed at the front ends of the seams 101 and 102. It is not necessary to send and stop the body cloth and the ball cloth after the end of sewing just to form 104. Therefore, the time required from the end of sewing to the end of the cut 104 at the front end of the seams 101, 102 is shortened.
[0071]
Next, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40, 40, and the knives 46, 46 are moved rearward by the power of the forward / backward movement motors 40, 40 as shown in FIG. 9B. When the knives 46, 46 move rearward by [L + L5-L2-L1], the CPU 61 stops the forward / backward movement motors 40, 40, and the knives 46, 46 stop at the rear end position P2 (step SB9). In step SB12, which will be described later, when the feeding of the body cloth and the drape is stopped and the press of the body cloth by the large pressers 10 and 11 is released in step S12, the rear end of the seam is moved to the knife 46, in step SB9. 46 is located above the moved position. When the scalpels 46 and 46 are moved, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50 so that the scalpels 46 and 46 are line-symmetric with respect to the left and right lines 70 passing through the peak 46b as viewed from above. (Shown in FIG. 18). Thereby, when seen from above, the knives 46, 46 are V-shaped and the V-shaped bottom is directed forward.
[0072]
Further, when the knife 46, 46 is moving and rotating, the CPU 61 operates the feed motor 18, and the large pressers 10, 11 are moved forward by the power of the feed motor 18. The fabric and the ball cloth are also moved forward (step SB10). While the large pressers 10 and 11 are moving, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward [L2-L1-L5] from the position where they were stopped when thread trimming (step SB11).
[0073]
When the large pressers 10 and 11 move forward by [L2-L1-L5] (step SB11: Yes), the CPU 61 stops the feed motor 18 (step SB12). The large pressers 10 and 11 are stopped at the release position by the stop of the feed motor 18, and the cloths and balls at the positions where the rear ends of the seams 101 and 102 substantially overlap the blades 46 c and 46 c of the respective knife 46 and 46. The cloth stops.
[0074]
Next, the CPU 61 turns on the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 raise the knives 46 and 46, respectively (step SB13). As a result, the knives 46 and 46 protrude on the table 9 almost simultaneously with the movement of the cloth and the cloth to the release position, and the cloth and the cloth at the ends on the back side of the seams 101 and 102. A V-shaped cut 105 is formed. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively. Then, if the large pressers 10 and 11 are raised by the cylinder (step S12) and the main power of the edge sewing device 1 is not turned off (step S13: No), the operation of the edge sewing device 1 proceeds to step S2. If it transfers and the main power supply of the edge sewing device 1 will be in an OFF state (step S13: Yes), operation | movement of the edge sewing device 1 will be complete | finished. As described above, since the scalpels 46 and 46 are positioned in advance below the positions where the rear ends of the seams 101 and 102 are located when releasing the press, the cuts are formed at the rear ends of the seams 101 and 102. It is not necessary to send and stop the body cloth and the ball cloth after the completion of sewing in order to form 105 only.
[0075]
Next, processing C will be described with reference to FIGS.
While the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are being driven, the CPU 61 operates the forward and backward movement motors 40 and 40, and the knives 46 and 46 are moved forward from the rear end position P2 by the power of the forward and backward movement motors 40 and 40. Then, as shown in FIG. 11A, when the scalpels 46, 46 move from the rear end position P2 by [L-2 × L1], the CPU 61 stops the front and rear movement motors 40, 40, and the scalpels 46, 46 are moved. It stops at a position away from the needles 2 and 3 by [L + L2-2 × L1] (step SC1). At this time, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50 so that the knives 46 and 46 rotate around the peaks 46b and 46b, respectively. When viewed from above, the knives 46 and 46 form a V shape. In addition, the V-shaped bottom is directed rearward. In addition, in Fig.11 (a), the needle | hook 2 and the knife 46 are shown seeing from the left.
[0076]
Next, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SC2). When the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SB2: Yes), the CPU 61 stops the sewing motor 8 and the feed motor 18 (step SC3). Accordingly, the needles 2 and 3 are stopped and the large pressers 10 and 11 are stopped in a state in which the seams 101 and 102 having the seam length L are formed on the body cloth and the ball cloth, and the sewing is finished.
[0077]
Next, the CPU 61 operates the feed motor 18 so that the large pressers 10 and 11 are moved forward by the power of the feed motor 18, and the cloth and the cloth are also fed forward by the large pressers 10 and 11 (step SC4).
[0078]
While the large pressers 10 and 11 are moving, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved L5 forward from the position when the sewing has been completed (step SC5). It is determined whether or not the position has been moved forward by [L2-L1] from the position when the sewing is finished (step SC6).
[0079]
When the large pressers 10 and 11 move forward by L5 (step SC5: Yes), the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, and the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are operated by the power of the thread trimming cylinder 51. Then, the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors cut the upper thread and the lower thread, respectively (step SC7). When the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are operated, the CPU 61 temporarily stops the feed motor 18, and when the operations of the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are completed, the CPU 61 operates the feed motor 18 again.
[0080]
When the large pressers 10 and 11 move forward by [L2-L1] (step SC6: Yes), the CPU 61 stops the feed motor 18 (step SC8). The large pressers 10 and 11 are stopped at the release position by the stop of the feed motor 18, and the cloth and the drapes are at positions where the front ends of the seams 101 and 102 substantially overlap the blades 46 c and 46 c of the respective knife 46 and 46. Stops.
[0081]
Next, the CPU 61 turns on the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 raise the knives 46 and 46, respectively (step SC9). As a result, the knives 46 and 46 protrude onto the table 9 almost simultaneously with the movement of the cloth and the cloth to the release position, and the cloth and the cloth are removed at the front end portions of the seams 101 and 102. A notch is formed to form a V-shaped cut 104. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively.
[0082]
Next, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40, 40, and the knives 46, 46 are moved rearward by the power of the forward / backward movement motors 40, 40 as shown in FIG. When the knives 46, 46 move rearward by [L-2 × L1], the CPU 61 stops the forward / backward movement motors 40, 40, and the knives 46, 46 stop at the rear end position P2 (step SC10). At this time, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50, so that the scalpels 46 and 46 rotate to a position that is symmetrical with respect to the left and right lines 70 passing through the peak 46b when viewed from above (FIG. 18). Shown in the figure). Accordingly, when viewed from above, the knife 46, 46 is V-shaped and the bottom of the V-shape is directed forward, and the blades 46c, 46c of the knife 46, 46 are respectively connected to the seam 101, The position substantially overlaps the front end of 102.
[0083]
Next, the CPU 61 turns on the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 raise the knives 46 and 46, respectively (step SC11). The knives 46, 46 protrude on the table 9 and form a V-shaped cut 105 made of a body cloth and a drape at the rear ends of the seams 101, 102. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively. Then, if the large pressers 10 and 11 are raised by the cylinder (step S12) and the main power of the edge sewing device 1 is not turned off (step S13: No), the operation of the edge sewing device 1 proceeds to step S2. If it transfers and the main power supply of the edge sewing device 1 will be in an OFF state (step S13: Yes), operation | movement of the edge sewing device 1 will be complete | finished.
[0084]
If the set stitch length L does not satisfy both the conditions (a) and (b) (step S7: No, step S8: No), the CPU 61 will be described below instead of the process C. Processing C ′ may be performed.
[0085]
In the process C ′, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50 while the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are operating, so that the knives 46 and 46 rotate around the peaks 46b and 46b at the rear end position P2, respectively. When viewed from above, the scalpels 46 and 46 are V-shaped and the V-shaped bottom is directed rearward (step SD1). In addition, in Fig.13 (a), the needle | hook 2 and the knife 46 are shown seeing from the left.
[0086]
Next, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SD2). When the large pressers 10 and 11 move forward by the stitch length L from the position at the start of sewing (step SD2: Yes), the CPU 61 stops the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 (step SD3). Accordingly, the needles 2 and 3 are stopped and the large pressers 10 and 11 are stopped in a state in which the seams 101 and 102 having the seam length L are formed on the body cloth and the ball cloth, and the sewing is finished.
[0087]
Next, the CPU 61 operates the feed motor 18 so that the large pressers 10 and 11 are moved forward by the power of the feed motor 18, and the cloth and the cloth are also fed forward by the large pressers 10 and 11 (step SD <b> 4). While the large pressers 10 and 11 are moving, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by L5 from the position when the sewing has been completed (step SD5). It is determined whether or not the position has been moved forward by [L2 + L1-L] from the position when the sewing is finished (step SC6).
[0088]
When the large pressers 10 and 11 are moved forward by L5 (step SD5: Yes), the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, and the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors are operated by the power of the thread trimming cylinder 51. Then, the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors cut the upper thread and the lower thread, respectively (step SD7).
[0089]
When the large pressers 10 and 11 move forward by [L2 + L1-L] (step SD6: Yes), the CPU 61 stops the feed motor 18 (step SD8). When the feed motor 18 is stopped, the large pressers 10 and 11 are stopped, and the cloth and the drape are stopped at the positions where the front ends of the seams 101 and 102 substantially overlap the blades 46c and 46c of the respective knifes 46 and 46, respectively. .
[0090]
Next, the CPU 61 turns on the lifting cylinders 42, 42, and the lifting cylinders 42, 42 raise the knives 46, 46, respectively (step SD9). Accordingly, the scalpels 46 and 46 protrude on the table 9 and cut the body cloth and the ball cloth at the front ends of the seams 101 and 102 to form a V-shaped cut 104. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively.
[0091]
Next, the CPU 61 operates the reversing motors 50 and 50, so that the scalpels 46 and 46 rotate to a position that is symmetrical with respect to the left and right lines passing through the peak 46b as viewed from above (step SD10). Thereby, when seen from above, the knives 46, 46 are V-shaped and the V-shaped bottom is directed forward.
[0092]
Next, the CPU 61 operates the feed motor 18 so that the large pressers 10 and 11 are moved forward by the power of the feed motor 18, and the cloth and the cloth are also fed forward by the large pressers 10 and 11 (step SD11). While the large pressers 10 and 11 are moving, the CPU 61 determines whether or not the large pressers 10 and 11 have moved forward by [L-2 × L1] from the position at which the cut 104 was formed (step SD12). ). When the large pressers 10 and 11 move forward by [L-2 × L1] (step SD12: Yes), the CPU 61 stops the feed motor 18 (step SD13). When the feed motor 18 is stopped, the large pressers 10 and 11 are stopped, and the cloth and the drape are stopped at the positions where the rear ends of the seams 101 and 102 substantially overlap the blades 46c and 46c of the respective knifes 46 and 46, respectively. To do.
[0093]
Next, the CPU 61 turns on the lift cylinders 42, 42, and the lift cylinders 42, 42 raise the knives 46, 46, respectively (step SD14). As a result, the scalpels 46, 46 protrude on the table 9 and cut the body cloth and the ball cloth at the rear ends of the seams 101, 102, thereby forming a V-shaped cut 105. Then, the CPU 61 turns off the elevating cylinders 42 and 42, and the elevating cylinders 42 and 42 lower the knives 46 and 46, respectively.
[0094]
Then, if the large pressers 10 and 11 are raised by the cylinder (step S12) and the main power of the edge sewing device 1 is not turned off (step S13: No), the operation of the edge sewing device 1 proceeds to step S2. If it transfers and the main power supply of the edge sewing device 1 will be in an OFF state (step S13: Yes), operation | movement of the edge sewing device 1 will be complete | finished.
[0095]
Although the operation | movement of the bead sewing apparatus 1 demonstrated above is an operation | movement at the time of forming a parallel bead hole, the operation | movement at the time of forming an oblique bead hole is demonstrated below. When forming the parallel bead hole, the needles 2 and 3 start to move up and down at the same time and the vertical movement of the needles 2 and 3 stops at the same time. The timing for starting and stopping vertical movement is off.
[0096]
Even when forming the slanted bead hole, the bead sewing device 1 performs substantially the same operation and processing as in FIGS. Therefore, different operations will be mainly described below.
[0097]
In step S2, when the operator sets the stitch length by operating the operation panel 64 and sets the shift amount of the two stitches, the CPU 61 inputs the stitch length and the shift amount input from the operation panel 64. Is temporarily stored in the RAM 62.
[0098]
Next, when the pedal 65 is depressed by the operator, the large pressers 10 and 11 are moved backward by the feed motor 18 and the large pressers 10 and 11 are lowered by the cylinder, similarly to the above steps S3 and S4. The binder 17 conveys the drape from the drape placement table 14 so as to overlap the cloth, and the drape is bent into an inverted T shape by the folding plates 12 and 13.
[0099]
In step S5 and step S6, the edge sewing device 1 operates as follows. That is, when the pedal 65 is depressed in two steps, the CPU 61 operates the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 so that the needles 2 and 3 start to move up and down, and the large pressers 10 and 11 start to move forward. Sewing by the sewing machine body 4 starts. Here, power is transmitted from the sewing machine motor 8 to one of the needles 2 and 3 by the clutch, the power is cut off to the other of the needles 2 and 3, and one of the needles 2 and 3 is moved up and down. Start to move. In the following description, it is assumed that the needle 2 has started to move up and down first. When the amount of deviation set in step S2 is ΔL, when the large pressers 10, 11 are moved forward by ΔL from the start of sewing, power is also applied from the sewing machine motor 8 to the other needle 3 by the clutch. The needles 2 and 3 move up and down. If the stitch length set in step S2 is L, when the large pressers 10, 11 are moved forward by L from the start of sewing, the power from the sewing machine motor 8 to one needle 2 is moved by the clutch. Is cut off, and only the other needle 3 moves up and down.
[0100]
Then, similarly to the above steps S7 and S8, when the set stitch length L satisfies the condition (a), the CPU 61 executes the process A, and the set stitch length L satisfies the condition (b). When the condition is satisfied, the CPU 61 executes the process B, and when the set stitch length L does not satisfy both the conditions (a) and (b), the CPU 61 executes the process C. In the following description, the components of the left female mechanism 33 are denoted by “L”, and the components of the right female mechanism 34 are denoted by “R”. Will be described.
[0101]
In the process A, as shown in FIG. 14A, while the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are being driven, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40L and 40R, and the forward / backward movement motor 40L moves the knife 46L to the rear end. While moving forward from the position P2 by [L−L2−L1 + ΔL], the forward / backward movement motor 40R moves the knife 46R forward from the rear end position P2 by [L−L2−L1]. At this time, when the CPU 61 operates the reversing motors 50L and 50R, the knives 46L and 46R rotate around the peaks 46b and 46b, respectively, and when viewed from above, the ridges 46b of the knife 46L are directed diagonally to the right rear. The peak 46b of the knife 46R is directed diagonally to the left rear.
[0102]
In the next step SA2 and step SA3, when the large pressers 10 and 11 move forward by [L + ΔL] from the position at the start of sewing, the CPU 61 stops the sewing machine motor 8 and the feed motor 18. Thereby, the needle 3 is also stopped. Next, as in step SA4, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42L and 42R so that the elevating cylinders 42L and 42R move up and down the knives 46L and 46R, respectively, and the cuts 104a and 104b are moved by the raised knives 46L and 46R. Are formed at the front ends of the seams 101 and 102, respectively. Next, as shown in FIG. 14B, as in step SA5, the CPU 61 operates the motors 40L, 40R, 50L, and 50R, and the scalpels 46L and 46R are moved to [L-L2 by the forward and backward movement motors 40L and 40R. -L1] is moved backward, and the reversing motors 50L and 50R cause the knives 46L and 46R to rotate to positions where they are symmetrical with respect to the left and right lines passing through the peak 46b as viewed from above.
[0103]
Similarly to step SA6, the CPU 61 operates the feed motor 18 while the knife 46L, 46R is moving, and the feed cloth 18 and the body cloth and the drape are fed forward together with the large pressers 10, 11. Then, similarly to Step SA7 and Step SA9, when the large pressers 10 and 11 are moved forward by L5 from the position when the sewing is finished, the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, so that the upper thread cutting scissors and The lower thread cutting scissors cut the upper thread and lower thread of the needles 2 and 3, respectively.
[0104]
Then, similarly to step SA8 and step SA10, when the large pressers 10, 11 move forward by [L2-L1] from the position at the end of sewing, the CPU 61 stops the feed motor 18. Next, as in step SA11, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42L and 42R so that the elevating cylinders 42L and 42R move up and down the knives 46L and 46R, respectively, and the cuts 105a and 105b are caused by the raised knives 46L and 46R. Are formed at the rear end portions of the seams 101 and 102, respectively.
[0105]
In the process B, as shown in FIG. 15B, while the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are being driven, the CPU 61 operates the forward / backward movement motors 40, 40, and the forward / backward movement motor 40L moves the knife 46L to the rear end. While moving forward from position P2 by [L + L5−L2−L1 + ΔL], forward / backward movement motor 40R moves knife 46R forward from rear end position P2 by [L + L5−L2−L1]. At this time, when the CPU 61 operates the reversing motors 50L and 50R, the knives 46L and 46R rotate around the peaks 46b and 46b, respectively, and when viewed from above, the ridges 46b of the knife 46L are directed diagonally to the right rear. The peak 46b of the knife 46R is directed diagonally to the left rear.
[0106]
In the next step SB2 and step SB3, when the large pressers 10 and 11 move forward by [L + ΔL] from the position at the start of sewing, the CPU 61 stops the sewing motor 8 and the feed motor 18. Thereby, the needle 3 is also stopped.
[0107]
Next, as in steps SB4 to SB6, the CPU 61 controls the feed motor 18, and the feed motor 18 moves the large pressers 10 and 11 forward by L5 from the position at the end of sewing.
[0108]
Similarly to step SB7, when the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, the upper thread cutting scissors and the lower thread cutting scissors cut the upper thread and lower thread of the needles 2 and 3, respectively. At this time, as in step SB8, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42L and 42R, so that the elevating cylinders 42L and 42R move up and down the scalpels 46L and 46R, respectively, and the cuts 104a and 104b are caused by the raised scalpels 46L and 46R. Are formed at the front ends of the seams 101 and 102, respectively.
[0109]
Next, as in the above step SB9, the CPU 61 operates the motors 40L, 40R, 50L, 50R, and the knives 46L, 46R are moved backward by [L + L5-L2-L1] by the forward / backward movement motors 40L, 40R. The reversing motors 50L and 50R cause the knives 46L and 46R to rotate to a position that is symmetrical with respect to the left and right lines passing through the peak 46b as viewed from above. At this time, as in Steps SB10 to SB12, the CPU 61 operates the feed motor 18 while the knife 46L, 46R is moving, and the feed cloth 18 and the body presser and the ball cloth together with the large pressers 10, 11 are used for thread trimming. [L2-L1-L5] is sent forward from the position.
[0110]
Next, as in step SB13, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42L and 42R, so that the elevating cylinders 42L and 42R move up and down the knife 46L and 46R, respectively, and the cuts 105a and 105b are caused by the raised knife 46L and 46R. Are formed at the rear end portions of the seams 101 and 102, respectively.
[0111]
In the process C, as shown in FIG. 16A, while the sewing machine motor 8 and the feed motor 18 are being driven, the CPU 61 operates the forward and backward movement motors 40L and 40R, and the forward and backward movement motor 40L moves the knife 46L to the rear end. While moving forward from the position P2 by [L-2 × L1 + ΔL], the forward / backward movement motor 40R moves the knife 46R forward from the rear end position P2 by [L-2 × L1]. At this time, when the CPU 61 operates the reversing motors 50L and 50R, the knives 46L and 46R rotate around the peaks 46b and 46b, respectively, and when viewed from above, the ridges 46b of the knife 46L are directed diagonally to the right rear. The peak 46b of the knife 46R is directed diagonally to the left rear.
[0112]
In the next step SC2 and step SC3, when the large pressers 10 and 11 move forward by [L + ΔL] from the position at the start of sewing, the CPU 61 stops the sewing machine motor 8 and the feed motor 18. Thereby, the needle 3 is also stopped.
[0113]
Next, as in step SC4, the CPU 61 operates the feed motor 18 so that the large pressers 10, 11 are moved forward by the power of the feed motor 18, and the cloth and the cloth are fed forward by the large pressers 10, 11. It is done. Then, similarly to Step SC5 and Step SC7, when the large pressers 10 and 11 are moved forward by L5 from the position when the sewing is finished, the CPU 61 operates the thread trimming cylinder 51, so that the upper thread cutting scissors and The lower thread cutting scissors cut the upper thread and lower thread of the needles 2 and 3, respectively.
[0114]
When the large pressers 10 and 11 are moved forward by [L2-L1], the CPU 61 stops the feed motor 18 in the same manner as in Step SC6 and Step SC8. Next, as in step SC9, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42L and 42R, so that the elevating cylinders 42L and 42R move up and down the knives 46L and 46R, respectively, and the cuts 104a and 104b are moved by the raised knives 46L and 46R. Are formed at the front ends of the seams 101 and 102, respectively.
[0115]
Next, as shown in FIG. 16B, as in step SC10, the CPU 61 operates the motors 40L, 40R, 50L, and 50R, and the scalpels 46L and 46R are moved to [L-2 by the forward and backward movement motors 40L and 40R. XL1] is moved rearward, and the reversing motors 50L and 50R rotate the knife 46L and 46R to a position that is symmetric with respect to the left and right lines passing through the peak 46b as viewed from above. Next, as in step SC11, the CPU 61 operates the elevating cylinders 42L and 42R, so that the elevating cylinders 42L and 42R move up and down the knives 46L and 46R, respectively, and the cuts 105a and 105b are caused by the raised knives 46L and 46R. Are formed at the rear end portions of the seams 101 and 102, respectively.
[0116]
By the way, when the cut is formed by the scalpels 46 and 46 by the above operation, the end 104c of the cut 104 may not overlap the end 102a on the front side of the seam 102 as shown in FIG. In that case, the operator measures the distance W along the left and right from the end 104c of the cut 104 to the seam 102, and measures the angle θ1 formed by the normal 103a of the cut 103 and the cut 104. When the operator operates the operation panel 64 to set the distance W and the angle θ1 in step S2 of the next cycle, the CPU 61 temporarily stores the distance W and the angle θ1 input from the operation panel 64 in the RAM 62. Then, the CPU 61 calculates the correction movement amount D and the correction angle θ2 from the input distance W and angle θ1 using the following equations (1) and (2).
cos θ2 = w / L1 + cos θ1 (1)
D = L1 × (sin θ1-sin θ2) (2)
[0117]
In step SA1, step SB1, and step SC1, the CPU 61 moves back and forth so that the moving distance by which the knife 46R is moved forward by the forward / backward movement motor 40R is increased by the corrected moving amount D compared to the case described above. The moving motor 40R is controlled to adjust the longitudinal position of the knife 46R. Further, the CPU 61 operates the reversing motor 50R to adjust the rotation angle when rotating the knife 46R to the correction angle θ2. As a result, the distance between the end 104c of the cut 104 formed in the next cycle by the knife 46R and the front end 102a of the seam 102 is adjusted, and the end 104c of the cut 104 and the front end 102a of the seam 102 are overlapped. be able to. Even when the end of the cut 104 does not overlap the front end of the seam 101, the front / rear motor 40L is controlled in the same manner as the front / rear motor 40R and the reverse motor 50R, and the end of the cut 105 is connected to the seam 101, Similarly, the motors 40L, 40R, 50L, and 50R are controlled when they do not overlap the rear end of 102.
[0118]
As described above, according to the present embodiment, the ball sewing apparatus 1 is provided with one corner knife device 30, and the corner knife device 30 allows the front end and the rear side of the seams 101, 102 to be provided. Cuts 104 and 105 can be formed at both ends. Therefore, the number of parts of the ball edge sewing device 1 can be reduced.
[0119]
Further, the knives 46, 46 are rotated about the respective lifting shafts 41, 41 so as to be inverted until they become symmetrical about the line in the left-right direction. Therefore, the trajectory when the knives 46 and 46 are reversed is minimized, and the knives 46 and 46 can be quickly reversed.
[0120]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various improvements and design changes may be made without departing from the spirit of the present invention.
The vertical movement means is configured such that the knife mechanisms 46 and 46 can be moved up and down separately by providing the raising and lowering means separately for each of the knife mechanisms 33 and 34, but the knife 46 and 46 can be moved up and down integrally. Also good. For example, the elevating shafts 41 and 41 are not movable up and down with respect to the base 37, but the guide shafts 35 and 36 of both the female mechanisms 33 and 34 are supported so as to be movable up and down with respect to the table 9. Thus, the knife mechanisms 46, 46 may be driven up and down together with the knife mechanisms 33, 34.
[0121]
Further, in processing A, processing B, processing C, and processing C ′, the CPU 61 stops the feed motor 18 at the timing (step SA1, step SB1, step SC1, and step SD1) when the CPU 61 stops the forward and backward movement motors 40 and 40. It may be later than the timing (step SA3, step SB6, step SC6, step SD6).
Further, when the cut 104 is formed at the sewing start end of the processes A, B, C, and C ′, the timing at which the CPU 61 stops the feed motor 18 (step SA3, step SB6, step SC8, step SD8). May be later than the timing (step SA4, step SB8, step SC9, step SD9) at which the CPU 61 starts operating the elevating cylinders 42, 42. Also in this case, when the scalpels 46 and 46 are raised and reach the body cloth, the CPU 61 stops the feed motor 18 and the body cloth feed is stopped. Similarly, when the cut 105 is formed at the end of sewing in the processes A, B, and C ′, the stop timing of the feed motor 18 (step SA10, step SB12, step SD13) is determined by the lifting cylinders 42, 42. Although it may be later than the rising start timing (step SA11, step SB13, step SD14), when the knives 46, 46 rise and reach the body cloth, the feeding of the body cloth is stopped.
[0122]
【The invention's effect】
According to the present invention, the feed of the fabric is not stopped just to form a cut at the downstream end of the seam, but the feed of the fabric is inevitably stopped at the end of the sewing, and the downstream at that time Since the corner knife is located below the side end, the time required from the end of sewing to the end of the cut at the end on the downstream side is shortened. Further, when the corner knife is raised to form a cut, the feeding of the fabric is stopped, so that the cut is surely formed in the fabric.
[0123]
Further, since the knife is inverted so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the conveying direction through a pair of knife constituting the corner knife, a cut can be formed at both ends of the seam. Therefore, the number of parts of the ball edge sewing device can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a bead sewing device to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view showing a corner knife device provided in the ball edge sewing device.
FIG. 3 is a side view showing the corner knife device.
FIG. 4 is a block diagram showing a control device provided in the ball edge sewing device.
FIG. 5 is a flowchart showing a flow of operation of the above-described bead sewing device.
6 is a flowchart showing a flow of processing A in FIG.
FIG. 7 is a drawing for explaining the positional relationship along the front and back of the knife and seam in process A;
FIG. 8 is a flowchart showing a flow of process B in FIG. 5;
FIG. 9 is a drawing for explaining the positional relationship along the front and back of the knife and the seam in process B;
10 is a flowchart showing a flow of process C in FIG. 5. FIG.
FIG. 11 is a drawing for explaining a positional relationship along the front and rear of the knife and the seam in process C;
FIG. 12 is a flowchart showing a flow of a process C ′ performed instead of the process C.
FIG. 13 is a drawing for explaining the positional relationship along the front and rear of the knife and the seam in process C ′.
FIG. 14 is a view for explaining the positional relationship along the front and rear of the knife and the seam in process A when forming the slanted bead hole;
FIG. 15 is a drawing for explaining the positional relationship along the front and rear of the knife and the seam in the process B when forming an oblique bead hole;
FIG. 16 is a view for explaining the positional relationship along the front and back of the knife and the seam in the process C when forming the slanted bead hole;
FIG. 17 is a plan view partially enlarged showing a seam and a cut formed by the above-described bead sewing device, and is a view for explaining adjustment of the position of the end of the cut.
FIG. 18 is a plan view seen in the direction of the rotation axis of the knife in order to explain the reversing operation of the corner knife.
[Explanation of symbols]
1 Ball edge sewing device
8 Sewing machine motor (Needle bar drive means)
10, 11 Large presser foot
18 Feed motor (feed drive means)
30 Corner knife device
33, 34 Female mechanism
35, 36 Guide shaft
38, 39, 43, 44 Pulley
40 Forward / backward motor (moving means)
41 Lifting shaft
42 Elevating cylinder (vertical movement means)
46,46 female
45, 47 Endless belt
50 Reversing motor (reversing means, rotating means)
60 Control device
61 CPU (control means)
101,102 seams
104,105 cut

Claims (6)

生地を押える大押えを搬送方向に移動させる送り駆動手段と、
前記生地上において二本の針を上下に駆動する針駆動手段と、
前記二本の針より前記搬送方向の下流において前記生地の下に配された１つのコーナーメスと、
前記コーナーメスを前記生地から下に引き込んだ位置と前記生地から上に突出した位置との間で昇降させる上下動手段と、
前記コーナーメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記コーナーメスを反転させる反転手段と、を備え、
前記送り駆動手段の作動により前記大押えが前記生地を前記搬送方向に送りながら、前記針駆動手段の作動により前記針が上下動することで二本の縫い目を形成し、前記搬送方向の下流側において前記縫い目の一方の端部で前記上下動手段の作動により前記コーナーメスを上昇させて一方のＶ字状の切れ目を形成した後、前記反転手段により前記コーナーメスを反転させ、前記縫い目の他方の端部で前記上下動手段の作動により前記コーナーメスを上昇させて他方のＶ字状の切れ目を形成する玉縁縫製装置において、
前記コーナーメスを前記搬送方向に移動させる移動手段と、
縫製の終了と略同時に前記一方のＶ字状の切れ目を形成するように、おおよそ前記針駆動手段及び前記送り駆動手段が停止して縫製が終了するまでに、前記縫い目の前記搬送方向下流側の端部が縫製終了時に位置する箇所の下方に前記コーナーメスを位置させるように前記移動手段を制御し、停止した前記生地に対して前記コーナーメスを突出させるように前記上下動手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする玉縁縫製装置。A feed driving means for moving a large presser for pressing the cloth in the transport direction;
Needle driving means for driving two needles up and down on the fabric;
One corner knife arranged under the fabric downstream of the two needles in the transport direction;
A vertically moving means for moving up and down between a position where the corner knife is pulled down from the cloth and a position protruding upward from the cloth;
Reversing means for reversing the corner knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the conveying direction through the corner knife,
While the large presser feeds the cloth in the transport direction by the operation of the feed driving means, the needle moves up and down by the operation of the needle drive means to form two seams, and downstream of the transport direction. In step 1, the corner knife is lifted by the operation of the vertical movement means at one end of the seam to form one V-shaped cut, and then the corner knife is reversed by the reversing means, and the other seam is In the bead sewing apparatus for forming the other V-shaped cut by raising the corner knife by the operation of the vertical movement means at the end of
Moving means for moving the corner knife in the transport direction;
At approximately the same time as the end of sewing, the one of the V-shaped cuts is formed. Control for controlling the moving means so as to position the corner knife below the position where the end portion is located at the end of sewing, and for controlling the vertical movement means so that the corner knife projects from the stopped fabric. Means,
A ball edge sewing apparatus comprising: 前記制御手段は、
前記大押えによる前記生地の押さえが解除される解除位置への前記生地の移動が終了すると略同時に前記他方のＶ字状の切れ目を形成するように、前記一方のＶ字状の切れ目が終了してから、おおよそ前記生地を前記解除位置に搬送するまでに、前記縫い目の前記搬送方向方向上流側の端部が解除時に位置する箇所の下方に前記コーナーメスを位置させるように前記移動手段を制御するとともに前記コーナーメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記コーナーメスを反転させるように前記反転手段を制御し、停止した前記生地に対して前記コーナーメスを突出させるように前記上下動手段を制御するように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の玉縁縫製装置。The control means includes
The one V-shaped cut ends so that the other V-shaped cut is formed substantially simultaneously with the movement of the cloth to the release position where the holding of the cloth by the large presser is released. The moving means is controlled so that the corner knife is positioned below the position where the upstream end in the transport direction of the seam is positioned at the time of release until the fabric is transported to the release position. In addition, the reversing means is controlled to reverse the corner knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the conveying direction through the corner knife, so that the corner knife protrudes from the stopped fabric. The ball sewing apparatus according to claim 1, wherein the vertical movement means is controlled. 前記コーナーメスが、Ｖ字状の切れ目の一方の辺を形成するための一方のメスと、Ｖ字状の切れ目の他方の辺を形成するための他方のメスと、から構成され、
前記反転手段は、前記一方のメスの上下の軌道を軸として前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記一方のメスを回転させる一方の回転手段と、前記他方のメスの上下の軌道を軸として前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記他方のメスを回転させる他方の回転手段と、から構成されることを特徴とする請求項１又は２に記載の玉縁縫製装置。The corner knife is composed of one knife for forming one side of the V-shaped cut and the other knife for forming the other side of the V-shaped cut,
The reversing means includes one rotating means for rotating the one knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the conveying direction about the upper and lower tracks of the one knife, and the upper and lower tracks of the other knife. And a rotating means for rotating the other knife so as to be symmetrical with respect to a line perpendicular to the conveying direction. . 生地の搬送方向に直交する方向に離間して配設された二本の針より前記搬送方向の下流に配された一対のメスと、
前記一対のメスを前記生地から下に引き込んだ位置と前記生地から上に突出した位置との間で上下に移動させる上下動手段と、
前記一対のメスのうちの一方のメスの上下の軌道を軸として前記一方のメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記一方のメスを回転させる一方の回転手段と、
前記一対のメスのうちの他方のメスの上下の軌道を軸として前記他方のメスを通って前記搬送方向に直角な線に対称となるように前記他方のメスを回転させる他方の回転手段と、
を備えることを特徴とするコーナーメス装置。A pair of scalpels arranged downstream of the conveying direction from two needles spaced apart in a direction perpendicular to the conveying direction of the fabric;
Vertical movement means for moving the pair of scalpels up and down between a position where the pair of scalpels are pulled down from the cloth and a position where the knife protrudes upward from the cloth;
One rotating means for rotating the one knife so as to be symmetric with respect to a line perpendicular to the transport direction through the one knife with the upper and lower trajectories of one of the pair of knife as an axis;
The other rotating means for rotating the other knife so as to be symmetrical with respect to a line perpendicular to the transport direction through the other knife with the upper and lower trajectories of the other knife as an axis,
A corner knife device characterized by comprising: 前記一方のメスを前記搬送方向に移動させる一方の移動手段と、
前記他方のメスを前記搬送方向に移動させる他方の移動手段と、
を備えることを特徴とする請求項４に記載のコーナーメス装置。One moving means for moving the one knife in the conveying direction;
The other moving means for moving the other knife in the transport direction;
The corner knife device according to claim 4, further comprising: 前記一方の移動手段及び前記一方の回転手段を制御する制御手段を備え、前記制御手段が前記一方の移動手段を制御することで前記一方のメスの位置を調節するとともに、前記制御手段が前記一方の回転手段の制御することで前記一方のメスの角度を調節することによって、前記二本の針のうちの一方の針により形成される縫い目の端部から前記一方のメスにより形成される切れ目の端部までの距離を調節するようにしたことを特徴とする請求項５に記載のコーナーメス装置。A control means for controlling the one moving means and the one rotating means; the control means controls the one moving means to adjust the position of the one knife; and the control means is the one By adjusting the angle of the one knife by controlling the rotating means, the cut formed by the one knife from the end of the seam formed by one of the two needles 6. The corner knife device according to claim 5, wherein the distance to the end is adjusted.
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