JP2004180944A - ゲーム装置 - Google Patents

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JP2004180944A JP2002351648A JP2002351648A JP2004180944A JP 2004180944 A JP2004180944 A JP 2004180944A JP 2002351648 A JP2002351648 A JP 2002351648A JP 2002351648 A JP2002351648 A JP 2002351648A JP 2004180944 A JP2004180944 A JP 2004180944A
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Kenji Onda
健次 恩田
Takasumi Hasegawa
高澄 長谷川
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Abstract

【課題】移動体がフィールド盤上をゴールに向けて移動しても、ディフェンス体によりゴールへの侵入は阻止され、さらに、フィールド盤面を移動する移動体を精度よく検知すること。
【解決手段】カメラ4に搭載してある画像処理チップはフィールド盤21を移動するパックPを撮像し、その移動情報に基づきモータMを駆動し、アーム5の先端部51にパックPが当たり、ゴール22への侵入は阻止する。また、フィールド盤21は光源からの光を光透可能に構成し、このフィールド盤の下方には3個の光源8が設置してあるため、パックPの暗とフィールド盤21の明との2値で、このパックPの位置情報などは精度よく検知することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば一人でプレーできるホッケーゲームのように、ゲームプレーヤーが直接又は打撃具によりパックを打撃し、このパックを相手ゴールに打ち込みポイントを挙げることにより対戦形態のゲームのようにゲームを堪能できるゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、対戦形態のゲーム、例えばエアーホッケーゲーム装置として、プレーフィールド盤上のパック(移動体)を打ち合い、このパックを打ち返すことができるものがあり、その構造は、ソレノイドによりパックを打ち返すことのできるマニピュレータと、このフィールド盤上のパックの移動情報を取り込む移動体位置検出手段と、この位置検出手段から得たパックの移動情報に基づいてマニピュレータで移動体を打ち返す駆動制御情報を生成し、この駆動制御情報によってマニピュレータを駆動制御する制御手段を備えたものが知られている。そして、この移動体位置検出手段は、半導体で構成した固体撮像素子の一つである電荷結合素子(CCD)を使用したテレビジョンカメラであって、プレーフィールド盤を撮像範囲としており、その撮像した画像をNTSCビデオ信号として送出するものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、本願出願人は、先にロボットの視覚センサや自動車の衝突防止センサ、半導体検出装置等において、検出された画像から動作対象物体、前方車両、半導体基板上の特定パターン等のターゲットの画像を抽出し、その位置情報、軌跡情報等を得る処理に用いる画像検出処理装置(画像処理チップ)を提案した。この画像検出処理装置の構成は光電変換を行う光検出器とこの光検出器からの信号をディジタル信号に変換する変換器とこのディジタル信号を入力可能とした加算器とからなる画像検出処理要素の複数個が並列状に配列されているものである。そして、上記画像検出処理要素の上記加算器を順次接続して累積加算器を構成し、制御回路により、上記複数の画像検出処理の上記ディジタル信号を選択的に上記累積加算器に入力し、上記画像検出処理要素の上記光検出器によって検出された画像データに基づき上記累積加算器から処理データを出力する。これにより画像処理チップにおいて、重心計算などの画像処理に必要な処理データをデータ転送時に生成可能とし、高速処理を可能とするものである。
【0004】
この画像検出処理装置(画像処理チップ)は、前記したようにターゲットの画像を抽出し、その位置情報、軌跡情報等を得る処理に用いるもので、画像データを転送するとともに、例えばターゲット画像の重心位置特定に用いられる0次モーメント、一次モーメントの算出に必要な処理データを加工して出力するものである。外部の処理プロセッサはこの前加工された処理データを用いて位置情報、軌跡情報等を得るため、全体として処理速度の向上が可能となるものである(例えば、特許文献2参照。)。そして、この画像処理チップの性能は、実験例によると、ターゲット(移動体)の移動を1000分の1秒の単位で検出できるもので、これはターゲットが時速150kmの速度で移動しているとしても、約5cm未満の移動範囲内で、その位置情報、軌跡情報を提供することができるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−300823号公報(第1欄、特許請求の範囲、第8欄段落「0034」、図1)
【特許文献2】
特開平13−195564号公報(第2欄段落「0006」、第4欄段落「0014」)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本願発明の目的は基本的に特許文献2に示してある画像処理チップを装備したゲーム装置を提供するもので、このゲーム装置は前記の特許文献1に示したCCDを使用したカメラより性能が格段に向上したものである。
【0007】
そして、フィールド盤上を移動体はゴールに向けて移動しても、ディフェンス体によりゴールの侵入を阻止することができ、また、この移動体をより精度よく検知することのできるゲーム装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るゲーム装置の第1の特徴は、プレーヤーがフィールド盤上の移動体を打って相手ゴールに入れることを競う対戦形態のゲームであって、上記ゴール内を左右方向へ移動可能に設けてあるディフェンス体と、上記移動体を撮像して上記移動体の移動状態を検出する画像検出処理装置と、上記画像検出処理装置からの上記移動体の移動情報に基づいて上記ディフェンス体に上記移動体が当たるように上記ディフェンス体を移動させる駆動手段とを有するゲーム装置において、上記フィールド盤の下方には、光源が設けてあり、上記フィールド盤は、上記光源からの光を透過可能に構成してあるところにある。
【0009】
第2の特徴は、上記光源から上記フィールド盤を透過した光は赤色光又は赤外光であるところにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を対戦形態のゲーム装置であるエアーホッケーゲーム装置に適用した実施の形態について説明すると、図1において、床F面には後で説明する傾斜角度調整手段9、91を介してゲーム装置の機枠1が設置してあり、この機枠1には、透光性のプラスチックで成形された上端開口の箱状の本体2が設置してある。図2に示すように、本体2の内部には、この本体2の内周壁面の形状をやや収縮させた形状のフィールド盤21が設置してあり、このフィールド盤21は透光性のプラスチックで成形されたもので、このフィールド盤21には全面的に多数の気体噴射用の小孔21a…が開口してある。フィールド盤21の盤面は移動体である円盤状のパックPが移動可能なように平坦状に形成してあり、フィールド盤21の下方の本体1の中空部には、図示していないが、空気噴射装置が設置してあり、この装置から供給される空気が小孔21a…から上方に向けて噴射されるようになっている。そして、フィールド盤21上にはパックPが移動自在であり、プレーヤーはこのパックPを打ち返し具Dでもって打ち返す。
【0011】
フィールド盤21の一側、図面では左側にはゴール22が設けてあり、このゴールは前面開口の保護壁で囲まれている。また、フィールド盤21のゴール22とは反対側(図面の右側)がプレーヤー側になっており、プレーヤー側にはゴールとしてポケット13が設けられている。ここでプレーヤーがゲームをプレーする。
【0012】
また、フィールド盤21の盤面全体はプレーヤー側に向けて下り勾配の傾斜面となっており、このフィールド盤の傾斜角度は床F面上の4箇所に設置してある傾斜角度調整手段9、91によってこのフィールド盤の盤面の傾斜角度は調整可能であり、この調整手段は台板とこの台板の上面に上方から螺入してある調整ねじとから構成してある。
【0013】
ゴール22の近傍の機枠1の底板11には、支持ポール3が起立してあり、このポールの上端部には、基端を連結してある水平アーム31がフィールド盤21内にまで延伸しており、この水平ポールの先端部にはさらに他の水平アーム32が直角に屈折した状態で取り付けてあり、この水平アームはフィールド盤21の中央部にまで延伸している。そして、この水平アーム32の先端、つまりフィールド盤21の上方にはカメラ4が下向きに設置してあり、このカメラには前記特許文献2に記載の画像検出処理装置(画像処理チップ)が搭載してある。
【0014】
また、機枠1の左端部にはモータ保持板12を介して可逆モータMが設置してあり、このモータはディフェンス体であるアーム5を左右に移動させる揺動駆動手段となっている。即ち、このモータMの出力軸M1にはアーム5の基端部が固着してあり、このアームの先端には硬質ごむで成形された先端部51が固着してあり、この先端部は、図2に示すように、ゴール22の開口部内を左右方向に揺動するものである。モータ保持板12のゴール22側の端部の両端部には、度決め用のストッパーピン12aが設けてあり、アーム5の揺動範囲を規制する。そして、このモータMはモータカバーM2により被覆してある。
【0015】
カメラ4に搭載してある画像処理チップはフィールド盤21の面を移動するパックPを撮像してその移動情報を取り込み、この画像処理チップからの位置情報や移動軌跡情報信号に基づき図示しない制御回路がアーム5の揺動駆動手段であるモータMを駆動する信号を出す。それにより、アーム5の先端部51にパックPが当たるようになる。
【0016】
さらに、モータ保持板12の前端面の中央部とその両側の3箇所には、光センサ10a、10b、10cが突設してあり、これらはアーム5が中央部に位置している状態の時、あるいはその左右両側に位置している状態の時、それぞれの下方に位置している。そのため、アーム5がいずれの位置にあるか常に検知することができる。したがって、画像処理チップはアーム5をパックPに当たるようにするのに、現在のアームの位置からパックが侵入する位置に移動させることができる。勿論、アーム5の位置検出は駆動モータMの回転状況を制御回路が常にチェックしているので、このモータMの回転状況から検出することもできる。
【0017】
本体1のゴール22に近い両側には、安全用のセンサ6、6が設けてあり、このセンサ6の一方は発光部、他方は受光部となっており、アーム5の先端部51が揺動する軌跡に接する外側の検出ライン61を、人の指先が誤って横切り侵入すると、それをこのセンサ6が検知し、モータMを緊急に停止させ、それによりアーム5、先端部51の揺動動作も停止させる。
【0018】
また、本体1のプレーヤー側寄りの両側には、センサ7、7が設置してあり、このセンサはセンサ6、6と同一構成のものであるが、これはフィールド盤21面における画像処理チップの撮像範囲内外の境界を検出ライン71で検出するものであり、これは移動体のパックP以外のものが侵入したことを検出するものである。同時に、このセンサ7、7はプレー中のファールを検出する検出装置として利用される。
【0019】
図2において、フィールド盤21はセンサ6、6の検出ライン61とセンサ7、7の検出ライン71とに囲まれた内部が、画像処理チップの撮像範囲であって、この撮像範囲のほぼ中央部の上方にこの画像処理チップを搭載したカメラ4が位置している。ところで、プレーヤーが打ち返し具DによってパックPを打ち、このパックをゴール22に打ち込もうとするが、この時、この打ち返し具Dが画像処理チップの撮像範囲に侵入すると、この画像処理チップは、移動体の位置情報、軌跡情報を検出する対象が、パックPなのか、または、打ち返し具D(または、これを把持している人の手先)なのかは判断できない。そのため、もし、この打ち返し具Dがこの撮像範囲内に侵入すると、これをファールと判断するようなルールにしておく。したがって、ゲームプレー中は、画像処理チップの撮像範囲内外の境界を検出する検出装置7、7によりパックP以外のもの、例えば打ち返し具Dが検出ライン71を横切ったことを検出したときは、警報手段であるブザーが作動するか、警報ランプが点灯するようになっており、そのプレーはファールと判断される。
【0020】
本体2とフィールド盤21は共に光透過性の素材で構成してあり、この本体2の下方には複数の、図面では3個の光源8が設置してある。もし、フィールド盤21のみを透光性素材で構成している構成では、この光源はフィールド盤21の下面に設置する。いずれにしても、フィールド盤21の下方には光源8が設けてあり、このフィールド盤はこの光源8からの光を透過可能なものである。そして、この光源8は常時点灯型のもの、例えばLED、電球が設置してある。
【0021】
さらに、フィールド盤21の裏面は赤色でコーティングされているため、光源8からこのフィールド盤を透過した光は、赤色光又は赤外光に発光される。この赤色光又は赤外光について画像処理チップの分光感度特性をみると、波長が700〜800nmの範囲、つまり赤色光又は赤外光の感度が最もよい。そのため、画像処理チップによるフィールド盤21の透過光の感度は向上し、パックPの暗とフィールド盤21の明との2値で、このパックPの位置情報などは精度よく検知することができる。
【0022】
次に、本発明に係るゲーム装置でプレーするときは、駆動モータMの電源をオンにし、フィールド盤21の小孔21a…から空気が噴射され、パックPがフィールド盤面からやや浮上した状態、つまりパックPはフィールド盤面とは接触抵抗が極めて少なく滑るように移動できる状態になっている。
【0023】
そこで、プレーヤーは打ち返し具Dの把持部を把持し、ゴール22に向けてパックPを打撃する。このとき、プレーヤーは自分の手先、または打ち返し具Dがセンサ7、7の検知ライン71から画像処理チップの撮像範囲内に侵入しないように注意しなければならない。ゴール22に向かって打撃されたパックPは、カメラ4に搭載してある画像処理チップにより、その位置情報、移動軌跡情報が明暗の2値で、且つ1000分の1秒の単位で検知され、その情報信号は制御回路に送られ、制御回路はその情報を基にモータMを制御し、アーム5の先端部51にこのパックPが当たるようにアーム5を揺動させる。プレーしているとき、フィールド盤21には部屋の蛍光灯や窓からの太陽光等の外乱光が当たっているが、フィールド盤21は光源8により画像処理チップの感度がよい赤色光又は赤外光に照射され明るくなっているので、画像処理チップはパックPをフィールド盤21との明暗のコントラストの2値により精度よく検知でき、外乱光の影響を受けにくくなっている。
【0024】
また、このアーム5の先端部51は、パックPに衝突してパックPがゴール22に侵入するのを阻止するが、阻止するだけで、このパックPを打ち返すことはない。そのため、パックPがプレーヤー側まで十分に戻らない可能性があるが、フィールド盤21全体をプレーヤー側に向けて下り勾配に傾斜状に設置してあるため、パックPはフィールド盤21の盤面の傾斜によりプレーヤー側に向けて滑り、本体2の側面に設けてあるプレーヤー側ゴールであるポケット13に向かって移動する。プレーヤーはこのパックPを再度打撃してゴール22に入れるようにすることにより対戦ゲームとして成り立つ。
【0025】
なお、本体2とフィールド盤21は共に光透過性の素材で構成してあるが、これに限るものではない。つまり、光源8が本体2内に設けられた場合、本体2及びフィールド盤21は光透過性の素材で構成する必要はない。フィールド盤21には気体噴射用の小孔21a…が設けられていてここから光源8の光が透過可能なためである。また、本願発明では前記特許文献2に記載した画像処理チップを搭載したカメラでパックPの位置情報、移動軌跡情報を、前記したように1000分の1秒の単位で検出できるため、実際にプレーヤーが如何に強くこのパックを打撃したとしても、このパックPがゴール22に入って得点を得ることは不可能である。そのため、これをゲーム装置として実施するには、制御回路により、画像処理チップからの情報を間引いてモータMの反応を遅くさせ、ある程度は得点ができるように調整することが必要である。
【0026】
【発明の効果】
本発明によると、フィールド盤の下方には、光源が設けてあり、このフィールド盤は、上記光源からの光を透過可能に構成してあるので、このフィールド盤と移動体との明暗2値により、この移動体はより精度よく検知される。特に、光源からのフィールド盤を透過した光が赤色光又は赤外光であると感度が最もよいため、画像処理チップによるフィールド盤の透過光の感度は向上し、移動体の移動はさらに精度よく検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図である。
【図2】平面図である。
【符号の説明】
21 フィールド盤
22 ゴール
4 画像検出処理装置を搭載したカメラ
5 ディフェンス体(アーム)
8 光源
P 移動体(パック)
D 移動体以外のもの(打ち返し具)
M 駆動手段(駆動モータ)

Claims (2)

  1. プレーヤーがフィールド盤上の移動体を打って相手ゴールに入れることを競う対戦形態のゲームであって、上記ゴール内を左右方向へ移動可能に設けてあるディフェンス体と、上記移動体を撮像して上記移動体の移動状態を検出する画像検出処理装置と、上記画像検出処理装置からの上記移動体の移動情報に基づいて上記ディフェンス体に上記移動体が当たるように上記ディフェンス体を移動させる駆動手段とを有するゲーム装置であって、上記フィールド盤の下方には、光源が設けてあり、上記フィールド盤は、上記光源からの光を透過可能に構成してあることを特徴とするゲーム装置。
  2. 請求項1において上記光源から上記フィールド盤を透過した光は赤色光又は赤外光であることを特徴とするゲーム装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8165265B2 (en) 2006-12-27 2012-04-24 Yoshida Creation Inc. Method of constructing multi-tomographic image and digital 3 D X-ray photographing apparatus

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