JP2004180575A - 植物の育生装置 - Google Patents

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秀樹 坂井
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Abstract

【課題】給水の手間を少なくし、植物Pを良好に生育させる。
【解決手段】有底の容器10を上下の植栽部A、貯水部Bに仕切る目皿21と、貯水部Bの下部から植栽部Aの上部にまで連続する吸水材22、22とを設ける。
吸水材22、22は、貯水部Bの水Wを吸い上げ、植栽部Aの土Sに万遍なく給水して植物Pを生育させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給水の手間を少なくし、木や草などの植物を良好に生育させることができる植物の育生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
給水作業を自動化するためのプランタが提案されている(特開平10−215687号公報)。
【0003】
このものは、容器内を下部の保水部と上部の植栽部とに仕切り、保水部に水を貯留し、植栽部に植物を植栽するための土を収納する。保水部、植栽部は、保水性、通気性を有する仕切材を介して仕切られており、保水部の水は、たとえば布材のような吸水材を介して仕切材に供給されるようになっている。そこで、植栽部に植栽する植物は、仕切材に供給される水分により、良好に生育させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、保水部からの水は、植栽部の底面を形成する仕切材に供給されるだけであるので、植栽部の上部の土中の水分が不足しがちであり、植物の根が仕切材に到達しない限り、必要十分な水分を植物に供給することができず、植物を枯死させることも少なくないという問題があった。また、仕切材は、適切な保水性と通気性とを併せ有する必要があり、入手し易い適材を見出し難いという問題もあった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、貯水部の下部から植栽部の上部にまで連続する吸水材を設けることによって、特殊な仕切材を使用することなく、給水の手間を最少にし、植物を極めて良好に生育させることができる植物の育生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、有底の容器と、容器を上下の植栽部、貯水部に仕切る目皿と、容器の内壁に沿って配設し、貯水部の下部から植栽部の上部にまで連続する吸水材とを備えてなり、貯水部、植栽部には、それぞれ植物育生用の水を貯え、土を収納することをその要旨とする。
【0007】
なお、貯水部は、目皿より低い位置にオーバフロー用の孔を開口することができ、植栽部は、周壁を断熱構造に形成することができる。
【0008】
また、貯水部は、水位を監視可能としてもよく、水温を制御可能としてもよい。
【0009】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、吸水材は、貯水部の下部から植栽部の上部にまで連続しており、毛細管現象により貯水部の水を吸い上げて植栽部の土に万遍なく連続的に給水し、植栽部に植栽されている植物を生育させることができる。すなわち、吸水材は、植栽部の上部にまで水を吸い上げるから、植栽部の上部の土中の水分が不足したり、それに起因して植物の生育が妨げられたりするおそれがない。吸水材は、たとえば綿や麻、アセテート、レーヨン、木材パルプなどの親水性の天然繊維や合成繊維からなる織布材料や不織布材料(濾紙材料を含む)などを適切な厚さ、繊維間隔(多孔度)のシート状にまとめて使用することが好ましい。
【0010】
貯水部は、目皿より低い位置にオーバフロー用の孔を開口することにより、水の最大水位を目皿より低くし、水面と目皿との間に空気層を確保することができる。なお、空気層があると、植栽部の土が水に直接触れることがなく、植物の生育に有害な根腐れを生じたりするおそれがない。
【0011】
植栽部は、周壁を断熱構造に形成することにより、外気温によって植栽部の土の温度が過大に変動することを防止し、外気温が高い場合、低い場合であっても、植栽部の土の温度が適温から大きく外れてしまう機会を少なくすることができる。なお、断熱構造は、植栽部の周壁を独立気泡の多孔質構造にし、または、内部に空隙を有する二重構造にし、あるいは、周壁の内面に板状、シート状などの断熱材を付設して形成することができる。
【0012】
貯水部は、水位を監視可能とすることにより、水の補給の要否を外部から容易に判定することができ、水温を制御可能とすることにより、適温の水を植栽部に給水することができる。ただし、水位の監視は、貯水部の下部に連通する透明パイプをサイフォンとして容器の外面に沿って立ち上げるだけでもよく、フロートを利用する可視式の水位計や、水位センサを利用する電気式の水位計を設けてもよい。また、水温の制御は、温度制御機能付きのヒータ素子や、ペルチェ素子などを水中に投入することによって簡単に実現することができ、前者によれば、水の加熱のみが可能であるが、後者によれば、水の加熱冷却の双方が可能である。なお、一般に、植物の生育に好適な水温は、24℃前後であることがわかっており、水温は、目標値24℃、最大変動範囲18〜25℃程度に制御することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0014】
植物の育生装置は、有底の容器10と、容器10を上下の植栽部A、貯水部Bに仕切る目皿21と、吸水材22、22とを備えてなる(図1、図2)。ただし、図1は、図2のX−X線矢視相当の縦断面説明図である。
【0015】
容器10は、側板11、11…を逆四角錐台形に組み立て、底部に底板12を取り付けて構成されている。なお、相対向する2枚の側板11、11の外面上部には、それぞれ把手13が付設されている(図2、図3)。ただし、図3は、図2のY−Y線矢視相当の縦断面説明図である。
【0016】
目皿21は、通気孔21a、21a…を分散して開口する板材であって、側板11、11に突設する支持材21b、21b…を介し、容器10の高さ方向の中間位置において四隅部が支持されている。すなわち、目皿21は、容器10に対し、取外し自在に装着されている。
【0017】
植栽部Aの四周を形成する側板11、11…の内面には、シート状の断熱材23、23…が付設されている。すなわち、植栽部Aは、断熱材23、23…を介し、周壁が断熱構造に形成されている。なお、各断熱材23の上縁は、容器10の上縁にまで高く延長してもよく、図示のように、容器10の上縁より低くしてもよい。
【0018】
吸水材22、22は、容器10の相対向する側板11、11の内面に沿って、貯水部Bの下部から植栽部Aの上部にまで連続して配設されている(図1、図2)。各吸水材22の下端は、底板12上に短く折り曲げられており、目皿21の外縁と側板11との間の隙間を通して植栽部Aの上部にまで立ち上がり、断熱材23を覆うようにして、断熱材23の上縁と同一高さに到達している。なお、吸水材22は、容器10の内壁の一部または全部に対して配設することができ、底板12の上面の全部を覆ってもよい。また、吸水材22は、断熱材23の上縁より高く延長してもよく、断熱材23の上縁より低くしてもよい。
【0019】
貯水部Bは、目皿21より低い位置にオーバフロー用の孔B1 が開口しており(図1、図3)、孔B1 には、オーバフローパイプ16の上端が挿着されている。また、貯水部Bには、水位を監視するサイフォンとしての透明パイプ14が付設されている。透明パイプ14は、貯水部Bの下部の孔B2 に下端を挿着し、側板11の外面に沿って立ち上げるとともに、水温監視用の温度計15が投入されている。ただし、温度計15は、水に浮かぶものとし、したがって、貯水部Bは、温度計15を透明パイプ14内のフロートとして利用することにより、内部の水Wの水位を監視し、温度計15を介して水Wの水温を監視することができる。
【0020】
貯水部Bの水Wには、コンセント24aを介して外部の電源に接続する温度制御機能付きのヒータ24が投入されている。ただし、ヒータ24は、水Wの加熱のみが可能なヒータ素子であってもよく、水Wの加熱冷却が可能なペルチェ素子であってもよい。
【0021】
貯水部Bに水Wを貯え、植栽部Aに土Sを収納して植物Pを植栽すると、水Wは、ヒータ24を介して適温に温度制御され、吸水材22、22を介して吸い上げられ、土S、植物Pに連続的に給水することができる。このとき、吸水材22、22は、植栽部Aの上部にまで高く延長されているので、植栽部Aの土Sに対して万遍なく給水することができ、土Sの上部が水不足になったり、それによって植物Pの生育が妨げられたりするおそれがない。なお、貯水部B内の水位が下がると、土Sの上面から水Wを補給すればよく、屋外では、雨水も利用可能である。
【0022】
以上の説明において、容器10は、逆四角錐台形に代えて、逆円錐台形(図4(A))、逆多角錐台形(同図(B))、円筒形(同図(C))、角筒形(同図(D))、通常のプランタのようなバスタブ形(同図(E)、(F))を含む任意の有底形状に形成することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、目皿を介して有底の容器を上下の植栽部、貯水部に仕切り、貯水部の下部から植栽部の上部にまで連続する吸水材を設けることによって、吸水材は、貯水部の水を吸い上げて植栽部の土に万遍なく連続的に給水することができるから、特殊な仕切材を使用することなく、給水の手間を最少にし、植栽部に植栽する植物を極めて良好に生育させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成縦断面説明図(1)
【図2】全体平面図
【図3】全体構成縦断面説明図(2)
【図4】他の実施の形態を示す模式説明図
【符号の説明】
P…植物
A…植栽部
B…貯水部
B1 …孔
10…容器
21…目皿
22…吸水材

Claims (5)

  1. 有底の容器と、該容器を上下の植栽部、貯水部に仕切る目皿と、前記容器の内壁に沿って配設し、前記貯水部の下部から前記植栽部の上部にまで連続する吸水材とを備えてなり、前記貯水部、植栽部には、それぞれ植物育生用の水を貯え、土を収納することを特徴とする植物の育生装置。
  2. 前記貯水部は、前記目皿より低い位置にオーバフロー用の孔を開口することを特徴とする請求項1記載の植物の育生装置。
  3. 前記植栽部は、周壁を断熱構造に形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の植物の育生装置。
  4. 前記貯水部は、水位を監視可能とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の植物の育生装置。
  5. 前記貯水部は、水温を制御可能とすることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の植物の育生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158383A (ja) * 2004-08-20 2006-06-22 Yamari Seisakusho:Kk 植物栽培方法ならびにそれに用いる植物栽培装置および植物栽培具
KR100852893B1 (ko) 2006-07-29 2008-08-19 이주흥 바이오 누드화분
KR101508287B1 (ko) * 2007-08-21 2015-04-06 산토리 홀딩스 가부시키가이샤 식재 용기
CN107211756A (zh) * 2017-06-25 2017-09-29 花王生态工程股份有限公司 一种高透气性植物种植袋

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