JP2004180163A - 双方向ブースタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】端末の移設や増設を簡易に行え、放送センター側への上り流合雑音を抑制し、かつ安定させることができる双方向ブースタ装置を提供することにある。
【解決手段】双方向ブースタ装置4は、放送センター側からの下りの信号から下りの通信波信号と放送波信号とを分離する機能を備えた第1の分波/回路部15と、上り、下りの通信波信号の分波/合成を行う第2の分波/合成回路部19と、増幅器17,18a、18bとを備えるとともに、放送センター側の同軸ケーブル3を接続する第1の接続部14aと、TV受信機側の端末への第1群の同軸ケーブル3aを接続する接続部14bと、双方向通信を行うための端末側の第2群の同軸ケーブル3bを接続する接続部14cとを設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】双方向ブースタ装置4は、放送センター側からの下りの信号から下りの通信波信号と放送波信号とを分離する機能を備えた第1の分波/回路部15と、上り、下りの通信波信号の分波/合成を行う第2の分波/合成回路部19と、増幅器17,18a、18bとを備えるとともに、放送センター側の同軸ケーブル3を接続する第1の接続部14aと、TV受信機側の端末への第1群の同軸ケーブル3aを接続する接続部14bと、双方向通信を行うための端末側の第2群の同軸ケーブル3bを接続する接続部14cとを設けている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在有線ケーブルテレビジョン(以下CATVと略す)は、本来の放送波配信に加えて双方向データ通信を付加させ、インターネットの常時接続、高速通信、IP電話による電話料金不要等のサービスを提供し、急速に普及している。
【0003】
CATVの双方向通信サービスでは、図15に示すように例えば下り(放送センター側→端末側)の放送波の周波数帯域に含まれる下り信号DSに加え、上り信号US(端末側→センター側)を図15に示すように周波数割り当て、双方向通信を行う図16に示すシステムを用いている。
【0004】
このシステムでは放送センター1から各契約者宅2に対して同軸ケーブル3を宅内に設けてある双方向ブースタ装置4にセンター側接続部に保安器5を介して接続し、宅内では、双方向性ブースタ装置4の端末側接続部に分配器6を介して分配し、各分配配線の終端に設けたTVコンセント7を介してTV受信機8を接続したり、或いはCATV用モデム9のLANポートを介してパーソナルコンピュータ等のコンピュータ10を接続するとともに、CATV用モデム9内の分離回路(図示せず)を通じてTV受信機8を接続している。
【0005】
双方向性ブースタ装置4としては、図17に示すように放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続する接続部11aと、端末側(図15では分配器6)への同軸ケーブル3’を接続する接続部11bを有し、夫々の接続部11a、11bに分波/合成回路部12a、12bの入力端を接続することで、両分波/合成回路部12a、12b間に下り経路と上り経路とを形成し、下り経路側には下り信号DSを増幅する増幅器13aを、上り経路側には上り信号USを増幅する増幅器13bを挿入したものが用いられる。
【0006】
ところでこのシステムで問題となるのは、上り流合雑音である。特にネットワーク構成面では、図17に示すように放送センター1側では、各住戸2に設けた端末側からの上り信号が加算されるため、各端末からの雑音も合算され、通信に影響を与えることになる。
【0007】
そのため各双方向通信を使用しない端末(TVコンセント7、分配器6等)に上り信号USを阻止する高域通過フィルタ(図示せず)を予め挿入したり、或いはこの高域通過フィルタを宅内引き込み時に挿入することにで上り流合雑音の抑制を行っている。
【0008】
上記高域通過フィルタは、固定フィルタであって、上り信号USの帯域(10〜55MHz)以上の信号だけを通過させる働きをしているため、幹線系への上り信号帯の不要な雑音の混入を防ぐことになる。
【0009】
更に、端末側での対策としては、TVコンセント7として上記高域通過フィルタを内蔵し、外部スイッチで接続する場合と、接続しない場合とを切り換え可能としたものを用い、双方向通信を行いたい場所以外は、雑音の抑制を図るようにする方法もある。例えば図16の場合には双方向通信を行うCATV用モデム9を接続するTVコンセント7では上記高域通過フィルタを切り離し、TV受像機8のみを接続するTVコンセント7では上記高域通過フィルタを接続する。
【0010】
ところで、上記のような高域フィルタの接続を外部スイッチで設定するTVコンセント7を用いている場合、契約者自身が簡単に行えるようなものではなく、そのため双方向通信を行う端末の場所を変更する際には、最終的な確認をCATVサービス事業者が行った上で、実施しなければならないのが一般的で、非常に煩わしいと言う問題があった。
【0011】
一方、近年のインターネット普及状況から見て、増設や移設性に対応した商品が希求されているのに対して、上記の方法では、システムの安定性や品質確保のために、利便性を犠牲としている。
【0012】
一方上記流合雑音を低減するために、特許文献1に示されるように2つの分配器を対向配置して下り経路(高群下り回路)と、上り経路(低群上り回路)とに両端の接続部を分配し、下り経路に分岐器を挿入してその分岐器の出力端を片方向の伝送端子としてTV受像機を接続し、宅内側の分配器の出力端に双方向通信用の端子としてモデムを接続することで、TV受像機からの低群帯域の雑音を、放送センター側からの同軸ケーブルを接続する分配器で遮断する方法を採用し、下り経路若しくは分岐器の出力端に増幅器を接続した装置が提供されている。(例えば特許文献1)
また放送センター側の端子に入力された下り信号を第1の分波フィルタを通して下り側の増幅器により、また宅内側端子に入力された上り信号を第2の分波フィルタを通して上り側の増幅器により夫々増幅している双方向ブースタ装置において、下り側の増幅器に下り信号を2以上に分配又は分岐して出力する分配又は分岐器と下り専用の端子を設け、分配又は分岐器から出力される一方の下り信号を、宅内側端子に、他方を下り専用の端子に夫々出力し、下り専用にはTV受像機を、宅内側端子に双方向通信に用いるモデムを接続する双方向ブースタ装置が提供されている。(例えば特許文献2)
【0013】
【特許文献1】
特開2001−251600号公報(公報第6頁10欄第3行乃至第11行)
【特許文献2】
特開平9−083948号公報(図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の図17の従来例では、端末の移設や増設等に対して不便であり、また後者の従来例では双方向通信用の端末であるコンピュータへの入力信号が放送受信用端末であるTV受像機への入力信号から枝分かれて入力されるため、TV受像機からの雑音が双方向通信側へ影響を与える恐れがあった。
【0015】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、端末の移設や増設を簡易に行え、また放送受信用端末側の通信路と、双方向通信用の通信路とを完全に分離して接続することができ、放送受信用端末側からの雑音が双方向通信側に影響を与える恐れもなく、また放送センター側への上り流合雑音を抑制し、かつ安定させることができる双方向ブースタ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、1本の同軸ケーブルを介して、放送波信号と、双方向の通信波信号とを放送センター側と端末側との間で伝送するCATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置であって、
放送センター側からの下り方向の信号を第1の入出力端から入力して放送波信号と通信波信号とを分離して夫々を第1の出力端、第2の出力端より出力する手段と上り方向の通信波信号を第1の入力端から入力して第1の入出力端から放送センター側へ送出可能な信号に変換して出力する手段とを備えた第1の分波/合成回路部と、
第1の分波/合成回路部の第1の出力端から出力される放送波信号を増幅して、放送波信号受信端末へ第1の通信路を介して送る第1の増幅器と、
双方向通信用端末側との間で第2の通信路を介して双方向に伝送される通信波信号を第2の入出力端より入出力する手段と該第2の入出力端に第2の通信路を介して入力される上り方向の通信波信号を第3の出力端より出力するとともに、第2の入力端より入力する下り方向の通信波信号を上記第2の通信路を介して双方向通信用端末側へ送出可能な信号に変換して上記第2の入出力端から出力する手段を備えた第2の分波/合成回路部と、
該第1の分波/合成回路部から分離出力される下り方向の通信波信号を増幅して上記第2の分波/合成回路部の第2の入力端へ入力させる第2の増幅器と、
上記第2の分波/合成回路部の第3の出力端から出力される上り方向の通信波信号を増幅して上記第1の合成回路部の第1の入力端に入力させる第3の増幅器と、を備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が通信用平衡ケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端から出力される下り方向の通信波信号を通信用平衡ケーブルに対応する信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる通信用平衡ケーブルに対応する信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が光通信用の光ファイバーケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の光通信信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる光通信信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が電力線を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を電力線に重畳させる所定の電力線信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる電力線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が無線通信路を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の無線信号に変換して送信し、受信された無線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へへ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、上記第1,第2の分波/合成回路部及び第1〜第3の増幅器を少なくとも同一筐体内に内蔵し、第1の通信路、第2の通信路を構成するケーブルを接続する端子を備えていることを特徴とする。
【0022】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、第2の通信路のケーブルを接続する第1の端子と、該第1の端子に対して内部において通信路を形成し、上記第2の分波合成回路部の第2の入出力端へ接続する端子とを備えた補助ユニットを、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端に対して分離接続可能としたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明を以下実施形態により説明する。
【0024】
(実施形態1)
従来の双方向ブースタ装置には、上り信号USの周波数帯域(10〜55MHz)と下り信号DSの周波数帯域(70〜770MHz)を分波/合成する分波回路部12a、12b(図17参照)で、上り経路と、下り経路とを夫々形成して、夫々の経路に挿入した増幅器13a、13bで上り信号US/下り信号DS別の増幅を行なっていたが、本実施形態の双方向ブースタ装置4では、図1に示すように放送センター1(図4参照)側からの下りの信号から下りの通信波信号と放送波信号とを分離する機能を備えた第1の分波/合成回路部15と、上り、下りの通信波信号の分波/合成を行う第2の分波/合成回路部19と、第1乃至第3の増幅器17,18a、18bとを備えるとともに、放送センター1側の同軸ケーブル3を接続する接続部14aと、TV受信機側の端末への第1群の同軸ケーブル3aを接続する接続部14bと、双方向通信を行うための端末側の第2群の同軸ケーブル3bを接続する接続部14cとを設けてある。
【0025】
そして第1の分波/合成回路部15には放送センター1側の同軸ケーブル3が接続される接続部14aに接続する入出力端たる端子16aと、放送センター1側から伝送されてくる下りの信号を分離して得られた放送波信号を出力し、該放送波信号を増幅する増幅器17を介して接続部14bに接続する放送波信号側の第1の出力端たる端子16bと、同様に分離した下りの通信波信号を出力し、該通信波信号を増幅する下り用増幅器18aを介して第2の分波/合成回路部19の入力端に接続する第2の出力端たる端子16cと、第2の分波/合成回路部19の上りの通信波信号を出力する出力端に上り用増幅器18bを介して接続し、上りの通信波信号を入力する入力端たる端子16dとを備えている。
【0026】
第2の分波/合成回路部19は入出力端を接続部14cに接続することにより同軸ケーブル3bを介して宅内の双方向通信の端末に接続される。
【0027】
図2は第1の分波/合成回路部15の構成を示し、図示するように第1の分波/合成回路部15は、分配器22と二つの帯域制限フィルタ22a,22bと、高域通過フィルタ23とで構成され、分配器22により放送波信号側経路20aと、通信波信号側経路20bとに分配し、放送波経路に高域通過フィルタ23を挿入し、通信波信号側経路20bは端子16cに下りの通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ22aを介して接続する下り経路と、上りの通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ22bを介して端子16dに接続する上り経路とに分かれている。
【0028】
また第2の分波/合成回路部19は、図3に示すように二つの帯域制限フィルタ24a,24bで構成され、入力端と入出力端との間に、増幅器18bで適切なレベルに調整された上り方向の通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ24aを挿入し、出力端と入出力端との間に入出力端に入力される端末側からの下り方向の通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ24bを挿入してある。
【0029】
図4は本実施形態の双方向ブースタ装置4を用いたシステム例を示しており、双方向ブースタ装置4は、接続部14aに放送センター1側からの同軸ケーブル3を保安器5を介して接続し、また接続部14bに第1群の同軸ケーブル3aを介して分配器25aを接続し、更に分配器25aで分配された分配回路の終端に設けたTVコンセント7を介して放送受信用端末であるTV受像機8が接続される。
【0030】
また接続部14cには第2群の同軸ケーブル3bを介して分配器25bを接続し、更に分配器25bで分配された分配回路の終端に設けた接続器26を介してCATV用モデム9が接続され、このCATV用モデム9のLANポートにはコンピュータ10が接続される。
【0031】
このようにしてTV受像機8を接続する放送用の系統と、双方向通信用の端末側の系統を双方向ブースタ装置4で予め分離することで、従来のような端末の設置場所の変更があってもTVコンセント内のフィルタ接続設定を不要としている。
【0032】
而して放送センター1側から送られてくる放送波信号は、双方向ブースタ装置4内の第1の分波/合成回路部15で分波され、次段に接続された増幅器17にて適切な出力レベルに調整された後第1群の同軸ケーブル3aに送出され、各端末に送出される。
【0033】
一方、通信波信号は、第1の分波/合成回路部15と、上りの通信波信号/下りの通信波信号を適切なレベルに信号を調整するための増幅器18a、18bと、第2の分波/合成回路部19とで構成される通信波信号用のブースタ部を経て第2群の同軸ケーブル3bに接続される。
【0034】
ここで、第1の分波/合成回路部15では、放送波側の経路20aでは分配器21から出た通信波信号の上り帯域を高域通過フィルタ23(カットオフ周波数:70MHz)で阻止し、通信波信号側経路20bでは、上り側の周波数帯域のみを帯域制限フィルタ22bで通過させ、放送波信号帯にある通信波信号の下り周波数帯域を帯域制限フィルタ22aで通過させることで、放送波信号を阻止する。
【0035】
尚第1の分波/合成回路部15としては分配器21に替えて、図5に示すように分岐器27を用いて通信波信号の分波/合成をするようにしても勿論良い。
【0036】
(実施形態2)
上記実施形態1は単独で使用する双方向ブースタ装置4に係るものであったが、本実施形態は、実施形態1の双方向ブースタ装置4と同じ構成のブースタ回路4’にCATV用モデム9を具備して構成されるものである。
【0037】
つまり本実施形態では、ブースタ回路4’の接続部14cに同軸ケーブル3aを介して付設するCATV用モデム9を直接接続してある。
【0038】
本実施形態に用いるCATV用モデム9は宅内のコンピュータ10にイーサネット(R)に対応する10BASE−T用ケーブル28を介して接続するために、高周波の通信信号波に変調された信号及び変調した信号をイーサネット(R)の信号に変換する変換機能を備えた一般的なCATV用モデムを使用している。
【0039】
(実施形態3)
本実施形態は、図7に示すように双方向通信路として例えば100Mbps以上の通信速度に対応することができる光ファイバーケーブル29を用いたもので、ブースタ回路4’に光通信信号のための光通信信号変換装置31を具備して構成される。
【0040】
光通信信号変換装置31は、上記のCATV用モデム9と、電気−光変換装置30とを備え、電気−光変換装置30が、双方向通信用の端末からの光通信信号をイーサネット(R)信号に変換してCATV用モデム9へ送り、またCATV用モデム9からのイーサネット(R)信号を光通信信号に変換して光ファイバーケーブル29を介して送信するようになっている。
【0041】
本実施形態は、将来通信速度が高速化しても、光ファイバーケーブル29をそのまま利用することができ、新たに通信路を設置しなくても済む利点がある。また電気的障害(無線雑音、電気機器雑音等)の影響を受けることなく、安定した通信が可能となる。
【0042】
(実施形態4)
本実施形態は、図8に示すように双方向通信路として電力線32を用いる場合に対応したもので、ブースタ回路4’に電力線通信信号装置34を具備して構成される。
【0043】
電力線通信信号装置34は上記のCATV用モデム9と、電力線通信モデム33とを備え、電力線通信モデム33が、双方向通信用端末側から電力線32を通じて送られ来る電力線通信信号をイーサネット(R)信号に変換してCATV用モデム9へ送り、またCATV用モデム9からのイーサネット(R)信号を電力線通信信号に変換して電力線32上に重畳送信するようなっている。
【0044】
(実施形態5)
本実施形態は双方向通信路として無線LANのような電波無線の通信路を用いるもので、図9に示すようにブースタ回路4’に無線信号変換装置36を具備して構成される。
【0045】
無線信号変換装置36は図10に示すように上記のCATV用モデム9と無線装置35とを備えている。一方双方向通信用の端末であるコンピュータ10側に設けられた端末用無線装置37からの無線通信信号を無線装置35で受信し、この受信信号をイーサネット(R)信号に変換してCATV用モデム9へ送り、またCATV用モデム9からのイーサネット(R)信号を無線通信信号に変換して無線通信信号として端末用無線装置37へ送信するのである。
【0046】
(実施形態6)
本実施形態は、図4のシステムに対応するものであって、図4の各分配器25a、25bとともに、図6に示すようなブースタ回路4’を図11(a)(b)に示す規格化された一つの筐体50に内蔵してユニット化を図ったもので、盤内に配置したときに上側となる筐体50の主部50aの上面に分配器25bの通信波信号用の4つの分配出力端に夫々接続された4つの端子51を、また主部50aの前面から前方へ突出させている突出部50bの上面に分配器25aの放送波信号用の4つの分配出力端に夫々接続された端子52を横一列に露設し、また突出部50bの下面に放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続するための端子53、及びCS/BSのアンテナ側からのケーブルを接続するための端子54を露設している。
【0047】
尚筐体50内には電源回路などや、CS/BSの信号経路を接続するための回路を備えている。またSWは電源スイッチを示す。
【0048】
而して本実施形態では、双方向ブースタ装置4,各分配器25a、25bを筐体50に一体に設けることで、施工性が良くなり、夫々の端子51〜53に対応する同軸ケーブルを接続することで集中配線が行える。
【0049】
(実施形態7)
本実施形態は、上記4分配の分配器25a、25bに替えて8分配のものを使用するとともに、通信波信号用の分配器の各分配出力端に対応して接続されるCATV用モデム9を、各分配器(図示せず)及び図6に示すようなブースタ回路4’と共に図12に示す筐体60に内蔵してユニット化を図ったもので、各CATV用モデム9のLANポートに接続された8つの10BASE−T用コネクタ55を筐体60の片側前面に露設し、また筐体60の他方の片側前面中央に突出させた突出部60bの上面及び筐体60の主部60aの前面に放送波信号用の分配器の放送波信号用の分配出力に夫々接続された端子52を4つずつ、計8つを露出配設し、突出部50bの下面に放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続するための端子53、及びCS/BSのアンテナ側からのケーブルを接続するための端子54を露設してある。
【0050】
本実施形態の場合にはコンピュータ10のLAN通信ポートを10BASE−T用ケーブルを用いてコネクタ55に接続することで、CATV用モデム9の存在を意識することなく、使用できる。
【0051】
(実施形態8)
本実施形態は、図6に示すようなブースタ回路4’と放送波信号を8つに分配する分配器(図示せず)とを図13に示す一つの筐体70に内蔵してユニット化したもので、筐体70の前面中央に突出させた突出部70bの上面及び筐体70の主部70aの前面に分配器の放送波信号用の分配出力に夫々接続された端子52を4つずつ、計8つを露出配設し、突出部50bの下面に放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続するための端子53、及びCS/BSのアンテナ側からのケーブルを接続するための端子54を露設し、更に双方向ブースタ装置4の接続部14cに接続された端子56を露出してある。
【0052】
本実施形態の場合、TV受像機8のみを使用する場合には本ユニットのみを用い、双方向通信を行う場合には、図14に示すように筐体80の突出部80b下面に端子55に同時ケーブルで接続する端子57を露設し、突出部80aの上面に上記端子57に筐体80内で接続され、CATV用モデム9或いは分配器を接続するための端子58を露設した補助ユニットを使用する。 尚補助ユニットの筐体80内に分配器と分配出力に対応する複数の端子58を設けて良く、また各種信号変換装置を用いて、補助ユニットの筐体80内で信号を変換を行うようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、1本の同軸ケーブルを介して、放送波信号と、双方向の通信波信号とを放送センター側と端末側との間で伝送するCATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置であって、
放送センター側からの下り方向の信号を第1の入出力端から入力して放送波信号と通信波信号とを分離して夫々を第1の出力端、第2の出力端より出力する手段と上り方向の通信波信号を第1の入力端から入力して第1の入出力端から放送センター側へ送出可能な信号に変換して出力する手段とを備えた第1の分波/合成回路部と、
第1の分波/合成回路部の第1の出力端から出力される放送波信号を増幅して、放送波信号受信端末へ第1の通信路を介して送る第1の増幅器と、
双方向通信用端末側との間で第2の通信路を介して双方向に伝送される通信波信号を第2の入出力端より入出力する手段と該第2の入出力端に第2の通信路を介して入力される上り方向の通信波信号を第3の出力端より出力するとともに、第2の入力端より入力する下り方向の通信波信号を上記第2の通信路を介して双方向通信用端末側へ送出可能な信号に変換して上記第2の入出力端から出力する手段を備えた第2の分波/合成回路部と、
該第1の分波/合成回路部から分離出力される下り方向の通信波信号を増幅して上記第2の分波/合成回路部の第2の入力端へ入力させる第2の増幅器と、
上記第2の分波/合成回路部の第3の出力端から出力される上り方向の通信波信号を増幅して上記第1の合成回路部の第1の入力端に入力させる第3の増幅器と、を備えているので、通信波信号と、放送波信号とを完全に分離することができ、そのため放送受信用端末に対応する通信路と、双方向通信用端末に対応する通信路とが夫々専用の通信路となり、そのため流合雑音のための設定処理などが不要となって、夫々の端末の移設や増設が簡易に行え、更にまた放送受信用端末側からの雑音が双方向通信に影響を与え、更に放送センター側への上り流合雑音を抑制し、かつ安定させることができるという効果がある。
【0054】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が通信用平衡ケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端から出力される下り方向の通信波信号を通信用平衡ケーブルに対応する信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる通信用平衡ケーブルに対応する信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備しているので、LANへの接続が容易にでき、そのため既設のLANのケーブルを利用することで、配線工事を不要にでき、またユーザー自身での配線も容易になり、更に双方向通信用端末の配置の自由度も高くなるという効果がある。
【0055】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が光通信用の光ファイバーケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の光通信信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる光通信信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備しているので、双方向通信が電気的障害(無線雑音、電気機器雑音など)の影響が軽減でき、しかも将来的に通信速度の高速化が進む場合にあっても、改め通信路を設ける必要がなく、そのまま使用することが可能となるという効果がある。
【0056】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が電力線を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を電力線に重畳させる所定の電力線信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる電力線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備しているので、通信路用のケーブルが先行配線されていない住宅に対しても、既設の電力線を用いて簡単に双方向通信のためのシステムを構築できる上に、双方向通信用端末の配置の自由度が高いという効果がある。
【0057】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が無線通信路を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の無線信号に変換して送信し、受信された無線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へへ入力させる信号変換手段を具備しているので、通信路のケーブルを配線する必要がなく、そのため省施工が図れ、しかも無線信号が送受信できる位置であれば、双方向通信用端末の配置が自由にでき、配置変更や、増設の際の利便性も向上するという効果がある。
【0058】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、上記第1,第2の分波/合成回路部及び第1〜第3の増幅器を少なくとも同一筐体内に内蔵し、第1の通信路、第2の通信路を構成するケーブルを接続する端子を備えているので、通信路を構成するケーブルを集中接続することができ、そのため配線の省スペース化と、ケーブルの引きまわし等の紛らわしい施工を必要とせず、省施工化が図れるという効果がある。
【0059】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、第2の通信路のケーブルを接続する第1の端子と、該第1の端子に対して内部において通信路を形成し、上記第2の分波合成回路部の第2の入出力端へ接続する端子とを備えた補助ユニットを、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端に対して分離接続可能としたので、各種信号路に対する対応を簡単に行うことができ、各種信号変換手段を用意すすることで、用途や環境に対応したシステム構成の変更が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の構成図である。
【図2】同上に用いる第1の分波/合成回路部の構成図である。
【図3】同上に用いる第2の分波/合成回路部の構成図である。
【図4】同上を使用したシステム構成図である。
【図5】同上に用いる第1の分波/合成回路部の別の例の構成図である。
【図6】実施形態2の構成図である。
【図7】実施形態3の構成図である。
【図8】実施形態4の構成図である。
【図9】実施形態5を用いたシステム構成図である。
【図10】同上の構成図である。
【図11】(a)は実施形態6の正面図である。
(b)は同上の側面図である。
【図12】実施形態7の正面図である。
【図13】実施形態8の正面図である。
【図14】実施形態8に用いる補助ユニットの正面図である。
【図15】CATV双方向通信サービスシステムが用いる周波数割り当て説明図である。
【図16】従来例を用いたシステム構成図である。
【図17】同上の構成図である。
【符号の説明】
3,3a,3b 同軸ケーブル
4 双方向ブースタ装置
14a〜14c 接続部
15 第1の分波/合成回路部
16a〜16d 端子
17、18a、18b 増幅器
19 第2の分波/合成回路部
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在有線ケーブルテレビジョン(以下CATVと略す)は、本来の放送波配信に加えて双方向データ通信を付加させ、インターネットの常時接続、高速通信、IP電話による電話料金不要等のサービスを提供し、急速に普及している。
【0003】
CATVの双方向通信サービスでは、図15に示すように例えば下り(放送センター側→端末側)の放送波の周波数帯域に含まれる下り信号DSに加え、上り信号US(端末側→センター側)を図15に示すように周波数割り当て、双方向通信を行う図16に示すシステムを用いている。
【0004】
このシステムでは放送センター1から各契約者宅2に対して同軸ケーブル3を宅内に設けてある双方向ブースタ装置4にセンター側接続部に保安器5を介して接続し、宅内では、双方向性ブースタ装置4の端末側接続部に分配器6を介して分配し、各分配配線の終端に設けたTVコンセント7を介してTV受信機8を接続したり、或いはCATV用モデム9のLANポートを介してパーソナルコンピュータ等のコンピュータ10を接続するとともに、CATV用モデム9内の分離回路(図示せず)を通じてTV受信機8を接続している。
【0005】
双方向性ブースタ装置4としては、図17に示すように放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続する接続部11aと、端末側(図15では分配器6)への同軸ケーブル3’を接続する接続部11bを有し、夫々の接続部11a、11bに分波/合成回路部12a、12bの入力端を接続することで、両分波/合成回路部12a、12b間に下り経路と上り経路とを形成し、下り経路側には下り信号DSを増幅する増幅器13aを、上り経路側には上り信号USを増幅する増幅器13bを挿入したものが用いられる。
【0006】
ところでこのシステムで問題となるのは、上り流合雑音である。特にネットワーク構成面では、図17に示すように放送センター1側では、各住戸2に設けた端末側からの上り信号が加算されるため、各端末からの雑音も合算され、通信に影響を与えることになる。
【0007】
そのため各双方向通信を使用しない端末(TVコンセント7、分配器6等)に上り信号USを阻止する高域通過フィルタ(図示せず)を予め挿入したり、或いはこの高域通過フィルタを宅内引き込み時に挿入することにで上り流合雑音の抑制を行っている。
【0008】
上記高域通過フィルタは、固定フィルタであって、上り信号USの帯域(10〜55MHz)以上の信号だけを通過させる働きをしているため、幹線系への上り信号帯の不要な雑音の混入を防ぐことになる。
【0009】
更に、端末側での対策としては、TVコンセント7として上記高域通過フィルタを内蔵し、外部スイッチで接続する場合と、接続しない場合とを切り換え可能としたものを用い、双方向通信を行いたい場所以外は、雑音の抑制を図るようにする方法もある。例えば図16の場合には双方向通信を行うCATV用モデム9を接続するTVコンセント7では上記高域通過フィルタを切り離し、TV受像機8のみを接続するTVコンセント7では上記高域通過フィルタを接続する。
【0010】
ところで、上記のような高域フィルタの接続を外部スイッチで設定するTVコンセント7を用いている場合、契約者自身が簡単に行えるようなものではなく、そのため双方向通信を行う端末の場所を変更する際には、最終的な確認をCATVサービス事業者が行った上で、実施しなければならないのが一般的で、非常に煩わしいと言う問題があった。
【0011】
一方、近年のインターネット普及状況から見て、増設や移設性に対応した商品が希求されているのに対して、上記の方法では、システムの安定性や品質確保のために、利便性を犠牲としている。
【0012】
一方上記流合雑音を低減するために、特許文献1に示されるように2つの分配器を対向配置して下り経路(高群下り回路)と、上り経路(低群上り回路)とに両端の接続部を分配し、下り経路に分岐器を挿入してその分岐器の出力端を片方向の伝送端子としてTV受像機を接続し、宅内側の分配器の出力端に双方向通信用の端子としてモデムを接続することで、TV受像機からの低群帯域の雑音を、放送センター側からの同軸ケーブルを接続する分配器で遮断する方法を採用し、下り経路若しくは分岐器の出力端に増幅器を接続した装置が提供されている。(例えば特許文献1)
また放送センター側の端子に入力された下り信号を第1の分波フィルタを通して下り側の増幅器により、また宅内側端子に入力された上り信号を第2の分波フィルタを通して上り側の増幅器により夫々増幅している双方向ブースタ装置において、下り側の増幅器に下り信号を2以上に分配又は分岐して出力する分配又は分岐器と下り専用の端子を設け、分配又は分岐器から出力される一方の下り信号を、宅内側端子に、他方を下り専用の端子に夫々出力し、下り専用にはTV受像機を、宅内側端子に双方向通信に用いるモデムを接続する双方向ブースタ装置が提供されている。(例えば特許文献2)
【0013】
【特許文献1】
特開2001−251600号公報(公報第6頁10欄第3行乃至第11行)
【特許文献2】
特開平9−083948号公報(図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の図17の従来例では、端末の移設や増設等に対して不便であり、また後者の従来例では双方向通信用の端末であるコンピュータへの入力信号が放送受信用端末であるTV受像機への入力信号から枝分かれて入力されるため、TV受像機からの雑音が双方向通信側へ影響を与える恐れがあった。
【0015】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、端末の移設や増設を簡易に行え、また放送受信用端末側の通信路と、双方向通信用の通信路とを完全に分離して接続することができ、放送受信用端末側からの雑音が双方向通信側に影響を与える恐れもなく、また放送センター側への上り流合雑音を抑制し、かつ安定させることができる双方向ブースタ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、1本の同軸ケーブルを介して、放送波信号と、双方向の通信波信号とを放送センター側と端末側との間で伝送するCATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置であって、
放送センター側からの下り方向の信号を第1の入出力端から入力して放送波信号と通信波信号とを分離して夫々を第1の出力端、第2の出力端より出力する手段と上り方向の通信波信号を第1の入力端から入力して第1の入出力端から放送センター側へ送出可能な信号に変換して出力する手段とを備えた第1の分波/合成回路部と、
第1の分波/合成回路部の第1の出力端から出力される放送波信号を増幅して、放送波信号受信端末へ第1の通信路を介して送る第1の増幅器と、
双方向通信用端末側との間で第2の通信路を介して双方向に伝送される通信波信号を第2の入出力端より入出力する手段と該第2の入出力端に第2の通信路を介して入力される上り方向の通信波信号を第3の出力端より出力するとともに、第2の入力端より入力する下り方向の通信波信号を上記第2の通信路を介して双方向通信用端末側へ送出可能な信号に変換して上記第2の入出力端から出力する手段を備えた第2の分波/合成回路部と、
該第1の分波/合成回路部から分離出力される下り方向の通信波信号を増幅して上記第2の分波/合成回路部の第2の入力端へ入力させる第2の増幅器と、
上記第2の分波/合成回路部の第3の出力端から出力される上り方向の通信波信号を増幅して上記第1の合成回路部の第1の入力端に入力させる第3の増幅器と、を備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が通信用平衡ケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端から出力される下り方向の通信波信号を通信用平衡ケーブルに対応する信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる通信用平衡ケーブルに対応する信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が光通信用の光ファイバーケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の光通信信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる光通信信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が電力線を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を電力線に重畳させる所定の電力線信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる電力線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、上記第2の通信路が無線通信路を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の無線信号に変換して送信し、受信された無線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へへ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、上記第1,第2の分波/合成回路部及び第1〜第3の増幅器を少なくとも同一筐体内に内蔵し、第1の通信路、第2の通信路を構成するケーブルを接続する端子を備えていることを特徴とする。
【0022】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、第2の通信路のケーブルを接続する第1の端子と、該第1の端子に対して内部において通信路を形成し、上記第2の分波合成回路部の第2の入出力端へ接続する端子とを備えた補助ユニットを、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端に対して分離接続可能としたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明を以下実施形態により説明する。
【0024】
(実施形態1)
従来の双方向ブースタ装置には、上り信号USの周波数帯域(10〜55MHz)と下り信号DSの周波数帯域(70〜770MHz)を分波/合成する分波回路部12a、12b(図17参照)で、上り経路と、下り経路とを夫々形成して、夫々の経路に挿入した増幅器13a、13bで上り信号US/下り信号DS別の増幅を行なっていたが、本実施形態の双方向ブースタ装置4では、図1に示すように放送センター1(図4参照)側からの下りの信号から下りの通信波信号と放送波信号とを分離する機能を備えた第1の分波/合成回路部15と、上り、下りの通信波信号の分波/合成を行う第2の分波/合成回路部19と、第1乃至第3の増幅器17,18a、18bとを備えるとともに、放送センター1側の同軸ケーブル3を接続する接続部14aと、TV受信機側の端末への第1群の同軸ケーブル3aを接続する接続部14bと、双方向通信を行うための端末側の第2群の同軸ケーブル3bを接続する接続部14cとを設けてある。
【0025】
そして第1の分波/合成回路部15には放送センター1側の同軸ケーブル3が接続される接続部14aに接続する入出力端たる端子16aと、放送センター1側から伝送されてくる下りの信号を分離して得られた放送波信号を出力し、該放送波信号を増幅する増幅器17を介して接続部14bに接続する放送波信号側の第1の出力端たる端子16bと、同様に分離した下りの通信波信号を出力し、該通信波信号を増幅する下り用増幅器18aを介して第2の分波/合成回路部19の入力端に接続する第2の出力端たる端子16cと、第2の分波/合成回路部19の上りの通信波信号を出力する出力端に上り用増幅器18bを介して接続し、上りの通信波信号を入力する入力端たる端子16dとを備えている。
【0026】
第2の分波/合成回路部19は入出力端を接続部14cに接続することにより同軸ケーブル3bを介して宅内の双方向通信の端末に接続される。
【0027】
図2は第1の分波/合成回路部15の構成を示し、図示するように第1の分波/合成回路部15は、分配器22と二つの帯域制限フィルタ22a,22bと、高域通過フィルタ23とで構成され、分配器22により放送波信号側経路20aと、通信波信号側経路20bとに分配し、放送波経路に高域通過フィルタ23を挿入し、通信波信号側経路20bは端子16cに下りの通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ22aを介して接続する下り経路と、上りの通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ22bを介して端子16dに接続する上り経路とに分かれている。
【0028】
また第2の分波/合成回路部19は、図3に示すように二つの帯域制限フィルタ24a,24bで構成され、入力端と入出力端との間に、増幅器18bで適切なレベルに調整された上り方向の通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ24aを挿入し、出力端と入出力端との間に入出力端に入力される端末側からの下り方向の通信波信号の帯域制限を図る帯域制限フィルタ24bを挿入してある。
【0029】
図4は本実施形態の双方向ブースタ装置4を用いたシステム例を示しており、双方向ブースタ装置4は、接続部14aに放送センター1側からの同軸ケーブル3を保安器5を介して接続し、また接続部14bに第1群の同軸ケーブル3aを介して分配器25aを接続し、更に分配器25aで分配された分配回路の終端に設けたTVコンセント7を介して放送受信用端末であるTV受像機8が接続される。
【0030】
また接続部14cには第2群の同軸ケーブル3bを介して分配器25bを接続し、更に分配器25bで分配された分配回路の終端に設けた接続器26を介してCATV用モデム9が接続され、このCATV用モデム9のLANポートにはコンピュータ10が接続される。
【0031】
このようにしてTV受像機8を接続する放送用の系統と、双方向通信用の端末側の系統を双方向ブースタ装置4で予め分離することで、従来のような端末の設置場所の変更があってもTVコンセント内のフィルタ接続設定を不要としている。
【0032】
而して放送センター1側から送られてくる放送波信号は、双方向ブースタ装置4内の第1の分波/合成回路部15で分波され、次段に接続された増幅器17にて適切な出力レベルに調整された後第1群の同軸ケーブル3aに送出され、各端末に送出される。
【0033】
一方、通信波信号は、第1の分波/合成回路部15と、上りの通信波信号/下りの通信波信号を適切なレベルに信号を調整するための増幅器18a、18bと、第2の分波/合成回路部19とで構成される通信波信号用のブースタ部を経て第2群の同軸ケーブル3bに接続される。
【0034】
ここで、第1の分波/合成回路部15では、放送波側の経路20aでは分配器21から出た通信波信号の上り帯域を高域通過フィルタ23(カットオフ周波数:70MHz)で阻止し、通信波信号側経路20bでは、上り側の周波数帯域のみを帯域制限フィルタ22bで通過させ、放送波信号帯にある通信波信号の下り周波数帯域を帯域制限フィルタ22aで通過させることで、放送波信号を阻止する。
【0035】
尚第1の分波/合成回路部15としては分配器21に替えて、図5に示すように分岐器27を用いて通信波信号の分波/合成をするようにしても勿論良い。
【0036】
(実施形態2)
上記実施形態1は単独で使用する双方向ブースタ装置4に係るものであったが、本実施形態は、実施形態1の双方向ブースタ装置4と同じ構成のブースタ回路4’にCATV用モデム9を具備して構成されるものである。
【0037】
つまり本実施形態では、ブースタ回路4’の接続部14cに同軸ケーブル3aを介して付設するCATV用モデム9を直接接続してある。
【0038】
本実施形態に用いるCATV用モデム9は宅内のコンピュータ10にイーサネット(R)に対応する10BASE−T用ケーブル28を介して接続するために、高周波の通信信号波に変調された信号及び変調した信号をイーサネット(R)の信号に変換する変換機能を備えた一般的なCATV用モデムを使用している。
【0039】
(実施形態3)
本実施形態は、図7に示すように双方向通信路として例えば100Mbps以上の通信速度に対応することができる光ファイバーケーブル29を用いたもので、ブースタ回路4’に光通信信号のための光通信信号変換装置31を具備して構成される。
【0040】
光通信信号変換装置31は、上記のCATV用モデム9と、電気−光変換装置30とを備え、電気−光変換装置30が、双方向通信用の端末からの光通信信号をイーサネット(R)信号に変換してCATV用モデム9へ送り、またCATV用モデム9からのイーサネット(R)信号を光通信信号に変換して光ファイバーケーブル29を介して送信するようになっている。
【0041】
本実施形態は、将来通信速度が高速化しても、光ファイバーケーブル29をそのまま利用することができ、新たに通信路を設置しなくても済む利点がある。また電気的障害(無線雑音、電気機器雑音等)の影響を受けることなく、安定した通信が可能となる。
【0042】
(実施形態4)
本実施形態は、図8に示すように双方向通信路として電力線32を用いる場合に対応したもので、ブースタ回路4’に電力線通信信号装置34を具備して構成される。
【0043】
電力線通信信号装置34は上記のCATV用モデム9と、電力線通信モデム33とを備え、電力線通信モデム33が、双方向通信用端末側から電力線32を通じて送られ来る電力線通信信号をイーサネット(R)信号に変換してCATV用モデム9へ送り、またCATV用モデム9からのイーサネット(R)信号を電力線通信信号に変換して電力線32上に重畳送信するようなっている。
【0044】
(実施形態5)
本実施形態は双方向通信路として無線LANのような電波無線の通信路を用いるもので、図9に示すようにブースタ回路4’に無線信号変換装置36を具備して構成される。
【0045】
無線信号変換装置36は図10に示すように上記のCATV用モデム9と無線装置35とを備えている。一方双方向通信用の端末であるコンピュータ10側に設けられた端末用無線装置37からの無線通信信号を無線装置35で受信し、この受信信号をイーサネット(R)信号に変換してCATV用モデム9へ送り、またCATV用モデム9からのイーサネット(R)信号を無線通信信号に変換して無線通信信号として端末用無線装置37へ送信するのである。
【0046】
(実施形態6)
本実施形態は、図4のシステムに対応するものであって、図4の各分配器25a、25bとともに、図6に示すようなブースタ回路4’を図11(a)(b)に示す規格化された一つの筐体50に内蔵してユニット化を図ったもので、盤内に配置したときに上側となる筐体50の主部50aの上面に分配器25bの通信波信号用の4つの分配出力端に夫々接続された4つの端子51を、また主部50aの前面から前方へ突出させている突出部50bの上面に分配器25aの放送波信号用の4つの分配出力端に夫々接続された端子52を横一列に露設し、また突出部50bの下面に放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続するための端子53、及びCS/BSのアンテナ側からのケーブルを接続するための端子54を露設している。
【0047】
尚筐体50内には電源回路などや、CS/BSの信号経路を接続するための回路を備えている。またSWは電源スイッチを示す。
【0048】
而して本実施形態では、双方向ブースタ装置4,各分配器25a、25bを筐体50に一体に設けることで、施工性が良くなり、夫々の端子51〜53に対応する同軸ケーブルを接続することで集中配線が行える。
【0049】
(実施形態7)
本実施形態は、上記4分配の分配器25a、25bに替えて8分配のものを使用するとともに、通信波信号用の分配器の各分配出力端に対応して接続されるCATV用モデム9を、各分配器(図示せず)及び図6に示すようなブースタ回路4’と共に図12に示す筐体60に内蔵してユニット化を図ったもので、各CATV用モデム9のLANポートに接続された8つの10BASE−T用コネクタ55を筐体60の片側前面に露設し、また筐体60の他方の片側前面中央に突出させた突出部60bの上面及び筐体60の主部60aの前面に放送波信号用の分配器の放送波信号用の分配出力に夫々接続された端子52を4つずつ、計8つを露出配設し、突出部50bの下面に放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続するための端子53、及びCS/BSのアンテナ側からのケーブルを接続するための端子54を露設してある。
【0050】
本実施形態の場合にはコンピュータ10のLAN通信ポートを10BASE−T用ケーブルを用いてコネクタ55に接続することで、CATV用モデム9の存在を意識することなく、使用できる。
【0051】
(実施形態8)
本実施形態は、図6に示すようなブースタ回路4’と放送波信号を8つに分配する分配器(図示せず)とを図13に示す一つの筐体70に内蔵してユニット化したもので、筐体70の前面中央に突出させた突出部70bの上面及び筐体70の主部70aの前面に分配器の放送波信号用の分配出力に夫々接続された端子52を4つずつ、計8つを露出配設し、突出部50bの下面に放送センター1側からの同軸ケーブル3を接続するための端子53、及びCS/BSのアンテナ側からのケーブルを接続するための端子54を露設し、更に双方向ブースタ装置4の接続部14cに接続された端子56を露出してある。
【0052】
本実施形態の場合、TV受像機8のみを使用する場合には本ユニットのみを用い、双方向通信を行う場合には、図14に示すように筐体80の突出部80b下面に端子55に同時ケーブルで接続する端子57を露設し、突出部80aの上面に上記端子57に筐体80内で接続され、CATV用モデム9或いは分配器を接続するための端子58を露設した補助ユニットを使用する。 尚補助ユニットの筐体80内に分配器と分配出力に対応する複数の端子58を設けて良く、また各種信号変換装置を用いて、補助ユニットの筐体80内で信号を変換を行うようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、1本の同軸ケーブルを介して、放送波信号と、双方向の通信波信号とを放送センター側と端末側との間で伝送するCATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置であって、
放送センター側からの下り方向の信号を第1の入出力端から入力して放送波信号と通信波信号とを分離して夫々を第1の出力端、第2の出力端より出力する手段と上り方向の通信波信号を第1の入力端から入力して第1の入出力端から放送センター側へ送出可能な信号に変換して出力する手段とを備えた第1の分波/合成回路部と、
第1の分波/合成回路部の第1の出力端から出力される放送波信号を増幅して、放送波信号受信端末へ第1の通信路を介して送る第1の増幅器と、
双方向通信用端末側との間で第2の通信路を介して双方向に伝送される通信波信号を第2の入出力端より入出力する手段と該第2の入出力端に第2の通信路を介して入力される上り方向の通信波信号を第3の出力端より出力するとともに、第2の入力端より入力する下り方向の通信波信号を上記第2の通信路を介して双方向通信用端末側へ送出可能な信号に変換して上記第2の入出力端から出力する手段を備えた第2の分波/合成回路部と、
該第1の分波/合成回路部から分離出力される下り方向の通信波信号を増幅して上記第2の分波/合成回路部の第2の入力端へ入力させる第2の増幅器と、
上記第2の分波/合成回路部の第3の出力端から出力される上り方向の通信波信号を増幅して上記第1の合成回路部の第1の入力端に入力させる第3の増幅器と、を備えているので、通信波信号と、放送波信号とを完全に分離することができ、そのため放送受信用端末に対応する通信路と、双方向通信用端末に対応する通信路とが夫々専用の通信路となり、そのため流合雑音のための設定処理などが不要となって、夫々の端末の移設や増設が簡易に行え、更にまた放送受信用端末側からの雑音が双方向通信に影響を与え、更に放送センター側への上り流合雑音を抑制し、かつ安定させることができるという効果がある。
【0054】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が通信用平衡ケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端から出力される下り方向の通信波信号を通信用平衡ケーブルに対応する信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる通信用平衡ケーブルに対応する信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備しているので、LANへの接続が容易にでき、そのため既設のLANのケーブルを利用することで、配線工事を不要にでき、またユーザー自身での配線も容易になり、更に双方向通信用端末の配置の自由度も高くなるという効果がある。
【0055】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が光通信用の光ファイバーケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の光通信信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる光通信信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備しているので、双方向通信が電気的障害(無線雑音、電気機器雑音など)の影響が軽減でき、しかも将来的に通信速度の高速化が進む場合にあっても、改め通信路を設ける必要がなく、そのまま使用することが可能となるという効果がある。
【0056】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が電力線を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を電力線に重畳させる所定の電力線信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる電力線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備しているので、通信路用のケーブルが先行配線されていない住宅に対しても、既設の電力線を用いて簡単に双方向通信のためのシステムを構築できる上に、双方向通信用端末の配置の自由度が高いという効果がある。
【0057】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記第2の通信路が無線通信路を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の無線信号に変換して送信し、受信された無線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へへ入力させる信号変換手段を具備しているので、通信路のケーブルを配線する必要がなく、そのため省施工が図れ、しかも無線信号が送受信できる位置であれば、双方向通信用端末の配置が自由にでき、配置変更や、増設の際の利便性も向上するという効果がある。
【0058】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、上記第1,第2の分波/合成回路部及び第1〜第3の増幅器を少なくとも同一筐体内に内蔵し、第1の通信路、第2の通信路を構成するケーブルを接続する端子を備えているので、通信路を構成するケーブルを集中接続することができ、そのため配線の省スペース化と、ケーブルの引きまわし等の紛らわしい施工を必要とせず、省施工化が図れるという効果がある。
【0059】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、第2の通信路のケーブルを接続する第1の端子と、該第1の端子に対して内部において通信路を形成し、上記第2の分波合成回路部の第2の入出力端へ接続する端子とを備えた補助ユニットを、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端に対して分離接続可能としたので、各種信号路に対する対応を簡単に行うことができ、各種信号変換手段を用意すすることで、用途や環境に対応したシステム構成の変更が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の構成図である。
【図2】同上に用いる第1の分波/合成回路部の構成図である。
【図3】同上に用いる第2の分波/合成回路部の構成図である。
【図4】同上を使用したシステム構成図である。
【図5】同上に用いる第1の分波/合成回路部の別の例の構成図である。
【図6】実施形態2の構成図である。
【図7】実施形態3の構成図である。
【図8】実施形態4の構成図である。
【図9】実施形態5を用いたシステム構成図である。
【図10】同上の構成図である。
【図11】(a)は実施形態6の正面図である。
(b)は同上の側面図である。
【図12】実施形態7の正面図である。
【図13】実施形態8の正面図である。
【図14】実施形態8に用いる補助ユニットの正面図である。
【図15】CATV双方向通信サービスシステムが用いる周波数割り当て説明図である。
【図16】従来例を用いたシステム構成図である。
【図17】同上の構成図である。
【符号の説明】
3,3a,3b 同軸ケーブル
4 双方向ブースタ装置
14a〜14c 接続部
15 第1の分波/合成回路部
16a〜16d 端子
17、18a、18b 増幅器
19 第2の分波/合成回路部
Claims (7)
- 1本の同軸ケーブルを介して、放送波信号と、双方向の通信波信号とを放送センター側と端末側との間で伝送するCATV双方向通信サービスシステムに用いる双方向ブースタ装置であって、
放送センター側からの下り方向の信号を第1の入出力端から入力して放送波信号と通信波信号とを分離して夫々を第1の出力端、第2の出力端より出力する手段と上り方向の通信波信号を第1の入力端から入力して第1の入出力端から放送センター側へ送出可能な信号に変換して出力する手段とを備えた第1の分波/合成回路部と、
第1の分波/合成回路部の第1の出力端から出力される放送波信号を増幅して、放送波信号受信端末へ第1の通信路を介して送る第1の増幅器と、
双方向通信用端末側との間で第2の通信路を介して双方向に伝送される通信波信号を第2の入出力端より入出力する手段と該第2の入出力端に第2の通信路を介して入力される上り方向の通信波信号を第3の出力端より出力するとともに、第2の入力端より入力する下り方向の通信波信号を上記第2の通信路を介して双方向通信用端末側へ送出可能な信号に変換して上記第2の入出力端から出力する手段を備えた第2の分波/合成回路部と、
該第1の分波/合成回路部から分離出力される下り方向の通信波信号を増幅して上記第2の分波/合成回路部の第2の入力端へ入力させる第2の増幅器と、
上記第2の分波/合成回路部の第3の出力端から出力される上り方向の通信波信号を増幅して上記第1の合成回路部の第1の入力端に入力させる第3の増幅器と、を備えていることを特徴とする双方向ブースタ装置。 - 上記第2の通信路が通信用平衡ケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端から出力される下り方向の通信波信号を通信用平衡ケーブルに対応する信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる通信用平衡ケーブルに対応する信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の双方向ブースタ装置。
- 上記第2の通信路が光通信用の光ファイバーケーブルを用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の光通信信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる光通信信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の双方向ブースタ装置。
- 上記第2の通信路が電力線を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を電力線に重畳させる所定の電力線信号に変換し、上記第2の通信路を介して送られてくる電力線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の双方向ブースタ装置。
- 上記第2の通信路が無線通信路を用いた通信路であって、上記第2の分波/合成回路部の入出力端子から出力される下り方向の通信波信号を所定の無線信号に変換して送信し、受信された無線信号をCATV双方向通信サービスシステムに用いる通信波信号に変換して上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端へ入力させる信号変換手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の双方向ブースタ装置。
- 上記第1,第2の分波/合成回路部及び第1〜第3の増幅器を少なくとも同一筐体内に内蔵し、第1の通信路、第2の通信路を構成するケーブルを接続する端子を備えていることを特徴とする請求項1記載の双方向ブースタ装置。
- 第2の通信路のケーブルを接続する第1の端子と、該第1の端子に対して内部において通信路を形成し、上記第2の分波合成回路部の第2の入出力端へ接続する端子とを備えた補助ユニットを、上記第2の分波/合成回路部の第2の入出力端に対して分離接続可能としたことを特徴とする請求項1記載の双方向ブースタ装置。
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JP2006270872A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 双方向通信用セットトップボックスのフロントエンド装置 |
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-
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- 2002-11-28 JP JP2002346339A patent/JP2004180163A/ja not_active Withdrawn
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