JP2004178790A - デイスク装置、ヘッド退避方法及びヘッドアクチュエータ制御回路 - Google Patents

デイスク装置、ヘッド退避方法及びヘッドアクチュエータ制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】電源切断時に、ヘッドをデイスクとは異なる格納位置に退避するヘッド退避方法において、電源切断時に、ヘッドの位置、速度にかかわらず、安定なアンロード動作を行う。
【解決手段】電源切断時に、ヘッド(16)をランプ(20)と逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させる。電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止できる。又、所定位置から定電圧駆動でヘッドをアンロードさせる。ヘッドが一定速度でランプと接触し、ランプを乗り上げるため、接触力が過大となり、アームが傾き、ヘッドが磁気デイスクに接触して、損傷することを防止して、確実にアンロードできる。これにより、信頼性の高い磁気デイスク装置が実現できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、デイスクの読み取り/書込みを行うヘッドを、電源切断時に、格納位置に退避するデイスク装置、ヘッド退避方法及びヘッドアクチュエータ制御回路に関する。
磁気デイスクドライブでは、動作中には、スピンドルモーターによって磁気メディア(磁気デイスク)が回転しており、ヘッドが磁気メディア上で浮上している。この状態で、電源の切断が発生すると、ヘッドの退避動作が行われる。電源が切断されると、ヘッドを移動するVCMのドライバに対して、電源からの電力供給が絶たれた状態であるので、ヘッドを退避するためのエネルギーは、電源以外のものを利用する必要がある。
電源以外のエネルギーの例としては、スピンドルモーターの回転エネルギーを電力して用い、VCMを駆動し,ヘッドを退避する方法(SPM BEMF整流)や、通電時、キャパシタを含む蓄電池などに電力を蓄え、電源断時にこれを用いて,VCMを駆動し、ヘッドを退避する方法等が挙げられる。
前者の方法は、現在主流の方式であり、頻繁に用いられる。後者の方法は、スピンドルモーターの回転エネルギーではなく、電気的に替えられたエネルギーを利用するものであり、スピンドルモーターに蓄えられるエネルギーが十分でない小径媒体を用いるデイスク装置などで適用されている。
ところで、デイスクの記録密度の向上に伴い、ヘッドの浮上高が年々低くなってきている。このため、従来主流であったCSS(Contact Start Stop)方式に必要なメディアとスライダが吸着することを防止するためのCSSゾーンの面粗さとヘッドスライダの浮上とを両立することが困難になってきている。
この問題を解決する手段として、ヘッドのロード、アンロード方式が採用された。ところが、ロード、アンロード方式は、CSS方式の装置と異なり、ヘッドの退避完了直前で、ランプを登りきるだけの動作が必要となってくる。一般的にランプを安定に登るためには、一定範囲の初速度と、力で、ランプに突入することが必要である。
ところが、電源切断はいつ発生するか予測不可能である。たとえば、デイスクのアウターゾーンでトラックフォローイング中、デイスクのインナーゾーンでトラックフォローイング中、もしくは、アウター/インナーに向かってシーク中等、ヘッドの位置、そのときの速度は限定できず、大きな幅を持つことになり、このことは安定したヘッドの退避動作の妨げとなる。
この問題の解決するため、従来、図19乃至図21に示すヘッド退避方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図19に示すように、磁気デイスクドライブ100は、スピンドルモーター104で回転する磁気デイスク102の半径方向に、ヘッドを含むアーム108を、VCM(Voice Coil Motor)110で移動し、所望のトラックのデータをリード/ライトする。磁気デイスク102の外周位置には、ランプ(スプレッダー)106が設けられており、ヘッドアーム108は、ランプ106上に退避する。
電源供給モニター120は、電源切断を検出し、電源切断信号Power Supply Failure Signalを、スピンドル逆起電力整流器122と、VCMドライバー124に通知する。スピンドル逆起電力整流器122は、電源切断後、慣性回転するスピンドルモーター104の逆起電力から電力を発生し、VCMドライバー124に供給する。
VCMドライバー124は、タイマー126を利用して、図20に示すように、一極性の一定電流(−30mA)を、一定時間(80ms)、VCM110に流し、図19に示すように、磁気ヘッド(アーム)108を、まずスプレッダー(ランプ)106と反対側(矢印a)へ移動する。次に、図18に示すように、反対極性の一定電流(+30mA)を、一定時間、VCM110に流し、図21に示すように、先ほどとは逆のスプレッダー(ランプ)方向(矢印b)へヘッド108を移動し、スプレッダー106上に退避させる。
特開平5−54573号公報(第3−4頁、図2)
この従来の方法は、VCMドライバーの電流駆動機能をそのまま利用し、一度、一定時間をかけて所定位置までヘッドを移動し、そこからアンロード方向に別の一定電流、一定時間で、ヘッドの移動を行うので、ヘッドの速度、位置のばらつきが一定の範囲内であれば、安定したアンロード動作を期待できる。
しかし、一定電流で駆動する方法では、電流が力に比例し、且つ力が加速度に比例するため、電源断発生時のヘッドの移動速度や位置によっては、スプレッダー(ランプ)106と反対方向に駆動した時に、アーム108のインナーストップへの衝突時に、衝突速度の保証が難しく、ヘッドアセンブリーにダメージを与えるおそれがある。
逆に、スプレッダー(ランプ)106への突入速度も、電源断発生時のヘッドの移動速度や位置によって、ばらつき、アーム108が高速で、スプレッダー106に接触し、ヘッドアセンブリーにダメージを与えるおそれがある。又、外力のばらつき等によりデイスクドライブ個体ごとにばらつきが大きく、安全にヘッドアセンブリにダメージを与えないような速度で確実に退避をさせるように設計することは困難である。
従って、本発明の目的は、電源切断時に、ヘッドを安定にアンロードするためのデイスク装置、ヘッド退避方法及びヘッドアクチュエータ制御回路を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、電源切断時のヘッドの移動速度、位置にかかわらず、安定なアンロード動作を行うためのデイスク装置、ヘッド退避方法及びヘッドアクチュエータ制御回路を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、電源切断時のヘッドアンロード動作において、速度制御し、ヘッドアセンブリーのダメージを防止するためのデイスク装置、ヘッド退避方法及びヘッドアクチュエータ制御回路を提供することにある。
この目的の達成のため、本発明のヘッド退避方法は、情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するヘッド退避方法において、前記電源切断に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御する第1のステップと、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御する第2のステップとを有する。
又、本発明のデイスク装置は、情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するデイスク装置において、前記ヘッドを移動するアクチュエータと、前記電源切断に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御し、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御する制御ユニットとを有する。
又、本発明のヘッドアクチュエータ制御回路は、情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するためのヘッドアクチュエータ制御回路において、前記電源切断を検出する電源監視回路と、前記電源監視回路の電源切断検出に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御し、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御するためのアクチュエータ制御回路とを有する。
この本発明の態様では、電源切断時に、ヘッドをランプと逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させるため、電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止できる。
又、所定位置から定速度でヘッドをアンロードさせるため、ヘッドが一定速度でランプと接触し、ランプを乗り上げるため、接触力が過大となり、アームが傾き、ヘッドが磁気デイスクに接触して、損傷することを防止して、確実にアンロードできる。これにより、信頼性の高い磁気デイスク装置が実現できる。
更に、本発明のヘッド退避方法は、好ましくは、前記第1のステップは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御するステップからなり、前記第2のステップは、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御するステップからなる。
更に、本発明のデイスク装置は、好ましくは、前記制御ユニットは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御する。
又、本発明のヘッドアクチュエータ制御回路は、好ましくは、前記アクチュエータ制御回路は、電圧モードドライバーと、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御するため前記電圧モードドライバーを制御するコントローラとからなる。
この本発明の態様では、定電圧駆動により、アクチュエータの逆起電圧を利用して、速度制御するため、簡単に実現できる。
更に、本発明のヘッド退避方法では、好ましくは、前記第1のステップは、前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御するステップからなり、前記第2のステップは、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御するステップからなる。
又、本発明のデイスク装置では、好ましくは、前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段を更に設け、前記制御ユニットは、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御する。
又、本発明のヘッドアクチュエータ制御回路は、好ましくは、前記アクチュエータ制御回路は、前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御するコントローラとからなる。
この本発明の態様では、速度検出手段の検出速度を利用して、目標速度に制御して、アンロードするため、正確に所定速度でのアンロードが可能となる。
更に、本発明のヘッド退避方法では、好ましくは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかけるステップを更に有する。又、本発明のデイスク装置では、好ましくは、前記制御ユニットは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかける。又、本発明のヘッドアクチュエータ制御回路では、好ましくは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかけるブレーキ回路を更に有する。
本発明のこの形態では、アンロード開始時に、ブレーキをかけるため、ヘッドの速度が速くても、安定にアンロードできる。
更に、本発明のヘッド退避方法、デイスク装置及びヘッドアクチュエータ制御回路では、好ましくは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータのコイル両端を短絡して、ブレーキをかける。
更に、本発明のヘッド退避方法、デイスク装置及びヘッドアクチュエータ制御回路では、好ましくは、前記第1のステップは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを一定時間駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御するステップからなり、前記第2のステップは、前記アクチュエータを他の一定時間駆動して、前記格納位置まで移動制御するステップからなる。
これにより、時間制御で速度制御でき、より簡単にアンロード制御できる。
更に、本発明のヘッド退避方法、デイスク装置及びヘッドアクチュエータ制御回路では、好ましくは、前記第1のステップで前記移動制御した後、前記ヘッドの速度を監視し、前記ヘッドの速度が所定速度以下である時に、前記第2のステップに移行する第3のステップを更に有する。これにより、所定位置の到達を検出した後、アンロード移動に円滑に移行できる。
本発明では、電源切断時に、ヘッドをランプと逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させるため、電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止できる。
以下、本発明の実施の形態を、第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態、他の実施の形態の順で説明するが、本発明は、この実施の形態に限られない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明のデイスク装置の第1の実施の形態の構成図、図2は、図1のVCMドライバーの構成図、図3は、図1のアームとランプの断面図、図4は、図3のアームとランプの上面図、図5は、図1のコントローラの構成図である。
図1に示すように、磁気デイスクドライブ10は、磁気デイスク12と、磁気デイスク12を回転するスピンドルモーター14と、ヘッドスライダーを先端に有するアーム16と、磁気デイスク12の半径方向に、ヘッドスライダーを含むアーム16を移動するVCM(Voice Coil Motor)18と、磁気デイスク12の外周位置に設けられ、アーム16が退避するランプ20とを有する。
VCM18は、固定された磁石と、アーム16の後端に設けられた駆動コイルで構成される。アーム16は、回転軸24を中心に回転するスイングアームで構成され、且つVCM18には、アーム16の内周位置を制限するインナーストッパ22が設けられている。
図3及び図4により、アーム16とランプ20を説明する。ランプ20は、磁気デイスク12側から斜めに上昇する斜面20−1と、斜面に続く第1の平面20−2と、第1の平面20−2に続き、且つ第2の平面20−4との間に設けられた溝部20−3とで構成されている。
一方、アーム16の先端には、リフト28が設けられ、アーム16の先頭には、磁気ヘッドを含むヘッドスライダー26が設けられる。ヘッドのアンロード(退避)動作は、図3及び図4の右方向に、アーム16を移動することにより、アーム16のリフト28が、ランプ20の斜面20−1を乗り越え、第1の平面20−2を介し、溝部20−3に到達し、第2の平面との段差部でストップする動作である。これにより、リフト28が、丁度、溝部20−3に嵌まり、パーキングする。
逆に、ヘッドのロード動作は、溝部20−3でパーキングしているアーム16を、図3及び図4の左方向に移動することにより、リフト28が、溝部20の斜面及び第1の平面を乗り越え、斜面20−1に沿って滑り降りることにより、ヘッドを含むアーム16が、磁気デイスク12上に、復帰する動作である。
図1に戻り、電源供給モニター回路32は、電源供給を監視し、電源切断を検出し、電源切断検出信号Power Supply Failure Signalを、スピンドル逆起電力整流器30と、コントローラ40に通知する。スピンドル逆起電力整流器30は、電源切断後に、慣性回転するスピンドルモーター14の逆起電力から電力を発生し、電源供給モニター回路32、VCM逆起電力検出器34、コントローラ40、VCMドライバー36に供給する。
VCM逆起電力検出器34は、VCM18のコイルから速度に比例した逆起電力を検出し、コントローラ40に出力する。コントローラ40は、通常は、シーク制御、トラックフォローイング制御する。更に、コントローラ40は、電源切断信号Power Supply Failure Signalを受けると、後述するヘッドアンロード処理を行う。
VCMドライバー36は、コントローラ40の指示に応じて、VCM18を駆動する。このVCMドライバー36は、図2に示すように、電流モードドライバー54に加え、電圧モードドライバー52と、ドライブモードセレクター50とを有する。電流モードドライバー54と、電圧モードドライバー52とは、コントローラ40の制御信号(Control Signal)に応じた電流、電圧を出力する。
又、ドライブモードセレクター50は、コントローラ40の電圧/電流制御モードにより、電流モードドライバー54と、電圧モードドライバー52とのいずれかをVCM18に接続する。通常のシーク制御、トラックフォローイング制御では、電流モードドライバー54でVCM18を電流駆動する。
コントローラ40は、図5に示すように、アナログのVCM逆起電力信号を、デジタル値に変換するADコンバータ60と、MPU(Micro Processor Unit)62と、タイマー64と、MPU62のデジタル制御信号をアナログ制御信号に変換するDAコンバータ68と、MPU62のプログラム、データを格納するメモリ66とを有する。
次に、MPU62が実行する電源切断時のアンロード処理を、図6乃至図8で説明する。尚、図6は、本発明の第1の実施の形態のVCMドライブ電圧とヘッドの面内移動速度のタイムチャート図、図7は、電源切断時のアンロード処理フロー図、図8は、図7のアンロード動作の説明図である。
図6及び図8を参照して、図7に従い、電源切断時のアンロード処理を説明する。尚、図6において、電源切断前は時刻が「0」以前であり、図示せず、図6の時刻「0」において、電源切断が生じたものとする。
(S10)電源供給モニター回路32は、電源切断を検出すると、電源切断検出信号Power Supply Failure Signalを、スピンドル逆起電力整流器30と、コントローラ40に通知する。これを受けて、スピンドル逆起電力整流器30は、スピンドルモーター14を発電機として発生させた電力を、電源供給モニター回路32、VCM逆起電力検出器34、コントローラ40、VCMドライバー36に供給する。
(S12)コントローラ40のMPU62は、制御信号Control SignalにV1[volt]を、電圧/電流制御モードVoltage/Current Control Modeを電圧モードにセットして、VCMドライバー36に両信号を送る。これにより、VCMドライバー36は、図6の時刻「0」から、電圧モードで、V1ボルトの電圧で、VCM18のドライブを開始する。
即ち、MPU62のデジタル制御値V1が、DACコンバータ68でアナログ量に変換され、VCMドライバー36の電圧モードドライバー52と電流モードドライバー54に入力され、MPU62の電圧モード信号がVCMドライバー36のドライブモードセレクター50に入力される。ドライブモードセレクター50は、3入力で、2出力端子のセレクターで構成されているため、電圧モードドライバー54のV1ボルトの電圧が、2出力端子に接続されたVCM18のコイル両端に印加される。
この定電圧駆動により、電源切断時のヘッド位置、速度によって、点線に示すように推移は変化するが、ヘッド(アーム)16の速度は、やがて速度Vellに収束傾向となる。図8で説明すると、アーム16が速度vで移動している時には、VCM18のコイル18−1に速度vに比例した逆起電圧V0(=Bl・v)が発生する。
VCM18のコイル18−1に一定電圧Vを印加した場合に、V=V0であると、コイル18−1に電流i1が流れない。V>V0であると、コイル18−1に電流i1が流れる。即ち、アーム16の速度が速い場合には、駆動電流が流れないため、アーム16の速度は減少し、逆に、アーム16の速度が遅い場合には、駆動電流が流れ、加速される。
このため、電圧V1で定電圧駆動すると、アーム16の速度、位置にかかわらず、アーム16の速度は、電圧V1で規定される速度Vellに収束する。即ち、アーム16の速度、位置にかかわらず、ヘッド(アーム)16は、磁気デイスク12のインナー側(ランプと反対方向)に駆動され、速度Vellで、インナーストッパ22に衝突する。
(S14)コントローラ40のMPU62は、タイマー64でカウントされた時刻aから、VCM逆起電圧検出器34からの逆起電圧信号VCM BEMFを,ADコンバータ60から読み取り、前述の関係からヘッド速度vに換算する。この時刻aは、ヘッドが磁気デイスク上のいかなる位置にあっても、電圧V1で定電圧駆動を開始した後、ヘッド(アーム)16が、インナーストッパ22に衝突するであろうと予測される時刻に決定されている。
(S16)コントローラ40のMPU62は、換算した速度vを所定のスライス値Slice1(図6参照)と比較する。換算した速度vが、スライス値Slice1以下でない場合には、ヘッド(アーム)16がインナーストッパ22に衝突し、停止していないので、ステップS14に戻る。
(S18)一方、換算した速度vが、スライス値Slice1以下である場合には、コントローラ40のMPU62は、換算した速度vが、一定時間T1の間,スライス値Slice1以下かを判定する。換算した速度vが、一定時間T1の間、スライス値Slice1以下でない場合には、ステップS14に戻る。
(S20)換算した速度vが、一定時間T1の間、スライス値Slice1以下である場合には、衝突して、停止したと判定し、確認のため、時間T2(図6参照)待ち、T2の時間経過後、制御信号Control Signalを電圧V2[ボルト]に更新する(図6の時刻(a)->(b)->(c)参照)。この電圧V2は、電圧V1と反対極性であるため、ヘッド(アーム)16は、退避方向(ランプ方向)に動作をはじめ、やがて速度Vel2に収束する。前述の図8で説明したように、定電圧駆動により、図6の時刻(c)->(d)で推移し、速度Vel2に収束する。この収束速度Velは、VCM18の逆起電圧と駆動電圧V2が釣り合った速度である。この速度で、ヘッドは、ランプ20に乗り上げ、アンロードする。
(S22)コントローラ40のMPU62は、タイマー64でカウントされた時刻dから、VCM逆起電圧検出器34からの逆起電圧信号VCM BEMFを,ADコンバータ60から読み取り、前述の関係からヘッド速度vに換算する。この時刻dは、ヘッドがインナーストッパ22から、電圧V2で定電圧駆動を開始した後、ランプ20を乗り上げるであろうと予測される時刻に決定されている。
(S24)コントローラ40のMPU62は、換算した速度vを所定のスライス値Slice2(図6参照)と比較する。換算した速度vが、スライス値Slice2以下でない場合には、ヘッド(アーム)16のリフト28がランプ20の溝部20−3に落ち込んで、停止していないので、ステップS22に戻る。
(S26)一方、換算した速度vが、スライス値Slice2以下である場合には、コントローラ40のMPU62は、換算した速度vが、一定時間T3の間,スライス値Slice2以下かを判定する。換算した速度vが、一定時間T3の間、スライス値Slice2以下でない場合には、ステップS22に戻る。
(S28)換算した速度vが、一定時間T3の間、スライス値Slice2以下である場合には、ランプ20の溝部20−3に落ち込んで、停止したと判定し、確認のため、時間T4(図6参照)待ち、T4の時間経過後、制御信号Control Signalを電圧V3[ボルト]に更新する(図6の時刻(d)->(e)->(f)参照)。この電圧V3は、電圧V1と反対極性で、電圧V2より大きいため、ヘッド(アーム)16のリフト20−3は、ランプ20の溝部20−3の第2の平面20−4に押し付けられ、完全な退避が行われる。この電圧V3の印加時間は、T5であり、これにより、リフト28の溝部20−3でのパーキング位置が一定となる。これにより、リトラクト処理が終了する。
このように、電源が切断されたことを検出した後、定電圧駆動でランプ20とは逆方向にヘッド16を移動させる。定電圧駆動であれば、VCM18のBEMFと駆動電圧とが等しくつりあった一定速度で、ランプ20とは逆の位置まで移動する。所定位置(インナーストッパ)に到達するとストッパーなどに突き当てられヘッド速度はほぼ「0」になる。よってヘッド速度が「0」に近い状態を検出することで、所定位置までヘッドが到達したことを検出し、ランプ20方向に向けて定電圧駆動でヘッドをアンロードさせる。VCMのBEMFと駆動電圧が等しくつりあった一定速度でランプ乗り上げが行われる。
このように、電源切断時に、ヘッド16をランプ20と逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させるため、電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止できる。又、所定位置から定電圧駆動でヘッドをアンロードさせるため、ヘッドが一定速度でランプと接触し、ランプを乗り上げるため、接触力が過大となり、アームが傾き、ヘッドが磁気デイスクに接触して、損傷することを防止して、確実にアンロードできる。これにより、信頼性の高い磁気デイスク装置が実現できる。
更に、必要があれば、ヘッドがリトラクトされたことをVCMのBEMFで検出してもよい。これにより、アンロード動作を確認できる。同様に、例えば、1.8インチ、1インチ等の小径の媒体を使用したデイスク装置においては、電源断時のリトラクタ動作のため、680μF程度のキャパシタを設けていたが、この実施の形態では、ランプを登る時の初速度を、登坂に必要な一定の範囲に入れることができ、小さな力でランプを乗り上げることができる。
このため、小径の媒体の逆起電力でも、ランプロードが可能なり、大きな力を発生するための大容量のキャパシタが不要となる。これにより、高価なキャパシタを設ける必要がないため、装置の低コスト化が可能となる。しかも、大容量キャパシタは、容量が大きいため、装置の軽量化も可能となる。
又、前述の例では、コントローラ40のファームウェアで実現した例で説明したが、前述のステップを行うハードウェアを構築することもできる。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の磁気デイスク装置の第2の実施の形態の構成図、図10は、図9のVCMドライバーの構成図である。
図9、図10において、図1に示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。即ち、図9に示すように、磁気デイスクドライブ10は、磁気デイスク12と、磁気デイスク12を回転するスピンドルモーター14と、ヘッドスライダーを先端に有するアーム16と、磁気デイスク12の半径方向に、ヘッドスライダーを含むアーム16を移動するVCM(Voice Coil Motor)18と、磁気デイスク12の外周位置に設けられ、アーム16が退避するランプ20とを有する。
VCM18は、固定された磁石と、アーム16の後端に設けられた駆動コイルで構成される。アーム16は、回転軸24を中心に回転するスイングアームで構成され、且つVCM18には、アーム16の内周位置を制限するインナーストッパ22が設けられている。アーム16とランプ20の構成は、図3及び図4に示したものと同一である。
電源供給モニター回路32は、電源供給を監視し、電源切断を検出し、電源切断検出信号Power Supply Failure Signalを、スピンドル逆起電力整流器30と、コントローラ40に通知する。スピンドル逆起電力整流器30は、電源切断後に、慣性回転するスピンドルモーター14の逆起電力から電力を発生し、電源供給モニター回路32、VCM逆起電力検出器34、コントローラ40、VCMドライバー36に供給する。
VCM逆起電力検出器34は、VCM18のコイルから速度に比例した逆起電力を検出し、コントローラ40に出力する。コントローラ40は、通常は、シーク制御、トラックフォローイング制御する。更に、コントローラ40は、電源切断信号Power Supply Failure Signalを受けると、後述するヘッドアンロード処理を行う。
VCMドライバー36は、コントローラ40の指示に応じて、VCM18を駆動する。このVCMドライバー36は、図10に示すように、電流モードドライバー54に加え、電圧モードドライバー52と、ブレーキ(短絡)回路56と、ドライブモードセレクター50とを有する。電流モードドライバー54と、電圧モードドライバー52とは、コントローラ40の制御信号(Control Signal)に応じた電流、電圧を出力する。ブレーキ回路56は、VCMコイル18−1の両端を短絡し、VCM18にブレーキをかける。
又、ドライブモードセレクター50は、コントローラ40のブレーキ/電圧/電流制御モードにより、ブレーキ回路56と、電流モードドライバー54と、電圧モードドライバー52とのいずれかをVCM18に接続する。通常のシーク制御、トラックフォローイング制御では、電流モードドライバー54でVCM18を電流駆動する。コントローラ40の構成は、図5で示したものと同一である。
次に、コントローラ40のMPU62が実行する電源切断時のアンロード処理を、図11乃至図12で説明する。尚、図11は、本発明の第2の実施の形態のVCMドライブ電圧とヘッドの面内移動速度のタイムチャート図、図12は、電源切断時のアンロード処理フロー図である。
図11を参照して、図12に従い、電源切断時のアンロード処理を説明する。尚、図11においても、電源切断前は時刻が「0」以前であり、図示せず、図11の時刻「0」において、電源切断が生じたものとする。
(S30)電源供給モニター回路32は、電源切断を検出すると、電源切断検出信号Power Supply Failure Signalを、スピンドル逆起電力整流器30と、コントローラ40に通知する。これを受けて、スピンドル逆起電力整流器30は、スピンドルモーター14を発電機として発生させた電力を、電源供給モニター回路32、VCM逆起電力検出器34、コントローラ40、VCMドライバー36に供給する。
(S32)コントローラ40のMPU62は、ブレーキ/電圧/電流制御モードBreak/Voltage/Current Control Modeをブレーキモードにセットして、VCMドライバー36のドライブモードセレクター50にブレーキモード信号を送る。これにより、VCMドライバー36は、VCM18のコイル18−1の両端を、ブレーキ回路56で短絡する。短絡時間は、T1である。これにより、VCM18のコイル18−1に電流が流れないため、図11の点線に示すように、電源切断時のヘッド速度にかかわらず、ヘッド速度は、点線で示すいずれの場合も、「0」に向かって、収束する。
(S34)コントローラ40のMPU62は、制御信号Control SignalにV1[volt]を、ブレーキ/電圧/電流制御モードBreak/Voltage/Current Control Modeを電圧モードにセットして、VCMドライバー36に両信号を送る。これにより、VCMドライバー36は、図6の時刻「0」から、電圧モードで、V1ボルトの電圧で、VCM18のドライブを開始する。
即ち、MPU62のデジタル制御値V1が、DACコンバータ68でアナログ量に変換され、VCMドライバー36の電圧モードドライバー52と電流モードドライバー54に入力され、MPU62の電圧モード信号がVCMドライバー36のドライブモードセレクター50に入力される。ドライブモードセレクター50は、4入力で、2出力端子のセレクターで構成されているため、電圧モードドライバー54のV1ボルトの電圧が、2出力端子に接続されたVCM18のコイル両端に印加される。
この定電圧駆動により、ヘッド位置にかかわらず、ヘッド(アーム)16の速度は、「0」からやがて速度Vellに収束傾向となる。図8で説明したように、電圧V1で定電圧駆動すると、アーム16の位置にかかわらず、アーム16の速度は、電圧V1で規定される速度Vellに収束する。即ち、アーム16の位置にかかわらず、ヘッド(アーム)16は、磁気デイスク12のインナー側(ランプと反対方向)に駆動され、速度Vellで、インナーストッパ22に衝突する。
(S36)コントローラ40のMPU62は、タイマー64でカウントされた時間T2後の時刻bから、VCM逆起電圧検出器34からの逆起電圧信号VCM
BEMFを,ADコンバータ60から読み取り、前述の関係からヘッド速度vに換算する。この時刻bは、ヘッドが磁気デイスク上のいかなる位置にあっても、電圧V1で定電圧駆動を開始した後、ヘッド(アーム)16が、インナーストッパ22に衝突するであろうと予測される時刻に決定されている。
(S38)コントローラ40のMPU62は、換算した速度vを所定のスライス値Slice1(図11参照)と比較する。換算した速度vが、スライス値Slice1以下でない場合には、ヘッド(アーム)16がインナーストッパ22に衝突し、停止していないので、ステップS36に戻る。
(S40)一方、換算した速度vが、スライス値Slice1以下である場合には、コントローラ40のMPU62は、換算した速度vが、一定時間T3の間,スライス値Slice1以下かを判定する。換算した速度vが、一定時間T3の間、スライス値Slice1以下でない場合には、ステップS36に戻る。
(S42)換算した速度vが、一定時間T3の間、スライス値Slice1以下である場合には、衝突して、停止したと判定し、確認のため、時間T4(図11参照)待ち、T4の時間経過後、制御信号Control Signalを電圧V2[ボルト]に更新する(図11の時刻(b)->(c)->(d)参照)。この電圧V2は、電圧V1と反対極性であるため、ヘッド(アーム)16は、退避方向(ランプ方向)に動作をはじめ、やがて速度Vel2に収束する。前述の図8で説明したように、定電圧駆動により、図11の時刻(d)->(e)で推移し、速度Vel2に収束する。この収束速度Velは、VCM18の逆起電圧と駆動電圧V2が釣り合った速度である。この速度で、ヘッドは、ランプ20に乗り上げ、アンロードする。
(S44)コントローラ40のMPU62は、タイマー64でカウントされた時刻eから、VCM逆起電圧検出器34からの逆起電圧信号VCM BEMFを,ADコンバータ60から読み取り、前述の関係からヘッド速度vに換算する。この時刻eは、ヘッドがインナーストッパ22から、電圧V2で定電圧駆動を開始した後、ランプ20を乗り上げるであろうと予測される時刻に決定されている。
(S46)コントローラ40のMPU62は、換算した速度vを所定のスライス値Slice2(図11参照)と比較する。換算した速度vが、スライス値Slice2以下でない場合には、ヘッド(アーム)16のリフト28がランプ20の溝部20−3に落ち込んで、停止していないので、ステップS44に戻る。
(S48)一方、換算した速度vが、スライス値Slice2以下である場合には、コントローラ40のMPU62は、換算した速度vが、一定時間T5の間,スライス値Slice2以下かを判定する。換算した速度vが、一定時間T5の間、スライス値Slice2以下でない場合には、ステップS44に戻る。
(S50)換算した速度vが、一定時間T5の間、スライス値Slice2以下である場合には、ランプ20の溝部20−3に落ち込んで、停止したと判定し、確認のため、時間T6(図11参照)待ち、T6の時間経過後、制御信号Control Signalを電圧V3[ボルト]に更新する(図11の時刻(e)->(f)->(g)参照)。この電圧V3は、電圧V1と反対極性で、電圧V2より大きいため、ヘッド(アーム)16のリフト20−3は、ランプ20の溝部20−3の第2の平面20−4に押し付けられ、完全な退避が行われる。この電圧V3の印加時間は、T7であり、これにより、リフト28の溝部20−3でのパーキング位置が一定となる。これにより、リトラクト処理が終了する。
このように、電源が切断されたことを検出した後、VCMにブレーキをかけた後、定電圧駆動でランプ20とは逆方向にヘッド16を移動させる。ブレーキをかけるため、シーク中のシーク速度が速い時でも、ヘッド速度は「0」に収束する。又、定電圧駆動であれば、VCM18のBEMFと駆動電圧とが等しくつりあった一定速度で、ランプ20とは逆の位置まで移動する。所定位置(インナーストッパ)に到達するとストッパーなどに突き当てられヘッド速度はほぼ「0」になる。よってヘッド速度が「0」に近い状態を検出することで、所定位置までヘッドが到達したことを検出し、ランプ20方向に向けて定電圧駆動でヘッドをアンロードさせる。VCMのBEMFと駆動電圧が等しくつりあった一定速度でランプ乗り上げが行われる。
このように、電源切断時に、VCM18にブレーキをかけた後、ヘッド16をランプ20と逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させるため、電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止できる。又、ブレーキにより、シーク中のシーク速度が速くても、短時間でインナーストッパに所定速度で到達できる。更に、所定位置から定電圧駆動でヘッドをアンロードさせるため、ヘッドが一定速度でランプと接触し、ランプを乗り上げるため、接触力が過大となり、アームが傾き、ヘッドが磁気デイスクに接触して、損傷することを防止して、確実にアンロードできる。これにより、信頼性の高い磁気デイスク装置が実現できる。
[第3の実施の形態]
図13は、本発明の磁気デイスク装置の第3の実施の形態の構成図、図14は、図13のVCMドライバーの構成図、図15は、図13のローカルコントローラの構成図である。
図13において、図1及び図9で示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。即ち、図13に示すように、磁気デイスクドライブ10は、磁気デイスク12と、磁気デイスク12を回転するスピンドルモーター14と、ヘッドスライダーを先端に有するアーム16と、磁気デイスク12の半径方向に、ヘッドスライダーを含むアーム16を移動するVCM(Voice Coil Motor)18と、磁気デイスク12の外周位置に設けられ、アーム16が退避するランプ20とを有する。
VCM18は、固定された磁石と、アーム16の後端に設けられた駆動コイルで構成される。アーム16は、回転軸24を中心に回転するスイングアームで構成され、且つVCM18には、アーム16の内周位置を制限するインナーストッパ22が設けられている。アーム16とランプ20との構成は、図3及び図4に示したものと同一である。
電源供給モニター回路32は、電源供給を監視し、電源切断を検出し、電源切断検出信号Power Supply Failure Signalを、スピンドル逆起電力整流器30と、VCMドライバー36に通知する。スピンドル逆起電力整流器30は、電源切断後に、慣性回転するスピンドルモーター14の逆起電力から電力を発生し、電源供給モニター回路32、VCM逆起電力検出器34、VCMドライバー36に供給する。
VCM逆起電力検出器34は、VCM18のコイルから速度に比例した逆起電力を検出し、コントローラ40とVCMドライバー36に出力する。コントローラ40は、制御信号をVCMドライバー36に出力し、シーク制御、トラックフォローイング制御する。更に、コントローラ40は、VCM逆起電圧検出器34からの逆起電圧信号を利用して、電源切断時以外の時のヘッドアンロード処理を行う。
VCMドライバー36は、コントローラ40の指示に応じて、VCM18を駆動する。このVCMドライバー36は、図14に示すように、電流モードドライバー54に加え、電圧モードドライバー52と、ブレーキ(短絡)回路56と、ドライブモードセレクター50と、ローカルコントローラ58とを有する。
電流モードドライバー52と、電圧モードドライバー54とは、ローカルコントローラ58の制御信号(Control Signal)に応じた電流、電圧を出力する。ブレーキ回路56は、VCMコイル18−1の両端を短絡し、VCM18にブレーキをかける。
又、ドライブモードセレクター50は、電源切断信号Power Supply Failure Signalを受け、ブレーキ回路56と、電圧モードドライバー52とのいずれかをVCM18に接続する。電源切断信号を受けない時は、通常のシーク制御、トラックフォローイング制御では、電流モードドライバー54でVCM18を電流駆動する。
ローカルコントローラ58は、図15に示すように、アナログのVCM逆起電力信号を、デジタル値に変換するADコンバータ70と、MPU(Micro Processor Unit)72と、タイマー74と、MPU72のデジタル制御信号をアナログ制御信号に変換するDAコンバータ78、80と、MPU72のプログラム、データを格納するメモリ76とを有する。
この実施の形態では、図9乃至図10の実施の形態において、コントローラ40のMPU62が実行する電源切断時のアンロード処理を、VCMドライバー36に設けたローカルコントローラ58で実行するものである。これにより、コントローラ40の負荷が軽減できる。
図16は、本発明の第3の実施の形態のVCM駆動電圧とヘッド速度の遷囲を示すタイムチャート図である。このタイムチャートは、基本的に、図11で示したものと同一である。
即ち、ローカルコントローラが、図12に示したアンロード処理を実行して、電源が切断されたことを検出した後、VCMにブレーキをかけた後、定電圧駆動でランプ20とは逆方向にヘッド16を移動させる。ブレーキをかけるため、シーク中のシーク速度が速い時でも、ヘッド速度は「0」に収束する。又、定電圧駆動であれば、VCM18のBEMFと駆動電圧とが等しくつりあった一定速度で、ランプ20とは逆の位置まで移動する。所定位置(インナーストッパ)に到達するとストッパーなどに突き当てられヘッド速度はほぼ「0」になる。よってヘッド速度が「0」に近い状態を検出することで、所定位置までヘッドが到達したことを検出し、ランプ20方向に向けて定電圧駆動でヘッドをアンロードさせる。VCMのBEMFと駆動電圧が等しくつりあった一定速度でランプ乗り上げが行われる。
このように、電源切断時に、VCM18にブレーキをかけた後、ヘッド16をランプ20と逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させるため、電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止できる。又、ブレーキにより、シーク中のシーク速度が速くても、短時間でインナーストッパに所定速度で到達できる。更に、所定位置から定電圧駆動でヘッドをアンロードさせるため、ヘッドが一定速度でランプと接触し、ランプを乗り上げるため、接触力が過大となり、アームが傾き、ヘッドが磁気デイスクに接触して、損傷することを防止して、確実にアンロードできる。これにより、信頼性の高い磁気デイスク装置が実現できる。
[他の実施の形態]
上述の図14の実施の形態では、ローカルコントローラ58が、図12のアンロード処理を行っているが、同様に、図7の実施の形態のアンロード処理を行っても良い。
図17及び図18で説明する。図17に示すように、磁気デイスクドライブ全体のブロック図である。磁気デイスクドライブは、磁気デイスク、アーム、SPM(スピンドルモータ)14、VCM(ボイスコイルモータ)18、プリアンプ19等を密閉するディスクエンクロージャー(DE)1に、DE1内の各要素を制御するチップ等が搭載されたプリント板3が取り付けられてなる。
図17は、DE1及びプリント板3に設けられた制御回路のブロック図であり、特に、ICチップ単位で示してある。HDCチップ(ハードディスクコントローラ)5は、ホストCPU(図示せず)のデータや各種コマンドの授受等のホストCPUとのインターフェース制御及び磁気デイスク上の記録再生フォーマットを制御するための磁気デイスクドライブ内部の制御信号の発生等を行う。
MCU(マイクロコントローラ)チップ7は、マイクロプロセッサ(MPU)等で構成されている。MCU7は、磁気ヘッドの位置決めのためのサーボ制御等を行う。MCU7は、メモリに記憶されたプログラムを実行して、ヘッドの位置信号の認識、SVC(Servo Combo Driver)11のVCM18やSPM14の制御電流の制御を行う。図13、図14のコントローラ40が、MCU7に対応する。
SVCチップ11は、SPM14やVCM18の駆動回路であり、図14のVCMドライバー36を有する。VCMドライバー36は、電源切断時におけるVCM18の駆動電圧v1,v2や各電圧値を与える時間を規定する時刻t1,t2を格納するレジスタ37を備える。
リードチャネルチップ9は、記録再生を行うための回路である。リードチャネル9は、ホストCPUからのライトデータを磁気デイスクに記録する変調回路、磁気デイスクからのデータを再生する復調回路、磁気デイスクに記録されたサーボパターンを復調する回路としてのピークホールド回路や積分回路を有する。プリアンプ19は、磁気ヘッドからの再生電圧を増幅する。
図18は、図17におけるVCMドライバー36の構成図である。電源切断時、電源切断検出信号Power Supply Failure Signalをトリガにして、ドライブモードセレクター50が電圧モードに切り替わり、電圧モードドライバー52の駆動電圧が有効になるとともに、タイマー59が作動し、図17に示されたレジスタ37に格納された各駆動電圧値が、同じくレジスタ37に格納された時刻に従った時間だけ出力される。
ここでは、駆動電圧値は互いに異なる2つが用意され、各々加算された電圧値が、電圧モードドライバー52の指示値として与えられる。電源切断後、電圧v1が時刻t1まで出力され、その後、電圧v2が時刻t1からt2の間だけ出力される。
この結果、図6で説明したように、電源切断後、時刻t1までv1が、時刻t1からt2までv2が、VCM18の駆動電圧の指示値として電圧モードドライバー52に与えられる。ここで、v1は、磁気ヘッドを磁気デイスクのインナー側に駆動する電圧値であり、v2は、v1とは逆極性で、磁気ヘッドを磁気デイスクのアウター側に駆動する電圧値である。
即ち、ローカルコントローラ58は、タイマー59を有し、電源切断検出信号に応じて、前述の電圧指示値を発生する。本形態によると、時刻により、VCM18の駆動電圧の極性を切り替えるため、電源切断時の条件によっては、磁気ヘッドが、一旦磁気デイスクのインナー側に移動するが、アームが、インナー側に駆動されて、インナストッパーに当たる前に、磁気ヘッドが逆方向のアウター側に移動することがある。
又、磁気デイスク装置の磁気デイスクの搭載枚数は、1枚又は複数枚であっても良い。ランプの構造や、アームのリフトの構造は、他の構成を採用できる。
又、図12のアンロード処理では、ブレーキ処理を加えているが、電源切断検出時に、VCM逆起電圧からヘッドの速度を検出し、ヘッドの速度が予め定められた速度以上である時のみ、ブレーキ処理を実行し、それ以外は、ブレーキ処理を省略しても良い。同様に、ブレーキ時間を固定しているが、ヘッドの速度を検出して、ヘッドの速度が予め定められた速度以下になるまで、ブレーキをかけるようにしても良い。
以上、本発明を実施の形態により説明したが、本発明の趣旨の範囲内において、本発明は、種々の変形が可能であり、本発明の範囲からこれらを排除するものではない。
(付記1)情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するヘッド退避方法において、前記電源切断に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御する第1のステップと、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御する第2のステップとを有することを特徴とするヘッド退避方法。
(付記2)前記第1のステップは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御するステップからなり、前記第2のステップは、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御するステップからなることを特徴とする付記1のヘッド退避方法。
(付記3)前記第1のステップは、前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御するステップからなり、前記第2のステップは、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御するステップからなることを特徴とする付記1のヘッド退避方法。
(付記4)前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかけるステップを更に有することを特徴とする付記1のヘッド退避方法。
(付記5)前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータのコイル両端を短絡して、ブレーキをかけるステップを更に有することを特徴とする付記2のヘッド退避方法。
(付記6)前記第1のステップは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを一定時間駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御するステップからなり、前記第2のステップは、前記アクチュエータを他の一定時間駆動して、前記格納位置まで移動制御するステップからなることを特徴とする付記1のヘッド退避方法。
(付記7)前記第1のステップで前記移動制御した後、前記ヘッドの速度を監視し、前記ヘッドの速度が所定速度以下である時に、前記第2のステップに移行する第3のステップを更に有することを特徴とする付記1のヘッド退避方法。
(付記8)情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するデイスク装置において、前記ヘッドを移動するアクチュエータと、前記電源切断に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御し、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御する制御ユニットとを有することを特徴とするデイスク装置。
(付記9)前記制御ユニットは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御することを特徴とする付記8のデイスク装置。
(付記10)前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段を更に設け、前記制御ユニットは、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御することを特徴とする付記8のデイスク装置。
(付記11)前記制御ユニットは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかけることを特徴とする付記8のデイスク装置。
(付記12)前記制御ユニットは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータのコイル両端を短絡して、ブレーキをかけることを特徴とする付記11のデイスク装置。
(付記13)前記制御ユニットは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを一定時間駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを他の一定時間駆動して、前記格納位置まで移動制御することを特徴とする付記8のデイスク装置。
(付記14)前記制御ユニットは、前記所定位置に前記移動制御した後、前記ヘッドの速度を監視し、前記ヘッドの速度が所定速度以下である時に、前記格納位置への移動制御に移行することを特徴とする付記8のデイスク装置。
(付記15)前記所定位置が、前記アクチュエータのストッパ位置であり、前記格納位置に、前記ヘッドをパーキングするランプを有することを特徴とする付記8のデイスク装置。
(付記16)情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するためのヘッドアクチュエータ制御回路において、前記電源切断を検出する電源監視回路と、前記電源監視回路の電源切断検出に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御し、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御するためのアクチュエータ制御回路とを有することを特徴とするヘッドアクチュエータ制御回路。
(付記17)前記アクチュエータ制御回路は、電圧モードドライバーと、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御するため前記電圧モードドライバーを制御するコントローラとからなることを特徴とする付記16のヘッドアクチュエータ制御回路。
(付記18)前記アクチュエータ制御回路は、前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御するコントローラとからなることを特徴とする付記16のヘッドアクチュエータ制御回路。
(付記19)前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかけるブレーキ回路を更に有することを特徴とする付記16のヘッドアクチュエータ制御回路。
(付記20)ブレーキ回路は、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータのコイル両端を短絡する回路から構成されたことを特徴とする付記19のヘッドアクチュエータ制御回路。
(付記21)前記制御ユニットは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを一定時間駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを他の一定時間駆動して、前記格納位置まで移動制御することを特徴とする付記16のヘッドアクチュエータ制御回路。
(付記22)前記制御ユニットは、前記所定位置に移動制御した後、前記ヘッドの速度を監視し、前記ヘッドの速度が所定速度以下である時に、前記格納位置への移動制御に移行することを特徴とする付記16のヘッドアクチュエータ制御回路。
以上、説明したように、電源切断時に、ヘッドをランプと逆方向の所定位置であるインナーストッパに、所定の速度で到達させるため、電源切断時に、ヘッドがどの位置にあっても、又どの速度で移動していても、所定位置であるインナーストッパに衝撃をうけずに停止でき、磁気デイスクドライブの信頼性を向上できる。
又、所定位置から定速度でヘッドをアンロードさせるため、ヘッドが一定速度でランプと接触し、ランプを乗り上げるため、接触力が過大となり、アームが傾き、ヘッドが磁気デイスクに接触して、損傷することを防止して、確実にアンロードできる。これにより、信頼性の高い磁気デイスク装置が実現できる。
本発明の第1の実施の形態のデイスク装置の構成図である。 図1のVCMドライバーの構成図である。 図1のアーム及びランプの断面図である。 図1のアーム及びランプの上面図である。 図1のコントローラの構成図である。 本発明の第1の実施の形態のタイムチャート図である。 本発明の第1の実施の形態のアンロード処理フロー図である。 本発明の第1の実施の形態の速度制御の説明図である。 本発明の第2の実施の形態のデイスク装置の構成図である。 図9のVCMドライバーの構成図である。 本発明の第2の実施の形態のタイムチャート図である。 本発明の第2の実施の形態のアンロード処理フロー図である。 本発明の第3の実施の形態のデイスク装置の構成図である。 図13のVCMドライバーの構成図である。 図14のローカルコントローラの構成図である。 本発明の第3の実施の形態のタイムチャート図である。 本発明の他の実施の形態の磁気デイスク装置のブロック図である。 図17のVCMドライバーの構成図である。 従来の磁気デイスク装置の説明図である。 従来のアンロード制御の駆動電流の説明図である。 従来のアンロード動作の説明図である。
符号の説明
10 磁気デイスクドライブ
12 磁気デイスク
14 スピンドルモーター
16 アーム
18 VCM
20 ランプ
22 インナーストッパ
30 スピンドル逆起電圧整流器
32 電源監視回路
34 VCM逆起電圧検出器
36 VCMドライバー
40 コントローラ
50 ドライブモードセレクター
52 電圧モードドライバー
54 電流モードドライバー
56 ブレーキ回路

Claims (10)

  1. 情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するヘッド退避方法において、
    前記電源切断に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御する第1のステップと、
    前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御する第2のステップとを有する
    ことを特徴とするヘッド退避方法。
  2. 情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するデイスク装置において、
    前記ヘッドを移動するアクチュエータと、
    前記電源切断に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御し、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御する制御ユニットとを有する
    ことを特徴とするデイスク装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを所定の第1の電圧で駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを前記第1の電圧と異なる所定の第2の電圧で駆動して、前記格納位置まで移動制御する
    ことを特徴とする請求項2のデイスク装置。
  4. 前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段を更に設け、
    前記制御ユニットは、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、前記所定の目標速度に従い、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記速度検出手段からフィードバックされた速度信号を使用して、予定の目標速度に従い、前記格納位置まで移動制御する
    ことを特徴とする請求項2のデイスク装置。
  5. 前記制御ユニットは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータにブレーキをかける
    ことを特徴とする請求項2のデイスク装置。
  6. 前記制御ユニットは、前記電源切断に応じて、所定時間、前記ヘッドを移動するアクチュエータのコイル両端を短絡して、ブレーキをかける
    ことを特徴とする請求項5のデイスク装置。
  7. 前記制御ユニットは、前記ヘッドを移動するアクチュエータを一定時間駆動して、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、移動制御した後、前記アクチュエータを他の一定時間駆動して、前記格納位置まで移動制御する
    ことを特徴とする請求項2のデイスク装置。
  8. 前記制御ユニットは、前記所定位置に前記移動制御した後、前記ヘッドの速度を監視し、前記ヘッドの速度が所定速度以下である時に、前記格納位置への移動制御に移行する
    ことを特徴とする請求項2のデイスク装置。
  9. 前記所定位置が、前記アクチュエータのストッパ位置であり、前記格納位置に、前記ヘッドをパーキングするランプを有する
    ことを特徴とする請求項2のデイスク装置。
  10. 情報記録デイスクに対し、少なくとも情報再生を行うヘッドを、電源切断に応じて、格納位置まで退避するためのヘッドアクチュエータ制御回路において、
    前記電源切断を検出する電源監視回路と、
    前記電源監視回路の電源切断検出に応じて、前記ヘッドを、前記格納位置と反対方向の所定位置に向かって、前記ヘッドが前記所定位置近傍で一定の速度となるように移動制御し、前記ヘッドが前記所定位置に到達した後、前記格納位置に向かって、前記ヘッドが、少なくとも前記格納位置近傍で一定の速度となるように、前記格納位置まで移動制御するためのアクチュエータ制御回路とを有する
    ことを特徴とするヘッドアクチュエータ制御回路。
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