JP2004178610A - 接近予測装置 - Google Patents

接近予測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004178610A
JP2004178610A JP2003424201A JP2003424201A JP2004178610A JP 2004178610 A JP2004178610 A JP 2004178610A JP 2003424201 A JP2003424201 A JP 2003424201A JP 2003424201 A JP2003424201 A JP 2003424201A JP 2004178610 A JP2004178610 A JP 2004178610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
approach
lane
mva
pedestrian crossing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003424201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3786113B2 (ja
Inventor
Takeshi Ono
健 大野
Akio Hosaka
明夫 保坂
Katsunori Yamada
勝規 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003424201A priority Critical patent/JP3786113B2/ja
Publication of JP2004178610A publication Critical patent/JP2004178610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3786113B2 publication Critical patent/JP3786113B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

【目的】 自車両前方の道路状況を把握することにより移動物体の接近度を的確に判断することを可能にする。
【構成】 自車両に対する人間等の移動物体の接近度を予測する装置において、横断歩道を検出する横断歩道検出手段201と、自車両の挙動を検出する自車挙動検出手段202と、自車両の走行方向前方に存在する前記移動物体の挙動を検出する物体挙動検出手段203と、検出された横断歩道、移動物体の挙動および自車両の挙動に基づいて自車両に対する移動物体の接近度を予測する接近度予測手段204とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、路面を走行している自車両に対して走行方向前方を走行している前方車両や人間等の移動物体が自車両に接近するかどうかを予測する接近予測装置に関する。
従来から提案されているこの種の接近予測装置は、次の4種類に大別できる。
(1) 検出方向が所定範囲に固定されたレーダーを用いて前方車両等の距離を検出するもの
(2) 自車両の操舵角(たとえばステアリングの操作角)に応じて検出方向が変化するレーダーを用いて前方車両等の距離および方向を検出するもの
(3) レーダーのビーム(照射波)の角度を絞り、ビームを所定角度内において走査(スキャニング)して前方車両等の距離および方向を検出するもの
(4) 撮像装置により撮像された自車両前方の画像を画像処理装置により処理し、自車両前方の路面上に描かれた車線情報を検出し、自車両の走行車線にレーダーの検出範囲を制御するもの
しかしながら、上述した従来の接近予測装置には、それぞれ次のような問題があった。
(1) レーダーの検出方向が一方向に限定されているので、レーダーのビームを狭く絞っておくと曲線路を走行している途中や曲線路の出入口、手前などにおいてレーダーの検出方向が道路の進行方向とずれてしまい、前方車両等の検出が難しい。一方、ビームを広くすると今度は直線路において道路外を走行する物体等不要な物体まで検出するおそれがある。
(2) 自車両の操舵角に応じてレーダーの検出方向を変化させれば、レーダーのビーム幅をレーンの広さ程度にすることができるが、操舵角が変化してからでないとレーダーの検出方向も変化しないので、曲線路の中では効果があるものの、曲線路の手前や出入口ではレーダーの検出方向が道路の進行方向とずれてしまい、前方車両等の検出ができないおそれがある。
(3) ビームを走査すれば自車両の前方にある広範囲の前方車両等を検出できて曲線路の途中、出入口または手前においても前方車両等を確実に検出できるが、自車両の前方の道路状況を考慮せずに前方車両等を検出しているので、自車両に対する接近度を適切に判断することができないおそれがある。例えば、曲線路の途中において自車両の隣の車線を走る前方車両は、その移動方向だけを見れば自車両に接近する方向に走行しているが、実際は自車両も同一方向に走行しているので接近する可能性は低い。しかしながら、従来の接近予測装置では、このような前方車両についても接近する可能性が高いと判断するおそれがある。
(4) 画像処理装置により自車両が走行する車線上の前方車両等は的確に検出することができるが、自車両の車線以外の車線を走行する前方車両等や車線以外の場所(たとえば路肩など)にある前方車両等を検出するのがむずかしいことがある。
本発明の目的は、自車両前方の道路状況を把握することにより前方車両等の接近度を的確に判断することの可能な接近予測装置を提供することにある。
本発明の機能ブロック図である図1により本発明を説明すると、請求項1の発明は、路面を走行する自車両に対する人間等の移動物体の接近度を予測する装置に適用される。
そして、上述の目的は、横断歩道を検出する横断歩道検出手段201と、自車両の挙動を検出する自車挙動検出手段202と、自車両の走行方向前方に存在する移動物体の挙動を検出する物体挙動検出手段203と、検出された横断歩道、移動物体の挙動および自車両の挙動に基づいて自車両に対する移動物体の接近度を予測する接近度予測手段204とを備えることにより達成される。
横断歩道検出手段201は、路面に描かれた白線の形状から横断歩道を検出することが好ましい。
あるいは、横断歩道検出手段201が、路側に設置されたサインポストから送信される道路情報を受信する受信手段を備えるときは、受信された道路情報から横断歩道を検出することが好ましい。
あるいは、横断歩道検出手段201が、衛星からのGPS信号を受信する受信手段と、道路地図データが記憶された記憶手段とを備えるときは、受信されたGPS信号と道路地図データとから横断歩道を検出することが好ましい。
また、物体挙動検出手段203は、移動物体が放射する赤外線を検出する赤外線検出手段を備えることが好ましい。
さらに、自車挙動検出手段202は、自車両の位置および速度ベクトルを演算し、物体挙動検出手段203は、移動物体の位置を演算するとともに、移動物体と横断歩道との間の距離が所定値以下である時に移動物体が横断歩道を横断すると判断し、接近度予測手段204は、移動物体が横断歩道を横断すると判断された時、移動物体および自車両の位置によって求まる相対距離に基づいて接近度を出力することが好ましい。
横断歩道検出手段201は横断歩道を検出し、自車挙動検出手段202は自車両の挙動を検出し、物体挙動検出手段203は自車両の走行方向前方に存在する移動物体の挙動を検出する。接近度予測手段204は、検出された横断歩道、移動物体の挙動および自車両の挙動に基づいて自車両に対する移動物体の接近度を予測する。
横断歩道が存在することを考慮して移動物体と自車両との間の接近度を予測しており、自車両前方の道路状況も考慮した接近度を予測することができる。
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明が実施例に限定されるものではない。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、路面に描かれた車線等の走行案内情報も考慮して接近度を算出しているので、自車両前方の道路状況に応じて前方車両や移動物体の接近度を的確に判断して予測することができる
−第1実施例−
第1実施例は、たとえば図2に示すように、車線R0を走行する車両MVaの前方に走行車線R+1を走行する前方車両MVb(以下、前方車両と呼ぶ)が存在した場合、車両MVaの位置A、速度ベクトルVaおよび前方車両MVbの位置B、速度ベクトルVbを算出し、さらに、車線R0と車線R+1との境界線となる白線WLbの方向を示す方向ベクトルDbを算出して、車両MVaの走行する車線に前方車両MVbが車線変更してくるかどうか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを判断する。なお、以下の説明において、X軸、Y軸およびZ軸を図2に示すようにとる。
図3(a)は、本発明による接近予測装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。図3(a)に示すように、この接近予測装置は、路面RD上を矢印Aで示す走行方向に走行する車両MVaに搭載されている。
1は、左右後輪タイヤ2の近傍にそれぞれ設けられ、左右後輪タイヤ2の回転速度を検出する車輪速センサである。車輪速センサ1は、たとえば周縁部に所定ピッチで溝が形成されてタイヤ2と一体回転する導体円板と、溝に向けて磁束を出してその磁束の変化を検出することによりタイヤ2の回転数に比例するパルス列を出力する磁気センサを備えるが、その構成自体は周知であるので詳細な説明は省略する。
3は、車両MVaの前部に配置されて車両MVaの前方視界を撮像するCCDカメラであり、CCDカメラ3からの検出信号は前処理部4で処理されて白線WLa〜WLcの検出が行なわれる。その結果は制御装置5に入力される。なお、前処理部4は、道路標識の認識、路面上に描かれた白線以外のパターンの認識、道路上に設置された路側反射体の検出を行うことも可能である。
6は車両MVaの前部に配置されたレーダ装置であり、車両MVaの前方に電磁波ビームBMを照射し、ビームBM上に存在する前方車両からの反射波を受信する。図示例では、電磁波ビームBMは比較的狭く絞られており、通常の車線幅以上の角度範囲内(たとえば±45゜〜60゜)において走査されるように構成されている。レーダ装置6の検出信号は、前処理部7に入力され、ここで、レーダ装置6により受信された反射電磁波の伝播時間から前方車両までの距離を計測し、また、反射電磁波の到来方向から車両MVaに対する前方車両MVbの方向を検出する。これら距離と方向のデータから自車両に対する前車両の相対座標位置が演算される。前処理部7の処理結果も制御装置5に入力される。
制御装置5はマイクロコンピュータを主体に構成されるが、その機能として、図3(b)に示すように、データ抽出部51、前方車両の挙動予測部52および接近度判断部53を備えている。データ抽出部51は、後述するように車両MVaの位置,走行方向,前方車両の位置,走行方向などのデータを抽出する。前方車両の挙動予測部52は、データ抽出部51で抽出された各種データに基づいて前方車両の挙動を予測する。接近度判断部53は、データ抽出部51で抽出された各種データおよび前方車両の挙動予測部52で予測された前方車両の挙動に基づいてその前方車両と自車両との接近度を予測、判断する。
接近度判断部53は、ルールメモリ53a、IF部照合部53b、ルール選択部53cおよびルール競合部53dを備えている。図示例では、前方車両との接近度予測にいわゆる人工知能で用いられている手法を利用している。これを簡単に説明すると、ルールメモリ53a内には予め多数のルールが記憶されており、各ルールは、人工知能で用いられているIF〜THEN〜ルールで記述されている。IF部照合部53bは、データ抽出部51および前方車両の挙動予測部52の出力に応じて、ルールメモリ53aに記憶されている複数の条件のうちデータ抽出部51の出力に応じたルールを選択し、さらに選択されたルールのIF部を照合する。次に、ルール選択部53cは、IF部照合部53bの照合結果に基づいて、そのIF部を満足する特定のルールを選択する。最後に、ルール競合部53dは、複数のルールがルール選択部53cによって選択されたときはこれらルールを競合させる。ルール競合部53dの競合結果が前方車両との接近度に対応する。これら接近度判断部53を構成する各部の作用の詳細については後述する。
図4は接近予測装置の動作を説明するためのメインフローチャートである。ステップS10では、CCDカメラ3で撮像されて前処理部4で処理された車両MVaの前方視界の画像データを読み込み、この画像データに画像処理を行って白線検出を行なう。ステップS20では、車輪速センサ1からの検出信号を取り込む。ステップS30では、レーダ装置6からの信号に基づいて前処理部7で予め演算されている前方車両の位置,方向を読み込む。ステップS40では、このようにして読み込まれた各種信号を用いて、後述する前方車両の挙動予測に必要なデータ、すなわち、自車両,前方車両および白線の各絶対座標値、自車両および前方車両の各速度ベクトル、自車両および前方車両の各走行車線、前方車両近傍の白線の単位方向ベクトルをそれぞれ演算により抽出する。
ステップS50では、抽出されたデータに基づいて前車挙動予測部52により前方車両の挙動を予測する。ステップS60では、接近度判断部53のIF部照合部53bにより各種ルールのIF部を照合した後、照合したIF部の結果に基づいてルール選択部53cによりルールを選択する。ステップS70では、ステップS60で選択されたルールを接近度判断部53のルール競合部53dで競合させる。ステップS80では、競合したルールに基づいて接近度を出力する。
次に、図4の各ステップの詳細を説明する。
(1)画像処理ルーチン
図5は、図4のステップS10で実行される画像処理ルーチンの詳細を示す。ステップS11ではCCDカメラ3で撮像されて前処理部4で処理された画像データを読み込み、ステップS12では、前処理部4において得られた画像データの視点を変換する。すなわち、図6(a)に示すように、CCDカメラ3は車両MVaの所定高さから路面RDを斜めに俯瞰して撮像しているが、後述する白線WLの方向ベクトル(図2においてDbで示す)を算出するためには、路面RDや車両MVa,MVbを真上から見下ろした画像を得ておくほうが都合がよい。図6(a)に示すCCDカメラ3から得られた観測画像から、同図(b)に示すような真上から見下ろした画像(以下、視点変換画像と称する)に変換するための変換式は次式で与えられる。
Figure 2004178610
ここに、I,J:観測画像上の任意の点Pの座標値
i,j:P(I,J)に対応する視点変換画像上のp点の座標値
A,B:視点変換画像の表示サイズ
p,q:CCDカメラの画素サイズ
θv:CCDカメラの俯角
f:CCDカメラの焦点距離
int( ):( )内の値の整数部分を示す関数
なお、上述の(1),(2)式による視点変換は、CCDカメラ3により撮像された物体がすべて路面RD上に存在する平面物体であることを前提としているので、たとえば図6(a)に示す前方車両MVbは、同図(b)ではMVb’に示すように歪んで変換される。
ステップS13では、視点変換された画像データに対してこの画像中に含まれる白線を抽出する白線抽出動作を行う。
白線抽出動作の詳細を図7のフローチャートに示す。ステップS131では、白線検出用フィルタにより視点変換された画像データ中から白線候補となる領域を検出する。
本実施例で使用される白線検出用フィルタは、たとえば図8に示すようなものであり、座標値(x,y)を有する対象点pに対して幅wだけ左右に広がった「1」部と、その左右にある「−1」部とを有する。幅wは、抽出すべき白線WLの幅に応じて予め与えておけばよく、抽出すべき白線幅をWとしたとき、W<wとなるように定められる。対象点p(x,y)に対する白線抽出用フィルタの出力F(x,y)は次式で与えられる。
Figure 2004178610
幅wが適切に定められていれば、対象点p(x,y)が白線WL上に位置すると出力F(x,y)の値が高くなるので、画像全体の各点において算出した出力F(x,y)に対して閾値処理を行うことにより白線候補の領域を抽出することができる。この際、各対象点p(x,y)に対して適切な閾値を設定するために、次式に示すように横方向の各ライン(X軸方向)毎に閾値tを決定する。
Figure 2004178610
ここに、0<k<1:定数
M:画像の横方向画素数
この閾値tを用いて生成した、白線の候補領域を表す画像データをL(x,y)とすると、このL(x,y)は次式で与えられる。
Figure 2004178610
L(x,y)が1の値をとる領域が、白線の候補領域である。
上述のステップS131で実行された白線の候補領域抽出動作では、実際に路面RD上に描かれている白線WLそのものを抽出しており、図3(a)および図6に示すように実際の白線WLは周期的に途切れている。したがって、図9(a)に示すように、ステップS131で抽出された白線の候補領域も(理想的には)周期的に途切れてしまう。しかし、白線という概念は実際の白線WLと異なり、途中で途切れない一連の曲線であり、途切れた白線のままでいると後述する白線の方向ベクトル算出に支障を生じることもありうるので、ステップS132で白線の候補領域を連結する作業を行う。
図9によりステップS132の手順を詳細に説明する。ステップS131で抽出された白線候補領域を図9(b)に示すように細線化し、白線候補領域の中心線を抽出する。次いで、図9(c)に示すように、中心線の端点を検出してから、同図(d)に示すように所定間隔以下の端点を連結する。さらに、同図(e)に示すように連結された端点と上述のステップS131で抽出された白線の領域候補との論理和をとれば、同図(f)に示すように白線の候補領域の連結作業が完了する。なお、ステップS132の各動作において細線化、端点検出、論理和といった画像処理は周知の手法によればよい。
ステップS133では、ステップS132において連結された白線の候補領域に基づいて白線のテンプレートを次のように作成する。連結された白線の候補領域に対してラベリング処理を行い、ラベリングされた各領域において最大面積を有する領域に2次曲線をマッチングさせ、テンプレートとする。たとえば、ステップS131において抽出された白線の候補領域が図10(a)に示すようなものであったとすると、連結された状態においては略中央にある白線が最も長く3本の白線候補領域の中では最大面積を有する領域であるから、この略中央の白線候補領域に2次曲線がマッチングされ、同図(b)に示すようなテンプレートT(x,y)が生成される。
ステップS134では、ステップS131において抽出された白線候補領域に対して、ステップS133において作成されたテンプレートT(x,y)を用いてこれにマッチした領域を探索する。その結果、図10(a)に示すような白線候補領域に対しては、同図(c)に示すような3本の白線領域WLRa〜WLRcが検出される。
(2)データ抽出
図11は、図4に示したメインフローチャートのステップS40で実行されるデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。ステップS41では、図4のステップS20で入力された車輪速センサ1からの信号に基づいて、車両MVaの位置する座標を、所定時間における車両MVaの位置を原点とする座標、つまり路面RDに固定された絶対座標系上で求める。図2に示すように、車両MVaの絶対座標値をA(xa,ya,0)とする。
車輪速センサ1から車速に応じたパルス列を取込んで車両MVaの走行距離を演算する。一方、車両MVaの移動方向は、左右後輪の車輪速センサ1で検出された車輪速の差から求められる。したがって、車両MVaの移動距離および移動方向を順次加算すれば、車両MVaの絶対座標値が求められる。
次に、ステップS42では、図7のステップS134で求められた白線領域WLRa〜WLRcのデータにステップS41で求められた車両MVaの絶対座標値をオフセット分として加え、これにより、白線領域WLRa〜WLRcを絶対座標系上のデータに変換する。同様にして、ステップS30で読み込まれた前方車両の相対座標値に自車両MVaの絶対座標値をオフセット分として加え、前方車両の位置を絶対座標値に変換する。図2に示す例では、前方車両MVbの絶対座標値をB(xb,yb,0)で表している。
ステップS43では、前回計測された車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値と今回計測された車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値とから、車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値の差分を求めることによりそれぞれの速度ベクトルを算出する。図2に示すように、これら車両MVaおよび前方車両MVbの速度ベクトルをそれぞれVa(vax,vay,0)、Vb(vbx,vby,0)で表す。
ステップS44では、ステップS42で絶対座標系の位置データに変換された白線領域WLRa〜WLRcにより複数の車線が区分されていると認識し、いずれの車線に車両MVaおよび前方車両MVbがそれぞれ走行しているかを判定する。本実施例では、図2に示すように、車両MVaが車線R0を走行し、前方車両MVbが車線R0のすぐ右隣に隣接する車線をR+1を走行しているものと判定される。なお、本明細書では、自車両の車線のすぐ左隣に隣接する車線をR-1、2つ右隣にある車線をR+2、…として表現する。
ステップS45では、前方車両MVbの近傍における白線領域WLRbの単位方向ベクトルを検出する。白線単位方向ベクトル検出方法の詳細を図12のフローチャートに示す。
図12のステップS451では、図13(a)に示すように、前方車両MVbの走行する車線R+1を区画する白線領域のうち車線R0に近い側の白線領域WLRb上で、前方車両MVbの位置Bとの距離が最小になる点Cを検出する。ステップS452では、この白線領域WLRb上において、点Cの両側にこの点Cから所定距離だけ離れた点C1,C2を設定する。そして、ステップS453では、これら点C1,C2を結ぶ直線を、白線の単位方向ベクトルとして設定する。図2に示すように、この白線WLbの単位方向ベクトルはDbで表される。
(3)前方車両の挙動予測
図4のステップS50の前方車両の挙動予測の詳細は次の通りである。本実施例では、前方車両MVbが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。この予測式は次式で与えられる。
Figure 2004178610
ここに、×:ベクトルの外積を表す記号
∩:アンド条件を示す演算子
1:定数(0<k1<1であり、かつ、k1は0に近い値)
2:定数(0<k2であり、かつ、k2は0に近い値)
⊃:左辺が真ならば右辺が真であることを表す記号
RC(+1,0):前方車両が車線R+1からR0に車線変更するという事実
( )z:( )内のベクトルのz成分
A∈R0 :座標Aが車線R0内にあるという事実
B∈R+1:座標Bが車線R+1内にあるという事実
(Db×Vb)z/|Vb|は、白線の単位方向ベクトルDbと前方車両MVbの速度ベクトルVbとのなす角をθとおいたときのsinθの値であり、この値が正であれば前方車両MVbは白線に接近しつつある。また、|(Db×Vb)z|は、前方車両MVbの速度ベクトルVbの白線(の単位方向ベクトルDb)に垂直な速度成分である。k1は(Db×Vb)z/|Vb|の符号を判定するための定数であるが、測定誤差を考慮して0に近い定数に設定してある。また、k2は|(Db×Vb)z|の閾値であり、前方車両が車線R+1内を若干蛇行して走った場合であっても、車線変更のおそれがあると判定されないような値に設定してある。
したがって、車両MVaが車線R0上を走行し、前方車両MVbが車線R+1を走行している状態において、(Db×Vb)z/|Vb|が正の値をとり(>k1)、かつ、|(Db×Vb)z|が所定の閾値よりも大きい(>k2)と判定されたら、前方車両MVbは車線R+1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更しようとしているものと予測し、事実RC(+1,0)が真になる。
(4)ルールのIF部照合
図4のステップS60におけるルールのIF部照合は次のように行なわれる。データ抽出部51および前方車両の挙動予測部53で算出された各種データに基づいて、IF部照合部53bが、このデータをIF部のパラメータとして含むルールを接近度判断部53のルールメモリ53a内に記憶された多数のルール内から選択し、選択されたルールについて各種データを入力してIF部の照合、すなわち、各ルールのIF部が真と判定されるか否かを判断する。
図14は、ルールメモリ53a内に記憶された各種ルールを示す。本実施例において関連するルールは、ルール番号2のルールであり、RC(+1,0)は上述のステップS50で算出された前方車両の挙動を示す変数、Va,Vbはともに上述のステップS40(図11のステップS43)で算出された車両MVaおよび前方車両MVbの速度ベクトル、f(Va,Vb)は安全車間距離を示す関数であり、次式で定義される。
Figure 2004178610
ここに、T:空走時間
ルール番号2のルールのIF部が真と判定されるためには、RC(+1,0),速度ベクトルVa,Vbおよび座標値A,Bが入力される必要がある。
図2に示す例においては、前方車両MVbが車両MVaの車線R0に車線変更しようとしており、前方車両MVbの速度ベクトルVbは車線R0の方向に向いているので、式(6)の左辺は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿った前方車両MVbと車両MVaとの間の距離yb−yaが安全車間距離f(Va,Vb)より小さい正の値を持つときは、車線変更した結果、前方車両MVbが車線R0に入ったときにその車間距離が狭くて十分接近してしまうおそれがあり、ルール番号2のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近度=1が出力される。ここで、
接近度=0 ...影響なし
接近度=1 ...前方車両に対して注意を払うべきである
接近度=2 ...前方車両に接触するおそれがある
とする。なお、−f(Va,Vb)の項に1より小さい定数を乗じたものについて距離yb−yaとの大小関係を求めれば、接近度=2の判定もできる。
一方、自車両が直線路から曲線路に進入する図15に示す場合には、前方車両MVbは既に曲線路を走行しており、従来の接近予測装置では車両MVaの直前方に前方車両MVbを検出するため、実際には前方車両MVbが車線変更する可能性は低いにもかかわらず接近を示す警報が出力されるおそれがある。この場合、本実施例によれば、前方車両MVbの速度ベクトルVbと白線WLbの単位方向ベクトルDbは平行であるため、
Figure 2004178610
であり、式(6)の左辺が真と判定されずにRC(+1,0)は偽になる。この結果、ルール番号2のルールのIF部は真と判定されず、ルール番号2のルールは成立せずに接近度の出力は行われない。
(5)ルールの競合
図4のステップS70におけるルールの競合について説明する。本実施例および後述する実施例に示すように、車両MVaが走行している間に接近を予測すべき状況は多数存在し、様々な状況において的確な判断をする必要があるので、接近度判断部53のルールメモリ53a内には複数のルールが記憶されている(図14参照)。したがって、1つの状況に対して複数のルールのIF部が成立する場合もあるため、IF部が成立する複数のルールを競合させて適切な接近度を出力する。
競合方法については、たとえば人工知能の分野で行われているような方法によればよいが、たとえば、
イ.IF部が成立するルールのそれぞれから出力される接近度の和をとる
ロ.ルールに優先順位をつけ、優先順位の高いルールの接近度を出力する
ハ.これら2つの組み合わせ
といった方法が挙げられる。イについては、接近度の加重平均をとってもよい。なお、ルールの競合を例示して詳細に後述する。
(6)接近度出力
図4のステップS80では、次のようにして接近度が出力される。なお、ルールメモリ53a内に記憶されたルールの全てのIF部が成立しないときは、接近度としてデフォルト値の0が出力される。出力された接近度は、車両MVaに備えられたランプ、ブザー等の警報装置により運転者に報知され、あるいは、車両MVaに備えられたディスプレイ等に文字を用いて表示される。なお、出力された接近度に基づいて車両MVaの走行を制御する例については後述する。
したがって、本実施例によれば、車両MVaの前方に存在する前方車両MVbの位置,速度といった情報に加えて、車両MVaの前方視界にある白線の形状(単位方向ベクトル)という走行案内情報も考慮して接近度を算出しているので、道路状況に応じて前方車両の接近度を的確に判断して予測することができる。たとえば、図2および図15において、前方車両MVbの位置Bおよび速度ベクトルVbの方向はほぼ同一であり、従来の接近予測装置ではいずれの場合においても接近のおそれありとして警報が出力されていたが、本実施例では、図2のような実際に車線変更のおそれがあるものについてのみ接近の可能性ありとの接近度(=1)が出力され、図15のように前方車両MVbが単に曲線路を走行しているのみであり車線変更のおそれが少ないものについては接近の可能性は低いとの接近度(=0)が出力され、道路状況に応じて的確な接近度判定が行われる。
−第1実施例の変形例−
上述の第1実施例では、白線の単位方向ベクトルを走行案内情報として利用していたが、これに限らず、道路状況を的確に把握しうる走行案内情報を用いることができる。図16は、第1実施例の変形例を示すフローチャートであり、図4のステップS40の詳細を説明するためのものである。なお、ステップS40および後述するステップS50を除いて、図4の他のステップの内容は上述の第1実施例と同様であるため、その説明を省略する。
図11のステップS41〜S44と同様の処理を行った後、ステップS45Aでは、図2に示すように、前方車両MVbの位置Bと、車両MVaが走行している車線R0と前方車両MVbが走行している車線R+1とを隔てる白線WLbとの間の距離C(t)(t:時間)を算出する。距離C(t)は、上述した所定位置からの経過時間tとともにデータ抽出部51内に記憶される。
図4のステップS50では、次式により前方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
Figure 2004178610
ここに、k8:定数(0>k8
(dC(t)/dt)は白線WLbに直交する方向の前方車両MVbの速度であり、k8はこの速度の閾値に相当し、前方車両MVbが車線R+1内を若干蛇行して走った場合でも車線変更のおそれありと判定されないような値に設定してある。したがって、(dC(t)/dt)が所定の閾値よりも小さい(<k8)と判定されたら、前方車両MVbは車線R+1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更しようとしているものと予測し、事実RC(+1,0)が真になる。
この後は、ステップS50において予測された事実RC(+1,0)およびステップS41〜S44で算出された速度ベクトルVa,Vbおよび座標値A,Bに基づいて、ステップS60〜S80において接近度が算出され、出力される。よって、この変形例によっても、上述の第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
−第2実施例−
上述の第1実施例およびその変形例では、走行案内情報として白線の単位方向ベクトルを用いたが、第2実施例のように、車線に描かれた白線以外のパターンの形状をパターン認識した結果を走行案内情報として用いることもできる。
たとえば、図17に示すように、車両MVaの前方に前方車両MVbが存在した場合、この前方車両MVbが走行している車線はどのような種類の車線、たとえば、車線R0,R+1のような走行車線であるか、あるいは、車線R-1のような合流車線であるかどうかをその車線に描かれたパターンの形状により認識し、認識された車線形状を、車両MVaの位置A,速度ベクトルVaおよび前方車両MVbの位置B,速度ベクトルVbとともに用いて、車両MVaの走行する車線に前方車両MVbが車線変更してくるかどうか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを判断する。図17に示すように、合流車線は途中で右側の車線に合流して左側の路側分離帯が右側の白線に合流する形状になっており、また通常、合流車線には合流位置に合流の意味を表すパターンMPが描かれているので、路側分離帯が車線を横切ること、およびパターンMPを認識すれば車線R-1が合流車線であることを判断することができる。
第2の実施例が第1の実施例と異なる点は図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステップS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およびステップS80の接近度の具体的な手順であり、その他は図2の構成も含めて同様である。したがって、以下の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通する部分については説明を省略する。
図18は第2実施例におけるデータ抽出サブルーチンを示し、第1の実施例の図11に相当する。図11のステップS41〜S44と同様の処理を行なった後、ステップS45Bでは、前方車両MVbが走行している車線R-1が合流車線であるかどうかを判定する。合流車線判定方法の詳細を図19のフローチャートに示す。
図19のステップS4501では、図5のステップS13で検出された白線で区切られる車線のうち、車両MVaが走行している車線に隣接する車線(この中には前方車両MVbが走行している車線R-1が含まれる)内においてエッジ検出を行い、検出されたエッジのうち白線を横切る方向に延在するエッジ(横エッジと称する)を抽出する。
図20は、横エッジの検出過程の一例を示す図であり、同図(a)に示すような観測画像が得られると、この観測画像について視点変換作業を行った結果は同図(b)に示すようなものになり、視点変換画像に対して白線検出作業を行った結果は同図(c)に示すようなものになる。車両MVaが走行している車線は中央の車線R0であり、前方車両MVbはその左隣の車線R-1を走行している。したがって、車線R0に隣接する車線R+1,R-1内に対応する視点変換画像に対して横エッジを抽出すると、同図(d)に示すように複数の横エッジ(図中では代表的な横エッジb1,b2,b3についてのみ符号を付している)が抽出される。なお、エッジ検出の手法は周知であり、たとえば、微分フィルタなどのエッジ検出用フィルタを視点変換画像に掛け合わせるような手法が挙げられる。
ステップS4502では、ステップS4501において抽出された横エッジのそれぞれにラベリング処理を行い、ラベリングされた横エッジのそれぞれの横方向の長さを計測する。ステップS4503では、横エッジの横方向の長さが隣接車線R+1,R-1の幅に略等しいかどうかが判定され、判定が肯定されるとステップS4504に進み、隣接車線幅に等しい横エッジが存在する車線R-1は合流車線であると判断する。この事実を、
-1=RJ ...(11)
と表す。一方、判定が否定されるとステップS4505に進み、隣接車線は合流車線でないと判断する。
図17に示すように、合流車線である隣接車線R-1に描かれたパターンMP、および、合流車線の終端にある路側分離帯は、横エッジ検出の結果それぞれ図20(d)の横エッジb1,b2およびb3として抽出される。横エッジb1,b2の横方向の長さは隣接車線R-1の車線幅に近く、また、横エッジb3の横方向の長さは隣接車線R-1の車線幅に等しい。したがって、ステップS4501で抽出された横エッジの横方向の長さが隣接車線R-1の車線幅(予め入力しておく)に略等しければ、その隣接車線R-1は合流車線であると判定できる。
図4のステップS50では、次式により前方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
Figure 2004178610
ここに、RC4(-1,0):前方車両が車線R-1からR0に車線変更するという事実
B∈R-1:座標Bが車線R-1内にあるという事実
したがって、車両MVaが車線R0上を走行し、前方車両MVbが車線R-1を走行している状態において、車線R-1が合流車線であると判定されたら、前方車両MVbは車線R-1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更しようとしているものと予測し、事実RC(-1,0)が真になる。
図4のステップS60では、接近度判断部53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から選択されたルールについて各種データを入力してIF部の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図14に示すルール番号4のルールである。
図17に示す例においては、前方車両MVbは合流車線R-1を走行しており、前方車両MVbが合流車線R-1の終端に至るまでには必ず車両MVaの走行車線R0に車線変更することが予測できることから、式(12)の左辺は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿った前方車両MVbと車両MVaとの間の距離yb−yaが安全車間距離f(Va,Vb)より小さい正の値を持つときは、車線変更した結果、前方車両MVbが車線R0に入ったときにその車間距離が狭くて十分接近してしまうおそれがあり、ルール番号4のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近度=2が出力される。
ステップS70では、ステップS60においてIF部が照合されたルールの競合を行う。たとえば、図21に示すように、車両MVaが走行する車線R0の左隣の合流車線R-1および右隣の走行車線R+1に、それぞれ前方車両MVb,MVcが走行している場合を考える。図21に示す例においてステップS60でIF部が真と判定されるのは、図14に示すルール番号2,4のルールである。したがって、ルール番号2のルールからは接近度=1が出力され、ルール番号4のルールからは接近度=2が出力される。
上述のイの手法に従えば接近度の和=1+2=3となる。この場合、接近度の評価は3段階以上になる。また、上述のロの手法に従えば、前方車両MVbと前方車両MVcとを比較すると、前方車両MVbは必ず車線R0に車線変更するためにルール番号4のルールの方が優先度が高いといえる。よって、たとえば優先順位を全体で10段階とし、ルール番号2のルールの優先順位を5、ルール番号4のルールの順位を優先順位7とすると、ルール番号4のルールの優先順位の方が高いので、接近度=2が出力される。
したがって、本実施例によれば、車両MVaの前方に存在する前方車両MVbの前方車両の位置,速度といった情報に加えて、車両MVaの前方視界にある合流車線であるかどうかを示すパターンなどの走行案内情報も考慮して接近度を算出しているので、道路状況に応じて前方車両の接近度を的確に判断して予測することができる。
−第2実施例の変形例−
上述の第2実施例では、車両MVaの前方視界を撮像した画面に対してパターン認識を行って合流車線の判定を行ったが、これに限らず、種々の方法により隣接車線が合流車線であるか否かを判定することができる。合流車線判定ルーチンの別の例である図22により説明する。
この例では、道路の所定間隔毎にサインポスト(図示略)が設置されており、このサインポストからは道路状況を示す道路情報信号が送信されていることを前提としている。したがって、図22(b)に示すように、車両MVaはこの電磁波を受信するためのアンテナ21と、アンテナ21を介して電磁波を受信する受信機22を備えている他は図3に示す構成である。
図22(a)のステップS4511では、サインポストからの道路情報信号を車両MVaに付設されたアンテナで受信し、受信信号を制御装置5に取り込む。ステップS4512では、受信された道路情報信号の中に合流車線を示す信号があるか否かを判定する。
図23(a)は合流車線判定ルーチンのさらに別の例を示すフローチャートである。この例では、車両MVaがGPS(Global Positioning System)によるナビゲーション装置を搭載しており、このナビゲーション装置は、図23(b)に示すように、衛星からのGPS信号を受信するためのアンテナ31と、アンテナ31を介してGPS信号を受信する受信機32と、緯度・経度により位置が特定される道路地図データを記憶する記憶装置33と、ディスプレイ装置34と、受信機32で受信したGPS信号と記憶装置33に記憶された道路地図データとに基づいて自車の道路地図上の位置を特定し、その道路の状況を表す道路情報を抽出し、さらにデイスプレイ装置34に地図と自車位置を表示する制御回路35とを備えている。
図23(a)のステップS4521では、ナビゲーション装置が、衛星からのGPS信号により車両MVaの現在位置を認識し、その位置とナビゲーション装置が備えている道路地図データとから現在車両MVaが走行している地図上の位置を求める。その上で、走行している道路に与えられている道路情報を抽出して制御装置5に送る。制御装置5はステップS4522において、その道路情報の中に合流道路である情報が含まれるかを判定する。
したがって、これら変形例によっても、上述の第2実施例と同様の作用効果を得ることができる。
−第3実施例−
第3実施例は、前方車両の存在する車線に描かれたパターンを走行案内情報として利用した別の例であり、図24に示すように、車線R0を走行する車両MVaの前方に路肩である車線R-1を走行する前方車両MVbが存在した場合を想定している。したがって、前方車両MVbが走行している車線はどのような種類の車線であるか、たとえば、車線R0,R+1のような走行車線であるか、あるいは、車線R-1のような路肩であるかを路面に描かれているパターンの形状により認識する。その上で、車両MVaの位置A,速度ベクトルVaおよび前方車両MVbの位置B,速度ベクトルVbを用いて、車両MVaの走行する車線に前方車両MVbが車線変更してくるかどうか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを判断するものである。
第3の実施例が第1の実施例と異なる点は図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステップS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およびステップS80の接近度の具体的な手順であり、その他は図2の構成を含めて同様である。したがって、以下の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通する部分については説明を省略する。
図25は第3実施例におけるデータ抽出サブルーチンを示し、図4のステップS40の詳細を説明する図11に相当するものである。図11のステップS41〜S44と同様の処理が行った後、ステップS45Cでは、前方車両MVbが走行している車線R-1が路肩であるかどうかを判定する。路肩判定方法の詳細を図26のフローチャートに示す。
ステップS4531では、視点変換された画像に対して路側反射体RF(図24参照)を検出し、路側反射体RFとその右隣にある白線WLaとの間の距離を検出する。ステップS4532では、ステップS4531で検出された路側反射体と白線との間の距離が、通常の走行車線の幅(たとえば車線R0やR+1の幅であり、予め既知の値が入力されている)よりも十分に小さいかどうかを判定し、判定が肯定されるとステップS4533に進み、走行車線幅よりも十分小さい車線幅を有する車線R-1は路肩であると判断する。この事実を、
-1=RC ...(13)
と表す。一方、判定が否定されるとステップS4534に進み、隣接車線は路肩でないと判断する。
図4のステップS50では、次式により前方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
Figure 2004178610
ここに、k3:定数(k3>0でありかつ0に近い値)
3は符号判定のための値であり、測定誤差等を考慮して0に近い正の定数に設定してある。
したがって、車両MVaが車線R0上を走行し、前方車両MVbが車線R-1を走行している状態において、車線R-1が路肩であると判定されたら、前方車両MVbは車線R-1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更しようとしているものと予測し、事実RC(-1,0)が真になる。
図4のステップS60では、接近度判断部53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から選択されたルールについて各種データを入力してIF部の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図14に示すルール番号6のルールである。
図24に示す例においては、前方車両MVbが路肩R-1上を移動していれば(|Vb|>k3:停止していれば故障車であり、車線変更の可能性は低い)その後、車両MVaの走行車線R0に車線変更する可能性が高いことが予測できることから、式(14)の左辺は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿った前方車両MVbと車両MVaとの間の距離yb−yaが安全車間距離f(Va,Vb)より小さい正の値を持つときは、車線変更した結果、前方車両MVbが車線R0に入ったときにその車間距離が狭くて十分接近してしまうおそれがあり、ルール番号6のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近度=1が出力される。
したがって、本実施例によっても、上述の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
−第4実施例−
第4実施例は、道路の路側に所定間隔毎に設置されたサインポストから送信される道路状況を示す道路情報を車両が受信し、その受信した道路情報も使用して前方車両の挙動を予測するものである。
たとえば、図27に示すように、車両MVaの前方に前方車両MVbが存在した場合、この前方車両MVbが走行している車線はどのような種類の車線、たとえば、車線R0,R+1のような走行車線であるか、あるいは、車線R-1のような離脱路であるかどうかをサインポストからの道路情報により認識し、認識された道路情報を、車両MVaの位置A,速度ベクトルVaおよび前方車両MVbの位置B,速度ベクトルVbとともに用いて、車両MVaの走行する車線に前方車両MVbが車線変更してくるかどうか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを判断する。
第4の実施例が第1の実施例と異なる点は、図2に示す構成に加えてサインポストからの電磁波を受信するアンテナと受信機(図22(b)参照)いずれも図示を省略する)を備えている点と、図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステップS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およびステップS80の接近度の具体的な手順の点であり、その他は同様である。したがって、以下の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通する部分については説明を省略する。
図28は第4実施例を示すデータ処理ルーチンを示し、第1の実施例の図11のフローチャートに相当する。図11のステップS41〜S44と同様の処理を行った後、ステップS45Dでは、前方車両MVbが走行している車線R-1が離脱路であるかどうかを判定する。離脱車線判定方法の詳細を図29のフローチャートに示す。
図29のステップS4541では、サインポストからの道路情報信号を車両MVaに付設されたアンテナで受信し、受信信号を受信機を介して制御装置5に取り込む。ステップS4542では、受信された道路情報信号に基づいて隣接車線R-1が離脱路であるか否かを判定する。隣接車線R-1が離脱路であるという事実を、
-1=RX ...(15)
と表す。
図4のステップS50では、次式により前方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
Figure 2004178610
ここに、k6:定数(0>k6>−1であり、かつ、k6は0に近い値)
7:定数(k7>0であり、かつ、k7は0に近い値)
(16)式は上述の(6)式と類似しており、ただし、図27に示すように前方車両MVbが左隣の車線(離脱路)R-1を走行しているため、符号の判定が逆になっている点のみ異なる。
したがって、車両MVaが車線R0上を走行し、前方車両MVbが車線R-1を走行している状態において、(Db×Vb)z/|Vb|が負の値をとり(<k6)、かつ、|(Db×Vb)z|が所定の閾値よりも大きい(>k7)と判定されたら、前方車両MVbは車線R-1から車両MVaが走行している車線R0に車線変更しようとしているものと予測し、事実RC(−1,0)が真になる。
図4のステップS60では、接近度判断部53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から選択されたルールについて各種データを入力してIF部の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図14に示すルール番号8のルールである。
図27に示す例においては、前方車両MVbは車両MVaの走行車線R0に車線変更しようとしており、前方車両MVbの速度ベクトルVbは車線R0の方向に向いているので、式(16)の左辺は真と判定される。さらに、前方車両MVbが走行している車線は離脱路であるからR-1=RXが成立し、この結果、前方車両はかなり強引に車線R0に車線変更してくるものと予測され、ルール番号8のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近度=2が出力される。
したがって、本実施例によっても、上述の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
あるいは、上述の第4実施例において、車両MVaがナビゲーション装置(図23(b)参照)を搭載しているときは、第2実施例の変形例と同様にナビゲーション装置からの道路情報を用いてもよい。図30により説明する。
図30は、離脱路判定ルーチンの別の例を示すフローチャートである。まず、ステップS4521で上述したと同様にしてGPS信号に基づいて車両の地図上の位置を認識した上でその道路に与えられている道路情報を抽出し、制御装置5に送信する。ステップS4522Aでは、受信した道路情報に基づいて隣接車線が離脱路であるか否かを判定する。
−第5実施例−
第5実施例は、車両の前方を走行する前方車両である前方車両が2台存在した場合、これら前方車両相互の位置、速度から挙動を予測したものである。たとえば、図31に示すように、車両MVaの前方に2台の前方車両MVb,MVcが存在した場合、先行する前方車両MVcの後方に後続する前方車両MVbが、車両MVaの走行車線に車線変更して前方車両MVcを追い抜こうとしているかどうか、そして、車線変更した後で車両MVaに対して安全な車間距離以下に接近してしまうかどうかを、車両MVaの位置A,速度ベクトルVa、および前方車両MVb,MVcの位置B,C(xc,yc,0),速度ベクトルVb,Vcにより判断する。
第5の実施例が第1の実施例と異なる点は図4のステップS40で実行されるデータ抽出、ステップS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およびステップS80の接近度の具体的な手順であり、その他は図2の構成を含めて同様である。したがって、以下の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通する部分については説明を省略する。
図4のステップS40では、前方車両が1台である第1の実施例と同様にして2台の前方車両に関する必要なデータを抽出する。図4のステップS50では、次式により前方車両の挙動、すなわち前方車両MVbが車両MVaの走行車線に車線変更してくるかどうかを予測する。
Figure 2004178610
ここに、k4:定数(k4>0)
5:定数(k5<0)
a<yb<ycなる条件は、前から順に前方車両MVc、前方車両MVb、車両MVaの順に並んでいることを示しており、図31に示す配置状態に対応している。また、yc−ybは、Y軸方向に沿った前方車両MVcと前方車両MVbとの間の距離であり、|Vc|−|Vb|は、前方車両MVcと前方車両MVbとの間の速度差である。
したがって、車両MVaが車線R0上を走行し、前方車両MVbおよび前方車両MVcがともに車線R+1を走行している状態において、前方車両MVb,MVc間の距離yc−ybが所定の車間距離k4以下で、かつ、前方車両MVb,MVc間の速度差|Vc|−|Vb|が所定の速度差k5以上であると、前方車両MVbは前方車両MVcに徐々に近づいて接近し、前方車両MVcを追い抜くために車線R0に車線変更するものと予測し、事実RC7(+1,0)が真になる。
図4のステップS60では、接近度判断部53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から選択されたルールについて各種データを入力してIF部の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図14に示すルール番号7のルールである。
図31に示す例においては、車両MVaは車線R0を、前方車両MVb,MVcはともに車線R+1を走行しているので、前方車両MVb,MVc間の距離yc−ybが所定の車間距離k4以下で、かつ、前方車両MVb,MVc間の速度差|Vc|−|Vb|が所定の速度差k5以上であれば式(17)の左辺は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿った前方車両MVbと車両MVaとの間の距離yb−yaが安全車間距離f(Va,Vb)より小さい正の値を持つときは、車線変更した結果、前方車両MVbが車線R0に入ったときにその車間距離が狭くて十分接近してしまうおそれがあり、ルール番号7のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近度=2が出力される。
したがって、本実施例によっても、上述の各実施例と同様の作用効果を得ることができる。
−第6実施例−
上述した第1〜第5実施例では車両との接近を検出していたが、これに限らず、たとえば横断歩道を横断する歩行者との接近を検出するようにしてもよい。第6実施例は、路面に描かれたパターンの形状をパターン認識して横断歩道の有無を判断した一例である。たとえば、図32に示すように、車両MVaの前方視界にある横断歩道CRの路側に歩行者WPが立っていた場合、車両MVaの前方視界に横断歩道CRが存在するかどうかをパターン形状により認識し、その認識結果を、歩行者WPの位置Bおよび車両MVaの位置A,速度ベクトルVaとともに用いて、横断歩道CRを歩行者WPが横断するか、そして、歩行者WPが横断歩道CRを横断した場合に車両MVaが安全に停止しうるかを判断する。図32に示すように、横断歩道CRは車線幅の全幅にわたる横方向の2本の白線WLd,WLeを備えているので、車線幅の全幅にわたり横方向に延在する2本の白線WLd,WLeをパターン認識できれば横断歩道CRの存在を判断することができる。
第6の実施例が第1の実施例と異なる点は次のとおりである。まず、第6の実施例における接近予測装置の全体構成を図33に示す。第1の実施例の図3(a)の接近予測装置との相違点は、赤外線検知装置10を設けた点である。赤外線検知装置10はたとえば赤外線カメラから構成され、車両MVaの前方から到来する赤外線を画像として検出する。前処理部7は、赤外線検知装置10により検出された赤外線のうち、周囲温度より高温の領域があればその領域の形状を解析して人間が撮像されているかどうかを判断し、人間が撮像されている場合は、車両MVaに対する人間の方向を検出する。
さらに、図4のステップS10の画像処理、ステップS40のデータ抽出、ステップS50の前方車両の挙動予測、ステップS60のルールのIF部照合、ステップS70のルールの競合、およびステップS80の接近度の具体的な手順が相違する他は同様である。したがって、以下の説明では、第1実施例との相違点を中心に説明し、共通する部分については説明を省略する。
図34は、第6実施例の画像処理ルーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS10の詳細を説明するためのものである。図5のステップS11〜S13と同様の処理を行った後、ステップS14では、車両MVaの前方に人間が存在するか否かを判定し、さらに、人間が存在した場合は車両MVaに対する相対座標を求める。
すなわち、上述した赤外線検知装置10により車両MVa前方から到来する赤外線を撮像し、周囲温度より高温の領域を抽出する。ついで、高温領域の形状を解析し、高温領域が人間から放射される赤外線に起因するものか、すなわち、高温領域に人間が存在するか否かを判断する。そして、人間が前方視界内に存在すると判断されたら、車両MVaに対する人間の方向を検出する。
次に、図35は第4実施例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS40の詳細を説明するためのものである。図11のステップS41と同様に自車の絶対座標値を算出し、ステップS42Aで白線領域の絶対座標値および人間の絶対座標値B(xb,yb)を算出し、ステップS43Aで自車両の速度ベクトルを算出する。本実施例では人間の速度ベクトルを求めることはない。ステップS46では、車両MVaの前方視界内に横断歩道CRが存在するかどうかを判定する。横断歩道判定方法の詳細を図36のフローチャートに示す。
図36において、ステップS461では視点変換された車両MVaの前方視界画像に対して白線検出を行い、検出された白線で区切られる車線のうち車両MVaが走行している車線R0内においてエッジ検出を行い、検出されたエッジのうち白線を横切る方向に延在する横エッジを抽出する。横エッジ抽出の詳細はすでに図19のステップS4501の動作説明において行っているのでその詳細は省略する。
ステップS462では、図19のステップS4502と同様にして、ステップS461において抽出された横エッジのそれぞれにラベリング処理を行い、ラベリングされた横エッジのそれぞれの横方向の長さを計測する。ステップS4503では、横エッジの横方向の長さが走行車線R0の幅に略等しく、かつ、走行車線R0に2本の横エッジが存在するか否かが判定され、判定が肯定されるとステップS464に進み、走行車線R0に横断歩道が存在すると判断する。この事実を、
Kb=Human...(18)
と表す。一方、判定が否定されるとステップS465に進み、走行車線R0に横断歩道は存在しないと判断する。
次に、図4のステップS50では、次式により前方障害物の挙動、すなわち歩行者WPが横断歩道CRを横断しようとしているかどうかを予測する。
Figure 2004178610
ここに、k10:定数(k10>0)
RE:歩行者WPが横断歩道を横断しようとしている事実
p :横断歩道CRの中央点P(xp,yp)のY座標
|yp−yb|はY軸方向に沿った歩行者WPと横断歩道CRとの間の距離である。したがって、歩行者WPが車両MVaの前方視界内に存在し、この歩行者WPと横断歩道CRとの間の距離が所定の安全距離より小さい(<k10)と判定されたら、歩行者WPは横断歩道CRを横断しようとしているものと予測し、事実REが真になる。
図4のステップS60では、接近度判断部53のルールメモリ53a内にある各種ルールの中から選択されたルールについて各種データを入力してIF部の照合を行う。本実施例において関連するルールは、図14に示すルール番号11のルールである。ここに、f’(Va)は車両MVaの停止距離を示す関数であり、次式で定義される。
Figure 2004178610
ここに、α:車両MVaの減速度
図32に示す例においては、車両MVaの前方視界内に歩行者WPが存在しているので、歩行者WPと横断歩道CRとの間の距離yp−ybが所定の安全距離より小さい(<k10)とき、すなわち、歩行者WPが横断歩道CRに十分接近しているときは、式(19)の左辺は真と判定される。さらに、Y軸方向に沿った歩行者WPと車両MVaとの間の距離yb−yaが停止距離f’(Va)より小さい正の値を持つときは、ブレーキをかけても制動距離が長く、歩行者WPが横断歩道CRを横断したときには車両MVaが横断歩道CRに接近しているおそれがあり、ルール番号11のIF部が真と判定されてルールが成立し、接近度=2が出力される。
したがって、本実施例によれば、赤外線検知装置により人間の存在を検出し、さらに白線の形状を考慮してこの人間の挙動を予測して接近度を算出しているので、道路状況に応じて人間との接近度を的確に判断して予測することができる。
−第6実施例の変形例−
上述の第6実施例では、車両MVaの前方視界を撮像した画面に対してパターン認識を行って横断歩道CRの判定を行っていたが、上述の合流車線判定の場合と同様に、種々の方法により前方視界に横断歩道CRが存在するか否かを判定することができる。
図37は、横断歩道判定ルーチンの別の例を示すフローチャートである。この例では、道路の所定間隔毎にサインポスト(図示略)が設置されており、このサインポストからは道路状況を示す道路情報信号が送信されていることを前提としている。したがって、車両MVaはこの電磁波を受信するためのアンテナと受信機(図22(b)参照)を備えている。その他は図3に示す構成である。
図37のステップS4601では、サインポストからの道路情報信号を車両MVaに付設されたアンテナで受信し、受信信号を制御装置5に取り込む。ステップS4602では、受信された道路情報信号に基づいて前方視界に横断歩道CRが存在するか否かを判定する。
また、図38は、図23(b)で説明したナビゲーション装置から入力される道路情報により横断歩道を判定する例を示すフローチャートである。ステップS4611では、ナビゲーション装置が上述したと同様にしてGPS信号に基づいて車両の地図上の位置を認識した上でその道路に与えられている道路情報を抽出し、制御装置5に送信する。ステップS4612では、受信した道路情報に基づいて前方視界に横断歩道が存在するか否かを判定する。
したがって、これら変形例によっても、上述の第6実施例と同様の作用効果を得ることができる。
次に、接近度判断部53から出力された接近度を車両MVaの制御に用いる第7および第8実施例を説明する。
−第7実施例−
図39は、いわゆる定速走行装置の制御に上述の接近予測装置から出力される接近度を用いた第7実施例の概略構成を示すブロック図である。この図において、50は上述の第1〜第6実施例による接近予測装置である。61は希望車速設定部であり、希望車速を車両の乗員が入力する。希望車速設定部61は、たとえば、UP/DOWNを指令する押ボタンを備え、UPボタンが連続的に押動されると設定車速を上昇させる信号が送信され、一方、DOWNボタンが連続的に押動されると設定車速を下降させる信号が送信されるよう構成される。62は動作ON/OFFスイッチであり制御部63による定速走行動作の開始及び終了を指示する。
64は制御部63からの信号により車両各部を制御して定速走行を行なうアクチュエータ群である。アクチュエータ群64は、スロットルの開度を制御するスロットルアクチュエータ、ブレーキ装置を制御するブレーキアクチュエータ、変速機を制御する変速アクチュエータを含む。制御部63は、希望車速設定部61や接近予測装置50から入力される信号に基づいて目標速度を決定し、この目標速度と現在の車両の速度とを比較して、現在の速度が目標速度になるようにアクチュエータ群64に制御信号を出力する。また、接近予測装置50からの信号に基づいてアクチュエータ群64を制御して接近度に応じた走行制御を行う。定速制御や接近度に応じた走行制御のために、
(1)スロットルアクチュエータだけを駆動
(2)スロットルアクチュエータと変速アクチュエータを駆動
(3)スロットルアクチュエータとブレーキアクチュエータを駆動
することができる。
図40は、本実施例の動作を説明するためのフローチャートである。なお、接近予測装置50の動作は上述の第1〜第6実施例のものと同様であるのでその説明を省略する。
図40に示すプログラムは、動作ON/OFFスイッチ62がONされることにより開始する。まず、ステップS91では、希望車速設定部61によって設定された希望車速を制御部63に取り込む。次いでステップS92では、接近予測装置50から車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値,速度ベクトルおよび走行車線を読み込む。
ステップS93では、接近度判断部53から入力された車両MVaおよび前方車両MVbの絶対座標値,速度ベクトルに基づいて、安全を確保しうる安全車間距離を演算する。安全車間距離は、たとえば上述の式(7)で定義されるようなものである。ステップS94では、車両MVaと前方車両MVbとの間の車間距離を算出し、この実際の車間距離がステップS93で算出された安全車間距離以上であるか、または、車両MVaが走行する走行車線上に前方車両が存在しないかどうかを判定する。その結果、判定が肯定されるとステップS95に進み、判定が否定されるとステップS96に進む。
ステップS94が肯定判定されるのは、車両MVaの車速を希望車速に設定しても安全が確保できると判断したからでありステップS95において、実際の車速が希望車速となるようにアクチュエータ群64を制御する。一方、ステップS96では、車両MVaの車速を希望車速に設定すると安全が確保できないおそれがあると判断し、実際の車間距離が安全車間距離となるようにアクチュエータ群64を制御する。
一方、図40のフローチャートに示すプログラムが実行されている間において接近予測装置50から接近度が出力されると、割り込み動作が実行されて図41に示すように定速走行動作が終了する。
このように、接近予測装置50によって検出された前方車両MVbの位置、速度、車線、および前方車両MVbに対する接近度を用いて、車両MVaが前方車両MVbに接近しないように車両MVaの挙動を制御することができる。
−第7実施例の変形例−
上述の第7実施例では、接近予測装置50から接近度が出力されると定速走行動作を一律に終了していたが、接近度のレベルに応じて制御してもよい。図42は、このような制御手順の一例を示すフローチャートであり、図40のフローチャートに示すプログラムが実行されている間において、接近予測装置50から接近度が出力されると、図42のサブルーチンフローチャートに示す割り込み動作が実行される。ステップS901では、接近予測装置50から出力された接近度のレベルに応じて、定速走行動作が目標とする目標速度を減速する。特に、接近度のレベルが高いほど目標速度を低く設定すればよく、たとえば、接近度=1であれば単にスロットルアクチュエータを戻してエンジンブレーキにより減速し、接近度=2であれば積極的にブレーキアクチュエータを制御して減速すればよい。
接近度のレベルに応じて段階的に定速走行動作を制御することにより、走行状況に応じたきめ細かい制御が可能になる。
−第8実施例−
図43は本発明の第8実施例を示し、接近予測装置から出力される信号に基づいて自車両が前方車両に接近することを回避する接近回避装置の概略構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、上述の第7実施例と共通の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。図43において、65は後方および側方車両検出部であり、車両MVaの後方と側方の車両の存在を検出する。この後方および側方車両検出部は、たとえば距離センサ、光スイッチ等を備え、これら距離センサ、光スイッチ等の検出結果に基づいて車両の存在を検出する。また、アクチュエータ群64は、ステアリングアクチュエータ、スロットルアクチュエータ、ブレーキアクチュエータおよび変速アクチュエータを備えている。
本実施例の通常の動作は、図40に説明した第7実施例の動作と略同一であるのでその説明を省略し、割り込み動作についてのみフローチャートで図示する。図40のフローチャートに示すプログラムが実行されている間に接近予測装置50から接近度が出力されると、図44に示す割り込み動作のサブルーチンフローチャートが実行される。
図44のステップS911では、接近予測装置50から接近度および接近度出力の要因となった前方車両の車線を取り込む。前方車両の車線は、接近度出力に寄与したルールのIF部を探索することにより検出できる。ステップS912では、車両MVaの車速を減速するだけで前方車両に対する接近が防止できるか否かを判定し、判定が肯定されるとステップS913に進み、判定が否定されるとステップS914に進む。ステップS912の判定は、たとえば接近度が高い(接近度が2以上である、など)場合は判定を肯定し、接近度が低い場合は判定を否定すればよい。
ステップS913では、図42のステップS901と同様に、接近予測装置50から出力された接近度のレベルに応じて、定速走行動作が目標とする目標速度を減速する。特に、接近度のレベルが高いほど目標速度を低く設定すればよい。一方、ステップS914では、接近度出力の要因となった前方車両の存在する車線に対して反対方向の車線(つまり、前方車両が右隣の走行車線に存在すれば左隣の走行車線)を探索し、この車線において車両MVaの後方と側方に車両が検出されない場合、この車線が回避可能な車線であると判断し、回避可能な車線への車線変更を行う。つまり、アクチュエータ群64を構成するステアリングアクチュエータにより車両MVaのステアリングを回避可能な車線に向け、車両MVaをこの車線に移動させる。
したがって、本実施例によっても、上述の第7実施例と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明した実施例と請求の範囲との対応において、CCDカメラ3やデータ抽出部51が走行案内情報検出手段201を、車輪速センサ1やデータ抽出部51が自車挙動検出手段202を、赤外線検知装置10やデータ抽出部51が横断歩道検出手段201を、接近度判断部53が接近度予測手段204をそれぞれ構成する。なお、本発明の接近予測装置は、その細部が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
本発明の接近予測装置を示す機能ブロック図である。 第1実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 (a)は接近予測装置の一実施例を示す全体構成図、(b)はその制御装置の詳細を示す図である。 接近予測装置の動作を説明するためのメインフローチャートである。 第1実施例〜第5実施例の画像処理ルーチンを示すフローチャートである。 (a)は撮像装置で撮像された車両の前方視界画像の一例を示す図、(b)は(a)に対応する視点変換画像を示す図である。 白線検出ルーチンを示すフローチャートである。 白線検出用フィルタの一例を示す図である。 (a)〜(f)はそれぞれ白線候補領域の連結手法を説明するための図である。 (a)は白線候補領域の一例を示す図、(b)は(a)の白線候補領域から得られたテンプレート、(c)は(b)のテンプレートを用いて検出された白線領域を示す図である。 第1実施例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。 白線の方向ベクトル検出ルーチンを示すフローチャートである。 (a)〜(c)はそれぞれ白線の単位方向ベクトルの算出方法を説明するための図である。 ルールメモリ内に記憶されているルールの一例を示す図である。 第1実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 第1実施例の変形例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 第2実施例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施例の合流車線判定ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施例を説明する図で、(a)は撮像装置で撮像された車両の前方視界画像の一例を示す図、(b)は(a)に対応する視点変換画像を示す図、(c)は(b)の視点変換画像に対して検出された白線領域を示す図、(d)は(b)の視点変換画像から抽出された横エッジを示す図である。 第2実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 (a)は第2実施例の変形例の合流車線判定ルーチンの一例を示すフローチャート、(b)はサインポストからの信号を受信するシステムの構成例を示す図である。 (a)は第2実施例の変形例の合流車線判定ルーチンの他の例を示すフローチャート、(b)はナビゲーション装置の構成例を示す図である。 第3実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 第3実施例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。 第3実施例の路肩判定ルーチンを示すフローチャートである。 第4実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 第4実施例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。 第4実施例の離脱車線判定ルーチンを示すフローチャートである。 第4実施例の変形例の離脱車線判定ルーチンを示すフローチャートである。 第5実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 第6実施例の接近予測装置の動作を説明する図である。 第6実施例における接近予測装置の全体構成を示す図である。 第6実施例の画像処理ルーチンを示すフローチャートである。 第6実施例のデータ抽出ルーチンを示すフローチャートである。 第6実施例の横断歩道判定ルーチンを示すフローチャートである。 第6実施例の変形例の横断歩道判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第6実施例の変形例の横断歩道判定ルーチンの他の例を示すフローチャートである。 第7実施例である接近予測装置が適用される定速走行装置を示すブロック図である。 第7実施例の動作を説明するためのフローチャートである。 第7実施例の割り込み動作を説明するためのフローチャートである。 第7実施例の変形例の割り込み動作を説明するためのフローチャートである。 第8実施例である接近予測装置が適用される接近回避装置を示すブロック図である。 第8実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 車輪速センサ
2 タイヤ
3 CCDカメラ
4,7 前処理部
5 制御装置置
6 レーダ装置
10 赤外線検知装置
50 接近予測装置
51 データ抽出部
52 前方車両の挙動予測部
53 接近度判断部
53a ルールメモリ
53b IF部照合部
53c ルール選択部
53d ルール競合部
MVa 車両
MVb,MVc 前方車両
WLa〜WLc 白線
WLRa〜WLRc 白線領域
MP 合流車線パターン
RF 路側反射体
CR 横断歩道
201 横断歩道検出手段
202 自車挙動検出手段
203 前車挙動検出手段
204 接近度予測手段

Claims (6)

  1. 路面を走行する自車両に対する人間等の移動物体の接近度を予測する装置であって、
    横断歩道を検出する横断歩道検出手段と、
    前記自車両の挙動を検出する自車挙動検出手段と、
    前記自車両の走行方向前方に存在する前記移動物体の挙動を検出する物体挙動検出手段と、
    検出された前記横断歩道、前記移動物体の挙動および前記自車両の挙動に基づいて前記自車両に対する前記移動物体の接近度を予測する接近度予測手段とを備えたことを特徴とする接近予測装置。
  2. 請求項1に記載の接近予測装置において、
    前記横断歩道検出手段は、前記路面に描かれた白線の形状から横断歩道を検出することを特徴とする接近予測装置。
  3. 請求項1に記載の接近予測装置において、
    前記横断歩道検出手段は、路側に設置されたサインポストから送信される道路情報を受信する受信手段を備え、受信された前記道路情報から前記横断歩道を検出することを特徴とする接近予測装置。
  4. 請求項1に記載の接近予測装置において、
    前記横断歩道検出手段は、衛星からのGPS信号を受信する受信手段と、道路地図データが記憶された記憶手段とを備え、受信された前記GPS信号と前記道路地図データとから前記横断歩道を検出することを特徴とする接近予測装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の接近予測装置において、
    前記物体挙動検出手段は、前記移動物体が放射する赤外線を検出する赤外線検出手段を備えていることを特徴とする接近予測装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の接近予測装置において、
    前記自車挙動検出手段は、前記自車両の位置および速度ベクトルを演算し、
    前記物体挙動検出手段は、前記移動物体の位置を演算するとともに、前記移動物体と前記横断歩道との間の距離が所定値以下である時に前記移動物体が前記横断歩道を横断すると判断し、
    前記接近度予測手段は、前記移動物体が前記横断歩道を横断すると判断された時、前記移動物体および前記自車両の位置および前記自車両の速度ベクトルに基づいて接近度を出力することを特徴とする接近予測装置。
JP2003424201A 2003-12-22 2003-12-22 接近予測装置 Expired - Fee Related JP3786113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424201A JP3786113B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 接近予測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424201A JP3786113B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 接近予測装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18248394A Division JP3557656B2 (ja) 1994-08-03 1994-08-03 接近予測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004178610A true JP2004178610A (ja) 2004-06-24
JP3786113B2 JP3786113B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=32709359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003424201A Expired - Fee Related JP3786113B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 接近予測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3786113B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076425A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Aisin Aw Co Ltd 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP2007148615A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 I Transport Lab Co Ltd 周辺車両運動状態推定装置、自車運動状態推定装置、自車および周辺車両運動状態推定装置およびプログラム
JP2008040799A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Aisin Aw Co Ltd 画像変換装置および画像変換方法
JP2009259215A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Zenrin Co Ltd 路面標示地図生成方法
JP2009271766A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Hitachi Ltd 自動車用障害物検知装置
WO2011086661A1 (ja) 2010-01-12 2011-07-21 トヨタ自動車株式会社 衝突位置予測装置
JP2012133686A (ja) * 2010-12-23 2012-07-12 Denso Corp 車載障害物情報報知装置
US8385601B2 (en) 2010-03-08 2013-02-26 Nippon Soken, Inc. In-vehicle white line recognition apparatus
WO2013133086A1 (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 日産自動車株式会社 白線検出装置、白線検出フィルタ装置及び白線検出方法
JP2013210991A (ja) * 2012-03-02 2013-10-10 Nissan Motor Co Ltd 横断歩道検出装置および横断歩道検出方法
JP2020006762A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 株式会社デンソー 走行支援装置
JP2020060369A (ja) * 2018-10-04 2020-04-16 トヨタ自動車株式会社 地図情報システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6556563B2 (ja) 2015-08-31 2019-08-07 株式会社東芝 検出装置、検出方法、検出プログラムおよび情報処理システム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076425A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Aisin Aw Co Ltd 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP2007148615A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 I Transport Lab Co Ltd 周辺車両運動状態推定装置、自車運動状態推定装置、自車および周辺車両運動状態推定装置およびプログラム
JP2008040799A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Aisin Aw Co Ltd 画像変換装置および画像変換方法
JP2009259215A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Zenrin Co Ltd 路面標示地図生成方法
JP2009271766A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Hitachi Ltd 自動車用障害物検知装置
US8849558B2 (en) 2010-01-12 2014-09-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Collision position predicting device
WO2011086661A1 (ja) 2010-01-12 2011-07-21 トヨタ自動車株式会社 衝突位置予測装置
US8385601B2 (en) 2010-03-08 2013-02-26 Nippon Soken, Inc. In-vehicle white line recognition apparatus
JP2012133686A (ja) * 2010-12-23 2012-07-12 Denso Corp 車載障害物情報報知装置
US8674819B2 (en) 2010-12-23 2014-03-18 Denso Corporation Vehicular obstacle notification apparatus
JP2013210991A (ja) * 2012-03-02 2013-10-10 Nissan Motor Co Ltd 横断歩道検出装置および横断歩道検出方法
WO2013133086A1 (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 日産自動車株式会社 白線検出装置、白線検出フィルタ装置及び白線検出方法
JPWO2013133086A1 (ja) * 2012-03-05 2015-07-30 日産自動車株式会社 白線検出装置、白線検出フィルタ装置及び白線検出方法
JP2020006762A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 株式会社デンソー 走行支援装置
JP7035862B2 (ja) 2018-07-04 2022-03-15 株式会社デンソー 走行支援装置
JP2020060369A (ja) * 2018-10-04 2020-04-16 トヨタ自動車株式会社 地図情報システム
JP7035945B2 (ja) 2018-10-04 2022-03-15 トヨタ自動車株式会社 地図情報システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3786113B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11155249B2 (en) Systems and methods for causing a vehicle response based on traffic light detection
US11834040B2 (en) Recognition and prediction of lane constraints and construction areas in navigation
US11204607B2 (en) Trajectory setting device and trajectory setting method
JP6572847B2 (ja) 自動運転システム
JP6800575B2 (ja) 自己の乗り物のドライバを支援する方法およびシステム
JP6292054B2 (ja) 運転支援装置、方法、及びプログラム
CN111027420B (zh) 用于模仿前车的系统和方法
JP3619628B2 (ja) 走行環境認識装置
JP3557656B2 (ja) 接近予測装置
US20190333373A1 (en) Vehicle Behavior Prediction Method and Vehicle Behavior Prediction Apparatus
US8050460B2 (en) Method for recognition of an object
KR20180117207A (ko) 자동주행 차량을 위한 시나리오 인지 인식 시스템
CN109871787B (zh) 一种障碍物检测方法及装置
JP2017146730A (ja) 経路決定装置
US11698675B2 (en) Autonomous vehicle visual based communication
JP2008123462A (ja) 物体検知装置
CN111874006A (zh) 路线规划处理方法和装置
US20210070288A1 (en) Driving assistance device
JP3786113B2 (ja) 接近予測装置
JP6613265B2 (ja) 予測装置、車両、予測方法およびプログラム
US10957198B1 (en) System and method for determining parking space
JP2007164671A (ja) 障害物接近判断装置および障害物衝突警告システム
JP5355209B2 (ja) ナビゲーション装置、自車の走行車線の判定方法および判定プログラム
EP3961580A1 (en) Apparatus, method, and computer program for object detection
CN114103993A (zh) 车辆的驾驶控制装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees