JP2004177523A - 前面反射鏡付き光源ランプ - Google Patents

前面反射鏡付き光源ランプ Download PDF

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Abstract

【課題】小型化で、回転放物面鏡からの平行光束を有効に活用し、高効率で、さらに防爆処理が可能な映像投写装置用の前面反射鏡付き光源ランプを提供する。
【解決手段】光源ランプ1から発した発散光線は回転放物面鏡2で反射した平行光束3の内、ミラーコート部14に達した平行光束3は、ミラーコート部14で反射し、さらに回転放物面鏡2で反射し、光源ランプ1を通過し、平面鏡18の矩形部を透過し、第一レンズアレイ4に達する。これにより、平行光束を有効に活用する。平面鏡18には、開口部が無いため、平面鏡18を防爆ガラスで形成し、ミラーコート部14を設けることにより、防爆処理が出来る。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像投写装置用の光源として用いる光源ランプの発散光線を平行光束として前方に反射させる回転放物面鏡の開口出射面部に配置される平面反射鏡、およびこの平面反射鏡を付けた光源ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、光源ランプからの発散光の状態を示す発散光状態図である。図8に示すように、発光管である光源ランプ1から発した光線は、放電端子などで遮光される成分を除きほぼ全方位に発散される。この光線を有効に映像表示部品の照明光として用いるために、回転放物面形状(パラボラ)の反射鏡を用いる。
【0003】
図9は、従来の光源ランプおよび回転放物面鏡の配置、および、その配置による出射光束の強度分布を示す出射光束強度分布図である。図9に示すように、回転放物面鏡2の焦点位置に光源ランプ1を配置すると、回転放物面鏡2で反射された光線は、回転放物面鏡2の回転中心軸(光軸)に対し平行な平行光束3として反射される。この平行光束3が映像表示部品の照明光になる。
【0004】
しかしながら、図9の出射光束強度分布図に示すように、回転放物面鏡2から発した平行光束3は光軸部を除いた光軸近傍が明るく、端部に行くほど暗くなり、照明光束の均一性は低い。
【0005】
図10は、従来の映像投写装置における照明光を形成するための光源ランプから映像表示部品までの構成を示す構成図である。図10に示すように、映像表示部品7への照明光束を均一な分布にするため、まず、2枚のレンズアレイ(フライアイレンズ、またはインテグレータと呼ぶ)を用いる。第一レンズアレイ4で光源ランプ1から回転放物面鏡2で反射した平行光束3を集光し、第二レンズアレイ5の各個別レンズ(セル)上に光源像(アーク)を結像させる。その後、照明側コンデンサレンズ6で集光し、映像表示部品7上に、各セルの像が集結する。
【0006】
図11は、従来の映像投写装置における、光源からの光がスクリーンへの結像画像に至るまでの光学部品の共役関係を示す共役関係図である。この時、光源ランプ1の光源発光部8と第二レンズアレイ5および投写レンズ内の瞳位置9が各々共役関係にあり、同様に第一レンズアレイ4の各セルと映像表示部品7および投写画面(スクリーン)10が共役関係になる。
【0007】
以上述べた構成により、投写映像の光量とその均一性が向上する。一方、光源ランプ1は、そのガラス管内部において放電現象を起こして発光をする。この時、発光するガラス管内部は高圧状態になっており、状況によっては内圧に負けてガラス管が破裂する危険がある。そのため、破裂した際には、ガラス管の破片が飛散し、映像投写装置内部の各部品を傷付ける危険がある。以下、特許文献を参照し、従来の技術について説明する。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−216531号公報
【特許文献2】
特開2002−150831号公報
【特許文献3】
特開平6−118379号公報
【特許文献4】
特開平9−166824号公報
【特許文献5】
特開平8−262437号公報
【特許文献6】
特開平11−64795号公報
【特許文献7】
特開2001−21995号公報
【0009】
特許文献1に記載の発明である光源装置およびプロジェクタ、および特許文献2に記載の発明である光源装置及びこれを有した投写型映像表示装置においては、光源ランプであるガラス管の破裂に対応するために、反射鏡の開口部に耐熱特性をもつガラス基板を配置し、光源ランプ破裂時の破片飛散による他の部品の損傷を防止している。また、光源ランプからの光を平行光束に変換させる回転放物面鏡も、その口径を大きくすることで光源から発散する光線をより多く取り込むことが可能となり照明効率の向上となる。しかしながら、回転放物面鏡の開口径が大きくなることは光学系自体、およびレンズアレイなどの光学部品の大型化につながり、映像投写装置自体の小型化、コストダウンにはそぐわなくなる。
【0010】
これに対応するために、光源から発した発散光をより多く取り込む技術が特許文献3に記載の発明である投写用光源装置、および特許文献4に記載の発明である照明装置及びプロジェクター装置、また、特許文献5に記載の発明である照明装置、および特許文献6に記載の発明である照明装置及びこの照明装置を用いた投射型表示装置に開示されている。
【0011】
図12は、この従来の回転放物面鏡の断面図である。図12に示すように、回転放物面鏡2の開口部に副反射鏡(球面反射鏡)11を配置している。この時、球面反射鏡の中心を光源発光部(回転放物面鏡の焦点)位置と一致させる。光源ランプから発した発散光のうち、回転放物面鏡2に取り込まれなかった成分はその開口部から出て、球面反射鏡11側に入射する。
【0012】
球面反射鏡11に入射した光線は反射して回転放物面鏡2の球面の中心、つまり光源側に戻る。光源ランプの発光部は、通常は放電体でフィラメントのような実体ではない。そのため、球面反射鏡11で反射し発光部に戻った光線はそのまま発光部を通過し、光軸に対して反対側の回転放物面鏡側に再度入射して平行光束として出射する。
【0013】
この時、球面反射鏡11経由で平行光束になった光束は、図12に示すように、光軸近傍の光束となって出射される。すなわち、球面反射鏡11によって形成された照明光12となる。従って、この回転放物面鏡2と球面反射鏡11とを組合せた照明システムであれば、より多く光源ランプからの光束を平行光束として照明に用いる事も可能となる。
【0014】
照明光の光量は、回転放物面鏡2の大きさと、その反射面に取り込める光線量による。光源ランプの発散光を効率よく取り込むには、発散光線の範囲に対応できるように深く大きい回転放物面鏡2を配置すれば良い。しかしながら、そのようにすると、回転放物面鏡2自体が大型化し、映像投写装置が不必要に大型化してしまうという問題がある。
【0015】
また、回転放物面鏡2の開口側に球面反射鏡を配置し、光線を再度利用する場合、図12に示すように、開口径φ2が球面反射鏡11を持たない時の径φ1よりも大きくなり、上記と同じように映像投写装置が大型化してしまうという問題がある。
【0016】
さらに、レンズアレイの形状と回転放物面鏡の開口形状との違いにも問題が生じる。すなわち、図10において、第一レンズアレイ4の各セルは映像表示部品7の形状に合せるため、縦横比が同じの相似矩形となる。そのセルの集合体が第一レンズアレイ4となるため、第一レンズアレイ4に取り込み可能な光線の範囲は矩形(または矩形に近い形)となる。一方、回転放物面鏡2から出射される光束の形状は円形である。
【0017】
図13は、従来の回転放物面鏡の開口部と第一レンズアレイの有効部との関係を示す関係図である。図13のAでは、全体では、回転放物面鏡2の開口部よりも第一レンズアレイ4の有効部を小さくし、回転放物面鏡2の開口部の一部の有効光線を捨てている。また、図13のBでは、回転放物面鏡2の開口部の円形の光束全てを取り込むために第一レンズアレイ4を大きくしている。
【0018】
図13のAでは、回転放物面鏡2に取り込めるはずの有効光線(Aの斜線部)を活用することができず、照明の効率を落としている。図13のBでは、有効な光線を十分に活用して照明の効率を上げる事が可能となるが、反面、第一レンズアレイ4の有効部が大きくなるために第一レンズアレイ4が大型化してしまう。
【0019】
特許文献7に記載の発明である照明装置および投射型映像表示装置においては、組み立てが容易で、光利用効率を向上するために、開口部のある平面反射鏡を用いているが、開口部があるために防爆処理ができない欠点がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、回転放物面鏡および周辺の照明部品を大型化させることなく、回転放物面鏡からの平行光束を有効に活用し、より効率の高い照明を得ることが可能となり、さらに防爆処理が可能な映像投写装置用の前面反射鏡付き光源ランプを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、映像表示部品で表示される画像を、投写デバイスを経てスクリーンに拡大投影する映像投写装置において、前面反射鏡付き光源ランプは、光源ランプから発した発散光線を回転放物面鏡で反射し前方に平行光束として出射し、前記平行光束を透過させる透明な矩形部を備える平面鏡を有し、前記平面鏡は、本来はその前方に存在する光学部品の有効範囲外であるため遮光される端部の平行光束成分を平行状態のまま前記光源ランプの光源発光部に戻す反射機能を有し、前記光源発光部に戻った平行光束は、前記回転放物面鏡で再度反射し、前記矩形部を透過するように、前記平面鏡を、回転放物面鏡の開口部近辺に配置することを特徴としている。
【0022】
請求項2記載の発明は、映像表示部品で表示される画像を、投写デバイスを経てスクリーンに拡大投影する映像投写装置において、前面反射鏡付き光源ランプは、光を発する光源発光部を有する光源ランプと、前記光源ランプから発した発散光線を反射し、前方に平行光束として出射する回転放物面鏡と、前記回転放物面鏡の円形開口部と同じ大きさの円形部と、前記回転放物面鏡から出射した前記平行光束を透過させる前記円形部内に配置された透明な矩形部と、前記矩形部と前記円形部との間の端部とを有し、前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる平面鏡とを、有し、前記平面鏡は、前記端部で反射させた平行光束を、前記光源ランプの前記光源発光部を通過させ、前記回転放物面鏡で再度反射させ、前記矩形部を透過させ平行光束として使用することを特徴としている。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記平面鏡は、防爆ガラスで形成されることを特徴としている。
【0024】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記平面鏡は、鏡面処理を施した特定波長成分を透過反射させる光学フィルターであることを特徴としている。
【0025】
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記平面鏡は、前記矩形部と前記円形部との間の前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる部分に、鏡面に近い金属箔または板を配置したことを特徴としている。
【0026】
請求項6記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記平面鏡は、前記矩形部と前記円形部との間の前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる部分に、各々の面が直交する3つの面で構成されたプリズム(コーナーキューブ)を多数配列したことを特徴としている。
【0027】
請求項7記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記平面鏡は、前記矩形部と前記円形部との間の前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる部分に、その頂角が90度となる三角断面プリズムを配列したことを特徴としている。
【0028】
請求項8記載の発明は、映像表示部品で表示される画像を、投写デバイスを経てスクリーンに拡大投影する映像投写装置において、前面反射鏡付き光源ランプは、光を発する光源発光部を有する光源ランプと、前記光源ランプから発した発散光線を反射し、前方に平行光束として出射する回転放物面鏡と、前記光源ランプと前記回転放物面鏡とを覆う光学部品用ボックスとを有し、前記光学部品用ボックスは、前記回転放物面鏡の円形開口部を覆う部分に、前記円形開口部と同じ大きさの円形部と、前記回転放物面鏡から出射した前記平行光束を透過させる前記円形部内に配置された透明な矩形部と、前記矩形部と前記円形部との間の端部とを有し、前記端部に、前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる反射物を配置し、前記光学用部品ボックスは、前記端部で反射させた平行光束を、前記光源ランプの前記光源発光部を通過させ、前記回転放物面鏡で再度反射させ、前記矩形部を透過させ平行光束として使用することを特徴としている。
【0029】
請求項9記載の発明は、請求項1、2、または8のいずれか1項に記載の発明において、前記映像表示部品は、液晶パネルであることを特徴としている。
【0030】
請求項10記載の発明は、請求項1、2、または8のいずれか1項に記載の発明において、前記映像表示部品は、開閉することで照明光を任意方向に反射し画素表示を行う微小ミラーをマトリクス状に集合・配列した画像表示部品(DMD)であることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態において、従来例とほぼ同一の機能については、同一の番号を付して説明する。
【0032】
本発明の前面反射鏡付き光源ランプは、照明光のロスを抑えることを目的としている。すなわち、回転放物面鏡の開口部に、平行光束を光源ランプ側に戻す事を目的とした平面鏡を配置することである。この平面鏡は、平行光束を透過させる透明な矩形部と、回転放物面鏡から発散された平行光束の内、この矩形部の外側に達した平行光束を反射させる端部とを有し、構成される。この端部で反射された平行光束を、光源ランプ側に戻し、再度回転放物面鏡で反射させ、平面鏡の矩形部を透過させる。すなわち、従来、利用できなかった平行光束の再利用が可能となる。これにより、照明系部品の大きさを維持しながら、照明光効率の向上がはかれる。
【0033】
図1は、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第一実施形態の構成図である。図1に示すように、本発明の第一実施形態の前面反射鏡付き光源ランプは、回転放物面鏡2の開口部付近に平面鏡18を配置した構成である。平面鏡18は光を透過させる透明な矩形部を有し、この矩形部は、第一レンズアレイ4の有効範囲15(無地部)と合致するようにする。平面鏡18の矩形部範囲外は、ミラーコーティングされたミラーコート部14(斜線部)となっている。
【0034】
この平面鏡18は、第一レンズアレイ4に入射できない回転放物面鏡2からの平行光束、すなわち、平面鏡18のミラーコート部14に当たった平行光束を、再度光源ランプの発光部側に反射させる目的を持っている。
【0035】
図2は、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第一実施形態における光線追跡図である。図2に示すように、光源ランプ1から発し、回転放物面鏡2の端部から反射した光は、回転放物面鏡2の開口部に設置した平面鏡18のミラーコート部14で反射し、再度回転放物面鏡2に戻り、光源ランプ1を透過して回転放物面鏡2で再び反射し、平面鏡18の透明な矩形部を透過する。平面鏡18を透過した平行光束3が、映像表示部品の照明光になる。ここで、映像表示部品としては、液晶パネル、また、開閉することで照明光を任意方向に反射し画素表示を行う微小ミラーをマトリクス状に集合・配列した画像表示部品(DMD:Digital Micro−Mirror Device)などが用いられる。
【0036】
以上、説明したように、従来では第一レンズアレイ4の有効範囲15内に入射できず、遮光されていた光線がミラーコート部14で反射し、さらに回転放物面鏡2で再度反射し、第一レンズアレイ4に入射し、有効な照明光として用いることができる。すなわち、照明光率を向上させるという効果が得られる。
【0037】
次に、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第二実施形態を説明する。図3は、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第二実施形態の構成図である。第二実施形態では、平面鏡の材料として防爆ガラスを使用する。すなわち、図3に示すように、回転放物面鏡2の開口部に光を透過する透明な矩形部を有した防爆ガラス平面鏡13を配置する。
【0038】
防爆ガラスとは、従来技術に記載したように、その内部が高圧状態で発光している光源ランプが破裂した際に、その破片が飛散しないことを目的とした耐熱強化ガラス板である。このガラス表面に、第一レンズアレイ4の有効範囲15に対応する部分を除いてミラー処理を施す。すなわち、防爆ガラス平面鏡13のミラーコート部14にミラー処理を施す。ミラー処理は、アルミ、銀などの材料を用いてコーティング処理を施す。
【0039】
ここで、防爆ガラスが存在しない照明系、または構造上防爆ガラスにミラー処理ができない場合には、特定波長成分(紫外線、赤外線)をカットする光学フィルターを材料として用い、この光学フィルターにミラー処理を施す。
【0040】
従って、第二実施形態では、第一実施形態の照明光率を向上させる効果に加え、光源ランプが破裂した際に、その破片が飛散しないという効果が得られる。この場合、内部温度の上昇などを考慮し、回転放物面鏡2と防爆ガラス平面鏡13の間に、通気孔を設けてもよい。
【0041】
次に、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第三実施形態を説明する。図4は、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第三実施形態の構成図である。第三実施形態では、光源ランプを含む回転放物面鏡を覆う光学部品用ボックスを配置し、この光学部品用ボックスの前面に第一レンズアレイの有効範囲に対応する透明な矩形部を設ける。光学部品用ボックスの前面で、矩形部を除く部分に、鏡面状体の金属箔(板)を配置する。
【0042】
すなわち、図4に示すように、光源ランプ1を含む回転放物面鏡2を覆う光学部品用ボックス19を配置する。この光学部品用ボックス19の前面には第一レンズアレイ4の有効範囲15に対応する光を透過する透明な矩形部が設けられ、この矩形部を除く部分に鏡面状体の金属箔(板)を配置する。すなわち、第一実施形態の平面鏡18のミラーコート部14に対応する光学部品用ボックス19の部分に鏡面状体の金属箔(板)が配置する。従って、第三実施形態では、平面鏡18を用いずに、光学部品用ボックス19の光を透過する矩形部の周辺に金属箔(板)を配置する。この場合、内部温度の上昇などを考慮し、回転放物面鏡2と光学部品用ボックス19の間に、通気孔を設けてもよい。
【0043】
通常、光源ランプ1は交換部品としてユニット化する必要があり、回転放物面鏡2を含む光源部品を一つのボックスに組み込みことにより、このボックスを、セット本体から抜き出すことができるようになる。
【0044】
第三実施形態では、この光学部品用ボックス19の回転放物面鏡2の開口部に対応する面に光を透過する透明な矩形部を設け、矩形部以外の部分に金属箔(板)を貼付けることで反射鏡としての役目を持たせる。ここで、矩形部の範囲は上記第一および第二実施形態と同じく、第一レンズアレイ4の有効範囲15に対応する形状とする。
【0045】
金属箔(板)の表面は鏡面状になっているため、その部分に入射した光線は高い反射率で反射し、回転放物面鏡2に戻される。この処理によって、第一レンズアレイ4に直接入射出来ない光線が反射し、再び平行光束となり、照明光としての効率を向上させる。さらに、光源ランプ1は回転放物面鏡2を含めて光学部品用ボックス19のユニットになるため、メンテナンスが容易になる。
【0046】
次に、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第四実施形態を説明する。図5は、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第四実施形態の構成図である。第四実施形態は、第一実施形態の平面鏡のミラーコート部の位置に、銀などのミラーコーティングはせず、新たにコーナーキューブ群を用いる構成である。
【0047】
図5に示すように、回転放物面鏡の開口部付近に、第一レンズアレイ4の有効範囲15に対応する部分を除いて、第一実施形態の平面鏡18のミラーコート部14が位置する反対面に、コーナーキューブ群17を設置する。コーナーキューブ群17とは、コーナーキューブを配列した光学部品である。
【0048】
図6は、平面鏡上にコーナーキューブまたは、三角断面プリズムを配置した反射物配置図である。図6に示すように、コーナーキューブとは、その底面に入射した光線を、直交面部で反射を繰り返すことで、入射光線を180度方向変換して出射する三角錐プリズムである。
【0049】
この時の反射は光線の臨界角度を越えているため、コーナーキューブでは全反射(反射率100%)となり、通常のミラーよりも高効率となる。この三角錐プリズムを、図5および6に示すように、第一実施形態のミラーコート部14の範囲に該当する部分で、平面鏡18のミラーコート部14が配置された反対面に配列することで、ミラーコート部14以上の反射効率を得ることができる。
【0050】
上記、述べたように、第四実施形態では、第一レンズアレイ4に直接入射できない光線が、コーナーキューブ群17で反射され、平面鏡18を透過する平行光束となり、照明光としての効率を向上するすることができる。
【0051】
次に、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第五実施形態を説明する。図7は、本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第五実施形態の構成図である。第五実施形態は、第四実施形態のコーナーキューブ群の代わりに、三角断面プリズムを用いる構成である。
【0052】
図7に示すように、回転放物面鏡の開口部付近に、第一レンズアレイ4の有効範囲15に対応する部分を除いて、第一実施形態の平面鏡18のミラーコート部14が位置される反対面に、三角断面プリズム20を設置する。この三角断面プリズム20は、頂角が90度の三角断面プリズム(三角柱)を複数配列した光学部品である。
【0053】
第四実施形態で説明した図6を参照すると、各三角断面プリズム20の頂角を90度に設定すると、光軸に対して平行な光線は各三角断面プリズム20の三角部で全反射を繰り返し、その進行方向を光源方向に反転する。
【0054】
上記、述べたように、第五実施形態では、第一レンズアレイ4に直接入射できない光線が、三角断面プリズム20で反射され、平面鏡18を透過する平行光束となり、照明光としての効率を向上するすることができる。
【0055】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、上述した実施形態は本発明の好適な実施形態であり、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、平面鏡を回転放物面鏡の開口部付近に配置する事によって、レンズアレイの有効範囲外として遮光されていた端部の光線が平面鏡を透過する平行光束として再利用することができる。これによって、レンズアレイを大型化することなく、照明光の利用効率が向上する効果が得られるとともに、平面鏡に開口部が無いため防爆の効果がえられる。さらに、平面鏡を防爆ガラスで形成することにより、防爆の効果はさらに大きくなる。
【0057】
また、本発明によれば、開口部の無い平面鏡の反射部品としてコーナーキューブまたは、三角断面プリズムを用いることにより、コストが安くなる利点が得られる。すなわち、製造上、コーナーキューブまたは、プリズムの集合体を平面状に構成する場合、金型プレスで生産する。防爆ガラスをはじめとする一般のガラス板は、大型のガラス板から切り出すため、外形にある程度精度を求める場合、生産性が低くなる。一方金型プレスの場合では、コーナーキューブ付き、または、三角断面プリズム付き平面鏡を一体で形成でき、精度は金型の精度が維持されていれば、プレスされる製品の品質は常に一定で、不良も少なくなり生産性が向上する。さらに、反射部品がプリズムになることで、ミラーコートの工程が削除され、コスト面の利点となる。
【0058】
また、平面鏡の反射部品としてコーナーキューブまたは、三角断面プリズムを用いた場合は、反射のためのコーティングト処理の必要がないため、ミラーコートの経時劣化の恐れがなく、半永久的に性能を維持できる利点が得られる。
【0059】
また、平面鏡を用いずに、光源ランプと回転放物面鏡を光学部品用ボックスで覆い、この光学部品用ボックスの回転放物面鏡の開口部に対応する面の平行光束を透過する透明な矩形部を除いた位置に平行光束を反射させる金属箔(板)を配置することにより、照明光の利用効率が向上する効果が得られるとともに、光源ランプおよび回転放物面鏡を含む光学部品用ボックスの交換が容易になり、メンテナンスの効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第一実施形態の構成図である。
【図2】本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第一実施形態における光線追跡図である。
【図3】本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第二実施形態の構成図である。
【図4】本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第三実施形態の構成図である。
【図5】本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第四実施形態の構成図である。
【図6】平面鏡上にコーナーキューブまたは三角断面プリズムを配置した反射部品配置図である。
【図7】本発明の前面反射鏡付き光源ランプの第五実施形態の構成図である。
【図8】光源ランプからの発散光の状態を示す発散光状態図である。
【図9】従来の光源ランプおよび回転放物面鏡の配置、および、その配置による出射光束の強度分布を示す出射光束強度分布図である。
【図10】従来の映像投写装置における照明光を形成するための光源ランプから映像表示部品までの構成を示す構成図である。
【図11】従来の映像投写装置における、光源からの光がスクリーンへの結像画像に至るまでの光学部品の共役関係を示す共役関係図である。
【図12】従来の回転放物面鏡の断面図である。
【図13】従来の回転放物面鏡の開口部と第一レンズアレイの有効部との関係を示す関係図である。
【符号の説明】
1 光源ランプ
2 回転放物面鏡
3 平行光束
4 第一レンズアレイ
13 防爆ガラス平面鏡
14 ミラーコート部
15 有効範囲
17 コーナーキューブ群
18 平面鏡
19 光学部品用ボックス
20 三角断面プリズム

Claims (10)

  1. 映像表示部品で表示される画像を、投写デバイスを経てスクリーンに拡大投影する映像投写装置において、
    光源ランプから発した発散光線を回転放物面鏡で反射し、前方に平行光束として出射し、
    前記平行光束を透過させる透明な矩形部を備える平面鏡を有し、
    前記平面鏡は、本来はその前方に存在する光学部品の有効範囲外であるため遮光される端部の平行光束成分を平行状態のまま前記光源ランプの光源発光部に戻す反射機能を有し、
    前記光源発光部に戻った平行光束は、前記回転放物面鏡で再度反射し、前記矩形部を透過するように、
    前記平面鏡を、回転放物面鏡の開口部近辺に配置することを特徴とする前面反射鏡付き光源ランプ。
  2. 映像表示部品で表示される画像を、投写デバイスを経てスクリーンに拡大投影する映像投写装置において、
    光を発する光源発光部を有する光源ランプと、
    前記光源ランプから発した発散光線を反射し、前方に平行光束として出射する回転放物面鏡と、
    前記回転放物面鏡の円形開口部と同じ大きさの円形部と、前記回転放物面鏡から出射した前記平行光束を透過させる前記円形部内に配置された透明な矩形部と、前記矩形部と前記円形部との間の端部とを有し、前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる平面鏡とを、有し、
    前記平面鏡は、前記端部で反射させた平行光束を、前記光源ランプの前記光源発光部を通過させ、前記回転放物面鏡で再度反射させ、前記矩形部を透過させ平行光束として使用することを特徴とする前面反射鏡付き光源ランプ。
  3. 前記平面鏡は、防爆ガラスで形成されることを特徴とする請求項2記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
  4. 前記平面鏡は、鏡面処理を施した特定波長成分を透過反射させる光学フィルターであることを特徴とする請求項2記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
  5. 前記平面鏡は、前記矩形部と前記円形部との間の前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる部分に、鏡面に近い金属箔または板を配置したことを特徴とする請求項2記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
  6. 前記平面鏡は、前記矩形部と前記円形部との間の前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる部分に、各々の面が直交する3つの面で構成されたプリズム(コーナーキューブ)を多数配列したことを特徴とする請求項2記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
  7. 前記平面鏡は、前記矩形部と前記円形部との間の前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる部分に、その頂角が90度となる三角断面プリズムを配列したことを特徴とする請求項2記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
  8. 映像表示部品で表示される画像を、投写デバイスを経てスクリーンに拡大投影する映像投写装置において、
    光を発する光源発光部を有する光源ランプと、
    前記光源ランプから発した発散光線を反射し、前方に平行光束として出射する回転放物面鏡と、
    前記光源ランプと前記回転放物面鏡とを覆う光学部品用ボックスとを有し、
    前記光学部品用ボックスは、前記回転放物面鏡の円形開口部を覆う部分に、前記円形開口部と同じ大きさの円形部と、前記回転放物面鏡から出射した前記平行光束を透過させる前記円形部内に配置された透明な矩形部と、前記矩形部と前記円形部との間の端部とを有し、前記端部に、前記端部に達した前記回転放物面鏡からの前記平行光束を反射させる反射物を配置し、
    前記光学用部品ボックスは、前記端部で反射させた平行光束を、前記光源ランプの前記光源発光部を通過させ、前記回転放物面鏡で再度反射させ、前記矩形部を透過させ平行光束として使用することを特徴とする前面反射鏡付き光源ランプ。
  9. 前記映像表示部品は、液晶パネルであることを特徴とする請求項1、2、または8のいずれか1項に記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
  10. 前記映像表示部品は、開閉することで照明光を任意方向に反射し画素表示を行う微小ミラーをマトリクス状に集合・配列した画像表示部品(DMD)であることを特徴とする請求項1、2、または8のいずれか1項に記載の前面反射鏡付き光源ランプ。
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