JP2004177386A - 無線式親子時計システム及びそれに用いられる子時計 - Google Patents

無線式親子時計システム及びそれに用いられる子時計 Download PDF

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Abstract

【課題】親時計から電波により時刻情報を含む情報を子時計に送信して子時計の時刻更新等を行う親子時計システムにおいて、故意または偶然によって外部から電波情報が侵入することを防止する。
【解決手段】本発明の無線式親子時計システムは、親時計から無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含む親子時計システムであって、子時計(3A、3B、3C)は、時刻情報を含む暗号化情報を受信する受信器(31)と、受信された時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する時刻修正手段(33)と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を含む情報を無線で送信する送信器(38)と、受信器で受信した暗号化情報を復号化する復号化手段(61)と、送信器で送信される時刻情報を含む情報を暗号化する暗号化手段(62)を有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に無線で子時計の時刻修正等を行なう親子時計システムに関する。より詳細には、本発明は、親時計からの無線情報で子時計の時刻修正等を行なう親子時計システムにおける情報伝達のセキュリティ対策及びセキュリティ対策を有する子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
親時計が基準となる時刻情報を電波等の無線で発信し、周囲に配置された子時計がこれを受信して親時計の基準時刻情報に基づいて時刻を修正して親時計の時刻に一致させる無線式の親子時計システムが知られている。親時計の基準時刻は外部の標準時刻情報源から電波等で受信して作られる。この無線式親子時計システムは、時刻情報の伝達に有線を必要としないから、親時計の時刻と一致した時刻を表示する複数の子時計を比較的に自由に敷地内又は構内に配置するのに好適である。
【0003】
例えば、比較的広大な敷地内又は複雑な建物内等に設置された無線式親子時計システムにおいても、親時計が基準時刻情報を子時計に送信でき、さらに、子時計の位置を比較的に自由に選択又は変更できるものとしては、特許文献1に開示されるものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−148371号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1に記載された親子時計システムでは、時刻情報がシステム内でリレー式に転送されるため、比較的広大な敷地内又は複雑な建物内等に無線式親子時計システムを設置でき、また、子時計の位置を比較的に自由に選択又は変更できる。
しかし、従来の親子時計システムでは、秘匿性の低い開放的な電波信号を使用しているため、情報がシステム外に漏洩したり、場合によっては、悪意を有する者等により有害な情報が親子時計システムに侵入して、システムが支障を発生する事態の可能性が有るという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は上記した従来技術の問題点を解決することを目的とする。
この目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、親時計から無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含む親子時計システムであって、子時計は、時刻情報を含む暗号化された情報を受信する受信手段と、受信された時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を含む情報を無線で送信する送信手段と、受信手段で受信した時刻情報を含む暗号化された情報を復号化する復号化手段と、送信手段で送信される時刻情報を含む情報を暗号化する暗号化手段を有することを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0007】
本発明は上記構成により、親時計から無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含む親子時計システム内において、時刻情報を含む情報を暗号化して送受信するため、悪意を有する者により故意に又は何らかの事情で偶然に、有害情報が親子時計システム内に侵入すること又は親子時計システム内のデータ等が改竄されること又は有害情報によりシステム障害を防止することができる。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の親子時計システムにおいて、暗号化手段はさらに、情報を暗号化するための暗号化キー及び暗号化された情報を復号化するための復号化キーを受信して保存するものであり、暗号化キー及び復号化キーは有効な通信距離が1メートル程度の弱い電波で前記親時計または他の送信手段から送信されることを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0009】
本発明は上記構成により、例えば、各子時計に管理用の登録IDを付与する等のシステム起動時において、親時計から暗号化キー及び復号化キーを親時計の近傍、例えば、親時計から1メートル以内、に持ち込んだ子時計に受信可能に送信し、子時計はこれらのキーを保存して使用することができるため、親子時計システムの無線伝達情報の暗号化設定が容易にかつキーの漏洩を極力抑えつつできる。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の無線式親子時計システムにおいて、暗号化手段は、情報を暗号化する際、暗号化のための関数として日時データを使用することを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0011】
本発明は上記構成により、簡単な方法により時刻情報を含む情報を暗号化する際のランダム性を高めて秘匿性を高めることができる。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の無線式親子時計システムにおいて、子時計はさらに、受信手段が受信した暗号化された情報を含んだ情報の異常の有無を検出し、情報に異常がある場合は、異常を有する情報による修正手段の修正及び送信手段の他の子時計への送信をしないように異常を有する情報を無効化する異常検出手段を有することを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0013】
本発明は上記構成により、異常が検出された情報により子時計が誤動作を発生したり、また、有害情報の可能性の有る異常情報がシステム内に伝播するのを防止できる。
【0014】
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の無線式親子時計システムにおいて、異常検出手段はさらに、異常の検出が、連続して所定回数発生した場合若しくはその他の予め定められた事態が発生した場合、無線式親子時計システムを管理する人間若しくは他の機器に通知するための通知手段を有することを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0015】
本発明は上記構成により、異常情報の検出が連続して所定回数発生する又はその他の予め定められた事態が発生した場合は、親子時計システムの管理者又はその他の管理用の機器に通知して、事態への対応、例えば、修理等、を行なうことができる。
【0016】
請求項6に記載の本発明は、請求項4項又は5項のいずれかに記載の無線式親子時計システムにおいて、異常検出手段はさらに、異常の検出等の検出された事態の履歴を記録する履歴記憶手段を有することを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0017】
本発明は上記構成により、異常状態の検出の履歴を子時計内に記録して、親子時計システムの管理、維持のために使用することかできる。
【0018】
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の無線式親子時計システムにおいて、子時計は、異常の検出等の検出された事態の履歴を直接又は他の前記子時計を介して前記親時計に伝送することを特徴とする無線式親子時計システムを提供する。
【0019】
本発明は上記構成により、各子時計の異常状態の検出の履歴を親時計において監視することができる。
【0020】
請求項8に記載の本発明は、親時計から無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう親子時計システム用の子時計であって、時刻情報を含む情報を受信する受信手段と、受信された時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、受信手段で受信した情報が暗号化されている場合に受信情報を復号化し又は送信手段で送信される時刻情報を含む情報を暗号化する手段を有することを特徴とする無線式親子時計システム用の子時計を提供する。
【0021】
本発明は上記構成により、親子時計システム用の子時計が、受信された時刻情報を含む情報が暗号化されている場合には復号化して使用し、そして他の子時計に時刻情報を含む情報を暗号化してリレー式に転送することができるため、システムの情報転送のセキュリティを高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一つの実施の形態による無線式親子時計システム1の概略を示す。無線式親子時計システム1は、親時計2と、複数の第1の子時計3A、複数の第2の子時計3B及び第3の子時計3Cと、複数の第2の子時計3Bの内の1つと第3の子時計3Cとの間に配された中継器41及び42とを備える。
【0023】
親時計2と第1の子時計3Aの間、第1の子時計3Aと第2の子時計3Bの間、上記1つの第2の子時計3Bと中継器41の間、中継器41と中継器42の間、及び中継器42と第3の子時計3Cの間は、所定の出力と所定の周波数を持った電波で双方向に通信可能に接続されている。この出力と周波数は法規制による免許や許可を必要としない値の大きさに選ばれている。この電波は同一周波数であってよい。
【0024】
図1には、親子時計システム1以外の、電波発生源として、システム外送信機70を示している。本実施の形態の親子時計システム1は、このシステム外送信機70の電波情報が偶然又は故意にシステム1内に侵入して、親子時計システム1が異常動作をすることを防止する。
【0025】
親時計2は、図2のブロック図に示す構成を有する。すなわち、親時計2は、アンテナ20及び受信器21により外部の標準時刻情報の電波(放送の時報、長波標準電波または全地球測位システム(GPS)の時刻情報等)を受信し、デコーダ22を経由により標準時刻情報の時刻コードにする。これに限らず、親時計2はテレホンJJYまたは専用回線等の有線にて標準時刻情報を受信するようにしても良い。この標準時刻情報の時刻コードは暗号化されていなので、復号化手段51はそのままの状態で時刻修正手段23に送る。そして標準時刻情報の時刻コードに基づいて時刻修正手段23により標準時刻に一致するように修正する修正情報を作り、計時手段24に送る。計時手段24は自己の時刻を標準時刻に合うように修正し、そして時刻表示手段25の時刻表示を修正する。さらに計時手段24は、子時計に送信して子時計の時刻を修正するための基準時刻情報をエンコーダ26に送る。エンコーダ26は、親時計2からの情報であることを識別するためのデータを識別番号制御手段27から受け、基準時刻情報に付して暗号化手段52へ送る。
【0026】
暗号化手段52は、暗号復号キー記憶手段53内に記憶された暗号化キーを用いて、エンコーダ26からの情報を暗号化して送信器28へ送る。暗号化手段52は、暗号化キーと共に又は暗号化キーを使用せずに日時データを暗号化のための関数として使用することができる。例えば、その送信時の月、日、曜日、時間毎に選ばれた数値を用いて暗号化してもよい。
【0027】
送信器28は、アンテナ20を経由して、基準時刻情報と親時計からの情報であることを識別する暗号化されたデータを所定の周波数と出力の搬送電波で親子時計システム1内の子時計へ向けて送信する。
【0028】
暗号復号キー記憶手段53は、不揮発性メモリで構成してもよく、暗号化キー及び復号化キーは親子時計システム1の起動時のシステムIDの割付時又は子時計の登録IDの割付時に設定される。設定された暗号復号キー記憶手段53内に記憶される。暗号化キー及び復号化キーは、システム1内の子時計3A、3B、3Cが登録される時に、親時計の近傍、例えば親時計から約1メートル以内、に子時計を持ち込み、暗号化手段52で子時計の登録IDに基づいて暗号化及び復号化するキーが設定されて送信器28を経て時刻情報を送信する場合よりも弱い電波、例えば、有効通信距離が1メートル程度の電波で登録された子時計に送信される。このように電波強度を落とすことによって、暗号化キー及び復号化キーが漏洩する危険性を極力抑えてある。また、電波の代わりに赤外線送受信装置を親時計と子時計に設けて赤外線伝送を使用してもよい。また、登録IDに基づく暗号化キー及び復号化キーの詳細については特に詳述しないが、例えば、暗号化手段52に、登録IDを用いて暗号化キー及び復号化キーを生成する関数の複数個をデータテーブルとして用意し、システム起動時に関数を選択し、選択された関数に各個時計の登録IDを適応して暗号化キー及び復号化キーを生成する等しても良いし、各登録IDと暗号化キー及び復号化キーとの組み合せの複数個をデータテーブルとして用意しても良い。また、この場合、子時計に対応するデータテーブルを設けて、親時計から通信される選択命令、または、子時計に設けられた入力キーのマニュアル操作によって、子時計のデータテーブルから暗号化キー及び復号化キーを選択し、選択された暗号化キー及び復号化キーを子時計に記憶するように構成しても良い。
【0029】
親時計2は、後述するように親子時計システム1内の各子時計からの受信情報を伝える電波をアンテナ20及び受信器21により受信して、デコーダ22により各子時計から情報を識別して表示手段22Aにより受信された各子時計の受信情報を表示する。この場合、親子時計システム1内の各子時計からの電波情報は暗号化されているため、復号化手段51が暗号復号キー記憶手段53からの復号化キーを使用して受信情報を復号してから、受信情報を表示手段22Aに表示する。もし、親子時計システム1内の各子時計からの受信データに異常、例えば、受信データの解読不能、受信不可能等、があれば、異常状態検出通報手段54がこれを検出して、親子時計システム1の管理者又は他の管理用の機器に、エンコーダ26、暗号化手段52、送信器28を介して通知するか又は表示手段22Aに表示する。例えば、送信器28にネットワークを用いた通信機能を追加して、管理者に異常状態を通知するメールを送信する構成とし、あるいは、他の管理用の機器に履歴データをファイル化して送信する構成とすれば良い。そして、親子時計システム1内の子時計からの受信データ異常状態は履歴記憶手段55内に記憶される。なお、管理者又は他の管理用の機器への通知は、1回の異常ではなく所定数回連続して異常が発生した場合のみに限定するようにしてもよい。
【0030】
親時計2は、上記した復号化手段51、暗号化手段52、暗号復号キー記憶手段53、異常状態検出通報手段54、及び履歴記憶手段55を、例えば図示しないマイクロプロセッサ上で走るプログラムとメモリとこれらに電力を供給する電源とにより実現してもよい。
【0031】
親時計2が送信する電波と各子時計が送信する後述の電波は同一の周波数でもよい。但し、後述するように親時計2と子時計の送信時間が一致しないように時間をシフトして送信して、混信を回避する。これに代えて、親時計2が送信する電波と各子時計が送信する電波を異なる周波数として、混信を回避してもよい。
【0032】
計時手段24は、電源制御手段29を制御して、所定の基準時刻情報の送信時間、又は所定の標準時刻情報及び子時計からの電波の受信時間にのみ、送信器28又は受信器21及びその他の必要な回路に電力を送り、電力消費を節約する。
【0033】
第1の子時計3A、第2の子時計3B、及び第3の子時計3Cは図3に示す同一の構成を有する。各子時計3A、3B、3Cは、アンテナ30と受信器31と送信器38により親時計2及び他の子時計と双方向に通信可能である。
【0034】
図1に示すように、第1の子時計3Aは、親時計2と直接に電波により双方向の通信可能な子時計である。第2の子時計3Bは、親時計2と直接に電波により双方向の通信することはできないが、1つの第1の子時計3Aと電波により双方向に通信可能な子時計である。第3の子時計3Cは、親時計2及び第1の子時計3Aと直接に電波により双方向の通信することはできないが、第2の子時計3Bと電波により双方向に通信可能な子時計である。
【0035】
再び、図3を参照して、子時計の構成を第1の子時計3Aを例示として説明する。子時計3Aは、アンテナ30と受信器31により親時計2から基準時刻情報を含む無線情報を受信して、デコーダ32でコード情報にした後、復号化手段61が暗号復号キー記憶手段63に記憶されている復号化キーを使用してを復号する。復号された時刻コードは時刻修正手段33に送られる。さらに復号化手段61は親時計2から送られたことを示す情報を解読して、表示手段32Aに親時計2から基準時刻情報の受信に成功したことを示す表示を行い、さらにランク制御手段37Aを介して電源制御手段39から受信器31及びその他の回路への電力供給を停止して、所定時間の間、受信を停止する。
【0036】
もし、復号化手段61が暗号復号キー記憶手段63に記憶された復号化キーを使用して、親時計2又は他の子時計から送られる電波情報を時刻コードに復元できなかった場合は、異常状態検出通報手段64がこの状態を検出して時刻修正手段33による時刻修正を停止する。そして、異常状態検出通報手段64は、エンコーダ36に異常状態を通知して、この異常な電波情報に基づいた時刻情報を他の子時計に送らないように指示する。
【0037】
さらに、異常状態検出通報手段64は、必要な場合、例えば、所定回数連続して受信した電波情報に異常がある場合等の予め定められた事態が発生した場合、アップリンク時にエンコーダ36、暗号化手段62及び送信器38を介して親時計2又は上位の子時計にその異常状態を通知する。親時計2に送られた異常事態の通知は、親時計2の表示手段22Aに表示される及び/又は親時計2の送信器28を介して親子時計システム1の管理者又は管理用の機器へ送信される。通知は単に1回の異常の発生があった時ににしても良い。子時計は、受信された電波情報の異常状態をその履歴記憶手段65内に記憶する。なお、履歴記憶手段65には子時計が検出したその他の状態も記憶することもできる。履歴記憶手段65内に記憶された履歴は、定期的にアップリンク時に子時計から親時計2へ直接に又は他の子時計を介して送信されて、各子時計の時間監視、保守及び点検のために使用することができる。
【0038】
暗号化キー及び復号化キーは、その子時計がシステム1に登録される際、親時計2からその子時計に割付けられる登録ID番号等を使用して暗号化及び復号化するものが設定されて、親時計2から時刻情報の送信時より弱い、例えば、有効な通信距離が1メートル程度の電波により送信される。その登録IDを有する子時計が暗号化された暗号化キー及び復号化キーを受信すると不揮発性メモリでもよい暗号復号キー記憶手段53に記憶する。また、子時計は確認のために記憶した暗号化キー及び復号化キーを親時計に送信するが、この際にも有効な通信距離が1メートル程度の弱い電波で通信を行なう。なお、子時計に登録IDを設定し、その登録IDによって暗号化キー及び復号化キーを暗号化して送信し、子時計は登録IDを用いて復号化するようにしても良く、その場合、暗号化によりある程度の秘匿性が得られるので電波強度を落とさずに暗号化キー及び復号化キーの送信を行なっても良い。この場合、もし、子時計が直接に親時計から電波情報を受信できる場所にない場合は、他の子時計を経由して暗号化された暗号化キー及び復号化キーが転送されるが、転送する子時計は自己の登録ID以外の登録IDで暗号化された暗号化キー及び復号化キーはそのまま転送するようにする。若しくは、手入力で設定して子時計の暗号復号キー記憶手段53に記憶させても良い。また、各子時計が、後述のダウンリンク及びアップリンク動作を応用して全ての子時計の登録IDに関する情報等を親時計と共有するように構成し、新たな子時計に登録ID、暗号化キー及び復号化キーの付与をする際には、先に登録された子時計からこれら登録ID、暗号化キー及び復号化キーを送信し、新たな子時計はこれを受信し、記憶するようにして新規登録を行なうようにしてもよい。
【0039】
復号化手段61が暗号復号キー記憶手段63に記憶された復号化キーを使用して、親時計2から送られる電波情報を時刻コードに復元できた場合、時刻修正手段33は、親時計2からの基準時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正情報を作り、計時手段34の時刻を修正し親時計2の時刻に合わせる。そして、計時手段34は時刻表示器35の時刻表示を修正し、第2の子時計3Bの時刻を修正するための第1の参照時刻情報をエンコーダ36に送る。この第1の参照時刻情報は、後述する第1の子時計3Aの所定の送信時間に送信される。この第1の参照時刻情報はこの第1の子時計3Aの所定の送信時間に対応した時刻情報であり、親時計2からの基準時刻情報とは異なり遅れている。
【0040】
エンコーダ36は、この第1の参照時刻情報に親時計の基準時刻情報から区別するためのデータを追加する。子時計3Aが、受信器31により基準時刻情報を親時計2から受信すると、デコーダ32は親時計2から送られたことを示す情報をランク制御手段37Aに送る。ランク制御手段37Aはデコーダ32からの情報に基づき、送信する時刻情報が第1の参照時刻情報であることを表すデータをエンコーダ36に送る。また、個体識別番号制御手段37はこの子時計3Aを親子時計システム内の他の子時計から識別するデータ(登録ID)をエンコーダ36に与える。エンコード36は計時手段34からの第1の参照時刻情報に、ランク制御手段37Aからの第1の参照時刻情報であることを示すデータと、個体識別番号制御手段37からの特定の子時計を示すデータとを付け加えて暗号化手段62に送る。
【0041】
暗号化手段62は、暗号復号キー記憶手段63に記憶された暗号化キーを使用して、参照時刻情報及びこれらデータを暗号化して、送信器38に送る。前述したように、暗号化は暗号化キーとしては登録IDのみに基づくものを使用せずに、送信当時の月、日、曜日、時間により決められた数値すなわち、日時データの関数を用いて行なってもよい。すなわち、後述のダウンリンク及びアップリンクの動作説明にて述べるように親時計、各子時計の時刻情報の送信、受信タイミングは予め登録IDによって決まり、適正に無線式親子時計システムの時刻同期がとれていれば、親時計と子時計との間、子時計と子時計との間では送信当時の月、日、曜日、時間は既知の情報であり、この日時データの関数を暗号化キー及び復号化キーに組み込むことができる。これにより、暗号化キー及び復号化キーが時間的に変化することとなり、暗号化された時刻情報の秘匿性が向上する。子時計3A、3B、3Cは、上述した復号化手段61、暗号化手段62、暗号復号キー記憶手段63、異常状態検出通報手段64、及び履歴記憶手段65を、例えば図示しないマイクロプロセッサ上で走るプログラムとメモリとこれらに電力を供給する電源とにより実現してもよい。
【0042】
送信器38は、所定の時刻に暗号化手段62により暗号化されたエンコーダ36からの情報及びデータをアンテナ30を経由して他の子時計へ送信する。この所定時刻は後述するように決められていて、同一送信周波数を使用する親時計2や他の子時計3A、3B、3Cの送信時間と重複しないようになっていて、混信を回避している。各子時計の送信時間は、子時計のランク、すなわち、親時計2からの基準時刻情報を直接に受信する第1の子時計3A、第1の子時計からの第1の参照時刻情報を受信する第2の子時計3B、第2の子時計からの第2の参照時刻情報を受信する第3の子時計3C、に応じて、順次時間が遅れるようにシフトされている。さらに、同じランクでも複数の子時計が存在し得るため、各子時計は子時計の個体識別番号に応じてさらに細分して割当てられた送信時間に送信するようになっている。
【0043】
電源制御手段39は、上記した自己のランクをランク制御手段37Aから得、自己の個体識別番号(登録ID)を個体識別番号制御制御手段37から得、所定時刻に達したことを計時手段34から知り、送信器38に電力を供給して送信を行なう。
【0044】
また、電源制御手段39は、親時計2及び自己のランクより上位ランクの子時計からの基準時刻情報の所定の送信時間に受信器31への電力を供給を開始して、基準時刻情報を受信し、受信後に受信器31への電力の供給を停止する。ここでは、第1の子時計3Aは、最上位ランクとされているので、親時計2の送信時間に受信器31を動作させる。これにより受信のための消費電力を節約することができる。これに加えて、他の子時計が送信する第1又は第2の参照時間情報の受信を防止して、繰返しの時刻修正や再度の参照時刻情報の送信を防止する。
【0045】
また、子時計3Aは、自己の個体識別番号(登録ID)の情報、基準時刻情報の受信の可否、すなわち、受信した暗号化された時刻情報が正しく復号化され、正当な時刻情報が取得されたか否か、及び親時計から受信したことを示す情報を含んだ受信情報を、予め定められた時間に親時計2に送信する。後述するように、この予め定められた時間は、時刻情報の送信時間とは異なる時間帯であって、ランクごと、個体識別番号ごと、に異なる時間が割当てられている。電源制御手段38は、計時手段34、個体識別番号制御手段37、及びランク制御手段37Aからこの予め定められた時間になったことを知ると、自己の個体識別番号の情報、基準時刻情報の受信の可否、及び親時計から受信したことを示す情報を含んだ受信情報を親時計2に送信するために、送信器38へ電力を供給する。
【0046】
さらに、子時計3Aは、下位のランクの子時計、すなわち、第2の子時計3Bと第3の子時計3Cが、自己の個体識別番号の情報と時刻情報の受信の可否と受信時刻情報の送信元の情報を含んだ受信情報を親時計2に送る際、電波の中継を行う。このため、子時計3Aは下位のランクの子時計が親時計に受信情報を送信する時間帯に受信器31と送信器38に電力を供給して、下位のランクの子時計からの電波を親時計2に中継する。
【0047】
第2の子時計3Bは第1の子時計3Aと同じ構成を有し、類似した作用を行う。第2の子時計3Bは、第1の子時計3Aからの第1の参照時刻情報を受信したことをデコーダ32で解析してランク制御手段37Aに伝える。ランク制御手段37Aは、自己が第2の子時計のランクであることを識別し、自己が発信する時刻情報が第2の参照時刻情報であることを示すデータをエンコーダ36に送り、さらに第2の子時計に割当てられた受信時間と送信時間に受信と送信をするために電源制御手段39を介して受信器31と送信器39への電力供給の時間を指示する。受信器31は、第1の参照時刻情報を受信した後は一定時間受信を停止し、他の子時計の発信する時刻情報を受信することを防止する。さらにデコーダ32は、表示手段32Aに受信した時刻情報の送信元の子時計の識別番号及び第1の参照時刻情報を受信したことを示す表示を行なう。
なお、上述の動作説明では、第2の子時計3Bは、親時計2の送信する基準時刻情報を受信できない状態にあるとして述べたが、基準時刻情報を受信できた場合には、第1の子時計3Aと同様に動作し、自己が発信する時刻情報を第1の参照時刻情報とする。
【0048】
時刻修正手段33は、第1の参照時刻情報に基づいて自己の計時手段34の時刻を修正し、時刻表示手段35の時刻表示を修正する。そして、次のランクの第3の子時計3Cが時刻修正に使用するための第2の参照時刻情報をエンコーダ36に送る。エンコーダ36は、この時刻情報に個体識別番号制御手段37からの当該子時計3Bの特定の個体識別番号と第2の参照時刻情報であることを示す情報を付け加えて、送信器38に送る。この第2の子時計3Bが送信する第2の参照時刻情報は、後述のように第2の子時計3Bのランクと個体識別番号により定められる送信時間における時刻情報である。
【0049】
第3の子時計3Cは、第1及び第2の子時計3A及び3Bと同じ構成を有し、類似した作用を行う。ここで注意すべきことは、第3の子時計3Cは第2の子時計3Bから直接に電波を受信できない位置にあるため、1つの第2の子時計3Bと第3の子時計3Cの間に、必要な数の電波中継器、例えば図1の場合は、2つの電波中継器41と電波中継器42、を介在させて双方向の電波の通信を行なう。
電波中継器41、42は時刻表示部を持たない他、各子時計3A、3B、3Cと同じ構成のものであり、子時計の個体識別番号を備える。電波中継器41、42はそれぞれ第3、第4の子時計のランクである。
また、中継器41及び42は、子時計と同じ表示手段により、電波の受信の可否、受信された電波のランク、すなわち、基準時刻情報、第1又は第2の参照時刻情報の区別、及びその送信元とを表示して、中継器41及び42の設置の際に利用できる。なお、中継器として単なる電波中継器のための受信・送信手段からなるものとしても良い。
【0050】
第3の子時計3Cは、電波中継器42からの第4の参照時刻情報を受信したことをデコーダ32で解析してランク制御手段37Aに伝える。ランク制御手段37Aは、自己が第5の子時計のランクであることを識別して、自己が時刻情報を発信する場合は、第5の参照時刻情報であることを示す情報をエンコーダ36に送り、さらに電源制御手段を介して受信器31と送信器39への電力供給を、第5の子時計に割当てられた受信時間と送信時間に行なうように指示する。さらにデコーダ32は、表示手段32Aに受信した第4の参照時刻情報の送信元の中継器42の識別番号及び第4の参照時刻情報を受信したことを示す表示を行なう。
【0051】
図1は、第1の子時計3Aから第3の子時計3Cまでを示しているが、さらに第4、第5、又はこれ以上の子時計を配置して、リレー式に電波で双方向通信可能に接続することもできる。
【0052】
各子時計3A、3B、3Cは、独自の個体識別番号(登録ID)を個体識別番号制御手段37に有するがその他は同じ構成を有し、ランク制御手段37Aにより親時計2からの基本時刻情報を受信する場合は第1の子時計3Aに、第1の子時計3Aからの第1参照時刻情報を受信する場合は第2の子時計3Bに、又は第2の子時計3Bからの第2参照時刻情報を受信する場合は第3の子時計3Cに、自動的にランク付けされる。この結果、子時計同士は交換可能であり、移設が容易にできる。
【0053】
次に、図4を参照して、親時計と子時計の間で時刻修正のための時刻情報を送信するダウンリンク時の時間割当てを説明する。ダウンリンクは、例えば1日に1回、2時台に1時間を使用して行なう。但し、各子時計が時刻情報の受信と送信に要する時間は、その内の割当てられた時間、この例では1秒間である。しかも子時計は時刻修正のための時刻情報を一旦受信すると、上記のように受信器の電源を切るために無駄な電力消費を防ぐことができる。以降の時刻情報の受信は受信器による受信を停止して行なわないから、繰返しの時刻修正や送信が防止できる。各子時計は受信可能な基準時刻情報、第1の参照時刻情報、第2の参照時刻情報等の時刻情報の内、より高いランク、すなわち、より親時計に近い方の時刻情報を優先して受信するように構成されている。なお、ダウンリンクは1日に1回に限るものではない。2〜3時間に1回間隔でダウンリンクを行なうこととすれば、システム内の時計の累積誤差をさらに抑えることができる。また、低精度の時計では品質や設置環境の温度変化の影響等によって1日の誤差が1秒程度になるものがあり、このようなものでは、1日に1回のダウンリンクを行なうとすれば、本例のシステムの1秒の間に通信を完結する方式から逸脱するおそれがあるため、子時計に採用することは難しい。2〜3時間に1回間隔でダウンリンクを行なうシステムとすれば、システム内の時計の累積誤差が抑えられ、低精度の時計であっても子時計に採用することができ、安価にシステム構築が可能となる。
【0054】
図4に示すように、2時から2時1分までの1分間がランク1である第1の子時計3Aの時刻情報、すなわち、第1の参照時刻情報、の送信時間帯である。この1分の時間帯はさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、第1の子時計3Aの個体識別番号(1から60の間の特定の番号とする)に対応して割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。2時1分から2時2分までの1分間がランク2である第2の子時計3Bの時刻情報、すなわち、第2の参照時刻情報、の送信時間帯である。この1分の時間帯はさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、第2の子時計3Bの個体識別番号(1から60の間の特定の番号とする)に対応して割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。以下のランクの子時計がある場合も同様である。このようにして、同一の周波数の電波を用いても、混信することがない。
【0055】
次に、図5を参照して、第1ないしは第3の子時計3A、3B、3Cから親時計2へ各子時計の受信状態を示す受信情報を電波で送信するアップリンクの時間割当てを説明する。各子時計の受信情報は、子時計の個体識別番号、時刻修正のための時刻情報の受信の可否、すなわち、履歴記憶手段65に格納してある、受信した暗号化された時刻情報が正しく復号化され、正当な時刻情報が取得されているか否かの履歴、受信した時刻情報のランク(すなわち、基準時刻情報、第1及び第2の参照時刻情報等の区別)、そして受信した時刻情報の送信元の個体識別番号を含む。アップリンクは、例えば、1日に1回3時台に1時間を使用して行なう。但し、各子時計が情報の送信に要する時間は、その内の割当てられた時間、この例では1秒間である。したがって、無駄な電力消費を防ぐことができる。アップリンク開始とともに各子時計において受信動作が開始され、送信動作が終了した子時計から受信動作は停止される。このように各子時計の受信状態、すなわち、暗号化キー及び復号化キーにより正しく時刻情報の送受がなされているか否かの履歴情報を親時計に集めて、システム全体の稼動状況を監視し、不正な時刻情報を含む電波によるシステム妨害を逸早く発見可能としてある。また、履歴情報を保守作業に利用し、必要ならば、中継器の配置あるいは子時計の位置の変更を行なうこともできる。
【0056】
図5に示すように、ダウンリンクの場合とは逆により下位の子時計からアップリンク送信が開始される。すなわち、3時から3時1分までの1分間がランク60の子時計の受信情報の送信時間帯である。この1分の時間帯はさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、子時計の個体識別番号(1から60の間の特定の番号とする)ごとに割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。この子時計の送信した電波は上位の子時計により順次中継されて親時計2まで送られる。
【0057】
3時55分から3時56分までの1分間がランク5である第3の子時計3Cの受信情報の送信時間帯である。この1分の時間帯は上記のようにさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、子時計3Cは自己の個体識別番号に対応して割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。子時計3Cは、自己の個体識別番号と時刻情報の受信の可否とその時刻情報のランク(すなわち、第4の参照時刻情報であること)とその送信元の中継器42の個体識別番号を含む受信情報を送信する。この第3の子時計3Cの受信情報は、中継器42、中継器41、第2の子時計3B、第1の子時計3Aのそれぞれの送信タイミングに送信されるそれぞれの受信情報に付加されて、これらにより中継されて、親時計2で受信される。
3時56分から3時57分までの1分間がランク4である中継器42の受信情報の送信時間帯である。この1分の時間帯は上記のようにさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、中継器42は自己の個体識別番号に対応して割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。
3時57分から3時58分までの1分間がランク3である中継器41の受信情報の送信時間帯である。この1分の時間帯は上記のようにさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、中継器41は自己の個体識別番号に対応して割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。
【0058】
3時58分から3時59分までの1分間がランク2である第2の子時計3Bの受信情報の送信時間帯である。この1分の時間帯は上記のようにさらに1秒間間隔で60の時間帯に細分されて、子時計3Bは自己の個体識別番号(1から60の間の特定の番号とする)に対応して割当てられた時間帯の1秒間に送信を行なう。第2の子時計3Bの送信電波は第1の子時計3Aに中継されて親時計2に届けられる。
【0059】
第1のランクである第1の子時計3Aは、3時59分から4時までの1分間の内の割当てられた1秒の間に、直接に親時計2に受信情報を送信する。このようにして、同一の周波数の電波を用いても、混信することがない。
【0060】
親時計2では、4時の時点で全ての子時計3A、3B、3Cからの受信情報が受信され、その受信情報が表示手段22Aに表示される。この表示された受信状態により、各子時計が実際に時刻情報を受信して時刻を修正することができたか否か及び伝播経路を確認でき、必要ならば中継器を配置したり子時計を移設したりして、親子時計システムの信頼性を高めることができる。
【0061】
なお、本発明では、暗号化する時刻情報等は適宜選択しても良い。例えば、全ての親子時計システム内の無線情報を暗号化することもできるし、一部の情報のみを暗号化してもよい。また、暗号化キー及び復号化キーは親子時計システム内において共通なものを使用するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明の親子時計システムによれば、親時計から電波により時刻情報を含む情報をシステム内の子時計に送信して子時計の時刻更新及び/又は管理を行う場合、電波により送信される時刻情報を含む情報が暗号化されているため、故意または偶然によって外部の電波情報が親子時計システム内に侵入することが防止できる。また、親子時計システム外からの電波により、親子時計システム内の子時計のデータが損傷したり、破壊されたり、書換えられることが防止でき、システムの異常動作を防止できる。また、受信電波の異常状態の履歴情報を記憶しておいて、親子時計システムの管理者が定期的又は必要に応じて検査することにより、システムの安全性が脅かされているかどうかを見て、問題発生を未然に防止できる。このように、本発明は親子時計システム及び親子時計システム用の子時計のセキュリティを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による親子時計システムの概略図。
【図2】本発明の実施の形態による親子時計システムの親時計のブロック図。
【図3】本発明の実施の形態による親子時計システムの子時計のブロック図。
【図4】本発明の実施の形態による親子時計システムの時刻修正用の時刻情報のダウンリンク時の時間割当てを示すタイムチャート。
【図5】本発明の実施の形態による親子時計システムの子時計の受信情報のアップリンク時の時間割当てを示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 親子時計システム
2 親時計
3A、3B、3C 子時計
31 受信器
33 時刻修正手段
37A ランク制御手段
38 送信器
51、61 復号化手段
52、62 暗号化手段
53、63 暗号復号キー記憶手段
54、64 異常状態検出通報手段
55、65 履歴記憶手段

Claims (8)

  1. 親時計から無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含む親子時計システムであって、
    前記子時計は、時刻情報を含む暗号化された情報を受信する受信手段と、前記受信された時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を含む情報を無線で送信する送信手段と、前記受信手段で受信した暗号化された情報を復号化する復号化手段と、前記送信手段で送信される時刻情報を含む情報を暗号化する暗号化手段を有することを特徴とする無線式親子時計システム。
  2. 前記暗号化手段はさらに、前記情報を暗号化するための暗号化キー及び暗号化された前記情報を復号化するための復号化キーを受信して保存するものであり、前記暗号化キー及び前記復号化キーは有効な通信距離が1メートル程度の弱い電波で前記親時計または他の送信手段から送信されることを特徴とする請求項1に記載の無線式親子時計システム。
  3. 前記暗号化手段は、前記情報を暗号化する際、暗号化のための関数として日時データを使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線式親子時計システム。
  4. 前記子時計はさらに、前記受信手段が受信した暗号化された情報を含んだ情報の異常の有無を検出し、前記情報に異常がある場合は、前記異常を有する情報による前記修正手段の修正及び前記送信手段の他の子時計への送信をしないように前記異常を有する情報を無効化する異常検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の無線式親子時計システム。
  5. 前記異常検出手段はさらに、前記異常の検出が、連続して所定回数発生した場合若しくはその他の予め定められた事態が発生した場合、前記無線式親子時計システムを管理する人間若しくは他の機器に通知するための通知手段を有することを特徴とする請求項4に記載の無線式親子時計システム。
  6. 前記異常検出手段はさらに、前記異常の検出等の検出された事態の履歴を記録する履歴記憶手段を有することを特徴とする請求項4項又は5項のいずれかに記載の無線式親子時計システム。
  7. 前記子時計は、前記履歴を直接又は他の前記子時計を介して前記親時計に伝送することを特徴とする請求項6に記載の無線式親子時計システム。
  8. 親時計から無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう親子時計システム用の子時計であって、
    時刻情報を含む情報を受信する受信手段と、前記受信された時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記受信手段で受信した情報が暗号化されている場合に受信情報を復号化し又は前記送信手段で送信される時刻情報を含む情報を暗号化する手段を有することを特徴とする無線式親子時計システム用の子時計。
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