JP2004176754A - メカニカルシール装置 - Google Patents

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秀樹 丸山
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Abstract

【課題】第2密封環が支持される支持装置を一体型にしてメカニカルシール装置を機械装置へ組み込むとき、容易に組み立てられるようにすることにある。
【解決手段】互いに密接する密封環(2、12)の内の少なくとも一方の密封環を支持するものであって、一方の密封環が支持される第1支持部(14C)を設けた第1連結環(14)と一方の連結環(12)を取り付ける部品に着座する第2支持部(16C)を設けた第2連結環(16)を有すると共に、前記第1連結環(14)と第2連結環(16)とを互いに相対移動自在に連結する連結部(14E,16E)を有する一対の連結環(10)と、一対の連結環(10)を互いに反する軸方向へ押圧するばね手段(15)とを具備し、連結環(14,16)に離脱防止の係止部(11)を有するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、液体をシールするために、支持装置で押圧される密封環を設けたメカニカルシール装置に関する。更に詳しくは、ばね手段で押圧する密封環を一体型にしたメカニカルシール装置の分野に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の関連技術として特許番号第2956862号特許公報及び米国特許第4,205,858号明細書等が存在する。その関連技術として図9に示すメカニカルシール装置100が存在する。図9は、ポンプに用いられているメカニカルシール装置100の半断面図である。
図9に於いて、機内側Fは水等を処理する被密封流体領域である。また、反対の外部側Tは潤滑油又は大気領域である。
【0003】
このメカニカルシール装置100は、ハウジング102と回転軸103との間に装着される。この回転軸103に固定された回転装置104には段部104Aが設けられている。この段部104Aは、回転装置104の内周面104B側の端部104Cに形成されている。この内周面104Bは大きく形成されているので、段部104Aの径方向面104Dを大きく形成することが困難である。
この段部104Aにカップガスケット105を介して回転密封環106が装着されている。カップガスケット105の内径面105Aは、回転密封環106の大きさから、回転装置104の内周面104Bより小径に形成されている。この為に回転密封環106の取付精度を必要とする。
【0004】
回転密封環106とシール面が密接する固定密封環107は、図9に示すように、ケース108に移動自在に嵌合している。このケース108はハウジング102に嵌着されている。
そして、固定密封環107は、ケース108に支持されたスプリング111により回転密封環106へ押圧されている。又、このスプリング111を外周に遊合した円筒状のダイヤフラム109は、断面がU形状の底部に更にU形状に折曲げたダイヤフラム109に形成されている。
このダイヤフラム109は、ケース108と固定密封環107とに両端が接合し、ケース108と固定密封環107との間をシールしている。ダイヤフラム109は、ゴム材質であるために、金属製の2個のばね座環110、110をスプリング111の両端に介在してスプリング111により接合面が押圧されている。
このばね座環110、110は、ダイヤフラム109がスプリング111により損傷しないように保護するために、スプリング111に接合するフランジ部を設けた円筒状に形成されている。
【0005】
このように構成されたメカニカルシール装置100は、スプリング111によりダイヤフラム109を介して固定密封環107を押圧し、回転密封環106と固定密封環107との接合するシール面を密接させて機内側(被密封流体領域)Fをシールする。
しかし、メカニカルシール装置100をポンプ等の装置に組み込む前は、スプリング111の自由長さが、ダイヤフラム109の自由長さより長いので、ダイヤフラム109にスプリング111を組み込むときにダイヤフラム109が異常に伸ばされて損傷することになる。
このように、ダイヤフラム109にスプリング111を組み込むことが困難な構成では、装置に組み込む前の保管時に、固定密封環107とダイヤフラム109とスプリング111と各ばね座環110、110とをバラバラに管理しなければならないので、組み立てるときに、このうちの1部の部品が不足する欠点が存し、問題となっている。
【0006】
特に、スプリング111のばね荷重(常数)が大きくなると、人力ではスプリング111を圧縮することが困難になるので、ダイヤフラム109の装着作業に時間がかかることになる。
又、ダイヤフラム109にスプリング111を無理に組み込むとスプリング111の押圧力によりダイヤフラム109の両端のフランジ部が損傷してシール能力に問題を惹起する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする技術的課題は、密封環の支持装置を一体化し、現場で、固定密封環と回転密封環と支持装置を組み込めば簡単に組み立てられるようにすることにある。
更に、ばね手段のばね荷重が大きい場合でも、シールするベローズとばね手段とを組立機械装置で簡単に組み立てられるようにすることにある。そして、ベローズを損傷させることなく、組立できるようにすることにある。
又、ベローズを筒状を成す簡単な形状にしてメカニカルシール装置全体を小型にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的解決手段は以下のように構成されている。
【0009】
請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置は、回転部品に取り付けられる第1密封環とシールハウジング部品に取り付けられる第2密封環とが互いに密接して被密封流体側をシールするメカニカルシール装置であって、一方の密封環を支持する第1支持部を設けた第1連結環と一方の密封環が取り付けられる部品に支持される第2支持部を設けた第2連結環とを有して第1連結環と前記第2連結環とを相対移動可能に連結する連結部を有する一対の連結環と、一対の連結環の第1支持部と第2支持部との間に配置されて第1支持部と第2支持部とを押圧するばね手段とを具備し、一対の連結環に連結部が互いに離脱するのを防止する係止部を有するものである。
【0010】
この請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置では、一対の連結環が互いの連結部を一定の範囲だけ移動自在に連結されていると共に、係止部により、この連結が離脱防止に成されているから、ばね手段を第1支持部と第2支持部との間に配置して圧着しても一対の連結環は一体に組み立てられる。この為に、密封環と一対の連結環とばね手段とを一体型に結合することができるので、メカニカルシール装置を機械装置に組み込むときに、極めて容易に組み立てることが可能になる。
又、密封環と一対の連結環とばね手段とを一体型にしたことは、部品管理が容易になり、メカニカルシール装置に組立てるときに、現場で、一部の部品が不足になるのを防止できる。
更に、ばね手段のばね荷重が大きい場合には、一対の連結環にばね手段を人力で組み込むことが困難であるが、一対の連結環とばね手段とを一体型にすれば、部品の加工後に組立装置により簡単に組み立てられる。そして、現場で簡単にメカニカルシール装置に組立てることが可能になる。或いは、機械装置に組み込むことが可能になる。
【0011】
請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置は、回転部品に取り付けられる第1密封環とシールハウジング部品に取り付けられる第2密封環とが互いに密接して被密封流体側をシールするメカニカルシール装置であって、前記密封環のうちの少なくとも一方の密封環に密接する第1密着部と前記一方の密封環を取り付けた部品に密接する第2密着部とを有する筒状のベローズと、ベローズの第1密着部に支持される第1支持部を有する第1連結環と第2密着部に支持される第2支持部とを有する第2連結環を有して第1連結環と第2連結環とを相対移動可能に連結する連結部を有する一対の連結環と、一対の連結環を介してベローズの第1密着部と第2密着部を押圧するばね手段とを具備し、一対の連結部に連結部が互いに離脱するのを防止する係止部を有するものである。
【0012】
この請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置では、一対の連結環に互いに連結して係止する係止部が設けられているから、一対の連結環の両支持部の間にばね手段を配置して両支持部をプレスで押圧すると、一対の連結部がばね手段を圧縮した状態に保持することが可能になる。しかも、この係止部は設定された範囲内では移動が自在あるから、ばね手段を伸縮させて密封環を適度に押圧することができる。
又、前もって一対の連結環とばね手段とを一体に組立することが可能になる。そして、この組み立てた一対の連結環にベローズを簡単に結合した一体型の支持装置にできるから、メカニカルシール装置を機械装置に組み立てることが極めて容易になる。
その結果、ベローズを損傷させることなく組み立てることが可能になる。又、ベローズは微小な移動範囲の伸縮構造でよいから、ベローズの形状を簡単な筒状に形成することが可能になる。この為に、メカニカルシール装置の構造が簡単になり、小型化が可能になる。そして、今まで不可能であった小型の機械に取り付けることが可能になる。しかも、組立コストが大きく低減できる効果を奏する。
【0013】
請求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置は、一対の連結環は一方の連結環が支持部から片持梁に形成された第1連結部を有すると共に第1連結部に係止用の第1係止部を有し、他方の連結環が支持部から筒状に形成された第2連結部を有すると共に第1連結部と軸方向に挿入して係合すると共に相対回動を阻止する第2係止部を有し、且つ第2係止部に第1係止部と移動自在に係合して一端で係止する第3係止部を有するものである。
【0014】
この請求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置では、一対の連結環の連結は、片持梁状の第1連結部を凹部状の第2係止部に挿入すると、第1連結部は板ばねのように弾性変形して拡張され、第1係止部が第3係止部とクラッチのように係合する。そして、両連結部が移動自在に連結すると共に、ばね手段を圧縮状態に保持して一対の連結環とばね手段とを一体化し、且つばね手段を一対の連結環へ容易に装着することが可能になる。
特に、大型のばね手段のばね荷重のときに、ばねと一対の連結環の組立が容易になる。又、ベローズの形状が極めて容易になり、成形を容易にして製造コストを低減できることが可能になる。
【0015】
請求項4に係わる本発明のメカニカルシール装置は、一対の連結環は一方の連結環が支持部から環状に形成された第1連結部を有し、第1連結部に板ばね部に形成されると共に板ばね部に凸部を設けた第1係止部を有し、他方の連結環は支持部から筒状に形成されて第1連結部に移動自在に嵌合する第2連結部を有すると共に第2連結部に第1係止部と移動自在に係合して一端で係止する第3係止部を有するものである。
【0016】
この請求項4に係わる本発明のメカニカルシール装置では、この一対の連結環は、第一連結部と第2連結部が移動自在に嵌合すると共に、第1連結部に凸部を設けた板ばね状の第1係止部が設けられている。そして、第2連結部には第1係止部と係合する第3係止部が設けられている。
この為に、第1連結部と第2連結部とを嵌合すると、第1係止部は第3係止部にクラッチのように係合し、移動自在にすると共に、この移動端部で係止することが可能になる。
そして、一対の連結環の連結力が強力でばね手段のばね荷重が大きくとも連結離脱を防止すると共に、両連結部の相対回動も防止する。しかも、構造が簡単になり、製作コストを低減する効果を奏する。更に、密封環をばね手段により軸方向へ正確に押圧する効果を奏すると共に、ベローズの密封力を強化する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる好ましい実施の形態のメカニカルシール装置を、その図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する各図面は、正確な設計図である。
図1は、本発明に係わる第1実施の形態を示すメカニカルシール装置1の半断面図である。
図2は、図1に示すメカニカルシール装置1における一対の連結環10の半断面図である。又、図3は、図2に示す一対の連結環10を挿入して組立る状態の平面図である。
図4は、図3における連結環10の4−4矢視を示す断面図である。
【0018】
図1に於いて、メカニカルシール装置1は、第1密封環2と第2密封環12とが互いのシール面を密接させて被密封流体をシールするものである。
この第1密封環2は、カップガスケット3を介してハウジング50の段部50Aとの間はシールされている。又、第2密封環2は、ベローズ13を介して回転軸60の外周面60Aとの間がシールされる。
【0019】
第1密封環2は、断面が方形状で環状体を成している。この環状体の先端面には第1シール面2Aが形成されている。又、第1密封環2に於ける第1シール面2Aと反対の背面と外周面とは、L形の接合面2Bに形成されている。更に、第1密封環2の内周面2Cは、回転軸60の外径よりも大径に形成されており、回転軸60との間に間隙が形成されている。
この第1密封環2は、硬質材で構成されている。例えば、炭化珪素、セラミック、超硬合金、カーボン材等で形成されている。
【0020】
ハウジング50には、第1密封環2を取り付ける段部50Aが形成されている。この段部50Aは、径方向面と軸方向面を成す断面がL型の環状段面に形成されている。この段部50Aの径方向面には、段部50Aの軸心を中心にして軸方向に貫通又は凹部状の通孔51が形成されている。
【0021】
この段部50Aと第1密封環2との間にはカップガスケット3が設けられている。このカップガスケット3はゴム材製である。このカップガスケット3は断面L形で孔付有底筒体に形成されている。このカップガスケット3の内外周面は対向する段部50Aと密接する外周密接面と、第1密封環2の接合面2Bと密接する内周密接面に形成されている。
そして、カップガスケット3の外周密接面の軸方向面には環状を成して突起した複数のシール部が形成されており、このシール部は段部50Aと密接してシールするようにされている。
このカップガスケット3の材質は、FKM、NBR、IIR、U、Q、CR等が好んで用いられる。
【0022】
第1密封環2と対向する第2密封環12は、回転軸50に嵌合して回転軸50と回動するように保持されている。この第2密封環12も摺動材として適する炭化珪素又はカーボン或いは超硬合金材製である。
この第2密封環12は、ベローズ13と一対の連結環10とばね(ばね手段)15とを組み合わせた支持装置20から構成されている。
そして、第2密封環12には、端面に軸方向へ凸部が形成されており、この凸部に第1密封環2の第1シール面2Aと密接する第2シール面12Aが形成されている。又、第2密封環12は、内周面が回転軸60と嵌合すると共に、外周面には係止用溝12Bが等配に複数個を設けている。又、第2密封環12の第2シール面12Aに対する背面は、接触面12Cが形成されており、この接触面12Cにベローズ13の第1密着部13Aが密接してシールするように構成されている。
【0023】
ベローズ13は、断面が図に示すようなU形状に形成され、一端の第1密着部13Aが第2密封環12の接触面12Cに密接する形に形成されている。又、ベローズ13の他端は回転軸60に嵌着したカラー18に密接する第2密着部13Bに形成されている。更に、ベローズ13の第1密着部13Aと第2密着部13Bの間の円筒部13Dは、回転軸60に嵌合する。
【0024】
更に又、円筒部13Dの第1密着部13A側には伸縮部13Cが形成されており、第2密封環12をばね15により押圧するときに伸縮部13Cが伸縮できるように構成されている。この伸縮部13Cはベローズ13のどの位置にも形成することができる。例えば、第2密着部13Bの近くに形成しても良い。この本発明による伸縮部13Cは、従来のべローズの伸縮部に比較して小さな形状にしても十分に機能する。その理由は、一対の連結環10が係止部11を設けて連結されているから、ベローズ13が必要以上に伸張されないからである。
又、ベローズ13の材質は、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、フロロシリコ−ンゴム(FVMQ)、ポリウレタンゴム(AU)等が適している。
【0025】
このベローズ13における円筒部13Dの外周側には、一対の連結環10が外装されている。この一対の連結環10は、第1連結環14と第2連結環16とが一定距離を移動可能にした構成に連結されている。
この一対の連結環10は、図1の他に、図2,図3及び図4に示す構成を参照して説明する。
【0026】
第1連結環14は、断面L型の環状をした第1支持部14Cが設けられている。この第1支持部分14Cの軸方向を成す円筒部が第1支持部分部14Bある。尚、第1支持部分14Bは第1支持部14Bの一部である。更に、この第一支持部分14Bの一端の内周面には、周面に沿って等配の絞り加工された複数の回止部14Aが設けられている。又、第1支持部14Cの内周端に周面に沿って等配に形成された複数の板ばね状の第1連結部14Eが軸方向に突出して形成されている。
この第1連結部14Eの自由端部には、断面三角状を成して内方へ突出する形の第1係止部14Dが形成されている。この第1係止部14Dは、必ずしも自由端部にも受ける必要はない。この第1係止部14Dの突出高さは、第2係止部16Aの底面よりW寸法だけ内径方向へ突出させている。このW寸法は、第1係止部14Dがストッパー16Fに確実に係止する寸法高さにする必要がある。
又、第1支持部分14Bの第1支持部14Cと反対側には円周に沿って等配に形成された複数のカシメ部14Fが設けられている。
このカシメ部14Fは、第一支持部分14Bの内周面を第2密封環12とベローズ13のとの外周面に嵌合した後に直角に折曲げて第2密封環12と第1密着部13Aとを挟持して固着する。
【0027】
一方、第2連結環16は、径の異なる円筒状の第2支持部分16Bと円筒状の第2連結部16Eの2段に形成されている。又、2段の第2支持部分16Bと第2連結部16Eとを連結する径方向部分とが第2支持部16Cである。尚、第2支持部分16Bは第2支持部16Cの一部である。このうちの第2支持部分16Bは、第2密着部13Bの外周面に嵌合すると共に、回転軸60に嵌着したカラー18に着座して支持される。
更に、第2連結部16Eには、第1連結部14Eが挿入可能な凹部状の第2係止部16Aが周面に沿って複数個が形成されている。この第2係止部16Aは第1連結部14Eと対応する位置に設けられている。更に、第2係止部16Aには、第1係止部14Dと係合する位置に長孔の第3係止部16Dが設けられている。
又、第2連結部16Eの第3係止部16Dにおける自由端側(長孔の自由端側)は突き抜けではなくストッパー16Fに形成されている。このストッパー16Fは、一対の連結環10に外装されたばね15により両支持部14C、16Cが相反する軸方向へ押圧されても第1係止部14Dが第2連結部16Eから離脱しないように係止する役目をする。このストッパー16Fは第3係止部16Dの1部である。
【0028】
この一対の連結環10における第1連結部14Eと第2連結部16Eの間の外周にはコイル巻きのばね15が設けられている。このばね15の各端部は、一対の連結環10の第1支持部14Cと第2支持部16Cとに接合して一対の連結環10を互いに反対方向の軸方向へ押圧している。しかし、一対の連結環10は、第1連結環14と第2連結環16とが第3係止部16Dの設定された移動範囲内で相対移動し、第1連結環14と第2連結環16とが離脱するのがストッパー16Fにより防止される。このばね15は、ばね鋼線等で作られている。このばね15の形状は、コイルばね、弦巻ばね等に形成され、図2に示すように一対の連結環10に嵌挿した1個のもの、又は、一対の連結環10の両連結部14E、14Eの外周に等配に複数のコイルばねを配置したもの等、種々のものが存する。
【0029】
次に、図3と図4を参照して一対の連結環10の組み立て方法について説明する。
第1連結環14と第2連結環16とを図3に示すように対向して第1連結部14Eを第2連結部16E の第2係止部16Aに挿入できるように配置する。同時に、図4に示すようにばね15を両連結部14E、16Eの外周に挿嵌する。この状態で一対の連結環10の両端からプレスにより押圧すると、第1連結部14Eは、第2係止部16Aに挿入される。そして、第3係止部14Dがストッパー16Fと係止して両連結部14E、16Eが離脱するのを防止する。そして、一対の連結環10とばね15とは、図2に示すように組み立てられる。
又、この一対の連結環10を組み立てるときに、ベローズ13を同時に組み立てても良い。更に、上述のように、第1連結環14と第2連結環16とを組み立てた後に、ベローズ13を一対の連結環10に挿入して組み立てることも可能である。
【0030】
図5及び図6は、本発明に係わる第2実施の形態のメカニカルシール装置1における一対の連結環10の半断面図である。
この一対の連結環10が、図2に示す一対の連結環10と相違する点は、第1係止部14Dである。この第1係止部14Dは、第1連結部14Eの自由端部を折り返すように曲げて形成したものである。そして、この第1係止部14Dは、ストッパー16Fに当接して一対の連結環10が一体に連結されるように係止する。この第1係止部14Dと、第3係止部16D及びストッパー16Fとにより係止部11を構成する。
このメカニカルシール装置1は、第2密封環2と回転軸60との間をシールするベローズ13の代わりに、第2密封環2と回転軸60との間に、図示省略のOリングを配置したものである。このような場合にも本発明の一対の連結環10は組立るときの効果と組み込むときの効果を発揮する。
その他の構成は、図2の符号と同一に示すものは、図2のものと略同一形状である。このように形成することにより、係止部11は強力な係止機構に構成される。そして、ばね15が強力であっても、一対の連結環10は一定範囲の相対移動が可能で、しかも、離脱が防止されるように連結される。更に、係止部11の機構が容易に形成されて製作コストを低減できる
【0031】
図7は、本発明に係わる第3実施の形態の支持装置20の半断面図である。
この支持装置20における図5の構成と相違する点は、第1連結部14Eと第2連結部16Eが筒状を成して移動自在に嵌合する形に形成されている。そして、第1係止部14Dが第1連結部14Eを1部切り欠いて板ばね部に形成し、その自由端部が図5の第1係止部14Dと同様に折返しに曲げた第1係止部分14D1である。
又、ベローズ13は、第1密着部13の内端部が軸方向に延びる伸縮部13Cに形成されている。この伸縮部13Cは軸方向へ突出しており、一対の連結環10が相対的に連結を移動させるときに、伸縮部13Cがその移動に応じて伸縮する。
その他の構成は、図1又は図2のメカニカルシール装置1のように構成されている。
【0032】
次に、図1に示すメカニカルシール装置1の作用について説明する。
第1密封環2はカップガスケット3を介してハウジング50に嵌着されて被密封流体をシールする。一方、第1密封環2の第1シール面2Aと第2密封環12の第2シール面12Aとが密接して被密封流体をシールする。
このシール面2A、12Aは、相対摺動する。第2密封環12は、その係止用溝12Bに一対の連結環10の回止部14Aが係止して支持装置20により保持されながら相対回転する。同時に、第2密封環12は、支持装置20により弾発に支持されて第2シール面12Aを第1シール面2Aに密接させる。
この支持装置20の一対の連結環10は、作動時には、ばね15の弾発に応じて軸方向へ移動が可能に成されており、同時に、ベローズ13の伸縮部13Cも、このばね15の伸縮する距離に対応して伸縮する。
【0033】
このベローズ13は、作動中でも伸縮部13Cを伸縮させながら第2密封環12と回転軸60との間隙をシールする。そして、ベローズ13は、回転軸60が回転している状態でも第2密封環12の変動に応じて第2密封環12の背部に密接しながらシールする。
又、一対の連結環10は、ばね15により押圧されていても係止部11の機構が互いに係止して第1連結環14と第2連結環16とが離脱しないように連結している。
この為に、支持装置20は各部品の加工と同時に組み立てられるから、一体型で保管できる。そして、機械装置にメカニカルシール装置1を組み込むときには、第1密封環2と第2密封環12と支持装置20とを組み込めば、簡単にメカニカルシール装置1が組み立てられる。
【0034】
又、図5,6に示す第2実施の形態のように、第2密封環2のシールにベローズ13を用いることなく、Oリングでシールする場合でも、上述と同様に、一対の連結環10とばね15とを組立機械で簡単に一体型に組み込むことが可能になる。
【0035】
【発明の効果】
本発明のメカニカルシール装置によれば、一対の連結環に互いに連結して係止する係止部が設けられているから、一対の連結環の両支持部の間にばね手段を配置して連結部の係止部がばね手段を圧縮した状態に保持することが可能になる。この為に、一体型の支持装置に形成できるので、メカニカルシール装置の組立が容易になる効果を奏する。
しかも、この係止部の機構は、設定された範囲内は互いに移動自在に構成されているから、ばね手段を伸縮させて互いの密封環が密接することができる効果を奏する。
又、この一対の連結環には、ベローズ又はOリングを簡単に装着できるから、メカニカルシール装置を機械装置に組み立てることが極めて容易になると共に、修理時には簡単に分解することが可能になる効果を奏する。
【0036】
又、上述のように、ベローズ又はOリングの取付工程の任意なときに自由に装着できるから、ベローズ又はOリングを損傷させることなく組み立てることが可能になると同時に、ベローズをメカニカルシール装置の伸縮構造に対応した簡単な筒状に形成することが可能になる効果を奏する。この為に、メカニカルシール装置の構造が簡単になり、小型化が可能になる。そして、今まで不可能であった小型の機械に取り付けることが可能になる。しかも、組立コストが大きく低減できる効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施の形態のメカニカルシール装置を機械に取り付けた状態の半断面図である。
【図2】図1の一対の連結環とばね手段とを組み立てた半断面図である。
【図3】図2の一対の連結環における連結部の組み込み状態を示す一部の平面図である。
【図4】図3の4−4矢視を示す一対の連結環とばね手段との組み込み状態を示す半断面図である。
【図5】本発明に係わる第2実施の形態を示す一対の連結環とばね手段とを組み立てた半断面図である。
【図6】図5の一対の連結環とばね手段との組み込み状態を示す平面図である。
【図7】本発明に係わる第3実施の形態を示す支持装置の半断面図である。
【図8】図7に示す支持装置における係止部の1部平面図である。
【図9】従来のメカニカルシール装置の半断面図である。
【符号の説明】
1 メカニカルシール装置
2 第1密封環
2A 第1シール面
2B 接合面
2C 内周面
3 カップガスケット
10 一対の連結環
11 係止部
12 第2密封環
12A 第2シール面
12B 係止用溝
12C 接触面
13 ベローズ
13A 第1密着部
13B 第2密着部
13C 伸縮部
13D 円筒部
14 第1連結環
14A 回止部
14B 第1支持部分
14C 第1支持部
14D 第1係止部
14D1 第1係止部分
14E 第1連結部
15 ばね(ばね手段)
16 第2連結環
16A 第2係止部
16B 第2支持部分
16C 第2支持部
16D 第3係止部
16E 第2連結部
16F ストッパー
18 カラー
20 支持装置
50 ハウジング
50A 段部
51 通孔
60 回転軸
60A 外周面
A 機内被密封流体側
B 機外側

Claims (4)

  1. 回転部品に取り付けられる第1密封環とシールハウジング部品に取り付けられる第2密封環とが互いに密接して被密封流体側をシールするメカニカルシール装置であって、前記一方の密封環を支持する第1支持部を設けた第1連結環と前記一方の密封環が取り付けられる部品に支持される第2支持部を設けた第2連結環とを有して第1連結環と前記第2連結環とを相対移動可能に連結する連結部を有する一対の連結環と、前記一対の連結環の第1支持部と第2支持部との間に配置されて第1支持部と第2支持部とを押圧するばね手段とを具備し、前記一対の連結環に前記連結部が離脱するのを防止する係止部を有することを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 回転部品に取り付けられる第1密封環とシールハウジング部品に取り付けられる第2密封環とが互いに密接して被密封流体側をシールするメカニカルシール装置であって、前記密封環のうちの少なくとも一方の密封環に密接する第1密着部と前記一方の密封環を取り付けた部品に密接する第2密着部とを有する筒状のベローズと、前記ベローズの前記第1密着部に支持される第1支持部を有する第1連結環と前記第2密着部に支持される第2支持部とを有する第2連結環を有して前記第1連結環と前記第2連結環とを相対移動可能に連結する連結部を有する一対の連結環と、前記一対の連結環を介して前記ベローズの前記第1密着部と前記第2密着部を押圧するばね手段とを具備し、前記一対の連結部に前記連結部が離脱するのを防止する係止部を有することを特徴とするメカニカルシール装置。
  3. 前記一対の連結環は前記一方の連結環が前記支持部から片持梁に形成された第1連結部を有すると共に前記第1連結部に係止用の第1係止部を有し、前記他方の連結環が前記支持部から筒状に形成された第2連結部を有すると共に前記第1連結部と軸方向に挿入係合すると共に相対回動を阻止する第2係止部を有し、且つ前記第2係止部に前記第1係止部と移動自在に係合して一端で係止する第3係止部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記一対の連結環は前記一方の連結環が前記支持部から環状に形成された第1連結部を有し、前記第1連結部に板ばね部に形成されると共に前記板ばね部に凸部を設けた第1係止部を有し、前記他方の連結環は前記支持部から筒状に形成されて第1連結部に移動自在に嵌合する第2連結部を有すると共に前記第2連結部に前記第1係止部と移動自在に係合して一端で係止する第3係止部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。
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