JP2004175951A - Skin color-improving perfume composition, cosmetic and method for improving skin color by using the same - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は肌色改善香料組成物、特に気化した有効成分を吸引することにより、肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果、及び皮膚温度上昇効果が得られ、視覚的な肌状態を改善することにより、健康的な肌色を演出できるスキンケア性を持った香料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、香料等の芳香物質を吸入させることにより心身のコントロールを行う、いわゆるアロマテラピー(芳香療法)という治療方法が知られている。このアロマテラピーの中で用いられてきた香料は、古来からの伝承をもとにした天然精油が中心であり、ジュニパー、バーチ、ピメント、ブラックペッパー、マジョラム、ユーカリ、ローズマリー等の精油が引赤作用(皮膚に適用した場合、温感と発赤を生じさせる作用)を持つとされている(フレグランスジャーナル社「アロマテラピー辞典」付録B)。
【0003】
しかしながら、前記各香料の引赤作用に関して、詳しい研究結果は発表されておらず、その効果も明確ではなく個人差も大きかった。この原因はアロマテラピーに用いられる天然精油が複雑な多種多様な成分からなることに起因していると考えられる。
また、特開2000−169326号には、ベンズアルデヒド、クミンアルデヒド等に血流促進効果があることが報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの香料は香りが弱く、血流促進効果が十分ではなかった。そして、肌色を改善する効果(肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果)もあまり期待できず、より優れた肌色改善効果を発揮する香料組成物を開発することが要望されていた。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、より優れた肌色改善効果を有する香料組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者らは鋭意検討を行った結果、アニス(Pimpinella anisum)の精油に含まれる1成分であるアニスアルデヒドを配合した香料組成物に優れた肌色改善効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明の第一の主題は、アニスアルデヒドを含むことを特徴とする肌色改善香料組成物である。
また、前記香料組成物において、アニスアルデヒドの含有量が、香料成分中、1〜50質量%であることが好適である。
また、前記香料組成物において、さらにアネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、カルボン、ヘリオトロピンから選ばれる1種又は2種以上を含むことが好適である。
【0007】
また、前記香料組成物において、アネトールを含有し、アニスアルデヒドとアネトールの配合質量比が、1:10〜1:1であることが好適である。
また、前記香料組成物において、オイゲノールを含有し、アニスアルデヒドとオイゲノールの配合質量比が、1:10〜1:1であることが好適である。
また、前記香料組成物において、シンナミックアルデヒドを含有し、アニスアルデヒドとシンナミックアルデヒドの配合質量比が、1:10〜1:1であることが好適である。
【0008】
また、前記香料組成物において、さらにシナモン、スターアニス、クローブ、キャラウェイから選ばれる1種又は2種以上を含むことが好適である。
また、前記香料組成物において、さらにペッパー、カルダモン、ナツメグから選ばれる1種又は2種以上の香料を含むことが好適である。
【0009】
本発明の第二の主題は、前記香料組成物を配合した化粧料である。
また、前記化粧料において、アニスアルデヒドの含有量が、全化粧料中、0.01〜5質量%であることが好適である。
本発明の第三の主題は、前記香料組成物を用いた肌色改善方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成をさらに詳細に説明する。
本発明において、肌色改善効果とは、肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果を意味する。
また、本発明において、肌色改善香料組成物は、有効成分が吸入され、嗅覚受容体を刺激もしくは経気道的に体内に吸収されることにより肌色改善効果を発現する気化吸引用のものである。
【0011】
なお、本発明の配合量の表記において、「香料成分中」という表記を以下用いているが、「香料成分中」というのは香料組成物から溶媒や担体等、香気成分ではない物質を除いた香料成分中ということを意味する。
本発明において特徴的なアニスアルデヒド、すなわちp−メトキシベンズアルデヒドは、力強くて甘く、かすかなクレゾール臭のある枯れ草香気を有する香料として市販されているが、もちろん天然精油から単離精製したものも用いることができる。天然精油としては例えばアニス油やスターアニス油等が挙げられ、アニス油、スターアニス油は通常香料成分中0.5質量%程度のアニスアルデヒドを含有している。本発明の肌色改善香料組成物はアニスアルデヒドを有効成分として含有するものである。
【0012】
本発明にかかるアニスアルデヒドは単独でも強い香りを有しているが、単独では香気があまり良くないため、他の香料と組み合わせて香料組成物として用いることが好ましい。香料組成物の香料成分中におけるアニスアルデヒドの含有量は使用目的などを考慮して適宜決定すればよいが、通常は1〜50質量%、好ましくは1〜20質量%が適当である。含有量が1質量%以上において有効な肌色改善効果を発現することができ、また50質量%を越える量を含有させても構わないが肌色改善効果としては特に顕著な効果の向上が認められず、他の香料とのバランスおよび香気の嗜好性を考慮するとこれ以上加えることは好ましくない。とくに嗜好性という観点からは1〜20質量%が最も好ましく、この配合量で充分肌色改善効果を発揮できる。
【0013】
本発明の肌色改善香料組成物には、有効成分であるアニスアルデヒドの他にアネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、カルボン、ヘリオトロピンから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて配合することにより、肌色改善効果に相乗的な向上をもたらすことができる(以下、「肌色改善相乗効果」という)。これら化合物は合成香料として市販されている。
【0014】
これら化合物を組み合わせて配合する場合、化合物の種類にもよるが香料成分中概ね1〜20質量%が好ましい。これらの配合量の範囲を外れても肌色改善効果は得られるが、1質量%より少ないと特定化合物を組み合わせたことによる相乗効果が得られないことがあり、20質量%を越えて配合しても効果の向上がそれ程見られない傾向がある。
【0015】
また、アネトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒドを選択する場合、相乗的な肌色改善効果をもたらす配合質量比がある程度存在する。例えばアネトールを選択する場合、アニスアルデヒドとアネトールの配合質量比が1:10〜1:1であることが好適である。また、オイゲノールを選択する場合、アニスアルデヒドとオイゲノールの配合質量比が1:10〜1:1であることが好適である。また、シンナミックアルデヒドを選択する場合、アニスアルデヒドとシンナミックアルデヒドの配合質量比が1:10〜1:1であることが好適である。これらの配合質量比の範囲を外れても肌色改善効果は得られるが、特定化合物を組み合わせたことによる相乗効果が得られないことがある。
【0016】
また、本発明の肌色改善香料組成物には、有効成分であるアニスアルデヒドの他にシナモン、スターアニス、クローブ、キャラウェイ、ペッパー、カルダモン、ナツメグから選ばれる1種又は2種以上の香料を組み合わせて配合することによっても、肌色改善相乗効果をもたらすことができる。これらは通常の香料として市販されている。
肌色改善相乗効果をもたらすことができる各香料は、通常の精油で問題なく特に制限はないが、これらの香料を簡単に説明すればつぎのようになる。
【0017】
シナモンは、錫蘭肉桂<セイロンニッケイ>とも称され、本発明においては例えばクスノキ属のシナモン(Cinnamomum zeylanicum)の樹皮又は葉から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
スターアニスは、大茴香<ダイウイキョウ>、八角茴香、トウシキミとも称され、本発明においては例えばシキミ属のスターアニス(Illicium verum)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
【0018】
クローブは、丁子<チョウジ>、丁香<チョウコウ>とも称され、本発明においては例えばアデク属のクローブ(Syzygium aromaticum(L.)又はEugenia caryophyllata Thunb.)の開花直前の蕾から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
キャラウェイは、ヒメウイキョウとも称され、本発明においては例えばセリ科の(Carum carvi)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
【0019】
ペッパーは、胡椒<コショウ>とも称され、本発明においては例えばコショウ属のペッパー(Piper nigrum L.)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができ、白胡椒、黒胡椒ともに用いることができる。
カルダモンは、カルダモームとも称され、この種子はショウズク、ビャクズクと呼ばれている。本発明においては例えばエレタリア属のエレタリア・カルダモムム(Elettaria cardamomum Maton)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
【0020】
ナツメグは、ニクズク、メースとも称され、本発明においては、例えばニクズク科のナツメグ(Myristica fragrans)の果実から水蒸気蒸留により得られる精油を用いることができる。
上記香料のうち、シナモンはシンナミックアルデヒドを、スターアニスはアネトールを、クローブはオイゲノールを、キャラウェイはカルボンを、それぞれ主成分として含有している。
【0021】
また、その他の肌色改善相乗効果をもたらすことができる香料としてジャスミン、カーネーション、エストラゴン、バジル、カスカリラ、ピメントベリー、ジンジャー、カラムス、クミンを挙げることができる。
上記肌色改善相乗効果をもたらすことができる香料の香料成分中の配合量は香料の種類により異なるが概ね1〜20質量%が好ましい。これらの配合量の範囲を外れても肌色改善効果は得られるが、1質量%より少ないと特定化合物を組み合わせたことによる相乗効果が得られないことがあり、20質量%を越えて配合しても効果の向上がそれ程見られない傾向がある。
【0022】
本発明の肌色改善香料組成物は、必要に応じて補助成分と組み合わせて化粧料全般に用いることができる。例えば、美容液、化粧水、乳液、クリーム、パック、ファンデーション、口紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、洗顔料、ボディー洗浄料、サンスクリーンクリーム、ファンデーション、スプレー、ムース、ジェル、ヘアーリンス、シャンプー、香水、コロン、浴剤、皮膚科用軟膏等、従来化粧料に用いるものであれば何れの形態でも使用することができ、特に制限されないが、肌を隠蔽する性質のある化粧料に用いる場合、肌色改善効果が確認ににくくなるため、透明性の高い基剤中に配合した化粧料に用いることが特に好適である。また、パール剤等の組み合わせることで、メーキャップ効果と合わせ、より美しい肌色を演出することが可能となる。
また、芳香剤、消臭剤などにも用いられる。
【0023】
また、本発明の肌色改善香料組成物を化粧料に配合する場合、アニスアルデヒドの配合量は、全化粧料中、0.01〜5質量%であることが好適である。0.01質量%より少ないと十分な肌色改善効果が得られないことがあり、5質量%を越えて配合しても構わないが肌色改善効果としては特に顕著な効果の向上が認められず、香気の嗜好性を考慮するとこれ以上加えることは好ましくない。
【0024】
さらに繊維、紙、皮革、又は木材等に担持させ、各種雑貨に応用することもできる。繊維材料としては、特に制限はなく、綿、絹、絹、羊毛等の天然繊維、レーヨン、キュプラ、ベンベルグ、レーヨン、アセテート等の再生繊維、アセテート、プロミックス等の半合成繊維、アクリル、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル繊維等の合成繊維、並びにこれら繊維の複合繊維などが用いられ、その形態としては、編物、織物、不織布などが挙げられる。
【0025】
本発明の肌色改善方法は、本発明の肌色改善香料組成物を吸入し、嗅覚受容体を刺激もしくは経気道的に体内に吸収されることにより肌色改善効果を発現する方法である。該方法において、香料組成物は、前記のように化粧料や各種雑貨に応用し、用いても良い。この肌色改善方法を行う場所は特に限定されないが、肌色改善効果が確認しやすいよう、メイクを落とす場所、例えば自宅、エステ等であることが特に好適である。
【0026】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の技術範囲はこれら実施例により限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%である。
本発明にかかるアニスアルデヒドと、鎮静効果があるとされるティーローズを含む下記表1の香料組成物による肌色改善効果、皮膚温度上昇効果を試験した。すなわち、成人女性16名を被験者として各香料組成物を吸引してもらい、吸引直後、1.5時間後、3時間後の頬部皮膚温度と頬部の肌色を測定した。また、何も吸引しなかった場合を試験例1とする。結果を図1〜4に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
図1より明らかなように、本発明にかかるアニスアルデヒドには、極めて強い皮膚温度上昇効果があることが確認された。また、ティーローズには明らかな鎮静効果があることが確認された。
そして図2〜4より明らかなように、本発明にかかるアニスアルデヒドには、極めて強い肌色改善効果があることが確認された。
また、アニスアルデヒドを含む試験例2を吸引した場合、見た目にも明らかに肌の赤みが増加し、黄味が低下していることが確認された。
以下、さらに本発明の実施例について記載する。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
(製法)
(1)の一部に(4)、(5)、(6)、(7)および(8)を溶解する。別に(10)と(1)の残部に(2)、(3)および(9)を溶解する。エタノール相を水相中に添加、可溶化して化粧水を得た。
【0034】
【0035】
(製法)
油相部(1)〜(10)と水相部(11)〜(17)を別々に加熱撹拌溶解する。油相部を水相部に添加し、乳化、冷却して栄養乳液を得た。
【0036】
(製法)
油相部(1)〜(15)と水相部(16)〜(19)を別々に加熱撹拌溶解する。油相部を水相部に添加し、乳化、冷却してクリームを得た。
【0037】
(製法)
精製水を70℃に加熱し、他成分を加え均一に溶解した後、冷却する。
【0038】
(製法)
精製水に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、グリセリンと色素を加え70℃に保ち(水相)、他の成分を混合し、加熱融解し70℃に保つ(油相)。水相に油相を加えホモミキサーで乳化後攪拌しながら冷却する。
【0039】
(製法)
常法により製造した。
【0040】
(製法)
▲1▼部を加熱溶解し80℃に調整した。▲2▼部を加熱溶解し80℃に調整した。攪拌しながら▲1▼部を▲2▼部に加え、ホモジナイザーを用いて乳化した。冷却を行い30℃になった後、▲3▼部を加え均一になるまで攪拌した。
【0041】
(製法)
粉末部分と液状部分をそれぞれ混合し、粉末部は篩を通し、液状部は濾過を行う。粉末部と液状部をそれぞれ容器に充填した。
【0042】
(製法)
香料を除いた成分をV型ミキサーにて均一になるまで攪拌した後、肌色改善香料組成物を加え、さらに均一になるまで充分に攪拌して浴剤を得た。
【0043】
(製法)
カラギーナン、プロピレングリコール及びプロピルパラベンを混合して攪拌しながら水を加え、これを穏やかに攪拌しながら約80℃になるまで加熱した。その後、約65℃とし、これをホモジナイザーを用いて3000rpmで攪拌しながら肌色改善香料組成物を加えて均一な相とした後、所定の容器に流し込み、自然冷却して芳香剤を得た。
【0044】
(製法)
水を除く各成分を混合し、穏やかに攪拌しながら水を加え、均一にして芳香剤を得た。なお、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルEO−13を用いた。
【0045】
(製法)
水以外の各成分を混合し、穏やかに攪拌しながら水を加えて消臭剤(リキッドタイプ)を得た。なお、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルEO−10を用いた。
【0046】
(製法)
液化石油ガス以外の成分を混合、攪拌して均一とし、所定の量をエアゾール容器に入れてバルブを取り付けた後、液化石油ガスを注入して消臭剤(エアゾールタイプ)を得た。
【0047】
なお、実施例1〜16を使用した時、肌の赤みを増加し、黄味を低下させる効果、及び皮膚温度上昇効果が得られ、自然で健康的な肌色が得られた。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる肌色改善香料組成物によれば、アニスアルデヒドを有効成分とするので、極めて高い肌色改善効果をもつ。そしてそれらを気化、吸引させるのみで肌色改善効果が得られ、使用者に身体的、心理的負担をかけるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】香料組成物吸引後の頬部温度の時間変化を示した図である。
【図2】香料組成物吸引後の頬部肌色(L値)の時間変化を示した図である。
【図3】香料組成物吸引後の頬部肌色(a値)の時間変化を示した図である。
【図4】香料組成物吸引後の頬部肌色(b値)の時間変化を示した図である。
【図5】香料組成物吸引後の頬部肌色(c値)の時間変化を示した図である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention increases skin redness, reduces yellowness, and increases skin temperature by inhaling the skin color improving fragrance composition, particularly the vaporized active ingredient, and improves the visual skin condition. The present invention relates to a fragrance composition having skin care properties that can produce a healthy skin color.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, a treatment method called so-called aromatherapy (aroma therapy) for controlling mind and body by inhaling an aromatic substance such as a fragrance has been known. The fragrances that have been used in this aromatherapy are mainly natural essential oils based on ancient traditions, and essential oils such as juniper, birch, pimento, black pepper, marjoram, eucalyptus, and rosemary are reddish. It has an action (an action that causes warmth and redness when applied to the skin) (Appendix B of Aromatherapy Dictionary, Fragrance Journal).
[0003]
However, no detailed research results have been published on the redness effect of each of the above fragrances, and the effects were not clear and individual differences were large. This is considered to be due to the fact that the natural essential oil used for aromatherapy is composed of various complex components.
JP-A-2000-169326 reports that benzaldehyde, cuminaldehyde and the like have a blood flow promoting effect.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, these fragrances had a weak scent and did not have a sufficient blood flow promoting effect. Further, the effect of improving the skin color (the effect of increasing the redness of the skin and reducing the yellowness) cannot be expected so much, and it has been demanded to develop a fragrance composition exhibiting a more excellent effect of improving the skin color.
The present invention has been made in view of such problems of the related art, and an object of the present invention is to provide a fragrance composition having a more excellent skin color improving effect.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have conducted intensive studies to achieve the above object, and found that a perfume composition containing anisaldehyde, which is a component contained in the essential oil of anise (Pimpinella anisum), has an excellent skin color improving effect. And completed the present invention.
[0006]
That is, a first subject of the present invention is a skin color improving fragrance composition containing anisaldehyde.
Further, in the fragrance composition, the content of anisaldehyde is preferably 1 to 50% by mass in the fragrance component.
It is preferable that the fragrance composition further contains one or more selected from anethole, eugenol, cinnamaldehyde, carvone, and heliotropin.
[0007]
Further, it is preferable that the perfume composition contains anethole, and the compounding mass ratio of anisaldehyde to anethole is 1:10 to 1: 1.
Further, it is preferable that the fragrance composition contains eugenol, and the blending mass ratio of anisaldehyde and eugenol is 1:10 to 1: 1.
Further, it is preferable that the fragrance composition contains cinamic aldehyde, and the compounding mass ratio of anisaldehyde and cinamic aldehyde is 1:10 to 1: 1.
[0008]
It is preferable that the fragrance composition further contains one or more selected from cinnamon, star anise, clove, and caraway.
It is preferable that the fragrance composition further contains one or more fragrances selected from pepper, cardamom, and nutmeg.
[0009]
A second subject of the present invention is a cosmetic containing the fragrance composition.
In the above-mentioned cosmetics, it is preferable that the content of anisaldehyde is 0.01 to 5% by mass in the total cosmetics.
A third subject of the present invention is a method for improving skin color using the fragrance composition.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in more detail.
In the present invention, the skin color improving effect means an effect of increasing redness of the skin and decreasing yellowness.
In addition, in the present invention, the skin color improving fragrance composition is for vaporizing and inhaling, in which the active ingredient is inhaled and the olfactory receptor is stimulated or absorbed into the body through the respiratory tract to exhibit the skin color improving effect.
[0011]
In the notation of the blending amount of the present invention, the notation "in the fragrance component" is used below, but "in the fragrance component" means a solvent or a carrier, etc., from the fragrance composition, which excludes substances that are not fragrance components. It means in the perfume ingredient.
The anisaldehyde characteristic of the present invention, i.e., p-methoxybenzaldehyde, is commercially available as a perfume having a strong, sweet, faint cresol odorous withered scent, but of course, the one isolated and purified from natural essential oils may also be used. Can be. Examples of natural essential oils include anise oil and star anise oil. Anise oil and star anise oil generally contain about 0.5% by mass of anisaldehyde in the flavor component. The skin color improving fragrance composition of the present invention contains anisaldehyde as an active ingredient.
[0012]
Although the anisaldehyde according to the present invention has a strong scent even when used alone, the scent is not so good when used alone, so it is preferable to use it as a fragrance composition in combination with another fragrance. The content of anisaldehyde in the fragrance component of the fragrance composition may be appropriately determined in consideration of the purpose of use and the like, but is usually 1 to 50% by mass, preferably 1 to 20% by mass. When the content is 1% by mass or more, an effective skin color improving effect can be exhibited, and an amount exceeding 50% by mass may be contained, but no particularly significant improvement in the skin color improving effect is recognized. Considering the balance with other fragrances and the palatability of fragrance, it is not preferable to add any more. In particular, from the viewpoint of palatability, the content is most preferably 1 to 20% by mass, and this compounding amount can sufficiently exhibit a skin color improving effect.
[0013]
The skin color-improving fragrance composition of the present invention can be mixed with one or more selected from anethole, eugenol, cinamic aldehyde, carvone, and heliotropin in addition to anisaldehyde as an active ingredient to provide a complexion. The improvement effect can be synergistically improved (hereinafter, referred to as “skin color improvement synergy effect”). These compounds are commercially available as synthetic fragrances.
[0014]
When these compounds are combined and compounded, it is preferably about 1 to 20% by mass in the fragrance component, depending on the type of the compound. If the amount is outside the above range, the effect of improving skin color can be obtained. However, if the amount is less than 1% by mass, a synergistic effect due to the combination of the specific compound may not be obtained. Also tend to show little improvement in effect.
[0015]
In addition, when selecting anethole, eugenol, and cinnamaldehyde, there is a certain blending mass ratio that provides a synergistic skin color improving effect. For example, when selecting anethole, it is preferable that the compounding mass ratio of anisaldehyde and anethole is 1:10 to 1: 1. When eugenol is selected, it is preferable that the blending mass ratio between anisaldehyde and eugenol is 1:10 to 1: 1. When cinnamic aldehyde is selected, it is preferable that the blending mass ratio of anisaldehyde and cinnamaldehyde is 1:10 to 1: 1. If the compounding mass ratio is out of the range, the skin color improving effect can be obtained, but the synergistic effect due to the combination of the specific compounds may not be obtained.
[0016]
In addition, the skin color improving fragrance composition of the present invention combines one or more fragrances selected from cinnamon, star anise, clove, caraway, pepper, cardamom, and nutmeg, in addition to anisaldehyde as an active ingredient. By blending them together, a synergistic effect for improving skin color can be obtained. These are commercially available as ordinary fragrances.
Each fragrance capable of producing a synergistic effect for improving skin color is not particularly limited without any problem with ordinary essential oils, but these fragrances will be briefly described as follows.
[0017]
Cinnamon is also referred to as Ceylon Nikkei, and in the present invention, for example, an essential oil obtained by steam distillation from bark or leaves of cinnamon (Cinnamum zelanicum) belonging to the genus Camphor can be used.
Star anise is also referred to as Dai Fen-kyou, Octagon Fen-Ki, or Toshikimi. In the present invention, for example, an essential oil obtained by steam distillation from the fruit of a star anise (Illiciium verum) of the genus Shikimi can be used.
[0018]
Cloves are also called cloves <chouji> and cloves <chocolate>. In the present invention, for example, essential oil obtained by steam distillation from buds of an genus Adec (Syzygium aromaticum (L.) or Eugenia caryophyllylata Thunb.) Just before flowering. Can be used.
The caraway is also referred to as fennel, and in the present invention, for example, an essential oil obtained by steam distillation from the fruit of Carum carvi can be used.
[0019]
Pepper is also referred to as pepper <pepper>, and in the present invention, for example, essential oil obtained by steam distillation from the pepper (Piper nigrum L.) fruit of the genus Pepper can be used, and both white pepper and black pepper can be used. it can.
Cardamom is also called cardamom, and its seeds are called ginger and zebra. In the present invention, for example, an essential oil obtained by steam distillation from the fruit of Eletalia cardamomum of the genus Eretalia can be used.
[0020]
Nutmeg is also called nutmeg or mace. In the present invention, for example, essential oil obtained by steam distillation from nutmeg (Myristica fragrans) fruit of the nutmeg family can be used.
Among the above flavors, cinnamon contains cinamic aldehyde, star anise contains anethole, clove contains eugenol, and caraway contains carvone as main components.
[0021]
Jasmine, carnation, estragon, basil, cascarilla, pimento berry, ginger, columus, cumin can be given as other fragrances that can provide a synergistic effect for improving skin color.
The amount of the fragrance capable of producing the above-mentioned skin color improving synergistic effect in the fragrance component varies depending on the type of the fragrance, but is preferably about 1 to 20% by mass. If the amount is outside the above range, the effect of improving skin color can be obtained. However, if the amount is less than 1% by mass, a synergistic effect due to the combination of the specific compound may not be obtained. Also tend to show little improvement in effect.
[0022]
The skin color improving fragrance composition of the present invention can be used in general cosmetics in combination with an auxiliary component, if necessary. For example, serum, lotion, milky lotion, cream, pack, foundation, lipstick, eyeshadow, eyeliner, mascara, face wash, body wash, sunscreen cream, foundation, spray, mousse, gel, hair rinse, shampoo, Perfume, colon, bath salt, dermatological ointment, etc., can be used in any form as long as it is conventionally used in cosmetics, but is not particularly limited, when used in cosmetics having the property of concealing the skin, It is particularly preferable to use the composition in a cosmetic compounded in a highly transparent base, since the effect of improving skin color is difficult to confirm. In addition, by combining a pearling agent and the like, it is possible to produce a more beautiful skin color in combination with the makeup effect.
It is also used as a fragrance and deodorant.
[0023]
When the skin color improving fragrance composition of the present invention is blended into a cosmetic, the amount of anisaldehyde is preferably 0.01 to 5% by mass of the total cosmetic. If the amount is less than 0.01% by mass, a sufficient skin color improving effect may not be obtained, and if the amount exceeds 5% by mass, the skin color improving effect is not particularly remarkably improved. Considering the palatability of aroma, it is not preferable to add more.
[0024]
Further, it can be carried on fiber, paper, leather, wood, or the like, and applied to various miscellaneous goods. The fiber material is not particularly limited, and natural fibers such as cotton, silk, silk, and wool; regenerated fibers such as rayon, cupra, Bemberg, rayon, and acetate; semi-synthetic fibers such as acetate and promix; acrylic and polyester; Synthetic fibers such as nylon, vinylon, polyethylene, polypropylene, polyurethane, polyamide, and polyvinyl chloride fibers, and composite fibers of these fibers are used, and examples of the form include knitted fabrics, woven fabrics, and nonwoven fabrics.
[0025]
The skin color improving method of the present invention is a method of inhaling the skin color improving perfume composition of the present invention and stimulating the olfactory receptor or absorbing it into the body via the respiratory tract to exhibit a skin color improving effect. In the method, the fragrance composition may be applied to cosmetics and various miscellaneous goods as described above. The place where this skin color improving method is performed is not particularly limited, but it is particularly preferable that the place where makeup is removed, for example, a home or an esthetic so as to easily confirm the skin color improving effect.
[0026]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the technical scope of the present invention is not limited to these examples. In addition, all compounding amounts are mass%.
The skin color improving effect and skin temperature increasing effect of the fragrance compositions of Table 1 below containing the anisaldehyde according to the present invention and tea rose having a sedative effect were tested. That is, 16 adult females were used as subjects to inhale each of the fragrance compositions, and the cheek skin temperature and the cheek skin color were measured immediately after inhalation, 1.5 hours later, and 3 hours later. In addition, the case where nothing was sucked is referred to as Test Example 1. The results are shown in FIGS.
[0027]
[Table 1]
[0028]
As is clear from FIG. 1, it was confirmed that the anisaldehyde according to the present invention had an extremely strong skin temperature increasing effect. It was also confirmed that tea rose had a clear sedative effect.
2 to 4, it was confirmed that the anisaldehyde according to the present invention had an extremely strong skin color improving effect.
In addition, when Test Example 2 containing anisaldehyde was sucked, it was confirmed that the redness of the skin was apparently increased and the yellowish color was reduced visually.
Hereinafter, examples of the present invention will be further described.
[0029]
[0030]
[0031]
[0032]
[0033]
(Production method)
(4), (5), (6), (7) and (8) are dissolved in a part of (1). Separately, dissolve (2), (3) and (9) in the rest of (10) and (1). The ethanol phase was added to the aqueous phase and solubilized to obtain a lotion.
[0034]
[0035]
(Production method)
The oil phase parts (1) to (10) and the water phase parts (11) to (17) are separately heated, stirred and dissolved. The oil phase was added to the water phase, emulsified and cooled to obtain a nutrient emulsion.
[0036]
(Production method)
The oil phase parts (1) to (15) and the water phase parts (16) to (19) are separately heated and stirred and dissolved. The oil phase was added to the aqueous phase, emulsified and cooled to obtain a cream.
[0037]
(Production method)
The purified water is heated to 70 ° C., the other components are added and uniformly dissolved, and then cooled.
[0038]
(Production method)
Stearyltrimethylammonium chloride, glycerin and a dye are added to purified water, and the mixture is kept at 70 ° C (aqueous phase). Other components are mixed, heated and melted, and kept at 70 ° C (oil phase). The oil phase is added to the water phase, emulsified by a homomixer, and then cooled while stirring.
[0039]
(Production method)
It was manufactured by a conventional method.
[0040]
(Production method)
Part (1) was heated and melted and adjusted to 80 ° C. Part (2) was heated and melted and adjusted to 80 ° C. While stirring, part (1) was added to part (2) and emulsified using a homogenizer. After cooling to 30 ° C., part (3) was added and stirred until uniform.
[0041]
(Production method)
The powder part and the liquid part are mixed respectively, the powder part is passed through a sieve, and the liquid part is filtered. Each of the powder part and the liquid part was filled in a container.
[0042]
(Production method)
After the components excluding the fragrance were stirred with a V-type mixer until the mixture became uniform, the skin color improving fragrance composition was added, and the mixture was sufficiently stirred until the mixture became uniform to obtain a bath agent.
[0043]
(Production method)
Carrageenan, propylene glycol and propylparaben were mixed and water was added with stirring and heated to about 80 ° C. with gentle stirring. Thereafter, the temperature was adjusted to about 65 ° C., and the mixture was stirred at 3,000 rpm using a homogenizer, and the flesh color improving fragrance composition was added to form a uniform phase. The mixture was poured into a predetermined container and naturally cooled to obtain a fragrance.
[0044]
(Production method)
The components except for water were mixed, and water was added with gentle stirring to obtain a uniform fragrance. In addition, polyoxyethylene nonyl phenyl ether EO-13 was used as a surfactant.
[0045]
(Production method)
The components other than water were mixed, and water was added with gentle stirring to obtain a deodorant (liquid type). In addition, polyoxyethylene nonyl phenyl ether EO-10 was used as a surfactant.
[0046]
(Production method)
Components other than the liquefied petroleum gas were mixed and stirred to make uniform, a predetermined amount was put in an aerosol container, a valve was attached, and then liquefied petroleum gas was injected to obtain a deodorant (aerosol type).
[0047]
In addition, when Examples 1-16 were used, the effect of increasing the redness of the skin, reducing the yellowness, and increasing the skin temperature was obtained, and a natural and healthy skin color was obtained.
[0048]
【The invention's effect】
As described above, the skin color improving fragrance composition according to the present invention has an extremely high skin color improving effect because anisaldehyde is an active ingredient. The effect of improving skin color can be obtained only by vaporizing and sucking them, and there is no risk of imposing physical and psychological burdens on the user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a time change of a cheek temperature after suction of a fragrance composition.
FIG. 2 is a view showing a time change of cheek skin color (L value) after suction of a fragrance composition.
FIG. 3 is a view showing a time change of cheek skin color (a value) after suction of a fragrance composition.
FIG. 4 is a view showing a time change of cheek skin color (b value) after suction of a fragrance composition.
FIG. 5 is a diagram showing a temporal change of cheek skin color (c value) after suction of a fragrance composition.
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