JP2004175792A - 3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体、その製造方法及び2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法 - Google Patents
3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体、その製造方法及び2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
本発明は、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体及びその製造方法並びに3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を用いた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法に関する。
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物は、抗HIV活性を有するAZTやD4Tの製造原料であるチミジンや第二世代アンチセンスオリゴヌクレオチド分子製造の原料となる2’−O−メトキシウリジン類、更には、抗ヘルペス活性を有するアラビノフラノシルウラシル類の製造原料として重要な化合物である。
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法としては、D−リボースと塩基とを結合させて得られるリボシルヌクレオシドを原料とする方法(下記特許文献1参照)や、D−キシロースと塩基とを結合させて得られるキシロヌクレオシドを原料とする方法(下記特許文献2及び下記非特許文献1参照)が知られている。また、リボヌクレオシドを原料としてスルフィニル体を作製し、当該スルフィニル体から2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を得る方法も知られている(下記非特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法によれば、原料として用いるD−リボースが高価なために、得られる2,2’−O−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物が高価となる問題点があった。
一方、上記特許文献2及び非特許文献1に記載の方法では、安価なD−キシロースを原料として用いるものの、最終工程において140〜150℃の高温反応が必要となるために、副生成物が増加し収率が53%程度に低下する問題があった。また、カラムクロマトグラフィー等による精製が必須であるため、最終生成物を得るための操作が煩雑となっていた。そして、上記非特許文献2に記載の方法では、高価なD−リボースを用いる必要があるのみならず、反応途中に生じる2’,3’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体が水和物結晶となるため、最終生成物である2,2’−O−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を得るために当該誘導体の無水物化が必要となり、製造コストが高騰し製造も簡便ではなくなる問題があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を、簡便且つ安価に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の新規前駆体を原料化合物として用いることにより、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の簡便且つ安価な製造が可能になることを見出し、本発明を完成させた。
上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体は、下記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと塩化チオニルとを反応させる製造方法により製造することが可能であり、この場合において、一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと塩化チオニルとの反応を、水溶性非プロトン性溶媒中で実施して、該反応後、非水溶性有機溶媒で抽出することにより、一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得ることが好ましい。
上記3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体(上記製造方法により得られるものが好ましい。)は、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を簡便且つ安価に製造するために用いることができる。すなわち、上記3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を非プロトン性溶媒中で弱塩基と共に加熱することにより、下記一般式(3)で表される2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を簡便且つ安価に製造することができる。
上記一般式(3)で表される2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物は、D−キシロースを出発物質として使用する場合には、
D−キシロースと下記一般式(4)で表されるウラシル化合物とのグリコシド結合により、上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドを得る第1の工程と、
上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドに塩化チオニルを反応させて、上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得る第2の工程と、
上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を非プロトン性溶媒中で弱塩基と共に加熱する第3の工程と、
を備える製造方法により提供可能である。
D−キシロースと下記一般式(4)で表されるウラシル化合物とのグリコシド結合により、上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドを得る第1の工程と、
上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドに塩化チオニルを反応させて、上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得る第2の工程と、
上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を非プロトン性溶媒中で弱塩基と共に加熱する第3の工程と、
を備える製造方法により提供可能である。
上記第1の工程においては、D−キシロースから誘導された1,2,3,5−テトラ−O−アシルキシロフラノースと、上記一般式(4)で表されるウラシル化合物から誘導された下記一般式(5)で表されるO,O−ビス(トリメチルシリル)ウラシル化合物を反応させて、上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドを得ることが好ましい。
また、上記第2の工程においては、上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと塩化チオニルとの反応を、水溶性非プロトン性溶媒中で実施して、該反応後、非水溶性有機溶媒で抽出することにより、上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得ることが好適である。
上記非特許文献2に記載の方法は、以下の反応スキームに示すように、上記第1の工程で得られるキシロヌクレオシドの立体異性体である化学式(a)で表されるウリジンに塩化チオニルを反応させて、化学式(b)で表されるリボスルフィニル体を得て、当該化合物から化学式(c)で表される2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルを得る方法であるが、かかる方法によれば、塩化チオニルとの反応終了後、反応液にウリジンの6倍モル重量の水を加え、この液を冷蔵して得た析出物を濾過分取し、メタノールで洗浄後乾燥させてリボスルフィニル体を得ている。このために、リボスルフィニル体が二水和物結晶として得られ、2,2’−O−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を得るに当たり、当該二水和物結晶の無水物化が必要となり、製造コスト及び簡便性の点で問題がある。これに対して、上記本発明の方法では、キシロヌクレオシドと塩化チオニルとの反応生成物であるスルフィニル体(一般式(1)で表される化合物)が、酢酸エチル等の非水溶性有機溶媒で抽出が可能であるため、無水物としての取り出しが可能となり、製造コストの低減及び簡便性の向上を図ることができる。
また、一般式(1)で表される化合物と化学式(b)で表される化合物とは異性体の関係にあるが、化学式(b)で表される化合物から化学式(c)で表されるアンヒドロ体を得る収率は80%未満(非特許文献2によれば76.1%)であるのに対して、一般式(1)で表される化合物から一般式(3)で表されるアンヒドロ体を得る収率は80%以上(例えば、後述の実施例4では87.3%)であり、本発明の製造方法は高収率であるという点においても有利である。
なお、上記一般式において、Rは、塩基性条件下における120℃以下の加熱により化学構造の変化を生じない1価の基であり、水素原子、ハロゲン原子、複素環基、ハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルケニル基又はアリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキニル基であることが好ましい。
本発明によれば、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を簡便且つ安価に製造する方法が提供される。また、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を製造するための前駆体として有用な3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体及びかかる誘導体の製造方法が提供される。
以下、本発明に係る、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体及びその製造方法並びに3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を用いた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法について、好適な実施形態を説明する。
先ず、本発明における一般式(1)〜(5)のRについて説明する。
上記一般式において、Rは、塩基性条件下(弱塩基性条件下が好ましい)における120℃以下の加熱(12時間以下の加熱が好ましい)により化学構造の変化を生じない1価の基、すなわち、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を塩基性物質とともに加熱する条件において、対応する2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の生成を阻害しない置換基である。Rとしては、特に、水素原子、ハロゲン原子、複素環基、アリール基、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が好適である。
上記一般式において、Rは、塩基性条件下(弱塩基性条件下が好ましい)における120℃以下の加熱(12時間以下の加熱が好ましい)により化学構造の変化を生じない1価の基、すなわち、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を塩基性物質とともに加熱する条件において、対応する2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の生成を阻害しない置換基である。Rとしては、特に、水素原子、ハロゲン原子、複素環基、アリール基、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が好適である。
ここで、アリール基は、ハロゲン原子で置換されていてもよく、アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基は、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい。
Rとしてのハロゲン原子、並びに、アリール基、アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基を置換するハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、中でもフッ素原子又はヨウ素原子が好適である。
アリール基は、フェニル基、トリル基、キシリル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等の、芳香族炭化水素から水素原子1個を除いた1価の基を意味する。
アルキル基としては、炭素数1〜20の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数1〜12の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜6の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルキル基が更に好ましい。好適なアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
アルキル基は、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく、置換に用いられるアリール基若しくはハロゲン原子は上記と同様である。なお、アリール基で置換されたアルキル基としてはアラルキル基が挙げられる。また、ハロゲン原子で置換されたアルキル基としては、トリフルオロメチル基等のフッ素原子で置換されたアルキル基が好ましい。
アルケニル基としては、炭素数2〜20の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルケニル基が好ましく、炭素数2〜12の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルケニル基がより好ましく、炭素数2〜6の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルケニル基が更に好ましい。好適なアルケニル基としては、例えば、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基が挙げられる。
アルケニル基は、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく、置換に用いられるアリール基若しくはハロゲン原子は上記と同様である。なお、ハロゲン原子で置換されたアルケニル基としては、2−ブロモエテニル基等の臭素原子で置換されたエテニル基が好ましい。
アルキニル基としては、炭素数2〜20の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルキニル基が好ましく、炭素数2〜12の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルキニル基がより好ましく、炭素数2〜6の直鎖、環状若しくは分枝鎖状のアルキニル基が更に好ましい。好適なアルキニル基としては、例えば、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基が挙げられる。
アルキニル基は、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく、置換に用いられるアリール基若しくはハロゲン原子は上記と同様である。アリール基で置換されるべきアルキニル基としては、エチニル基が挙げられ、ハロゲン原子で置換されたアルキニル基としては、フッ素原子又は臭素原子で置換されたエチニル基が挙げられる。
複素環基とは、複素環式化合物から水素原子1個を除いた1価の基を意味し、例えば、フラン、チオフェン、オキサゾール、イミダゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン等の複素単環式化合物から水素原子1個を除いた1価の基、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、キノリン、ジベンゾフラン、カルバゾール、プリン等の縮合複素環式化合物から水素原子1個を除いた1価の基が挙げられる。
上記のうち、Rとしては、水素原子、ハロゲン原子、アリール基、アルキル基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されたアルキル基が好ましく、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されたアリール基、ハロゲン原子で置換されたアルキル基がより好ましい。
次に、本発明に係る3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体及びその製造方法について説明する。
上記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体は、新規ヌクレオシド誘導体であり、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を簡便且つ安価に製造可能とする原料として極めて有用である。
3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体は、上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと塩化チオニルとを反応させることにより得ることができる。
上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドは、D−キシロースと上記一般式(4)で表されるウラシル化合物とをグリコシド結合させて得ることができるが、D−キシロースから誘導される1,2,3,5−テトラ−O−アシルキシロフラノースと、上記一般式(4)で表されるウラシル化合物から誘導される上記一般式(5)で表されるO,O−ビス(トリメチルシリル)ウラシル化合物とを反応させて得ることが好ましい。なお、1,2,3,5−テトラ−O−アシルキシロフラノースとO,O−ビス(トリメチルシリル)ウラシル化合物との反応条件は、上記特許文献2又は非特許文献1を参照できる。
上記特許文献2又は非特許文献1の記載に準拠して、D−キシロースから1,2,3,5−テトラ−O−アシルキシロフラノースを経由してキシロヌクレオシド(一般式(2)におけるRがメチル基であるキシロヌクレオシド)を得る反応スキームの概略を以下に示す。
上記反応スキームにおいて、波線で表される結合は五員環で形成される面の上面又は下面に向けて結合が生じていることを意味する。また、PPAはポリリン酸、Bz−Clは塩化ベンゾイル、Bzはベンゾイル基、Ac2Oは無水酢酸、AcOHは酢酸、TMS−TはO,O−ビス(トリメチルシリル)チミン(上記一般式(5)においてRがメチル基の化合物)、MeOHはメタノール、をそれぞれ意味する。
Rがメチル基以外の場合も、上述の反応例に準拠してキシロヌクレオシドを得ることができ、得られたキシロヌクレオシドと塩化チオニルとを反応させることにより、一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得ることができる(以下の反応スキーム参照。Rは上記と同義。)。
上記反応スキームにおいて、一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと塩化チオニルとの反応を、アセトニトリル等の水溶性非プロトン性溶媒中で行うことが好ましく、当該反応終了後に、ケトン溶媒等(4−メチル−2−ペンタノン、メチルエチルケトン等)の非水溶性有機溶媒を更に添加して、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を上記非水溶性有機溶媒で抽出することが好ましい。これにより、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を高収率で製造することができる。ここで、塩化チオニルの使用量はキシロヌクレオシドに対して1倍モル以上が好ましく、4倍モルがより好ましい。なお、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体は、上記非水溶性有機溶媒で容易に再結晶精製が可能である。
上記反応等に基づいて得られる、本発明の3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体の具体例としては、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシル(一般式(1)においてRが水素原子である化合物)、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミン(一般式(1)においてRがメチル基である化合物)及び3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシル(一般式(1)においてRがフッ素原子である化合物)が挙げられる。
次に、本発明に係る2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法について説明する。
本発明に係る2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法は、3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を非プロトン性溶媒中で弱塩基と共に加熱することを特徴とするものである。
ここで、非プロトン性有機溶媒としては、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン、ジメチルアミノイミダゾール(DMI)、エチレングリコールジメチルエーテル等が挙げられる。
弱塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム等を用いることができ、使用量は3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体に対して当量以上、好ましくは2.2倍当量である。
加熱は、例えば、80〜100℃の温和な条件で行うことができ、以上説明した反応条件により、一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物へ、高選択的且つ容易に変換することができる。かかる反応は、以下の反応スキームで進行するものと考えられ、括弧内に示す反応中間体を経由するものと想定される。したがって、副生成物の生成が低減され、得られる2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物はアルコール類を用いた再結晶操作のみで容易に取り出し及び精製が可能である。
このようにして得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の構造は、赤外線吸収スペクトル(IR)、核磁気共鳴(NMR)、または質量分析(MS)などにより確認可能であり、純度は、TLC、IR、HPLC、NMR、融点測定等により測定可能である。
上述のように、上記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドはD−キシロースを原料として合成可能であることから、上記一般式(3)で表される2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物は、D−キシロースを出発物質として、上記第1〜第3の工程を含む製造方法により合成が可能である。
かかる製造方法においては、出発物質であるD−キシロースが安価であり、反応途中に極端に高い加熱を必要とせず、最終生成物は再結晶操作のみでも精製可能であることから、合成プロセスが煩雑とならず、簡便且つ安価に2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を提供することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体の製造]
(実施例1)
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシルの製造
1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシル(4.00g, 16.4mMol)とアセトニトリル(41mL)との混合溶媒中に塩化チオニル(7.80g, 65.6mMol)を加え、10℃で3時間撹拌した。反応溶液に重炭酸ナトリウム(22.0g)と水(100mL)とを加え、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を4−メチル−2−ペンタノンで再結晶精製し、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシルの白色粉末を3.90g(収率82.0% )得た。
得られた3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシルの赤外線吸収スペクトルを図1に、1H−NMRスペクトルを図2に、13C−NMRスペクトルを図3に示す。また、融点(mp)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
(実施例1)
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシルの製造
1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシル(4.00g, 16.4mMol)とアセトニトリル(41mL)との混合溶媒中に塩化チオニル(7.80g, 65.6mMol)を加え、10℃で3時間撹拌した。反応溶液に重炭酸ナトリウム(22.0g)と水(100mL)とを加え、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を4−メチル−2−ペンタノンで再結晶精製し、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシルの白色粉末を3.90g(収率82.0% )得た。
得られた3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシルの赤外線吸収スペクトルを図1に、1H−NMRスペクトルを図2に、13C−NMRスペクトルを図3に示す。また、融点(mp)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
mp 185℃.
IR(KBr): ν3271, 3169, 3043, 1671, 1471, 1415, 1273, 1210(RO-SO-OR), 1191, 1113, 1089, 1010, 833, 768, 715cm-1.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ11.41(s, 1H, NH), 7.61(d, J=8.2Hz, 1H, H-6), 6.27(d, J=4.3Hz, 1H, H-1’), 5.73(s, 1H, 2’-OH), 5.71(dd, J=8.2 and 1.5Hz, 1H, H-5), 4.91(dd, J=13.4 and 1.8Hz, 1H), 4.71(d, J=2.4Hz, 1H), 4.39(br s, 1H), 4.34(d, J=13.4Hz, 1H), 4.21(d, J=4.3Hz, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ163.1, 150.4, 139.4, 101.5, 91.0, 78.7, 73.1, 70.5, 55.8.
FAB-MS m/z: 291.0295 [M+H]+.
IR(KBr): ν3271, 3169, 3043, 1671, 1471, 1415, 1273, 1210(RO-SO-OR), 1191, 1113, 1089, 1010, 833, 768, 715cm-1.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ11.41(s, 1H, NH), 7.61(d, J=8.2Hz, 1H, H-6), 6.27(d, J=4.3Hz, 1H, H-1’), 5.73(s, 1H, 2’-OH), 5.71(dd, J=8.2 and 1.5Hz, 1H, H-5), 4.91(dd, J=13.4 and 1.8Hz, 1H), 4.71(d, J=2.4Hz, 1H), 4.39(br s, 1H), 4.34(d, J=13.4Hz, 1H), 4.21(d, J=4.3Hz, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ163.1, 150.4, 139.4, 101.5, 91.0, 78.7, 73.1, 70.5, 55.8.
FAB-MS m/z: 291.0295 [M+H]+.
(実施例2)
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミンの製造
1−(β−D−キシロフラノシル)チミン(4.23g, 16.4mMol)とアセトニトリル(41mL)との混合溶媒中に塩化チオニル(7.80g, 65.6mMol)を加え、10℃で3時間撹拌した。反応溶液に重炭酸ナトリウム(22.0g)と水(100mL)とを加え、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を4−メチル−2−ペンタノンで再結晶精製し、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミンの白色粉末を4.19g(収率84.6%)得た。
得られた3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミンの赤外線吸収スペクトルを図4に、1H−NMRスペクトルを図5に、13C−NMRスペクトルを図6に示す。また、融点(mp)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミンの製造
1−(β−D−キシロフラノシル)チミン(4.23g, 16.4mMol)とアセトニトリル(41mL)との混合溶媒中に塩化チオニル(7.80g, 65.6mMol)を加え、10℃で3時間撹拌した。反応溶液に重炭酸ナトリウム(22.0g)と水(100mL)とを加え、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を4−メチル−2−ペンタノンで再結晶精製し、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミンの白色粉末を4.19g(収率84.6%)得た。
得られた3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミンの赤外線吸収スペクトルを図4に、1H−NMRスペクトルを図5に、13C−NMRスペクトルを図6に示す。また、融点(mp)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
mp 176℃.
IR(KBr): ν3245, 3087, 2962, 1700, 1470, 1401, 1268, 1205(RO-SO-OR), 1104, 997, 839, 795cm-1.
1H NMR(CDCl3, ppm): δ10.67(s, 1H, NH), 7.76(d, J=1.2Hz, 1H, H-6), 5.96(d, J=3.4Hz, 1H, H-1’), 5.81(s, 1H), 5.09(dd, J=13.1 and 1.6Hz, 1H), 4.95(d, J=2.4Hz, 1H), 4.51(d, J=1.8Hz, 1H), 4.45(d, J=2.2Hz, 1H), 4.33(d, J=13.1Hz, 1H), 1.94(d, J=0.9Hz, 3H).
13C NMR(CDCl3, ppm): δ164.8, 150.8, 135.7, 110.2, 93.2, 79.7, 75.2, 69.8, 55.7, 12.6.
FAB-MS m/z: 305.0437 [M+H]+.
IR(KBr): ν3245, 3087, 2962, 1700, 1470, 1401, 1268, 1205(RO-SO-OR), 1104, 997, 839, 795cm-1.
1H NMR(CDCl3, ppm): δ10.67(s, 1H, NH), 7.76(d, J=1.2Hz, 1H, H-6), 5.96(d, J=3.4Hz, 1H, H-1’), 5.81(s, 1H), 5.09(dd, J=13.1 and 1.6Hz, 1H), 4.95(d, J=2.4Hz, 1H), 4.51(d, J=1.8Hz, 1H), 4.45(d, J=2.2Hz, 1H), 4.33(d, J=13.1Hz, 1H), 1.94(d, J=0.9Hz, 3H).
13C NMR(CDCl3, ppm): δ164.8, 150.8, 135.7, 110.2, 93.2, 79.7, 75.2, 69.8, 55.7, 12.6.
FAB-MS m/z: 305.0437 [M+H]+.
(実施例3)
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシルの製造
1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシル(4.30g, 16.4mMol)とアセトニトリル(41mL)との混合溶媒中に塩化チオニル(7.80g, 65.6mMol)を加え、10℃で3時間撹拌した。反応溶液に重炭酸ナトリウム(22.0g)と水(100mL)とを加え、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を4−メチル−2−ペンタノンで再結晶精製し、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシルの白色粉末を4.19g(収率82.9% )得た。
得られた3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシルの赤外線吸収スペクトルを図7に、1H−NMRスペクトルを図8に、13C−NMRスペクトルを図9に示す。また、融点(mp)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H−NMR及び13C−NMRの測定結果を以下に示す。
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシルの製造
1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシル(4.30g, 16.4mMol)とアセトニトリル(41mL)との混合溶媒中に塩化チオニル(7.80g, 65.6mMol)を加え、10℃で3時間撹拌した。反応溶液に重炭酸ナトリウム(22.0g)と水(100mL)とを加え、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を4−メチル−2−ペンタノンで再結晶精製し、3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシルの白色粉末を4.19g(収率82.9% )得た。
得られた3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシルの赤外線吸収スペクトルを図7に、1H−NMRスペクトルを図8に、13C−NMRスペクトルを図9に示す。また、融点(mp)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H−NMR及び13C−NMRの測定結果を以下に示す。
mp 215℃.
IR(KBr): ν3238, 3201, 3087, 2833, 1670, 1467, 1404, 1380, 1331, 1258, 1155(RO-SO-OR), 1107, 1009, 886, 843cm-1.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): d11.97(s, 1H, NH), 7.74(d, J=7.3Hz, 1H, H-6), 6.32(d, J=4.3Hz, 1H, H-1’), 5.68(s, 1H, 2’-OH), 4.92(dd, J=13.1 and 1.8Hz, 1H), 4.71(d, J=2.5Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 4.39(d, J=13.7Hz, 1H), 4.27(d, J=3.7Hz, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): d 156.9(d, J=26.9Hz), 148.8, 139.7(d, J=230.7Hz), 123.6(d, J=35.2Hz), 91.1, 78.4, 73.5, 70.3, 55.8.
FAB-MS m/z: 309.0191 [M+H]+.
IR(KBr): ν3238, 3201, 3087, 2833, 1670, 1467, 1404, 1380, 1331, 1258, 1155(RO-SO-OR), 1107, 1009, 886, 843cm-1.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): d11.97(s, 1H, NH), 7.74(d, J=7.3Hz, 1H, H-6), 6.32(d, J=4.3Hz, 1H, H-1’), 5.68(s, 1H, 2’-OH), 4.92(dd, J=13.1 and 1.8Hz, 1H), 4.71(d, J=2.5Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 4.39(d, J=13.7Hz, 1H), 4.27(d, J=3.7Hz, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): d 156.9(d, J=26.9Hz), 148.8, 139.7(d, J=230.7Hz), 123.6(d, J=35.2Hz), 91.1, 78.4, 73.5, 70.3, 55.8.
FAB-MS m/z: 309.0191 [M+H]+.
[2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造]
(実施例4)
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの製造
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシル(1.45g, 5.0mMol)と重炭酸ナトリウム(1.89g, 22.5mMol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に加え、90℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を2−プロパノール/エタノール/(5:2)溶媒で再結晶精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの白色結晶を0.89g得た。さらに、結晶化濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3-MeOH, 4:1)により精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの白色結晶を0.10g得た。合計収量は0.99g(収率87.3%)であった。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの1H−NMRスペクトルを図10に、13C−NMRスペクトルを図11に示す。
(実施例4)
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの製造
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)ウラシル(1.45g, 5.0mMol)と重炭酸ナトリウム(1.89g, 22.5mMol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に加え、90℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を2−プロパノール/エタノール/(5:2)溶媒で再結晶精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの白色結晶を0.89g得た。さらに、結晶化濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3-MeOH, 4:1)により精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの白色結晶を0.10g得た。合計収量は0.99g(収率87.3%)であった。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの1H−NMRスペクトルを図10に、13C−NMRスペクトルを図11に示す。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの融点(mp)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
mp 246℃.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.83(d, J=7.3Hz, 1H, H-6), 6.30(d, J=5.8Hz, 1H, H-1’), 5.87(br s, 1H, OH), 5.83(dd, J=7.5 and 1.4Hz, 1H, H-5), 5.19(d, J=5.8Hz, 1H, H-2’), 4.96(t, J=5.2Hz, 1H, OH), 4.38(br s, 1H), 4.07(t, J=5.5Hz, 1H), 3.28(m, 1H), 3.19(m, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ171.1, 159.8, 136.8, 108.6, 90.0, 89.2, 88.7, 74.7, 60.8.
FAB-MS m/z: 227.0659 [M+H]+.
mp 246℃.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.83(d, J=7.3Hz, 1H, H-6), 6.30(d, J=5.8Hz, 1H, H-1’), 5.87(br s, 1H, OH), 5.83(dd, J=7.5 and 1.4Hz, 1H, H-5), 5.19(d, J=5.8Hz, 1H, H-2’), 4.96(t, J=5.2Hz, 1H, OH), 4.38(br s, 1H), 4.07(t, J=5.5Hz, 1H), 3.28(m, 1H), 3.19(m, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ171.1, 159.8, 136.8, 108.6, 90.0, 89.2, 88.7, 74.7, 60.8.
FAB-MS m/z: 227.0659 [M+H]+.
市販の2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの融点(mp)、1H−NMR及び13C−NMRの測定結果を以下に示す。
mp 248℃.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.83(d, J=7.3 and 1.2Hz, 1H, H-6), 6.30(d, J=5.5Hz, 1H, H-1’), 5.89(br s, 1H, OH), 5.84(dd, J=7.3 and 1.2Hz, 1H, H-5), 5.19(d, J=5.8Hz, 1H, H-2’), 4.98(t, J=4.9Hz, 1H, OH), 4.38(br s, 1H), 4.07(t, J=5.2Hz, 1H), 3.28(m, 1H), 3.18(m, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ171.3, 159.9, 136.9, 108.7, 90.1, 89.3, 88.8, 74.8, 60.9.
mp 248℃.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.83(d, J=7.3 and 1.2Hz, 1H, H-6), 6.30(d, J=5.5Hz, 1H, H-1’), 5.89(br s, 1H, OH), 5.84(dd, J=7.3 and 1.2Hz, 1H, H-5), 5.19(d, J=5.8Hz, 1H, H-2’), 4.98(t, J=4.9Hz, 1H, OH), 4.38(br s, 1H), 4.07(t, J=5.2Hz, 1H), 3.28(m, 1H), 3.18(m, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ171.3, 159.9, 136.9, 108.7, 90.1, 89.3, 88.8, 74.8, 60.9.
本製造方法で得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの融点(mp)、1H−NMRスペクトル及び13C−NMRスペクトルの測定結果は、市販の2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシルの同測定結果と一致した。
(実施例5)
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの製造
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミン(1.52g, 5.0mMol)と重炭酸ナトリウム(1.89g, 22.5mMol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に加え、90℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を2−プロパノール/エタノール(5:1)溶媒で再結晶精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの白色結晶を0.87g得た。さらに、結晶化濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3-MeOH, 4:1)により精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの白色結晶を0.25g得た。合計収量は1.12g(収率93.3%)であった。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの1H−NMRスペクトルを図12に、13C−NMRスペクトルを図13に示す。融点(mp)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの製造
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)チミン(1.52g, 5.0mMol)と重炭酸ナトリウム(1.89g, 22.5mMol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に加え、90℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を2−プロパノール/エタノール(5:1)溶媒で再結晶精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの白色結晶を0.87g得た。さらに、結晶化濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3-MeOH, 4:1)により精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの白色結晶を0.25g得た。合計収量は1.12g(収率93.3%)であった。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミンの1H−NMRスペクトルを図12に、13C−NMRスペクトルを図13に示す。融点(mp)、1H−NMR、13C−NMR及び質量分析(FAB−MS)の測定結果を以下に示す。
mp 218℃.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.74(d, J=1.2Hz, 1H, H-6), 6.29(d, J=5.8Hz, 1H, H-1’), 5.87(d, J=4.3Hz, 1H, OH), 5.18(d, J=5.8Hz, 1H, H-2’), 4.95(t, J=5.2Hz, 1H, OH), 4.37(d, J=3.4Hz, 1H), 4.06(t, J=4.9Hz, 1H), 3.26(m, 1H), 3.17(m, 1H), 1.80(s, 3H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ171.7, 159.4, 132.3, 116.7, 90.2, 89.2, 88.6, 74.8, 60.9, 13.6.
FAB-MS m/z: 241.0819 [M+H]+.
なお、1H NMR(DMSO-d6)のデータは、文献値(欧州特許出願公開第0351126号)と一致した。以下に文献値を示す。
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.75(d, J=1.33Hz, 1H), 6.29(d, J=5.75Hz, 1H), 5.88(d, J=4.52Hz, 1H), 5.15(d, J=5.75Hz, 1H), 4.97(t, J=5.31, 1H), 4.37(br s,1H), 4.06(m, 1H), 3.22(m, 2H), 1.79(d, J=0.9Hz, 3H).
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.74(d, J=1.2Hz, 1H, H-6), 6.29(d, J=5.8Hz, 1H, H-1’), 5.87(d, J=4.3Hz, 1H, OH), 5.18(d, J=5.8Hz, 1H, H-2’), 4.95(t, J=5.2Hz, 1H, OH), 4.37(d, J=3.4Hz, 1H), 4.06(t, J=4.9Hz, 1H), 3.26(m, 1H), 3.17(m, 1H), 1.80(s, 3H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): δ171.7, 159.4, 132.3, 116.7, 90.2, 89.2, 88.6, 74.8, 60.9, 13.6.
FAB-MS m/z: 241.0819 [M+H]+.
なお、1H NMR(DMSO-d6)のデータは、文献値(欧州特許出願公開第0351126号)と一致した。以下に文献値を示す。
1H NMR(DMSO-d6, ppm): δ7.75(d, J=1.33Hz, 1H), 6.29(d, J=5.75Hz, 1H), 5.88(d, J=4.52Hz, 1H), 5.15(d, J=5.75Hz, 1H), 4.97(t, J=5.31, 1H), 4.37(br s,1H), 4.06(m, 1H), 3.22(m, 2H), 1.79(d, J=0.9Hz, 3H).
(実施例6)
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシル
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシル(1.54g, 5.0mMol)と重炭酸ナトリウム(1.89g, 22.5mMol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に加え、90℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を2−プロパノール/エタノール(5:1)溶媒で再結晶精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシルの白色結晶を0.99g得た。さらに、結晶化濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3-MeOH, 4:1)により精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシルの白色結晶を0.18g得た。合計収量は1.17g(収率95.9%)であった。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシルの1H−NMRスペクトルを図12に、13C−NMRスペクトルを図13に示す。融点(mp)、1H NMR及び13C NMRの測定結果を以下に示す。
2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシル
3’,5’−O−スルフィニル−1−(β−D−キシロフラノシル)−5−フルオロウラシル(1.54g, 5.0mMol)と重炭酸ナトリウム(1.89g, 22.5mMol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に加え、90℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を2−プロパノール/エタノール(5:1)溶媒で再結晶精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシルの白色結晶を0.99g得た。さらに、結晶化濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3-MeOH, 4:1)により精製し、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシルの白色結晶を0.18g得た。合計収量は1.17g(収率95.9%)であった。
得られた2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−フルオロウラシルの1H−NMRスペクトルを図12に、13C−NMRスペクトルを図13に示す。融点(mp)、1H NMR及び13C NMRの測定結果を以下に示す。
mp 190℃.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): d 8.26(d, J=4.6Hz, 1H, H-6), 6.31(d, J=5.8Hz, 1H, 1’-H), 5.93(br s, 1H, OH), 5.26(d, J=5.8Hz, 1H, 2’-H), 4.97(t, J=4.9Hz, 1H, OH), 4.40(br s, 1H), 4.12(m, 1H), 3.26(m, 1H), 3.24(m, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): d 157.4, 155.4(d, J=256Hz), 145.3(d, J=248Hz), 121.4(d, J=37.2Hz), 90.8, 89.82, 89.75, 75.0, 60.8.
FAB-MS m/z: 245.0581 [M+H]+.
1H NMR(DMSO-d6, ppm): d 8.26(d, J=4.6Hz, 1H, H-6), 6.31(d, J=5.8Hz, 1H, 1’-H), 5.93(br s, 1H, OH), 5.26(d, J=5.8Hz, 1H, 2’-H), 4.97(t, J=4.9Hz, 1H, OH), 4.40(br s, 1H), 4.12(m, 1H), 3.26(m, 1H), 3.24(m, 1H).
13C NMR(DMSO-d6, ppm): d 157.4, 155.4(d, J=256Hz), 145.3(d, J=248Hz), 121.4(d, J=37.2Hz), 90.8, 89.82, 89.75, 75.0, 60.8.
FAB-MS m/z: 245.0581 [M+H]+.
本発明は、2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物を簡便且つ安価に製造する方法として有用である。
Claims (11)
- 前記Rは、水素原子、ハロゲン原子、複素環基、ハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルケニル基又はアリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキニル基であることを特徴とする請求項1記載の3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体。
- 前記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと前記塩化チオニルとの反応を、水溶性非プロトン性溶媒中で実施して、該反応後、非水溶性有機溶媒で抽出することにより、一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得ることを特徴とする請求項3記載の製造方法。
- 前記Rは、水素原子、ハロゲン原子、複素環基、ハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルケニル基又はアリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキニル基であることを特徴とする請求項3又は4記載の製造方法。
- D−キシロースと下記一般式(4)で表されるウラシル化合物とのグリコシド結合により、下記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドを得る第1の工程と、
前記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと塩化チオニルとを反応させて、下記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得る第2の工程と、
前記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を非プロトン性溶媒中で弱塩基と共に加熱する第3の工程と、を備えることを特徴とする下記一般式(3)で表される2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法。
[式中、Rは、塩基性条件下における120℃以下の加熱により化学構造の変化を生じない1価の基を示す。] - 前記第2の工程において、前記一般式(2)で表されるキシロヌクレオシドと前記塩化チオニルとの反応を、水溶性非プロトン性溶媒中で実施して、該反応後、非水溶性有機溶媒で抽出することにより、前記一般式(1)で表される3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体を得ることを特徴とする請求項8又は9記載の製造方法。
- 前記Rは、水素原子、ハロゲン原子、複素環基、ハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルケニル基又はアリール基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキニル基であることを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の製造方法。
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JP2003380397A JP2004175792A (ja) | 2002-11-15 | 2003-11-10 | 3’,5’−O−スルフィニルキシロウリジン誘導体、その製造方法及び2,2’−アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)ウラシル化合物の製造方法 |
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- 2003-11-10 JP JP2003380397A patent/JP2004175792A/ja active Pending
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