JP2004175281A - 燃料電池車両のファンケース構造、及び換気装置 - Google Patents

燃料電池車両のファンケース構造、及び換気装置 Download PDF

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    • Y02T90/40Application of hydrogen technology to transportation, e.g. using fuel cells

Abstract

【課題】車載性がよく、外気導入経路内への水の浸入を防止できるファンケース構造、及び燃料電池及びその周辺機器類の換気性能を向上させる換気装置を提供する。
【解決手段】ファンケース10は、ケース本体11の上面15がボンネット7の裏面16に沿うように形成されると共に、ケース本体11の底壁19が段差部20を介してケース本体11前側の部位が低く、後側の部位が高く形成され、ケース本体11の前側に導入口24が、後側に第一のファン及び第二のファンが配置されている。このファンケース10を備える換気装置10Aは、第一のファンを用いて、また第一のファンの状態によっては第二のファンを用いて燃料電池が収容されたボックスの内部を換気する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料電池車両において目的とする部位に外気を導入するためのファンを収容するファンケース構造、及び該ファンケースを備えた換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、水素ガスと空気等の酸化剤ガスとを反応ガスとして使用し、これらを電気化学反応させることで発電する燃料電池を搭載した燃料電池自動車が実車化の方向で検討されている。このような燃料電池自動車は、その運転によって排出するものが純水のみとなるため、環境への影響が少なく、次世代の自動車として大いに注目されている。
上記のような燃料電池自動車は、通常は燃料電池をボックスに収容した状態で搭載しているが、そのボックスを密封すると燃料電池の周辺に水素ガスが滞留するので、例えばボックスに排出経路を接続して水素ガスを大気に拡散させるという換気構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−225853号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、燃料電池が収容されたボックスの内部を効果的に換気するために、例えば燃料電池の周辺に積極的に外気を導入する方法が考えられるが、燃料電池へ外気を導入する経路に雨水等の水が浸入すると、換気性を低下させたり燃料電池及び燃料電池の周辺部品を破損又は腐食させたりするおそれがある。このため、外気導入経路の上流側に、経路内への異物や水の吸入を防止する機能を持たせる必要があるが、その構造が複雑になると車載性が低下し、搭載場所の部品レイアウトに大きく影響してしまうという問題がある。
そこで、この発明は、燃料電池車両において、燃料電池が収容されたボックス等の目的とする部位に外気を導入するためのファンを収容したファンケース構造及び該ファンケースを備えた換気装置であって、車載性がよく、外気導入経路内への水の浸入を防止できるファンケース構造、及び燃料電池及びその周辺機器類の換気性能を向上させる換気装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、燃料電池車両(例えば実施の形態における燃料電池自動車1)のボンネット(例えば実施の形態におけるボンネット7)下に配置され、導入口(例えば実施の形態における導入口24)から取り入れた外気を燃料電池を収容したボックス(例えば実施の形態における燃料電池システムボックス4)内に送出するファン(例えば実施の形態におけるファン25,26)を収納したファンケース(例えば実施の形態におけるファンケース10)構造であって、ケース本体(例えば実施の形態におけるケース本体11)の上面(例えば実施の形態における上面15)が前記ボンネットの裏面(例えば実施の形態における裏面16)に沿うように形成されると共に、該ケース本体の底壁(例えば実施の形態における底壁19)が段差部(例えば実施の形態における段差部20)を介してケース本体前側の部位が低く、後側の部位が高く形成され、前記ケース本体の前側に前記導入口が、後側に前記ファンが配置されていることを特徴とするファンケース構造を提供する。
【0006】
この構成によれば、ファンを作動させて目的とする部位に外気を導入する際に、ケース本体前側の導入口から外気と共に水がケース本体内に浸入した場合でも、ケース本体の底壁に形成された段差部によりその後方への水の移行が阻止されるため、ケース本体後側のファンが水を吸入することを防止できる。
また、ケース本体の上面がボンネットの裏面に沿うように形成されているため、ボンネット下のスペースを有効利用してファンケースの容量を確保できる。ここで、ボンネットの傾斜に対応してケース本体後側の厚さが増加するため、ファンの配置が容易になる。
さらに、ケース本体の底壁をモータルーム内に配備される駆動系ユニットの上部と整合するように有段成形することで、導入口側の底壁が低く形成されファンケースの厚さが増加したことによる駆動系ユニットとの干渉を防止できる。ここで、ケース本体前側の底壁が低く成形されることで、ボンネットの傾斜に対応してケース本体の上壁が傾斜してもケース本体前側の容量を確保できる。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記ファンの吸入口(例えば実施の形態における吸入口43,44)の近傍であって前記段差部側の部位に、前記吸入口への水の浸入を阻止する遮断部(例えば実施の形態における遮断壁45,46)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のファンケース構造を提供する。
【0008】
この構成によれば、導入口から外気と共に水がケース本体内に浸入した場合に、ケース本体の底壁に形成された段差部に水が衝突して飛び散る等により若干の水が段差部の後方に移行したとしても、ファンの吸入口の近傍であって段差部側の部位に設けられた遮断部により吸入口への水の浸入が阻止されるため、ファンが水を吸入することを防止できる。
【0009】
請求項3に記載した発明は、前記段差部とファンとの間にエアフィルタ(例えば実施の形態におけるエアフィルタ41,42)を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファンケース構造を提供する。
【0010】
この構成によれば、導入口から外気と共に水がケース本体内に浸入した場合に、ケース本体の底壁に形成された段差部に水が衝突して飛び散る等により若干の水が段差部の後方に移行したとしても、段差部とファンとの間に設けられたエアフィルタが水を吸収するため、水がファン側に移行することが阻止される。
【0011】
請求項4に記載した発明は、複数の前記ファンを設け、各ファンを前記ケース本体内の隔壁(例えば実施の形態における隔壁36)によって分割された連通室(例えば実施の形態における右側連通室37,左側連通室38)にそれぞれ収容したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のファンケース構造を提供する。
【0012】
この構成によれば、複数のファンを同一のケース本体内に収容することで、ファンケースの小型化が可能となると共に、各連通室毎に異なる作動が可能となる。
【0013】
請求項5に記載した発明は、燃料電池を収納したボックス(例えば実施の形態における燃料電池システムボックス4)の内部を換気する燃料電池車両(例えば実施の形態における燃料電池自動車1)の換気装置(例えば実施の形態における換気装置10A)であって、前記ボックス内に外気を送出する第一のファン(例えば実施の形態におけるファン25)と、該第一のファンの状態に応じて前記ボックス内に外気を送出する第二のファン(例えば実施の形態におけるファン26)とを収容したファンケース(例えば実施の形態におけるファンケース10)を備え、前記ボックスの内部を換気することを特徴とする燃料電池車両の換気装置を提供する。
【0014】
この構成によれば、複数のファンを収容したファンケースを用いて燃料電池が収容されたボックスの内部の換気を行うことができるため、例えば通常時には第一のファンを用いて前記ボックスの内部の換気を行い、第一のファンの異常時(例えば作動不良時や換気不足時等)には第二のファンを用いることができる。
【0015】
請求項6に記載した発明は、燃料電池を収納したスタックボックス(例えば実施の形態における燃料電池スタックボックス6)、及び前記燃料電池の周辺機器を収容するシステムボックス(例えば実施の形態における燃料電池システムボックス4)の内部を換気する燃料電池車両(例えば実施の形態における燃料電池自動車1)の換気装置(例えば実施の形態における換気装置10A)であって、前記システムボックス内に外気を送出する第一のファン(例えば実施の形態におけるファン25)と、前記スタックボックス内に外気を送出する第二のファン(例えば実施の形態におけるファン26)とを収容したファンケース(例えば実施の形態におけるファンケース10)を備え、前記スタックボックス及びシステムボックスの内部を換気することを特徴とする燃料電池車両の換気装置を提供する。
【0016】
この構成によれば、複数のファンを収容したファンケースにより、スタックボックス及びシステムボックスの内部の換気を各々異なるファンを用いて行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は燃料電池自動車であって、その車体2の車室部分のフロアパネル3下には、燃料電池システムボックス4が搭載されている。この燃料電池システムボックス4は、燃料電池スタック5が収容された燃料電池スタックボックス6及びこれに関連する周辺機器類が収容されたものである。燃料電池スタック5は、図示しない燃料タンクから供給される水素ガスと、図示しない圧縮機から供給される空気(酸化剤ガス)とを電気化学反応させることで発電し、その電力が駆動系ユニット8内のモータに供給されることで、燃料電池自動車1が走行可能となっている。
【0018】
ボンネット7と駆動系ユニット8との間には、換気装置10Aとして、ケース本体11の内部後側にファンを収容したファンケース10が配置されている。このファンケース10は、燃料電池システムボックス4に外気を導入して換気を行うためのもので、その後部から延出される外気導入経路12,13が燃料電池システムボックス4に各々接続されている。なお、各ボックス内に導入された外気は、図示しない排気ダクトから車体後方に向かって排出されるようになっている。
【0019】
ファンケース10は、駆動系ユニット8の上部14と前傾したボンネット7とで挟まれた空間に配置されており、ファンケース10のケース本体11の上面15は、ボンネット7の裏面16に沿うように形成されている。すなわち、前傾したボンネット7に沿うようにケース本体11の上壁17が前傾して形成されている。また、ファンケース10はその前部が駆動系ユニット8よりも前方に突出しており、その突出部18において、ケース本体11の底壁19は、前後方向に対してほぼ直角に形成される段差部20を介して下方に変位している。すなわち、ケース本体11の底壁19は、段差部20を介してケース本体11の前側の部位が低く、後側の部位が高くなるよう有段成形されている。ここで、底壁19の段差部20前方に形成される低位部21は、底壁19の段差部20後方に形成される高位部22と比較して前後方向で短いものとされている。そして、底壁19の高位部22及び段差部20が、各々駆動系ユニット8の上部14の上面及び前面と整合するように形成されている。
【0020】
図2に示すように、ファンケース10のケース本体11の前壁23は、ファンケース10の突出部18の前部に略垂直に形成されており、この前壁23が底壁19の段差部20と前後方向で対向配置されている。ここで、前壁23はその上縁高さが段差部20の上縁、つまり底壁19の高位部22と略同一とされている。そして、前壁23には、ケース本体11内に外気を導入するための導入口24が形成されている。
【0021】
図3に示すように、ケース本体11の後部には、その右側及び左側に遠心(ブロア)タイプのファン25,26が各々搭載されている。ケース本体11の右側では、ファン(第一のファン)25がその回転軸線が上下方向(図3においては紙面と垂直方向)と略平行となるように配置され、そのケーシング27から延出されるノズル28がケース本体11の右側壁29後部に形成される送出口30に挿通されて、ケース本体11外部の外気導入経路12に接続されている。また、ケース本体11の左側では、前記ファン25と同様の構成のファン(第二のファン)26が、その回転軸線が車幅方向(図3では上下方向)と略平行となるように配置され、そのケーシング31から延出されるノズル32がケース本体11の後壁33に形成される送出口34に挿通されて、ケース本体11外部の外気導入経路13に接続されている。
【0022】
ケース本体11の右側壁29及び左側壁35は、各々略垂直に立設されると共に前後方向と略平行に形成され、ケース本体11の右側壁29及び左側壁35の間には、これらと略平行に形成される隔壁36がケース本体11の前後に渡って設けられている。この隔壁36により、ケース本体11の内部空間がファン25を収容する右側連通室37とファン26を収容する左側連通室38とに分割され、かつ、導入口24が、右側連通室37の前部を開口させる右側導入口39と、左側連通室37の前部を開口させる左側導入口40とに分割されている。ここで、ファン25がその回転軸線が上下方向と略平行に配置される関係上、左側連通室38に比べて右側連通室37は車幅方向で広く形成されている。
【0023】
また、段差部20の右側部分とファン25との間には、右側連通室37を前後方向に分割するようにエアフィルタ41が設けられ、段差部20の左側部分とファン26との間には、左側連通室38を前後方向に分割するようにエアフィルタ42が設けられている。これら各エアフィルタ41,42は例えばウレタンスポンジからなり、各導入口からケース本体11内に導入される外気を透過させることで、各ファン25,26への異物の侵入を防止している。ここで、各エアフィルタ41,42は前後方向に対してほぼ直角に配置(図2参照)され、各々車幅方向に並ぶように配置されている。
【0024】
各ファン25,26のケーシング27,31には、その回転軸線上の一方の面に各々吸入口43,44が設けられており、これら各吸入口43,44の周縁近傍であって段差部20側の部位には、吸入口43,44の周縁形状に沿って円弧状に湾曲した遮断壁(遮断部)45,46が立設されている。これら各遮断壁45,46は、各々吸入口43,44を段差部20側から隠すように形成され、段差部20側から流れてきた水をその円弧形状に沿って後壁33側に受け流すことで、各吸入口43,44への水の浸入を阻止している。
【0025】
この実施の形態におけるファンケース10は上述の構成を有しており、次に、このファンケース10を用いて燃料電池システムボックス4の換気を行う換気装置10Aの作用について説明する。
まず、燃料電池自動車1のイグニッションをONにする等の動作により、燃料電池スタック5が発電を開始すると、ファンケース10のファン25が同時に作動を開始し、ケース本体11の右側連通室37及び外気導入経路12を介して燃料電池システムボックス4に外気が導入され、内部の換気が行われる。また、ファン25の異常時(例えば作動不良時や換気不足時等)には燃料電池システムボックス4の換気の要求値に見合う外気が供給されなくなるので、ファン25に代わって、又はファン25の補助的にファンケース10のファン26が作動し、ケース本体11の左側連通室38及び外気導入経路13を介して燃料電池システムボックス4に外気が導入され、内部の換気が行われる。
【0026】
このとき、ファンケース10の導入口24(右側導入口39及び左側導入口40)は、各々ケース本体11の底壁19に形成された段差部20に対向するように設けられており、導入口24から導入された外気は段差部20に突き当たった後に上方へ移行するため、外気と共に導入口24からケース本体11内に浸入した雨水等の水は、段差部20に突き当たることで底壁19の低位部21に滴下することとなる。したがって、段差部20よりも後方へ水が移行することはない。
また、底壁19の段差部20に突き当たった水が飛び散る等により、若干の水が段差部20を乗り越えてその後方に移行した場合、この水は各エアフィルタ41,42により吸収することができる。さらに、各エアフィルタ41,42に吸収されず通過した水が各ファン25,26側に移行したとしても、各ファン25,26の吸入口43,44に各々設けられた遮断壁45,46により水が受け流され、各ファン25,26が水を直接吸入してしまうことを確実に防止できる。
【0027】
上記実施の形態によれば、ケース本体11の底壁19を、段差部20を介して導入口24側を低く、ファン25,26側を高く形成することで、導入口24から外気と共にケース本体11内に導入された水が、段差部20の後方に移行することを防止できる。また、エアフィルタ41,42及び遮断壁45,46によって、段差部20を乗り越えた水がファン25,26の吸入口43,44に移行し吸引されることを防止できる。
したがって、ファン25,26が水を吸入して作動不良を起こしたり、外気導入経路12,13に水が移行して燃料電池及びその周辺機器を腐食させたりする等を確実に防止できると共に、燃料電池システムボックス4の内部の換気を良好に行うことができる。
【0028】
また、ファンケース10のケース本体11の上壁17が前傾したボンネット7に沿うように前傾して形成されることで、ケース本体11の後部のスペースが広がり、ファンケース10の容量を確保できると共に、ファン25,26の配置スペースを確保できる。さらに、ケース本体11の底壁19の高位部22及び段差部20が駆動系ユニット8の上部14に整合するように形成されることで、底壁19に低位部21を形成しファンケース10の厚さが増加したことによる駆動系ユニット8との干渉を防止できる。ここで、ケース本体11の底壁19の低位部21は前後方向で比較的短いため、ファンケース10の突出部18の駆動系ユニット8前方への突出量も少なくされている。また、ファンケース10の前側に位置する突出部18の底壁19が下方に変位しているため、ケース本体11の上壁17が前傾してもファンケース10前側の容量が確保されている。
したがって、ボンネット7と駆動系ユニット8との限られたスペースを有効利用して、遮水性の高いファンケース10を車載することができる。
【0029】
さらに、複数のファン25,26を同一のケース本体11内に収容することでファンケース10の小型化が可能となり、車両搭載性が向上すると共に、ファン25の異常時にはファン26が作動して燃料電池システムボックス4の内部の換気が行われるため、燃料電池スタック5を収容した燃料電池システムボックス4を常時換気することができ、燃料電池スタック5及びその周辺機器類の換気性能が向上する。
【0030】
なお、この発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、ファンケース10に設けるファンの数は1つ又は3つ以上であってもよく、また軸方向に外気を流動させる軸流タイプのファンであってもよい。さらに、各ファンの吸入口の向きも問わない。
【0031】
また、吸入口43,44への水の浸入を阻止するために、吸入口43,44の周縁近傍であって段差部20側の部位に遮断壁45,46を立設したが、例えばこれをケース本体11側に形成したり、後壁側に開口を有するカバーを設けたりしてもよい。
さらに、他の実施の形態として、ファンケース10のファン25から送出された外気により燃料電池システムボックス4の内部を換気し、ファン26から送出された外気により燃料電池スタックボックス6の内部を換気するように構成することも可能である。この構成により、複数のファン25,26を同一のケース本体11内に収容することでファンケース10の小型化が可能となり、車両搭載性が向上すると共に、燃料電池スタック5を収容したスタックボックス6と該スタックボックス6を収容した燃料電池システムボックス4を別々のファン25,25で換気することが可能となり、換気の要求値の異なる燃料電池スタック5及びその周辺機器の換気性能が向上する。
【0032】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、ケース本体の底壁に形成された段差部によりその後方に水が移行することが阻止され、ケース本体後側のファンが水を吸引することを防止できると共に、ファンよりも下流側の外気導入経路に水が移行することを防止して、目的部位への外気の導入を良好に行うことができる。
また、ケース本体の上面がボンネットの裏面に沿うように形成され、さらにケース本体の底壁を駆動系ユニットの上部と整合するように有段成形することで、ボンネット下の限られたスペースを有効利用して、遮水性の高いファンケースを車載することができる。
【0033】
請求項2に記載した発明によれば、ファンの吸入口の近傍であって段差部側の部位に設けられた遮断部により、段差部を乗り越えた水がファンに吸入されることを防止できるため、ファンよりも下流側の外気導入経路に水が移行することを防止して、目的部位への外気の導入を良好に行うことができる。
【0034】
請求項3に記載した発明によれば、段差部とファンとの間に設けられたエアフィルタにより、段差部を盛り超えた水がファン側に移行することが阻止され、ファンが水を吸引することを防止できると共に、ファンよりも下流側の外気導入経路に水が移行することを防止して、目的部位への外気の導入を良好に行うことができる。
【0035】
請求項4に記載した発明によれば、複数のファンを同一のケース本体内に収容することでファンケースが小型化でき、車両搭載性を向上させることができる。また、各連通室毎に異なる作動が可能となり、ボックス内部の換気性能を向上させることができる。
【0036】
請求項5に記載した発明によれば、複数のファンを収容したファンケースを用いることで、例えば通常時は第一のファンを用いて燃料電池を収容したボックスの内部の換気を行い、第一のファンの異常時には第二のファンを用いることができるため、ボックスの換気の要求値に適した換気が可能となり、燃料電池及びその周辺機器類の換気性能を向上させることができる。
【0037】
請求項6に記載した発明によれば、複数のファンを収容したファンケースにより、スタックボックス及びシステムボックスの内部の換気を各々異なるファンを用いて行うことができるため、各ボックスの換気の要求値に適した換気が可能となり、燃料電池及びその周辺機器類の換気性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における燃料電池自動車の側面説明図である。
【図2】ファンケースの側面説明図である。
【図3】ファンケースの上面説明図である。
【符号の説明】
1 燃料電池自動車(燃料電池車両)
4 燃料電池システムボックス(システムボックス,ボックス)
5 燃料電池スタック(燃料電池)
6 燃料電池スタックボックス(スタックボックス,ボックス)
7 ボンネット
10 ファンケース
10A 換気装置
11 ケース本体
15 上面
16 裏面
19 底壁
20 段差部
24 導入口
25,26 ファン(第一のファン,第二のファン)
36 隔壁
37 右側連通室(連通室)
38 左側連通室(連通室)
41,42 エアフィルタ
43,44 吸入口
45,46 遮断壁(遮断部)

Claims (6)

  1. 燃料電池車両のボンネット下に配置され、導入口から取り入れられた外気を燃料電池を収容したボックス内に送出するファンを収納したファンケース構造であって、ケース本体の上面が前記ボンネットの裏面に沿うように形成されると共に、該ケース本体の底壁が段差部を介してケース本体前側の部位が低く、後側の部位が高く形成され、前記ケース本体の前側に前記導入口が、後側に前記ファンが配置されていることを特徴とするファンケース構造。
  2. 前記ファンの吸入口の近傍であって前記段差部側の部位に、前記吸入口への水の浸入を阻止する遮断部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のファンケース構造。
  3. 前記段差部とファンとの間にエアフィルタを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファンケース構造。
  4. 複数の前記ファンを設け、各ファンを前記ケース本体内の隔壁によって分割された連通室にそれぞれ収容したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のファンケース構造。
  5. 燃料電池を収納したボックスの内部を換気する燃料電池車両の換気装置であって、前記ボックス内に外気を送出する第一のファンと、該第一のファンの状態に応じて前記ボックス内に外気を送出する第二のファンとを収容したファンケースを備え、前記ボックスの内部を換気することを特徴とする燃料電池車両の換気装置。
  6. 燃料電池を収納したスタックボックス、及び前記燃料電池の周辺機器を収容するシステムボックスの内部を換気する燃料電池車両の換気装置であって、前記システムボックス内に外気を送出する第一のファンと、前記スタックボックス内に外気を送出する第二のファンとを収容したファンケースを備え、前記スタックボックス及びシステムボックスの内部を換気することを特徴とする燃料電池車両の換気装置。
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