JP2004173525A - アグロバクテリウム・ツメファシエンスによるケナフ植物のインプランタ形質転換法 - Google Patents

アグロバクテリウム・ツメファシエンスによるケナフ植物のインプランタ形質転換法 Download PDF

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Abstract

【課題】アグロバクテリウム・ツメファシエンスによるケナフ植物のインプランタ形質転換法を提供する。
【解決手段】ケナフ植物の腋芽の傷にアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アグロバクテリウム・ツメファシエンスによるケナフ植物のインプランタ(In planta)形質転換法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、以下の点からケナフ植物は、多くの注目を集めている(非特許文献1)。まず第一に、ケナフ植物は非常に早いスピードで成長するという点である。第二に、ケナフ植物から高品質の繊維質が生産されるという点である。このような理由から、ケナフ植物を生育することで、空気中の多量のCOを吸収することでき、あるいはパルプ生産において森林にとって代わることができる。このようにケナフ植物は、地球温暖化の抑止に貢献できる植物の一つである。
【0003】
一方、一般的な植物の形質転換法としては、外来遺伝子をカルスまたは組織培養細胞に導入し、次いで植物体へと再生する方法が知られている(非特許文献2および非特許文献3)。しかしながら、このような形質転換法には以下の問題点がある。まず第一に、滅菌条件下での作業が必要であり、困難な点である。第二に、長期にわたり時間がかかる点である。第三に、組織培養中に、体細胞突然変異またはソマクローナル変異が頻繁に生じる点である。さらに、ある植物では再生させることが困難である点である。このような問題点を解決するために、インプランタ形質転換法が開発された(非特許文献4)。「インプランタ形質転換法」とは、上記のような組織培養を経ることなく、生育する植物の細胞を形質転換させる方法である。
【0004】
以前、本発明者らは、簡便でかつ効率的なアグロバクテリウム・ツメファシエンスを用いたソバ植物(Fagopyrum esculentum)のインプランタ形質転換法を開発した(非特許文献5)。この方法においては、ソバ植物の幼植物の頂点分裂組織に針で孔を穿設し、次いでアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種する。ここで「頂点分裂組織」とは、植物において成長軸の先端に存在し、細胞が増殖している組織を意味する。
【0005】
一方、ケナフ植物の形質転換法として、葉の組織片に外来遺伝子を有するアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種するか、または葉の組織片に外来遺伝子を表面に担持するタングステンもしくは金の微粒子を撃ち込む方法が開示されている(特許文献1)。該方法は、上記で説明した一般的な植物の形質転換法であり、作業性が悪いという問題がある。またケナフ植物に対して非特許文献5の方法を適用しても、効率良く形質転換することはできなかった。従って、ケナフ植物のインプランタ形質転換法はこれまで確立されていなかった。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第5,998,207号
【非特許文献1】
Sellers TおよびReichert N, 「ケナフ:特性、プロセシングおよび産物(Kenaf:properties, processing and products)」, (米国), ミシシッピー大学プレス(Mississippi Univ. Press), 1999年
【非特許文献2】
Hooykaas PJJおよびSchilperoort RA, アグロバクテリウムおよび植物遺伝子工学(Agrobacterium and plant genetic engineering), 「プラントモレキュラーバイオロジー(Plant Molecular Biology)」, (米国), 1992年, 第19巻, p.15−38
【非特許文献3】
Zupan JRおよびZambryski P, アグロバクテリウムから植物細胞へのT−DNAの転移(Transfer of T−DNA from Agrobacterium to the plant cell), 「プラントフィジオロジー(Plant Physiology)」, (米国), 1995年, 第107巻, p.1041−1047
【非特許文献4】
Birch R.G., 植物形質転換‐実際の適用における問題とストラテジー(Plant transformation − problems and strategies for practical application), 「アニュアルレビューオブプラントフィジオロジーアンドプラントモレキュラーバイオロジー(Annual Review of Plant Physiology and Plant Molecular Biology)」,(米国), 1997年, 第48巻, p.297−326
【非特許文献5】
Kojima Mら, アグロバクテリウム・ツメファシエンスを用いたソバ植物(Fagopyrum esculentum)の簡便でかつ効率的な形質転換法の開発(Developmentof a simple and efficient method for transformation of buckwheat plants(Fagopyrum esculentum) using Agrobacterium tumefaciens), 「バイオサイエンス、バイオテクノロジーおよびバイオケミストリー(Bioscience, biotechnology, and biochemistry)」, 2000年, 第64巻, p.845−847
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、より簡便でかつ効率的に行うことのできるケナフ植物のインプランタ形質転換法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、ケナフ植物の腋芽の傷にアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種することで、ケナフ植物が効率良く形質転換されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、ケナフ植物の腋芽の傷にアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種することを特徴とする、ケナフ植物のインプランタ形質転換法である。
【0010】
さらに本発明は、ケナフ植物の茎の上部を切除し、腋芽を突出させる工程を含む、上記ケナフ植物のインプランタ形質転換法である。
さらに本発明は、前記腋芽に傷をつける工程を含む、上記ケナフ植物のインプランタ形質転換法である。
さらに本発明は、前記傷が穿孔である、上記ケナフ植物のインプランタ形質転換法である。
【0011】
さらに本発明は、接種するアグロバクテリウム・ツメファシエンスがアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株である、上記ケナフ植物のインプランタ形質転換法である。
さらに本発明は、前記接種がアグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液を塗布することである、上記ケナフ植物のインプランタ形質転換法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るインプランタ形質転換法においては、ケナフ植物の腋芽を突出させる工程、次に突出した腋芽に傷をつける工程、傷にアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種する工程、生育後に一つの腋芽を残して全ての腋芽を切除する工程が含まれる。
【0013】
本発明に係るインプランタ形質転換法の対象植物はケナフ植物である。ケナフ植物は、いずれの種類であってもよいが、例えばHibiscus cannabinus var.青皮3号が挙げられる。本発明に係るインプランタ形質転換法においては、例えば約70cmに生育した若いケナフ植物を使用することが好ましい。播種から成木までのケナフ植物の生育条件は、例えば照度30,000 lux、温度20〜25℃、および光周期:10時間明期/14時間暗期である。
【0014】
本発明に係るインプランタ形質転換法では、まずケナフ植物の腋芽を突出させる。好ましくは1個体のケナフ植物に対して、複数の腋芽を突出させる。「腋芽」とは、植物の茎軸の側方へ発生する側芽の1種であり、葉液から形成されるものを意味する。ケナフ植物の茎の上部を切除し、6〜7枚の葉が付いた基部の植物を残す。次いで該植物を生育することで、茎と葉柄の付け根に腋芽を突出させることができる。なお、人為的ではなくケナフ植物の生育過程で自然に突出した腋芽に本発明に係るインプランタ形質転換法を適用する場合には、本工程を必要としない。
【0015】
次いで、上記で得られたケナフ植物の腋芽に傷をつける。傷は、接種するアグロバクテリウム・ツメファシエンスが感染できるものであればいずれのものでよいが、腋芽に穿設された穿孔または腋芽に切りつけられた切り口が挙げられる。穿設するための器具としては、例えばφ0.71mmの針が挙げられる。また穿孔の個数は、1腋芽あたり2〜3個であることが好ましい。一方、切りつけるための器具としては、例えばメスおよびカッターなどの切断器具が挙げられる。傷の位置としては、腋芽の葉柄の付け根が好ましい。なお、人為的な傷ではなく、自然による傷に本発明に係るインプランタ形質転換法を適用する場合には、本工程を必要としない。
【0016】
次いで、上記で得られた腋芽の傷にアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種する。一般に、アグロバクテリウム・ツメファシエンスは、植物に感染してクラウンゴールと呼ばれる腫瘍を形成する。これは、感染の際に、アグロバクテリウム・ツメファシエンス中のTiプラスミド上のT−DNA領域と呼ばれる領域が植物中に移行し、植物のゲノム中に組み込まれることに起因するものである。例えば、Tiプラスミド上のT−DNA領域中にケナフ植物ゲノム中に組み込みたい外来遺伝子を挿入する。次いでこのT−DNA領域を有するアグロバクテリウム・ツメファシエンスをケナフ植物に感染させると、ケナフ植物ゲノム中に該外来遺伝子を組込むことができる。外来遺伝子としては、いかなるタンパク質またはペプチドをコードする遺伝子であっても良い。
【0017】
本発明に係るインプランタ形質転換法において、接種するアグロバクテリウム・ツメファシエンスとしては、ケナフ植物に感染できる株であればいずれのものでよいが、非病原性のアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株が好ましい。アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株は、病原性のアグロバクテリウム・ツメファシエンスA208株(C58染色体, ノパリン型 T37pTi)をトランスポゾン5(Tn5)変異によって突然変異させることで得られる(Majumder Pら, J Biosci Bioeng 90:328−331, 2000)。図1は、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株のT−DNA領域におけるTn5の挿入部位の構造を示す。図1に示されるように、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株においては、TiプラスミドのT−DNA領域にあるインドール酢酸(IAA)生合成に関与するトリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子(以下、「iaaM遺伝子」と呼ぶ)にTn5が挿入されている。アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株は、それ自身のT−DNA領域を宿主染色体に組み込む能力を保持しているが、クラウンゴールを形成しない。
【0018】
一方、腋芽の傷へのアグロバクテリウム・ツメファシエンスの接種方法は、腋芽の傷を通して分裂組織にアグロバクテリウム・ツメファシエンスが感染できるものであればいずれのものでよいが、アグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液を浸した綿棒を用いて腋芽の傷に塗布する方法、ピペットまたは注射器などを用いてアグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液を腋芽の傷に直接注入する方法、または噴霧器を用いてアグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液を腋芽の傷に噴霧する方法が挙げられる。アグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液の調製方法は、以下の通りである。まずアグロバクテリウム・ツメファシエンスをカナマイシン(50μg/ml)とリファンピシン(10μg/ml)を含むLB液体培地中で28℃で18時間振とう培養する。次いで培養物を遠心分離することでアグロバクテリウム・ツメファシエンスを回収し、水で洗浄する。さらに1.0 x 10菌体/ml以上の濃度となるようにアグロバクテリウム・ツメファシエンスを水に懸濁し、これをアグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液とする。
【0019】
次いで、上記のようにアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種したケナフ植物(以下、「ケナフ形質転換植物体」と呼ぶ)を例えば3〜4日間生育させる。ケナフ形質転換植物体を3〜4日間生育させることで、腋芽を約3cmの長さに伸長させることができる。
【0020】
さらに、ケナフ形質転換植物体を3〜4日間生育した後に、アグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種した腋芽の中から1つを選択し、残り全ての腋芽を切除し、そして成木まで生育する。選択する腋芽は、複数の腋芽のうちでケナフ形質転換植物体の最上部にある腋芽であることが好ましい。
【0021】
一方、PCR法、サザンハイブリダイゼーション法、ノーザンハイブリダイゼーション法等によって、ケナフ形質転換植物体のゲノムにアグロバクテリウム・ツメファシエンス由来のT−DNA領域が組み込まれたか否かの確認を行うことができる。例えば、ケナフ形質転換植物体からDNAを調製し、DNA特異的プライマーを設計してPCRを行う。次いで、PCR産物についてアガロースゲル電気泳動、ポリアクリルアミドゲル電気泳動またはキャピラリー電気泳動等を行い、臭化エチジウム、SYBR Green液等により染色し、そして1本のバンドとしてPCR産物を検出することにより、アグロバクテリウム・ツメファシエンス由来のT−DNA領域が組み込まれたことを確認する。また、予め蛍光色素等により標識したプライマーを用いてPCRを行い、PCR産物を検出することもできる。さらに、マイクロプレート等の固相にPCR産物を結合させ、蛍光または酵素反応等によりPCR産物を確認する方法を採用してもよい。
【0022】
以上で説明した本発明に係るインプランタ形質転換法により、上記で説明した一般的な形質転換法の問題点を解決することできる。また、本発明に係るインプランタ形質転換法により所望の外来遺伝子を発現するケナフ形質転換植物体をより簡便でかつ効率的に得ることができる。
【0023】
本発明に係るインプランタ形質転換法において、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株を用いた場合、ケナフ形質転換植物体は、茎が太くなるという表現型を示す。アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株は、唯一iaaM遺伝子だけが変異しており、T−DNA領域に存在するサイトカイニン生合成に関わる遺伝子を含む全ての他の遺伝子はそのままである。従って、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株によって誘導されたケナフ形質転換植物体は、高レベルのサイトカイニンを合成することが考えられる。これによりホルモンバランスに支障をきたし、形質転換されたケナフ植物は茎が太くなるという表現型を示すと考えられる。上記で説明したようにアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株によって誘導されたケナフ形質転換植物体は、茎が太くなるという表現型を示すことから、産業的には1個体から大量の材料を得ることができる。このような理由から、例えばパルフ生産において上記ケナフ形質転換植物体はより良い材料となる。あるいは、上記ケナフ形質転換植物体は茎が太いことから頑丈で、天災に強い樹木となることができる。このことから、上記ケナフ形質転換植物体を植林することで、森林にとって代わることができると考えられる。
一方、ケナフ形質転換植物体を自家受粉させ、結実させる。このようにして、ケナフ形質転換植物体の遺伝子型を継いだ次の世代の種子を得ることができる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明はこれら実施例にその技術的範囲が限定されるものではない。
【0025】
実施例1.アグロバクテリウム・ツメファシエンスによるケナフ植物のインプランタ形質転換
(1) ケナフ植物の生育
ケナフ植物(Hibiscus cannabinus var. aokawa no.3)の種子を4粒ずつ2つの植木鉢(φ23cm, 赤玉土:バーミキュライト(1:1))に播種し、照度30,000 lux、温度20〜25℃、および光周期:10時間明期/14時間暗期の条件下で生育した。播種後3ヶ月で約70cmに成長したケナフ植物を形質転換に使用した。
【0026】
(2) アグロバクテリウム・ツメファシエンスの調製
アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株を、カナマイシン(50μg/ml)とリファンピシン(10μg/ml)を含むLB培地中で28℃で18時間培養した。次いで菌体を遠心分離により回収し、水で洗浄した。洗浄後、1.0 x 10 菌体/mlの濃度に菌体を水で懸濁し、これを接種懸濁液とした。
【0027】
(3) アグロバクテリウム・ツメファシエンスによるケナフ植物のインプランタ形質転換
上記のケナフ植物の茎の上部35cmを切除し、6〜7枚の葉が付いた基部約35cmの植物を残した。この時点では葉柄と茎の連結部には腋芽は全く見られなかった。腋芽が茎と葉柄の付け根に観察されるまで、該植物を3日間生育した。茎の上部に現れた2〜3個の腋芽を、針(φ0.71mm)で各腋芽あたり2〜3点穿設し、穿孔を穿設した。一方の植木鉢の植物においては、上記接種菌懸濁液を浸した綿棒によって、腋芽の穿孔にアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株を接種した(以下、「形質転換植物体(T0)」と呼ぶ)。
一方、比較のため、異なるケナフ植物に対しては、水で浸した綿棒によって、腋芽の穿孔に水を接種した(以下、「非形質転換植物体(T0)」と呼ぶ)。
【0028】
次いで、腋芽が約3cmの長さになるまで、形質転換植物体(T0)および非形質転換植物体(T0)を3〜4日間生育した。3〜4日間の生育後、最上部の1つの腋芽を残し、残り全ての腋芽を切除し、形質転換植物体(T0)および非形質転換植物体(T0)を成木まで生育した。また、形質転換植物体(T0)および非形質転換植物体(T0)をそれぞれ自家受粉させ、結実させた。次いでそれぞれ形質転換植物体(T0)および非形質転換植物体(T0)から得られた種子を、無作為に7粒ずつ選び、上記(1)に記載した生育条件下で生育した。以下、それぞれ生育した植物体を形質転換植物体(T1)および非形質転換植物体(T1)と呼ぶ。
【0029】
実施例2.ケナフ形質転換植物体と非形質転換植物体との表現型の差異
形質転換から1年後の形質転換植物体(T0)および非形質転換植物体(T0)の茎の写真を図2に示す。さらに上記の形質転換植物体(T0)および非形質転換植物体(T0)の茎の太さを以下の表1に示す。
【0030】
【表1】
Figure 2004173525
【0031】
図2より、形質転換植物体(T0)の4個体のうち、3個体の茎が非形質転換植物体(T0)と比較して太くなったことが視覚的に分かる。また表1より、非形質転換植物体(T0)と形質転換植物体(T0)との茎の直径の差異は、統計的に有意なものであった。他の形質及び外観上の違いは、非形質転換植物体(T0)と形質転換植物体(T0)の間で見られなかった。
【0032】
また、種子を播種して2ヶ月後の形質転換植物体(T1)および非形質転換植物体(T1)の写真を図3に示す。さらに種子を播種して3ヶ月後の形質転換植物体(T1)および非形質転換植物体(T1)の茎の太さを以下の表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 2004173525
【0034】
図3より、形質転換植物体(T1)は、非形質転換植物体(T1)と比較して、背が高く大きく、かつ茎が太いように外観上顕著に異なることが分かる。また表2より、非形質転換植物体(T0)と形質転換植物体(T0)との茎の直径の差異は、約1.5倍であり、統計的に有意なものであった。このように形質転換植物体(T0)の表現型は、形質転換植物体(T1)に遺伝された。
【0035】
実施例3.ケナフ形質転換植物体からのアグロバクテリウム・ツメファシエンス由来の遺伝子の検出
(1) ケナフ形質転換植物体からのゲノム DNA の単離
Nucleon Phytopure for Plant DNA extraction Kit(Amersham Biosciences)を用いて、製造元のプロトコルに従い、上記の非形質転換植物体(T0)、形質転換植物体(T0)、非形質転換植物体(T1)および形質転換植物体(T1)の上部にある若い葉(0.05g)からそれぞれゲノムDNAを抽出した。次いで抽出されたゲノムDNAを、RNAaseで37℃、45分間、その後プロテイナーゼKで55℃、16時間処理した。次にゲノムDNA溶液をフェノール、フェノール/クロロホルム(1:1)溶液およびクロロホルムで抽出した。最後にゲノムDNAに対してエタノール沈澱を行い、水100μlに溶解した。このように調製されたゲノムDNAサンプルをアガロースゲルで電気泳動し、DNAの純度と量をチェックした。
【0036】
(2) Nested PCR によるアグロバクテリウム・ツメファシエンス由来の遺伝子の検出
アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株においては、Tiプラスミド上のT−DNA領域におけるトリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子の1,055番目と1,056番目の塩基の間にTn5が挿入されている(図1)。従って、図4に示されるように、トリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子とTn5にまたがるDNA断片(1,488bp)を増幅するために、以下のnested PCRプライマーを設計した。
1回目のPCR用プライマー:
フォワードプライマー:5’−AAG ACC TAA TCC GGC GTT TC−3’(配列番号1)
リバースプライマー:5’−TGA GCG TGA TAT TCC CCC TGT−3’(配列番号2)
2回目のPCR用プライマー:
フォワードプライマー:5’−GAG TAG TCT TTC CGT CTC AG−3’(配列番号3)
リバースプライマー:5’−AGG TTC CGT TCA GGA CGC TA−3’(配列番号4)
【0037】
1回目のPCRでは、上記のように調製したゲノムDNA(約100ng)を、50mM KCl、10mM Tris−HCl(pH8.3)、1.5mM MgCl、200μM dNTP、それぞれ0.2μMの1回目のPCR用プライマーおよび0.63ユニットのTaq DNAポリメラーゼ(宝酒造)からなる最終容量25μlの反応混合物に加えた。PCRは、最初94℃で1分間の変性を行い、次いで94℃で30秒間(変性)、55℃で1分間(アニーリング)、および72℃で1分間(伸長)からなるサイクルを40回繰り返し、その後72℃で7分間の伸長を行った。
【0038】
2回目のPCRでは、1回目のPCR反応液2μlを鋳型とし、2回目のPCR用プライマー用いたこと以外は、1回目の条件と同様にしてPCRを行った。2回目のPCR反応液10μlをアガロースゲル(1%)電気泳動に供し、臭化エチジウムで染色し、PCR産物を確認した。また、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の全DNAを鋳型とし、上記の2回目のPCR条件でPCRを行った。得られたPCR産物を陽性対照とした。
【0039】
非形質転換植物体(T0)と形質転換植物体(T0)に由来するPCR産物のアガロース電気泳動の結果を図5に示す。図5のパネル(a)および(b)の各レーンは、以下の通りであった:パネル(a)、レーン1:DNAサイズマーカー、レーン2:鋳型なし、レーン3:アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の全DNA(陽性対照)、レーン4:鋳型なし、レーン5〜8:それぞれ異なる非形質転換植物体(T0)に由来するゲノムDNA、およびパネル(b)、レーン1:DNAサイズマーカー、レーン2:鋳型なし、レーン3:アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の全DNA(陽性対照)、レーン4:鋳型なし、レーン5〜8:それぞれ異なる形質転換植物体(T0)に由来するゲノムDNA。
【0040】
図5に示されるように、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異型のTiプラスミド上のT−DNA領域におけるTn5とトリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子にまたがる約1.5kbDNA断片が、形質転換植物体(T0)の4個体全てから検出された。一方、非形質転換植物体(T0)から該DNA断片は検出されなかった。
【0041】
また非形質転換植物体(T1)と形質転換植物体(T1)に由来するPCR産物のアガロース電気泳動の結果を図6に示す。図6のパネル(a)および(b)の各レーンは、以下の通りであった:パネル(a)、レーン1:DNAサイズマーカー、レーン2:鋳型なし、レーン3:アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の全DNA(陽性対照)、レーン4:鋳型なし、レーン5〜11:それぞれ異なる非形質転換植物体(T1)に由来するゲノムDNA、およびパネル(b)、レーン1:DNAサイズマーカー、レーン2:鋳型なし、レーン3:アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の全DNA(陽性対照)、レーン4:鋳型なし、レーン5〜11:それぞれ異なる形質転換植物体(T1)に由来するゲノムDNA。
【0042】
図6に示されるように、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異型のTiプラスミド上のT−DNA領域におけるTn5とトリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子にまたがる約1.5kbDNA断片が、形質転換植物体(T1)の7個体の内、6個体から検出された。一方、非形質転換植物体(T1)から該DNA断片は検出されなかった。
【0043】
これらの結果により、実施例2で示した形質転換植物体(T0)の表現型が、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株に由来するTiプラスミド上のT−DNA領域に起因することが示された。また、形質転換植物体(T0)の遺伝子型が形質転換植物体(T1)に高い頻度で伝わることが示された。
【0044】
実施例4.ケナフ形質転換植物体におけるアグロバクテリウム・ツメファシエンスの存在の検証
形質転換植物体(T0)および形質転換植物体(T1)において、生存するアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株が存在するか否かを検証した。
まず対照実験を行った。非形質転換植物体(T0)の上部にある若い葉を用いて、以下の処理を供した4サンプルを調製した。
サンプル1:非滅菌。
サンプル2:70%エタノールに3分間浸漬した後、水で3回洗浄。
サンプル3:アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の懸濁液(1.0 x 10 菌体/ml)で減圧浸潤した後、水で1回洗浄。
サンプル4:アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株の懸濁液(1.0 x 10 菌体/ml)で減圧浸潤した後、水で1回洗浄し、さらに70%エタノールに3分間浸漬した後、水で3回洗浄。
【0045】
ここで「減圧湿潤」とは、植物をアグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液に浸して弱い陰圧下に起き、懸濁液の植物の内部への浸透を図ることによる形質転換法である。
【0046】
上記の全てのサンプルを、滅菌水中で無菌状態でホモジナイズし、次いでホモジネートをカナマイシン(50μg/ml)とリファンピシン(10μg/ml)を含むLB培地中で28℃で3日間培養した。なおこの条件下でアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株は増殖できる。
【0047】
結果として、サンプル3および4のプレートには、多数のコロニーが現れた。また、サンプル1のプレートには、数個のコロニーが出現した。しかしながら、サンプル2のプレートには、コロニーは全く見られなかった。この結果より、70%エタノールによる葉表面の滅菌では、葉組織中のアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株は死滅しないことが判明した。
【0048】
次に、形質転換植物体(T0)および形質転換植物体(T1)の上部にある若い葉を、それぞれ上記のサンプル2と同様の処理に供した。次いで、処理に供した葉を滅菌水中で無菌状態でホモジナイズし、次いでホモジネートをカナマイシン(50μg/ml)とリファンピシン(10μg/ml)を含むLB培地中で28℃で3日間培養した。
その結果、形質転換植物体(T0)および形質転換植物体(T1)に由来する双方のサンプルのプレートには、コロニーが全く見られなかった。
【0049】
また、形質転換植物体(T0)から得られた種子を、1.7%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で20分間滅菌し、その後無菌状態で発芽させた。生育した幼植物を、無菌状態でホモジナイズし、次いでホモジネートをカナマイシン(50μg/ml)とリファンピシン(10μg/ml)を含むLB培地中で28℃で3日間培養した。その結果、プレート上には全くコロニーは見れなかった。
【0050】
以上から、形質転換植物体(T0)および形質転換植物体(T1)において、生存するアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株は存在しなかった。また実施例3で検出されたアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株由来のT−DNA領域は、形質転換植物体(T0)および形質転換植物体(T1)のゲノムに組み込まれたT−DNA領域に由来するものであることが判明した。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、ケナフ植物の形質転換体をより簡便でかつ効率的に得られるケナフ植物のインプランタ形質転換法が提供される。従って、本発明により、経済上及び農業上付加価値を有するケナフ植物が得られる。
【0052】
【配列表】
Figure 2004173525
Figure 2004173525
Figure 2004173525

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株のT−DNA領域におけるTn5の挿入部位の構造を示す。
【図2】図2は、形質転換から1年後の形質転換植物体(T0)と非形質転換植物体(T0)の茎の写真を示す。
【図3】図3は、種子を播種して2ヶ月後の形質転換植物体(T1)と非形質転換植物体(T1)の写真を示す。
【図4】図4は、アグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株Tiプラスミド上のT−DNA領域にあるトリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子とTn5にまたがるDNA断片(1,488bp)、および該DNA断片を増幅するnested PCR用のプライマーの対応する位置を示す。図中、iaaHはインドールアセトアミドヒドロラーゼを意味し、iaaMはトリプトファンモノオキシゲナーゼ遺伝子を意味する。
【図5】図5は、非形質転換植物体(T0)と形質転換植物体(T0)に由来するPCR産物のアガロース電気泳動の結果を示す。
【図6】図6は、非形質転換植物体(T1)と形質転換植物体(T1)に由来するPCR産物のアガロース電気泳動の結果を示す。

Claims (6)

  1. ケナフ植物の腋芽の傷にアグロバクテリウム・ツメファシエンスを接種することを特徴とする、ケナフ植物のインプランタ形質転換法。
  2. ケナフ植物の茎の上部を切除し、腋芽を突出させる工程を含む、請求項1に記載のケナフ植物のインプランタ形質転換法。
  3. 前記腋芽に傷をつける工程を含む、請求項1または2に記載のケナフ植物のインプランタ形質転換法。
  4. 前記傷が穿孔である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のケナフ植物のインプランタ形質転換法。
  5. 接種するアグロバクテリウム・ツメファシエンスがアグロバクテリウム・ツメファシエンスM21変異株である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケナフ植物のインプランタ形質転換法。
  6. 前記接種がアグロバクテリウム・ツメファシエンス懸濁液を塗布することである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のケナフ植物のインプランタ形質転換法。
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