JP2004173448A - 電気機器収納用パッケージハウス - Google Patents
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Abstract
【課題】電気機器をパッケージハウス内に収納した状態で輸送することができ、かつ輸送時における電気機器の損傷を防止できる電気機器収納用パッケージハウスを得る。
【解決手段】電気機器2を収納するパッケージハウス1において、輸送時には電気機器2をパッケージハウス1のコーナー部に配置し、電気機器2の二側面を壁3で、残りの二側面に各々支持材4を取り付けることにより電気機器2を四方から固定し、据付時には車輪5aを有する可動台車5に設置されている電気機器2を可動床6および床面に敷設されたレール6a、7a、8aを利用して機器据付部9に電気機器2を移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】電気機器2を収納するパッケージハウス1において、輸送時には電気機器2をパッケージハウス1のコーナー部に配置し、電気機器2の二側面を壁3で、残りの二側面に各々支持材4を取り付けることにより電気機器2を四方から固定し、据付時には車輪5aを有する可動台車5に設置されている電気機器2を可動床6および床面に敷設されたレール6a、7a、8aを利用して機器据付部9に電気機器2を移動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、発電所等に設置され、屋内仕様の電気機器を収納すると共に輸送時にも対応できる電気機器収納用パッケージハウスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、発電所等を構成する電気機器の輸送方法としては、ユニットを構成する複数の機器を各々パッケージハウスに収納し、同一のベース上にユニットに組立て固定すると共に各機器間の接続も行った後、トレーラによって一括輸送していた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−184527号公報(第3頁、第4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電気機器の輸送方法では、電気機器を収納したパッケージハウスはベースに固定されて輸送時の揺れに対応していたが、パッケージハウス内の電気機器は、パッケージハウスに確実に固定されていないため、輸送時の揺れによりパッケージハウス等と接触して破損するという問題があり、特に海上輸送においては、船舶のローリング、ピッチング等による大きな横揺れや衝撃があるため、大きな問題となっていた。
【0005】
上記問題点を解決するために、パッケージハウスと電気機器を別々に輸送して現地で組立てる方法が採用されたが、輸送費用が掛かると共に、現地での組立て時間および作業スペースが必要になるという問題があった。
また、輸送時にパッケージハウス内の電気機器をワイヤ等でパッケージハウスの壁や床に固定する方法も実施されたが、船舶のローリング、ピッチング等による横揺れや衝撃の大きさおよび方向は気象や波の状態によって大きく変わるため、通常パッケージハウス内の中央部に配置される電気機器をワイヤ等による固定だけで確実に支持することは難しく、パッケージハウスとの接触を防止するためにはパッケージハウスのサイズを大きくしなければならないなどの問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、電気機器をパッケージハウス内に収納した状態で輸送することができ、かつ輸送時における電気機器の損傷を防止できる電気機器収納用パッケージハウスを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる発電所等に設置され、電気機器を収納する電気機器収納用パッケージハウスは、電気機器が設置され、下面に車輪を有する可動台車と、パッケージハウスの一コーナー部に一時的に配置される電気機器の二側面を固定する取り外し可能なリジットな支持材と、パッケージハウスのほぼ中央部に設けられ、可動台車に設置されている上記電気機器が据え付けられる機器据付部と、パッケージハウスの一コーナー部と機器据付部の間に敷設され、一コーナー部と機器据付部に車輪止めを有するレールとを備え、パッケージハウスの輸送時には、パッケージハウス内で可動台車に設置されている電気機器は、コーナー部の車輪止めにより可動台車の車輪が固定されると共に、コーナー部で壁および支持材により四方を固定され、パッケージハウスおよび電気機器の据付時には、支持材を取り外すと共にコーナー部の車輪止めを解除し、電気機器が設置されている可動台車をその車輪によりレールに沿って機器据付部まで移動させ、機器据付部の車輪止めにより可動台車の車輪を固定するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態である電気機器収納用パッケージハウス(以下、パッケージハウスと略記)を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における電気機器を収納したパッケージハウスの輸送時(a)、現地での据付途中(b)、現地での据付後(c)の状態を示すパッケージハウス内の上面図、図2は実施の形態1によるパッケージハウスの現地での据付途中の状態を示すパッケージハウス内の側面図、図3は実施の形態1によるパッケージハウスの内部の上面図(電気機器を未収納)、図4は実施の形態1によるパッケージハウス内で電気機器を搭載する可動台車を示す平面図、図5は実施の形態1によるパッケージハウスの可動床を示す平面図、図6は実施の形態1によるパッケージハウスの構造を説明するための要部断面図である。
【0009】
図において、パッケージハウス1は、収納する電気機器2を箱状のパッケージハウス1の一コーナー部にパッケージハウス1の壁3と取り外し可能な二個の支持材4によって固定出来るように構成されている。なお、支持材4はリジットな材料で構成され、パッケージハウス1の所定位置に取り付けられて電気機器2を部分的に面で固定できるように構成されている。
電気機器2は下面に車輪5aおよびケーブル用開口部5bを有する可動台車5上に設置され、可動台車5は、上記コーナー部においては可動床6上に載置されている。
【0010】
可動床6は上面にレール6aおよび車輪止め6b、下面に車輪6cが取り付けられ、電気機器2が固定される上記コーナー部を含む機器移動エリア7に敷設されたレール7aに沿って移動する。なお、機器移動エリア7はパッケージハウス1の床面より低くなっており、機器移動エリア7上に可動床6が配置され、その可動床6の床面がパッケージハウス1の床面と同じ高さになるように構成されている。
【0011】
可動台車5は車輪5aにより可動床6の上面に敷設されたレール6aおよびパッケージハウス1の床面に敷設されたレール8aに沿って移動すると共に、レール6aおよびレール8aに設けられた車輪止め6b、8bによって所定の位置に固定される。なお、レール8aは、可動床6が機器移動エリア7の所定の位置にあるときに可動床6上のレール6aと繋がり、可動台車5をパッケージハウスのほぼ中央部に設けられた機器据付部9に導く。機器据付部9には、ケーブル用開口部9aが設けられている。
【0012】
パッケージハウス1内には、エアコン10およびエアコンダクト11が設置され、支持部10a、10bによって固定されている。なお、支持部10aはエアコン10の支持材であり、支持部10bはエアコン10とエアコンダクト11の両者を同時に固定する支持材である。
パッケージハウス1には、出入り口12と機器搬出入用ドア13が設けられている。
【0013】
次に、本実施の形態のパッケージハウスにおける輸送時および据付時の動作について説明する。
パッケージハウス1の輸送時には、可動台車5上に設置されている電気機器2をパッケージハウス1のコーナー部に配置し、電気機器2の二側面を壁3で、残りの二側面に各々支持材4を取り付けることにより電気機器2を四方から面で固定して揺れや衝撃から保護する(図1(a))。
なお、このとき、可動台車5は可動床6上に配置され、可動床6のレール6aの車輪止め6bにより可動台車5の車輪5aが固定されている。
また、電気機器2と壁3あるいは支持材4の間には必要に応じて緩衝材(図示せず)を介在させ、壁3や支持材4との接触による傷を防止する。
【0014】
パッケージハウス1が据付場所に搬入され、パッケージハウス1の据付作業終了後、まず、支持材4を取り外し、電気機器2、可動台車5および可動床6を一体として、可動床6の車輪6cにより機器移動エリア7に敷設されたレール7aに沿って所定の位置まで移動させる(図1(b)、図6)。
次に、可動台車5の車輪5aを固定している可動床6の車輪止め6bを解除し、電気機器2を設置している可動台車5を可動床6のレール6aおよびパッケージハウス1の床面のレール8aに沿って機器据付部9まで移動させ、機器据付部9の車輪止め8bにより可動台車5の車輪5aを固定することにより電気機器2の据付作業が終了する(図1(c))。
【0015】
なお、電気機器2と外部ケーブル(図示せず)との接続は、パッケージハウス1の機器据付部9に設けられたケーブル用開口部9aおよび可動台車5に設けられたケーブル用開口部5bを介して行われる。
また、エアコン10およびエアコンダクト11の支持部10a、10bは、輸送後もそのまま支持材として使用される。
【0016】
本実施の形態によれば、電気機器2を収納するパッケージハウス1において、輸送時には電気機器2をパッケージハウス1の一コーナー部に配置し、壁3および支持材4により四方から面で固定することができ、据付時にはレール6a、7a、8aに沿って車輪5a、6cを有する可動体(可動床6、可動台車5)を移動させることにより据付位置に電気機器2を容易に移動させることができるため、輸送時の電気機器2の損傷を防止することができると共に、現地での据付時には、作業スペースや移動用工具を必要とせずに短時間で容易に据付作業を行うことができる。
【0017】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における電気機器を収納したパッケージハウスの輸送時の状態を示すパッケージハウス内の上面図(a)と側面図(b)、図8は実施の形態2による電気機器を収納したパッケージハウスの据付後の状態を示すパッケージハウス内の上面図(a)と側面図(b)、図9は実施の形態2によるパッケージハウスの構造を説明するための図で、(a)はパッケージハウス内の側面図、(b)および(c)は部分拡大図である。
【0018】
図において、パッケージハウス1は、収納する電気機器2を、箱状のパッケージハウス1を構成する一つの可動側壁21とパッケージハウス1内部の可動仕切り壁22、および取り外し可能な二個の支持材23を用いて電気機器2の四方を囲むことにより固定出来るように構成されている。なお、支持材23はリジットな材料で構成され、パッケージハウス1の所定位置に取り付けられて電気機器2を部分的に面で固定できるように構成されている。
可動側壁21および可動仕切り壁22はローラ24等の滑り性を高める器具をパッケージハウス1のフレーム部の複数カ所に嵌め込むことにより容易に移動できるように構成されている。
可動側壁21には出入り口21aが設けられ、可動仕切り壁22には、出入り口22aおよび据付後にエアコンダクト11と嵌合する開口部22bが設けられている。
なお、図1と同一部分については同符号を付し説明を省略する。
【0019】
次に、本実施の形態のパッケージハウスにおける輸送時および据付時の動作について説明する。
パッケージハウス1の輸送時には、パッケージハウス1内の所定の位置に据え付けられている電気機器2の両側にパッケージハウス1を構成する四方の側壁の内の一つの可動側壁21およびパッケージハウス1内部に設けられた可動仕切り壁22を移動させ、残りの二面に各々支持材23を取り付けることにより、電気機器2を四方から面で固定して揺れや衝撃から保護する(図7)。
なお、電気機器2と可動側壁21、可動仕切り壁22あるいは支持材23の間には必要に応じて緩衝材(図示せず)を介在させ、可動側壁21、可動仕切り壁22や支持材23との接触による傷を防止する。
【0020】
パッケージハウス1が据付場所に搬入され、パッケージハウス1の据付作業終了後、まず、支持材23を取り外す。次に、可動側壁21をパッケージハウス1の外壁位置までローラ24に沿って移動させて固定すると共に、可動仕切り壁22をその開口部22bがエアコンダクト10と嵌合する位置までローラ24に沿って移動させて固定する(図8)。
【0021】
本実施の形態によれば、電気機器2を収納するパッケージハウス1において、輸送時には所定の位置に据え付けられている電気機器2の四方を可動側壁21、可動仕切り壁22および支持材23により面で固定することができ、据付時にはパッケージハウス1のフレーム部に嵌め込まれたローラ24等を用いて可動側壁21および可動仕切り壁22を据付時の所定の位置に容易に戻すことができるため、輸送時の電気機器2の損傷を防止することができると共に、現地での据付時には、作業スペースや移動用工具を必要とせずに短時間で容易に据付作業を行うことができる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、発電所等に据え付けられて電気機器を収納するパッケージハウスにおいて、パッケージハウスの輸送時には収納している電気機器をパッケージハウスのコーナー部で壁面と支持材を用いて四方から面で固定することができ、据付時にはパッケージハウスの床部に敷設したレールに沿って電気機器を設置している車輪を有する可動体を移動させることにより容易に据付位置に電気機器を移動させることができるため、輸送時のパッケージハウス内の電気機器の損傷を防止することができると共に、現地での据付時には、作業スペースや移動用工具を必要とせずに短時間で容易に据付作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電気機器収納用パッケージハウスの内部を示す上面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による電気機器収納用パッケージハウスの内部を示す側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による電気機器収納用パッケージハウスの内部を示す上面図(電気機器を未収納)である。
【図4】この発明の実施の形態1による電気機器収納パッケージハウス内で電気機器を搭載する可動台車を示す平面図である。
【図5】この発明の実施の形態1による電気機器収納パッケージハウスの可動床を示す平面図である。
【図6】この発明の実施の形態1による電気機器収納パッケージハウスの構造を説明するための要部断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による電気機器収納用パッケージハウスの輸送時の状態を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による電気機器収納用パッケージハウスの据付後の状態を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態2による電気機器収納用パッケージハウスの構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パッケージハウス、2 電気機器、3 壁、4 支持材、
5 可動台車、5a 車輪、5b ケーブル用開口部、
6 可動床、6a レール、6b 車輪止め、6c 車輪、
7 機器移動エリア、7a レール、8a レール、8b 車輪止め、
9 機器据付部、9a ケーブル用開口部、
10 エアコン、10a 支持部、10b 支持部、11 エアコンダクト、
12 出入り口、13 機器搬出入用ドア、
21 可動側壁、21a 出入り口、22 可動仕切り壁、22a 出入り口、
22b 開口部、23 支持材、24 ローラ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、発電所等に設置され、屋内仕様の電気機器を収納すると共に輸送時にも対応できる電気機器収納用パッケージハウスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、発電所等を構成する電気機器の輸送方法としては、ユニットを構成する複数の機器を各々パッケージハウスに収納し、同一のベース上にユニットに組立て固定すると共に各機器間の接続も行った後、トレーラによって一括輸送していた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−184527号公報(第3頁、第4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電気機器の輸送方法では、電気機器を収納したパッケージハウスはベースに固定されて輸送時の揺れに対応していたが、パッケージハウス内の電気機器は、パッケージハウスに確実に固定されていないため、輸送時の揺れによりパッケージハウス等と接触して破損するという問題があり、特に海上輸送においては、船舶のローリング、ピッチング等による大きな横揺れや衝撃があるため、大きな問題となっていた。
【0005】
上記問題点を解決するために、パッケージハウスと電気機器を別々に輸送して現地で組立てる方法が採用されたが、輸送費用が掛かると共に、現地での組立て時間および作業スペースが必要になるという問題があった。
また、輸送時にパッケージハウス内の電気機器をワイヤ等でパッケージハウスの壁や床に固定する方法も実施されたが、船舶のローリング、ピッチング等による横揺れや衝撃の大きさおよび方向は気象や波の状態によって大きく変わるため、通常パッケージハウス内の中央部に配置される電気機器をワイヤ等による固定だけで確実に支持することは難しく、パッケージハウスとの接触を防止するためにはパッケージハウスのサイズを大きくしなければならないなどの問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、電気機器をパッケージハウス内に収納した状態で輸送することができ、かつ輸送時における電気機器の損傷を防止できる電気機器収納用パッケージハウスを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる発電所等に設置され、電気機器を収納する電気機器収納用パッケージハウスは、電気機器が設置され、下面に車輪を有する可動台車と、パッケージハウスの一コーナー部に一時的に配置される電気機器の二側面を固定する取り外し可能なリジットな支持材と、パッケージハウスのほぼ中央部に設けられ、可動台車に設置されている上記電気機器が据え付けられる機器据付部と、パッケージハウスの一コーナー部と機器据付部の間に敷設され、一コーナー部と機器据付部に車輪止めを有するレールとを備え、パッケージハウスの輸送時には、パッケージハウス内で可動台車に設置されている電気機器は、コーナー部の車輪止めにより可動台車の車輪が固定されると共に、コーナー部で壁および支持材により四方を固定され、パッケージハウスおよび電気機器の据付時には、支持材を取り外すと共にコーナー部の車輪止めを解除し、電気機器が設置されている可動台車をその車輪によりレールに沿って機器据付部まで移動させ、機器据付部の車輪止めにより可動台車の車輪を固定するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態である電気機器収納用パッケージハウス(以下、パッケージハウスと略記)を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における電気機器を収納したパッケージハウスの輸送時(a)、現地での据付途中(b)、現地での据付後(c)の状態を示すパッケージハウス内の上面図、図2は実施の形態1によるパッケージハウスの現地での据付途中の状態を示すパッケージハウス内の側面図、図3は実施の形態1によるパッケージハウスの内部の上面図(電気機器を未収納)、図4は実施の形態1によるパッケージハウス内で電気機器を搭載する可動台車を示す平面図、図5は実施の形態1によるパッケージハウスの可動床を示す平面図、図6は実施の形態1によるパッケージハウスの構造を説明するための要部断面図である。
【0009】
図において、パッケージハウス1は、収納する電気機器2を箱状のパッケージハウス1の一コーナー部にパッケージハウス1の壁3と取り外し可能な二個の支持材4によって固定出来るように構成されている。なお、支持材4はリジットな材料で構成され、パッケージハウス1の所定位置に取り付けられて電気機器2を部分的に面で固定できるように構成されている。
電気機器2は下面に車輪5aおよびケーブル用開口部5bを有する可動台車5上に設置され、可動台車5は、上記コーナー部においては可動床6上に載置されている。
【0010】
可動床6は上面にレール6aおよび車輪止め6b、下面に車輪6cが取り付けられ、電気機器2が固定される上記コーナー部を含む機器移動エリア7に敷設されたレール7aに沿って移動する。なお、機器移動エリア7はパッケージハウス1の床面より低くなっており、機器移動エリア7上に可動床6が配置され、その可動床6の床面がパッケージハウス1の床面と同じ高さになるように構成されている。
【0011】
可動台車5は車輪5aにより可動床6の上面に敷設されたレール6aおよびパッケージハウス1の床面に敷設されたレール8aに沿って移動すると共に、レール6aおよびレール8aに設けられた車輪止め6b、8bによって所定の位置に固定される。なお、レール8aは、可動床6が機器移動エリア7の所定の位置にあるときに可動床6上のレール6aと繋がり、可動台車5をパッケージハウスのほぼ中央部に設けられた機器据付部9に導く。機器据付部9には、ケーブル用開口部9aが設けられている。
【0012】
パッケージハウス1内には、エアコン10およびエアコンダクト11が設置され、支持部10a、10bによって固定されている。なお、支持部10aはエアコン10の支持材であり、支持部10bはエアコン10とエアコンダクト11の両者を同時に固定する支持材である。
パッケージハウス1には、出入り口12と機器搬出入用ドア13が設けられている。
【0013】
次に、本実施の形態のパッケージハウスにおける輸送時および据付時の動作について説明する。
パッケージハウス1の輸送時には、可動台車5上に設置されている電気機器2をパッケージハウス1のコーナー部に配置し、電気機器2の二側面を壁3で、残りの二側面に各々支持材4を取り付けることにより電気機器2を四方から面で固定して揺れや衝撃から保護する(図1(a))。
なお、このとき、可動台車5は可動床6上に配置され、可動床6のレール6aの車輪止め6bにより可動台車5の車輪5aが固定されている。
また、電気機器2と壁3あるいは支持材4の間には必要に応じて緩衝材(図示せず)を介在させ、壁3や支持材4との接触による傷を防止する。
【0014】
パッケージハウス1が据付場所に搬入され、パッケージハウス1の据付作業終了後、まず、支持材4を取り外し、電気機器2、可動台車5および可動床6を一体として、可動床6の車輪6cにより機器移動エリア7に敷設されたレール7aに沿って所定の位置まで移動させる(図1(b)、図6)。
次に、可動台車5の車輪5aを固定している可動床6の車輪止め6bを解除し、電気機器2を設置している可動台車5を可動床6のレール6aおよびパッケージハウス1の床面のレール8aに沿って機器据付部9まで移動させ、機器据付部9の車輪止め8bにより可動台車5の車輪5aを固定することにより電気機器2の据付作業が終了する(図1(c))。
【0015】
なお、電気機器2と外部ケーブル(図示せず)との接続は、パッケージハウス1の機器据付部9に設けられたケーブル用開口部9aおよび可動台車5に設けられたケーブル用開口部5bを介して行われる。
また、エアコン10およびエアコンダクト11の支持部10a、10bは、輸送後もそのまま支持材として使用される。
【0016】
本実施の形態によれば、電気機器2を収納するパッケージハウス1において、輸送時には電気機器2をパッケージハウス1の一コーナー部に配置し、壁3および支持材4により四方から面で固定することができ、据付時にはレール6a、7a、8aに沿って車輪5a、6cを有する可動体(可動床6、可動台車5)を移動させることにより据付位置に電気機器2を容易に移動させることができるため、輸送時の電気機器2の損傷を防止することができると共に、現地での据付時には、作業スペースや移動用工具を必要とせずに短時間で容易に据付作業を行うことができる。
【0017】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における電気機器を収納したパッケージハウスの輸送時の状態を示すパッケージハウス内の上面図(a)と側面図(b)、図8は実施の形態2による電気機器を収納したパッケージハウスの据付後の状態を示すパッケージハウス内の上面図(a)と側面図(b)、図9は実施の形態2によるパッケージハウスの構造を説明するための図で、(a)はパッケージハウス内の側面図、(b)および(c)は部分拡大図である。
【0018】
図において、パッケージハウス1は、収納する電気機器2を、箱状のパッケージハウス1を構成する一つの可動側壁21とパッケージハウス1内部の可動仕切り壁22、および取り外し可能な二個の支持材23を用いて電気機器2の四方を囲むことにより固定出来るように構成されている。なお、支持材23はリジットな材料で構成され、パッケージハウス1の所定位置に取り付けられて電気機器2を部分的に面で固定できるように構成されている。
可動側壁21および可動仕切り壁22はローラ24等の滑り性を高める器具をパッケージハウス1のフレーム部の複数カ所に嵌め込むことにより容易に移動できるように構成されている。
可動側壁21には出入り口21aが設けられ、可動仕切り壁22には、出入り口22aおよび据付後にエアコンダクト11と嵌合する開口部22bが設けられている。
なお、図1と同一部分については同符号を付し説明を省略する。
【0019】
次に、本実施の形態のパッケージハウスにおける輸送時および据付時の動作について説明する。
パッケージハウス1の輸送時には、パッケージハウス1内の所定の位置に据え付けられている電気機器2の両側にパッケージハウス1を構成する四方の側壁の内の一つの可動側壁21およびパッケージハウス1内部に設けられた可動仕切り壁22を移動させ、残りの二面に各々支持材23を取り付けることにより、電気機器2を四方から面で固定して揺れや衝撃から保護する(図7)。
なお、電気機器2と可動側壁21、可動仕切り壁22あるいは支持材23の間には必要に応じて緩衝材(図示せず)を介在させ、可動側壁21、可動仕切り壁22や支持材23との接触による傷を防止する。
【0020】
パッケージハウス1が据付場所に搬入され、パッケージハウス1の据付作業終了後、まず、支持材23を取り外す。次に、可動側壁21をパッケージハウス1の外壁位置までローラ24に沿って移動させて固定すると共に、可動仕切り壁22をその開口部22bがエアコンダクト10と嵌合する位置までローラ24に沿って移動させて固定する(図8)。
【0021】
本実施の形態によれば、電気機器2を収納するパッケージハウス1において、輸送時には所定の位置に据え付けられている電気機器2の四方を可動側壁21、可動仕切り壁22および支持材23により面で固定することができ、据付時にはパッケージハウス1のフレーム部に嵌め込まれたローラ24等を用いて可動側壁21および可動仕切り壁22を据付時の所定の位置に容易に戻すことができるため、輸送時の電気機器2の損傷を防止することができると共に、現地での据付時には、作業スペースや移動用工具を必要とせずに短時間で容易に据付作業を行うことができる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、発電所等に据え付けられて電気機器を収納するパッケージハウスにおいて、パッケージハウスの輸送時には収納している電気機器をパッケージハウスのコーナー部で壁面と支持材を用いて四方から面で固定することができ、据付時にはパッケージハウスの床部に敷設したレールに沿って電気機器を設置している車輪を有する可動体を移動させることにより容易に据付位置に電気機器を移動させることができるため、輸送時のパッケージハウス内の電気機器の損傷を防止することができると共に、現地での据付時には、作業スペースや移動用工具を必要とせずに短時間で容易に据付作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電気機器収納用パッケージハウスの内部を示す上面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による電気機器収納用パッケージハウスの内部を示す側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による電気機器収納用パッケージハウスの内部を示す上面図(電気機器を未収納)である。
【図4】この発明の実施の形態1による電気機器収納パッケージハウス内で電気機器を搭載する可動台車を示す平面図である。
【図5】この発明の実施の形態1による電気機器収納パッケージハウスの可動床を示す平面図である。
【図6】この発明の実施の形態1による電気機器収納パッケージハウスの構造を説明するための要部断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による電気機器収納用パッケージハウスの輸送時の状態を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による電気機器収納用パッケージハウスの据付後の状態を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態2による電気機器収納用パッケージハウスの構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パッケージハウス、2 電気機器、3 壁、4 支持材、
5 可動台車、5a 車輪、5b ケーブル用開口部、
6 可動床、6a レール、6b 車輪止め、6c 車輪、
7 機器移動エリア、7a レール、8a レール、8b 車輪止め、
9 機器据付部、9a ケーブル用開口部、
10 エアコン、10a 支持部、10b 支持部、11 エアコンダクト、
12 出入り口、13 機器搬出入用ドア、
21 可動側壁、21a 出入り口、22 可動仕切り壁、22a 出入り口、
22b 開口部、23 支持材、24 ローラ。
Claims (3)
- 発電所等に設置され、電気機器を収納する電気機器収納用パッケージハウスにおいて、
上記電気機器が設置され、下面に車輪を有する可動台車と、
上記パッケージハウスの一コーナー部に一時的に配置される上記電気機器の二側面を固定する取り外し可能なリジットな支持材と、
上記パッケージハウスのほぼ中央部に設けられ、上記可動台車に設置されている上記電気機器が据え付けられる機器据付部と、
上記パッケージハウスの上記コーナー部と上記機器据付部の間に敷設され、上記コーナー部と上記機器据付部に車輪止めを有するレールとを備え、
上記パッケージハウスの輸送時には、上記パッケージハウス内で上記可動台車に設置されている上記電気機器は、上記コーナー部の車輪止めにより上記可動台車の車輪が固定されると共に、上記コーナー部で壁および上記支持材により四方を固定され、
上記パッケージハウスおよび上記電気機器の据付時には、上記支持材を取り外すと共に上記コーナー部の車輪止めを解除し、上記電気機器が設置されている上記可動台車をその車輪により上記レールに沿って上記機器据付部まで移動させ、上記機器据付部の車輪止めにより上記可動台車の車輪を固定することを特徴とする電気機器収納用パッケージハウス。 - 上記パッケージハウスの上記コーナー部と上記機器据付部の間に敷設されたレールとは、上記パッケージハウスの上記コーナー部を含み、床面が上記パッケージハウスの床面より低く構成された機器移動エリアの床面に敷設されたレールと、
上記機器移動エリアにおいて上記可動台車を搭載する可動床上に敷設されたレールと、
上記可動床が上記機器移動エリアの所定の位置にあるときに、上記可動床上のレールと繋がり、上記機器据付部まで延伸する上記パッケージハウスの床面に敷設されたレールであり、
上記パッケージハウスの輸送時に上記電気機器が固定される上記パッケージハウスの上記コーナー部においては、上記電気機器が設置されている上記可動台車は上記可動床に搭載され、上記可動床のレールに設けられた車輪止めにより上記可動台車の車輪が固定され、
上記パッケージハウスおよび上記電気機器の据付時には、上記可動床をその下面に設けた車輪により上記機器移動エリアのレールに沿って所定の位置まで移動させた後、上記電気機器が設置されている上記可動台車をその車輪により上記可動床上のレールおよび上記パッケージハウス床面に敷設されたレールに沿って上記機器据付部まで移動させることを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用パッケージハウス。 - 発電所等に設置され、電気機器を収納する電気機器収納用パッケージハウスにおいて、
上記パッケージハウスの一側壁を構成する可動側壁と、
上記パッケージハウス内で上記可動側壁と平行な位置に設けられた可動仕切り壁と、
上記可動側壁および上記可動仕切り壁を移動させるために上記パッケージハウスのフレーム部の複数カ所に嵌め込まれたローラと、
上記パッケージハウス内の所定の据付位置に据え付けられている上記電気機器の二側面を固定する取り外し可能なリジットな支持材とを備え、
上記パッケージハウスの輸送時には、上記パッケージハウス内の上記電気機器は、所定の据付位置において上記可動側壁、上記可動仕切り壁および上記支持材により四方を固定され、
上記パッケージハウスおよび上記電気機器の据付時には、上記支持材を取り外し、上記可動側壁を上記ローラに沿って上記パッケージハウスの側壁位置まで移動して固定すると共に、上記可動仕切り壁を上記ローラに沿って所定の位置まで移動して固定することを特徴とする電気機器収納用パッケージハウス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338160A JP2004173448A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 電気機器収納用パッケージハウス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002338160A JP2004173448A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 電気機器収納用パッケージハウス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004173448A true JP2004173448A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32701457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002338160A Pending JP2004173448A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 電気機器収納用パッケージハウス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004173448A (ja) |
-
2002
- 2002-11-21 JP JP2002338160A patent/JP2004173448A/ja active Pending
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