JP2004173391A - 電源回路 - Google Patents

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Tadashi Otsuka
忠志 大塚
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Abstract

【課題】被発熱検出体の温度検出精度が高く、かつ小型化することができる電源回路を提供する。
【解決手段】出力端子14,15の間には2つのツェナーダイオード16,17が直列接続されている。ツェナーダイオード16,17の出力側には電流検出回路18が接続されている。また、ツェナーダイオード16,17はトランス6に組み込まれた状態で配置されている。使用時間の長期化に伴いトランス6が発熱したり、逆電圧が過電圧となるとトランジスタ20のE−B間電圧が所定値に達してトランジスタ20がオンする。すると、トランジスタ24がオンしてフォトカプラ30もオンし、1次側制御回路10の発振が止まって電源回路1が遮断する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から取り込んだ入力電圧を所定の値に変圧し、その出力電圧を集積回路や負荷機器等に供給する電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、外部から取り込んだ入力電圧を所定の値に変圧し、その出力電圧を集積回路や負荷機器等に供給する電源回路が広く用いられている。この種の電源回路は例えば特許文献1等に記載され、電源回路には回路部品のうち使用時間の長期化に伴って発熱する発熱部品が存在する。電源回路の発熱部品としては例えばトランスや平滑回路を構成するコンデンサ等がある。
【0003】
これら発熱部品の発熱を抑えるために、従来では以下の方法が用いられている。例えば、発熱部品の付近にそれ相当の放熱板を搭載する方法や、発熱部品のサイズを大きくする方法がある。また、発熱部品の近くに温度ヒューズ抵抗を搭載する方法や、発熱部品の発熱温度をサーミスタによって検知してその温度値に基づき電源回路を遮断する方法もある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−268904号公報(第4−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記に述べた方法はどれも広い搭載範囲を必要とするので、電源回路が大型化する問題が生じていた。また、この種の電源回路には出力電圧が過電圧となったときに回路が遮断する過電圧保護回路が内蔵されている。このため、発熱を抑える温度保護回路と過電圧保護回路との両方を設けると、それぞれに部品が必要となるので、このことも電源回路の大型化に繋がっていた。
【0006】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、被発熱検出体の温度検出精度が高く、かつ小型化することができる電源回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明では、電源から入力した入力電圧を変圧して、所定の出力電圧として出力する電源回路において、前記出力電圧が出力される出力端子及びグランド端子間に接続され、周囲の温度と前記出力端子及びグランド端子間の電圧値とに応じた漏れ電流を流す検出手段と、前記漏れ電流の電流値が所定値に達したときにスイッチ状態が切り換わって、電源出力を遮断させるスイッチ手段とを備え、前記検出手段が被温度検出体の近傍に配置されている構成とする。
【0008】
この構成によれば、検出手段は周囲の温度に応じた漏れ電流を流しており、例えば周囲の温度が高温化して漏れ電流が所定値に達したときには、スイッチ手段によって電源出力が遮断される。一方、例えば印加された逆電圧の電圧値が高くなって漏れ電流が所定値に達したときにも、スイッチ手段によって電源出力が遮断される。従って、検出手段及びスイッチ手段は例えば温度保護機能及び過電圧保護機能等の複数機能の間で共用が可能になり、機能ごとに別々に設ける場合に比べて部品点数の増加が防げて電源回路の小型化が図れる。さらに、検出手段が被温度検出体の近傍に配置されるので、被温度検出体の温度変化を的確に検知可能になる。
【0009】
本発明では、直流状態の前記入力電圧をスイッチング制御してパルス変換し、変圧された所定の出力電圧を前記出力端子から出力させる変換手段を備え、前記スイッチ手段は前記変換手段のスイッチング制御を停止して前記電源出力を遮断させる構成とする。この構成によれば、変換手段は入力電圧を変圧する際に必要な予め搭載された部品であり、その変換手段のスイッチング制御を停止して電源出力を遮断するので、例えば電源出力を遮断するための新たな素子を設けずに済み、部品点数の増加が防げる。
【0010】
本発明では、前記検出手段及び前記スイッチ手段は同一部品で複数機能を満たす構成であり、前記検出手段の特性値と前記スイッチ手段を構成する各素子の特性値とは前記複数機能を満たす値に設定されている構成とする。この構成によれば、特性値を合わせ込むことによって検出手段とスイッチ手段とを複数機能間で共用することができる。
【0011】
本発明では、前記スイッチ手段は2つのトランジスタを備え、これらトランジスタはサイリスタを構成するように接続されている構成とする。この構成によれば、スイッチ手段が備える2つのトランジスタはサイリスタを構成するように接続されているので、電源回路は電源が遮断された後、一旦電源を入れ直さないと再起動しない。従って、電源回路の復帰タイミングをユーザが自分で決められ、電源回路がいつ復帰したのかが分かり易い。
【0012】
本発明では、1次側の前記入力電圧をスイッチング制御によりパルス変換する前記変換手段としての1次側制御回路と、前記1次側制御により生じた交流電圧を変圧して2次側に出力するトランスとを備えた絶縁型であって、前記スイッチ手段は前記漏れ電流の電流値が所定値に達したときのスイッチ切換えによって前記1次側制御回路のスイッチ制御を停止して電源を遮断させ、前記1次側制御回路と前記スイッチ手段とは、前記スイッチ手段のスイッチ状態に応じて光る投光部とその光を受光してオンオフが切り換わる受光部とからなる光センサによって接続されている構成とする。この構成によれば、トランスと光センサとを挟んだ1次側と2次側とが電気的に分離されているので、2次側に高負荷がかかっても1次側に不具合が生じ難くなる。
【0013】
本発明では、前記検出手段は前記被温度検出体の内部側に組み込まれている構成とする。この構成によれば、検出手段が被温度検出体の内部側に組み込まれているので、被温度検出体の温度変化を敏感に検出し易くなる。
【0014】
本発明では、前記スイッチ手段は前記漏れ電流の電流値が所定値に達したときに電源出力を一時的に遮断し、前記漏れ電流の電流値が前記所定値を下回って温度又は電圧の正常を検知したときに自動復帰する構成とする。この構成によれば、スイッチ手段が一時的に遮断しても漏れ電流の電流値が所定値を下回って温度又は電圧の正常が検知されれば自動復帰するので、電源が遮断されたとしても例えば電源スイッチ等を再投入する必要がなくって手間が省ける。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をプリンタに使用される電源回路に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0016】
図1は、電源回路1の回路図である。電源回路1は例えばプリンタ等の電源基板に搭載されている。以下に詳述すると、電源回路1は整流回路2を備え、整流回路2の出力側にはコンデンサ4が並列接続されている。整流回路2は4つのダイオード3からなり、入力側が電源としての交流電源5に接続されている。交流電源5から出力される交流電圧は、整流回路2及びコンデンサ4によって直流電圧に変換される。
【0017】
整流回路2の出力側には交流電源5の交流電圧を所定電圧に変換して出力する被温度検出体としてのトランス(変圧器)6が接続されている。トランス6は1次巻線7と2次巻線8とを有し、交流電源5の交流電圧を1次巻線7及び2次巻線8の巻数比から決まる値の電圧に変圧し、その電圧を2次巻線8から2次電圧として出力する。1次巻線7及び2次巻線8はロの字形状の鉄心9に巻き掛けられている。
【0018】
トランス6の1次巻線7と整流回路2との間には変換手段としての1次側制御回路10が接続されている。1次側制御回路10はFETやトランジスタ等の素子から構成され、FETをスイッチング制御して発振させることで整流された入力電圧Vinをパルス電圧に変換し、1次巻線7側に生じる1次電圧の電圧値を制御する。このため、1次側制御回路10により変圧器6の1次電圧が変換されることで、2次巻線8から所定の値に変換された交流の2次電圧が出力される。
【0019】
2次巻線8にはダイオード11とコンデンサ12からなる平滑回路13が接続され、この平滑回路13はトランス6により変圧された2次電圧を平滑化して所定の直流電圧に変換する。電源回路1の出力側には+側出力端子14と−側出力端子(グランド端子)15とが設けられ、+側出力端子14からは直流の出力電圧Vout が出力される。出力端子14,15には電源回路1の電源供給先となるIC(図示省略)等が接続され、このICとしてはプリンタを制御するCPUや、CPUの指令に基づき駆動するASIC等がある。
【0020】
また、+側出力端子14と−側出力端子15との間にはカソードが+側出力端子14を向くように検出手段としての2つのツェナーダイオード16,17が直列接続されている。ツェナーダイオード16,17には出力電圧Vout が逆電圧Vr として印加されている。本例では同一部品のツェナーダイオード16,17が出力端子14,15間に直列接続されているので、ツェナーダイオード16,17の各々1つ1つに印加される逆電圧VrはVout /2となっている。
【0021】
各ツェナーダイオード16,17は漏れ電流Iを流しており、この漏れ電流Iには温度依存性がある。その温度依存性を図2に示すと、ツェナーダイオード16,17は逆電圧Vrが同一条件下であれば、高温になるに連れて漏れ電流(逆電流)Iが大きくなる特性を有している。また、漏れ電流Iは逆電圧Vrが高くなるに連れて値が大きくなる特性を有し、特に本例では逆電圧Vrが低いうちは漏れ電流Iが少しずつ増加し、ある点を超えてから逆電圧Vrの傾きが急激に大きくなる。
【0022】
図2に示す片対数グラフでは、逆電圧Vrと漏れ電流Iの関係を示すグラフを温度T1,T2,T3,T4(T1<T2<T3<T4)のときの4つ図示している。本例に示すツェナーダイオード16,17ではVout /2の値の逆電圧Vrが印加されているときに流れる漏れ電流Iは、各温度T1,T2,T3,T4においてそれぞれI1,I2,I3,I4(I1<I2<I3<I4)となっている。また、漏れ電流I3が流れるときの逆電圧Vrは、温度がT1のときVa、温度がT2のときVbとなっている。
【0023】
また、ツェナーダイオード16,17は電源回路1の発熱源であるトランス6の近傍に配置されている。ここでいう近傍とは、トランス6の発熱が行き渡る空間領域のことを指している。図3に示すように、本例ではトランス6の2次巻線8の内部空間内にツェナーダイオード16,17が組み込まれた状態となっている。このため、トランス6は使用時において発熱し易いが、その温度上昇がツェナーダイオード16,17によって敏感に検知される。
【0024】
図1に示す電源回路1はツェナーダイオード16,17から流れる漏れ電流Iによりオンオフが切り換わるスイッチ手段としての電流検出回路18を備えている。電流検出回路18を以下に詳述すると、ツェナーダイオード17のアノードには抵抗19が接続されている。抵抗19の出力側にはトランジスタ20のベースが接続され、そのエミッタは−側出力端子15に接続されている。トランジスタ20のエミッタ−ベース間には抵抗値(特性値)がRの抵抗21とコンデンサ22とが並列接続されている。
【0025】
トランジスタ20のコレクタには抵抗23を介してトランジスタ24のベースが接続され、そのコレクタはトランジスタ20のベースに接続されている。トランジスタ24のエミッタ−ベース間には抵抗25が接続されている。また、+側出力端子14とトランジスタ20のエミッタとの間には2つの抵抗26,27が直列接続されている。ここで、ツェナーダイオード16,17の特性値と抵抗21の抵抗値Rは、温度がT3となったときにトランジスタ20がオンする値に設定されている。
【0026】
ツェナーダイオード16,17の周辺の温度上昇に伴い漏れ電流Iが増加して所定の電流値となると、トランジスタ20のエミッタ−ベース間電圧(以下、E−B間電圧と記す)Vbeが所定の電圧値に達してトランジスタ20がオンし、それとともにトランジスタ24もオンする。本例ではVout /2の値の逆電圧Vrが印加されている状態において、温度がT3になって漏れ電流Iの電流値がI3となったときに、E−B間電圧VbeがI3×Rとなってトランジスタ20がオンする。
【0027】
電源回路1は発光ダイオード28とフォトトランジスタ29とからなるフォトカプラ30を備えている。発光ダイオード28は抵抗27に対して並列に接続されている。一方、フォトトランジスタ29のエミッタ及びコレクタは1次側制御回路10に接続されている。トランジスタ24がオンすると電流が流れて発光ダイオード28が発光し、それをフォトトランジスタ29が受光してフォトカプラ30がオンする。このとき、1次側制御回路10のFETの発振が止まって電源回路1が遮断された状態となる。
【0028】
また、電源回路1はトランス6とフォトカプラ30とによって電気的に1次側と2次側に分けられ、電源側が1次側回路31、出力端子側が2次側回路32となっている。電流検出回路18の2つのトランジスタ20,24はサイリスタ接続されているので、電源回路1は一度遮断すると一旦電源を切らないと再起動しないラッチ方式である。なお、発光ダイオード28が投光部、フォトトランジスタ29が受光部、フォトカプラ30が光センサに相当する。
【0029】
次に、電源回路1の作用について説明する。プリンタの初期温度をT1とし、使用時間の長期化に伴いトランス6が発熱してトランス6の内部温度がT3となったとする。このとき、トランジスタ20のE−B間電圧VbeがI3×Rの値となってトランジスタ20がオンする。トランジスタ20がオンするとトランジスタ24もオンし、発光ダイオード28に電流が流れてフォトカプラ30もオンする。
【0030】
そして、フォトカプラ30がオンすると1次側制御回路10の発振が止まって電源回路1が遮断する。このため、逆電圧VrがVout /2が印加された状態では、温度がT3になって漏れ電流IがI3になったときが温度検出ポイントP1(図2参照)となる。本例では、ツェナーダイオード16,17がトランス6の2次巻線8の内部に組み込まれているので、トランス6の温度上昇を敏感に検知可能になり、トランス6が高温となったときにはほぼ確実に電源回路1を遮断可能になる。
【0031】
また、電源回路1は温度保護機能の他に過電圧保護機能も有している。以下に詳述すると、例えば温度がT1の条件下ではツェナーダイオード16,17の1つ当たりに印加される逆電圧(ツェナー電圧)VrがVbとなったとき、漏れ電流Iの電流値がI3となり、トランジスタ20がオンして電源回路1が遮断される。また、同様に温度がT2の条件下ではツェナーダイオード16、17の1つ当たりに印加される逆電圧VrがVaとなったとき、漏れ電流Iの電流値がI3となり、トランジスタ20がオンして電源回路1が遮断される。
【0032】
このため、電源回路1の内部で異常が生じて出力電圧Vout が過剰な値となっても、温度T1のときには逆電圧VrがVbとなったときに電源回路1が遮断され、温度T2のときには逆電圧VrがVaとなったときに電源回路1が遮断される。よって、出力電圧Vout が過電圧となってもそのときには電源回路1が遮断されるので、電源回路1の接続先に過電圧を供給せずに済む。ここで、温度がT1〜T2の範囲では逆電圧Va〜Vbの範囲が過電圧検出ポイントP2となる。
【0033】
従って、ツェナーダイオード16,17及び電流検出回路18を用いて温度保護機能と過電圧保護機能との両方を行うので、各機能ごとに部材を設ける場合と比較して部品点数が減って電源回路1の小型化が図れる。また、このように部品を共用化すれば、温度保護回路として例えば放熱板の搭載、発熱部品(トランス)のサイズアップ、温度ヒューズ抵抗やサーミスタの採用等を用いた場合と比較しても電源回路1が小型化する。
【0034】
特に、電源回路1には本例のようなツェナーダイオード16,17や電流検出回路18が過電圧保護回路として搭載されている回路もある。よって、この回路を用いてツェナーダイオード16、17や抵抗21の抵抗値Rの特性値だけ代えれば、温度保護機能と過電圧保護機能の共用化が図れ、元々の回路を大幅に設計変更する必要もない。
【0035】
また、トランス6は発熱し易い部品であり、高温となったときには直ちにトランス6を放熱させる必要がある。本例では発熱体であるトランス6にツェナーダイオード16,17が組み込まれているので、ツェナーダイオード16,17はトランス6の温度上昇を敏感に検知可能となり、トランス発熱時には直ちに電源回路1が遮断され、トランス6の高い放熱効果も得られる。
【0036】
従って、この実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)ツェナーダイオード16,17と電流検出回路18とを温度保護機能と過電圧保護機能との両方で共有化しているので、両機能間でこれら部品を共用でき、機能ごとに別々の部品を設ける場合に比べて部品点数の増加が防げて電源回路1を小型化できる。さらに、発熱体であるトランス6の内部にツェナーダイオード16,17が組み込まれているので、発熱体の温度変化を的確に検知でき、発熱体が無視できない温度まで上昇しているにも拘らず電源回路1が遮断しない不具合が生じ難くなる。
【0037】
(2)1次側制御回路10のFETの発振を止めることによって電源回路1が遮断されるので、例えば電源回路1を遮断するための新たな素子を設けずに済み、部品点数の増加が防げる。
【0038】
(3)電流検出回路18の2つのツェナーダイオード16,17はサイリスタ接続されているので、電源回路1は電源が遮断された後、一旦電源を入れ直さないと再起動しない。従って、電源回路1の復帰タイミングはユーザが自分で決めることになり、電源回路1がいつ復帰したのか分からないようなことがない。
【0039】
(4)電源回路1はトランス6とフォトカプラ30とによって1次側と2次側が電気的に分離されているので、例えば2次側に高負荷がかかっても1次側に不具合を生じ難くできる。
【0040】
(5)ツェナーダイオード16,17はトランス6の内部側に組み込まれているので、トランス6の温度変化を一層的確に検知することができる。
(6)ツェナーダイオード16,17は例えば温度ヒューズやサーミスタに比べて小型であるので、このツェナーダイオード16,17を温度検出体として用いることで電源回路1を一層小型化できる。
【0041】
(7)電流検出回路18は漏れ電流Iが所定値を超えたときにオン状態となって1次側制御回路10の発振を止める構成である。ところで、温度が低い状態や過電圧が付加されていない通常状態は、高温化状態や過電圧が付加された状態と比べて期間が長いので、通常状態では電流検出回路18をオフ状態にしておけ、電力消費の低減化が図れる。
【0042】
なお、実施形態は前記に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
(変形例1)電源回路1はトランス6を用いた絶縁型に限定されず、例えば整流した入力電圧をチョッパ制御して所定の出力電圧を出力する非絶縁型でもよい。
【0043】
(変形例2)電源回路1は入力電圧Vinよりも低い電圧値の出力電圧Vout を出力する降圧型に限らず、入力よりも高い電圧値を出力する昇圧型でもよい。
(変形例3)検出手段はツェナーダイオード16,17に限らず、温度を検知可能な素子であればその種類は特に限定されない。また、検出手段としてツェナーダイオードを用いる場合、その個数は本例のように2つに限らず、1つや3つ以上等、その個数は適宜変更してもよい。
【0044】
(変形例4)被温度検出体はトランス6に限定されない。例えば、電源回路1では平滑回路13のダイオード11も発熱する素子であるので、ツェナーダイオード16,17をダイオード11の近傍に配置してもよい。また、トランス6やダイオード11に代えて1次側制御回路10を構成する素子でもよい。
【0045】
(変形例5)ツェナーダイオード16,17は必ずしもトランス6に組み込まれる必要はなく、トランス6の温度上昇を検知可能であれば、トランス6の付近に配置してもよい。
【0046】
(変形例6)ツェナーダイオード16,17は温度が上昇するに連れて漏れ電流Iが低くなるものでもよい。この場合では、漏れ電流Iが所定の電流値を下回ったときに電流検出回路18がオン状態となり、それに基づき電源回路1の電源が遮断される。
【0047】
(変形例7)ツェナーダイオード16,17と電流検出回路18が共用する機能は温度保護機能と過電圧保護機能に限らず、これら以外の機能を組み合わせてもよくその種類は特に限定されない。
【0048】
(変形例8)電源回路1は遮断された後、電源を再投入することで復帰するラッチ方式に限らず、所定時間後に電源が自動で復帰する自動復帰式を用いてもよい。
【0049】
(変形例9)ツェナーダイオード16,17のツェナー電圧は高いもの或いは低いもののどちらを用いてもよい。このうち、ツェナー電圧が高い方が温度特性が顕著であるので、ツェナー電圧の高いものを用いればそれだけ温度検出精度の高い電源回路1になる。
【0050】
(変形例10)電源は交流電源に限らず、直流電源でもよい。また、1次側回路31と2次側回路32とはフォトカプラ30によって光学的に接続されることに限らず、例えばトランジスタ24のエミッタを直に1次側制御回路10に接続してもよい。
【0051】
(変形例11)電源回路1はプリンタに用いられることに限らず、例えばACアダプタ等の他の電気製品の電源回路としても用いてもよい。
前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
【0052】
(1)請求項1〜7おいて、前記検出手段はツェナーダイオードである。この場合、ツェナーダイオードは小型であるので、電源回路を一層小型化できる。
(2)請求項1〜4,6,7において、直流の前記入力電圧をスイッチング駆動により変圧するドライブ回路と、前記ドライブ回路が前記第2出力電圧を出力するように該ドライブ回路のスイッチング駆動を制御する定電圧制御回路とを備えた非絶縁型である。
【0053】
(3)請求項1〜7において、前記検出手段と前記スイッチ手段は、前記電源出力の電圧が所定値を超えて過電圧となったときに電源出力を遮断する過電圧保護機能と、前記回路内の温度が所定値を超えて高温となったときに前記電源出力を遮断する温度保護機能の両方を共用化している。この場合、検出手段とスイッチ手段とを用いてこれら2つの機能を共用することができる。
【0054】
(4)請求項1〜7において、前記スイッチ手段はトランジスタと、前記トランジスタのエミッタ−ベース間に接続された抵抗とを備え、前記検出手段及び前記スイッチ手段が同一部品で複数機能を満たすように前記抵抗の特性値が設定されている。
【0055】
(5)請求項1〜7において、前記検出手段及び前記スイッチ手段が同一部品で複数機能を満たすように前記検出手段の特性値が設定されている。
(6)請求項1〜7において、前記被温度検出体は前記電源回路の構成部品である。
【0056】
(7)請求項1〜7において、前記検出手段は周囲の温度と逆電圧の電圧値とがそれぞれ高くなるに連れて電流値の大きい漏れ電流を流し、前記スイッチ手段は前記漏れ電流が所定値を超えたときにオン状態となり、このオン動作によって前記電圧生成手段をオフ状態にして電源を遮断させる。この場合、期間として長い通常状態ではスイッチ手段がオフ状態であり、漏れ電流が多くなって所定値を超えたときにスイッチ手段がオン状態となるので、電力消費の低減化が図れる。
【0057】
(8)請求項1〜7において、前記所定値は前記被温度検出体が高温になったとみなせる閾値、又は前記出力端子間に過電圧が印加された状態とみなせる閾値である。この場合、被温度検出体が高温になったとき、又は出力端子間に過電圧が印加されたときに電源出力を遮断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における電源回路の電気的構成図。
【図2】漏れ電流と逆電圧の関係を示す片対数グラフ。
【図3】トランスの斜視図。
【符号の説明】
1…電源回路、5…電源としての交流電源、6…被温度検出体としてのトランス、10…変換手段としての1次側制御回路、14,15…出力端子、16,17…検出手段としてのツェナーダイオード、18…スイッチ手段としての電流検出回路、20,24…トランジスタ、28…投光部としての発光ダイオード、29…受光部としてのフォトトランジスタ、30…光センサとしてのフォトカプラ、Vin…入力電圧、Vout …出力電圧、Vr…逆電圧、T1〜T4…温度、I…漏れ電流。

Claims (7)

  1. 電源から入力した入力電圧を変圧して、所定の出力電圧として出力する電源回路において、
    前記出力電圧が出力される出力端子及びグランド端子間に接続され、周囲の温度と前記出力端子及びグランド端子間の電圧値とに応じた漏れ電流を流す検出手段と、
    前記漏れ電流の電流値が所定値に達したときにスイッチ状態が切り換わって、電源出力を遮断させるスイッチ手段とを備え、
    前記検出手段が被温度検出体の近傍に配置されていることを特徴とする電源回路。
  2. 直流状態の前記入力電圧をスイッチング制御してパルス変換し、変圧された所定の出力電圧を前記出力端子から出力させる変換手段を備え、前記スイッチ手段は前記変換手段のスイッチング制御を停止して前記電源出力を遮断させることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記検出手段及び前記スイッチ手段は同一部品で複数機能を満たす構成であり、前記検出手段の特性値と前記スイッチ手段を構成する各素子の特性値とは前記複数機能を満たす値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源回路。
  4. 前記スイッチ手段は2つのトランジスタを備え、これらトランジスタはサイリスタを構成するように接続されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電源回路。
  5. 1次側の前記入力電圧をスイッチング制御によりパルス変換する前記変換手段としての1次側制御回路と、前記1次側制御回路により生じたパルス電圧を変圧して2次側に出力するトランスとを備えた絶縁型であって、
    前記スイッチ手段は前記漏れ電流の電流値が所定値に達したときのスイッチ切換えによって前記1次側制御回路のスイッチング制御を停止して電源を遮断させ、前記1次側制御回路と前記スイッチ手段とは、前記スイッチ手段のスイッチ状態に応じて光る投光部とその光を受光してオンオフが切り換わる受光部とからなる光センサによって接続されていることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の電源回路。
  6. 前記検出手段は前記被温度検出体の内部側に組み込まれていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の電源回路。
  7. 前記スイッチ手段は前記漏れ電流の電流値が所定値に達したときに電源出力を一時的に遮断し、前記漏れ電流の電流値が前記所定値を下回って温度又は電圧の正常を検知したときに自動復帰することを特徴とする請求項1〜3,5,6のうちいずれか一項に記載の電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012139101A (ja) * 2012-04-16 2012-07-19 Murata Mfg Co Ltd スイッチング制御回路及びスイッチング電源装置
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KR102097766B1 (ko) * 2019-07-16 2020-04-06 스마트론파워(주) 전원공급장치의 과 온도 보호 회로 및 보호 방법

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