JP2004168290A - 車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両用液圧ブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004168290A
JP2004168290A JP2003368454A JP2003368454A JP2004168290A JP 2004168290 A JP2004168290 A JP 2004168290A JP 2003368454 A JP2003368454 A JP 2003368454A JP 2003368454 A JP2003368454 A JP 2003368454A JP 2004168290 A JP2004168290 A JP 2004168290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
hydraulic pressure
hydraulic
brake
regulating valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003368454A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Kusano
彰仁 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advics Co Ltd
Original Assignee
Advics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advics Co Ltd filed Critical Advics Co Ltd
Priority to JP2003368454A priority Critical patent/JP2004168290A/ja
Publication of JP2004168290A publication Critical patent/JP2004168290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Abstract

【課題】 万一液圧調整弁装置等の誤作動が生じたときにも、迅速に液圧制動作動を確保し得る車両用液圧ブレーキ装置を提供する。
【解決手段】 ブレーキペダル2の操作に応じて液圧を発生する液圧発生装置PGと、この出力液圧によって各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダW1乃至W4との間に液圧調整弁装置RVを介装すると共にリザーバRSに接続し、ホイールシリンダへの供給液圧を調整する。液圧調整弁装置は比例電磁弁を備え、ホイールシリンダをリザーバ又は液圧発生装置に選択的に連通接続し、液圧発生装置の出力液圧とホイールシリンダへの供給液圧との差圧を調整する。更に、差圧制限手段(圧縮スプリング41)によって、液圧発生装置の出力液圧とホイールシリンダへの供給液圧との差圧が所定の値以上であるときに、リザーバとの連通を遮断し、ホイールシリンダと液圧発生装置とを連通接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の車輪ブレーキ機構のホイールシリンダにブレーキ液圧を供給する液圧ブレーキ装置に関し、特に少なくとも一部のホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を所望の液圧に調整する液圧調整弁装置を備えた車両用液圧ブレーキ装置に係る。
ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を所望の液圧に制御する液圧制御弁装置を備え、この液圧制御弁装置により、例えば回生制動協調制御時には、回生制動力に相当する液圧を減圧する車両用液圧ブレーキ装置が知られており、例えば下記の特許文献1に開示されている。
この特許文献1には、液圧制御弁装置を経てホイールシリンダから一制動中に流出する作動液を収容し、その制動の終了後に液圧源へ還流させるリザーバを含み、かつ、リザーバの一制動に対して収容し得る作動液の最大量であるリザーバ容量が、ホイールシリンダの非制動状態から制動状態までに収容し得る作動液の最大量であるホイールシリンダ容量より小さいことを特徴とする車両用液圧ブレーキシステムが開示されている。
そして、「リザーバを、ホイールシリンダから一制動中に流出する作動液を収容し、その制動の終了後に液圧源へ還流させるものとし、かつリザーバ容量をホイールシリンダ容量より小さくしておけば、万一、制動中に液圧制御弁装置の故障、誤作動等が発生し、ホイールシリンダからリザーバへの作動液の流出が無制限に許容される状態となっても、車両は支障なく制動される」旨記載されている。
更に、この特許文献1には、「リザーバ容量がホイールシリンダ容量より小さいため、液圧制御弁装置の誤作動等によってホイールシリンダから作動液が流出させられた際、たとえ液圧源から作動液が補給されなくても、ホイールシリンダ内には作動液が残存し、ある程度の制動力が確保される。また、液圧源から作動液が補給される場合には、比較的少ない補給によって、ブレーキに十分な大きさの制動力を発生させることができる」旨記載されている。
特開平10−315946号公報
然し乍ら、上記特許文献1に記載の装置においては、リザーバ容量をホイールシリンダ容量より小さくしたとしても、上記のリザーバが満杯となるまでは制動作動が開始しないということになる。例えば回生制動協調制御中に、液圧制御弁装置の誤作動等が生じたときには、上記のリザーバへの作動液の流出量とは無関係に、迅速に液圧制動に移行させることが肝要である。尚、特許文献1においては、液圧制御弁装置は減圧用リザーバを備えたものであるが、本願発明においては、減圧用リザーバは必須ではなく、マスタシリンダに装着される大気圧リザーバを用いることもできるので、特許文献1に記載の液圧制御弁装置との混同を避けるため、本願においては液圧調整弁装置とする。
そこで、本発明は、液圧調整弁装置を備えた車両用液圧ブレーキ装置において、万一液圧調整弁装置等の誤作動が生じたときにも、迅速に液圧制動作動を確保し得る車両用液圧ブレーキ装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、請求項1に記載のように、ブレーキ操作部材の操作に応じて液圧を発生する液圧発生装置と、該液圧発生装置の出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、前記液圧発生装置と前記ホイールシリンダとの間に介装すると共に前記リザーバに接続し、前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を前記液圧発生装置の出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置とを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、前記液圧調整弁装置が、前記ホイールシリンダを前記リザーバ又は前記液圧発生装置に選択的に連通接続し、前記液圧発生装置の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁を備え、前記液圧発生装置の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧が所定の値以上であるときに、前記ホイールシリンダと前記リザーバとの連通を遮断し、前記ホイールシリンダと前記液圧発生装置とを連通接続する差圧制限手段を具備することとしたものである。
また、請求項2に記載のように、所定の液圧を発生して出力する液圧源と、該液圧源の出力液圧をブレーキ操作部材の操作に応じて調圧して出力する調圧弁と、該調圧弁の出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、前記調圧弁と前記ホイールシリンダとの間に介装すると共に前記リザーバに接続し、前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を前記調圧弁の出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置とを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、前記液圧調整弁装置が、前記ホイールシリンダを前記リザーバ又は前記調圧弁に選択的に連通接続し、前記調圧弁の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁を備え、前記調圧弁の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧が所定の値以上であるときに、前記ホイールシリンダと前記リザーバとの連通を遮断し、前記ホイールシリンダと前記調圧弁とを連通接続する差圧制限手段を具備した構成としてもよい。
あるいは、請求項3に記載のように、所定の液圧を発生して出力する液圧源と、該液圧源の出力液圧をブレーキ操作部材の操作に応じて調圧して出力する調圧弁と、該調圧弁の出力液圧を圧力室に導入し、該圧力室の液圧によってマスタピストンを駆動してブレーキ液圧を出力するマスタシリンダと、該マスタシリンダの出力ブレーキ液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、前記調圧弁と前記圧力室との間に介装すると共に前記リザーバに接続し、前記圧力室に供給する液圧を前記調圧弁の出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置とを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、前記液圧調整弁装置が、前記圧力室を前記リザーバ又は前記調圧弁に選択的に連通接続し、前記調圧弁の出力液圧と前記圧力室に供給する液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁を備え、前記調圧弁の出力液圧と前記圧力室に供給する液圧との差圧が所定の値以上であるときに、前記圧力室と前記リザーバとの連通を遮断し、前記圧力室と前記調圧弁とを連通接続する差圧制限手段を具備した構成としてもよい。
上記の各請求項に記載の液圧ブレーキ装置において、請求項4に記載のように、前記比例電磁弁は、前記差圧を創出する二種類の液圧を両端面で受圧する弁部材と、該弁部材を駆動する電磁駆動手段を備えたものとし、前記差圧制限手段は、前記弁部材と前記電磁駆動手段との間に介装し、両者間を所定の距離に保持し一体的に移動すると共に、前記差圧が所定の値以上であるときには前記差圧の増加に応じて収縮する弾性部材を備えたものとし、前記差圧が所定の値以上であるときには、前記差圧の増加に応じて前記弾性部材と共に前記弁部材が移動し、前記リザーバ側との連通を遮断すると共に、前記弁部材を介して前記液圧の供給を許容するように構成するとよい。尚、前記リザーバは、前記液圧発生装置及び液圧源に接続される大気圧リザーバ、及び液圧制御用として別途付設する減圧リザーバを含み、形式、構造、用途等を限定するものではない。
本発明は上述のように構成されているので以下に記載の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の車両用液圧ブレーキ装置においては、比例電磁弁を備えた液圧調整弁装置によって、ホイールシリンダをリザーバ又は液圧発生装置に選択的に連通接続し、液圧発生装置の出力液圧とホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じた所望の値に調整するように構成されているので、回生制動協調制御において適切な液圧制御を行うことができる。万一液圧調整弁装置等の誤作動が生じたときには、液圧発生装置の出力液圧とホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧が所定の値以上となれば、差圧制限手段を介して液圧発生装置の出力液圧が供給されるように構成されているので、制御対象のホイールシリンダは直ちに増圧され、迅速な制動作動を確保することができる。
また、請求項2に記載のように、液圧源と調圧弁を備えた液圧ブレーキ装置においても、適切に回生制動協調制御を行うことができると共に、万一液圧調整弁装置等の誤作動が生じたときには、差圧制限手段を介して調圧弁の出力液圧が供給されるように構成されているので、制御対象のホイールシリンダは直ちに増圧され、迅速な制動作動を確保することができる。
更に、請求項3に記載のように、液圧源及び調圧弁に加え、マスタシリンダを備えた液圧ブレーキ装置においても、適切に回生制動協調制御を行うことができると共に、万一液圧調整弁装置等の誤作動が生じたときには、差圧制限手段を介して調圧弁の出力液圧が供給されるように構成されているので、制御対象のホイールシリンダは直ちに増圧され、迅速な制動作動を確保することができる。
そして、比例電磁弁及び差圧制限手段は、請求項4に記載のように構成すれば、容易に所望の特性に調整することができ、しかも製造が容易で、安価な装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置を示し、図2に液圧調整弁装置を拡大して示す。先ず、図1を参照して液圧ブレーキ装置の全体構成を説明すると、ブレーキ操作部材たるブレーキペダル2の操作に応じて液圧を発生する液圧発生装置PGと、その出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダW1乃至W4を備え、これらの間に液圧調整弁装置RVが介装されている。この液圧調整弁装置RVは、ホイールシリンダW1乃至W4に供給するブレーキ液圧を液圧発生装置PGの出力液圧以下の所望の液圧に調整すると共に、差圧制限機能を有するものであり、これについては後述する。
本実施形態の液圧発生装置PGは、ブレーキペダル2に対する操作とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧源PSを備えている。この液圧源PSは、電子制御装置ECUによって制御される電動モータMと、この電動モータMによって駆動される液圧ポンプHPを備え、その入力側が(大気圧)リザーバRSに連通接続され、出力側がアキュムレータACに連通接続されている。本実施形態では出力側に圧力センサP1が接続されており、電子制御装置ECUによって圧力センサP1の検出圧力が監視される。この監視結果に基づき、アキュムレータACの液圧が所定の上限値と下限値の間の圧力に維持されるように、電子制御装置ECUにより電動モータMが制御される。
液圧発生装置PGの本体を構成するシリンダ1内には、内径が異なる孔1a,1b,1c,1dから成る段付シリンダ孔が形成されており、この中にマスタピストン11及び補助ピストン12が収容されている。更に補助ピストン12内には調圧弁RG及びストロークシミュレータSSが収容されており、これらについては後述する。尚、シリンダ1は、図1では説明を容易にするため一体として示したが、実際には複数のシリンダ部材が組み合わされて構成される。シリンダ1の孔1aの内面には環状カップ形状のシール部材S1及びS2が配置され、これに有底筒体のマスタピストン11が液密的摺動自在に嵌合されている。
一方、補助ピストン12の外面には複数のランド段が形成されており、これらに夫々シール部材S3乃至S6が配置されている。そして、補助ピストン12はシール部材S3を介して孔1b内に、シール部材S4及びS5を介して孔1bより大径の孔1c内に、シール部材S6を介して更に大径の孔1d内に、夫々液密的摺動自在に嵌合されている。このように補助ピストン12は段付シリンダ孔に収容されており、後述する圧力関係により通常は後方に押圧され、図1に示す初期位置に保持される。そして、液圧源PSが失陥し、その出力液圧が消失すると、補助ピストン12の保持が解除され、前方に摺動し得る状態となるように構成されている。
図1に示すように、シリンダ1の孔1a内の、マスタピストン11及びシール部材S1とシリンダ1の内壁前端との間にマスタ液圧室C1が郭成されると共に、孔1b内のマスタピストン11及びシール部材S2と補助ピストン12及びシール部材S3との間に圧力室C2が郭成されている(尚、図1の左方を前方とする。以下、同様)。而して、シリンダ1の前方部分にマスタシリンダMCが構成されている。更に、シリンダ1には、補助ピストン12の外周面と孔1b,1c,1dの内周面との間の、シール部材S3とシール部材S4との間に環状室C3が、シール部材S4とシール部材S5との間に環状室C4が、シール部材S5とシール部材S6との間に環状室C5が夫々郭成されている。
補助ピストン12内には、本実施形態の調圧弁RGを構成するスプール弁機構が収容されており、その構成部材であるスプール6の前方に、環状室C3に連通する調圧室C6が形成されると共に、スプール6の後方に、環状室C5に連通する低圧室C7が形成されている。更に、シール部材S7を介して入力ピストン3が補助ピストン12内に液密的摺動自在に嵌合され、その前方に上記の低圧室C7が郭成されている。この低圧室C7内には、入力ピストン3に加えられるブレーキ操作力を伝達すると共にブレーキ操作力に応じたストロークを入力ピストン3に付与する圧縮スプリング4が収容されると共に、分配装置5が収容されており、これらによってストロークシミュレータSSが構成されている。尚、圧縮スプリング4に代えて、ゴム、空気ばね等の弾性部材を用いることとしてもよい。
本実施形態の分配装置5は、ブレーキペダル2に対するブレーキ操作力と調圧弁RGの出力液圧との相関を調整するもので、前端が補助ピストン12の低圧室C7内の前端壁に当接し、後端に樹脂製の環状部材が設けられた筒状部材5dと、これを摺動自在に収容する有底筒体のケース5aと、これらの間に介装されるゴムディスク5b、前端に鋼球が設けられた伝達部材5cによって構成されている。この分配装置5によれば、ブレーキペダル2が操作されると、入力ピストン3、圧縮スプリング4、ケース5a、ゴムディスク5b、伝達部材5cを介してスプール6にブレーキ操作力が伝達され、後述するように調圧弁RGが作動し、調圧室C6内に形成された出力液圧が環状室C3から出力される。そして、ブレーキ操作力が所定の値を越えると、弾性変形したゴムディスク5bが筒状部材5dの樹脂製環状部材に当接し、ブレーキ操作力の一部がゴムディスク5bを介して補助ピストン12に分配されて伝達される。
而して、ブレーキ操作開始時の立ち上がりを急峻とするジャンピング特性を設定することができる。また、筒状部材5dの内径と伝達部材5cの外径を変更することにより、伝達されるブレーキ操作力の分配比率を変更することができる。更に、伝達部材5cの長さを変更することにより分配開始時期を変更することもできる。従って、異なる寸法の筒状部材5d及び伝達部材5cを適宜組み合わせることにより、ブレーキ操作力に対する調圧弁RGの出力特性を任意に設定することができる。尚、上記の分配装置5を省略し、スプール6に対してブレーキ操作力を直接伝達することとしてもよい。
また、本実施形態の調圧弁RGについては、リターンスプリングとして機能する圧縮スプリング7が調圧室C6内に収容されており、その付勢力によってスプール6が後方に押圧されている。尚、圧縮スプリング7の取付荷重は圧縮スプリング4の取付荷重より大に設定され、ブレーキペダル2が操作されていないときには、図1に示す状態が維持されるように構成されている。上記の低圧室C7は環状室C5を介して液圧源PSの入力側と共にリザーバRSに接続されており、リザーバRS内の略大気圧のブレーキ液が環状室C5及び低圧室C7に充填されている。一方、環状室C4は液圧源PSのアキュムレータACに接続されており、液圧源PSの出力液圧が供給されるので高圧室となる。
而して、図1に示すようにスプール6が後端の初期位置にあるときには、調圧室C6はスプール6を介して低圧室C7に連通し、リザーバRS内と同様略大気圧となっている。入力ピストン3が前方に移動し、これに伴いスプール6が前進して調圧室C6が低圧室C7と遮断された状態となると、調圧室C6内は出力保持状態となる。更にスプール6が前進すると、調圧室C6は、スプール6、補助ピストン12及び環状室C4を介して液圧源PSと連通するので、液圧源PSの出力液圧が調圧室C6内に供給されて昇圧し、出力増加状態となる。このように、補助ピストン12に対するスプール6の相対移動の繰り返しによって、調圧室C6内の液圧が所定の圧力に調整され、環状室C3を介して液圧調整弁装置RV(後述する)に出力されるように構成されている。
一方、マスタ液圧室C1内には、リターンスプリングとして機能する圧縮スプリング8が収容されており、この付勢力によってマスタピストン11の後端面が補助ピストン12の前端面に押接されている。即ち、図1に示すようにマスタピストン11が後端の初期位置にあるときには、マスタピストン11のスカート部に形成された連通孔11aとシリンダ1に形成された連通孔1rがリザーバRSと連通し、リザーバRS内と同様略大気圧となっている。マスタピストン11が前進すると、そのスカート部によって連通孔1rが遮蔽され、リザーバRSとの連通が遮断される。而して、上記のように調圧室C6の出力液圧が圧力室C2に供給されるとマスタピストン11が前進し、マスタ液圧室C1からホイールシリンダW1及びW2にブレーキ液圧が供給されるように構成されている。
図1に示すように、本実施形態では、例えば車両前方の車輪のホイールシリンダW1及びW2はマスタ液圧室C1に接続されており、マスタ液圧室C1の出力ブレーキ液圧がホイールシリンダW1及びW2に供給されるように構成されている。これに対し、例えば車両後方の車輪のホイールシリンダW3及びW4は(液圧調整弁装置RVを介して)圧力室C2に接続されると共に、液圧調整弁装置RVを介して液圧発生装置PG(及びリザーバRS)に接続されており、圧力室C2の液圧がホイールシリンダW3及びW4に供給されると共に、液圧調整弁装置RVによって調整されるように構成されている。
本実施形態においては、マスタ液圧室C1の出力側の液圧路には圧力センサP2が介装されると共に、環状室C3(調圧室C6)の出力側の液圧路には圧力センサP3が介装されており、これらの検出信号が電子制御装置ECUに供給される。これにより、液圧発生装置PGの出力液圧が監視され、後述する回生制動協調制御に供される。更に、ホイールシリンダW1乃至W4に接続される液圧路に、例えば8個の給排制御用の電磁開閉弁から成る液圧制御弁(図示せず)を介装すれば、アンチロックブレーキ制御に供することができる。このような制御には車輪速度センサ等のセンサ(図1に代表してSNで示す)が必要であり、これらの検出信号も電子制御装置ECUに入力される。
尚、図1では配管の関係上、圧力室C2が液圧調整弁装置RVを介してホイールシリンダW3及びW4に接続されているが、図1から明らかなように、圧力室C2とホイールシリンダW3及びW4との間は常時連通しており、両者は実質的には直接接続されている。従って、圧力室C2とホイールシリンダW3及びW4とを直接接続する液圧路を別途設けることとしてもよい。また、液圧調整弁装置RVは環状室C5及び低圧室C7を介してリザーバRSに接続されているが、リザーバRSに直接接続することとしてもよい。あるいは、減圧リザーバ(図示せず)を別途設け、これに液圧調整弁装置RVを接続することとしてもよい。
而して、図1に示す液圧系から、以下の態様を抽出することができ、各態様の液圧系毎に本願の請求項1乃至3に係る発明を構成することができる。即ち、液圧発生装置PGとしては、一態様として図3に示すように、一般的なマスタシリンダ(タンデムマスタシリンダTMC)のみの態様のほか、他の態様として図4に示すように、液圧源PS及び調圧弁RGを備えた態様、更に他の態様として図1に示すように、マスタシリンダMC、液圧源PS及び調圧弁RGの全てを備えた態様があり、更には、図5に示すように、図1の構成に加えて更に一個のマスタピストンを設け、タンデムマスタシリンダを構成する態様がある。これらの何れの態様においても、以下に説明するように、液圧調整弁装置RVが有効に機能する。尚、上記図3乃至図5の実施形態において、図1で説明した部材と同一の部材については同一の記号を付している。また、図3及び図5においてタンデムマスタシリンダを構成するために変更を加えた部材であるマスタピストン11A,11B、圧縮スプリング8A,8B、マスタ液圧室C1A,C1B、及びシール部材S2Bについては、図1と実質的に同一の機能を有する部材の符号に対し、夫々A又はBを付加したものである。
例えば、図3に示すように、ブレーキ操作部材の操作に応じて液圧を発生する液圧発生装置として、マスタシリンダMC(タンデムマスタシリンダTMC)のみを用い、その出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダW1乃至W4とタンデムマスタシリンダTMCとの間に介装し、ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧をタンデムマスタシリンダTMCの出力液圧以下の所望の液圧に調整する一組の液圧調整弁装置RVとを備えた態様においては、各液圧調整弁装置RVは、ホイールシリンダW1及びW2(W3及びW4)をリザーバRS又はタンデムマスタシリンダTMCに選択的に連通接続し、タンデムマスタシリンダTMCの出力液圧とホイールシリンダW1及びW2(W3及びW4)に供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁で構成され、その差圧が所定の値以上であるときに、差圧制限手段(後述する圧縮スプリング41)によって、ホイールシリンダW1及びW2(W3及びW4)とリザーバRSとの連通を遮断し、ホイールシリンダW1及びW2(W3及びW4)とタンデムマスタシリンダTMCとを連通接続するように構成される。
また、図4に示すように、所定の液圧を発生して出力する液圧源として、液圧源PSを用い、その出力液圧をブレーキ操作部材の操作に応じて調圧して出力する調圧弁として、調圧弁RGを用い、その出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダW1乃至W4と調圧弁RGとの間に介装し、ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を調圧弁RGの出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置RVとを備えた態様においては、液圧調整弁装置RVは、ホイールシリンダW1乃至W4をリザーバRS又は調圧弁RGに選択的に連通接続し、調圧弁RGの出力液圧とホイールシリンダW1乃至W4に供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁で構成され、その差圧が所定の値以上であるときに、差圧制限手段(後述する圧縮スプリング41)によって、ホイールシリンダW1乃至W4とリザーバRSとの連通を遮断し、ホイールシリンダW1乃至W4と調圧弁RGとを連通接続するように構成される。
更に、図5に示すように、所定の液圧を発生して出力する液圧源として、液圧源PSを用い、その出力液圧をブレーキ操作部材の操作に応じて調圧して出力する調圧弁として、調圧弁RGを用い、その出力液圧を圧力室C2に導入し、圧力室C2の液圧によってマスタピストン11A及び11Bを駆動してブレーキ液圧を出力するタンデムマスタシリンダTMCを備えると共に、調圧弁RGと圧力室C2との間に介装し、圧力室C2に供給する液圧を調圧弁RGの出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置RVとを備えた態様においては、液圧調整弁装置RVは、圧力室C2をリザーバRS又は調圧弁RGに選択的に連通接続し、調圧弁RGの出力液圧と圧力室C2に供給する液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁で構成され、その差圧が所定の値以上であるときに、差圧制限手段(後述する圧縮スプリング41)によって、圧力室C2とリザーバRSとの連通を遮断し、圧力室C2と調圧弁RGとを連通接続するように構成される。
本実施形態の液圧調整弁装置RVは図2に拡大して示すように、3ポート比例電磁弁(3ポート・リニアソレノイドバルブ)で構成されており、本実施形態では、シリンダ20に形成された第1のポート21は図1に示すホイールシリンダW3及びW4に接続され、第2のポート22は図1に示す液圧発生装置PGの環状室C3を介して調圧室C6に接続され、第3のポート23は図1に示す液圧発生装置PGの環状室C5を介して低圧室C7(ひいてはリザーバRS)に接続されている。尚、図2に示すポート25は、図1に示すように圧力室C2に接続されているが、例えば圧力室C2は液圧調整弁装置RVを経由することなく、その下流側でホイールシリンダW3及びW4に接続することとしてもよい。
シリンダ20内には弁部材たるスプール30が収容され、このスプール30がソレノイドコイル50によって比例制御され、上記の3ポート相互の連通が切り換えられるように構成されている。具体的には、図2に示すように、シリンダ20内にスプール30が収容され、その両側に液圧室CA及びCBが郭成されている。スプール30の外周面には環状溝31が形成されると共に、前方で開口する軸方向の穴32が形成され、径方向の連通孔33を介して環状溝31に連通している。スプール30の前端面は液圧室CAに臨み、後端面は液圧室CBに臨み、図2の位置が初期位置となるように調整されている。液圧室CBは連通孔24及びポート22を介して常時環状室C3(ひいては調圧室C6)に連通している。一方、液圧室CAはポート21及び25を介して夫々ホイールシリンダW3,W4及び圧力室C2に常時連通している。
そして、図2に示す初期位置では、スプール30の環状溝31がポート22と対向しており、液圧室CAは穴32、連通孔33、環状溝31及びポート22を介して(環状室C3及び)調圧室C6に連通しているので、調圧室C6の出力液圧が圧力室C2並びにホイールシリンダW3及びW4に供給される。このとき、第3のポート23はスプール30の外周面によって遮蔽されている。
液圧室CA内には伝達部材43及びリテーナ44が収容され、これらの間に圧縮スプリング41が張架されており、液圧室CA内の液圧と液圧室CB内の液圧との間に圧力差がない場合には、図2に示すように伝達部材43とリテーナ44との間の距離が最大となるように設定されている。即ち、液圧室CB内に収容された圧縮スプリング42の付勢力は圧縮スプリング41の付勢力より小に設定されており、伝達部材43が図2の右方に押圧されると圧縮スプリング42の付勢力に抗してスプール30が右方に移動する。これに対し、液圧室CA及びCB間に圧力差が生じ、液圧室CB内の液圧が液圧室CA内の液圧より所定の値以上大となると、圧縮スプリング41の付勢力に抗してスプール30は左方に移動するように構成されている。尚、圧縮スプリング41は、本発明にいう弾性部材を構成するものであり、この圧縮スプリング41に代えてゴム部材等を用いることとしてもよい。
一方、シリンダ20の一端にはソレノイドコイル50が固着されており、その中空部に嵌着された有底筒体のケース51内に可動コア52及び固定コア53が収容されている。固定コア53は円筒体で、その一端面が液圧室CAに臨むように配置され、ケース51及びシリンダ20に固定されており、その中央部にプランジャ54が摺動可能に収容されている。可動コア52はスプール30及び固定コア53(プランジャ54)の軸と同一の軸上を移動可能に配置され、電磁力に応じて固定コア53に対し近接又は離隔するように構成されている。即ち、これらによって電磁駆動手段が構成されており、ソレノイドコイル50が励磁されると可動コア52は固定コア53方向に駆動され、これに伴いプランジャ54が右方に移動し、これに押接されたスプール30が右方に移動する。そして、ソレノイドコイル50が非励磁とされると、圧縮スプリング42の付勢力によって可動コア52は左方に移動し、固定コア53から離隔して図2の状態に戻る。
前述のように、スプール30が図2に示す位置にあるときには、液圧室CAは調圧室C6に連通しており、圧力室C2並びにホイールシリンダW3及びW4は出力増加状態にある。スプール30が図2の右方に移動し、環状溝31がポート22及び23の何れとも連通しない位置となると、液圧室CAは調圧室C6との連通が遮断されるので、液圧室CA内の液圧が保持され、出力保持状態となる。スプール30が更に図2の右方に移動し、環状溝31がポート23と対向すると(このときポート22は遮蔽される)、液圧室CAは穴32、連通孔33、環状溝31及びポート23を介して(環状室C5及び)低圧室C7に連通し、液圧室CA内がリザーバRSに連通するので、圧力室C2並びにホイールシリンダW3及びW4は出力低下状態となる。
而して、ソレノイドコイル50に対する励磁電流に比例した押圧力が、可動コア52、プランジャ54、伝達部材43及び圧縮スプリング41を介してスプール30に伝達されると、この押圧力と、スプール30に付与される液圧室CA内の液圧及び液圧室CB内の液圧とがバランスした位置でスプール30が保持される。この場合には、圧縮スプリング41の軸方向長さは変化せず、剛体と同様に機能する。例えば液圧室CA内が過剰に減圧された場合には、液圧室CA内の液圧と液圧室CB内の液圧との差圧による力が、圧縮スプリング41の付勢力(厳密には、この付勢力から圧縮スプリング42の付勢力を差し引いた力であるが微少であるので省略可)以上となると、圧縮スプリング41が圧縮され、スプール30が左方に移動するので、調圧弁RGの出力液圧が調圧室C6から液圧室CAに供給され、ホイールシリンダW3及びW4が増圧される。
図1及び図2に示す実施形態の液圧ブレーキ装置において、先ず液圧発生装置PGの作動を説明すると、ブレーキペダル2が非操作状態にあるときには、入力ピストン3及び調圧弁RGのスプール6は図1に示す状態にある。即ち、圧縮スプリング7の付勢力によってスプール6が補助ピストン12に押接されており、この状態では、調圧室C6と環状室C4との連通は遮断され、調圧室C6は低圧室C7に連通している(出力減少状態)。而して、調圧室C6は低圧室C7を介してリザーバRSに連通し略大気圧とされており、調圧室C6の出力液圧は(液圧調整弁装置RVを介して)圧力室C2には供給されないので、マスタピストン11は図1に示す初期位置に維持される。
ブレーキペダル2に踏力が付与されると、入力ピストン3、圧縮スプリング4、分配装置5及びスプール6を介してブレーキ操作力が伝達され、先ず圧縮スプリング7が圧縮されつつスプール6が駆動されて前進する。このとき、圧縮スプリング4が圧縮され、ストロークシミュレータとして機能する。更に、圧縮スプリング7の付勢力に抗してブレーキペダル2に踏力が付与され、スプール6が前進駆動されて調圧室C6が環状室C4及び低圧室C7の何れとも連通しない位置となると、出力保持状態となる。更にブレーキペダル2に踏力が付与されてスプール6が前進すると、調圧室C6と低圧室C7との連通が遮断された状態で、調圧室C6が環状室C4と連通し、液圧源PSの出力液圧が環状室C4を介して調圧室C6に供給され、出力増加状態となる。
而して、図1に示す出力減少状態から、ブレーキペダル2が操作されると、調圧弁RGによって、調圧室C6内の液圧が、入力ピストン3から圧縮スプリング4及び分配装置5を介してスプール6に伝達される力に応じた液圧に調整されて、(液圧調整弁装置RVを介して)圧力室C2に供給され、(液圧調整弁装置RVを介して)ホイールシリンダW3及びW4に供給されると共に、この液圧によってマスタピストン11が駆動される。これにより、マスタ液圧室C1からもブレーキ操作力に応じた液圧がホイールシリンダW1及びW2に供給されると共に、ストロークシミュレータSSの圧縮スプリング4が圧縮され、入力ピストン3ひいてはブレーキペダル2に対しブレーキ操作力に応じたストロークが付与される。
一方、液圧調整弁装置RVにおいては、電子制御装置ECUによってソレノイドコイル50に対する励磁電流が制御され、これに応じてスプール30が駆動制御され、図1に示す出力増加状態に加え保持状態及び出力減少状態が適宜選択されるので、ホイールシリンダW3及びW4の圧力が所望の圧力に制御される。従って、上記の液圧調整弁装置RVを備えた液圧ブレーキ装置は種々の用途に供される。
例えば回生制動協調制御を行う液圧ブレーキ装置に供される場合について説明する。電動車両において回生制動が行われるときには、回生制動が優先されるので、液圧制動による制動力を、回生制動力に相当する分だけ減少させる必要がある。この場合には、電子制御装置ECUにおいて、圧力センサP2によって検出されるマスタ液圧室C1の出力液圧と、圧力センサP3によって検出される環状室C3(調圧室C6)の出力液圧との差が、演算結果の回生制動力に対応する液圧になるように、液圧調整弁装置RVが制御される。これにより、ホイールシリンダW3及びW4には、回生制動力に相当する分だけ減圧されたブレーキ液圧が供給される。また、圧力室C2内の液圧も同様に低下するので、マスタ液圧室C1の出力ブレーキ液圧も低下し、ホイールシリンダW1及びW2にも、回生制動力に相当する分だけ減圧されたブレーキ液圧が供給される。尚、補助ピストン12は前述のように段付形状に形成されているので、圧力室C2内の液圧が低下しても、環状室C3内の液圧によって図1の位置に保持されている。
上記のように、回生制動力に相当するホイールシリンダ液圧を減圧するために液圧調整弁装置RVが用いられる。この場合において、例えば液圧調整弁装置RV等の故障や誤作動によって、液圧室CA内の液圧(即ちホイールシリンダW3及びW4内のブレーキ液圧)が過剰に減圧された場合にも、液圧室CA内の液圧と液圧室CB内の液圧との間の差圧が所定の値以上となると、圧縮スプリング41が圧縮され、スプール30が左方に移動し、出力減少状態から保持状態を経て出力増加状態となる。これにより、調圧弁RGの出力液圧が調圧室C6から液圧室CAに供給されるので、ホイールシリンダW3及びW4が直ちに増圧され、迅速な制動作動を確保することができる。このように、液圧調整弁装置RVが回生制動協調制御に供される場合には、上記所定の値として、最大回生制動力に相当する液圧近傍の値に設定するとよい。
尚、液圧発生装置PGの作動中、万一液圧源PSが失陥した場合には、液圧源PSの出力液圧が環状室C4に供給されない。従って、ブレーキペダル2の操作に応じて入力ピストン3が前進駆動されると、スプール6が圧縮スプリング7の付勢力に抗して前進すると共に、入力ピストン3が圧縮スプリング4の付勢力に抗して前進し、ブレーキペダル2の操作力が分配装置5を介して補助ピストン12に伝達され、更にこれに当接するマスタピストン11に伝達され、マスタ液圧室C1からホイールシリンダW1及びW2にブレーキ液圧が出力される。
本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置の断面図である。 本発明の一実施形態に供する液圧調整弁装置を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置の断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置の断面図である。 本発明の別の実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置の断面図である。
符号の説明
PG 液圧発生装置
PS 液圧源
RV 液圧調整弁装置
MC マスタシリンダ
RS リザーバ
1 シリンダ
2 ブレーキペダル
3 入力ピストン
5 分配装置
6 スプール
11,11A,11B マスタピストン
12 補助ピストン
C1,C1A,C1B マスタ液圧室
C2 圧力室
C3,C4,C5 環状室
C6 調圧室
C7 低圧室
20 シリンダ
30 スプール
50 ソレノイドコイル
52 可動コア
53 固定コア
54 プランジャ
CA,CB 液圧室

Claims (4)

  1. ブレーキ操作部材の操作に応じて液圧を発生する液圧発生装置と、該液圧発生装置の出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、前記液圧発生装置と前記ホイールシリンダとの間に介装すると共に前記リザーバに接続し、前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を前記液圧発生装置の出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置とを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、前記液圧調整弁装置が、前記ホイールシリンダを前記リザーバ又は前記液圧発生装置に選択的に連通接続し、前記液圧発生装置の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁を備え、前記液圧発生装置の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧が所定の値以上であるときに、前記ホイールシリンダと前記リザーバとの連通を遮断し、前記ホイールシリンダと前記液圧発生装置とを連通接続する差圧制限手段を具備したことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  2. 所定の液圧を発生して出力する液圧源と、該液圧源の出力液圧をブレーキ操作部材の操作に応じて調圧して出力する調圧弁と、該調圧弁の出力液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、前記調圧弁と前記ホイールシリンダとの間に介装すると共に前記リザーバに接続し、前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を前記調圧弁の出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置とを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、前記液圧調整弁装置が、前記ホイールシリンダを前記リザーバ又は前記調圧弁に選択的に連通接続し、前記調圧弁の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁を備え、前記調圧弁の出力液圧と前記ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧との差圧が所定の値以上であるときに、前記ホイールシリンダと前記リザーバとの連通を遮断し、前記ホイールシリンダと前記調圧弁とを連通接続する差圧制限手段を具備したことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  3. 所定の液圧を発生して出力する液圧源と、該液圧源の出力液圧をブレーキ操作部材の操作に応じて調圧して出力する調圧弁と、該調圧弁の出力液圧を圧力室に導入し、該圧力室の液圧によってマスタピストンを駆動してブレーキ液圧を出力するマスタシリンダと、該マスタシリンダの出力ブレーキ液圧によって車両の各車輪に対し制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、前記調圧弁と前記圧力室との間に介装すると共に前記リザーバに接続し、前記圧力室に供給する液圧を前記調圧弁の出力液圧以下の所望の液圧に調整する液圧調整弁装置とを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、前記液圧調整弁装置が、前記圧力室を前記リザーバ又は前記調圧弁に選択的に連通接続し、前記調圧弁の出力液圧と前記圧力室に供給する液圧との差圧を電磁力に応じて所望の値に調整する比例電磁弁を備え、前記調圧弁の出力液圧と前記圧力室に供給する液圧との差圧が所定の値以上であるときに、前記圧力室と前記リザーバとの連通を遮断し、前記圧力室と前記調圧弁とを連通接続する差圧制限手段を具備したことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  4. 前記比例電磁弁が、前記差圧を創出する二種類の液圧を両端面で受圧する弁部材と、該弁部材を駆動する電磁駆動手段を備え、前記差圧制限手段は、前記弁部材と前記電磁駆動手段との間に介装し、両者間を所定の距離に保持し一体的に移動すると共に、前記差圧が所定の値以上であるときには前記差圧の増加に応じて収縮する弾性部材を備え、前記差圧が所定の値以上であるときには、前記差圧の増加に応じて前記弾性部材と共に前記弁部材が移動し、前記リザーバ側との連通を遮断すると共に、前記弁部材を介して前記液圧の供給を許容するように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用液圧ブレーキ装置。
JP2003368454A 2002-10-29 2003-10-29 車両用液圧ブレーキ装置 Pending JP2004168290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368454A JP2004168290A (ja) 2002-10-29 2003-10-29 車両用液圧ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002314617 2002-10-29
JP2003368454A JP2004168290A (ja) 2002-10-29 2003-10-29 車両用液圧ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004168290A true JP2004168290A (ja) 2004-06-17

Family

ID=32715766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368454A Pending JP2004168290A (ja) 2002-10-29 2003-10-29 車両用液圧ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004168290A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10583817B2 (en) Hydraulic brake system with controlled boost
US9751511B2 (en) Electric brake system
US8544962B2 (en) Hydraulic brake system with controlled boost
JP2004155236A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP4810489B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2011218839A (ja) 車両用ブレーキ装置および車両用ブレーキ装置の制御方法
JP2004182035A (ja) 車両用ブレーキ装置
US7942483B2 (en) Brake system
JP4474323B2 (ja) ブレーキ装置
KR101916008B1 (ko) 차량용 브레이크 시스템 및 차량용 브레이크 시스템의 작동 방법
US20020017820A1 (en) Hydraulic brake apparatus for a vehicle
JP4702584B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧発生装置、及び該液圧発生装置を備えた液圧ブレーキ装置
JP2004276859A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP3906816B2 (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
US20040084959A1 (en) Hydraulic brake apparatus for a vehicle
JP2004168290A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP2008254467A (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2007118756A (ja) 車両用ブレーキ制御装置
JP2627446B2 (ja) 制動油圧制御装置
JP2008265431A (ja) マスタシリンダおよび液圧制御システム
JP2002067925A (ja) 車両の液圧ブレーキ装置
JP2004230980A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP2005225441A (ja) 自動二輪車用連動ブレーキ装置
JPH10278768A (ja) ブレーキ液圧制御装置
JPH0747936A (ja) ブレーキ液圧制御装置