JP2004167868A - 画像形成方法 - Google Patents

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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Abstract

【課題】表現可能な階調数を多く有する階調性に秀でた高画質な画像出力を達成するために、最適な色材濃度と吐出量とを規定すること。
【解決手段】プリンタ110は、記録ヘッド111を記録媒体114に対して相対的に縦横に移動し、画像形成条件設定装置117によって規定されるインク濃度と吐出量を満たす条件にて画像形成が行なわれる。テスト画像メモリ108は、インク濃度と吐出量を規定する際に形成する画像パターンを格納する。インク色及び吐出量選択部116は、画像処理装置101により形成された画像データの出力値に対応して、記録ヘッド111に搭載されるインク色と吐出可能なインク吐出量の中からインク色と吐出量を選択する。画像形成条件設定装置117は、プリンタ110により形成されたテスト画像の測定データをもとに、記録ヘッド111に搭載されるインク濃度と吐出量を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成方法に関し、より詳細には、インク濃度及び吐出量の異なるドットを形成可能な記録素子を備え、この記録素子から吐出されるインクにより多階調の画像を形成可能な画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ、ファクシミリ等における情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等、シート状の記録媒体に記録を行う記録装置には様々な方式のものがあるが、その中で、記録媒体に記録剤を付着することで記録媒体上にテキストや画像を形成する方式が実用化されており、このような方式の代表例として、インクジェット記録装置がある。近年、インクジェット記録装置の性能が向上し、テキストばかりでなく画像も記録されるようになってきた。
【0003】
インクジェット記録装置では、記録速度の向上や高画質化等のために、同一色同一濃度のインクを吐出可能な複数のインク吐出口(ノズル)を集積配列したノズル群を用い、さらに、このようなノズル群が、同一色で濃度の異なるインクや、異なる色のインクについてそれぞれ設けられているのが通例である。例えば、濃淡インクを用いた画像形成装置及び画像形成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、同一色について濃度の高いインクと低いインクを用意し、両インクの吐出を制御することにより、階調表現に優れた画像形成を実現しようとするものである。
【0004】
また、多階調を表現するための他の手段として、同一色で同一濃度のインクの吐出量を何段階かに変えて吐出可能としたものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
これら同一色で濃度や吐出量の異なるインクを有するノズル群を設けた記録ヘッドを、記録媒体に対して相対的に移動させつつノズルからインクを吐出させ、画像形成を実施していた。
【0006】
このような画像形成装置及び画像形成方法としては、濃淡2種類のインク濃度と大小2段階の吐出量を有するインクを用いて多階調の画像形成を行う手法(例えば、特許文献3参照)や、3段階の吐出量を有する画像形成装置が提案されていた(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−209232号公報
【0008】
【特許文献2】
特開昭59−201864号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平11−151821号公報
【0010】
【特許文献4】
特開平11−348322号公報
【0011】
【非特許文献1】
”An adaptive algorithm for spatial gray scale”, SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3, 1975, pp.36−37
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した異なるインク濃度、又は吐出量を複数種類有する従来の画像形成装置においては、そのインク濃度と吐出量の設定に際し、十分な配慮がなされていなかった。例えば、上述した特開平11−151821号公報では、淡インクによる吐出量が多いドットと濃インクによる吐出量の少ないドットの単位面積当たりの濃度を一致させており、両者の組合せによる多階調の表現はできず、表現可能な階調数が削減されている構成となっている。また、上述した特開平11−348322号公報に関しても、各ドットの吐出量の設定方法については何ら言及されていない。
【0013】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、色材濃度の異なる複数のインクと吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成方法において、表現可能な階調数を多く有する階調性に秀でた高画質な画像出力を達成するために、最適な色材濃度と吐出量とを規定する画像形成方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成方法において、前記記録ヘッドは、少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成することが可能で、かつ少なくとも一つの同系色について2種類以上の異なる色材濃度の記録剤を備えており、該記録剤の記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とは予め画像形成条件設定にて規定されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を説明するための構成ブロック図で、この画像形成装置は、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッド111を記録媒体114に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成装置であって、入力画像データに基づいて出力画像データを形成するとともに、インク濃度と吐出量を規定する際に形成する画像パターンを格納するテスト画像メモリ108を備えた画像処理装置101と、この画像処理装置101の出力画像データに基づいて記録ヘッド111により記録媒体114上に画像を形成するプリンタ110と、このプリンタ110に対してインク濃度と吐出量を規定する画像形成条件設定装置117とを備えている。
【0016】
画像処理装置101とプリンタ110とは、プリンタインタフェース又はネットワークインタフェースによって接続されている。更に、プリンタ110は画像形成条件設定装置117によって規定されるインク濃度と吐出量を満たす条件にて画像形成が行なわれる。
【0017】
符号102は画像データの入力端子であり、103は入力画像データを格納する画像バッファである。104は入力されたカラー画像をプリンタのインク色へ色分解する処理部であり、色分解処理に際しては色分解用ルックアップテーブル(LUT)105が参照される。更に、106は画像バッファ103に格納される多階調の画像データを二値に変換するハーフトーン処理部、107はハーフトーン処理後の二値画像データを格納するハーフトーン画像格納メモリ、108はインク濃度と吐出量を規定する際に形成する画像パターンを格納するテスト画像メモリ、109は一連の処理後に形成された画像データの出力端子である。
【0018】
プリンタ110は、記録ヘッド111を記録媒体114に対して相対的に縦横に移動することにより、記録媒体上に画像を形成する。記録ヘッドは、ワイヤードット方式や感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式等の方式のものを用いることができ、いずれも一つ以上のノズルから構成される。112は記録ヘッドを移動するための移動部であり、ヘッド制御部115によって制御されている。113は記録媒体を搬送する搬送部である。また更に、インク色及び吐出量選択部116は、画像処理装置101により形成された画像データの出力値に対応して、記録ヘッドに搭載されるインク色と該記録ヘッドが吐出可能なインク吐出量の中から、インク色と吐出量を選択する。
【0019】
画像形成条件設定装置117は、測色部118と解析処理部119から構成され、プリンタ110により形成されたテスト画像の測定データをもとに、記録ヘッド111に搭載されるインク濃度と吐出量を決定する。
【0020】
図2は、本発明の第1実施形態の一例となる画像形成装置システムを示す図で、図中符号201は画像信号入力装置としての分光光度計、202はコンピュータシステムとしてのパーソナルコンピュータであり、分光光度計201から読み取られた画像信号を入力し、編集・保管することが可能である。更に、ここで得られた画像信号情報をディスプレイ203に表示させたり、プリンタ110から出力させることが可能である。
【0021】
図3は、記録ヘッドの構成例を示す図である。
第1実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクに加え、相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)、淡マゼンタ(Lm)を含め6色のインクを、この記録ヘッドに搭載している。更に、301はインク吐出量の少ないインク滴(以下、小ドットという)を、302は小ドットよりも相対的にインク吐出量の多いインク滴(以下、大ドットという)を吐出するノズルであり、全6色のインクについて吐出量の異なる2種類のドットを形成可能な記録ヘッドである。
【0022】
図3においては、説明を簡単にするため用紙搬送方向にノズルが一列に配置された構成を有する記録ヘッドを示しているが、ノズルの数や配置は任意である。例えば、各吐出量に対しノズルが複数列あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されているような構成であっても良い。また、インク色の配置順序はヘッド移動方向に一列となっているが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であっても良い。更に、小ドットのノズル301と大ドットのノズル302は用紙搬送方向に一定間隔で配置されており、その一列部にあたるノズル数は512ノズルとし、ノズルの配置間隔は、共に1200dpi、すなわち21.2μmであるものとする。
【0023】
ここで、濃淡インクと大小ドットを使用することの効果について簡単に説明する。濃淡インクを用いる理由としては、ドットのオン・オフによって擬似的に階調表現を行うプリンタにおいて、濃度の異なる複数のインクを併用して画像形成することにより、表現可能な階調数を増加させることであり、如いては豊かな階調再現性を実現させるためである。更に、大小ドットを用いることで、粒状感が問題視されるハイライト領域には小ドットによって画像形成が可能となり、粒状感を大きく低減する効果がある。一方、シャドウ領域には大ドットを用いた画像形成が可能であるため、十分な濃度の確保も保証される利点を有する。ハイライト、シャドウの両領域の高画質化を同時に達成するためには、大小ドットの併用は効果的である。
【0024】
図4は、図1に示した画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、多階調のカラー入力画像データが入力端子102より入力され、画像バッファ103に格納される(ステップS401)。なお、入力画像データはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分よりカラー画像データを構築している。
【0025】
次に、色分解処理部104にて、画像バッファ103に格納された多階調のカラー入力画像データに対し、RGBからCMYK及びLcLmのインク色プレーンへの色分解処理、並びに吐出量の異なる大小ドットへのプレーン分解処理を行う(ステップS402)。なお、色分解処理は予め用意された色分解用ルックアップテーブル(LUT)105を参照して行われる。第1実施形態では、6種類の各インク色に対し、それぞれ大小2種類のドットを保有するため、RGBのカラー入力画像データは1、CMYKLcLmの各プレーンに大小ドットを持たせた計12プレーンの画像データへ変換される。なお、色分解処理の詳細については後述する。
【0026】
次に、色分解処理の行われた12種類の色プレーンより処理対象の色プレーンを選択する(ステップS403)。シアンを最初に処理する色プレーンとし、C→M→Y→M→Lc→Lmの順序に従い順次以降の処理を行う。更に、選択された色プレーンから処理対象の吐出量プレーンを大小2種類のドットプレーンより選択する(ステップS404)。大ドットを最初に処理する吐出量プレーンとし、大ドット→小ドットの順序に従い順次以降の処理を行う。
【0027】
次に、選択されたプレーンの画像データに対して、少ない階調数に変換するハーフトーン処理を、ハーフトーン処理部106にて実施する(ステップS405)。第1実施形態では、入力画像の各画素データの階調値を8ビットとし、ハーフトーン処理後の階調値は2レベルの二値に変換する。ここで、多値の入力画像データを二値画像(または二値以上で入力階調数より少ない階調数を有する画像)に変換する手段としてR.Floydらによる誤差拡散法(例えば、非特許文献1参照)がある。第1実施形態においても、この誤差拡散法をハーフトーン処理として行う。なお、誤差拡散法の詳細については後述する。
【0028】
次に、ハーフトーン処理後の二値画像データを、図5に示したように、ハーフトーン画像格納メモリ107に格納する(ステップS406)。入力画像の横画素数Wと縦画素数Hと同数の二次元的な記憶領域O(x、y)があり、各画素位置に対応する二値画像データが格納される。
【0029】
以上で、1プレーンの画像データに対するハーフトーン処理が完了する。大小ドット全てに対して上述したハーフトーン処理が完了したか否かを確認し(ステップS407)、完了した場合にはステップS408へ移行する。完了してない場合、すなわち小ドットプレーンに対するハーフトーン処理が未実施の場合には、ステップS404からステップS406までの処理を小ドットプレーンに対して実施する。
【0030】
更に、全てのインク色に対してハーフトーン処理が完了したか否かを確認し(ステップS408)、完了した場合にはステップS409へ移行する。完了してない場合には、ステップS403からステップS407までの処理を繰り返し行う。
【0031】
ハーフトーン処理後の画像データは出力ドットパターンとして画像データ出力端子109より出力され(ステップS409)、画像データを受けたプリンタ110では、該画像データに適合するインク色及び吐出量が選択され、画像形成が開始される(ステップS410)。画像の形成は、記録ヘッド111が記録媒体114に対し、左から右に移動しながら一定の駆動間隔で各ノズルを駆動し記録媒体上に画像を記録することにより行われる。一回の走査が終了すると、記録ヘッドを左端に戻すと同時に、記録媒体を一定量搬送する。以上の処理を繰り返すことにより画像の形成が行われる。以上で、多階調のカラー入力画像データに対する一連の画像形成処理が完了する。
【0032】
図6は、色分解処理について説明するための構成図で、カラープリンタの色分解処理の構成図である。図中符号601は輝度濃度変換部、602はUCR/BG処理部、603はBG量設定部、604はUCR量設定部、605は濃淡大小ドット分解処理部、606は濃淡大小ドット分解処理用LUT、607は大小ドット分解処理部、608は大小ドット分解処理用LUTである。
【0033】
まず、輝度濃度変換部601において入力された輝度情報8ビットの画像データR’G’B’は次式に基づきCMYへ変換される。
C=−αlog(R’/255) ・・・(1)
M=−αlog(G’/255) ・・・(2)
Y=−αlog(B’/255) ・・・(3)
但し、αは任意の実数である。
【0034】
次に、CMYデータはBG設定部603に設定されたβ(Min(C,M,Y),μ)、及びUCR量設定部604に設定された値μにより、
C’=C−(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(4)
M’=M−(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(5)
Y’=Y−(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(6)
K’= β(Min(C,M,Y),μ)*(μ/100)*Min(C,M,Y)・・・(7)
と変換される。ここで、β(Min(C,M,Y),μ)は、Min(C,M,Y)及びμによって変動する実数であり、この値によってKインクの使用方法を設定することができる。
【0035】
続いて、異なる2種類のインク濃度を備えるC’及びM’の2色については、濃淡大小ドット分解処理部にて、濃淡大小ドット分解処理用LUT606を参照し、次式の通り濃淡インク分解及び大小ドット分解を実施する。
C_l’= C_l(C’) ・・・(8)
C_s’= C_s(C’) ・・・(9)
Lc_l’= Lc_l(C’) ・・・(10)
Lc_s’= Lc_s(C’) ・・・(11)
M_l’= M_l(M’) ・・・(12)
M_s’= M_s(M’) ・・・(13)
Lm_l’= Lm_l(M’) ・・・(14)
Lm_s’= Lm_s(M’) ・・・(15)
なお、C_l’、C_s’、Lc_l’、Lc_s’は、濃淡大小ドット分解後のシアン大ドット、シアン小ドット、淡シアン大ドット、淡シアン小ドットの出力データ値をそれぞれ示している。また、マゼンタに関しても同様であり、M_l’、M_s’、Mc_l’、Mc_s’は、それぞれマゼンタ大ドット、マゼンタ小ドット、淡マゼンタ大ドット、淡マゼンタ小ドットの出力データ値を表している。式(8)から式(15)の右辺に定義される各関数が濃淡大小ドット分解処理用LUTに該当する。
【0036】
図7は、シアンにおける濃淡大小ドット分解処理用LUTの一例を示した図である。分解に際し、入力データ値C’が参照され個々の色分解量が決定される構成となっている。例えば、入力データ値C’が112の場合には、
C_l(112)=0 ・・・(16)
C_s(112)=0 ・・・(17)
Lc_l(112)=64 ・・・(18)
Lc_s(112)=192 ・・・(19)
と分解され、濃シアンを用いることなく淡シアンの大小ドットで画像形成されることになる。なお、図7ではシアンに関するLUTを例示しているが、マゼンタの場合についても同様であり、マゼンタ固有の変換式に従って色分解処理が施される。
【0037】
一方、Y’及びK’の2色については淡インクを具備しない構成のため、前述の濃淡インク分解処理を持たない大小ドット分解処理部607にて、大小ドット分解処理用LUT608を参照し、次式の通り大小ドット分解処理を実施する。
Y_l’= Y_l(Y’) ・・・(20)
Y_s’= Y_s(Y’) ・・・(21)
K_l’= K_l(K’) ・・・(22)
K_s’= K_s(K’) ・・・(23)
なお、Y_l’、Y_s’、K_l’、K_s’大小ドット分解処理後のイエロー大ドット、イエロー小ドット、ブラック大ドット、ブラック小ドットをそれぞれ示している。
【0038】
図8は、イエローにおける大小ドット分解処理用LUTの一例を示した図である。分解に際し、入力データ値Y’が参照され個々の色分解量(出力データ値)が決定される。濃淡インクへの色分解を実施しないことを除けば、前述のシアン及びマゼンタと処理概要は一致している。
以上の処理工程を通じて第1実施形態の色分解処理が完了する。
【0039】
次に、誤差拡散法について簡単に説明する。
誤差拡散法は、注目画素をP、その画素の濃度をV、P点の周辺の未2値化画素P0、P1、P2、P3の濃度をそれぞれV0、V1、V2、V3、二値化のための閾値をTとすると、着目点Pにおける二値化誤差Eを周辺画素P0、P1、P2、P3に経験的に求めた重み係数W0、W1、W2、W3で重み付け処理をして振り分ける。次に、振り分けられた誤差を周辺画素データに加算していき、マクロ的に出力画像の平均濃度を入力画像の濃度と等しくする。この時、出力される二値画像データをOとすると、以下の式により周辺画素P0、P1、P2、P3に対する誤差E0、E1、E2、E3を求めることができる。
O=1、E=V−Vmax(V≦T) ・・・(24)
O=0、E=V−Vmin(V>T) ・・・(25)
(Vmax:最大濃度、Vmin:最小濃度)
二値化誤差は、
E0=E×W0 ・・・(26)
E1=E×W1 ・・・(27)
E2=E×W2 ・・・(28)
E3=E×W3 ・・・(29)
となる。
以上の操作を入力画素毎に順次行っていく。
【0040】
図9は、インクの吐出量と濃淡インクの染料濃度を同時に設定する画像形成条件設定装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、ドットを記録できる全ての位置に対しドットを形成した時に、記録媒体がドットで覆われるように大ドットの吐出量を規定する(ステップS901)。第1実施形態では、画像形成解像度を1200dpiに設定しているため、図10に示されるように、各ドットは21μm間隔の格子点上に記録することになる。一般的にインクジェットプリンタの場合、記録媒体上に形成されるドット形状は円形となる。つまり、全格子点にドットが形成される画像形成状態において、記録媒体がドットで埋め尽くされるためには、21μmの対角線長である30μm以上のドット直径となる吐出量が必要となる。1001の点線は直径が30μmのドットを示している。図10より、1200dpiの画像形成解像度において30μmのドット直径があれば、記録媒体をドットで埋め尽くすことができることが分かる。
【0041】
しかしながら、インクジェット特有の問題として記録ヘッドにおけるノズル毎の吐出量ばらつきや、着弾位置ずれによって発生する細かいスジの抑制を鑑みると、記録媒体上におけるドット直径は、格子点の対角長よりも若干長くすることが有効である。そこで、大ドットのドット直径は40μmに設定することにした。1002はドット直径40μmの大ドットを示している。ドット直径が40μmとなるドット吐出量は4plに相当し、大ドットの吐出量は4plに規定した。
【0042】
次に、本発明の画像形成装置が必要とする最高濃度に到達する濃インクの染料濃度を規定する(ステップS902)。第1実施形態では、2.2以上の光学反射濃度を確保するために濃インクの染料濃度は4.5%とした。なお、測色方法については後述する。各インクは染料及び溶媒から成り、溶媒には界面活性剤、保湿剤等の各種添加剤が含まれている。これらの添加剤は、記録ヘッドの吐出特性、記録媒体上での吸収特性とを制御するものである。また、染料濃度の規定に際しては、テスト画像メモリ108に記憶され画像パターンをプリンタ110により画像形成し、測色部118によって読み取った画像信号情報(例えば、分光反射濃度値、L*a*b*値、XYZ値)を考慮する。第1実施形態では、分光反射濃度に着目してインク染料濃度及び吐出量を規定する。
【0043】
図11は、テスト画像メモリ108に記憶される画像パターンを示した図である。画像サイズは横600画素、縦600画素とし、全ての画素位置においてドットを記録する信号を持つ画像パターンである。また、図12は、各ドット吐出量と各インク染料濃度に期待される光学反射濃度を示した図である。1201は濃大ドットの濃度値OD_dl、1202は濃小ドットの濃度値OD_ds、1203は淡大ドットの濃度値OD_ll、1204は淡小ドットの濃度値OD_lsを示しており、濃大ドットの濃度値OD_dlについては、ステップS901とステップS902により既に確定している。残る濃小、淡大、淡小の各ドット吐出量と染料濃度については、図に示されるように、濃大ドットの濃度値と紙面濃度との直線上付近にプロットされるように、以降の処理にて規定する。
【0044】
次に、淡大ドットの光学反射濃度に着目し、予め用意しておいた染料濃度の異なるインクより最も適当な染料濃度を選択することで、淡インクの染料濃度を規定する(ステップS903)。具体的には、図12に示すように、淡大ドットの光学反射濃度OD_llが、
OD_ll=(OD_dl−OD_pap)/2+OD_pap ・・・(30)
を概ね満たすような染料濃度の淡インクを解析処理部119にて選択する。インクジェットプリンタは、設置される周囲の環境温度や、記録媒体を搬送する紙送り機構等のメカ精度の影響を受けて、画像形成物の濃度が、画像形成の都度、若干変動することがある。従って、常時、式(30)の等式を満たすことは困難とされ、インクの染料濃度の規定時においても、式(30)が概ね満たされれば良いとした。なお、ステップS903にて用意した淡インクの染料濃度は、3.0%、2.5%、2.0%、1.5%、1.0%、0.5%の6種類あり、式(30)を満たす染料濃度は1.0%であった。
【0045】
最後に、既に規定された濃大ドットや淡大ドットの光学反射濃度を参照して小ドットの吐出量を規定する(ステップS904)。小ドットの吐出量の規定に際し、濃小ドットの光学反射濃度OD_dsと淡小ドットの光学反射濃度OD_lsとが
OD_ds=3*(OD_dl−OD_pap)/4+OD_pap ・・・(31)
OD_ls=(OD_dl−OD_pap)/4+OD_pap ・・・(32)
を概ね満たすように解析処理部119にて設定する。これらの式においても、上述した理由により、等式を厳密に満足させる必要はなく、式(31)、式(32)が概ね満足されれば良しとする。なお、式(31)、式(32)を同時に満足する小ドットの吐出量は2plであった。
【0046】
以上で、ドット吐出量とインク染料濃度が規定される。ただし、図9に示した処理フローは、あくまでも濃淡インクを具備するシアンやマゼンタに対して適用可能であり、淡インクを持たないイエローとブラックについては別途設定する。
【0047】
図13は、淡インクを持たないイエローとブラックに対する大小ドットの吐出量の設定手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、ステップS901にて大ドットの吐出量を規定した後、本画像形成装置が必要とする最高濃度に到達するインクの染料濃度をステップS902にて規定する。ステップS901とステップS902については既述のため説明は省略する。
【0048】
続いて、既に規定された大ドットの光学反射濃度を参照して小ドットの吐出量を規定する(ステップS1301)。小ドットの吐出量は、大ドットの光学反射濃度をOD_lとした時、小ドットの光学反射濃度OD_sが、
OD_s=(OD_l−OD_pap)/2+OD_pap ・・・(33)
を概ね満たすように解析処理部119にて設定する。
【0049】
図14は、式(33)が成立する際の、大ドットと小ドットの光学反射濃度の関係を示した図で、図中符号1401が大ドットの濃度値OD_l、1402が小ドットの濃度値OD_sを表している。なお、式(33)に従って小ドットの吐出量の吐出量を規定すると1plであった。以上で、淡インクを持たないイエローとブラックの吐出量設定が完了する。
【0050】
図15は、第1実施形態で規定されたドット吐出量とインク染料濃度をまとめた図である。インク染料濃度については濃インクを4.5%、淡インクを1.0%とし、インク吐出量については大ドットを4pl、小ドットを2plと規定した。一方、淡インクを持たないイエローとブラックについては、インク染料濃度は濃インクと同じく4.5%とし、インク吐出量については大ドットを4pl、小ドットを1plと規定した。
【0051】
図16は、各吐出量と各インク染料濃度に対する光学反射濃度を示した図である。図12並びに図14に示されるような、濃度値が線形的に増加する理想的な設定となっていることが確認できる。
【0052】
なお、画像形成条件設定装置117は必ずしも本発明の画像形成装置に組み込まれる必要はなく、予め別個の装置として扱うものとする。記録ヘッド111に具備されるインク濃度と吐出量の設定を行い、設定条件のみがプリンタ110に反映される構成となっている。
【0053】
第1実施形態では、インク濃度と吐出量の設定に際して光学反射濃度に着目したが、着目する測色データは光学反射濃度に限定されるものではなく、明度及び輝度等の明るさに関する情報や、色相、彩度等の色に関する情報であれば、いずれの測色データでも本実施形態は適用可能である。
【0054】
更に、第1実施形態では、説明の都合上、ドット吐出量を2段階としているが、この吐出量は2段階に限定されるものではなく、2段階以上の場合についても適用可能である。また、インク濃度に関しても同様であり、2種類以上の場合においても、本実施形態は適用可能である。
【0055】
以上の構成により、第1実施形態によれば、色材濃度の異なる複数のインクと吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置において、色材濃度と吐出量との関係を最適に設定することが可能となり、如いては表現可能な階調数を多く有する階調性に秀でた高画質な画像出力を実現するとこが可能となる。
【0056】
[第2実施形態]
図17は、本発明の画像形成装置の第2実施形態を説明するための構成ブロック図である。図1で示された第1実施形態に対して、画像形成条件設定装置117とテスト画像メモリ108を省略した構成となっている。
【0057】
第1実施形態では、インク濃度と吐出量の設定に際し、テスト画像メモリ108に記憶された画像パターンをプリンタ110で記録媒体に画像形成し、該画像パターンの測色データを考慮していたが、この第2実施形態では、記録媒体への画像形成処理を実施することなく、各インク濃度と吐出量とを規定する構成となっている。なお、記録ヘッドに具備されるインク濃度と吐出量は、第1実施形態同様、各2種類あるものとする。
【0058】
ここでは、第1実施形態と異なるインク濃度と吐出量の規定方法についてのみ言及する。
図18は、インク濃度と吐出量の規定手順を説明するためのフローチャートを示す図である。大ドットの吐出量の規定手順(ステップS901)と濃インクの染料濃度の規定手順(ステップS902)については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0059】
続いて、小ドットの吐出量と淡インクの染料濃度とを同時に規定する(ステップS1801)。規定された大ドットの吐出量をVol_l、濃インクの染料濃度をDen_dと定めると、残された小ドットの吐出量Vol_sと、淡インクの染料濃度Den_lは、
(Den_l*Vol_s):(Den_l*Vol_l):(Den_d*Vol_s):(Den_d*Vol_l)=1:2:4:8 ・・・(32)
の比例式を満たすように規定する。なお、式(32)における左辺の各項はインク濃度と吐出量の積を表しており、各値が2の累乗で表される比例関係となるようにインク濃度と吐出量を規定する。ちなみに、式(32)を小ドットの吐出量Vol_sと、淡インクの染料濃度Den_lについて解くと
Vol_s=Vol_l/2 ・・・(32)
Den_l=Den_d/4 ・・・(33)
となり、小ドットは大ドットの1/2の吐出量が、淡インクは濃インクの1/4の染料濃度が適当である。
以上で、各ドットの染料濃度と吐出量が規定される。
【0060】
第2実施形態では、説明の都合上、ドット吐出量を2段階としているが、該吐出量は2段階に限定されるものではなく、2段階以上の場合についても適用可能である。また、インク濃度に関しても同様であり、2種類以上の場合においても、本実施形態は適用可能である。
【0061】
例えば、ドット吐出量がM段階、インク濃度がN種類ある画像形成装置の場合(但し、MとNは自然数)、ドット吐出量をVol_i(i=0、1、・・・、M−1)、インクの染料濃度をDen_j(j=0、1、・・・、N−1)と定めると、吐出量と染料濃度の積の比例関係は、図19に示す通りとなり、如何なる組み合わせに対しても最適な吐出量と染料濃度の算出は可能である。なお、各欄に記載される値は、各値に対応する吐出量と染料濃度の積がもたらす相対関係を表す値であり、本値が吐出量や染料濃度に匹敵するものではない。
【0062】
以上の構成により、第2実施形態によれば、記録媒体への画像形成工程と形成された画像の測色工程を必要しない算術演算によりインク濃度と吐出量を設定することができ、インク濃度と吐出量の種類が増大した場合にも、適当なインク濃度と吐出量を簡便な方法にて求めることが可能となる。
【0063】
[他の実施形態]
以上説明した各実施形態は、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドをノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて、記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する、インクジェット記録方式を用いた記録装置に係る画像処理装置を例に挙げて説明したが、本発明は、インクジェット方式以外の他の方式に従って記録を行う記録装置に対しても適用できる。この場合、インク滴を吐出するノズルはドットを記録する記録素子に対応することとなる。
【0064】
また、本発明は、例えば、記録媒体の記録幅に対応する長さの記録ヘッドを有し、記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行う、いわゆるフルライン型の記録装置などの、シリアル型の記録装置(プリンタ)以外の、記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置に対しても適用することができる。
【0065】
上述した実施形態においては、ハーフトーン処理として誤差拡散法を用いて説明しているが、本発明におけるハーフトーン処理は誤差拡散法に限定されるものではなく、同種の平均誤差最小法、或いは組織的ディザ法等のハーフトーン処理を用いることも可能である。
【0066】
以下に本発明の実施形態の例を記載する。
[実施形態1]
所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成方法において、前記記録ヘッドは、少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成することが可能で、かつ少なくとも一つの同系色について2種類以上の異なる色材濃度の記録剤を備えており、該記録剤の記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とは予め画像形成条件設定にて規定されることを特徴とする画像形成方法。
【0067】
[実施形態2]
前記画像形成条件設定は、前記記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて、前記記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とを規定することを特徴とする実施形態1に記載の画像形成方法。
【0068】
[実施形態3]
前記色材濃度の異なる2種類以上の記録剤は、同系色について最大m種類の色材濃度を有し、かつ同一の色材濃度の記録剤に対する記録量が最大n種類ある場合に(但し、mとnは共に2以上の整数)、同色系の記録剤の色材濃度Den_i(i=1、2、・・・、m)を低濃度側から、Den_1、Den_2、・・・、Den_mと定め、同一の色材濃度の記録剤に対する記録量Vol_j(j=1、2、・・・、m)を記録量の少ない側から、Vol_1、Vol_2、・・・、Vol_nと定め、更に、色材濃度Den_iの記録剤が記録量Vol_jによって形成される前記所定の画像データの測色データをData(Den_i、Vol_j)とした時に、Data(Den_i、Vol_j)< Data(Den_i+1、Vol_j)及びData(Den_i、Vol_j)> Data(Den_i+1、Vol_j)のいずれか一方を満足するように前記色材濃度Den_iを定めることを特徴とする実施形態2に記載の画像形成方法。
【0069】
[実施形態4]
前記測色データData(Den_i、Vol_j)に対して、Data(Den_i+1、Vol_j)― Data(Den_i、Vol_j)=Const1(定数)を満足するように前記色材濃度Den_iを定めることを特徴とする実施形態3に記載の画像形成方法。
【0070】
[実施形態5]
前記所定の画像データの測色データData(Den_i、Vol_j)が、Data(Den_i、Vol_j)< Data(Den_i、Vol_j+1)及びData(Den_i、Vol_j)> Data(Den_i、Vol_j+1)のいずれか一方を満足するように前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態2に記載の画像形成方法。
【0071】
[実施形態6]
前記測色データData(Den_i、Vol_j)に対して、Data(Den_i、Vol_j+j)− Data(Den_i、Vol_j)=Const2(定数)を満足するように前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態5に記載の画像形成方法。
【0072】
[実施形態7]
前記測色データData(Den_i、Vol_j)に対して、Data(Den_i、Vol_j+1)− Data(Den_i、Vol_j)=Data(Den_i+1、Vol_1)− Data(Den_i、Vol_m)を満足するように前記色材濃度Den_i及び前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態3乃至6いずれかに記載の画像形成方法。
【0073】
[実施形態8]
前記測色データは、濃度であることを特徴とする実施形態3乃至7いずれかに記載の画像形成方法。
【0074】
[実施形態9]
前記測色データは、明度であることを特徴とする実施形態3乃至7いずれかに記載の画像形成方法。
【0075】
[実施形態10]
所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成方法において、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成することが可能で、かつ少なくとも一つの同系色について2種類以上の異なる色材濃度の記録剤を備え、前記記録剤の記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とは予め算術演算にて規定されることを特徴とする画像形成方法。
【0076】
[実施形態11]
前記色材濃度の異なる2種類以上の記録剤は、同系色について最大m種類の色材濃度を有し、かつ同一の色材濃度の記録剤に対する記録量が最大n種類ある場合に(但し、mとnは共に2以上の整数)、同色系の記録剤の色材濃度Den_i(i=1、2、・・・、m)を低濃度側から、Den_1、Den_2、・・・、Den_mと定め、同一の色材濃度の記録剤に対する記録量Vol_j(j=1、2、・・・、m)を記録量の少ない側から、Vol_1、Vol_2、・・・、Vol_nと定めた時に、前記色材濃度Den_iと前記記録量Vol_jとの積が、
Den_1×Vol_j:Den_2×Vol_j:・・・:Den_m×Vol_j=1:2:・・・:2m−1の比例式を満たすように前記色材濃度Den_iを定めることを特徴とする実施形態10に記載の画像形成方法。
【0077】
[実施形態12]
前記色材濃度Den_iと前記記録量Vol_jとの積が、Den_i×Vol_1:Den_i×Vol_2:・・・:Den_i×Vol_n=1:2:・・・:2n−1の比例式を満たすように前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態10に記載の画像形成装置及び画像形成方法。
【0078】
[実施形態13]
前記色材濃度Den_iと前記記録量Vol_jとの積が、Den_1×Vol_1:Den_1×Vol_2:・・・:Den_1×Vol_n:Den_2×Vol_1:Den_2×Vol_2:・・・:Den_2×Vol_n:・・・Den_i×Vol_1:Den_i×Vol_2:・・・:Den_m×Vol_n=1:2:・・・:2m+n−1の比例式を満たすように前記色材濃度Den_i及び前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態10に記載の画像形成方法。
【0079】
[実施形態14]
前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする実施形態1乃至13いずれかに記載の画像形成方法。
【0080】
[実施形態15]
所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成装置において、入力画像データに基づいて出力画像データを形成するとともに、インク濃度と吐出量を規定する際に形成する画像パターンを格納するテスト画像メモリを備えた画像処理手段と、該画像処理手段の出力画像データに基づいて前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段に対してインク濃度と吐出量を規定する画像形成条件設定手段とを有し、前記記録ヘッドは、少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成することが可能で、かつ少なくとも一つの同系色について2種類以上の異なる色材濃度の記録剤を備えており、該記録剤の記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とは予め前記画像形成条件設定手段にて規定されることを特徴とする画像形成装置。
【0081】
[実施形態16]
前記画像形成条件設定手段は、前記記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて、前記記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とを規定することを特徴とする実施形態15に記載の画像形成装置。
【0082】
[実施形態17]
前記色材濃度の異なる2種類以上の記録剤は、同系色について最大m種類の色材濃度を有し、かつ同一の色材濃度の記録剤に対する記録量が最大n種類ある場合に(但し、mとnは共に2以上の整数)、同色系の記録剤の色材濃度Den_i(i=1、2、・・・、m)を低濃度側から、Den_1、Den_2、・・・、Den_mと定め、同一の色材濃度の記録剤に対する記録量Vol_j(j=1、2、・・・、m)を記録量の少ない側から、Vol_1、Vol_2、・・・、Vol_nと定め、更に、色材濃度Den_iの記録剤が記録量Vol_jによって形成される前記所定の画像データの測色データをData(Den_i、Vol_j)とした時に、Data(Den_i、Vol_j)< Data(Den_i+1、Vol_j及びData(Den_i、Vol_j)> Data(Den_i+1、Vol_j)のいずれか一方を満足するように前記色材濃度Den_iを定めることを特徴とする実施形態16に記載の画像形成装置。
【0083】
[実施形態18]
前記測色データData(Den_i、Vol_j)に対して、Data(Den_i+1、Vol_j)― Data(Den_i、Vol_j)=Const1(定数)を満足するように前記色材濃度Den_iを定めることを特徴とする実施形態17に記載の画像形成装置。
【0084】
[実施形態19]
前記所定の画像データの測色データData(Den_i、Vol_j)が、Data(Den_i、Vol_j)< Data(Den_i、Vol_j+1)及びData(Den_i、Vol_j)> Data(Den_i、Vol_j+1)のいずれか一方を満足するように前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態16に記載の画像形成装置。
【0085】
[実施形態20]
前記測色データData(Den_i、Vol_j)に対して、Data(Den_i、Vol_j+j)− Data(Den_i、Vol_j)=Const2(定数)を満足するように前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態19に記載の画像形成装置。
【0086】
[実施形態21]
前記測色データData(Den_i、Vol_j)に対して、Data(Den_i、Vol_j+1)− Data(Den_i、Vol_j)=Data(Den_i+1、Vol_1)− Data(Den_i、Vol_m)を満足するように前記色材濃度Den_i及び前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態17乃至20いずれかに記載の画像形成装置。
【0087】
[実施形態22]
前記測色データは、濃度であることを特徴とする実施形態17乃至21いずれかに記載の画像形成装置。
【0088】
[実施形態23]
前記測色データは、明度であることを特徴とする実施形態17乃至21いずれかに記載の画像形成装置。
【0089】
[実施形態24]
所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成装置において、入力画像データに基づいて出力画像データを形成する画像処理手段と、該画像処理手段の出力画像データに基づいて前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段に対してインク濃度と吐出量を規定する算術演算手段とを有し、前記記録ヘッドは、少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成することが可能で、かつ少なくとも一つの同系色について2種類以上の異なる色材濃度の記録剤を備えており、該記録剤の記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とは予め前記算術演算手段にて規定されることを特徴とする画像形成装置。
【0090】
[実施形態25]
前記色材濃度の異なる2種類以上の記録剤は、同系色について最大m種類の色材濃度を有し、かつ同一の色材濃度の記録剤に対する記録量が最大n種類ある場合に(但し、mとnは共に2以上の整数)、同色系の記録剤の色材濃度Den_i(i=1、2、・・・、m)を低濃度側から、Den_1、Den_2、・・・、Den_mと定め、同一の色材濃度の記録剤に対する記録量Vol_j(j=1、2、・・・、m)を記録量の少ない側から、Vol_1、Vol_2、・・・、Vol_nと定めた時に、前記色材濃度Den_iと前記記録量Vol_jとの積が、Den_1×Vol_j:Den_2×Vol_j:・・・:Den_m×Vol_j=1:2:・・・:2m−1の比例式を満たすように前記色材濃度Den_iを定めることを特徴とする実施形態24に記載の画像形成装置。
【0091】
[実施形態26]
前記色材濃度Den_iと前記記録量Vol_jとの積が、Den_i×Vol_1:Den_i×Vol_2:・・・:Den_i×Vol_n=1:2:・・・:2n−1の比例式を満たすように前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態24に記載の画像形成装置。
【0092】
[実施形態27]
前記色材濃度Den_iと前記記録量Vol_jとの積が、Den_1×Vol_1:Den_1×Vol_2:・・・:Den_1×Vol_n:Den_2×Vol_1:Den_2×Vol_2:・・・:Den_2×Vol_n:・・・Den_i×Vol_1:Den_i×Vol_2:・・・:Den_m×Vol_n=1:2:・・・:2m+n−1の比例式を満たすように前記色材濃度Den_i及び前記記録量Vol_jを定めることを特徴とする実施形態24に記載の画像形成装置。
【0093】
[実施形態28]
前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする実施形態15乃至27いずれかに記載の画像形成装置。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、染料濃度の異なる複数のインクと吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成方法において、インク濃度と吐出量との関係を最適に設定することが可能となり、如いては表現可能な階調数を多く有する階調性に秀でた高画質な画像出力を実現するとこが可能となる。また更には、記録媒体への画像形成工程と測色工程を必要しない算術演算によりインク濃度と吐出量を設定することができ、インク濃度と吐出量の種類が増大した場合にも、適当なインク濃度と吐出量を簡便な方法にて求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1実施形態を説明するための構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態の一例となる画像形成装置システムを示す図である。
【図3】記録ヘッドの構成例を示す図である。
【図4】図1に示した画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図5】ハーフトーン画像格納メモリの詳細を示した図である。
【図6】色分解処理について説明するための構成図で、カラープリンタの色分解処理の構成図である。
【図7】シアンにおける濃淡大小ドット分解処理用LUTの一例を示した図である。
【図8】イエローにおける大小ドット分解処理用LUTの一例を示した図である。
【図9】インクの吐出量と濃淡インクの染料濃度を同時に設定する画像形成条件設定装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図10】記録媒体上に形成されるドット形状を示す図である。
【図11】テスト画像メモリ108に記憶される画像パターンを示した図である。
【図12】各ドット吐出量と各インク染料濃度に期待される光学反射濃度を示した図である。
【図13】淡インクを持たないイエローとブラックに対する大小ドットの吐出量の設定手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図14】第1実施形態における大ドットと小ドットの光学反射濃度の関係を示した図である。
【図15】第1実施形態で規定されたドット吐出量とインク染料濃度との関係を表に示した図である。
【図16】各吐出量と各インク染料濃度に対する光学反射濃度を示した図である。
【図17】本発明の画像形成装置の第2実施形態を説明するための構成ブロック図である。
【図18】インク濃度と吐出量の規定手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図19】第2実施形態におけるインク吐出量と濃淡インクの染料濃度との関係を一覧表に示した図である。
【符号の説明】
101 画像処理装置
102 画像データ入力端子
103 入力画像データバッファ
104 色分解処理部
105 色分解用LUT
106 ハーフトーン処理部
107 ハーフトーン画像格納メモリ
108 テスト画像メモリ
109 画像データ出力端子
110 プリンタ
111 記録ヘッド
112 記録ヘッド移動部
113 記録媒体搬送部
114 記録媒体
115 記録ヘッド制御部
116 インク色及び吐出量選択部
117 印刷条件設定装置
118 測色部
119 解析処理部
201 分光光度計
202 パーソナルコンピュータ
203 ディスプレイ
301 小ドットのノズル
302 大ドットのノズル
601 輝度濃度変換部
602 UCR/BG処理部
603 BG量設定部
604 UCR量設定部
605 濃淡大小ドット分解処理部
606 濃淡大小ドット分解処理用LUT
607 大小ドット分解処理部
608 大小ドット分解処理用LUT

Claims (1)

  1. 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う画像形成方法において、
    前記記録ヘッドは、少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成することが可能で、かつ少なくとも一つの同系色について2種類以上の異なる色材濃度の記録剤を備えており、該記録剤の記録量の期待値と前記色材濃度の期待値とは予め画像形成条件設定にて規定されることを特徴とする画像形成方法。
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