JP2004165636A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容器内の雰囲気中に空気流が存在する場合、空気流の影響を受けず基板全体の処理結果を均一にすることのできる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板Wを搬送ローラ15によって移動しつつ、吐出ノズル20から基板Wにプラズマガスを吐出して基板Wに付着した有機物を除去する処理を実施する場合、吐出ノズル20の直下近傍であって基板Wの進行方向に平行な位置に2枚の側面整流板30と、吐出ノズル20の下方に下部整流板31とを配置する。このように側面整流板30および下部整流板31を設けることにより、処理室10内の空気流FL12を整流することができ、基板Wの端縁部と中央部とでプラズマガスのガス流FL11を均一にすることができるため、基板W全体において、有機物の除去処理の結果を均一にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、「基板」と称する)に所定の処理を行う基板処理に関するもので、特に、基板に付与される処理流体の状況や基板に付与される熱流の状況を均一にするための改良に関する。
半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、フッ酸、純水等(以下、「処理液」とも呼ぶ)や、プラズマ化された窒素ガス、オゾンガス(以下、「処理ガス」とも呼ぶ)を使用し、種々の基板処理が施されることにより製造される。例えば、処理ガスを使用した基板処理としては、基板に対して略大気圧下にてプラズマ化されたガス(以下、気体をプラズマ化したものを「プラズマガス」と総称する)を供給し、基板に付着した有機物を除去する処理が知られている。
図23は、基板にプラズマガスを吐出して基板に付着した有機物(例えば、レジスト残渣)を除去する従来の基板処理装置500の正面図である。基板処理装置500の処理室510内に配置される吐出ノズル520は、プロセスガス供給源521から供給されるプロセスガス(例えば、窒素ガス)をプラズマ化して基板Wに供給するノズルである。基板処理装置500では、搬送ローラ515によって基板WをX軸プラス方向に移動させつつ、吐出ノズル520からプラズマガスをガス流FL81として供給することにより、基板上に付着した有機物を除去することができる。
また、処理室510の上部にはフィルタユニット511が配設されている。フィルタユニット511は、基板処理装置500が配置されるクリーンルーム内から取り込まれた空気に含まれるパーティクルを除去し、処理室510内に清浄化された空気を供給する。また、処理室510の下部には配管545を介して排気ポンプ541が連通接続されており、処理室510の雰囲気は、工場内の排気ドレイン540に排気される。そのため、処理室510内には、清浄な空気の流れFL82が形成されている。
図24は、処理室510内におけるプラズマガスの流れFL81および空気流FL82を示す図である。図24に示すように、プラズマガスのガス流FL81は、吐出ノズル520から吐出して処理室510内の空間を介して基板Wに到達する。また、処理室510内には、フィルタユニット511から供給される清浄な空気の流れFL82が存在する。そのため、吐出ノズル520から吐出されるプラズマガスの流速を低速にすると、吐出ノズル520の端縁部付近から吐出されるプラズマガスのガス流FL81aは、空気流FL82bの影響を受けて乱れる。その結果、基板Wにプラズマガスを均一に供給することができず、基板W全体において均一に有機物を除去する処理を行うことができない。すなわち、基板Wの中央部に到達するガス流FL81bと、基板Wの端縁部に到達するガス流FL81aとが異なり、プラズマガスの供給状態が異なるため、基板Wの端縁部と中央部とで有機物の除去処理の結果が相違する。
このように、空気流の存在する雰囲気中で、処理ガスを基板に供給して基板処理を実施する場合、空気流の影響を受けて基板処理が均一に実施できないといった問題がある。
そして、このような問題は、プラズマガスのような処理ガスによって基板処理を実施する場合に限られず、例えば、空気流の存在する雰囲気中において処理液を供給する場合にも生じる問題である。
さらに、基板処理の均一性に影響を与える因子としては、空気流だけに限られず、基板に対して熱を与える加熱処理においても、熱対流や熱放射の状況が不均一となり、基板を均一に加熱することができるなくなるため、熱対流や熱放射も空気流と同様に基板処理の均一性に影響を与える因子となる。
そこで、本発明では、基板全体の処理結果を均一にすることができ、仮に、空気流の存在する雰囲気中においても、空気流の影響で均一性が損なわれることがない基板処理装置を提供することを第1の目的とする。
この発明の第2の目的は、熱対流の影響を受けず基板全体の処理結果を均一にすることのできる基板処理を提供することである。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、基板処理装置であって、処理室と、前記処理室内に配設され、前記処理室内に存在する基板の上方から前記基板に対して処理流体を吐出する吐出手段と、前記基板を所定の搬送路に沿って移動させる移動手段と、前記基板の近傍に設けられ、前記基板近傍の気流を整流する整流手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記基板は角型基板であり、前記整流手段は、前記角型基板の端縁部近傍であって前記角型基板の移動方向に対して略平行に配置される第1の整流板、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の基板処理装置であって、前記整流手段は、前記角型基板の下方に配置される第2の整流板、をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の基板処理装置であって、前記移動手段は、前記角型基板の下方に配置され、前記整流手段は、前記角型基板の下方で前記移動手段と略同一な高さに配置される前記第3の整流板、をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記基板の上方に設けられ、前記処理流体の吐出経路を囲む筒状カバー体、をさらに備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記吐出手段の吐出口の幅は、前記基板の幅以上であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理流体は、プラズマ化されたガスであり、前記ガスは、窒素ガス、空気、酸素ガス、不活性ガス、またはこれらの混合ガスであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2から請求項7のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記第1の整流板は、前記処理流体に対して耐性を有する透明部材であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の基板処理装置であって、前記第1の整流板は、ガラスによって形成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項3から請求項9のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記第2の整流板は、前記処理流体に対して耐性を有する透明部材であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、 請求項10に記載の基板処理装置であって、前記第2の整流板は、ガラスによって形成されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項3から請求項11のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記第2の整流板の上面と前記搬送路上の基板の下面との距離が5.0mm以下であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、基板処理装置であって、処理室と、前記処理室内に配設され、前記処理室内に存在する基板の上方から前記基板に対して処理流体を吐出する吐出手段と、前記基板を所定の搬送路に沿って移動させる移動手段と、を備え、前記基板の移動方向と略垂直な方向の前記移動手段のサイズは、前記移動方向と略垂直な方向の前記基板のサイズより大きく、前記搬送路の下方は、前記移動手段によって略閉鎖されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、基板処理装置であって、処理室と、前記処理室内に設けられ前記基板を保持する保持手段と、前記処理室内に設けられ、前記基板に対して上方から処理流体を吐出しつつ前記基板上を移動する吐出手段と、前記基板の近傍に設けられ、前記基板近傍の気流を整流する整流手段と、を備えることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の基板処理装置であって、前記基板は、角型基板であり、前記整流手段は、前記角型基板の周囲に配置される板状体であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、基板処理装置であって、処理室と、前記処理室内に設けられ前記基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板の近傍に設けられ、前記基板近傍の熱流を整流する整流手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1から請求項12に記載の発明によれば、処理槽内の基板を所定の搬送路に沿って移動させつつ吐出手段から基板に対して処理流体を吐出する場合、基板の近傍に整流手段を設けることにより、基板端縁部において処理室内の気流の影響を受けて処理流体の流れが乱れることを防止することができる。そのため、基板端縁部と基板中央部との処理流体の流れを均一にすることができ、基板端縁部と基板中央部とにおいて、処理流体による基板の処理結果を均一に行うことができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、整流手段として角型基板端縁部の近傍であって当該角型基板の移動方向と略平行に第1の整流板を配置することにより、角型基板端縁部に吐出される処理流体の乱れを防止することができるため、角型基板の端縁部と中央部とで処理結果を均一にすることができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、整流手段として第1の整流板に加え、第2の整流板を角型基板の下方に配置することにより、角型基板の先端部が吐出領域に到達する前後において、処理室内の気流の影響を抑制して処理流体の流れを均一にすることができる。また同様に、角型基板の後端部が吐出領域外に移動する前後においても、処理室内の気流の影響を受けず処理流体の流れを均一にすることができる。そのため、角型基板の先端部および後端部と中央部とで処理結果を均一にすることができる。
特に、請求項4記載の発明によれば、移動手段を基板の下方に配置するとともに、整流手段として第1の整流板に加え、第3の整流板を移動手段と略同一の高さに配置することにより、基板と第3の整流板との距離を小さくすることができる。そのため、移動手段によって角型基板の先端部が吐出領域内に到達する前後、および、角型基板の後端部が吐出領域外に移動する前後における処理流体の流れをさらに均一にすることができ、角型基板の先端部および後端部と中央部とで処理結果をさらに均一にすることができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、吐出経路を筒状カバー体で囲むことにより、さらに処理流体の流れを均一にすることができるため、基板の処理結果をさらに均一にすることができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、吐出手段の吐出口の幅は、基板の幅以上であり、基板の吐出手段側の面に処理流体を十分吐出することができるため、基板処理を良好に実施することができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、処理流体として安価な窒素ガス等をプラズマ化して基板処理を行うため、基板処理装置のランニングコストを低減することができる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、第1の整流板は処理流体に対して耐性を有するため、第1の整流板に処理流体が衝突しても処理流体による基板の処理結果に影響を及ぼさず、良好に基板処理を施すことができる。また、第1の整流板は透明部材で形成されているため、第1の整流板を介して処理流体の吐出状況を観察することができる。
特に、請求項9に記載の発明によれば、第1の整流板はガラスによって形成されているため、良好に基板処理を施すことができる。また、ガラスによって形成された第1の整流板を介して処理流体の吐出状況を観察することができる。
特に、請求項10に記載の発明によれば、第2の整流板は処理流体に対して耐性を有するため、第2の整流板に処理流体が衝突しても処理流体による基板の処理結果に影響を及ぼさず、良好に基板処理を施すことができる。また、第2の整流板は透明部材で形成されているため、第2の整流板を介して処理流体の吐出状況を観察することができる。
特に、請求項11に記載の発明によれば、第2の整流板はガラスによって形成されているため、良好に基板処理を施すことができる。また、ガラスによって形成された第2の整流板を介して処理流体の吐出状況を観察することができる。
特に、請求項12に記載の発明によれば、第2の整流板の上面と前記搬送路上の基板の下面との距離を5.0mm以下とすることにより、さらに処理流体の流れを均一にすることができる。そのため、処理流体による基板の処理結果をさらに均一にすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、処理槽内の基板を所定の搬送路に沿って移動させつつ吐出手段から基板に対して処理流体を吐出する場合、基板の移動方向と略鉛直な方向の移動手段のサイズを基板のサイズより大きくし、移動手段によって搬送路の下方を略閉鎖することにより、基板端縁部において処理室内の気流の影響を受けて処理流体の流れが乱れることを防止することができる。そのため、基板端縁部と基板中央部との処理流体の流れを均一にすることができ、基板端縁部と基板中央部とにおいて、処理流体による基板の処理結果を均一に行うことができる。
請求項14および請求項15に記載の発明によれば、吐出手段を移動させつつ当該吐出手段から基板に対して処理流体を吐出する場合、基板の近傍に整流手段を設けることにより、基板端縁部において処理室内の気流の影響を受けて処理流体の流れが乱れることを防止することができる。そのため、基板端縁部と基板中央部とで処理流体の流れを均一にすることができ、基板端縁部と基板中央部とにおいて、処理流体による基板の処理結果を均一に行うことができる。
特に、請求項15に記載の発明によれば、整流手段として角型基板の周囲に板状体を配置することにより、角型基板の端縁部と中央部とで処理結果を均一にすることができる。
請求項16に記載の発明によれば、基板の近傍に整流手段を設けることにより、基板端縁部における熱流と基板中央部における熱流とを均一にすることができため、基板の各部において加熱状況を均一に行うことができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1実施形態>
<1.1. 第1実施形態における基板処理装置の構成>
図1は、本発明の第1実施形態における基板処理装置1を模式的に示す正面図である。また、図2は、第1実施形態における基板処理装置1を模式的に示す側面図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするため、必要に応じてZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平平面とするXYZ直交座標系を付している。
第1実施形態における基板処理装置1は、洗浄処理ユニットの前または後に配置され、角型基板Wを移動させつつ吐出ノズル20から基板Wにプラズマ化したプロセスガス(プラズマガス)を略大気圧下にて吐出して基板Wに付着した有機物等の汚染物を除去する装置である。図1に示すように、基板処理装置1は、主として処理室10、吐出ノズル20、搬送ローラ15、側面整流板30および下部整流板31から構成されている。
処理室10は、その内部に吐出ノズル20、側面整流板30、下部整流板31等を収容する筐体である。図1に示すように、処理室10のX軸と垂直に交わる側面部にはそれぞれ開口部12a、12bが設けられている。基板Wは、搬送ローラ15によって、開口部12aから処理室10の内部に搬入され、搬送ローラ15によって移動されつつ後述するプラズマガスによる基板処理が実施される。そして、基板処理終了後、開口部12bから処理室10外部に搬出される。このように、搬送ローラ15によって基板Wを略水平の搬送路に沿って矢印AR1方向に搬送移動させつつ基板Wにプラズマガスを供給することにより基板処理が行われる。
搬送ローラ15は、図1および図2に示すように、Y軸と垂直な方向に配置された3個のローラを1組とするローラ群を、X軸方向に複数配設して構成されている。各ローラは、図示しない駆動モータに接続されており、Y軸に平行な軸を回転軸として回転する。そのため、搬送ローラ15は、その上に載せられた基板WをX軸の正方向または負方向に直線的に移動することができる。
センサ16は、搬送ローラ15上を搬送される基板Wの位置を検出するのに使用される非接触式センサであり、吐出ノズル20の直下近傍の搬送ローラ15付近に配設される。各センサ16a、16bは、その直上に基板Wが搬送されると、「OFF」状態から「ON」状態に移行する。したがって、2つのセンサ16aおよび16bの「ON」、「OFF」状態を調べることにより、吐出ノズル20の下方における基板Wの位置(例えば、矢印AR1方向に対して基板Wの先端が吐出ノズル20の直下近傍の位置に進入したかどうか等)を検出することができる。
処理室10の上部にはフィルタユニット11が配置されている。フィルタユニット11は、基板処理装置1が配置されるクリーンルーム内から取り込まれた空気を、フィルタユニット11内部に設けられたフィルタ(例えば、HEPAフィルタ:図示省略)を介して処理室10内部に供給するユニットである。そのため、フィルタユニット11を介することにより、当該空気に含まれるパーティクル等の汚染物が除去され、清浄化された空気を処理室10内に供給することができる。
また、処理室10の下部には、図1に示すように、配管45bを介して排気ポンプ41が連通接続されている。そのため、処理室10内の雰囲気は、排気ポンプ41によって排気され、配管45aを介して基板処理装置1外の排気ドレイン40に排出される。
このように、処理室10の上部からフィルタユニット11を介して供給される清浄化された空気は、処理室10の下部に接続された排気ポンプ41によって排気ドレイン40に排出されるため、処理室10内部の雰囲気には清浄な下向きの空気流FL12が形成される。
吐出ノズル20は、図1および図2に示すように、処理室10内部において基板Wの搬送路の上方に設けられたノズルであり、配管25(25a〜25c)、フィルタ23およびバルブ22を介してプロセスガス供給源21と連通接続されている。したがって、バルブ22を開放することにより、吐出ノズル20には、フィルタ23によってパーティクルが除去されたプロセスガスが供給される。ここでプロセスガスとは、基板処理が行われる環境において化学的に安定なガスのことであり、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスが使用される。但し、基板処理装置1のランニングコストを考慮に入れると、アルゴンガスやヘリウムガスと比較して安価な窒素ガスをプロセスガスとして使用することが好ましい。
なお、基板Wに対して悪影響を与えない場合、空気や酸素ガスをプラズマ化したガスを基板Wに向けて吐出してもよい。さらに、プロセスガス、酸素ガス、空気のうち2以上を混合したガスであってもよい。
また、吐出ノズル20には、図3に示すように、その内部に2枚の電極20aが配設されており、これら2枚の電極20aに電位差を与えることにより、プロセスガス供給源21から供給されるプロセスガスが略大気圧下にてプラズマ化される。そのため、吐出ノズル20から下方に向かって、略大気圧下にてプラズマ化されたプロセスガス(プラズマガス)が吐出され、ガス流FL11が形成される。
なお、吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスが基板Wに対して十分供給できるようにするため、吐出ノズル20のY軸方向(すなわち、基板Wの搬送方向に直交する方向)のノズル幅D1は、基板WのY軸方向の幅D2と比較して大きくなるように設計されている(図2参照)。
側面整流板30は、図1および図2に示すように、2枚の板状部材であり、吐出ノズル20の直下近傍であって、基板Wの進行方向AR1に対して平行に、基板Wの搬送路を挟むように配設される。そのため、基板Wが搬送ローラ15によって吐出ノズル20直下に搬送された場合、側面整流板30は基板W端縁部の近傍にほぼ同一平面で位置する。
下部整流板31は、板状部材であり、図1および図2に示すように、吐出ノズル20の下方であって、搬送ローラ15の下方に配置される。そのため、基板Wが搬送ローラ15によって吐出ノズル20直下に搬送された場合、下部整流板31は基板Wの下方に位置する。
ここで、本実施の形態において側面整流板30および下部整流板31は、この基板処理装置で使用するプラズマガス(たとえば窒素プラズマガス)に対して耐性を有する材料(すなわち当該プラズマガスに対して化学的および物理的に安定な材料)であるガラスや石英等によって形成されている。そのため、側面整流板30や下部整流板31にプラズマガスが衝突しても、基板Wに付着した有機物の除去に影響を及ぼすことがなく、良好に有機物の除去処理を行うことができる。一般に、ガラスや石英等は種々の元素のプラズマガスに対して化学的および物理的な耐性も高いため、使用するプロセスガスの種類に依存せずに整流板30,31の材料として広汎に利用できる。またガラスや石英等は光学的な透明部材であるため、これらを整流板30,31の材料として使用すると、整流板30,31を通して下方から吐出ノズル20を観察することもできる。
また、整流板30、31の材料として鏡面素材を使用し、その鏡面を上方に向けて吐出ノズル20と対向するように設置すると、その鏡面の反射を利用して、吐出ノズル20の下側にある吐出口内部を上方から観察することができる。このように、吐出ノズル20を観察可能な構成とすれば、吐出ノズル20の吐出口から吐出口内部でのプラズマ発光の存在を目視で確認したり、吐出口の汚れ等を目視で確認することも可能であり、例えば、何らかの原因でプラズマ未生成となって処理を失敗してしまうようなことを未然に防止できる。
なお、種々のプラズマガスに対して化学的および物理的に安定である他の材料として、ステンレス等の金属や、アルミナ等のセラミックスによって側面整流板30および下部整流板31を形成してもよい。整流板30,31に光学的な透明性を要求しない場合には、整流板30,31の少なくとも表面部分がプラズマ耐性材で形成されていれば足りるため、骨材上の表面をセラミックスでコーティングしたものを整流板30,31として使用してもよい。このように不透明な素材を使用した場合で、吐出ノズル20の吐出口内部を観察したい場合には、整流板30、31を容易に着脱可能な取り付け構造としておき、観察が必要な場合には整流板30、31を取外せばよい。
また、上述のように、本実施の形態の側面整流板30および下部整流板31は透明部材によって形成されている。これにより、基板処理装置1の外部であって、側面整流板30a(または側面整流板30b)を挟んで搬送ローラ15と逆側に位置する基板処理装置1のオペレータ(以下、単に「オペレータ」とも呼ぶ)は、基板処理装置1外部から側面整流板30aまたは側面整流板30bを介して、吐出ノズル20から吐出するプラズマガスの吐出状況を観察することができる。そのため、オペレータによってプラズマガスの吐出状況を良好に保つことができ、基板Wに付着した有機物の除去処理を良好に保持することができる。
<1.2. 整流板による空気流の整流>
ここでは、側面整流板30および下部整流板31を使用することにより、処理室10内の空気流が整流され、プラズマガスのガス流FL11が乱されることなく基板Wにプラズマガスが供給されることについて説明する。以下では、説明の都合上、まず、(1)側面整流板30のみを使用した場合の空気流の整流について説明し、続いて、(2)側面整流板30および下部整流板31を使用した場合の空気流の整流について説明する。
<1.2.1.側面整流板による空気流の整流>
図4は、整流板として側面整流板30のみを設けた場合において、基板Wの先端部または後端部以外が吐出ノズル20の直下近傍に到達した際の基板処理装置1の上面図を示すものである。また、図5は、基板Wの先端部または後端部以外が吐出ノズル20の直下近傍に到達した際の処理室10内のプラズマガスのガス流FL11と空気流FL12とを説明する図である。
従来の基板処理装置500(図23)では、側面整流板を設けていないため、図24に示すように、吐出ノズル520から吐出されて基板Wの端縁部に供給されるプラズマガスのガス流FL81aは、フィルタユニット511から供給される清浄な空気流FL82bの影響を受けて乱れる。その結果、基板Wの中央部におけるプラズマガスのガス流FL81bとガス流FL81aとが不均一となり、均一にプラズマガスを供給することができないため、基板Wの中央部と端縁部とで処理結果が相違してしまう。
一方、本実施形態の基板処理装置1では、基板W端縁部近傍に側面整流板30を設けているため、図5に示すように、空気流FL12bは、側面整流板30の側方部のうち基板Wと遠い側の側方部を流れる。その結果、基板Wの端縁部に供給されるプラズマガスのガス流FL11aは、空気流FL12bの影響を受けず、乱れることなく基板Wに到達することになり、基板W全体においてプラズマガスによる基板処理が均一に行われる。
このように、2枚の側面整流板30を基板Wの端縁部に設けることにより、空気流FL12を整流することができ、基板Wの端縁部におけるプラズマガスのガス流FL11aと、基板Wの中央部におけるガス流FL11bとを均一にすることができるため、基板Wの全体においてプラズマガスによる基板処理が均一に行われる。
しかし、図6(a)に示すように基板Wが吐出ノズル20の下方に到達しておらず、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合や、図6(b)に示すように基板Wが搬送ローラ15によって移動された結果、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合について、フィルタユニット11から供給される清浄な空気流FL22は、側面整流板30の側方部のうち,基板Wが搬送される部分と遠い側の側方部を流れる空気流FL22bと、基板W搬送部と近い側の側方部を流れる空気流FL22cとに分かれる。そして、空気流FL22cは、搬送ローラ15付近を経て処理室10の下部に到達する。そのため、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合に、吐出ノズル20からプラズマガスを吐出すると、空気流FL22cの流れの影響により、吐出ノズル20の端縁部から吐出されるプラズマガスのガス流FL21aが乱される。
このように、吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスのガス流は、基板Wが吐出ノズル20の直下に存在する場合と、基板Wが吐出ノズル20の直下に存在しない場合とで相違する。そのため、側面整流板30のみを使用する場合、基板Wが吐出ノズル20の直下近傍に到達する際や、搬送ローラ15によって基板Wが吐出ノズル20の直下近傍から遠ざかる際に、基板Wの端縁部に供給されるプラズマガスのガス流が乱れ、その結果、基板Wの端縁部と基板Wの中央部とで処理結果が不均一となる。
<1.2.2.下部整流板による空気流の整流>
ここでは、整流板として基板Wの下方に下部整流板31のみを設けた場合における処理室10内のプラズマガスのガス流および空気流について従来の基板処理装置との比較において説明する。
まず、従来の基板処理装置500(図23)のように下部整流板を使用しない場合におけるガス流FL83および空気流FL84について検討する。図24および図25は、処理室510内におけるプラズマガスの流れFL81、FL83および空気流FL82、FL84を示す図である。
従来の基板処理装置500では、図25に示すように、基板Wが吐出ノズル520の下方に到達しておらず、吐出ノズル520の直下近傍に基板Wが存在しない場合や、基板Wが搬送ローラ15によって移動された結果、吐出ノズル520の直下近傍に基板Wが存在しない場合において、吐出ノズル520の中央部付近から吐出されるプラズマガスは、その一部については吐出ノズル520の下方に配置された各搬送ローラ15の間を通過して処理室510の下部に到達する。また、吐出ノズル520から吐出されるプラズマガスのうち他の一部については搬送ローラ15によって跳ね返される。すなわち、プラズマガスのガス流FL83bは、吐出ノズル520の下方のハードウェアの配置によって影響を受ける。これにより、吐出ノズル520の中央部付近から吐出されるプラズマガスのガス流FL83bの向きは、図25に示すように、均一とならない。
一方、従来の基板処理装置500において、図24に示すように、吐出ノズル520の直下近傍に基板Wが存在する場合において、プラズマガスのガス流FL83bは、吐出ノズル520下方のハードウェアの配置の影響を受けないため、ガス流FL83bの向きはほぼ均一となる。
このように、従来の基板処理装置500において、吐出ノズル520の直下近傍に基板Wが存在する場合のガス流FL81bの状況と、吐出ノズル520の直下近傍に基板Wが存在しない場合のガス流FL83bの状況とで、吐出ノズル520から吐出されるプラズマガスのガス流の状況が相違する。そのため、基板Wが吐出ノズル520の直下近傍に到達してから一定時間が経過するまで、基板Wの中央部付近に供給されるプラズマガスのガス流が乱れた状態となる。その結果、基板Wの中央部付近の有機物除去の処理結果が不均一となる。
次に、本実施の形態の基板処理装置1のように下部整流板31を設けた場合におけるガス流FL33および空気流FL34について検討する。図26は、基板Wの下方に下部整流板31を配置した場合における基板処理装置1の上面図である。また、図27は、基板Wが吐出ノズル20の下方に下部整流板31を配置した場合における基板処理装置1の側面図である。
図26(a)に示すように、基板Wが吐出ノズル20の下方に到達しておらず、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合、下部整流板31を設けることによって搬送ローラ15の下方領域が閉鎖される。これにより、吐出ノズル20の下方のハードウェアの配置によって影響を受けにくくなる。そのため、図27に示すように、吐出ノズル20の中央部付近から吐出されるプラズマガスのガス流FL33bの向きは均一となる。
すなわち、下部整流板31を基板Wの下方に設けることによって、吐出ノズル20の中央部付近から吐出されるプラズマガスのガス流FL33bの向きを均一にすることができる。そのため、基板Wの中央部付近においてプラズマガスによる有機物の除去処理を良好に行うことができる。
ただし、下部整流板31を基板Wの下方に設けた場合であっても、吐出ノズル20の端縁部付近から吐出されるプラズマガスのガス流FL33aは、図27に示すように、フィルタユニット11から供給される清浄な空気流FL34bの影響を受けて乱れる。そのため、吐出ノズル20の端縁部から供給されるプラズマガスのガス流FL33aは、吐出ノズル20の中央部から吐出されるガス流FL33bと比較してガス流の向きが不均一となる。
ここで、下部整流板31を設けた場合と設けない場合との有機物の除去状況の比較を示す実験結果について説明する。図28は、下部整流板31を設けない基板処理装置500において、基板Wに向けてプラズマガスを吐出して基板Wに付着した有機物を除去した場合につき、基板W上の測定ポイントに対応する基板W表面の接触角を表すグラフである。また、図29は、下部整流板31のみを設けた基板処理装置1において、基板Wに向けてプラズマガスを吐出して基板Wに付着した有機物を除去した場合につき、基板W上の測定ポイントに対応する基板W表面の接触角を表すグラフである。
なお、図28および図29の横軸は、基板Wの上面において基板Wの幅方向(Y軸方向)に沿って基板Wの一方の端縁部から他方の端縁部に向かって等間隔に54点配置した測定ポイントを示す。また、縦軸は、各測定ポイントにおける基板W上面の接触角を示す。さらに、縦軸の接触角は基板Wに付着した有機物が良好に除去された場合ほど小さい値を有する。
図28および図29に示すように、下部整流板31のみ使用した場合、各測定ポイントの接触角の平均値は26.8(deg)となり、下部整流板31を使用しない場合の各測定ポイントの接触角の平均値(=43.7(deg))より小さい。すなわち、図28および図29に示すように、下部整流板31を使用する方が基板Wに付着した有機物の除去を良好に実行できることが確認された。
また、下部整流板31のみ使用した場合、各測定ポイントの接触角のうち最大となるものから最小となるものを引いた値(以下、「R値」とも呼ぶ)は10.6(deg)となり、各測定ポイントの接触角の標準偏差σを3倍した値(以下、「3σ値」とも呼ぶ)は5.4(deg)となる。すなわち、下部整流板31のみ使用した場合のR値および3σ値のそれぞれの値は、下部整流板31を使用しない場合のR値(=43.7(deg))および3σ値(=28.7(deg))より小さい。したがって、下部整流板31を使用する方がプラズマガスのガス流FL33bを均一に基板Wに向けて吐出できることも確認された。
さらに、図29に示すように、下部整流板31のみ使用した場合、基板Wの中央部付近の測定ポイントの接触角と比較して基板Wの端縁部付近の測定ポイントの接触角が大きい。したがって、下部整流板31のみでは吐出ノズル20の端縁部から吐出されるプラズマガスのガス流FL33aが不均一となることも確認された。
<1.2.3.側面整流板と下部整流板とによる空気流の整流>
図8は、側面整流板30に加え、基板Wの下方に下部整流板31を配置した場合における基板処理装置1の上面図である。また、図9は、基板Wが吐出ノズル20の直下近傍に存在しない場合において、処理室10内のプラズマガスのガス流FL31と空気流FL32とを説明する図である。
図8(a)に示すように基板Wが吐出ノズル20の下方に到達しておらず、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合、搬送ローラ15の下方領域に下部整流板31を設けると、図9に示すように、搬送ローラ15の下方領域が下部整流板31によって閉鎖される。その結果、側面整流板30のみを設けた場合のように空気流が分かれ、側面整流板30の側方部のうち基板Wが搬送される部分と近い側の側方部に空気流が流れ込むことを防止することができる。
また同様に、図8(b)に示すように基板Wが搬送ローラ15によって移動された結果、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合も、下部整流板31を設けることにより、空気流が側面整流板30の側方部のうち基板Wが搬送される部分と近い側の側方部に流れ込むことを防止することができる。
そのため、側面整流板30に加えて下部整流板31をさらに設けることにより、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合であっても、吐出ノズル20の端縁部から吐出されるプラズマガスのガス流FL31aは、空気流FL32の影響を受けなくなり、吐出ノズル20の中央部から吐出されるプラズマガスのガス流FL31bと同様な流れとなる。
以上のように、側面整流板30と下部整流板31とを設けることにより、基板Wが吐出ノズル20の直下近傍に存在するときだけでなく、存在しないときも流れを均一にすることができる。そのため、基板全域に対して吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスのガス流を均一に供給することができ、基板全体の処理結果を均一に実施することができる。
ここで、側面整流板30および下部整流板31を設けた場合と下部整流板31のみを設けた場合とにおける有機物の除去状況の比較を示す実験結果について説明する。図30は、下部整流板31のみを設けた場合と、側面整流板30および下部整流板31とを設けた場合とにつき、基板W上の測定ポイントに対応する基板W表面の接触角を表すグラフである。
なお、図30の横軸は、図28および図29の測定ポイントのうち、測定ポイント1〜7および測定ポイント48〜54を示すものであり、基板Wの端縁部の測定ポイントに該当する。また、縦軸は、図28および図29と同様に、各測定ポイントにおける基板W上面の接触角を示す。また、図30中の白抜き三角は側面整流板30および下部整流板31を設けた場合の測定結果を、黒塗り丸は下部整流板31のみを設けた場合の測定結果をそれぞれ示す。
図30に示すように、側面整流板30および下部整流板31を設けた場合、各測定ポイントの接触角の平均値は24.4(deg)、R値は5.3(deg)、3σ値は4.4(deg)となる。すなわち、側面整流板30および下部整流板31を設けた場合の各測定ポイントの接触角の平均値、R値、および3σ値のそれぞれの値は、下部整流板31のみを設けた場合の各測定ポイントの平均値(=26.9(deg))、R値(=10.6(deg))および3σ値(=9.1(deg))より小さい。
したがって、下部整流板31のみを使用する場合と比較して、側面整流板30および下部整流板31を使用する方が、吐出ノズル20の端縁部付近から吐出されるプラズマガスのガス流FL31bを均一に基板Wに向けて吐出することができ、基板Wの端縁部付近においても有機物の除去処理を良好に実行できることが確認された。
<1.3. 基板処理シーケンス>
ここでは、本実施形態の基板処理装置1を使用して、基板Wに付着した有機物を除去するシーケンスについて説明する。図10は、本実施形態における基板処理を説明するためのタイムチャートである。なお、以下の除去処理シーケンス中において、処理室10内には、常にフィルタユニット11によって清浄化された空気が供給され、排気ポンプ41によって処理室10内の雰囲気が排気されている。そのため、処理室10内には、常に、清浄化された空気流が形成されている。また、搬送ローラ15の各ローラは回転し続けているため、基板Wは矢印AR1方向に移動し続けている。
基板Wの先端部が吐出ノズル20の直下近傍に到達していない段階(時刻t0より前)において、センサ16a、16bはいずれも「OFF」状態であり、バルブ22は閉鎖されているため吐出ノズル20からプラズマガスは吐出されていない。
続いて、基板Wの先端部が吐出ノズル20の直下近傍に到達し、センサ16aが「OFF」から「ON」状態に遷移する時刻t0において、バルブ22が開放され、プロセスガスが配管25およびフィルタ23を介して吐出ノズル20に供給される。また、時刻t0において、吐出ノズル20内の2つの電極20a間に電位差が印加される。そのため、吐出ノズル20に供給されるプロセスガスはプラズマ化され、吐出ノズル20から下方に向かってプラズマガスが吐出される。そして、基板Wの先端部が搬送ローラ15によって吐出ノズル20の直下に到達する時刻t1において基板処理が開始される。
そして、時刻t2において、基板Wの先端部がセンサ16bに到達してセンサ16bが「OFF」状態から「ON」状態に遷移しても、また、時刻t3において、基板Wの後端部がセンサ16aに到達してセンサ16aが「ON」状態から「OFF」状態に遷移しても基板処理は継続される。なお、前述したように本実施形態の基板処理装置1には側面整流板30および下部整流板31が設けられており、基板W全域にプラズマガスのガス流を均一に供給することができるため、基板W全体において処理結果を均一にすることができる。
そして、時刻t4において、基板Wの後端部が、吐出ノズル20直下から遠ざり、さらに、センサ16bが「ON」状態から「OFF」状態に遷移する時刻t5において、バルブ22が閉鎖され、電極20a間の電位差がV0から「0」に遷移するため、吐出ノズル20からのプラズマガスの吐出が停止されて除去処理が終了する。
<1.4. 第1実施形態の基板処理装置の利点>
以上の第1実施形態の基板処理装置1において、基板Wを搬送ローラ15によって搬送移動させつつ、吐出ノズル20から基板Wに向けてプラズマガスを吐出する場合、基板Wの近傍に側面整流板30と下部整流板31とを配設することにより、処理室10内の空気流の影響によって基板W端縁部に到達するプラズマガスのガス流が乱れることを抑制することができる。その結果、プラズマガスのガス流を基板Wの中央部と端縁部とで均一にし、基板W全体に均一にプラズマガスを供給することができるため、基板W上に付着した有機物の除去処理を、基板W全体において均一に行うことができる。
特に、基板Wが吐出ノズル20の直下に存在する場合、側面整流板30設けることにより、プラズマガスのガス流が乱れることを抑制することができる。
また、側面整流板30に加えて下部整流板31を設けることにより、(1)基板Wの先端部が吐出ノズル20の直下に到達する前後、および(2)基板Wの後端部が吐出ノズル20の直下から遠ざかる前後において、吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスのガス流が乱れを抑制することができる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
図11は、本発明の第2実施形態における基板処理装置100を模式的に示す正面図である。また、図12は、第2実施形態における基板処理装置100を模式的に示す側面図である。図11、図12に示すように、第2実施形態における基板処理装置100のハードウェア構成は、第1実施形態と比較して、後述するように、
(1)搬送ローラ115が異なること、
(2)下部整流板131の配設位置が相違すること、
(3)センサ116の配設位置が相違すること、
を除いては、第1実施形態と同じである。そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の基板処理装置における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1実施形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<2.1. 第2実施形態における基板処理装置の構成>
第2実施形態における基板処理装置100は、第1実施形態における基板処理装置1と同様に、洗浄処理ユニットの前または後に配置され、角型基板Wを移動させながらプラズマガスを当該基板Wに吐出することにより、基板Wに付着した有機物等の汚染物を除去する装置である。
図11および図12に示すように、本実施形態の搬送ローラ115は、第1実施形態の搬送ローラ15と同様に、Y軸と垂直な方向に配置される3個のローラを1組とするローラ群を、X軸方向に複数配設して構成されている。図12に示すように、ローラ群に含まれる各搬送ローラ115の中心付近には、Y軸に略平行なローラ回転軸115aが挿入して設けられている。また、ローラ回転軸115aの一端は、図示を省略する駆動モータと連動接続されている。そのため、搬送ローラ115は、その上に載せられた基板Wを略水平方向の搬送路に沿ってX軸の正方向または負方向に移動させることができる。
ただし、本実施形態において、下部整流板131のZ軸方向の位置が、ローラ回転軸115aと搬送ローラ115の上端位置との間に配置するため、搬送ローラ115のローラの半径は少なくとも下部整流板131の厚さより大きくなるように設計されている。
なお、本実施の形態下部整流板131は、第1の実施の形態の下部整流板31と同様にプラズマガスに対して化学的に安定なガラスや石英等の透明部材によって形成されているが、ステンレス等の金属や、アルミナ等のセラミックスによって形成してもよい。
本実施形態の下部整流板131は、第1実施形態の下部整流板31と同様に基板Wの下方に配設される板状部材である。ただし、本実施形態の下部整流板131は、搬送ローラ115のローラ部分に配置するため、図12に示すように、下部整流板131の搬送ローラ115の各ローラと干渉する部分には、複数の孔部131hが設けられている。そして、複数の孔部131hのそれぞれに対応するローラを挿入して下部整流板131を配設する。
このように、本実施形態では、第1実施形態と比較して、下部整流板の上面と基板Wの下面との距離をさらに小さくすることができる。そのため、プラズマガスのガス流FL41aが乱れることをさらに抑制することができる。なお、下部整流板131の上面と基板Wの下面との距離は5.0mm以下にすることが好ましい。
なお、基板処理装置100を使用し、基板Wに付着した有機物を除去する基板処理について、下部整流板131上に設けられたセンサ116を使用して基板Wの位置を検出する点を除いては、第1実施形態において説明した処理シーケンスと同様なため、ここでは説明を省略する。
ここで、基板Wの下面と下部整流板の上面との距離を変化させた場合における有機物の除去状況の比較を示す実験結果について説明する。図31は、側面整流板30および下部整流板31を設けた場合において基板W上の測定ポイントに対応する基板W表面の接触角を表すグラフである。
なお、図31の横軸は、基板Wの上面において基板Wの幅方向(Y軸方向)に沿って基板Wの一方の端縁部から他方の端縁部に向かって等間隔に11点配置した測定ポイントを示す。また、縦軸は、各測定ポイントにおける基板W上面の接触角を示す。さらに、図31中の黒塗り三角は基板Wの下面と下部整流板の上面との距離が5.0mmの場合の測定結果を、また、図31中の黒塗りひし形は基板Wのした面と下部整流板の上面との距離が100.0mmの場合の測定結果を、それぞれ示す。
図31に示すように、基板Wの下面と下部整流板131の上面との距離(以下、「基板−整流板間距離DD」とも呼ぶ)を5.0mmとした場合、各測定ポイントの接触角の平均値は26.8(deg)、R値は8.7(deg)、3σ値は8.0(deg)となる。すなわち、基板−整流板間距離DDを5.0mmとした場合の各測定ポイントの接触角の平均値、R値、および3σ値のそれぞれの値は、基板−整流板間距離DDを100.0mmとした場合の各測定ポイントの平均値(=32.6(deg))、R値(=17.1(deg))および3σ値(=19.0(deg))より小さい。
したがって、基板−整流板間距離DDを100.0mmとした場合と比較して、基板−整流板間距離DDを5.0mmとした場合の方が(すなわち、基板−整流板間距離DDを小さくすることによって)、吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスのガス流FL41(FL41a、FL41b)を均一に基板Wに向けて吐出することができ、基板Wの端縁部付近においても有機物の除去処理を良好に実行できることが確認された。
<2.2. 第2実施形態の基板処理装置の利点>
以上の第2実施形態の基板処理装置100において、搬送ローラ115は、ローラの半径を少なくとも下部整流板131の厚さより大きくすることにより、また、下部整流板131は、搬送ローラ115のローラと干渉する部分に複数の孔部131hを設け、当該孔部に対応するローラを挿入することにより、第1実施形態と比較して、基板Wと下部整流板131との距離を小さくすることができる。その結果、第1実施形態と比較して処理室10内の空気流FL42の影響により基板W端縁部に到達するプラズマガスのガス流FL41aが乱れることをさらに抑制することができるため、基板W中央部のプラズマガスのガス流FL41bと端縁部のプラズマガスのガス流FL41aとを、さらに均一にすることができ、基板W上に付着した有機物の除去処理を基板W全体において均一に行うことができる。
<3.第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3実施形態における基板処理装置200を模式的に示す正面図である。また、図14は、第3実施形態における基板処理装置200を模式的に示す側面図である。図13、図14に示すように、第3実施形態における基板処理装置200のハードウェア構成は、第1実施形態と比較して、後述するように、(1)吐出ノズル20を覆うカバー250(図13、図14参照)がさらに設けられていることを除いては、第1実施形態と同じである。そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の基板処理装置における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1実施形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<3.1. 第3実施形態における基板処理装置の構成>
第3実施形態における基板処理装置200は、第1実施形態における基板処理装置1および第2実施形態における基板処理装置100と同様に、洗浄処理ユニットの前または後に配置され、角型基板Wを略水平方向の搬送路に沿って移動させながらプラズマガスを当該基板Wに吐出することにより、基板Wに付着した有機物等の汚染物を除去する装置である。
カバー250は、その下部に開口部252を有する筒状カバーである。図13および図14に示すように、カバー250は、吐出ノズル20と吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスのガス流FL51の流路を覆うように処理室10内に配置されている。そのため、ガス流FL51は、処理室10内の空気流FL52の影響を受けず、基板Wにプラズマガスを供給することができる。
また、カバー250の下部の基板W近傍には、基板Wの進行方向AR1の前後に沿って平坦なフランジ部251が設けられている。そのため、吐出ノズル20から吐出されて開口部252を経たプラズマガスは、フランジ部251と基板Wとに挟まれた空間に導かれ、基板Wに対して効率的にプラズマガスを供給することができる。
なお、基板処理装置200を使用して基板Wに付着した有機物を除去する基板処理は、第1実施形態において説明した処理シーケンスと同様なため、ここでは説明を省略する。
<3.2. 第3実施形態の基板処理装置の利点>
以上の第3実施形態の基板処理装置200において、カバー250によって吐出ノズル20および吐出ノズル20から吐出されるプラズマガスのガス流FL51の流路を覆うことにより、処理室10内の空気流FL52の影響を受けず、基板Wにプラズマガスを供給することができる。そのため、第1実施形態の基板処理装置1と比較して、基板Wに対してプラズマガスをさらに均一に供給することができ、基板W上に付着した有機物の除去処理を基板W全体においてさらに均一に行うことができる。
<4.第4実施形態>
続いて、第4実施形態について説明する。図15は、本発明の第4実施形態における基板処理装置600を模式的に示す正面図である。また、図16は、第4実施形態における基板処理装置600を模式的に示す側面図である。第4実施形態における基板処理装置600は、第1実施形態と比較して、後述するように、側面整流板30および下部整流板31を使用せずに、搬送ローラ615を使用することによって、処理室10内の空気流とプラズマガスのガス流を整流する点を除いては、第1実施形態と同じである。そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。
なお、以下の説明において、第1実施形態の基板処理装置における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1実施形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<4.1. 第4実施形態における基板処理装置の構成>
第4実施形態における基板処理装置600は、第1実施形態における基板処理装置1、第2実施形態における基板処理装置100および第3実施形態における基板処理装置200と同様に、洗浄処理ユニットの前または後に配置され、角型基板Wを略水平方向の搬送路に沿って移動させながらプラズマガスを当該基板Wに吐出することにより、基板Wに付着した有機物等の汚染物を除去する装置である。
搬送ローラ615は、図15および図16に示すように、Y軸方向に伸びた円柱状のローラであり、X軸方向に複数配設して構成されている。各搬送ローラ615は、図16に示すように、その中心付近にY軸と略平行なローラ回転軸615aが挿入して設けられている。また、ローラ回転軸615aの一端は、図示を省略する駆動モータと連動接続されている。そのため、搬送ローラ615は、その上に載せられた基板WをX軸の正方向または負方向に直線的に移動することができる。
図16に示すように、搬送ローラ615のY軸方向の長さは、基板WのY軸方向の長さより大きく、基板Wの両端から搬送ローラ615の端部615bがはみ出すように構成されている。このように、搬送ローラ615の両端のはみ出し部分である端部615bによって、フィルタユニット11から供給される清浄な空気流FL92bは、端部615bより外側を流れる。そのため、基板Wの端縁部に供給されるガス流FL91は、空気流FL92bの影響を受けず、乱れることなく基板Wに到達することとなり、基板W全体においてプラズマガスによる基板処理が均一に行われる。
また、搬送ローラ615のうち処理室10内に配置されたものは、図15に示すように、隣り合う搬送ローラ615と干渉しない程度に近接して配設されている。すなわち、処理室10内に配置された各搬送ローラ615は、隣り合う搬送ローラ615との中心間距離が搬送ローラ615の直径より若干大きくなるように設定されている。
このように、搬送ローラ615を近接して配設すると、吐出ノズル20下方の領域が搬送ローラ615によってほぼ閉鎖される。その結果、吐出ノズル20の直下近傍に基板Wが存在しない場合であっても、第1実施形態の下部整流板31と同様に、吐出ノズル20の端縁部から吐出されるプラズマガスのガス流FL91は、空気流FL92bの影響を受けなくなる。そのため、吐出ノズル20の端縁部から吐出されるプラズマガスのガス流FL91は、吐出ノズル20の中央部から吐出されるプラズマガスのガス流FL91と同様な流れとなる。
なお、基板処理装置600を使用し、基板Wに付着した有機物を除去する基板処理は、第1実施形態において説明した処理シーケンスと同様なため、ここでは説明を省略する。
<4.2. 第4実施形態の基板処理装置の利点>
以上の第4実施形態の基板処理装置600において、(1)搬送ローラ615のY軸方向の長さは、基板WのY軸方向の長さより大きく、基板Wの両端から搬送ローラ615の端部615bがはみ出すように構成されている。また、(2)搬送ローラ615は、X軸方向に複数配設されており、隣り合う搬送ローラ615同士は干渉しない程度に近接して設けられている。これにより、これにより複数の搬送ローラ615は、基板Wに対して第1実施形態の側面整流板30および下部整流板31と同様な働きをする。その結果、第1実施形態の場合と同様に、プラズマガスのガス流FL91を基板Wの中央部と端縁部とで均一にし、基板W全体に均一にプラズマガスを供給することができるため、基板W上に付着した有機物の除去処理を、基板W全体において均一に行うことができる。
<5.第5実施形態>
ここでは、第5実施形態について説明する。第5実施形態における基板処理装置は、第1から第4の実施形態における基板処理装置と同様に、洗浄処理ユニットの前または後に配置され、角型基板Wを移動させながらプラズマガスを当該基板Wに吐出することにより、基板Wに付着した有機物等の汚染物を除去する装置である。ただし、第5実施形態における基板処理装置は、第1から第3の実施形態における基板処理装置と異なり、基板Wを基板保持部360に保持し、吐出ノズル320を移動させつつ基板Wにプラズマガスを供給することにより除去処理が実施される(図17、図18参照)。
以下では、この相違点を中心に説明する。なお、図17および図18において、第1実施形態の基板処理装置における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1実施形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<5.1. 第5実施形態における基板処理装置の構成>
図17は、本発明の第5実施形態における基板処理装置300を模式的に示す正面図であり、また、図18は、第5実施形態における基板処理装置300を模式的に示す上面図である。
図17に示すように、基板処理装置300は、主として処理室310、基板保持部360、吐出ノズル320、および整流板330とから構成されている。
処理室310は、その内部に吐出ノズル320や整流板330等を収容する筐体である。図17に示すように、処理室310のX軸と垂直に交わる側面うち一方には開口部312が設けられている。基板Wは、搬送ユニット380によって、開口部312から処理室310の内部に搬入され、後述するプラズマガスによる基板処理が実施される。そして、基板処理が終了すると、基板Wは、再度、搬送ユニット380によって処理室310の外部に搬出される。
また、処理室310の上部には、フィルタユニット11配置されており、処理室310の下部には、配管45bを介して排気ポンプ41が連通接続されている。そのため、処理室310の上部からフィルタユニット11を介して下方に供給される清浄な空気は、処理室310の下部に接続された排気ポンプ41によって排気ドレイン40に排出され、処理室310内部には清浄な空気流FL62が形成される。
基板保持部360は、基板Wを略水平姿勢にて吸引保持するものである。基板保持部360の下部は、図17に示すように、シリンダ362の可動部361の先端部に固定されている。そのため、基板保持部360が、シリンダ362によって開口部312と略同一な高さまで上昇することにより、搬送ユニット380との間で基板Wの受け渡しを行うことができる。
吐出ノズル320は、第1実施形態の吐出ノズル20と同様に、プラズマガスを基板Wに向けて吐出するノズルであり、ノズルアーム370の下部に取り付けられている。図17および図18に示すように、吐出ノズル320は、配管25、バルブ22、フィルタ23、アーム駆動部371内に設けられた配管(図示省略)およびノズルアーム370内に設けられた配管(図示省略)を介してプロセスガス供給源21と連通接続されている。したがって、バルブ22を開放することにより、吐出ノズル320にはフィルタ23によってパーティクルが除去されたプロセスガスが供給される。
また、吐出ノズル320には、第1実施形態の吐出ノズル20と同様に、その内部に2枚の電極が配設されいる(図3参照)。そして、これら2枚の電極に電位差を与えることにより、プロセスガス供給源21から供給されるプロセスガスがプラズマ化される。
図17および図18に示すように、ガイドレール375は、開口部312が設けられている処理室310側面と反対側の側面の内側近傍に配設されている。また、ノズルアーム370は、アーム駆動部371によりガイドレール375に沿って略水平の走査方向AR2およびその逆方向に移動可能に設けられている。そのため、吐出ノズル320は、図18に示すように吐出ノズル320の位置Y0から基板W上を通過して位置Y1まで、走査方向AR2に沿って、また走査方向AR2と逆方向に直線状に平行移動することができ、この往復移動(往復走査)によって基板W全体にプラズマ化されたプロセスガス(プラズマガス)を供給することができる。
整流板330は、基板Wの周囲に配設される板状部材(枠体)であり、第1実施形態の側面整流板30に相当するものである。ところで、前述したように、本実施形態では、基板Wを基板保持部360に保持し、吐出ノズル320を移動させつつ基板Wにプラズマガスを供給する。したがって、プラズマガスを供給する際、整流板330の内側には常に基板Wが存在し、整流板330の内側に空気流FL62が流れ込むことがない。そのため、本実施形態では、第1実施形態の下部整流板31に相当する整流板を設ける必要がなく、側面整流板30に相当する整流板330のみを基板Wの4辺を囲むように基板Wとほぼ同一高さに設けることによって、空気流FL62の影響を受けることなく、均一なプラズマガスのガス流FL61を供給することができる(図19参照)。
<5.2. 基板処理シーケンス>
ここでは、本実施形態の基板処理装置300を使用して、基板Wに付着した有機物を除去する処理シーケンスについて説明する。なお、以下の除去処理シーケンス中において、処理室310内には、常にフィルタユニット11によって清浄化された空気が供給され、排気ポンプ41によって処理室310内の雰囲気が排気されている。そのため、処理室310内には、常に、清浄化された空気流FL62が形成されている。
除去処理シーケンスにおいて、まず、吐出ノズル320を基板W上から退避位置Y0まで移動させることによって、吐出ノズル320を退避させる。次に、基板保持部360をシリンダ362によって上昇させ、搬送ユニット380から基板Wを受け取る。続いて、基板Wが整流板330と略同一高さとなるように基板保持部360を下降させる。
続いて、ガイドレール375に沿ってアーム駆動部371を走査方向AR2に移動させることにより、吐出ノズル320を走査位置Y0から基板W上を経て走査位置Y1まで移動させる。また、吐出ノズル320の移動開始と同時に、バルブ22を開放し、吐出ノズル320内の電極に電位差を印加する。そのため、プロセスガス供給源21から吐出ノズル320に供給されたプロセスガスは、当該電極によりプラズマ化される。そして、プラズマ化されたプロセスガス(プラズマガス)は、吐出ノズル320の下方に吐出される。このように、吐出ノズル320から基板Wにプラズマガスを吐出しつつ走査位置Y0からY1まで移動させることにより、基板W上に付着した有機物の除去処理を行うことができる。
そして、吐出ノズル320が走査位置Y1に到達すると、アーム駆動部371を停止させて、吐出ノズル320の移動を停止させる。また、吐出ノズル320の停止と同時に、吐出ノズル320内の電極の電位差を「ゼロ」にし、バルブ22を閉鎖することにより、プラズマガスの吐出が停止して除去処理が終了する。
<5.3. 第5実施形態の基板処理装置の利点>
以上の第5実施形態の基板処理装置300において、基板保持部360に基板Wを保持し、吐出ノズル320を移動させつつ吐出ノズル320から基板Wにプラズマガスを供給して基板W上の有機物の除去処理を行う場合、基板Wの周囲に整流板330を設けることにより、処理室10内の空気流FL62の影響により基板W端縁部に到達するプラズマガスのガス流FL61が乱れることを抑制することができる。そのため、基板Wの中央部と端縁部とでプラズマガスを均一に供給することができ、基板W全体で除去処理を均一に行うことができる。
なお、第5実施形態の変形例として、基板Wを吸着した基板保持部360を移動させて相対的に移動する構成でもよい。
<6.第6実施形態>
図20は、本発明の第6実施形態における基板処理装置400を模式的に示す正面図であり、また、図21は、第6実施形態における基板処理装置400を模式的に示す上面図である。
図20に示すように、基板処理装置400は、主として処理室410、加熱ユニット485、および整流板430とから構成されている。
処理室410は、その内部に加熱ユニット485や整流板330等を収容する筐体である。図20に示すように、処理室410のX軸と垂直に交わる側面うち一方には開口部412が設けられている。基板Wは、搬送ユニット480によって、開口部412を介して処理室410の内部に搬入され、後述する加熱ユニット485によって加熱処理が実施される。そして、加熱処理が終了すると、基板Wは、再度、搬送ユニット480によって処理室410の外部に搬出される。
加熱ユニット485は、図20および図21に示すように、その上面に立設された複数の支持部481により基板Wを点接触の状態で下方から支持して熱処理を行うユニットである。
支持部481は、基板Wを略水平状態で支持するのに使用される固定支持部481bと、基板Wを昇降させるのに使用される可動支持部481aとの2種類から構成されている。そのため、可動支持部481aを上昇させて、可動支持部481aの上端を開口部412と略同一な高さにすることにより、搬送ユニット480との間で基板Wの受け渡しを行うことができる(図20(a)参照)。また、基板Wを受け渡しが完了して可動支持部481aを下降させることにより、基板Wを固定支持部481bによって支持し、基板Wと整流板430とを略同一の高さにすることができる(図20(b)参照)。
整流板430は、支持部481によって支持される基板Wと略同一高さに設けられて基板Wの周囲を囲む板状部材(枠体)であり、加熱ユニット485から放射される熱や、加熱ユニット485によって生じる熱対流(以下、熱放射や熱対流を「熱流」と総称する)を整流するのに使用される。
図22は、基板Wの周囲に整流板430を設けた場合の熱流を説明するための図である。図22(a)に示すように、整流板430を設けない場合、加熱ユニット485から基板W端縁部近傍に到達する熱流FL71aは、上方に遮蔽物が存在しないため、熱流FL71aの一部が上方に拡散してしまう。一方、加熱ユニット485から基板W中央部に到達する熱流FL71bは、その熱エネルギーをほぼすべて基板Wに伝達することができるため、基板Wを効率良く加熱することができる。そのため、基板Wの端縁部と中央部とで加熱状況が相違することとなる。
そこで、本実施形態では、図22(b)に示すように基板Wの周囲に整流板430を設けている。整流板430を設けることにより、基板W端縁部近傍に到達する熱流FL72aは、上方に拡散することなく基板Wおよび整流板430に熱を伝達することができる。その結果、基板Wの端縁部の熱流FL72aと中央部の熱流FL72bとを均一にすることができるため、基板W全体を均一に加熱することができる。
以上のように、本実施形態において、加熱ユニット485によって基板Wを加熱する加熱処理を行う場合、基板Wの周囲に整流板430を設けることにより、第1から第5の実施形態の基板処理装置において空気流が整流されたのと同様に、本実施形態においても基板W端縁部の熱流が整流されて、基板W各部に対して均一に熱エネルギーを付与することができる。そのため、基板Wに対して均一に加熱処理を実施することができる。
<7.変形例>
以上、本発明について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
(1)第1から第5の実施形態では、プラズマガスを使用して基板Wの付着した有機物を除去しているが、これに限定されるものでなく、例えば、吐出ノズルからイオン化されたプロセスガスを基板Wに供給して、基板Wの表面を除電する処理を行っても良く、また、吐出ノズルから処理液を供給して所定の基板処理を行っても良い。
(2)第5実施形態では、角型基板Wを基板保持部360に保持し、当該基板Wの周囲に整流板330を設けることにより有機物の除去処理を実施しているが、これに限定されるものでなく、例えば、ドーナツ状の整流板を設けて円形状の基板に対して除去処理を実施してもよい。
本発明の第1実施形態における基板処理装置の正面図である。 本発明の第1実施形態における基板処理装置の側面図である。 本発明の第1実施形態における吐出ノズルを説明する図である。 本発明の第1実施形態における側面整流板を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の側面整流板を使用した場合におけるプロセスガスのガス流および処理室内の気流を示す図である。 本発明の第1実施形態における側面整流板を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の側面整流板を使用した場合におけるプロセスガスのガス流および処理室内の気流を示す図である。 本発明の第1実施形態における下部整流板を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の側面整流板および下部整流板を使用した場合におけるプロセスガスのガス流および処理室内の気流を示す図である。 本発明の第1実施形態における基板処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における基板処理装置の正面図である。 本発明の第2実施形態における基板処理装置の側面図である。 本発明の第3実施形態における基板処理装置の正面図である。 本発明の第3実施形態における基板処理装置の側面図である。 本発明の第4実施形態における基板処理装置の正面図である。 本発明の第4実施形態における基板処理装置の側面図である。 本発明の第5実施形態における基板処理装置の正面図である。 本発明の第5実施形態における基板処理装置の側面図である。 本発明の第5実施形態の側面整流板を使用した場合におけるプロセスガスのガス流および処理室内の気流を示す図である。 本発明の第6実施形態における基板処理装置の正面図である。 本発明の第6実施形態における基板処理装置の側面図である。 本発明の第6実施形態の側面整流板を使用した場合における熱流を示す図である。 従来の基板処理装置の正面図である。 従来の基板処理装置の側面図である。 従来の基板処理装置の側面図である。 本発明の第1実施形態における下部整流板を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の下部整流板を使用した場合におけるプロセスガスのガス流および処理室内の気流を示す図である。 本発明の第1実施形態の側面整流板および下部整流板を使用せずにプラズマガスによって基板表面の有機物を除去した場合につき、基板表面上の各測定ポイントに対応する接触角を表すグラフである。 本発明の第1実施形態の下部整流板のみを使用し、プラズマガスによって基板表面の有機物を除去した場合につき、基板表面上の各測定ポイントに対応する接触角を表すグラフである。 本発明の第1実施形態の側面整流板および下部整流板を使用し、プラズマガスによって基板表面の有機物を除去した場合につき、基板端縁部表面上の各測定ポイントに対応する接触角を表すグラフである。 本発明の第2実施形態の下部整流板の上面と基板の下面との距離を変化させた場合における、各測定ポイントに対応する接触角を表すグラフである。
符号の説明
1 基板処理装置
10 処理室
15 搬送ローラ
20 吐出ノズル
20a 電極20
30 側面整流板
31 下部整流板
41 排気ポンプ
250 カバー
330 整流板
360 基板保持部
W 基板

Claims (16)

  1. 基板処理装置であって、
    (a) 処理室と、
    (b) 前記処理室内に配設され、前記処理室内に存在する基板の上方から前記基板に対して処理流体を吐出する吐出手段と、
    (c) 前記基板を所定の搬送路に沿って移動させる移動手段と、
    (d) 前記基板の近傍に設けられ、前記基板近傍の気流を整流する整流手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記基板は角型基板であり、
    前記整流手段は、
    (d-1) 前記角型基板の端縁部近傍であって前記角型基板の移動方向に対して略平行に配置される第1の整流板、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記整流手段は、
    (d-2) 前記角型基板の下方に配置される第2の整流板、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記移動手段は、前記角型基板の下方に配置され、
    前記整流手段は、
    (d-3) 前記角型基板の下方で前記移動手段と略同一な高さに配置される前記第3の整流板、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    (e) 前記基板の上方に設けられ、前記処理流体の吐出経路を囲む筒状カバー体、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記吐出手段の吐出口の幅は、前記基板の幅以上であることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記処理流体は、プラズマ化されたガスであり、
    前記ガスは、窒素ガス、空気、酸素ガス、不活性ガス、またはこれらの混合ガスであることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第1の整流板は、前記処理流体に対して耐性を有する透明部材であることを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の整流板は、ガラスによって形成されていることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項3から請求項9のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2の整流板は、前記処理流体に対して耐性を有する透明部材であることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置であって、
    前記第2の整流板は、ガラスによって形成されていることを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項3から請求項11のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2の整流板の上面と前記搬送路上の基板の下面との距離が5.0mm以下であることを特徴とする基板処理装置。
  13. 基板処理装置であって、
    (a) 処理室と、
    (b) 前記処理室内に配設され、前記処理室内に存在する基板の上方から前記基板に対して処理流体を吐出する吐出手段と、
    (c) 前記基板を所定の搬送路に沿って移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記基板の移動方向と略垂直な方向の前記移動手段のサイズは、前記移動方向と略垂直な方向の前記基板のサイズより大きく、前記搬送路の下方は、前記移動手段によって略閉鎖されていることを特徴とする基板処理装置。
  14. 基板処理装置であって、
    (a) 処理室と、
    (b) 前記処理室内に設けられ前記基板を保持する保持手段と、
    (c) 前記処理室内に設けられ、前記基板に対して上方から処理流体を吐出しつつ前記基板上を移動する吐出手段と、
    (d) 前記基板の近傍に設けられ、前記基板近傍の気流を整流する整流手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  15. 請求項14に記載の基板処理装置であって、
    前記基板は、角型基板であり、前記整流手段は、前記角型基板の周囲に配置される板状体であることを特徴とする基板処理装置。
  16. 基板処理装置であって、
    (a) 処理室と、
    (b) 前記処理室内に設けられ前記基板を保持する保持手段と、
    (c) 前記保持手段に保持された前記基板を加熱する加熱手段と、
    (d) 前記基板の近傍に設けられ、前記基板近傍の熱流を整流する整流手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
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