JP2004165254A - 磁気センサ、磁気センサの製造方法、磁気ヘッド、及び、磁気記録装置 - Google Patents

磁気センサ、磁気センサの製造方法、磁気ヘッド、及び、磁気記録装置 Download PDF

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喜彦 瀬山
Keiichi Nagasaka
恵一 長坂
Yutaka Shimizu
豊 清水
Atsushi Tanaka
厚志 田中
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Abstract

【課題】磁気センサ、磁気センサの製造方法、磁気ヘッド、及び、磁気記録装置に関し、抵抗値Rの低下を抑制し、Vmax を大きくして出力(Vmax ×MR比)を向上させる。
【解決手段】膜面に垂直方向に電流を流す磁気感知膜を構成するピンド層2とフリー層1との間に挟んだ中間層3内に、面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層5を少なくとも1層以上設けるとともに、前記抵抗分布層5を電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属及びそれらの酸化物を含むように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気センサ、磁気センサの製造方法、磁気ヘッド、及び、磁気記録装置に関するものであり、特に、抵抗分布層を有する磁気センサの特性を向上するための構成に特徴のある磁気センサ、磁気センサの製造方法、磁気ヘッド、及び、磁気記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気センサは、主としてコンピュータの記録装置であるハードディスクドライブ(HDD)の磁気ヘッドとして使用されており、数年前のHDD用磁気ヘッドにおいては、コイルに発生する誘導電流により、磁場を感知してきた。
【0003】
しかし、近年は高密度化、高速化の要求に伴い、磁場そのものを感知する磁気抵抗(MR)効果を利用した磁気センサが磁気ヘッドの主流となり、さらに、現在は、巨大磁気抵抗(GMR)効果を利用した磁気ヘッドが用いられている。
【0004】
近年のHDDの高記録密度化により、1bitの記録面積が減少するとともに、発生する磁場は小さくなる。
因に、現在市販されているHDDの記録密度は40〜60Gbit/in(≒6.2〜9.3Gbit/cm)前後であるが、記録密度の上昇は年率約2倍で大きくなっている。
【0005】
そのため、さらに、微小な磁場範囲に対応するとともに、小さい外部磁場の変化を感知できる必要がある。
また、記録密度の上昇に合わせて転送速度も早くなっており、磁気センサの低抵抗化も必要である。
【0006】
現在、磁気ヘッドにはスピンバルブGMR効果を利用した磁気センサが広く用いられているが、このスピンバルブGMR効果は、磁化方向が固定された磁性層、即ち、ピンド層と磁化方向が自由な磁性層、即ち、フリー層を持ち、この磁気センサに、センス電流を流した場合、 2つの磁性層のなす角により電気抵抗が変化することを利用して、外部磁界による抵抗変化( 電圧変化) を読み取っている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
このGMR膜面にセンス電流を平行に流す(Current in the plane:CIP)構造の場合、素子幅( 正確には「実効コア幅」) が小さくなると出力( 電圧変化) が低下する。
なお、センス電流を多く流せばオームの法則により大きな出力が得られるが、発熱等により、あまり多くのセンス電流を流すことはできない。
【0008】
また、CIP構造の場合、上下磁気シールドとの間に絶縁膜、即ち、リードギャップ層が必要となり、その結果、上下磁気シールド間距離は、
磁気シールド間距離=GMR膜厚さ+絶縁層厚さ×2
となるが、現在、絶縁層厚さは20nm程度が下限であるので、
磁気シールド間距離≒GMR膜厚さ+40nm
となる。
【0009】
この様な制限があるので、記録媒体上の記録ビットの長さが短くなると対応が困難となり、磁気シールド間距離を40nm以下としたいという要望には現在のところ対応不可能である。
これらのことから、スピンバルブGMR効果を利用したCIP磁気ヘッドは、80Gbit/inの記録密度まで対応可能と考えられている。
【0010】
したがって、CIP構造のスピンバルブ磁気センサは100Gbit/inを超える記録密度では適用困難と考えられるため、スピンバルブ磁気センサの次の磁気センサとしては、トンネルMR(TMR)磁気センサとCPP(Current perpendicular to the Plane)構造磁気センサ (スピンバルブCPP磁気センサ) が考えられている。
【0011】
前者のTMR磁気センサは、ピンド層とフリー層の2つの磁性層を持ち、この2つの磁性層間にAl等の絶縁層を挟んだ構造となっており、センス電流を膜面に垂直に、即ち、絶縁膜を通過する方向に流した場合、2つの磁性層のなす角により絶縁膜を通過するトンネル電流が変化し、その変化を電気抵抗の変化として読み取るものである(例えば、特許文献2参照)。
【0012】
このTMR磁気センサは約20%という非常に大きな抵抗変化率が得られるため、大きな出力が得られる。
また、センス電流を膜面に垂直に流す構造であり、TMR膜の上下に絶縁層が不要であるため、磁気シールド間距離をスピンバルブ磁気センサよりも小さくできる可能性がある。
【0013】
しかしながら、TMR磁気センサは絶縁層を挟んでいるため、抵抗値が非常に大きいという問題があり、低抵抗化の試みがなされているが、最小でもRA=5Ωμm前後であり、前述の通り転送速度を大きくするためにはRA<2Ωμm前後まで低抵抗化することが必要とされており、これは非常に困難である。
【0014】
また、現状では、ピンホールをなくすため平坦な膜が必要であり、50nm程度の下地層が必要となるため、実際に磁気シールド間距離を狭くすることは困難である。
【0015】
一方、後者のCPP構造磁気センサは、GMR膜面に垂直にセンス電流を流す構造、即ち、CPP(Current perpendicular to the plane)構造となっており、GMR膜として多層膜GMRを用いた場合、CIP構造からCPP構造とすることにより、抵抗変化率が室温で2倍以上となる(例えば、特許文献3参照)。
なお、GMR膜としてスピンバルブ膜を用いた場合にも、ピンド層/非磁性中間層/フリー層部分の抵抗変化率が1.5倍程度大きくなる。
【0016】
しかしながら、多層膜GMRでは磁区制御が困難であること、ヒステリシスがあること等から、HDD用磁気ヘッドとしては適用が困難である。
一方、スピンバルブ膜は、これまでのCIP構造磁気ヘッドに適用されてきており、磁区制御等の技術の蓄積があるため、スピンバルブCIP磁気センサの次の磁気センサとして有望と考えられている。
【0017】
【特許文献1】
特開2000−285414号公報
【特許文献2】
特開2002−237628号公報
【特許文献3】
特開2001−229515号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のCPP構造の磁気センサ、即ち、スピンバルブCPP磁気センサでは、実際に抵抗が変化するピンド層/非磁性中間層/フリー層部分以外、例えば、ピン層となる反強磁性層やバッファ層の抵抗値が大きく、全体の抵抗変化率(MR比)としては0.5〜2.0と小さくなる。
また、基本的に金属膜であるため、抵抗値自体がRA=0.05〜0.15Ωμmと小さく、これらのことから、出力が小さいという問題がある。
【0019】
これに対し、本発明者は、スピンバルブ膜中に面内で大きな抵抗の分布を有する層もしくは層状部分、即ち、抵抗分布層を、少なくとも1 層以上、磁化方向の相対角度が変化するピンド層とフリー層との間の非磁性中間層内に付加することにより、適当な抵抗値と大きなMR比が得られることを発見した(必要ならば、特願2002−3460号参照)。
【0020】
この抵抗分布層を有するスピンバルブCPP磁気センサでは、センス電流Iがある値以上になると抵抗値Rが低下するので、この様子を図14を参照して説明する。
図14参照
図14は、抵抗分布層として成膜室内に酸素を導入してCoFe層を自然酸化したCoFe−Oxideを用いた試料のセンス電流Iによる抵抗値R及び電圧V(=I×R)の変化を示した図である。
【0021】
図に示すように、抵抗Rは、I=13mAまでは増加するが、これは、ジュール熱によるものである。
また、I=13mA以上では概ねセンス電流Iに反比例して低下する。
【0022】
一方、抵抗Vは、I=15mA以上で概ねV=211mVで一定となり、これを最大許容電圧(Vmax )と記す。
このように、抵抗分布層を有するスピンバルブ膜にはVmax があり、これ以上の電圧をかけることはできないため、出力(ΔV)はVmax ×MR比が最大となる。
この現象は、抵抗分布層の材料、構成に関わらず観察され、これは、TMR素子が、ブレークダウン電圧以上で絶縁破壊的な挙動(Rの急激な低下)を示すのと異なる。
【0023】
したがって、本発明は、抵抗値Rの低下を抑制し、Vmax を大きくして出力(Vmax ×MR比)を向上させることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理的構成図であり、この図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図において、符号4,6は、中間層3を構成する非磁性層であり、また、符号7は反強磁性ピン層7である。
図1参照
上記目的を達成するため、本発明は、磁気センサにおいて、磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサにおいて、前記磁気感知膜を構成するピンド層2とフリー層1との間に挟んだ中間層3内に、面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層5を少なくとも1層以上設けるとともに、前記抵抗分布層5が電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属及びそれらの酸化物を含むことを特徴とする。
【0025】
上述のように、抵抗分布層5を設けたスピンバルブCPP磁気センサにおいては、大電流により抵抗値Rの低下が見られるが、これは、抵抗分布層5において電流路が広くなることを示している。
【0026】
この抵抗分布層5を例えば、Coを酸化することにより形成した場合、CoO−Coとなっていると思われ、酸化されていないところ、即ち、Coが抵抗値が小さく電流路となる。
この電流路近傍のCoOが熱或いはエレクトロマイグレーションにより分子のまま移動したり、もしくは、Co+2Oに分離し、Oが移動することにより、この部分にも電流が流れるようになると考えられる。
【0027】
したがって、抵抗分布層5を構成する金属を電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属を含むようにすることによって、電流路の拡張を防止し、それによって、抵抗値の低下を抑制することができる。
【0028】
即ち、抵抗分布層5を構成する一方の金属をCoとし、電気陰性度が0.1以上小さな金属、即ち、酸化し易い金属をMとして場合、抵抗分布層5はCo−MOとなる。
この場合、OはCoよりMと結合し易く、ほぼ完全に酸化されているのに対して、Coはほとんど酸化されておらず、これが電流路となるが、金属Mの酸化物MOが安定であり、MとOが分離しないため、Oとしての移動がなく、したがって、酸化物分子の移動がないので、電流路が拡張することがなくなる。
【0029】
この場合、2種以上の金属の内、一方の金属としては、どの様な金属を用いても良く、その電気陰性度に応じて他方の金属を選択すれば良いが、抵抗分布層5を通過する電子に対しスピン散乱によるフィルタの作用が期待できるCo、Fe、或いは、Niの磁性金属が望ましい。
【0030】
また、他方の金属としては、
▲1▼磁性金属よりも酸化し易いこと、即ち、電気陰性度が1.6より0.1以上小さいこと、
▲2▼酸化物が安定であること、即ち、電気陰性度が小さく、原子価が1種であること、及び、
▲3▼酸化物分子が移動し難いこと、即ち、酸化物分子の構成原子数、分子量が大きいこと、
の各条件を満たすことが望ましいので、原子5価のTa、3価のY、或いは、3価のAlのいずれかが好適である。
【0031】
なお、磁気感知膜としては、シングルスピンバルブ膜、デュアルスピンバルブ膜、積層フェリシングルスピンバルブ膜、或いは、積層フェリデュアルスピンバルブ膜のいずれでも良い。
【0032】
また、上述の構成の抵抗分布層5を形成するためには、電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属を含むように成膜したのち、酸化させても良いし、或いは、金属或いは合金のいずれかと、前記金属或いは合金よりも電気陰性度の小さい金属の酸化物とを複合ターゲット等を用いて成膜しても良いものである。
なお、この場合の電気陰性度の小さい金属の酸化物としては、Ta、Y、或いは、Alのいずれかが好適である。
【0033】
また、上述の構成を有する磁気センサを用いることによって、感度の高い磁気リードヘッドを構成することができ、また、この磁気リードヘッドと誘導型のライドヘッドとを積層することにより高性能の複合型薄膜磁気ヘッドを構成することができ、さらに、この複合型薄膜磁気ヘッドを用いることにより高密度磁気記録可能な磁気記録装置を構成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
ここで、図2乃至図8を参照して、本発明の第1の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサを説明するが、まず、図2乃至図4を参照して、本発明の第1の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサの製造工程を説明する。
図2(a)参照
まず、シリコン基板11上にSiO膜12を介して、スパッタリング法を用いて下部電極13、厚さが、例えば、5nmのTa下地層14、厚さが、例えば、2nmのNiFe下地層15、及び、厚さが、例えば、13nmのPdPtMnピン層16を順次堆積する。
【0035】
図2(b)参照
引き続いて、厚さが、例えば、3nmのCoFeB層18、厚さが、例えば、0.75nmのRu層19、及び、厚さが、例えば、4nmのCoFeB層20を順次堆積させてフェリスピン構造のピンド層17とする。
【0036】
図2(c)参照
引き続いて、中間層を構成する厚さが、例えば、2nmのCu層21及び厚さが、例えば、1.0nmのCoFeM層22を順次堆積させる。
【0037】
なお、この第1の実施の形態においては、CoFeM層22として、
▲1▼Co90Fe10に0〜10at%のZrを添加したCoFeZr層、
▲2▼Co90Fe10に0〜10at%のAlを添加したCoFeAl層、
▲3▼Co90Fe10に0〜8at%のTaを添加したCoFeTa層、
の3種類を作成した。
【0038】
図3(d)参照
次いで、成膜室にOを導入し、例えば、1kPaの圧力下で5分間自然酸化させて、CoFeM層22を酸化してCoFeMの酸化物を含む抵抗分布層23を形成する。
【0039】
図3(e)参照
次いで、再び、スパッタリング法を用いて、抵抗分布層23上に、中間層を構成する厚さが、例えば、1nmのCu層24、及び、厚さが、例えば、3nmのCoFeBフリー層25を順次堆積させたのち、引き続いて、厚さが、例えば、4nmのCu層26及び厚さが、例えば、5nmのRu層27を順次堆積させてキャップ層とする。
【0040】
図4(f)及び(g)参照
なお、図4(f)は、最終状態の平面図であり、図4(g)は断面図である。次いで、例えば、2T(テスラ)の磁場を印加した状態で、300℃で3時間のアニール処理を行うことによって、PdPtMnピン層16の磁化方向を固定し、次いで、このスピンバルブ膜をイオンミリングにより直径が約0.35μm(面積としては約0.1μm)の大きさにパターニングしてセンサ部28を形成する。
【0041】
次いで、パターニングに使用したレジストパターン(図示を省略)を利用したリフトオフ法によりSiO膜を堆積させて層間絶縁膜29を形成したのち、上部電極30を形成することによって、CPP構造の磁気リードヘッドの基本構造が完成する。
【0042】
このCPP構造の磁気リードヘッドの上部電極30と下部電極13との間に定電流源31及び電圧計32を接続することによって、このCPP構造の磁気リードヘッドに対する四端子測定を行う。
この四端子測定において、センス電流Iを0.01mA/0.1秒上昇させてVmax を測定する。
【0043】
また、四端子測定において、センス電流をI=2mAとし、印加磁場を±500〔Oe〕としてMR曲線を測定し、測定したMR曲線から、RA、ΔRA、MR比を算出して、GMR特性を得る。
【0044】
図5(a)乃至(c)参照
図5は、CoFeM層におけるMが原子価が4価のZrの場合のGMR特性図であり、図5(a)は、RA及びΔRAのZr組成依存性の説明図であり、図5(b)は、MRのZr組成依存性の説明図であり、また、図6(c)は、Vmax 及びΔVのZr組成依存性の説明図である。
【0045】
図に示すように、Zr添加量とともにVmax 及びRAは大きくなり、ΔV及びΔRAはZr=9at%で最大となる。
また、MR比は、Zrが9at%以上で低下する。
【0046】
図から明らかなように、Zr=9at%において、Vmax は320mVと無添加の場合に比べて51.7%増加し、また、ΔVは14.0mVと無添加の場合に比べて32.8%増加する。
【0047】
図6(a)乃至(c)参照
図6は、CoFeM層におけるMが原子価が3価のAlの場合のGMR特性図であり、図6(a)は、RA及びΔRAのAl組成依存性の説明図であり、図6(b)は、MRのAl組成依存性の説明図であり、また、図6(c)は、Vmax 及びΔVのAl組成依存性の説明図である。
【0048】
図に示すように、Al添加量とともにVmax 及びRAは大きくなり、ΔV及びΔRAはAl=8at%で最大となる。
また、MR比は、Alが8at%以上で低下する。
【0049】
図から明らかなように、Al=8at%において、Vmax は330mVと無添加の場合に比べて56.4%増加し、また、ΔVは15.8mVと無添加の場合に比べて50.7%増加する。
【0050】
図7(a)乃至(c)参照
図7は、CoFeM層におけるMが原子価が5価のTaの場合のGMR特性図であり、図7(a)は、RA及びΔRAのTa組成依存性の説明図であり、図7(b)は、MRのTa組成依存性の説明図であり、また、図7(c)は、Vmax 及びΔVのTa組成依存性の説明図である。
【0051】
図に示すように、Ta添加量とともにVmax 及びRAは大きくなり、ΔV及びΔRAはTa=7at%で最大となる。
また、MR比は、Taが7at%以上で低下する。
【0052】
図から明らかなように、Ta=7at%において、Vmax は380mVと無添加の場合に比べて80.1%増加し、また、ΔVは17.6mVと無添加の場合に比べて67.4%増加する。
【0053】
以上の図5乃至図7の結果から、抵抗分布層の添加する金属元素として、抵抗分層を構成するCo(1.6),Fe(1.6)に比べて電気陰性度の低いZr(1.4)、Al(1.5)及びTa(1.5)のいずれを用いた場合にもVmax 及びΔVの大幅な改善が見られた。
【0054】
これは、電気陰性度の関係で、Zr,Al,TaがCo,Fe,Niより酸化され易く、且つ、原子価が1種類であり、その酸化物が化学的に安定であり、金属元素と酸素とに分離しないためと考えられる。
【0055】
また、上記のZr、Al、及び、Taの内では、Taの添加によるVmax 及びΔV向上の効果が最も大きく、次いでAlである。
これは、酸化物構成原子数が、ZrOの3個に比べて、5個のAl、或いは、7個のTaと構成原子数が多いため、酸化物分子の移動が困難であるためと考えられる。
【0056】
図8参照
図8は、以上の結果から、添加元素として好適な元素を選択し、それらの原子価、酸化物、酸化物の原子数及び分子量を示したもので、挙げたいずれの元素も本発明に適用されるものであり、その内でもTa,Al,Yが好適である。
【0057】
なお、図におけるTi,Nb,Cr,Gaは電気陰性度がCo,Fe,Niと同じ1.6であるが、抵抗分布層を構成する主要元素はCo,Fe,Niに限られないので、抵抗分布層を構成する主要元素の電気陰性度が1.6より大きな場合に使用できるのでもあり、その内ではGaが好適である。
なお、抵抗分布層を構成する主要元素との電気陰性度の差は、有効数字において、0.1以上小さければ良い。
【0058】
上記の第1の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサは、磁気センサとしては使用できるものの、磁気リードヘッドには使用できないので、ここで、図9乃至図11を参照して実機となる磁気センサ及びこの磁気センサを搭載した磁気記録装置を説明する。
【0059】
図9(a)及び(b)参照
図9(a)は、本発明の第2の実施の形態の磁気センサの概略的断面図であり、また、図4(b)は、図4(a)における破線で示す円内の概略的拡大図である。
まず、Al−TiC基板41上に、スパッタ法を用いて、例えば、NiFeからなり、厚さが、例えば、0.5μmの下部磁気シールド層42を形成したのち、上記の第1の実施の形態と全く同様に、下部電極13、Ta下地層14、NiFe下地層15、PdPtMnピン層16、CoFeB層18/Ru層19/CoFeB層20からなるフェリスピン構造のピンド層17、Cu層21/抵抗分布層23/Cu層24からなる中間層、CoFeBフリー層25、Cu層26/Ru層27からなるキャップ層を順次堆積させる。
【0060】
次いで、例えば、2T(テスラ)の磁場を印加した状態で、300℃で3時間のアニール処理を行うことによって、PdPtMnピン層16の磁化方向を固定し、次いで、このスピンバルブ膜をレジストパターン(図示を省略)をマスクとしたイオンミリングにより0.7μm×0.7μmの四角柱状にエッチングして、センサ部28を形成するとともに下部電極13を露出させる。
【0061】
次いで、スパッタリング法を用いて全面にSiO膜43を堆積させて、後述する磁区制御膜とセンサ部28との間の絶縁膜とする。
【0062】
引き続いて、スパッタ法を用いて、全面に、厚さが20〜50nm、例えば、30nmのCoCrPt膜を堆積させたのち、CMP(化学機械研磨)法を用いて、Ru膜27が露出するまで研磨して全体を平坦化することによって、CoCrPt磁区制御膜44を形成する。
【0063】
次いで、再び、スパッタ法を用いて、全面に、厚さが、例えば、0.2μmのSiO平坦化膜45を堆積させたのち、Ru層27に対する開口部を形成し、次いで、全面にTa層及びAu層を順次堆積させたのち、所定形状にパターニングすることによって、上部電極30を形成する。
【0064】
次いで、スパッタリング法を用いて全面にNiFeからなる上部磁気シールド層46を形成し、以降は従来の誘導型のライトヘッドを上部磁気シールド層46上に形成し、スライダー加工することによってスピンバルブCPP磁気センサを利用した複合型磁気ヘッドが得られる。
【0065】
図10参照
図10は、スライダー加工後の上下の磁気シールド層の形状を示す平面図であり、下部磁気シールド層42及び上部磁気シールド層46の研磨端面にセンサ部28が露出する構成となる。
【0066】
図11参照
図11は、本発明の第2の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサを搭載した磁気ディスク装置の平面図であり、スピンドルモータ53の回転軸に取り付けられるとともに、ディスククランプリング52によって固定された磁気ディスク51、先端部にサスペンション55を介してMTJ磁気センサを備えたスライダー56と取り付けられたヘッドアーム54から基本構成が構成される。
【0067】
次に、図12及び図13を参照して、本発明の第3の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサの製造工程を説明する。
図12(a)参照
まず、上記の第1の実施の形態と同様に、シリコン基板11上にSiO膜12を介して、スパッタリング法を用いて下部電極13、厚さが、例えば、5nmのTa下地層14、厚さが、例えば、2nmのNiFe下地層15、及び、厚さが、例えば、13nmのPdPtMnピン層16を順次堆積する。
【0068】
図12(b)参照
引き続いて、厚さが、例えば、3nmのCoFeB層18、厚さが、例えば、0.75nmのRu層19、及び、厚さが、例えば、4nmのCoFeB層20を順次堆積させてフェリスピン構造のピンド層17とする。
【0069】
図12(c)参照
引き続いて、中間層を構成する厚さが、例えば、2nmのCu層21を堆積させたのち、CoFeターゲットと酸化物ターゲットの複合ターゲットを用いることによって、厚さが、例えば、1.0nmの抵抗分布層33を堆積させる。
【0070】
この場合、酸化物ターゲットとして、ZrOターゲット、Alターゲット、及び、Taターゲットの3種類のターゲットを用い、抵抗分布層33におけるCoFeに対する添加金属元素の比が、
▲1▼Zrの場合には、0〜10at%、
▲2▼Alの場合には、0〜10at%、
▲3▼Taの場合には、0〜8at%、
になるようにスパッタを行う。
【0071】
図13(d)参照
以降は、再び、上記第1の実施の形態と同様に、スパッタリング法を用いて、抵抗分布層33上に、中間層を構成する厚さが、例えば、1nmのCu層24、及び、厚さが、例えば、3nmのCoFeBフリー層25を順次堆積させたのち、引き続いて、厚さが、例えば、4nmのCu層26及び厚さが、例えば、5nmのRu層27を順次堆積させてキャップ層とする。
【0072】
図13(e)参照
次いで、例えば、2T(テスラ)の磁場を印加した状態で、300℃で3時間のアニール処理を行うことによって、PdPtMnピン層16の磁化方向を固定し、次いで、このスピンバルブ膜をイオンミリングにより直径が約0.35μm(面積としては約0.1μm)の大きさにパターニングすることによってセンサ部28を形成する。
【0073】
次いで、パターニングに使用したレジストパターン(図示を省略)を利用したリフトオフ法によりSiO膜からなる層間絶縁膜29を形成したのち、上部電極30を形成することによって、CPP構造の磁気リードヘッドの基本構造が完成する。
【0074】
この第3の実施の形態においても、抵抗分布層の形成工程が異なるだけで、構成自体は同様であるので、上記の第1の実施の形態と同様のGMR特性が得られる。
なお、この第3の実施の形態の磁気センサを実機に適用する場合には、上記の第2の実施の形態と同様な構成を採用すれば良い。
【0075】
以上、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明は各実施の形態に記載した構成及び条件に限られるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記の各実施の形態において、抵抗分布層を構成する主成分をCoFeとしているが、CoFeに限られるものではなく、Co,Fe,Niの少なくとも一つが主成分となる磁性体であれば良い。
【0076】
さらには、抵抗分布層の主成分は磁性金属に限られるものではなく、各種の非磁性金属を用いても良いものであり、その場合には、使用する金属元素の電気陰性度より低い金属元素、好適には、電気陰性度が0.1以上低い金属元素を選択して添加すれば良く、上記の図8に示した金属元素の全てが対象となるものである。
【0077】
また、上記の各実施の形態においては、抵抗分布層を一層としているが、Cu層と交互に複数層設けても良いものである。
【0078】
また、上記の各実施の形態においては、フリー層をフェリスピン構造で構成しているが、フェリスピン構造に限られるものではなく、単層構造の磁性層を用いてフリー層を構成しても良いものである。
【0079】
また、上記の各実施の形態においては、スピンバルブ膜を反強磁性ピン層が基板側になるタイプにしているが、基板側がフリー層となるタイプのスピンバルブ膜を用いても良いものである。
【0080】
また、上記の各実施の形態においては、スピンバルブ膜をシングルスピンバルブ膜としているが、シングルスピンバルブ膜に限られるものではなく、デュアルスピンバルブ膜を用いても良いものであり、その場合にも、ピンド層は単層構造でもフェリスピン構造のいずれでも良いものである。
【0081】
また、上記の第2の実施の形態においては、磁気ヘッドを複合型薄膜磁気ヘッドとしているが、スピンバルブCPP磁気センサのみからなる単独の磁気リードヘッドをも対象とするものである。
【0082】
ここで、再び図1を参照して、改めて本発明の詳細な特徴を説明する。
再び、図1参照
(付記1) 磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサにおいて、前記磁気感知膜を構成するピンド層2とフリー層1との間に挟んだ中間層3内に、面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層5を少なくとも1層以上設けるとともに、前記抵抗分布層5が電気陰性度が互いに0.1以上少なくとも2種類以上の金属及びそれらの酸化物を含むことを特徴とする磁気センサ。
(付記2) 上記磁気感知膜が、シングルスピンバルブ膜、デュアルスピンバルブ膜、積層フェリシングルスピンバルブ膜、或いは、積層フェリデュアルスピンバルブ膜のいずれかであることを特徴とする付記1記載の磁気センサ。
(付記3) 上記2種の金属の内、一方の金属がCo,Fe,Ni或いはいずれかであり、且つ、他方の金属が前記一方の金属より電気陰性度が小さい金属であることを特徴とする付記1または2に記載の磁気センサ。
(付記4) 上記他方の金属が、原子5価のTa、3価のY、或いは、3価のAlのいずれかであることを特徴とする付記3記載の磁気センサ。
(付記5) 磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサの製造方法において、前記磁気感知膜を構成するピンド層2とフリー層1との間に挟んだ中間層3内に設ける面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層5を、電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属を含むように成膜したのち、酸化させることによって形成することを特徴とする磁気センサの製造方法。
(付記6) 磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサの製造方法において、前記磁気感知膜を構成するピンド層2とフリー層1との間に挟んだ中間層3内に設ける面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層5を、金属或いは合金のいずれかと、前記金属或いは合金よりも電気陰性度の小さい金属の酸化物とを成膜することによって形成することを特徴とする磁気センサの製造方法。
(付記7) 上記電気陰性度の小さい金属の酸化物が、Ta、Y、或いは、Alのいずれかであることを特徴とする付記6記載の磁気センサ。
(付記8) 付記1乃至4のいずれか1に記載の磁気センサを用いたことを特徴とする磁気リードヘッド。
(付記9) 少なくとも付記1乃至4のいずれか1に記載の磁気センサを搭載したことを特徴とする磁気ヘッド。
(付記10) 付記9記載の磁気ヘッド、磁気記録媒体、磁気記録媒体回転機構、前記磁気ヘッドを搭載するアーム部材、前記アーム部材を移動させて磁気ヘッドを移動させる駆動機構とを少なくとも備えたことを特徴とする磁気記録装置。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、中間層を構成する抵抗分布層を、磁性金属と磁性金属より電気陰性度の小さな金属及びそれらの酸化物とにより構成しているので、Vmax が飽和することなく、且つ、RA及び出力電圧ΔVを大きくすることができるので、高感度を得ることができ、それによって、高記録密度の磁気ヘッド及び磁気記録装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の途中までの製造工程の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図2以降の途中までの製造工程の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の図3以降の製造工程の説明図である。
【図5】CoFeZr層を用いた場合のGMR特性図である。
【図6】CoFeAl層を用いた場合のGMR特性図である。
【図7】CoFeTa層を用いた場合のGMR特性図である。
【図8】添加金属元素の電気陰性度と原子価の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサの概略的断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサの平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のスピンバルブCPP磁気センサを搭載した磁気ディスク装置の平面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の途中までの製造工程の説明図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態の図12以降の製造工程の説明図である
【図14】抵抗分布層を設けた場合の抵抗値R及び出力電圧Vのセンス電流依存性の説明図である。
【符号の説明】
1 フリー層
2 ピンド層
3 中間層
4 非磁性層
5 抵抗分布層
6 非磁性層
7 反強磁性ピン層
11 シリコン基板
12 SiO
13 下部電極
14 Ta下地層
15 NiFe下地層
16 PdPtMnピン層
17 ピンド層
18 CoFeB層
19 Ru層
20 CoFeB層
21 Cu層
22 CoFeM層
23 抵抗分布層
24 Cu層
25 CoFeBフリー層
26 Cu層
27 Ru層
28 センサ部
29 層間絶縁膜
30 上部電極
31 定電流源
32 電圧計
33 抵抗分布層
41 Al−TiC基板
42 下部磁気シールド層
43 SiO
44 CoCrPt磁区制御膜
45 SiO平坦化膜
46 上部磁気シールド層
51 磁気記録媒体
52 ディスククランプリング
53 スピンドルモータ
54 ヘッドアーム
55 サスペンション
56 スライダー

Claims (5)

  1. 磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサにおいて、前記磁気感知膜を構成するピンド層とフリー層との間に挟んだ中間層内に、面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層を少なくとも1層以上設けるとともに、前記抵抗分布層が電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属及びそれらの酸化物を含むことを特徴とする磁気センサ。
  2. 磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサの製造方法において、前記磁気感知膜を構成するピンド層とフリー層との間に挟んだ中間層内に設ける面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層を、電気陰性度が互いに0.1以上異なる少なくとも2種類の金属を含むように成膜したのち、酸化させることによって形成することを特徴とする磁気センサの製造方法。
  3. 磁気感知膜面に少なくとも垂直成分を含んだ方向に電流を流す構造の磁気センサの製造方法において、前記磁気感知膜を構成するピンド層とフリー層との間に挟んだ中間層内に設ける面内で大きな抵抗の分布を有する抵抗分布層を、金属或いは合金のいずれかと、前記金属或いは合金よりも電気陰性度の小さい金属の酸化物とを成膜することによって形成することを特徴とする磁気センサの製造方法。
  4. 少なくとも請求項1記載の磁気センサを搭載したことを特徴とする磁気ヘッド。
  5. 請求項4記載の磁気ヘッド、磁気記録媒体、磁気記録媒体回転機構、前記磁気ヘッドを搭載するアーム部材、前記アーム部材を移動させて磁気ヘッドを移動させる駆動機構とを少なくとも備えたことを特徴とする磁気記録装置。
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