JP2004165106A - 蛍光灯点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光ランプが両側エミッタレスの状態でも、管電圧検出によりインバータ及び蛍光ランプを保護する。
【解決手段】蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備える。前記管電圧検出回路50は管電圧の任意一方の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51と他方の正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備する。前記各検出回路の出力を受けてそれらの差分の信号を出力する差動増幅回路80を備える。前記差動増幅回路80の出力信号を前記制御回路20に入れて前記差分の信号が設定値を越えたときに前記インバータの出力を制限する蛍光灯点灯装置である。前記負側電圧検出回路51の出力電圧が所定値を越えたときにそのレベルを制限しそれにより前記負側電圧・正側電圧がともに増大した場合であっても前記差動増幅回路80の出力信号を介して前記インバータの出力制限がなされるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備える。前記管電圧検出回路50は管電圧の任意一方の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51と他方の正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備する。前記各検出回路の出力を受けてそれらの差分の信号を出力する差動増幅回路80を備える。前記差動増幅回路80の出力信号を前記制御回路20に入れて前記差分の信号が設定値を越えたときに前記インバータの出力を制限する蛍光灯点灯装置である。前記負側電圧検出回路51の出力電圧が所定値を越えたときにそのレベルを制限しそれにより前記負側電圧・正側電圧がともに増大した場合であっても前記差動増幅回路80の出力信号を介して前記インバータの出力制限がなされるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
蛍光灯点灯装置における寿命末期ランプ検知に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術について図2を用いて説明する。図2の回路は、周波数可変形の高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータは直流電源10を備え、順直列一対のスイッチング素子41・42を備え、前記スイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を備え、前記スイッチング素子41・42の接続交点に接続されるコンデンサ31、バラスト用インダクタ32、共振用コンデンサ33からなる直列共振回路を備え、前記共振用コンデンサ33に並列接続される蛍光ランプ34を備える。
また、前記バラスト用インダクタ32と共振用コンデンサ33の接続交点に接続される蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備える。前記管電圧検出回路50は管電圧の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51、正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を備え、各検出回路の出力を受けて信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号は前記制御回路20に入力される。
【0003】
前記負側電圧検出回路51は、直列接続される抵抗61・62を備え、抵抗62と並列接続されるダイオード63を備え、前記ダイオード63は陰極が直流電源10の負極に接続される。前記抵抗61・62の接続交点に接続されるコンデンサ64を備え、前記コンデンサ64に陽極が接続されるダイオード65を備え、前記コンデンサ64とダイオード65の接続交点に陰極が接続されるダイオード66を備え、前記ダイオード66の陽極は直流電源10の負極に接続される。前記ダイオード65の陰極に接続される抵抗67を備え、前記抵抗67の一方は直流電源10の負極に接続される。前記抵抗67と並列に接続されるコンデンサ68を備える。
【0004】
前記正側電圧検出回路52は、直列接続される抵抗71・72を備え、抵抗72と並列接続されるダイオード73を備え、前記ダイオード73は陽極が直流電源10の負極に接続される。前記抵抗71・72の接続交点に接続されるコンデンサ74を備え、前記コンデンサ74に陽極が接続されるダイオード75を備え、前記コンデンサ74とダイオード75の接続交点に陰極が接続されるダイオード76を備え、前記ダイオード76の陽極は直流電源10の負極に接続される。前記ダイオード75の陰極に接続される抵抗77を備え、前記抵抗77の一方は直流電源10の負極に接続される。前記抵抗77と並列に接続されるコンデンサ78を備える。
【0005】
負側電圧検出回路51は、正弦波である管電圧の負側電圧のみを整流してコンデンサ68両端に直流電圧が発生する。一方、正側電圧検出回路52は、管電圧の正側電圧のみを整流してコンデンサ78両端に直流電圧が発生する。
この回路において、蛍光ランプ34が通常点灯時は、管電圧が図3(A)に示すように正負対称波形となるため、負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧は等しくなる。従って差動増幅回路の出力には信号は発生しない。蛍光ランプ34が片側エミッタレスの状態で点灯していると管電圧は図3(B)及び(C)に示すように正負非対称波形となる。
【0006】
図3(B)に示すように負側電圧が大きい時は負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも高くなる。図3(C)に示すように正側電圧が大きい時は負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも低くなる。このように負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧に差が生じると差動増幅回路80は信号を出力する。制御回路20は、この信号を受けインバータの発振を停止させる。
これにより、蛍光ランプ34が片側エミッタレスとなったときは、インバータ及び蛍光ランプ34を保護することができる。しかし、蛍光ランプ34が両側エミッタレス状態となったときの管電圧は図3(D)に示すように管電圧は大きくなるが正負対称波形となるため負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧は等しくなる。従って差動増幅回路の出力には信号は発生しない。このため、蛍光ランプ34が両側エミッタレス状態となったときはインバータ及び蛍光ランプ34の保護ができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、蛍光ランプが両側エミッタレスの状態でも、管電圧検出によりインバータ及び蛍光ランプを保護することにある。
特に両側エミッタレス状態の時も管電圧非対称検知の機能が働き、その分だけ共用化がなされる簡単安価をとなる装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
負側電圧検出回路51のコンデンサ68と並列に陽極側が直流電源10の負極に接続するようにツェナーダイオード69を接続する。このときのツェナー電圧を蛍光ランプ34が通常のときはクリップせずに、両側エミッタレスのときはクリップする電圧に設定することにより、両側エミッタレスのように管電圧が大きく正負対称波形となる場合にはコンデンサ68両端に発生する電圧がツェナーダイオード69によりクリップされるため、コンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも低くなる。このように負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧に差を生じさせることができる。
また、正側電圧検出回路52のコンデンサ78と並列に陽極側が直流電源10の負極に接続するようにツェナーダイオード79を接続した場合も同様である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を用いて本発明の実施形態を説明する。図1の蛍光灯点灯装置は高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータのスイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を備え、前記高周波電圧を受けて駆動する回路であって蛍光ランプ34を含む点灯回路を備え、前記蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備え、前記管電圧検出回路50は管電圧の任意一方の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51と他方の正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備し、前記各検出回路の出力を受けてそれらの差分の信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号を前記制御回路20に入れて前記差分の信号が設定値を越えたときに前記インバータの出力を制限する蛍光灯点灯装置において、
前記負側電圧検出回路51の出力電圧が所定値を越えたときにそのレベルを制限しそれにより前記負側電圧・正側電圧がともに増大した場合であっても前記差動増幅回路80の出力信号を介して前記インバータの出力制限がなされるようにしたことを特徴とする。
【0010】
図1の蛍光灯点灯装置はより詳しくは次のようなものである。周波数可変形の高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータは直流電源10と順直列一対のスイッチング素子41・42と前記スイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を具備し、前記スイッチング素子41・42の接続交点に接続されるコンデンサ31、バラスト用インダクタ32、共振用コンデンサ33からなる直列共振回路を備え、前記共振用コンデンサ33に並列接続される蛍光ランプ34を備え、
また、前記バラスト用インダクタ32と共振用コンデンサ33の接続交点に接続される蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備え、前記管電圧検出回路50は管電圧の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51、正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備し、各検出回路の出力を受けて信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号は前記制御回路20に入力され、
前記負側電圧検出回路51は直列接続される抵抗61・62と前記抵抗62と並列接続されるダイオード63を具備し、前記ダイオード63は陰極が前記直流電源10の負極に接続され、前記抵抗61・62の接続交点に接続されるコンデンサ64を備え、前記コンデンサ64に陽極が接続されるダイオード65を備え、前記コンデンサ64・ダイオード65の接続交点に陰極が接続されるダイオード66を備え、前記ダイオード66の陽極は直流電源10の負極に接続され、前記ダイオード65の陰極に接続される抵抗67を備え、前記抵抗67の一方は直流電源10の負極に接続され、前記抵抗67と並列に接続されるコンデンサ68を備え、前記正側電圧検出回路52は、直列接続される抵抗71・72を備え、抵抗72と並列接続されるダイオード73を備え、前記ダイオード73は陽極が直流電源10の負極に接続され、前記抵抗71・72の接続交点に接続されるコンデンサ74を備え、前記コンデンサ74に陽極が接続されるダイオード75を備え、前記コンデンサ74とダイオード75の接続交点に陰極が接続されるダイオード76を備え、前記ダイオード76の陽極は直流電源10の負極に接続され、前記ダイオード75の陰極に接続される抵抗77を備え、前記抵抗77の一方は直流電源10の負極に接続され、前記抵抗77と並列に接続されるコンデンサ78を備えた回路において、
前記負側電圧検出回路51の前記コンデンサ68と並列に陽極側が前記直流電源10の負極に接続するツェナーダイオード69を備えたことを特徴とする。
【0011】
説明を補足する。図1装置は負側電圧検出回路51のコンデンサ68と並列に陽極側が直流電源10の負極に接続するツェナーダイオード69を備え、このときのツェナー電圧は蛍光ランプ34が通常のときはクリップせずに、両側エミッタレスのときはクリップする電圧に設定する。
この回路において、蛍光ランプ34が両側エミッタレスの状態のときは、負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧はツェナーダイオード69によりクリップされる。このため負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも低くなる。このように負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧に差が生じるため差動増幅回路80は信号を出力し、制御回路20は、この信号を受けインバータの発振を停止させる。従って、蛍光ランプ34が両側エミッタレスとなってもインバータ及び蛍光ランプ34を保護することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば管電圧非対称検知により蛍光ランプが片側エミッタレス状態の時は確実に検知でき、さらに両側エミッタレス状態の時も管電圧検出できる。これにより、蛍光ランプが寿命末期になると確実にインバータの保護及び蛍光ランプの保護をすることができる。
特に両側エミッタレス状態の時も管電圧非対称検知の機能が働くために、その分だけ共用化なされ装置が簡単安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の回路図である。
【図2】従来装置の回路図である。
【図3】蛍光ランプの管電圧波形の各種態様を示す図である。
【符号の説明】
10:直流電源
20:制御回路
31:コンデンサ
32:バラスト用インダクタ
33:共振用コンデンサ
34:蛍光ランプ
41・42:スイッチング素子
51:負側電圧検出回路
52:正側電圧検出回路
80:差動増幅回路
【発明の属する技術分野】
蛍光灯点灯装置における寿命末期ランプ検知に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術について図2を用いて説明する。図2の回路は、周波数可変形の高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータは直流電源10を備え、順直列一対のスイッチング素子41・42を備え、前記スイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を備え、前記スイッチング素子41・42の接続交点に接続されるコンデンサ31、バラスト用インダクタ32、共振用コンデンサ33からなる直列共振回路を備え、前記共振用コンデンサ33に並列接続される蛍光ランプ34を備える。
また、前記バラスト用インダクタ32と共振用コンデンサ33の接続交点に接続される蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備える。前記管電圧検出回路50は管電圧の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51、正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を備え、各検出回路の出力を受けて信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号は前記制御回路20に入力される。
【0003】
前記負側電圧検出回路51は、直列接続される抵抗61・62を備え、抵抗62と並列接続されるダイオード63を備え、前記ダイオード63は陰極が直流電源10の負極に接続される。前記抵抗61・62の接続交点に接続されるコンデンサ64を備え、前記コンデンサ64に陽極が接続されるダイオード65を備え、前記コンデンサ64とダイオード65の接続交点に陰極が接続されるダイオード66を備え、前記ダイオード66の陽極は直流電源10の負極に接続される。前記ダイオード65の陰極に接続される抵抗67を備え、前記抵抗67の一方は直流電源10の負極に接続される。前記抵抗67と並列に接続されるコンデンサ68を備える。
【0004】
前記正側電圧検出回路52は、直列接続される抵抗71・72を備え、抵抗72と並列接続されるダイオード73を備え、前記ダイオード73は陽極が直流電源10の負極に接続される。前記抵抗71・72の接続交点に接続されるコンデンサ74を備え、前記コンデンサ74に陽極が接続されるダイオード75を備え、前記コンデンサ74とダイオード75の接続交点に陰極が接続されるダイオード76を備え、前記ダイオード76の陽極は直流電源10の負極に接続される。前記ダイオード75の陰極に接続される抵抗77を備え、前記抵抗77の一方は直流電源10の負極に接続される。前記抵抗77と並列に接続されるコンデンサ78を備える。
【0005】
負側電圧検出回路51は、正弦波である管電圧の負側電圧のみを整流してコンデンサ68両端に直流電圧が発生する。一方、正側電圧検出回路52は、管電圧の正側電圧のみを整流してコンデンサ78両端に直流電圧が発生する。
この回路において、蛍光ランプ34が通常点灯時は、管電圧が図3(A)に示すように正負対称波形となるため、負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧は等しくなる。従って差動増幅回路の出力には信号は発生しない。蛍光ランプ34が片側エミッタレスの状態で点灯していると管電圧は図3(B)及び(C)に示すように正負非対称波形となる。
【0006】
図3(B)に示すように負側電圧が大きい時は負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも高くなる。図3(C)に示すように正側電圧が大きい時は負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも低くなる。このように負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧に差が生じると差動増幅回路80は信号を出力する。制御回路20は、この信号を受けインバータの発振を停止させる。
これにより、蛍光ランプ34が片側エミッタレスとなったときは、インバータ及び蛍光ランプ34を保護することができる。しかし、蛍光ランプ34が両側エミッタレス状態となったときの管電圧は図3(D)に示すように管電圧は大きくなるが正負対称波形となるため負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧は等しくなる。従って差動増幅回路の出力には信号は発生しない。このため、蛍光ランプ34が両側エミッタレス状態となったときはインバータ及び蛍光ランプ34の保護ができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、蛍光ランプが両側エミッタレスの状態でも、管電圧検出によりインバータ及び蛍光ランプを保護することにある。
特に両側エミッタレス状態の時も管電圧非対称検知の機能が働き、その分だけ共用化がなされる簡単安価をとなる装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
負側電圧検出回路51のコンデンサ68と並列に陽極側が直流電源10の負極に接続するようにツェナーダイオード69を接続する。このときのツェナー電圧を蛍光ランプ34が通常のときはクリップせずに、両側エミッタレスのときはクリップする電圧に設定することにより、両側エミッタレスのように管電圧が大きく正負対称波形となる場合にはコンデンサ68両端に発生する電圧がツェナーダイオード69によりクリップされるため、コンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも低くなる。このように負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧に差を生じさせることができる。
また、正側電圧検出回路52のコンデンサ78と並列に陽極側が直流電源10の負極に接続するようにツェナーダイオード79を接続した場合も同様である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を用いて本発明の実施形態を説明する。図1の蛍光灯点灯装置は高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータのスイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を備え、前記高周波電圧を受けて駆動する回路であって蛍光ランプ34を含む点灯回路を備え、前記蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備え、前記管電圧検出回路50は管電圧の任意一方の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51と他方の正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備し、前記各検出回路の出力を受けてそれらの差分の信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号を前記制御回路20に入れて前記差分の信号が設定値を越えたときに前記インバータの出力を制限する蛍光灯点灯装置において、
前記負側電圧検出回路51の出力電圧が所定値を越えたときにそのレベルを制限しそれにより前記負側電圧・正側電圧がともに増大した場合であっても前記差動増幅回路80の出力信号を介して前記インバータの出力制限がなされるようにしたことを特徴とする。
【0010】
図1の蛍光灯点灯装置はより詳しくは次のようなものである。周波数可変形の高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータは直流電源10と順直列一対のスイッチング素子41・42と前記スイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を具備し、前記スイッチング素子41・42の接続交点に接続されるコンデンサ31、バラスト用インダクタ32、共振用コンデンサ33からなる直列共振回路を備え、前記共振用コンデンサ33に並列接続される蛍光ランプ34を備え、
また、前記バラスト用インダクタ32と共振用コンデンサ33の接続交点に接続される蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備え、前記管電圧検出回路50は管電圧の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51、正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備し、各検出回路の出力を受けて信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号は前記制御回路20に入力され、
前記負側電圧検出回路51は直列接続される抵抗61・62と前記抵抗62と並列接続されるダイオード63を具備し、前記ダイオード63は陰極が前記直流電源10の負極に接続され、前記抵抗61・62の接続交点に接続されるコンデンサ64を備え、前記コンデンサ64に陽極が接続されるダイオード65を備え、前記コンデンサ64・ダイオード65の接続交点に陰極が接続されるダイオード66を備え、前記ダイオード66の陽極は直流電源10の負極に接続され、前記ダイオード65の陰極に接続される抵抗67を備え、前記抵抗67の一方は直流電源10の負極に接続され、前記抵抗67と並列に接続されるコンデンサ68を備え、前記正側電圧検出回路52は、直列接続される抵抗71・72を備え、抵抗72と並列接続されるダイオード73を備え、前記ダイオード73は陽極が直流電源10の負極に接続され、前記抵抗71・72の接続交点に接続されるコンデンサ74を備え、前記コンデンサ74に陽極が接続されるダイオード75を備え、前記コンデンサ74とダイオード75の接続交点に陰極が接続されるダイオード76を備え、前記ダイオード76の陽極は直流電源10の負極に接続され、前記ダイオード75の陰極に接続される抵抗77を備え、前記抵抗77の一方は直流電源10の負極に接続され、前記抵抗77と並列に接続されるコンデンサ78を備えた回路において、
前記負側電圧検出回路51の前記コンデンサ68と並列に陽極側が前記直流電源10の負極に接続するツェナーダイオード69を備えたことを特徴とする。
【0011】
説明を補足する。図1装置は負側電圧検出回路51のコンデンサ68と並列に陽極側が直流電源10の負極に接続するツェナーダイオード69を備え、このときのツェナー電圧は蛍光ランプ34が通常のときはクリップせずに、両側エミッタレスのときはクリップする電圧に設定する。
この回路において、蛍光ランプ34が両側エミッタレスの状態のときは、負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧はツェナーダイオード69によりクリップされる。このため負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧は、正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧よりも低くなる。このように負側電圧検出回路51のコンデンサ68両端電圧と正側電圧検出回路52のコンデンサ78両端電圧に差が生じるため差動増幅回路80は信号を出力し、制御回路20は、この信号を受けインバータの発振を停止させる。従って、蛍光ランプ34が両側エミッタレスとなってもインバータ及び蛍光ランプ34を保護することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば管電圧非対称検知により蛍光ランプが片側エミッタレス状態の時は確実に検知でき、さらに両側エミッタレス状態の時も管電圧検出できる。これにより、蛍光ランプが寿命末期になると確実にインバータの保護及び蛍光ランプの保護をすることができる。
特に両側エミッタレス状態の時も管電圧非対称検知の機能が働くために、その分だけ共用化なされ装置が簡単安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の回路図である。
【図2】従来装置の回路図である。
【図3】蛍光ランプの管電圧波形の各種態様を示す図である。
【符号の説明】
10:直流電源
20:制御回路
31:コンデンサ
32:バラスト用インダクタ
33:共振用コンデンサ
34:蛍光ランプ
41・42:スイッチング素子
51:負側電圧検出回路
52:正側電圧検出回路
80:差動増幅回路
Claims (2)
- 高周波電圧を出力するインバータを備える。前記インバータのスイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を備える。前記高周波電圧を受けて駆動する回路であって蛍光ランプ34を含む点灯回路を備える。前記蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備える。前記管電圧検出回路50は管電圧の任意一方の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51と他方の正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備し、前記各検出回路の出力を受けてそれらの差分の信号を出力する差動増幅回路80を備える。前記差動増幅回路80の出力信号を前記制御回路20に入れて前記差分の信号が設定値を越えたときに前記インバータの出力を制限する蛍光灯点灯装置において、
前記負側電圧検出回路51の出力電圧が所定値を越えたときにそのレベルを制限しそれにより前記負側電圧・正側電圧がともに増大した場合であっても前記差動増幅回路80の出力信号を介して前記インバータの出力制限がなされるようにしたことを特徴とする蛍光灯点灯装置。 - 周波数可変形の高周波電圧を出力するインバータを備え、前記インバータは直流電源10と順直列一対のスイッチング素子41・42と前記スイッチング素子41・42をドライブする制御回路20を具備し、前記スイッチング素子41・42の接続交点に接続されるコンデンサ31、バラスト用インダクタ32、共振用コンデンサ33からなる直列共振回路を備え、前記共振用コンデンサ33に並列接続される蛍光ランプ34を備え、
また、前記バラスト用インダクタ32と共振用コンデンサ33の接続交点に接続される蛍光ランプ34の管電圧を検出する管電圧検出回路50を備え、前記管電圧検出回路50は管電圧の負側電圧を検出する負側電圧検出回路51、正側電圧を検出する正側電圧検出回路52を具備し、各検出回路の出力を受けて信号を出力する差動増幅回路80を備え、前記差動増幅回路80の出力信号は前記制御回路20に入力され、
前記負側電圧検出回路51は直列接続される抵抗61・62と前記抵抗62と並列接続されるダイオード63を具備し、前記ダイオード63は陰極が前記直流電源10の負極に接続され、前記抵抗61・62の接続交点に接続されるコンデンサ64を備え、前記コンデンサ64に陽極が接続されるダイオード65を備え、前記コンデンサ64・ダイオード65の接続交点に陰極が接続されるダイオード66を備え、前記ダイオード66の陽極は直流電源10の負極に接続され、前記ダイオード65の陰極に接続される抵抗67を備え、前記抵抗67の一方は直流電源10の負極に接続され、前記抵抗67と並列に接続されるコンデンサ68を備え、前記正側電圧検出回路52は、直列接続される抵抗71・72を備え、抵抗72と並列接続されるダイオード73を備え、前記ダイオード73は陽極が直流電源10の負極に接続され、前記抵抗71・72の接続交点に接続されるコンデンサ74を備え、前記コンデンサ74に陽極が接続されるダイオード75を備え、前記コンデンサ74とダイオード75の接続交点に陰極が接続されるダイオード76を備え、前記ダイオード76の陽極は直流電源10の負極に接続され、前記ダイオード75の陰極に接続される抵抗77を備え、前記抵抗77の一方は直流電源10の負極に接続され、前記抵抗77と並列に接続されるコンデンサ78を備えた回路において、
前記負側電圧検出回路51の前記コンデンサ68と並列に陽極側が前記直流電源10の負極に接続するツェナーダイオード69を備えたことを特徴とする蛍光灯点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002361485A JP2004165106A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 蛍光灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002361485A JP2004165106A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 蛍光灯点灯装置 |
Publications (1)
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JP2004165106A true JP2004165106A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32809752
Family Applications (1)
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JP2002361485A Pending JP2004165106A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 蛍光灯点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004165106A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008226556A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Taiyo Yuden Co Ltd | ランプ保護回路及びランプ点灯装置 |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002361485A patent/JP2004165106A/ja active Pending
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