JP2004164955A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続した蓄電池において、ストラップと集電耳との間に隙間が生成されることがなく、溶接状態が良好で安定した寿命性能を有する蓄電池を提供する。
【解決手段】正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を溶接により各々ストラップで接続した蓄電池において、集電耳部1に形成される溶融界面11が図4(C)(D)に示すように正・負極ストラップ2の下面以下になるようにする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続した鉛蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉛蓄電池では、正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続して各極板が電気的に接続される。図1(a)は、ストラップの形成により集電耳群を互いに接続した状態を模式的に示す要部斜視図で、1は集電耳、2はストラップ、3は極柱をそれぞれ示す。図1(b)は、集電耳とストラップが溶接により一体に形成された部分の拡大模式断面図で、11は溶融界面、14は相互溶解領域をそれぞれ示す。他の構成部材は図1(a)と同じ番号を付記する。
【0003】
図1(b)に示す相互溶解領域14は、鉛あるいは鉛合金からなる集電耳および足し鉛が溶接時に交じり合って溶解・固化した部分で、溶接時に溶解しなかった集電耳部と前記相互溶解領域との境界面を溶融界面11と定義する。
【0004】
集電耳1をストラップ2で一体化する方法としては、バーナー溶接法とキャスト・オン・ストラップ法(Cast on Strap、略してCOSという)の2つがその代表例である。
【0005】
図2は、バーナー溶接法の一例を示す要部斜視図で、1は集電耳、2は完成後のストラップ、3は極柱、4は極板、5は櫛型、6は櫛型の溝、7はバーナー、8は足し鉛をそれぞれ示す。
【0006】
図2に示すように、櫛型5の溝6に集電耳1群を該集電耳の上部が櫛型5の上面よりも上に突出するように嵌合させ、この櫛型5の上面に所定のストラップ形状になるように集電耳1群を囲むようにして金属ブロック等で堰をつくり(図示せず)、集電耳1群をバーナー7であぶると共にその堰の中に足し鉛8を溶融しながら流し込み、集電耳1群を一部溶融してストラップ2と集電耳1群とを一体に形成して集電耳同士を接続する手法である。
【0007】
図3は、COS法の一例を模式的に示す要部断面図で、1は集電耳、4は極板群、9はストラップ形成用鋳型、10は溶融鉛(鉛合金を含む)をそれぞれ示す。
【0008】
図3に示すように、まず、ストラップ1の形状に合わせた鋳型9に溶融鉛10を流し込み、倒立させた極板群4の集電耳1群を溶融鉛9に浸漬し、集電耳1群を一部溶融すると共に溶融鉛10と一体に固化してストラップ2を形成すると共に集電耳1群を接続する。
【0009】
周知のとおり、鉛蓄電池の劣化の主要因は集電体の腐食であるが、集電耳あるいはストラップにも電位がかかっているので腐食の可能性がある。集電体は鋳造あるいは圧延シートの打ち抜きもしくはエキスパンド加工により形成されるが、全体が純鉛あるいは同一鉛合金種で構成されると共に、シートあるいは鋳造集電体の固化時に比較的緩やかに冷却されるので、金属組織が均一に形成される。したがって、腐食は集電体に形成された粒界あるいは樹枝状組織に沿って穏やかに進行する。
【0010】
一方、溶接により集電耳をストラップと一体化して接続する場合には、上述したようにバーナー溶接法あるいはCOS法が適用されるが、ガスバーナーの火炎の強さ、溶接時間、鋳型の温度、櫛型の形状、集電耳の厚み、溶接に使用する鉛合金の種類等の溶接状態に影響を与える要因が多く、溶接状態に大きな幅が存在するのが現状である。特に、バーナー法では、手作業が主体であり溶接条件の設定がより難しい状況にある。したがって、条件によっては集電耳が十分に溶融しない状態でストラップが形成され、しかも集電体本体の場合と違い固化時に急冷されるのでストラップと集電耳との間に隙間が発生することがある。
【0011】
上記のような隙間が発生すると腐食はその部分に集中的に起こり、その部分で切断され、早期に寿命になってしまう問題を抱えている。しかし、隙間が発生しない溶接条件あるいはどのような溶接状態が安定した寿命性能を示すのかといった点について定量的に把握できていないのが現状であった。
【0012】
これに対して本願の発明者は、市場から回収した使用期間4年以上経過した公称電圧2V、定格容量200Ahの制御弁式鉛蓄電池の正極ストラップ断面の溶接状態の微視的観察を行った。その結果、市場から回収した蓄電池のストラップ部分の溶接状態は4段階に分けられた。その状態を表1に示す。
【0013】
ストラップ断面の調査は、集電耳部が溶接により一体化されたストラップを、ポリエステル系充填剤に浸漬し、該充填剤が固化後に、集電耳の長さ方向(図1に示すA−A断面)のほぼ中央部で切断し、その切断面を鏡面状になるまで研磨し、その面をビデオスコープや実体顕微鏡で集電耳とストラップとの溶融界面を観察した。なお、溶融界面の観察が容易になるように、酢酸と過酸化水素との混合希釈水溶液でその表面をエッチングした。
【0014】
【表1】
Figure 2004164955
【0015】
表1に示すように、No.1の蓄電池はストラップと集電耳との間に形成された間隙を起点にストラップの上部に向かって集中的に腐食層が進行し、その結果、ストラップが切断され、短寿命になった。
【0016】
No.2の蓄電池は、7年目で顕著な容量低下は出ていないが、ストラップの微視的観察結果から溶融界面に隙間の存在が認められ、近い将来、集電耳がストラップ部分から外れて寿命になる可能性を秘めていた。
【0017】
No.3の蓄電池では集電耳が溶かされ、溶融界面がストラップ下面と同位置に形成されており溶接状態が良好であり、まだ使用可能な状態であった。
【0018】
No.4の蓄電池はNo.3以上に集電耳が十分に溶かされ、溶融界面がストラップ下面より下部に形成され、溶接状態はさらに良好で、長寿命が期待できる状態であった。
【0019】
上記は、正極ストラップの観察結果について説明したが、本願の発明者は、負極ストラップについても同様の観察を行い、正極ストラップと同様の傾向を確認している。
【0020】
以上の結果から、蓄電池の製造時に、正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続する際に表1に示した少なくともNo.3、好ましくはNo.4の溶接状態を作り出せば、鉛蓄電池は安定した寿命性能が得られることがわかった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
発明が解決しようとする課題は、上記知見に基づき、正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続した蓄電池において、集電耳とストラップとの溶接状態が良好で、安定した寿命性能を有する鉛蓄電池を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段として、請求項1によれば、正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続した蓄電池において、
前記正極板の集電耳及び負極板の集電耳の溶融界面が各々のストラップの下面以下にあることを特徴とするものである。
【0023】
【実施例】
本願の発明者は、市場から回収した蓄電池のストラップ断面の微視的観察結果から、寿命性能の優れた鉛蓄電池のストラップは、正・負極それぞれの集電耳の溶融界面が前記正・負極のストラップの下面以下に形成されていることがわかった中で、バーナー溶接法の溶接条件、すなわち、溶接時間を変えて、良好な寿命性能を示した溶接状態あるいは好ましくない溶接状態の再現を試みた。作製されたこれらストラップ断面を微視的に観察すると共に、ストラップに溶接された集電耳部の引張試験も行った。
【0024】
引張強度試験は、油圧式引張試験機の一方の保持部に、ストラップが変形しないように包み込むように保持し、もう一方の保持部に集電耳をクランプして、集電耳を引っ張って集電耳がストラップから剥離したときの力を記録した。
【0025】
高さ20mm、幅15mm、厚さ2.1mmの集電耳を有するPb−0.1質量%、Ca−1.5質量%Sn合金からなる鋳造集電体(いわゆる鋳造格子)に通常の正・負極活物質を充填・乾燥して未化成正・負極板を作製し、正極板8枚、負極板9枚をセパレータを介して積層して、市場回収蓄電池と同じ公称電圧2V、定格容量200Ahのエレメントを作製した。該エレメントの集電耳の両側に高さ275mmの側板を当接して、側板の上面を橋渡しするように溝幅2.2mm、溝奥行き16mm、溝ピッチが11mmの櫛型を配し、その溝に集電耳を嵌合した。この櫛型上面に突出した集電耳の先端を囲うように鉄製のブロックで堰を構成し、この堰の内部に足し鉛を都市ガスバーナーで溶融させながら投入し、幅26mm、厚み7mm、長さ59mmのストラップを形成すると共に、集電耳とストラップとを一体に形成し、集電耳同士を接続した。溶接条件は、集電耳1つあたりの溶接時間を18秒から25秒まで変化させた。
【0026】
それら正極ストラップの断面の溶接状態を上述した方法で観察した。そのサンプル内容を表1に、また、その溶接状態の模式断面図を図4にそれぞれ示す。
【0027】
図4において、1は集電耳、2はストラップ、11は溶融界面、12は溶接時に集電耳1とストラップ2との間に発生した隙間をそれぞれ示す。
【0028】
【表2】
Figure 2004164955
【0029】
溶接時間が最も短い18秒では、図4−Aに示すように溶融界面11がストラップ2の内部(ストラップ2の下面よりも上)にあり、且つ集電耳1の一方の側(図では左側)に隙間12が認められた。この隙間12は、バーナーであぶった時間が短いために集電耳1が十分に溶融せず、またストラップ2を構成する足し鉛も集電耳1に遮蔽された形になって十分に溶融されないために生じたものである。通常、バーナー溶接法の場合、作業者は利き手にバーナーを持ち、もう一方の手に足し鉛を持って溶接を行うので、溶接時間が短すぎると、利き手と反対側に隙間12が生じやすい傾向にある。
【0030】
Aの条件で形成されたストラップの溶接状態は市場回収品の調査結果のNo.1に似ていた。
【0031】
図4−Bは、溶接時間が21秒の溶接状態を示すもので、図4−Aで発生した隙間12はなくなっているが、集電耳の溶融がまだ十分でないために溶融界面11がストラップ2の内部(ストラップ2の下面よりも上)にあり、ストラップと集電耳とがしっかりついているとはいい難い状況で、回収蓄電池の調査結果のNo.2に近かった。
【0032】
図4−Cは、溶接時間23秒の溶接状態を示すもので、集電耳1がかなり溶融されたため、溶融界面11がストラップ2の下面と同一面に形成され、集電耳1とストラップ2との間にも隙間は発生しておらず、溶接状態がよくなっており、回収蓄電池の調査結果のNo.3に近い状態であった。
【0033】
図4−Dは、溶接時間25秒の溶接状態を示すもので、溶接時間が最も長く、集電耳が十分に溶融されているので溶融界面11がストラップ2の下面よりも下に形成され溶接状態は一層よくなっており、回収蓄電池の調査結果のNo.4に近い状態であった。
【0034】
なお、溶接時間30秒以上では溶接時間が長くなり過ぎて集電耳が過度に溶融され溶融鉛が櫛から垂れ落ちたためにストラップと集電耳との一体化ができなかった。
【0035】
図4は溶接状態を模式的に示したもので、実際の溶融界面11は図4のように直線状にはならず、曲線状になることが通常である。
【0036】
ストラップ2の下面から溶融界面11までの距離を溶接時間の異なる上記サンプルA、B、CおよびDについて測定した。各溶接時間と前記距離の平均値との関係を図5に示す。図中、ストラップ2の下面から溶融界面11までの距離がマイナスのものは、溶融界面11がストラップ2の下面よりも上にあることを示す。
【0037】
各同一溶接条件のサンプルのストラップ2の下面から溶融界面11までの距離のばらつきは±10%以内であった。
【0038】
図4に示すように、溶接状態を観察した結果、溶融界面がストラップ下面以下に存在したCおよびDは、寿命性能が良好であった回収蓄電池のNo.3およびNo.4のストラップの溶接状態に似ていた。そこでCおよびDが寿命性能において優れていること明らかにするために、A、Bを含めて引張強度試験に供した。その結果を図6に示す。
【0039】
図6に示すように、ストラップ2の下面より上に溶融界面11が形成されたAおよびBの引張強度がそれぞれ15ならびに21MPaであったのに対して、溶融界面11が、ストラップ2の下面以下に形成されたCおよびDの引張強度は30MPa以上と飛躍的に向上した。この結果から、回収蓄電池においてストラップの溶接状態が良好であったNo.3およびNo.4と溶接状態が似ているCおよびDのサンプルの引張強度が飛躍的に向上したことから、回収蓄電池No.3およびNo.4の溶接状態であれば優れた寿命性能が得られることが定量的に示された。
【0040】
次に、集電耳の大きさや厚み、ストラップの形状、厚みおよび大きさ、鉛合金種、溶接時の足し鉛の撹拌等各種のパラメータを変更して同様の試験を実施した。集電耳1個あたりの溶接時間とストラップ下面から溶融界面までの距離については、パラメータを変更することによって図5に示したものとは絶対値は異なったが、ほぼ同様の傾向を示した。また、ストラップ下面から溶融界面までの距離と溶接した集電耳の引っ張り強度の関係も絶対値は異なっていたが図6に示したものとその傾向はほぼ同様であった。
【0041】
以上の結果から、良好な溶接状態、すなわち、溶融界面をストラップ下面以下に形成するためには、溶接時間を長くして集電耳を十分に溶融する必要のあることが分かったが、溶接時間を長くしすぎると、特に、バーナー法では溶融鉛が櫛の間から垂れ落ち逆効果になってしまう。そういった中で、本願の発明者は、バーナー法において、溶接時間以外に溶融界面をストラップ下面以下に形成する方法について検討し、バーナーの火炎を集電耳の側面に当たり易くすれば集電耳が短時間で溶融し溶融界面がストラップ下面以下に形成され易いことに着目した。その手段として櫛型の溝形状の変更を試みた。
【0042】
図7は、その一例を示す(a)は櫛型本体の正面図、(b)は櫛型本体の断面図、(c)は溝部分の拡大要部断面図で、その特徴とするところは櫛型の溝上面にテーパ13を設けたことにある。そのことによって、バーナーの火炎で集電耳をあぶる際に、火炎が集電耳の側面に当たり易くなり、集電耳が短時間で溶融し、溶融界面がストラップ下面以下に形成され易いことが理解できる。
【0043】
図7(c)に示す溝6の上面に設けたテーパ13の効果を確認するために櫛型のテーパを溝6の垂直軸から20、30、45、60、90度の5種類の櫛型を試作し、集電耳1個を溶接する時間を23秒と固定して、溶融界面の生成位置を調査した。その結果を図8に示す。
【0044】
テーパが30および45度の場合はバーナーの火炎が櫛型面よりも下方に導かれるので、集電耳が溶融され易く、溶接時間23秒でテーパを有していない櫛型を用いた場合には溶融界面の位置がストラップ下面から0mmであったのに対して、1.5および1.6mm下にそれぞれ移動し、明らかにその効果が認められた。しかし、テーパが20度よりも小さくなると火炎が櫛型面よりも下方に導かれ難いので溶融界面を下に移す効果が小さかった。逆に、60度より大きくなると火炎が上方へ跳ね返されるためほとんどその効果がなかった。
【0045】
なお、キャスト・オン・ストラップ法においても鋳型に流し込む溶融鉛または溶融鉛合金の温度、集電耳を投入する深さ、集電耳投入後の集電耳の引き上げまでの時間等によって、バーナー溶接法と同様に集電耳とストラップとの溶融界面の位置を変更することが可能であり、上述したように溶融界面をストラップの下面以下にすることによって同様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0046】
また、上記実施の形態においては、1つの集電耳を備えた正・負極板群をセパレータを介して積層したエレメントを溶接によりストラップと一体に形成する場合について示したが、正・負極板をセパレータを介して巻回した円筒型鉛蓄電池のように、1枚の極板に複数の集電耳を備えるものも同様に適用が可能である。
【0047】
【発明の効果】
正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続した蓄電池において、前記ストラップの溶接が適切でない場合に、ストラップと集電耳との間に隙間が生成され、使用中にその部分が集中的に腐食を受け、早期に寿命になることがあったが、本発明によれば、前記溶接の際に集電耳部に形成される溶融界面の位置を正・負ストラップの下面以下にすることによって寿命性能の安定した蓄電池が得られ、その工業的効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)集電耳同士を溶接によりストラップと一体に形成した状態を模式的に示した要部斜視図。
(b)集電耳とストラップが溶接により一体に形成された部分の模式拡大断面図。
【図2】バーナー溶接法により集電耳とストラップとを一体に形成する一例を示す要部斜視図。
【図3】COS法により集電耳とストラップとを一体に形成する一例を示す要部断面図。
【図4】溶接時間を変えた際の正極ストラップ断面の溶接状態を模式的に示す要部断面図(A)、(B)、(C)、(D)。
【図5】溶接時間とストラップ下面から溶融界面までの距離との関係を示す図。
【図6】溶接時間と集電耳の引張強度との関係を示す図。
【図7】櫛型形状を示す(a)正面図(b)断面図(c)要部拡大断面図。
【図8】櫛型の溝上面に設けたテーパ角度と溶接時に形成される溶融界面のストラップ下面からの距離との関係を示す図。
【符号の説明】
1 集電耳
2 ストラップ
3 極柱
4 極板
5 櫛型
6 櫛型の溝
7 バーナー
8 足し鉛
9 鋳型
10 溶融鉛
11 溶融界面
12 集電耳とストラップとの隙間
13 櫛型の溝上面に設けたテーパ
14 相互溶解領域

Claims (1)

  1. 正極板の集電耳同士及び負極板の集電耳同士を各々ストラップで接続した鉛蓄電池において、
    前記正極板及び負極板の集電耳の溶融界面が各々のストラップの下面以下にあることを特徴とする鉛蓄電池。
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