JP2004164893A - 発光式センサースイッチ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】鏡体裏面側にセンサーを配設し、電気器具の動作状況に応じてセンサー領域を発光させる発光式センサースイッチ構造において、LEDを用いて発光面積を広くでき、センサーに静電容量式を使用可能とする。
【解決手段】鏡体Mのセンサー領域Sに設けた光透過部3の裏面側に導光板12を配設し、導光板12の側方に投光手段11を、裏面側にセンサー13を配置する。センサー13が表面側の物体を検知すると、投光手段11が点灯し、導光板12内へ投射した光を導光板12内で反射させて光透過部3から表面側へ投射させる。投光手段11は小型でも広い領域を発光させることが可能なので、LEDを使用できる。導光板12は非導電材料で製作できるから、裏面側に配置するセンサー13を静電容量センサーとすることができる。それ故、鏡体Mの表面が多少汚れたとしても物体検知を確実に行える。
【選択図】 図2
【解決手段】鏡体Mのセンサー領域Sに設けた光透過部3の裏面側に導光板12を配設し、導光板12の側方に投光手段11を、裏面側にセンサー13を配置する。センサー13が表面側の物体を検知すると、投光手段11が点灯し、導光板12内へ投射した光を導光板12内で反射させて光透過部3から表面側へ投射させる。投光手段11は小型でも広い領域を発光させることが可能なので、LEDを使用できる。導光板12は非導電材料で製作できるから、裏面側に配置するセンサー13を静電容量センサーとすることができる。それ故、鏡体Mの表面が多少汚れたとしても物体検知を確実に行える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洗面化粧台やミラーキャビネット等に備えられる鏡体等の裏面側にセンサーを配設してセンサー領域を設け、このセンサー領域に鏡体の表面側から手指を近づけることにより、防曇ヒータなどの電気器具をON・OFF制御できるように構成されたスイッチ構造であって、センサー領域を所望に応じて発光させることができるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧室や浴室など水が多く使われる室内環境では、鏡体の防曇ヒータや照明装置などの電気器具のON・OFFを制御するスイッチを、人体検知により動作するセンサースイッチとし、これを水のかかりにくい鏡体の裏面側に配置することが提案されている。例えば図12に示す如く、洗面化粧台Kの鏡体Mに設けたセンサー領域Sに表面側から手指を近づけることで、センサー領域Sの裏面側に配設したセンサースイッチを動作させ、防曇ヒータや照明器具をON・OFF制御するものとする。
【0003】
また、電気器具のON・OFFに合わせて鏡体Mに設けたセンサー領域Sを発光させることにより、電気器具の動作状況を視認し易くすることが考えられ、そのようなセンサースイッチ構造の一例が、特許文献1に記載されている。その構造を図13を参照して説明すると、鏡体Mの一部分に、銀膜2が形成されていないガラス板1だけの部分30が設けられてセンサー領域Sとなされ、その裏面側に、光電式センサーである赤外受発光素子31と、作動確認用表示灯としてエレクトロルミネセンス発光素子(EL発光素子)32とが配置されている。センサー領域Sは光透過が可能であるから、指先40等をセンサー領域Sに接近させると、これを赤外受発光素子31が検知し、防曇ヒータ等をON動作させる。それと同時に、EL発光素子32を点灯させて、防曇ヒータ等がON動作中であることを視認できるよう表示する。上記ON動作中に、再度、指先40等をセンサー領域Sに接近させれば、これを赤外受発光素子31が検知して防曇ヒータ等の動作を停止させ、同時にEL発光素子32を消灯させる。これにより、防曇ヒータ等が動作停止中であることが視認可能に表示される。従って特許文献1に記載されたセンサースイッチ構造は、非接触でスイッチを作動させることができると共に、防曇ヒータのON・OFF状態を視覚的に確認できるという効果を発揮するとされている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−29463号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のセンサースイッチ構造は、センサー領域Sに接近する手指を検出するのに光電式センサーである赤外受発光素子31を採用しているが、光電式センサーは、センサー領域Sにおけるガラス板1表面の汚れによって検出感度が低下するという欠点を有している。
【0006】
そこでセンサーを、表面側の汚れに影響されにくい静電容量式に置き換えることが考えられるが、静電容量センサーは物体検知部分に比較的広い面積が必要である。従って前記従来例のように、発光領域を広くするためEL発光素子を広範囲に配置した場合、静電容量センサーを、EL発光素子32の裏面側へ配置せねばならなくなる。しかるにEL発光素子32の電極は導電性であるため、EL発光素子32を介して静電容量の変化を正確に検知するのは困難である。すなわち前記従来例の構造は、静電容量センサーを採用することが出来なかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の問題を解決するため、本発明者らは以下に述べるような発光式センサースイッチ構造を創案した。まず、請求項1に係る発光式センサースイッチ構造の特徴とするところは、板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域に光透過部を設け、光透過部の裏面側に導光板を配設し、導光板の裏面側にセンサーを配置し、導光板の側方に投光手段を配置し、投光手段により導光板内へ投射した光を導光板内で反射させて光透過部から板状部材表面側へ射出させるように構成したことである。
【0008】
前記発光式センサースイッチ構造は、導光板の側方に配置した投光手段から投射した光を、導光板内部で反射させることにより、光透過部から板状部材の表面側へ射出し発光させる。かかる構成に基づき、本発明は、投光手段が比較的小さな光源でも広い領域を発光させることが可能となるから、例えば発光ダイオード素子(LED)を使用できる。また投光手段が導光板の側方に配置され、導光板を非導電材料で製作することができるから、静電遮蔽の効果を生じさせない。それ故、導光板の裏面側領域に配置されるセンサーに、静電容量センサーを採用できる。そして静電容量センサーを採用することにより、センサー領域において板状部材の表面が多少汚れたとしても、検知感度の低下をもたらさないから、板状部材表面側の人体検知を確実に行えるという利点が得られる。
【0009】
前記発光式センサースイッチ構造において、導光板の裏面部に光反射層を設けてもよい。これにより、側方から投射した光の反射効率が向上すると同時に、裏面側に配置したセンサーが表面側から観察されにくくなり美観性が向上するという利点が得られる。光反射層は、銀膜のほか、白色又は有色のシートやコーティングが考えられる。
【0010】
前記光反射層に代えて、蛍光層を設けることも考えられる。この場合、蛍光層は、板状部材における光透過部の裏面部、又は、導光板の表面部若しくは裏面部に形成することが可能である。蛍光層は、側方の投光手段から投射した光によって発光する。
【0011】
前記構造において、板状部材の光透過部は発光状態を視認できればよいから、透明とする以外に、凹凸加工や粗面化加工等を施して、ある程度の透光性を有する半透明としてもよい。また有色でも無色でもよい。光透過部以外の部分については特に制限はなく、遮光性の有る不透明なもの、半透明なもの、光反射性を持つもの、さらには透明なものであってもよい。なお、前記光透過部を半透明化した場合は、裏面側に配置したセンサーが表面側から観察されにくくなるので、美観性が向上するという利点が得られる。
【0012】
本発明に係る発光式センサースイッチ構造は、例えば洗面化粧台やミラーキャビネットにおける、ガラス板と銀膜とから成る鏡体に適用される。この場合、鏡体の一部に銀膜の非形成部を設けることによって、光透過部を形成することができる。
【0013】
本発明の発光式センサースイッチ構造は、次のような構造も可能である。すなわち請求項6に記載の如く、導光性を有する板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域の裏面部に光拡散部を形成し、板状部材の側方に投光手段を配置し、投光手段から板状部材内へ投射した光を、光拡散部で散乱させることにより、板状部材表面側へ射出させるように構成する。
【0014】
あるいは請求項7に記載の如く、導光性を有する板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域の裏面部に蛍光層を形成し、板状部材の側方に投光手段を配置し、投光手段から板状部材内へ投射した光によって、蛍光層から板状部材表面側へ光を放出させるように構成する。
【0015】
請求項6又は7に記載した発光式センサースイッチ構造は、いずれも板状部材を導光板として利用するものであるから、請求項1の導光板を省略できる。
【0016】
請求項6に記載の発光式センサースイッチ構造において、板状部材をガラス板と銀膜とから成る鏡体とする場合、鏡体裏面の銀膜の一部分を加工することにより光拡散部を形成する。ここで言う加工とは、ブラスト加工、シボ加工、エッチング加工などが考えられる。また請求項7に記載の発光式センサースイッチ構造にあっては、銀膜の一部を除去して、蛍光層を形成する。
【0017】
ところで、前記板状部材が鏡体である場合において、銀膜が形成されていない領域又は銀膜に加工を加えた領域には、防水処理を施すことが望ましい。あるいは、鏡体を2枚のガラス板の間に銀膜を密閉した構造として、防水性を確保するようにしてもよい。
【0018】
なお人体検知用のセンサーとしては、静電容量センサー,ドップラー式センサー,マイクロ波センサー,ミリ波センサー等の電波式センサーを用いることが考えられる。これらは非光電式なので、板状部材の表面側が多少汚れたとしても、検知感度がそれほど低下することがない。
【0019】
さらに投光手段については、複数の異なる色の光を投射し得る光源を採用することが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
本発明に係るセンサースイッチ構造は、洗面化粧台、浴室のミラーキャビネット、居室の鏡台やドレッサー等への適用が考えられる。例えば図1に示す洗面化粧台Kでは、鏡体Mの適所に設定したセンサー領域Sの裏面側に、センサースイッチ10(図2参照)を設け、センサー領域Sに手指を接近又は接触させることにより、鏡体Mの裏面又は内部に配設した防曇ヒータH・鏡体M上部の照明装置L・換気扇・ラジオ等の各種電気器具を動作或いは停止させると共に、これら電気器具の動作状況に応じ、センサー領域Sを発光又は変色させるようになされている。
【0021】
図2に例示するように、本例におけるセンサースイッチ10は、ガラス板1と銀膜2とから成る鏡体Mにおけるセンサー領域Sの裏面側に配設される投光手段11、導光板12、センサー13と、適所に設けられる制御回路Cとから成る。なお制御回路Cは、照明装置のケース又はハウジング内に収納させることが可能である。鏡体Mにおけるセンサー領域Sに銀膜2の形成されていない部分を設けて光透過部3と成し、この光透過部3の裏面側を覆うように導光板12を配置する。光透過部3に臨むガラス板1には、所望によりブラスト加工等の粗面化処理を施して、光を散乱させるようにしてもよい。
【0022】
導光板12の材質は、ガラス・プラスチック・鉱物(石英や水晶)などの、非導電性であって、透光性に優れ且つ比較的屈折率の高い部材が用いられる。そして、この導光板12の側方に、例えばLEDから成る投光手段11を配置すると共に、導光板12の裏面側にセンサー13を配置する。
【0023】
導光板12は非導電性にできるから、センサー13には静電容量センサーを使用することができる。またドップラー式センサー、ミリ波センサーやマイクロ波センサー等の電波式センサーなどの非光電式センサーも使用可能である。これらの非光電式センサーは、鏡体Mの表面に多少の汚れが有っても検知感度があまり低下しないから、タッチセンサーとして利用するのに好適である。
【0024】
前記の如く構成された発光式センサースイッチ構造は、人体検知に基づく電気器具の動作制御と、センサー領域Sの発光動作とを行うものである。電気器具の動作と発光動作とは、連関させてもよく独立させてもよい。前記発光式センサースイッチ構造の動作態様の一例を示せば、次の如くである。使用者が鏡体Mの表面側から手指をセンサー領域Sに接近させるか又は接触させると、これをセンサー13が検出して検知信号を制御回路Cへ出力する。センサー13に静電容量式のものを使用すれば、鏡体M表面が多少汚れていても検知が確実である。制御回路Cは、検知信号を受けて防曇ヒータ等の電気器具をON動作させると同時に、投光手段11にもON動作信号を出力する。これにより、投光手段11が発光して導光板12内へ光を投射し、投射光は導光板12の表面で反射され、光透過部3からガラス板1を通過して鏡体Mの表面側へ射出される。これにより、センサー領域Sの発光状態が得られる。引き続き再度、手指をセンサー領域Sに接近させるか又は接触させると、センサー13から制御回路Cへ検知信号が出力されることにより、防曇ヒータ等を停止させると同時に、投光手段11にもOFF動作信号を出力し投光手段11を消灯させる。
【0025】
前述の発光式センサースイッチ構造は、防曇ヒータ等の電気器具が動作中のときは同時にセンサー領域Sを発光させ、電気器具が停止中のときはセンサー領域Sを消灯させるようになしたから、使用者は、電気器具のON・OFF状態を一瞥するだけで容易に確認できる。特に防曇ヒータの如く、それ自体では動作状況の把握が困難なものに対し有効である。また、投射光を導光板12で拡散させる構成としたから、小さい光源でも広い範囲を発光させることが可能であり、依って投光手段11に、動作電力が小さく安価なLEDを採用することができる。さらに、発光面積を広くできることによって、電気器具の動作状況の視認が容易となる。
【0026】
防曇ヒータと照明装置などの如く二種以上の電気器具をセンサースイッチ10によってON・OFF制御する場合、投光手段11に投射光の色を変更できる機能を持たせ、使用者が手指をセンサー領域Sへ向かって差し出したり引っ込めたりすることで、制御する電気器具を切り替えると同時に、センサー領域Sの発色を異ならせるようにすれば、動作状況の把握が一層容易になる。例えば、センサースイッチ10による手指の検知が一度目のときは、まず照明装置をON動作させると同時に、センサー領域Sを例えば緑に発光させる。続いて二度目の検知をすると防曇ヒータをON動作させると同時に、センサー領域Sを例えば赤色に発光させる。最後に三度目の検知が行われると、照明装置及び防曇ヒータ両方をOFFにすると同時に、センサー領域Sを消灯させるという制御方式が考えられる。このとき使用する投光手段11としては、三色LEDや、単色LEDを複数個組み合わせたものなど挙げられる。
【0027】
なお本発明の発光式センサースイッチ構造は、投光手段11に動作電力が小さく発熱の少ないLEDを使用できるから、センサー領域Sの発光動作を、前記と反対にすることも考えられる。すなわち、電気器具の停止時である初期状態ではセンサー領域Sを発光させ、電気器具が動作中のときにはセンサー領域Sを消灯させる。さらには、電気器具の動作状況に関わりなく投光手段11を常時点灯させ、センサー領域Sを発光状態に維持する態様も採用可能である。これらの態様は、夜間消灯後の室内が暗い状態でも、鏡体M上のセンサー領域Sの位置を容易且つ的確に視認できるという効果が発揮される。
【0028】
[第2の実施形態]
図3は、防曇ヒータと照明装置など二種以上の電気器具を制御対象とする場合において、それぞれの動作状況を明示できるように構成した発光式センサースイッチ構造を示すものである。本例では、センサースイッチ10の制御対象が例えば照明装置と防曇ヒータとである場合、図4に示す如く、鏡体Mのセンサー領域Sに、「照明」及び「曇り止め」と上下に表示した光透過部4,5を設け、各光透過部4,5に対応させて鏡体Mの裏面側に、LED等の投光手段14,15及び導光板16,17をそれぞれ上下に配置する。センサー18は、二つの導光板16,17に跨って配置できるよう、やや長尺のものを使用する。
【0029】
本例の発光式センサースイッチ構造は、センサー領域Sに対し使用者が手指を接近又は接触させる回数によって、電気器具の動作状態が切り替わるように設定されている。電気器具が動作していない初期状態では、図4の(A)の如く、センサー領域Sの光透過部4,5は消灯状態である。使用者がセンサー領域Sへ最初に手指を延ばしたときは、センサースイッチ10がこれを検知して、まず照明装置をON動作させると同時に、上側の投光手段14を点灯させて、同図(B)のように、上側の光透過部4のみを発光させる。続いて、手指をセンサー領域Sに再度差し伸べて二度目の検知が行われると、防曇ヒータをON動作させると同時に下側の投光手段14を点灯させて、同図(C)のように上下の光透過部4,5両方が発光した状態となる。さらにもう一度手指を接近させ、三度目の検知が行われれば、今度は照明装置をOFF動作させると同時に、上側の投光手段14だけを消灯させて、同図(D)の如く下側の光透過部5のみ発光させた状態とする。最後にもう一度手指を接近させ、四度目の検知を行わせれば、照明装置及び防曇ヒータ両方がOFFとなると同時に、すべての投光手段14,15がOFFにまり、上下の光透過部4,5両方が消灯した同図(A)の初期状態に戻る。
【0030】
本例構造において、投光手段11の動作と電気器具の動作との対応関係を、前記と反対に設定することも可能である。すなわち初期状態では、図5(A)の如く、センサー領域Sの光透過部4,5両方を発光状態とし、使用者が手指を延ばして照明装置をON動作させると、同図(B)のように上側の光透過部4のみ消灯させる。続いて防曇ヒータをON動作させると、同図(C)のように上下の光透過部4,5両方を消灯させた状態とする。引き続き照明装置をOFF動作させると、同図(D)の如く上側の光透過部4のみ発光させ、最後に照明装置及び防曇ヒータ両方をOFFにすると同時に、上下の光透過部4,5両方を発光させた同図(A)の初期状態に戻る。
【0031】
なお、本例のように複数の光透過部4,5を形成した場合は、複数の光透過部4,5それぞれに対応する投光手段14.15の投射光の色を異ならせて、各光透過部4,5が異なる発色を行うようにしてもよい。さらに、電気器具の動作状況の切替に合わせて光透過部4,5を変色させる構成、例えば、電気器具のON動作時は緑、OFF動作時は赤に発色させるという態様も可能である。
【0032】
[第3の実施形態]
図6は、二種以上の電気器具を制御対象とする場合において、各電気器具のON・OFFを個別に制御できると共に、それぞれの動作状況を明示できるように構成した発光式センサースイッチ構造を示すものである。本例では、二つの電気器具を個別に制御するため、センサー領域Sの上下に二個のセンサー13,13を配置すると共に、各電気器具の動作状況を個別に表示するため、LED等の投光手段14,15及び導光板16,17をそれぞれセンサー領域Sの裏面側において上下に配置するものとした。なお、鏡体Mの光透過部には、適当な表示を付しておくことが望ましい。
【0033】
かかる構成の発光式センサースイッチ構造は、使用者がセンサー領域Sの上下いずれか一方に手指を接近又は接触させることで、各電気器具のON・OFF動作を個別に制御することができると共に、その電気器具の動作に合わせて光透過部を個別に点灯・消灯させることができる。
【0034】
[第4の実施形態]
前述の実施形態に示す如く、導光板13の側方から投光手段11より投射した光を、導光板13内で反射させることにより、鏡体Mの表面側を発光させるようになされたものにおいては、図7に示すように、導光板13の裏面側に銀膜、白色又は有色のシートあるいはコーティング等よりなる光反射層19を設けて、投射光の反射効率を向上させてもよい。光反射層19は、鏡体Mの裏面に配置したセンサー13を視覚的に覆い隠すから、美観性の向上をもたらすという利点も得られる。また、投光手段11からの投射光を有色とした場合、点灯時と消灯時とで、光透過部3を通して観察される光反射層19の色調が異なるから、視認性・意匠性が向上する。
【0035】
[第5の実施形態]
図8に示すように、導光板13の表面側に蛍光層20を設け、投射光によって蛍光層を発光させる構成も考えられる。なお蛍光層20は、導光板12の裏面側や、光透過部3におけるガラス板1の裏面部に形成することも可能である。蛍光層20はセンサー13を視覚的に覆い隠すので、美観性の向上がもたらされる。また、投光手段11からの投射光によって蛍光層20の発色を変化させて、意匠性が高めることも可能である。
【0036】
[第6の実施形態]
図9は、鏡体Mのガラス板1を導光板として利用する発光式センサースイッチ構造の一実施形態を示すものである。本例では、鏡体Mにおけるガラス板1の側方にLED等の投光手段11,11を配置すると共に、鏡体Mにおけるセンサー領域Sにあっては、裏面側にブラスト加工等を施すことにより、粗面化された光拡散部6を形成し、この光拡散部6の裏面側にセンサー13を配置するものとした。かかる構成により、センサー13からの検知信号に基づく防曇ヒータ等の電気器具の動作と連動させて、投光手段11から鏡体Mのガラス板1内へ光を投射すると、投射光は粗面化された光拡散部6で乱反射する。従って、鏡体Mの表面側から見ると、光拡散部6が発光したように観察される。
【0037】
このように、本例の発光式センサースイッチ構造にあっても、電気器具のON・OFF動作と連動させて、センサー領域Sを発光・消灯させることができ、しかも光拡散部6を発光させるのに、LED等の小型の光源を使用することができる。また光拡散部6は、粗面化により半透明又は不透明にできるから、裏面側に配設したセンサー13が視覚的に覆い隠され、美観性を損なうことがない。
【0038】
[第7の実施形態]
図10に示す発光式センサースイッチ構造のように、鏡体Mのガラス板1を導光板として利用する場合、鏡体Mにおけるセンサー領域Sの裏面側の一部に銀膜2の無い領域を形成し、この部分に蛍光層20を設けることも可能である。かかる構成により、投光手段11から鏡体Mのガラス板1内へ投射された光により、蛍光層20を発光させることができる。
【0039】
[第8の実施形態]
鏡体Mの裏面側において、ブラスト加工により銀膜2の一部を除去したり、或いは、あらかじめ所定箇所に銀膜の非形成部分を設けたりして光拡散部6を形成する場合、銀膜のない箇所から湿気が侵入するのを防止するため、図11に示す如く、防水シート7を貼着する等の防水処理を、鏡体M裏面に施すことが望ましい。また鏡体Mを、図12に示すような、二枚のガラス板1,8の間に銀膜2を挟んだ構造として、光拡散部6を防水処理することができる。なお、第1〜5の実施形態では、光透過部3の裏面側に導光板を水密的に配置することで所要の防水性能が発揮されるから、防水処理は不要である。
【0040】
【その他の実施形態】
本発明は、鏡体のほか、ガラス質のタイルに応用することが考えられる。その他、実施の状況に応じた適宜の変更を妨げない。
【0041】
【発明の効果】
本発明の発光式センサースイッチ構造は、鏡体等の板状部材における一部分を光透過部を有するセンサー領域となし、電気器具の動作状況に合わせてセンサー領域を発光・消灯させるように成したものにおいて、板状部材の裏面側に配設した導光板の側方から投光手段で光を投射し、この光を導光板内で反射させて光透過部から板状部材表面側へ投射させるように構成したので、小型の投光手段で広い範囲を発光させることが可能である。依って、投光手段にLED等の小型で消費電力の少ないものを利用して、視認性に優れたセンサースイッチ構造を提供することができる。
【0042】
前記発光式センサースイッチ構造において、前記光透過部を半透明とした場合は、裏面側に配置したセンサーを視覚的に覆い隠せるから、美観性が向上する。前記導光板の裏面側に光反射層や蛍光層を設けた場合は発色効率が高まるから、発光時の視認性が向上すると共に、裏面側のセンサーを覆い隠して、美観性を向上させる。
【0043】
また、本発明に係る発光式センサースイッチ構造を、導光性を有する板状部材の裏面側に光拡散部又は蛍光層を形成し、この板状部材の側方に配置した投光手段から投射した光を前記光拡散部又は蛍光層で散乱させて表面側へ投射させることにより、センサー領域を発光させるように構成した場合は、板状部材が導光板の機能を果たすから、導光板を省略することができる。
【0044】
前記発光式センサースイッチ構造において、前記センサーに、静電容量センサー,ドップラー式センサー,マイクロ波センサー,ミリ波センサー等の電波式センサーを採用することにより、板状部材の表面が多少汚れていても検知感度が低下することがないから、検知が確実である。
【0045】
さらに、投光手段を複数の異なる色を投射し得るものとした場合は、電気器具の動作状況に応じてセンサー領域の発光色を変化させることが可能なので、電気器具の動作状況の把握が一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に関するものであって、発光式センサースイッチ構造が鏡体に設けられた洗面化粧台の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に関するものであって、図(A)は鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図、図(B)は同発光式センサースイッチ構造の背面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の背面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に関するものであって、発光式センサースイッチ構造におけるセンサー領域の発光状態が、電気器具の動作状況に応じて変化する様子を説明する正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の異なる例に関するものであって、発光式センサースイッチ構造におけるセンサー領域の発光状態が、電気器具の動作状況に応じて変化する様子を説明する正面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の背面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図である。
【図8】本発明の第5実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図である。
【図9】本発明の第6実施形態に関するものであって、図(A)は鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の一部省略した平面断面図、図(B)は同発光式センサースイッチ構造の一部省略した背面図である。
【図10】本発明の第7実施形態に関するものであって、発光式センサースイッチ構造の要部を示す平面断面図である。
【図11】本発明の第8実施形態に関するものであって、図(A)は鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の一部省略した平面断面図、図(B)は同発光式センサースイッチ構造の一部省略した背面図である。
【図12】本発明の第8実施形態の異なる態様を示すものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図である。
【図13】従来例に関するものであって、発光式センサースイッチ構造が鏡体に設けられた洗面化粧台を示す斜視図である。
【図14】特許文献1に記載された従来の発光式センサースイッチ構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス板 2…銀膜 3,4,5…光透過部 6…光拡散部 7…防水シート 8…ガラス板 10…発光式センサースイッチ 11…投光手段 12…導光板 13…センサー 14,15…投光手段 16,17…導光板 18…センサー 19…光反射層 20…蛍光層 M…鏡体 C…制御回路 S…センサー領域 H…防曇ヒータ L…照明装置 K…洗面化粧台
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洗面化粧台やミラーキャビネット等に備えられる鏡体等の裏面側にセンサーを配設してセンサー領域を設け、このセンサー領域に鏡体の表面側から手指を近づけることにより、防曇ヒータなどの電気器具をON・OFF制御できるように構成されたスイッチ構造であって、センサー領域を所望に応じて発光させることができるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧室や浴室など水が多く使われる室内環境では、鏡体の防曇ヒータや照明装置などの電気器具のON・OFFを制御するスイッチを、人体検知により動作するセンサースイッチとし、これを水のかかりにくい鏡体の裏面側に配置することが提案されている。例えば図12に示す如く、洗面化粧台Kの鏡体Mに設けたセンサー領域Sに表面側から手指を近づけることで、センサー領域Sの裏面側に配設したセンサースイッチを動作させ、防曇ヒータや照明器具をON・OFF制御するものとする。
【0003】
また、電気器具のON・OFFに合わせて鏡体Mに設けたセンサー領域Sを発光させることにより、電気器具の動作状況を視認し易くすることが考えられ、そのようなセンサースイッチ構造の一例が、特許文献1に記載されている。その構造を図13を参照して説明すると、鏡体Mの一部分に、銀膜2が形成されていないガラス板1だけの部分30が設けられてセンサー領域Sとなされ、その裏面側に、光電式センサーである赤外受発光素子31と、作動確認用表示灯としてエレクトロルミネセンス発光素子(EL発光素子)32とが配置されている。センサー領域Sは光透過が可能であるから、指先40等をセンサー領域Sに接近させると、これを赤外受発光素子31が検知し、防曇ヒータ等をON動作させる。それと同時に、EL発光素子32を点灯させて、防曇ヒータ等がON動作中であることを視認できるよう表示する。上記ON動作中に、再度、指先40等をセンサー領域Sに接近させれば、これを赤外受発光素子31が検知して防曇ヒータ等の動作を停止させ、同時にEL発光素子32を消灯させる。これにより、防曇ヒータ等が動作停止中であることが視認可能に表示される。従って特許文献1に記載されたセンサースイッチ構造は、非接触でスイッチを作動させることができると共に、防曇ヒータのON・OFF状態を視覚的に確認できるという効果を発揮するとされている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−29463号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のセンサースイッチ構造は、センサー領域Sに接近する手指を検出するのに光電式センサーである赤外受発光素子31を採用しているが、光電式センサーは、センサー領域Sにおけるガラス板1表面の汚れによって検出感度が低下するという欠点を有している。
【0006】
そこでセンサーを、表面側の汚れに影響されにくい静電容量式に置き換えることが考えられるが、静電容量センサーは物体検知部分に比較的広い面積が必要である。従って前記従来例のように、発光領域を広くするためEL発光素子を広範囲に配置した場合、静電容量センサーを、EL発光素子32の裏面側へ配置せねばならなくなる。しかるにEL発光素子32の電極は導電性であるため、EL発光素子32を介して静電容量の変化を正確に検知するのは困難である。すなわち前記従来例の構造は、静電容量センサーを採用することが出来なかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の問題を解決するため、本発明者らは以下に述べるような発光式センサースイッチ構造を創案した。まず、請求項1に係る発光式センサースイッチ構造の特徴とするところは、板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域に光透過部を設け、光透過部の裏面側に導光板を配設し、導光板の裏面側にセンサーを配置し、導光板の側方に投光手段を配置し、投光手段により導光板内へ投射した光を導光板内で反射させて光透過部から板状部材表面側へ射出させるように構成したことである。
【0008】
前記発光式センサースイッチ構造は、導光板の側方に配置した投光手段から投射した光を、導光板内部で反射させることにより、光透過部から板状部材の表面側へ射出し発光させる。かかる構成に基づき、本発明は、投光手段が比較的小さな光源でも広い領域を発光させることが可能となるから、例えば発光ダイオード素子(LED)を使用できる。また投光手段が導光板の側方に配置され、導光板を非導電材料で製作することができるから、静電遮蔽の効果を生じさせない。それ故、導光板の裏面側領域に配置されるセンサーに、静電容量センサーを採用できる。そして静電容量センサーを採用することにより、センサー領域において板状部材の表面が多少汚れたとしても、検知感度の低下をもたらさないから、板状部材表面側の人体検知を確実に行えるという利点が得られる。
【0009】
前記発光式センサースイッチ構造において、導光板の裏面部に光反射層を設けてもよい。これにより、側方から投射した光の反射効率が向上すると同時に、裏面側に配置したセンサーが表面側から観察されにくくなり美観性が向上するという利点が得られる。光反射層は、銀膜のほか、白色又は有色のシートやコーティングが考えられる。
【0010】
前記光反射層に代えて、蛍光層を設けることも考えられる。この場合、蛍光層は、板状部材における光透過部の裏面部、又は、導光板の表面部若しくは裏面部に形成することが可能である。蛍光層は、側方の投光手段から投射した光によって発光する。
【0011】
前記構造において、板状部材の光透過部は発光状態を視認できればよいから、透明とする以外に、凹凸加工や粗面化加工等を施して、ある程度の透光性を有する半透明としてもよい。また有色でも無色でもよい。光透過部以外の部分については特に制限はなく、遮光性の有る不透明なもの、半透明なもの、光反射性を持つもの、さらには透明なものであってもよい。なお、前記光透過部を半透明化した場合は、裏面側に配置したセンサーが表面側から観察されにくくなるので、美観性が向上するという利点が得られる。
【0012】
本発明に係る発光式センサースイッチ構造は、例えば洗面化粧台やミラーキャビネットにおける、ガラス板と銀膜とから成る鏡体に適用される。この場合、鏡体の一部に銀膜の非形成部を設けることによって、光透過部を形成することができる。
【0013】
本発明の発光式センサースイッチ構造は、次のような構造も可能である。すなわち請求項6に記載の如く、導光性を有する板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域の裏面部に光拡散部を形成し、板状部材の側方に投光手段を配置し、投光手段から板状部材内へ投射した光を、光拡散部で散乱させることにより、板状部材表面側へ射出させるように構成する。
【0014】
あるいは請求項7に記載の如く、導光性を有する板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域の裏面部に蛍光層を形成し、板状部材の側方に投光手段を配置し、投光手段から板状部材内へ投射した光によって、蛍光層から板状部材表面側へ光を放出させるように構成する。
【0015】
請求項6又は7に記載した発光式センサースイッチ構造は、いずれも板状部材を導光板として利用するものであるから、請求項1の導光板を省略できる。
【0016】
請求項6に記載の発光式センサースイッチ構造において、板状部材をガラス板と銀膜とから成る鏡体とする場合、鏡体裏面の銀膜の一部分を加工することにより光拡散部を形成する。ここで言う加工とは、ブラスト加工、シボ加工、エッチング加工などが考えられる。また請求項7に記載の発光式センサースイッチ構造にあっては、銀膜の一部を除去して、蛍光層を形成する。
【0017】
ところで、前記板状部材が鏡体である場合において、銀膜が形成されていない領域又は銀膜に加工を加えた領域には、防水処理を施すことが望ましい。あるいは、鏡体を2枚のガラス板の間に銀膜を密閉した構造として、防水性を確保するようにしてもよい。
【0018】
なお人体検知用のセンサーとしては、静電容量センサー,ドップラー式センサー,マイクロ波センサー,ミリ波センサー等の電波式センサーを用いることが考えられる。これらは非光電式なので、板状部材の表面側が多少汚れたとしても、検知感度がそれほど低下することがない。
【0019】
さらに投光手段については、複数の異なる色の光を投射し得る光源を採用することが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
本発明に係るセンサースイッチ構造は、洗面化粧台、浴室のミラーキャビネット、居室の鏡台やドレッサー等への適用が考えられる。例えば図1に示す洗面化粧台Kでは、鏡体Mの適所に設定したセンサー領域Sの裏面側に、センサースイッチ10(図2参照)を設け、センサー領域Sに手指を接近又は接触させることにより、鏡体Mの裏面又は内部に配設した防曇ヒータH・鏡体M上部の照明装置L・換気扇・ラジオ等の各種電気器具を動作或いは停止させると共に、これら電気器具の動作状況に応じ、センサー領域Sを発光又は変色させるようになされている。
【0021】
図2に例示するように、本例におけるセンサースイッチ10は、ガラス板1と銀膜2とから成る鏡体Mにおけるセンサー領域Sの裏面側に配設される投光手段11、導光板12、センサー13と、適所に設けられる制御回路Cとから成る。なお制御回路Cは、照明装置のケース又はハウジング内に収納させることが可能である。鏡体Mにおけるセンサー領域Sに銀膜2の形成されていない部分を設けて光透過部3と成し、この光透過部3の裏面側を覆うように導光板12を配置する。光透過部3に臨むガラス板1には、所望によりブラスト加工等の粗面化処理を施して、光を散乱させるようにしてもよい。
【0022】
導光板12の材質は、ガラス・プラスチック・鉱物(石英や水晶)などの、非導電性であって、透光性に優れ且つ比較的屈折率の高い部材が用いられる。そして、この導光板12の側方に、例えばLEDから成る投光手段11を配置すると共に、導光板12の裏面側にセンサー13を配置する。
【0023】
導光板12は非導電性にできるから、センサー13には静電容量センサーを使用することができる。またドップラー式センサー、ミリ波センサーやマイクロ波センサー等の電波式センサーなどの非光電式センサーも使用可能である。これらの非光電式センサーは、鏡体Mの表面に多少の汚れが有っても検知感度があまり低下しないから、タッチセンサーとして利用するのに好適である。
【0024】
前記の如く構成された発光式センサースイッチ構造は、人体検知に基づく電気器具の動作制御と、センサー領域Sの発光動作とを行うものである。電気器具の動作と発光動作とは、連関させてもよく独立させてもよい。前記発光式センサースイッチ構造の動作態様の一例を示せば、次の如くである。使用者が鏡体Mの表面側から手指をセンサー領域Sに接近させるか又は接触させると、これをセンサー13が検出して検知信号を制御回路Cへ出力する。センサー13に静電容量式のものを使用すれば、鏡体M表面が多少汚れていても検知が確実である。制御回路Cは、検知信号を受けて防曇ヒータ等の電気器具をON動作させると同時に、投光手段11にもON動作信号を出力する。これにより、投光手段11が発光して導光板12内へ光を投射し、投射光は導光板12の表面で反射され、光透過部3からガラス板1を通過して鏡体Mの表面側へ射出される。これにより、センサー領域Sの発光状態が得られる。引き続き再度、手指をセンサー領域Sに接近させるか又は接触させると、センサー13から制御回路Cへ検知信号が出力されることにより、防曇ヒータ等を停止させると同時に、投光手段11にもOFF動作信号を出力し投光手段11を消灯させる。
【0025】
前述の発光式センサースイッチ構造は、防曇ヒータ等の電気器具が動作中のときは同時にセンサー領域Sを発光させ、電気器具が停止中のときはセンサー領域Sを消灯させるようになしたから、使用者は、電気器具のON・OFF状態を一瞥するだけで容易に確認できる。特に防曇ヒータの如く、それ自体では動作状況の把握が困難なものに対し有効である。また、投射光を導光板12で拡散させる構成としたから、小さい光源でも広い範囲を発光させることが可能であり、依って投光手段11に、動作電力が小さく安価なLEDを採用することができる。さらに、発光面積を広くできることによって、電気器具の動作状況の視認が容易となる。
【0026】
防曇ヒータと照明装置などの如く二種以上の電気器具をセンサースイッチ10によってON・OFF制御する場合、投光手段11に投射光の色を変更できる機能を持たせ、使用者が手指をセンサー領域Sへ向かって差し出したり引っ込めたりすることで、制御する電気器具を切り替えると同時に、センサー領域Sの発色を異ならせるようにすれば、動作状況の把握が一層容易になる。例えば、センサースイッチ10による手指の検知が一度目のときは、まず照明装置をON動作させると同時に、センサー領域Sを例えば緑に発光させる。続いて二度目の検知をすると防曇ヒータをON動作させると同時に、センサー領域Sを例えば赤色に発光させる。最後に三度目の検知が行われると、照明装置及び防曇ヒータ両方をOFFにすると同時に、センサー領域Sを消灯させるという制御方式が考えられる。このとき使用する投光手段11としては、三色LEDや、単色LEDを複数個組み合わせたものなど挙げられる。
【0027】
なお本発明の発光式センサースイッチ構造は、投光手段11に動作電力が小さく発熱の少ないLEDを使用できるから、センサー領域Sの発光動作を、前記と反対にすることも考えられる。すなわち、電気器具の停止時である初期状態ではセンサー領域Sを発光させ、電気器具が動作中のときにはセンサー領域Sを消灯させる。さらには、電気器具の動作状況に関わりなく投光手段11を常時点灯させ、センサー領域Sを発光状態に維持する態様も採用可能である。これらの態様は、夜間消灯後の室内が暗い状態でも、鏡体M上のセンサー領域Sの位置を容易且つ的確に視認できるという効果が発揮される。
【0028】
[第2の実施形態]
図3は、防曇ヒータと照明装置など二種以上の電気器具を制御対象とする場合において、それぞれの動作状況を明示できるように構成した発光式センサースイッチ構造を示すものである。本例では、センサースイッチ10の制御対象が例えば照明装置と防曇ヒータとである場合、図4に示す如く、鏡体Mのセンサー領域Sに、「照明」及び「曇り止め」と上下に表示した光透過部4,5を設け、各光透過部4,5に対応させて鏡体Mの裏面側に、LED等の投光手段14,15及び導光板16,17をそれぞれ上下に配置する。センサー18は、二つの導光板16,17に跨って配置できるよう、やや長尺のものを使用する。
【0029】
本例の発光式センサースイッチ構造は、センサー領域Sに対し使用者が手指を接近又は接触させる回数によって、電気器具の動作状態が切り替わるように設定されている。電気器具が動作していない初期状態では、図4の(A)の如く、センサー領域Sの光透過部4,5は消灯状態である。使用者がセンサー領域Sへ最初に手指を延ばしたときは、センサースイッチ10がこれを検知して、まず照明装置をON動作させると同時に、上側の投光手段14を点灯させて、同図(B)のように、上側の光透過部4のみを発光させる。続いて、手指をセンサー領域Sに再度差し伸べて二度目の検知が行われると、防曇ヒータをON動作させると同時に下側の投光手段14を点灯させて、同図(C)のように上下の光透過部4,5両方が発光した状態となる。さらにもう一度手指を接近させ、三度目の検知が行われれば、今度は照明装置をOFF動作させると同時に、上側の投光手段14だけを消灯させて、同図(D)の如く下側の光透過部5のみ発光させた状態とする。最後にもう一度手指を接近させ、四度目の検知を行わせれば、照明装置及び防曇ヒータ両方がOFFとなると同時に、すべての投光手段14,15がOFFにまり、上下の光透過部4,5両方が消灯した同図(A)の初期状態に戻る。
【0030】
本例構造において、投光手段11の動作と電気器具の動作との対応関係を、前記と反対に設定することも可能である。すなわち初期状態では、図5(A)の如く、センサー領域Sの光透過部4,5両方を発光状態とし、使用者が手指を延ばして照明装置をON動作させると、同図(B)のように上側の光透過部4のみ消灯させる。続いて防曇ヒータをON動作させると、同図(C)のように上下の光透過部4,5両方を消灯させた状態とする。引き続き照明装置をOFF動作させると、同図(D)の如く上側の光透過部4のみ発光させ、最後に照明装置及び防曇ヒータ両方をOFFにすると同時に、上下の光透過部4,5両方を発光させた同図(A)の初期状態に戻る。
【0031】
なお、本例のように複数の光透過部4,5を形成した場合は、複数の光透過部4,5それぞれに対応する投光手段14.15の投射光の色を異ならせて、各光透過部4,5が異なる発色を行うようにしてもよい。さらに、電気器具の動作状況の切替に合わせて光透過部4,5を変色させる構成、例えば、電気器具のON動作時は緑、OFF動作時は赤に発色させるという態様も可能である。
【0032】
[第3の実施形態]
図6は、二種以上の電気器具を制御対象とする場合において、各電気器具のON・OFFを個別に制御できると共に、それぞれの動作状況を明示できるように構成した発光式センサースイッチ構造を示すものである。本例では、二つの電気器具を個別に制御するため、センサー領域Sの上下に二個のセンサー13,13を配置すると共に、各電気器具の動作状況を個別に表示するため、LED等の投光手段14,15及び導光板16,17をそれぞれセンサー領域Sの裏面側において上下に配置するものとした。なお、鏡体Mの光透過部には、適当な表示を付しておくことが望ましい。
【0033】
かかる構成の発光式センサースイッチ構造は、使用者がセンサー領域Sの上下いずれか一方に手指を接近又は接触させることで、各電気器具のON・OFF動作を個別に制御することができると共に、その電気器具の動作に合わせて光透過部を個別に点灯・消灯させることができる。
【0034】
[第4の実施形態]
前述の実施形態に示す如く、導光板13の側方から投光手段11より投射した光を、導光板13内で反射させることにより、鏡体Mの表面側を発光させるようになされたものにおいては、図7に示すように、導光板13の裏面側に銀膜、白色又は有色のシートあるいはコーティング等よりなる光反射層19を設けて、投射光の反射効率を向上させてもよい。光反射層19は、鏡体Mの裏面に配置したセンサー13を視覚的に覆い隠すから、美観性の向上をもたらすという利点も得られる。また、投光手段11からの投射光を有色とした場合、点灯時と消灯時とで、光透過部3を通して観察される光反射層19の色調が異なるから、視認性・意匠性が向上する。
【0035】
[第5の実施形態]
図8に示すように、導光板13の表面側に蛍光層20を設け、投射光によって蛍光層を発光させる構成も考えられる。なお蛍光層20は、導光板12の裏面側や、光透過部3におけるガラス板1の裏面部に形成することも可能である。蛍光層20はセンサー13を視覚的に覆い隠すので、美観性の向上がもたらされる。また、投光手段11からの投射光によって蛍光層20の発色を変化させて、意匠性が高めることも可能である。
【0036】
[第6の実施形態]
図9は、鏡体Mのガラス板1を導光板として利用する発光式センサースイッチ構造の一実施形態を示すものである。本例では、鏡体Mにおけるガラス板1の側方にLED等の投光手段11,11を配置すると共に、鏡体Mにおけるセンサー領域Sにあっては、裏面側にブラスト加工等を施すことにより、粗面化された光拡散部6を形成し、この光拡散部6の裏面側にセンサー13を配置するものとした。かかる構成により、センサー13からの検知信号に基づく防曇ヒータ等の電気器具の動作と連動させて、投光手段11から鏡体Mのガラス板1内へ光を投射すると、投射光は粗面化された光拡散部6で乱反射する。従って、鏡体Mの表面側から見ると、光拡散部6が発光したように観察される。
【0037】
このように、本例の発光式センサースイッチ構造にあっても、電気器具のON・OFF動作と連動させて、センサー領域Sを発光・消灯させることができ、しかも光拡散部6を発光させるのに、LED等の小型の光源を使用することができる。また光拡散部6は、粗面化により半透明又は不透明にできるから、裏面側に配設したセンサー13が視覚的に覆い隠され、美観性を損なうことがない。
【0038】
[第7の実施形態]
図10に示す発光式センサースイッチ構造のように、鏡体Mのガラス板1を導光板として利用する場合、鏡体Mにおけるセンサー領域Sの裏面側の一部に銀膜2の無い領域を形成し、この部分に蛍光層20を設けることも可能である。かかる構成により、投光手段11から鏡体Mのガラス板1内へ投射された光により、蛍光層20を発光させることができる。
【0039】
[第8の実施形態]
鏡体Mの裏面側において、ブラスト加工により銀膜2の一部を除去したり、或いは、あらかじめ所定箇所に銀膜の非形成部分を設けたりして光拡散部6を形成する場合、銀膜のない箇所から湿気が侵入するのを防止するため、図11に示す如く、防水シート7を貼着する等の防水処理を、鏡体M裏面に施すことが望ましい。また鏡体Mを、図12に示すような、二枚のガラス板1,8の間に銀膜2を挟んだ構造として、光拡散部6を防水処理することができる。なお、第1〜5の実施形態では、光透過部3の裏面側に導光板を水密的に配置することで所要の防水性能が発揮されるから、防水処理は不要である。
【0040】
【その他の実施形態】
本発明は、鏡体のほか、ガラス質のタイルに応用することが考えられる。その他、実施の状況に応じた適宜の変更を妨げない。
【0041】
【発明の効果】
本発明の発光式センサースイッチ構造は、鏡体等の板状部材における一部分を光透過部を有するセンサー領域となし、電気器具の動作状況に合わせてセンサー領域を発光・消灯させるように成したものにおいて、板状部材の裏面側に配設した導光板の側方から投光手段で光を投射し、この光を導光板内で反射させて光透過部から板状部材表面側へ投射させるように構成したので、小型の投光手段で広い範囲を発光させることが可能である。依って、投光手段にLED等の小型で消費電力の少ないものを利用して、視認性に優れたセンサースイッチ構造を提供することができる。
【0042】
前記発光式センサースイッチ構造において、前記光透過部を半透明とした場合は、裏面側に配置したセンサーを視覚的に覆い隠せるから、美観性が向上する。前記導光板の裏面側に光反射層や蛍光層を設けた場合は発色効率が高まるから、発光時の視認性が向上すると共に、裏面側のセンサーを覆い隠して、美観性を向上させる。
【0043】
また、本発明に係る発光式センサースイッチ構造を、導光性を有する板状部材の裏面側に光拡散部又は蛍光層を形成し、この板状部材の側方に配置した投光手段から投射した光を前記光拡散部又は蛍光層で散乱させて表面側へ投射させることにより、センサー領域を発光させるように構成した場合は、板状部材が導光板の機能を果たすから、導光板を省略することができる。
【0044】
前記発光式センサースイッチ構造において、前記センサーに、静電容量センサー,ドップラー式センサー,マイクロ波センサー,ミリ波センサー等の電波式センサーを採用することにより、板状部材の表面が多少汚れていても検知感度が低下することがないから、検知が確実である。
【0045】
さらに、投光手段を複数の異なる色を投射し得るものとした場合は、電気器具の動作状況に応じてセンサー領域の発光色を変化させることが可能なので、電気器具の動作状況の把握が一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に関するものであって、発光式センサースイッチ構造が鏡体に設けられた洗面化粧台の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に関するものであって、図(A)は鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図、図(B)は同発光式センサースイッチ構造の背面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の背面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に関するものであって、発光式センサースイッチ構造におけるセンサー領域の発光状態が、電気器具の動作状況に応じて変化する様子を説明する正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の異なる例に関するものであって、発光式センサースイッチ構造におけるセンサー領域の発光状態が、電気器具の動作状況に応じて変化する様子を説明する正面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の背面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図である。
【図8】本発明の第5実施形態に関するものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図である。
【図9】本発明の第6実施形態に関するものであって、図(A)は鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の一部省略した平面断面図、図(B)は同発光式センサースイッチ構造の一部省略した背面図である。
【図10】本発明の第7実施形態に関するものであって、発光式センサースイッチ構造の要部を示す平面断面図である。
【図11】本発明の第8実施形態に関するものであって、図(A)は鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の一部省略した平面断面図、図(B)は同発光式センサースイッチ構造の一部省略した背面図である。
【図12】本発明の第8実施形態の異なる態様を示すものであって、鏡体に設けた発光式センサースイッチ構造の平面断面図である。
【図13】従来例に関するものであって、発光式センサースイッチ構造が鏡体に設けられた洗面化粧台を示す斜視図である。
【図14】特許文献1に記載された従来の発光式センサースイッチ構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス板 2…銀膜 3,4,5…光透過部 6…光拡散部 7…防水シート 8…ガラス板 10…発光式センサースイッチ 11…投光手段 12…導光板 13…センサー 14,15…投光手段 16,17…導光板 18…センサー 19…光反射層 20…蛍光層 M…鏡体 C…制御回路 S…センサー領域 H…防曇ヒータ L…照明装置 K…洗面化粧台
Claims (12)
- 板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域に光透過部が設けられ、光透過部の裏面側に導光板が配設され、導光板の裏面側にセンサーが配置され、導光板の側方に投光手段が配置され、投光手段により導光板内へ投射した光を導光板内で反射させて光透過部から板状部材表面側へ射出させるように構成されていることを特徴とする発光式センサースイッチ構造。
- 前記導光板の裏面部に光反射層を設けた請求項1に記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記板状部材における光透過部の裏面部、又は、前記導光板の表面部若しくは裏面部に蛍光層を設けた請求項1又は2に記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記光透過部を半透明とした請求項1乃至3のいずれかに記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記板状部材はガラス板と銀膜とから成る鏡体であって、当該鏡体における一部分に銀膜の非形成部を設けることにより前記光透過部を形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の発光式センサースイッチ構造。
- 導光性を有する板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域の裏面部に光拡散部が形成され、板状部材の側方に投光手段が配置され、投光手段から板状部材内へ投射した光を、光拡散部で散乱させることにより、板状部材表面側へ射出させるように構成されていることを特徴とする発光式センサースイッチ構造。
- 導光性を有する板状部材の裏面側に人体検知用のセンサーを配置して板状部材の一部分にセンサー領域を設け、このセンサー領域を発光させるようになされたスイッチ構造において、センサー領域の裏面部に蛍光層が形成され、板状部材の側方に投光手段が配置され、投光手段から板状部材内へ投射した光によって、蛍光層から板状部材表面側へ光を放出させるように構成されていることを特徴とする発光式センサースイッチ構造。
- 前記板状部材はガラス板と銀膜とから成る鏡体であって、当該鏡体における銀膜の一部分に前記光拡散部又は蛍光層を形成した請求項6又は7に記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記板状部材が鏡体である場合において、銀膜が形成されていない領域又は銀膜に加工を加えた領域に防水処理を施した請求項8に記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記板状部材が鏡体である場合において、当該鏡体は、2枚のガラス板の間に銀膜を密閉した構造である請求項5又は8のいずれかに記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記センサーは、静電容量センサーか、又は、マイクロ波センサー,ミリ波センサー,ドップラー式センサー等の電波式センサーである請求項1乃至10のいずれかに記載の発光式センサースイッチ構造。
- 前記投光手段は、複数の異なる色を投射し得るものである請求項1乃至11のいずれかに記載の発光式センサースイッチ構造。
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