JP2004139864A - 人体検知センサ内蔵の照明器具 - Google Patents

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松本 修
Hiroshi Matsuda
松田 宏
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
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Abstract

【課題】意匠性に優れ且つ配線作業及び照明器具自体の取付作業も容易な人体検知センサ内蔵の照明器具の提供を目的とする。
【解決手段】ランプ等の光源4を取り付けるための基盤5と、該基盤5の内部に設置した人体検知用のマイクロ波センサ9と、該マイクロ波センサ9からの信号によりランプ等の光源4をON・OFF制御する制御回路12とで、人体検知センサ内蔵の照明器具1を構成する。人体検知センサ9が基盤5の内部に隠れて外部へ露出することがないので、外観上の見栄えがよい。また従来のように、センサのための開口を設ける必要がないので、デザイン上の設計も自由である。更に、人体検知のための電源を照明回路から入手することができ、配線作業を簡易且つ迅速に行える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明ランプ等の光源を取り付けるための基盤内に、人体検知用のマイクロ波センサを組み込み、外部からセンサが見えないように且つセンサ窓を不用として全体の意匠性を向上させた人体検知センサ内蔵の照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現代の社会生活では、「省エネルギー」、「簡単・便利」、「安全・安心」といった社会目標がある。その一貫として、室内における人の動きを検知して照明のON・OFF制御を行う人体検知センサ付きの照明器具が開発されている。
【0003】
特許文献1に記載された照明器具にあっては、明るさ調整機能を有する照明手段と、人体の動きを検知し制御信号を出力する人体検知用センサと、この人体検知センサから出力された制御信号に基づいて前記照明手段の明るさを制御する制御手段とを有している。
例えば、就寝中の人がトイレに行く等のために起き上がると、人体検知センサが、その人体の動きによる温度変化に応答して制御信号を出力する。制御手段は、この制御信号に基づいて照明手段を1段階明るい方へ移行させている。そして、所定時間経過後に元の全消灯状態に移行させ、更にはトイレから戻って来たことを人体検知センサで検知し、ナツメ球を点灯させるようにしている。
【0004】
また特許文献2に記載された照明器具にあっては、引っ掛けシーリングを介して天井へ照明器具を取り付けるものにおいて、引っ掛けシーリングに人体検知センサにより照明器具をON・OFF制御するスイッチを設けている。従って、この特許文献2の技術では、引っ掛けシーリングが人体を検知したとき、照明器具をONにし、検知しないときにはOFFにすることで、省エネルギー化及び簡単・便利、安全・安心を実現している。
【0005】
更に、特許文献3に記載された技術にあっては、光源としての蛍光灯及びその点灯回路部と、赤外線発光部と、反射してきた赤外線を受信してその信号を増幅する受光部とを乳白色のアクリル板からなる前面カバーで覆ったケース内へ収納している。乳白色のアクリル板には、赤外線が透過できるように長方形状の孔が穿設され、該孔に透明のアクリル板が取り付けられている。この長方形状の孔を通じて赤外線を投射し、使用者からのその反射光を受光することにより、蛍光灯をON・OFF制御している。
【0006】
更にまた、非特許文献1にあっては、前記特許文献3の場合と同じように、赤外線透過型グローブの中に人体検知センサを設置し、人体からの反射波を受光することにより、照明器具のON・OFFを制御するようにしている。この非特許文献1では、グローブの赤外線透過率を上げるべくグローブの材料の物性を新規に開発し、また人体検知センサの感度を向上させることにより、グローブに赤外線透過用の開口を設けなくても、グローブ内に設置した人体検知センサで人体を検知可能とし、照明器具のON・OFF制御を行っている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−25708号公報([解決手段]、[0016]、[0027]と図1を参照)
【特許文献2】
登録実用新案第3033764号公報([請求項1]、図1、図2を参照)
【特許文献3】
特許第2969901号公報([請求項1]と図1、図4を参照)
【非特許文献1】
松下電工技報(Aug.2001)(第74頁〜第79頁を参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1〜3のものにあっては、人体検知センサが外部へ露出しているか又は人体検知センサのための赤外線透過用窓(開口)等が必要であり、外観上の見栄えが悪くなり、意匠性を損なうと共にデザイン上の制約があるという欠点があった。また人体検知センサの電源回路が照明用の電源とは別になっており、これらの配線が複雑になるという欠点があった。
【0009】
一方、非特許文献1にあっては、グローブ内に人体検知センサを設置しているため、人体検知センサの影がグローブに映り、見栄えが悪くなると共に、影の分だけ光量が減るという欠点があった。また人体検知センサがグローブ内にあるため、人体検知センサに光源としての蛍光灯からの発熱に対する耐熱性が要求されるという欠点があった。更に、蛍光灯等の光源から出る赤外線が、人体検知時のノイズとなり、感度が低下するという欠点があった。
【0010】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、意匠性に優れ且つ配線作業及び照明器具自体の取付作業も容易な人体検知センサ内蔵の照明器具を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、ランプ等の光源を取り付けるための基盤と、該基盤の内部に設置した人体検知用のマイクロ波センサと、該マイクロ波センサからの信号によりランプ等の光源をON・OFF制御する制御回路とからなる人体検知センサ内蔵の照明器具である。
人体検知センサは基盤の内部に設置されており、外部へ露出することがないので、外観上の見栄えがよく、デザイン上の設計も自由である。またマイクロ波は、障害物を透過できるという利点があり、基盤内に装着しても人体検知は可能である。更には、人体検知のための電源を照明回路から入手することができ、配線作業を簡易且つ迅速に行える。
【0012】
また本発明が採用した請求項2の手段は、光源よりも背面側にマイクロ波センサと制御回路とが組み込まれている請求項1に記載の人体検知センサ内蔵の照明器具である。
従って、人体検知センサの影がグローブに映ったりすることはなく、外観上の見栄えがよい。
【0013】
更に、本発明が採用した請求項3の手段は、基盤の中央部にランプ等の光源の取付口が設けられており、該取付口の周囲にマイクロ波センサが配設されており、更にマイクロ波センサの外周側にグローブが装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の人体検知装置である。
この発明によれば、基盤の無駄な空間を利用して人体検知のためのマイクロ波センサを配設しており、配線接続作業も便利である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図面は、本発明の一実施の形態に係るものであり、図1は照明器具1の全体を示す縦断面図、図2は天井2へ照明器具1を取り付けた後、グローブ3と電球4を取り外して下方から見た図面である。同図に示す如く、この実施の形態の照明器具1は、有底三重筒構造の基盤5を有し、外側の筒体6の内周面側にグローブ3が螺子嵌合され、中心側の筒体7は電球4を取り付けるためのソケットとなっている。また中間の筒体8と中心側の筒体7との間は人体検知センサ9の装着用空間10となっている。
【0015】
人体検知センサ9は、マイクロ波センサであり、人体を検知するためのセンサ用ボックス部11と電球4の点滅を制御するON・OFFの制御回路用ボックス部12とが、前記装着用空間10内に取り付けられている。制御回路用ボックス部12は、電球4の点滅のための電源回路部13から電源の供給を受けており、別途屋内配線等をする必要がないため、配線接続作業が容易である。人体検知センサ9の装着用空間10の下端側(図1の下方側端部)には蓋部材14が配設されており、基盤5を天井2へ取り付けるビス15によって中間筒体8に固定されている。これにより、照明器具1の天井2への取り付けと、人体検知センサ9のボックス部の取り付けとを一つの作業で同時に行うことが可能である。なお、基盤5はスポンジ等の弾性体16を介して天井2へ取り付けられている。基盤5を天井へ取り付けた後は、ソケット7へ電球4を装着し、外側の筒体6の内周面側にグローブ3を装着すればよい。
【0016】
このように構成された照明器具1は、人体検知センサ9がマイクロ波センサであるため、天井や壁,ガラス等の障害物があっても又はトイレや浴室の外部からであってもこれらを透過して人体の検知が可能である。従って、基盤5内に装着された人体検知センサ9は、照明器具1の外部からは全く見えることはなく、グローブ7を通じてそのシルエットが映ることもないが、マイクロ波によって室内の人体を確実に検知することは可能である。また検知のための窓等を開口する必要もなく、外観上のデザインを自由に行うことも可能である。
更に、マイクロ波センサは、対象物までの距離や対象物の移動速度の計測が正確に行えるばかりでなく、対象物が接近しているのか又は離反しているのかの態勢や対象物の大きさ等をも検知できるので、室内にいる人体の検知精度に優れている。
【0017】
室内に人がいない状態にあっては、省エネルギー化の観点から電球4は消灯している。この人体の非検知状態からマイクロ波センサ9が人体を検知したときは、電球4は点灯するように切り換えられる。マイクロ波センサ9は、発信したマイクロ波が室内の人体により、遮断又は減衰されることによってこれを検知することができる。この検知信号によってON・OFFの制御回路用ボックス部12が電球4を点灯させるように切り換え動作をする。そして、人が退室してから所定時間経過後又は人を検知しない状態が所定時間継続した場合には、制御回路用ボックス部12は電球4を再びOFFとなるように切り換え動作をする。
【0018】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、照明器具1は電球4を用いたもの以外に、蛍光灯を用いたものであってもよく、またその形状や大きさ等も適宜の変更が可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、ランプ等の光源を取り付けるための基盤と、該基盤の内部に設置した人体検知用のマイクロ波センサと、該マイクロ波センサからの信号によりランプ等の光源をON・OFF制御する制御回路とで、人体検知センサ内蔵の照明器具を構成したから、人体検知センサが基盤の内部に隠れて外部へ露出することがないので、外観上の見栄えがよい。また従来のように、センサのための開口を設ける必要がないので、デザイン上の設計も自由である。更に、マイクロ波は、障害物を透過できるという利点があり、基盤内に装着しても確実な人体検出が可能である。更にまた、人体検知のための電源を照明回路から入手することができ、配線作業を簡易且つ迅速に行える。それに加えて、センサの取り付けと、照明器具の取り付けとを同時に一体的に行うことが可能であり、施工作業が極めて容易である。
【0020】
また本発明にあっては、光源よりも背面側にマイクロ波センサと制御回路とを組み込むようにしており、人体検知センサの影がグローブに映ったりすることはなく、外観上の見栄えがよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る照明器具の全体を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るものであり、天井へ照明器具を取り付けた後、グローブと電球を取り外して下方から見た図面である。
【符号の説明】
1…照明器具、2…天井、3…グローブ、4…電球、5…基盤、6…外側の筒体、7…内側の筒体(電球ソケット)、8…中間の筒体、9…人体検知センサ、10…装着空間、11…センサ用ボックス部、12…制御用ボックス部、14…蓋部材、15…ビス

Claims (3)

  1. ランプ等の光源を取り付けるための基盤と、該基盤の内部に設置した人体検知用のマイクロ波センサと、該マイクロ波センサからの信号によりランプ等の光源をON・OFF制御する制御回路とからなる人体検知センサ内蔵の照明器具。
  2. 光源よりも背面側にマイクロ波センサと制御回路とが組み込まれている請求項1に記載の人体検知センサ内蔵の照明器具。
  3. 基盤の中央部にランプ等の光源の取付口が設けられており、該取付口の周囲にマイクロ波センサが配設されており、更にマイクロ波センサの外周側にグローブが装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の人体検知装置。
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