JP2004164714A - 光記録媒体制御装置 - Google Patents

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Mamiko Akizuki
麻水子 秋月
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Abstract

【課題】短い周期の欠陥が存在する場合でも光ピックアップを欠陥発生の直前の位置にホールドできる光記録媒体制御装置を提供する。
【解決手段】本発明の光記録媒体制御装置は、再生信号から、光記録媒体の欠陥を検出し、欠陥検出信号を出力する欠陥検出部と、トラッキング制御部の演算周期の1期間内で1期間よりも短い区間の欠陥検出信号が出力された場合にも、少なくとも1期間の長さを有するホールド信号を生成するホールド信号生成部と、演算周期毎に、ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示しない場合は、トラッキングエラー信号に基づいたトラッキング制御量を出力し、ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示する場合は、それまでのトラッキング制御量をホールドし出力する、トラッキング制御部と、トラッキング駆動部とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体制御装置に関し、特に、光記録媒体に対してレーザビームを照射し、記録されている情報を再生するサーボシステムを有する光記録媒体制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の光記録媒体制御装置としては、例えば、特開平10−188305号公報に記載されているようなものがあった。
誤差信号生成部ではアナログ検出が行われているが、近年のトラッキングサーボ制御およびフォーカスサーボ制御を行う演算処理部はディジタル化されているので、アナログ信号をトラッキング制御部で演算可能なディジタル信号に変換する必要がある。
トラッキングサーボ制御やフォーカスサーボ制御では光記録媒体に対しレーザビームを照射し、誤差信号をフィードバックすることによりレーザスポットをトラックに追従させる。
しかし、光記録媒体上には汚れやゴミなどのブラックドットやひっかき傷などのスクラッチによる欠陥が存在することがあり、それによりトラッキング制御やフォーカス制御が一時的に不能となる場合がある。光記録媒体制御装置は、このような場合にも、レーザスポットが所望のトラックから外れないように制御する必要がある。
【0003】
以下、従来例のトラッキングサーボ制御の動作について図面とともに説明する。なお、フォーカスサーボ制御の動作はトラッキングサーボ制御の動作と同様なので省略する。
図5は、従来例の光記録媒体制御装置の構成を示すブロック図である。従来例の光記録媒体制御装置は、光記録媒体501、光ピックアップ502、トラッキングエラー生成部503、欠陥検出部504、ディフェクト(Defect、欠陥)同期化部505、セレクタ506、トラッキング制御部507、トラッキング駆動部508を有する。
尚、511はトラッキングエラー生成部503により生成されたトラッキングエラー信号(以下、「TE信号」と略記する)、512は欠陥検出部504が出力するディフェクト(Defect)信号(欠陥検出信号)、513はTE信号511をそのまま出力するか、又は0信号を出力するかの選択を指示するホールド(Hold)信号、514はセレクタ506により選択されたセレクタの出力信号を表している。
光記録媒体501は、例えばCD、DVDなどの光ディスクである。
光ピックアップ502は、記録用又は再生用のレーザビームを光記録媒体501に照射するとともに、光記録媒体501が反射した再生用のレーザビームを電気信号に光電変換し、再生信号(RF信号)として欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503へ出力する。(レーザビーム照射手段)
トラッキングエラー生成部503は、再生信号を入力し、入力した再生信号からレーザスポットのトラック中心からのずれを計算し、ずれ量を表すTE信号をセレクタ506へ出力する。
【0004】
欠陥検出部504は、再生信号を入力し、入力した再生信号から光ディスク501の欠陥を検出すると、H(High)レベルのディフェクト信号512をディフェクト同期化部505へ出力する。光ディスク501の欠陥を検出しない場合は、L(Low)レベルのディフェクト信号512を出力する。
ディフェクト同期化部505は、ディフェクト信号512をシステムクロック515で同期化してホールド信号513としてセレクタ506へ出力する。ディフェクト同期化部505は、システムクロック515の立ち上がり時のディフェクト信号512の値をラッチし、次のシステムクロック515の立ち上がりまでの期間、その値を保持する。ディフェクト同期化部505は、保持した値をホールド信号513として出力する。
【0005】
セレクタ506は、TE信号511、トラッキングエラーがない場合のTE信号と同一の値である信号(「0信号」と呼ぶ。)及びホールド信号513を入力し、ホールド信号513がLの場合はTE信号511をそのままトラッキング制御部507へ出力し、ホールド信号513がHの場合は0にホールドした信号をトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、トラッキング制御部507の固有の取り込みタイミングで、セレクタ506の出力を取り込み、セレクタ506がTE信号511を出力した場合はそのTE信号511をもとにトラッキング制御量を演算してトラッキング駆動部508へ出力し、セレクタ506が0信号を出力した場合はそれまでのトラッキング制御量を変えることなくそのままトラッキング駆動部508へ出力する。
トラッキング駆動部508は、トラッキング制御量を入力し、入力したトラッキング制御量に基づき光ピックアップ502を駆動する。
【0006】
以上のように構成された光記録媒体制御装置について、以下その動作について説明する。はじめに光記録媒体501上にディフェクトが存在しない場合のトラッキング制御の動作を説明する。
スピンドルモータ(図示せず)により光記録媒体501を回転させる。
光ピックアップ502は、光記録媒体501の記録面にレーザビームを照射し、その反射光を入力し、入力した反射光を光電変換して、再生信号を欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503に出力する。
トラッキングエラー生成部503は、再生信号を入力し、入力した再生信号からレーザスポットのトラック中心からのずれを計算し、TE信号511をセレクタ506へ出力する。
【0007】
欠陥検出部504は、再生信号を入力し入力した再生信号から光記録媒体501の欠陥を検出しないので、Lレベルのディフェクト信号512をディフェクト同期化部505へ出力する。
ディフェクト同期化部505は、システムクロック515の立ち上がり時にディフェクト信号512をラッチし、ラッチしたディフェクト信号512がLレベルであれば、Lレベルのホールド信号513をセレクタ506へ出力する。光記録媒体に欠陥が存在しない場合は、常にLレベルのホールド信号513を出力し続ける。
セレクタ506は、TE信号511、0信号及びホールド信号513を入力し、ホールド信号513がLレベルであるので、TE信号511をそのままトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、トラッキング制御部507に固有の演算タイミングで、セレクタ506が出力するTE信号511を入力し、入力したTE信号511からトラッキング制御量を演算し、トラッキング駆動部508へ出力する。
トラッキング駆動部508は、トラッキング制御部507からトラッキング制御量を入力し、入力したトラッキング制御量をトラッキング駆動信号に変換し光ピックアップ502を駆動する。
【0008】
次に、光記録媒体501上にディフェクトが存在する場合のトラッキング制御の動作を説明する。
スピンドルモータ(図示せず)により光記録媒体501を回転させる。
光ピックアップ502は、光記録媒体501の記録面にレーザビームを照射し、その反射光を光電変換して、再生信号を欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503に出力する。
トラッキングエラー生成部503は、再生信号を入力し、入力した再生信号からレーザスポットのトラック中心からのずれを計算し、TE信号511をセレクタ506へ出力する。
欠陥検出部504は、再生信号を入力し入力した再生信号から光記録媒体501の欠陥を検出すると、Hレベルのディフェクト信号512をディフェクト同期化部505へ出力する。
【0009】
ディフェクト同期化部505は、システムクロック515の立ち上がり時にディフェクト信号512をラッチし、ラッチされたディフェクト信号512がHレベルであれば、Hレベルのホールド信号513をセレクタ506へ出力する。
セレクタ506は、TE信号511、0信号及びホールド信号513を入力し、ホールド信号513がHレベルであるので、0信号をトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、トラッキング制御部507に固有の演算タイミングで、セレクタ506が出力する0信号を入力すると、それまでのトラッキング制御量を変えることなくそのままトラッキング駆動部508へ出力する。
トラッキング駆動部508は、それまでと同じトラッキング駆動信号で光ピックアップ502を駆動する。
【0010】
次に、従来例の光記録媒体制御装置の動作タイミングについて説明する。図6は、光記録媒体501上に大きなディフェクトが存在する場合の、図5に示す従来例の光記録媒体制御装置の各部波形を示す。図6にの(A)〜(F)は以下の通りである。
(A)はディフェクト同期化部505が入力するシステムクロック515である。
(B)は欠陥検出部504が光記録媒体501上の欠陥を検出することにより出力するディフェクト信号512である。
(C)はセレクタ506が、TE信号511をそのまま出力するか、0信号を出力するかの判断基準とするホールド信号513である。
(D)はトラッキングエラー生成部503が生成するTE信号511である。(E)はトラッキング制御部507がセレクタ514の出力に基づき演算したトラッキング制御量の信号である。
(F)はトラッキング制御部507がセレクタの出力信号514を取り込むタイミングを示す。
【0011】
光ピックアップ502が出力する再生信号は、欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503に入力される。ここでは、光記録媒体501に欠陥が生じているものとする。図6の例で説明する。
トラッキングエラー生成部503が出力するTE信号511は光記録媒体501上に欠陥が生じた場合、その前後で振幅が乱れる。(図6(D))
欠陥検出部504は、光記録媒体501上に欠陥が存在する区間でHレベルのディフェクト信号512を出力する。(図6(B))
ディフェクト同期化部505は、システムクロック515の立ち上がりエッジで、ディフェクト信号512をラッチし、ホールド信号513として出力する(図6(C))。
【0012】
ディフェクト同期化部501は、システムクロック515(図6(A))の立ち上がりエッジ毎に、ディフェクト信号をラッチする。ディフェクト同期化部501は、T11の立ち上がりエッジでHレベルのディフェクト信号をラッチすると、Hレベルのホールド信号513を出力する。その後、T12の立ち上がりエッジでLレベルのディフェクト信号をラッチすると、Lレベルのホールド信号513を出力する。
ホールド信号513がHレベルの区間、セレクタ506はディフェクトの影響を受けたTE信号511の代わりに0信号を選択してトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、トラッキング制御部507に固有の取り込みタイミングで、セレクタ506の出力を取り込む。
取り込みタイミングT1の時点ではホールド信号513がLレベルであるため、トラッキング制御部507はセレクタ506が出力するTE信号511を受信し、受信したTE信号511からトラッキング制御量を新たに演算して、トラッキング駆動部508に出力する。トラッキング駆動部508は新たに入力したトラッキング制御量からトラッキング駆動信号を決定し光ピックアップ502を駆動する。
【0013】
取り込みタイミングT2の時点ではホールド信号513がHレベルであるため、トラッキング制御部507はセレクタ506が出力する0信号を受信し、それまでのトラッキング制御量をホールドしてトラッキング駆動部508に出力する。トラッキング駆動部508は、トラッキング駆動信号(図6(E)斜線部)をホールドする。すなわち、この場合はT1の時点で決定したトラッキング駆動信号で継続して光ピックアップ502を駆動する。
その結果、対物レンズ(図示せず)を駆動するトラッキングアクチュエータ(図示せず)はトラッキング駆動信号(図6(E))の斜線部の間、ディフェクトの直前の位置に保持され続ける。
取り込みタイミングT3の時点ではホールド信号513がLレベルである故に、トラッキング制御部507はTE信号に基づいてトラッキング制御量を演算する。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−188305号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
トラッキング制御部507がTE信号(又は0信号)を取り込む周期(以下、「取り込み周期」と呼ぶ。)は、ディフェクト同期化部505がディフェクト信号を入力するシステムクロックの周期より長い。従来の光記録媒体制御装置において、トラッキング制御部507の取り込み周期より短い区間のディフェクト信号512を発生させる欠陥が光記録媒体501上に存在する場合、トラッキング制御部507がHレベルのホールド信号513を全く取り込まない場合がある。このような場合、ディフェクトの影響を受けたTE信号511がセレクタの出力信号514となり、トラッキング制御部507はそれに基づいてトラッキング駆動信号を演算し誤ったトラッキング制御を行ってしまう。
その理由について、図7のタイミング図を参照して説明する。図7は、光記録媒体501上にトラッキング制御部507の演算周期より短い周期のディフェクト信号を発生させる欠陥が存在する場合の、図5に示す従来例の光記録媒体制御装置の各部波形を示す図である。図7において、(A)から(F)の各信号は図6の(A)から(F)と同じである。
【0016】
トラッキング制御部507の演算周期より短い区間のディフェクト信号512を発生させる欠陥が光記録媒体501上にあった場合、図7に示すように、ホールド信号513がHレベルになった後、トラッキング制御部507の次の取り込みタイミングT2がくる前に、ディフェクト信号がLレベルに戻り且つシステムクロックの立ち上がりエッジがくる(図7、T12)ということが起こりうる。この時点でホールド信号513はHレベルからLレベルに戻ってしまう(図7(C))。
TE信号511(図7(D))の振幅は、ディフェクト信号512(図7(B))がLレベルの状態になった後もしばらくは欠陥の影響を受けて、レーザスポットが安定にトラックに追従している場合より大きくなっている。この時点でホールド信号513がLレベルになっているため、セレクタ506はディフェクトの影響を受けたTE信号511をそのままセレクタの出力信号514として選択する。
その結果トラッキング制御部507は、演算タイミングT2でディフェクトの影響を受けたTE信号511を取り込み、それに基づいたトラッキング駆動信号(図7(E)斜線部)を光ピックアップ502へ伝えてしまうため、誤ったトラッキング制御を行い、トラッキング外れや、データの読み取り率の低下を生じるという問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明は、光記録媒体にレーザビームを照射し、前記光記録媒体からの反射光を受光し、受光した前記反射光から再生信号を生成する光ピックアップと、前記再生信号を入力し、トラッキングエラー信号を出力するトラッキングエラー生成部と、前記再生信号から、前記光記録媒体の欠陥を検出し、欠陥検出信号を出力する欠陥検出部と、前記欠陥検出信号に基づいて、トラッキング制御部の演算周期を単位としてトラッキング制御量のホールドを指示するホールド信号を生成し、前記演算周期の1期間内で1期間よりも短い区間の欠陥検出信号が出力された場合にも、少なくとも1期間の長さを有する、トラッキング制御量のホールドを指示するホールド信号を生成するホールド信号生成部と、前記演算周期毎に、前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示しない場合は、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御量を演算し、出力し、前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示する場合は、それまでのトラッキング制御量をホールドし、出力する、又は前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示する直前の前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御量を演算し、出力するトラッキング制御部と、前記トラッキング制御部が出力したトラッキング制御量に基づき、前記光ピックアップを駆動するトラッキング駆動部と、を有することを特徴とする光記録媒体制御装置である。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記トラッキング制御部は、前記トラッキングエラー信号を入力するタイミング又はその近傍を示すシンク信号を出力し、前記ホールド信号生成部は、前記シンク信号に基づいて導出されたタイミングで前記ホールド信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体制御装置である。
【0019】
請求項3に記載の発明は、前記ホールド信号生成部が、トラッキング制御量のホールドを指示するホールド信号を生成するよう指示する指示信号を生成するホールド指示信号生成部を更に有し、前記ホールド信号生成部は、前記指示信号を入力して、前記ホールド信号を生成し、前記ホールド指示信号生成部は、前記演算周期の1期間よりも短い期間を単位として又はリアルタイムで前記欠陥検出信号を検出して前記指示信号を出力し、前記演算周期を単位とする信号に基づいて前記指示信号を終わらせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光記録媒体制御装置である。
【0020】
請求項4に記載の発明は、トラッキング制御部が前記トラッキングエラー信号を入力するタイミング又はその近傍を示すシンク信号から所定の時間遅延した演算開始信号を生成する演算開始信号生成部を更に有し、
前記ホールド信号生成部は、前記演算開始信号毎にホールド信号を更新することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の光記録媒体制御装置。
【0021】
請求項5に記載の発明は、前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示していない状態で、トラッキング制御部の演算周期を単位として前記トラッキングエラー信号をホールドする前置ホールド部を更に有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の光記録媒体制御装置。
【0022】
請求項6に記載の発明は、前記前置ホールド部は、前記トラッキング制御部が前記トラッキングエラー信号を入力するタイミングとほぼ同じタイミングで前記トラッキングエラー信号をホールドすることを特徴とする請求項5に記載の光記録媒体制御装置である。
請求項1〜請求項6に記載の発明は、例えば光記録媒体上にトラッキング制御部の演算周期よりも短い周期の欠陥が存在する場合、欠陥を検出後所定期間はトラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御をしない光記録媒体制御装置を実現する。これらの発明は、欠陥の影響を受けたTE信号に基づいて光ピックアップを制御することを防止する。これらの発明は、トラッキング外れやデータの読み取り率の低下を生じにくい光記録媒体制御装置を実現する。
【0023】
請求項7から請求項12に記載の発明は、トラッキング制御に関する請求項1から請求項6に記載の発明を、フォーカス制御に適用したものである。
請求項7〜請求項12に記載の発明は、例えば光記録媒体上にフォーカス制御部の演算周期よりも短い周期の欠陥が存在する場合、欠陥を検出後所定期間はフォーカスエラー信号に基づいてフォーカス制御をしない光記録媒体制御装置を実現する。これらの発明は、欠陥の影響を受けたフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップを制御することを防止する。これらの発明は、フォーカス外れやデータの読み取り率の低下を生じにくい光記録媒体制御装置を実現する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について図面とともに記載する。
【0025】
《実施例1》
図1は、本発明の実施例1における光記録媒体制御装置の構成を示すブロック図である。
実施例1の光記録媒体制御装置は、光記録媒体501、光ピックアップ502、トラッキングエラー生成部503、欠陥検出部504、セレクタ506、トラッキング制御部507、トラッキング駆動部508、ホールド指示信号生成部101、ホールド信号生成部102、演算開始信号生成部103を有する。
111はホールド信号513を生成するよう指示するスイッチ(Switch)信号、112はトラッキング制御部507がその演算開始タイミングを示すために周期的に出力するシンク(Sync)信号、113はシンク信号112に基づいて生成された演算開始信号を表している。
【0026】
ホールド指示信号生成部101は、システムクロック515、ディフェクト信号512及び演算開始信号113を入力し、スイッチ信号111をホールド信号生成部102へ出力する。ホールド指示信号生成部101は、システムクロック515の立ち上がり時にディフェクト信号がHレベルであると、スイッチ信号111をLレベルからHレベルに変化させ、演算開始信号113の立ち下がり時にディフェクト信号がLレベルであると、スイッチ信号111をHレベルからLレベルに変化させる。スイッチ信号111が一旦Hレベルになると、例えばシステムクロック515の立ち上がり時にディフェクト信号がLレベルであっても、スイッチ信号111はHレベルを保つ。
【0027】
ホールド信号生成部102は、スイッチ信号111及び演算開始信号113を入力し、ホールド信号513を出力する。ホールド信号生成部102は、スイッチ信号111がHレベルの状態で演算開始信号113の立ち下がり時に、ホールド信号513をLレベルからHレベルに変化させ、スイッチ信号111がLレベルの状態で演算開始信号113の立ち下がり時に、ホールド信号513をHレベルからLレベルに変化させる。
【0028】
演算開始信号生成部103は、トラッキング制御部507のシンク信号112を入力して、演算開始信号113をホールド指示信号生成部101及びホールド信号生成部102へ出力する。
それ以外の構成要素は、図5で示した従来例の構成要素と同一であり、同じ機能を担う構成要素には同一の符号を付している。それらの説明は省略する。
【0029】
以上のように構成された光記録媒体制御装置について、以下その動作について説明する。はじめに光記録媒体501上に欠陥が存在しない場合のトラッキング制御の動作を説明する。
スピンドルモータ(図示せず)により光記録媒体501を回転させる。
光ピックアップ502は、光記録媒体501の記録面にレーザビームを照射し、その反射光を入力し、入力した反射光を光電変換して、再生信号を欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503に出力する。
トラッキングエラー生成部503は、再生信号を入力し、入力した再生信号からレーザスポットのトラック中心からのずれを計算し、TE信号511をセレクタ506へ出力する。
【0030】
欠陥検出部504は、再生信号を入力し入力した再生信号から光記録媒体501の欠陥を検出しないので、Lレベルのディフェクト信号512をホールド指示信号生成部101へ出力する。
システムクロック515の立ち上がり時にディフェクト信号512は常にLレベルであるため、ホールド指示信号生成部101は、Lレベルのスイッチ信号111を出力し続ける。
ホールド信号生成部102は、Lレベルのスイッチ信号111を入力し続けるので、常にLレベルのホールド信号513をセレクタ506へ出力する。
【0031】
セレクタ506は、TE信号511、0信号及びホールド信号513を入力する。ホールド信号513が常にLレベルであるので、TE信号511をそのままトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、トラッキング制御部507に固有の演算タイミングで、セレクタ506が出力するTE信号511を入力し、入力したTE信号511からトラッキング制御量を演算し、トラッキング駆動部508へ出力する。
更にトラッキング制御部507は、シンク信号112を演算開始信号生成部103へ周期的に出力する。シンク信号の立ち上がりエッジが演算開始タイミング(トラッキング制御部507がトラッキング制御量の演算を開始するタイミング)である。トラッキング制御部507は、シンク信号112の立ち上がりの近傍のタイミングで、セレクタ506の出力信号514を入力する。
トラッキング駆動部508は、トラッキング制御部507からトラッキング制御量を入力し、入力したトラッキング制御量をトラッキング駆動信号に変換し光ピックアップ502を駆動する。
【0032】
次に、光記録媒体501上に欠陥が存在する場合のトラッキング制御の動作を説明する。
スピンドルモータ(図示せず)により光記録媒体501を回転させる。
光ピックアップ502は、光記録媒体501の記録面にレーザビームを照射し、その反射光を入力し、入力した反射光を光電変換して、再生信号を欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503に出力する。
トラッキングエラー生成部503は、再生信号を入力し、入力した再生信号からレーザスポットのトラック中心からのずれを計算し、TE信号511をセレクタ506へ出力する。
欠陥検出部504は、再生信号を入力し入力した再生信号から光記録媒体501の欠陥を検出すると、欠陥が検出されている期間はHレベルのディフェクト信号512をホールド指示信号生成部101へ出力する。
【0033】
ホールド指示信号生成部101は、ディフェクト信号512、システムクロック515及び演算開始信号113を入力し、ディフェクト信号がHレベルになった後の最初のシステムクロック515の立ち上がりで、スイッチ信号111をHレベルにしてホールド信号生成部102へ出力する。一旦スイッチ信号111がHレベルになると、その後ディフェクト信号がLレベルになり且つ演算開始信号113の立ち下がりエッジがくるまで、Hレベルのスイッチ信号111を出力し続ける。
ホールド信号生成部102は、スイッチ信号111及び演算開始信号113を入力し、スイッチ信号111がHレベルの状態で演算開始信号113の立ち下がり時に、ホールド信号513をLレベルからHレベルに変化させる。一旦ホールド信号513がHレベルになった後は、次に、スイッチ信号111がLレベルの状態で演算開始信号113の立ち下がりエッジが来るまでホールド信号513をHレベルに保つ。
【0034】
セレクタ506は、TE信号511、0信号及びホールド信号513を入力する。欠陥検出部504が欠陥を検出した時、ホールド信号513がHレベルであるので、セレクタ506は0信号をトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、その固有の演算タイミングで、セレクタ506が出力する0信号を入力すると、その時点でのトラッキング制御量をホールドし、ホールドされたトラッキング制御量をトラッキング駆動部508へ出力する。更にトラッキング制御部507は、シンク信号112を演算開始信号生成部103へ出力する。
トラッキング駆動部508は、それまでと同じトラッキング駆動信号で光ピックアップ502を駆動する。
【0035】
ここで、図3を用いてトラッキングサーボ制御の演算時期を示す演算開始信号を出力する演算開始信号生成部103の動作を説明する。図3は、演算開始信号生成部103の構成を示すブロック図である。
図3において、演算開始信号生成部103は、トラッキング制御部507からのシンク信号112(トラッキング制御部507の演算開始タイミングを示す。)に基づいてトラッキング制御部507の演算開始後の時間を検出する演算周期検出部301、演算周期検出部301が内部に持つカウンタ302、2つの所定のカウンタ値(第1のカウンタ値及び第2のカウンタ値)をレジスタに設定したしきい値出力部303、カウンタ302のカウンタ値としきい値出力部303の設定値とを比較し比較結果を演算開始信号113として出力する比較部304から構成されている。
【0036】
カウンタ302は、シンク信号112の立ち上がりエッジで0にリセットし、演算周期検出部301のシステムクロック515に同期してカウントアップし、カウンタ値を比較器304へ出力する。
比較器304は、カウンタ302のカウンタ値をしきい値出力部303の設定値と比較し、カウンタ302のカウンタ値がしきい値出力部303の第1のカウンタ値以上の値であって第2のカウンタ値以下である時に、Hレベルの演算開始信号113を出力し、カウンタ302のカウンタ値がしきい値出力部303の第1のカウンタ値より小さいか又は第2のカウンタ値より大きい時に、Lレベルの演算開始信号113を出力する。第1のカウンタ値<第2のカウンタ値とする。
第2のカウンタ値は、カウンタ302の最大値(シンク信号の周期に相当するカウンタ値)より小さな値である。第2のカウンタ値をカウンタ302の最大値に近い値に設定すると、トラッキング制御部507の演算周期より小さな区間のディフェクト信号を発生する欠陥が、演算周期内のどのタイミングで発生しても、トラッキング制御部507が出力するトラッキング制御量がその欠陥の影響を受けることを防ぐことができる。
また、図4は、図3に示す演算開始信号生成部103が演算開始信号113を生成するタイミング図である。
【0037】
ホールド指示信号生成部101は、Hレベルになったディフェクト信号512をシステムクロック515の立ち上がりエッジでラッチ、ホールドし、トラッキング制御部507が演算可能な信号に同期化して、スイッチ信号111として出力する。スイッチ信号111は、Hレベルになった後、トラッキング制御部507の演算開始タイミング直前まで(カウンタ302のカウンタ値が第2のカウンタ値になるまで)、Hレベルを保持される。
ホールド信号生成部102は、スイッチ信号111に基づいてホールド信号513を生成する。セレクタ506は、Hレベルのホールド信号513を入力して、TE信号511の代わりに0信号をセレクタの出力信号514として出力する。
トラッキング制御部507が演算開始タイミングの近傍(シンク信号112の立ち上がりの近傍のタイミング)で取りこむセレクタの出力信号514が0信号なので、光ピックアップ502は欠陥がある区間の直前の位置に保持され続ける。
【0038】
次に、本実施例の光記録媒体制御装置の動作タイミングについて説明する。図2は光記録媒体501上に小さな欠陥が存在する場合の、実施例1の光記録媒体制御装置の各部波形を示す図である。図2の(A)〜(H)は以下の通りである。
(A)はホールド指示信号生成部101のシステムクロック515である。
(B)は演算開始信号生成部103が出力する演算開始信号113である。
(C)は欠陥検出部504が出力するディフェクト信号512である。
(D)はホールド指示信号生成部101が出力するスイッチ信号111である。
(E)はセレクタ506が出力するホールド信号513である。
(F)はトラッキングエラー生成部503が出力するTE信号511である。
(G)はトラッキング制御部507が出力するトラッキング制御量の信号である。
(H)はトラッキング制御部507がセレクタの出力信号514を取り込むタイミング(演算開始タイミング)を示す。
【0039】
光ピックアップ502が出力する再生信号は、欠陥検出部504及びトラッキングエラー生成部503に出力される。ここでは、光記録媒体501に欠陥が生じているものとする。図2の例で説明する。
トラッキングエラー生成部503が出力するTE信号511は光記録媒体501上に欠陥が生じた場合、その前後で振幅が乱れる。(図2(F))
欠陥検出部504は、光記録媒体501上に欠陥が存在する区間でHレベルのディフェクト信号512を出力する。(図2(C))
ホールド指示信号生成部101は、システムクロック515の立ち上がりエッジで、Hレベルのディフェクト信号512をラッチし、Hレベルのスイッチ信号111を出力する。スイッチ信号111は、Hレベルになった後、ディフェクト信号512がLレベルの状態で演算開始信号113の立ち下がり時に、HレベルからLレベルに変化する。
【0040】
ホールド指示信号生成部101は、システムクロック515(図2の(A))の立ち上がりエッジT11で、Hレベルのディフェクト信号を検出し、スイッチ信号111をLレベルからHレベルに変化させる。ホールド指示信号生成部101は、ディフェクト信号がLレベルになった後の最初の演算開始信号113の立ち下がり時T21に、スイッチ信号111をHレベルからLレベルに変化させる(図2(D))。図2において、ホールド信号生成部102は、スイッチ信号111がHレベルの状態で演算開始信号113の立ち下がりエッジT21で、ホールド信号513をLレベルからHレベルにする。ホールド信号513がHレベルになった後、次の演算開始信号113の立ち下がりエッジT22で、スイッチ信号111がLレベルの状態であれば、ホールド信号513をHレベルからLレベルに変化させる。
【0041】
ホールド信号513がHレベルの区間、セレクタ506はディフェクトの影響を受けたTE信号511の代わりに0信号を選択してトラッキング制御部507へ出力する。
トラッキング制御部507は、トラッキング制御部507に固有の取り込みタイミングで、セレクタ506の出力を取り込む。
図2の場合で説明すると、取り込みタイミングT1の時点ではホールド信号513がLレベルであるため、トラッキング制御部507は、セレクタ506が出力するTE信号511を受信し、受信したTE信号511からトラッキング制御量を新たに演算して出力する。トラッキング駆動部508は新たに入力したトラッキング制御量に基づいてトラッキング駆動信号を出力し光ピックアップ502を駆動する。
【0042】
取り込みタイミングT2の時点ではホールド信号513がHレベルであるため、トラッキング制御部507は、セレクタ506が出力する0信号を受信し、トラッキング制御量をホールドし、ホールドされたトラッキング制御量をトラッキング駆動部508に出力する(図6(G)斜線部)。トラッキング駆動部508は一定のトラッキング駆動信号を出力する。すなわち、この場合はT1の時点で決定したトラッキング駆動信号で継続して光ピックアップ502を駆動する。
その結果、対物レンズ(図示せず)を駆動するアクチュエータ(図示せず)はトラッキング制御量の信号(図6(G))の斜線部の間、ディフェクトの直前の位置に保持され続ける。
取り込みタイミングT3の時点ではホールド信号513がLレベルであるため、トラッキング制御部507は新たなTE信号を入力し、トラッキング制御量を演算する。
【0043】
以上に述べたように本実施例によれば、トラッキング制御部507の演算開始タイミング(トラッキング制御部507がセレクタ506の出力信号を取り込むタイミング)に基づき生成された演算開始信号113を用いてホールド信号513を生成するため、トラッキング制御部507の演算周期よりも短い区間のディフェクト信号を発生する欠陥が存在する場合でも、トラッキング制御部507が、欠陥の影響を受けたTE信号511に基づいて制御量を演算することを防止できる。小さな欠陥により、誤ったトラッキング制御を防止することが可能となる。その結果、トラッキング外れや、データの読み取り率の低下という問題を防止することが可能となる。
実施例1では、セレクタ506が、TE信号511と0信号とを入力した。これに代えて、前置ホールド部を設け、TE信号511と、TE信号511を前値ホールドした前置ホールド信号とをセレクタ506に入力しても良い。前置ホールド部は、ホールド信号がLレベルの状態でシンク信号112の立ち上がりエッジで、TE信号511をホールドし、前置ホールド信号として出力する。即ち、トラッキング制御部がトラッキングエラー信号を入力するタイミングとほぼ同じタイミングでトラッキングエラー信号をホールドする。ホールド信号がHレベルになると、セレクタ506は、ホールド信号がLレベルである状態で最後に前置ホールド部がホールドしたTE信号(前置ホールド信号)を出力する。
【0044】
実施例1においては、ホールド指示信号生成部101は、ディフェクト信号がHレベルの状態でシステムクロックの立ち上がりで、スイッチ信号をLレベルからHレベルに変化させた。これに代えて、ホールド指示信号生成部は、ディフェクト信号がLレベルからHレベルに変化したことを検出して、スイッチ信号をLレベルからHレベルに変化させても良い。
実施例1においては、シンク信号の近傍でトラッキング制御部507がトラッキングエラー信号を入力し、シンク信号に基づいて演算開始信号を生成し、ホールド指示信号生成部101及びホールド信号生成部102は、演算開始信号の立ち下がりエッジで、それぞれスイッチ信号をリセットし、ホールド信号の値を決定した。これに代えて、ホールド指示信号生成部及びホールド信号生成部は、例えばシンク信号の立ち上がりエッジで、それぞれスイッチ信号をリセットし、ホールド信号の値を決定し、その直後に(シンク信号の立ち上がり直後に)トラッキング制御部がトラッキングエラー信号を入力しても良い。
【0045】
《実施例2》
図2は、本発明の実施例2における光記録媒体制御装置の構成を示すブロック図である。
実施例2の光記録媒体制御装置は、光記録媒体501、光ピックアップ502、フォーカスエラー生成部803、欠陥検出部504、セレクタ506、フォーカス制御部807、フォーカス駆動部808、ホールド指示信号生成部101、ホールド信号生成部102、演算開始信号生成部103を有する。
111はホールド信号513を生成するよう指示するスイッチ(Switch)信号、112はフォーカス制御部807がその演算開始タイミングを示すために周期的に出力するシンク(Sync)信号、113はシンク信号112に基づいて生成された演算開始信号を表している。
【0046】
フォーカスエラー生成部803は、再生信号を入力し、入力した再生信号からフォーカスのずれを計算し、ずれ量を表すFE信号をセレクタ506へ出力する。
セレクタ506は、FE信号811、フォーカスエラーがない場合のFE信号と同一の値である信号(「0信号」と呼ぶ。)及びホールド信号513を入力し、ホールド信号513がLレベルの場合はFE信号811をそのままフォーカス制御部807へ出力し、ホールド信号513がHレベルの場合は0にホールドした信号をフォーカス制御部807へ出力する。
フォーカス制御部807は、フォーカス制御部807の固有の取り込みタイミングで、セレクタ506の出力を取り込み、セレクタ506がFE信号811を出力した場合はそのFE信号811をもとにフォーカス制御量を演算してフォーカス駆動部808へ出力し、セレクタ506が0信号を出力した場合はそれまでのフォーカス制御量を変えることなくそのままフォーカス駆動部808へ出力する。
フォーカス駆動部808は、フォーカス制御量を入力し、入力したフォーカス制御量に基づき光ピックアップ502を駆動する。
それ以外の構成要素は、図1で示した実施例1の構成要素と同一であり、同じ機能を担う構成要素には同一の符号を付している。それらの説明は省略する。
【0047】
本実施例の光記録媒体制御装置が、実施例1の光記録媒体制御装置と異なる点は、トラッキングエラー生成部をフォーカスエラー生成部に、トラッキング制御部をフォーカス制御部に、トラッキング駆動部をフォーカス駆動部に、それぞれ置き換えることにより、フォーカス制御に適用できることとした点である。従って、本実施例の光記録媒体制御装置の動作の詳細な説明は、実施例1と同様であるので、本実施例においては簡略に述べるのみにする。
本実施例においては、実施例1と同様にホールド指示信号生成部101はディフェクト信号512をシステムクロック515の立ち上がりエッジでラッチ、ホールドし、スイッチ信号として、ホールド信号生成部102へ出力する。ホールド信号生成部は102は、スイッチ信号111に基づいてホールド信号513を生成する。
セレクタ506は、ホールド信号がHレベルの場合、0信号を出力し、ホールド信号がLレベルの場合は、FE信号811をフォーカス制御部807へ出力する。フォーカス制御部807は、セレクタ506の出力する0信号又はFE信号811に基づき、フォーカス制御量を演算して、フォーカス駆動部808へ出力し、フォーカス駆動部808は、光ピックアップ502を制御する。
【0048】
図9に本実施例の演算開始信号生成部103の構成を示す。本実施例の演算開始信号生成部103が、実施例1の演算開始信号生成部103と異なる点は、実施例1の演算開始信号生成部103がトラッキング制御部507が出力するシンク信号から、トラッキング制御部507がトラッキング制御量を演算する時刻を検出していたのに対し、本実施例の演算開始信号生成部103はフォーカス制御部807が出力するシンク信号から、フォーカス制御部807がフォーカス制御量を演算する時刻を検出する。従って、その動作は実施例1のものと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0049】
実施例1において光記録媒体上にトラッキング制御部の演算周期よりも短い周期の欠陥が存在する場合でも、適切なトラッキング制御をすることができたのと同様、本実施例においては、光記録媒体上にフォーカス制御部の演算周期よりも短い周期の欠陥が存在する場合でも、適切なフォーカス制御をすることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明の光記録媒体制御装置によれば、光記録媒体上にトラッキング制御部の演算周期よりも短い周期の欠陥が存在する場合でも、欠陥の影響を受けたTE信号に基づいて計算されたトラッキング制御量により光ピックアップを制御することを防止でき、トラッキング外れやデータの読み取り率の低下を防止することが可能である。
また、上記構成及び方法をフォーカス制御の場合にも当てはめると、ディフェクトの影響を受けたフォーカスエラー信号に基づいて計算されたフォーカス制御量により光ピックアップを制御することを防ぎ、フォーカスの外れやデータの読み取り率の低下を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光記録媒体制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1の光記録媒体制御装置の各部波形を示す図
【図3】本発明の実施例1の光記録媒体制御装置の演算開始信号生成部の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施例1の演算開始信号生成部の各部波形を示す図
【図5】従来例の光記録媒体制御装置の構成を示すブロック図
【図6】従来例の光記録媒体制御装置において光記録媒体上に欠陥が存在する場合の各部波形を示す図
【図7】従来例の光記録媒体制御装置においてトラッキング制御部の演算周期より短い区間の欠陥が光記録媒体上に存在する場合の各部波形を示す図
【図8】本発明の実施例2の光記録媒体制御装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施例2の光記録媒体制御装置の演算開始信号生成部の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 ホールド指示信号生成部
102 ホールド信号生成部
103 演算開始信号生成部
111 スイッチ信号
112 シンク信号
113 演算開始信号
301 演算周期検出部
302 カウンタ
303 しきい値出力部
304 比較部
501 光記録媒体
502 光ピックアップ
503 トラッキングエラー生成部
504 欠陥検出部
505 ディフェクト同期化部
506 セレクタ
507 トラッキング制御部
508 トラッキング駆動部
511 TE信号
512 ディフェクト信号
513 ホールド信号
514 セレクタの出力信号
803 フォーカスエラー生成部
807 フォーカス制御部
808 フォーカス駆動部
811 FE信号

Claims (12)

  1. 光記録媒体にレーザビームを照射し、前記光記録媒体からの反射光を受光し、受光した前記反射光から再生信号を生成する光ピックアップと、
    前記再生信号を入力し、トラッキングエラー信号を出力するトラッキングエラー生成部と、
    前記再生信号から、前記光記録媒体の欠陥を検出し、欠陥検出信号を出力する欠陥検出部と、
    前記欠陥検出信号に基づいて、トラッキング制御部の演算周期を単位としてトラッキング制御量のホールドを指示するホールド信号を生成し、前記演算周期の1期間内で1期間よりも短い区間の欠陥検出信号が出力された場合にも、少なくとも1期間の長さを有する、トラッキング制御量のホールドを指示するホールド信号を生成するホールド信号生成部と、
    前記演算周期毎に、前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示しない場合は、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御量を演算し、出力し、前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示する場合は、それまでのトラッキング制御量をホールドし、出力する、又は前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示する直前の前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御量を演算し、出力するトラッキング制御部と、
    前記トラッキング制御部が出力したトラッキング制御量に基づき、前記光ピックアップを駆動するトラッキング駆動部と、
    を有することを特徴とする光記録媒体制御装置。
  2. 前記トラッキング制御部は、前記トラッキングエラー信号を入力するタイミング又はその近傍を示すシンク信号を出力し、
    前記ホールド信号生成部は、前記シンク信号に基づいて導出されたタイミングで前記ホールド信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体制御装置。
  3. 前記ホールド信号生成部が、トラッキング制御量のホールドを指示するホールド信号を生成するよう指示する指示信号を生成するホールド指示信号生成部を更に有し、
    前記ホールド信号生成部は、前記指示信号を入力して、前記ホールド信号を生成し、
    前記ホールド指示信号生成部は、前記演算周期の1期間よりも短い期間を単位として又はリアルタイムで前記欠陥検出信号を検出して前記指示信号を出力し、前記演算周期を単位とする信号に基づいて前記指示信号を終わらせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光記録媒体制御装置。
  4. トラッキング制御部が前記トラッキングエラー信号を入力するタイミング又はその近傍を示すシンク信号から所定の時間遅延した演算開始信号を生成する演算開始信号生成部を更に有し、
    前記ホールド信号生成部は、前記演算開始信号毎にホールド信号を更新することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の光記録媒体制御装置。
  5. 前記ホールド信号がトラッキング制御量のホールドを指示していない状態で、トラッキング制御部の演算周期を単位として前記トラッキングエラー信号をホールドする前置ホールド部を更に有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の光記録媒体制御装置。
  6. 前記前置ホールド部は、前記トラッキング制御部が前記トラッキングエラー信号を入力するタイミングとほぼ同じタイミングで前記トラッキングエラー信号をホールドすることを特徴とする請求項5に記載の光記録媒体制御装置。
  7. 光記録媒体にレーザビームを照射し、前記光記録媒体からの反射光を受光し、受光した前記反射光から再生信号を生成する光ピックアップと、
    前記再生信号を入力し、フォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー生成部と、
    前記再生信号から、前記光記録媒体の欠陥を検出し、欠陥検出信号を出力する欠陥検出部と、
    前記欠陥検出信号に基づいて、フォーカス制御部の演算周期を単位としてフォーカス制御量のホールドを指示するホールド信号を生成し、前記演算周期の1期間内で1期間よりも短い区間の欠陥検出信号が出力された場合にも、少なくとも1期間の長さを有する、フォーカス制御量のホールドを指示するホールド信号を生成するホールド信号生成部と、
    前記演算周期毎に、前記ホールド信号がフォーカス制御量のホールドを指示しない場合は、前記フォーカスエラー信号に基づいてフォーカス制御量を演算し、出力し、前記ホールド信号がフォーカス制御量のホールドを指示する場合は、それまでのフォーカス制御量をホールドし、出力する、又は前記ホールド信号がフォーカス制御量のホールドを指示する直前の前記フォーカスエラー信号に基づいてフォーカス制御量を演算し、出力するフォーカス制御部と、
    前記フォーカス制御部が出力したフォーカス制御量に基づき、前記光ピックアップを駆動するフォーカス駆動部と、
    を有することを特徴とする光記録媒体制御装置。
  8. 前記フォーカス制御部は、前記フォーカスエラー信号を入力するタイミング又はその近傍を示すシンク信号を出力し、
    前記ホールド信号生成部は、前記シンク信号に基づいて導出されたタイミングで前記ホールド信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の光記録媒体制御装置。
  9. 前記ホールド信号生成部が、フォーカス制御量のホールドを指示するホールド信号を生成するよう指示する指示信号を生成するホールド指示信号生成部を更に有し、
    前記ホールド信号生成部は、前記指示信号を入力して、前記ホールド信号を生成し、
    前記ホールド指示信号生成部は、前記演算周期の1期間よりも短い期間を単位として又はリアルタイムで前記欠陥検出信号を検出して前記指示信号を出力し、前記演算周期を単位として前記指示信号を終わらせることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の光記録媒体制御装置。
  10. フォーカス制御部が前記フォーカスエラー信号を入力するタイミング又はその近傍を示すシンク信号から所定の時間遅延した演算開始信号を生成する演算開始信号生成部を更に有し、
    前記ホールド信号生成部は、前記演算開始信号毎にホールド信号を更新することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかの請求項に記載の光記録媒体制御装置。
  11. 前記ホールド信号がフォーカス制御量のホールドを指示していない状態で、フォーカス制御部の演算周期を単位として前記フォーカスエラー信号をホールドする前置ホールド部を更に有することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかの請求項に記載の光記録媒体制御装置。
  12. 前記前置ホールド部は、前記フォーカス制御部が前記フォーカスエラー信号を入力するタイミングとほぼ同じタイミングで前記フォーカスエラー信号をホールドすることを特徴とする請求項11に記載の光記録媒体制御装置。
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