JP2004164040A - 決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザによる決済処理法の選択を音声入力し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行う決済システムを提供する。
【解決手段】本発明の決済システムに係る声紋認証サーバ装置３は、店舗用端末装置２からの購入情報及び電話番号情報を受信する手段と、ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機１の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法をユーザに確認する手段と、ユーザからの回答音声に基づきデータベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報をネットワーク６を介して決済機関用端末装置４，５に送信する手段とを有する。
【選択図】 図１
【解決手段】本発明の決済システムに係る声紋認証サーバ装置３は、店舗用端末装置２からの購入情報及び電話番号情報を受信する手段と、ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機１の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法をユーザに確認する手段と、ユーザからの回答音声に基づきデータベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報をネットワーク６を介して決済機関用端末装置４，５に送信する手段とを有する。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラムに関し、特に、本人認証の判断に声紋を利用する決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
商品を店舗等で販売したりサービスを提供する場合、その売買代金の決済には現金、クレジットカード、デビットカードなどが用いられている。現金決済の場合には、購入者と店舗との間で現金の受け渡しが行われる。また、クレジットカードやデビットカードでの決済の場合は、カード上にエンボス印字された情報、磁気ストライプに書き込まれている情報、カードに埋め込まれたＩＣチップからの情報を読み取り、通信回線や伝票などによりカード会員番号等の伝達が行われる。また、購入者がカード用の暗証番号を専用端末から入力することを求められる場合がある。
【０００３】
しかし、現金決済の場合には、購入者は現金を持ち歩く必要があり、これには現金の紛失や盗難の危険性を伴う。また、クレジットカードやデビットカードを使用する場合には、現金を持ち歩く必要はないものの、上記のようにカードから読み取られたカード会員番号等の情報が通信回線や専用端末や伝票の控えなどから漏洩する危険性がある。また、専用端末への暗証番号の入力の際に覗き見されることなどにより暗証番号が漏洩する危険性もある。
【０００４】
さらに、現金やクレジットカードあるいはデビットカードを紛失した場合には、個人の認証を確実に行うことができないために、他者が本来の持ち主になりすまして悪用することが可能であり、その防止が困難である。
【０００５】
そこで、購入者が現金やクレジットカードあるいはデビットカードを持ち歩く必要がなく、通信回線や専用端末や伝票等から、カード会員番号や暗証番号などの情報が漏洩する危険性のない決済方法として、携帯電話等の携帯通信端末を用いて代金の決済を行う決済方法が提案されている。
【０００６】
例えば、店舗等で商品を販売するとき、販売情報および購入者携帯電話の電話番号を店舗端末から携帯電話会社システムに送信し、携帯電話会社システムは利用可否の確認を行った後、利用可のとき、販売情報を購入者携帯端末に送信し、購入者が暗証番号入力等を行って確認し、確認結果が購入者携帯電話から携帯電話会社システムに送信され、その後、携帯電話会社システムは店舗端末に販売可否情報を送信し、店舗での商品の受け渡しが行われ、その後、購入者は、クレジットカード会社あるいは携帯電話会社からの請求に基づき代金等の支払を行う決済方法が提案されている。（例えば特許文献１参照）。
【０００７】
また、利用者の指紋データ及び氏名・生年月日・決済機関の口座番号等の利用者データを予め指紋認証センターにて登録し、その後、通信ネットワーク上に公開される商品販売情報での商品の購入申込み時や通信ネットワーク上に公開される予約受付情報での有料サービスの予約申込み時に、携帯通信端末にて利用者の指紋データ及び利用者データを上記指紋認証センターへ送信し、指紋認証センターは受信した指紋データと登録済みの指紋データとが一致するかを判定し、指紋データが一致した後、通信ネットワーク上で決済機関を通じて決済可能となり、商品の購入申込みや有料サービスの予約申込みが可能となる決済方法が提案されている（例えば特許文献２参照）。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００１−３５１０３３号公報
【０００９】
【特許文献２】
特開２００２−１５０１８９号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１の従来技術では、携帯通信端末によって暗証番号を送信して本人認証を受けた後、改めて決済処理法を選択しなければならないので、二度手間であり面倒である。
【００１１】
特許文献２の従来技術では、携帯通信端末によって指紋データを送信して本人認証を受けた後、改めて決済処理法を選択しなければならないので、二度手間であり面倒である。
【００１２】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザによる決済処理法の選択を音声入力し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行う決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明の決済システムは、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置とを有し、これらがネットワークを介して接続されている決済システムであって、
前記店舗用端末装置は、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを前記ネットワークを介して前記声紋認証サーバ装置に送信する手段を有し、
前記声紋認証サーバ装置は、前記店舗用端末装置からの購入情報及び電話番号情報を受信する手段と、前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する手段と、前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して前記決済機関用端末装置に送信する手段とを有し、
前記決済機関用端末装置は、前記声紋認証サーバ装置からの料金支払情報を受信する手段を有することを特徴とするものである。
【００１４】
前記ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われる。
【００１５】
前記ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われる。
【００１６】
本発明の決済方法は、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置とを有し、これらがネットワークを介して接続されている決済システムを用いた決済方法であって、
前記店舗用端末装置により、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを前記ネットワークを介して前記声紋認証サーバ装置に送信するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記店舗用端末装置からの購入情報及び電話番号情報を受信するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記ユーザからの回答音声に基づきデータベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行うステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して前記決済機関用端末装置に送信するステップと、
前記決済機関用端末装置により、前記声紋認証サーバ装置からの料金支払情報を受信するステップとを有することを特徴とするものである。
【００１７】
前記ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われる。
【００１８】
前記ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われる。
【００１９】
本発明の声紋認証サーバ装置は、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置との間をネットワークを介して接続され、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置であって、
店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを、店舗用端末装置から前記ネットワークを介して受信する手段と、
前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、
前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する手段と、
前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、
本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置に送信する手段とを有することを特徴とするものである。
【００２０】
本発明のプログラムは、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置との間をネットワークを介して接続され、前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースを備えた声紋認証サーバ装置を制御するプログラムであって、
店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを、前記店舗用端末装置から前記ネットワークを介して受信する処理と、
前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する処理と、
前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う処理と、
本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して、前記決済機関用端末装置に送信する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【００２１】
本発明によれば、ユーザによる決済処理法の選択を音声で確認し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行うことができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は、本発明の第１の実施形態例に係る決済システムを示すブロック図である。
【００２３】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態例に係る決済システムは、ユーザによって所有される携帯電話機１と、ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置２と、携帯電話機１のユーザの声紋を用いた本人認証を行う声紋認証サーバ装置３と、携帯電話会社に設置される携帯電話会社用端末装置４と、クレジットカード会社に設置されるクレジットカード会社用端末装置５を有し、これらがネットワーク６を介して接続されている。
【００２４】
携帯電話機１は、携帯電話、ＰＨＳ、電話機能を備えた携帯端末装置等である。携帯電話機１は、各携帯電話会社によって取り扱われている携帯電話であり、携帯電話機１のユーザは、声紋認証のサービスを受けるための登録を各携帯電話会社に予め登録しておく必要がある。
【００２５】
店舗用端末装置２は、店舗で使用され、レジスタや付随した情報処理装置によって構成されるＰＯＳシステムからなる。店舗用端末装置２は、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報とユーザの所有する携帯電話機１の電話番号情報とをネットワーク６を介して声紋認証サーバ装置３に送信する送信部７を有する。
【００２６】
声紋認証サーバ装置３は、例えばワークステーションサーバ等の情報処理装置である。声紋認証サーバ装置３は、店舗用端末装置２からの購入情報及び電話番号情報を受信する受信部８と、ユーザの声紋情報を格納するデータベース９と、受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機１の電話番号に電話して音声アナウンスにて、携帯電話料金にて支払うかクレジットカードにて支払うかの決済処理法をユーザに確認する確認部１０と、ユーザからの回答音声に基づきデータベース９に格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う認証部１１と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成する料金支払情報作成部１２と、料金支払情報作成部１２によって作成された料金支払情報をネットワーク６を介して各端末装置４，５に送信する送信部１３とを有する。
【００２７】
図２は、声紋認証サーバ装置３のデータベース９に格納されている情報の一例を示す説明図である。図２に示すように、データベース９には、個人番号、氏名、個人情報（住所など）、携帯電話番号、クレジットカード情報、声紋情報等の情報が格納されている。
【００２８】
携帯電話会社用端末装置４は携帯電話サービスを提供する携帯電話会社に設置され、例えば通信ネットワーク接続機能を備えたパーソナルコンピュータ、テレビ、携帯用端末、携帯電話等の情報処理装置であり、キーボード、マウス等の入力装置やディスプレイ、プリンタ等の出力装置、ネットワーク６を介して情報の送受信を行う通信装置等を備えている。
【００２９】
携帯電話会社用端末装置４は、声紋認証サーバ装置３から料金支払情報を受信する。携帯電話会社は、携帯電話会社用端末装置４によって受信した料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金に加算して携帯電話機１所有のユーザに対し請求を行う。また、携帯電話会社は、ユーザから支払われた料金より携帯電話利用料金を減算した料金を買い物をした店の指定銀行口座へ自動的に振り込む。
【００３０】
クレジットカード会社用端末装置５は、クレジットカード会社に設置され、例えば通信ネットワーク接続機能を備えたパーソナルコンピュータ、テレビ、携帯用端末、携帯電話等の情報処理装置であり、キーボード、マウス等の入力装置やディスプレイ、プリンタ等の出力装置、ネットワーク６を介して情報の送受信を行う通信装置等を備えている。
【００３１】
クレジットカード会社用端末装置５は、声紋認証サーバ装置３から料金支払情報を受信する。クレジットカード会社は、クレジットカード会社用端末装置５によって受信した料金支払情報に基づいて、買い物をした各店の指定銀行口座に料金を振り込み、また買い物をした携帯端末機のユーザに各クレジット会社の方式に従い料金の請求を行う。
【００３２】
なお、ユーザは、利用可能なクレジット会社及び各携帯電話会社に料金を振り込むための銀行口座を予め登録しておく必要がある。
【００３３】
図３は、本発明の第１の実施形態例に係る決済システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【００３４】
まず、店舗において、携帯電話機１を所有するユーザが買い物に行ってレジ精算を行う（ステップＳ１）。その際、各店舗のＰＯＳシステムにて精算を行うが、店舗用端末装置２によって、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報とユーザの所有する携帯電話機１の電話番号情報を入力して、ネットワーク６を介して声紋認証サーバ装置３に送信する（ステップＳ２）。
【００３５】
次いで、声紋認証サーバ装置３は、店舗用端末装置２からの購入情報及び電話番号情報を受信し（ステップＳ３）、当該携帯電話番号がデータベース９に登録されているかを確認する（ステップＳ４）。
【００３６】
登録されていなければその情報を送信元の店舗用端末装置２に送信し、各店舗用端末装置２は、「支払いは現金かクレジットカードで」等のエラーメッセージを出力し声紋認証サーバ装置３との接続を終了する（ステップＳ５）。この場合、各店舗では、現金かクレジットカードにてレジ業務を続行する。
【００３７】
ステップＳ４で、当該携帯電話番号がデータベース９に登録されていれば、声紋による本人認証を行うため、その携帯電話番号に電話をかけ本人であるかの声紋認証を行う（ステップＳ６）。
【００３８】
その際、声紋認証サーバ装置３は、音声アナウンスにより携帯電話利用料金で支払うか、クレジットにて支払うかの決済処理法を確認する（ステップＳ７）。
【００３９】
携帯電話機１は、音声認証サーバ装置３からの音声アナウンスを着信し（ステップＳ８）、ユーザは携帯電話機１を用いて決済処理法を回答する（ステップＳ９）。
【００４０】
声紋認証サーバ装置３では、携帯電話機１からのユーザの回答音声とデータベース９に登録された声紋情報とを比較して本人認証を行い（ステップＳ１０）、認証が不成立の場合、音声アナウンスにて「本人でない為、認証出来ません」等のエラーメッセージをアナウンスし再度声紋認証を行うかの音声アナウンスをながし、再度行う場合はもう一度携帯電話利用料金で支払うか、クレジットにて支払うかの音声アナウンスを流し認証を行う。この動作を３回繰り返すか、１回目もしくは２回目の再度声紋認証を行うかの音声アナウンスにて断った場合、その情報を送信元の各店舗用端末装置２に送信し、各店舗は「支払いは現金かクレジットカードで」等のエラーメッセージを出力し声紋認証サーバ装置３との接続を終了する（ステップＳ１１）。この場合、引き続き各店舗用端末装置２は現金かクレジットカードにてレジ業務を続行する。
【００４１】
ステップＳ１０で、本人であると認証されると、ユーザの購入情報及び音声認識機能にて認識した決済処理法に基づき料金支払情報を作成し（ステップＳ１２）、作成した料金支払情報を決済処理法に応じてネットワーク６を介して、携帯電話会社用端末装置４又はクレジットカード会社用端末装置５に送信する（ステップＳ１３〜Ｓ１５）。
【００４２】
ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、携帯電話会社用端末装置４によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われる。すなわち、携帯電話会社は声紋認証サーバ装置３より受け取った料金支払情報に基づき、携帯電話利用料金に加算して携帯電話機１へ各携帯電話会社の料金請求方式に従い料金の請求を行い、携帯電話の利用料金が支払われると携帯電話会社は携帯電話利用料金を減算した料金を予め登録されている買い物をした店舗の指定銀行口座に料金を振り込む。
【００４３】
ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、クレジットカード会社用端末装置５によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われる。すなわち、クレジットカードにて支払う場合、クレジット会社は声紋認証サーバ装置３より受け取った料金支払情報に基づき、各クレジット会社の方式にてクレジットカード情報の確証をとった後、各クレジット会社の料金支払方法に従い買い物をした店の指定銀行口座に料金を振り込み、また各クレジット会社の料金請求方法に従いユーザへ料金の請求を行う。
【００４４】
本発明の第１の実施の形態によれば、ユーザによる決済処理法の選択を音声で確認し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行うので、従来のように本人認証と決済処理法の選択を別に行う場合に比べ手間がかからず、決済処理の効率化を図ることができる。
【００４５】
また、ユーザは携帯電話機１を所有していれば、現金もクレジットカードも持参せずに買い物をする事ができるので便利である。
【００４６】
また、声紋認証にて支払いを行うため、強固なセキュウリティを確保できる。
【００４７】
さらに、現金やクレジットカードの盗難、紛失の心配がない。
【００４８】
図４は本発明の第２の実施の形態の構成を示すブロック図である。図４に示すように、本発明の第２の実施の形態は、上記説明された声紋認証サーバ装置３を制御するプログラム１４に関する。このプログラム１４は、ＦＤ等の磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ等の光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録されていてもよく、通信ネットワークを介してダウンロードされるものでもよい。
【００４９】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
【発明の効果】
本発明によれば次のような優れた効果を奏する。
【００５０】
（１）ユーザによる決済処理法の選択を音声で確認し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行うので、従来のように本人認証と決済処理法の選択を別に行う場合に比べ手間がかからず、決済処理の効率化を図ることができる。
【００５１】
（２）ユーザは携帯電話機を所有していれば、現金もクレジットカードも持参せずに買い物をする事ができるので便利である。
【００５２】
（３）声紋認証にて支払いを行うため、強固なセキュウリティを確保できる。
【００５３】
（４）現金やクレジットカードの盗難、紛失の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態例に係る決済システムを示すブロック図である。
【図２】声紋認証サーバ装置のデータベースに格納されている情報の一例を示す説明図である。
【図３】本発明の第１の実施形態例に係る決済システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１：携帯電話機
２：店舗用端末装置
３：声紋認証サーバ装置
４：携帯電話会社用端末装置
５：クレジットカード会社用端末装置
６：ネットワーク
７：送信部
８：受信部
９：データベース
１０：確認部
１１：認証部
１２：料金支払情報作成部
１３：送信部
１４：プログラム
【発明の属する技術分野】
本発明は、決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラムに関し、特に、本人認証の判断に声紋を利用する決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
商品を店舗等で販売したりサービスを提供する場合、その売買代金の決済には現金、クレジットカード、デビットカードなどが用いられている。現金決済の場合には、購入者と店舗との間で現金の受け渡しが行われる。また、クレジットカードやデビットカードでの決済の場合は、カード上にエンボス印字された情報、磁気ストライプに書き込まれている情報、カードに埋め込まれたＩＣチップからの情報を読み取り、通信回線や伝票などによりカード会員番号等の伝達が行われる。また、購入者がカード用の暗証番号を専用端末から入力することを求められる場合がある。
【０００３】
しかし、現金決済の場合には、購入者は現金を持ち歩く必要があり、これには現金の紛失や盗難の危険性を伴う。また、クレジットカードやデビットカードを使用する場合には、現金を持ち歩く必要はないものの、上記のようにカードから読み取られたカード会員番号等の情報が通信回線や専用端末や伝票の控えなどから漏洩する危険性がある。また、専用端末への暗証番号の入力の際に覗き見されることなどにより暗証番号が漏洩する危険性もある。
【０００４】
さらに、現金やクレジットカードあるいはデビットカードを紛失した場合には、個人の認証を確実に行うことができないために、他者が本来の持ち主になりすまして悪用することが可能であり、その防止が困難である。
【０００５】
そこで、購入者が現金やクレジットカードあるいはデビットカードを持ち歩く必要がなく、通信回線や専用端末や伝票等から、カード会員番号や暗証番号などの情報が漏洩する危険性のない決済方法として、携帯電話等の携帯通信端末を用いて代金の決済を行う決済方法が提案されている。
【０００６】
例えば、店舗等で商品を販売するとき、販売情報および購入者携帯電話の電話番号を店舗端末から携帯電話会社システムに送信し、携帯電話会社システムは利用可否の確認を行った後、利用可のとき、販売情報を購入者携帯端末に送信し、購入者が暗証番号入力等を行って確認し、確認結果が購入者携帯電話から携帯電話会社システムに送信され、その後、携帯電話会社システムは店舗端末に販売可否情報を送信し、店舗での商品の受け渡しが行われ、その後、購入者は、クレジットカード会社あるいは携帯電話会社からの請求に基づき代金等の支払を行う決済方法が提案されている。（例えば特許文献１参照）。
【０００７】
また、利用者の指紋データ及び氏名・生年月日・決済機関の口座番号等の利用者データを予め指紋認証センターにて登録し、その後、通信ネットワーク上に公開される商品販売情報での商品の購入申込み時や通信ネットワーク上に公開される予約受付情報での有料サービスの予約申込み時に、携帯通信端末にて利用者の指紋データ及び利用者データを上記指紋認証センターへ送信し、指紋認証センターは受信した指紋データと登録済みの指紋データとが一致するかを判定し、指紋データが一致した後、通信ネットワーク上で決済機関を通じて決済可能となり、商品の購入申込みや有料サービスの予約申込みが可能となる決済方法が提案されている（例えば特許文献２参照）。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００１−３５１０３３号公報
【０００９】
【特許文献２】
特開２００２−１５０１８９号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１の従来技術では、携帯通信端末によって暗証番号を送信して本人認証を受けた後、改めて決済処理法を選択しなければならないので、二度手間であり面倒である。
【００１１】
特許文献２の従来技術では、携帯通信端末によって指紋データを送信して本人認証を受けた後、改めて決済処理法を選択しなければならないので、二度手間であり面倒である。
【００１２】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザによる決済処理法の選択を音声入力し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行う決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明の決済システムは、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置とを有し、これらがネットワークを介して接続されている決済システムであって、
前記店舗用端末装置は、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを前記ネットワークを介して前記声紋認証サーバ装置に送信する手段を有し、
前記声紋認証サーバ装置は、前記店舗用端末装置からの購入情報及び電話番号情報を受信する手段と、前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する手段と、前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して前記決済機関用端末装置に送信する手段とを有し、
前記決済機関用端末装置は、前記声紋認証サーバ装置からの料金支払情報を受信する手段を有することを特徴とするものである。
【００１４】
前記ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われる。
【００１５】
前記ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われる。
【００１６】
本発明の決済方法は、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置とを有し、これらがネットワークを介して接続されている決済システムを用いた決済方法であって、
前記店舗用端末装置により、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを前記ネットワークを介して前記声紋認証サーバ装置に送信するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記店舗用端末装置からの購入情報及び電話番号情報を受信するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記ユーザからの回答音声に基づきデータベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行うステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して前記決済機関用端末装置に送信するステップと、
前記決済機関用端末装置により、前記声紋認証サーバ装置からの料金支払情報を受信するステップとを有することを特徴とするものである。
【００１７】
前記ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われる。
【００１８】
前記ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われる。
【００１９】
本発明の声紋認証サーバ装置は、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置との間をネットワークを介して接続され、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置であって、
店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを、店舗用端末装置から前記ネットワークを介して受信する手段と、
前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、
前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する手段と、
前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、
本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置に送信する手段とを有することを特徴とするものである。
【００２０】
本発明のプログラムは、ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置との間をネットワークを介して接続され、前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースを備えた声紋認証サーバ装置を制御するプログラムであって、
店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを、前記店舗用端末装置から前記ネットワークを介して受信する処理と、
前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する処理と、
前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う処理と、
本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して、前記決済機関用端末装置に送信する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【００２１】
本発明によれば、ユーザによる決済処理法の選択を音声で確認し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行うことができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は、本発明の第１の実施形態例に係る決済システムを示すブロック図である。
【００２３】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態例に係る決済システムは、ユーザによって所有される携帯電話機１と、ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置２と、携帯電話機１のユーザの声紋を用いた本人認証を行う声紋認証サーバ装置３と、携帯電話会社に設置される携帯電話会社用端末装置４と、クレジットカード会社に設置されるクレジットカード会社用端末装置５を有し、これらがネットワーク６を介して接続されている。
【００２４】
携帯電話機１は、携帯電話、ＰＨＳ、電話機能を備えた携帯端末装置等である。携帯電話機１は、各携帯電話会社によって取り扱われている携帯電話であり、携帯電話機１のユーザは、声紋認証のサービスを受けるための登録を各携帯電話会社に予め登録しておく必要がある。
【００２５】
店舗用端末装置２は、店舗で使用され、レジスタや付随した情報処理装置によって構成されるＰＯＳシステムからなる。店舗用端末装置２は、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報とユーザの所有する携帯電話機１の電話番号情報とをネットワーク６を介して声紋認証サーバ装置３に送信する送信部７を有する。
【００２６】
声紋認証サーバ装置３は、例えばワークステーションサーバ等の情報処理装置である。声紋認証サーバ装置３は、店舗用端末装置２からの購入情報及び電話番号情報を受信する受信部８と、ユーザの声紋情報を格納するデータベース９と、受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機１の電話番号に電話して音声アナウンスにて、携帯電話料金にて支払うかクレジットカードにて支払うかの決済処理法をユーザに確認する確認部１０と、ユーザからの回答音声に基づきデータベース９に格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う認証部１１と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成する料金支払情報作成部１２と、料金支払情報作成部１２によって作成された料金支払情報をネットワーク６を介して各端末装置４，５に送信する送信部１３とを有する。
【００２７】
図２は、声紋認証サーバ装置３のデータベース９に格納されている情報の一例を示す説明図である。図２に示すように、データベース９には、個人番号、氏名、個人情報（住所など）、携帯電話番号、クレジットカード情報、声紋情報等の情報が格納されている。
【００２８】
携帯電話会社用端末装置４は携帯電話サービスを提供する携帯電話会社に設置され、例えば通信ネットワーク接続機能を備えたパーソナルコンピュータ、テレビ、携帯用端末、携帯電話等の情報処理装置であり、キーボード、マウス等の入力装置やディスプレイ、プリンタ等の出力装置、ネットワーク６を介して情報の送受信を行う通信装置等を備えている。
【００２９】
携帯電話会社用端末装置４は、声紋認証サーバ装置３から料金支払情報を受信する。携帯電話会社は、携帯電話会社用端末装置４によって受信した料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金に加算して携帯電話機１所有のユーザに対し請求を行う。また、携帯電話会社は、ユーザから支払われた料金より携帯電話利用料金を減算した料金を買い物をした店の指定銀行口座へ自動的に振り込む。
【００３０】
クレジットカード会社用端末装置５は、クレジットカード会社に設置され、例えば通信ネットワーク接続機能を備えたパーソナルコンピュータ、テレビ、携帯用端末、携帯電話等の情報処理装置であり、キーボード、マウス等の入力装置やディスプレイ、プリンタ等の出力装置、ネットワーク６を介して情報の送受信を行う通信装置等を備えている。
【００３１】
クレジットカード会社用端末装置５は、声紋認証サーバ装置３から料金支払情報を受信する。クレジットカード会社は、クレジットカード会社用端末装置５によって受信した料金支払情報に基づいて、買い物をした各店の指定銀行口座に料金を振り込み、また買い物をした携帯端末機のユーザに各クレジット会社の方式に従い料金の請求を行う。
【００３２】
なお、ユーザは、利用可能なクレジット会社及び各携帯電話会社に料金を振り込むための銀行口座を予め登録しておく必要がある。
【００３３】
図３は、本発明の第１の実施形態例に係る決済システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【００３４】
まず、店舗において、携帯電話機１を所有するユーザが買い物に行ってレジ精算を行う（ステップＳ１）。その際、各店舗のＰＯＳシステムにて精算を行うが、店舗用端末装置２によって、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報とユーザの所有する携帯電話機１の電話番号情報を入力して、ネットワーク６を介して声紋認証サーバ装置３に送信する（ステップＳ２）。
【００３５】
次いで、声紋認証サーバ装置３は、店舗用端末装置２からの購入情報及び電話番号情報を受信し（ステップＳ３）、当該携帯電話番号がデータベース９に登録されているかを確認する（ステップＳ４）。
【００３６】
登録されていなければその情報を送信元の店舗用端末装置２に送信し、各店舗用端末装置２は、「支払いは現金かクレジットカードで」等のエラーメッセージを出力し声紋認証サーバ装置３との接続を終了する（ステップＳ５）。この場合、各店舗では、現金かクレジットカードにてレジ業務を続行する。
【００３７】
ステップＳ４で、当該携帯電話番号がデータベース９に登録されていれば、声紋による本人認証を行うため、その携帯電話番号に電話をかけ本人であるかの声紋認証を行う（ステップＳ６）。
【００３８】
その際、声紋認証サーバ装置３は、音声アナウンスにより携帯電話利用料金で支払うか、クレジットにて支払うかの決済処理法を確認する（ステップＳ７）。
【００３９】
携帯電話機１は、音声認証サーバ装置３からの音声アナウンスを着信し（ステップＳ８）、ユーザは携帯電話機１を用いて決済処理法を回答する（ステップＳ９）。
【００４０】
声紋認証サーバ装置３では、携帯電話機１からのユーザの回答音声とデータベース９に登録された声紋情報とを比較して本人認証を行い（ステップＳ１０）、認証が不成立の場合、音声アナウンスにて「本人でない為、認証出来ません」等のエラーメッセージをアナウンスし再度声紋認証を行うかの音声アナウンスをながし、再度行う場合はもう一度携帯電話利用料金で支払うか、クレジットにて支払うかの音声アナウンスを流し認証を行う。この動作を３回繰り返すか、１回目もしくは２回目の再度声紋認証を行うかの音声アナウンスにて断った場合、その情報を送信元の各店舗用端末装置２に送信し、各店舗は「支払いは現金かクレジットカードで」等のエラーメッセージを出力し声紋認証サーバ装置３との接続を終了する（ステップＳ１１）。この場合、引き続き各店舗用端末装置２は現金かクレジットカードにてレジ業務を続行する。
【００４１】
ステップＳ１０で、本人であると認証されると、ユーザの購入情報及び音声認識機能にて認識した決済処理法に基づき料金支払情報を作成し（ステップＳ１２）、作成した料金支払情報を決済処理法に応じてネットワーク６を介して、携帯電話会社用端末装置４又はクレジットカード会社用端末装置５に送信する（ステップＳ１３〜Ｓ１５）。
【００４２】
ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、携帯電話会社用端末装置４によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われる。すなわち、携帯電話会社は声紋認証サーバ装置３より受け取った料金支払情報に基づき、携帯電話利用料金に加算して携帯電話機１へ各携帯電話会社の料金請求方式に従い料金の請求を行い、携帯電話の利用料金が支払われると携帯電話会社は携帯電話利用料金を減算した料金を予め登録されている買い物をした店舗の指定銀行口座に料金を振り込む。
【００４３】
ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、クレジットカード会社用端末装置５によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われる。すなわち、クレジットカードにて支払う場合、クレジット会社は声紋認証サーバ装置３より受け取った料金支払情報に基づき、各クレジット会社の方式にてクレジットカード情報の確証をとった後、各クレジット会社の料金支払方法に従い買い物をした店の指定銀行口座に料金を振り込み、また各クレジット会社の料金請求方法に従いユーザへ料金の請求を行う。
【００４４】
本発明の第１の実施の形態によれば、ユーザによる決済処理法の選択を音声で確認し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行うので、従来のように本人認証と決済処理法の選択を別に行う場合に比べ手間がかからず、決済処理の効率化を図ることができる。
【００４５】
また、ユーザは携帯電話機１を所有していれば、現金もクレジットカードも持参せずに買い物をする事ができるので便利である。
【００４６】
また、声紋認証にて支払いを行うため、強固なセキュウリティを確保できる。
【００４７】
さらに、現金やクレジットカードの盗難、紛失の心配がない。
【００４８】
図４は本発明の第２の実施の形態の構成を示すブロック図である。図４に示すように、本発明の第２の実施の形態は、上記説明された声紋認証サーバ装置３を制御するプログラム１４に関する。このプログラム１４は、ＦＤ等の磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ等の光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録されていてもよく、通信ネットワークを介してダウンロードされるものでもよい。
【００４９】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
【発明の効果】
本発明によれば次のような優れた効果を奏する。
【００５０】
（１）ユーザによる決済処理法の選択を音声で確認し、その音声に基づき本人認証を行うことにより、本人認証と決済処理法の選択とを同時に行うので、従来のように本人認証と決済処理法の選択を別に行う場合に比べ手間がかからず、決済処理の効率化を図ることができる。
【００５１】
（２）ユーザは携帯電話機を所有していれば、現金もクレジットカードも持参せずに買い物をする事ができるので便利である。
【００５２】
（３）声紋認証にて支払いを行うため、強固なセキュウリティを確保できる。
【００５３】
（４）現金やクレジットカードの盗難、紛失の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態例に係る決済システムを示すブロック図である。
【図２】声紋認証サーバ装置のデータベースに格納されている情報の一例を示す説明図である。
【図３】本発明の第１の実施形態例に係る決済システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１：携帯電話機
２：店舗用端末装置
３：声紋認証サーバ装置
４：携帯電話会社用端末装置
５：クレジットカード会社用端末装置
６：ネットワーク
７：送信部
８：受信部
９：データベース
１０：確認部
１１：認証部
１２：料金支払情報作成部
１３：送信部
１４：プログラム
Claims (8)
- ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置とを有し、これらがネットワークを介して接続されている決済システムであって、
前記店舗用端末装置は、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを前記ネットワークを介して前記声紋認証サーバ装置に送信する手段を有し、
前記声紋認証サーバ装置は、前記店舗用端末装置からの購入情報及び電話番号情報を受信する手段と、前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する手段と、前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して前記決済機関用端末装置に送信する手段とを有し、
前記決済機関用端末装置は、前記声紋認証サーバ装置からの料金支払情報を受信する手段を有する、
ことを特徴とする決済システム。 - 前記ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われることを特徴とする請求項１に記載の決済システム。
- 前記ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われることを特徴とする請求項１に記載の決済システム。
- ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置とを有し、これらがネットワークを介して接続されている決済システムを用いた決済方法であって、
前記店舗用端末装置により、店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを前記ネットワークを介して前記声紋認証サーバ装置に送信するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記店舗用端末装置からの購入情報及び電話番号情報を受信するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認するステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、前記ユーザからの回答音声に基づきデータベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行うステップと、
前記声紋認証サーバ装置により、本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して前記決済機関用端末装置に送信するステップと、
前記決済機関用端末装置により、前記声紋認証サーバ装置からの料金支払情報を受信するステップと、
を有することを特徴とする決済方法。 - 前記ユーザが携帯電話利用料金による決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいて携帯電話利用料金による決済処理が行われることを特徴とする請求項４に記載の決済方法。
- 前記ユーザがクレジットカードによる決済処理法を選択した場合、前記決済機関用端末装置によって受信された料金支払情報に基づいてクレジットカードによる決済処理が行われることを特徴とする請求項４に記載の決済方法。
- ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置との間をネットワークを介して接続され、前記ユーザの声紋を認証する声紋認証サーバ装置であって、
店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを、店舗用端末装置から前記ネットワークを介して受信する手段と、
前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースと、
前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する手段と、
前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う手段と、
本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置に送信する手段と、
を有することを特徴とする声紋認証サーバ装置。 - ユーザによって所有される携帯電話機と、前記ユーザに対して商品やサービスを提供する店舗に設置される店舗用端末装置と、決済処理を行う決済機関に設置される決済機関用端末装置との間をネットワークを介して接続され、前記ユーザの声紋情報を格納するデータベースを備えた声紋認証サーバ装置を制御するプログラムであって、
店舗でユーザによって購入される商品やサービスに関する購入情報と前記ユーザの所有する携帯電話機の電話番号情報とを、前記店舗用端末装置から前記ネットワークを介して受信する処理と、
前記受信された電話番号情報に基づき、当該携帯電話機の電話番号に電話して音声アナウンスにて決済処理法を前記ユーザに確認する処理と、
前記ユーザからの回答音声に基づき前記データベースに格納されている声紋情報と比較して本人認証を行う処理と、
本人と認証された場合にユーザの購入情報及び前記回答音声により認識された決済処理法に基づき料金支払情報を作成し、作成した料金支払情報を前記ネットワークを介して、前記決済機関用端末装置に送信する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002326187A JP2004164040A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 決済システム、決済方法、声紋認証サーバ装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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