JP2004252588A - カード決済システムおよびその携帯電話のプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の不正利用への不安を解消し、商店が多くの取引カードに容易に対応できるカード決済システムを実現する。
【解決手段】カード決済システムが、利用者が使用する携帯電話と該携帯電話と相互に通信可能なレジ端末とを備え、レジ端末からカード決済の決済金額を携帯電話に送信し、利用者が携帯電話に取引カードのカード情報を入力してレジ端末へ送信し、レジ端末がカード決済会社のホストコンピュータとの間でカード決済を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】カード決済システムが、利用者が使用する携帯電話と該携帯電話と相互に通信可能なレジ端末とを備え、レジ端末からカード決済の決済金額を携帯電話に送信し、利用者が携帯電話に取引カードのカード情報を入力してレジ端末へ送信し、レジ端末がカード決済会社のホストコンピュータとの間でカード決済を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者が商店で商品を購入し、取引カードによってその代金の支払を行うカード決済システムおよびその携帯電話のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品の購入やサービスの提供を受ける店舗(以下、商店という。)における代金のカード決済システムにおいては、利用者がカード決済を行う旨を商店の店員に通知し、クレジットカードやデビットカード、電子マネー用のカード等の取引カードを店員に手渡し、店員はカード決済機に商品等の代金を入力した後に、利用者から預かった取引カードをカード決済機に装填してそのカード情報を読取らせ、カード決済機から銀行や信販会社等のカード決済会社に接続してカード決済の依頼を行う。
【0003】
カード決済会社はカード決済の結果をカード決済機へ応答し、カード決済機がその結果を明細票に印刷して排出する。
そして、店員はこの明細票と取引カードとを利用者に手渡し、カード決済が終了する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−198739号公報(第12頁
【0002】−
【0011】、第42図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のカード決済システムにおいては、取引カードを一旦、商店の店員やレジ係等の係員に手渡す必要があり、カード決済機が店頭に設置されていない場合は、利用者から見えない所でカード決済が行われ、取引外のカード決済の実行やカードの偽造等の不正利用が行われる場合があり、利用者は常にこれらの不安を感じながらカード決済を行わなければならないという問題がある。
【0006】
また、商店においては、カード決済機が必要であり、例えばICカード等の新たなカードの出現や新たなカード決済方法の出現に対応するために、これらの出現毎に新たなカード決済機の購入や改修を行わなければならないという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、利用者の不正利用への不安を解消し、商店が多くの取引カードに容易に対応できるカード決済システムを実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、カード決済システムが、利用者が使用する携帯電話と該携帯電話と相互に通信可能なレジ端末とを備え、前記レジ端末からカード決済の決済金額を前記携帯電話に送信し、その送信によって利用者が携帯電話に取引カードのカード情報を入力することを特徴とする。
【0008】
商店のレジ端末と相互に通信可能な携帯電話の携帯制御部に、前記レジ端末からカード決済の決済金額を受信する決済金額受信ステップと、この受信によって前記携帯電話を使用する利用者が入力した取引カードのカード情報を受付けるカード情報受付ステップと、前記カード情報を送信するカード情報送信ステップと、前記カード決済の決済結果を受信する決済結果受信ステップと、前記送信したカード情報によってカード決済ができないときに、他の取引カードのカード情報の再入力を受付けるカード情報再入力受付ステップとを実行させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明によるカード決済システムの実施の形態について説明する。
第1実施の形態例
図1は本発明の第1実施の形態を示すブロック図である。
【0010】
1は利用者が使用する携帯電話であり、メール機能や情報サービス機能を有している。
2は携帯制御部であり、携帯電話1の各部を制御する。
3は携帯表示部であり、LCD等の表示画面が設けられている。
4は操作部であり、電話番号等を入力するためのテンキーや通話を開始するための通話キー、通話を終了するための終了キーおよび携帯表示部3に表示されたカーソルを移動させる移動キー等の各種の操作キーが設けられている。
【0011】
5は携帯記憶部であり、携帯制御部2が実行するプログラムや携帯表示部3に表示する各種の画面等が格納されている。
6は送受信部であり、アンテナを介して送受信する電話通信の受信回路と送信回路で構成されており、通話部7に設けられたマイクからの音声入力を受付け、受信した音声信号をスピーカへ出力する。
【0012】
8はカード読取書込部であり、携帯電話1の側面等に設けられ、取引カードのカード情報等を読み書きする機能を有している。本実施の形態では、取引カードとしてICカードが使用される。
このICカードは、例えばその一の角にデータの記録部が配置され、その表面には記録部の位置を示す記録部マークが表示されている。
【0013】
また、携帯電話1の側面にはICカードの角が挿抜可能な凹部が設けられ、その凹部にカード読取書込部8の検出部が配置されている。
9は無線通信部であり、赤外線や電磁波等の無線によって近距離のデータ通信を行う機能を有している。
11は商店に設置されたカード決済機やパーソナルコンピュータ等のレジ端末であり、商店の係員が使用する。
【0014】
12はレジ制御部であり、レジ端末の各部を制御する。
13はレジ表示部であり、LCD等の表示画面が設けられている。
14は入力部であり、商品の代金等を入力するためのテンキーや各種の操作キーが設けられている。
15はレジ記憶部であり、レジ制御部12が実行するプログラムやレジ表示部13に表示する入力画面等が格納されている。
【0015】
16は通信部であり、プロトコルの変換を行う機能を有している。
17は印刷部であり、利用者とのカード決済の内容を記載した明細票等を印刷して排出する。
18は無線通信部であり、赤外線や電磁波等の無線によって近距離のデータ通信を行う機能を有しており、利用者の携帯電話1の無線通信部9との間で相互にデータ通信を行う。
【0016】
なお、レジ端末11は、通常のカード読取書込部を有するカード決済機に無線通信部18を設けるように改修して用いるようにしてもよい。
また、それぞれの無線通信部9および18を互いのデータをそれぞれの制御部が利用できるデータに変換する機能を有する有線による接続部として設けるようにしてもよい。
【0017】
21は銀行、信販会社(クレジット会社)もしくは証券会社等のカード決済会社に設けられたホストコンピュータであり、利用者の取引カードのカード情報や暗証番号および利用者の氏名、携帯電話番号、自宅のパーソナルコンピュータ等の電子メールアドレス等の顧客情報を格納した顧客ファイルを保有しており、専用回線や共同ネットワーク等の決済ネットワーク22によって商店のレジ端末11とデータの送受可能に接続している。
【0018】
なお、接続においてはプロトコルの変換を行うゲートウェイ装置やセキュリティ対応を行うファイアオール等が適所に配置されている。
上述した構成の作用について説明する。
本実施の形態においては、カード決済会社は主には信販会社であり、商店は予めカード決済会社との間でカード決済システムの利用に関する契約を行い、商店のレジ端末11は決済ネットワーク22との接続が許可されている。
【0019】
また、カード決済会社はICカードによるクレジットカードやデビットカード等の取引カードを発行しており、その取引カードの記録部にカード識別記号や利用者の口座を管理する金融機関の名称、科目、口座番号等の口座情報等のカード情報をそのコード等によって記録して利用者に供給している。
なお、決済ネットワーク22とレジ端末11の接続は、チェーン展開されているチェーン店や商店街等の複数の商店を統括する本部に設置された本部サーバを経由して接続するようにしてもよい。
【0020】
利用者が取引カードを用いて商店で購入する商品の代金(以下、商品代金という。)のクレジットカードでのカード決済を行うときの作動について、図2、図3に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。
なお、ステップ名は携帯電話1の場合をSKで、レジ端末11の場合をSで、ホストコンピュータ21の場合をSHで表す。
【0021】
S1、利用者からの商品代金のカード決済の依頼を受けた商店の係員は、レジ端末11のレジ表示部13に表示されている業務選択画面からカード決済を選択する。
S2、レジ制御部12は、レジ記憶部15に格納されている商品代金入力画面をレジ表示部13に表示し、係員は入力部14によって商品代金や消費税等の決済金額を入力する。
【0022】
なお、消費税等は、レジ制御部12が自動的に算出して加算するようにしてもよい。
SK1、一方、係員にカード決済を依頼した利用者は、携帯電話1を無線接続モードに切替え、これを検知した携帯電話1の携帯制御部2は決済金額等を問合せるために無線通信部9によってレジ端末11へ決済金額の送信要求としての接続要求を送信する。
【0023】
S3、カード決済の選択を検知したレジ端末11のレジ制御部12は、利用者の携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機し、無線通信部18によって携帯電話1からの接続要求を受信したことを契機としてステップS4へ移行する。
S4、係員の決済金額の入力を認識したレジ制御部12は、取引日時、取引店名とそのコード、商品名とそのコードおよび決済金額等によって請求情報を作成し、その商店でカード決済に利用可能な取引カードの種類を添付して無線通信部18によって利用者の携帯電話1へ送信する。
【0024】
SK2、無線通信部9によって請求情報等を受信した携帯制御部2は、携帯表示部3の画面に図4に示す請求情報画面を表示する。
請求情報画面には、取引店名とそのコード、取引日時、決済金額、利用可能な取引カードの種類等およびカード決済等を取止めることが可能なことを示す「取消」表示、確認入力が必要なことを示す「OK」表示等が表示される。
【0025】
利用者は、表示された決済金額や利用可能な取引カードの種類等を確認して操作部4の「OK」表示に相当する操作キー(以下、OKキーという。)、例えば終了キーを押下する。
利用者が表示された利用可能な取引カードを持参していない等の理由によってカード決済を中止する場合は、操作部4の「取消」表示に相当する操作キー(以下、取消キーという。)、例えば通話キーを押下する。
【0026】
なお、上記のキー操作においては、携帯表示部3の画面で「OK」または「取消」を選択し、操作部4の実行キーに相当する操作キーを押下するようにしてもよい。
これを検知した携帯制御部2はその旨をレジ端末11に送信して無線通信を遮断し、携帯電話1の携帯表示部3に通常の初期画面を表示して待機する。
【0027】
利用者がカード決済を中止した旨を受信したレジ制御部12は、その旨をレジ表示部13に表示して無線通信を遮断し、係員がこれを確認したことを確認してカード決済を終了させ、ステップS1へ戻ってレジ表示部13に業務選択画面を表示して待機する。
SK3、OKキーが押下された信号を検知した携帯制御部2は、携帯表示部3に図5に示す取引カードのカード情報の入力を促す旨とその操作方法および「OK」表示、「取消」表示等を表示したカード情報入力画面を表示する。
【0028】
利用者はこれに従って、携帯電話1の凹部に持参した利用可能な取引カードを挿入してOKキーを押下する。
OKキーが押下された信号を検知した携帯制御部2は、カード読取書込部8によって取引カードのカード情報を読取り、カード情報の入力が行われる。
なお、取消キーが押下された場合は、上記ステップSK2と同様である。
【0029】
SK4、取引カードのカード情報を認識した携帯制御部2は、携帯表示部3に図6に示す入力された取引カードの種類とそのカード識別記号および利用者を確認するための暗証番号の入力を促す旨とその入力欄、並びに「取消」表示、「OK」表示等を表示した暗証番号入力画面を表示する。
利用者はこれに従って、操作部4のテンキーによって暗証番号を入力してOKキーを押下する。
【0030】
なお、取消キーが押下された場合は、上記ステップSK2と同様である。
SK5、暗証番号を認識した携帯制御部2は、携帯表示部3に図7に示すカード決済を実行する旨および「OK」表示を表示した決済確認画面を表示する。
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下し、カード決済の実行を確認する。
【0031】
OKキーが押下された信号を検知した携帯制御部2は、取引カードのカード情報に暗証番号および携帯電話1の携帯メールアドレス等を添付して無線通信部9によってレジ端末11へ送信する。
なお、送信するカード情報等はカード決済会社等との取り決めに従い、特定の項目または全ての項目を暗号化して送信するようにしてもよい。
【0032】
S5、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ制御部12は、カード情報等の着信を契機としてステップS6へ移行する。
S6、カード情報等を受信したレジ制御部12は、受信確認を無線通信部18によって携帯電話1へ送信する。
SK6、レジ端末11からの受信確認を受信した携帯制御部2は、携帯表示部3に図8に示すカード決済を受付けた旨、しばらくの待機を促す旨とその後の処置および「OK」表示を表示した待機依頼画面を表示する。
【0033】
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下し、しばらくの間待機する。
S7、受信確認の送信を終えたレジ制御部12は、決済金額や商店コードおよび利用者のカード情報と暗証番号、携帯メールアドレス等により決済依頼を作成し、通信部16によって決済ネットワーク22を経由して接続子Aを介して接続する取引カードを発行した信販会社であるカード決済会社の図3に示すホストコンピュータ21のステップSH1へ決済依頼を送信する。
【0034】
SH1、ホストコンピュータ21は決済依頼を受信する。
SH2、決済依頼を受信したホストコンピュータ21は、クレジットカードによるカード決済を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ21は、決済依頼に含まれるカード識別記号等を基に顧客ファイルの顧客情報を検索して該当する顧客情報から利用者が登録した暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と登録されている暗証番号との一致を照合して利用者を顧客と認証する。
【0035】
利用者を顧客と認証したホストコンピュータ21は、決済金額を利用者への貸出金として該当する顧客情報に格納し、商店コード等によって商店の顧客情報を抽出して決済金額を格納してカード決済を行う。
SH3、カード決済の実行が終了すると、ホストコンピュータ21は決済結果をカード決済履歴として該当する利用者の顧客情報に格納すると共に、カード決済を終了した旨を決済結果として決済ネットワーク22を経由して接続子Bを介して接続する図2に示すレジ端末11のステップS8へ送信する。
【0036】
暗証番号が一致しない場合や顧客の利用金額が貸出限度額を超えている等の送信されたカード情報によってはカード決済ができない場合は、決済不可の旨にその理由等を添付し、これを決済結果としてレジ端末11へ送信する。
これと同時に、ホストコンピュータ21は携帯電話1の携帯メールアドレス宛に電話通信によって接続子Bを介して接続する図2に示す携帯電話1のステップSK7へ決済結果の副本を送信する。
【0037】
また、顧客情報に登録されている利用者の自宅の電子メールアドレス宛に決済結果の控えを送信する。
なお、決済結果の副本の送信は、ステップSK5において携帯制御部2が携帯電話番号を添付して送信するようにし、ホストコンピュータ21が合成音声等の音声によって携帯電話1へ送信するようにしてもよい。
【0038】
また、決済結果の控えの送信は、カード決済会社と利用者の契約の際に、その必要性を選択するようにしてもよい。
S8、レジ端末11のレジ制御部12は、通信部16によって決済結果を受信する。
S9、レジ制御部12は、受信した決済結果がカード決済を終了した旨であればステップS10へ移行し、決済結果が決済不可の旨であれば接続子Dを介してステップS5戻り、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機する。
【0039】
なお、決済結果が決済不可の場合にその旨の結果を携帯電話1へ表示するようにしてもよい。
S10、レジ制御部12は、印刷部17によって取引カードの種類やカード識別記号、取引店名とそのコード、取引日時、決済金額等の取引明細を記載した明細票を印刷して排出し、係員がこれを受取ったことを確認して携帯電話1との無線通信を遮断し、ステップS1へ戻ってレジ表示部13に業務選択画面を表示して待機する。
【0040】
商店の係員は排出された明細票を利用者に手渡し、商品代金のカード決済が終了する。
SK7、一方、携帯電話1の携帯制御部2は、送受信部6によって決済結果の副本を受信する。
SK8、携帯制御部2は、受信した決済結果がカード決済を終了した旨であればステップSK9へ、決済結果が決済不可の旨であればステップSK10へ移行する。
【0041】
SK9、携帯制御部2は、携帯表示部3に図9に示すカード決済が終了した旨、取引明細および「OK」表示を表示した決済結果通知画面を表示する。
利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下する。
OKキーが押下されたことを検知した携帯制御部2は、カード読取書込部8によってICカードである取引カードに取引履歴等を書込み、ステップSK12へ移行する。
【0042】
SK10、携帯制御部2は携帯表示部3に図10に示す決済依頼が不許可になった旨とその理由、再度カード情報の入力を行うか否かの問合せの旨および「OK」表示、「取消」表示等を表示した決済不許可画面を表示する。
利用者は他の取引カードによってカード決済を実行するときはOKキーを、カード決済を中止するときは取消キーを押下する。
【0043】
SK11、携帯制御部2は、取消キーが押下された信号を検知した場合はステップSK12へ移行する。
OKキーが押下された信号を検知した場合は、接続子Cを介して接続するステップSK3へ分岐して図5に示すカード情報入力画面を表示し、利用者は他の取引カードを用いて再入力し、上記の作動を繰返す。
【0044】
この場合に、ステップSK2へ分岐して請求情報画面を再度表示して利用者に利用できるカードの種類や決済金額を確認させるようにしてもよい。
SK12、上記ステップSK2で説明した取消キーが押下された場合と同様であるので、その説明を省略する。
なお、上記ステップSK10において、利用者が取消キーを押下してカード決済を終了させた場合は、利用者は現金による決済を行う等によって商品代金の決済を終了させる。
【0045】
また、カード決済会社のホストコンピュータ21に蓄積された利用者の貸出金や商店の決済金額は、後日、定期的にまたは必要に応じて利用者の口座を管理する金融機関によって利用者の口座から引落され、商店の口座へ入金されて清算される。
以上説明したように、本実施の形態では、取引カードのカード情報の入力を利用者が使用する携帯電話によって行うようにしたことによって、第3者の不正利用を未然に防止することができると共に利用者の不安感を解消して安心感のあるカード決済を行うことができる。
【0046】
また、携帯電話にカード情報を入力し、これをレジ端末へ送信するようにしたことによって、商店では新たなレジ端末等を導入せずに新たなカードへの対応が可能となり、多くの取引カードへの対応を容易に行うことができる。
更に、携帯電話とレジ端末との間の通信を直接行うようにしたことによって、利用者は決済に伴う携帯電話の通話料金を支払う必要がなくなり、利用者の負担を軽減することができる。
【0047】
更に、携帯電話とレジ端末との間の通信を無線通信とすることによって、例えば飲食店等における決済の場合に、レジカウンタによらず着席した場所から料金の決済を行うことができ、レジカウンタ等での待ち時間を短縮して利用者の利便性を向上することができる。
更に、ホストコンピュータが決済結果を送信する際に、同時に決済結果の控を予めカード決済会社に登録されている利用者の自宅のパーソナルコンピュータ等の電子メールアドレスへ送信するようにしたことによって、不正利用による決済が発生した場合においても早期に対処することが可能となり、不正利用の拡大を未然に防止することが可能になる。
【0048】
更に、レジ端末が携帯電話からの着信待状態で待機するようにしたことによって、利用者の携帯電話からの送信を即座に受付けることが可能となり、カード決済処理の業務効率を向上することができる。
更に、利用者が入力した取引カードのカード情報によるカード決済ができないときに、携帯電話によって他の取引カードによるカード情報の再入力を受付けるようにしたことによって、カード決済処理を最初からやり直す必要がなくなり、利用者の利便性を向上することができると共にカード決済処理の業務効率を向上することができる。
【0049】
以上に加えて、ホストコンピュータが決済結果を送信する際に、同時に決済結果の副本を携帯メールアドレスや携帯電話番号宛に電話通信によって送信するようにしたことによって、利用者はカード決済の実行結果の確認や不正利用に対するチェックを行うことができ、決済に対する安心感を増すことができる。
この場合に、利用者が独自にまたはカード決済不可の旨を係員から連絡されたときに、携帯電話による電話通信によってカード決済会社へカード決済照会を行うようにしてもよい。これによって利用者が必要なときのみ電話通信を行うことができ、利用者の通話料金の負担を軽減することができる。
【0050】
また、決済依頼をレジ端末から送信し、その決済結果をレジ端末へ送信するようにしたことによって、既存のカード決済システムを利用することができ、決済データの送受信の安全性や安定性が高まると共に、カード決済システムの早期の実現に貢献することができる。
更に、携帯端末にカード読取書込部を設けて取引カードのカード情報を読取って入力するようにしたことによって、既存の取引カードを使用することが可能となり、カード決済システムの早期の実現に貢献することができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、ステップSK9においてカード読取書込部によって取引カードに取引履歴等を書込むとして説明したが、取引履歴の確認は利用者が必要に応じて携帯電話による電話通信によってカード決済会社に接続してカード決済履歴を取得するようにしてもよい。これによってカード読取書込部は、読取専用のカード読取部とすることができ、携帯電話の簡素化を図ることができる。
【0052】
このことは磁気カードによる取引カードを使用する場合に特に有効である。
また、携帯電話の側面等にカード読取書込部の検出部が配置された凹部が設けられているとして説明したが、ICカードの記録部に記録されたカード情報を読取るための部位は、側面に限らず操作部を設ける前面であっても裏面であってもよい。
【0053】
更に、ICカードは接触型に限らず、非接触型のICカードであってもよい。この場合にカード読取書込部の検出部は、携帯電話のどの位置に配置するようにしてもよく、検出部が配置された位置を示す検出部マークを表示するようにしてもよい。
更に、取引カードはICカードに限らず、磁気カードであってもよい。この場合にカード読取書込部の検出部は、携帯電話の側面、前面または裏面にスリット状の読取溝を設けて配置し、カード情報の読取は取引カードを読取溝に沿わせて移動させ、カード情報を読取るようにする。
【0054】
更になお、本実施の形態においては、レジ端末が携帯電話からの送信を待つ着信待状態で待機するとして説明したが、ステップSK1において利用者が携帯電話を無線接続モードに切替えた際に、携帯電話がレジ端末からの送信を待つ着信待状態で待機するようにし、ステップS1で係員がレジ端末の業務選択画面からカード決済を選択した際、またはステップS4でレジ端末11が決済金額等の請求情報を送信する際に携帯電話と接続するようにしてもよい。
【0055】
また、他の利用者との混信が懸念される場合には、指向性の強い無線の送信によってそれぞれの受信部に向けて送信するようにしてもよく、上記した接続用コネクタ等を有する接続部を備えた有線によってデータの送受を行うようにしてもよい。
第2実施の形態例
図11は第2実施の形態を示すブロック図である。
【0056】
なお、上記第1実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
25は受付サーバであり、携帯電話1間の接続等のサービスを行う携帯中継会社に設置されており、携帯電話1からの電話通信を受付けてインターネットまたは専用回線からなる通信回線26によって携帯電話1の電話通信をカード決済会社のホストコンピュータ21に接続する機能を有している。
【0057】
なお、本実施の形態においては、携帯電話1のカード読取書込部8は省略されている。
上記の構成の作用について説明する。
本実施の形態おいては、商店は上記第1実施の形態例と同様にカード決済会社との間でカード決済システムの利用に関する契約を行っている。
【0058】
また、カード決済会社は、取引カードを発行して通常の利用に供するために取引カードを利用者に供給すると共に、利用者の携帯電話1の携帯記憶部5に利用者に供給した取引カードのカード情報を登録している。
利用者が取引カードを用いて商品代金のカード決済を行うときの作動について、図12、図13に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。なお、ステップ名は第1実施の形態例と同様である。
【0059】
S21、上記第1実施の形態例のステップS1と同様であるので、その説明を省略する。
SK21、係員にカード決済を依頼した利用者は、携帯電話1を無線接続モードに切替え、これを検知した携帯電話1の携帯制御部2は、携帯記憶部5に格納されている携帯電話番号を通信識別子とし、これに決済金額の送信要求を添付した接続要求を無線通信部9によってレジ端末11へ送信する。
【0060】
S22、S23、第1実施の形態例のステップS2、S3と同様であるので、その説明を省略する。
S24、係員の決済金額の入力を認識したレジ制御部12は、受信した通信識別子に対応させて入力された決済金額等をレジ記憶部15に保存し、第1実施の形態例のステップS4と同様にして請求情報を作成し、通信識別子に請求情報等を添付して無線通信部18によって携帯電話1へ送信する。
【0061】
SK22、無線通信部9によって請求情報等を受信した携帯制御部2は、通信識別子によって自他を区別し、他の通信識別子であればその送信を無視する。
通信識別子が一致すれば、第1実施の形態例のステップSK2と同様にして携帯表示部3の画面に図4に示す請求情報画面を表示し、利用者はOKキーを押下する。
【0062】
SK23、利用者が請求情報を確認してOKキーを押下した信号を検知した携帯制御部2は、携帯記憶部5に登録されているカード情報を読出してカード識別記号等によって取引カードの種類を判定し、これを基に請求情報に添付されている利用可能な取引カードの種類を参照して利用可能および利用できない取引カードを区別する。
【0063】
取引カードを区別した携帯制御部2は、携帯表示部3に図14に示す取引カードの選択を促す旨と決済に利用できない取引カードの種類および「OK」表示、「取消」表示等を表示すると共に、利用可能な取引カードの種類とそのカード識別記号の一覧表を選択可能に表示したカード情報入力画面を表示する。
利用者はこれに従って、携帯電話1の操作部4の選択項目を図14に破線で示すカーソルを移動キーによって移動させて利用する取引カードを選択し、OKキーを押下してカード情報を入力する。本実施の形態ではクレジットカードである△△カードが選択される。
【0064】
なお、取消キーが押下された場合は、上記第1実施の形態例のステップSK2と同様である。
SK24、第1実施の形態例のステップSK4と同様であるので、その説明を省略する。
SK25、暗証番号を認識した携帯制御部2は、請求情報や取引カードのカード情報とその暗証番号、携帯電話1の携帯メールアドレス等により決済依頼を作成し、必要に応じて特定の項目または全ての項目を暗号化し、これを送受信部6による電話通信よって発信し、携帯中継会社の受付サーバ25がこれを受信し、通信回線26によって接続子Aを介して接続する図3に示すカード決済会社のホストコンピュータ21のステップSH1へ送信する。
【0065】
決済依頼の送信を終えた携帯制御部2は、携帯表示部3に図15に示す決済依頼を実行した旨とその後の処置および「OK」表示を表示した待機依頼画面を表示し、利用者にしばらくの間の待機を促す。
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下して待機する。
その後のホストコンピュータ21におけるカード決済の実行は、第1実施の形態例のステップSH1〜SH3と同様であるので、その説明を省略する。
【0066】
なお、本実施の形態においては、ステップSH3で送信される決済結果は、レジ端末11へではなく、携帯電話1の携帯メールアドレス宛に電話通信によって接続子Bを介して接続する図12に示す携帯電話1のステップSK26へ送信される。なお、決済結果をウェブチャット等で返信するようにしてもよい。
このため、携帯メールアドレス宛の決済結果の副本の送信は省略される。
【0067】
SK26、携帯電話1の携帯制御部2は、送受信部6によって決済結果を受信する。
SK27、携帯制御部2は、携帯表示部3に図16に示す決済結果をレジ端末11へ転送する旨と明細票の受取りを促す旨および「OK」表示等を表示した明細票受取依頼画面を表示する。
【0068】
利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下し、これを検知した携帯制御部2は無線通信部9によって通信識別子に決済結果を添付してレジ端末11へ決済結果を転送する。
S25、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ制御部12は、無線通信部18による決済結果の受信を契機としてステップS26へ移行する。
【0069】
S26、レジ制御部12は、通信識別子によって利用者を特定してその決済金額等を抽出し、受信した決済結果の決済金額等と比較して確認する一方、決済結果に含まれる利用者の取引カードのカード識別記号等によってカード決済を実行したカード決済会社を特定し、通信部16によって決済ネットワーク22を経由して接続子Eを介して接続する図13に示すホストコンピュータ21のステップSH21へ決済結果を添付した決済照会を送信する。
【0070】
SH21、ホストコンピュータ21は決済照会を受信する。
SH22、決済照会を受信したホストコンピュータ21は、決済結果の照合を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ21は、添付されている決済結果に含まれるカード識別記号等を基に顧客ファイルの顧客情報を検索して該当する顧客情報を特定し、取引日時等によって該当する決済履歴を抽出して受信した決済結果と格納されている決済履歴の決済結果との一致を照合する。
【0071】
SH23、決済結果照合の実行が終了すると、ホストコンピュータ21は決済結果の照合の一致または不一致の旨を照合結果として決済ネットワーク22を経由して接続子Fを介して接続する図12に示すレジ端末11のステップS27へ送信する。
S27、レジ端末11のレジ制御部12は、通信部16によって照合結果を受信する。
【0072】
S28、レジ制御部12は、照合結果が一致の旨であればカード決済の終了を確認してステップS29へ移行し、照合結果が不一致の旨であれば決済不可として接続子Dを介してステップS25に戻り、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機する。
その後のステップS29およびステップSK28〜SK32の作動は、第1実施の形態例のステップS10およびステップSK8〜SK12の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0073】
なお、本実施の形態においてはカード読取書込部8省略されているため、ステップSK29に相当する第1実施の形態例のステップSK9において実行される取引カードへの取引履歴の書込は省略される。
利用者が取引履歴の確認を行う必要がある場合は、携帯電話による電話通信によってカード決済会社に接続してカード決済履歴を取得する。
【0074】
また、カード決済の清算等は上記第1実施の形態例と同様に行われる。
以上のように、本実施の形態においては、第1実施の形態例の効果に加えて、利用者が電話通信によって直接決済依頼を送信するようにしたことによって、不正利用に対する不安感を一掃することができる。
また、取引カードのカード情報を事前に携帯電話の携帯記憶部に登録し、これを携帯電話がカード決済を行うときに登録したカード情報を読出して入力するようにしたことによって、携帯電話へのカード読取書込部の設置を省略でき、携帯電話の簡素化を図ることができると共に、取引カードの種類やカード情報の読取方法に依存しないカード決済システムを得ることが可能になる。
【0075】
このことは、カード決済システムの開発に伴う費用を抑制してカード決済システムの早期の実現および利用の普及に貢献することができる。
なお、携帯電話にICカードのICチップと同様の内蔵ICチップを設け、この内蔵ICチップに利用者が所有する取引カードのカード情報をカード決済会社等との契約時に記録するようにし、ステップSK23においてカード情報の入力する際に、記録された取引カードのカード情報を読出して入力するようにしてもよい。
【0076】
これによって、携帯電話にカード情報を登録する際の登録作業を容易に行うことができる。
更に、利用者がカード情報の入力を行う際に、レジ端末から送信された利用可能な取引カードの種類により携帯電話が自動的に利用可能な取引カードの一覧表を選択可能に表示するようにしたことによって、利用者の取引カードの選択ミスを防止することができると共にカード情報の入力操作の操作性を向上することができる。
【0077】
以上に加えて、利用者が決済結果を受信して事前に確認するようにしたことによって、利用者のカード決済に対する安心感を更に高めることができる。
また、携帯電話からの決済結果の転送を受信したレジ端末が、カード決済を実行したカード決済会社へ決済照会を送信して決済結果の再確認を行うようにしたことによって、商店によるカード決済の正当性の確認が可能となる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、携帯電話からの決済結果の転送を受信したレジ端末が決済結果の再確認を行うとして説明したが、ステップS26において受信した決済結果と送信した請求情報の決済金額や取引日時等によって、カード決済の正当性を確認するようにし、カード決済会社への決済照会処理を省略するようにしてもよい。
【0079】
この場合に、ステップSK26においてにカード決済会社から決済結果に電子署名情報を加えるようにしてカード決済会社への決済照会処理を省略するようにしてもよい。
これによって、カード決済会社のホストコンピュータの負荷を軽減することができると共に、レジ端末を決済ネットワークに接続することを省略でき、より簡素な構成でカード決済システムを構築することができる。
【0080】
更になお、本実施の形態においては、携帯電話が接続要求を送信するとき、同時に通信用の通信識別子として携帯電話番号を送信するとして説明したが、以下に示す態様によって通信識別子を設定するようにし、以後の無線通信はこの通信識別子によって行うようにしてもよい。
実施の態様1、レジ端末が、ステップS24において決済金額等の請求情報を送信するときに、カード決済のための請求書等に付与する伝票番号、その商店の全ての決済取引の通し番号またはカード決済にのみ付与する通し番号等等の取引番号を採番し、これを通信識別子として送信する。
【0081】
実施の態様2、利用者が携帯電話に予め登録した個別番号や携帯電話番号等をメモにして係員に手渡し、ステップS22において係員がこれを入力し、これをステップS24において決済金額等の請求情報を送信するときに、通信識別子として送信する。
実施の態様3、商店が発行する会員カードを利用者が持参し、この会員カードを係員に手渡し、ステップS22において係員が会員カードの会員番号等を入力または会員カードを読取って入力し、レジ端末が入力された会員番号等を基に予めレジ端末のレジ記憶部に登録されている携帯電話番号や個別番号等の通信接続子を抽出して自動付与し、これをステップS24において決済金額等の請求情報を送信するときに、通信識別子として送信する。
【0082】
このように、通信識別子によって携帯電話やレジ端末が無線通信の発信元を特定するようにしたことによって、複数の利用者が同時にカード決済を行うことが可能となり、カード決済処理の業務効率を向上することができる。
第3実施の形態例
本実施の形態のカード決済システムの構成は図11に示す第2実施の形態のカード決済システムの構成と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0083】
上記の構成の作用について説明する。
本実施の形態においては、第2実施の形態例と同様に商店はカード決済会社と契約を行い、利用者は携帯電話1に取引カードのカード情報を登録している。
利用者が取引カードを用いて商品代金のカード決済を行うときの作動について、図17に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。なおステップ名は第1実施の形態例と同様である。
【0084】
S41、上記第1実施の形態例のステップS1と同様にして係員はカード決済を選択する。
S42、カード決済が選択されたことを検知したレジ制御部12は、このカード決済のために、上記実施の態様1で示した取引番号を採番し、この取引番号を表示した商品代金入力画面をレジ表示部13に表示し、係員は入力部14によって商品代金や消費税等の決済金額を入力する。
【0085】
係員の決済金額の入力を認識したレジ制御部12は、取引日時、取引店名とそのコード、商品名とそのコード、決済金額およびその商店でカード決済に利用可能な取引カードの種類等の請求情報を作成し、これを取引番号と対応させてレジ記憶部15に格納する。
係員は、利用者にこのカード決済に使用する通信識別子として取引番号を連絡する。
【0086】
SK41、一方、係員から通信識別子としての取引番号を受取った利用者は、携帯電話1の操作部4のテンキー等を用いて通信識別子として取引番号を登録し、携帯電話1を無線接続モードに切替える。
これを検知した携帯電話1の携帯制御部2は、無線通信部9によってレジ端末11へ取引番号に決済金額の送信要求を添付した接続要求を送信する。
【0087】
S43、請求情報の格納を終え、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ端末11のレジ制御部12は、無線通信部18によって携帯電話1からの接続要求を受信したことを契機としてステップS44へ移行する。
S44、レジ制御部12は、受信した取引番号によってレジ記憶部15に格納されている請求情報を検索して該当する請求情報を抽出し、取引番号に請求情報とその商店でカード決済に利用可能な取引カードの種類を添付して携帯電話1へ送信する。
【0088】
SK42、無線通信部9によって請求情報等を受信した携帯制御部2は、通信識別子としての取引番号によって自他を区別し、第2実施の形態例のステップSK22と同様にして携帯表示部3の画面に図4に示す請求情報画面を表示し、利用者はOKキーを押下する。
SK43、SK44、第2実施の形態例のステップSK23、SK24と同様であるので、その説明を省略する。
【0089】
SK45、暗証番号を認識した携帯制御部2は、第2実施の形態例のステップSK25と同様にして決済依頼を作成し、これに取引番号を添付して送受信部6による電話通信よって携帯中継会社の受付サーバ25、通信回線26を経由して接続子Aを介して接続する図3に示すカード決済会社のホストコンピュータ21のステップSH1へ送信する。
【0090】
決済依頼の送信を終えた携帯制御部2は、携帯表示部3に第2実施の形態例で示した図15に示す待機依頼画面を表示して利用者にしばらくの間の待機を促し、利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下して待機する。
その後のホストコンピュータ21におけるカード決済の実行は、第1実施の形態例のステップSH1〜SH3と同様であるので、その説明を省略する。
【0091】
なお、本実施の形態においては、ステップSH3で送信される決済結果は、第1実施の形態例と同様に接続子Bを介して接続する図17に示すレジ端末11のステップS45へ取引番号が添付されて送信される。
また、接続子Bを介して接続する図17に示す携帯電話1のステップSK46へは決済結果の副本が送信される。
【0092】
S45、レジ端末11のレジ制御部12は、通信部16によって決済結果を受信する。
S46、レジ制御部12は、受信した決済結果に添付されている取引番号によってレジ記憶部15に格納されている請求情報等と照合して今回のカード決済であることを確認し、決済結果がカード決済を終了した旨であればステップS47へ移行し、決済結果が決済不可の旨であれば接続子Gを介してステップS45戻り、再度決済結果の受信を待つ。
【0093】
その後のステップS47およびステップSK46、SK47の作動は、第1実施の形態例のステップS10およびステップSK7、SK8の作動と同様であるので、その説明を省略する。
SK48、携帯制御部2は、第1実施の形態例のステップSK9と同様にして図9に示す決済結果通知画面を表示し、利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下する。
【0094】
OKキーが押下されたことを検知した携帯制御部2は、携帯表示部3に図18に示す決済結果をレジ端末11に送信した旨と明細票の受取りを促す旨および「OK」表示等を表示した明細票受取依頼画面を表示する。
利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下し、携帯制御部2はこれを検知してステップSK51へ移行する。
【0095】
なお、本実施の形態においては、第2実施の形態例と同様に第1実施の形態例のステップSK9において実行される取引カードへの取引履歴の書込は省略される。
その後のステップSK49〜SK51の作動は、第1実施の形態例のステップステップSK10〜SK12の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0096】
また、カード決済の清算等は上記第1実施の形態例と同様に行われる。
なお、上記ステップS42において、係員が通信識別子として取引番号を利用者に通知するとして説明したが、このカード決済に用いる通信識別子は、利用者の携帯電話1の携帯電話番号または個別番号等を係員と利用者との間で取決め、携帯電話やレジ端末に登録して使用するようにしてもよい。
【0097】
この場合に、係員は取決めた通信識別子を商品代金入力画面から入力し、レジ制御部12はこれを取引番号や請求情報と共に格納するようにする。
そして、ステップS44においてレジ制御部12が請求情報を抽出する際には、格納した通信識別子を検索して請求情報や取引番号を抽出する。
なお、取決めた通信識別子が既に携帯電話および/もしくはレジ端末に登録されている場合は、その通信識別子の登録は省略される。
【0098】
以上のように、本実施の形態においては、第1および第2実施の形態例の効果に加えて、レジ制御部がレジ記憶部に取引番号に対応させて請求情報を格納し、取引番号を添付した決済結果を受信するようにしたことによって、受信した決済結果と利用者へ送信した請求情報との照合を容易に行うことができる。
このことは、複数の利用者との間で同時にカード決済を行う場合に特に有効であり、利用者の誤認を防止することができる。
【0099】
なお、本実施の形態においては、係員が通信識別子としてレジ端末が採番した取引番号を利用者に通知し、利用者がこれを手入力するとして説明したが、携帯電話に文字認識機能および/もしくはバーコード読取機能等の光学的読取機能を有するカメラ部を設け、係員がレジ端末の印刷部によって取引番号を印字および/もしくはそのバーコードを記述した請求書またはメモ等の印刷物を印刷して利用者に手渡し、利用者はその印刷物をカメラ部で読取って通信識別子を入力して登録するようにしてもよい。
【0100】
また、携帯電話の外部接続端子によりレジ端末等と接続し、レジ端末等に記憶されている通信識別子を読込むようにしてもよい。
これによって、通信識別子の入力ミス等によるカード決済時の混乱を防止することができる。
第4実施の形態例
図19は本発明の第4実施の形態を示すブロック図である。
【0101】
なお、上記第1および第2実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
31は管理サーバであり、カード決済会社や商店と契約してカード決済を仲介する決済プロバイダに設置されて決済ネットワーク22と接続しており、契約先のカード決済会社のカード決済会社名とそのコード、取扱手数料等の決済会社情報や契約先の商店の商店名とそのコード、利用可能なカードの種類、取扱手数料、商品代金等の振込先口座等の商店情報等を登録した登録情報ファイルを保有している。
【0102】
なお、本実施の形態においては、上記第3実施の形態例と同様に携帯電話1のカード読取書込部8は省略されている。
上記の構成の作用について説明する。
本実施の形態では、決済プロバイダは予め商店およびカード決済会社との間でカード決済システムの利用に関する契約を行っている。
【0103】
また、カード決済会社は、ICカードによるデビットカードやクレジットカード等の取引カードを発行しており、通常の利用に供するために取引カードを利用者に供給すると共に契約している決済プロバイダのURL(Uniform Resource Locator)を利用者に供給し、利用者はそのURLを携帯電話1の携帯記憶部5に格納している。
【0104】
また、カード決済会社は、利用者の顧客情報(暗証番号を除く。)を契約している決済プロバイダに提供し、決済プロバイダはその情報を管理サーバ31の登録情報ファイルに登録している。
利用者がデビットカードである取引カードを用いて商品代金のカード決済を行うときの作動について、図20、図21に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。
【0105】
なお、ステップ名は第1実施の携帯例のステップ名に加えて決済プロバイダの管理サーバ31の場合をSPで表す。
S61、S62、上記第3実施の形態例のステップ41、S42の作動と同様であるので、その説明を省略する。
SK61、係員から通信識別子としての取引番号を受取った利用者は、携帯電話1の操作部4のテンキー等を用いて通信識別子として取引番号を登録する一方、携帯電話1の携帯記憶部5に格納されている決済プロバイダのURLを読出し、このURLを基に送受信部6による電話通信によって携帯中継会社の受付サーバ25、通信回線26を経由して決済プロバイダの管理サーバ31へ接続して登録している取引カードの種類とそのカード情報を問合せる登録カード問合を送信する。
【0106】
SP61、管理サーバ31は登録カード問合を受信する。この登録カード問合には電話通信を発信した携帯電話番号の通知(以下、発信者番号通知という。)が添付されている。
なお、発信者番号通知が利用できない場合には利用者は登録カード問合せに携帯電話番号を添付して送信するようにする。
【0107】
SP62、管理サーバ31は発信者番号通知によって利用者の携帯電話番号を認識し、これを基に登録情報ファイルの利用者情報を検索して該当する携帯電話番号を特定し、これに対応させて登録されている取引カードの種類とそのカード情報を抽出する。
SP63、管理サーバ31は、抽出したカード情報等を検索結果として通信回線26、携帯中継会社の受付サーバ25を経由して電話通信によって携帯電話1へ送信する。なお検索結果は必要に応じて暗号化し、送信するようにしてもよい。
【0108】
SK62、携帯電話1の携帯制御部2は送受信部6によって検索結果を受信する。
SK63、携帯制御部2は携帯表示部3に取引カードの選択を促す旨と取引カードの種類とそのカード識別記号の一覧表および「OK」表示、「取消」表示等を表示したカード選択画面を表示する。
【0109】
利用者はこれに従って、移動キーによってカーソルを移動させ、カード決済に利用する取引カードを選択してOKキーを押下する。本実施の形態ではデビットカードが選択される。
OKキーが押下されたことを検知した携帯制御部2は、決済金額等を問合せるために携帯電話1を無線接続モードに切替え、無線通信部9によってレジ端末11へ取引番号に決済金額の送信要求とカード決済に利用するカードの種類を添付した接続要求を送信する。
【0110】
なお、取消キーが押下された場合は、上記第1実施の形態例のステップSK2と同様である。
S63、請求情報の格納を終え、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ端末11のレジ制御部12は、無線通信部18によって携帯電話1からの接続要求を受信したことを契機としてステップS64へ移行する。
【0111】
S64、レジ制御部12は、受信した取引カードの種類がカード決済に利用可能であるか否かを判定し、利用できない取引カードであれば接続子Hを介してその旨を無線通信によって携帯電話1に送信し、携帯電話1の携帯制御部2はステップS63に戻ってその旨とカード選択画面を表示する。
利用者はカード選択画面から再度取引カードを選択し、上記作動を繰返す。
【0112】
カード決済に利用可能な取引カードの場合は、レジ制御部12は受信した取引番号によってレジ記憶部15に格納されている請求情報を検索して該当する請求情報を抽出し、取引番号に請求情報を添付して無線通信部18によって携帯電話1へ送信する。
SK64、第3実施の形態例のステップSK42と同様であるので、その説明を省略するが、図4に示す請求情報画面において、利用可能カードはレジ端末11が利用可能と判定した取引カードのみが表示される。
【0113】
SK65、利用者が請求情報を確認してOKキーを押下した信号を検知した携帯制御部2は、ステップSK63で選択した取引カードの種類とそのカード識別記号および「OK」表示、「取消」表示等を表示する。
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下してカード情報を入力する。なお、取消キーが押下された場合は、上記第1実施の形態例のステップSK2と同様である。
【0114】
SK66、第3実施の形態例のステップSK44と同様であるので、その説明を省略するが、図6に示す暗証番号入力画面において、取引カードの種類とそのカード識別記号は、選択されたデビットカードのものが表示される。
SK67、第3実施の形態例のステップSK45と同様であるので、その説明を省略するが、取引番号を添付した決済依頼は、送受信部6によって携帯中継会社の受付サーバ25、通信回線26を経由して決済プロバイダの管理サーバ31のステップSP64へ送信される。
【0115】
SP64、管理サーバ31は決済依頼を受信する。
SP65、決済依頼を受信した管理サーバ31は、受信した決済金額等の請求情報、利用者のカード情報と暗証番号、取引番号および商店情報を検索して抽出した該当する商店の振込先口座の金融機関名や口座番号等により決済情報を作成し、決済ネットワーク22を経由して接続子Iを介して接続する図21に示す取引カードを発行した銀行等であるカード決済会社のホストコンピュータ21へ送信する。
【0116】
SH61、ホストコンピュータ21は決済情報を受信する。
SH62、決済情報を受信したホストコンピュータ21は、デビットカードによるカード決済を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ21は、決済情報に含まれるカード識別記号等を基に顧客ファイルの顧客情報を検索して該当する顧客情報から利用者が登録した暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と登録されている暗証番号との一致を照合して利用者を顧客と認証する。
【0117】
利用者を顧客と認証したホストコンピュータ21は、カード情報を基に利用者の口座を特定し、決済金額を利用者の口座から引落し、決済情報に添付されている商店の振込先口座へ入金(振込先の金融機関が他の銀行等の場合は、その銀行等に振込依頼を行って入金)してカード決済を行う。
なお、上記ステップSK67において携帯中継会社の受付サーバ25が決済依頼を決済プロバイダへ送信する際に、発信者番号通知を添付して送信するようにしてこれを管理サーバ31がカード決済会社のホストコンピュータ21へ送信し、これを用いてホストコンピュータ21が発信者、つまり利用者の正当性を確認するようにしてもよい。これによってカード決済の利用者認定の確実性を増すことができる。
【0118】
SH63、カード決済の実行が終了すると、ホストコンピュータ21は決済結果をカード決済履歴として該当する利用者の顧客情報に格納すると共に、カード決済を終了した旨を決済結果として決済ネットワーク22を経由して接続子Jを介して接続する図20に示す管理サーバ31のステップSP66へ送信する。
暗証番号が一致しない場合や顧客の利用金額が預金額を超えている場合等の送信されたカード情報によってはカード決済ができない場合は、決済不可の旨にその理由等を添付し、これを決済結果として管理サーバ31へ送信する。
【0119】
SP66、決済結果を受信した管理サーバ31は、受信した決済結果をカード決済履歴として該当する利用者の顧客情報に格納すると共に、取引番号を添付した決済結果を決済ネットワーク22を経由して接続子Kを介して接続するレジ端末21のステップS66へ転送する。
これと同時に、管理サーバ31は携帯電話1の携帯メールアドレス宛に通信回線26、携帯中継会社の受付サーバ25を経由して携帯電話1のステップSK68へ決済結果の副本を送信する。
【0120】
また、顧客情報に登録されている利用者の自宅の電子メールアドレス宛に決済結果の控えを送信する。
なお、決済プロバイダの管理サーバ31にカード決済履歴を格納することによって、利用者は決済プロバイダからもカード決済履歴を取得することが可能となる。
【0121】
その後のステップS66〜S68およびSK68〜SK73の作動は、第3実施の形態例のステップS45〜S47およびSK46〜SK51の作動と同様であるので、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態においては、第3実施の形態例の効果に加えて、決済プロバイダが、利用者の取引カードのカード情報や決済会社情報、商店情報を管理することによって、カード決済を行うカード決済会社のホストコンピュータの記憶容量等の負荷を軽減できると共に、決済プロバイダは情報維持管理手数料等の収入を得ることができる。
【0122】
また、利用者がカード決済に使用する取引カードのカード情報を事前に決済プロバイダに登録し、これを携帯電話から問合せて表示し選択するようにしたことによって、携帯電話へのカード読取書込部の設置を省略でき、携帯電話の簡素化を図ることができると同時に、携帯記憶部へカード情報を格納する必要がなくなり、カード決済会社の作業負荷を軽減することができると共に携帯電話の買い替え等の場合のカード情報の漏洩を防止することができる。
【0123】
このことは、取引カードの種類やカード情報の読取方法に依存しないカード決済システムの構築に更に貢献することができる。
更に、利用者がカード決済に使用する取引カードの種類を携帯電話からレジ端末へ送信して確認するようにしたことによって、商店はカード決済に使用される取引カードを事前に知ることができ、商店のそのカード決済に対する安心感を高めることが可能となる。
【0124】
更に、利用者が使用する取引カードが利用可能なときに、レジ端末が決済金額等の請求情報を添付して返信するようにしたことによって、カード決済の処理効率を向上させることができる。
なお、決済結果のレジ端末への送信は、第3実施の形態例と同様にカード決済会社のホストコンピュータ21が直接レジ端末11へ送信し、決済プロバイダへは決済結果の副本を送信するようにしてもよい。
【0125】
これによって、カード決済の決済結果の送信に要する時間が短縮でき、カード決済業務の効率化を図ることができる。
また、ステップSH63において決済結果の副本や控の送信は、第3実施の形態例と同様にカード決済会社が決済結果を管理サーバへ送信する際に同時にそれぞれに向けて送信するようにしてもよい。
【0126】
本実施の形態の決済プロバイダは、上記第1、第2、第3実施の形態例においても同様に設けることができ、本実施の形態の決済プロバイダと同様の効果を得ることができる。
この場合に、第2実施の形態のステップSK23において携帯電話の携帯記憶部に登録されたカード情報の読出しを行う際に、上記ステップSK61で説明した決済プロバイダへの登録カードの問合せを行い、カード情報を取得するようにしてもよい。
【0127】
この時、第2実施の形態例のステップSK23〜SK25の作動において、携帯電話1の携帯表示部3に表示する図14や図6、図15等の画面は、決済プロバイダの管理サーバ31に格納されているウェブページ等によって入力を含めて行うようにしてもよい。
これによって、携帯記憶部に格納されるカード情報やそれぞれの画面データを省略することができ、携帯記憶部の記憶容量を軽減することができる。
【0128】
また、ステップSK43における利用可能およびカード決済に利用できない取引カードの種類の表示は、携帯制御部が登録カード問合を送信する際に商店のコード等を添付して送信し、管理サーバが登録情報ファイルの商店情報から該当する商店に登録されている利用可能な取引カードの種類と照合してこれを検索結果に含めて送信して表示するようにしてもよい。これによって、携帯電話の処理負荷を軽減することができる。
【0129】
更にこの場合に、第2実施の形態例においては、ステップS24で請求情報を送信する際に、決済プロバイダのURLを請求情報に添付して携帯電話へ送信するようにする。
また、第1実施の形態例においては、取引カードに決済プロバイダのURLを記録しておき、ステップSK5でカード情報を入力する際に、そのURLを読込んでステップSK5のカード情報を送信するときに決済プロバイダのURLを添付して送信するようにし、レジ端末から決済プロバイダへ決済依頼を送信するようにする。
【0130】
この取引カードに決済プロバイダのURLを記録するようにすることによって、利用者の入力ミス等によるカード決済の混乱を防止することができると共に、利用者の決済プロバイダの正当性への不安を解消することができる。
なお、上記各実施の形態例においては、利用者がカード情報を入力する装置は携帯電話であるとして説明したが、携帯情報端末等の携帯端末あってもよい。
【0131】
この場合に、携帯端末にはレジ端末との無線または有線による通信機能および決済プロバイダやカード決済会社との電話またはインターネット等の有線による通信機能を追加して装備するようにする。
また、第1実施の形態例で示したカード読取書込部またはカード読取部の機能を装備するようにしてもよい。
【0132】
更に、携帯電話とレジ端末との通信は無線または有線による通信で行うとして説明したが、電話通信を経由して行うようにしてもよい。これによって第2形態例等のカード情報の入力方法と併用すれば、通常の携帯電話によって本発明のカード決済システムを実現することができる。
更に、上記各実施例で説明した技術要素を、他の実施例おいて用いるようにすれば、その実施例においてその技術要素の効果を付加することができる。
【0133】
以上説明したように、本発明のカード決済システムは、利用の普及が拡大している携帯電話等の携帯端末を用い、商店の新規投資を抑制しつつ多くの取引カードに対応したカード決済システムを実現することができ、商店のカード決済システムへの参加を促進することができると共に利用者のカード決済の機会を増大させ、結果としてカード決済会社や決済プロバイダの手数料収入の増大を図ることができる。
【0134】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、取引カードのカード情報の入力を利用者が使用する携帯電話によって行うようにしたことによって、第3者の不正利用を未然に防止することができると共に利用者の不安感を解消して安心感のあるカード決済を行うことができるという効果が得られる。
【0135】
また、携帯電話にカード情報を入力し、これをレジ端末へ送信するようにしたことによって、商店では新たなカードを含む多くの取引カードへの対応を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態を示すブロック図
【図2】第1実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図1
【図3】第1実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図2
【図4】第1実施の形態の請求情報画面表示例
【図5】第1実施の形態のカード情報入力画面表示例
【図6】第1実施の形態の暗証番号入力画面表示例
【図7】第1実施の形態の決済確認画面表示例
【図8】第1実施の形態の待機依頼画面表示例
【図9】第1実施の形態の決済結果通知画面表示例
【図10】第1実施の形態の決済不許可画面表示例
【図11】第2実施の形態を示すブロック図
【図12】第2実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図1
【図13】第2実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図2
【図14】第2実施の形態のカード情報入力画面表示例
【図15】第2実施の形態の待機依頼画面表示例
【図16】第2実施の形態の明細票受取依頼画面表示例
【図17】第3実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図
【図18】第3実施の形態の明細票受取依頼画面表示例
【図19】第4実施の形態を示すブロック図
【図20】第4実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図1
【図21】第4実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図2
【符号の説明】
1 携帯電話
2 携帯制御部
3 携帯表示部
4 操作部
5 携帯記憶部
6 送受信部
7 通話部
8 カード読取書込部
9 無線通信部
11 レジ端末
12 レジ制御部
13 レジ表示部
14 入力部
15 レジ記憶部
16 通信部
17 印刷部
18 無線通信部
21 ホストコンピュータ
22 決済ネットワーク
25 受付サーバ
26 通信回線
31 管理サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者が商店で商品を購入し、取引カードによってその代金の支払を行うカード決済システムおよびその携帯電話のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品の購入やサービスの提供を受ける店舗(以下、商店という。)における代金のカード決済システムにおいては、利用者がカード決済を行う旨を商店の店員に通知し、クレジットカードやデビットカード、電子マネー用のカード等の取引カードを店員に手渡し、店員はカード決済機に商品等の代金を入力した後に、利用者から預かった取引カードをカード決済機に装填してそのカード情報を読取らせ、カード決済機から銀行や信販会社等のカード決済会社に接続してカード決済の依頼を行う。
【0003】
カード決済会社はカード決済の結果をカード決済機へ応答し、カード決済機がその結果を明細票に印刷して排出する。
そして、店員はこの明細票と取引カードとを利用者に手渡し、カード決済が終了する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−198739号公報(第12頁
【0002】−
【0011】、第42図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のカード決済システムにおいては、取引カードを一旦、商店の店員やレジ係等の係員に手渡す必要があり、カード決済機が店頭に設置されていない場合は、利用者から見えない所でカード決済が行われ、取引外のカード決済の実行やカードの偽造等の不正利用が行われる場合があり、利用者は常にこれらの不安を感じながらカード決済を行わなければならないという問題がある。
【0006】
また、商店においては、カード決済機が必要であり、例えばICカード等の新たなカードの出現や新たなカード決済方法の出現に対応するために、これらの出現毎に新たなカード決済機の購入や改修を行わなければならないという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、利用者の不正利用への不安を解消し、商店が多くの取引カードに容易に対応できるカード決済システムを実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、カード決済システムが、利用者が使用する携帯電話と該携帯電話と相互に通信可能なレジ端末とを備え、前記レジ端末からカード決済の決済金額を前記携帯電話に送信し、その送信によって利用者が携帯電話に取引カードのカード情報を入力することを特徴とする。
【0008】
商店のレジ端末と相互に通信可能な携帯電話の携帯制御部に、前記レジ端末からカード決済の決済金額を受信する決済金額受信ステップと、この受信によって前記携帯電話を使用する利用者が入力した取引カードのカード情報を受付けるカード情報受付ステップと、前記カード情報を送信するカード情報送信ステップと、前記カード決済の決済結果を受信する決済結果受信ステップと、前記送信したカード情報によってカード決済ができないときに、他の取引カードのカード情報の再入力を受付けるカード情報再入力受付ステップとを実行させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明によるカード決済システムの実施の形態について説明する。
第1実施の形態例
図1は本発明の第1実施の形態を示すブロック図である。
【0010】
1は利用者が使用する携帯電話であり、メール機能や情報サービス機能を有している。
2は携帯制御部であり、携帯電話1の各部を制御する。
3は携帯表示部であり、LCD等の表示画面が設けられている。
4は操作部であり、電話番号等を入力するためのテンキーや通話を開始するための通話キー、通話を終了するための終了キーおよび携帯表示部3に表示されたカーソルを移動させる移動キー等の各種の操作キーが設けられている。
【0011】
5は携帯記憶部であり、携帯制御部2が実行するプログラムや携帯表示部3に表示する各種の画面等が格納されている。
6は送受信部であり、アンテナを介して送受信する電話通信の受信回路と送信回路で構成されており、通話部7に設けられたマイクからの音声入力を受付け、受信した音声信号をスピーカへ出力する。
【0012】
8はカード読取書込部であり、携帯電話1の側面等に設けられ、取引カードのカード情報等を読み書きする機能を有している。本実施の形態では、取引カードとしてICカードが使用される。
このICカードは、例えばその一の角にデータの記録部が配置され、その表面には記録部の位置を示す記録部マークが表示されている。
【0013】
また、携帯電話1の側面にはICカードの角が挿抜可能な凹部が設けられ、その凹部にカード読取書込部8の検出部が配置されている。
9は無線通信部であり、赤外線や電磁波等の無線によって近距離のデータ通信を行う機能を有している。
11は商店に設置されたカード決済機やパーソナルコンピュータ等のレジ端末であり、商店の係員が使用する。
【0014】
12はレジ制御部であり、レジ端末の各部を制御する。
13はレジ表示部であり、LCD等の表示画面が設けられている。
14は入力部であり、商品の代金等を入力するためのテンキーや各種の操作キーが設けられている。
15はレジ記憶部であり、レジ制御部12が実行するプログラムやレジ表示部13に表示する入力画面等が格納されている。
【0015】
16は通信部であり、プロトコルの変換を行う機能を有している。
17は印刷部であり、利用者とのカード決済の内容を記載した明細票等を印刷して排出する。
18は無線通信部であり、赤外線や電磁波等の無線によって近距離のデータ通信を行う機能を有しており、利用者の携帯電話1の無線通信部9との間で相互にデータ通信を行う。
【0016】
なお、レジ端末11は、通常のカード読取書込部を有するカード決済機に無線通信部18を設けるように改修して用いるようにしてもよい。
また、それぞれの無線通信部9および18を互いのデータをそれぞれの制御部が利用できるデータに変換する機能を有する有線による接続部として設けるようにしてもよい。
【0017】
21は銀行、信販会社(クレジット会社)もしくは証券会社等のカード決済会社に設けられたホストコンピュータであり、利用者の取引カードのカード情報や暗証番号および利用者の氏名、携帯電話番号、自宅のパーソナルコンピュータ等の電子メールアドレス等の顧客情報を格納した顧客ファイルを保有しており、専用回線や共同ネットワーク等の決済ネットワーク22によって商店のレジ端末11とデータの送受可能に接続している。
【0018】
なお、接続においてはプロトコルの変換を行うゲートウェイ装置やセキュリティ対応を行うファイアオール等が適所に配置されている。
上述した構成の作用について説明する。
本実施の形態においては、カード決済会社は主には信販会社であり、商店は予めカード決済会社との間でカード決済システムの利用に関する契約を行い、商店のレジ端末11は決済ネットワーク22との接続が許可されている。
【0019】
また、カード決済会社はICカードによるクレジットカードやデビットカード等の取引カードを発行しており、その取引カードの記録部にカード識別記号や利用者の口座を管理する金融機関の名称、科目、口座番号等の口座情報等のカード情報をそのコード等によって記録して利用者に供給している。
なお、決済ネットワーク22とレジ端末11の接続は、チェーン展開されているチェーン店や商店街等の複数の商店を統括する本部に設置された本部サーバを経由して接続するようにしてもよい。
【0020】
利用者が取引カードを用いて商店で購入する商品の代金(以下、商品代金という。)のクレジットカードでのカード決済を行うときの作動について、図2、図3に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。
なお、ステップ名は携帯電話1の場合をSKで、レジ端末11の場合をSで、ホストコンピュータ21の場合をSHで表す。
【0021】
S1、利用者からの商品代金のカード決済の依頼を受けた商店の係員は、レジ端末11のレジ表示部13に表示されている業務選択画面からカード決済を選択する。
S2、レジ制御部12は、レジ記憶部15に格納されている商品代金入力画面をレジ表示部13に表示し、係員は入力部14によって商品代金や消費税等の決済金額を入力する。
【0022】
なお、消費税等は、レジ制御部12が自動的に算出して加算するようにしてもよい。
SK1、一方、係員にカード決済を依頼した利用者は、携帯電話1を無線接続モードに切替え、これを検知した携帯電話1の携帯制御部2は決済金額等を問合せるために無線通信部9によってレジ端末11へ決済金額の送信要求としての接続要求を送信する。
【0023】
S3、カード決済の選択を検知したレジ端末11のレジ制御部12は、利用者の携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機し、無線通信部18によって携帯電話1からの接続要求を受信したことを契機としてステップS4へ移行する。
S4、係員の決済金額の入力を認識したレジ制御部12は、取引日時、取引店名とそのコード、商品名とそのコードおよび決済金額等によって請求情報を作成し、その商店でカード決済に利用可能な取引カードの種類を添付して無線通信部18によって利用者の携帯電話1へ送信する。
【0024】
SK2、無線通信部9によって請求情報等を受信した携帯制御部2は、携帯表示部3の画面に図4に示す請求情報画面を表示する。
請求情報画面には、取引店名とそのコード、取引日時、決済金額、利用可能な取引カードの種類等およびカード決済等を取止めることが可能なことを示す「取消」表示、確認入力が必要なことを示す「OK」表示等が表示される。
【0025】
利用者は、表示された決済金額や利用可能な取引カードの種類等を確認して操作部4の「OK」表示に相当する操作キー(以下、OKキーという。)、例えば終了キーを押下する。
利用者が表示された利用可能な取引カードを持参していない等の理由によってカード決済を中止する場合は、操作部4の「取消」表示に相当する操作キー(以下、取消キーという。)、例えば通話キーを押下する。
【0026】
なお、上記のキー操作においては、携帯表示部3の画面で「OK」または「取消」を選択し、操作部4の実行キーに相当する操作キーを押下するようにしてもよい。
これを検知した携帯制御部2はその旨をレジ端末11に送信して無線通信を遮断し、携帯電話1の携帯表示部3に通常の初期画面を表示して待機する。
【0027】
利用者がカード決済を中止した旨を受信したレジ制御部12は、その旨をレジ表示部13に表示して無線通信を遮断し、係員がこれを確認したことを確認してカード決済を終了させ、ステップS1へ戻ってレジ表示部13に業務選択画面を表示して待機する。
SK3、OKキーが押下された信号を検知した携帯制御部2は、携帯表示部3に図5に示す取引カードのカード情報の入力を促す旨とその操作方法および「OK」表示、「取消」表示等を表示したカード情報入力画面を表示する。
【0028】
利用者はこれに従って、携帯電話1の凹部に持参した利用可能な取引カードを挿入してOKキーを押下する。
OKキーが押下された信号を検知した携帯制御部2は、カード読取書込部8によって取引カードのカード情報を読取り、カード情報の入力が行われる。
なお、取消キーが押下された場合は、上記ステップSK2と同様である。
【0029】
SK4、取引カードのカード情報を認識した携帯制御部2は、携帯表示部3に図6に示す入力された取引カードの種類とそのカード識別記号および利用者を確認するための暗証番号の入力を促す旨とその入力欄、並びに「取消」表示、「OK」表示等を表示した暗証番号入力画面を表示する。
利用者はこれに従って、操作部4のテンキーによって暗証番号を入力してOKキーを押下する。
【0030】
なお、取消キーが押下された場合は、上記ステップSK2と同様である。
SK5、暗証番号を認識した携帯制御部2は、携帯表示部3に図7に示すカード決済を実行する旨および「OK」表示を表示した決済確認画面を表示する。
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下し、カード決済の実行を確認する。
【0031】
OKキーが押下された信号を検知した携帯制御部2は、取引カードのカード情報に暗証番号および携帯電話1の携帯メールアドレス等を添付して無線通信部9によってレジ端末11へ送信する。
なお、送信するカード情報等はカード決済会社等との取り決めに従い、特定の項目または全ての項目を暗号化して送信するようにしてもよい。
【0032】
S5、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ制御部12は、カード情報等の着信を契機としてステップS6へ移行する。
S6、カード情報等を受信したレジ制御部12は、受信確認を無線通信部18によって携帯電話1へ送信する。
SK6、レジ端末11からの受信確認を受信した携帯制御部2は、携帯表示部3に図8に示すカード決済を受付けた旨、しばらくの待機を促す旨とその後の処置および「OK」表示を表示した待機依頼画面を表示する。
【0033】
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下し、しばらくの間待機する。
S7、受信確認の送信を終えたレジ制御部12は、決済金額や商店コードおよび利用者のカード情報と暗証番号、携帯メールアドレス等により決済依頼を作成し、通信部16によって決済ネットワーク22を経由して接続子Aを介して接続する取引カードを発行した信販会社であるカード決済会社の図3に示すホストコンピュータ21のステップSH1へ決済依頼を送信する。
【0034】
SH1、ホストコンピュータ21は決済依頼を受信する。
SH2、決済依頼を受信したホストコンピュータ21は、クレジットカードによるカード決済を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ21は、決済依頼に含まれるカード識別記号等を基に顧客ファイルの顧客情報を検索して該当する顧客情報から利用者が登録した暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と登録されている暗証番号との一致を照合して利用者を顧客と認証する。
【0035】
利用者を顧客と認証したホストコンピュータ21は、決済金額を利用者への貸出金として該当する顧客情報に格納し、商店コード等によって商店の顧客情報を抽出して決済金額を格納してカード決済を行う。
SH3、カード決済の実行が終了すると、ホストコンピュータ21は決済結果をカード決済履歴として該当する利用者の顧客情報に格納すると共に、カード決済を終了した旨を決済結果として決済ネットワーク22を経由して接続子Bを介して接続する図2に示すレジ端末11のステップS8へ送信する。
【0036】
暗証番号が一致しない場合や顧客の利用金額が貸出限度額を超えている等の送信されたカード情報によってはカード決済ができない場合は、決済不可の旨にその理由等を添付し、これを決済結果としてレジ端末11へ送信する。
これと同時に、ホストコンピュータ21は携帯電話1の携帯メールアドレス宛に電話通信によって接続子Bを介して接続する図2に示す携帯電話1のステップSK7へ決済結果の副本を送信する。
【0037】
また、顧客情報に登録されている利用者の自宅の電子メールアドレス宛に決済結果の控えを送信する。
なお、決済結果の副本の送信は、ステップSK5において携帯制御部2が携帯電話番号を添付して送信するようにし、ホストコンピュータ21が合成音声等の音声によって携帯電話1へ送信するようにしてもよい。
【0038】
また、決済結果の控えの送信は、カード決済会社と利用者の契約の際に、その必要性を選択するようにしてもよい。
S8、レジ端末11のレジ制御部12は、通信部16によって決済結果を受信する。
S9、レジ制御部12は、受信した決済結果がカード決済を終了した旨であればステップS10へ移行し、決済結果が決済不可の旨であれば接続子Dを介してステップS5戻り、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機する。
【0039】
なお、決済結果が決済不可の場合にその旨の結果を携帯電話1へ表示するようにしてもよい。
S10、レジ制御部12は、印刷部17によって取引カードの種類やカード識別記号、取引店名とそのコード、取引日時、決済金額等の取引明細を記載した明細票を印刷して排出し、係員がこれを受取ったことを確認して携帯電話1との無線通信を遮断し、ステップS1へ戻ってレジ表示部13に業務選択画面を表示して待機する。
【0040】
商店の係員は排出された明細票を利用者に手渡し、商品代金のカード決済が終了する。
SK7、一方、携帯電話1の携帯制御部2は、送受信部6によって決済結果の副本を受信する。
SK8、携帯制御部2は、受信した決済結果がカード決済を終了した旨であればステップSK9へ、決済結果が決済不可の旨であればステップSK10へ移行する。
【0041】
SK9、携帯制御部2は、携帯表示部3に図9に示すカード決済が終了した旨、取引明細および「OK」表示を表示した決済結果通知画面を表示する。
利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下する。
OKキーが押下されたことを検知した携帯制御部2は、カード読取書込部8によってICカードである取引カードに取引履歴等を書込み、ステップSK12へ移行する。
【0042】
SK10、携帯制御部2は携帯表示部3に図10に示す決済依頼が不許可になった旨とその理由、再度カード情報の入力を行うか否かの問合せの旨および「OK」表示、「取消」表示等を表示した決済不許可画面を表示する。
利用者は他の取引カードによってカード決済を実行するときはOKキーを、カード決済を中止するときは取消キーを押下する。
【0043】
SK11、携帯制御部2は、取消キーが押下された信号を検知した場合はステップSK12へ移行する。
OKキーが押下された信号を検知した場合は、接続子Cを介して接続するステップSK3へ分岐して図5に示すカード情報入力画面を表示し、利用者は他の取引カードを用いて再入力し、上記の作動を繰返す。
【0044】
この場合に、ステップSK2へ分岐して請求情報画面を再度表示して利用者に利用できるカードの種類や決済金額を確認させるようにしてもよい。
SK12、上記ステップSK2で説明した取消キーが押下された場合と同様であるので、その説明を省略する。
なお、上記ステップSK10において、利用者が取消キーを押下してカード決済を終了させた場合は、利用者は現金による決済を行う等によって商品代金の決済を終了させる。
【0045】
また、カード決済会社のホストコンピュータ21に蓄積された利用者の貸出金や商店の決済金額は、後日、定期的にまたは必要に応じて利用者の口座を管理する金融機関によって利用者の口座から引落され、商店の口座へ入金されて清算される。
以上説明したように、本実施の形態では、取引カードのカード情報の入力を利用者が使用する携帯電話によって行うようにしたことによって、第3者の不正利用を未然に防止することができると共に利用者の不安感を解消して安心感のあるカード決済を行うことができる。
【0046】
また、携帯電話にカード情報を入力し、これをレジ端末へ送信するようにしたことによって、商店では新たなレジ端末等を導入せずに新たなカードへの対応が可能となり、多くの取引カードへの対応を容易に行うことができる。
更に、携帯電話とレジ端末との間の通信を直接行うようにしたことによって、利用者は決済に伴う携帯電話の通話料金を支払う必要がなくなり、利用者の負担を軽減することができる。
【0047】
更に、携帯電話とレジ端末との間の通信を無線通信とすることによって、例えば飲食店等における決済の場合に、レジカウンタによらず着席した場所から料金の決済を行うことができ、レジカウンタ等での待ち時間を短縮して利用者の利便性を向上することができる。
更に、ホストコンピュータが決済結果を送信する際に、同時に決済結果の控を予めカード決済会社に登録されている利用者の自宅のパーソナルコンピュータ等の電子メールアドレスへ送信するようにしたことによって、不正利用による決済が発生した場合においても早期に対処することが可能となり、不正利用の拡大を未然に防止することが可能になる。
【0048】
更に、レジ端末が携帯電話からの着信待状態で待機するようにしたことによって、利用者の携帯電話からの送信を即座に受付けることが可能となり、カード決済処理の業務効率を向上することができる。
更に、利用者が入力した取引カードのカード情報によるカード決済ができないときに、携帯電話によって他の取引カードによるカード情報の再入力を受付けるようにしたことによって、カード決済処理を最初からやり直す必要がなくなり、利用者の利便性を向上することができると共にカード決済処理の業務効率を向上することができる。
【0049】
以上に加えて、ホストコンピュータが決済結果を送信する際に、同時に決済結果の副本を携帯メールアドレスや携帯電話番号宛に電話通信によって送信するようにしたことによって、利用者はカード決済の実行結果の確認や不正利用に対するチェックを行うことができ、決済に対する安心感を増すことができる。
この場合に、利用者が独自にまたはカード決済不可の旨を係員から連絡されたときに、携帯電話による電話通信によってカード決済会社へカード決済照会を行うようにしてもよい。これによって利用者が必要なときのみ電話通信を行うことができ、利用者の通話料金の負担を軽減することができる。
【0050】
また、決済依頼をレジ端末から送信し、その決済結果をレジ端末へ送信するようにしたことによって、既存のカード決済システムを利用することができ、決済データの送受信の安全性や安定性が高まると共に、カード決済システムの早期の実現に貢献することができる。
更に、携帯端末にカード読取書込部を設けて取引カードのカード情報を読取って入力するようにしたことによって、既存の取引カードを使用することが可能となり、カード決済システムの早期の実現に貢献することができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、ステップSK9においてカード読取書込部によって取引カードに取引履歴等を書込むとして説明したが、取引履歴の確認は利用者が必要に応じて携帯電話による電話通信によってカード決済会社に接続してカード決済履歴を取得するようにしてもよい。これによってカード読取書込部は、読取専用のカード読取部とすることができ、携帯電話の簡素化を図ることができる。
【0052】
このことは磁気カードによる取引カードを使用する場合に特に有効である。
また、携帯電話の側面等にカード読取書込部の検出部が配置された凹部が設けられているとして説明したが、ICカードの記録部に記録されたカード情報を読取るための部位は、側面に限らず操作部を設ける前面であっても裏面であってもよい。
【0053】
更に、ICカードは接触型に限らず、非接触型のICカードであってもよい。この場合にカード読取書込部の検出部は、携帯電話のどの位置に配置するようにしてもよく、検出部が配置された位置を示す検出部マークを表示するようにしてもよい。
更に、取引カードはICカードに限らず、磁気カードであってもよい。この場合にカード読取書込部の検出部は、携帯電話の側面、前面または裏面にスリット状の読取溝を設けて配置し、カード情報の読取は取引カードを読取溝に沿わせて移動させ、カード情報を読取るようにする。
【0054】
更になお、本実施の形態においては、レジ端末が携帯電話からの送信を待つ着信待状態で待機するとして説明したが、ステップSK1において利用者が携帯電話を無線接続モードに切替えた際に、携帯電話がレジ端末からの送信を待つ着信待状態で待機するようにし、ステップS1で係員がレジ端末の業務選択画面からカード決済を選択した際、またはステップS4でレジ端末11が決済金額等の請求情報を送信する際に携帯電話と接続するようにしてもよい。
【0055】
また、他の利用者との混信が懸念される場合には、指向性の強い無線の送信によってそれぞれの受信部に向けて送信するようにしてもよく、上記した接続用コネクタ等を有する接続部を備えた有線によってデータの送受を行うようにしてもよい。
第2実施の形態例
図11は第2実施の形態を示すブロック図である。
【0056】
なお、上記第1実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
25は受付サーバであり、携帯電話1間の接続等のサービスを行う携帯中継会社に設置されており、携帯電話1からの電話通信を受付けてインターネットまたは専用回線からなる通信回線26によって携帯電話1の電話通信をカード決済会社のホストコンピュータ21に接続する機能を有している。
【0057】
なお、本実施の形態においては、携帯電話1のカード読取書込部8は省略されている。
上記の構成の作用について説明する。
本実施の形態おいては、商店は上記第1実施の形態例と同様にカード決済会社との間でカード決済システムの利用に関する契約を行っている。
【0058】
また、カード決済会社は、取引カードを発行して通常の利用に供するために取引カードを利用者に供給すると共に、利用者の携帯電話1の携帯記憶部5に利用者に供給した取引カードのカード情報を登録している。
利用者が取引カードを用いて商品代金のカード決済を行うときの作動について、図12、図13に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。なお、ステップ名は第1実施の形態例と同様である。
【0059】
S21、上記第1実施の形態例のステップS1と同様であるので、その説明を省略する。
SK21、係員にカード決済を依頼した利用者は、携帯電話1を無線接続モードに切替え、これを検知した携帯電話1の携帯制御部2は、携帯記憶部5に格納されている携帯電話番号を通信識別子とし、これに決済金額の送信要求を添付した接続要求を無線通信部9によってレジ端末11へ送信する。
【0060】
S22、S23、第1実施の形態例のステップS2、S3と同様であるので、その説明を省略する。
S24、係員の決済金額の入力を認識したレジ制御部12は、受信した通信識別子に対応させて入力された決済金額等をレジ記憶部15に保存し、第1実施の形態例のステップS4と同様にして請求情報を作成し、通信識別子に請求情報等を添付して無線通信部18によって携帯電話1へ送信する。
【0061】
SK22、無線通信部9によって請求情報等を受信した携帯制御部2は、通信識別子によって自他を区別し、他の通信識別子であればその送信を無視する。
通信識別子が一致すれば、第1実施の形態例のステップSK2と同様にして携帯表示部3の画面に図4に示す請求情報画面を表示し、利用者はOKキーを押下する。
【0062】
SK23、利用者が請求情報を確認してOKキーを押下した信号を検知した携帯制御部2は、携帯記憶部5に登録されているカード情報を読出してカード識別記号等によって取引カードの種類を判定し、これを基に請求情報に添付されている利用可能な取引カードの種類を参照して利用可能および利用できない取引カードを区別する。
【0063】
取引カードを区別した携帯制御部2は、携帯表示部3に図14に示す取引カードの選択を促す旨と決済に利用できない取引カードの種類および「OK」表示、「取消」表示等を表示すると共に、利用可能な取引カードの種類とそのカード識別記号の一覧表を選択可能に表示したカード情報入力画面を表示する。
利用者はこれに従って、携帯電話1の操作部4の選択項目を図14に破線で示すカーソルを移動キーによって移動させて利用する取引カードを選択し、OKキーを押下してカード情報を入力する。本実施の形態ではクレジットカードである△△カードが選択される。
【0064】
なお、取消キーが押下された場合は、上記第1実施の形態例のステップSK2と同様である。
SK24、第1実施の形態例のステップSK4と同様であるので、その説明を省略する。
SK25、暗証番号を認識した携帯制御部2は、請求情報や取引カードのカード情報とその暗証番号、携帯電話1の携帯メールアドレス等により決済依頼を作成し、必要に応じて特定の項目または全ての項目を暗号化し、これを送受信部6による電話通信よって発信し、携帯中継会社の受付サーバ25がこれを受信し、通信回線26によって接続子Aを介して接続する図3に示すカード決済会社のホストコンピュータ21のステップSH1へ送信する。
【0065】
決済依頼の送信を終えた携帯制御部2は、携帯表示部3に図15に示す決済依頼を実行した旨とその後の処置および「OK」表示を表示した待機依頼画面を表示し、利用者にしばらくの間の待機を促す。
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下して待機する。
その後のホストコンピュータ21におけるカード決済の実行は、第1実施の形態例のステップSH1〜SH3と同様であるので、その説明を省略する。
【0066】
なお、本実施の形態においては、ステップSH3で送信される決済結果は、レジ端末11へではなく、携帯電話1の携帯メールアドレス宛に電話通信によって接続子Bを介して接続する図12に示す携帯電話1のステップSK26へ送信される。なお、決済結果をウェブチャット等で返信するようにしてもよい。
このため、携帯メールアドレス宛の決済結果の副本の送信は省略される。
【0067】
SK26、携帯電話1の携帯制御部2は、送受信部6によって決済結果を受信する。
SK27、携帯制御部2は、携帯表示部3に図16に示す決済結果をレジ端末11へ転送する旨と明細票の受取りを促す旨および「OK」表示等を表示した明細票受取依頼画面を表示する。
【0068】
利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下し、これを検知した携帯制御部2は無線通信部9によって通信識別子に決済結果を添付してレジ端末11へ決済結果を転送する。
S25、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ制御部12は、無線通信部18による決済結果の受信を契機としてステップS26へ移行する。
【0069】
S26、レジ制御部12は、通信識別子によって利用者を特定してその決済金額等を抽出し、受信した決済結果の決済金額等と比較して確認する一方、決済結果に含まれる利用者の取引カードのカード識別記号等によってカード決済を実行したカード決済会社を特定し、通信部16によって決済ネットワーク22を経由して接続子Eを介して接続する図13に示すホストコンピュータ21のステップSH21へ決済結果を添付した決済照会を送信する。
【0070】
SH21、ホストコンピュータ21は決済照会を受信する。
SH22、決済照会を受信したホストコンピュータ21は、決済結果の照合を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ21は、添付されている決済結果に含まれるカード識別記号等を基に顧客ファイルの顧客情報を検索して該当する顧客情報を特定し、取引日時等によって該当する決済履歴を抽出して受信した決済結果と格納されている決済履歴の決済結果との一致を照合する。
【0071】
SH23、決済結果照合の実行が終了すると、ホストコンピュータ21は決済結果の照合の一致または不一致の旨を照合結果として決済ネットワーク22を経由して接続子Fを介して接続する図12に示すレジ端末11のステップS27へ送信する。
S27、レジ端末11のレジ制御部12は、通信部16によって照合結果を受信する。
【0072】
S28、レジ制御部12は、照合結果が一致の旨であればカード決済の終了を確認してステップS29へ移行し、照合結果が不一致の旨であれば決済不可として接続子Dを介してステップS25に戻り、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機する。
その後のステップS29およびステップSK28〜SK32の作動は、第1実施の形態例のステップS10およびステップSK8〜SK12の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0073】
なお、本実施の形態においてはカード読取書込部8省略されているため、ステップSK29に相当する第1実施の形態例のステップSK9において実行される取引カードへの取引履歴の書込は省略される。
利用者が取引履歴の確認を行う必要がある場合は、携帯電話による電話通信によってカード決済会社に接続してカード決済履歴を取得する。
【0074】
また、カード決済の清算等は上記第1実施の形態例と同様に行われる。
以上のように、本実施の形態においては、第1実施の形態例の効果に加えて、利用者が電話通信によって直接決済依頼を送信するようにしたことによって、不正利用に対する不安感を一掃することができる。
また、取引カードのカード情報を事前に携帯電話の携帯記憶部に登録し、これを携帯電話がカード決済を行うときに登録したカード情報を読出して入力するようにしたことによって、携帯電話へのカード読取書込部の設置を省略でき、携帯電話の簡素化を図ることができると共に、取引カードの種類やカード情報の読取方法に依存しないカード決済システムを得ることが可能になる。
【0075】
このことは、カード決済システムの開発に伴う費用を抑制してカード決済システムの早期の実現および利用の普及に貢献することができる。
なお、携帯電話にICカードのICチップと同様の内蔵ICチップを設け、この内蔵ICチップに利用者が所有する取引カードのカード情報をカード決済会社等との契約時に記録するようにし、ステップSK23においてカード情報の入力する際に、記録された取引カードのカード情報を読出して入力するようにしてもよい。
【0076】
これによって、携帯電話にカード情報を登録する際の登録作業を容易に行うことができる。
更に、利用者がカード情報の入力を行う際に、レジ端末から送信された利用可能な取引カードの種類により携帯電話が自動的に利用可能な取引カードの一覧表を選択可能に表示するようにしたことによって、利用者の取引カードの選択ミスを防止することができると共にカード情報の入力操作の操作性を向上することができる。
【0077】
以上に加えて、利用者が決済結果を受信して事前に確認するようにしたことによって、利用者のカード決済に対する安心感を更に高めることができる。
また、携帯電話からの決済結果の転送を受信したレジ端末が、カード決済を実行したカード決済会社へ決済照会を送信して決済結果の再確認を行うようにしたことによって、商店によるカード決済の正当性の確認が可能となる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、携帯電話からの決済結果の転送を受信したレジ端末が決済結果の再確認を行うとして説明したが、ステップS26において受信した決済結果と送信した請求情報の決済金額や取引日時等によって、カード決済の正当性を確認するようにし、カード決済会社への決済照会処理を省略するようにしてもよい。
【0079】
この場合に、ステップSK26においてにカード決済会社から決済結果に電子署名情報を加えるようにしてカード決済会社への決済照会処理を省略するようにしてもよい。
これによって、カード決済会社のホストコンピュータの負荷を軽減することができると共に、レジ端末を決済ネットワークに接続することを省略でき、より簡素な構成でカード決済システムを構築することができる。
【0080】
更になお、本実施の形態においては、携帯電話が接続要求を送信するとき、同時に通信用の通信識別子として携帯電話番号を送信するとして説明したが、以下に示す態様によって通信識別子を設定するようにし、以後の無線通信はこの通信識別子によって行うようにしてもよい。
実施の態様1、レジ端末が、ステップS24において決済金額等の請求情報を送信するときに、カード決済のための請求書等に付与する伝票番号、その商店の全ての決済取引の通し番号またはカード決済にのみ付与する通し番号等等の取引番号を採番し、これを通信識別子として送信する。
【0081】
実施の態様2、利用者が携帯電話に予め登録した個別番号や携帯電話番号等をメモにして係員に手渡し、ステップS22において係員がこれを入力し、これをステップS24において決済金額等の請求情報を送信するときに、通信識別子として送信する。
実施の態様3、商店が発行する会員カードを利用者が持参し、この会員カードを係員に手渡し、ステップS22において係員が会員カードの会員番号等を入力または会員カードを読取って入力し、レジ端末が入力された会員番号等を基に予めレジ端末のレジ記憶部に登録されている携帯電話番号や個別番号等の通信接続子を抽出して自動付与し、これをステップS24において決済金額等の請求情報を送信するときに、通信識別子として送信する。
【0082】
このように、通信識別子によって携帯電話やレジ端末が無線通信の発信元を特定するようにしたことによって、複数の利用者が同時にカード決済を行うことが可能となり、カード決済処理の業務効率を向上することができる。
第3実施の形態例
本実施の形態のカード決済システムの構成は図11に示す第2実施の形態のカード決済システムの構成と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0083】
上記の構成の作用について説明する。
本実施の形態においては、第2実施の形態例と同様に商店はカード決済会社と契約を行い、利用者は携帯電話1に取引カードのカード情報を登録している。
利用者が取引カードを用いて商品代金のカード決済を行うときの作動について、図17に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。なおステップ名は第1実施の形態例と同様である。
【0084】
S41、上記第1実施の形態例のステップS1と同様にして係員はカード決済を選択する。
S42、カード決済が選択されたことを検知したレジ制御部12は、このカード決済のために、上記実施の態様1で示した取引番号を採番し、この取引番号を表示した商品代金入力画面をレジ表示部13に表示し、係員は入力部14によって商品代金や消費税等の決済金額を入力する。
【0085】
係員の決済金額の入力を認識したレジ制御部12は、取引日時、取引店名とそのコード、商品名とそのコード、決済金額およびその商店でカード決済に利用可能な取引カードの種類等の請求情報を作成し、これを取引番号と対応させてレジ記憶部15に格納する。
係員は、利用者にこのカード決済に使用する通信識別子として取引番号を連絡する。
【0086】
SK41、一方、係員から通信識別子としての取引番号を受取った利用者は、携帯電話1の操作部4のテンキー等を用いて通信識別子として取引番号を登録し、携帯電話1を無線接続モードに切替える。
これを検知した携帯電話1の携帯制御部2は、無線通信部9によってレジ端末11へ取引番号に決済金額の送信要求を添付した接続要求を送信する。
【0087】
S43、請求情報の格納を終え、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ端末11のレジ制御部12は、無線通信部18によって携帯電話1からの接続要求を受信したことを契機としてステップS44へ移行する。
S44、レジ制御部12は、受信した取引番号によってレジ記憶部15に格納されている請求情報を検索して該当する請求情報を抽出し、取引番号に請求情報とその商店でカード決済に利用可能な取引カードの種類を添付して携帯電話1へ送信する。
【0088】
SK42、無線通信部9によって請求情報等を受信した携帯制御部2は、通信識別子としての取引番号によって自他を区別し、第2実施の形態例のステップSK22と同様にして携帯表示部3の画面に図4に示す請求情報画面を表示し、利用者はOKキーを押下する。
SK43、SK44、第2実施の形態例のステップSK23、SK24と同様であるので、その説明を省略する。
【0089】
SK45、暗証番号を認識した携帯制御部2は、第2実施の形態例のステップSK25と同様にして決済依頼を作成し、これに取引番号を添付して送受信部6による電話通信よって携帯中継会社の受付サーバ25、通信回線26を経由して接続子Aを介して接続する図3に示すカード決済会社のホストコンピュータ21のステップSH1へ送信する。
【0090】
決済依頼の送信を終えた携帯制御部2は、携帯表示部3に第2実施の形態例で示した図15に示す待機依頼画面を表示して利用者にしばらくの間の待機を促し、利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下して待機する。
その後のホストコンピュータ21におけるカード決済の実行は、第1実施の形態例のステップSH1〜SH3と同様であるので、その説明を省略する。
【0091】
なお、本実施の形態においては、ステップSH3で送信される決済結果は、第1実施の形態例と同様に接続子Bを介して接続する図17に示すレジ端末11のステップS45へ取引番号が添付されて送信される。
また、接続子Bを介して接続する図17に示す携帯電話1のステップSK46へは決済結果の副本が送信される。
【0092】
S45、レジ端末11のレジ制御部12は、通信部16によって決済結果を受信する。
S46、レジ制御部12は、受信した決済結果に添付されている取引番号によってレジ記憶部15に格納されている請求情報等と照合して今回のカード決済であることを確認し、決済結果がカード決済を終了した旨であればステップS47へ移行し、決済結果が決済不可の旨であれば接続子Gを介してステップS45戻り、再度決済結果の受信を待つ。
【0093】
その後のステップS47およびステップSK46、SK47の作動は、第1実施の形態例のステップS10およびステップSK7、SK8の作動と同様であるので、その説明を省略する。
SK48、携帯制御部2は、第1実施の形態例のステップSK9と同様にして図9に示す決済結果通知画面を表示し、利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下する。
【0094】
OKキーが押下されたことを検知した携帯制御部2は、携帯表示部3に図18に示す決済結果をレジ端末11に送信した旨と明細票の受取りを促す旨および「OK」表示等を表示した明細票受取依頼画面を表示する。
利用者は表示された内容を確認してOKキーを押下し、携帯制御部2はこれを検知してステップSK51へ移行する。
【0095】
なお、本実施の形態においては、第2実施の形態例と同様に第1実施の形態例のステップSK9において実行される取引カードへの取引履歴の書込は省略される。
その後のステップSK49〜SK51の作動は、第1実施の形態例のステップステップSK10〜SK12の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0096】
また、カード決済の清算等は上記第1実施の形態例と同様に行われる。
なお、上記ステップS42において、係員が通信識別子として取引番号を利用者に通知するとして説明したが、このカード決済に用いる通信識別子は、利用者の携帯電話1の携帯電話番号または個別番号等を係員と利用者との間で取決め、携帯電話やレジ端末に登録して使用するようにしてもよい。
【0097】
この場合に、係員は取決めた通信識別子を商品代金入力画面から入力し、レジ制御部12はこれを取引番号や請求情報と共に格納するようにする。
そして、ステップS44においてレジ制御部12が請求情報を抽出する際には、格納した通信識別子を検索して請求情報や取引番号を抽出する。
なお、取決めた通信識別子が既に携帯電話および/もしくはレジ端末に登録されている場合は、その通信識別子の登録は省略される。
【0098】
以上のように、本実施の形態においては、第1および第2実施の形態例の効果に加えて、レジ制御部がレジ記憶部に取引番号に対応させて請求情報を格納し、取引番号を添付した決済結果を受信するようにしたことによって、受信した決済結果と利用者へ送信した請求情報との照合を容易に行うことができる。
このことは、複数の利用者との間で同時にカード決済を行う場合に特に有効であり、利用者の誤認を防止することができる。
【0099】
なお、本実施の形態においては、係員が通信識別子としてレジ端末が採番した取引番号を利用者に通知し、利用者がこれを手入力するとして説明したが、携帯電話に文字認識機能および/もしくはバーコード読取機能等の光学的読取機能を有するカメラ部を設け、係員がレジ端末の印刷部によって取引番号を印字および/もしくはそのバーコードを記述した請求書またはメモ等の印刷物を印刷して利用者に手渡し、利用者はその印刷物をカメラ部で読取って通信識別子を入力して登録するようにしてもよい。
【0100】
また、携帯電話の外部接続端子によりレジ端末等と接続し、レジ端末等に記憶されている通信識別子を読込むようにしてもよい。
これによって、通信識別子の入力ミス等によるカード決済時の混乱を防止することができる。
第4実施の形態例
図19は本発明の第4実施の形態を示すブロック図である。
【0101】
なお、上記第1および第2実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
31は管理サーバであり、カード決済会社や商店と契約してカード決済を仲介する決済プロバイダに設置されて決済ネットワーク22と接続しており、契約先のカード決済会社のカード決済会社名とそのコード、取扱手数料等の決済会社情報や契約先の商店の商店名とそのコード、利用可能なカードの種類、取扱手数料、商品代金等の振込先口座等の商店情報等を登録した登録情報ファイルを保有している。
【0102】
なお、本実施の形態においては、上記第3実施の形態例と同様に携帯電話1のカード読取書込部8は省略されている。
上記の構成の作用について説明する。
本実施の形態では、決済プロバイダは予め商店およびカード決済会社との間でカード決済システムの利用に関する契約を行っている。
【0103】
また、カード決済会社は、ICカードによるデビットカードやクレジットカード等の取引カードを発行しており、通常の利用に供するために取引カードを利用者に供給すると共に契約している決済プロバイダのURL(Uniform Resource Locator)を利用者に供給し、利用者はそのURLを携帯電話1の携帯記憶部5に格納している。
【0104】
また、カード決済会社は、利用者の顧客情報(暗証番号を除く。)を契約している決済プロバイダに提供し、決済プロバイダはその情報を管理サーバ31の登録情報ファイルに登録している。
利用者がデビットカードである取引カードを用いて商品代金のカード決済を行うときの作動について、図20、図21に示すカード決済処理の流れを示す説明図を用い、ステップに従って説明する。
【0105】
なお、ステップ名は第1実施の携帯例のステップ名に加えて決済プロバイダの管理サーバ31の場合をSPで表す。
S61、S62、上記第3実施の形態例のステップ41、S42の作動と同様であるので、その説明を省略する。
SK61、係員から通信識別子としての取引番号を受取った利用者は、携帯電話1の操作部4のテンキー等を用いて通信識別子として取引番号を登録する一方、携帯電話1の携帯記憶部5に格納されている決済プロバイダのURLを読出し、このURLを基に送受信部6による電話通信によって携帯中継会社の受付サーバ25、通信回線26を経由して決済プロバイダの管理サーバ31へ接続して登録している取引カードの種類とそのカード情報を問合せる登録カード問合を送信する。
【0106】
SP61、管理サーバ31は登録カード問合を受信する。この登録カード問合には電話通信を発信した携帯電話番号の通知(以下、発信者番号通知という。)が添付されている。
なお、発信者番号通知が利用できない場合には利用者は登録カード問合せに携帯電話番号を添付して送信するようにする。
【0107】
SP62、管理サーバ31は発信者番号通知によって利用者の携帯電話番号を認識し、これを基に登録情報ファイルの利用者情報を検索して該当する携帯電話番号を特定し、これに対応させて登録されている取引カードの種類とそのカード情報を抽出する。
SP63、管理サーバ31は、抽出したカード情報等を検索結果として通信回線26、携帯中継会社の受付サーバ25を経由して電話通信によって携帯電話1へ送信する。なお検索結果は必要に応じて暗号化し、送信するようにしてもよい。
【0108】
SK62、携帯電話1の携帯制御部2は送受信部6によって検索結果を受信する。
SK63、携帯制御部2は携帯表示部3に取引カードの選択を促す旨と取引カードの種類とそのカード識別記号の一覧表および「OK」表示、「取消」表示等を表示したカード選択画面を表示する。
【0109】
利用者はこれに従って、移動キーによってカーソルを移動させ、カード決済に利用する取引カードを選択してOKキーを押下する。本実施の形態ではデビットカードが選択される。
OKキーが押下されたことを検知した携帯制御部2は、決済金額等を問合せるために携帯電話1を無線接続モードに切替え、無線通信部9によってレジ端末11へ取引番号に決済金額の送信要求とカード決済に利用するカードの種類を添付した接続要求を送信する。
【0110】
なお、取消キーが押下された場合は、上記第1実施の形態例のステップSK2と同様である。
S63、請求情報の格納を終え、携帯電話1からの送信を待つ着信待状態で待機していたレジ端末11のレジ制御部12は、無線通信部18によって携帯電話1からの接続要求を受信したことを契機としてステップS64へ移行する。
【0111】
S64、レジ制御部12は、受信した取引カードの種類がカード決済に利用可能であるか否かを判定し、利用できない取引カードであれば接続子Hを介してその旨を無線通信によって携帯電話1に送信し、携帯電話1の携帯制御部2はステップS63に戻ってその旨とカード選択画面を表示する。
利用者はカード選択画面から再度取引カードを選択し、上記作動を繰返す。
【0112】
カード決済に利用可能な取引カードの場合は、レジ制御部12は受信した取引番号によってレジ記憶部15に格納されている請求情報を検索して該当する請求情報を抽出し、取引番号に請求情報を添付して無線通信部18によって携帯電話1へ送信する。
SK64、第3実施の形態例のステップSK42と同様であるので、その説明を省略するが、図4に示す請求情報画面において、利用可能カードはレジ端末11が利用可能と判定した取引カードのみが表示される。
【0113】
SK65、利用者が請求情報を確認してOKキーを押下した信号を検知した携帯制御部2は、ステップSK63で選択した取引カードの種類とそのカード識別記号および「OK」表示、「取消」表示等を表示する。
利用者は、表示された内容を確認してOKキーを押下してカード情報を入力する。なお、取消キーが押下された場合は、上記第1実施の形態例のステップSK2と同様である。
【0114】
SK66、第3実施の形態例のステップSK44と同様であるので、その説明を省略するが、図6に示す暗証番号入力画面において、取引カードの種類とそのカード識別記号は、選択されたデビットカードのものが表示される。
SK67、第3実施の形態例のステップSK45と同様であるので、その説明を省略するが、取引番号を添付した決済依頼は、送受信部6によって携帯中継会社の受付サーバ25、通信回線26を経由して決済プロバイダの管理サーバ31のステップSP64へ送信される。
【0115】
SP64、管理サーバ31は決済依頼を受信する。
SP65、決済依頼を受信した管理サーバ31は、受信した決済金額等の請求情報、利用者のカード情報と暗証番号、取引番号および商店情報を検索して抽出した該当する商店の振込先口座の金融機関名や口座番号等により決済情報を作成し、決済ネットワーク22を経由して接続子Iを介して接続する図21に示す取引カードを発行した銀行等であるカード決済会社のホストコンピュータ21へ送信する。
【0116】
SH61、ホストコンピュータ21は決済情報を受信する。
SH62、決済情報を受信したホストコンピュータ21は、デビットカードによるカード決済を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ21は、決済情報に含まれるカード識別記号等を基に顧客ファイルの顧客情報を検索して該当する顧客情報から利用者が登録した暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と登録されている暗証番号との一致を照合して利用者を顧客と認証する。
【0117】
利用者を顧客と認証したホストコンピュータ21は、カード情報を基に利用者の口座を特定し、決済金額を利用者の口座から引落し、決済情報に添付されている商店の振込先口座へ入金(振込先の金融機関が他の銀行等の場合は、その銀行等に振込依頼を行って入金)してカード決済を行う。
なお、上記ステップSK67において携帯中継会社の受付サーバ25が決済依頼を決済プロバイダへ送信する際に、発信者番号通知を添付して送信するようにしてこれを管理サーバ31がカード決済会社のホストコンピュータ21へ送信し、これを用いてホストコンピュータ21が発信者、つまり利用者の正当性を確認するようにしてもよい。これによってカード決済の利用者認定の確実性を増すことができる。
【0118】
SH63、カード決済の実行が終了すると、ホストコンピュータ21は決済結果をカード決済履歴として該当する利用者の顧客情報に格納すると共に、カード決済を終了した旨を決済結果として決済ネットワーク22を経由して接続子Jを介して接続する図20に示す管理サーバ31のステップSP66へ送信する。
暗証番号が一致しない場合や顧客の利用金額が預金額を超えている場合等の送信されたカード情報によってはカード決済ができない場合は、決済不可の旨にその理由等を添付し、これを決済結果として管理サーバ31へ送信する。
【0119】
SP66、決済結果を受信した管理サーバ31は、受信した決済結果をカード決済履歴として該当する利用者の顧客情報に格納すると共に、取引番号を添付した決済結果を決済ネットワーク22を経由して接続子Kを介して接続するレジ端末21のステップS66へ転送する。
これと同時に、管理サーバ31は携帯電話1の携帯メールアドレス宛に通信回線26、携帯中継会社の受付サーバ25を経由して携帯電話1のステップSK68へ決済結果の副本を送信する。
【0120】
また、顧客情報に登録されている利用者の自宅の電子メールアドレス宛に決済結果の控えを送信する。
なお、決済プロバイダの管理サーバ31にカード決済履歴を格納することによって、利用者は決済プロバイダからもカード決済履歴を取得することが可能となる。
【0121】
その後のステップS66〜S68およびSK68〜SK73の作動は、第3実施の形態例のステップS45〜S47およびSK46〜SK51の作動と同様であるので、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態においては、第3実施の形態例の効果に加えて、決済プロバイダが、利用者の取引カードのカード情報や決済会社情報、商店情報を管理することによって、カード決済を行うカード決済会社のホストコンピュータの記憶容量等の負荷を軽減できると共に、決済プロバイダは情報維持管理手数料等の収入を得ることができる。
【0122】
また、利用者がカード決済に使用する取引カードのカード情報を事前に決済プロバイダに登録し、これを携帯電話から問合せて表示し選択するようにしたことによって、携帯電話へのカード読取書込部の設置を省略でき、携帯電話の簡素化を図ることができると同時に、携帯記憶部へカード情報を格納する必要がなくなり、カード決済会社の作業負荷を軽減することができると共に携帯電話の買い替え等の場合のカード情報の漏洩を防止することができる。
【0123】
このことは、取引カードの種類やカード情報の読取方法に依存しないカード決済システムの構築に更に貢献することができる。
更に、利用者がカード決済に使用する取引カードの種類を携帯電話からレジ端末へ送信して確認するようにしたことによって、商店はカード決済に使用される取引カードを事前に知ることができ、商店のそのカード決済に対する安心感を高めることが可能となる。
【0124】
更に、利用者が使用する取引カードが利用可能なときに、レジ端末が決済金額等の請求情報を添付して返信するようにしたことによって、カード決済の処理効率を向上させることができる。
なお、決済結果のレジ端末への送信は、第3実施の形態例と同様にカード決済会社のホストコンピュータ21が直接レジ端末11へ送信し、決済プロバイダへは決済結果の副本を送信するようにしてもよい。
【0125】
これによって、カード決済の決済結果の送信に要する時間が短縮でき、カード決済業務の効率化を図ることができる。
また、ステップSH63において決済結果の副本や控の送信は、第3実施の形態例と同様にカード決済会社が決済結果を管理サーバへ送信する際に同時にそれぞれに向けて送信するようにしてもよい。
【0126】
本実施の形態の決済プロバイダは、上記第1、第2、第3実施の形態例においても同様に設けることができ、本実施の形態の決済プロバイダと同様の効果を得ることができる。
この場合に、第2実施の形態のステップSK23において携帯電話の携帯記憶部に登録されたカード情報の読出しを行う際に、上記ステップSK61で説明した決済プロバイダへの登録カードの問合せを行い、カード情報を取得するようにしてもよい。
【0127】
この時、第2実施の形態例のステップSK23〜SK25の作動において、携帯電話1の携帯表示部3に表示する図14や図6、図15等の画面は、決済プロバイダの管理サーバ31に格納されているウェブページ等によって入力を含めて行うようにしてもよい。
これによって、携帯記憶部に格納されるカード情報やそれぞれの画面データを省略することができ、携帯記憶部の記憶容量を軽減することができる。
【0128】
また、ステップSK43における利用可能およびカード決済に利用できない取引カードの種類の表示は、携帯制御部が登録カード問合を送信する際に商店のコード等を添付して送信し、管理サーバが登録情報ファイルの商店情報から該当する商店に登録されている利用可能な取引カードの種類と照合してこれを検索結果に含めて送信して表示するようにしてもよい。これによって、携帯電話の処理負荷を軽減することができる。
【0129】
更にこの場合に、第2実施の形態例においては、ステップS24で請求情報を送信する際に、決済プロバイダのURLを請求情報に添付して携帯電話へ送信するようにする。
また、第1実施の形態例においては、取引カードに決済プロバイダのURLを記録しておき、ステップSK5でカード情報を入力する際に、そのURLを読込んでステップSK5のカード情報を送信するときに決済プロバイダのURLを添付して送信するようにし、レジ端末から決済プロバイダへ決済依頼を送信するようにする。
【0130】
この取引カードに決済プロバイダのURLを記録するようにすることによって、利用者の入力ミス等によるカード決済の混乱を防止することができると共に、利用者の決済プロバイダの正当性への不安を解消することができる。
なお、上記各実施の形態例においては、利用者がカード情報を入力する装置は携帯電話であるとして説明したが、携帯情報端末等の携帯端末あってもよい。
【0131】
この場合に、携帯端末にはレジ端末との無線または有線による通信機能および決済プロバイダやカード決済会社との電話またはインターネット等の有線による通信機能を追加して装備するようにする。
また、第1実施の形態例で示したカード読取書込部またはカード読取部の機能を装備するようにしてもよい。
【0132】
更に、携帯電話とレジ端末との通信は無線または有線による通信で行うとして説明したが、電話通信を経由して行うようにしてもよい。これによって第2形態例等のカード情報の入力方法と併用すれば、通常の携帯電話によって本発明のカード決済システムを実現することができる。
更に、上記各実施例で説明した技術要素を、他の実施例おいて用いるようにすれば、その実施例においてその技術要素の効果を付加することができる。
【0133】
以上説明したように、本発明のカード決済システムは、利用の普及が拡大している携帯電話等の携帯端末を用い、商店の新規投資を抑制しつつ多くの取引カードに対応したカード決済システムを実現することができ、商店のカード決済システムへの参加を促進することができると共に利用者のカード決済の機会を増大させ、結果としてカード決済会社や決済プロバイダの手数料収入の増大を図ることができる。
【0134】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、取引カードのカード情報の入力を利用者が使用する携帯電話によって行うようにしたことによって、第3者の不正利用を未然に防止することができると共に利用者の不安感を解消して安心感のあるカード決済を行うことができるという効果が得られる。
【0135】
また、携帯電話にカード情報を入力し、これをレジ端末へ送信するようにしたことによって、商店では新たなカードを含む多くの取引カードへの対応を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態を示すブロック図
【図2】第1実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図1
【図3】第1実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図2
【図4】第1実施の形態の請求情報画面表示例
【図5】第1実施の形態のカード情報入力画面表示例
【図6】第1実施の形態の暗証番号入力画面表示例
【図7】第1実施の形態の決済確認画面表示例
【図8】第1実施の形態の待機依頼画面表示例
【図9】第1実施の形態の決済結果通知画面表示例
【図10】第1実施の形態の決済不許可画面表示例
【図11】第2実施の形態を示すブロック図
【図12】第2実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図1
【図13】第2実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図2
【図14】第2実施の形態のカード情報入力画面表示例
【図15】第2実施の形態の待機依頼画面表示例
【図16】第2実施の形態の明細票受取依頼画面表示例
【図17】第3実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図
【図18】第3実施の形態の明細票受取依頼画面表示例
【図19】第4実施の形態を示すブロック図
【図20】第4実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図1
【図21】第4実施の形態のカード決済処理の流れを示す説明図2
【符号の説明】
1 携帯電話
2 携帯制御部
3 携帯表示部
4 操作部
5 携帯記憶部
6 送受信部
7 通話部
8 カード読取書込部
9 無線通信部
11 レジ端末
12 レジ制御部
13 レジ表示部
14 入力部
15 レジ記憶部
16 通信部
17 印刷部
18 無線通信部
21 ホストコンピュータ
22 決済ネットワーク
25 受付サーバ
26 通信回線
31 管理サーバ
Claims (46)
- 利用者が使用する携帯電話と、該携帯電話と相互に通信可能なレジ端末とを備え、
前記レジ端末からカード決済の決済金額を前記携帯電話に送信し、その送信によって利用者が携帯電話に取引カードのカード情報を入力することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1において、
前記レジ端末が、前記携帯電話によって入力された取引カードのカード情報を受信し、該取引カードを発行したカード決済会社に対してカード決済の決済依頼を行い、前記カード決済の決済結果を、前記カード決済会社が前記レジ端末に送信し、該レジ端末がその決済結果を明細票に印刷することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項2において、
前記携帯電話がカード情報を前記レジ端末に送信するときに、前記携帯電話の携帯電話番号を添付して送信し、前記カード決済会社が音声による決済結果の副本を前記携帯電話番号宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項2において、
前記携帯電話がカード情報を前記レジ端末に送信するときに、前記携帯電話の携帯メールアドレスを添付して送信し、前記カード決済会社が決済結果の副本を前記携帯メールアドレス宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1において、
前記携帯電話が、前記送信された決済金額と前記入力されたカード情報を基に、前記取引カードを発行したカード決済会社に対して電話通信によってカード決済の決済依頼を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項5において、
前記カード決済会社が、前記携帯電話の発信者番号通知を取得し、該発信者番号通知によって利用者の正当性を確認することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項5または請求項6において、
前記カード決済の決済結果を、前記カード決済会社が電話通信によって前記携帯電話に送信し、該携帯電話がその決済結果を前記レジ端末に送信し、前記レジ端末が受信した決済結果を明細票に印刷することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項7において、
前記レジ端末が、前記携帯電話から受信した決済結果を、前記カード決済会社によって再確認することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項5または請求項6において、
前記カード決済の決済結果を、前記カード決済会社が前記レジ端末へ送信し、前記レジ端末が受信した決済結果を明細票に印刷することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項9において、
前記携帯電話がカード決済の決済依頼を行うときに、前記携帯電話の携帯電話番号を添付して送信し、前記カード決済会社が音声による決済結果の副本を前記携帯電話番号宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項9において、
前記携帯電話がカード決済の決済依頼を行うときに、前記携帯電話の携帯メールアドレスを添付して送信し、前記カード決済会社が決済結果の副本を前記携帯メールアドレス宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 利用者が使用する携帯電話と、該携帯電話と相互に通信可能なレジ端末と、前記利用者に取引カードを発行したカード決済会社と、カード決済を仲介する決済プロバイダとを備え、
前記レジ端末からカード決済の決済金額を前記携帯電話に送信し、その送信によって利用者が携帯電話に取引カードのカード情報を入力し、前記決済プロバイダを経由して前記カード決済会社にカード決済の決済依頼を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項12において、
前記取引カードに決済プロバイダのURL(Uniform Resource Locator)を記録し、該決済プロバイダのURLを基に決済依頼を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項12または請求項13において、
前記レジ端末が、前記携帯電話によって入力された取引カードのカード情報を受信し、前記決済プロバイダに決済依頼を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項14において、
前記カード決済の決済結果を、前記カード決済会社が前記レジ端末に送信し、該レジ端末がその決済結果を明細票に印刷することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項15において、
前記携帯電話がカード情報を前記レジ端末に送信するときに、前記携帯電話の携帯電話番号を添付して送信し、前記カード決済会社が音声による決済結果の副本を前記携帯電話番号宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項15において、
前記携帯電話がカード情報を前記レジ端末に送信するときに、前記携帯電話の携帯メールアドレスを添付して送信し、前記カード決済会社が決済結果の副本を前記携帯メールアドレス宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項15、請求項16または請求項17において、
前記カード決済会社が、前記カード決済の決済結果を、前記決済プロバイダを経由して送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項12から請求項17または請求項18において、
前記携帯電話が、前記送信された決済金額と前記入力されたカード情報を基に、電話通信によって前記決済プロバイダに決済依頼を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項19において、
前記決済プロバイダが、携帯電話の発信者通知番号を取得してカード決済会社へ送信し、前記カード決済会社が、前記発信者番号通知によって利用者の正当性を確認することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項19または請求項20において、
前記カード決済の決済結果を、前記カード決済会社が電話通信によって前記携帯電話に送信し、該携帯電話がその決済結果を前記レジ端末に送信し、前記レジ端末が受信した決済結果を明細票に印刷することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項21において、
前記レジ端末が、前記携帯電話から受信した決済結果を、前記カード決済会社によって再確認することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項19または請求項20において、
前記カード決済の決済結果を、前記カード決済会社が前記レジ端末へ送信し、前記レジ端末が受信した決済結果を明細票に印刷することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項23において、
前記携帯電話がカード決済の決済依頼を行うときに、前記携帯電話の携帯電話番号を添付して送信し、前記カード決済会社が音声による決済結果の副本を前記携帯電話番号宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項23において、
前記携帯電話がカード決済の決済依頼を行うときに、前記携帯電話の携帯メールアドレスを添付して送信し、前記カード決済会社が決済結果の副本を前記携帯メールアドレス宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項21から請求項24または請求項25において、
前記カード決済会社が、前記カード決済の決済結果を、前記決済プロバイダを経由して送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項2から請求項4、請求項7から請求項11、請求項14から請求項18または請求項20から請求項26において、
前記カード決済の決済結果の控えを、予め登録されている利用者の電子メールアドレス宛に送信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項26または請求項27において、
前記携帯電話が、電話通信によって前記カード決済会社からカード決済履歴を取得することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項27または請求項28において、
前記携帯電話が、電話通信によって前記カード決済会社へカード決済成立照会を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項28または請求項29において、
前記携帯電話にカード読取部を設け、前記取引カードのカード情報を読取ってカード情報を入力することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項28または請求項29において、
前記携帯電話に前記取引カードのカード情報を登録し、前記携帯電話が、カード決済を行うときに登録したカード情報を読出してカード情報を入力することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項12から請求項28または請求項29において、
前記決済プロバイダに前記取引カードのカード情報を登録し、前記携帯電話が、カード決済を行うときに前記決済プロバイダから登録したカード情報を取得してカード情報を入力することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項32において、
前記決済プロバイダに前記カード決済に利用可能な取引カードの種類を登録し、前記携帯電話が、前記決済プロバイダから前記取引カードの種類を取得し、前記登録したカード情報を基に利用可能な取引カードの一覧表を選択可能に表示することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項31または請求項32において、
前記携帯電話が、前記レジ端末からカード決済に利用可能な取引カードの種類を受信し、前記登録したカード情報を基に利用可能な取引カードの一覧表を選択可能に表示することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項33または請求項34において、
前記入力した取引カードのカード情報によるカード決済ができないときに、前記携帯電話が、他の取引カードによる再入力を受付けることを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項33または請求項34において、
前記携帯電話が、利用者が使用する取引カードの種類をレジ端末に送信し、レジ端末がその利用の可否を確認し、その確認結果を前記携帯電話へ返信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項36において、
前記利用者が使用する取引カードの種類が利用可能なときに、前記レジ端末が決済金額を共に返信することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項1から請求項36または請求項37において、
前記携帯電話と前記レジ端末とが、相互に無線通信可能な無線通信部を備えていることを特徴とするカード決済システム。 - 請求項38において、
前記携帯電話と前記レジ端末との間で無線通信を行うときに、前記レジ端末を前記携帯電話からの送信を待つ着信待状態で待機させることを特徴とするカード決済システム。 - 請求項38または請求項39において、
前記携帯電話から前記レジ端末へ接続要求を送信するときに、通信用の通信識別子を添付して送信し、該通信識別子によって通信相手を特定して無線通信を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項40において、
前記携帯電話に光学的読取機能を有するカメラ部を設け、該カメラ部によって前記レジ端末が印刷した印刷物の取引番号を読取り、該取引番号を前記通信識別子として自動入力することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項38または請求項39において、
前記レジ端末から前記携帯電話への決済金額を送信する時に、通信用の通信識別子を添付して送信し、該通信識別子によって無線通信を行うことを特徴とするカード決済システム。 - 請求項42において、
前記レジ端末が、商店の会員カードを基に前記レジ端末に予め登録された通信識別子を抽出して自動付与することを特徴とするカード決済システム。 - 請求項40、請求項42または請求項43において、
前記通信識別子が、携帯電話の携帯電話番号であることを特徴とするカード決済システム。 - 請求項40、請求項42または請求項43において、
前記通信識別子が、カード決済のための取引番号であることを特徴とするカード決済システム。 - 商店のレジ端末と相互に通信可能な携帯電話の携帯制御部に、
前記レジ端末からカード決済の決済金額を受信する決済金額受信ステップと、
この受信によって前記携帯電話を使用する利用者が入力した取引カードのカード情報を受付けるカード情報受付ステップと、
前記カード情報を送信するカード情報送信ステップと、
前記カード決済の決済結果を受信する決済結果受信ステップと、
前記送信したカード情報によってカード決済ができないときに、他の取引カードのカード情報の再入力を受付けるカード情報再入力受付ステップとを実行させることを特徴とするカード決済システムの携帯電話のプログラム。
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