JP2004163685A - 表示装置用モジュール及び表示装置 - Google Patents

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佳寛 中尾
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Abstract

【課題】柔軟性及び機械的強度が高い表示装置用モジュール及び表示装置の提供。
【解決手段】TCPフィルムを用いてなる矩形の基板1の一面上に、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4と、及びRF通信制御回路部5とを装着し、RF通信制御回路部5を配線パターン2,2を介してソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4に接続する。アンテナ6をRF通信制御回路部5に接続し、基板1の一方の長辺にソース駆動出力端子部7及びゲート駆動出力端子部8、及び切り欠き部9,9を設ける。そして、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4と、及びRF通信制御回路部5を第1の合成樹脂10,10…で覆い、基板1の表面を第2の合成樹脂11で覆う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気泳動表示シート用の表示装置用モジュール、及び電気泳動表示シートを用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置のようなフラットディスプレイパネルを用いた表示装置には、表示パネルと、該表示パネルにおける表示を電気回路により制御する表示装置用モジュールとが接合された構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は特許文献1に開示されている液晶表示パネルモジュールの平面図であり、図5は図4の液晶表示パネルモジュールを構成するTCPの平面図である。図4及び図5において、40はTCP(Tape Carrier Package)であり、ポリイミド等の可撓性を有するテープ基材の適宜の位置に、平面視矩形のICチップ41が搭載されたチップ搭載部42と、液晶表示パネル43と接続するための出力側リード部44と、回路基板(図示せず)と接続するための入力側リード部45とを備える。なお、回路基板には、ICチップ41の動作を制御するための信号処理回路が形成されている。出力側リード部44及び入力側リード部45は、チップ搭載部42の両端にICチップ41の長辺に対向して設けられている。更に、チップ搭載部42と出力側リード部44との間に出力側フレキシブル部46が設けられ、チップ搭載部42と入力側リード部45との間に入力側フレキシブル部47が設けられている。出力側フレキシブル部46及び入力側フレキシブル部47は、ICチップ41の短辺方向において屈曲する。
【0004】
ICチップ41の長辺方向はチップ搭載部42、出力側リード部44、入力側リード部45、出力側フレキシブル部46、及び入力側フレキシブル部47の幅方向になり、チップ搭載部42の幅寸法は、出力側リード部44及び入力側リード部45の幅寸法よりも大きく、出力側フレキシブル部46の幅寸法は、チップ搭載部42の幅寸法と等しく、入力側フレキシブル部47の幅寸法は、入力側リード部45の幅寸法と等しい。また、チップ搭載部42の幅方向の両側は、配線パターン等の導体が形成されずに拡幅してある。
【0005】
液晶表示パネルモジュールは、4つのTCP40をそれぞれチップ搭載部42の拡幅部を重ね合わせて、隣り合うTCP40には隙間が生じないようにして配置され、4つのTCP40の出力側リード部44が液晶表示パネル43の下基板48の上面端部(上基板49側)に接続され、4つのTCP40の入力側リード部45が前記回路基板に接続されてなる。
【0006】
このような液晶表示パネルにはガラス基板が使用されるため、液晶表示装置は柔軟性に乏しく、機械的強度が弱いという欠点を有する。また、液晶表示装置を携帯用機器に用いる場合、エネルギー密度が高いバッテリを内蔵する必要があり、更に重量化し、機器全体の規模が増大することになる。また、充電/放電の繰り返しによりバッテリが消耗した場合には、バッテリを交換する等の作業が必要であり、手間と費用とがかかることになる。
【0007】
一方、近年では紙媒体に匹敵する柔軟性及び携帯性を有し、しかも表示情報の書き換えが容易に行える表示装置として電気泳動表示シートを用いたものが注目されている。電気泳動表示シートは、液晶表示装置に比べて極めて薄く、低コストで製造が可能であり、また、ガラス基板上だけでなく、紙の様に柔軟な基板上にも形成され得るため、薄く、軽いといった携帯性を有するだけでなく、操作性及び耐久性等、機能的にも優れた表示装置として期待されている。
【0008】
電気泳動表示シートは文書又は画像等の表示データを一旦表示した場合、その後、電力を供給しなくとも比較的長時間その表示内容を保持することが可能であるため、リフレッシュ動作を必要としないという特徴を有する。この特徴により、電気泳動表示シートは、表示データ書込用の装置により表示データを表示させた後、表示データ書込用の装置から取り外して持ち運ぶことが可能であるため、携帯型表示装置としての応用に極めて適している。
【0009】
このような電気泳動表示シートの表示システムの応用例として、本件出願人は特願2002−019146「表示装置および表示システム」(以下、先願という)を出願している。先願に提案されている表示システムの概略を図6に示す。先願の表示システムは、表示データを作成するPC(Personal Computer)等の上位装置51と、表示データを送信する表示データ送信装置52と、表示データ送信装置52から受信した表示データに基づいて文字又は画像等を表示する表示装置53とを備える。
【0010】
先願の表示システムの特徴は、表示装置53の表示部に電気泳動表示シート54を使用している点と、表示データ送信装置52から表示装置53への給電及び表示データの送信を、電磁誘導により非接触で行っている点の2点である。
【0011】
表示装置53は、表示データを表示する電気泳動表示シート54と、電気泳動表示シート54の表示動作を制御する回路群を有するモジュール部55とを備え、電気泳動表示シート54及びモジュール部55は、一体に形成されている。モジュール部55は、電気泳動表示シート54の表示のための回路群として通信制御回路56及び駆動回路58〜60が設けられ、通信制御回路56には受信側アンテナコイル57が接続されている。
【0012】
上位装置51は、通信経路61を介して表示データ送信装置52に接続されている。また、上位装置51は、電気泳動表示シート54に表示する表示データを作成し、作成した表示データを通信経路61を介して表示データ送信装置52へ出力する。
表示データ送信装置52は、送信装置62と、送信側アンテナコイル63とを備え、上位装置51が出力した表示データを送信装置62にてASK(Amplitude Shift Keying)変調信号に変換し、該ASK変調信号を送信側アンテナコイル63にてモジュール部55へ送信する。
【0013】
なお、先願で提案されている電気泳動表示シートを用いた表示装置の具体的な応用例としては、非接触で表示内容を変更する電子メニューの利用について記載されているが、電子メニュー以外の利用方法も可能である。特に近年では、ネットワークを介する電子財布システム等に利用される非接触ICカードシステムにおいて、先願の表示装置は、非接触リーダライタとの間で通信を直接行わせることにより、サーバ側の決済履歴情報を表示させる極めて携帯性の高い表示装置として、非接触ICカードと併用することが可能である。
【0014】
このような電子財布システムにICカードと表示装置とを併用する場合、これらICカード及び表示装置はそれぞれ、種々の使用環境に耐え得るために次のような機械的強度を有していなければならない。
すなわち、ICカードに求められる機械的強度は、ICカードの長辺方向及び短辺方向における曲げ特性と、ねじり特性とがISO7816に規定されており、これらの規定条件を満たさなければならない。また、表示装置に求められる機械的強度も、前述のICカードと同程度の機械的強度が要求される。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−326244号公報(第5−6頁、第1−3図)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されている液晶表示パネルモジュールは、液晶表示装置に搭載することを想定しており、表示部そのものの柔軟性は考慮されていないため、そもそも出力側フレキシブル部46及び入力側フレキシブル部47は、ICチップ41の短辺方向において屈曲する、つまり一次元的にしか屈曲しない。したがって、特許文献1に開示されている液晶表示パネルモジュールを紙の様な柔軟性を有する電気泳動シートに適用することはできないという問題がある。
【0017】
一方、先願で提案されている電気泳動表示シートを用いた表示装置は、電子財布システムのような種々の使用環境で用いられることは想定されていないため、前述の機械的強度を有していない、つまり表示装置が屈曲した場合に、通信制御回路56及び駆動回路58〜60が破壊する虞があるという問題がある。また、通信制御回路56及び駆動回路58〜60は、外部からの機械的衝撃から保護する手段を有していないという問題がある。
【0018】
本発明は斯かる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可撓性を有する基板に形成された駆動装置及び制御装置を第1の合成樹脂で覆い、基板を第1の合成樹脂とは異なる第2の合成樹脂で覆うことにより、駆動装置、制御装置及び基板を外部からの機械的衝撃から保護することができるだけでなく、電気泳動表示シートに用いた場合には、電気泳動表示シートが有する二次元的な可撓性を損なうことのない表示装置用モジュールを提供することにある。
【0019】
また、本発明の他の目的は、基板を矩形とし、駆動装置及び制御装置を平面視矩形とし、駆動装置及び制御装置の長辺を基板の短辺方向と平行になるように配置することにより、基板の長辺方向における屈曲度を高め、基板が長辺方向において屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止し、機械的強度が高い表示装置用モジュールを提供することにある。
【0020】
また、本発明の他の目的は、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に切り欠き部を設けることにより、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる表示装置用モジュールを提供することにある。
【0021】
また、本発明の他の目的は、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、他の部分よりも柔軟性が高い領域を設けることにより、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる表示装置用モジュールを提供することにある。
【0022】
また、本発明の他の目的は、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、基板の材料よりも柔軟性が高い材料を用いることにより、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる表示装置用モジュールを提供することにある。
【0023】
また、本発明の他の目的は、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、基板の厚さよりも薄層化された材料を用いることにより、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる表示装置用モジュールを提供することにある。
【0024】
また、本発明の他の目的は、第2の合成樹脂の弾性率を、第1の合成樹脂の弾性率よりも高くすることにより、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる表示装置用モジュールを提供することにある。
【0025】
また、本発明の他の目的は、第1の合成樹脂としてエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用い、第2の合成樹脂としてシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂を用いることにより、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる表示装置用モジュールを提供することにある。
【0026】
また、本発明の他の目的は、電気泳動表示シートが形成された可撓性を有する基板に、駆動装置及び制御装置を形成し、該駆動装置及び制御装置を合成樹脂で覆うことにより、柔軟で、駆動装置及び制御装置を外部からの機械的衝撃から保護することができる表示装置を提供することにある。
【0027】
また、本発明の他の目的は、基板を矩形とし、駆動装置及び制御装置を平面視矩形とし、駆動装置及び制御装置の長辺を基板の短辺方向と平行になるように配置することにより、基板の長辺方向における屈曲度を高め、基板が長辺方向において屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止し、機械的強度が高い表示装置を提供することにある。
【0028】
更に、本発明の他の目的は、基板にポリエチレンテレフタレートを用い、合成樹脂にエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用いることにより、非常に柔軟で機械的強度が高く、著しく携帯性に優れた表示装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る表示装置用モジュールは、電気泳動表示シートを駆動するための駆動装置と、前記電気泳動表示シートへの給電電力及び表示データを受信するアンテナと、前記駆動装置を介して、前記アンテナにより受信した給電電力及び表示データの前記電気泳動表示シートへの伝送を制御する制御装置と、駆動装置及び制御装置を接続するための配線とを可撓性を有する基板に形成した表示装置用モジュールにおいて、前記駆動装置及び制御装置は、第1の合成樹脂で覆われ、前記基板の表面は、前記第1の合成樹脂とは異なる第2の合成樹脂で覆われていることを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、可撓性を有する基板に形成された駆動装置及び制御装置を第1の合成樹脂で覆い、基板を第1の合成樹脂とは異なる第2の合成樹脂で覆っていることにより、駆動装置、制御装置及び基板を外部からの機械的衝撃から保護することができるだけでなく、電気泳動表示シートに用いた場合には、電気泳動表示シートが有する二次元的な可撓性を損なうことのない表示装置用モジュールを実現することができる。
【0031】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記基板は矩形をなし、前記駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、該駆動装置及び制御装置の長辺が前記基板の短辺方向と平行になるように配置されていることを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、基板は矩形であることから、短辺方向よりも長辺方向に屈曲しやすくなる。しかし、駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、駆動装置及び制御装置の長辺を基板の短辺方向と平行になるように配置する。したがって、基板が長辺方向に屈曲したときに生じる応力の方向は、駆動装置及び制御装置と基板との接触面の短辺方向になるため、駆動装置及び制御装置それぞれに加わる前記応力を最小限にし、駆動装置及び制御装置の破壊を防止することができる。これにより、表示装置用モジュールは、基板の長辺方向における屈曲度を高めることができ、基板が長辺方向において屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止でき、機械的強度が高くなる。
【0033】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記基板は、一方の長辺に切り欠き部が設けられ、前記基板の長辺方向に関する前記切り欠き部の位置は、前記駆動装置及び制御装置が配置されている前記基板のそれぞれの位置に対応することを特徴とする。
【0034】
本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に切り欠き部を設けているため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0035】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記基板は、一方の長辺に他の部分よりも柔軟性が高い領域が設けられ、前記基板の長辺方向に関する前記領域の位置は、前記駆動装置及び制御装置が配置されている前記基板のそれぞれの位置に対応することを特徴とする。
【0036】
本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に柔軟性が高い領域を設けるため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0037】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記領域は、前記基板の材料よりも柔軟性が高い材料が用いられることを特徴とする。
本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、基板の材料よりも柔軟性が高い材料を用いるため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0038】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記領域は、前記基板の厚さよりも薄層化された材料が用いられることを特徴とする。
本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、基板の厚さよりも薄層化された材料を用いる。このとき、薄層化された材料は基板と同じ材料であっても、基板の厚さよりも薄いために基板よりも柔軟性が高くなり、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0039】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記第2の合成樹脂の弾性率は、前記第1の合成樹脂の弾性率よりも高いことを特徴とする。
本発明によれば、基板が屈曲した場合、第1の合成樹脂よりも第2の合成樹脂の方が先に応力を受けるが、第2の合成樹脂の弾性率は、第1の合成樹脂の弾性率よりも高いため、基板の屈曲に伴って生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置自体又はその周辺に加わるのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0040】
本発明に係る表示装置用モジュールにおいては、前記第1の合成樹脂はエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂であり、前記第2の合成樹脂はシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂であることを特徴とする。
【0041】
本発明によれば、第1の合成樹脂よりも第2の合成樹脂の方が先に応力を受けるが、第1の合成樹脂としてエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用い、第2の合成樹脂としてシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂を用いることにより、第2の合成樹脂の弾性率は、第1の合成樹脂の弾性率よりも高くなる。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0042】
本発明に係る表示装置は、電気泳動表示シートと、該電気泳動表示シートを駆動するための駆動装置と、前記電気泳動表示シートへの給電電力及び表示データを受信するアンテナと、前記駆動装置を介して、前記アンテナにより受信した給電電力及び表示データの前記電気泳動表示シートへの伝送を制御する制御装置と、前記電気泳動表示シート、駆動装置及び制御装置を接続するための配線とを可撓性を有する基板に形成した表示装置において、前記駆動装置及び制御装置は、合成樹脂で覆われていることを特徴とする。
【0043】
本発明によれば、基板自体が可撓性を有しているため、表示装置は柔軟性を有する。また、基板に形成した駆動装置及び制御装置を合成樹脂で覆う。これにより、表示装置は駆動装置及び制御装置を外部からの機械的衝撃から保護することができる。
【0044】
本発明に係る表示装置においては、前記基板は矩形をなし、前記駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、該駆動装置及び制御装置の長辺が前記基板の短辺方向と平行になるように配置されていることを特徴とする。
【0045】
本発明によれば、基板は矩形であることから、短辺方向よりも長辺方向に屈曲しやすくなる。しかし、駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、駆動装置及び制御装置の長辺を基板の短辺方向と平行になるように配置する。したがって、基板が長辺方向に屈曲したときに生じる応力の方向は、駆動装置及び制御装置と基板との接触面の短辺方向になるため、駆動装置及び制御装置それぞれに加わる前記応力を最小限にし、駆動装置及び制御装置の破壊を防止することができる。これにより、表示装置は、基板の長辺方向における屈曲度を高めることができ、基板が長辺方向において屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止でき、機械的強度が高くなる。
【0046】
本発明に係る表示装置においては、前記基板はポリエチレンテレフタレートを用いてなり、前記合成樹脂はエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂であることを特徴とする。
【0047】
本発明によれば、基板に柔軟性の高いポリエチレンテレフタレートを用い、合成樹脂として弾性率の高いエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用いる。これにより、表示装置は非常に柔軟で機械的強度が高く、著しく携帯性に優れたものとなる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る表示装置用モジュールの構成図であり、(a)は平面図を示し、(b)は(a)のB−B線における断面図を示す(ただし、断面を示す斜線は、わかりやすくするために省略する)。
【0049】
図において、1はTCPフィルムを用いてなる矩形の基板である。TCPフィルムとしては、一般にポリイミドが用いられ、その他としてはPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いてもよい。基板1の一面上には、例えば銅箔を用いて厚さ10〜35μm程度に配線パターン2,2…が形成されている。基板1には、電気泳動表示シート(図示せず)の表示信号を駆動するための駆動装置であるソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4と、制御装置であるRF(Radio Frequency)通信制御回路部5とが装着され、RF通信制御回路部5は配線パターン2,2を介してソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4に接続されている、配線パターン2,2…にはデータ線、各種制御線、及び電源線が含まれる。
【0050】
ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4、及びRF通信制御回路部5はそれぞれ、平面視矩形のICチップであり、これらの長辺が基板1の短辺方向と平行になるように配置されている。RF通信制御回路部5は、アンテナ接続用の端子を2つ有しており、該端子に1ターンのループアンテナ(以下、アンテナという)6が接続されている。
【0051】
基板1の一方の長辺には、電気泳動表示シート(図示せず)に接続するためのソース駆動出力端子部7及びゲート駆動出力端子部8が設けられている。ソース駆動出力端子部7及びゲート駆動出力端子部8は、配線パターン2,2を介してソース駆動回部3及びゲート駆動回路部4にそれぞれ接続されている。ソース駆動出力端子部7及びゲート駆動出力端子部8には、電気泳動表示シートへ表示データを伝送するための信号線が適宜のピッチで形成されている。
【0052】
ソース駆動出力端子部7及びゲート駆動出力端子部8が設けられている基板1の一方の長辺には、切り欠き部9,9が設けられている。基板1の長辺方向における切り欠き部9,9の位置は、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5が配置されている位置に対応している。
【0053】
ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5はそれぞれ、第1の合成樹脂10,10…で覆われている。一方、基板1は、第1の合成樹脂10,10…で覆われたソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5の部位と、切り欠き部9,9が設けられている基板1の長辺部分の領域とを除き、第2の合成樹脂11で覆われている。したがって、配線パターン2,2…及びアンテナ6も第2の合成樹脂11で覆われていることになる。第1の合成樹脂10,10…としては、例えばエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂が用いられ、第2の合成樹脂11としては、例えばシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂が用いられる。
【0054】
なお、ソース駆動回路部3及びRF通信制御回路部5の位置に対応する切り欠き部9が1つであるのは、ソース駆動回路部3及びRF通信制御回路部5が比較的近接して配置されているためである。
【0055】
以上の如き構成の表示装置用モジュールと電気泳動表示シートとの接続は、電気泳動表示シート側に異方性導電膜を配しておき、異方性導電膜と表示装置用モジュールのソース駆動出力端子部7及びゲート駆動出力端子部8とを圧着することにより行う。なお、電気泳動表示シートと図1の表示装置用モジュールとの接続には、この圧着によることの他、はんだ又は導電性接着剤による接続を行ってもよい。
【0056】
続いて、図1の表示装置用モジュールを電気泳動表示シートに接続して使用する場合の動作を簡単に説明する。アンテナ6は、図示しない通信装置から電気泳動表示シートへの給電電力及び表示データを電磁誘導により非接触で受信する。RF通信制御回路部5は、ソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4を介して、アンテナ6が受信した給電電力及び表示データの電気泳動表示シートへの伝送を制御する。
【0057】
このような表示装置用モジュールが接続された電気泳動表示シートは、種々の環境で使用されるが、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5は第1の合成樹脂10,10…で覆われ、また、基板1、配線パターン2,2…及びアンテナ6も第2の合成樹脂11で覆われているため、これらを外部からの機械的衝撃から保護することができる。
【0058】
電気泳動表示シートが基板1の長辺方向において屈曲した場合には、基板1も長辺方向において屈曲する。このとき、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5はそれぞれ、長辺が基板1の短辺方向と平行になるようにして基板1に配置されているため、基板1が長辺方向において屈曲した場合に伴って基板1に生じる応力により、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5が破壊するのを防止することができる。
【0059】
また、電気泳動表示シートが二次元的に、つまり表示装置用モジュールの基板1の短辺方向及び長辺方向において屈曲した場合も、連動的に基板1も屈曲する。このとき、第1の合成樹脂10,10…よりも、第2の合成樹脂11の方が先に応力を受ける。しかし、第1の合成樹脂10としてエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用い、第2の合成樹脂11としてシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂を用いていることにより、第2の合成樹脂11の弾性率は第1の合成樹脂10,10…の弾性率よりも高い。したがって、基板1の屈曲に伴って生じる応力が、基板1を介してソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5自体又はその周辺に伝達するのを防止することができる。
【0060】
更に、基板1には切り欠き部9,9が設けられているため、電気泳動表示シートの屈曲、つまり基板1の屈曲に伴って生じる応力が、基板1を介してソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5へ伝達するのを防止することができ、これらが破壊するのを防止することができる。
【0061】
なお、基板1は、一方の長辺に切り欠き部9,9を有する代わりに、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5が配置されている位置に対応する領域に、他の部分の材料よりも柔軟性が高い材料を用いてもよい。なお、基板1にポリイミドが用いられている場合は、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5が配置されている位置に対応する領域の基板1の一方の長辺に、基板1の厚さよりも薄層化したポリイミドを用いてもよい。つまり、薄層化することにより、基板1よりも柔軟性が高まるのである。したがって、これらのような場合でも、基板1の一方の長辺に切り欠き部9,9が設けられている場合と同様の効果を得ることができる。
【0062】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2に係る表示装置用モジュールの構成図であり、(a)は平面図を示し、(b)は(a)のB−B線における断面図を示す(ただし、断面を示す斜線は、わかりやすくするために省略する)。図2の表示装置用モジュールは、図1の表示装置用モジュールに更に配線パターン22、ゲート駆動回路部24及びゲート駆動出力端子部28が増設されて基板1の一面上に形成された構成となっている。したがって、図1と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0063】
ゲート駆動回路部24は、図1と同様、電気泳動表示シート(図示せず)の表示信号を駆動するための平面視矩形のICチップであり、長辺が基板1の短辺方向と平行になるようにして基板1に配置され、更に第1の合成樹脂10で覆われている。ゲート駆動出力端子部28は、電気泳動表示シートと基板1とを接続するための端子部であり、配線パターン22を介してゲート駆動回路部24と接続されている。配線パターン22には、データ線、各種制御線、及び電源線が含まれる。なお、電気泳動表示シートへの接続は、前述の実施の形態1の場合と同様の方法で行うことができる。
【0064】
電気泳動表示シートの表示信号を駆動するための駆動回路を、図2に示すように、ソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4,24のように、複数個のICチップに分割して基板1の一面上に形成することは、次のような利点がある。ソース駆動回路部3において、ボンディングパッドのピッチ(ICチップの外部端子間の間隔)を例えば60μmとし、100個の出力端子を長辺に配置した場合、ICチップの大きさ(長辺の寸法)は6mm以上となる。したがって、基板1の短辺の寸法を考慮した場合に、駆動回路を複数個のICチップに分割して用いれば、1つのICチップの大きさ(長辺の寸法)は小さくなり、前述のような電気泳動表示シートの屈曲、つまり基板1の屈曲に伴う破壊を防ぐことができ、ICチップ、つまりソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4,24の耐久性が格段に高くなる。
【0065】
また、駆動回路を複数のICチップに分割して基板1に配置することは、電気泳動表示シートの画素数が増大した場合でも、柔軟に適用することが可能である。
また、電気泳動表示シートの画素数が増大した場合には、駆動回路を複数のICチップに分割して基板1に配置することの他、ソース駆動回路部3及びゲート駆動回路部4,24の配線パターン2,2…及び22が煩雑になることが想定されるため、図2に示す表示装置用モジュールを別途作成し、この別途作成した表示装置用モジュールを、電気泳動表示シートに別途接続してもよい。この場合、2つの表示装置用モジュールは、対向しない配置で電気泳動表示シートに接続する、つまり電気泳動表示シートの隣り合う二辺に接続する。
【0066】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3に係る表示装置の概略構成図であり、(a)は平面図を示し、(b)は(a)のB−B線における断面図を示す(ただし、断面を示す斜線は、わかりやすくするために省略する)。なお、図1又は図2と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0067】
図3において、31は表示装置であり、紙の様に柔軟なPETを用いてなる矩形の基板32の一面上に、電気泳動表示シート33と、半導体装置配置部34とが形成されている。つまり、表示装置31は、電気泳動表示シート33の領域と、図1及び図2の表示装置用モジュールに相当する半導体装置配置部34の領域の2つの領域とが存在している。
【0068】
半導体装置配置部34には、基板32上に例えば銀ペーストを用いて適宜のピッチで配線パターン35,35…を形成し、その上から非導電性接着剤を塗布した後に、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5をそれぞれフェースダウン実装により圧着されている。
【0069】
ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5はそれぞれ、長辺が基板1の短辺方向と平行になるようにして基板32の一面上に配置されており、更に合成樹脂36,36…で覆われている。この合成樹脂としては、例えばエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂が用いられる。したがって、ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5を外部からの機械的衝撃から保護することができ、更に、基板32の長辺方向における屈曲に伴うソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4及びRF通信制御回路部5の破壊を防止することができる。
【0070】
ソース駆動回路部3、ゲート駆動回路部4、RF通信制御回路部5、アンテナ6、及び配線パターン35,35…を、基板32の一面上に直接形成していることにより、図1の表示装置用モジュールにみられる電気泳動表示シート33と表示装置用モジュールとの接合部を排除することができるため、表示装置31の強度を高めることができる。
【0071】
したがって、表示装置31は柔軟で機械的強度が非常に高く、更に、携帯性に著しく優れているため、前述の電子財布システムに適用可能であるだけでなく、その他、携帯性が要求される種々の応用に適用可能である。
【0072】
なお、前述の実施の形態1に記載した表示装置用モジュールは、駆動装置及び制御装置を基板の一面上に形成した形態としているが、これに限らず、基板の両面に形成した形態であってもよい。
【0073】
また、前述の実施の形態1乃至2に記載した表示装置用モジュール、及び実施の形態3に記載した表示装置は、表示データの通信は非接触型のデータ通信の形態としているが、これに限らず、接触型のデータ通信の形態であってもよい。
また、前述の実施の形態1乃至2に記載した表示装置用モジュール、及び実施の形態3に記載した表示装置は、電力供給はアンテナを介した電磁誘導による形態としているが、これに限らず、表示装置に電源が内蔵された形態であってもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、可撓性を有する基板に形成された駆動装置及び制御装置を第1の合成樹脂で覆い、基板を第1の合成樹脂とは異なる第2の合成樹脂で覆っていることにより、駆動装置、制御装置及び基板を外部からの機械的衝撃から保護することができるだけでなく、電気泳動表示シートに用いた場合には、電気泳動表示シートが有する二次元的な可撓性を損なうことのない表示装置用モジュールを実現することができる。
【0075】
また、本発明によれば、基板は矩形であることから、短辺方向よりも長辺方向に屈曲しやすくなる。しかし、駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、駆動装置及び制御装置の長辺を基板の短辺方向と平行になるように配置する。これにより、表示装置用モジュールは、基板の長辺方向における屈曲度を高めることができ、基板が長辺方向において屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止でき、機械的強度が高くなる。
【0076】
また、本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に切り欠き部を設けているため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0077】
また、本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に柔軟性が高い領域を設けるため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0078】
また、本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、基板の材料よりも柔軟性が高い材料を用いるため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0079】
また、本発明によれば、駆動装置及び制御装置が配置されているそれぞれの位置に対応させて基板の一方の長辺に、基板の厚さよりも薄層化された材料を用いるため、基板が屈曲したときに生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置へ伝達するのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0080】
また、本発明によれば、基板が屈曲した場合、第1の合成樹脂よりも第2の合成樹脂の方が先に応力を受けるが、第2の合成樹脂の弾性率は、第1の合成樹脂の弾性率よりも高いため、基板の屈曲に伴って生じる応力が、基板を介して駆動装置及び制御装置自体又はその周辺に加わるのを緩和する。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0081】
また、本発明によれば、第1の合成樹脂としてエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用い、第2の合成樹脂としてシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂を用いることにより、第2の合成樹脂の弾性率は、第1の合成樹脂の弾性率よりも高くなる。これにより、表示装置用モジュールは、基板が屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止することができる。
【0082】
また、本発明によれば、基板自体が可撓性を有しているため、表示装置は柔軟性を有する。また、基板に形成した駆動装置及び制御装置を合成樹脂で覆う。これにより、表示装置は駆動装置及び制御装置を外部からの機械的衝撃から保護することができる。
【0083】
また、本発明によれば、基板は矩形であることから、短辺方向よりも長辺方向に屈曲しやすくなる。しかし、駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、駆動装置及び制御装置の長辺を基板の短辺方向と平行になるように配置する。これにより、表示装置は、基板の長辺方向における屈曲度を高めることができ、基板が長辺方向において屈曲した場合に駆動装置及び制御装置が破壊するのを防止でき、機械的強度が高くなる。
【0084】
更に、本発明によれば、基板に柔軟性の高いポリエチレンテレフタレートを用い、合成樹脂として弾性率の高いエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂を用いる。これにより、表示装置は非常に柔軟で機械的強度が高く、著しく携帯性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る表示装置用モジュールの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る表示装置用モジュールの構成図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る表示装置の概略構成図である。
【図4】特許文献1に開示されている液晶表示パネルモジュールの平面図である。
【図5】図4の液晶表示パネルモジュールを構成するTCPの平面図である。
【図6】先願の表示システムの概略図である。
【符号の説明】
1,32 基板
2,22,35 配線パターン
3 ソース駆動回路部
4,24 ゲート駆動回路部
5 RF通信制御回路部
6 アンテナ
7 ソース駆動出力端子部
8,28 ゲート駆動出力端子部
9 切り欠き部
10 第1の合成樹脂
11 第2の合成樹脂
31 表示装置
33 電気泳動表示シート
34 半導体装置配置部
36 合成樹脂

Claims (11)

  1. 電気泳動表示シートを駆動するための駆動装置と、
    前記電気泳動表示シートへの給電電力及び表示データを受信するアンテナと、
    前記駆動装置を介して、前記アンテナにより受信した給電電力及び表示データの前記電気泳動表示シートへの伝送を制御する制御装置と、
    駆動装置及び制御装置を接続するための配線と
    を可撓性を有する基板に形成した表示装置用モジュールにおいて、
    前記駆動装置及び制御装置は、第1の合成樹脂で覆われ、
    前記基板の表面は、前記第1の合成樹脂とは異なる第2の合成樹脂で覆われている
    ことを特徴とする表示装置用モジュール。
  2. 前記基板は矩形をなし、
    前記駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、該駆動装置及び制御装置の長辺が前記基板の短辺方向と平行になるように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置用モジュール。
  3. 前記基板は、一方の長辺に切り欠き部が設けられ、
    前記基板の長辺方向に関する前記切り欠き部の位置は、前記駆動装置及び制御装置が配置されている前記基板のそれぞれの位置に対応する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置用モジュール。
  4. 前記基板は、一方の長辺に他の部分よりも柔軟性が高い領域が設けられ、
    前記基板の長辺方向に関する前記領域の位置は、前記駆動装置及び制御装置が配置されている前記基板のそれぞれの位置に対応する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置用モジュール。
  5. 前記領域は、前記基板の材料よりも柔軟性が高い材料が用いられることを特徴とする請求項4に記載の表示装置用モジュール。
  6. 前記領域は、前記基板の厚さよりも薄層化された材料が用いられるとことを特徴とする請求項4に記載の表示装置用モジュール。
  7. 前記第2の合成樹脂の弾性率は、前記第1の合成樹脂の弾性率よりも高いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示装置用モジュール。
  8. 前記第1の合成樹脂はエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂であり、前記第2の合成樹脂はシリコーン系合成樹脂又はゴム系合成樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の表示装置用モジュール。
  9. 電気泳動表示シートと、
    該電気泳動表示シートを駆動するための駆動装置と、
    前記電気泳動表示シートへの給電電力及び表示データを受信するアンテナと、
    前記駆動装置を介して、前記アンテナにより受信した給電電力及び表示データの前記電気泳動表示シートへの伝送を制御する制御装置と、
    前記電気泳動表示シート、駆動装置及び制御装置を接続するための配線と
    を可撓性を有する基板に形成した表示装置において、
    前記駆動装置及び制御装置は、合成樹脂で覆われていることを特徴とする表示装置。
  10. 前記基板は矩形をなし、
    前記駆動装置及び制御装置は平面視矩形であり、該駆動装置及び制御装置の長辺が前記基板の短辺方向と平行になるように配置されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記基板はポリエチレンテレフタレートを用いてなり、
    前記合成樹脂はエポキシ系合成樹脂又はアクリル系合成樹脂である
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の表示装置。
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