JP2004163629A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】裏紙が表裏ばらばらに供給された場合でも、目的の画像を形成した記録紙を一定の方向(フェースアップ又はフェースダウン)に統一して排出すること。
【解決手段】片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙し、記録紙の白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御する構成を特徴とする。
【選択図】 図11
【解決手段】片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙し、記録紙の白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御する構成を特徴とする。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、片面だけ印刷された用紙(以下、裏紙と記述する)をプリンタ,複写機,ファクシミリ,複合複写機等の画像形成装置で再利用する場合は、裏紙がある程度たまったところで裏紙の表裏の向きをそろえ、まだ印刷されていない面が新たな印刷面となるように画像形成装置の給紙トレイにセットしていた。
【0003】
しかしながら、裏紙を給紙トレイにセットする場合、裏紙の向きをそろえたつもりであっても、一部の用紙が表裏逆向きにセットされてしまうことがある。その場合に、そのまま画像形成を行うと、表裏逆向きにセットされた用紙では、既に印刷済みの面に画像を重ねて形成してしまい、二重印刷となってしまうという不具合があった。
【0004】
また、両面とも印刷済の用紙が裏紙に混じってしまう場合にも、同様に不具合となっていた。
【0005】
さらに、裏紙を使用した場合、出力が一見両面印刷のように見えるため、どちらが裏面でどちらが新たに印刷された面なのか判断しにくいという不具合もあった。
【0006】
このような不具合を解決するものとして、特開平10−97112号公報に示される画像形成装置が提案されている。
【0007】
この特開平10−97112号公報に示された画像形成装置では、裏紙の白紙面を検出し、該検出された白紙面に目的の画像を形成し、既に印刷済みの面に裏紙であることを示す印の画像を形成することにより、片面だけ印刷された用紙の裏面を再利用して画像形成する際、二重印刷を防ぎ、さらに裏面と新たに画像形成した面とを容易に判断することができるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−97112号公報に記載された従来の画像形成装置では、単に、白紙面に目的の画像を形成し、もう一方の面に裏紙印を形成し、白紙面が上向きに給紙された裏紙も白紙面が下向きに供給された裏紙もどちらも同じ回数(1回だけ)反転されて排出される構成であるため、裏紙が表裏ばらばらに供給された場合、目的の画像も表裏ばらばらに出力されてしまい、ユーザの手作業による用紙の表裏の入れ替えが必要となるという問題点があった。そのため、ステープルソートなどの機能も使用できなかった。
【0009】
また、上記従来の画像形成装置は、両面印刷されているため再利用不可能な用紙を裏紙と判別して、再利用不可能な用紙には印刷することなく裏紙とは異なるトレイに排出する構成であるため、トレイを1つ無駄にしてしまったり、トレイが1つしかない画像形成装置には適用できないという問題点もあった。
【0010】
さらに、裏紙の束に両面白紙の紙(以下、新紙)が混ざっていた場合や、裏紙をセットすべき給紙トレイに誤って新紙の束をセットしてしまった場合には、新紙にも新紙にとっては不必要な裏紙印が形成されてしまい、その新紙を再利用できなくなってしまい、新紙の片面やトナー等の資源を無駄にしてしまうという問題点もあった。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から記録紙を給紙し、記録紙の白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御することにより、一方面が白紙で他方面が画像形成済の裏紙の表裏がばらばらに混在した状態で供給された場合でも、目的の画像を形成した記録紙を一定の方向(フェースアップ又はフェースダウン)に統一して排出することができ、ユーザの手作業による用紙の表裏の入れ替え等の煩雑な作業の発生を防止することができ、ステープルソートなどの機能も使用可能とすることができる画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置において、給紙される記録紙の両面を読み取ってそれぞれ白紙面であるか否かを検知する検知手段(図2に示すセンサ218,219)と、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙し、前記検知手段により白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、前記検知手段により第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御する制御手段(図4に示すCPU123)とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第2の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、前記検知手段により前記給紙される記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合の、何れか一方の場合に奇数回(図11のフローチャートでは1回(ステップS206))とし、もう一方の場合に偶数回(図11のフローチャートでは2回(ステップS211,S212))とするように制御することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る第3の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記検知手段により記録紙の両面が白紙であることが検知された場合には、いずれか一方の面にのみ前記画像データに基づく画像を形成し、もう一方の面への裏紙であることを示す画像の形成は行わずに所定の排紙先に排紙するように制御する(図11のステップS213,S214)ことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る第4の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記検知手段により記録紙のいずれの面にも白紙が検知されない場合には、該記録紙に対する画像形成は行わず、前記所定の排紙先に、画像形成されて排紙される記録紙とは異なる状態で排紙するように制御する(図11のステップS209)ことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る第5の発明は、前記異なる状態とは、記録紙の排紙方向と直交する方向に所定量シフトさせた状態である(図3)ことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る第6の発明は、前記画像形成モードを設定する第1の設定手段(図9のエコモード設定キー903)を設け、前記制御手段は、前記画像形成モードが設定されている場合であっても、前記給紙元から記録紙の給紙が不可能な場合には、前記画像形成モードを実行しない(図11のステップS201,S216)ことを特徴とする。
【0018】
本発明に係る第7の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードが設定されていない場合であっても、前記片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元からの記録紙の給紙が指示される場合には、前記画像形成モードを実行する(図10のステップS104,S105)ことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る第8の発明は、前記制御手段による前記画像形成モードの実行を禁止する第2の設定手段(図9のエコモード禁止キー904)を設けたことを特徴とする。
【0020】
本発明に係る第9の発明は、記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置の制御方法において、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙する給紙工程(図11のステップS202)と、給紙される記録紙の白紙面を検知する検知工程(図11のステップS203,S204,S208)と、白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成工程(図11のステップS206,S207,S210,S211,S212)と、前記画像形成工程において、第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで記録紙を異なる回数反転させる反転工程(図11のステップS207,S211,S212)と、を有することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る第10の発明は、請求項9に記載された画像形成装置の制御方法を実行するプログラムであることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る第11の発明は、請求項9に記載された画像形成装置の制御方法を実行させるためのプログラムを記録媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置を適用可能な複合複写機の構成を示すブロック図である。
【0024】
図において、1はリーダ部で、原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力制御部3へ出力する。2はプリンタ部で、画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3は、リーダ部1およびプリンタ部2に接続されており、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインタフェース部7、RIP部8、操作部9、コア部10等からなる。
【0025】
ファクシミリ部4は、電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、またコア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。ファクシミリ部4が、送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク6中に一時的に保存することができる。
【0026】
ストレージ部5にはハードディスク6が接続されており、ストレージ部5は、コア部10から転送された画像データをハードディスク6に記憶させる。また、ストレージ部5は、コア部10を介して転送されたコードデータに基づいてハードディスク6に記憶されている画像データを検索し、検索された画像データをコア部10へ転送する。
【0027】
コンピュータインタフェース部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインタフェースであり、PC/WS11と1対1のローカルインタフェースで接続しても、Ethernet(登録商標)等のネットワークで接続しても良い。RIP部8は、PC/WS11から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものである。
【0028】
操作部9は、タッチパネルディスプレイとハードキーを備え、ユーザインタフェースにより、画像入出力装置への動作指示や動作設定等を行うものである。
【0029】
コア部10については後述するが、コア部10は、リーダ部1,プリンタ部2、ファクシミリ部4,ストレージ部5,コンピュータインタフェース部7,RIP部8,操作部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0030】
図2は、図1に示したリーダ部1及びプリンタ部2の断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0031】
以下、構成および動作について説明する。
【0032】
リーダ部1において、101は原稿給送装置で、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、スキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105,106,107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下、CCD)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって読み取られる。CCD109から出力される画像データは、所定の処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0033】
プリンタ部2において、221はレーザドライバで、レーザ発光部201を駆動するものであり、画像入出力制御部3のコア部10から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。
【0034】
そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、給紙カセット214,215,216,217、手差しトレイ211のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。
【0035】
定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、フィニッシャ220は記録紙をステイプルしたり、パンチ穴を開けたりして、それぞれの排紙トレイ231,232に排紙する。また、排紙トレイ231,232は、それぞれ後述する図3に示すような排紙トレイ駆動機構に取り付けられており、図4に示すように記録紙を排紙方向に直行する方向に所定量だけスライドさせたオフセット排紙を行うことができる。
【0036】
さらに、両面記録や後述するエコモード等が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ再給紙される。
【0037】
また、排紙トレイ231,232は、後述する図4に示すようなモータで駆動されるギヤの円運動を直線運動に変換する機構に取り付けられており、用紙排出方向に対して直交方向に所定量だけスライド可能にし、後述する図3に示すように、排出紙を所定量だけオフセットさせることにより、仕分けを行なうことができる。
【0038】
さらに、給紙カセット214,215,216,217から給紙される記録紙のこれから印刷される面(以下、第1面)を読取るセンサ218が給紙経路上の第1面側に設けられ、この第1面と反対の面(以下、第2面)を読取るセンサ219が給紙経路の第2面側に設けられている。これらセンサ218,219は、例えばCCDセンサで構成されており、コア部10は、センサ218で読取った信号により記録紙の第1面に印刷が既にされているか否か(第1面が白紙であるか否か)を検知し、センサ219で読み取った信号により記録紙の第2面に印刷が既にされているか否か(第2面が白紙であるか否か)を検知することができる。
【0039】
そして、コア部10は、記録紙の白紙と検知された面にプリンタ部3でリーダ部1の読取画像等を印刷し、記録紙の既に印刷されていると検知された面に裏面マーク(例えば×印)を印刷するように制御する。なお、記録紙の両面が白紙と検知された場合には、印刷は行わずそのまま排紙するものとし、一方、両面が既に印刷済みと検知された場合には、印刷は行わず、後述する図3に示すように印刷を行った記録紙と区別可能にオフセット排紙するものとする。
【0040】
図3は、図2に示した排紙トレイ231,232のオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【0041】
図に示すように、301〜303は両面が印刷済みであるため印刷を行わなかった記録紙であり、印刷を行った記録紙304〜306と容易に区別可能なように、記録紙の排紙方向と直交する方向にオフセット排紙される。
【0042】
図4は、図2に示した排紙トレイ231,232の駆動機構の一例を示す図である。
【0043】
図に示すように、排紙トレイ231,232の駆動機構は、ラックアンドピニオンを用いてあり、コア部10からの制御により、ステッピングモータ65により排紙トレイの取り付け台64が駆動され、この取り付け台63のホームポジションは、フォトインタラプタ63により検出され、コア部10に通知される。
【0044】
図5は、図1に示したコア部10の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0045】
図に示すように、121はデータ処理部で、画像の回転処理や変倍処理などの画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部に画像データを格納する不図示のページメモリを有する。リーダ部1からの画像データはインタフェース(I/F)122を介して、データ処理部121へ転送される。リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送される。
【0046】
また、コンピュータインタフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDL)は、インタフェース(I/F)120を介してデータ処理部121に転送された後、RIP部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ストレージ部5へ転送される。
【0047】
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、ストレージ部5へ転送される。
【0048】
また、ストレージ部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送される。123はCPUで、メモリ124に記憶されている制御プログラム、及び操作部9から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
【0049】
このように、コア部10を中心に、ストレージ部5を介して、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0050】
図6は、図1に示した操作部9の構成を示す平面図である。
【0051】
図において、801は電源キーで、本体ヘの通電を制御する。802は予熱キーで、予熱モードのON/OFFに使用する。803はコピー機能選択キーで、複数の機能の中からコピー機能を選択するときに使用する。804はファクシミリ機能選択キーで、複数の機能の中からファクシミリ機能を選択するときに使用する。
【0052】
805はボックス機能選択キーで、複数の機能の中からボックス機能を選択するときに使用する。ボックス機能とは、ユーザ個人や部署毎に複写機内のメモリに記憶領域を持ち、そこにPDLやスキャン画像等複数の文書を入れておき(記憶しておき)、好きなときに出力する機能であり、ハードディスク6中に設けられた複数のボックスに対してボックス名称を付加することができる。
【0053】
806はスタートキーで、コピーの開始を指示するときに用いるキーである。807はストップキーで、コピーを中断したり、中止したりするときに用いるキーである。
【0054】
808はリセットキーで、スタンバイ中は標準モードに復帰させるキーとして動作する。809は操作ガイドキーで、各機能を知りたいときに使用するキーである。810はユーザモード設定キーで、ユーザがシステムの基本設定を変更するときに使用する。811は割込みコピーキーで、コピー中に割り込みしてコピーしたいときに用いる。
【0055】
812は10キー(テンキー)で、数値を入力するときに用いる。813はクリアキーで、数値をクリアするときに用いる。814はファクシミリワンタッチキーで、各キーに対して記憶されたファクシミリ番号にワンタッチで送信することができる。また、ファクシミリワンタッチキー814は、1つのキーに対して2つのファクシミリ番号を登録することができ、ワンタッチキーの切り替え蓋815の開閉により切り替えることができる。
【0056】
816はタッチパネルで、液晶画面(LCD)とタッチセンサの組合せからなり、モード毎に個別の設定画面が表示され、さらに描画されたキーに触れることで、各種の詳細な設定を行うことが可能である。また、タッチパネル816は、各々のジョブの動作状況表示なども行う。
【0057】
以下、図7〜図9を参照して、図6に示したタッチパネル816の表示例を説明する。
【0058】
図7は、図6に示した操作部9のタッチパネル816上に表示されるボックス一覧表示画面の一例を示す模式図であり、標準画面に対応する。
【0059】
図において、2311は応用モードキーで、このキーを触れると各種モード設定を行うサブウィンドウ(不図示)が開く。2312は、給紙段選択(用紙選択)キーで、このキーを触れると給紙段を選択するサブウィンドウ(不図示)が開き、給紙段の表示,選択が行える。
【0060】
2313は裏紙登録キーで、このキーを触れると後述する図8に示す裏紙登録ウィンドウが開き、裏紙を格納する給紙段を登録することができる。
【0061】
2314は画像モードを決定するキー群で、自動濃度補正(AE)、文字モード、文字/写真モード、写真モードなどの画像モードを選択し、文字モード、文字写真モード、写真モードが選択されたときには、うすく、こくのキーにより、濃度を変化させることができる。
【0062】
2315は、原稿の倍率を変化させるためのキー群で、100%等倍、縮小、拡大、1%刻みのズームキーや原稿全体をコピーするときに使用する少し小さめキーが含まれる。いずれの場合にも、原稿の倍率を変化させるもので、倍率設定後は設定された倍率が表示される。
【0063】
2316はソータキーで、用紙が出力された後、フィニッシングを設定する。例えば、複数枚の原稿をまとめた1部の出力を複数部出力したいときのソートモード、各原稿1ページを設定した置数分出力するグループソート、ソートモードで出力した用紙を1部ごとにまとめてステイプルするステイプルモードなどがふくまれる。
【0064】
2317は両面キーで、原稿や用紙を片面で読み込むか、出力するかの両面モードを設定する。原稿を片面で読み込み、用紙に両面で出力する片両モード、原稿を両面で読み込み、用紙に両面で出力する両両モード、原稿を両面で読み込み、用紙に片面で出力する両片モード、原稿の片面を2分割して読み込み、用紙の両面に出力するページ連写両面モードなどが含まれる。ここでは、両面モードにおける片両モードが設定されている表示例が示されており、両面キーの上部に片両の吹き出しが表示されている。
【0065】
また2318はエコモードキーで、このキーを触れると後述する図9に示すエコモード設定ウィンドウが開き、エコモードを設定,禁止することができる。
【0066】
図8は、図6に示したタッチパネル816に表示される画面の一例を示す模式図であり、図7に示した裏紙登録キー2313を押下したときに表示されるサブウィンドウに対応する。
【0067】
図において、1502,1503,1504,1505は、図2に示した給紙カセット214,215,216,217にそれぞれ対応する裏紙給紙段選択キーであり、いずれかのキーを選択することにより、裏紙を格納する給紙段を選択することができる。
【0068】
1500はOKキーで、このキーを触れると、この裏紙登録ウィンドウでの設定を有効にして図7に示した画面に戻る(この裏紙登録は、図5に示したメモリ124内の図示しない不揮発性記憶媒体に格納される)。1501はキャンセルキーで、このキーを触れると、この裏紙登録ウィンドウでの設定を無効にして図7に示した画面に戻る。
【0069】
図9は、図6に示したタッチパネル816に表示される画面の一例を示す模式図であり、図7に示したエコモード設定キー2318を押下したときに表示されるサブウィンドウに対応する。
【0070】
図において、902は通常モード設定キーで、このキーを触れることにより、通常の印刷モードに戻すことができる。
【0071】
903はエコモード設定キーで、このキーを触れることにより、裏紙を用いて印刷を行うエコモード(詳細は後述する)を設定することができる。
【0072】
904はエコモード禁止キーで、このキーを触れることにより、エコモードへの自動移行の禁止を設定することができる。
【0073】
900はOKキーで、このキーを触れると、このエコモード設定ウィンドウでの設定を有効にして図7に示した画面に戻る(このエコモード設定は、図5に示したメモリ124内の図示しない不揮発性記憶媒体に格納される)。901はキャンセルキーで、このキーを触れると、このエコモード設定ウィンドウでの設定を無効にして図7に示した画面に戻る。
【0074】
以下、図10,図11を参照して、本発明の画像形成装置における制御処理手順について説明する。
【0075】
図10は、本発明の画像形成装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、プリンタ部2において印刷が開始される際に実行される。なお、このフローチャートの処理は、図5に示したコア部10内のCPU123によりメモリ124又はその他の記録媒体に格納されたプログラムに基づいて実行制御されるものとする。また、S101〜S108は各ステップを示す。
【0076】
まず、ステップS101において、エコモードが設定されているか否かを判定し、エコモードが設定されていると判断した場合には、ステップS105に進み、エコモードでの印刷動作(図11)を開始する。
【0077】
一方、ステップS101で、エコモードが設定されてないと判断した場合には、ステップS102に進み、エコモード禁止設定がされているか否かを判定し、エコモード禁止設定されていないと判断した場合には、ステップS103に進む。
【0078】
ステップS103では、両面印刷設定がされているか否かを判定し、両面印刷設定がされていないと判断した場合には、ステップS104に進み、裏紙トレイが選択されているか否かを判定し、裏紙トレイが選択されていると判断した場合には、ステップS105に進み、エコモードでの印刷動作(図11)を開始する。
【0079】
一方、ステップS104で、裏紙トレイが選択されていないと判断した場合には、ステップS108に進み、通常モードでの印刷動作を開始する。
【0080】
一方、ステップS102でエコモード禁止設定がされていると判断した場合、又はステップS103で両面印刷が設定がされていると判断した場合には、ステップS106に進み、裏紙トレイが選択されているか否かを判定し、裏紙トレイが選択されていないと判断した場合には、ステップS108に進み、通常モードでの印刷動作を開始する。
【0081】
一方、ステップS106で、裏紙トレイが選択されていると判断した場合には、ステップS107に進み、用紙の選択を裏紙以外のトレイに変更し、ステップS108に進み、通常モードでの印刷動作を開始する。
【0082】
なお、上記図10のフローチャートのステップS104では、エコモードが設定されていない(且つ、エコモード禁止が設定されていない)場合であっても、裏紙トレイが選択されている(裏紙トレイからの給紙が指示されている)場合に、エコモードでの印刷動作を行う構成について説明したが、通常モードでの印刷動作において、1枚目に給紙された記録紙の片面のみが白紙であることが検知された場合に、エコモードでの印刷動作を行うように構成してもよい。
【0083】
図11は、本発明の画像形成装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図10のステップS105に示したエコモードでの印刷動作手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図5に示したコア部10内のCPU123によりメモリ124又はその他の記録媒体に格納されたプログラムに基づいて実行制御されるものとする。また、S201〜S216は各ステップを示す。
【0084】
エコモードでの印刷動作が開始されると、ステップS201において、裏紙のセットされた給紙トレイが紙無しか否かを判定し、紙無しである場合には、ステップS216に進み、通常モードでの印刷動作に移行する。
【0085】
一方、ステップS201において、裏紙のセットされた給紙トレイが紙無しでない場合には、ステップS202において、裏紙のセットされた給紙トレイから給紙を行う。
【0086】
次に、ステップS203において、両面読み取りセンサ(センサ218,219)により給紙された記録紙の表面(第1面),裏面(第2面)を読み取り、ステップS204において、両面が白紙か否かを判定する。
【0087】
ステップS204で、両面が白紙でないと判断した場合には、ステップS205に進み、表面(第1面)のみ白紙か否かを判定し、表面(第1面)のみ白紙であると判断した場合には、ステップS206に進み、プリンタ部2で目的の画像(例えば、リーダ部1の読み取り画像,ファクシミリ部4での受信画像,コンピュータインタフェース部7での受信画像,ストレージ部5での格納画像等)の印刷を行い、ステップS207において、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、反対の面(第2面)に裏紙マーク(例えば、×印)を印刷し、通常排紙の排紙トレイに排紙し、ステップS215に進む。
【0088】
一方、ステップS205で、表面(第1面)のみ白紙でないと判断した場合には、ステップS208進み、裏面(第2面)のみ白紙か否かを判定し、裏面(第2面)のみ白紙でない、即ち両面とも白紙でない(印刷済みである)と判断した場合には、ステップS209に進み、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、不適用紙として通常排紙した用紙とずらして排紙(オフセット排紙)し、ステップS215に進む。
【0089】
一方、ステップS208で、裏面(第2面)のみ白紙であると判断した場合には、ステップS210に進み、表面(第1面)に裏紙マーク(例えば、×印)を印刷し、ステップS211に進み、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、反対の面(第1面)にプリンタ部2で目的の画像(例えば、リーダ部1の読み取り画像,ファクシミリ部4での受信画像,コンピュータインタフェース部7での受信画像,ストレージ部5での格納画像等)の印刷を行う。
【0090】
次に、ステップS212において、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、通常排紙の排紙トレイに排紙し、ステップS215に進む。
【0091】
一方、ステップS204で、両面が白紙と判断した場合には、プリンタ部2で目的の画像(例えば、リーダ部1の読み取り画像データ,ファクシミリ部4での受信画像データ,コンピュータインタフェース部7での受信画像データ,ストレージ部5の格納画像データ等)の印刷を行い、ステップS214において、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、通常排紙の排紙トレイに排紙し、ステップS215に進む。
【0092】
次に、ステップS215において、全ての印刷を終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判断した場合には、ステップS201に戻り、次のページの印刷処理を行う。
【0093】
一方、ステップS215において、全ての印刷を終了したと判断した場合には、そのまま処理を終了する。
【0094】
以上のように、給紙される裏紙の状態(第1面のみ白紙,第2面のみ白紙等)に応じて、記録紙の反転回数を変更するように制御することにより、印刷面の向き(上向又は下向き)を一定にして出力できる。
【0095】
また、裏紙用のトレイから給紙された用紙に既に両面印刷済みである用紙が混ざっていた場合は、該用紙は印刷処理することなく、正常に印刷された裏紙を排出するトレイと同じトレイ上にずらして(シフトさせて)排出することで、不要な紙を簡単に取り除くことができ、複数のトレイがある場合でも、両面印字済みで印刷されることなく排出された用紙により、排紙トレイを無駄に使用してしまうことを防止することができる。さらに、排紙トレイが1つの画像形成装置であっても本発明を適用可能となる。
【0096】
さらに、裏紙用のトレイから給紙された用紙に両面白紙の紙が混ざっていた場合は、裏紙である印をつけず通常印刷を行うことにより、不要な裏紙印をつけないため、裏紙として再利用可能となる。
【0097】
裏紙用の給紙トレイに裏紙をセットする場合、不要な紙(両面印刷済みの紙)や、裏紙の裏表の向きを考えずにセットし利用することができる。
【0098】
さらに、裏紙の束に両面白紙の新紙が混ざっていた場合や、裏紙をセットすべき給紙トレイに誤って新紙の束をセットしてしまった場合でも、新紙に対して新紙にとっては不必要な裏紙印が形成されてしまうことを防止して、その新紙を再利用できなくなってしまい、新紙の片面やトナー等の資源を無駄にしてしまうことを防止することができる。
【0099】
なお、上記図11に示したフローチャートでは、給送される用紙が表面(第1面)のみ白紙と判定された場合には「1」回反転(S207)し、裏面(第2面)のみ白紙と判定された場合には「2」回反転(S211,S212)するように構成したが、ステップS207の後でさらにもう1回反転させ(即ち、合計2回反転)、ステップS212での反転を行わない(即ち、合計1回反転)ようにしてもよい。即ち、フェースアップで排紙するか、フェースダウンで排紙するかにより、給送される用紙が表面(第1面)のみ白紙と判定された場合の画像形成処理と、裏面(第2面)のみ白紙と判定された場合の処理とのうち、何れか一方の画像処理では給紙された記録紙を排紙までに奇数回反転(本実施形態では1回反転)させ、もう一方の処理では給紙された記録紙を排紙までに偶数回反転(本実施形態では2回反転)させるように構成してもよい。
【0100】
また、給送される用紙が両面白紙と判定された場合の画像形成処理における反転回数は、表面(第1面)のみ白紙と判定された場合の画像形成処理における反転回数と同回数とすることにより、排紙される用紙のフェースアップ又はフェースダウンが統一され、手作業により面の向きを合わせる等の煩雑な作業の必要がなくなる。
【0101】
さらに、エコモードにおいて、所定枚数(例えば5枚)連続して両面白紙の用紙が給紙された場合には、その旨を操作者や管理者に通知するように構成してもよい。これにより、裏紙をセットする給紙トレイに誤って両面白紙の新紙がセットされていることを、操作者や管理者が早期に知ることができる。
【0102】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、エコモードでの印刷動作において、両面が白紙の場合には、第1面にのみ目的の画像を印刷し第2面への裏紙マークの印刷は行わないように構成したが、両面が白紙の場合には、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、両面印刷済みのため印刷することなくオフセット排紙した記録紙と異なる量だけオフセット排紙するように構成してもよい。
【0103】
図12は、本発明の第2実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【0104】
図に示すように、1201は両面が白紙のため印刷を行わずオフセット排紙した記録紙であり、両面が印刷済みであるため印刷を行わなかった記録紙1202,1203と異なる量だけ記録紙の排紙方向と直交する方向にシフトされて排紙されている。
【0105】
この構成により、従来では、両面白紙の新紙は、裏紙と混在して印刷されるため、ユーザがその存在に気付かず、まだ片面が白紙であるにも関らず、再利用されずに廃棄されることも多かったが、新紙を裏紙の排紙束から容易に仕分でき、新紙として容易に利用することが可能となる。
【0106】
〔第3実施形態〕
上記第2実施形態では、エコモードでの印刷動作において、両面が白紙の場合には、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、両面印刷済みのため印刷することなくオフセット排紙した記録紙と異なる量だけオフセット排紙する構成について説明したが、両面が白紙の場合には、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、両面印刷済みのため印刷することなくオフセット排紙した記録紙と逆方向にオフセット排紙するように構成してもよい。
【0107】
図13は、本発明の第3実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【0108】
図に示すように、1301は両面が白紙のため印刷を行わずオフセット排紙した記録紙であり、両面が印刷済みであるため印刷を行わなかった記録紙1302,1303と逆方向シフトされて排紙されている。
【0109】
この構成により、従来では、両面白紙の新紙は、裏紙と混在して印刷されるため、ユーザがその存在に気付かず、まだ片面が白紙であるにも関らず、再利用されずに廃棄されることも多かったが、新紙を裏紙の排紙束から容易に仕分でき、新紙として容易に利用することが可能となる。
【0110】
なお、上記各実施形態では、プリンタ部2(プリンタエンジン)がレーザビーム方式である場合を例にして説明したが、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0111】
また、上記各実施形態を合わせた構成も本発明に含まれるものとする。
【0112】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0113】
図14は、本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体のメモリマップを説明する図である。
【0114】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0115】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0116】
本実施形態における図10,図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0117】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0118】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0119】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0120】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0121】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0122】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0123】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から記録紙を給紙し、記録紙の白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御するので、裏紙が表裏ばらばらに供給された場合でも、目的の画像を形成した記録紙を一定の方向(フェースアップ又はフェースダウン)に統一して排出することができる。
【0125】
従って、画像形成後の出力面を、供給される裏紙の白紙面の向きに係わり無く一定の向き(フェースアップ又はフェースダウン)で出力することで手作業による用紙の向きの入れ替え等の手間を省くとともに、ステープルソートなどの機能を使用することができるようになる。また、両面が印刷済み等により印刷できなかった用紙も、同一のトレイに用紙をずらして(シフトさせて)排出することにより、1つのトレイのみで作業を行え、印刷済みの用紙中から必要のない用紙を容易に取り除くことができる。さらに、裏紙の束に両面白紙の新紙が混ざっていた場合や、裏紙をセットすべき給紙トレイに誤って新紙の束をセットしてしまった場合でも、新紙に対して新紙にとっては不必要な裏紙印が形成されてしまうことを防止して、その新紙を再利用できなくなってしまい、新紙の片面やトナー等の資源を無駄にしてしまうことを防止することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置を適用可能な複合複写機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部及びプリンタ部の断面図である。
【図3】図2に示した排紙トレイのオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【図4】図2に示した排紙トレイの駆動機構の一例を示す図である。
【図5】図1に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図1に示した操作部の構成を示す平面図である。
【図7】図6に示した操作部のタッチパネル上に表示されるボックス一覧表示画面の一例を示す模式図である。
【図8】図6に示したタッチパネルに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図9】図6に示したタッチパネルに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図10】本発明の画像形成装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の画像形成装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【図13】本発明の第3実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
9 操作部
10 コア部
123 CPU
124 メモリ
218,219 センサ
231,232 排紙トレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、片面だけ印刷された用紙(以下、裏紙と記述する)をプリンタ,複写機,ファクシミリ,複合複写機等の画像形成装置で再利用する場合は、裏紙がある程度たまったところで裏紙の表裏の向きをそろえ、まだ印刷されていない面が新たな印刷面となるように画像形成装置の給紙トレイにセットしていた。
【0003】
しかしながら、裏紙を給紙トレイにセットする場合、裏紙の向きをそろえたつもりであっても、一部の用紙が表裏逆向きにセットされてしまうことがある。その場合に、そのまま画像形成を行うと、表裏逆向きにセットされた用紙では、既に印刷済みの面に画像を重ねて形成してしまい、二重印刷となってしまうという不具合があった。
【0004】
また、両面とも印刷済の用紙が裏紙に混じってしまう場合にも、同様に不具合となっていた。
【0005】
さらに、裏紙を使用した場合、出力が一見両面印刷のように見えるため、どちらが裏面でどちらが新たに印刷された面なのか判断しにくいという不具合もあった。
【0006】
このような不具合を解決するものとして、特開平10−97112号公報に示される画像形成装置が提案されている。
【0007】
この特開平10−97112号公報に示された画像形成装置では、裏紙の白紙面を検出し、該検出された白紙面に目的の画像を形成し、既に印刷済みの面に裏紙であることを示す印の画像を形成することにより、片面だけ印刷された用紙の裏面を再利用して画像形成する際、二重印刷を防ぎ、さらに裏面と新たに画像形成した面とを容易に判断することができるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−97112号公報に記載された従来の画像形成装置では、単に、白紙面に目的の画像を形成し、もう一方の面に裏紙印を形成し、白紙面が上向きに給紙された裏紙も白紙面が下向きに供給された裏紙もどちらも同じ回数(1回だけ)反転されて排出される構成であるため、裏紙が表裏ばらばらに供給された場合、目的の画像も表裏ばらばらに出力されてしまい、ユーザの手作業による用紙の表裏の入れ替えが必要となるという問題点があった。そのため、ステープルソートなどの機能も使用できなかった。
【0009】
また、上記従来の画像形成装置は、両面印刷されているため再利用不可能な用紙を裏紙と判別して、再利用不可能な用紙には印刷することなく裏紙とは異なるトレイに排出する構成であるため、トレイを1つ無駄にしてしまったり、トレイが1つしかない画像形成装置には適用できないという問題点もあった。
【0010】
さらに、裏紙の束に両面白紙の紙(以下、新紙)が混ざっていた場合や、裏紙をセットすべき給紙トレイに誤って新紙の束をセットしてしまった場合には、新紙にも新紙にとっては不必要な裏紙印が形成されてしまい、その新紙を再利用できなくなってしまい、新紙の片面やトナー等の資源を無駄にしてしまうという問題点もあった。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から記録紙を給紙し、記録紙の白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御することにより、一方面が白紙で他方面が画像形成済の裏紙の表裏がばらばらに混在した状態で供給された場合でも、目的の画像を形成した記録紙を一定の方向(フェースアップ又はフェースダウン)に統一して排出することができ、ユーザの手作業による用紙の表裏の入れ替え等の煩雑な作業の発生を防止することができ、ステープルソートなどの機能も使用可能とすることができる画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置において、給紙される記録紙の両面を読み取ってそれぞれ白紙面であるか否かを検知する検知手段(図2に示すセンサ218,219)と、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙し、前記検知手段により白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、前記検知手段により第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御する制御手段(図4に示すCPU123)とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第2の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、前記検知手段により前記給紙される記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合の、何れか一方の場合に奇数回(図11のフローチャートでは1回(ステップS206))とし、もう一方の場合に偶数回(図11のフローチャートでは2回(ステップS211,S212))とするように制御することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る第3の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記検知手段により記録紙の両面が白紙であることが検知された場合には、いずれか一方の面にのみ前記画像データに基づく画像を形成し、もう一方の面への裏紙であることを示す画像の形成は行わずに所定の排紙先に排紙するように制御する(図11のステップS213,S214)ことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る第4の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記検知手段により記録紙のいずれの面にも白紙が検知されない場合には、該記録紙に対する画像形成は行わず、前記所定の排紙先に、画像形成されて排紙される記録紙とは異なる状態で排紙するように制御する(図11のステップS209)ことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る第5の発明は、前記異なる状態とは、記録紙の排紙方向と直交する方向に所定量シフトさせた状態である(図3)ことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る第6の発明は、前記画像形成モードを設定する第1の設定手段(図9のエコモード設定キー903)を設け、前記制御手段は、前記画像形成モードが設定されている場合であっても、前記給紙元から記録紙の給紙が不可能な場合には、前記画像形成モードを実行しない(図11のステップS201,S216)ことを特徴とする。
【0018】
本発明に係る第7の発明は、前記制御手段は、前記画像形成モードが設定されていない場合であっても、前記片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元からの記録紙の給紙が指示される場合には、前記画像形成モードを実行する(図10のステップS104,S105)ことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る第8の発明は、前記制御手段による前記画像形成モードの実行を禁止する第2の設定手段(図9のエコモード禁止キー904)を設けたことを特徴とする。
【0020】
本発明に係る第9の発明は、記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置の制御方法において、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙する給紙工程(図11のステップS202)と、給紙される記録紙の白紙面を検知する検知工程(図11のステップS203,S204,S208)と、白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成工程(図11のステップS206,S207,S210,S211,S212)と、前記画像形成工程において、第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで記録紙を異なる回数反転させる反転工程(図11のステップS207,S211,S212)と、を有することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る第10の発明は、請求項9に記載された画像形成装置の制御方法を実行するプログラムであることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る第11の発明は、請求項9に記載された画像形成装置の制御方法を実行させるためのプログラムを記録媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置を適用可能な複合複写機の構成を示すブロック図である。
【0024】
図において、1はリーダ部で、原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力制御部3へ出力する。2はプリンタ部で、画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3は、リーダ部1およびプリンタ部2に接続されており、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインタフェース部7、RIP部8、操作部9、コア部10等からなる。
【0025】
ファクシミリ部4は、電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、またコア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。ファクシミリ部4が、送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク6中に一時的に保存することができる。
【0026】
ストレージ部5にはハードディスク6が接続されており、ストレージ部5は、コア部10から転送された画像データをハードディスク6に記憶させる。また、ストレージ部5は、コア部10を介して転送されたコードデータに基づいてハードディスク6に記憶されている画像データを検索し、検索された画像データをコア部10へ転送する。
【0027】
コンピュータインタフェース部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインタフェースであり、PC/WS11と1対1のローカルインタフェースで接続しても、Ethernet(登録商標)等のネットワークで接続しても良い。RIP部8は、PC/WS11から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものである。
【0028】
操作部9は、タッチパネルディスプレイとハードキーを備え、ユーザインタフェースにより、画像入出力装置への動作指示や動作設定等を行うものである。
【0029】
コア部10については後述するが、コア部10は、リーダ部1,プリンタ部2、ファクシミリ部4,ストレージ部5,コンピュータインタフェース部7,RIP部8,操作部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0030】
図2は、図1に示したリーダ部1及びプリンタ部2の断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0031】
以下、構成および動作について説明する。
【0032】
リーダ部1において、101は原稿給送装置で、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、スキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105,106,107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下、CCD)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって読み取られる。CCD109から出力される画像データは、所定の処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0033】
プリンタ部2において、221はレーザドライバで、レーザ発光部201を駆動するものであり、画像入出力制御部3のコア部10から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。
【0034】
そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、給紙カセット214,215,216,217、手差しトレイ211のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。
【0035】
定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、フィニッシャ220は記録紙をステイプルしたり、パンチ穴を開けたりして、それぞれの排紙トレイ231,232に排紙する。また、排紙トレイ231,232は、それぞれ後述する図3に示すような排紙トレイ駆動機構に取り付けられており、図4に示すように記録紙を排紙方向に直行する方向に所定量だけスライドさせたオフセット排紙を行うことができる。
【0036】
さらに、両面記録や後述するエコモード等が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ再給紙される。
【0037】
また、排紙トレイ231,232は、後述する図4に示すようなモータで駆動されるギヤの円運動を直線運動に変換する機構に取り付けられており、用紙排出方向に対して直交方向に所定量だけスライド可能にし、後述する図3に示すように、排出紙を所定量だけオフセットさせることにより、仕分けを行なうことができる。
【0038】
さらに、給紙カセット214,215,216,217から給紙される記録紙のこれから印刷される面(以下、第1面)を読取るセンサ218が給紙経路上の第1面側に設けられ、この第1面と反対の面(以下、第2面)を読取るセンサ219が給紙経路の第2面側に設けられている。これらセンサ218,219は、例えばCCDセンサで構成されており、コア部10は、センサ218で読取った信号により記録紙の第1面に印刷が既にされているか否か(第1面が白紙であるか否か)を検知し、センサ219で読み取った信号により記録紙の第2面に印刷が既にされているか否か(第2面が白紙であるか否か)を検知することができる。
【0039】
そして、コア部10は、記録紙の白紙と検知された面にプリンタ部3でリーダ部1の読取画像等を印刷し、記録紙の既に印刷されていると検知された面に裏面マーク(例えば×印)を印刷するように制御する。なお、記録紙の両面が白紙と検知された場合には、印刷は行わずそのまま排紙するものとし、一方、両面が既に印刷済みと検知された場合には、印刷は行わず、後述する図3に示すように印刷を行った記録紙と区別可能にオフセット排紙するものとする。
【0040】
図3は、図2に示した排紙トレイ231,232のオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【0041】
図に示すように、301〜303は両面が印刷済みであるため印刷を行わなかった記録紙であり、印刷を行った記録紙304〜306と容易に区別可能なように、記録紙の排紙方向と直交する方向にオフセット排紙される。
【0042】
図4は、図2に示した排紙トレイ231,232の駆動機構の一例を示す図である。
【0043】
図に示すように、排紙トレイ231,232の駆動機構は、ラックアンドピニオンを用いてあり、コア部10からの制御により、ステッピングモータ65により排紙トレイの取り付け台64が駆動され、この取り付け台63のホームポジションは、フォトインタラプタ63により検出され、コア部10に通知される。
【0044】
図5は、図1に示したコア部10の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0045】
図に示すように、121はデータ処理部で、画像の回転処理や変倍処理などの画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部に画像データを格納する不図示のページメモリを有する。リーダ部1からの画像データはインタフェース(I/F)122を介して、データ処理部121へ転送される。リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送される。
【0046】
また、コンピュータインタフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDL)は、インタフェース(I/F)120を介してデータ処理部121に転送された後、RIP部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ストレージ部5へ転送される。
【0047】
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、ストレージ部5へ転送される。
【0048】
また、ストレージ部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送される。123はCPUで、メモリ124に記憶されている制御プログラム、及び操作部9から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
【0049】
このように、コア部10を中心に、ストレージ部5を介して、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0050】
図6は、図1に示した操作部9の構成を示す平面図である。
【0051】
図において、801は電源キーで、本体ヘの通電を制御する。802は予熱キーで、予熱モードのON/OFFに使用する。803はコピー機能選択キーで、複数の機能の中からコピー機能を選択するときに使用する。804はファクシミリ機能選択キーで、複数の機能の中からファクシミリ機能を選択するときに使用する。
【0052】
805はボックス機能選択キーで、複数の機能の中からボックス機能を選択するときに使用する。ボックス機能とは、ユーザ個人や部署毎に複写機内のメモリに記憶領域を持ち、そこにPDLやスキャン画像等複数の文書を入れておき(記憶しておき)、好きなときに出力する機能であり、ハードディスク6中に設けられた複数のボックスに対してボックス名称を付加することができる。
【0053】
806はスタートキーで、コピーの開始を指示するときに用いるキーである。807はストップキーで、コピーを中断したり、中止したりするときに用いるキーである。
【0054】
808はリセットキーで、スタンバイ中は標準モードに復帰させるキーとして動作する。809は操作ガイドキーで、各機能を知りたいときに使用するキーである。810はユーザモード設定キーで、ユーザがシステムの基本設定を変更するときに使用する。811は割込みコピーキーで、コピー中に割り込みしてコピーしたいときに用いる。
【0055】
812は10キー(テンキー)で、数値を入力するときに用いる。813はクリアキーで、数値をクリアするときに用いる。814はファクシミリワンタッチキーで、各キーに対して記憶されたファクシミリ番号にワンタッチで送信することができる。また、ファクシミリワンタッチキー814は、1つのキーに対して2つのファクシミリ番号を登録することができ、ワンタッチキーの切り替え蓋815の開閉により切り替えることができる。
【0056】
816はタッチパネルで、液晶画面(LCD)とタッチセンサの組合せからなり、モード毎に個別の設定画面が表示され、さらに描画されたキーに触れることで、各種の詳細な設定を行うことが可能である。また、タッチパネル816は、各々のジョブの動作状況表示なども行う。
【0057】
以下、図7〜図9を参照して、図6に示したタッチパネル816の表示例を説明する。
【0058】
図7は、図6に示した操作部9のタッチパネル816上に表示されるボックス一覧表示画面の一例を示す模式図であり、標準画面に対応する。
【0059】
図において、2311は応用モードキーで、このキーを触れると各種モード設定を行うサブウィンドウ(不図示)が開く。2312は、給紙段選択(用紙選択)キーで、このキーを触れると給紙段を選択するサブウィンドウ(不図示)が開き、給紙段の表示,選択が行える。
【0060】
2313は裏紙登録キーで、このキーを触れると後述する図8に示す裏紙登録ウィンドウが開き、裏紙を格納する給紙段を登録することができる。
【0061】
2314は画像モードを決定するキー群で、自動濃度補正(AE)、文字モード、文字/写真モード、写真モードなどの画像モードを選択し、文字モード、文字写真モード、写真モードが選択されたときには、うすく、こくのキーにより、濃度を変化させることができる。
【0062】
2315は、原稿の倍率を変化させるためのキー群で、100%等倍、縮小、拡大、1%刻みのズームキーや原稿全体をコピーするときに使用する少し小さめキーが含まれる。いずれの場合にも、原稿の倍率を変化させるもので、倍率設定後は設定された倍率が表示される。
【0063】
2316はソータキーで、用紙が出力された後、フィニッシングを設定する。例えば、複数枚の原稿をまとめた1部の出力を複数部出力したいときのソートモード、各原稿1ページを設定した置数分出力するグループソート、ソートモードで出力した用紙を1部ごとにまとめてステイプルするステイプルモードなどがふくまれる。
【0064】
2317は両面キーで、原稿や用紙を片面で読み込むか、出力するかの両面モードを設定する。原稿を片面で読み込み、用紙に両面で出力する片両モード、原稿を両面で読み込み、用紙に両面で出力する両両モード、原稿を両面で読み込み、用紙に片面で出力する両片モード、原稿の片面を2分割して読み込み、用紙の両面に出力するページ連写両面モードなどが含まれる。ここでは、両面モードにおける片両モードが設定されている表示例が示されており、両面キーの上部に片両の吹き出しが表示されている。
【0065】
また2318はエコモードキーで、このキーを触れると後述する図9に示すエコモード設定ウィンドウが開き、エコモードを設定,禁止することができる。
【0066】
図8は、図6に示したタッチパネル816に表示される画面の一例を示す模式図であり、図7に示した裏紙登録キー2313を押下したときに表示されるサブウィンドウに対応する。
【0067】
図において、1502,1503,1504,1505は、図2に示した給紙カセット214,215,216,217にそれぞれ対応する裏紙給紙段選択キーであり、いずれかのキーを選択することにより、裏紙を格納する給紙段を選択することができる。
【0068】
1500はOKキーで、このキーを触れると、この裏紙登録ウィンドウでの設定を有効にして図7に示した画面に戻る(この裏紙登録は、図5に示したメモリ124内の図示しない不揮発性記憶媒体に格納される)。1501はキャンセルキーで、このキーを触れると、この裏紙登録ウィンドウでの設定を無効にして図7に示した画面に戻る。
【0069】
図9は、図6に示したタッチパネル816に表示される画面の一例を示す模式図であり、図7に示したエコモード設定キー2318を押下したときに表示されるサブウィンドウに対応する。
【0070】
図において、902は通常モード設定キーで、このキーを触れることにより、通常の印刷モードに戻すことができる。
【0071】
903はエコモード設定キーで、このキーを触れることにより、裏紙を用いて印刷を行うエコモード(詳細は後述する)を設定することができる。
【0072】
904はエコモード禁止キーで、このキーを触れることにより、エコモードへの自動移行の禁止を設定することができる。
【0073】
900はOKキーで、このキーを触れると、このエコモード設定ウィンドウでの設定を有効にして図7に示した画面に戻る(このエコモード設定は、図5に示したメモリ124内の図示しない不揮発性記憶媒体に格納される)。901はキャンセルキーで、このキーを触れると、このエコモード設定ウィンドウでの設定を無効にして図7に示した画面に戻る。
【0074】
以下、図10,図11を参照して、本発明の画像形成装置における制御処理手順について説明する。
【0075】
図10は、本発明の画像形成装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、プリンタ部2において印刷が開始される際に実行される。なお、このフローチャートの処理は、図5に示したコア部10内のCPU123によりメモリ124又はその他の記録媒体に格納されたプログラムに基づいて実行制御されるものとする。また、S101〜S108は各ステップを示す。
【0076】
まず、ステップS101において、エコモードが設定されているか否かを判定し、エコモードが設定されていると判断した場合には、ステップS105に進み、エコモードでの印刷動作(図11)を開始する。
【0077】
一方、ステップS101で、エコモードが設定されてないと判断した場合には、ステップS102に進み、エコモード禁止設定がされているか否かを判定し、エコモード禁止設定されていないと判断した場合には、ステップS103に進む。
【0078】
ステップS103では、両面印刷設定がされているか否かを判定し、両面印刷設定がされていないと判断した場合には、ステップS104に進み、裏紙トレイが選択されているか否かを判定し、裏紙トレイが選択されていると判断した場合には、ステップS105に進み、エコモードでの印刷動作(図11)を開始する。
【0079】
一方、ステップS104で、裏紙トレイが選択されていないと判断した場合には、ステップS108に進み、通常モードでの印刷動作を開始する。
【0080】
一方、ステップS102でエコモード禁止設定がされていると判断した場合、又はステップS103で両面印刷が設定がされていると判断した場合には、ステップS106に進み、裏紙トレイが選択されているか否かを判定し、裏紙トレイが選択されていないと判断した場合には、ステップS108に進み、通常モードでの印刷動作を開始する。
【0081】
一方、ステップS106で、裏紙トレイが選択されていると判断した場合には、ステップS107に進み、用紙の選択を裏紙以外のトレイに変更し、ステップS108に進み、通常モードでの印刷動作を開始する。
【0082】
なお、上記図10のフローチャートのステップS104では、エコモードが設定されていない(且つ、エコモード禁止が設定されていない)場合であっても、裏紙トレイが選択されている(裏紙トレイからの給紙が指示されている)場合に、エコモードでの印刷動作を行う構成について説明したが、通常モードでの印刷動作において、1枚目に給紙された記録紙の片面のみが白紙であることが検知された場合に、エコモードでの印刷動作を行うように構成してもよい。
【0083】
図11は、本発明の画像形成装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図10のステップS105に示したエコモードでの印刷動作手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図5に示したコア部10内のCPU123によりメモリ124又はその他の記録媒体に格納されたプログラムに基づいて実行制御されるものとする。また、S201〜S216は各ステップを示す。
【0084】
エコモードでの印刷動作が開始されると、ステップS201において、裏紙のセットされた給紙トレイが紙無しか否かを判定し、紙無しである場合には、ステップS216に進み、通常モードでの印刷動作に移行する。
【0085】
一方、ステップS201において、裏紙のセットされた給紙トレイが紙無しでない場合には、ステップS202において、裏紙のセットされた給紙トレイから給紙を行う。
【0086】
次に、ステップS203において、両面読み取りセンサ(センサ218,219)により給紙された記録紙の表面(第1面),裏面(第2面)を読み取り、ステップS204において、両面が白紙か否かを判定する。
【0087】
ステップS204で、両面が白紙でないと判断した場合には、ステップS205に進み、表面(第1面)のみ白紙か否かを判定し、表面(第1面)のみ白紙であると判断した場合には、ステップS206に進み、プリンタ部2で目的の画像(例えば、リーダ部1の読み取り画像,ファクシミリ部4での受信画像,コンピュータインタフェース部7での受信画像,ストレージ部5での格納画像等)の印刷を行い、ステップS207において、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、反対の面(第2面)に裏紙マーク(例えば、×印)を印刷し、通常排紙の排紙トレイに排紙し、ステップS215に進む。
【0088】
一方、ステップS205で、表面(第1面)のみ白紙でないと判断した場合には、ステップS208進み、裏面(第2面)のみ白紙か否かを判定し、裏面(第2面)のみ白紙でない、即ち両面とも白紙でない(印刷済みである)と判断した場合には、ステップS209に進み、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、不適用紙として通常排紙した用紙とずらして排紙(オフセット排紙)し、ステップS215に進む。
【0089】
一方、ステップS208で、裏面(第2面)のみ白紙であると判断した場合には、ステップS210に進み、表面(第1面)に裏紙マーク(例えば、×印)を印刷し、ステップS211に進み、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、反対の面(第1面)にプリンタ部2で目的の画像(例えば、リーダ部1の読み取り画像,ファクシミリ部4での受信画像,コンピュータインタフェース部7での受信画像,ストレージ部5での格納画像等)の印刷を行う。
【0090】
次に、ステップS212において、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、通常排紙の排紙トレイに排紙し、ステップS215に進む。
【0091】
一方、ステップS204で、両面が白紙と判断した場合には、プリンタ部2で目的の画像(例えば、リーダ部1の読み取り画像データ,ファクシミリ部4での受信画像データ,コンピュータインタフェース部7での受信画像データ,ストレージ部5の格納画像データ等)の印刷を行い、ステップS214において、排出ローラ208まで搬送された記録紙を再給紙搬送路210に導いて反転した後再給紙し、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、通常排紙の排紙トレイに排紙し、ステップS215に進む。
【0092】
次に、ステップS215において、全ての印刷を終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判断した場合には、ステップS201に戻り、次のページの印刷処理を行う。
【0093】
一方、ステップS215において、全ての印刷を終了したと判断した場合には、そのまま処理を終了する。
【0094】
以上のように、給紙される裏紙の状態(第1面のみ白紙,第2面のみ白紙等)に応じて、記録紙の反転回数を変更するように制御することにより、印刷面の向き(上向又は下向き)を一定にして出力できる。
【0095】
また、裏紙用のトレイから給紙された用紙に既に両面印刷済みである用紙が混ざっていた場合は、該用紙は印刷処理することなく、正常に印刷された裏紙を排出するトレイと同じトレイ上にずらして(シフトさせて)排出することで、不要な紙を簡単に取り除くことができ、複数のトレイがある場合でも、両面印字済みで印刷されることなく排出された用紙により、排紙トレイを無駄に使用してしまうことを防止することができる。さらに、排紙トレイが1つの画像形成装置であっても本発明を適用可能となる。
【0096】
さらに、裏紙用のトレイから給紙された用紙に両面白紙の紙が混ざっていた場合は、裏紙である印をつけず通常印刷を行うことにより、不要な裏紙印をつけないため、裏紙として再利用可能となる。
【0097】
裏紙用の給紙トレイに裏紙をセットする場合、不要な紙(両面印刷済みの紙)や、裏紙の裏表の向きを考えずにセットし利用することができる。
【0098】
さらに、裏紙の束に両面白紙の新紙が混ざっていた場合や、裏紙をセットすべき給紙トレイに誤って新紙の束をセットしてしまった場合でも、新紙に対して新紙にとっては不必要な裏紙印が形成されてしまうことを防止して、その新紙を再利用できなくなってしまい、新紙の片面やトナー等の資源を無駄にしてしまうことを防止することができる。
【0099】
なお、上記図11に示したフローチャートでは、給送される用紙が表面(第1面)のみ白紙と判定された場合には「1」回反転(S207)し、裏面(第2面)のみ白紙と判定された場合には「2」回反転(S211,S212)するように構成したが、ステップS207の後でさらにもう1回反転させ(即ち、合計2回反転)、ステップS212での反転を行わない(即ち、合計1回反転)ようにしてもよい。即ち、フェースアップで排紙するか、フェースダウンで排紙するかにより、給送される用紙が表面(第1面)のみ白紙と判定された場合の画像形成処理と、裏面(第2面)のみ白紙と判定された場合の処理とのうち、何れか一方の画像処理では給紙された記録紙を排紙までに奇数回反転(本実施形態では1回反転)させ、もう一方の処理では給紙された記録紙を排紙までに偶数回反転(本実施形態では2回反転)させるように構成してもよい。
【0100】
また、給送される用紙が両面白紙と判定された場合の画像形成処理における反転回数は、表面(第1面)のみ白紙と判定された場合の画像形成処理における反転回数と同回数とすることにより、排紙される用紙のフェースアップ又はフェースダウンが統一され、手作業により面の向きを合わせる等の煩雑な作業の必要がなくなる。
【0101】
さらに、エコモードにおいて、所定枚数(例えば5枚)連続して両面白紙の用紙が給紙された場合には、その旨を操作者や管理者に通知するように構成してもよい。これにより、裏紙をセットする給紙トレイに誤って両面白紙の新紙がセットされていることを、操作者や管理者が早期に知ることができる。
【0102】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、エコモードでの印刷動作において、両面が白紙の場合には、第1面にのみ目的の画像を印刷し第2面への裏紙マークの印刷は行わないように構成したが、両面が白紙の場合には、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、両面印刷済みのため印刷することなくオフセット排紙した記録紙と異なる量だけオフセット排紙するように構成してもよい。
【0103】
図12は、本発明の第2実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【0104】
図に示すように、1201は両面が白紙のため印刷を行わずオフセット排紙した記録紙であり、両面が印刷済みであるため印刷を行わなかった記録紙1202,1203と異なる量だけ記録紙の排紙方向と直交する方向にシフトされて排紙されている。
【0105】
この構成により、従来では、両面白紙の新紙は、裏紙と混在して印刷されるため、ユーザがその存在に気付かず、まだ片面が白紙であるにも関らず、再利用されずに廃棄されることも多かったが、新紙を裏紙の排紙束から容易に仕分でき、新紙として容易に利用することが可能となる。
【0106】
〔第3実施形態〕
上記第2実施形態では、エコモードでの印刷動作において、両面が白紙の場合には、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、両面印刷済みのため印刷することなくオフセット排紙した記録紙と異なる量だけオフセット排紙する構成について説明したが、両面が白紙の場合には、プリンタ部2を印刷無しで通過させ(スルーさせ)、両面印刷済みのため印刷することなくオフセット排紙した記録紙と逆方向にオフセット排紙するように構成してもよい。
【0107】
図13は、本発明の第3実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【0108】
図に示すように、1301は両面が白紙のため印刷を行わずオフセット排紙した記録紙であり、両面が印刷済みであるため印刷を行わなかった記録紙1302,1303と逆方向シフトされて排紙されている。
【0109】
この構成により、従来では、両面白紙の新紙は、裏紙と混在して印刷されるため、ユーザがその存在に気付かず、まだ片面が白紙であるにも関らず、再利用されずに廃棄されることも多かったが、新紙を裏紙の排紙束から容易に仕分でき、新紙として容易に利用することが可能となる。
【0110】
なお、上記各実施形態では、プリンタ部2(プリンタエンジン)がレーザビーム方式である場合を例にして説明したが、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0111】
また、上記各実施形態を合わせた構成も本発明に含まれるものとする。
【0112】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0113】
図14は、本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体のメモリマップを説明する図である。
【0114】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0115】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0116】
本実施形態における図10,図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0117】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0118】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0119】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0120】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0121】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0122】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0123】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から記録紙を給紙し、記録紙の白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御するので、裏紙が表裏ばらばらに供給された場合でも、目的の画像を形成した記録紙を一定の方向(フェースアップ又はフェースダウン)に統一して排出することができる。
【0125】
従って、画像形成後の出力面を、供給される裏紙の白紙面の向きに係わり無く一定の向き(フェースアップ又はフェースダウン)で出力することで手作業による用紙の向きの入れ替え等の手間を省くとともに、ステープルソートなどの機能を使用することができるようになる。また、両面が印刷済み等により印刷できなかった用紙も、同一のトレイに用紙をずらして(シフトさせて)排出することにより、1つのトレイのみで作業を行え、印刷済みの用紙中から必要のない用紙を容易に取り除くことができる。さらに、裏紙の束に両面白紙の新紙が混ざっていた場合や、裏紙をセットすべき給紙トレイに誤って新紙の束をセットしてしまった場合でも、新紙に対して新紙にとっては不必要な裏紙印が形成されてしまうことを防止して、その新紙を再利用できなくなってしまい、新紙の片面やトナー等の資源を無駄にしてしまうことを防止することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置を適用可能な複合複写機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部及びプリンタ部の断面図である。
【図3】図2に示した排紙トレイのオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【図4】図2に示した排紙トレイの駆動機構の一例を示す図である。
【図5】図1に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図1に示した操作部の構成を示す平面図である。
【図7】図6に示した操作部のタッチパネル上に表示されるボックス一覧表示画面の一例を示す模式図である。
【図8】図6に示したタッチパネルに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図9】図6に示したタッチパネルに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図10】本発明の画像形成装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の画像形成装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【図13】本発明の第3実施形態におけるオフセット排紙結果の一例を示す模式図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
9 操作部
10 コア部
123 CPU
124 メモリ
218,219 センサ
231,232 排紙トレイ
Claims (11)
- 記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置において、
給紙される記録紙の両面を読み取ってそれぞれ白紙面であるか否かを検知する検知手段と、
片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙し、前記検知手段により白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、前記検知手段により第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで変更制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際の記録紙の反転回数を、前記検知手段により前記給紙される記録紙の第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合の、何れか一方の場合に奇数回とし、もう一方の場合に偶数回とするように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記検知手段により記録紙の両面が白紙であることが検知された場合には、いずれか一方の面にのみ前記画像データに基づく画像を形成し、もう一方の面への裏紙であることを示す画像の形成は行わずに所定の排紙先に排紙するように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記検知手段により記録紙のいずれの面にも白紙が検知されない場合には、該記録紙に対する画像形成は行わず、前記所定の排紙先に、画像形成されて排紙される記録紙とは異なる状態で排紙するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記異なる状態とは、記録紙の排紙方向と直交する方向に所定量シフトさせた状態であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記画像形成モードを設定する第1の設定手段を設け、
前記制御手段は、前記画像形成モードが設定されている場合であっても、前記給紙元から記録紙の給紙が不可能な場合には、前記画像形成モードを実行しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記画像形成モードが設定されていない場合であっても、前記片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元からの記録紙の給紙が指示される場合には、前記画像形成モードを実行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段による前記画像形成モードの実行を禁止する第2の設定手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
- 記録紙を反転して記録紙の両面に画像形成可能な画像形成装置の制御方法において、
片面が白紙の記録紙を給紙可能な給紙元から給紙する給紙工程と、
給紙される記録紙の白紙面を検知する検知工程と、
白紙面であることが検知された面に入力される画像データに基づく画像を、白紙面でないことが検知された面に裏紙であることを示す画像をそれぞれ形成して所定の排紙先に排紙する画像形成工程と、
前記画像形成工程において、第1面のみが白紙と検知された場合と第2面のみが白紙と検知された場合とで記録紙を異なる回数反転させる反転工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 請求項9に記載された画像形成装置の制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
- 請求項9に記載された画像形成装置の制御方法を実現することを特徴とするプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002328953A JP2004163629A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002328953A JP2004163629A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2002328953A Pending JP2004163629A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記録媒体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004163629A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006181931A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
US10012939B2 (en) | 2015-11-06 | 2018-07-03 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and program product used in the image forming apparatus |
-
2002
- 2002-11-13 JP JP2002328953A patent/JP2004163629A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006181931A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP4599156B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2010-12-15 | 京セラミタ株式会社 | 画像形成装置 |
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