JP2004163453A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端子25から入力した音声信号を、左右のアンプ31,32で増幅し、拡声方向の異なる左右のスピーカー4,5を駆動し、画像に付属する音声を拡声させる。イメージプロセッサ21aに、端子22〜24から入力した画像の画像データのキーストーン補正を、プッシュスイッチ35の押下による操作に応じて行わせる。マイクロプロセッサ21bに、キーストーン補正の補正量から装置本体のスクリーンに対する設置角度を演算させ、演算結果に対応して左右のアンプ31,32のボリュームを制御させる。キーストーン補正操作を行うだけで、自動的に設置角度応じた音量バランスを左右のスピーカー4,5に確保することができる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーストーン補正機能を備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、企画説明や商品説明等のプレゼンテーションや研究発表等の講演においては、例えばパソコンにより作成した説明画像をスクリーンに拡大して投影するためプロジェクタが用いられている。また、企画説明等のビジネスプレゼンテーションでは、プレゼンテーション効果をあげるために音声付きの画像(文書)が用いられる場合もある。そのため、ビジネス向けのプロジェクタでは音声信号の入力端子やスピーカー等が設けられ、説明画像を投影しながらそれに付属する音声を拡声できるものもある。
【0003】
一方、プロジェクタには、スクリーンに正対していない使用時に、スクリーンの正面から見た投影画面に生ずる台形歪みをなくす台形歪み補正(キーストーン補正)機能が一般に設けられている。キーストーン補正は、入力画像を、投影画面に生ずる歪みの方向と逆方向に歪ませてから投影することにより行われる。また、補正方法としては、ユーザーに投影画面を見ながら歪みの方向や歪み量(補正量)を手動で調整させる方法と、プロジェクタに相離間する1組の距離センサを設け、双方のセンサの検出結果に基づきスクリーンに対するプロジェクタの傾き(設置角度)を算出し、その算出結果に基づき自動的に入力画像を歪ませる方法(例えば、特許文献1参照。)とがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−122617公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した説明画像に付属する音声が拡声できるプロジェクタにおいては、以下のような問題があった。
【0006】
すなわち上記プロジェクタでは、どこにいる視聴者でも音声が聞こえるようにするには、例えばスピーカーをプロジェクタの上面に設け、音声を上方に向けて拡声させたり、プロジェクタの外周面に複数のスピーカーを設け、音声をプロジェクタから複数方向へ向けて拡声させたりすることとなる。
【0007】
しかしながら、前者の場合には、視聴者に届く音声が主として部屋の天井や壁等で反射したものとなり、視聴者にとっては音声が聞こえにくくなる。一方、後者の場合には上記問題は生じないが、例えばプレゼンテーションでの使用に際して、プロジェクタが視聴者の前方側で、かつスクリーンに正対しない左右の一方側に配置されることも多く、そのような使用状態ではプロジェクタに近い側の視聴者には音声が大きく、逆に遠い側の視聴者には音声が小さくなる。そのため、プロジェクタを、説明者等のユーザーが各スピーカーの音量を調整できるように構成しておき、ユーザーに、使用状態に応じて各スピーカーの音量を調整させる必要がある。したがって、その場合には、使用に先立つ音量の調整作業が煩雑となるという問題があった。
【0008】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、台形歪み補正以外にも方向性を有する機能を備えている構成において、その使い勝手を向上させることができるプロジェクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、スクリーン上に投影される投影画像の台形歪みを補正する補正手段を備えたプロジェクタにおいて、前記補正手段とは異なる方向性を有する所定の動作を実現する動作手段と、前記スクリーンに対する装置本体の設置角度を示す角度情報を取得する角度取得手段と、前記補正手段による台形歪みの補正動作に伴い、前記角度取得手段により取得された角度情報に基づき、前記動作手段により実現される所定の動作の方向性を制御する制御手段とを備えたものとした。
【0010】
かかる構成においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、それとは異なる方向性を有する所定の動作の方向性がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御される。つまり台形歪みの補正と連動して、それ以外の方向性を有する所定の動作を、スクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき自動的に調整することができる。
【0011】
また、請求項2の発明にあっては、前記角度取得手段は、前記補正手段による台形歪みの補正量に基づき角度情報を取得するものとした。
【0012】
かかる構成においては、距離センサ等のデバイスを用いない構成であっても、方向性を有する所定の動作の方向性をスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御することができる。
【0013】
また、請求項3の発明にあっては、前記動作手段は、投影する画像に付随して入力された音声を拡声する拡声手段であり、前記制御手段は、前記拡声手段による音声の拡声方向を制御するものとした。
【0014】
かかる構成においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、投影する画像に付随して入力された音声の拡声方向がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御される。
【0015】
また、請求項4の発明にあっては、前記拡声手段は、異なる方向に向かい音声を拡声する複数の拡声手段からなり、前記制御手段は、その複数の拡声手段の各々により拡声される音声の音量を制御するものとした。
【0016】
かかる構成においては、複数の拡声手段の各々により拡声される音声の音量が制御されることによって、投影する画像に付随して入力された音声の拡声方向が制御される。
【0017】
また、請求項5の発明にあっては、前記動作手段は、装置の冷却を目的とした排気を行う冷却手段であり、前記制御手段は、前記冷却手段の排気方向を制御するものとした。
【0018】
かかる構成においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、冷却手段の排気方向がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御される。
【0019】
また、請求項6の発明にあっては、前記動作手段は通信手段であり、前記制御手段は、前記通信手段の通信方向を制御するものとした。
【0020】
かかる構成においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、通信手段の指向性がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御される。
【0021】
また、請求項7の発明にあっては、スクリーン上に投影される画像の台形歪みを補正する補正手段と、当該補正手段とは異なる方向性を有する所定の動作を実現する動作手段とを備えたプロジェクタが有するコンピュータを、前記補正手段による台形歪みの補正動作に伴い、前記動作手段により実現される所定の動作の方向性を、前記スクリーンに対する装置本体の設置角度を示す角度情報に基づき制御する制御手段として機能させるプログラムとした。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本発明に係るプロジェクタ1を背面側から見た後方斜視図である。プロジェクタ1は、本体2の前面側に投影光を照射する投影部3が設けられ、本体2の背面側の左右の角部に左右のスピーカー4,5が設けられた構造であって、本体2の背面には電源コード6が延出するとともに、映像信号等を入力するための、各種の映像ソースに対応する入力ケーブル7が装着されている。
【0023】
図2は、プロジェクタ1の概略構成を示す全体ブロック図である。プロジェクタ1は入力画像/音声処理回路11と、出力画像処理回路12、画像変換デバイス13、光学デバイス14とから構成されている。
【0024】
入力画像/音声処理回路11は、前記入力ケーブル7を介して入力した映像信号から画像データ(デジタルデータ)を生成して出力する処理や、入力した音声信号を増幅して前記左右のスピーカー4,5を駆動し、画像に付属する音声を拡声する処理等を行うための回路である。なお、詳細については後述する。
【0025】
出力画像処理回路12は、入力画像/音声処理回路11から逐次入力される画像データ(デジタル信号)を、画像変換デバイス13を駆動するための駆動信号に変換する。画像変換デバイス13は上記駆動信号により動作して画像データを光に変換するためのDMD(Digital Micromirror Device)等である。光学デバイス14は、ランプや前記投影部3に配置された投影用のレンズ系で構成され、画像変換デバイス13によって光に変換された画像をスクリーンに投影する。
【0026】
図3は、前述した入力画像/音声処理回路11の詳細を示すブロック図である。入力画像/音声処理回路11は、画像や音声に関する処理を行うための制御ブロック21と、各種の映像ソースが入力する複数の映像入力端子、すなわち「RGB/YCbCr In」端子22、「S Video In」端子23、「Composite Video In」端子24と、音声信号が入力する「Audio In」端子25と、後述する各部とによって構成される。
【0027】
制御ブロック21は、各種画像処理を行うイメージプロセッサ21a、所定のプログラム格納されたROM、RAM等を内蔵し、前記プログラムに従い後述する各部の動作を制御するマイクロプロセッサ21b、フレームバッファ(Frame Buffer)21c、OSDコントローラ21d等から構成されている。また、制御ブロック21には、前記イメージプロセッサ21aやマイクロプロセッサ21bのワーキングメモリとして機能するフラッシュメモリ26等が接続されている。なお、本実施の形態においては、前記マイクロプロセッサ21bが本発明の角度取得手段、制御手段として機能するとともに、イメージプロセッサ21aとマイクロプロセッサ21bとによって本発明の補正手段が実現されている。
【0028】
パソコンからの画像信号(RGB)は「RGB/YCbCr In」端子22から入力し、A/Dコンバータ(ADC)27でアナログデジタル変換された後、制御ブロック21に入力される。入力された画像データは、イメージプロセッサ21aでRGB信号の大きさやフレーム周波数の補正、画像の伸縮等の補正、後述するキーストーン補正(台形補正)等が行われ、一旦内部のフレームバッファ21cに1フレーム分記憶され、その後、図2の出力画像処理回路12(より具体的には、回路内の画像処理部)に転送される。
【0029】
ビデオデッキ等からのビデオ信号は「S Video In」端子23から、またTV映像などのコンポジット系画像信号は「Composite VideoIn」端子24からそれぞれ入力し、ビデオデコーダー28でデジタル信号化された後、制御ブロック21に入力される。入力された画像データは、RGB信号と同様に、イメージプロセッサ21aで画像の伸縮等の補正がされ、一旦内部のフレームバッファ21cに1フレーム分記憶され、出力画像処理回路12に転送される。
【0030】
投影する画像に付属する音声信号は「Audio In」端子25から入力され、左右のアンプ31,32で増幅された後、前記左右のスピーカー4,5から音声出力される。また、左右のアンプ31,32と左右のスピーカー4,5とが本発明の拡声手段であり、各アンプ31,32における音声信号の増幅率、つまりスピーカー4,5から拡声される音声の音量はマイクロプロセッサ21bにより個別に制御される構成となっている。
【0031】
また、制御ブロック21には、図示しないリモートコントロールユニットから送られる赤外線の操作信号や、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)やノートパソコンなどの機器から赤外線によって送られてくる画像信号を受信するため赤外線受光素子を含む2つの赤外線受信器(IR Receiver)33、2つの表示用のLED34、3つの操作用のプッシュスイッチ35と、PCやマウス等の周辺機器等37との間のUSB規格によるデータ伝送を行うUSBコントローラ36が接続されている。なお、本実施の形態のプロジェクタ1は、手動によるキーストーン補正機能を備えたものであり、前記プッシュスイッチ35は、ユーザーによるキーストーン補正操作等に用いられるスイッチである。
【0032】
次に、以上の構成からなるプロジェクタ1の動作を説明する。ここでは、図4(a)に示したように、プロジェクタ1が任意の部屋において投影スクリーン100の向かって右側に設置され、複数人の視聴者200が投影スクリーン100に向かいコ字状に並んで着席している場合を想定する。また、プロジェクタ1には、PC等の任意の映像ソースから出力され、かつ音声が付随する画像が入力されるものとする。
【0033】
図5は、そのときの動作を示すフローチャートである。すなわちプロジェクタ1は、電源投入により動作を開始し、入力した映像信号に基づく画像(動画又は静止画)の投影を開始する(ステップS1)。このとき上記使用状態においては図4(b)に示したように、投影スクリーン100に対してプロジェクタ1の投影光Lは右側に傾いており、投影スクリーン100までの投影距離が右側に比べて左側が長くなっている。そのため、使用開始当初においては、図6(a)に示したような入力画像G1(同図では「正」の文字)は、同図(b)に示したように、投影スクリーン100上において左右方向の台形歪みが発生し、左側が縦方向に拡大した台形の投影画像S1となる。
【0034】
したがって、ユーザーは投影画像S1を目でみて画像のキーストーン補正を行うこととなり、ユーザーによって、上記画像を修正投影するための前記プッシュスイッチ35の押下によるキーストーン補正操作が行われると(ステップS2でYES)、その操作を前記マイクロプロセッサ21bが認識し、前記イメージプロセッサ21aに、ユーザーの操作に応じた分のキーストーン補正を行わせる(ステップS3)。つまり投影画像S1の左側の上下方向を狭くする補正を行わせる。そして、かかる処理をユーザによるキーストーン補正操作の終了指示があるまで繰り返す(ステップS4でNO)。
【0035】
これにより、前記フレームバッファ21cにフレームごとに蓄えられる画像データが、図6(c)に示したように、同図(b)に示した投影画像S1と逆方向に歪んだ(右側が縦方向に拡大した)画像G2のデータとなり、それが前記出力画像処理回路12に送られ、結果的にスクリーン100上には、図6(d)に示したように入力画像G1と同様の形状に補正された投影画像S2が投影される。
【0036】
やがて、ユーザにより、前記プッシュスイッチ35の押下によるキーストーン補正操作の終了指示があったら(ステップS4でYES)、マイクロプロセッサ21bが、その時点でイメージプロセッサ21aにより行われている入力画像G1に対する補正量(例えば図6(c)に示した画像G2の左辺と右辺の長さの比)に基づき、に示した、投影スクリーン100に対する投影光Lの水平方向の傾き角度θ(図4(b)参照)、つまりプロジェクタ1の設置角度を演算する(ステップS5)。
【0037】
引き続き、マイクロプロセッサ21bが、演算した設置角度に基づき左右の音のバランス(比率)を演算し(ステップS6)、その演算結果に応じて前記アンプ31,32のボリュームを変更する(ステップS7)。前述した例では、上記左右の音のバランスが3:1等となり、右側のアンプ31よりも左側のアンプ32のボリュームが大きく設定されることとなる。その結果、視聴者200がより多く居る左側のスピーカー5により拡声される音声が、より大きく(右側の3倍等)なる。以後、ユーザーによりキーストーン補正操作がある毎に、前述したステップS3〜ステップS7の動作を繰り返す。
【0038】
以上のように、本実施の形態のプロジェクタ1においては、ユーザーが、使用開始当初に投影画面を見ながら手動によりキーストーン補正を行えば、左右のスピーカー4,5から拡声される音声の音量バランスが、そのときのプロジェクタ1の設置角度に応じて自動的に設定される。つまりプロジェクタ1に近い側の視聴者200と、逆に遠い側の視聴者200との双方に、より適正な大きさで音声を聞かせ得る状態となる。よって、ユーザーは、キーストーン補正操作を行うだけで、上記の良好な音声の拡声動作を自動的に確保することができ、プレゼンテーションの準備作業を簡単に行うことができる。
【0039】
また、投影画面に付随する音声を左右のスピーカー4,5から各視聴者200に直接伝えることができ、音声の品質がよいことから、各視聴者200においては音声が聞き取りやすくなる。その結果、より広い周波数特性の音声にも対処することができる。
【0040】
しかも、プロジェクタ1の設置角度を、キーストーン補正による入力画像G1に対する補正量に基づき取得するため、距離センサ等のデバイスが不要であるため、キーストーン補正を手動によって行うプロジェクタにおいても、低コストで前述した効果を得ることができる。
【0041】
なお、本実施の形態では、ユーザーによるキーストーン補正操作の終了を待って、最終的な入力画像G1に対する補正量に基づきプロジェクタ1の設置角度を演算し、左右のスピーカー4,5の音量を制御するようにしたが、例えば設置角度の演算、及び音量を制御をユーザーがキーストーン補正操作を行う毎に逐次行わせる構成としてもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、キーストーン補正を手動により行うプロジェクタ1に本発明を採用した場合を示したが、これに限らず、本発明は、従来技術で既説したもののように、1組の距離センサを用いてプロジェクタの設置角度を取得し、それに基づきキーストーン補正を自動的に行う構成を有するプロジェクタに採用することもできる。その場合には、キーストーン補正を行うために取得した設置角度に関する情報をそのまま用いて、前述したステップS6,S7の処理を行わせればよい。その場合であっても、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0043】
また、本実施の形態では、左右のスピーカー4,5の音量バランスを電気的に制御することにより、結果として、投影画面に付随する音声の拡声方向を制御する構成としたが、以下のようにしてもよい。例えば音声を拡声するための回転可能なスピーカーを1つだけ設けるとともに、ユーザーがキーストーン補正の補正量を電気的に調整するための回転式ボリュームを設け、その操作力(回転力)を所定の動力伝達機構を介して前記スピーカー側に伝え、その向きをキーストーン補正の補正量に応じて変化させたり、あるいはスピーカーをモーターにより駆動する構成とし、スピーカーの向きを、前記回転式ボリュームにより電気的に伝達された補正量に応じたモーターの動作により変化させるようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、キーストーン補正以外の方向性を有する動作として音声の拡声動作を行うプロジェクタ1について説明したが、本発明は、音声の拡声機能以外の他の方向性を有する動作を行う他のプロジェクタに採用することもできる。例えば内部温度を下げる(冷却)目的で本体の左右に冷却ファンを設けられ、それらにより冷却動作を行うプロジェクタに本発明を採用し、その使用時における設置角度に応じて各々の冷却ファンの回転スピードやオンオフ状態を変化させることにより、内部の空気の排気方向を制御させるようにしてもよい。
【0045】
その場合、冷却ファンの回転に伴い視聴者に向けて発せられるノイズを自動的に軽減させることができる。また、装置本体の排気口から吹き出され視聴者に送られる温風(排気)の量を減少させることにより、視聴者が感じる不快感を解消させることもできる。なお、本体に単一の冷却ファンが設けられた構成では、プロジェクタの使用時における設置角度に応じて冷却ファンの向きや排気系路を変化させることにより、内部の空気の排気方向を制御させるようにしてもよい。
【0046】
さらには、例えば前述したプロジェクタ1において、前記2つの赤外線受信器33を構成する各々の赤外線受光素子が異なる方向(例えば本実施の形態の左右のスピーカー4,5における音声の拡声方向と同様の方向)の指向性を有している場合に、2つの赤外線受信器33による赤外線の受信動作に本発明を採用し、その使用時における設置角度に応じて、2つの赤外線受信器33の各々のオンオフ状態を制御するようにしてもよい。また、赤外線受信器33が1つだけ設けられている構成において、赤外線の受光部を回転可能に構成しておき、先に説明したスピーカーの例と同様にして受光部の向きをプロジェクタの設置角度に応じて変化させるようにしてもよい。つまりプロジェクタにおける赤外線の受信方向(通信方向)をプロジェクタの設置角度に応じて変化させるようにしてもよい。
【0047】
それらの場合には、プロジェクタ1を、説明者が用意した画像のみならず、投影画像(音声の有無は問わない)を観る複数の視聴者が持参したPDAやノートパソコンなどの機器から赤外線により送られた画像データを受信し、受信した画像を投影することにより進行される参加型のミーティング等に使用する場合には、送られた画像データの良好な受信動作を自動的に確保することができる。
【0048】
また、それに限らず、前述した2つの赤外線受信器33に代えて、又は赤外線受信器33と共に、外部機器に赤外線によって所定のデータを送信するための2つの赤外線送信器を有する構成において、2つの赤外線送信器による赤外線の送信動作に本発明を採用し、その使用時における設置角度に応じて、2つの赤外線送信器の各々のオンオフ状態を制御するようにしてもよい。また、前記赤外線送信湖が1つだけ設けられている構成において、赤外線の発光部を回転可能に構成しておき、先に説明したスピーカーの例と同様にして発光部の向きをプロジェクタの設置角度に応じて変化させるようにしてもよい。つまりプロジェクタにおける赤外線の送受信の方向である通信方向(指向性)を変化させるようにしてもよい。つまりプロジェクタにおける赤外線の送信方向(通信方向)をプロジェクタの設置角度に応じて変化させるようにしてもよい。
【0049】
それらの場合には、プロジェクタ1から、複数の視聴者が持参したPDA等に対して所定のデータを送信させる場合にあっては、データの良好な送信動作を自動的に確保することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明においては、台形歪みの補正と連動して、それ以外の方向性を有する所定の動作を、スクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき自動的に調整することができるようにした。よって、台形歪み補正以外にも、方向性を有する機能を備えている構成において、その使い勝手を向上させることが可能となる。
【0051】
また、請求項2の発明においては、距離センサ等のデバイスを用いない構成であっても、方向性を有する所定の動作の方向性をスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御できるようにした。よって、装置の低コスト化が可能となる。
【0052】
また、請求項3の発明においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、投影する画像に付随して入力された音声の拡声方向がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御されるようにした。よって、設置角度の違いに適した、より良好な音声の拡声動作を自動的に確保することが可能となる。
【0053】
また、請求項4の発明においては、複数の拡声手段の各々により拡声される音声の音量が制御されることによって、投影する画像に付随して入力された音声の拡声方向が制御されるようにした。これによっても、設置角度の違いに適した、より良好な音声の拡声動作を自動的に確保することが可能となる。
【0054】
また、請求項5の発明においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、冷却手段の排気方向がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御されるようにした。よって、設置角度の違いに適した、より良好な冷却動作を自動的に確保することが可能となる。
【0055】
また、請求項6の発明においては、投影画像の台形歪みが補正されることに伴い、通信手段の通信方向がスクリーンに対する装置本体の設置角度に基づき制御されるようにした。よって、設置角度の違いに適した、より良好な通信動作を自動的に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すプロジェクタの後方斜視図である。
【図2】プロジェクタ1の概略構成を示す全体ブロック図である。
【図3】入力画像/音声処理回路のブロック図である。
【図4】(a)は、投影スクリーンとプロジェクタとの位置関係を示す使用状態図、(b)は、同状態での設置角度を示す図である。
【図5】プロジェクタの動作を示すフローチャートである。
【図6】キーストーン補正の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
4,5 スピーカー
7 入力ケーブル
11 入力画像/音声処理回路
12 出力画像処理回路
13 画像変換デバイス
14 光学デバイス
21 制御ブロック
21a イメージプロセッサ
21b マイクロプロセッサ
21c フレームバッファ
21d OSDコントローラ
31,32 アンプ
35 プッシュスイッチ
Claims (7)
- スクリーン上に投影される投影画像の台形歪みを補正する補正手段を備えたプロジェクタにおいて、
前記補正手段とは異なる方向性を有する所定の動作を実現する動作手段と、
前記スクリーンに対する装置本体の設置角度を示す角度情報を取得する角度取得手段と、
前記補正手段による台形歪みの補正動作に伴い、前記角度取得手段により取得された角度情報に基づき、前記動作手段により実現される所定の動作の方向性を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記角度取得手段は、前記補正手段による台形歪みの補正量に基づき角度情報を取得することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
- 前記動作手段は、投影する画像に付随して入力された音声を拡声する拡声手段であり、前記制御手段は、前記拡声手段による音声の拡声方向を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のプロジェクタ。
- 前記拡声手段は、異なる方向に向かい音声を拡声する複数の拡声手段からなり、前記制御手段は、その複数の拡声手段の各々により拡声される音声の音量を制御することを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ。
- 前記動作手段は、前記動作手段は、装置の冷却を目的とした排気を行う冷却手段であり、前記制御手段は、前記冷却手段の排気方向を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のプロジェクタ。
- 前記動作手段は通信手段であり、前記制御手段は、前記通信手段の通信方向を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のプロジェクタ。
- スクリーン上に投影される画像の台形歪みを補正する補正手段と、当該補正手段とは異なる方向性を有する所定の動作を実現する動作手段とを備えたプロジェクタが有するコンピュータを、
前記補正手段による台形歪みの補正動作に伴い、前記動作手段により実現される所定の動作の方向性を、前記スクリーンに対する装置本体の設置角度を示す角度情報に基づき制御する制御手段として機能させるプログラム。
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