JP2004162308A - 推進用コンクリート管 - Google Patents

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Tsuyoshi Miyahara
強 宮原
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Abstract

【課題】この発明は、推進時における推進用コンクリート管の損傷や割裂の発生さらに推進不能をなくすこと、また、高い止水能力を発揮することを課題とする。
【解決手段】この発明の推進用コンクリート管は、管壁1に形成した注入孔29の管壁1の内面側に封止用プラグ35を着脱可能な推進用コンクリート管において、前記注入孔29に、前記管壁1の外面に臨む多孔板40を設けて、その多孔板40の孔41から滑剤Kおよび裏込め材Mを吐出可能としたことにより、推進用コンクリート管の推進の過程で、前記多孔板40の孔41から滑剤Kおよび裏込め材Mの吐出は可能であるが、地山側の玉石・礫はその孔41から注入孔29内への侵入、噛み込みが阻止され、このため推進用コンクリート管の注入孔29周辺に大きな損傷や割裂を起こすことがなく、また、推進時の過大な抵抗の発生による推進不能になることもない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、推進用コンクリート管に係り、特にその注入孔の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、都市道路事情による制約から開削工事が困難な場合が多く、このため鉄筋コンクリート管を使用した推進工法が多用されている。
この推進工法は、推進用コンクリート管を図示しない発進立坑に吊り降ろし、常法のセミシールドマシーン工法により土砂を掘削しながら、前記推進用コンクリート管を推進と接続を繰り返して推進管路を敷設するものである。
前記工法に使用される推進用コンクリート管は、図12に示すように管壁1を貫通して形成した注入孔2を具えている。この注入孔2は、管壁1の内面側から外面側に凹部3、筒状ソケット4および凹部5が連設した形状からなっており、しかも図15に示すように推進用コンクリート管Pの長手方向に間隔をあけて少なくとも2ヵ所形成される。前記凹部5の形状は、推進用コンクリート管の呼び径800mm以上の口径にあっては、基部の口径70mmに対して外周部の口径が90mm〜110mmであり、外方に向いて拡径したテーパ状となっている。なお、注入孔2の筒状ソケット4のめねじ4aには、推進時における外水の流入を防止するためのプラグ6のおねじ6aがねじ込まれている。なお、7は回り止めアンカーである(例えば非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
古沢次男著「日本下水道協会規格・下水道推進工法用鉄筋コンクリート管JSWAS A−2−1984」社団法人日本下水道協会発行、昭和59年4月1日、P.2−5。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
推進用コンクリート管Pによる推進管路の構築は、まず、推進用コンクリート管Pを2ヵ所の注入孔2を利用して吊り上げ、発進立坑へ吊り降す。ついで、常法により土砂を掘削しながら、推進用コンクリート管Pの推進と接続を繰り返す。推進の過程で、所定の推進用コンクリート管Pの注入孔2を利用して滑剤Kを推進用コンクリート管Pの外周に注入する。すなわち、所定のプラグ6を筒状ソケット4から外して、図13に示すように滑剤供給用ホース8を、ソケット4に接続金具9および固定バンド10を介して接続した後、滑剤Kを地上に設置した滑剤供給装置(図示しない)から供給し、滑剤供給用ホース8、注入孔2を介して推進用コンクリート管Pの外周に注入して推進力を低減する。
推進終了後、筒状ソケット4から滑剤供給用ホース8を取り外し、次いで筒状ソケット4にモルタル供給用ホース(図示しない)を前記滑剤供給用ホース8と同様に接続し、モルタルMを前記滑剤Kと同様に地山と推進用コンクリート管Pとの隙間に充填して地表の地盤沈下を防止する。モルタル充填後、モルタル供給用ホースを取り外して図12に示すように再びプラグ6を筒状ソケット4にねじ込み、さらに、凹部3にモルタル11を充填し推進工事が完了する。
【0005】
しかしながら、前記注入孔2は、推進用コンクリート管Pを発進立坑に吊り降すために利用されるため、該コンクリート管Pを吊り降した状態では該コンクリート管Pの上部に位置し、地山側に孔明き(開放状態)となっている。この状態から推進すると、前記注入孔2の凹部5に地山の玉石・礫が噛み込む。噛み込んだ状態で推進を継続すると、玉石・礫層によりくさび作用が発生して推進用コンクリート管Pの注入孔2の凹部5周辺に大きな損傷や割裂が起こるという問題がある。
また、注入孔2の凹部5に玉石・礫が噛み込むことにより凹部5が塞がれて前記滑剤Kの注入が阻止され、逆に注入孔2の凹部5周辺が割裂すると、その割裂した部分に前記滑剤Kが入り込んで流出してしまい推進用コンクリート管Pの外周面に充分に注入されないことにより、推進時の大きな抵抗となって、ひいては推進不能になるという問題がある。
また、凹部5は逆円錐型、すなわち管壁9の外面から内面に向かって断面積が縮小した構造であるため、外部からの地下水は地下水圧が高められて止水性が低下するという問題もある。
さらに、推進完了後、筒状ソケット4にプラグ6をねじ込んで、止水するようになっているが、このプラグ6の構造では充分な止水力が得られず、短期のうちに漏水が発生するという問題もある。その理由は、推進用コンクリート管Pは道路下に敷設する場合が多く、トラックの通過や周辺工事の振動などで該プラグが緩むことに起因している。
しかも、推進完了後、注入孔2の凹部3内にモルタル11を充填して仕上げるが、凹部3は推進用コンクリート管Pの上部側に位置することから、このモルタル11が充分に密着せず、このため、構造的にも緩みや離脱が発生して地下水圧に耐えられず、通水開始時に漏水が見られるケースが多発して、止水性にはあまり寄与しないなどの問題がある。
【0006】
なお、前記注入孔2の成形方法は公知であるが、次の様にして行なう。図14において、12は遠心力成形用円筒型枠(以下型枠という)、13は注入孔形成用型であり、注入孔形成用型13は内面に全長にわたりめねじ4aを加工した埋め込み用の筒状ソケット4と、筒状ソケット4の一側にねじ込んだ逆円錐形の型部材14と、他側にねじ込んだ円錐形型部材15とにより一体的にしたものである。
注入孔形成用型13を、その逆円錐形型部材14を上にして型枠12の内壁にあてがい、型枠12の外側から固定ボルト16を逆円錐形型部材14にねじ込んで固定する。
上記注入孔形成用型13がセットされた状態で、常法により、図示しない回転機上で回転する型枠12内にコンクリートを流し込んで推進用コンクリート管を遠心力成形する。製管後スチーム養生を行ない、コンクリート硬化後、まず円錐形型部材15を筒状ソケット4から取り外すと、下部側の凹部3が形成される。場合により円錐形型部材15を取り外した後、凹部3の内面をモルタルで仕上げる。次いで、固定ボルト16および型枠12を取り外し、さらに逆円錐形型部材14を筒状ソケット4から取り外すと、上部側に凹部5が形成され、注入孔2を有する推進用コンクリート管Pが得られるのである。
この推進用コンクリート管Pの吊り上げは、吊り具(フック)17を推進用コンクリート管Pの外側から注入孔2に挿入し、その内側で支持部材18を当てナット19で締め込んで推用コンクリート管Pに引っ掛け、ワイヤ20を引き上げて推進用コンクリート管Pを吊り上げるのである。
【0007】
この発明は、推進時における推進用コンクリート管の損傷や割裂の発生さらには推進不能をなくすこと、また、高い止水能力を発揮することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、この発明の推進用コンクリート管は、管壁1に形成した注入孔の管壁1の内面側に封止用プラグを着脱可能な推進用コンクリート管において、前記注入孔に、前記管壁の外面に臨む多孔板を設けて、その多孔板の孔から滑剤および裏込め材を吐出可能としたものである。これにより推進用コンクリート管の推進の過程で、前記多孔板の孔から滑剤および裏込め材の吐出は可能であるが、地山側の玉石・礫はその孔から注入孔内への侵入、噛み込みが阻止されて、推進用コンクリート管の注入孔周辺に大きな損傷や割裂を起こすことがなく、また、推進時の過大な抵抗の発生による推進不能になることもない。
【0009】
また、前記多孔板は前記注入孔に着脱可能であるから、前記多孔板を前記注入孔から外せば、推進用コンクリート管を、前記注入孔を利用して容易に吊り上げることができる。
また、前記注入孔の管壁の内周側周縁は外側にえぐった凹部となっており、前記封止用プラグに前記凹部に嵌まって塞ぐ頭部を設けたことである。これにより、前記凹部は封止用プラグの頭部により塞がれるとともにその頭部が脱落する恐れがないから止水性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。図1〜8は第一の実施形態を示す。なお、従来例と同一の部材や形状は同一符号を用いる。29は推進用コンクリート管Pの管壁1の内面から外面を貫通して形成した注入孔で、管壁1に内面から外面にかけて凹部30、筒状ソケット31,32および凹部33を同心状に配置したものである。筒状ソケット31,32は、めねじ31aが切られた筒状ソケット31とめねじ32aとおねじ32bが切られた筒状ソケット32からなり、筒状ソケット31のめねじ31aに筒状ソケット32のおねじ32bをねじ込んで一体化したものである。筒状ソケット31と筒状ソケット32のねじ込みによる長さhは推進用コンクリート管Pの管厚に応じて調節する。例えば、推進用コンクリート管の口径800mmに対して管厚T=80mm、口径3000mmに対して管厚T=205mmとなっている。
なお、筒状ソケット31の直径を筒状ソケット32のそれより大きくすることで、後述する多孔板の開口面積を大きくすることができる。
【0011】
35はおねじ35aを有する封止用プラグで、一端に円錐形の頭部35bを設けたものである。この封止用プラグ35を推進開始直前において筒状ソケット32にねじ込む。すなわち、封止用プラグ35のおねじ35aを筒状ソケット32のめねじ32aにねじ込んで封止用プラグ35を筒状ソケット32に固定する。これにより頭部35bが注入孔29の凹部30に嵌入し、凹部30を閉塞する。頭部35bはその外径を筒状ソケット32の外形より大きくしておくとともにその内面形状を推進用コンクリート管Pの内面に合わせた曲面または平面のいずれかにする。
36は封止用プラグ35に形成しためねじ36aを有する注入口で、めねじ36aに止水用プラグ37をねじ込んでおく。注入口36の口径は筒状ソケット32の口径より小径のものとする。
38は筒状ソケット31の管壁9の外面に臨む位置に溶接などにより取付けた環状リングからなる補強部材である。この補強部材の内面が凹部33となる。この補強部材38は注入孔29の外面側周縁すなわち凹部33を補強するものである。
【0012】
40は図3に示すように多数の小孔40を有する多孔板で、この多孔板40を注入孔29の凹部33に嵌めて管壁1の外面に臨ませるとともに多孔板40のおねじ40aを筒状ソケット31のめねじ31aにねじ込んで多孔板40を筒状ソケット31に固定する。この多孔板40は推進開始直前に取付ける。
42,43は筒状ソケット32の下端面と封止用プラグ35の上端面との間および封止用プラグ35のおねじ35aと筒状ソケット32のめねじ32aとの間にそれぞれ介装したシール材である。
【0013】
注入孔29は図7に示すように、推進用コンクリート管Pの長手方向に間隔をあけて少なくとも2ヵ所形成され、この推進用コンクリート管Pの吊り上げに利用される。すなわち、吊り具(フック)17を推進用コンクリート管Pの外側から注入孔29に挿入し、その内側で支持部材18を当てナット19で締め込んで推用コンクリート管Pに引っ掛け、ワイヤ20を引き上げて推進用コンクリート管Pを吊り上げるのである。
【0014】
前記推進用コンクリート管Pを用いて推進するには、まず、図1に示す推進用コンクリート管Pから封止用プラグ35を取外した後、推進用コンクリート管Pを注入孔29に吊具17などを取付けて吊り上げ、図示しない発進立坑に降す。次いで、図2に示すように筒状ソケット31に多数の小孔41を有する多孔板40をねじ込むとともに筒状ソケット32に封止用プラグ35をねじ込んだ後、常法の推進工法により地山の土砂を掘削しながら推進し、接続を繰り返して推進管路を敷設するのである。
【0015】
この推進中に、所定の注入孔29を利用して滑剤Kを推進用コンクリート管Pの外周に注入する(図4参照)。すなわち、所定の推進用コンクリート管Pの筒状ソケット32から封止用プラグ35を取り外し、筒状ソケット32のめねじ32aに接続金具9をねじ込み、接続金具9に固定バンド10を介して滑剤供給用ホース8を接続した後、滑剤Kを図示しない地上に設置した滑剤供給装置から滑剤供給用ホース8、注入孔29および多孔板40の小孔41を経て推進用コンクリート管Pの外周に注入する。このように滑剤Kを注入することで、推進用コンクリート管Pの推進力が低減される。
そして、前記推進中において、地山の玉石または礫が注入孔29内に侵入しようとするが、凹部33に組み込んだ小孔41を有する多孔板40により遮られて、注入孔29内に玉石や礫が何等侵入したり噛み込むことがなく、したがって、推進用コンクリート管Pの注入孔29周辺に大きな損傷や割裂を起こすことがなく、また、割裂した部分からの滑剤Kの流出もなく円滑な推進が継続される。また、玉石などの一部が注入孔29に食い込むことにより、推進時の過大な抵抗となって、推進不能になるようなこともない。
【0016】
推進の終了後、筒状ソケット32から滑剤供給用ホース8または所定の封止用プラグ35を取り外し、次いで筒状ソケット32に滑剤供給用ホース8と同様に接続金具9および固定バンド10を介して図示ないモルタル供給用ホースを接続し、地山と推進用コンクリート管Pとの隙間に裏込め材例えばモルタルMを充填する。モルタル充填後、モルタル供給用ホースを取り外して、図5に示すように再び封止用プラグ35を筒状ソケット32にねじ込む。次いで止水用プラグ37を外し、注入口36のめねじ36aにモルタル注入用ホース45をねじ込み、次いで、モルタルMを、モルタル注入用ホース45を経て注入孔29に注入し、注入孔29内に生じた隙間に充満させる。モルタル充満後、モルタル注入用ホース45を取り外し、図6に示すようにめねじ36aに止水用プラグ37をねじ込んで推進工事が完了する。
【0017】
なお、注入口36は小口径であるから、注入孔29内へのモルタル注入後における注入口36からの該モルタルの洩れが極めて少なくて高い充填率を維持し、止水性が向上する。なお、モルタルMを注入しない注入孔29についても注入口36からモルタルを充満させておくことが止水性を高めるためには望ましい。
また、凹部30は、注入孔プラグ35のおねじ35aを筒状ソケット32のめねじ32aにねじ込むことで、頭部35bにより埋められて密閉されることから止水性が高まるばかりか、凹部30へのモルタル充填作業を省略することができる。
また、注入口36のめねじ36aに止水用プラグ37をねじ込んでおくことで、推進時における外水の流入を防止する。
また、筒状ソケット32の下端面と封止用プラグ35の上端面との間および封止用プラグ35のおねじ35aと筒状ソケット32のめねじ32aとの間にシール材42、43を介装することにより、さらに止水性が高まる。
なお、同一寸法の筒状ソケット31と筒状ソケット32をそれぞれ製作しておけば、管厚が異なる場合であっても管厚に対応してねじ込みによる長さhを容易に調節でき、取り付け精度も高い。
【0018】
注入孔29の形成は次の順序で行う。図8において、12は遠心力成形用円筒型枠、46は注入孔成形用型である。注入孔形成用型46は筒状ソケット31に筒状ソケット32をねじ込んだソケットと上型34と円錐形の下型兼用の封止用プラグ35とからなり、ソケット31のめねじ31aに上型47のおねじ47aをねじ込むとともにソケット32のめねじ32aに下型兼用の封止用プラグ35のおねじ35aをねじ込んで組立てる。前記のように組立てた注入孔形成用型46を型枠12の内壁にあてがい、型枠12の外側から固定ボルト48をねじ込んで型枠12に固定する。注入孔形成用型46が型枠12にセットされた状態で、常法により図示しない回転機上で回転する型枠12内にコンクリートを流し込んで推進用コンクリート管を遠心力成形する。製管の終了とともに、スチーム養生を行い、コンクリートの硬化後、まず下型兼封止用プラグ35を筒状ソケット32から取り外す。下型兼封止用プラグ35を取り外した後、場合により管壁1に形成される凹部30の内面をモルタルMで仕上げる。次いで、固定ボルト48を取り外すとともに上型47を筒状ソケット31から取り外すと凹部33が形成された推進用コンクリート管Pが得られる。したがって、注入孔29は管壁1に、その管壁1の内面から外面にかけて凹部30、筒状ソケット31,32および凹部33が連設したものである。なお、ソケット31はアンカー7によりコンクリート層の管壁1に埋設されて一体化する。
【0019】
図9は第二の実施形態を示し、この実施形態は第一の実施形態と同様に筒状ソケット31に筒状ソケット32をねじ込み接続したものである。また、多数の小孔41を有する多孔板40を注入孔29の凹部33に嵌装するとともに筒状ソケット31にねじ込み固定する。
また、筒状ソケット32に封止用プラグ35をねじ込み固定する。これにより、頭部35bが注入孔29の凹部30に嵌入し、凹部30を閉塞する。一方、注入孔29の側面から管壁1の内面に開口するモルタル注入路50を形成する。すなわち、筒状ソケット31の側壁に注入孔29に通じる注入口49を設け、注入口49に注入路50の一端を接続し、その他端を管壁1の内面に開口する。注入路50はベンド管51と直管52とからなり、両管51、52をねじ込み接続し、そのねじ込みによる長さは推進用コンクリート管Pの管厚に応じて調節する。なお、直管52のめねじ52aに前記第一の実施形態で使用したモルタル注入用ホース45をねじ込み接続し、モルタルを注入孔29内に充填するようになっており、モルタルの充填が終われば、止水用プラグ37をねじ込む。
なお、同一寸法のベンド管51と直管52をそれぞれ製作しておけば、管厚が異なる場合であってもねじ込みによる長さは管厚に応じて容易に調節でき、取り付け精度も高い。
【0020】
図10は第三の実施形態を示し、この実施形態は、第一の実施形態における2個の筒状ソケット31,32を1個の筒状ソケット53にしたもので、それ以外に異なるところはないので、詳細は省略する。管壁1の注入孔29に筒状ソケット53を、注入孔29と同心状に配設したものである。注入孔29は管壁1に内面から外面にかけて凹部30、筒状ソケット53および凹部33が同心状に連設したものである。多数の小孔41を有する多孔板40を注入孔29の凹部33に嵌めて管壁1の外面に臨ませるとともに多孔板40を筒状ソケット53に固定する。一方、封止用プラグ35を筒状ソケット53に固定する。これにより、頭部35bが注入孔29の凹部30を閉塞する。封止用プラグ35の注入口36に止水用プラグ37をねじ込んでおく。
【0021】
図11は第四の実施形態を示し、この実施形態は、第三の実施形態の筒状ソケット53と第二実施形態のモルタル注入路50とを組み合わせたものである。管壁1の注入孔29に、注入孔29と同心状に筒状ソケット53を配設したものである。注入孔29は管壁1に内面から外面にかけて凹部30、筒状ソケット53および凹部33が同心状に連設したものである。多数の小孔41を有する多孔板40を注入孔29の凹部33に嵌めて管壁1の外面に臨ませるとともに多孔板40を筒状ソケット53に固定する。一方、止水用プラグ37を筒状ソケット53に固定することにより、頭部35bが注入孔29の凹部30を閉塞する。さらに、注入孔29の側面から管壁1の内面に開口するモルタル注入路50を形成する。すなわち、筒状ソケット53の側壁に注入孔29に通じる注入口49を設け、注入口49に注入路50の一端を接続し、その他端を管壁1の内面に開口する。注入路50はベンド管51と直管52とからなり、両管51、52をねじ込み接続し、そのねじ込みによる長さは推進用コンクリート管Pの管厚に応じて調節する。なお、直管52のめねじ52aに前記第一の実施形態で使用したモルタル注入用ホース45をねじ込み接続し、モルタルを注入孔29内に充填するようになっており、モルタルの充填が終われば止水用プラグ37をねじ込む。
【0022】
なお、前記の実施形態では、管壁1の注入孔29を管壁1に内面から外面にかけて凹部30、筒状ソケット31,32,53および凹部33を連設したものとしたが、筒状ソケット31,32,53の端部を管壁1の内外面に臨ませて凹部30,33を省略することもできる。
なお、前記の実施形態で多孔板40の小孔41の形状を円形または長円形とすることで、滑剤KやモルタルMの通過が円滑になる。また、多孔板40の小孔41の総面積を注入孔用ホース8の断面積より少し大きくして滑剤KやモルタルMの通過を容易にする。さらに、多孔板40の外面形状は、推進用コンクリート管Pの外面に合わせた曲面または平面のいずれであってもよい。
また、筒状ソケット32、封止用プラグ35、止水用プラグ37の材質を不錆鋼とすることで、管内を流れる下水等の流体による腐食が大幅に軽減される。
さらに、必要により、ソケット32,53内に図4に仮想線で示した逆止弁44を組み込み、滑剤KまたはモルタルM注入後の逆流を防ぐようにすることもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明は、管壁に形成した注入孔の管壁の内面側に封止用プラグを着脱可能な推進用コンクリート管において、前記注入孔に、前記管壁の外面に臨む多孔板を設けて、その多孔板の孔から滑剤および裏込め材を吐出可能としたものであるから、推進用コンクリート管の推進の過程で、前記多孔板の孔から滑剤および裏込め材の吐出は可能であるが、地山側の玉石・礫はその孔から注入孔内への侵入、噛み込みが阻止される。このため、管の損傷、割裂やひいては推進不能を起こすことがなく円滑かつ長距離推進が可能となる。また、近時の大深度推進さらには海底横断などの高止水能力の要請にも対応できるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す部分断面図
【図2】第一の実施形態における多孔板を取り付けた状態を示す部分断面図
【図3】多孔板の平面図
【図4】第一の実施形態における滑剤注入状態を示す部分断面図
【図5】第一の実施形態におけるモルタル注入状態を示す部分断面図
【図6】第一の実施形態における推進完了後の入状態を示す部分断面図
【図7】第一の実施形態における推進用コンクリート管を吊り上げた状態を示す断面図
【図8】第一の実施形態に係る注入孔形成用型を型枠に取付けた状態の部分断面図
【図9】第二の実施形態を示す部分断面図
【図10】第三の実施形態を示す部分断面図
【図11】第四の実施形態を示す部分断面図
【図12】従来例の注入孔の概略説明図
【図13】従来例の滑剤注入状態の概略説明図
【図14】従来例の注入孔形成用型を型枠に取付けた状態の概略説明図
【図15】従来例の推進用コンクリート管を吊り上げた状態を示す概略説明図
【符号の説明】
P 推進用コンクリート管
1 管壁
7 アンカー
8 滑剤供給用ホース
9 接続金具
10 固定バンド
11 モルタル
17 吊り具
18 支持部材
19 ナット
20 ワイヤ
29 注入孔
30 凹部
31 筒状ソケット
31a めねじ
32 筒状ソケット
32a めねじ
32b おねじ
33 凹部
35 封止用プラグ
35a おねじ
35b 頭部
36 注入口
36a めねじ
37 止水用プラグ
38 補強部材
40 多孔板
40a おねじ
41 小孔
42,43 シール材
45 モルタル注入用ホース
49 注入口
50 モルタル注入路
51 ベンド管
52 直管
53 筒状ソケット
53a めねじ

Claims (7)

  1. 管壁1に形成した注入孔29の管壁1の内面側に封止用プラグ35を着脱可能な推進用コンクリート管において、前記注入孔29に、前記管壁1の外面に臨む多孔板40を設けて、その多孔板40の孔41から滑剤Kおよび裏込め材Mを吐出可能としたことを特徴とする推進用コンクリート管。
  2. 前記多孔板40は前記注入孔29に着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の推進用コンクリート管。
  3. 前記注入孔29に筒状ソケット53を設け、その筒状ソケット53に前記多孔板40をねじ込んでその多孔板40を前記注入孔29に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の推進用コンクリート管。
  4. 前記筒状ソケット53が2つの筒状ソケット31,32からなり、その筒状ソケット31,32は一方が他方にねじ合わさって該筒状ソケット31,32の長さが調節自在であることを特徴とする請求項3に記載の推進用コンクリート管。
  5. 前記封止用プラグ35がモルタル注入口36を有し、そのモルタル注入口36に止水用プラグ37を嵌めたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の推進用コンクリート管。
  6. 前記注入孔29の側面から管壁1の内面に開口するモルタル注入路50を形成し、前記開口に止水用プラグ37を嵌めたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の推進用コンクリート管。
  7. 前記注入孔29の管壁1の内周側周縁は外側にえぐった凹部30となっており、前記封止用プラグ35に前記凹部30に嵌まって塞ぐ頭部35bを設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の推進用コンクリート管。
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