JP2004161648A

JP2004161648A - Ceramide production-promoting agent

Info

Publication number: JP2004161648A
Application number: JP2002327912A
Authority: JP
Inventors: Hisatomi Ito; 久富伊藤; Naoko Hidano; 尚子肥田野; Toshitsugu Miyazaki; 寿次宮崎
Original assignee: Nagase and Co Ltd
Current assignee: Nagase and Co Ltd
Priority date: 2002-11-12
Filing date: 2002-11-12
Publication date: 2004-06-10

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a ceramide production-promoting agent which can healthily restore the ceramide production-restoring function of a living body itself, can thereby recover horny cell layer ceramide metabolism reduced by ageing, UV light exposure, dry skin, chappy skin, atopic dermatitis, senile xeroderma, or psoriasis to increase the content of the ceramide, and can consequently recover healthy skin having excellent moisture-retaining functions and excellent barrier functions. <P>SOLUTION: The ceramide production-promoting agent is disclosed. The ceramide production-promoting agent contains genkwanin represented by formula (I). The genkwanin can activate normal human epidermal cells to promote the synthesis of the ceramide in the cells. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミド産生促進剤に関し、より詳細には、表皮細胞でのセラミド産生を促進させることにより、表皮における保湿機能を正常化かつ保持し得る、セラミド産生促進剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
皮膚は、生体の最外層を覆い、外界との境界を形成して外界物質の浸入防止、水分を包含する体内成分の損失防止などの生命維持に必須なバリア機能を有している。角質の細胞間には、セラミド、コレステロールおよび脂肪酸を主成分とする脂質が多重な層板構造、いわゆるラメラ構造が形成されている。この層板構造が水分透過バリアとして重要な役割を果たしている。
【０００３】
特に角質におけるセラミドは、上記バリアの形成に必須な成分であると考えられている。しかし、このセラミドの代謝は、加齢、紫外線曝露、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、乾癬などによって、健全な状態が損われることがある。その結果、角層中のセラミド量が減少して、例えば、皮膚の保湿能およびバリア能の低下を引き起こすことが数多く報告されている。
【０００４】
このような保湿能またはバリア能の低下を引き起こした皮膚に対し、セラミド合成を促進する物質を投与して細胞内での内的産生を促進させる技術が提案されている。
【０００５】
例えば、フレグランスジャーナル，１９９９年，第１０巻，ｐ．２３−２８は、このようなセラミド合成を促進する物質としてナイアシンアミドを用いることを開示している。また、他の技術としてセラミド自体を外部から直接皮膚細胞に補給する方法も知られている。しかし、いずれの技術においても、長期的な効果を認めることができず、かつ投与または補給された物質の安定性に欠けるという問題が指摘されている。
【０００６】
【非特許文献１】フレグランスジャーナル，１９９９年，第１０巻，ｐ．２３−２８
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、生体自体が有するセラミド産生機能を健常に戻すことにより、加齢、紫外線曝露、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、乾癬などによって減少した角層中のセラミド代謝を回復させて、セラミド量を増加させ、その結果、優れた、保湿機能およびバリア機能を有する皮膚を取り戻すことができるセラミド産生促進剤を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ゲンクワニンを有効成分として含有する、セラミド産生促進剤である。
【０００９】
好ましい実施態様では、上記セラミド産生促進剤は、全量に対し、０．０００００１重量％から５０重量％の上記ゲンクワニンを含有する。
【００１０】
好ましい実施態様では、上記セラミド産生促進剤は皮膚外用剤の剤形に調製してなる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳述する。
【００１２】
本発明のセラミド産生促進剤は、ゲンクワニンを有効成分として含有する。
【００１３】
本発明に用いられるゲンクワニンは、以下の式（Ｉ）：
【００１４】
【化１】

【００１５】
で表される化合物である。本発明に用いられるゲンクワニンは、正常ヒト表皮細胞を活性化させ、当該細胞のセラミド産生能を向上させる役割を果たす。その結果、当該細胞中でのセラミドの合成が促進される。
【００１６】
従来、ゲンクワニンは、その構造自体は公知であり、抗菌活性（ＣｏｔｔｉｇｌｉａＦ．ら、Ｐｈｙｔｏｍｅｄｉｃｅｎｅ２００１，７月，８（４），ｐ．３０２−３０５）および抗マラリア原虫活性（ＫｏｈｌｅｒＩ．ら、ＺＮａｔｕｒｆｏｒｓｃｈ［Ｃ］，２００２，３月−４月，５７（３−４），ｐ．２７７−２８１）のような機能を有することが報告されている。しかし、ゲンクワニンが、本発明にて用いられるような正常ヒト表皮細胞に対するセラミド産生能の向上を奏することは知られていなかった。
【００１７】
本発明に用いられるゲンクワニンは、例えば、フナコシ（株）より市販に入手可能である。
【００１８】
あるいは、本発明に用いられるゲンクワニンは特定の植物から抽出かつ単離することにより得ることもできる。ゲンクワニンを含有する植物の例としては、シソ科、ジンチョウゲ科およびキク科の植物が挙げられる。ゲンクワニンを含有する植物のより具体的な例としては、ＲｏｓｍａｒｉｎｕｓｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓＬ．（ローズマリー）、Ｄａｐｈｎｅｇｅｎｋｗａ（フジモトキ）、Ｓｙｍｐｈｏｐａｐｐｕｓｐｏｌｙｓｔａｃｈｙｕｓ、Ｐｒｕｍｕｓｓｅｒｒａｔａ、およびＰｒｕｍｕｓｐｕｄｄｕｍが挙げられる。上記植物は、通常、乾燥時の全草重量に対して、最大でも０．６重量％のゲンクワニンを含有する。
【００１９】
ここで、本発明に用いられるゲンクワニンを、上記植物から得る方法の一例について説明する。
【００２０】
まず、上記植物は、生のもの（例えば、採取後そのままのもの）、乾燥品のもの（例えば、天日乾燥処理をしたもの）、またはこれらの組合わせのいずれの形態で、好ましくは所望のサイズに裁断または粉砕される。使用される植物は、その植物の全草、葉、茎、根、花弁、またはその他任意の部位から、当業者によって適切に選択されてもよい。
【００２１】
次いで、この植物は適切な溶媒に浸漬され、植物抽出物が抽出される。
【００２２】
上記抽出に使用され得る溶媒は、通常の植物からの抽出に使用されるものであれば特に限定されないが、具体的な例としては、水；メタノール、エタノール、ｎ−ブタノール、ｎ−プロパノールなどのアルコール類；アセトン；酢酸エチルエステルのようなエステル類；ジエチルエーテルまたは石油エーテルのようなエーテル類；塩化メチレンまたはクロロホルムのような塩素系有機溶媒；ならびにこれらの組合せが用いられる。人体に対する安全性を考慮すれば、エタノールまたはエタノールと水との混合溶媒が好ましい。
【００２３】
上記抽出は室温で行うこともできるが、好ましくは、０℃〜１２０℃、より好ましくは０℃〜１００℃、さらにより好ましくは、室温℃〜８０℃にて行われる。抽出時間は、抽出温度によって変化するが、例えば１日〜１０日間、好ましくは１日〜５日で終了する。
【００２４】
抽出終了後、濾過または遠心分離することにより、上記植物と溶媒との混合物から、粗抽出液が分離される。その後、当業者に公知の手段（例えば、酢酸エチル、クロロホルム、アセトンなどの溶媒と、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの溶媒との混合溶媒を用いるシリカゲルクロマトグラフィー、または分取ＨＰＬＣ）を用いて、濃縮および精製が行われる。
【００２５】
このようにして、本発明に用いられるゲンクワニンを得ることができる。
【００２６】
本発明のセラミド産生促進剤では、上記より精製して得られたゲンクワニンを用いても、または上記工程の途中で得られる（上記ゲンクワニンを含有する）植物抽出物自体を使用してもよい。使用され得る植物抽出物の形態としては、抽出物それ自体、その濃縮物、希釈液、乾燥物などが挙げられる。
【００２７】
本発明に用いられるゲンクワニンは、本発明のセラミド産生促進剤の全量に対して、好ましくは０．０００００１重量％〜５０重量％、より好ましくは０．０００１重量％〜２０重量％の割合で含有されている。本発明のセラミド産生促進剤におけるゲンクワニンの含有量が０．０００００１重量％を下回ると、作用させる細胞に対して適切な活性を提供することができず、その結果、セラミドの合成を満足し得る程度まで促進することができない恐れがある。他方、ゲンクワニンの含有量が５０重量％を上回っても、当該細胞に対する活性に変化は見られず、セラミド産生能はそれ以上向上しない恐れがある。
【００２８】
本発明のセラミド産生促進剤は、後述する剤型に応じて、任意のその他成分を含有する。このようなその他成分の例としては、油剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、乳化剤、色剤、粉体、ｐＨ調整剤、当業者に周知の任意の薬効成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、アルコール、および水、ならびにそれらの組合せが挙げられる。本発明のセラミド産生促進剤に含まれる上記その他成分の含有量は、当業者によって任意に選択され得る。
【００２９】
本発明のセラミド産生促進剤の剤型は、特に限定されず、化粧料、医薬部外品、医薬品などの剤型をとることができる。本発明においては、皮膚外用剤の剤形に調製されることが好ましく、特に化粧料の剤型に使用することが好ましい。このような化粧料のより具体的な例としては、洗顔クリーム、化粧水、乳液、ファンデーション、パック、ローション、ゲル、およびスティックが挙げられる。
【００３０】
本発明のセラミド産生促進剤は、例えば、皮膚に直接付与（例えば、塗布またはスプレー）されることにより、有効成分として含有される上記ゲンクワニンが、加齢、紫外線曝露、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、乾癬などによって減少した正常ヒト表皮細胞中のセラミド代謝を回復させて、細胞内のセラミド量を増加させる役割を果たす。その結果、優れた、保湿機能およびバリア機能を皮膚に提供することができる。本発明のセラミド産生促進剤はまた、上記保湿機能およびバリア機能に代表される皮膚の正常化に加えて、このような機能の低下を予防することもできる。用量は、特に限定されず、使用者の体格、体質などの条件に応じて任意に選択され得る。
【００３１】
あるいは、上記ゲンクワニンを含有する本発明のセラミド産生促進剤は、上記のような外用の用途とは別に、（例えば、液体飲料または食品の形態で）内服しても同様のヒト正常皮膚細胞中のセラミド産生能を向上させることができる。
【００３２】
次に、本発明のセラミド産生促進剤を液体飲料として用いる場合について説明する。
【００３３】
本発明のセラミド産生促進剤を液体飲料として用いる場合、本発明に用いられるゲンクワニンは、上記皮膚外用剤と同様、市販されているものであっても、上記植物から抽出かつ精製されたものであっても、上記植物抽出物をそのまま使用したものであってもよい。
【００３４】
上記液体飲料に使用されるゲンクワニンの下限量は、通常、その全量に対し、０．０００００１重量％以上であり、好ましくは０．００００１％重量以上であり、より好ましくは０．０００１重量％以上である。液体飲料におけるゲンクワニンの含有量が０．０００００１重量％を下回ると、作用させる細胞に対して適切な活性を提供することができず、その結果、セラミドの合成を満足し得る程度まで促進することができない恐れがある。
【００３５】
本発明のセラミド産生促進剤を液体飲料として用いる場合のゲンクワニンの上限量は、特に限定されないが、生産性を高める点から、全量に対し、好ましくは５重量％以下であり、より好ましくは１重量％以下であり、最も好ましくは０．５重量％以下である
【００３６】
上記液体飲料は、上記ゲンクワニン以外に、当業者に公知の他の飲料成分を含有する。このような飲料成分の例としては、水、果汁、甘味料、増粘剤、防腐剤、乳化剤、着色料、ｐＨ調整剤、当業者に周知の任意の薬効成分、抗酸化剤、香料、およびアルコール、ならびにそれらの組合せが挙げられる。この液体飲料に含まれる上記その他飲料成分の含有量は、当業者によって任意に選択され得る。
【００３７】
次に、本発明のセラミド産生促進剤を食品として用いる場合について説明する。
【００３８】
本発明のセラミド産生促進剤を食品として用いる場合、本発明に用いられるゲンクワニンは、上記皮膚外用剤と同様、市販されているものであっても、上記植物から抽出かつ精製されたものであっても、上記植物抽出物をそのまま使用したものであってもよい。
【００３９】
上記食品に使用されるゲンクワニンの下限量は、通常、その全量に対し、０．０００００１重量％以上、好ましくは１重量％以上、より好ましくは３重量％以上である。この食品中のゲンクワニンの含有量が０．０００００１重量％を下回ると、作用させる細胞に対して適切な活性を提供することができず、その結果、セラミドの合成を満足し得る程度まで促進することができない恐れがある。
【００４０】
上記食品に使用されるゲンクワニンの上限量は、特に限定されないが、生産性を高める点から、全量に対し、好ましくは５重量％以下であり、より好ましくは１重量％以下であり、最も好ましくは０．５重量％以下である。
【００４１】
本発明のセラミド産生促進剤を食品として用いる場合の形態は、特に限定されないが、具体的には、キャンディー、ビスケット、クッキー、キャラメル、チョコレート、ウエハース、パン、ドーナツ、麺類、ドレッシング、またはマヨネーズのような任意の形態が挙げられる。上記食品は、ゲンクワニン以外に、当業者に公知の他の食品添加剤を含有していてもよい。このような食品添加剤の例としては、水、油、果汁、甘味料、増粘剤、防腐剤、乳化剤、着色料、ｐＨ調整剤、当業者に周知の任意の薬効成分、抗酸化剤、および香料、ならびにそれらの組合せが挙げられる。本発明のセラミド産生促進剤を用いた食品に含まれる上記食品添加剤の含有量は、当業者によって任意に選択され得る。
【００４２】
本発明のセラミド産生促進剤を用いる液体飲料および食品は、有効成分として含有されるゲンクワニンが正常ヒト表皮細胞に内的に作用して、加齢、紫外線曝露、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、乾癬などによって減少した当該細胞中のセラミド代謝を回復させて、当該細胞内のセラミド量を増加させる。その結果、優れた、保湿機能およびバリア機能を皮膚に提供するすることができる。本発明のセラミド産生促進剤を用いる液体飲料および食品はまた、上記保湿機能およびバリア機能に代表される皮膚の正常化に加えて、このような機能の低下を予防することもできる。液体飲料または食品に利用される場合の、本発明のセラミド産生促進剤の用量は、特に限定されず、使用者の体格、体質などの条件に応じて任意に選択され得る。
【００４３】
【実施例】
以下、本発明を具体的に記述するために実施例を記載する。しかし、これによって本発明は特に限定されない。
【００４４】
＜実施例１：正常ヒト表皮細胞のセラミド産生能の測定＞
正常ヒト表皮ケラチノサイトキット（クラボウ社製）に付属の培地を、同キットに添付のマニュアルに従って調製した。この培地を含む６ウエルのディッシュに正常ヒト表皮ケラチノサイト（クラボウ社製）を５０００個／ウエルとなるように播種し、３７℃にてＣＯ_２インキュベーターで９０％コンフルエントに達するまで培養した。次いで、培地を細胞分化用培地［０．５μＭ−ハイドロコルチゾン、および被検サンプルとしてゲンクワニン（フナコシ社製）（５μＭ）を含む０．１μＭ−インスリン−１０％容量％ウシ胎児血清−ダルベッコ修正基礎培地：Ｈａｍ’Ｆ１２（３：１）］に交換し、２日毎に新しい培地に交換しながら培養を継続した。培養開始から９日目にディッシュよりケラチノサイトを回収し、クロロホルムとメタノールとの混合溶媒（容量比２：１）で脂質を抽出した。
【００４５】
抽出した脂質を乾固させた後、上記と同様のクロロホルムとメタノールとの混合溶媒２００μｌに溶解し、薄層クロマトグラフィーによりセラミドの定量を行った［展開溶媒／クロロホルム：メタノール：酢酸（容量比１９０：９：１）］。この培養からセラミドの定量までの工程を２回行った。
【００４６】
次いで、上記被検サンプルを用いた条件で得られたセラミド量（平均値）を、後述する比較例１のセラミド量の平均値（コントロール）と比較し、相対比として算出した。得られた結果を表１に示す。
【００４７】
＜比較例１＞
被検サンプルを用いることなく、脂質を得たこと以外は実施例１と同様にしてセラミドの定量を行った。この被検サンプルを用いていない条件での同様の操作（セラミドの定量まで）を２回行った。得られたセラミド量（平均値）をコントロール（１００．０％）とした。これを表１に示す。
【００４８】
【表１】

【００４９】
表１に示されるように、ゲンクワニンを５μＭ添加した場合（実施例１）では、ゲンクワニン無添加の場合（比較例１）と比較してセラミド量が３９．１％増加していることがわかる。すなわち、ゲンクワニンは、正常ヒト表皮細胞内でのセラミド産生を促進させる役割を果たし、セラミド産生促進剤として有用であることがわかる。
【００５０】
＜実施例２：洗顔クリームの製造＞
ゲンクワニン（フナコシ社製）を用いて、成分Ａ、成分Ｂ、および成分Ｃの合計が１００重量％となるように、各成分Ａ〜Ｃを以下の割合で処方した。
【００５１】
【表２】

【００５２】
【表３】

【００５３】
【表４】

【００５４】
まず、成分Ａでなる混合物を加熱溶解して、８０℃に保持した。次いで、別途８０℃で加熱溶解した成分Ｂを成分Ａに添加して、充分撹拌した。その後、撹拌しながら冷却を行い、５０℃にて成分Ｃを加え、洗顔クリームを得た。
【００５５】
＜実施例３：化粧水の製造＞
ゲンクワニン（フナコシ社製）を用いて、合計が１００重量％となるように以下の成分を処方した。
【００５６】
【表５】

【００５７】
上記の全ての成分を室温にて混合および撹拌して均一な溶液とし、ｐＨを５．５に調整して、化粧水を得た。
【００５８】
＜実施例４：乳液の製造＞
ゲンクワニン（フナコシ社製）を用いて、成分Ｄ、成分Ｅ、および成分Ｆの合計が１００重量％となるように、各成分Ｄ〜Ｆを以下の割合で処方した。
【００５９】
【表６】

【００６０】
【表７】

【００６１】
【表８】

【００６２】
まず、成分Ｄでなる混合物を加熱溶解して、８０℃に保持した。次いで、別途８０℃で加熱溶解した成分Ｅを成分Ｄに添加して、充分撹拌した。その後、撹拌しながら冷却を行い、５０℃にて成分Ｆを加え、乳液を得た。
【００６３】
＜実施例５＞
実施例３で製造された化粧水を、健常な被験者１２名の目尻に、１日１回適量づつ塗布し、これを８週間にわたって繰り返し行った。塗布前（０週間）、塗布を開始してから４週間経過後、および塗布を開始してから８週間経過後に、各被験者の目尻における経皮水分蒸散量を、２チャンネル水分蒸散モニター（ＡＳ−ＴＷ２）（（有）アサヒバイオメッド製）を用い、プローブ先端のカプセルを測定部位に漏気のないように固定し、測定部位上の空気を吸引してその中に含まれる水分を測定し、（単位；ｇ／（ｍ^２・時間））バリア機能の目安とした。得られた測定結果の平均値（被験者の平均値）を表９に示す。
【００６４】
【表９】

【００６５】
表９に示されるように、ゲンクワニンを含有させた化粧水を目尻に継続して塗布することにより、目尻の経皮水分蒸散量が著しく低下することがわかる。このことから、本発明のセラミド産生促進剤は、皮膚のバリア機能を向上させることがわかる。
【００６６】
＜実施例６＞
実施例５と同様にして、実施例３で製造された化粧水を、健常な被験者１２名の目尻に、１日１回適量づつ塗布し、これを８週間にわたって繰り返し行った。塗布前（０週間）、塗布を開始してから４週間経過後、および塗布を開始してから８週間経過後に、各被験者の目尻における水分量をコルネオメーターＣＭ８２５（Ｃｏｕｒａｇｅ＋ＫｈａｚａｋａＥｌｅｃｔｒｏｎｉｃＧｍｂＨ）を用いて、測定して、保湿機能の改善状況を分析するための目安とした。０週目の結果を１００％として、４週間経過後および８週間経過後の結果を相対比として算出した。得られた算出結果の平均値（被験者の平均値）を表１０に示す。
【００６７】
【表１０】

【００６８】
表１０に示されるように、ゲンクワニンを含有させた化粧水を目尻に継続して塗布することにより、目尻の水分量が著しく増加することがわかる。このことから、本発明のセラミド産生促進剤は、皮膚の保湿機能をも向上させることがわかる。
【００６９】
＜実施例７：ジュースの製造＞
合計が１００重量％となるように以下の成分を処方する。
【００７０】
【表１１】

【００７１】
上記の全ての成分を室温にて混合および撹拌して均一な溶液として、ジュースを作製する。
【００７２】
＜実施例８：キャンディーの製造＞
合計が１００重量％となるように以下の成分を処方する。
【００７３】
【表１２】

【００７４】
上記の全ての成分を７０℃にて混合および撹拌し、適切な型に入れて、室温まで冷却してキャンデーを作製する。
【００７５】
【発明の効果】
本発明によれば、有効成分として含有される上記ゲンクワニンが、加齢、紫外線曝露、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、乾癬などによって減少した表皮細胞中のセラミド代謝を回復させて、細胞内のセラミド量を増加させる役割を果たす。その結果、優れた、保湿機能およびバリア機能を皮膚に提供することができる。本発明のセラミド産生促進剤はまた、上記保湿機能およびバリア機能に代表される皮膚の正常化に加えて、このような機能の低下を予防することもできる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a ceramide production promoter, and more particularly, to a ceramide production promoter capable of normalizing and retaining a moisturizing function in epidermis by promoting ceramide production in epidermal cells.
[0002]
[Prior art]
The skin covers the outermost layer of the living body, forms a boundary with the outside world, and has a barrier function essential for life support such as prevention of invasion of external substances and prevention of loss of internal components including water. Between the cells of the keratin, a lamella structure is formed, in which a lamella structure is formed by multiplexing lipids containing ceramide, cholesterol and fatty acids as main components. This laminated plate structure plays an important role as a moisture permeation barrier.
[0003]
In particular, ceramide in the keratin is considered to be an essential component for the formation of the barrier. However, this metabolism of ceramide may impair its healthy state due to aging, exposure to ultraviolet rays, dry skin, rough skin, atopic dermatitis, senile xeroderma, psoriasis and the like. As a result, there have been many reports that the amount of ceramide in the stratum corneum is reduced, for example, causing a decrease in skin moisturizing ability and barrier ability.
[0004]
Techniques have been proposed in which a substance that promotes ceramide synthesis is administered to the skin that has caused such a decrease in moisturizing ability or barrier ability to promote internal production in cells.
[0005]
For example, Fragrance Journal, 1999, Vol. 10, p. No. 23-28 discloses the use of niacinamide as such a substance for promoting ceramide synthesis. Also, as another technique, a method of directly supplying ceramide itself to skin cells from the outside is known. However, it has been pointed out that any of the techniques cannot provide a long-term effect and the administered or supplemented substance lacks stability.
[0006]
[Non-Patent Document 1] Fragrance Journal, 1999, Volume 10, p. 23-28
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems. The object of the present invention is to restore the ceramide producing function of a living body to healthy, aging, ultraviolet exposure, dry skin, rough skin, atopic property. Restores the ceramide metabolism in the stratum corneum decreased by dermatitis, senile xeroderma, psoriasis, etc., and increases the amount of ceramide, so that the skin with excellent moisturizing function and barrier function can be regained It is to provide a ceramide production promoter.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a ceramide production promoter containing gentwanin as an active ingredient.
[0009]
In a preferred embodiment, the ceramide production enhancer contains 0.000001% to 50% by weight of the genkwanin based on the total amount.
[0010]
In a preferred embodiment, the ceramide production promoter is prepared in the form of a skin external preparation.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0012]
The ceramide production promoter of the present invention contains genwanine as an active ingredient.
[0013]
Genwanin used in the present invention has the following formula (I):
[0014]
Embedded image

[0015]
It is a compound represented by these. Genwanin used in the present invention plays a role in activating normal human epidermal cells and improving the ceramide-producing ability of the cells. As a result, the synthesis of ceramide in the cells is promoted.
[0016]
Heretofore, genkwanin is known for its structure itself, and has an antibacterial activity (Cottiglia F. et al., Phytomedicene 2001, July, 8 (4), p. 302-305) and an antimalarial parasite activity (Kohler I. et al., Z. Naturforsch [C], 2002, March-April, 57 (3-4), p.277-281). However, it has not been known that genquanin enhances ceramide-producing ability on normal human epidermal cells as used in the present invention.
[0017]
Genkwanin used in the present invention is commercially available, for example, from Funakoshi Co., Ltd.
[0018]
Alternatively, genwanin used in the present invention can be obtained by extraction and isolation from a specific plant. Examples of plants containing genkwanin include Lamiaceae, Daphnia and Asteraceae plants. More specific examples of plants containing genkwanin include Rosmarinus officinalis L .; (Rosemary), Daphne genkwa (Fujimotoki), Sympopappus polystachyus, Prumus serrata, and Plumus pudum. The plants usually contain at most 0.6% by weight of genkwanin, based on the total dry weight of the plant.
[0019]
Here, an example of a method for obtaining genkwanin used in the present invention from the above plant will be described.
[0020]
First, the plant may be a raw one (for example, as it is after collection), a dried one (for example, one that has been subjected to a sun drying treatment), or a combination of these, preferably a desired one. Cut or crushed to size. The plant used may be appropriately selected by those skilled in the art from the whole plant, leaves, stems, roots, petals, or any other parts of the plant.
[0021]
The plant is then soaked in a suitable solvent and the plant extract is extracted.
[0022]
The solvent that can be used for the above extraction is not particularly limited as long as it is used for extraction from a normal plant. Specific examples include water; methanol, ethanol, n-butanol, and n-propanol. Alcohols; acetone; esters such as ethyl acetate; ethers such as diethyl ether or petroleum ether; chlorinated organic solvents such as methylene chloride or chloroform; and combinations thereof. Considering safety for the human body, ethanol or a mixed solvent of ethanol and water is preferable.
[0023]
The extraction can be performed at room temperature, but is preferably performed at 0 ° C to 120 ° C, more preferably at 0 ° C to 100 ° C, and still more preferably at room temperature to 80 ° C. The extraction time varies depending on the extraction temperature, but is completed, for example, in 1 day to 10 days, preferably in 1 day to 5 days.
[0024]
After completion of the extraction, the crude extract is separated from the mixture of the plant and the solvent by filtration or centrifugation. Thereafter, concentration using a means known to those skilled in the art (for example, silica gel chromatography using a mixed solvent of a solvent such as ethyl acetate, chloroform and acetone and a solvent such as hexane, heptane and octane, or preparative HPLC). And purification.
[0025]
In this way, genquanin used in the present invention can be obtained.
[0026]
In the ceramide production promoter of the present invention, genkwanin obtained by purification from the above may be used, or a plant extract itself (containing the above genkwanin) obtained in the course of the above step may be used. Examples of the form of the plant extract that can be used include the extract itself, its concentrate, diluent, and dried product.
[0027]
Genkwanin used in the present invention is preferably contained at a ratio of 0.000001% to 50% by weight, more preferably 0.0001% to 20% by weight, based on the total amount of the ceramide production promoter of the present invention. ing. When the content of genquanine in the ceramide production promoter of the present invention is less than 0.000001% by weight, it is not possible to provide an appropriate activity for cells to act on, and as a result, it is possible to satisfy the synthesis of ceramide. May not be able to promote. On the other hand, even if the content of genquanine exceeds 50% by weight, no change is observed in the activity on the cells, and the ceramide-producing ability may not be further improved.
[0028]
The ceramide production promoter of the present invention contains any other components according to the dosage form described below. Examples of such other ingredients include oils, humectants, thickeners, preservatives, emulsifiers, colorants, powders, pH adjusters, any medicinal ingredients known to those skilled in the art, ultraviolet absorbers, antioxidants Agents, fragrances, alcohols, and water, and combinations thereof. The content of the other components contained in the ceramide production promoter of the present invention can be arbitrarily selected by those skilled in the art.
[0029]
The dosage form of the ceramide production promoter of the present invention is not particularly limited, and may be in the form of cosmetics, quasi-drugs, pharmaceuticals, and the like. In the present invention, it is preferably prepared in the form of an external preparation for skin, and particularly preferably used in the form of cosmetics. More specific examples of such cosmetics include facial cleansers, lotions, emulsions, foundations, packs, lotions, gels, and sticks.
[0030]
The ceramide production promoter of the present invention is, for example, directly applied (for example, applied or sprayed) to the skin, so that the above-mentioned genkwanin contained as an active ingredient can be aged, exposed to ultraviolet rays, dry skin, rough skin, atopic property. It restores the metabolism of ceramide in normal human epidermal cells decreased by dermatitis, senile xeroderma, psoriasis, etc., and increases the amount of intracellular ceramide. As a result, excellent moisturizing and barrier functions can be provided to the skin. The ceramide production promoter of the present invention can also prevent such a decrease in the function, in addition to the normalization of the skin represented by the moisturizing function and the barrier function. The dose is not particularly limited, and can be arbitrarily selected depending on conditions such as a user's physique and constitution.
[0031]
Alternatively, the ceramide production promoter of the present invention containing the above-mentioned genkwanin may be administered separately (for example, in the form of a liquid beverage or food) in the same human normal skin cells separately from the above external use. Ceramide production ability can be improved.
[0032]
Next, the case where the ceramide production promoter of the present invention is used as a liquid beverage will be described.
[0033]
When the ceramide production promoter of the present invention is used as a liquid beverage, the genkwanin used in the present invention is, similarly to the above-mentioned external preparation for skin, a product extracted and purified from the plant, even if it is commercially available. Alternatively, the above plant extract may be used as it is.
[0034]
The lower limit of the amount of genkwanin used in the liquid beverage is usually at least 0.000001% by weight, preferably at least 0.00001% by weight, more preferably at least 0.0001% by weight, based on the total amount. is there. When the content of genquanine in the liquid beverage is less than 0.000001% by weight, it is not possible to provide an appropriate activity for the cells to act on, and as a result, it is possible to promote the synthesis of ceramide to a satisfactory degree. It may not be possible.
[0035]
When the ceramide production promoter of the present invention is used as a liquid beverage, the upper limit amount of genkwanin is not particularly limited, but is preferably 5% by weight or less, more preferably 1% by weight, from the viewpoint of enhancing productivity. %, Most preferably 0.5% by weight or less.
The liquid beverage contains other beverage components known to those skilled in the art, in addition to the genwanin. Examples of such beverage ingredients include water, fruit juice, sweeteners, thickeners, preservatives, emulsifiers, colorants, pH adjusters, any medicinal ingredients known to those skilled in the art, antioxidants, flavors, and Alcohols, as well as combinations thereof. The content of the other beverage components contained in the liquid beverage can be arbitrarily selected by those skilled in the art.
[0037]
Next, the case where the ceramide production promoter of the present invention is used as food will be described.
[0038]
When the ceramide production promoter of the present invention is used as a food, the genkwanin used in the present invention is, similarly to the above-mentioned external preparation for skin, a commercially available product, which is extracted and purified from the plant. The above-mentioned plant extract may be used as it is.
[0039]
The lower limit of the amount of genkwanin used in the food is usually 0.000001% by weight or more, preferably 1% by weight or more, more preferably 3% by weight or more based on the total amount. When the content of genquanine in the food is less than 0.000001% by weight, it is not possible to provide an appropriate activity for cells to act on, and as a result, to promote the synthesis of ceramide to a satisfactory degree. May not be possible.
[0040]
The upper limit of genkwanin used in the food is not particularly limited, but is preferably 5% by weight or less, more preferably 1% by weight or less, most preferably 1% by weight, based on the total amount, from the viewpoint of increasing productivity. 0.5% by weight or less.
[0041]
The form when the ceramide production promoter of the present invention is used as a food is not particularly limited, and specifically, such as candy, biscuit, cookie, caramel, chocolate, wafer, bread, donut, noodles, dressing, or mayonnaise Any form. The food may contain other food additives known to those skilled in the art, in addition to genkwanin. Examples of such food additives include water, oil, fruit juice, sweeteners, thickeners, preservatives, emulsifiers, colorants, pH adjusters, any medicinal ingredients known to those skilled in the art, antioxidants, And perfumes, and combinations thereof. The content of the food additive contained in the food using the ceramide production promoter of the present invention can be arbitrarily selected by those skilled in the art.
[0042]
Liquid beverages and foods using the ceramide production promoter of the present invention are characterized by the fact that genkwannin contained as an active ingredient acts internally on normal human epidermal cells, resulting in aging, ultraviolet exposure, dry skin, rough skin, atopic dermatitis. , Restores the ceramide metabolism in the cells reduced by senile xeroderma, psoriasis, etc., and increases the amount of ceramide in the cells. As a result, excellent moisturizing and barrier functions can be provided to the skin. The liquid beverages and foods using the ceramide production promoter of the present invention can also prevent the deterioration of such functions in addition to the normalization of the skin represented by the moisturizing function and the barrier function. When used for a liquid beverage or food, the dose of the ceramide production promoter of the present invention is not particularly limited, and can be arbitrarily selected according to conditions such as a user's physique and constitution.
[0043]
【Example】
Hereinafter, examples will be described in order to specifically describe the present invention. However, the present invention is not particularly limited by this.
[0044]
<Example 1: Measurement of ceramide-producing ability of normal human epidermal cells>
The medium attached to the normal human epidermal keratinocyte kit (Kurabo) was prepared according to the manual attached to the kit. Normal human epidermal keratinocytes (manufactured by Kurabo Industries) were seeded at 5,000 cells / well in a 6-well dish containing this medium, and cultured at 37 ° C. in a CO ₂ incubator until reaching 90% confluence. Then, the medium was 0.1 μM-insulin-10% by volume fetal bovine serum-Dulbecco's modified basal medium containing cell differentiation medium [0.5 μM-hydrocortisone, and genwanin (Funakoshi) (5 μM) as a test sample (5 μM). : Ham'F12 (3: 1)], and the culture was continued while replacing the medium with a new medium every two days. Keratinocytes were collected from the dish on day 9 from the start of the culture, and lipids were extracted with a mixed solvent of chloroform and methanol (volume ratio: 2: 1).
[0045]
After the extracted lipid was evaporated to dryness, it was dissolved in the same mixed solvent of chloroform and methanol (200 μl) as described above, and ceramide was quantified by thin layer chromatography [developing solvent / chloroform: methanol: acetic acid (volume ratio: 190 / volume). : 9: 1)]. The steps from this culture to the determination of ceramide were performed twice.
[0046]
Next, the ceramide amount (average value) obtained under the conditions using the test sample was compared with an average value (control) of the ceramide amount of Comparative Example 1 described later, and calculated as a relative ratio. Table 1 shows the obtained results.
[0047]
<Comparative Example 1>
Ceramide was quantified in the same manner as in Example 1 except that lipid was obtained without using a test sample. The same operation (until quantification of ceramide) was performed twice under the condition without using the test sample. The obtained ceramide amount (average value) was used as a control (100.0%). This is shown in Table 1.
[0048]
[Table 1]

[0049]
As shown in Table 1, it can be seen that the amount of ceramide was increased by 39.1% in the case where 5 μM of genwanin was added (Example 1), as compared with the case where no genwanin was added (Comparative Example 1). That is, it can be seen that genkwanin plays a role in promoting ceramide production in normal human epidermal cells and is useful as a ceramide production promoter.
[0050]
<Example 2: Production of face wash cream>
The components A to C were formulated in the following proportions using genkwanin (manufactured by Funakoshi) so that the total of the components A, B and C was 100% by weight.
[0051]
[Table 2]

[0052]
[Table 3]

[0053]
[Table 4]

[0054]
First, the mixture composed of the component A was heated and dissolved, and kept at 80 ° C. Next, the component B separately heated and dissolved at 80 ° C. was added to the component A, and the mixture was sufficiently stirred. Thereafter, the mixture was cooled with stirring, and the component C was added at 50 ° C. to obtain a face-wash cream.
[0055]
<Example 3: Production of lotion>
The following components were formulated using Genkwanin (manufactured by Funakoshi) so that the total amount would be 100% by weight.
[0056]
[Table 5]

[0057]
All the above components were mixed and stirred at room temperature to form a uniform solution, the pH was adjusted to 5.5, and a lotion was obtained.
[0058]
<Example 4: Production of emulsion>
The components D to F were formulated at the following ratios using Genquanine (manufactured by Funakoshi) so that the total of the components D, E and F was 100% by weight.
[0059]
[Table 6]

[0060]
[Table 7]

[0061]
[Table 8]

[0062]
First, the mixture consisting of component D was heated and melted, and kept at 80 ° C. Next, the component E separately heated and dissolved at 80 ° C. was added to the component D, and the mixture was sufficiently stirred. Thereafter, the mixture was cooled with stirring, and the component F was added at 50 ° C. to obtain an emulsion.
[0063]
<Example 5>
The lotion produced in Example 3 was applied to the outer corners of the eyes of 12 healthy subjects at an appropriate amount once a day, and this was repeatedly performed for 8 weeks. Before the application (0 weeks), after 4 weeks from the start of the application, and after 8 weeks from the start of the application, the transepidermal water loss in the outer corner of the eye of each subject was measured using a two-channel water vapor monitor (AS- Using TW2) (manufactured by Asahi Biomed), the capsule at the tip of the probe is fixed to the measurement site without air leakage, and the air on the measurement site is suctioned to measure the moisture contained therein, (Unit: g / (m ² · hour)) The index was used as a measure of the barrier function. Table 9 shows the average value of the obtained measurement results (mean value of the subject).
[0064]
[Table 9]

[0065]
As shown in Table 9, it can be seen that by continuously applying the lotion containing genkwanin to the outer corner of the eye, the transepidermal water loss of the outer corner of the eye is significantly reduced. This indicates that the ceramide production promoter of the present invention improves the skin barrier function.
[0066]
<Example 6>
In the same manner as in Example 5, the lotion produced in Example 3 was applied to the outer corners of the eyes of 12 healthy subjects once a day in an appropriate amount, and this was repeatedly performed for 8 weeks. Before the application (0 week), after 4 weeks from the start of the application, and after 8 weeks from the start of the application, the water content in the outer corner of the eye of each subject was measured using a Corneometer CM825 (Courage + Khazaka Electronic GmbH). The measurement was used as a guide for analyzing the improvement of the moisturizing function. The results after 4 weeks and after 8 weeks were calculated as relative ratios, taking the results at week 0 as 100%. Table 10 shows the average value (average value of the subjects) of the obtained calculation results.
[0067]
[Table 10]

[0068]
As shown in Table 10, it can be seen that by continuously applying the lotion containing genwanine to the outer corner of the eye, the water content of the outer corner of the eye is significantly increased. This shows that the ceramide production promoter of the present invention also improves the moisturizing function of the skin.
[0069]
<Example 7: Production of juice>
The following components are formulated so that the total is 100% by weight.
[0070]
[Table 11]

[0071]
Mix and stir all the above ingredients at room temperature to make a juice as a homogeneous solution.
[0072]
<Example 8: Production of candy>
The following components are formulated so that the total is 100% by weight.
[0073]
[Table 12]

[0074]
Mix and stir all of the above components at 70 ° C., place in a suitable mold and cool to room temperature to make a candy.
[0075]
【The invention's effect】
According to the present invention, the genkwanin, which is contained as an active ingredient, reduces ceramide metabolism in epidermal cells reduced by aging, ultraviolet exposure, dry skin, rough skin, atopic dermatitis, senile xerosis, psoriasis, and the like. It recovers and plays a role in increasing the amount of ceramide in cells. As a result, excellent moisturizing and barrier functions can be provided to the skin. The ceramide production promoter of the present invention can also prevent a decrease in such a function in addition to normalization of the skin represented by the above-mentioned moisturizing function and barrier function.

Claims

A ceramide production promoter containing gentwanin as an active ingredient.

The ceramide production promoter according to claim 1, wherein the genamide is contained in an amount of 0.000001% by weight to 50% by weight based on the total amount.

The ceramide production promoter according to claim 1 or 2, which is prepared in the form of a skin external preparation.