JP2004161045A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油圧式無段変速機構57及びギヤ機構83を備える無段変速装置148を介してエンジン2出力を走行部6・8に伝達させる作業車において、無段変速装置148の出力軸84にブレーキ機構114を設けると共に、油圧式無段変速機構57の油圧力を減圧させる油圧減圧部140・141或いは143を設け、変速操作部材31の車速「0」操作位置に連動してブレーキ機構114と油圧減圧部140・141或いは143とを作動させる。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば苗載台及び苗植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機またはトラクタまたはコンバインなど作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、田植機の走行変速装置として可変容量型油圧ポンプと油圧モータにより構成される油圧式無段変速機構(HST)を用いた技術がある。
【0003】
特願2002−58866
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
走行用の油圧式無段変速機構(HST)を搭載した田植機においては、走行速度の「0」調節を変速機構の「0位置」の調整によって行っているが、変速機構の作動状態、例えば変速機構の油温上昇などにより「0位置」にばらつきが生じる恐れがあり、車速「0位置」でも機体が緩やかに動き出すというクリープ現象が発生する。そのため変速ペダルとブレーキを連動し、変速ペダルが「0位置」のときにはブレーキを作動させると共に、変速機構と遊星ギヤ機構の合成出力軸にクラッチを介設した構造があるが、部品点数が多くなって構造も複雑化しコスト高となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、油圧式無段変速機構及びギヤ機構を備える無段変速装置を介してエンジン出力を走行部に伝達させる作業車において、無段変速装置の出力軸にブレーキ機構を設けると共に、油圧式無段変速機構の油圧力を減圧させる油圧減圧部を設け、変速操作部材の車速「0」操作位置に連動してブレーキ機構と油圧減圧部とを作動させて、変速操作部材の車速「0」操作位置にばらつきが発生した場合にも、極めて簡単な構成手段のもので機体の確実な停止を行うものである。
【0006】
また、変速操作部材の操作位置を検出する変速位置センサと、ブレーキ機構を自動操作するブレーキ作動機構と、油圧減圧部を自動操作する減圧作動機構とを設け、前記変速位置センサによる変速操作部材の車速「0」操作位置の検出に基づいて、ブレーキ作動機構と減圧作動機構とを作動制御して、従来の如き無段変速装置の出力軸にクラッチを介設或いは変速操作部材とブレーキ機構とを連結する連動機構などを廃止させ、部品点数を削減させて構造の簡略化を容易に図るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の側面図、図2は同平面図、図3は車体フレームの側面図、図4は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3に搭載させ、ミッションケース4側方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4後方のリヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、作業者が搭乗する車体カバー11によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー11後側上方にシートフレーム12を介して運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0008】
また、図中15は5条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を取付ける。
【0009】
また、前記植付ケース20前側のヒッチブラケット23をトップリンク24及びロワーリンク25を含む昇降リンク機構26を介し走行車1後側に連結させ、前記リンク機構26を介して植付部15を昇降させる油圧昇降シリンダ27をロワーリンク25に連結させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗を植える田植作業を行うように構成する。
【0010】
また、図中28は主変速レバー、29は植付部15の昇降・植付クラッチの入切・マーカ操作を行う植付操作レバー、30はブレーキペダル、31は変速ペダル、32はデフロックペダル、33は感度調節レバー、34は植付部15を任意高さ位置に停止させるストップレバー、35はユニットクラッチレバー35であり、操向ハンドル14位置近傍に変速及び昇降レバー28・29やブレーキ及び変速ペダル30・31を配設すると共に、運転席13位置近傍に感度調節及びストップ及びユニットクラッチの各レバー33・34・35を配設している。
【0011】
さらに、図中36は1条分均平用センタフロート、37は2条分均平用サイドフロート、38は肥料ホッパ39内の肥料を送風機40の送風力でフレキシブル形搬送ホース41を介しフロート36・37の側条作溝器42に排出させる5条用側条施肥機である。
【0012】
図3乃至図4に示す如く、前記車体フレーム3は前部フレーム43と中間フレーム44と後部フレーム45とに3分割させ、左右一対の前部フレーム43にエンジン2を、左右一対の中間フレーム44にフロントアクスルケース5を、左右一対の後部フレーム45にリヤアクスルケース7及びエンジン2に燃料を供給する燃料タンク46などを設けるもので、前部フレーム43の前側と中間に前フレーム47とベースフレーム48を連結させて平面視4角枠状に形成し、固定ブラケット49とベースフレーム48に防振ゴムを介しエンジン2を上載させる。
【0013】
また図7にも示す如く、前記後部フレーム45の中間立上り部50間をパイプフレーム51と門形フレーム52とで略平行に連結させると共に、リヤアクスルケース7に左右下端を固設する門形フレーム53に後部フレーム45の後端を一体連結させ、前記の左右の立上り部50間に燃料タンク46を配設する。
【0014】
さらに、前部フレーム43後端と後部フレーム45前端に左右中間フレーム44の前後端をボルト54を介して取外し自在に固定させると共に、左右中間フレーム44の下面にボルト55を介して左右フロントアクスルケース5を取外し自在に固定させ、前記ミッションケース4に左右フロントアクスルケース5を接続固定させる。
【0015】
図5乃至図7に示す如く、前記ミッションケース4の前面左側にパワーステアリングケース56を設け、かつケース4の右側に無段油圧変速機57を設け、油圧変速機57の変速入力用ポンプ軸58を車体前方向に突出させ、エンジン2下側で前後方向の伝達軸59にポンプ軸58を連結させると共に、エンジン2の出力軸60に伝達ベルト61を介して前記伝達軸59を連結させ、エンジン2出力を油圧変速機57に伝達する。
【0016】
また、前記ミッションケース4とリヤアクスルケース7を車体の前後方向の中心ライン上でパイプ状の連結フレーム62によって一体連結させ、ミッションケース4後方にリヤ出力軸63及びPTO出力軸64を突出させ、リヤアクスルケース7前方に突出させるリヤ入力軸65にリヤ伝達軸66を介し前記リヤ出力軸63を連結させ、走行出力軸63から左右の後輪8に動力を伝える。またリヤアクスルケース7上部の軸受67に設ける仲介軸68に自在継手軸69を介して前記PTO出力軸64を連結させ、前記植付ケース20の入力軸に自在継手軸を介して中介軸68を連結させ、PTO出力軸64から植付部15に動力を伝える。
【0017】
さらに、図8乃至図13に示す如く、前記ミッションケース4は、本体胴部70と、前蓋部71と、後蓋部72を備え、前記胴部70の前後に各蓋部71・72を着脱自在にボルト止め固定させて密閉箱形に形成すると共に、前記胴部70の内部を前後に分割する仕切り壁部73を設ける。また、前蓋部71前面に前記油圧変速機57を取付け、ミッションケース4内に突出させるポンプ軸58に小径の伝達ギヤ74を係合軸支させ、伝達ギヤ74を前蓋部71にベアリング軸受し、後蓋部72後面に固定させるチャージポンプ75に伝達ギヤ74の動力をパイプ軸76を介して伝える。
【0018】
また、前記ミッションケース4内に突出させる油圧変速機57のモータ軸77にサンギヤ78を係合軸支させ、サンギヤ78を前蓋部71にベアリング軸受すると共に、前記の小径の伝達ギヤ74に大径のキャリヤギヤ79を常に噛合させ、サンギヤ78のボス部にキャリヤギヤ79を遊転軸支させるもので、キャリヤギヤ79に3枚のプラネタリギヤ80を軸81を介して回転自在に設け、サンギヤ78にプラネタリギヤ80を噛合させると共に、プラネタリギヤ80に噛合させるリングギヤ82を設け、各ギヤ78・80・82によって遊星ギヤ機構83を形成する。
【0019】
また、前記サンギヤ78と後蓋部72に合成出力軸84の前後を回転自在に軸支させ、前記リングギヤ82を合成出力軸84に係合軸支させるもので、油圧変速機57の油圧ポンプ85及び油圧モータ86の無段油圧変速出力である正逆回転出力と、伝達ギヤ74及びキャリヤギヤ79の減速回転出力(一方向の一定回転)とを、遊星ギヤ機構83のデフ作用によって合成し、ゼロ乃至最大速の一方向の回転力として合成出力軸84に伝える。即ち、油圧変速機57の油圧ポンプ85の斜板105を変更する油圧変速操作アーム106の角度を、例えば図14(1)のように−1乃至0に変化させるときのモータ軸77の回転を−1000乃至0とさせ、図14(2)のように、前記アーム106の角度に関係なくギヤ74側を1000回転させるときには、図15のように、前記アーム106の角度に対して合成出力軸84の回転を0乃至1000とさせる。
【0020】
さらに、前記合成出力軸84に前進ギヤ87と後進ギヤ88を遊転軸支させ、合成出力軸84に各ギヤ87・88をスライダ89によって選択的に係合させ、前進または中立または後進の出力に切換えると共に、仕切り壁部73と後蓋部72に前記リヤ出力軸63をベアリング軸受する。また、差動ギヤ90を介して左右の前車軸91に動力を伝えるフロント出力軸92と、PTO変速ギヤ93を係合軸支させるカウンタ軸94を設け、前記のリヤ及びフロント出力軸63・92に出力ギヤ95・96を介して後進ギヤ88の後進動力を伝え、前後輪6・8を後進駆動させると共に、リヤ出力軸63に移動ギヤ97及び植付ギヤ98を遊転軸支させ、副変速スライダ99によって各ギヤ97・98をリヤ出力軸63に選択的に係合させる。
【0021】
また、カウンタ軸94の高速用ギヤ100a・100bを介して前進ギヤ87に移動ギヤ97を常に噛合させると共に、カウンタ軸94の低速用のPTO変速ギヤ93に植付ギヤ98を常に噛合させ、各ギヤ100a・93・98を介して前進ギヤ87の動力を前記各出力軸63・92に伝え、前後輪6・8を苗の植付け作業速度で前進駆動する。また、移動ギヤ97と植付ギヤ98の両方が遊転状態となり、植付爪17などを作業者が手で回転させて詰った苗の除去などを行えるように、PTO出力軸64の手動回転を可能にすると共に、前進ギヤ87の動力を各ギヤ100a・100bを介して各出力軸63・92に伝え、圃場間の路上移動などの高速の移動速度で前後輪6・8を前進駆動する。
【0022】
さらに、図8のように、PTO変速軸101及びPTO変速機構102を介してPTO変速ギヤ93の動力をPTO出力軸64に伝え、株間変速自在に植付部15を駆動すると共に、ミッションケース4に内設させるチェン103を介してPTO出力軸64に施肥出力軸104を連結させ、植付部15と同調させて施肥機38を駆動する。また、図13のように、前記各スライダ89・99を同一のシフトフォーク89aに係止させ、変速レバー28の5位置切換によって前後進及び副変速(低高速)の切換を行う。
【0023】
図9、図13、図17、図19に示す如く、前車軸91に差動ギヤ90を介し連結させるフロント出力軸92に湿式多板式走行用ブレーキ107を設け、ミッションケース4上部に突出させるブレーキ操作軸108にブレーキロッド109を介しブレーキペダル30を連結させて、ブレーキペダル30の操作でブレーキ107を作動させて機体の走行を停止させるように構成している。
【0024】
また、図8、図9、図11、図12、図13、図16に示す如く、前記合成出力軸84のリングギヤ82と前進ギヤ87間にボールジョイント式主クラッチ110を介設させ、ミッションケース4外側へ突出させたクラッチ軸111にクラッチアーム112を介し前記ブレーキペダル30を連結させて、機体を停止させるブレーキペダル30の足踏み操作時にクラッチ軸111のシフトフォーク113を動作させて主クラッチ114を切とさせるように構成している。
【0025】
さらに、図8、図9、図11、図13、図20に示す如く、前記合成出力軸84の後端に湿式多板式回転停止用ブレーキ114を設け、ミッションケース4上部に突出させるブレーキ操作軸115にブレーキロッド116を介し前記変速ペダル31を連結させて、変速ペダル31の車速「0」操作位置のときブレーキ114を作動させ合成出力軸84の回転を停止させて機体の走行停止を行うように構成している。
【0026】
また、前記変速ペダル31はペダル軸117にペダルアーム118を介し揺動自在に連結させ、ペダル軸117に変速操作カム119を固設させ、前記油圧ポンプ85の斜板105の角度を調節する制御軸120に変速ロッド121を介して操作カム119を連結させ、足踏み解除時にペダル31を自動的に停止(速度0)位置に復帰させるバネ122とオイルダンパ123(ガススプリングでも良い)とを対向状に操作カム119に連結させている。
【0027】
さらに、図18、図19にも示す如く、変速操作カム119のノッチ124に係合させるノッチ爪125を有してカム119を位置保持する速度保持カム126を設けるもので、該保持カム126のカム軸127を前部フレーム43に支持させると共に、ブレーキペダル30のペダルアーム128に連動板129を介して保持カム126を連結させ、操向ハンドル14近傍の速度保持操作レバー130にロッド131を介し保持カム126を連結させて、操作レバー130によるノッチ124とノッチ爪125の係合で変速ペダル31の操作位置を保って車速を一定保持させる一方、ブレーキペダル30の踏込操作でノッチ124とノッチ爪125の係合を解除させるように構成している。
【0028】
また、前記ロッド121に連結させる制御軸120の操作アーム106に枢支部材133を固設させ、ブレーキペダル30にペダル軸117のボス135を介し連動アーム136を一体連結させ、連動アーム136先端に形成する長孔137及び連動ロッド138を介して枢支部材133と連動アーム136とを連結させ、変速ペダル31の踏込操作が解除された車速「0」位置(中立)のとき、ロッド138に取付位置調節自在に嵌設する当接部材139にブレーキペダル30の戻りバネ140力でアーム136を微量当接させてクラッチアーム112が回動しない程度にクラッチペダル30が踏込操作された状態を保持してブレーキ107の微量の作動で機体がクリープ速度で走行するのを防止するように構成している。そして変速ペダル31の踏込操作時には操作カム119の回動で当接部材139によるアーム136の当接を解除させ、ブレーキ107を非作動状態とさせて変速動作のみを行うと共に、変速ペダル31の車速「0」位置のとき変速ペダル31に連動しないブレーキペダル30の踏込操作のみを可能とさせるように構成している。
【0029】
図20、図21、図22に示す如く、油圧変速機57はチャージポンプ75と油圧ポンプ85及び油圧モータ86と前後進用の開放式逆止弁140・141と低圧用リリーフ弁142と油圧モータ86をフリーとさせるクラッチである2ポット2位置切換弁143とを有し、前記逆止弁140・141のポペット144を解放するパイロットピストン145の一端側を油圧変速機57上方に突出させ、前記変速ペダル31の足踏み操作解除(オフ)時には、該ペダル31のペダルアーム118の軸118aを弁操作板146に当接させ該操作板146でパイロットピストン145を押圧下動させて逆止弁140・141を開放(逆流)し、油圧ポンプ85及び油圧モータ86間の高圧油圧回路147の油を低圧(リリーフ圧以下)のバイパス回路147aに流入させて、油圧変速機57のポンプ軸58及びモータ軸77を略自由回転状態とさせて、確実な走行停止を行うように構成している。
【0030】
なお、変速ペダル31の足踏み操作解除(オフ)時に切換弁143を切換えて油圧モータ86をフリーとさせても良い。
【0031】
上記からも明らかなように、油圧式無段変速機構である油圧変速機57及び遊星ギヤ機構83を備える油圧・機械複合式無段変速装置148を介してエンジン2出力を走行部である前後輪6・8に伝達させる作業車において、無段変速装置148の出力軸84にブレーキ機構であるブレーキ114を設けると共に、油圧変速機57の油圧力を減圧させる油圧減圧部である開放式逆止弁140・141或いは切換弁143を設け、変速操作部材である変速ペダル31の車速「0」操作位置に連動してブレーキ114と逆止弁140・141或いは切換弁143とを作動させることによって、変速ペダル31の車速「0」操作位置にばらつきが発生した場合にも、極めて簡単な構成手段のもので機体の確実な走行停止を行うことができる。また前記逆止弁140・141或いは切換弁143を用いて合成出力軸84の回転を自由回転状態とさせることによってクラッチ110なども不用とさせることを可能とさせて部品点数を削減させ信頼性を向上させることができる。
【0032】
また、図12、図23にも示す如く、前記リングギヤ82の支点軸となる合成出力軸84とモータ軸77をサンギヤ78中心の嵌合穴78aに嵌合支持させ、サンギヤ78とリングギヤ82の中心軸を一体とさせたことによって、遊星ギヤ機構83の高精度なギヤ列の支持を可能とさせることができる。
【0033】
さらに、無段変速機57の出力軸77直後に遊星ギヤ機構83を配設して、無段変速装置148全体の軸方向の長さLを短くしてミッションケース4内に省スペースに配置させることができる。
【0034】
図24、図25に示すものは、変速ペダル31の変速操作位置を検出するポテンショメータ形変速位置センサ149と、合成出力軸84のブレーキ114を作動制御するブレーキモータ150と、前記逆止弁140・141を開放制御する減圧モータ151とを備えるもので、前記ペダルアーム118に固設する検出棒151を前記位置センサ149のセンサアーム152に常時当接させて、ペダルアーム118の足踏み操作位置センサ149で検出すると共に、前記ブレーキ操作軸115上端のブレーキ操作アーム153にネジ軸154及び結合部材155を介しブレーキモータ150を、また前記ピストン145を押圧下動させる減圧板156にネジ軸157及び結合部材158を介し減圧モータ151をそれぞれ連結させて、前述実施例同様前記変速ペダル31の車速「0」操作位置をセンサ149で検出するとき、各モータ150・151を駆動して逆止弁140・141を開放し油圧モータ86(合成出力軸84)を自由状態とさせると共に、ブレーキ114を微量作動状態とさせて走行を停止させクリープ現象の発生を防止するように構成している。
【0035】
上記からも明らかなように、変速ペダル31の操作位置を検出する変速位置センサ149と、合成出力軸84のブレーキ114を自動操作するブレーキ作動機構であるブレーキモータ150と、油圧減圧部である逆止弁140・141を自動開放操作する減圧作動機構である減圧モータ151とを設け、前記変速位置センサ149による変速ペダル31の車速「0」操作位置の検出に基づいて、ブレーキモータ150と減圧モータ156とを作動制御することによって、従来の如き無段変速装置148の出力軸84にクラッチを介設或いは変速ペダル31とブレーキ114とを機械的に連結するロッド138など連動機構を廃止可能とさせて、部品点数を削減させ構造の簡略化を容易に図ることができる。
【0036】
図26、図27に示すものは、油圧変速機57及び遊星ギヤ機構83から成る油圧・機械複合式無段変速装置148を単一の変速ケース159に一体的に設けると共に、前後進ギヤ87・88など有る変速ギヤ部をミッションケース4aに設けて、変速ケース159とミッションケース4aとの間でパイプ軸76と合成出力軸84の中間をジョイント160・161で分離自在に連結させて、無段変速装置148を1ユニットとして取付け或いは取外しなど単独取扱いを可能とさせて、各種機体に共用させて用途拡大を図ると共に、保守点検などメンテナンス性を向上させるように構成したものである。
【0037】
図28に示すものは、合成出力軸84のスプライン軸84aに対しリングギヤ82を軸方向にスライド自在に嵌合させ、リングギヤ82のスライド操作でプラネタリギヤ80に対するリングギヤ82の係合或いは係合解除を行うことによってクラッチ162を形成するもので、クラッチ162形成のための専用部品を不用とさせ簡単な構造とさせることができる。
【0038】
図29に示すものは、エンジン2出力を油圧ポンプ85にベルト伝達機構163などを介し伝達させるポンプ軸58の中間にクラッチ164を介設させたもので、無段変速機57の確実な駆動停止を可能とさせると共に、クラッチ164の切動作で無段変速機57の負荷のないエンジン2の良好な始動を行うことができる。
【0039】
図30に示すものは、エンジン2からの出力を無段変速機57に伝える伝達軸59aをエンジン2より側方の機体左右一側に設けると共に、油圧ポンプ85のポンプ入力軸58にギヤ165を介し伝達軸59aを連結させて、無段変速機57を駆動するもので、エンジン2と変速機57を離して配置可能とさせてこれらの冷却効果を向上させることができる。
【0040】
図31に示すものは、ポンプ入力軸58及び合成出力軸84など各軸方向を前後方向とする縦配置のギヤ変速構造166に対し、図32に示すものは、ポンプ入力軸58及び合成出力軸84などの軸方向を左右方向とする横配置のギヤ変速構造167に設けた構成を示したもので、横配置のギヤ変速構造167の場合ミッションケース4の左側面部に無段変速機57を配置させ、ポンプ入力軸58及び合成出力軸84を左右方向に配置させる構成とし、縦配置のギヤ変速構造の場合ミッションケース4の左右方向の巾を短縮して左右前輪6間にコンパクトに組込み可能とさせ、リヤ出力軸63及びPTO出力軸64などの構造をシンプルとさせる一方、横配置のギヤ変速構造167の場合、ミッションケース4の前後巾を短縮して機体の前後長の縮小化を可能とさせ、ミッションケース4とリヤアクスルケース7を一体化させた場合後輪8の出力軸まで同じ左右の軸方向とさせて構造のシンプル化を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、油圧式無段変速機構57及びギヤ機構83を備える無段変速装置148を介してエンジン2出力を走行部6・8に伝達させる作業車において、無段変速装置148の出力軸84にブレーキ機構114を設けると共に、油圧式無段変速機構57の油圧力を減圧させる油圧減圧部140・141或いは143を設け、変速操作部材31の車速「0」操作位置に連動してブレーキ機構114と油圧減圧部140・141或いは143とを作動させるものであるから、変速操作部材31の車速「0」操作位置にばらつきが発生した場合にも、極めて簡単な構成手段のもので機体の確実な停止を行うことができるものである。
【0042】
また、変速操作部材31の操作位置を検出する変速位置センサ149と、ブレーキ機構114を自動操作するブレーキ作動機構150と、油圧減圧部140・141を自動操作する減圧作動機構151とを設け、前記変速位置センサ149による変速操作部材31の車速「0」操作位置の検出に基づいて、ブレーキ作動機構150と減圧作動機構156とを作動制御するものであるから、従来の如き無段変速装置148の出力軸84にクラッチを介設或いは変速操作部材31とブレーキ機構114とを連結する連動機構などを廃止させ、部品点数を削減させて構造の簡略化を容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図。
【図2】田植機の全体平面図。
【図3】走行車体の側面図。
【図4】走行車体の平面図。
【図5】駆動部の側面説明図。
【図6】駆動部の平面説明図。
【図7】車体の斜視説明図。
【図8】ミッションケースの断面図。
【図9】同走行駆動部の説明図。
【図10】遊星ギヤ機構の説明図。
【図11】合成出力軸部の説明図。
【図12】遊星ギヤ機構部の説明図。
【図13】ミッションケースのギヤ配列説明図。
【図14】出力説明図。
【図15】合成出力軸の出力説明図。
【図16】操作部の側面説明図。
【図17】ペダル部の斜視説明図。
【図18】変速ペダル部の側面説明図。
【図19】変速ペダルとブレーキペダルの連動説明図。
【図20】変速ペダルの操作系説明図。
【図21】油圧変速機の説明。
【図22】油圧変速機の油圧回路図。
【図23】無段変速装置の説明図。
【図24】減圧及びブレーキモータ部の説明図。
【図25】変速位置センサ部の説明図。
【図26】ミッションケースと変速ケースの分離説明図。
【図27】変速ケースの説明図。
【図28】リングギヤによるクラッチの説明図。
【図29】クラッチの他の設置説明図。
【図30】油圧変速機の他の配置説明図。
【図31】ギヤ変速構造の縦配置説明図。
【図32】ギヤ変速構造の横配置説明図。
【符号の説明】
6 前輪(走行部)
8 後輪(走行部)
31 変速ペダル(変速操作部材)
57 無段変速機(変速機構)
83 ギヤ機構
84 出力軸
114 ブレーキ(ブレーキ機構)
140・141 逆止弁(減圧部)
143 切換弁(減圧部)
148 無段変速装置
149 位置センサ
150 ブレーキモータ(作動機構)
151 減圧モータ(作動機構)
Claims (2)
- 油圧式無段変速機構及びギヤ機構を備える無段変速装置を介してエンジン出力を走行部に伝達させる作業車において、無段変速装置の出力軸にブレーキ機構を設けると共に、油圧式無段変速機構の油圧力を減圧させる油圧減圧部を設け、変速操作部材の車速「0」操作位置に連動してブレーキ機構と油圧減圧部とを作動させるように構成したことを特徴とする作業車。
- 変速操作部材の操作位置を検出する変速位置センサと、ブレーキ機構を自動操作するブレーキ作動機構と、油圧減圧部を自動操作する減圧作動機構とを設け、前記変速位置センサによる変速操作部材の車速「0」操作位置の検出に基づいて、ブレーキ作動機構と減圧作動機構とを作動制御するように設けたことを特徴とする請求項1記載の作業車。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006062033A1 (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-15 | Yanmar Co., Ltd. | 作業車両の制御装置 |
-
2002
- 2002-11-11 JP JP2002326562A patent/JP2004161045A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006062033A1 (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-15 | Yanmar Co., Ltd. | 作業車両の制御装置 |
US7771314B2 (en) | 2004-12-07 | 2010-08-10 | Yanmar Co., Ltd. | Controller of work vehicle |
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