JP2004160424A - ピッチ処理剤を使用した硫酸ピッチの無害化処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の硫酸ピッチ処理技術においては、装置および工程が大がかりとなり、さらに石油精製時に生じた硫酸ピッチのみにしか利用することができないし、処理精製された塊状物、及び油分ともにセメント焼成時の材料としての使用が限られている。
【解決手段】本発明による処理工程では、石油精製時等に発生する硫酸ピッチの原料に、第1の処理液(A)を混合攪拌し、次に第2の処理剤(B)を混合攪拌した後、混合攪拌した精製物を乾燥して砂状精製物を精製することを特徴とした硫酸ピッチ無害化精製方法であり、処理工程が簡単で装置も安価であり、廃棄物(原料)の発生量に見合った大きさの装置を製造することが可能となり、さらに精製された精製物は川砂、あるいは海砂と同じに取り扱うことができるので、再利用先には建築材料、土木資材、埋立て利用にと多様に使用される。
再利用先には建築資材、土木資材、埋立利用にと多様に使用される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明による処理工程では、石油精製時等に発生する硫酸ピッチの原料に、第1の処理液(A)を混合攪拌し、次に第2の処理剤(B)を混合攪拌した後、混合攪拌した精製物を乾燥して砂状精製物を精製することを特徴とした硫酸ピッチ無害化精製方法であり、処理工程が簡単で装置も安価であり、廃棄物(原料)の発生量に見合った大きさの装置を製造することが可能となり、さらに精製された精製物は川砂、あるいは海砂と同じに取り扱うことができるので、再利用先には建築材料、土木資材、埋立て利用にと多様に使用される。
再利用先には建築資材、土木資材、埋立利用にと多様に使用される。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は石油精製時、または石炭精製時、廃油再利用精製時、あるいは後に生じる硫酸ピッチ、廃油、有害ヘドロ等を原材料とした無害化処理方法、あるいは精製方法に関し、無害化により生じた精製物の砂を再利用する事ができるという循環リサイクルに関する無害化精製方法に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
従来の本発明に関して、特開平07−204694「砂混じりの塵土処理方法」あるいは特開2002−180067「硫酸ピッチ処理方法及び砂混じり硫酸ピッチ処理方法」がある。後者の特開2002−180067の技術を図4に示す。図4において原材料である石油精製により生じ、地中に埋設した砂混じりの硫酸ピッチを地中より掘り出した砂を含んだ硫酸ピッチに砂を混合し、有機セメント系固化剤と処理剤を混合攪拌し、攪拌混合して無害化し、さらにこの無害化された精製物を分離工程にて塊状物と油分に分離精製し、分離された塊状物は破砕工程にて破砕し、セメント焼成時の原料とすることができる混合材を精製し、さらに前記の分離工程にて精製された油分の多い精製物は、セメント焼成時の補助燃焼材の材料にしようとする硫酸ピッチ処理技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術においては、装置および工程が大がかりとなり、さらに石油精製時に生じた硫酸ピッチのみにしか利用することができないし、処理精製された塊状物、及び油分ともにセメント焼成時の材料としての使用が限られている。
さらには産業廃棄物である有害なピッチは重油および潤滑油の精製時の副産物であるタール状のピッチであって、油交じりであること、硫酸イオンが多いこと、有害な物質である鉛、砒素、水銀、硫酸ガス、カドミュウムが含まれており人畜に非常に有害な物質である。
【0004】
また前記従来技術であるこれら有害なピッチは、全国いたるところで発生しているが、その精製物である硫酸ピッチの処理先は産業廃棄物処理業者に限られ、有効な処理方法がない為倉庫に保管するか、ドラム缶に詰めて全国いたるところの山の中などに放棄、あるいは破棄されて公害となって社会問題となっている。また前記産業廃棄物は発生者に処理責任があるために、安価で簡単に処理ができ、さらには該産業廃棄物の発生場所に近い場所にて無害化処理したいという要求があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、石油精製時等に発生する硫酸ピッチの原材料に、第1の処理液(A)を混合攪拌し、次に第2の処理剤(B)を混合攪拌した後、混合攪拌した精製物を乾燥して砂状精製物を精製することを特徴とした硫酸ピッチ無害化精製方法であり、処理工程が簡単で装置も安価であり、廃棄物(原料)の発生量に見合った大きさの装置を製造することが可能となり、さらに精製された精製物は川砂、あるいは海砂と同じに取り扱うことができるので、再利用先には建築材料、土木資材、埋立て利用にと多様に使用される。
【0006】
さらに請求項2記載の発明では、原料が硫酸ガスを含んだ液体ピッチであること、第3の請求項の発明では、原料が廃油、第4の請求項では原料が有害ヘドロであることが異なるのみで、精製処理工程は硫酸ピッチのほかは、予め石炭灰を混入攪拌する工程がある他は同じ工程である。
【0007】
【発明実施の形態】
図1は本発明の第1の実施例である硫酸ピッチの処理工程図である。図2は本発明の第2の実施例を示す硫酸ガスを含んだ液体ピッチ、または廃油、あるいは有害ヘドロの処理工程図である。図3は、第1、第2の実施例の実際の無害化処理プラント図である。
図4は従来技術である特開平2002−180067記載の硫酸ピッチ処理工程図である。
【0008】
図1において、原料である硫酸ガスを多く含んだ液体ピッチは、石炭または原油の精製過程で最後に精製される精製物で、人体に有害な硫酸ガスを多く含むので、人体への安全を確保するために、先ず液体ピッチを約1に対して、ハサル液アルカリ水を約10%、製鉄所での製鉄時に燃焼する石炭コークスを燃やした後に残る燃えカスである石炭灰を約20%の割合にて混合攪拌工程5にて混合攪拌し、先ず硫酸ガスなどの有害ガスを中和し石炭灰に吸着させる。
次に前記混合攪拌工程5にて硫酸ピッチと石炭灰を十分に混合攪拌した後に、第1の処理液(A)7を原材料の容量の約5%から10%混入し再度混合攪拌工程6にて混合攪拌する。
【0009】
ここで第1の処理液(A)とは、海水、特に深層海流の海水をイオン分離して塩素分のみを取り除いた溶液を強酸性強アルカリ性化した液体であって、この溶液にはアグリーン(塩酸素坑酸化溶液)、スッキリオイル(油分解洗剤)、油分分解酵素がそれぞれ約1パーセント、含まれている強酸性の溶液である。
【0010】
次に、第1の処理液(A)を混入攪拌工程6にて混合攪拌した後、第2の処理剤(B)9を原材料とほぼ同じ容量(約100%)、あるいは約1.2倍(約120%)の容量を混入合し、再度混合攪拌工程8にて混合攪拌する。
ここでいう第2の処理剤(B)とは、石炭灰40%に、硝石灰20%、ゼオライト、ナノカーボン、硫酸アルミニウムが数10%から数%含まれる強アルカリ性の粉末剤である。
【0011】
以上の混合攪拌処理工程5,6,8を終えた原材料は既に無害化されており、さらに乾燥工程10にて常温から60℃程度の温度にて乾燥させることにより石油ピッチ独特の有害な硫酸臭を空中に分散させ、分散させた後の原料は川砂、あるいは海砂と同じ状態の無害化された砂状物質11となる。
したがって、硫酸ガスを含んだ石油液体ピッチは無害化された砂となるために、セメント強化材、道路舗装材、建築材、土木材、UL字溝材、ブロック材、埋め立て材などと広範囲にて再利用することが可能とる。
【0012】
図2に第2の実施例を示す。原料Bは硫酸ピッチの処理工程図である。図2においては、図1で説明した原料Aの処理工程の石炭灰を混合攪拌する工程を終えた状態から原料Bと置き換えただけであり、図1の液体ピッチは有害な硫酸ガスを含むので石炭灰を混入し分解させるために最初の混合攪拌工程5があるが、原料Bには硫酸ガスを含まないので途中からの混合攪拌工程6以降で処理可能である。したがって混合攪拌6の工程以降については同一のために、混合攪拌工程の説明は省略する。
ここで、最初の混合攪拌工程5から最後の混合攪拌工程8は同じ混合攪拌装置での作業が可能であり、処理順に従って原料、処理剤を混入するのみで処理可能ある。
【0013】
図3は、混合攪拌工程を同じ装置で実施する比較的簡単な無害化処理プラントによる処理図である。図3において、先ず硫酸ピッチ、液体ピッチ、廃油、ヘドロ等の原料21をエレベータ式荷台22により上に持ち上げ、混合機23に投入し混合する。次に第2の混合剤である石灰石をエレベータ式荷台22により持ち上げて攪拌機23の回転翼モータを回転させて混合攪拌する。
【0014】
さらに十分混合攪拌された後に、第1の処理液(A)をエレベータ式荷台22により持ち上げ混合機23に投入する。投入した第1の処理液(A)は混合機23にて回転翼モータにより混合攪拌する。十分混合攪拌した後に第2の処理剤(B)をエレベータ式荷台22により持ち上げ混合機23に混入し攪拌する。第2の処理剤(B)を混入し、十分攪拌するとほぼ硫酸ピッチ、液体ピッチ、廃油、ヘドロ等の原料は無害化処理が完了する。混合機23の下部に設けたバルブ(図示せず)を開けて混合機23の下部に設置した乾燥機24に攪拌した原料等を落とす。
【0015】
乾燥機24の工程で十分水分を乾燥させると混入した硫酸ピッチ、液体ピッチ、廃油、ヘドロ等の原料は無害化処理される。乾燥後は乾燥機24の下部に移動するトラック25で需要先に運搬する。
【0016】
上記の無害化処理により、有害ピッチを処理した結果を検査機関で検査の結果、有害物質である硫酸イオン、塩素イオン、水銀、カドミューム、鉛、砒素、炭素は検出されず、水分11%、配分64%、油分と硫黄分は6%以下が検出されたが無害であるとの検査結果を得られた。この結果硫酸ピッチの無害化処理の産物をセメント強化材、道路舗装材、建築材、土木材、UL字溝材、ブロック材、埋め立て材などと広範囲にて再利用することが可能であることが判明した。
【0017】
以上、本発明となる硫酸ピッチ等の原料の無害化処理方法である。混合攪拌工程および攪拌機23、乾燥機24は上記説明、および本図に示した図に限定されるものではなく、十分に混合攪拌が可能なら他の方法でも可能であることは理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す硫酸ガスを含んだ液体ピッチ、または廃油、あるいは有害ヘドロの処理工程図である。
【図2】本発明の第2の実施例である硫酸ピッチの処理工程図である。
【図3】簡単な無害化処理プラントによる無害化処理図である。
【図4】従来例の地中に堆積された硫酸ピッチの処理手順を示す図である。
1、 硫酸ピッチ
2、 ハサル液アルカリ水
3、 石炭灰
4、 液体ピッチ(廃油、有害ヘドロ)
5、6、8、混合攪拌
7、 処理液(A)
9、 処理剤(B)
10、乾燥
11、無害化された砂
【発明の属する技術分野】
本発明は石油精製時、または石炭精製時、廃油再利用精製時、あるいは後に生じる硫酸ピッチ、廃油、有害ヘドロ等を原材料とした無害化処理方法、あるいは精製方法に関し、無害化により生じた精製物の砂を再利用する事ができるという循環リサイクルに関する無害化精製方法に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
従来の本発明に関して、特開平07−204694「砂混じりの塵土処理方法」あるいは特開2002−180067「硫酸ピッチ処理方法及び砂混じり硫酸ピッチ処理方法」がある。後者の特開2002−180067の技術を図4に示す。図4において原材料である石油精製により生じ、地中に埋設した砂混じりの硫酸ピッチを地中より掘り出した砂を含んだ硫酸ピッチに砂を混合し、有機セメント系固化剤と処理剤を混合攪拌し、攪拌混合して無害化し、さらにこの無害化された精製物を分離工程にて塊状物と油分に分離精製し、分離された塊状物は破砕工程にて破砕し、セメント焼成時の原料とすることができる混合材を精製し、さらに前記の分離工程にて精製された油分の多い精製物は、セメント焼成時の補助燃焼材の材料にしようとする硫酸ピッチ処理技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術においては、装置および工程が大がかりとなり、さらに石油精製時に生じた硫酸ピッチのみにしか利用することができないし、処理精製された塊状物、及び油分ともにセメント焼成時の材料としての使用が限られている。
さらには産業廃棄物である有害なピッチは重油および潤滑油の精製時の副産物であるタール状のピッチであって、油交じりであること、硫酸イオンが多いこと、有害な物質である鉛、砒素、水銀、硫酸ガス、カドミュウムが含まれており人畜に非常に有害な物質である。
【0004】
また前記従来技術であるこれら有害なピッチは、全国いたるところで発生しているが、その精製物である硫酸ピッチの処理先は産業廃棄物処理業者に限られ、有効な処理方法がない為倉庫に保管するか、ドラム缶に詰めて全国いたるところの山の中などに放棄、あるいは破棄されて公害となって社会問題となっている。また前記産業廃棄物は発生者に処理責任があるために、安価で簡単に処理ができ、さらには該産業廃棄物の発生場所に近い場所にて無害化処理したいという要求があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、石油精製時等に発生する硫酸ピッチの原材料に、第1の処理液(A)を混合攪拌し、次に第2の処理剤(B)を混合攪拌した後、混合攪拌した精製物を乾燥して砂状精製物を精製することを特徴とした硫酸ピッチ無害化精製方法であり、処理工程が簡単で装置も安価であり、廃棄物(原料)の発生量に見合った大きさの装置を製造することが可能となり、さらに精製された精製物は川砂、あるいは海砂と同じに取り扱うことができるので、再利用先には建築材料、土木資材、埋立て利用にと多様に使用される。
【0006】
さらに請求項2記載の発明では、原料が硫酸ガスを含んだ液体ピッチであること、第3の請求項の発明では、原料が廃油、第4の請求項では原料が有害ヘドロであることが異なるのみで、精製処理工程は硫酸ピッチのほかは、予め石炭灰を混入攪拌する工程がある他は同じ工程である。
【0007】
【発明実施の形態】
図1は本発明の第1の実施例である硫酸ピッチの処理工程図である。図2は本発明の第2の実施例を示す硫酸ガスを含んだ液体ピッチ、または廃油、あるいは有害ヘドロの処理工程図である。図3は、第1、第2の実施例の実際の無害化処理プラント図である。
図4は従来技術である特開平2002−180067記載の硫酸ピッチ処理工程図である。
【0008】
図1において、原料である硫酸ガスを多く含んだ液体ピッチは、石炭または原油の精製過程で最後に精製される精製物で、人体に有害な硫酸ガスを多く含むので、人体への安全を確保するために、先ず液体ピッチを約1に対して、ハサル液アルカリ水を約10%、製鉄所での製鉄時に燃焼する石炭コークスを燃やした後に残る燃えカスである石炭灰を約20%の割合にて混合攪拌工程5にて混合攪拌し、先ず硫酸ガスなどの有害ガスを中和し石炭灰に吸着させる。
次に前記混合攪拌工程5にて硫酸ピッチと石炭灰を十分に混合攪拌した後に、第1の処理液(A)7を原材料の容量の約5%から10%混入し再度混合攪拌工程6にて混合攪拌する。
【0009】
ここで第1の処理液(A)とは、海水、特に深層海流の海水をイオン分離して塩素分のみを取り除いた溶液を強酸性強アルカリ性化した液体であって、この溶液にはアグリーン(塩酸素坑酸化溶液)、スッキリオイル(油分解洗剤)、油分分解酵素がそれぞれ約1パーセント、含まれている強酸性の溶液である。
【0010】
次に、第1の処理液(A)を混入攪拌工程6にて混合攪拌した後、第2の処理剤(B)9を原材料とほぼ同じ容量(約100%)、あるいは約1.2倍(約120%)の容量を混入合し、再度混合攪拌工程8にて混合攪拌する。
ここでいう第2の処理剤(B)とは、石炭灰40%に、硝石灰20%、ゼオライト、ナノカーボン、硫酸アルミニウムが数10%から数%含まれる強アルカリ性の粉末剤である。
【0011】
以上の混合攪拌処理工程5,6,8を終えた原材料は既に無害化されており、さらに乾燥工程10にて常温から60℃程度の温度にて乾燥させることにより石油ピッチ独特の有害な硫酸臭を空中に分散させ、分散させた後の原料は川砂、あるいは海砂と同じ状態の無害化された砂状物質11となる。
したがって、硫酸ガスを含んだ石油液体ピッチは無害化された砂となるために、セメント強化材、道路舗装材、建築材、土木材、UL字溝材、ブロック材、埋め立て材などと広範囲にて再利用することが可能とる。
【0012】
図2に第2の実施例を示す。原料Bは硫酸ピッチの処理工程図である。図2においては、図1で説明した原料Aの処理工程の石炭灰を混合攪拌する工程を終えた状態から原料Bと置き換えただけであり、図1の液体ピッチは有害な硫酸ガスを含むので石炭灰を混入し分解させるために最初の混合攪拌工程5があるが、原料Bには硫酸ガスを含まないので途中からの混合攪拌工程6以降で処理可能である。したがって混合攪拌6の工程以降については同一のために、混合攪拌工程の説明は省略する。
ここで、最初の混合攪拌工程5から最後の混合攪拌工程8は同じ混合攪拌装置での作業が可能であり、処理順に従って原料、処理剤を混入するのみで処理可能ある。
【0013】
図3は、混合攪拌工程を同じ装置で実施する比較的簡単な無害化処理プラントによる処理図である。図3において、先ず硫酸ピッチ、液体ピッチ、廃油、ヘドロ等の原料21をエレベータ式荷台22により上に持ち上げ、混合機23に投入し混合する。次に第2の混合剤である石灰石をエレベータ式荷台22により持ち上げて攪拌機23の回転翼モータを回転させて混合攪拌する。
【0014】
さらに十分混合攪拌された後に、第1の処理液(A)をエレベータ式荷台22により持ち上げ混合機23に投入する。投入した第1の処理液(A)は混合機23にて回転翼モータにより混合攪拌する。十分混合攪拌した後に第2の処理剤(B)をエレベータ式荷台22により持ち上げ混合機23に混入し攪拌する。第2の処理剤(B)を混入し、十分攪拌するとほぼ硫酸ピッチ、液体ピッチ、廃油、ヘドロ等の原料は無害化処理が完了する。混合機23の下部に設けたバルブ(図示せず)を開けて混合機23の下部に設置した乾燥機24に攪拌した原料等を落とす。
【0015】
乾燥機24の工程で十分水分を乾燥させると混入した硫酸ピッチ、液体ピッチ、廃油、ヘドロ等の原料は無害化処理される。乾燥後は乾燥機24の下部に移動するトラック25で需要先に運搬する。
【0016】
上記の無害化処理により、有害ピッチを処理した結果を検査機関で検査の結果、有害物質である硫酸イオン、塩素イオン、水銀、カドミューム、鉛、砒素、炭素は検出されず、水分11%、配分64%、油分と硫黄分は6%以下が検出されたが無害であるとの検査結果を得られた。この結果硫酸ピッチの無害化処理の産物をセメント強化材、道路舗装材、建築材、土木材、UL字溝材、ブロック材、埋め立て材などと広範囲にて再利用することが可能であることが判明した。
【0017】
以上、本発明となる硫酸ピッチ等の原料の無害化処理方法である。混合攪拌工程および攪拌機23、乾燥機24は上記説明、および本図に示した図に限定されるものではなく、十分に混合攪拌が可能なら他の方法でも可能であることは理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す硫酸ガスを含んだ液体ピッチ、または廃油、あるいは有害ヘドロの処理工程図である。
【図2】本発明の第2の実施例である硫酸ピッチの処理工程図である。
【図3】簡単な無害化処理プラントによる無害化処理図である。
【図4】従来例の地中に堆積された硫酸ピッチの処理手順を示す図である。
1、 硫酸ピッチ
2、 ハサル液アルカリ水
3、 石炭灰
4、 液体ピッチ(廃油、有害ヘドロ)
5、6、8、混合攪拌
7、 処理液(A)
9、 処理剤(B)
10、乾燥
11、無害化された砂
Claims (4)
- 硫酸ガスを含んだ液体ピッチにハサル液アルカリ水を混合し、その後石炭灰を混合攪拌した後に、第1の処理液を混合攪拌し、攪拌後第2の処理剤を混合攪拌した後、乾燥して精製し無害の砂を生成ことを特徴とした液体ピッチの無害化精製方法。
- 硫酸ピッチに、第1の処理液を混合攪拌した後に、第2の処理剤を混合攪拌し、乾燥して精製し、無害の砂を生成することを特徴とした硫酸ピッチの無害化精製方法。
- 原材料が廃油、または有害廃油であることを特徴とした請求項1記載の無害化精製方法。
- 原材料がヘドロ、あるいは有害ヘドロであることを特徴とした請求項1記載の無害化精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002361498A JP2004160424A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | ピッチ処理剤を使用した硫酸ピッチの無害化処理方法 |
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JP2002361498A JP2004160424A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | ピッチ処理剤を使用した硫酸ピッチの無害化処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004160424A true JP2004160424A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32809763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002361498A Pending JP2004160424A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | ピッチ処理剤を使用した硫酸ピッチの無害化処理方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005324146A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Mitsubishi Materials Corp | 廃酸の処理方法 |
JP2006239631A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Kankyo System Kenkyusho:Kk | 硫酸ピッチ処理法 |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002361498A patent/JP2004160424A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005324146A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Mitsubishi Materials Corp | 廃酸の処理方法 |
JP2006239631A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Kankyo System Kenkyusho:Kk | 硫酸ピッチ処理法 |
JP4630088B2 (ja) * | 2005-03-04 | 2011-02-09 | 株式会社環境システム研究所 | 硫酸ピッチ処理法 |
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