JP2004159845A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置の表示画面が他の部材等により覆われた場合にも表示画面が視認可能な遊技機を提供する。
【解決手段】特別図柄装置8の上部に形成された表示窓30は、内部に上方前端から後方下端にほぼ45度に傾斜するようにミラーが設けられ、移動部材29の後側にも、先のミラーと平行にミラーが設けられている。移動部材29は、ラック34に連結し、移動部材モータ32からギア33a〜dを経由して動力がラック34に伝えられ、ラック34が上下動することにより、移動部材29が上昇・下降する。移動部材モータ32の回転により移動部材29が下降すると、ミラーも平行に下降移動し、移動部材29の後方の特別図柄表示画面28に表示されている表示態様は、2つのミラーに順に反射され、表示窓30から移動部材29に覆われた特別図柄表示画面28の表示態様を見ることができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示装置を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機のような遊技機においては、LEDや液晶等で数字や文字、模様等からなる図柄を変動表示する図柄表示装置を備えるものがある。このような図柄表示装置は、例えば、遊技球の検出を契機に抽選を行い、所定のパターンに沿って複数の図柄を変動表示させ、順次停止させて、図柄が揃ったか否かによって抽選の結果を遊技者に報知するようにしている。
【0003】
このような図柄の変動表示による抽選結果表示の演出は、様々な種類の図柄を用いたり、表示態様を変化させる等により遊技者を飽きさせない工夫がなされているが、繰り返し遊技を行っているうちに興趣が低下してくる問題を抱えている。このために、演出効果を高めるべく、例えば、図柄の表示にあわせて可動部材を表示装置にかぶせるように出現させたりしている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】
特開2002−78949号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように可動部材を表示装置近傍に移動させると、演出効果は高まるものの、表示装置の表示部分が可動部材によって覆われることにより表示可能領域が狭くなり、表示画面全体を使ったインパクトのある演出をすることができなくなる問題がある。
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、表示装置の表示画面が他の部材等により覆われた場合にも表示画面が視認可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機は、複数の図柄が変動表示される図柄表示装置と、その図柄表示装置の近傍に配置され、前記図柄表示装置の表示画面の少なくとも一部を覆う位置まで移動可能な移動部材と、その移動部材により前記表示画面の少なくとも一部が覆われたときに、その被覆部分に表示されている表示態様の少なくとも一部を遊技者に視認可能に映し出す反射体とを備えている。
【0007】
この構成の遊技機では、図柄表示装置が複数の図柄を変動表示し、図柄表示装置の近傍に配置された移動部材が図柄表示装置の表示画面の少なくとも一部を覆う位置まで移動する。この移動により移動部材が表示画面の少なくとも一部を覆うと、反射体が被覆部分に表示されている表示態様の少なくとも一部を遊技者に視認可能に映し出す。従って、移動部材の移動により表示画面が覆われてしまうような場合にも、覆われた部分の表示内容が反射体に映し出されることにより、遊技者にとって表示内容が減少することがない。
【0008】
請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記表示画面の前記被覆部分の少なくとも一部は、その被覆部分以外の部分に表示される表示態様とは異なる表示態様が表示されるよう制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
この構成の遊技機では、請求項1に記載の発明の作用に加え、表示制御手段が被覆部分の少なくとも一部に表示される表示態様と、被覆部分以外の部分に表示される表示態様とが異なるように制御する。従って、1つの図柄表示装置を使用してあたかも2つの表示装置であるかのように表示させることが可能となる。
【0010】
請求項3に記載の遊技機は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段は、前記移動部材の移動に連動して、前記被覆部分に対応する前記表示画面の少なくとも一部を表示制御することを特徴とする。
【0011】
この構成の遊技機では、請求項2に記載の発明の作用に加え、表示制御手段が、移動部材の移動に連動して被覆部分の少なくとも一部に表示される表示態様と、被覆部分以外の部分に表示される表示態様とが異なるように制御する。従って、移動部材の移動とともに、表示装置が2つに増加したような印象を与えることが可能となる。
【0012】
請求項4に記載の遊技機は、請求項1及至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記反射体は、鏡体であることを特徴とする。この構成の遊技機では、請求項1及至3のいずれかに記載の発明の作用に加え、反射体には安価で簡易に構成できる鏡体を用いている。
【0013】
請求項5に記載の遊技機は、請求項1及至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記鏡体は一対の鏡であり、当該一対の鏡は、一方の鏡が前記移動部材の遊技者から視認される側と反対側に、前記移動部材の移動方向に鋭角をなし、かつ鏡面を前記表示画面に対向させて配置され、他方の鏡の鏡面はその一方の鏡の鏡面と略平行に配置されていることを特徴とする。
【0014】
この構成の遊技機では、請求項1及至4のいずれかに記載の発明の作用に加え、表示装置の被覆部分の少なくとも一部に表示された表示態様が、一対の鏡の一方に映し出され、さらに、その表示態様が他方の鏡に映し出されることにより、遊技者が正面視で表示態様を見ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本実施の形態のパチンコ機1についての機械的構成の概略について図面を参照して説明する。図1はパチンコ機1の正面図、図2はパチンコ機1の遊技盤2の正面図、図3は、特別図柄表示装置8の正面図である。図1及び図2に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が、下皿6の上にはスピーカー48が設けられている。
【0016】
また、遊技盤2の前面中央に位置する遊技領域4の略中央には、LCDからなる特別図柄表示画面28(図3参照)や各種ランプ、LEDを備えた特別図柄表示装置8が設けられている。図3に示すように、特別図柄表示装置8には、特別図柄表示画面28が中央に配置され、特別図柄表示画面28の周囲は枠8aで囲われている。枠8aの下辺には、4個のLEDから成る特別図柄記憶数表示LED60が設けられている。枠8aの上辺略中央には、略長方形の表示窓30が設けられ、表示窓30の前側には、枠8aの長辺とほぼ同じ長さの底辺を有する山形の移動部材29が設けられ、通常は移動部材29により枠8aの上辺及び表示窓30は覆われている。移動部材29は、特別図柄表示装置8の左右の辺に沿って上下動し、特別図柄表示画面28の略半分を覆う位置まで下降可能であり、移動部材29が下降すると、枠8aの上辺及び表示窓30が視認可能になる。
【0017】
また、図2に示すように、特別図柄表示装置8の下側には、特別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けられている。この大入賞口16には前後に開閉する開閉扉部材が設けられており、開閉扉部材が閉じた状態では入賞できず、開閉扉部材が開放された場合にのみ遊技球が入賞できるようになっている。この開閉扉部材は、通常は閉じた状態になっている。
【0018】
遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、大入賞口16の開閉扉部材を開放する大当たり遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選が行われ、特別図柄表示画面28にその結果が表示される。特別図柄表示画面28に大当たり表示がなされた場合には、開閉扉部材16aが開放され、開放されている間に遊技球が大入賞口16に入賞すると所定数の遊技球が払い出される。また、抽選が行われている間に特別図柄始動電動役物15に入賞した入賞球は保留することができ、その保留球の数を特別図柄記憶数表示LED60の点灯で表示することができる。
【0019】
また、特別図柄表示装置8の右側には普通図柄始動ゲート11が設けられ、左側にも普通図柄始動ゲート12が設けられている。さらに、特別図柄表示装置8の特別図柄表示画面28の左下部には、普通図柄表示部24が設けられ、1桁の数字や1文字のアルファベットあるいは記号やマーク等からなる普通図柄を変動表示して、普通図柄の当たりはずれを示すようになっている。
【0020】
遊技球が普通図柄始動ゲート11又は12を通過すると、特別図柄始動電動役物15の開閉部材15a,15bを開放する普通当たり遊技状態へ移行するか否かの普通当たり抽選が行われ、普通図柄表示部24に普通当たりを示す図柄が表示されると、開閉部材15a,15bが開放され、開放中に普通電動役物15に入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
【0021】
また、大入賞口16の下方には、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト球回収口17が設けられている。また、特別図柄表示装置8の右上方には電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10が設けられており、遊技盤2には、上記以外に種々の電飾ランプ、その他のLED、風車および多数の障害釘等が設けられている。
【0022】
次に、図3を用いて、特別図柄表示装置8の特別図柄表示画面28に表示される表示態様について説明する。本実施の形態では、特別図柄表示装置8に表示される図柄の可変表示の一例として、図柄が上から下又は下から上にスクロールされて表示される図柄の変動表示を例に説明する。図3に示すように、特別図柄表示装置8の特別図柄表示画面28には、左から特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L3及び特別図柄表示部L2の順で3つの特別図柄表示部が横一列に配置されている。この特別図柄表示部L1〜L3には、図柄が上から下方向にスクロールするように変動表示され、最終的には確定図柄が停止表示される。また、特別図柄表示画面28上には、特別図柄表示部L1〜L3の背景画像やキャラクターやメッセージ等も表示されるようになっている。また、特別図柄表示画面28の左下部に設けられた普通図柄表示部24には、1桁の数字や1文字のアルファベットあるいは記号やマーク等の図柄を2つ並べて表示できるようになっている。
【0023】
特別図柄表示部L1〜L3に表示される図柄は、通常時はそれぞれ縦スクロール(上から下へのスクロール)がなされて、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2、特別図柄表示部L3の順に停止するようになっている。尚、この特別図柄表示部L1〜L3の配置及び停止表示させる順序などは任意に変更しても良い。また、特別図柄表示画面28は、上記の特別図柄表示部L1〜L3に特別図柄が常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて動画やメッセージ等も表示できるようになっている。また、特別図柄表示装置8は、裏面に図6に示す図柄表示基板44を備えている。
【0024】
上記の特別図柄表示部L1〜L3に各々表示される図柄としては、本実施の形態の例では数字の「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の10種類があり、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞して大当たりの判定が行われると、これら10種類の図柄が原則としてこの順序で順次表示される。大当たりである場合には、横1列に表示された3つの特別図柄が同じ数字や文字の図柄で揃った状態(例えば、「7」、「7」、「7」のように3つ揃った場合)で大当たり図柄が構成されて特別図柄表示画面28の略下半分に表示され、遊技者に大当たりが報知される。そして、大入賞口16が開放される大当たり遊技状態が生起され、大入賞口16内に設けられているVゾーン(図示外)に遊技球が入賞すると、大入賞口16の開放が再度行われ、所定回数(例えば、15回や16回等)まで繰り返される。
【0025】
また、前記10図柄の内、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」を確率変動図柄(以下、「特定図柄」という。)とし、これらの内の何れかの図柄が横1列に同じ図柄で揃った場合には、確率変動突入とし、有利状態として次の大当たりを引く確率を高くするように変更する。大当たりの確率は、一例としては、通常状態(低確率状態)では、315分の1であり、確率変動状態(高確率状態又は有利状態)では、63分の1であるが、必ずしもこの値に限られるものではない。尚、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」、は非確率変動図柄(以下、「非特定図柄」という。)であり、その後に大当たりを引く確率は通常状態となる。
【0026】
次に、図3乃至図5を用いて移動部材29及び表示窓30の構成及び動作について説明する。図4は、特別図柄装置8の側面図、図5は、移動部材29が下降した状態の特別図柄装置8の正面図である。特別図柄装置8の枠8aの上辺に形成された正面視略長方形の表示窓30は、奥に向かって略直方体形状に形成され、前方及び下方に開口を有する囲枠30aとなっている。そして、囲枠30aの上方前端から後方下端にほぼ45度に傾斜するように反射体であるミラー31aが設けられている。また、移動部材29の後側にも、表示窓30の囲枠30aに向かい合うように、略直方体形状で、上方及び後方に開口を有する囲枠30bが形成され、その囲枠30bの前方上端から下方後端にほぼ45度に傾斜するようにミラー31bが設けられている。移動部材29が上方に位置する時には、囲枠30aと囲枠30bとが略直方体を形成し、ミラー31aと31bとはわずかな隙間を開けてほぼ平行に位置している。尚、本実施の形態では反射体を略平行に配置した一対の鏡であるミラー31aと31bとで構成したが、鏡に限らず、プリズム等を用いても良い。また、通常のミラーでなくハーフミラーを用いても良い。ハーフミラーを用いる場合には、後方に電飾を配置して、これを透過させるように構成することもできる。
【0027】
移動部材29は、その左右端部近傍の後側の枠8aに各々設けられた溝部35を貫通した連結部材36により特別図柄装置8の枠8aの内部に設けられたラック34に連結している。ラック34の後方には、図4に示すように、上部に移動部材モータ32が設けられ、移動部材モータ32とラック34とは、移動部材モータ32の下方に設けられた複数のギア33a〜dにより連結されている。すなわち、移動部材モータ32のモータ軸32aにギア33aが固定され、ギア33aがギア33bに噛み合い、ギア33bがギア33cに噛み合い、ギア33cがギア33dに噛み合い、ギア33dの歯がラック34の歯に噛み合っている。移動部材モータ32が図4における時計回りに回転すると、ギア33aが時計回りに回転し、それに伴ってギア33bが反時計回りに回転し、さらにギア33cが時計回りに回転し、そしてギア33dが反時計回りに回転して、ラック34が下降し、連結部材36によりラック34に連結された移動部材29が下降する。一方、移動部材モータ32が図4における反時計回りに回転すると、ギア33aが反時計回りに回転し、それに伴ってギア33bが時計回りに回転し、さらにギア33cが反時計回りに回転し、そしてギア33dが時計回りに回転して、ラック34が上昇し、連結部材36によりラック34に連結された移動部材29が上昇する。以上のようにして、ラック34が上下動することにより、移動部材29が上昇・下降するものである。尚、移動部材モータ32を制御する移動部材モータ制御回路77は、サブ統合基板59に接続されている(図6参照)。
【0028】
移動部材モータ32が図4における時計回りに回転して移動部材29が下降すると、ミラー31bは平行に下降移動し、特別図柄表示画面28の囲枠30bに対向する部分(移動部材29に覆われた部分)に表示されている表示態様を反射する。ここで、ミラー31bは約45度に傾斜しているので、ほぼ垂直に上方に反射される。さらに、ミラー31bと平行にミラー31aが配置されているので、ミラー31bが反射した光はミラー31aに入射し、ミラー31aも約45度に傾斜して配置されているので、ほぼ水平方向に反射され、図5に示すように、表示窓30から移動部材29に覆われた特別図柄表示画面28の表示態様を見ることができる。また、移動部材モータ32が図4における反時計回りに回転すると、移動部材29が上昇し、特別図柄表示画面28の全体が通常通り視認できるようになる。
【0029】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について図6を参照して説明する。図6はパチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。パチンコ機1の制御部40はパチンコ機1の裏側に設けられ、この制御部40は、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、サブ統合基板59から構成され、主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51、フラグやカウンタ値やデータ等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや特別図柄表示装置8への表示内容を指示するコマンドのデータ等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。
【0030】
また、CPUユニット50には、割込リセット回路57が接続され、割込リセット回路57は、0.002秒(以下、「2ms」と略す。)毎に、割込信号をCPU51に与えるようになっており、CPU51は、ROM53に記憶された制御プログラムに従って、パチンコ機1の制御を行うようになっている。
【0031】
また、主基板41には、I/Oインターフェース54が設けられており、サブ統合基板59、及び、払出制御基板45、中継基板47等のサブ基板とデータ信号の送受信を行う。さらに、このI/Oインターフェース54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
【0032】
尚、主基板41はパチンコ機1の主制御を司り、電源基板42は各基板に直流電流を供給し、サブ統合基板59は音基板43、図柄表示基板44及び電飾基板45を制御し、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示画面28及び普通図柄表示部24に表示される図柄の制御を行い、払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、電飾基板45はパチンコ機1の各電飾の発光態様を制御し、中継基板47は各センサーの配線の中継を行っており、サブ統合基板59、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、及び電飾基板46には、CPU(図示外)、RAM(図示外)、ROM(図示外)、入力インターフェース(図示外)等が各々搭載されている。
【0033】
尚、サブ統合基板59には、音基板43と、図柄表示基板44と、電飾基板46と、移動部材29を上下動させるための移動部材モータ32を制御する移動部材モータ制御回路77とが接続されている。また、図柄表示基板44には、特別図柄表示装置8と、普通図柄表示部24とが接続され、また、電飾基板46には特別図柄記憶数表示LED60と電飾ランプ63とが接続されている。さらに、音基板43には、スピーカー48が接続され、また、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続され、さらに、中継基板47には、大入賞口の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド70、電動役物の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド71、特別図柄始動電動役物15に入賞した入賞球を検出する始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11に入賞した入賞球を検出する普通図柄始動スイッチ73、大入賞口16内のVゾーンに入賞した入賞球を検出するVスイッチ74、大入賞口16に入賞した入賞球数を計数するためのカウントスイッチ75、普通入賞口19,20に入賞した入賞球を検出する入賞口スイッチ76とが接続されている。
【0034】
また、電源基板42は、サブ統合基板59、主基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46に各々接続されて、直流の安定化された電力が供給されるようになっている。尚、電源基板42には、交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12V及び5V等を供給できるようになっている。尚、図6では、特に図示しないが、主基板41、サブ統合基板59、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47は、全て、アースラインで接続されている。
【0035】
次に、図7を参照して、RAM52の記憶エリアについて説明する。図7は主基板41のRAM52の記憶エリアを示す模式図である。RAM52には、電源投入時に所定の数値が書き込まれる初期設定記憶エリア52a、各種入賞口の入賞口スイッチが検出した遊技球の入賞を一時的に記憶する入賞球フラグ記憶エリア52b、各種のカウンタを一時的に記憶するループカウンタ記憶エリア52c、普通図柄始動ゲート11への遊技球の通過時に乱数が書き込まれる普通図柄乱数記憶エリア52d、普通図柄始動ゲート11への遊技球の通過が記憶される普通図柄始動入賞数記憶エリア52e、普通当たり中か否か、普通当たりの報知中か否か等の普通当たりに関係したフラグを記憶する普通当たり関係フラグ記憶エリア52f、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に乱数が書き込まれる特別図柄乱数記憶エリア52g、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が記憶される特別図柄始動入賞数記憶エリア52h、大当たり中か否か、大当たりの報知中か否か等の大当たりに関係するフラグを記憶する大当たり関係フラグ記憶エリア52j、特別図柄表示部に表示される図柄を示すデータを記憶する特別図柄停止図柄記憶エリア52k、リーチ等の変動パターンコマンドが記憶される特別図柄変動コマンド記憶エリア52m、確率変動モードに突入するか否かを示すフラグを記憶する確率変動フラグ記憶エリア52n、電飾ランプ63等の点灯・点滅を指示するランプコマンドを記憶するランプコマンド記憶エリア52p、及びスピーカー48から発する効果音を指示する音コマンドを記憶する音コマンド記憶エリア52q、移動部材29の上昇・下降を指示するコマンドを記憶する移動部材移動コマンド記憶エリア52r等が設けられている。
【0036】
また、ループカウンタ記憶エリア52cには、図示外の普通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3、特別図柄作成カウンタLC4、特別図柄作成カウンタLC5、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7等が各々記憶されている。これらのカウンタは設定された範囲の数値内を循環するように、図6に示す割込リセット回路57からのリセット信号に従って、一定間隔の時間(例えば、2ms)毎に所定量ずつ増加され、各々設定されている最大値になると、次は、「0」に戻るように構成されている。これらのカウント値は、後述する大当たり抽選が行われたときに、特別図柄乱数記憶エリア52gに各々取り込まれて格納されるようになっている。
【0037】
次に、各カウンタについて以下に詳述する。まず、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値(乱数)は、普通図柄表示部24に表示される図柄を決定するために使用される。カウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され256以上で0クリアされる。従って、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値「0」から「255」までの何れかの値を取り、1周期は、512msとなる。
【0038】
次に、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、大当たりを判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され315以上で0クリアされる。従って、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、「0」から「314」までの何れかの値を取り、1周期は、630msとなる。
【0039】
特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、大当たりが表示される場合には、大当たり図柄を決定するために使用される。また、はずれリーチの場合は、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2に表示される図柄を決定するために使用される。さらに、はずれ表示の場合は、特別図柄表示部L1に表示される第1停止図柄を決定するために使用される。この特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2msのリセット毎)に1加算され10以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は20msとなる。
【0040】
また、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、はずれの場合、特別図柄表示部L2に表示される第2停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、10割込毎(20ms毎、特別図柄作成カウンタLC3の1周期毎)に「1」加算され、10以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は、200msとなる。
【0041】
さらに、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、はずれの場合、特別図柄表示部L3に表示される第3停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、100割込毎(200ms毎、特別図柄作成カウンタLC4の1周期毎)に1加算され10以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は、2000msとなる。
【0042】
次に、リーチ判定カウンタLC6のカウント値は、はずれの場合にリーチ動作を行うかどうか(はずれリーチ)を判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され「200」以上で「0」クリアされる。従って、リーチ判定カウンタLC6のカウント値は、「0」から「199」までの何れかの値を取り、1周期は、400msとなる。尚、リーチ判定カウンタLC6のカウント値が、「20」から「39」までの間の場合には、はずれリーチの動作が行われる。このはずれリーチでは、特別図柄表示部L1に停止表示される第1停止図柄(左図柄)と、特別図柄表示部L2に停止表示される第2停止図柄(右図柄)とが、同じ図柄となり、特別図柄表示部L3の図柄が所定時間だけ変動表示され、結局、特別図柄表示部L3に停止表示される第3停止図柄(中図柄)は、第1停止図柄及び第2停止図柄とは異なる図柄となるものである。
【0043】
また、リーチパターン決定カウンタLC7のカウント値は、大当たり又ははずれリーチと判定された場合のリーチパターンを決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され「60」以上で「0」クリアされる。従って、リーチパターン決定カウンタLC7のカウント値は、「0」から「59」までの何れかの値を取り、リーチのパターンは60通りとなる。尚、1周期は、120msとなる。
【0044】
次に、図8及び図9を参照して、普通図柄乱数記憶エリア52d及び特別図柄乱数記憶エリア52gについて説明する。図8は、普通図柄乱数記憶エリア52dの模式図であり、図9は、特別図柄乱数記憶エリア52gの模式図である。普通図柄乱数記憶エリア52dには、普通図柄始動ゲート11への遊技球の通過時に、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値を乱数として取得して記憶できる記憶エリア1乃至記憶エリア4の4つの記憶エリアと、普通図柄の当たりの判定処理を行うために記憶エリア1に記憶された乱数をシフトして記憶する判定エリアが1つ設けられており、併せて5つの記憶エリアが設けられている。
【0045】
また、特別図柄乱数記憶エリア52gには、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7の各々のカウント値を乱数として取得して記憶できる記憶エリア1乃至記憶エリア4の4つの記憶エリアと、大当たりの判定処理を行うために記憶エリア1に記憶された各乱数をシフトして記憶する判定エリアが1つ設けられており、併せて5つの記憶エリアが設けられている。
【0046】
次に、図10を参照して、主基板41のROM53の記憶エリアについて説明する。図10は主基板41のROM53の記憶エリアの模式図である。図10に示すように、ROM53には、制御プログラム記憶エリア53aと、大当たり時のLC7の値に対応したリーチ動作のパターンを示すコマンドを記憶した大当たりリーチパターンテーブル記憶エリア53bと、はずれリーチの際のLC7の値に対応したリーチ動作のパターンを示すコマンドを記憶したはずれリーチパターンテーブル記憶エリア53c等が設けられている。さらに、ROM53には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0047】
次に、図11を参照して、大当たりリーチパターン記憶エリア53bに記憶される大当たりリーチパターンテーブル100について説明する。図11は、大当たりリーチパターン記憶エリア53bに記憶される大当たりリーチパターンテーブル100の模式図である。図11に示すように、大当たりリーチパターンテーブル100は、リーチパターン決定カウンタLC7から取得した乱数の値に対応して、大当たり時に行われるリーチのパターンのコマンドを記憶したデータテーブルである。この大当たりリーチパターンテーブル100は、LC7の値に対応して、リーチ動作のパターンを示すコマンドを記憶している。
【0048】
その一例としては、図11に示すように、LC7の値が「0」の時は、リーチパターンコマンドは「0」で「ノーマルリーチ」を示し、そして、LC7の値が図示外の「1〜53」の時は、各々異なるリーチパターンのコマンドを記憶している。また、LC7の値が「54〜59」の時は、リーチパターンコマンドは「54〜59」で、移動部材29が下降する「スーパーリーチ」を示している。このうち、リーチパターンコマンドが54〜56の時は、「窓リーチ」で、移動部材29が下降し、移動部材29に覆われた特別図柄表示画面28の表示態様が表示窓30を介して視認されるようになる。また、リーチパターンコマンドが57〜59の時は、「2画面リーチ」となり、移動部材29が下降し、さらに、特別図柄表示画面28の移動部材29に覆われた部分と、覆われていない部分が別画面であるかのように表示される。
【0049】
次に、図12を参照して、はずれリーチパターン記憶エリア53cに記憶される、はずれリーチパターンテーブル200について説明する。図12は、はずれリーチパターン記憶エリア53cに記憶されるはずれリーチパターンテーブル200の模式図である。図12に示すように、はずれリーチパターンテーブル100は、リーチパターン決定カウンタLC7から取得した乱数の値に対応して、はずれリーチ時に行われるリーチのパターンのコマンドを記憶したデータテーブルである。このはずれリーチパターンテーブル100は、LC7の値に対応して、リーチ動作のパターンを示すコマンドを記憶している。
【0050】
その一例としては、図12に示すように、LC7の値が「0」の時は、リーチパターンコマンドは「0」で「ノーマルはずれリーチ」を示し、そして、LC7の値が図示外の「1〜55」の時は、各々異なるリーチパターンのコマンドを記憶している。また、LC7の値が「56〜59」の時は、リーチパターンコマンドは「56〜59」で、移動部材29が下降する「はずれスーパーリーチ」を示している。このうち、リーチパターンコマンドが56及び57の時は、「はずれ窓リーチ」で、移動部材29が下降し、移動部材29に覆われた特別図柄表示画面28の表示態様が表示窓30を介して視認されるようになる。また、リーチパターンコマンドが58及び59の時は、「はずれ2画面リーチ」となり、移動部材29が下降し、さらに、特別図柄表示画面28の移動部材29に覆われた部分と、覆われていない部分が別画面であるかのように表示される。
【0051】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の動作の詳細について、図13及び図14に示すフローチャートに従って説明する。フローチャートの各ステップについては、以下、「S」と略す。図13はパチンコ機1の主基板41で行われるメインルーチンのフローチャートであり、図14はメインルーチンの中で行われる大当たり判定・報知処理のフローチャートである。
【0052】
まず、図13に示すメインルーチンのフローチャートは、一定間隔の時間(例えば、2ms)で、図6に示す割込リセット回路57が発生するリセット信号に従って、主基板41のCPU51がスタートから順に処理を行い、スタートから終了までの処理を、2ms以内で行うようになっている。従って、2ms間隔でリセット信号が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行われる。尚、図13に示すフローチャートの処理を行うプログラムは図10に示すROM53の制御プログラム記憶エリア53aに記憶されている。
【0053】
図13に示すパチンコ機1のメインルーチンのフローチャートでは、まず、最初のリセット信号が入ると、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックポインタセット処理を行う(S1)。次いで、RAM52の記憶内容をチェックするRAMチェックが行われる(S2)。このRAMチェック(S2)は、電源投入時の初期設定処理が行われているか否かを判断するものである。このとき、RAM52の初期設定記憶エリア52aにS3に示す電源投入時初期設定処理で書き込まれる所定の数値が書き込まれているか否かが判断される。初期設定記憶エリア52aに所定の数値が書き込まれていない場合は(S2:NO)、電源投入後の初期処理が行われていない状態であるので、電源投入時初期設定処理が行われる(S3)。この処理では、RAM52の各記憶エリアの記憶値をリセットし、さらに、ループカウンタ記憶エリア52cに記憶されている各ループカウンタの値を各々初期値(例えば、「0」)にセットし、初期設定記憶エリア52aに所定の数値を記憶させる。その後、処理を終了する。
【0054】
次のリセット信号で、また、スタートから処理が行われる。まず、RAMチェック(S2)では、初期設定記憶エリア52aに所定の数値が書き込まれているので、RAM52は正常と判断され(S2:YES)、次の液晶画面コマンド出力処理(S4)に移行する。この液晶画面コマンド出力処理(S4)では、I/Oインターフェース54を介して、図柄表示基板44に特別図柄表示装置8を制御する信号が送られる。次いで、音コマンド出力処理(S5)に移行する。この音コマンド出力処理(S5)では、I/Oインターフェース54からサブ統合基板59を介して、音基板43にスピーカー48を駆動するための信号が送られる。次いで、ランプコマンド出力処理(S6)を行う。このランプコマンド出力処理(S6)では、パチンコ機1に設けられている各種のランプの点滅の制御を行う信号をサブ統合基板59を介して電飾基板46へ出力する。次いで、ポート出力処理を行う(S7)。このポート出力処理(S7)では、図示外のホール管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率変動情報、時間短縮情報等の各種の情報を出力ポート55を介して出力する。
【0055】
次いで、スイッチ読込処理(S8)が行われる。このスイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート11、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、普通入賞口19,20等への遊技球の入賞を検出するものであり、主基板41で管理されている大当たり判定用の保留球数の足し込み及び普通当たり判定用の保留球数の足し込みを行っている。
【0056】
このスイッチ読込処理(S8)では、具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16のVゾーンに設けられているVスイッチ74、大入賞口16に設けられているカウントスイッチ75、普通入賞口19,20等入賞口からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ76が遊技球の入賞を検出した場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリア52bに各スイッチに対応したフラグが立つ。
【0057】
ここで、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出した場合には、4個まで、入賞数がRAM52の特別図柄始動入賞数記憶エリア52hに記憶され、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73が遊技球の通過を検出した場合は、4個まで、入賞数がRAM52の普通図柄始動入賞数記憶エリア52eに記憶される。
【0058】
また、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出した場合には、RAM52のループカウンタ記憶エリア52cに記憶されている大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5,、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7の各値を特別図柄乱数記憶エリア52bの記憶エリア1乃至記憶エリア4に順次記憶させ、それに対応した特別図柄記憶数LED60が点灯する。従って、最大の保留数は4回である。
【0059】
また、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73が、遊技球の通過を検出した場合には、RAM52のループカウンタ記憶エリア52cに記憶されている普通図柄選択用ループカウンタLC1の値を普通図柄乱数記憶エリア52dの記憶エリア1乃至記憶エリア4に順次記憶させ、それに対応した普通図柄始動LED(図示外)が点灯する。従って、最大の保留数は4回である。
【0060】
スイッチ読込処理(S8)が終了すると、次いで、ループカウンタ更新処理(S9)を行う。このループカウンタ更新処理(S9)では、RAM52のループカウンタ記憶エリア52cに各々記憶されている普通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5,リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7の値を上記の所定量だけ増加する。尚、各ループカウンタに設定されている最大値を越える場合には、各ループカウンタの値は0クリアされ、「0」に戻るようにプログラムされている。
【0061】
ループカウンタ更新処理S9が終了すると、パチンコ機1にエラーが発生しているか否かが判断され(S10)、パチンコ機1にエラーが発生している場合には(S10:YES)、条件装置処理(S11)、特別図柄処理(S12)、普通図柄処理(S13)を飛ばして処理を行い、特別図柄表示装置8にエラー表示等をさせる。エラーが発生していないときには(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進む。
【0062】
次いで、この条件装置処理(S11)では、大当たりである場合に大入賞口16の開放や遊技領域4上の各種ランプや特別図柄表示画面28への大当たりデモ表示開始を各制御プログラムへ指示する。大当たりであるか否かの判断は、RAM52の大当たり関係フラグ記憶エリア52jに記憶されている大当たりフラグがONとなっているかにより行い、この大当たりフラグは、後述する特別図柄処理(S12)中で行われる大当たり判定・報知処理(図14参照)において大当たりと判定された場合にセットされ、大入賞口16の開放を管理している制御プログラムにて、所定回数(例えば10回)の開放が終了した際に、大当たり状態が終了したものとしてこの大当たりフラグをOFFにする。尚、一巡目の処理では、後述する特別図柄処理(S12)での大当たり判定・報知処理がまだ行われていないので、条件装置処理(S11)では、何も行われず次の処理に進む。次いで、特別図柄処理(S12)が行われる。
【0063】
この特別図柄処理(S12)では、大当たり判定を行い、特別図柄表示画面28に判定結果を表示する大当たり判定・報知処理等が行われる。この大当たり判定・報知処理については、図14を参照して後述する。
【0064】
特別図柄処理(S12)が終了すると、次に、普通図柄処理(S13)が行われる。この普通図柄処理(S13)では、普通図柄始動ゲート11への遊技球の通過により、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値が、普通図柄乱数として、RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52dに記憶されているので、その普通図柄乱数に基づいて、普通図柄表示部24に図柄が停止表示される。RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52dに記憶される普通図柄乱数は「0」から「255」までであるので、この普通図柄処理(S13)では、RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52dに記憶された普通図柄乱数が、「0」から「63」の場合は、はずれとなり、普通図柄表示部24に、はずれ図柄が停止表示され、それ以外の場合には、当たりとなり、普通図柄表示部24に、当たり図柄が停止表示される。
【0065】
普通図柄処理(S13)が終了すると、次に、賞品球の払い出しを行う払出制御(S14)が行われ、枠ランプを点滅させる枠ランプ制御(S15)を経てメインルーチンの処理が終了する。尚、このメインルーチンの処理は2ms以内に終了する。そして、割込リセット回路57からのリセット信号により、CPU51は、図13に示すメインルーチンの処理を、スタートから繰り返し行う。従って、図13に示すメインルーチンの処理が、2ms単位で繰り返されていることになる。
【0066】
例えば、遊技者が、遊技盤2の下側に設けられた発射ハンドル7を操作することによって、遊技球を遊技領域4に打ち込み、遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、図13に示すメインルーチンのスイッチ読込処理(S8)において、遊技球の特別図柄始動電動役物15への入賞が検出される。具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出したときに、RAM52のループカウンタ記憶エリア52cに各々記憶されている大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7の値を乱数としてRAM52の特別図柄乱数記憶エリア52gに記憶する。そして、ループカウンタ更新処理(S9)を経てS10に進む。通常時はパチンコ機1にエラーが発生していないので(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進むが、まだ、大当たりの判定がなされていないので、条件装置処理(S11)では何もされず、特別図柄処理(S12)を行う。
【0067】
次に、図14を参照して、特別図柄処理(図13、S12)で行われる大当たり判定・報知処理についてフローチャートを用いて説明する。大当たり判定は、既に判定された大当たり判定結果が現在特別図柄表示画面28に表示中の場合には行わず、その報知の終了のタイミングを計って、判定結果となる図柄の停止コマンドを図柄表示基板に送信する。判定結果が報知中でない場合、又は報知が終了した場合には、大当たり判定を行い、その結果を表示する。
【0068】
具体的には、まず、大当たり判定結果報知中フラグがONであるか否かを確認する(S101)。大当たり判定結果報知中フラグがONである場合は(S101:YES)、現在特別図柄表示画面28にて大当たりの判定結果を報知中であるので、保留球の大当たり判定は行わず、報知中の大当たり判定結果の表示が終了するタイミングかどうかを確認する(S103)。大当たり判定結果の報知がまだ終了しない場合には(S103:NO)、そのまま処理を終了してメインルーチンへ戻る。
【0069】
大当たり判定結果の報知が終了する場合には(S103:YES)、主基板41から図柄表示基板44に特別図柄表示部L1,L2,L3に変動表示されている第1停止図柄乃至第3停止図柄を停止する全図柄停止コマンドを出力する(S104)。全図柄停止コマンドを受信すると、図柄表示基板44は、既に受信している長時間ベース変動コマンド又は短時間ベース変動コマンド(後述)で指定された所定のタイミングで、既に受信している図柄指定コマンドに基づいて、特別図柄表示装置8の特別図柄表示部L1〜L3に第1停止図柄〜第3停止図柄を順次停止する。
【0070】
次いで、今までなされていた判定結果の報知が、移動部材29の下降を伴うリーチパターンであるスーパーリーチであったかどうかを判断する(S105)。この判断は、特別図柄乱数記憶エリア52g中の判定エリアに記憶されているリーチパターン決定カウンタLC7の値により行う。本実施の形態では、リーチパターン決定カウンタLC7の値が54〜59の場合がスーパーリーチであるから、この場合には(S105:YES)移動部材29の上昇を指示する移動部材上昇コマンドをサブ統合基板59に出力する。そして、大当たり判定結果報知中フラグをOFFにし(S107)、メインルーチンへ戻る。スーパーリーチでなかった場合には(S105:NO)、サブ統合基板59にコマンドは出力せず、そのまま大当たり判定結果報知中フラグをOFFにし(S107)、メインルーチンへ戻る。
【0071】
大当たり判定結果報知中フラグがONでない場合は(S101:NO)、大当たりフラグがONであるか否かを確認する(S109)。大当たりフラグがONである場合には(S109:YES)、大入賞口16が開放される大当たり遊技状態が生起されているので、保留球の大当たり判定は行わないため、そのまま処理を終了してメインルーチンへ戻る。
【0072】
大当たりフラグがONでない場合には(S109:NO)、保留球の大当たり判定を行い、結果を報知するために各制御プログラムへコマンドを出力する(S111〜S145)。まず、大当たり判定結果報知中フラグをONにしてRAM52の大当たり関係記憶エリア52jに記憶する(S111)。次いで、特別図柄記憶数表示LED60を1つ消灯させる(S113)。そして、特別図柄乱数記憶エリア52gの記憶エリア1に記憶されている各乱数の値(大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7の値)を判定エリアへシフトさせて読み出し、特別図柄乱数記憶エリア52g中の記憶エリア2、3及び4に記憶されている各乱数の値を、記憶エリア1、2、及び3へ一つずつシフトする(S115)。すなわち、特別図柄乱数記憶エリア52gの記憶エリア2の記憶値を記憶エリア1へ、記憶エリア3の記憶値を記憶エリア2へ、記憶エリア4の記憶値を記憶エリア3へ移動させる。そして、大当たり保留球数カウンタiの値を「1」減算する(S117)。
【0073】
次いで、大当たり保留球数カウンタiが3以上であるか否かを確認する(S119)。大当たり保留球数カウンタiが3以上である場合には(S119:YES)、判定結果を特別図柄表示部L1,L2,L3に変動表示させる際の変動開始から確定表示までの変動時間を通常よりも短い時間で行う短時間ベース変動コマンドを主基板41から図柄表示基板44に出力する(S121)。また、大当たり保留球数カウンタiが3以上でない場合には(S119:NO)、通常の長時間ベースコマンドを主基板41から図柄表示基板44に出力する(S123)。
【0074】
そして、次に大当たり判定を行う(S125)。この判定は、S115で判定エリアに読み出した大当たり判定用ループカウンタLC2の値により行う。大当たり判定用ループカウンタLC2の値は、本実施の形態では、「0」〜「314」の間をとっている。ここで、S115で読み出した大当たり判定用ループカウンタLC2の値(乱数の値)が大当たりの値として決められている特定の値、例えば、「7」であるか否かが判定される。S115で読み出した大当たり判定用ループカウンタLC2の値が「7」である場合には(S125:YES)、大当たりフラグをONにして大当たり関係記憶エリア52jに記憶する(S127)。
【0075】
次いで、S115で読み出したリーチパターン決定カウンタLC7の値に基づいて、大当たりリーチパターン選択処理が行われる(S129)。この大当たりリーチパターン選択処理(S129)では、図11に示す大当たりリーチパターンテーブル記憶エリア53bに記憶されている大当たりリーチパターンテーブル100を参照して、リーチの変動パターンコマンドが選択され、当該リーチの変動パターンコマンドがRAM52の特別図柄変動コマンド記憶エリア52mに記憶される。さらに、選択されたる大当たりリーチパターンコマンドが、移動部材の下降を伴う54〜59の場合には、移動部材移動コマンド記憶エリア52rに移動部材29の下降コマンドを記憶する。尚、S129の大当たりリーチパターン選択処理では、リーチの変動パターンコマンドの記憶以外に、リーチ時に電飾風車9,10や電飾ランプ63等を点灯又は点滅させるランプコマンドをRAM52のランプコマンド記憶エリア52pに記憶させ、スピーカー48から発する効果音の音コマンドをRAM52の音コマンド記憶エリア52qに記憶させる。
【0076】
次いで、大当たり図柄選択処理を行う(S131)。大当たり表示を行う場合、特別図柄乱数記憶エリア52gに記憶されている特別図柄作成カウンタLC3の値に基づいて大当たり図柄を選択する。特別図柄作成カウンタLC3は、「0」〜「9」の間の何れかの数値である。ここで、特別図柄乱数記憶エリア52gに記憶されている特別図柄作成カウンタLC3の値と特別図柄表示部L1に表示される第1停止図柄(左図柄)、特別図柄表示部L2に表示される第2停止図柄(右図柄)、特別図柄表示部L3に表示される第3停止図柄(中図柄)との関係は、0:「0、0、0」、1:「1、1、1」、2:「2、2、2」、3:「3、3、3」、4:「4、4、4」、5:「5、5、5」、6:「6、6、6」、7:「7、7、7」、8:「8、8、8」、9:「9、9、9」となり、夫々の特別図柄表示部L1、L2、L3に表示される図柄を示すデータは、RAM52の特別図柄停止図柄記憶エリア52kに記憶される。
【0077】
尚、S131の処理では、特別図柄作成カウンタLC3の値が、「1,3,5,7,9」の場合は、次の大当たりの確率が高くなる確率変動モードに突入するので、RAM52の確率変動フラグ記憶エリア52nに「1」を記憶して確率変動フラグをONとする。また、特別図柄作成カウンタLC3の値が、「0,2,4,6,8」の時は、次の大当たりの確率は高くならず通常モードであるので、RAM52の確率変動フラグ記憶エリア52nに「0」を記憶して確率変動フラグをOFFとする。
【0078】
また、S125の判定で、S115で読み出した大当たり判定用ループカウンタLC2の乱数の値が例えば、大当たりとされる「7」以外の場合には(S125:NO)、S115で読み出したリーチ判定カウンタLC6の値によりはずれリーチ動作を行うか否かが判定される(S133)。例えば、リーチ判定カウンタLC6の値が、「20〜39」の場合には、はずれリーチと判定される(S133:YES)。
【0079】
はずれリーチと判定された場合には(S133:YES)、はずれリーチパターン処理が行われる(S135)。このはずれリーチパターン処理では、図12に示すROM53のはずれリーチパターンテーブル記憶エリア53cに記憶されているはずれリーチパターンテーブル200を参照して、はずれリーチの変動パターンコマンドが選択され、当該リーチの変動パターンコマンドがRAM52の特別図柄変動コマンド記憶エリア52mに記憶される。さらに、選択されたるはずれリーチパターンコマンドが、移動部材の下降を伴う56〜59の場合には、移動部材移動コマンド記憶エリア52rに移動部材29の下降コマンドを記憶する。尚、S135のはずれリーチパターン選択処理では、リーチの変動パターンコマンドの記憶以外に、リーチ時に電飾風車9,10や電飾ランプ63等を点灯又は点滅させるランプコマンドをRAM52のランプコマンド記憶エリア52pに記憶させ、スピーカー48から発する効果音の音コマンドをRAM52の音コマンド記憶エリア52qに記憶させる。
【0080】
次いで、はずれリーチ停止図柄選択処理が行われる(S137)。このはずれリーチ停止図柄選択処理では、S115で読み出した特別図柄作成カウンタLC3、特別図柄作成カウンタLC4に基づいて、はずれリーチの停止図柄をRAM52の特別図柄停止図柄記憶エリア52kに記憶させる。
【0081】
また、S133の判断処理でリーチと判定されなかった場合(S133:NO)には、S115で読み出した特別図柄作成カウンタLC3、特別図柄作成カウンタLC4、特別図柄作成カウンタLC5の乱数に基づいて、RAM52の特別図柄停止図柄記憶エリア52kに記憶するはずれ停止図柄選択処理を行う(S139)。ここで、特別図柄作成カウンタLC3、特別図柄作成カウンタLC4、及び特別図柄作成カウンタLC5の値が同じ値となっている場合には、はずれであるにもかかわらず、同じ図柄が揃っていることになるので、特別図柄作成カウンタLC4及び特別図柄作成カウンタLC5の値に「1」を足し、3つのカウンタ値が等しくならないようにする。
【0082】
S131、S137又はS139の処理が終了すると、次に、特別図柄表示部L1,L2,L3の図柄に確定表示する停止図柄を指定する図柄指定コマンドをサブ統合基板59を介して図柄表示基板44に出力する(S141)。この図柄指定コマンドは、RAM52の特別図柄停止図柄記憶エリア52kに記憶している停止図柄に基づいて出力される。
【0083】
次いで、変動パターンコマンド出力処理を行う(S143)。この変動パターンコマンド出力処理は、主基板41のRAM52の特別図柄変動コマンド記憶エリア52mに記憶した図柄の変動パターンコマンドをサブ統合基板59に出力する。RAM52の特別図柄変動コマンド記憶エリア52mにリーチの変動パターンコマンドが記憶されている場合には、そのリーチの変動パターンコマンドを主基板41からサブ統合基板59に出力し、リーチの変動パターンコマンドが記憶されていない場合には、通常変動の変動パターンコマンドを主基板41からサブ統合基板59に出力する(S143)。サブ統合基板59は、さらに図柄表示基板44にコマンドを出力し、図柄表示基板44では、サブ統合基板59から受信した変動パターンコマンドに基づいて、図柄表示基板44上のROMの特別図柄変動データ記憶エリアに記憶された図柄変動データに従って、特別図柄表示装置8の特別図柄表示部L1,L2,L3の図柄の変動を制御する。
【0084】
次いで、移動部材移動コマンド出力処理を行う(S145)。この移動部材移動コマンド出力処理は、主基板41のRAM52の移動部材移動コマンド記憶エリア52rに移動部材29の下降コマンドが記憶されている場合に、その移動部材29の下降コマンドをサブ統合基板59に出力する。サブ統合基板59は、移動部材モータ制御回路77を制御して、移動部材モータ32を駆動し、移動部材29を下降させる。以上の大当たり判定・報知処理が終了した場合には、図13に示すパチンコ機1のメインルーチンにリターンする。
【0085】
尚、図14に示すS129の大当たりリーチパターン選択処理、又はS135のはずれリーチパターン選択処理を実行するCPU51が、本発明における「表示制御手段」として機能する。
【0086】
以上説明したように、S129の大当たりリーチパターン選択処理、又はS135のはずれリーチパターン選択処理において移動部材の下降を伴うリーチパターンが選択された場合には、移動部材下降コマンドにより移動部材モータが駆動されて移動部材29が下降し、これに合わせて図柄表示基板44が特別図柄表示画面28の表示態様を制御するので、ミラー31a,bを介して移動部材29に覆われた部分の表示態様が表示窓30から視認できるようになる。移動部材29が下降することにより、視覚的にインパクトを与える演出ができることに加えて、リーチパターンによっては、移動部材29に覆われた部分と、覆われていない部分が別画面であるかのように表示態様が制御され、さらに、移動部材29に覆われた部分は表示窓30を通して視認されるため、あたかも特別図柄表示装置が2つあるかのような演出をすることが可能となる。
【0087】
尚、上記実施の形態においては、移動部材29は特別図柄表示装置8の上部に配置され、スーパーリーチの際に下降して特別図柄表示画面28の略半分を覆うように構成したが、移動部材29の形状や配置位置は上記に限られるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、移動部材29を特別図柄表示装置8の右や左の側方に配置し、特別図柄表示装置8に向かって特別図柄表示画面28の一部を覆うように移動させてもよい。また、表示窓30の形状も、長方形(直方体)に限らず、特別図柄表示画面28の表示内容が視認できる形状、大きさであればよい。
【0088】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に記載の遊技機によれば、移動部材の移動により表示画面が覆われてしまうような場合にも、覆われた部分の表示内容が反射体に映し出されることにより、遊技者にとって表示内容が減少することがなく、演出効果を高く保つことができる。
【0089】
請求項2に記載の遊技機によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、表示制御手段が被覆部分の少なくとも一部に表示される表示態様と、被覆部分以外の部分に表示される表示態様とが異なるように制御するので、1つの図柄表示装置を使用してあたかも2つの表示装置であるかのように表示させることが可能となる。
【0090】
請求項3に記載の遊技機によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、表示制御手段が、移動部材の移動に連動して被覆部分の少なくとも一部に表示される表示態様と、被覆部分以外の部分に表示される表示態様とが異なるように制御するので、移動部材の移動とともに、表示装置が2つに増加したような印象を与えることが可能となる。
【0091】
請求項4に記載の遊技機によれば、請求項1及至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、反射体に鏡体を用いて構成したので、本発明を安価で簡易に実施できる。
【0092】
請求項5に記載の遊技機によれば、請求項1及至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示装置の被覆部分の少なくとも一部に表示された表示態様が、一対の鏡の一方に映し出され、さらに、その表示態様が他方の鏡に映し出されることにより、遊技者が正面視で表示態様を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機1の正面図である。
【図2】パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。
【図3】特別図柄装置8の正面図である。
【図4】特別図柄装置8の側面図である。
【図5】移動部材29が下降した状態の特別図柄装置8の正面図である。
【図6】パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図7】主基板41のRAM52の記憶エリアを示す模式図である。
【図8】普通図柄乱数記憶エリア52dの模式図である。
【図9】特別図柄乱数記憶エリア52hの模式図である。
【図10】主基板41のROM53の記憶エリアの模式図である。
【図11】パチンコ機1の大当たりリーチパターンテーブル100の模式図である。
【図12】パチンコ機1のはずれリーチパターンテーブル200の模式図である。
【図13】パチンコ機1の主基板41で行われるメインルーチンのフローチャートである。
【図14】メインルーチンの中で行われる大当たり判定・報知処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
3 ガイドレール
4 遊技領域
8 特別図柄表示装置
11 普通図柄始動ゲート
15 特別電動役物
15a,15b 開閉部材
16 大入賞口
24 普通図柄表示部
28 特別図柄表示画面
29 移動部材
30 表示窓30
31a,b ミラー
32 移動部材モータ
33a〜d ギア
34 ラック
35 溝
36 連結部材
41 主基板
44 図柄表示基板
52 RAM
52a 初期設定記憶エリア
52b 入賞球フラグ記憶エリア
52c ループカウンタ記憶エリア
52d 普通図柄乱数記憶エリア
52e 普通図柄始動入賞数記憶エリア
52f 普通当たり関係フラグ記憶エリア
52g 特別図柄乱数記憶エリア
52h 特別図柄始動入賞数記憶エリア
52j 大当たり関係フラグ記憶エリア
52k 特別図柄停止図柄記憶エリア
52m 特別図柄変動コマンド記憶エリア
52n 確率変動フラグ記憶エリア
52p ランプコマンド記憶エリア
52q 音コマンド記憶エリア
52r 移動部材移動コマンド記憶エリア
53 ROM
53a 制御プログラム記憶エリア
53b 大当たりリーチパターンテーブル記憶エリア
53c はずれリーチパターンテーブル記憶エリア
57 割込リセット回路
100 大当たりリーチパターンテーブル
200 はずれリーチパターンテーブル
L1,L2,L3 特別図柄表示部
LC1 普通図柄選択用ループカウンタ
LC2 判定用ループカウンタ
LC3,LC4,LC5 特別図柄作成カウンタ
LC6 リーチ判定カウンタ
LC7 リーチパターン決定カウンタ
i 大当たり保留球数カウンタ

Claims (5)

  1. 複数の図柄が変動表示される図柄表示装置と、
    その図柄表示装置の近傍に配置され、前記図柄表示装置の表示画面の少なくとも一部を覆う位置まで移動可能な移動部材と、
    その移動部材により前記表示画面の少なくとも一部が覆われたときに、その被覆部分に表示されている表示態様の少なくとも一部を遊技者に視認可能に映し出す反射体と
    を備えた遊技機。
  2. 前記表示画面の前記被覆部分の少なくとも一部は、その被覆部分以外の部分に表示される表示態様とは異なる表示態様が表示されるよう制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示制御手段は、
    前記移動部材の移動に連動して、前記被覆部分に対応する前記表示画面の少なくとも一部を表示制御することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記反射体は、鏡体であることを特徴とする請求項1及至3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記鏡体は一対の鏡であり、
    当該一対の鏡は、一方の鏡が前記移動部材の遊技者から視認される側と反対側に、前記移動部材の移動方向に鋭角をなし、かつ鏡面を前記表示画面に対向させて配置され、他方の鏡の鏡面はその一方の鏡の鏡面と略平行に配置されていることを特徴とする請求項1及至4のいずれかに記載の遊技機。
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