JP2004159703A - マイクロ波を利用した殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロ波発生装置の庫内において、より確実に殺菌できる殺菌装置を提供する。
【解決手段】紫外線を被照射物10に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブ1と、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことを特徴とする殺菌装置。
【選択図】 図1
【解決手段】紫外線を被照射物10に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブ1と、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことを特徴とする殺菌装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マイクロ波発生装置の庫内で使用され、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置に関する。
【0001】
【従来の技術】
この種の殺菌装置としては、特表平10−502563号公報に開示された殺菌装置があり、図8はこのものをマイクロ波発生装置の庫内に収容して使用したときの模式図である。このものはマイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する低圧水銀蒸気を封入したガラス製の細長いバルブ1hを備えて構成されている。そして、このバルブ1hを被照射物10の内側に吊り下げた状態で、バルブ1hごと被照射物10をマイクロ波発生装置20の庫内に収容して使用するものである。このものはマイクロ波発生装置20よりバルブ1hにマイクロ波を照射することにより、バルブ1hから紫外線を放出させ、この紫外線により被照射物10の内周面を殺菌処理するものである。なお、図8において、Xはマイクロ波を、Yは紫外線を示す。
【0002】
【特許文献1】
特表平10−502563号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、マイクロ波発生装置20は、その庫内においてどの場所でも均一なエネルギーのマイクロ波を放出することは難しく、一般的にマイクロ波の波長λに応じた間隔でのエネルギー分布を有している。例えば、マイクロ波の周波数が2.45GHzの家庭用の電子レンジの場合は、まず中心付近に温めたいものを置くので中心部分のマイクロ波が強いものとなっている。そして、マイクロ波の周波数が2.45GHzの場合の波長λは12cmのため、マイクロ波のエネルギー分布は、λ/2である約6cm間隔となる。従って、家庭用の電子レンジの場合、庫内の底面の中心部分より約6cm間隔で水平方向や上方向のマイクロ波エネルギーの強度が変わる傾向にある。さらに、底面より上方向を見た場合、温めたいものが置かれる可能性が高い底面の付近でマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある。
【0004】
このようなマイクロ波発生装置20の庫内に前述した殺菌装置を収容して、たまたまマイクロ波エネルギーの弱い箇所に置いて使用した場合、その殺菌能力は、弱まるものとなる。そして、殺菌能力が弱まったとしても殺菌できたかどうかの確認は、人間の五感では行えないものである。このため使い方により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置が求められていた。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、マイクロ波発生装置の庫内において、より確実に殺菌できる殺菌装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の殺菌装置は、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明の殺菌装置は、請求項1において、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下部に前記無電極放電バルブを取り付けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明の殺菌装置は、請求項1において、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下端より前記マイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに前記無電極放電バルブを取り付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明の殺菌装置は、請求項2又は3において、前記位置決め手段は、前記殺菌装置本体と、この殺菌装置本体の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシートと、を備えて構成され、この水平方向位置決めシートに前記マイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であって前記マイクロ波の波長のλ/2の自然数倍になるような位置に前記殺菌装置本体を配置するための目印を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る殺菌装置は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記マイクロ波発生装置は、2.45GHZのマイクロ波を発生するものであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1を用いて説明する。図は殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示すもので殺菌装置の一部を切り欠いた概念図である。
【0012】
この殺菌装置は、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行うものである。このものは、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブ1と、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブ1を位置決めする位置決め手段と、を備えて構成されている。
【0013】
無電極放電バルブ1は、ガラス管の内部に水銀蒸気等の紫外線放出物質を封入したものであり、紫外線放出物質はマイクロ波の電界エネルギーを受けることにより水銀分子等が励起され紫外線が外部に放出されるものである。ここでは第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bが設けられている。
【0014】
位置決め手段は、被照射物10が収容される殺菌装置本体3であり、下側に配置される有底筒状のベース3aと、ベース3aの上に配置される有底筒状のカバー3bと、を備えて構成されている。そして、カバー3bは、その開口部をベース3aの開口部と突き合わせるようにして、ベース3aに着脱自在に取り付できるようになっている。さらに、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部、すなわちベース3aの下部に第1の無電極放電バルブ1aが取り付けられ、殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さ、すなわちカバー3bの上部に第2の無電極放電バルブ1bが取り付けられている。さらにベース3aにカバー3bを取り付けたときに、第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bは、被照射物10を介して対向するように取り付けられている。なお、ここで3cは第1の無電極放電バルブ1aを支持するためにベース3aに設けられた支持部で3dは第2の無電極放電バルブ1bを支持するためにベース3bに設けられた支持部である。
【0015】
ここでマイクロ波発生装置20を家庭用の電子レンジとした場合の第2の無電極放電バルブ1bが取り付けられる具体的な高さを説明する。家庭用の電子レンジから出るマイクロ波は、2.45GHzであり、この場合のマイクロ波の波長λは約12cm、そのλ/2は約6cmとなる。従って、第2の無電極放電バルブ1bが取り付けられる高さは、殺菌装置本体3の下端より約6cmの高さとなる。
【0016】
なお、被照射物10の殺菌装置本体3への取り付けは、例えば、ベース3aより内側に突出したフックを設けておき、これに被照射物10を引掛けるなどの方法により取り付ければよい。このとき被照射物10をできるだけ第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bの略中間の位置に取り付けることが望ましい。
【0017】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。まず、殺菌装置本体3をベース3aとカバー3bに分離する。そして、被照射物10を例えばベース3aに設けられたフックに取り付け、その後カバー3bで蓋をする。これにより、第1の電極放電バルブ1aと第2の電極放電バルブ1bが被照射物10を介して対向して設けられることになる。
【0018】
さらに、このものを家庭用の電子レンジの庫内に収容し、電子レンジを動作させる。これにより電子レンジからマイクロ波が照射される。このマイクロ波は、殺菌装置本体3を形成するベース3aとカバー3bを通過して、無電極放電バルブ1(第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1b)に到達する。そして、無電極放電バルブ1にマイクロ波が到達すると無電極放電バルブ1の内部の水銀分子が励起され、励起された水銀分子から紫外線が発生する。そして、この紫外線は無電極放電バルブ1のガラス管を透過して外部に放出され、被照射物10に照射される。ここで紫外線は、例えば254nmの殺菌効果を有する紫外線であり、被照射物10を殺菌処理できるものとしている。
【0019】
このようにして動作した殺菌装置は、無電極放電バルブ1を電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い部分に位置決めしているので、無電極放電バルブ1から発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。具体的には、第1の無電極放電バルブ1aは、マイクロ波発生装置20すなわち電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い底の部分に設けられており、第2の無電極放電バルブ1bは、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の比較的強い底より約6cmの高さに設けられている。従って、無電極放電バルブ1には、マイクロ波の電界強度の比較的強い部分が照射され、その結果、無電極放電バルブ1から発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。
【0020】
この実施の形態によると、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブ1と、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブ1を位置決めする位置決め手段と、を備えたことにより、無電極放電バルブ1が常にマイクロ波発生装置20の電界強度の強い所に配置されるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0021】
さらに位置決め手段を被照射物10が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部に無電極放電バルブ1(第1の無電極放電バルブ1a)を取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある底の部分に無電極放電バルブ1(第1の無電極放電バルブ1a)を配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分という広い範囲を使って殺菌装置を置くことができるものとなる。従って、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下をさらに少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0022】
また、位置決め手段を被照射物が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに無電極放電バルブ1(第2の無電極放電バルブ1b)を取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波の波長λのλ/2の高さの位置に無電極放電バルブ1(第2の無電極放電バルブ1b)を配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分より離れた高い位置でも比較的強いマイクロ波を受けることができるものとなり、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0023】
次に第1の実施の形態の応用例を説明する。図2は殺菌装置の具体的構成を示す図で殺菌装置に被照射物を収容したもので殺菌装置の一部を切り欠いた斜視図である。この応用例は、図1の概念図を用いて説明した殺菌装置をより具体的な殺菌装置として置き変えたものである。
【0024】
この殺菌装置は、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、この無電極放電バルブを内部に収納した殺菌装置本体3と、を備えて構成されている。
【0025】
無電極放電バルブは、筒状のガラス管の内部に水銀蒸気等の紫外線放出物質を封入したものであり、マイクロ波の電界エネルギーを受けて励起された水銀分子等から放出される紫外線を殺菌装置本体3の内部に向かって放出するものでありる。ここでは無電極放電バルブとして第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bが設けられている。
【0026】
殺菌装置本体3は、内部に被照射物10が収容されるもので、縦方向が略卵形の断面を有し、横方向が円形の断面を有したものである。そして殺菌装置本体3は下側に位置するベース3aと、上側に位置するカバー3bと、を備えて構成されており、ベース3aとカバー3bとは、分割可能な容器状になっている。そしてベース3a及びカバー3bは、それぞれマイクロ波は透過させるけれども紫外線を透過させない材料、例えばフッ素系樹脂等で形成されている。ここで少なくともカバー3bは、可視光を透過させるものであることが好ましく、ベース3a及びカバー3bの内面、又は、外面の少なくとも一部に蛍光物質を塗布するか、又は、ベース3a及びカバー3bの材料に蛍光物質を混入しておくことが望ましい。
【0027】
ここで重要なことは、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段を設けたことである。そして、この位置決め手段を被照射物10が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部に第1の無電極放電バルブ1aを取り付けたことである。さらに殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに第2の無電極放電バルブ1bを取り付けたことである。
【0028】
具体的には、第1の無電極放電バルブ1aはベース3aの下部であって、そのほぼ中央部に固定されており、さらにその周囲には、被照射物10を保持するための保持台4が形成されている。また、マイクロ波発生装置20を家庭用の電子レンジとした場合、第2の無電極放電バルブ1bは、カバー3bのほぼ中央部であって、ベース3aにカバー3bを取り付けたときに、第2の無電極放電バルブ1bがベース3aの下端より約6cm又は約12cm、約18cmなどの位置になるようにカバー3bの上部に取り付けられている。
【0029】
なお、図2においては、被照射物10を例えば哺乳ビンの乳首部(吸い口)10a及び乳首部10aをビンに固定するためのネジ部10bとして描いているが、乳幼児が口に入れるおしゃぶりなどを被照射物10としてもかまわない。
【0030】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。あらかじめ洗剤等で洗浄された乳首部10aをネジ部10bに装着し、ネジ部10bの内周部を保持台4に設けられた爪に係合させるようにして、被照射物10をベース3aの保持台4上に載せる。そして、カバー3bをベース3aに嵌合させる。これにより、図2に示すように、ベース3a側の無電極放電バルブ1aが被照射物10の内面に対向し、カバー3b側の無電極放電バルブ1bが被照射物10の外面に対向するものとなる。
【0031】
この状態で、殺菌装置をマイクロ波発生装置20(電子レンジ)の庫内に収容し、電子レンジを動作させる。これにより電子レンジからマイクロ波が照射され、このマイクロ波は、殺菌装置本体3を形成するベース3aとカバー3bを通過し、さらに被照射物10の乳首部10a及びネジ部10bを透過して、第1の無電極放電バルブ1aに到達する。また、同様にしてマイクロ波は、殺菌装置本体3を形成するベース3aとカバー3bを通過し、第2の無電極放電バルブ1bに到達する。
【0032】
第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bにマイクロ波が到達すると、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bの内部の水銀分子が励起され、励起された水銀分子から紫外線が発生する。そして、この紫外線は第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bのガラス管を透過して外部に放出され、被照射物10に照射される。ここで紫外線は、例えば254nmの殺菌効果を有する紫外線であり、被照射物10を殺菌処理できるものとしている。また、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから放出される紫外線によりオゾンが発生し、かつこのオゾンが殺菌装置本体3の内部に封止されるので、オゾンによる殺菌処理も同時に行うことができるものとなる。
【0033】
このようにして殺菌装置を動作させると、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い部分に位置決めされた第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。具体的には、マイクロ波発生装置20すなわち電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い底の部分に第1の無電極放電バルブ1aを位置決めし、かつ、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の比較的強い底より約6cmの高さに第2の無電極放電バルブ1bを位置決めできるため、無電極放電バルブ1a、1bには、マイクロ波の電界強度の比較的強い部分が照射され、その結果、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。
【0034】
この実施の形態によると、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことにより、無電極放電バルブが常にマイクロ波発生装置20の電界強度の強い所に配置されるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0035】
さらに位置決め手段を被照射物10が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部に第1の無電極放電バルブ1aを取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある底の部分に第1の無電極放電バルブ1aを配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分という広範囲にわたり、より強いマイクロ波を受けることができるものとなる。従って、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下をさらに少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0036】
また、位置決め手段を被照射物が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに第2の無電極放電バルブ1bを取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波の波長λのλ/2の高さの位置に第2の無電極放電バルブ1bを配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分より離れた高い位置でも比較的強いマイクロ波を受けることができるものとなり、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0037】
なお、この応用例では、無電極放電バルブ1を殺菌装置本体3の内側であってその上部と下部との各々に設けているが、被照射物10の殺菌処理したい面が片側のみである場合や、殺菌能力が低下してもよい場合は、どちらか一方のみに無電極放電バルブ1を設けたものでもかまわない。
【0038】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図3、図4を用いて説明する。図3は殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央底面に収容した状態を示す図で、図3(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図3(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図、図4は殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央より少しずらした底面に収容した状態を示す図で、図4(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図4(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。このものは、第1の実施の形態の図1を用いて説明した位置決め手段すなわち無電極放電バルブの垂直方向の位置を決めた殺菌装置本体3を利用し、さらに水平方向にも位置決めできるようにしたものである。
【0039】
ここで重要なことは、位置決め手段を、殺菌装置本体3と、この殺菌装置本体3の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシート5と、を備えて構成したことである。そして、この水平方向位置決めシート5にマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波の波長λのλ/2の自然数倍になるような位置に殺菌装置本体3を配置するための目印を設けたことである。具体的には、水平方向位置決めシート5は、マイクロ波発生装置20の底の部分に敷かれるシート状をなしたものであり、マイクロ波発生装置20の底の部分と略同じ形状をなしている。そして、その表面は殺菌装置本体3が配置しやすいように、目印としての、少しの窪み5aを有しており、その窪み5aは水平方向位置決めシート5の中央に設けられたものを中心として、マイクロ波の波長λのλ/2の自然数倍になるような間隔で、複数個、設けられている。その他の第1の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0040】
なお、以降の説明はマイクロ波発生装置20として家庭用の電子レンジを使用した例で説明する。従って、マイクロ波の波長λは12cmであり、水平方向位置決めシート5の窪み5aの間隔は6cmとなる。また、水平方向位置決めシート5は、電子レンジの底の部分(ターンテーブル)と略同じ形状に形成されているものとなる。さらに、殺菌装置本体3や無電極放電バルブ1としては、第1の実施の形態の図1を用いて説明したものを使用している。
【0041】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。まず、水平方向位置決めシート5を電子レンジのターンテーブルに敷く。このとき水平方向位置決めシート5は、ターンテーブルと略同じ形状に形成されているので、ずれがないように敷く。そして、水平方向位置決めシート5に設けられた窪み5aの上に被照射物10が収容された殺菌装置本体3を載せる。このとき、例えば図3(a)に示すように水平方向位置決めシート5の中央の窪み5a、あるいは、図4(a)に示すように、中央の窪み5aから約6cm離れた窪み5a、のいずれに殺菌装置本体3を載せてもよい。そして電子レンジの扉を閉めことにより殺菌装置の電子レンジへのセットが完成する。
【0042】
以降、電子レンジを動作し、無電極放電バルブから紫外線を発生させ、被照射物10に照射し、殺菌処理するのは、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
【0043】
このようにして殺菌装置を動作させると、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い部分に位置決めされた第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。具体的には、マイクロ波発生装置20すなわち電子レンジの庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波の波長のλ/2の自然数倍すなわち6cmになるような位置に目印としての窪み5aを設け、ここに殺菌装置本体3を配置しているため第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bには、マイクロ波の電界強度の比較的強い部分が照射され、その結果、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。
【0044】
この実施の形態によると、位置決め手段を、殺菌装置本体3と、この殺菌装置本体3の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシート5と、を備えて構成し、この水平方向位置決めシート5にマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に殺菌装置本体3を配置するための目印を設けたことにより、水平方向位置決めシート5の目印に殺菌装置本体3を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bを配置することができ、その結果、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0045】
なお、図5は第2の実施の形態の応用例で、図5は2個の殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示す図で、図5(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図5(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。この応用例は、図4を用いて説明したものに位置決め手段としての殺菌装置本体30を追加したものである。
【0046】
殺菌装置本体30は、被照射物10が収容されるものであり、下側に配置される有底筒状のベース30aと、ベース30aの上に配置される有底筒状の蓋30bと、を備えて構成されている。そして、蓋30bは、その開口部をベース30aの開口部と突き合わせるようにして、ベース30aに着脱自在に取り付できるようになっている。そして、この殺菌装置本体30の内側であって殺菌装置本体30の下部、すなわちベース30aの下部に第3の無電極放電バルブ1cが取り付けられている。
【0047】
このものは、一つの無電極放電バルブで被照射物10を殺菌するものであり、電子レンジに収容した後に、無電極放電バルブから紫外線を発生させ、被照射物10に照射し、殺菌処理する動作は、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
【0048】
図5においは、水平方向位置決めシート5の中央の窪み5aから6cm左側の窪み5aに殺菌装置本体30を配置させ、水平方向位置決めシート5の中央の窪み5aから6cm右側の窪み5aに殺菌装置本体3を配置させている。
【0049】
このものにおいても、水平方向位置決めシート5の目印である窪み5aに殺菌装置本体3、39を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に無電極放電バルブ1a、1cを配置することができ、その結果、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができるものとなる。
【0050】
なお、第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態で説明した、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下とは、無電極放電バルブが始動(発光)しない場合も含んでいるものである。ここでは、無電極放電バルブをマイクロ波の電界強度の強い位置に位置決めしたのであるから、無電極放電バルブが始動(発光)しないということも改善できるものとなる。
【0051】
(参考例)
マイクロ波発生装置の庫内で使用され、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置における参考例を説明する。図6は殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示すもので殺菌装置の一部を切り欠いた概念図である。このものは無電極放電バルブ1を収納した蓋状の殺菌装置本体31を設けるとともに、この蓋状の殺菌装置本体31を有底筒状をなした被照射物10cの開口部に取り付けられるようにしたものである。このものは蓋状の殺菌装置本体31を有底筒状をなした被照射物10cの開口部に取り付けたときに、無電極放電バルブ1から放出される紫外線が被照射物10cの内面に照射されるように無電極放電バルブ1が蓋状の殺菌装置本体31に取り付けられている。
【0052】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。まず、蓋状の殺菌装置本体31を有底筒状をなした被照射物10cの開口部に取り付けて照射物10cと一体化する。この場合、被照射物10cは、例えば、哺乳ビンから乳首部とネジ部を取り外したビン部や、ガラスコップなどが好ましい。そして、蓋状の殺菌装置本体31と被照射物10cが一体化したものを電子レンジの中に収容し、その後、電子レンジの扉を閉める。これにより殺菌装置の電子レンジへのセットが完成する。なお、このとき有底筒状をなした被照射物10cの形状が、その底面の径よりも軸方向の高さが大きいものである場合は、図6に示すように被照射物10cの軸を略水平、つまり被照射物10cを横向けにして電子レンジに収納することが好ましい。
【0053】
この状態で電子レンジを動作させると、電子レンジからマイクロ波が照射され、このマイクロ波は、蓋状の殺菌装置本体31を通過し、これに収納された無電極放電バルブ1に到達する。そして無電極放電バルブ1aにマイクロ波が到達すると、内部の水銀分子が励起され、励起された水銀分子から紫外線が発生する。そして、この紫外線は無電極放電バルブ1のガラス管を透過して外部に放出され、被照射物10cの内面に照射され、被照射物10の内面を殺菌処理できるものとなる。また、無電極放電バルブ1から放出される紫外線によりオゾンが発生し、かつこのオゾンが蓋状の殺菌装置本体31と有底筒状をなした被照射物10cの内部に封止されるので、オゾンによる殺菌処理も同時に行うことができるものとなる。
【0054】
この参考例によると、被照射物10cの軸方向の高さが大きいものであっても、これを水平にして、電子レンジに収容することにより、無電極放電バルブ1を、より電子レンジの底の部分に近づけて配置できるので、より強いマイクロ波を受けることができるものとなり、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0055】
なお、図7は第2の参考例で、図は被照射物と無電極放電バルブの配置を示す概念図である。この参考例は、筒状をなした無電極放電バルブ1の外周面を被照射物10の方向に向けたものであり、これによって、より多くの紫外線を被照射物に向けて照射することができるので殺菌装置の殺菌能力を向上させることができる。なお、この参考例は、第1の実施の形態や第2の実施の形態において説明した殺菌装置においても応用することができるものであり、勿論、家庭用に用いられる2.45GHzのマイクロ波を発生する電子レンジにおいても使用できるものである。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことにより、無電極放電バルブが常にマイクロ波発生装置の電界強度の強い所に配置されるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0057】
請求項2記載の発明にあっては、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下部に前記無電極放電バルブを取り付けたことにより、請求項1に記載の効果を奏するうえに、マイクロ波発生装置の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある底の部分に無電極放電バルブを配置することができるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下をさらに少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0058】
請求項3記載の発明にあっては、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下端より前記マイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに前記無電極放電バルブを取り付けたことにより、請求項1に記載の効果を奏するうえに、マイクロ波発生装置の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波の波長λのλ/2の高さの位置に第2の無電極放電バルブを配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置の底の部分より離れた高い位置でも比較的強いマイクロ波を受けることができるものとなり、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0059】
請求項4記載の発明にあっては、前記位置決め手段は、前記殺菌装置本体と、この殺菌装置本体の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシートと、を備えて構成され、この水平方向位置決めシートに前記マイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であって前記マイクロ波の波長のλ/2の自然数倍になるような位置に前記殺菌装置本体を配置するための目印を設けたことにより、請求項2又は3に記載の効果を奏するうえに、マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に無電極放電バルブを配置することができ、その結果、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0060】
請求項5記載の発明にあっては、前記マイクロ波発生装置は、2.45GHZのマイクロ波を発生するものであることにより、請求項1乃至4のいずれかに記載の効果を奏するうえに、被照射物の間隔を60mm間隔の比較的使いやすいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示す図で、殺菌装置の一部を切り欠いた概念図である。
【図2】同上の殺菌装置の応用例を示す図で、殺菌装置に被照射物を収容したもので殺菌装置の一部を切り欠いた斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央底面に収容した状態を示す図で、図3(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図3(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。
【図4】同上の殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央より少しずらした底面に収容した状態を示す図で、図4(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図4(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。
【図5】同上の殺菌装置の応用例を示す図で、2個の殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示すもので、図5(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図5(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。
【図6】殺菌装置の参考例を示す図で、殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した概念図である。
【図7】殺菌装置の第2の参考例を示す図で、被照射物と無電極放電バルブの配置を示す概念図である。
【図8】従来例に係る殺菌装置を示す図で、このものをマイクロ波発生装置の庫内に収容して使用したときの模式図である。
【符号の説明】
1 無電極放電バルブ
1a 第1の無電極放電バルブ
1b 第2の無電極放電バルブ
1c 第3の無電極放電バルブ
1x 無電極放電バルブの外周面
3、30 殺菌装置本体
3a ベース
3b カバー
31 蓋状の殺菌装置本体
5 水平方向位置決めシート
5a 窪み
3 ボックス
10 被照射物
20 マイクロ波発生装置
Y 紫外線
【0001】
【従来の技術】
この種の殺菌装置としては、特表平10−502563号公報に開示された殺菌装置があり、図8はこのものをマイクロ波発生装置の庫内に収容して使用したときの模式図である。このものはマイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する低圧水銀蒸気を封入したガラス製の細長いバルブ1hを備えて構成されている。そして、このバルブ1hを被照射物10の内側に吊り下げた状態で、バルブ1hごと被照射物10をマイクロ波発生装置20の庫内に収容して使用するものである。このものはマイクロ波発生装置20よりバルブ1hにマイクロ波を照射することにより、バルブ1hから紫外線を放出させ、この紫外線により被照射物10の内周面を殺菌処理するものである。なお、図8において、Xはマイクロ波を、Yは紫外線を示す。
【0002】
【特許文献1】
特表平10−502563号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、マイクロ波発生装置20は、その庫内においてどの場所でも均一なエネルギーのマイクロ波を放出することは難しく、一般的にマイクロ波の波長λに応じた間隔でのエネルギー分布を有している。例えば、マイクロ波の周波数が2.45GHzの家庭用の電子レンジの場合は、まず中心付近に温めたいものを置くので中心部分のマイクロ波が強いものとなっている。そして、マイクロ波の周波数が2.45GHzの場合の波長λは12cmのため、マイクロ波のエネルギー分布は、λ/2である約6cm間隔となる。従って、家庭用の電子レンジの場合、庫内の底面の中心部分より約6cm間隔で水平方向や上方向のマイクロ波エネルギーの強度が変わる傾向にある。さらに、底面より上方向を見た場合、温めたいものが置かれる可能性が高い底面の付近でマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある。
【0004】
このようなマイクロ波発生装置20の庫内に前述した殺菌装置を収容して、たまたまマイクロ波エネルギーの弱い箇所に置いて使用した場合、その殺菌能力は、弱まるものとなる。そして、殺菌能力が弱まったとしても殺菌できたかどうかの確認は、人間の五感では行えないものである。このため使い方により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置が求められていた。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、マイクロ波発生装置の庫内において、より確実に殺菌できる殺菌装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の殺菌装置は、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明の殺菌装置は、請求項1において、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下部に前記無電極放電バルブを取り付けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明の殺菌装置は、請求項1において、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下端より前記マイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに前記無電極放電バルブを取り付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明の殺菌装置は、請求項2又は3において、前記位置決め手段は、前記殺菌装置本体と、この殺菌装置本体の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシートと、を備えて構成され、この水平方向位置決めシートに前記マイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であって前記マイクロ波の波長のλ/2の自然数倍になるような位置に前記殺菌装置本体を配置するための目印を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る殺菌装置は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記マイクロ波発生装置は、2.45GHZのマイクロ波を発生するものであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1を用いて説明する。図は殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示すもので殺菌装置の一部を切り欠いた概念図である。
【0012】
この殺菌装置は、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行うものである。このものは、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブ1と、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブ1を位置決めする位置決め手段と、を備えて構成されている。
【0013】
無電極放電バルブ1は、ガラス管の内部に水銀蒸気等の紫外線放出物質を封入したものであり、紫外線放出物質はマイクロ波の電界エネルギーを受けることにより水銀分子等が励起され紫外線が外部に放出されるものである。ここでは第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bが設けられている。
【0014】
位置決め手段は、被照射物10が収容される殺菌装置本体3であり、下側に配置される有底筒状のベース3aと、ベース3aの上に配置される有底筒状のカバー3bと、を備えて構成されている。そして、カバー3bは、その開口部をベース3aの開口部と突き合わせるようにして、ベース3aに着脱自在に取り付できるようになっている。さらに、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部、すなわちベース3aの下部に第1の無電極放電バルブ1aが取り付けられ、殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さ、すなわちカバー3bの上部に第2の無電極放電バルブ1bが取り付けられている。さらにベース3aにカバー3bを取り付けたときに、第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bは、被照射物10を介して対向するように取り付けられている。なお、ここで3cは第1の無電極放電バルブ1aを支持するためにベース3aに設けられた支持部で3dは第2の無電極放電バルブ1bを支持するためにベース3bに設けられた支持部である。
【0015】
ここでマイクロ波発生装置20を家庭用の電子レンジとした場合の第2の無電極放電バルブ1bが取り付けられる具体的な高さを説明する。家庭用の電子レンジから出るマイクロ波は、2.45GHzであり、この場合のマイクロ波の波長λは約12cm、そのλ/2は約6cmとなる。従って、第2の無電極放電バルブ1bが取り付けられる高さは、殺菌装置本体3の下端より約6cmの高さとなる。
【0016】
なお、被照射物10の殺菌装置本体3への取り付けは、例えば、ベース3aより内側に突出したフックを設けておき、これに被照射物10を引掛けるなどの方法により取り付ければよい。このとき被照射物10をできるだけ第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bの略中間の位置に取り付けることが望ましい。
【0017】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。まず、殺菌装置本体3をベース3aとカバー3bに分離する。そして、被照射物10を例えばベース3aに設けられたフックに取り付け、その後カバー3bで蓋をする。これにより、第1の電極放電バルブ1aと第2の電極放電バルブ1bが被照射物10を介して対向して設けられることになる。
【0018】
さらに、このものを家庭用の電子レンジの庫内に収容し、電子レンジを動作させる。これにより電子レンジからマイクロ波が照射される。このマイクロ波は、殺菌装置本体3を形成するベース3aとカバー3bを通過して、無電極放電バルブ1(第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1b)に到達する。そして、無電極放電バルブ1にマイクロ波が到達すると無電極放電バルブ1の内部の水銀分子が励起され、励起された水銀分子から紫外線が発生する。そして、この紫外線は無電極放電バルブ1のガラス管を透過して外部に放出され、被照射物10に照射される。ここで紫外線は、例えば254nmの殺菌効果を有する紫外線であり、被照射物10を殺菌処理できるものとしている。
【0019】
このようにして動作した殺菌装置は、無電極放電バルブ1を電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い部分に位置決めしているので、無電極放電バルブ1から発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。具体的には、第1の無電極放電バルブ1aは、マイクロ波発生装置20すなわち電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い底の部分に設けられており、第2の無電極放電バルブ1bは、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の比較的強い底より約6cmの高さに設けられている。従って、無電極放電バルブ1には、マイクロ波の電界強度の比較的強い部分が照射され、その結果、無電極放電バルブ1から発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。
【0020】
この実施の形態によると、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブ1と、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブ1を位置決めする位置決め手段と、を備えたことにより、無電極放電バルブ1が常にマイクロ波発生装置20の電界強度の強い所に配置されるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0021】
さらに位置決め手段を被照射物10が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部に無電極放電バルブ1(第1の無電極放電バルブ1a)を取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある底の部分に無電極放電バルブ1(第1の無電極放電バルブ1a)を配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分という広い範囲を使って殺菌装置を置くことができるものとなる。従って、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下をさらに少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0022】
また、位置決め手段を被照射物が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに無電極放電バルブ1(第2の無電極放電バルブ1b)を取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波の波長λのλ/2の高さの位置に無電極放電バルブ1(第2の無電極放電バルブ1b)を配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分より離れた高い位置でも比較的強いマイクロ波を受けることができるものとなり、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0023】
次に第1の実施の形態の応用例を説明する。図2は殺菌装置の具体的構成を示す図で殺菌装置に被照射物を収容したもので殺菌装置の一部を切り欠いた斜視図である。この応用例は、図1の概念図を用いて説明した殺菌装置をより具体的な殺菌装置として置き変えたものである。
【0024】
この殺菌装置は、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、この無電極放電バルブを内部に収納した殺菌装置本体3と、を備えて構成されている。
【0025】
無電極放電バルブは、筒状のガラス管の内部に水銀蒸気等の紫外線放出物質を封入したものであり、マイクロ波の電界エネルギーを受けて励起された水銀分子等から放出される紫外線を殺菌装置本体3の内部に向かって放出するものでありる。ここでは無電極放電バルブとして第1の無電極放電バルブ1aと第2の無電極放電バルブ1bが設けられている。
【0026】
殺菌装置本体3は、内部に被照射物10が収容されるもので、縦方向が略卵形の断面を有し、横方向が円形の断面を有したものである。そして殺菌装置本体3は下側に位置するベース3aと、上側に位置するカバー3bと、を備えて構成されており、ベース3aとカバー3bとは、分割可能な容器状になっている。そしてベース3a及びカバー3bは、それぞれマイクロ波は透過させるけれども紫外線を透過させない材料、例えばフッ素系樹脂等で形成されている。ここで少なくともカバー3bは、可視光を透過させるものであることが好ましく、ベース3a及びカバー3bの内面、又は、外面の少なくとも一部に蛍光物質を塗布するか、又は、ベース3a及びカバー3bの材料に蛍光物質を混入しておくことが望ましい。
【0027】
ここで重要なことは、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段を設けたことである。そして、この位置決め手段を被照射物10が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部に第1の無電極放電バルブ1aを取り付けたことである。さらに殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに第2の無電極放電バルブ1bを取り付けたことである。
【0028】
具体的には、第1の無電極放電バルブ1aはベース3aの下部であって、そのほぼ中央部に固定されており、さらにその周囲には、被照射物10を保持するための保持台4が形成されている。また、マイクロ波発生装置20を家庭用の電子レンジとした場合、第2の無電極放電バルブ1bは、カバー3bのほぼ中央部であって、ベース3aにカバー3bを取り付けたときに、第2の無電極放電バルブ1bがベース3aの下端より約6cm又は約12cm、約18cmなどの位置になるようにカバー3bの上部に取り付けられている。
【0029】
なお、図2においては、被照射物10を例えば哺乳ビンの乳首部(吸い口)10a及び乳首部10aをビンに固定するためのネジ部10bとして描いているが、乳幼児が口に入れるおしゃぶりなどを被照射物10としてもかまわない。
【0030】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。あらかじめ洗剤等で洗浄された乳首部10aをネジ部10bに装着し、ネジ部10bの内周部を保持台4に設けられた爪に係合させるようにして、被照射物10をベース3aの保持台4上に載せる。そして、カバー3bをベース3aに嵌合させる。これにより、図2に示すように、ベース3a側の無電極放電バルブ1aが被照射物10の内面に対向し、カバー3b側の無電極放電バルブ1bが被照射物10の外面に対向するものとなる。
【0031】
この状態で、殺菌装置をマイクロ波発生装置20(電子レンジ)の庫内に収容し、電子レンジを動作させる。これにより電子レンジからマイクロ波が照射され、このマイクロ波は、殺菌装置本体3を形成するベース3aとカバー3bを通過し、さらに被照射物10の乳首部10a及びネジ部10bを透過して、第1の無電極放電バルブ1aに到達する。また、同様にしてマイクロ波は、殺菌装置本体3を形成するベース3aとカバー3bを通過し、第2の無電極放電バルブ1bに到達する。
【0032】
第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bにマイクロ波が到達すると、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bの内部の水銀分子が励起され、励起された水銀分子から紫外線が発生する。そして、この紫外線は第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bのガラス管を透過して外部に放出され、被照射物10に照射される。ここで紫外線は、例えば254nmの殺菌効果を有する紫外線であり、被照射物10を殺菌処理できるものとしている。また、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから放出される紫外線によりオゾンが発生し、かつこのオゾンが殺菌装置本体3の内部に封止されるので、オゾンによる殺菌処理も同時に行うことができるものとなる。
【0033】
このようにして殺菌装置を動作させると、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い部分に位置決めされた第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。具体的には、マイクロ波発生装置20すなわち電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い底の部分に第1の無電極放電バルブ1aを位置決めし、かつ、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の比較的強い底より約6cmの高さに第2の無電極放電バルブ1bを位置決めできるため、無電極放電バルブ1a、1bには、マイクロ波の電界強度の比較的強い部分が照射され、その結果、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。
【0034】
この実施の形態によると、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことにより、無電極放電バルブが常にマイクロ波発生装置20の電界強度の強い所に配置されるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0035】
さらに位置決め手段を被照射物10が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下部に第1の無電極放電バルブ1aを取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある底の部分に第1の無電極放電バルブ1aを配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分という広範囲にわたり、より強いマイクロ波を受けることができるものとなる。従って、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下をさらに少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0036】
また、位置決め手段を被照射物が収容される殺菌装置本体3で形成し、この殺菌装置本体3の内側であって殺菌装置本体3の下端よりマイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに第2の無電極放電バルブ1bを取り付けたことにより、マイクロ波発生装置20の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波の波長λのλ/2の高さの位置に第2の無電極放電バルブ1bを配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置20の底の部分より離れた高い位置でも比較的強いマイクロ波を受けることができるものとなり、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0037】
なお、この応用例では、無電極放電バルブ1を殺菌装置本体3の内側であってその上部と下部との各々に設けているが、被照射物10の殺菌処理したい面が片側のみである場合や、殺菌能力が低下してもよい場合は、どちらか一方のみに無電極放電バルブ1を設けたものでもかまわない。
【0038】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図3、図4を用いて説明する。図3は殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央底面に収容した状態を示す図で、図3(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図3(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図、図4は殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央より少しずらした底面に収容した状態を示す図で、図4(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図4(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。このものは、第1の実施の形態の図1を用いて説明した位置決め手段すなわち無電極放電バルブの垂直方向の位置を決めた殺菌装置本体3を利用し、さらに水平方向にも位置決めできるようにしたものである。
【0039】
ここで重要なことは、位置決め手段を、殺菌装置本体3と、この殺菌装置本体3の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシート5と、を備えて構成したことである。そして、この水平方向位置決めシート5にマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波の波長λのλ/2の自然数倍になるような位置に殺菌装置本体3を配置するための目印を設けたことである。具体的には、水平方向位置決めシート5は、マイクロ波発生装置20の底の部分に敷かれるシート状をなしたものであり、マイクロ波発生装置20の底の部分と略同じ形状をなしている。そして、その表面は殺菌装置本体3が配置しやすいように、目印としての、少しの窪み5aを有しており、その窪み5aは水平方向位置決めシート5の中央に設けられたものを中心として、マイクロ波の波長λのλ/2の自然数倍になるような間隔で、複数個、設けられている。その他の第1の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0040】
なお、以降の説明はマイクロ波発生装置20として家庭用の電子レンジを使用した例で説明する。従って、マイクロ波の波長λは12cmであり、水平方向位置決めシート5の窪み5aの間隔は6cmとなる。また、水平方向位置決めシート5は、電子レンジの底の部分(ターンテーブル)と略同じ形状に形成されているものとなる。さらに、殺菌装置本体3や無電極放電バルブ1としては、第1の実施の形態の図1を用いて説明したものを使用している。
【0041】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。まず、水平方向位置決めシート5を電子レンジのターンテーブルに敷く。このとき水平方向位置決めシート5は、ターンテーブルと略同じ形状に形成されているので、ずれがないように敷く。そして、水平方向位置決めシート5に設けられた窪み5aの上に被照射物10が収容された殺菌装置本体3を載せる。このとき、例えば図3(a)に示すように水平方向位置決めシート5の中央の窪み5a、あるいは、図4(a)に示すように、中央の窪み5aから約6cm離れた窪み5a、のいずれに殺菌装置本体3を載せてもよい。そして電子レンジの扉を閉めことにより殺菌装置の電子レンジへのセットが完成する。
【0042】
以降、電子レンジを動作し、無電極放電バルブから紫外線を発生させ、被照射物10に照射し、殺菌処理するのは、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
【0043】
このようにして殺菌装置を動作させると、電子レンジの庫内においてマイクロ波の電界強度の強い部分に位置決めされた第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。具体的には、マイクロ波発生装置20すなわち電子レンジの庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波の波長のλ/2の自然数倍すなわち6cmになるような位置に目印としての窪み5aを設け、ここに殺菌装置本体3を配置しているため第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bには、マイクロ波の電界強度の比較的強い部分が照射され、その結果、第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bから発生する紫外線を比較的強いものとすることができ、その殺菌能力も高いものとなる。
【0044】
この実施の形態によると、位置決め手段を、殺菌装置本体3と、この殺菌装置本体3の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシート5と、を備えて構成し、この水平方向位置決めシート5にマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に殺菌装置本体3を配置するための目印を設けたことにより、水平方向位置決めシート5の目印に殺菌装置本体3を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に第1の無電極放電バルブ1a、及び第2の無電極放電バルブ1bを配置することができ、その結果、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0045】
なお、図5は第2の実施の形態の応用例で、図5は2個の殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示す図で、図5(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図5(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。この応用例は、図4を用いて説明したものに位置決め手段としての殺菌装置本体30を追加したものである。
【0046】
殺菌装置本体30は、被照射物10が収容されるものであり、下側に配置される有底筒状のベース30aと、ベース30aの上に配置される有底筒状の蓋30bと、を備えて構成されている。そして、蓋30bは、その開口部をベース30aの開口部と突き合わせるようにして、ベース30aに着脱自在に取り付できるようになっている。そして、この殺菌装置本体30の内側であって殺菌装置本体30の下部、すなわちベース30aの下部に第3の無電極放電バルブ1cが取り付けられている。
【0047】
このものは、一つの無電極放電バルブで被照射物10を殺菌するものであり、電子レンジに収容した後に、無電極放電バルブから紫外線を発生させ、被照射物10に照射し、殺菌処理する動作は、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
【0048】
図5においは、水平方向位置決めシート5の中央の窪み5aから6cm左側の窪み5aに殺菌装置本体30を配置させ、水平方向位置決めシート5の中央の窪み5aから6cm右側の窪み5aに殺菌装置本体3を配置させている。
【0049】
このものにおいても、水平方向位置決めシート5の目印である窪み5aに殺菌装置本体3、39を置くだけのことで、マイクロ波発生装置20の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波発生装置20の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に無電極放電バルブ1a、1cを配置することができ、その結果、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができるものとなる。
【0050】
なお、第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態で説明した、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下とは、無電極放電バルブが始動(発光)しない場合も含んでいるものである。ここでは、無電極放電バルブをマイクロ波の電界強度の強い位置に位置決めしたのであるから、無電極放電バルブが始動(発光)しないということも改善できるものとなる。
【0051】
(参考例)
マイクロ波発生装置の庫内で使用され、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置における参考例を説明する。図6は殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示すもので殺菌装置の一部を切り欠いた概念図である。このものは無電極放電バルブ1を収納した蓋状の殺菌装置本体31を設けるとともに、この蓋状の殺菌装置本体31を有底筒状をなした被照射物10cの開口部に取り付けられるようにしたものである。このものは蓋状の殺菌装置本体31を有底筒状をなした被照射物10cの開口部に取り付けたときに、無電極放電バルブ1から放出される紫外線が被照射物10cの内面に照射されるように無電極放電バルブ1が蓋状の殺菌装置本体31に取り付けられている。
【0052】
次に、この殺菌装置の動作(使用方法)を説明する。まず、蓋状の殺菌装置本体31を有底筒状をなした被照射物10cの開口部に取り付けて照射物10cと一体化する。この場合、被照射物10cは、例えば、哺乳ビンから乳首部とネジ部を取り外したビン部や、ガラスコップなどが好ましい。そして、蓋状の殺菌装置本体31と被照射物10cが一体化したものを電子レンジの中に収容し、その後、電子レンジの扉を閉める。これにより殺菌装置の電子レンジへのセットが完成する。なお、このとき有底筒状をなした被照射物10cの形状が、その底面の径よりも軸方向の高さが大きいものである場合は、図6に示すように被照射物10cの軸を略水平、つまり被照射物10cを横向けにして電子レンジに収納することが好ましい。
【0053】
この状態で電子レンジを動作させると、電子レンジからマイクロ波が照射され、このマイクロ波は、蓋状の殺菌装置本体31を通過し、これに収納された無電極放電バルブ1に到達する。そして無電極放電バルブ1aにマイクロ波が到達すると、内部の水銀分子が励起され、励起された水銀分子から紫外線が発生する。そして、この紫外線は無電極放電バルブ1のガラス管を透過して外部に放出され、被照射物10cの内面に照射され、被照射物10の内面を殺菌処理できるものとなる。また、無電極放電バルブ1から放出される紫外線によりオゾンが発生し、かつこのオゾンが蓋状の殺菌装置本体31と有底筒状をなした被照射物10cの内部に封止されるので、オゾンによる殺菌処理も同時に行うことができるものとなる。
【0054】
この参考例によると、被照射物10cの軸方向の高さが大きいものであっても、これを水平にして、電子レンジに収容することにより、無電極放電バルブ1を、より電子レンジの底の部分に近づけて配置できるので、より強いマイクロ波を受けることができるものとなり、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0055】
なお、図7は第2の参考例で、図は被照射物と無電極放電バルブの配置を示す概念図である。この参考例は、筒状をなした無電極放電バルブ1の外周面を被照射物10の方向に向けたものであり、これによって、より多くの紫外線を被照射物に向けて照射することができるので殺菌装置の殺菌能力を向上させることができる。なお、この参考例は、第1の実施の形態や第2の実施の形態において説明した殺菌装置においても応用することができるものであり、勿論、家庭用に用いられる2.45GHzのマイクロ波を発生する電子レンジにおいても使用できるものである。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことにより、無電極放電バルブが常にマイクロ波発生装置の電界強度の強い所に配置されるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下を少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0057】
請求項2記載の発明にあっては、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下部に前記無電極放電バルブを取り付けたことにより、請求項1に記載の効果を奏するうえに、マイクロ波発生装置の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波エネルギーが強くなる傾向にある底の部分に無電極放電バルブを配置することができるので、使い方(殺菌装置の庫内における配置の仕方)により生じる殺菌能力の低下をさらに少なくし、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0058】
請求項3記載の発明にあっては、前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下端より前記マイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに前記無電極放電バルブを取り付けたことにより、請求項1に記載の効果を奏するうえに、マイクロ波発生装置の底の部分に殺菌装置を置くだけのことで、マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波の波長λのλ/2の高さの位置に第2の無電極放電バルブを配置することができるので、簡単に、しかもマイクロ波発生装置の底の部分より離れた高い位置でも比較的強いマイクロ波を受けることができるものとなり、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0059】
請求項4記載の発明にあっては、前記位置決め手段は、前記殺菌装置本体と、この殺菌装置本体の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシートと、を備えて構成され、この水平方向位置決めシートに前記マイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であって前記マイクロ波の波長のλ/2の自然数倍になるような位置に前記殺菌装置本体を配置するための目印を設けたことにより、請求項2又は3に記載の効果を奏するうえに、マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波エネルギーが比較的強くなる傾向にあるマイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であってマイクロ波λの波長のλ/2の自然数倍になるような位置に無電極放電バルブを配置することができ、その結果、より確実に殺菌できる殺菌装置とすることができる。
【0060】
請求項5記載の発明にあっては、前記マイクロ波発生装置は、2.45GHZのマイクロ波を発生するものであることにより、請求項1乃至4のいずれかに記載の効果を奏するうえに、被照射物の間隔を60mm間隔の比較的使いやすいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示す図で、殺菌装置の一部を切り欠いた概念図である。
【図2】同上の殺菌装置の応用例を示す図で、殺菌装置に被照射物を収容したもので殺菌装置の一部を切り欠いた斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央底面に収容した状態を示す図で、図3(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図3(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。
【図4】同上の殺菌装置をマイクロ波発生装置の中央より少しずらした底面に収容した状態を示す図で、図4(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図4(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。
【図5】同上の殺菌装置の応用例を示す図で、2個の殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した状態を示すもので、図5(a)は殺菌装置の一部を切り欠いた概念図、図5(b)は無電極放電バルブの位置を説明した説明図である。
【図6】殺菌装置の参考例を示す図で、殺菌装置をマイクロ波発生装置に収容した概念図である。
【図7】殺菌装置の第2の参考例を示す図で、被照射物と無電極放電バルブの配置を示す概念図である。
【図8】従来例に係る殺菌装置を示す図で、このものをマイクロ波発生装置の庫内に収容して使用したときの模式図である。
【符号の説明】
1 無電極放電バルブ
1a 第1の無電極放電バルブ
1b 第2の無電極放電バルブ
1c 第3の無電極放電バルブ
1x 無電極放電バルブの外周面
3、30 殺菌装置本体
3a ベース
3b カバー
31 蓋状の殺菌装置本体
5 水平方向位置決めシート
5a 窪み
3 ボックス
10 被照射物
20 マイクロ波発生装置
Y 紫外線
Claims (5)
- 紫外線を被照射物に照射することにより殺菌処理を行う殺菌装置において、所定の波長λのマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置の庫内で使用され、マイクロ波が照射されることにより紫外線を放出する物質を内部に収容した無電極放電バルブと、前記マイクロ波発生装置の庫内においてマイクロ波による電界強度の強い位置に前記無電極放電バルブを位置決めする位置決め手段と、を備えたことを特徴とする殺菌装置。
- 前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下部に前記無電極放電バルブを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の殺菌装置。
- 前記位置決め手段は、前記被照射物が収容される殺菌装置本体であり、この殺菌装置本体の内側であって殺菌装置本体の下端より前記マイクロ波の波長の約λ/2の自然数倍になる高さに前記無電極放電バルブを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の殺菌装置。
- 前記位置決め手段は、前記殺菌装置本体と、この殺菌装置本体の水平方向の位置決めを行う水平方向位置決めシートと、を備えて構成され、この水平方向位置決めシートに前記マイクロ波発生装置の庫内の底面の中心付近又は/及びこの中心より水平方向であって前記マイクロ波の波長のλ/2の自然数倍になるような位置に前記殺菌装置本体を配置するための目印を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の殺菌装置。
- 前記マイクロ波発生装置は、2.45GHZのマイクロ波を発生するものであることを特徴とする請求項1乃至4記載の殺菌装置。
【発明の属する技術分野】
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CN100427147C (zh) * | 2006-08-16 | 2008-10-22 | 王宝根 | 微波毛巾、牙刷干燥灭菌机 |
JP2016182987A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-20 | 三菱重工食品包装機械株式会社 | 殺菌装置、殺菌方法 |
KR20190080003A (ko) * | 2017-12-28 | 2019-07-08 | (주)에스엔 | 마이크로 웨이브를 이용한 칫솔 살균기 |
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2002
- 2002-11-08 JP JP2002325996A patent/JP2004159703A/ja not_active Withdrawn
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