JP2004158371A - 燃料電池システムおよび燃料電池車 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料減圧弁及び燃料ガス温度部の温度低下を防ぐことのできる燃料供給装置および燃料電池車を提供する。
【解決手段】ラジエータ8−コンプレッサ7間に冷却水を循環させる主冷却流路9と、コンプレッサ7−減圧弁4間に冷却水を循環させる副冷却流路11を備える。また、減圧弁4を暖機する必要があるかどうかを判断する暖機判断手段(S102)と、暖機判断手段の出力に応じて、冷却水を主冷却流路9と副冷却流路11のどちらに循環させるかを切り換える流路切換弁10と、を備える。モータ冷却流路28をコンプレッサ7内に構成し、暖機判断手段において暖機が必要だと判断されたときは副冷却流路11に冷媒を循環させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料電池システムおよび燃料電池車に関する。特に高圧燃料容器内の燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池システム、および、そのような燃料電池システムを搭載した燃料電池車に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、天然ガス自動車(NGV)では、燃料ガス特性により、常温での使用環境でも減圧部による燃料ガス温度低下が無視できないため、常温環境下でも常にエンジン冷却水を減圧弁に循環させて、減圧弁の温度を維持している。
【0003】
また、モータの熱を利用する例としては、燃料電池、モータを搭載した車輌において、発熱部としての燃料電池、動力モータを冷却するラジエータ、冷媒路、冷却ポンプからなる冷却装置と、熱素子を備えたものが知られている。これは、冷却装置で燃料電池およびモータの発熱部を冷却することにより反応・作動に適した温度状態に制御しつつ、熱電子素子に伝達される熱量を制御する。これにより、発熱部の温度制御と廃熱回収効率の向上を実現する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−23666号公報
【0005】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、燃料電池ユニットの燃料として高圧水素ガスを用いる場合には、極低温下の燃料供給時には、減圧弁における温度低下の影響が無視できなくなる場合がある。
【0006】
例えば、構成上純水を持つ燃料電池ユニットを用いた場合には、始動開始から走行可能になるまでのある一定時間、例えば、凍っている純水を全て凍結するまでの時間には、純水を解凍するための暖機運転が行われる。この解凍プロセスは燃料である高圧水素ガスを用いて行われるが、供給する水素ガスの温度を維持する必要があり、また、部品品質の点から、特に温度低下が大きい減圧弁部を保温する必要がある。
【0007】
ここで、解凍にヒータ等を用いることもできるが、この場合には消費電力の増加で解凍時間が伸びる恐れがあり、これにより車輌走行開始への時間が延びる可能性が生じる。
【0008】
そこで、本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、極低温時の解凍時間にも、燃料減圧弁及び燃料ガス温度部の温度低下を防ぐことのできる燃料電池システムおよび燃料電池車を提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、燃料電池ユニットに減圧手段を介して減圧した燃料ガスを供給する高圧燃料容器と、前記燃料電池ユニットに酸化剤ガスを供給するコンプレッサと、前記燃料電池ユニットと高圧燃料容器を接続し、且つ、前記コンプレッサで受熱するように前記コンプレッサを経由する燃料ガス流路を備える。また、前記コンプレッサを冷却する冷媒の放熱を行う熱交換手段と、前記コンプレッサと前記熱交換手段との間で冷媒を循環させる主冷却回路と、前記減圧手段と前記コンプレッサとの間で熱の授受を行うように冷媒を循環させる副冷却回路を備える。また、前記コンプレッサで受熱した冷媒の前記主冷却回路と前記副冷却回路への循環を選択的に切り換える回路切換手段と、前記減圧手段の暖機の必要性を判断する暖気判断手段を備える。さらに、前記暖機の必要が判断されたときには前記副冷却回路に冷媒を循環させるように前記回路切換手段を切り換える制御手段と、を備える。
【0010】
または、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池ユニットと、前記燃料電池ユニットに減圧手段を介して減圧した燃料ガスを供給する高圧燃料容器と、前記燃料電池ユニットで生じた電力を用いて車輌を駆動させる駆動モータを備える。また、前記燃料電池ユニットと前記高圧燃料容器を接続し、且つ、前記駆動モータで受熱するように前記駆動モータを経由する燃料ガス流路と、前記駆動モータを冷却する冷媒の放熱を行う熱交換手段を備える。また、前記駆動モータと前記熱交換手段との間で冷媒を循環させる主冷却回路と、前記減圧手段と前記駆動モータとの間で熱の授受を行うように冷媒を循環させる副冷却回路を備える。また、前記駆動モータで受熱した冷媒の主冷却回路と副冷却回路への循環を選択的に切り換える回路切換手段と、前記減圧手段の暖機の必要性を判断する暖機判断手段を備える。さらに、起動時に、前記暖機の必要が判断されたときには、前記駆動モータを負荷がゼロの状態で運転するとともに、前記副冷却回路に冷媒を循環させるように前記回路切換手段を切り換える制御手段と、を備える。
【0011】
【作用及び効果】
燃料電池ユニットと高圧燃料容器を接続し、且つ、コンプレッサで受熱するようにコンプレッサを経由する燃料ガス流路を備える。これにより、コンプレッサを経由する際に燃料ガスは受熱することができ、燃料ガス温度を維持することができる。また、コンプレッサで受熱した冷媒の主冷却回路と副冷却回路への循環を選択的に切り換える回路切換手段と、減圧手段の暖機の必要性を判断する暖機判断手段と、暖機の必要が判断されたときには副冷却回路に冷媒を循環させるように回路切換手段を切り換える制御手段を備える。これにより、減圧手段の暖機が必要となった際には、コンプレッサの冷却により高温となった冷媒を減圧手段に循環させることができるので、減圧手段の温度を過度に低下させることなく部品品質を維持することができる。
【0012】
または、燃料電池ユニットと高圧燃料容器を接続し、且つ、駆動モータで受熱するように駆動モータを経由する燃料ガス流路を備える。これにより、駆動モータを経由する際に燃料ガスは受熱することができ、燃料ガス温度を維持することができる。また、駆動モータで受熱した冷媒の主冷却回路と副冷却回路への循環を選択的に切り換える回路切換手段と、減圧手段の暖機の必要性を判断する暖機判断手段と、起動時に暖機の必要が判断されたときには、駆動モータを負荷がゼロの状態で運転するとともに、副冷却回路に冷媒を循環させるように回路切換手段を切り換える制御手段を備える。このように、起動時に走行を行わないため使われていない駆動モータで電流は流すが出力を取り出さない運転を行うことで、熱容量の大きな駆動モータからの発熱を促進させ、入力値がほぼそのまま発熱となる駆動モータからの発熱を積極的に利用することが可能となる。これにより、燃料ガスの温度を維持できると共に減圧手段の品質を維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いる燃料電池システムの概略構成を図1に示す。ここでは、燃料電池システムを燃料電池車に搭載した場合を説明する。なお、燃料電池ユニット1に燃料ガスと酸化剤ガスを供給することにより発電を行う。
【0014】
スタックを含む燃料電池ユニット1を備える。燃料電池ユニット1には、燃料ガスとしての水素ガスと、酸化剤ガスとしての空気を供給し、スタックで電気化学反応を生じることにより発電を行う。燃料電池ユニット1に水素ガスを供給する燃料系6としては、高温圧縮した水素ガスの貯蔵部である高圧燃料容器2、高圧水素ガスを流通する高圧配管3、高圧水素ガスの減圧を行う減圧弁4、減圧した水素ガスを流通する低圧配管5を備える。高圧燃料容器2の水素ガス出口部には、容器元弁2aを備え、高圧燃料容器2の開閉を行う。また、低圧配管5を、後述するコンプレッサ7の内部を経由して減圧弁4から燃料電池ユニット1に水素ガスが供給されるように構成する。ここで、水素ガスはコンプレッサ7を経由する際にコンプレッサ7から受熱し、暖められてから燃料電池ユニット1に供給される。
【0015】
また、燃料電池ユニット1に空気を供給する酸化剤系に、コンプレッサ7を備える。ここではコンプレッサ7を電動コンプレッサとする。つまり、コンプレッサ7として、後述するようにモータ部30の出力を用いてコンプレッサ部31において空気を燃料電池ユニット1に圧送するものを用いる。この圧送された空気と、燃料系6から供給された水素ガスとを反応させることにより起電力を生じる。
【0016】
ここで、コンプレッサ7では駆動に伴って、主にモータ部30で熱が生じるので、これを適温に維持するために冷却媒体、ここでは冷却水を循環させる。冷却水をコンプレッサ7に循環させる冷却系20として、高温となった冷却水の放熱を行うラジエータ8と、コンプレッサ7で受熱した冷却水をラジエータ8に循環させることにより冷却水温度を調整する主冷却流路9を備える。また、冷却系20として、この主冷却流路9と並列に接続する副冷却流路11をさらに備える。副冷却流路11は、コンプレッサ7で昇温した冷却水を、前述した減圧弁4を暖め再びコンプレッサ7に循環するように構成する。さらに、冷却水を主冷却流路9に循環させるか副冷却流路11に循環させるかを選択的に切り換える流路切換弁10a、10b、外気温度Taを検出する外気温度センサ21、外気温度Taに応じて冷却水の循環流路を制御する制御装置22を備える。
【0017】
ここでは、コンプレッサ7の上流側と下流側に流路切換弁10a、10bを備える。流路切換弁10を、コンプレッサ7と主冷却流路9を連通させるか、コンプレッサ7と副冷却流路11を連通させるかを選択的に切り換える手段とする。この流路切換弁10を制御することにより、冷却水を主冷却流路9に流すか副冷却流路11に流すかを制御する。流路切換弁10は三方弁等により構成することができる。
【0018】
通常運転時には、流路切換弁10を主冷却流路9側に開き、ラジエータ8で温度調整された冷却水をコンプレッサ7の冷却に用いる。一方、極低温下の起動運転時には、流路切換弁10を副冷却流路11側に開き、コンプレッサ7において昇温した冷却水を用いて、減圧弁4で熱交換することにより、減圧弁4の温度が水素ガスの減圧に伴って過度に低下するのを抑制する。
【0019】
次に、燃料系6に備えた減圧弁4の構成を図2を用いて説明する。ここでは、減圧弁4の内部に熱交換を行うための減圧弁冷却流路22を備える。なお。減圧弁冷却流路は、副冷却流路11の一部である。
【0020】
減圧弁4として、ダイアフラムを用いた2段構成の減圧弁を用いる。高圧燃料入口Hinから減圧弁4に導入された高圧水素ガスは、第1減圧部4a、第2減圧部4bで調圧された後、低圧燃料出口Houtから吐出される。このとき、水素ガスが減圧するので、水素ガス温度は低下して減圧弁4の温度も低下する。そこで、減圧弁4内に減圧弁冷却流路22を構成することで、副冷却流路11を循環する冷却水を流通させる。これにより、コンプレッサ7で高温となった冷却水を用いて減圧弁4の温度を維持することができる。減圧弁冷却流路22を、減圧弁4内の水素ガスの経路近傍に、ここでは取り巻くように構成する。これにより、水素ガスの温度低下を抑制することができる。なお、ここではダイアフラムを備えた2段式の減圧弁4を用いたがこの限りではなく、冷却水の流通路を備えた既存の減圧手段であればよい。
【0021】
次に、コンプレッサ7の構成を図3を用いて説明する。ここではインナーロータタイプのモータを用いるがこの限りではない。また、水素ガスをモータ部30で熱交換させることで水素ガス温度を維持するが、コンプレッサ部31で摩擦等により熱が生じる場合には、コンプレッサ部31において熱交換を行ってもよい。同様に、冷却水をコンプレッサ部31に循環させてもよい。図3(a)にはコンプレッサ7の縦断面を、図3(b)には横断面を示す。
【0022】
コンプレッサ7を、モータ部30と、コンプレッサ部31と、機械式冷却水ポンプ32とから構成する。モータ部30の出力は出力軸30aを介してコンプレッサ部31に送られ、コンプレッサ部31において空気の圧送を行う。
【0023】
モータ部30を、中心軸から外側に向かって軸24、ロータ25、ステータ26を配置し、それらを略円筒形状のハウジング27に収容することにより構成する。ステータ26には図示しないステータコイル等を備え、これに導通させることによりロータ25が回転運動を生じる。このときモータ部30、特にステータコイルを備えたステータ26の温度が上昇する。そこで、図3(b)の横断面に示すように、ステータ26の外周に沿ってモータ冷却流路28を構成する。ここでは、モータ冷却流路28をモータ部30の軸方向に沿って構成する。また、周方向に均等にモータ冷却流路28がハウジング27の側壁内に埋め込まれるように構成する。このように構成することで、モータ冷却流路28を流れる冷却水によりモータ部30、特にステータ26の温度上昇を抑制することができる。
【0024】
また、ステータ26の外周に沿って低圧配管5の一部であるモータ燃料ガス流路29を構成する。ここでは、モータ燃料ガス流路29をモータ部30の軸方向に沿って構成する。また、周方向に均等にモータ燃料ガス流路29がハウジング27の側壁内に埋め込まれるように構成する。このように、燃料ガス流路29を流れる水素ガスをモータ部30の発熱部近傍に流通させることで、水素ガス温度の低下を抑制して水素ガス温度を維持する。さらに、モータ冷却流路28とモータ燃料ガス流路29とを周方向に交互に構成する。これにより、モータ部30の周方向の熱除去効率を均一化して熱による局所的な劣化を抑制する。
【0025】
ここでは、図3(a)に示すように、冷却流路28を冷却水入口MWinから供給された冷却水が、軸方向に複数往復することによりステータ26の外周に沿って流通し、冷却水出口MWoutから排出されるように構成する。また、燃料ガス流路29も同様に、水素ガス入口MHinから供給された水素ガスが、軸方向に複数往復することによりステータ26の外周に沿って流通し、水素ガス出口MHoutから排出されるように構成する。
【0026】
また、図4に示すように、コンプレッサ7には機械式冷却水ポンプ部32を備える。これは、出力軸30aのコンプレッサ部31と反対側に接続し、モータ部30の回転に伴って駆動する。この機械式冷却ポンプ32によりモータ部30から排出された冷却水を圧送して冷却系20を循環させる。
【0027】
次に、このような装置において行う運転パターンを説明する。
【0028】
図5に、低温起動時における車輌の運転パターンを示す。燃料電池ユニット1には純水を含む系が存在しているため、極低温下の起動時には、まずこの純水系の解凍作動を行う。ここで、凍った純水が完全に溶け切るまでを解凍時間とする。例えば燃料電池ユニット1の純水系と熱交換可能な冷却水系を備え、この冷却水系を流れる冷却水温度がゼロを超えるまでを解凍時間とする。燃料電池ユニット1は解凍時間中にも溶けた純水を用いて発電を行うため、空気の圧送を行うコンプレッサ7を部分出力運転から全開運転領域のいずれかで運転する。そのため、解凍時間中でも、コンプレッサ7の冷却が必要となり、モータ冷却流路28に冷却水を循環させる必要がある。同様に、解凍時間には、高圧燃料容器2からの水素ガスも燃料電池ユニット1に供給される。このとき、減圧弁4の温度は水素ガスの減圧に伴ってさらに低下するので、前述したように冷却系20を副冷却流路11側に設定して、温度上昇した冷却水を用いて減圧弁4を暖機する。
【0029】
スタックにおける発電等による解凍が進行し、純水が溶け切った時点で、燃料電池ユニット1で生じた電力を図示しない駆動モータに供給する。そのため、駆動モータの運転は解凍時間終了後となるので、解凍時間中には駆動モータによる発熱は生じない。
【0030】
このように、解凍時間中にはスタックで生じる熱は解凍に使用され、駆動モータは停止している。そこで、本実施形態では、解凍中にコンプレッサ7で生じる熱を用いて水素ガス温度を維持する。
【0031】
次に、減圧弁4を暖機するかどうか、言い換えれば、水素ガスの減圧弁4における温度低下を抑制するかどうかを判断する方法について説明する。ここでは外気温度センサ21で検出した外気温度(雰囲気温度)Taに応じて判断する。
【0032】
常温における車輌全開出力(最大水素消費量)における水素ガスの温度の低下を図6に示す。図6は、常温時において、走行を開始してから搭載燃料量により決定される走行制限時まで、最大水素消費を継続した場合の燃料電池ユニット1に供給される水素ガスの温度変化を示している。ここでは、減圧弁4の温度低下により水素ガス温度が過度に低下したり、凍結による部品の寿命が短縮されることはないと考えられる。これに対して、極低温からの起動時には、全開出力時より温度の低下速度は小さいが、解凍中でも水素ガス温度および部品寿命考慮のための保温が必要となる。
【0033】
そこで、走行制限時に燃料電池ユニット1に供給される水素ガス温度をTinfとして予め求めておく。減圧弁4の暖機を行うかどうかの判断に用いる所定温度Tとして、T=Tinf−10(℃)を採用する。ここで所定温度Tは、所定温度Tより大きい温度が、起動時に温度低下により減圧弁4の品質が劣化する可能性がない温度、または水素ガス温度を適切に保持することができる温度であればよく、実験等により求めても良い。
【0034】
例えば、Tinf=−5℃の場合、T=−15℃となる。この条件を例として、以下説明する。
【0035】
解凍プロセス開始時の外気温度TaがT(=−15℃)より大きい場合には、水素ガス温度の低下による影響がないと判断できる。そのため、図8に示すように、冷却水を主冷却流路9に流通させるように流路切換弁10を設定する。これにより、冷却水は減圧弁4を流れずに、主冷却流路9に備えたラジエータ8とコンプレッサ7間を循環する。このときには、水素ガスがモータ燃料ガス流路29を流れる際にコンプレッサ7から熱を受け取るので、減圧弁4の温度が低下しても水素ガスの温度を維持することができる。
【0036】
一方、解凍開始時の外気温度TaがT以下の場合には、水素ガス温度低下による影響がある温度領域となる。そこで、図9に示すように減圧弁4に冷却水を流通させる。つまり、流路切換弁10を副冷却流路11側に開く。これにより、冷却水は、コンプレッサ7と減圧弁4との間を循環する。このとき、冷却水はラジエータ8を通らないので、副冷却流路11における冷却水温度が上昇する。その結果、減圧弁4を暖めて寿命を維持し、また水素ガスの温度低下を抑制する。さらに、水素ガスはコンプレッサ7内を流通する際に受熱するので、水素ガス温度が上昇する。つまり、図9に示すように、冷却水の放熱を停止して減圧弁4で熱交換を行うことにより、減圧弁4および水素ガス温度を維持し、さらにコンプレッサ7に水素ガスを流通させることにより水素ガス温度を上昇させる。
【0037】
次に、このような燃料供給を行うための制御方法を図10のフローチャートを用いて説明する。本フローは、燃料電池ユニット1の起動の信号を検知したら開始する。
【0038】
ステップS101において、外気温度センサ21を用いて外気温度Taを検出する。次にステップS102において、減圧弁4の暖機を行うかどうかを判断する。ここでは外気温度Taと所定温度Tとを比較する。Ta>Tの場合には、減圧弁4が過度に低下することはないと判断してステップS103に進む。ステップS103では流路切換弁10を主冷却流路9側に開く。これにより、水素ガスはコンプレッサ7のみで暖められる。
【0039】
一方、ステップS102において、Ta≦Tの場合には、減圧弁4が過度に低下する可能性があると判断してステップS104に進む。ステップS104では、流路切換弁10を副冷却流路11側に開く。これにより、減圧弁4が冷却水により暖機されると共に、水素ガスが減圧弁4およびコンプレッサ7において暖められる。
【0040】
ここで、本実施形態と従来技術との比較を行う。従来技術として図7に示すようなシステムを用いる。つまり、冷却流路として主冷却流路9を備え、また、減圧弁4を介して供給される水素ガスは、コンプレッサ7を通らずに燃料電池ユニット1に供給される。このように構成した場合には、極低温からの起動時には、減圧弁4の温度低下に伴って水素ガス温度が低下する。その結果、燃料電池ユニット1の起動時間の延長や、装置の寿命短縮の原因となった。これに対して、本実施形態では、図8(b)に示すように、通常運転時にはコンプレッサ7で水素ガスが受熱するので、減圧弁4の温度が低下しても水素ガスの温度が維持される。また、図9(b)に示すように、極低温起動時には、通常時と同様にコンプレッサ7で水素ガスの受熱を行うと共に、高温となった冷却水が減圧弁4を経由することで、減圧弁4の温度低下を抑える。
【0041】
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0042】
燃料電池ユニット1に空気を供給するコンプレッサ7と、燃料電池ユニット1に減圧弁4を介して減圧した水素ガスを供給する高圧燃料容器2を備える。また、燃料電池ユニット1と高圧燃料容器2を接続し、且つ、コンプレッサ7で受熱するようにコンプレッサ7を経由する燃料ガス流路(高圧配管3、低圧配管5)と、コンプレッサ7を冷却する冷却水の放熱を行うラジエータ8を備える。また、コンプレッサ7とラジエータ8との間で冷却水を循環させる主冷却流路9と、減圧弁4とコンプレッサ7との間で熱の授受を行うように冷却水を循環させる副冷却流路11と、コンプレッサ7で受熱した冷却水の主冷却流路9と副冷却流路11への循環を選択的に切り換える流路切換手段10を備える。さらに、減圧弁4の暖機の必要性を判断する暖気判断手段(S102)と、暖機の必要が判断されたときには副冷却流路11に冷却水を循環させるように流路切換手段10を切り換える制御手段(S104)と、を備える。
【0043】
これにより、水素ガスがコンプレッサ7において受熱するので、水素ガスを保温・暖気して温度維持することができる。また、コンプレッサ7の冷却により高温となった冷却水を用いて減圧弁4を暖機するので、減圧弁4の温度を過度に低下させることなく部品寿命を維持することができる。また、減圧弁4の温度低下を抑制することで、流通する水素ガスの温度低下を抑制することができる。
【0044】
特に起動時に、コンプレッサ7で生じた熱を水素ガスの保温および暖気に用いることで、燃料電池や駆動モータ等からの熱を期待できない起動時にも水素ガス温度を維持して起動時間の短縮することができる。また、減圧弁4の温度低下を抑制して部品寿命を維持することができる。また、減圧弁4に高温の冷却水を流通させているが、減圧弁4が低温に対して耐久性がある場合には、この限りではなく、高温冷却水と低温水素ガスとの間で熱交換を行うように構成すればよい。
【0045】
ここでは、コンプレッサ7を経由する際に、水素ガスがモータ燃料ガス流路29の近傍を流通するように燃料ガス流路を構成する。これにより、高温の冷却水と低温の水素ガスとの間で熱交換を行うことができる。
【0046】
また、雰囲気温度(外気温度Ta)を検出する外気温度センサ21を備え、外気温度センサ21により検出した外気温度Taが所定温度T以下となった場合に、暖機判断手段において暖機が必要だと判断する。これにより、水素ガス温度の維持および減圧弁4の温度維持を行うことができる。特に起動時に、外気温度Taを所定温度とすることで、燃料電池ユニット1の解凍プロセス中に減圧弁4が過度に低下する可能性があるかどうかを判断することができる。
【0047】
なお、通常運転では減圧弁4温度の過度の低下は生じないとして、燃料電池ユニット1において解凍プロセスが必要な起動時のみについて説明しているが、通常運転時にも減圧弁4温度の過度の低下が生じる場合には、スタック等で生じる熱を用いて暖機することができる。または、減圧弁4または燃料電池ユニット1に供給される水素ガスの温度を検出する温度センサを備え、発電効率が低下する水素ガスの温度範囲や、減圧弁4の品質に影響を受ける温度範囲を予め実験等により設定しておく。前記温度センサが温度範囲を検出した際に、冷却系20を副冷却流路11に切り換えることで、通常運転時に発電効率の低下が生じたり、減圧弁4が劣化したりするのを抑制することができる。
【0048】
次に、第2の実施形態に用いる燃料電池システムを図11を用いて説明する。また、燃料電池ユニット1に供給される水素ガス温度および減圧弁4の温度変化を図12に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0049】
ここでは、コンプレッサ7と減圧弁4との間の距離を極力短くする。これにより、副冷却流路11の熱容量が小さくなるので、減圧弁4の温度上昇の時間を短縮することが可能となる。また、低圧配管5のうち水素ガスが比較的低温となる部分、つまり減圧弁4とコンプレッサ7とを連通する部分の距離が小さくなるので、水素ガスの温度を短時間で上昇させることができる。つまり、図12に示すように、副冷却流路11の熱容量が小さくなったので、冷却水で保温または暖機する減圧弁4の温度を短時間で上昇することができる。また、水素ガス温度は、低圧流路5の低温部分が低減するので温度上昇が早くなる。
【0050】
本実施形態は、第1の実施形態に加えて次のような効果を得ることができる。
【0051】
コンプレッサ7と減圧弁4とを近傍に配置することにより、副冷却流路11の経路容積を小さくする。これにより、極低温時に副冷却流路11内の熱交換を容易にする。また、減圧してから暖められるまでの水素ガスの経路を短くすることで、コンプレッサ7内部の冷却水と水素ガスの熱交換を容易にする。さらに、減圧弁4とコンプレッサ7間の距離を短くすることで、コンプレッサ7からの発熱に対して短時間で冷却水の温度を上げることができる。さらに、水素ガス温度に関しても温度低下を低減することができる。
【0052】
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態の燃料電池システムの構成を図13に示す。
【0053】
水素ガス温度は長時間放置することにより外気温とほぼ同じになる。しかしながら、充填直後の高圧燃料容器2が暖まっている場合などには、図14に示すように水素ガス温度の初期値は必ずしも外気温度により決定しない。そこで、高圧燃料容器2内部に高圧燃料温度センサ35を備え、高圧燃料容器2内の高圧水素ガスの温度Ttに応じて冷却系20を切り換える。ここでは、冷却系20内の主冷却流路9と副冷却流路11との連通を切り換える流路切換弁10への動作指令を、高圧燃料温度センサ35の出力に応じて行う。
【0054】
これにより、解凍開始時の外気温度Taによらず、使用している水素ガス温度Ttによって冷却水の循環路を設定できるため、温度環境が急変した場合にもリアルタイムで適切な修正を行うことが可能となる。
【0055】
本実施形態のフローチャートを図15に示す。本フローを、燃料電池ユニット1の解凍プロセスの間、繰り返し行う。
【0056】
ステップS141において、高圧燃料温度センサ35の出力から高圧燃料容器2内の水素ガス温度Ttを検出する。ステップS142において、冷却水を用いた暖機が必要かどうかを判断する。ここでは水素ガス温度Ttが所定温度T以下かどうかを判断する。Tより高い場合には常温と判断して、ステップS143において流路切換弁10を主冷却流路9側に開とする。これにより、コンプレッサ7において水素ガスを温度保持・暖気する。
【0057】
一方、水素ガス温度Ttが所定温度T以下であると判断されたら極低温状態と判断して、ステップS144に進み、流路切換弁10を副冷却流路11側に開とする。これにより、コンプレッサ7において水素ガスを暖めるとともに、減圧弁4を高温の冷却水を用いて暖機する。
【0058】
ステップS145において、再び水素ガス温度Ttを取得したらステップS142に戻り、高圧燃料容器2から供給される水素ガスが常温であるか極低温であるかを判断して冷却系20の循環路を決定する。
【0059】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態の効果と異なる効果のみを説明する。
【0060】
高圧燃料容器2内部の温度を検出する高圧燃料温度センサ35を備え、高圧燃料温度センサ35により検出した温度が所定温度T以下となった場合に、暖機判断手段(S142)において暖機が必要だと判断する。これにより、極低温起動時において高圧燃料温度Ttが低い場合にのみ副冷却流路11が連通し、充填直後の起動シーンなどで起こる、外気温度Taが低くても高圧燃料温度Ttが高い場合に暖機を行わないことができ、不要な暖機による燃費悪化を抑制することが可能となる。
【0061】
次に、第4の実施形態について説明する。ここで用いる燃料電池車の概略を図16に示す。
【0062】
ここでは、コンプレッサ7の替わりに駆動モータ40に備えた冷却系20を用いて減圧弁4の暖機を行う。また、低圧配管5の一部を駆動モータ40の内部に構成する。なお、冷却系20および燃料系6の構成はコンプレッサ7の替わりに駆動モータ40を用いるほか、第1の実施形態と同様とする。
【0063】
駆動モータ40には、燃料電池ユニット1で生じた電力を用いて駆動される。駆動モータ40の出力はファイナルギア41を介してタイヤ42に伝達されて車輌が走行する。
【0064】
図5の極低温時における車輌の運転パターンで示したように、極低温からの起動時において、燃料電池車は走行を行わない。図5においては、駆動モータ40は解凍プロセス中には運転しないが、本実施形態では、電流は流すが出力を取り出さない指令を行う。これにより、駆動モータ40で発熱が促進される。そこで、第1〜3の実施形態のコンプレッサ7における水素ガスの受熱の換わりに、本実施形態では駆動モータ40における水素ガスの受熱を行う。つまり、駆動モータ40に流れる冷却水を減圧弁4に選択的に循環させることが可能であるとともに、水素ガスを駆動モータ40の発熱部付近に流通させる。
【0065】
例えば、15kWの出力コンプレッサ7の効率が90%としても、熱としては1.5kW程度しか利用できないが、80kW級の駆動モータ40を数kW程度出力を取り出さずに電流を流すと、これ以上の熱の熱源として利用することができる。
【0066】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態に加えて次のような効果を得ることができる。
【0067】
燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池ユニット1と、燃料電池ユニット1に減圧弁4を介して減圧した水素ガスを供給する高圧燃料容器2と、燃料電池ユニット1で生じた電力を用いて車輌を駆動させる駆動モータ40を備える。また、燃料電池ユニット1と高圧燃料容器2を接続し、且つ、駆動モータ40で受熱するように駆動モータ40を経由する燃料ガス流路(高圧配管3、低圧配管5)と、駆動モータ40を冷却する冷媒の放熱を行うラジエータ8を備える。また、駆動モータ40とラジエータ8との間で冷却水を循環させる主冷却流路9と、減圧弁4と駆動モータ40との間で熱の授受を行うように冷却水を循環させる副冷却流路11と、駆動モータ40で受熱した冷却水の主冷却流路9と副冷却流路11への循環を選択的に切り換える流路切換弁10を備える。さらに、減圧弁4の暖機の必要性を判断する暖機判断手段(S142)と、起動時に、暖機の必要が判断されたときには、駆動モータ40を負荷がゼロの状態で運転するとともに、副冷却流路11に冷却水を循環させるように流路切換弁10を切り換える制御手段(S144)を備える。
【0068】
このように駆動モータ40に対して電流は流すが出力を取り出さない指令を行うことで、熱容量の大きな駆動モータ40からの発熱を促進させ、入力値がほぼそのまま発熱となる本駆動モータ40からの発熱を積極的に利用することが可能となる。
【0069】
なお、上記実施形態では、高圧燃料容器2を一本のみ車載している場合を説明しているが、適応される車輌の容積、レイアウト等により変更することができる。同様に、コンプレッサ7内部や、減圧弁4内部における冷却流路および燃料ガス流路の構成も一例である、熱交換を十分に行える構成であればよい。さらに、所定温度Tによる冷却系20の循環路の切り換えも、その温度は容器の構成、最大貯蔵圧力等により変化する。ここでは、所定温度T=Tinf−10[℃]としているがこの限りではなく、実験等により求めても良い。
【0070】
このように、本発明は上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲以内で様々な変更が成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に用いる燃料供給装置の構成図である。
【図2】第1の実施形態に用いる減圧弁の構成図である。
【図3】第1の実施形態に用いるコンプレッサのモータ部の構造図である。
【図4】第1の実施形態に用いるコンプレッサの機械式冷却水ポンプ部の構造図である。
【図5】第1の実施形態における低温時の車輌の運転パターンを示す図である。
【図6】第1の実施形態における車輌全開出力における燃料ガス温度の低下を示す図である。
【図7】従来の燃料供給装置の構成図である。
【図8】第1の実施形態における主冷却流路連通状態を示す図である。
【図9】第2の実施形態における副冷却流路連通状態を示す図である。
【図10】第1の実施形態におけるフロ−チャートである。
【図11】第2の実施形態に用いる燃料供給装置の構成図である。
【図12】第2の実施形態に用いる減圧弁と水素ガスの温度変化を示す図である。
【図13】第3の実施形態に用いる燃料供給装置の構成図である。
【図14】第3の実施形態に用いる減圧弁と水素ガスの温度変化を示す図である。
【図15】第3の実施形態におけるフローチャートである。
【図16】第4の実施形態に用いる燃料電池車の概略図である。
【符号の説明】
1 燃料電池ユニット
2 高圧燃料容器
3 高圧配管(燃料ガス流路)
4 減圧弁(減圧手段)
5 低圧配管(燃料ガス流路)
7 コンプレッサ
8 ラジエータ
9 主冷却流路(主冷却回路)
10 流路切換弁(回路切換手段)
11 副冷却流路(副冷却回路)
21 外気温度センサ(雰囲気温度検出手段)
35 高圧燃料温度センサ(高圧燃料温度検出手段)
40 駆動モータ
S102、142 暖気判断手段
S104、144 制御手段

Claims (6)

  1. 燃料電池ユニットに減圧手段を介して減圧した燃料ガスを供給する高圧燃料容器と、
    前記燃料電池ユニットに酸化剤ガスを供給するコンプレッサと、
    前記燃料電池ユニットと高圧燃料容器を接続し、且つ、前記コンプレッサで受熱するように前記コンプレッサを経由する燃料ガス流路と、
    前記コンプレッサを冷却する冷媒の放熱を行う熱交換手段と、
    前記コンプレッサと前記熱交換手段との間で冷媒を循環させる主冷却回路と、前記減圧手段と前記コンプレッサとの間で熱の授受を行うように冷媒を循環させる副冷却回路と、
    前記コンプレッサで受熱した冷媒の前記主冷却回路と前記副冷却回路への循環を選択的に切り換える回路切換手段と、
    前記減圧手段の暖機の必要性を判断する暖気判断手段と、
    前記暖機の必要が判断されたときには前記副冷却回路に冷媒を循環させるように前記回路切換手段を切り換える制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記コンプレッサを経由する際に、燃料ガスが冷媒流路の近傍を流通するように前記燃料ガス流路を構成する請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段を備え、
    前記雰囲気温度検出手段により検出した温度が所定温度以下となった場合に、前記暖機判断手段において暖機が必要だと判断する請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記高圧燃料容器内部の温度を検出する高圧燃料温度検出手段を備え、
    前記高圧燃料温度検出手段により検出した温度が所定温度以下となった場合に、前記暖機判断手段において暖機が必要だと判断する請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記コンプレッサと前記減圧手段とを近傍に配置することにより、前記副冷却流路の経路容積を小さくする請求項1に記載の燃料供給手段。
  6. 燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池ユニットと、
    前記燃料電池ユニットに減圧手段を介して減圧した燃料ガスを供給する高圧燃料容器と、
    前記燃料電池ユニットで生じた電力を用いて車輌を駆動させる駆動モータと、前記燃料電池ユニットと前記高圧燃料容器を接続し、且つ、前記駆動モータで受熱するように前記駆動モータを経由する燃料ガス流路と、
    前記駆動モータを冷却する冷媒の放熱を行う熱交換手段と、
    前記駆動モータと前記熱交換手段との間で冷媒を循環させる主冷却回路と、
    前記減圧手段と前記駆動モータとの間で熱の授受を行うように冷媒を循環させる副冷却回路と、
    前記駆動モータで受熱した冷媒の主冷却回路と副冷却回路への循環を選択的に切り換える回路切換手段と、
    前記減圧手段の暖機の必要性を判断する暖機判断手段と、
    起動時に、前記暖機の必要が判断されたときには、前記駆動モータを負荷がゼロの状態で運転するとともに、前記副冷却回路に冷媒を循環させるように前記回路切換手段を切り換える制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池車。
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