JP2004158165A - 情報記録方法、情報記録再生装置、及び情報記録媒体 - Google Patents
情報記録方法、情報記録再生装置、及び情報記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】情報記録媒体におけるSIP記録領域に欠陥が存在する場合にSIP相当領域の記録位置を変更するための手段を提供し、SIP記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現する。
【解決手段】SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更する。STA領域の記録位置の変更は、その直前領域が、未使用の場合またはデータを退避することで未使用状態にできる場合に実行する。さらに、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定する。Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合または同Lead−Out領域以降が所定値以上であってもFull Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合に行う。
【選択図】 図1
【解決手段】SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更する。STA領域の記録位置の変更は、その直前領域が、未使用の場合またはデータを退避することで未使用状態にできる場合に実行する。さらに、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定する。Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合または同Lead−Out領域以降が所定値以上であってもFull Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合に行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−MRW等のような再記録可能な情報記録媒体の欠陥管理システムを備える情報記録方法、情報記録再生装置、及び情報記録媒体に関し、特に、欠陥管理情報がディスクの特定の位置に記録され、欠陥管理情報自身に対する欠陥管理システムの適用がない場合に、その欠陥管理情報に対して欠陥管理を可能にするための情報記録方法、情報記録再生装置、及び情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−RW(CompactDisk −Rewritable:相変化記録方式を使った書き換え可能CD)等の再記録可能な情報記録媒体( 以下「ディスク」とする) のある記録領域にデータが正しく記録/再生できない欠陥( 以下「欠陥」とする) が存在した場合に、その欠陥の有る記録領域(「欠陥領域」とする)について、ディスク内に設けられた交替領域を用いて当該欠陥領域の代替を行い、これを管理する欠陥管理情報(どの欠陥領域をどの交替領域と交替したか等)を備えることにより、欠陥による情報喪失を防ぐ欠陥管理システムが導入されているものがある(特許文献1参照。)。
【0003】
このような欠陥管理システムのもとでは、ディスクの記録領域内のデータを再生する場合に、まず欠陥管理情報を参照して、ディスクの記録領域内データが交替されているかどうかを確認し、交替されているデータが存在する場合には、通常の記録領域内のデータ再生と共に、交替領域内のデータを再生し、これらを正しく転送する必要がある。
【0004】
上記のようなシステムの一つとして、「Mt.Rainier」がある。Mt.RainierをCDに対して適用したものを特に「CD−MRW」と呼ぶ。すなわち、CD−RW ディスクに対する欠陥管理システムとしてMt.Rainierがある(以下CD−MRWとする)。
【0005】
そこで、図2と図3とを用いて、CD−MRWにおける従来のデータ記録フォーマットについて説明する。
【0006】
CD−MRWでは、CDの最小情報単位であるBlock (ブロック)30単位での書き換え実現のため、Fixed Packet25でFormatされたディスクを使用する。このとき、User Data 28以外にLink26/Run−In 27/Run−Out29ブロックを付加する必要があるので、記録容量を稼ぐためにパケットサイズ(Packet25のサイズ)は32Block で記録されているが、欠陥発生時の交替の単位はBlock である。
【0007】
そのため、図3に示すように、あるBlock に欠陥が有りそれを交替する場合には、記録が32Block のパケット単位で実行されるため、交替先のパケットを読み出し、次に交替するBlock のデータを交替先パケット内のBlock に対して置き換え、その後パケット単位で記録を行わなければならない。これを、「Read−Modify−Write 」と呼ぶ。これにより、CD−RWにおいてBlock 単位のRandom Writeを実現している。
【0008】
また、CD−MRWでは、Lead−In Area20とLead−Out Area 22に挟まれたProgram Area21内に、複数のData Area (DA:通常のユーザデータ記録領域)24とSpare Area(SA:DAの交替(用)領域(スペアエリア))23を交互に配置している。また、各DAx に対応したSAx が存在し、これを交替で使用し尽くしたら、次のSAx+1 を使用する。この時の、交替したデータ元(交替元すなわち欠陥領域)のアドレス(位置情報)と交替先のデータ(領域)のアドレスとの組情報を含む情報である欠陥管理情報は、Lead−In Area20内のMTA(Main Table Area )31とLead−Out Area 22の手前に存在するSTA(Secondary Table Area)32内の、DT領域(Defect Table:MTA内ではMDT、STA内ではSDTと呼ぶ)34に記録される。DT領域34の記録位置はIP(Information Packet:MTA内ではMIP、STA内ではSIP)33に記録される。
【0009】
付記すると、Spare Area(SA)23は、ユーザデータの交替に使用する交替領域である。Data Area (DA)24は、ユーザデータを記録する記録領域である。Packet(Pとする)25は、データの最小記録単位である。CD−RWのMt.Rainierでは、1つのDAを136個のPacket(P1 〜P136 )で構成する。SAは、8個のPacketで構成される。User Data Block 28は、CD−RWのデータ(ユーザデータ)を記録するためのBlock である。1つのPacketには必ずLink/Run−In/Run−Out (26/27/29)が必要である。Block (ブロック)30は、データの最小再生単位である。CD−RWのMt.Rainierでは、1つのUser Data Block 28は、32個のBlock (B1 〜B32)から構成される。MTA(Main Table Area )31は、Lead−In Area20に記録される。STA(Secondary Table Area)32は、Lead−Out Area 22の手前(直前)のProgram Area21内最後に記録される。IP(Information Packet:MTA内ではMIP、STA内ではSIP。)33は、DT(Defect Table)34の記録アドレスやData Area 24の最終アドレスを含む管理情報が記録される。DT(Defect Table:MTA内ではMDT、STA内ではSDT。)34には、欠陥領域のアドレスとその交替先の交替領域のアドレスの組情報を含む欠陥管理情報が記録される。なお、Program Area21のサイズはディスク容量に応じて可変となり、それに応じてSA−DA領域の確保数及びProgram Area内でSA、DAのいずれが最後に来るかも可変となる。
【0010】
図3には、データエリア(DA)24中における欠陥セクタ(Block )がスペアエリア(SA)23に交替されている場合のデータ再生状態についての説明図が示されている。
【0011】
情報記録再生装置(ドライブ装置)がディスクの記録データであるユーザデータパケットA0からA7のデータの再生を実施する場合の例である。ユーザデータパケットA0からA7の再生を行う際、ディスクに記録されている欠陥管理情報(上述したようにMTA/STA内のDTに記録されている)の参照からデータエリア(DA)におけるセクタA3とA6のデータがそれぞれ(欠陥により)スペアエリア(SA)で交替されていることが分かるので、再生処理としては、1.DAからA0‐A2を再生、2.SAからA3を再生、3.DAからA4−A5 を再生、4.SAからA6を再生、5.DAからA7を再生、というステップの処理を実行する必要がある。
【0012】
上記の欠陥管理情報(交替元アドレス−交替先アドレス)はDT34に記録されており、DT34の情報を取得するためにはIP33を読み込む必要がある。DTはその記録位置をIPに対して記録するため、MTAやSTA内で交替処理を実施することが可能であるが、IPの位置に関してはディスク内で常に固定である。
【0013】
以上説明したようなCD−MRWでは、欠陥管理情報をMDT(Main Defect Table) /SDT(Secondary Defect Table)と呼ばれる形式で管理しており、これらの情報はさらにMIP(Main Information Packet) /SIP(Secondary Information Packet)と呼ばれる管理情報によって管理されている。
【0014】
また、欠陥管理情報を記録するMDT/SDTにおいても欠陥管理システムが適用されており、MDT/SDTの記録位置に対して欠陥が生じていたような場合には、代替領域への交替・記録が行われるが、MIP/SIPといった管理情報において欠陥が発生した場合のための代替記録領域は定義されていない。これは、MDT/SDT領域の記録位置がMIP/SIP領域に記録されるのに対し、MIP/SIPの記録位置はディスク固有の位置になるためである。
【0015】
MIPの記録位置は、PBN(Physical Block Number:ディスク上の物理的な記録アドレス。最小再生単位がBlock)で規定されており、SIPの記録位置は、Lead−Outの記録位置によって規定されており、Lead−Outの記録位置はTOC(Table Of Contents) に記録されている。TOCの情報はLead−In 領域内に記録されており、これらのSIPやSDTの内容は、STA(Secondary Table Area:図2−32)と呼ばれる領域内で記録することが規定されている。STAはSDTの交替用領域を含んでおり、SDTはSTA領域内に記録される。また、Lead−In とLead−Outの領域に挟まれた領域がProgram Areaと呼ばれる領域であり、CD−MRWではこの領域内にユーザデータ領域(Data Area:以下、DA) と、ユーザデータ領域(DA)の交替用領域(Spare Area :以下、SA) が、SA− DAの順に交互に配置される。
【0016】
これらMIP/SIPやMDT/SDTの内容は、欠陥管理情報に関しては同じものである。これは、SIP領域がMIPの予備情報であるという位置付けと同時に、CD−MRWをサポートしていない、レガシーな(既存の)CDドライブにおいての互換性を確保するためである。なぜなら、MRW非対応ドライブにおいては、欠陥管理システムが適用されていることすらわからないため、特に欠陥が発生した結果交替されている情報を正しく読み出せない。また、MTA(Main Table Area :図2−31)領域はLead−In 部に存在するが、一般のドライブにおいて当該領域を読み出す手段が提供されていない。
【0017】
しかし、STA領域はProgram Area内にあるため、一般のドライブで読み出すことは可能である。そこで、MRW情報をコントロールするアプリケーションソフトウェアを用意し、このアプリケーションソフトウェアがSTA情報を読み出すことで、MRW非対応ドライブにおいても、正しくデータを読み出すことが可能となり、互換性を確保することが可能となる。そのため、SIP情報が欠陥によって読み出せないような場合に、互換性が確保できないという問題が生じる。
【0018】
以上のように、従来における情報記録媒体に対する欠陥管理システムでは、DT相当の記録領域に対しては欠陥管理機能(交替機能)が提供されているが、SIP相当の記録領域に対しては欠陥管理が提供されていない。
【0019】
【特許文献1】
特開平9−035418号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、情報記録媒体における特にSIP相当の記録領域に欠陥が存在するような場合にSIP相当領域の記録位置を変更することが可能となるような手段を提供し、SIP相当の記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現できる情報記録方法、情報記録再生装置及び情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0021】
特に請求項1、9、18記載の発明は、CD−MRW対応の情報記録方法において、SIP記録位置に欠陥が存在した場合に、STA領域の記録位置を変更するとともに、Lead−Out領域の記録開始位置を変更する情報記録方法を提供することを目的とする。
【0022】
また、請求項1、9、18記載の発明において、STA領域の記録位置を変更する場合、変更に伴いユーザデータ記録領域が減少する場合がある。そこで、請求項2、10記載の発明は、これに対応することを目的とする。
【0023】
また、請求項2、10記載の発明において、STA領域の直前にSAが存在しないディスクの場合、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できない。そこで、請求項3、11記載の発明は、この問題に対応することを目的とする。
【0024】
また、請求項3、11に記載の発明において、STA領域の直前のDAが使用済みであった場合に、STA記録位置を変更すると、記録済みのデータを破壊してしまうことになるので、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できない。そこで、請求項4、12記載の発明は、この問題に対応することを目的とする。
【0025】
また、請求項1から4、9から12のいずれか1項に記載の発明において、STA領域の記録位置を変更することが可能でない場合、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できない。そこで、請求項5、13記載の発明は、この問題に対応することを目的とする。
【0026】
請求項1から5、9から13記載の発明においては、MRWで規定されている情報の一つであるDisc Status に関して言及されていない。CD−MRWでは、実際にLead−Outを記録する場合にTemporary Lead−Outという概念がある。通常、CD−MRWが適用できるようなFormat処理を伴う記録方式の場合、Lead−Out領域はディスクの最後尾に記録される。これはユーザデータを記録する領域を可能な限り大きく確保するためであるが、ユーザデータを記録する時間は増大する(Program Area中に未記録領域が存在することは許されていないため、少なくとも何らかのダミーデータを記録する必要がある。このダミーデータ記録処理のことをDe−Icingと呼ぶ)。Temporary Lead−Outは、これに対応するものでユーザデータの記録が完了した箇所までをProgram Areaとし、直後にLead−Outを記録するものである。この状態で、FormatのRestart が可能になっており、Restart 動作では、Temporary Lead−Out位置から再度ユーザデータの記録(De−Icing処理でも可)を行う。
【0027】
Disc Status の要素の一つにFormatting Status がある。これは、ディスク上のLead−Outが、前記Temporary Lead−Outであるかどうかが記録されており、Temporary Lead−Outの場合はPartially Format、Format処理が完了している場合は、Full Format となる。ここに設定された情報により、FormatのRestart を行うかどうかを決定する。そのため、再生専用装置においては問題ない(FormatのRestart 処理は実施できないため)が、CD− MRWに対応した記録可能な装置においては、Lead−Outが請求項1から5、9から13記載の発明の手法により変更する前の位置に記録されてしまう可能性があり、他方で、請求項1から5、9から13記載の発明の機能を有さない場合にはそれらの発明の課題としてあげた問題が発生する恐れがある。
そこで、請求項6、14、19記載の発明は、かかる問題点を解決することを目的とする。
【0028】
請求項6、14、19で示した発明がTemporary Lead−Out記録時に適用された場合、Temporary Lead−Outは、あくまでも暫定的なLead−Out領域であり、最終的に記録されるべきLead−Out位置は異なることが想定される。例えば、Temporary Lead−Outをディスクの内周側に記録した場合に、請求項6、14、19に記載の発明を用いてDisc Status 中のFormatting Status をFull Format と変更すると、以降の領域がCD− MRW記録可能な装置においても使用されず無駄になってしまう恐れがある。
そこで、請求項7、15、20記載の発明は、かかる問題点を解決することを目的とする。
【0029】
請求項7、15、20記載の発明を適用した場合、請求項1から5、9から13記載の発明の機能を有さない装置でFormatのRestart を実施してLead−Outを記録する場合に、請求項1から5、9から13記載の発明の課題としてあげた問題が発生する可能性がある。
そこで、請求項8、16、21記載の発明は、かかる問題点を解決することを目的とする。
【0030】
CD−MRWフォーマットに従ってCD−RWディスクに情報記録を行おうとした際に、SIP記録位置に欠陥が存在した場合、SIP情報を記録することができず、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことができない。請求項17記載の発明は、これに対応して、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことのできる情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、CD−MRWに対応した情報記録方法であって、SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0032】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、STA領域の記録位置の変更は、STA記録位置変更に伴ってSTA領域へ変わる領域が未使用のSA領域である場合に実行することを特徴としている。
【0033】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合、DA領域が未使用であるなら、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0034】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がDA領域でかつ使用済みであり、DA領域に対して交替処理を実施してSA領域にデータ退避することで未使用状態とすることが可能な場合に、直前DA領域を交替させてSA領域にデータ退避してから、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0035】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、SIP記録位置に欠陥が存在する場合、STA領域の直前領域が使用済みで未使用化不可の領域である場合は、STA領域の記録位置は変更せずに、SIPとSDTの記録位置のみを変更し、それに伴いLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0036】
請求項6記載の発明によれば、情報記録方法は、SIP記録位置に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定する請求項1から5のいずれか1項に記載の情報記録方法であることを特徴とするものである。
【0037】
請求項7記載の発明によれば、Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われる請求項6記載の情報記録方法であることを特徴とするものである。
【0038】
請求項8記載の発明によれば、Full Format の設定は、Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、Lead−Out領域以降が所定値以上であっても行われる請求項7記載の情報記録方法であることを特徴とするものである。
【0039】
請求項9記載の発明は、CD−MRWに対応した情報記録方法で再記録可能な情報記録媒体に対する情報記録処理を行う情報記録再生装置であって、SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0040】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、STA領域の記録位置の変更は、STA記録位置変更に伴ってSTA領域へ変わる領域が未使用のSA領域である場合に実行することを特徴としている。
【0041】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合、DA領域が未使用であるなら、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0042】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がDA領域でかつ使用済みであり、DA領域に対して交替処理を実施してSA領域にデータ退避することで未使用状態とすることが可能な場合に、直前DA領域を交替させてSA領域にデータ退避してから、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0043】
請求項13記載の発明は、請求項9から12のいずれか1項に記載の発明において、SIP記録位置に欠陥が存在する場合、STA領域の直前領域が使用済みで未使用化不可の領域である場合は、STA領域の記録位置は変更せずに、SIPとSDTの記録位置のみを変更し、それに伴いLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0044】
請求項14記載の発明によれば、情報記録再生装置は、SIP記録位置に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定する請求項9から13のいずれか1項に記載の情報記録再生装置であることを特徴とするものである。
【0045】
請求項15記載の発明によれば、情報記録再生装置は、Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われる請求項14記載の情報記録再生装置であることを特徴とするものである。
【0046】
請求項16記載の発明によれば、情報記録再生装置は、Full Format の設定は、Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、Lead−Out領域以降が所定値以上であっても行われる請求項15記載の情報記録再生装置であることを特徴とするものである。
【0047】
請求項17記載の発明は、SIP領域に欠陥が存在する場合に、該SIPの記録位置が変更され、該変更に伴ってLead−Out領域の記録開始位置が変更されて記録されることを特徴としている。
【0048】
請求項18記載の発明によれば、情報記録媒体は、SIPの記録位置の変更は、STA領域の記録位置が変更されることにより行われる請求項17記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0049】
請求項19記載の発明によれば、情報記録媒体は、SIP領域に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status がFull Format に設定される請求項17または18記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0050】
請求項20記載の発明によれば、情報記録媒体は、Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われる請求項19記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0051】
請求項21記載の発明によれば、情報記録媒体は、Full Format の設定は、Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、Lead−Out領域以降が所定値以上であっても行われる請求項20記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。構成要素には記号を付与して区別する。図1は、本発明の実施の形態における情報記録再生装置の構成を示す図である。本情報記録再生装置は、特に光ディスク装置(光ディスクドライブ)であり、情報記録媒体1は再記録可能な光ディスクである。本情報記録再生装置は、本発明の実施の形態における情報記録方法に従って欠陥管理機能を備えた情報記録再生処理を情報記録媒体1に対して行う。本発明の実施形態の情報記録媒体1は、本情報記録再生装置によりデータ記録されるとSIP領域に対しても欠陥管理が施されたものとなり、CD−MRW非対応のドライブ装置に対しても互換性を持つ情報記録媒体となる。
【0053】
図1に示す本実施形態の情報記録再生装置(光ディスク装置)は、情報記録媒体(光ディスク)1を支持及び回転させるモータ2、回転制御部3、ピックアップ4、アクチュエータ制御部5、信号制御部6、ドライブコントローラ7、バッファ8、レーザー駆動回路9、外部インタフェース10、ホストコンピュータ11、不揮発性メモリ12等を有して構成されている。
【0054】
モータ2は、光ディスク1を任意の回転速度で回転させる。回転制御部3は、モータ2の回転制御を行う。ピックアップ4は、光レーザーを光ディスク1に対して照射する。アクチュエータ制御部5は、ピックアップ4を半径方向に移動させたりする制御を行う。信号制御部6は、ピックアップ4からの信号を制御する。ドライブコントローラ7は、本情報記録再生装置全体の制御を行う。バッファ8は、ドライブコントローラ7がデータ格納等の一時記憶領域として使用する。レーザー駆動回路9は、ピックアップ4のレーザーを駆動する。外部インタフェース10は、ホストコンピュータ11等との間でデータ等の送受信を行うインタフェース部分である。不揮発性メモリ12は、ディスクID、記憶パワー値等の情報記録再生装置固有の情報を記録しておくための記憶領域である。不揮発性メモリ12には、ドライブコントローラ7を動かすための制御プログラム等も記憶されている。
【0055】
本発明は、CD−MRWのように、再記録可能な情報記録媒体に対する欠陥管理システムを備え、欠陥管理情報が情報記録媒体における所定位置に記録され、この欠陥管理情報自体に対する欠陥管理を可能にするための情報記録方法、この情報記録方法での情報記録処理及び対応する情報再生処理を行う情報記録再生装置(ドライブ装置)、及び、上記方法で情報記録された情報記録媒体(ディスク)に関するものである。また、欠陥管理システムの機能を有するデータ処理LSIに対しても適用可能である。
【0056】
情報記録媒体1に対するデータ記録のフォーマットは図2に示した。本実施形態の情報記録再生装置は、このフォーマットに従って光ディスク1に対するデータ記録処理を行う。本発明の場合、特に、STA領域32におけるIP領域33(SIP)について欠陥管理を実現する。そのために、IP領域33に欠陥が有ることが検出された場合は、STA領域32の記録位置を変更(シフト)する。またそれに伴い、Lead−Out Area 領域22の記録位置を変更(シフト)する。
【0057】
図1に示すような構成の情報記録再生装置において、本実施形態の情報記録再生方法で欠陥管理機能を備えた情報記録/再生処理が行われる。以下、制御の異なる複数の実施形態の情報記録方法について説明する。
【0058】
まず、本発明の第1の実施形態の情報記録方法の動作について図4の動作フローをもとに説明する。情報記録媒体(光ディスク)1のSIP(STAにおけるIP)領域に対するSIPデータの記録処理(以下、SIP記録処理)において、データ記録フォーマットに基づく所定位置にSIPデータを記録する。SIP領域へのSIPデータの記録処理に関し、記録が正常に行われたか、つまりSIP記録領域に欠陥が無いかを判断する。ここでSIPデータを記録しようとする位置あるいは記録した位置に欠陥が有ることを検出した場合(ステップS41−NO)、SIP領域の記録位置を変更するべくSTA領域の記録位置を変更する(ステップS42)。次に、それに伴いLead−Out記録位置を変更し(ステップS43)、SIP記録処理を終了する。
【0059】
図5は、上記第1の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の最後(Lead−Out Area 領域22の手前)にIP(SIP)領域33があるが、ここに欠陥を検出した場合に、下側のレコードに示すように、IP領域33を含むSTA領域32の記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。これにより、Program Area21におけるSTA領域32の前の最後部はSTA領域として上書きされる。また、STA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置も前方向にシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来ることとなる。STA領域32の記録位置変更の結果、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0060】
次に、本発明の第2の実施形態の情報記録方法の動作について図6の動作フローをもとに説明する。まず、SIP記録処理において、フォーマットに基づくSIP領域にSIPデータを記録する処理を行う。ここでSIPデータを記録する位置/記録した位置に欠陥が有る場合は(ステップS61−NO)、STA領域の直前が未使用(ユーザデータが記録されていない)のSA領域であるかどうかを確認する(ステップS62)。未使用のSA領域であった場合(ステップS62−YES)、STA領域の記録位置を変更(シフト)する(ステップS63)。次に、それに伴いLead−Out記録位置を変更(シフト)し(ステップS64)、SIP記録処理を終了する。
【0061】
図7は、上記第2の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の手前が未使用のSA領域23となっている場合であり、下側のレコードに示すように、IP領域33を含むSTA領域32の記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。これにより、Program Area21内のSTA領域の手前の未使用SA領域がSTA領域として上書きされる。また、STA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置も前方向にシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来ることとなる。STA領域32の記録位置変更の結果、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0062】
次に、本発明の第3の実施形態の情報記録方法では、第2の実施形態の情報記録方法での動作と同様、SIP領域に欠陥が有ることを検出した場合、STA領域の手間にある領域を判断する。STA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合に、この領域が未使用(ユーザデータの記録がされていない)であるならSTA記録位置の変更を実行する。制御としては、第2の実施形態の動作フローにおけるステップS62の処理部分の内容が、直前領域が未使用のSA領域であるかの確認処理から、未使用領域であるかどうかの確認に変わるだけで、それ以外は同じである。
【0063】
次に、第4の実施形態の情報記録方法の動作について図8の動作フローをもとに説明する。まず、SIP記録処理において、フォーマットに基づくSIP領域へSIPデータを記録する。ここでSIPを記録する位置/記録した位置に欠陥が有る場合(ステップS81−NO)、STA領域の直前領域が使用済み(ユーザデータ記録済み)のDA領域であるかどうかを確認する(ステップS82)。ここで、使用済みのDA領域であった場合(ステップS82−YES)、当該DA領域が交替処理によってSA領域にデータ退避可能かどうかを確認する(ステップS83)。退避可能である場合(ステップS83−YES)、交替処理を実施しDA領域に記録されているデータをSA領域に退避する(ステップS84)。そして、STA領域の記録位置を変更(シフト)し(ステップS85)、またLead−Out記録位置を変更(シフト)し(ステップS86)、SIP記録処理を終了する。
【0064】
図9は、上記第4の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の手前が使用済みのDA領域24となっている場合であり、中間のレコードに示すように、使用済みのDA領域24について交替処理を実行してSA領域にデータ退避してから、下側のレコードに示すように、IP領域33を含むSTA領域32の記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。また、STA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置も前方向にシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来ることとなる。STA領域32の記録位置変更の結果、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0065】
次に、本発明の第5の実施形態の情報記録方法の動作について図10の動作フローをもとに説明する。まず、SIP記録処理において、フォーマットに基づくSIP領域へSIPデータを記録する。ここでSIPデータを記録する位置/記録した位置に欠陥が有る場合(ステップS101−NO)、STA領域の記録位置が変更できるかどうかを確認する(ステップS102) 。ここで、STA領域の記録位置が変更不可能であった場合(ステップS102−YES)、STA領域の記録位置は変更せずSIPの記録位置を変更(シフト)し、またそれに伴いSTA領域内のSDTの記録位置を変更し(ステップS103) 、SIP記録処理を終了する。
【0066】
図11は、上記第5の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の手前が、使用済みDA領域24でかつ交替処理による未使用化が不可能となっている場合であり、下側のレコードに示すように、STA領域32の記録位置は変更せず、STA領域32内でSIP領域33記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。また、SIP領域33の記録位置変更に伴い、STA領域内のDTの記録位置も変更する。SIP領域33の記録位置変更の結果、変更後のSIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0067】
以上、これらのSIP記録処理及び交替処理は、不揮発性メモリ12に格納されたプログラムを実行することにより実現することも可能であるし、ドライブコントローラ7といったLSI内のマイクロコードにて実行することにより実現することも可能である。
【0068】
以上の各実施形態の情報記録方法(望ましくは第5の実施形態までの全ての情報記録方法での制御を実行)を用いて情報記録再生装置により情報記録媒体に対してデータ記録が実行される。こうしてデータ記録された情報記録媒体は、SIP領域に正常にSIPデータが記録されたものとなり、CD−MRW非対応のドライブ装置に対しも互換性を持つ。
【0069】
なお、情報記録媒体の記録領域における欠陥部分の検出の方式には様々な方式が存在する。データ記録処理の前において対象位置(アドレス)に正常にたどり着けるかどうかで欠陥を検出する方式、データ記録処理後において対象位置の読み出し確認を行う方式等がある。いずれの欠陥検出方式の場合においても本発明の欠陥管理機能を備えた情報記録方法を適用できる。
【0070】
次に、本発明の第6の実施形態の動作について図12の動作フローを例にして説明する。
【0071】
まず、SIPを記録する処理において、SIPを記録する。ここでSIPを記録した位置に欠陥があると(ステップS121でYes)、STA領域の記録位置を変更する(ステップS122) 。この時、STA領域の記録位置の変更方法は、例えば、第1〜第5の実施形態の方法が使用可能である。また、STA領域を記録する際に、Disc Status 中のFormatting Status にFull Format を設定する(ステップS123) 。次に、Lead−Out記録位置を変更し(ステップS124) 、SIP記録処理を終了する。
【0072】
これにより、図13における、上側のレコードが下側のレコードへと変更される。すなわち、STA領域32の最後(Lead−Out Area 領域22の手前)にIP(SIP)領域33があり、ここに欠陥を検出した場合に、STA領域32の記録位置をProgram Area21方向へシフトすることにより、Program Area21におけるSTA領域32の手前の最後部はSTA領域として上書きされる。このようなSTA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置もProgram Area21方向へシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来る。
【0073】
こうして、欠陥領域を避けてSIPデータを記録することが可能となり、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が可能となる。
また、Lead−Out領域22の記録位置を変更することと、SIPの読み取りが可能となるため、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことが可能となる。さらに、ステップS123において、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format とすることで、変更したLead−Out領域22およびSTA領域32の情報が保護されることになり、より安全性が増す。
【0074】
次に、第7の実施形態の動作について図14の動作フローを例にして説明する。
【0075】
まず、SIPを記録する処理において、SIPを記録する。ここでSIPを記録した位置に欠陥があると(ステップS141でYes)、STA領域の記録位置を変更する(ステップS142)。次に、Lead−Out以降の領域が所定値以下であるかを確認し(ステップS143)、所定値以下である場合には(Yes)、Disc Status 中のFormatting Status にFull Format を設定する(ステップS144)。そして、Lead−Out記録位置を変更し(ステップS145)、SIP記録処理を終了する。
なお、ここでの所定値は、固定値として装置内部で保持していてもよいし、ディスクの総容量に対する割合で判定してもよい。もちろん、外部インタフェース等を通じて使用者が指定する形でもよい。
【0076】
こうして、Lead−Out領域以降の領域が所定数以上の場合には、Full Format と扱わないので、CD−MRW記録可能な装置を使用することにより、Lead−Out領域を変更することが可能となるので、ディスク上の記録可能領域を無駄にしてしまうことを避けることが可能となる(図15参照)。
【0077】
次に、第8の実施形態の動作について図16の動作フローを例にして説明する。
【0078】
まず、SIPを記録する処理において、SIPを記録する。ここでSIPを記録した位置に欠陥があると(ステップS161でYes)、STA領域の記録位置を変更する(ステップS162)。次に、Lead−Out以降の領域が所定値以下であるかを確認し(ステップS163)、所定値以下でない場合には(No)、Full Format 状態でSIPを記録する場合に欠陥となるかを確認する(ステップS164) 。もし、欠陥となってしまうようであれば(Yes)、Disc Status 中のFormatting Status にFull Format を設定する(ステップS165) 。そして、Lead−Out記録位置を変更し(ステップS166) 、SIP記録処理を終了する。
なお、ここでの所定値は、固定値として装置内部で保持していてもよいし、ディスクの総容量に対する割合で判定してもよい。もちろん、外部インタフェース等を通じて使用者が指定する形でもよい。
【0079】
こうして、Full Format 時のLead−Out記録位置における、SIPの記録位置に欠陥が存在しない場合に限りRestart が可能となるので、少なくともFull Format 時に、情報記録媒体における特にSIP相当の記録領域に欠陥が存在するような場合にSIP相当領域の記録位置を変更することが可能となるような手段を提供し、SIP相当の記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現するといった第1から第5の実施形態における課題を解決することができる(図17参照)。
【0080】
なお、これらのSIP記録における交替処理は、不揮発性メモリ( 図1の12) に格納されたプログラムを実行することで、実現することも可能であるし、ドライブコントローラ( 図1の7) といったLSI内のマイクロコードにて実行することにより、実現することも可能である。
【0081】
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、情報記録媒体に対してSIP相当領域に対しても欠陥管理を実現することができる。特に請求項1、9記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した場合に、欠陥領域を避けてSIPデータを記録することが可能となるので、SIPに対しても欠陥管理を行うことが可能となる。また、Lead−Out領域の記録位置を変更することと、SIPの読み取りが可能となるため、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことが可能となる。
【0083】
また、請求項2、10記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した際、STA領域の記録位置を変更する場合に、未使用のSA領域に対してSTA領域を変更することが可能となるので、ユーザデータの記録可能容量が減少することなく、SIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。
【0084】
また、請求項3、11記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した際、未使用のDA領域に対してもSTA領域を変更することが可能となるので、SIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。
【0085】
また、請求項4、12記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した際、STA領域を変更することが可能となるので、SIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。
【0086】
また、請求項1から4、9から12に記載の情報記録方法においてSTA領域の記録位置を変更することが可能でない場合は、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できないが、請求項5記載の発明では、STA領域の記録位置を変更することなくSIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。このとき、STA領域が減少してしまうため、SDT領域の交替に制限は生じるが、DA領域の最後のアドレスがSIPに記録されているので、互換性を確保することは可能である。
【0087】
なお、請求項9から13に記載の発明では、それぞれ対応する請求項1から5に記載の発明の効果を得られる。
【0088】
請求項6、14、19記載の発明によれば、SIP記録位置に欠陥が存在した場合に、欠陥領域を避けてSIPを記録することが可能となるので、SIPに対しても欠陥管理を行うことが可能となる。また、Lead−Out領域の記録位置を変更することと、SIPの読み取りが可能となるため、CD− MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことが可能となる。さらに、Disc Status 中のFormattingStatus をFull Format とすることで変更したLead−OutおよびSTA 領域の情報が保護されることになり、より安全性が増す。
【0089】
請求項7、15、20記載の発明によれば、Lead−Out領域以降の領域が所定数以上の場合には、Full Format と扱わないので、CD− MRW記録可能な装置を使用することにより、Lead−Out領域を変更することが可能となるので、ディスク上の記録可能領域を無駄にしてしまうことを避けることが可能となる。
【0090】
請求項8、16、21記載の発明によれば、Full Format 時のLead−Out記録位置における、SIPの記録位置に欠陥が存在しない場合に限りRestart が可能となるので、少なくともFull Format 時に、情報記録媒体における特にSIP相当の記録領域に欠陥が存在するような場合にSIP相当領域の記録位置を変更することが可能となるような手段を提供し、SIP相当の記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現するといった請求項1から5、9から13の発明の課題が発生することを防ぐことができる。
【0091】
また、請求項17記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在する場合でもSIP情報を記録することが可能となり、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を持たせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における情報記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】欠陥管理機能に対応したCD−MRWにおける情報記録媒体への情報記録フォーマットを示す図である。
【図3】データエリア(DA)に欠陥セクタが有る場合の交替処理とその再生処理について説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図14】本発明の第7の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第7の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図16】本発明の第8の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第8の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(情報記録媒体)
2 モータ
3 回転制御部
4 ピックアップ
5 アクチュエータ制御部
6 信号制御部
7 ドライブコントローラ
8 バッファ
9 レーザー駆動回路
10 外部インタフェース
11 ホストコンピュータ
12 不揮発性メモリ
20 Lead−In Area
21 Program Area
22 Lead−Out Area
23 Spare Area(SA)
24 Data Area (DA)
25 Packet(P)
26 Link Block
27 Run−In Block( 4Block)
28 User Data Block
29 Run−Out Block(2Block)
30 Block
31 MTA
32 STA
33 IP(MIP/SIP)
34 DT(MDT/SDT)
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−MRW等のような再記録可能な情報記録媒体の欠陥管理システムを備える情報記録方法、情報記録再生装置、及び情報記録媒体に関し、特に、欠陥管理情報がディスクの特定の位置に記録され、欠陥管理情報自身に対する欠陥管理システムの適用がない場合に、その欠陥管理情報に対して欠陥管理を可能にするための情報記録方法、情報記録再生装置、及び情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−RW(CompactDisk −Rewritable:相変化記録方式を使った書き換え可能CD)等の再記録可能な情報記録媒体( 以下「ディスク」とする) のある記録領域にデータが正しく記録/再生できない欠陥( 以下「欠陥」とする) が存在した場合に、その欠陥の有る記録領域(「欠陥領域」とする)について、ディスク内に設けられた交替領域を用いて当該欠陥領域の代替を行い、これを管理する欠陥管理情報(どの欠陥領域をどの交替領域と交替したか等)を備えることにより、欠陥による情報喪失を防ぐ欠陥管理システムが導入されているものがある(特許文献1参照。)。
【0003】
このような欠陥管理システムのもとでは、ディスクの記録領域内のデータを再生する場合に、まず欠陥管理情報を参照して、ディスクの記録領域内データが交替されているかどうかを確認し、交替されているデータが存在する場合には、通常の記録領域内のデータ再生と共に、交替領域内のデータを再生し、これらを正しく転送する必要がある。
【0004】
上記のようなシステムの一つとして、「Mt.Rainier」がある。Mt.RainierをCDに対して適用したものを特に「CD−MRW」と呼ぶ。すなわち、CD−RW ディスクに対する欠陥管理システムとしてMt.Rainierがある(以下CD−MRWとする)。
【0005】
そこで、図2と図3とを用いて、CD−MRWにおける従来のデータ記録フォーマットについて説明する。
【0006】
CD−MRWでは、CDの最小情報単位であるBlock (ブロック)30単位での書き換え実現のため、Fixed Packet25でFormatされたディスクを使用する。このとき、User Data 28以外にLink26/Run−In 27/Run−Out29ブロックを付加する必要があるので、記録容量を稼ぐためにパケットサイズ(Packet25のサイズ)は32Block で記録されているが、欠陥発生時の交替の単位はBlock である。
【0007】
そのため、図3に示すように、あるBlock に欠陥が有りそれを交替する場合には、記録が32Block のパケット単位で実行されるため、交替先のパケットを読み出し、次に交替するBlock のデータを交替先パケット内のBlock に対して置き換え、その後パケット単位で記録を行わなければならない。これを、「Read−Modify−Write 」と呼ぶ。これにより、CD−RWにおいてBlock 単位のRandom Writeを実現している。
【0008】
また、CD−MRWでは、Lead−In Area20とLead−Out Area 22に挟まれたProgram Area21内に、複数のData Area (DA:通常のユーザデータ記録領域)24とSpare Area(SA:DAの交替(用)領域(スペアエリア))23を交互に配置している。また、各DAx に対応したSAx が存在し、これを交替で使用し尽くしたら、次のSAx+1 を使用する。この時の、交替したデータ元(交替元すなわち欠陥領域)のアドレス(位置情報)と交替先のデータ(領域)のアドレスとの組情報を含む情報である欠陥管理情報は、Lead−In Area20内のMTA(Main Table Area )31とLead−Out Area 22の手前に存在するSTA(Secondary Table Area)32内の、DT領域(Defect Table:MTA内ではMDT、STA内ではSDTと呼ぶ)34に記録される。DT領域34の記録位置はIP(Information Packet:MTA内ではMIP、STA内ではSIP)33に記録される。
【0009】
付記すると、Spare Area(SA)23は、ユーザデータの交替に使用する交替領域である。Data Area (DA)24は、ユーザデータを記録する記録領域である。Packet(Pとする)25は、データの最小記録単位である。CD−RWのMt.Rainierでは、1つのDAを136個のPacket(P1 〜P136 )で構成する。SAは、8個のPacketで構成される。User Data Block 28は、CD−RWのデータ(ユーザデータ)を記録するためのBlock である。1つのPacketには必ずLink/Run−In/Run−Out (26/27/29)が必要である。Block (ブロック)30は、データの最小再生単位である。CD−RWのMt.Rainierでは、1つのUser Data Block 28は、32個のBlock (B1 〜B32)から構成される。MTA(Main Table Area )31は、Lead−In Area20に記録される。STA(Secondary Table Area)32は、Lead−Out Area 22の手前(直前)のProgram Area21内最後に記録される。IP(Information Packet:MTA内ではMIP、STA内ではSIP。)33は、DT(Defect Table)34の記録アドレスやData Area 24の最終アドレスを含む管理情報が記録される。DT(Defect Table:MTA内ではMDT、STA内ではSDT。)34には、欠陥領域のアドレスとその交替先の交替領域のアドレスの組情報を含む欠陥管理情報が記録される。なお、Program Area21のサイズはディスク容量に応じて可変となり、それに応じてSA−DA領域の確保数及びProgram Area内でSA、DAのいずれが最後に来るかも可変となる。
【0010】
図3には、データエリア(DA)24中における欠陥セクタ(Block )がスペアエリア(SA)23に交替されている場合のデータ再生状態についての説明図が示されている。
【0011】
情報記録再生装置(ドライブ装置)がディスクの記録データであるユーザデータパケットA0からA7のデータの再生を実施する場合の例である。ユーザデータパケットA0からA7の再生を行う際、ディスクに記録されている欠陥管理情報(上述したようにMTA/STA内のDTに記録されている)の参照からデータエリア(DA)におけるセクタA3とA6のデータがそれぞれ(欠陥により)スペアエリア(SA)で交替されていることが分かるので、再生処理としては、1.DAからA0‐A2を再生、2.SAからA3を再生、3.DAからA4−A5 を再生、4.SAからA6を再生、5.DAからA7を再生、というステップの処理を実行する必要がある。
【0012】
上記の欠陥管理情報(交替元アドレス−交替先アドレス)はDT34に記録されており、DT34の情報を取得するためにはIP33を読み込む必要がある。DTはその記録位置をIPに対して記録するため、MTAやSTA内で交替処理を実施することが可能であるが、IPの位置に関してはディスク内で常に固定である。
【0013】
以上説明したようなCD−MRWでは、欠陥管理情報をMDT(Main Defect Table) /SDT(Secondary Defect Table)と呼ばれる形式で管理しており、これらの情報はさらにMIP(Main Information Packet) /SIP(Secondary Information Packet)と呼ばれる管理情報によって管理されている。
【0014】
また、欠陥管理情報を記録するMDT/SDTにおいても欠陥管理システムが適用されており、MDT/SDTの記録位置に対して欠陥が生じていたような場合には、代替領域への交替・記録が行われるが、MIP/SIPといった管理情報において欠陥が発生した場合のための代替記録領域は定義されていない。これは、MDT/SDT領域の記録位置がMIP/SIP領域に記録されるのに対し、MIP/SIPの記録位置はディスク固有の位置になるためである。
【0015】
MIPの記録位置は、PBN(Physical Block Number:ディスク上の物理的な記録アドレス。最小再生単位がBlock)で規定されており、SIPの記録位置は、Lead−Outの記録位置によって規定されており、Lead−Outの記録位置はTOC(Table Of Contents) に記録されている。TOCの情報はLead−In 領域内に記録されており、これらのSIPやSDTの内容は、STA(Secondary Table Area:図2−32)と呼ばれる領域内で記録することが規定されている。STAはSDTの交替用領域を含んでおり、SDTはSTA領域内に記録される。また、Lead−In とLead−Outの領域に挟まれた領域がProgram Areaと呼ばれる領域であり、CD−MRWではこの領域内にユーザデータ領域(Data Area:以下、DA) と、ユーザデータ領域(DA)の交替用領域(Spare Area :以下、SA) が、SA− DAの順に交互に配置される。
【0016】
これらMIP/SIPやMDT/SDTの内容は、欠陥管理情報に関しては同じものである。これは、SIP領域がMIPの予備情報であるという位置付けと同時に、CD−MRWをサポートしていない、レガシーな(既存の)CDドライブにおいての互換性を確保するためである。なぜなら、MRW非対応ドライブにおいては、欠陥管理システムが適用されていることすらわからないため、特に欠陥が発生した結果交替されている情報を正しく読み出せない。また、MTA(Main Table Area :図2−31)領域はLead−In 部に存在するが、一般のドライブにおいて当該領域を読み出す手段が提供されていない。
【0017】
しかし、STA領域はProgram Area内にあるため、一般のドライブで読み出すことは可能である。そこで、MRW情報をコントロールするアプリケーションソフトウェアを用意し、このアプリケーションソフトウェアがSTA情報を読み出すことで、MRW非対応ドライブにおいても、正しくデータを読み出すことが可能となり、互換性を確保することが可能となる。そのため、SIP情報が欠陥によって読み出せないような場合に、互換性が確保できないという問題が生じる。
【0018】
以上のように、従来における情報記録媒体に対する欠陥管理システムでは、DT相当の記録領域に対しては欠陥管理機能(交替機能)が提供されているが、SIP相当の記録領域に対しては欠陥管理が提供されていない。
【0019】
【特許文献1】
特開平9−035418号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、情報記録媒体における特にSIP相当の記録領域に欠陥が存在するような場合にSIP相当領域の記録位置を変更することが可能となるような手段を提供し、SIP相当の記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現できる情報記録方法、情報記録再生装置及び情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0021】
特に請求項1、9、18記載の発明は、CD−MRW対応の情報記録方法において、SIP記録位置に欠陥が存在した場合に、STA領域の記録位置を変更するとともに、Lead−Out領域の記録開始位置を変更する情報記録方法を提供することを目的とする。
【0022】
また、請求項1、9、18記載の発明において、STA領域の記録位置を変更する場合、変更に伴いユーザデータ記録領域が減少する場合がある。そこで、請求項2、10記載の発明は、これに対応することを目的とする。
【0023】
また、請求項2、10記載の発明において、STA領域の直前にSAが存在しないディスクの場合、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できない。そこで、請求項3、11記載の発明は、この問題に対応することを目的とする。
【0024】
また、請求項3、11に記載の発明において、STA領域の直前のDAが使用済みであった場合に、STA記録位置を変更すると、記録済みのデータを破壊してしまうことになるので、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できない。そこで、請求項4、12記載の発明は、この問題に対応することを目的とする。
【0025】
また、請求項1から4、9から12のいずれか1項に記載の発明において、STA領域の記録位置を変更することが可能でない場合、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できない。そこで、請求項5、13記載の発明は、この問題に対応することを目的とする。
【0026】
請求項1から5、9から13記載の発明においては、MRWで規定されている情報の一つであるDisc Status に関して言及されていない。CD−MRWでは、実際にLead−Outを記録する場合にTemporary Lead−Outという概念がある。通常、CD−MRWが適用できるようなFormat処理を伴う記録方式の場合、Lead−Out領域はディスクの最後尾に記録される。これはユーザデータを記録する領域を可能な限り大きく確保するためであるが、ユーザデータを記録する時間は増大する(Program Area中に未記録領域が存在することは許されていないため、少なくとも何らかのダミーデータを記録する必要がある。このダミーデータ記録処理のことをDe−Icingと呼ぶ)。Temporary Lead−Outは、これに対応するものでユーザデータの記録が完了した箇所までをProgram Areaとし、直後にLead−Outを記録するものである。この状態で、FormatのRestart が可能になっており、Restart 動作では、Temporary Lead−Out位置から再度ユーザデータの記録(De−Icing処理でも可)を行う。
【0027】
Disc Status の要素の一つにFormatting Status がある。これは、ディスク上のLead−Outが、前記Temporary Lead−Outであるかどうかが記録されており、Temporary Lead−Outの場合はPartially Format、Format処理が完了している場合は、Full Format となる。ここに設定された情報により、FormatのRestart を行うかどうかを決定する。そのため、再生専用装置においては問題ない(FormatのRestart 処理は実施できないため)が、CD− MRWに対応した記録可能な装置においては、Lead−Outが請求項1から5、9から13記載の発明の手法により変更する前の位置に記録されてしまう可能性があり、他方で、請求項1から5、9から13記載の発明の機能を有さない場合にはそれらの発明の課題としてあげた問題が発生する恐れがある。
そこで、請求項6、14、19記載の発明は、かかる問題点を解決することを目的とする。
【0028】
請求項6、14、19で示した発明がTemporary Lead−Out記録時に適用された場合、Temporary Lead−Outは、あくまでも暫定的なLead−Out領域であり、最終的に記録されるべきLead−Out位置は異なることが想定される。例えば、Temporary Lead−Outをディスクの内周側に記録した場合に、請求項6、14、19に記載の発明を用いてDisc Status 中のFormatting Status をFull Format と変更すると、以降の領域がCD− MRW記録可能な装置においても使用されず無駄になってしまう恐れがある。
そこで、請求項7、15、20記載の発明は、かかる問題点を解決することを目的とする。
【0029】
請求項7、15、20記載の発明を適用した場合、請求項1から5、9から13記載の発明の機能を有さない装置でFormatのRestart を実施してLead−Outを記録する場合に、請求項1から5、9から13記載の発明の課題としてあげた問題が発生する可能性がある。
そこで、請求項8、16、21記載の発明は、かかる問題点を解決することを目的とする。
【0030】
CD−MRWフォーマットに従ってCD−RWディスクに情報記録を行おうとした際に、SIP記録位置に欠陥が存在した場合、SIP情報を記録することができず、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことができない。請求項17記載の発明は、これに対応して、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことのできる情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、CD−MRWに対応した情報記録方法であって、SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0032】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、STA領域の記録位置の変更は、STA記録位置変更に伴ってSTA領域へ変わる領域が未使用のSA領域である場合に実行することを特徴としている。
【0033】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合、DA領域が未使用であるなら、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0034】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がDA領域でかつ使用済みであり、DA領域に対して交替処理を実施してSA領域にデータ退避することで未使用状態とすることが可能な場合に、直前DA領域を交替させてSA領域にデータ退避してから、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0035】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、SIP記録位置に欠陥が存在する場合、STA領域の直前領域が使用済みで未使用化不可の領域である場合は、STA領域の記録位置は変更せずに、SIPとSDTの記録位置のみを変更し、それに伴いLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0036】
請求項6記載の発明によれば、情報記録方法は、SIP記録位置に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定する請求項1から5のいずれか1項に記載の情報記録方法であることを特徴とするものである。
【0037】
請求項7記載の発明によれば、Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われる請求項6記載の情報記録方法であることを特徴とするものである。
【0038】
請求項8記載の発明によれば、Full Format の設定は、Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、Lead−Out領域以降が所定値以上であっても行われる請求項7記載の情報記録方法であることを特徴とするものである。
【0039】
請求項9記載の発明は、CD−MRWに対応した情報記録方法で再記録可能な情報記録媒体に対する情報記録処理を行う情報記録再生装置であって、SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0040】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、STA領域の記録位置の変更は、STA記録位置変更に伴ってSTA領域へ変わる領域が未使用のSA領域である場合に実行することを特徴としている。
【0041】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合、DA領域が未使用であるなら、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0042】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、記録位置変更前のSTA領域の直前領域がDA領域でかつ使用済みであり、DA領域に対して交替処理を実施してSA領域にデータ退避することで未使用状態とすることが可能な場合に、直前DA領域を交替させてSA領域にデータ退避してから、STA記録位置の変更を実行することを特徴としている。
【0043】
請求項13記載の発明は、請求項9から12のいずれか1項に記載の発明において、SIP記録位置に欠陥が存在する場合、STA領域の直前領域が使用済みで未使用化不可の領域である場合は、STA領域の記録位置は変更せずに、SIPとSDTの記録位置のみを変更し、それに伴いLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴としている。
【0044】
請求項14記載の発明によれば、情報記録再生装置は、SIP記録位置に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定する請求項9から13のいずれか1項に記載の情報記録再生装置であることを特徴とするものである。
【0045】
請求項15記載の発明によれば、情報記録再生装置は、Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われる請求項14記載の情報記録再生装置であることを特徴とするものである。
【0046】
請求項16記載の発明によれば、情報記録再生装置は、Full Format の設定は、Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、Lead−Out領域以降が所定値以上であっても行われる請求項15記載の情報記録再生装置であることを特徴とするものである。
【0047】
請求項17記載の発明は、SIP領域に欠陥が存在する場合に、該SIPの記録位置が変更され、該変更に伴ってLead−Out領域の記録開始位置が変更されて記録されることを特徴としている。
【0048】
請求項18記載の発明によれば、情報記録媒体は、SIPの記録位置の変更は、STA領域の記録位置が変更されることにより行われる請求項17記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0049】
請求項19記載の発明によれば、情報記録媒体は、SIP領域に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status がFull Format に設定される請求項17または18記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0050】
請求項20記載の発明によれば、情報記録媒体は、Full Format の設定は、STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われる請求項19記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0051】
請求項21記載の発明によれば、情報記録媒体は、Full Format の設定は、Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、Lead−Out領域以降が所定値以上であっても行われる請求項20記載の情報記録媒体であることを特徴とするものである。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。構成要素には記号を付与して区別する。図1は、本発明の実施の形態における情報記録再生装置の構成を示す図である。本情報記録再生装置は、特に光ディスク装置(光ディスクドライブ)であり、情報記録媒体1は再記録可能な光ディスクである。本情報記録再生装置は、本発明の実施の形態における情報記録方法に従って欠陥管理機能を備えた情報記録再生処理を情報記録媒体1に対して行う。本発明の実施形態の情報記録媒体1は、本情報記録再生装置によりデータ記録されるとSIP領域に対しても欠陥管理が施されたものとなり、CD−MRW非対応のドライブ装置に対しても互換性を持つ情報記録媒体となる。
【0053】
図1に示す本実施形態の情報記録再生装置(光ディスク装置)は、情報記録媒体(光ディスク)1を支持及び回転させるモータ2、回転制御部3、ピックアップ4、アクチュエータ制御部5、信号制御部6、ドライブコントローラ7、バッファ8、レーザー駆動回路9、外部インタフェース10、ホストコンピュータ11、不揮発性メモリ12等を有して構成されている。
【0054】
モータ2は、光ディスク1を任意の回転速度で回転させる。回転制御部3は、モータ2の回転制御を行う。ピックアップ4は、光レーザーを光ディスク1に対して照射する。アクチュエータ制御部5は、ピックアップ4を半径方向に移動させたりする制御を行う。信号制御部6は、ピックアップ4からの信号を制御する。ドライブコントローラ7は、本情報記録再生装置全体の制御を行う。バッファ8は、ドライブコントローラ7がデータ格納等の一時記憶領域として使用する。レーザー駆動回路9は、ピックアップ4のレーザーを駆動する。外部インタフェース10は、ホストコンピュータ11等との間でデータ等の送受信を行うインタフェース部分である。不揮発性メモリ12は、ディスクID、記憶パワー値等の情報記録再生装置固有の情報を記録しておくための記憶領域である。不揮発性メモリ12には、ドライブコントローラ7を動かすための制御プログラム等も記憶されている。
【0055】
本発明は、CD−MRWのように、再記録可能な情報記録媒体に対する欠陥管理システムを備え、欠陥管理情報が情報記録媒体における所定位置に記録され、この欠陥管理情報自体に対する欠陥管理を可能にするための情報記録方法、この情報記録方法での情報記録処理及び対応する情報再生処理を行う情報記録再生装置(ドライブ装置)、及び、上記方法で情報記録された情報記録媒体(ディスク)に関するものである。また、欠陥管理システムの機能を有するデータ処理LSIに対しても適用可能である。
【0056】
情報記録媒体1に対するデータ記録のフォーマットは図2に示した。本実施形態の情報記録再生装置は、このフォーマットに従って光ディスク1に対するデータ記録処理を行う。本発明の場合、特に、STA領域32におけるIP領域33(SIP)について欠陥管理を実現する。そのために、IP領域33に欠陥が有ることが検出された場合は、STA領域32の記録位置を変更(シフト)する。またそれに伴い、Lead−Out Area 領域22の記録位置を変更(シフト)する。
【0057】
図1に示すような構成の情報記録再生装置において、本実施形態の情報記録再生方法で欠陥管理機能を備えた情報記録/再生処理が行われる。以下、制御の異なる複数の実施形態の情報記録方法について説明する。
【0058】
まず、本発明の第1の実施形態の情報記録方法の動作について図4の動作フローをもとに説明する。情報記録媒体(光ディスク)1のSIP(STAにおけるIP)領域に対するSIPデータの記録処理(以下、SIP記録処理)において、データ記録フォーマットに基づく所定位置にSIPデータを記録する。SIP領域へのSIPデータの記録処理に関し、記録が正常に行われたか、つまりSIP記録領域に欠陥が無いかを判断する。ここでSIPデータを記録しようとする位置あるいは記録した位置に欠陥が有ることを検出した場合(ステップS41−NO)、SIP領域の記録位置を変更するべくSTA領域の記録位置を変更する(ステップS42)。次に、それに伴いLead−Out記録位置を変更し(ステップS43)、SIP記録処理を終了する。
【0059】
図5は、上記第1の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の最後(Lead−Out Area 領域22の手前)にIP(SIP)領域33があるが、ここに欠陥を検出した場合に、下側のレコードに示すように、IP領域33を含むSTA領域32の記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。これにより、Program Area21におけるSTA領域32の前の最後部はSTA領域として上書きされる。また、STA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置も前方向にシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来ることとなる。STA領域32の記録位置変更の結果、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0060】
次に、本発明の第2の実施形態の情報記録方法の動作について図6の動作フローをもとに説明する。まず、SIP記録処理において、フォーマットに基づくSIP領域にSIPデータを記録する処理を行う。ここでSIPデータを記録する位置/記録した位置に欠陥が有る場合は(ステップS61−NO)、STA領域の直前が未使用(ユーザデータが記録されていない)のSA領域であるかどうかを確認する(ステップS62)。未使用のSA領域であった場合(ステップS62−YES)、STA領域の記録位置を変更(シフト)する(ステップS63)。次に、それに伴いLead−Out記録位置を変更(シフト)し(ステップS64)、SIP記録処理を終了する。
【0061】
図7は、上記第2の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の手前が未使用のSA領域23となっている場合であり、下側のレコードに示すように、IP領域33を含むSTA領域32の記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。これにより、Program Area21内のSTA領域の手前の未使用SA領域がSTA領域として上書きされる。また、STA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置も前方向にシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来ることとなる。STA領域32の記録位置変更の結果、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0062】
次に、本発明の第3の実施形態の情報記録方法では、第2の実施形態の情報記録方法での動作と同様、SIP領域に欠陥が有ることを検出した場合、STA領域の手間にある領域を判断する。STA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合に、この領域が未使用(ユーザデータの記録がされていない)であるならSTA記録位置の変更を実行する。制御としては、第2の実施形態の動作フローにおけるステップS62の処理部分の内容が、直前領域が未使用のSA領域であるかの確認処理から、未使用領域であるかどうかの確認に変わるだけで、それ以外は同じである。
【0063】
次に、第4の実施形態の情報記録方法の動作について図8の動作フローをもとに説明する。まず、SIP記録処理において、フォーマットに基づくSIP領域へSIPデータを記録する。ここでSIPを記録する位置/記録した位置に欠陥が有る場合(ステップS81−NO)、STA領域の直前領域が使用済み(ユーザデータ記録済み)のDA領域であるかどうかを確認する(ステップS82)。ここで、使用済みのDA領域であった場合(ステップS82−YES)、当該DA領域が交替処理によってSA領域にデータ退避可能かどうかを確認する(ステップS83)。退避可能である場合(ステップS83−YES)、交替処理を実施しDA領域に記録されているデータをSA領域に退避する(ステップS84)。そして、STA領域の記録位置を変更(シフト)し(ステップS85)、またLead−Out記録位置を変更(シフト)し(ステップS86)、SIP記録処理を終了する。
【0064】
図9は、上記第4の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の手前が使用済みのDA領域24となっている場合であり、中間のレコードに示すように、使用済みのDA領域24について交替処理を実行してSA領域にデータ退避してから、下側のレコードに示すように、IP領域33を含むSTA領域32の記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。また、STA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置も前方向にシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来ることとなる。STA領域32の記録位置変更の結果、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0065】
次に、本発明の第5の実施形態の情報記録方法の動作について図10の動作フローをもとに説明する。まず、SIP記録処理において、フォーマットに基づくSIP領域へSIPデータを記録する。ここでSIPデータを記録する位置/記録した位置に欠陥が有る場合(ステップS101−NO)、STA領域の記録位置が変更できるかどうかを確認する(ステップS102) 。ここで、STA領域の記録位置が変更不可能であった場合(ステップS102−YES)、STA領域の記録位置は変更せずSIPの記録位置を変更(シフト)し、またそれに伴いSTA領域内のSDTの記録位置を変更し(ステップS103) 、SIP記録処理を終了する。
【0066】
図11は、上記第5の実施形態の情報記録方法でのディスク1への情報記録処理の様子について示す図である。上側のレコードに示すように、Program Area領域21内のSTA領域32の手前が、使用済みDA領域24でかつ交替処理による未使用化が不可能となっている場合であり、下側のレコードに示すように、STA領域32の記録位置は変更せず、STA領域32内でSIP領域33記録位置を前に(Program Area21方向へ)シフトする。また、SIP領域33の記録位置変更に伴い、STA領域内のDTの記録位置も変更する。SIP領域33の記録位置変更の結果、変更後のSIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が実現されたこととなる。
【0067】
以上、これらのSIP記録処理及び交替処理は、不揮発性メモリ12に格納されたプログラムを実行することにより実現することも可能であるし、ドライブコントローラ7といったLSI内のマイクロコードにて実行することにより実現することも可能である。
【0068】
以上の各実施形態の情報記録方法(望ましくは第5の実施形態までの全ての情報記録方法での制御を実行)を用いて情報記録再生装置により情報記録媒体に対してデータ記録が実行される。こうしてデータ記録された情報記録媒体は、SIP領域に正常にSIPデータが記録されたものとなり、CD−MRW非対応のドライブ装置に対しも互換性を持つ。
【0069】
なお、情報記録媒体の記録領域における欠陥部分の検出の方式には様々な方式が存在する。データ記録処理の前において対象位置(アドレス)に正常にたどり着けるかどうかで欠陥を検出する方式、データ記録処理後において対象位置の読み出し確認を行う方式等がある。いずれの欠陥検出方式の場合においても本発明の欠陥管理機能を備えた情報記録方法を適用できる。
【0070】
次に、本発明の第6の実施形態の動作について図12の動作フローを例にして説明する。
【0071】
まず、SIPを記録する処理において、SIPを記録する。ここでSIPを記録した位置に欠陥があると(ステップS121でYes)、STA領域の記録位置を変更する(ステップS122) 。この時、STA領域の記録位置の変更方法は、例えば、第1〜第5の実施形態の方法が使用可能である。また、STA領域を記録する際に、Disc Status 中のFormatting Status にFull Format を設定する(ステップS123) 。次に、Lead−Out記録位置を変更し(ステップS124) 、SIP記録処理を終了する。
【0072】
これにより、図13における、上側のレコードが下側のレコードへと変更される。すなわち、STA領域32の最後(Lead−Out Area 領域22の手前)にIP(SIP)領域33があり、ここに欠陥を検出した場合に、STA領域32の記録位置をProgram Area21方向へシフトすることにより、Program Area21におけるSTA領域32の手前の最後部はSTA領域として上書きされる。このようなSTA領域32の記録位置変更に伴い、Lead−Out Area 22の記録位置もProgram Area21方向へシフトする。これにより欠陥領域はLead−Out Area 内に来る。
【0073】
こうして、欠陥領域を避けてSIPデータを記録することが可能となり、SIP領域33に正常にSIPデータが記録され、DT領域の管理を行っているSIPデータ自体に対する欠陥管理が可能となる。
また、Lead−Out領域22の記録位置を変更することと、SIPの読み取りが可能となるため、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことが可能となる。さらに、ステップS123において、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format とすることで、変更したLead−Out領域22およびSTA領域32の情報が保護されることになり、より安全性が増す。
【0074】
次に、第7の実施形態の動作について図14の動作フローを例にして説明する。
【0075】
まず、SIPを記録する処理において、SIPを記録する。ここでSIPを記録した位置に欠陥があると(ステップS141でYes)、STA領域の記録位置を変更する(ステップS142)。次に、Lead−Out以降の領域が所定値以下であるかを確認し(ステップS143)、所定値以下である場合には(Yes)、Disc Status 中のFormatting Status にFull Format を設定する(ステップS144)。そして、Lead−Out記録位置を変更し(ステップS145)、SIP記録処理を終了する。
なお、ここでの所定値は、固定値として装置内部で保持していてもよいし、ディスクの総容量に対する割合で判定してもよい。もちろん、外部インタフェース等を通じて使用者が指定する形でもよい。
【0076】
こうして、Lead−Out領域以降の領域が所定数以上の場合には、Full Format と扱わないので、CD−MRW記録可能な装置を使用することにより、Lead−Out領域を変更することが可能となるので、ディスク上の記録可能領域を無駄にしてしまうことを避けることが可能となる(図15参照)。
【0077】
次に、第8の実施形態の動作について図16の動作フローを例にして説明する。
【0078】
まず、SIPを記録する処理において、SIPを記録する。ここでSIPを記録した位置に欠陥があると(ステップS161でYes)、STA領域の記録位置を変更する(ステップS162)。次に、Lead−Out以降の領域が所定値以下であるかを確認し(ステップS163)、所定値以下でない場合には(No)、Full Format 状態でSIPを記録する場合に欠陥となるかを確認する(ステップS164) 。もし、欠陥となってしまうようであれば(Yes)、Disc Status 中のFormatting Status にFull Format を設定する(ステップS165) 。そして、Lead−Out記録位置を変更し(ステップS166) 、SIP記録処理を終了する。
なお、ここでの所定値は、固定値として装置内部で保持していてもよいし、ディスクの総容量に対する割合で判定してもよい。もちろん、外部インタフェース等を通じて使用者が指定する形でもよい。
【0079】
こうして、Full Format 時のLead−Out記録位置における、SIPの記録位置に欠陥が存在しない場合に限りRestart が可能となるので、少なくともFull Format 時に、情報記録媒体における特にSIP相当の記録領域に欠陥が存在するような場合にSIP相当領域の記録位置を変更することが可能となるような手段を提供し、SIP相当の記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現するといった第1から第5の実施形態における課題を解決することができる(図17参照)。
【0080】
なお、これらのSIP記録における交替処理は、不揮発性メモリ( 図1の12) に格納されたプログラムを実行することで、実現することも可能であるし、ドライブコントローラ( 図1の7) といったLSI内のマイクロコードにて実行することにより、実現することも可能である。
【0081】
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、情報記録媒体に対してSIP相当領域に対しても欠陥管理を実現することができる。特に請求項1、9記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した場合に、欠陥領域を避けてSIPデータを記録することが可能となるので、SIPに対しても欠陥管理を行うことが可能となる。また、Lead−Out領域の記録位置を変更することと、SIPの読み取りが可能となるため、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことが可能となる。
【0083】
また、請求項2、10記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した際、STA領域の記録位置を変更する場合に、未使用のSA領域に対してSTA領域を変更することが可能となるので、ユーザデータの記録可能容量が減少することなく、SIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。
【0084】
また、請求項3、11記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した際、未使用のDA領域に対してもSTA領域を変更することが可能となるので、SIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。
【0085】
また、請求項4、12記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在した際、STA領域を変更することが可能となるので、SIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。
【0086】
また、請求項1から4、9から12に記載の情報記録方法においてSTA領域の記録位置を変更することが可能でない場合は、SIP記録位置に欠陥が存在しても回避できないが、請求項5記載の発明では、STA領域の記録位置を変更することなくSIPに対して欠陥管理を行うことが可能となる。このとき、STA領域が減少してしまうため、SDT領域の交替に制限は生じるが、DA領域の最後のアドレスがSIPに記録されているので、互換性を確保することは可能である。
【0087】
なお、請求項9から13に記載の発明では、それぞれ対応する請求項1から5に記載の発明の効果を得られる。
【0088】
請求項6、14、19記載の発明によれば、SIP記録位置に欠陥が存在した場合に、欠陥領域を避けてSIPを記録することが可能となるので、SIPに対しても欠陥管理を行うことが可能となる。また、Lead−Out領域の記録位置を変更することと、SIPの読み取りが可能となるため、CD− MRW非対応ドライブに対して互換性を保つことが可能となる。さらに、Disc Status 中のFormattingStatus をFull Format とすることで変更したLead−OutおよびSTA 領域の情報が保護されることになり、より安全性が増す。
【0089】
請求項7、15、20記載の発明によれば、Lead−Out領域以降の領域が所定数以上の場合には、Full Format と扱わないので、CD− MRW記録可能な装置を使用することにより、Lead−Out領域を変更することが可能となるので、ディスク上の記録可能領域を無駄にしてしまうことを避けることが可能となる。
【0090】
請求項8、16、21記載の発明によれば、Full Format 時のLead−Out記録位置における、SIPの記録位置に欠陥が存在しない場合に限りRestart が可能となるので、少なくともFull Format 時に、情報記録媒体における特にSIP相当の記録領域に欠陥が存在するような場合にSIP相当領域の記録位置を変更することが可能となるような手段を提供し、SIP相当の記録領域のデータ記録に関しても欠陥管理を実現するといった請求項1から5、9から13の発明の課題が発生することを防ぐことができる。
【0091】
また、請求項17記載の発明では、SIP記録位置に欠陥が存在する場合でもSIP情報を記録することが可能となり、CD−MRW非対応ドライブに対して互換性を持たせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における情報記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】欠陥管理機能に対応したCD−MRWにおける情報記録媒体への情報記録フォーマットを示す図である。
【図3】データエリア(DA)に欠陥セクタが有る場合の交替処理とその再生処理について説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図14】本発明の第7の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第7の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【図16】本発明の第8の実施形態の情報記録方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第8の実施形態の情報記録方法の処理におけるデータ記録の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(情報記録媒体)
2 モータ
3 回転制御部
4 ピックアップ
5 アクチュエータ制御部
6 信号制御部
7 ドライブコントローラ
8 バッファ
9 レーザー駆動回路
10 外部インタフェース
11 ホストコンピュータ
12 不揮発性メモリ
20 Lead−In Area
21 Program Area
22 Lead−Out Area
23 Spare Area(SA)
24 Data Area (DA)
25 Packet(P)
26 Link Block
27 Run−In Block( 4Block)
28 User Data Block
29 Run−Out Block(2Block)
30 Block
31 MTA
32 STA
33 IP(MIP/SIP)
34 DT(MDT/SDT)
Claims (21)
- CD−MRWに対応した情報記録方法であって、SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴とする情報記録方法。
- 前記STA領域の記録位置の変更は、該STA記録位置変更に伴ってSTA領域へ変わる領域が未使用のSA領域である場合に実行することを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
- 前記記録位置変更前のSTA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合、該DA領域が未使用であるなら、前記STA記録位置の変更を実行することを特徴とする請求項2記載の情報記録方法。
- 前記記録位置変更前のSTA領域の直前領域がDA領域でかつ使用済みであり、該DA領域に対して交替処理を実施してSA領域にデータ退避することで未使用状態とすることが可能な場合に、前記直前DA領域を交替させて前記SA領域にデータ退避してから、前記STA記録位置の変更を実行することを特徴とする請求項3記載の情報記録方法。
- 前記SIP記録位置に欠陥が存在する場合、前記STA領域の直前領域が使用済みで未使用化不可の領域である場合は、該STA領域の記録位置は変更せずに、SIPとSDTの記録位置のみを変更し、それに伴いLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報記録方法。
- 前記SIP記録位置に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報記録方法。
- 前記Full Format の設定は、
前記STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われることを特徴とする請求項6記載の情報記録方法。 - 前記Full Format の設定は、
Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、前記Lead−Out領域以降が前記所定値以上であっても行われることを特徴とする請求項7記載の情報記録方法。 - CD−MRWに対応した情報記録方法で再記録可能な情報記録媒体に対する情報記録処理を行う情報記録再生装置であって、SIP記録位置に欠陥が存在する場合にSTA領域の記録位置を変更すると共にLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴とする情報記録再生装置。
- 前記STA領域の記録位置の変更は、該STA記録位置変更に伴ってSTA領域へ変わる領域が未使用のSA領域である場合に実行することを特徴とする請求項9記載の情報記録再生装置。
- 前記記録位置変更前のSTA領域の直前領域がSA領域でなくDA領域である場合、該DA領域が未使用であるなら、前記STA記録位置の変更を実行することを特徴とする請求項10記載の情報記録再生装置。
- 前記記録位置変更前のSTA領域の直前領域がDA領域でかつ使用済みであり、該DA領域に対して交替処理を実施してSA領域にデータ退避することで未使用状態とすることが可能な場合に、前記直前DA領域を交替させて前記SA領域にデータ退避してから、前記STA記録位置の変更を実行することを特徴とする請求項11記載の情報記録再生装置。
- 前記SIP記録位置に欠陥が存在する場合、前記STA領域の直前領域が使用済みで未使用化不可の領域である場合は、該STA領域の記録位置は変更せずに、SIPとSDTの記録位置のみを変更し、それに伴いLead−Out領域の記録開始位置を変更することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
- 前記SIP記録位置に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status をFull Format に設定することを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
- 前記Full Format の設定は、
前記STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われることを特徴とする請求項14記載の情報記録再生装置。 - 前記Full Format の設定は、
Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、前記Lead−Out領域以降が前記所定値以上であっても行われることを特徴とする請求項15記載の情報記録再生装置。 - SIP領域に欠陥が存在する場合に、該SIPの記録位置が変更され、該変更に伴ってLead−Out領域の記録開始位置が変更されて記録されることを特徴とする情報記録媒体。
- 前記SIPの記録位置の変更は、
STA領域の記録位置が変更されることにより行われることを特徴とする請求項17記載の情報記録媒体。 - 前記SIP領域に欠陥が存在する場合に、Disc Status 中のFormatting Status がFull Format に設定されることを特徴とする請求項17または18記載の情報記録媒体。
- 前記Full Format の設定は、
前記STA領域の記録位置の変更により記録されたLead−Out領域以降の領域が所定値未満となる場合に行われることを特徴とする請求項19記載の情報記録媒体。 - 前記Full Format の設定は、
Full Format 状態でSIPが記録される位置に欠陥が存在する場合には、前記Lead−Out領域以降が前記所定値以上であっても行われることを特徴とする請求項20記載の情報記録媒体。
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