JP2004157940A - 印刷システム及び印刷制御用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了する印刷システムを、提供する。
【解決手段】各ホスト装置100に、リザーブジョブデータを印刷装置に送信する際に、リザーブジョブデータを生成・送信する処理と、生成したリザーブジョブデータを指定するための情報を含むプレビューファイルを作成・記憶する処理とを行う印刷装置制御用プログラム31(プリンタドライバ)と、プレビューファイル内の情報に基づき、そのプレビューファイルと同時に生成されたリザーブジョブデータを印刷させるためのコマンドを生成して印刷装置10に送信するユーティリティプログラム32とをインストールしておく。
【選択図】 図1
【解決手段】各ホスト装置100に、リザーブジョブデータを印刷装置に送信する際に、リザーブジョブデータを生成・送信する処理と、生成したリザーブジョブデータを指定するための情報を含むプレビューファイルを作成・記憶する処理とを行う印刷装置制御用プログラム31(プリンタドライバ)と、プレビューファイル内の情報に基づき、そのプレビューファイルと同時に生成されたリザーブジョブデータを印刷させるためのコマンドを生成して印刷装置10に送信するユーティリティプログラム32とをインストールしておく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及び1台以上のホスト装置をネットワーク接続した印刷システムと、印刷装置と接続されたコンピュータ上で実行される印刷制御用プログラムとに、関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、コンピュータネットワークに接続されて使用される印刷装置(ネットワークプリンタ、複合機等)の中には、所定形式の印刷ジョブデータを受信したときには、その印刷ジョブデータを内部に記憶するように構成された装置が、存在している。
【0003】
そのような印刷装置の多くは、各ユーザが、印刷装置にネットワーク接続されたPC(パーソナルコンピュータ)にて、印刷装置内に記憶されている或る印刷ジョブデータの識別情報(通常、ユーザ名とジョブ名)を選択する作業を行うことにより、その印刷ジョブデータに基づく印刷を印刷装置に行わせることが出来る装置となっている。ただし、印刷を行う印刷ジョブデータの選択作業をより容易に行えるようにするために、各ユーザが、自身のPCにて、印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関するプレビュー用画像(サムネイル画像)を見ながら、印刷を行う印刷ジョブデータを選択できる装置も、開発されている。
【0004】
具体的には、内部に記憶すべき印刷ジョブデータの受信時に、受信した印刷ジョブデータを内部に記憶する処理と、その印刷ジョブデータに関するプレビュー用画像データを作成して内部に記憶する処理とを行うように構成されていると共に、Webブラウザ或いは専用のブラウザが実行されているPCに対して、内部に記憶している各プレビュー用画像データを供給できるように(Webブラウザ或いは専用のブラウザに各プレビュー用画像データ基づく画像表示を行わせることが出来るように)構成されている印刷装置が、開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−269036号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、印刷ジョブデータを内部に記憶可能な既存の印刷装置としては、PCにプレビュー用画像データを提供可能な装置も、PCにプレビュー用画像データを提供できない装置も存在しているが、いずれの印刷装置も、ユーザのPCに、印刷を行う印刷ジョブデータを選択させるための画面(印刷装置内の各印刷ジョブデータの識別情報のみが示された画面や、識別情報と共にプレビュー用画像が示された画面)を表示させるための情報を、送信するものとなっている。
【0007】
換言すれば、既存の印刷装置は、ユーザが、自身のPCを用いて、印刷装置に記憶されている或る印刷ジョブデータを印刷させようとした場合、上記情報の授受が完了するまでは、当該印刷ジョブデータの印刷を開始させることが出来ない装置となっている。
【0008】
そこで、本発明の課題は、印刷装置と1台以上のホスト装置とをネットワーク接続した印刷システムであって、印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了する印刷システムを、提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の課題は、本発明の印刷システムのホスト装置として、コンピュータを動作させるための印刷制御用プログラムを、提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、印刷装置と1台以上のホスト装置とをネットワーク接続した印刷システムを、各ホスト装置として、印刷指示用ファイル記憶手段と、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含む、印刷装置に記憶させるためのリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該リザーブジョブデータに含めた識別情報を含む印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶するリザーブジョブデータ生成送信手段と、表示装置に印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルの名称を表示する機能、及び、入力装置に対して印刷指示用ファイルを指定する指定操作を含む印刷指示操作がなされたときに、当該指定操作にて指定された印刷指示用ファイル内の識別情報を含む印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する機能を有する印刷指示コマンド送信手段とを備える装置が、用いられ、印刷装置として、ホスト装置が送信したリザーブジョブデータを内部に記憶するための処理を行うリザーブジョブデータ処理手段と、ホスト装置が送信した印刷指示コマンドを受信したときに、リザーブジョブデータ処理手段の処理により内部に記憶されている、受信した印刷指示コマンドに含まれる識別情報にて識別されるリザーブジョブデータに基づく印刷を実行する印刷実行手段とを、備える装置が、用いられたものとしておく。
【0011】
このように構成された本発明の印刷システムでは、印刷装置から何ら情報が取得されることがない処理(印刷指示コマンド送信手段が実行する処理)にて、印刷装置にリザーブジョブの印刷開始を指示できることになる。従って、本発明の印刷システムは、印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了するシステムとして機能することになる。
【0012】
なお、本発明の印刷システムを構成するに際しては、ユーザがリザーブジョブデータの内容を確認できるようにするために、ホスト装置のリザーブジョブデータ生成送信手段が、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該識別情報と印刷物の概要を表す画像データとを含む印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶する手段となり、ホスト装置の印刷指示コマンド送信手段が、表示装置に印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルの名称を表示する機能、表示装置に印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルに含まれる画像データに応じた画像を表示する機能、及び、入力装置に対して印刷指示用ファイルを指定する指定操作を含む印刷指示操作がなされたときに、当該指定操作にて指定された印刷指示用ファイル内の識別情報を含む印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する機能を有する手段となるようにしておくことが、出来る。
【0013】
そして、本発明の印刷制御用プログラムは、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを受信したときに、そのリザーブジョブデータを内部に記憶する機能と、識別情報を含む所定形式の印刷指示コマンドを受信したときに、内部に記憶している、識別情報にて識別されるリザーブジョブデータに基づく印刷を行う機能とを有する印刷装置と接続されたコンピュータ上で実行される印刷制御用プログラムであって、コンピュータを、印刷指示用ファイル記憶手段と、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該リザーブジョブデータに含めた識別情報を含む印刷指示用ファイルであって、所定のプログラムに、それに含まれる識別情報を含めた印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する処理を行わせることが出来る印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶するリザーブジョブデータ生成送信手段とを、備える装置として動作させるプログラムとなっている。
【0014】
従って、本発明の印刷制御用プログラムを用いれば、コンピュータを本発明のホスト装置として動作させることが出来ることになる。
【0015】
なお、本発明の印刷制御用プログラムは、1つのプログラムとして実現しても良く、幾つかのプログラムからなるものとして実現しても良い。
【0016】
さらに、本発明の印刷制御用プログラムを、リザーブジョブデータ生成送信手段が、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該識別情報と印刷物の概要を表す画像データとを含む印刷指示用ファイルであって、所定のプログラムに、それに含まれる画像データに応じた画像を表示する処理と、それに含まれる識別情報を含めた印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する処理とを行わせることが出来る印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶する手段となるように、構成(作成)しておいても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
まず、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る印刷システムの概要を、説明する。
【0019】
図1(A)に示したように、本実施形態の印刷システムは、印刷装置10と何台かのホスト装置100とがLANケーブルにより接続されたシステムである。
【0020】
この印刷システムを構成している印刷装置10は、図1(B)に示してあるように、制御部11とコントロールパネル12と印刷機構部13とを備えた機器(いわゆるネットワークプリンタ)である。
【0021】
この印刷装置10に備えられている印刷機構部13は、用紙上への印刷を実際に行う機構である。この印刷機構部13は、給紙装置,用紙搬送機構,印刷エンジン等から構成されている。コントロールパネル12は、ユーザと印刷装置10との間のインタフェースであり、ユーザから各種の指示を得るための複数のボタン(押しボタンスイッチ),印刷装置10の動作状態等をユーザに提示するための幾つかのLED及び液晶パネル等から、構成されている。
【0022】
制御部11は、各ホスト装置100から送信されてくる情報(印刷ジョブデータ、HTTPリクエスト、制御コマンド)を受信し,受信した情報に応じた処理を行う機能、コントロールパネル12に対するユーザの操作内容に応じた処理を行う機能等を有するユニットであり、ネットワークインタフェース回路21、CPU22、RAM23、メモリ制御部25、ROM26、インタフェース回路部27、HDD28等から、構成されている。
【0023】
この制御部11を構成しているネットワークインタフェース回路21は、各ホスト装置100との間で通信(情報交換)を行うための回路である。ROM26は、プログラムやフォントデータが記憶された不揮発性メモリである。CPU22は、ROM26に記憶されたプログラムに従って、制御部11内の各部を統合的に制御する制御回路である。
【0024】
RAM23は、ネットワークインタフェース回路21が受信した印刷ジョブデータや、当該印刷ジョブデータに基づきCPU22が生成したデータなどの一時記憶に用いられるメモリである。また、このRAM23は、プログラムがROM26から読み出されるメモリともなっている。メモリ制御部25は、CPU22の指示に従って、ネットワークインタフェース回路21からRAM23にデータを転送する処理や、RAM23から印刷機構部13内の印刷エンジンへデータを転送する処理などを行う回路である。インタフェース回路部27は、CPU22が、コントロールパネル12,及び,印刷機構部13内の搬送機構との間で情報交換を行うために利用するユニット(インタフェース回路の集合)である。
【0025】
HDD28は、ジョブ管理ファイル,リザーブジョブファイル(図では、ジョブファイル),プレビューファイル等を記憶しておくための補助記憶装置である。
【0026】
ここで、リザーブジョブファイルとは、自データが記憶(保存)すべきものであることを示す情報がそのヘッダに含まれる印刷ジョブデータを受信した制御部11が、その印刷ジョブデータ(以下、リザーブジョブデータと表記する)を記憶(保存)しておくために作成するファイルのことである。
【0027】
プレビューファイルとは、リザーブジョブファイルに基づく印刷を印刷装置10に行わせたときに得られる印刷物の概要を表す,比較的に低解像度のプレビュー用画像データ(いわゆる、サムネイル画像データ)のファイルのことである。なお、本印刷システムは、各リザーブジョブファイルに関するプレビューファイルが、通常、リザーブジョブデータを送信した各ホスト装置100内に作成されるシステムとなっている。
【0028】
ジョブ管理ファイルとは、HDD28内のリザーブジョブファイル群、ホスト装置100/HDD28内のプレビューファイル群を管理するために、HDD28内に用意されているファイルのことである。本実施形態に係る印刷装置10が保持しているジョブ管理ファイルは、図2に模式的に示したように、ジョブID、登録日時、ユーザ名、ジョブ名、ジョブタイプ情報、印刷部数、プレビューファイル指定情報等からなるジョブ管理レコード(各情報の詳細については後述する)を、記憶可能なファイルとなっている。
【0029】
一方、本印刷システムを構成する各ホスト装置100(図1)は、印刷装置10が接続されたLAN上の一般的な構成のコンピュータ(OS,Webブラウザ等がインストールされたコンピュータ)に、いずれも印刷装置10用に開発されたプログラムであると共に、Microsoft社のWindows系OS(Microsoft、Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標)用のプログラムである印刷装置制御用プログラム31及びユーティリティプログラム32を、インストールした装置である。
【0030】
各プログラムの詳細については後述するが、印刷装置制御用プログラム31は、アプリケーションプログラム(及びOS)から渡された印刷対象ドキュメントに関するデータに基づき、印刷装置10に供給する印刷ジョブデータを生成するプログラム(いわゆるプリンタドライバ)となっている。一方、ユーティリティプログラム32は、ホスト装置100のユーザに、印刷装置10内に記憶されているリザーブジョブデータ(主として、自身が記憶させたもの)を簡単に利用できる環境を提供するためのプログラムとなっている。また、このユーティリティプログラム32としては、用法の異なる第1種ユーティリティプログラム32と第2種ユーティリティプログラム32とが、用意されており、本実施形態は、印刷装置制御用プログラム31と第1種/第2種ユーティリティプログラム32とからなるプログラムが、請求項における印刷制御用プログラムに相当するものとなっている。
【0031】
なお、本印刷システムは、ホスト装置100にWebブラウザがインストールされている場合には、ユーティリティプログラム32を用いなくても(ホスト装置100にユーティリティプログラム32をインストールしておかなくても)、当該ホスト装置100から、印刷装置10内のリザーブジョブデータを利用できるシステムともなっている。
【0032】
以上のことを前提として、以下、本実施形態に係る印刷システムの構成及び動作を、さらに具体的に説明する。
【0033】
まず、図3〜図5を用いて、印刷装置制御用プログラム31の機能と、印刷ジョブデータ受信時の印刷装置10(制御部11)の動作とを、説明する。
【0034】
印刷装置制御用プログラム31は、いわゆるプリンタ・プロパティ・ダイアログボックスとして、図3に示したような動作条件設定ダイアログボックスを表示するものとなっている。
【0035】
この動作条件設定ダイアログボックス上のリザーブジョブチェックボックス40は、リザーブジョブデータ(自データが保存すべきものであることを示す情報がそのヘッダに含まれる印刷ジョブデータ)をホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)に生成させたい場合に、ユーザがチェックすべきチェックボックスである。
【0036】
3つのジョブタイプボタン411〜413、コンフィデンシャルジョブボタン42a及びパスワード設定用テキストボックス42bは、リザーブジョブチェックボックス40をチェックしたユーザが、印刷装置制御用プログラム31に生成させるリザーブジョブデータを、リプリントジョブデータ、ベリファイジョブデータ、ストアードジョブデータ、コンフィデンシャルジョブデータのいずれとするかを指定するために操作するコントロールである。
【0037】
ここで、リプリントジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされたときに破棄される形で印刷装置10内に保存されるデータのことである。また、ベリファイジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされたときに破棄される形で印刷装置10内に保存されるデータであるとともに、その受信時に1部だけ印刷が行われるデータのことである。ストアードジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされても破棄されない形で印刷装置10内に保存されるデータのことである。コンフィデンシャルジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされても破棄されない形であるとともに、印刷指示時にパスワードの入力が必要とされる形で、印刷装置10内に保存されるデータのことである。
【0038】
ユーザ名設定欄43、ジョブ名設定欄44は、リザーブジョブチェックボックス40をチェックしたユーザが、それぞれ、自身の名称、リザーブジョブデータの名称を設定すべきテキストボックスである。
【0039】
プレビュー有無チェックボックス45は、本印刷システム(ホスト装置100,印刷装置10のいずれか)にプレビューファイルを作成させる場合に、ユーザがチェックすべきチェックボックスである。ホスト作成指定チェックボックス46は、プレビューファイルをホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)に作成させる場合に、ユーザがチェックすべきチェックボックスである。
【0040】
プレビューファイル名用テキストボックス47は、プレビュー有無チェックボックス45,ホスト作成指定チェックボックス46の双方をチェックしたユーザ(つまり、プレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指定したユーザ)が、プレビューファイルのファイル名(拡張子、パス名を含まないもの;以下、プレビューファイル名と表記する)を設定すべきテキストボックスである。参照ボタン49は、プレビューファイルを保存するフォルダを指定(変更)する際にユーザが押下すべきボタンである。この参照ボタン49が押下された場合、印刷装置制御用プログラム31は、フォルダをユーザに選択させるためのダイアログボックスを表示し、そのダイアログボックスにてユーザが選択したフォルダを、プレビューファイルを保存するフォルダ(以下、プレビューフォルダと表記する)として記憶する。
【0041】
OKボタン49は、各種の条件設定を終えたユーザが押下すべきボタンである。このOKボタン49が押下された場合、印刷装置制御用プログラム31は、ユーザによって設定された各種条件(“OK”ボタン押下時点における動作条件設定ダイアログボックス上の各コントロールの状態)を表す情報(以下、動作条件情報と表記する)を記憶して、動作条件設定用ダイアログボックスをホスト装置100のディスプレイ上から消去する。
【0042】
さらに、印刷装置制御用プログラム31は、印刷ジョブデータの生成開始が指示された場合(印刷装置10が印刷に使用するプリンタとして選択されている状態で、アプリケーションプログラムにより表示されている印刷ダイアログボックスのOKボタンが押下された場合)、以下の処理を開始するプログラムとなっている。
【0043】
すなわち、印刷ジョブデータの生成開始が指示された印刷装置制御用プログラム31は、その時点における動作条件情報がリザーブジョブデータの生成を指示するものであるか否かを判断し、動作条件情報がリザーブジョブデータの生成を指示するものであった場合には、動作条件情報がプレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指示するものであるか否かを判断する。
【0044】
そして、印刷装置制御用プログラム31は、動作条件情報がプレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指示するものでなかった場合(つまり、動作条件情報がプレビューファイルを作成しないことを示すものであった場合と、プレビューファイルを印刷装置10側で作成することを示すものであった場合)には、図4(a)に模式的に示したように、アプリケーションプログラムから渡される処理対象ドキュメントに関するデータと、動作条件情報とに基づき、ユーザによって指定された各種条件を表す情報群や印刷対象ドキュメントに関する情報群をヘッダに含めたリザーブジョブデータを生成して印刷装置10に送信する処理を、行う。なお、ユーザによって指定された各種条件を表す情報群とは、ユーザ名、ジョブ名、印刷部数、リザーブジョブデータのタイプを示す情報(リザーブジョブデータがリプリント/ベリファイ/ストアード/コンフィデンシャルジョブデータのいずれであるかを示す情報;以下、ジョブタイプ情報と表記する)等のことである。また、印刷対象ドキュメントに関する情報群とは、印刷対象ドキュメントのファイル名、総ページ数等のことである。
【0045】
一方、動作条件情報がプレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指示するものであった場合、印刷装置制御用プログラム31は、図4(b)に模式的に示したように、リザーブジョブデータを生成して印刷装置10に対して送信する処理と、プレビューファイルを作成してプレビューフォルダ内に記憶する処理とを、行う。
【0046】
より具体的には、この場合、印刷装置制御用プログラム31は、印刷対象ドキュメントの第1ページに関するプレビュー用画像データ(低解像度の画像データ)のJPEGファイルであると共に、所定のアプリケーションマーカー(JPEGファイル内に設定可能なマーカーの一種)に、印刷装置10のネットワーク上での名称(以下、印刷装置名と表記する)、ユーザ名、ジョブ名、印刷部数、総ページ数等を設定し、ファイル名を動作条件情報内のプレビューファイル名と同じものとしたJPEGファイルをプレビューファイルとして作成してプレビューフォルダ内に記憶する処理と、当該プレビューファイルのネットワーク上での位置(保存場所)を示すプレビューファイル指定情報(本実施形態では、“¥¥コンピュータ名¥共有フォルダ名¥ファイル名”といった形式の情報)を他の各種情報と共にヘッダに含めたリザーブジョブデータを生成、送信する処理とを、行う。
【0047】
また、印刷装置制御用プログラム31は、動作条件情報がリザーブジョブデータの生成を指示するものでなかった場合には、アプリケーションプログラムから渡される処理対象ドキュメントに関するデータと、動作条件情報とに基づき、通常の印刷ジョブデータ(ヘッダに保存を指示する情報を含まない印刷ジョブデータ)を生成して印刷装置10に送信する処理を、行う。
【0048】
そして、ホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)によって送信された印刷ジョブデータを受信した印刷装置10(制御部11)は、図5に示した手順の処理を、実行する。
【0049】
すなわち、印刷ジョブデータを受信した制御部11は、そのヘッダに含まれる情報に基づき、受信した印刷ジョブデータがリザーブジョブデータであるか否かを判断する(ステップS101)。そして、制御部11は、受信した印刷ジョブデータがリザーブジョブデータではなかった場合(ステップS101;NO)には、当該印刷ジョブデータに対して通常の印刷制御処理(受信した印刷ジョブデータから所定形式のデータを生成して印刷機構部13に供給する処理)を実行(ステップS102)した後、この図の処理を終了する。
【0050】
これに対して、受信した印刷ジョブデータがリザーブジョブデータであった場合(ステップS101;YES)、制御部11は、そのリザーブジョブデータのヘッダ内の情報に基づき、そのリザーブジョブデータが、プレビューファイルを作成しなければならないデータであるか否かを、判断する(ステップS103)。
【0051】
そして、そのリザーブジョブデータがプレビューファイルを作成する必要がないデータ(プレビューファイルをホスト装置100側で作成することが指定されている状態で生成されたデータ、プレビューファイルを作成しないことが指定されている状態で生成されたデータのいずれか)であった場合(ステップS103;NO)、制御部11は、受信したリザーブジョブデータに応じた内容のリザーブジョブファイルを作成してHDD28に記憶する処理を行うとともに、そのリザーブジョブデータのヘッダに含まれていた各種の情報を設定したジョブ管理レコードをジョブ管理ファイルに追加する処理を行う(ステップS104)。
【0052】
より具体的には、制御部11は、このステップS104にて、ホスト装置100から受信したリザーブジョブデータに基づき、中間コード形式のリザーブジョブデータ(印刷機構部13に供給するデータが高速に生成できる形式の印刷ジョブデータ)を生成し、生成した中間コード形式のリザーブジョブデータのファイルであるリザーブジョブファイルを、受信したリザーブジョブデータに対して自身が割り当てたユニークなジョブID(本実施形態では、数値情報)にて特定可能な形で、HDD28に記憶する。また、制御部11は、ジョブ管理ファイル(図2参照)に、ジョブIDとして、受信したリザーブジョブデータに対して割り当てたジョブIDを設定し、登録日時として、リザーブジョブデータの受信日時を設定し、ユーザ名、ジョブ名、ジョブタイプ情報、プレビューファイル指定情報等として、それぞれ、受信したリザーブジョブデータのヘッダに含まれている対応する情報(対応する情報がない場合には、“Null”)を設定したジョブ管理レコードを、追加する。
【0053】
一方、受信したリザーブジョブデータがプレビューファイルを作成する必要があるものであった場合(ステップS103;YES)、制御部11は、ステップS105にて、受信したリザーブジョブデータに応じた内容のリザーブジョブファイルを作成してHDD28に記憶する処理(ステップS104における処理と同内容の処理)と、プレビューファイルとして、一般的な形式の(印刷装置名等を含まない),そのファイル名を「ヘッダに含まれていたジョブ名+”.jpg”」としたJPEGファイルを作成してHDD28に記憶する処理とを、行う。また、制御部11は、ジョブIDとして、受信したリザーブジョブデータに対して割り当てたジョブIDを設定し、登録日時として、リザーブジョブデータの受信日時を設定し、ユーザ名、ジョブ名、ジョブタイプ情報、プレビューファイル指定情報等として、それぞれ、受信したリザーブジョブデータのヘッダに含まれている対応する情報を設定し、プレビューファイル指定情報として、「ヘッダに含まれるジョブ名+”.jpg”」を設定したジョブ管理レコードを、ジョブ管理ファイルに追加する処理も、行う。
【0054】
次に、図6〜図9を用いて、Webブラウザに対する操作を通じてユーザからリザーブジョブデータについての印刷開始指示を受け付けるために印刷装置10に付与されている機能の説明を行う。
【0055】
制御部11には、図6に示したようなWebページ(以下、QPJMページと表記する)を、自装置にアクセスしてきたホスト装置100(Webブラウザ)に表示させるための機能が、付与されている。なお、このQPJMページは、実際には、フレーム内に表示されるWebページ(他のWebページと共にWebブラウザウィンドウ内に表示されるWebページ)となっている。また、このQPJMページは、後述する各種の表示内容の変更が、新たな情報を印刷装置10から得ることなく行われるWebページ、すなわち、印刷装置10から供給されるQPJMページ用のソースデータ(以下、QPJMページデータと表記する)内にジョブ管理ファイルに記憶されている大部分の情報が含まれているWebページ、となっている。
【0056】
このQPJMページ上のドロップダウンリストボックス51は、その右端に示されているリストボタン(下向きの三角が内部に示されている矩形図形)を押下することにより、ジョブ管理ファイル内に記憶されているユーザ名のリスト(重複がないもの)が表示され、当該リストからユーザ名を選択することが出来るコントロールである。また、ドロップダウンリストボックス52は、その右端に示されているリストボタンを押下することにより、ジョブタイプ情報のリストが表示され、当該リストからジョブタイプ情報を選択することが出来るコントロールである。
【0057】
リストボックス53は、ドロップダウンリストボックス51内に示されているユーザ名で識別されるユーザが、ドロップダウンリストボックス52内に示されているジョブタイプを指定して印刷装置10に記憶させた各リザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)に関するジョブ管理ファイル内のジョブ名、登録日及び印刷部数(以下、これらの情報のことを、登録ジョブ提示情報と表記する)が、リスト表示されるコントロールである。
【0058】
さらに、このリストボックス53は、内部に示されている或る登録ジョブ提示情報が選択され、その登録ジョブ提示情報にて特定されるリザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)が、プレビューファイルが作成されているものであった場合には、プレビュー用画像表示領域55内に、そのプレビューファイル内のプレビュー用画像データに基づく画像表示が行われ、当該プレビューファイルのファイル名、対応するリザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)に関する用紙サイズ,印刷方向,解像度等が、情報表示領域54内に示され、選択された登録ジョブ提示情報内の印刷部数が、部数設定欄59内に示されるコントロールとなっている。
【0059】
具体的には、このQPJMページを表示しているホスト装置100(以下、通信対象ホストと表記する)は、或る登録ジョブ提示情報を選択する操作がなされた場合、印刷装置10から受信し自装置内に記憶しているQPJMページデータ内の情報に基づき、当該登録ジョブ提示情報が示しているリザーブジョブファイル(以下、ユーザ選択ジョブファイルと表記する)が、プレビューファイルが作成されていないもの、プレビューファイルが自装置内に作成されているもの、プレビューファイルが他のホスト装置100内に作成されているもののいずれであるかを特定する処理(以下、特定処理と表記する)を、行う。また、この特定処理時、通信対象ホストは、ユーザ選択ジョブファイルが、プレビューファイルが自装置内に作成されているものであった場合には、そのプレビューファイルのファイル名を特定する処理も行う。なお、この特定処理時に、実際に行われる処理は、選択された登録ジョブ提示情報に対応づけられている情報(プレビューファイルが作成されていないことを示す情報、自装置内に記憶されているプレビューファイルのファイル名を示す情報、プレビューファイルを印刷装置10から取得すべきことを示す情報のいずれか)を、印刷装置10から受信しているQPJMページデータから読み出すといったものである。
【0060】
そして、ユーザ選択ジョブファイルが、プレビューファイルが作成されていないものであった場合、通信対象ホストは、プレビュー用画像表示領域55内に、プレビューファイルが作成されていないことをユーザに知らせるための情報を表示する処理を行うとともに、部数設定欄59内に、選択された登録ジョブ提示情報内の印刷部数を表示する処理を行う。
【0061】
また、ユーザ選択ジョブファイルが、自装置内にプレビューファイルが作成されているものであった場合、通信対象ホストは、上記した特定処理にて特定したファイル名で識別される自装置内のファイル(すなわち、ユーザ選択ジョブファイルについてのプレビューファイル)からプレビュー用画像データを読み出して、読み出したプレビュー用画像データに応じた内容の画像をプレビュー用画像表示領域55内に表示する処理を行うと共に、情報表示領域54及び部数設定欄59の表示内容を、ユーザ選択ジョブファイルに応じたものに変更する処理を、行う。なお、通信対象ホストは、特定処理にて特定したファイル名で識別されるファイルが自装置内に存在していなかった場合(詳細は後述)には、プレビュー用画像を表示できないこと(プレビューファイルが既に削除されていること)をユーザに知らせるための情報をプレビュー用画像表示領域55内に表示する。
【0062】
一方、ユーザ選択ジョブファイルが、他のホスト装置100内にプレビューファイルが作成されているものであった場合、通信対象ホストは、選択された登録ジョブ提示情報を表す情報(本実施形態では、ユーザ名とジョブ名)を含めたプレビューファイルリクエスト(特定内容のHTTPリクエスト)を、印刷装置10に対して送信する。
【0063】
このプレビューファイルリクエストを受信した印刷装置10(制御部11)は、図7に示したように、ジョブ管理ファイルから、受信したプレビューファイルリクエストに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているプレビューファイル指定情報(図では、PVF指定情報)を、読み出す(ステップS201)。次いで、制御部11は、読み出したプレビューファイル指定情報にて特定されるプレビューファイル(図では、PVF)を、HDD28或いはホスト装置100から取得する処理(ステップS202)を、行う。
【0064】
プレビューファイルの取得に成功した場合(ステップS203;YES)、制御部11は、取得したプレビューファイルを通信対象ホストに返送(ステップS204)して、受信したプレビューファイルリクエストに対する処理を、終了する。プレビューファイルの取得に失敗した場合(ステップS203;YES)、すなわち、プレビューファイル指定情報にて特定されるプレビューファイルが或るホスト装置100に保持されているものであった場合において、そのホスト装置100との間で通信が行えなかった場合や、通信は行えたが当該ホスト装置100からプレビューファイルを取得できなかった場合、制御部11は、所定内容のプレビューファイル(PVF)非存在通知情報を通信対象ホストに返送(ステップS205)して、受信したプレビューファイルリクエストに対する処理を終える。
【0065】
一方、プレビューファイルリクエストを送信した通信対象ホストは、印刷装置10からプレビューファイル、プレビューファイル非存在通知情報が送信されてくるのを待機している。そして、プレビューファイルが送信されてきた場合には、そのプレビューファイル内のプレビュー用画像データに応じた画像をプレビュー用画像表示領域55内に表示し、プレビューファイル非存在通知情報が送信されてきた場合には、プレビュー用画像を表示できないことをユーザに知らせるための情報をプレビュー用画像表示領域55内に表示する。
【0066】
QPJMページ(図6)上の削除ボタン57は、或るリザーブジョブファイルをHDD28から削除したい場合に、ユーザが、そのリザーブジョブファイルに関する登録ジョブ提示情報を選択した後に押下すべきボタンである。この削除ボタン57が押下された際、通信対象ホストは、選択されている登録ジョブ提示情報に応じたユーザ名、ジョブ名及びジョブタイプ情報を含むジョブ削除リクエストを、印刷装置10に対して送信する。
【0067】
このジョブ削除リクエストを受信した制御部11は、図8に示したように、ジョブ管理ファイルから、受信したジョブ削除リクエスト内のユーザ名及びジョブ名に対応付けられているジョブID及びプレビューファイル指定情報を、読み出す(ステップS301)。次いで、制御部11は、読み出したジョブIDで識別されるリザーブジョブファイル(図では、RJF)を、HDD28から削除するとともに、ジョブID等を読み出したジョブ管理レコードをジョブ管理ファイルから削除する(ステップS302)。
【0068】
そして、制御部11は、読み出したプレビューファイル指定情報が“Null”であった場合(ステップS303;YES)には、受信したジョブ削除リクエストに対する処理を終える。一方、読み出したプレビューファイル指定情報が“Null”でなかった場合(ステップS303;NO)、制御部11は、当該プレビューファイル指定情報にて特定される,HDD28或いはホスト装置100に記憶されたプレビューファイルを削除するための処理(ステップS304)を、行う。その後、制御部11は、受信したジョブ削除リクエストに含まれていたユーザ名及びジョブタイプ情報と、内容を更新したジョブ管理ファイル内の情報とに基づき、削除済みのリザーブジョブファイルに関する登録ジョブ提示情報が示されないQPJMページが通信対象ホストに表示されることになるQPJMページデータを作成し、作成したQPJMページデータを通信対象ホストに返送(ステップS306)して、受信したプレビューファイルリクエストに対する処理を終える。
【0069】
そして、QPJMページ(図6)上のジョブ印刷ボタン58は、或るリザーブジョブファイルに基づく印刷を印刷装置10に行わせたい場合に、ユーザが、そのリザーブジョブファイルに関する登録ジョブ提示情報を選択した後(必要である場合には、部数設定欄59内に表示されている印刷部数を変更してから)、押下すべきボタンとなっている。この印刷ボタン62が押下された際、通信対象ホストは、選択されている登録ジョブ提示情報に応じたユーザ名及びジョブ名を含むとともに、部数設定欄59に設定されている数値を部数指定情報として含むジョブ印刷リクエストを、印刷装置10に対して送信する。
【0070】
このジョブ印刷リクエストを受信した制御部11は、図9に示したように、受信したジョブ印刷リクエストに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDをジョブ管理ファイルから読み出す(ステップS401)。そして、制御部11は、続くステップS402にて、読み出したジョブIDにて識別されるリザーブジョブファイルに基づく印刷を、受信したジョブ印刷リクエストに含まれる部数指定情報で指定されている部数だけ、印刷機構部13に行わせるための処理を、行う。
【0071】
次に、ユーティリティプログラム32の機能と、ユーティリティプログラム32を通じてユーザからリザーブジョブデータについての印刷開始指示を受け付けるために印刷装置10に付与されている機能とを、説明する。
【0072】
既に説明したように、本印刷システム(印刷装置10)用のユーティリティプログラム32としては、第1種ユーティリティプログラム32と第2種ユーティリティプログラム32とが、用意されている。
【0073】
まず、第1種ユーティリティプログラム32の機能と、第1種ユーティリティプログラム32に関係する印刷装置10の動作とを、説明する。
【0074】
第1種ユーティリティプログラム32は、図10に示したように、ユーザによって指定されたプレビューファイルの内容が示されたウィンドウ60を表示することが出来るプログラムとなっている。なお、第1種ユーティリティプログラム32は、起動した後に内容表示を行うべきプレビューファイルを指定することが出来るプログラムであると共に、デスクトップ上にショートカットアイコンを作成しておけば、そのショートカットアイコン上へ、内容表示を行うべきプレビューファイルアイコンをドラック&ドロップすることにより、当該プレビューファイルの内容表示を行わせることが出来るプログラムとなっている。
【0075】
このウィンドウ60上の削除ボタン61、部数設定欄62及びジョブ印刷ボタン63は、それぞれ、QJPMページ(図6)上の削除ボタン57、部数設定欄59及びジョブ印刷ボタン58に相当するアイテムである。すなわち、削除ボタン61は、ウィンドウ60内にプレビュー用画像が表示されているリザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)を印刷装置10内から削除したい場合に、ユーザが押下すべきボタンとなっている。また、ジョブ印刷ボタン63は、ウィンドウ60内にプレビュー用画像が表示されているリザーブジョブデータに基づく印刷を印刷装置10に行わせる際に、ユーザが押下すべきボタンなっており、部数設定欄62は、プレビューファイル内に設定されている印刷部数が初期値として示される欄であると共に、ユーザがそこに示される数値を変更することが出来る欄である。
【0076】
そして、第1種ユーティリティプログラム32は、削除ボタン61が押下された場合には、以下の処理を実行するプログラムとなっている。
【0077】
削除ボタン61が押下された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、内容表示を行っているプレビューファイル内に設定されているユーザ名及びジョブ名を含めたジョブ削除指示コマンドを、当該プレビューファイル内に設定されている印刷装置名で識別される機器(すなわち、印刷装置10)に対して送信する。
【0078】
この後、第1種ユーティリティプログラム32は、印刷装置10から、削除完了通知答情報或いは削除失敗通知情報(詳細は後述)が送信されてくるのを待機する。そして、第1種ユーティリティプログラム32は、削除完了通知答情報を受信した場合には、内容表示を行っているプレビューファイルを削除すると共に、ウィンドウ60の表示内容を、ジョブ名,プレビュー用画像等が示されていないものに変更する処理を行う。また、削除失敗通知情報を受信した場合、第1種ユーティリティプログラム32は、上記したリザーブジョブファイル非存在通知情報受信時と同内容の処理を、行う。すなわち、第1種ユーティリティプログラム32は、指示取得用ダイアログボックスを、ウィンドウ60上に表示する。そして、第1種ユーティリティプログラム32は、表示対象となっているプレビューファイルを削除することが指示された場合には、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去し、表示対象となっているプレビューファイルを削除し、ウィンドウ60の表示内容を、ジョブ名,プレビュー用画像等が示されていないものに変更するといった処理を、行う。一方、表示対象となっているプレビューファイルを削除しないことが指示された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去する処理のみを、行う。
【0079】
一方、制御部11は、上記したジョブ削除指示コマンドの受信時、図11にその手順を示した処理を行うように構成されている。
【0080】
すなわち、ジョブ削除指示コマンドを受信した制御部11は、それに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDのジョブ管理ファイルからの読み出しを試みる(ステップS501)。そのようなジョブIDがジョブ管理ファイルから読み出せた場合(ステップS502;YES)、制御部11は、当該ジョブIDにて識別されるリザーブジョブファイルをHDD28から消去すると共に、そのジョブIDを含んでいたジョブ管理レコードをジョブ管理ファイルから消去する処理(ステップS503)を行った後に、リザーブジョブファイルの削除が完了したことを示す削除完了通知情報を、ホスト装置100に返送する(ステップS504)。そして、制御部11は、受信したジョブ削除指示コマンドに対する処理を終える。
【0081】
一方、受信したジョブ削除指示コマンドに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDがジョブ管理ファイルから読み出せなかった場合(ステップS502;NO)、制御部11は、リザーブジョブファイルが存在していないため削除が行えなかったことを示す削除失敗通知情報を、ホスト装置100に返送(ステップS505)して、受信したジョブ削除指示コマンドに対する処理を終える。なお、この図にその手順を示した処理中に、受信したジョブ削除指示コマンドにて削除が指示されているリザーブジョブファイルが存在していない場合に対処するための処理(ステップS502,S505)が用意されている理由については、後述する。
【0082】
また、第1種ユーティリティプログラム32は、ジョブ印刷ボタン63(図10)が押下された場合、以下の処理を実行するプログラムともなっている。
【0083】
ジョブ印刷ボタン63が押下された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、ウィンドウ60内にその内容を表示しているプレビューファイルに設定されているユーザ名及びジョブ名(ウィンドウ60内に表示しているユーザ名及びジョブ名)を含むと共に、部数設定欄62に表示している数値を部数指定情報として含む所定形式のジョブ印刷指示コマンドを、当該プレビューファイル内に設定されている印刷装置名で識別される機器(すなわち、印刷装置10)に対して送信する。
【0084】
その後、第1種ユーティリティプログラム32は、印刷装置10から、印刷開始通知情報或いはリザーブジョブファイル非存在通知情報(詳細は後述)が送信されてくるのを待機し、印刷開始通知情報を受信した場合には、印刷が開始されたことをユーザに通知するためのダイアログボックスをウィンドウ60上に表示する。
【0085】
これに対して、リザーブジョブファイル非存在通知情報を受信した場合、第1種ユーティリティプログラム32は、リザーブジョブファイルが既に削除されていることをユーザに知らせるためのメッセージが示されていたダイアログボックスであると共に、表示対象となっているプレビューファイルを削除するか否かについての指示をユーザから得るための2つのボタンが設けられたダイアログボックスである指示取得用ダイアログボックスを、ウィンドウ60上に表示する。そして、第1種ユーティリティプログラム32は、表示対象となっているプレビューファイルを削除することが指示された場合には、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去し、表示対象となっているプレビューファイルを削除し、ウィンドウ60の表示内容を、ジョブ名,プレビュー用画像等が示されていないものに変更するといった処理を、行う。逆に、表示対象となっているプレビューファイルを削除しないことが指示された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去する処理のみを行う。
【0086】
一方、制御部11は、上記したジョブ印刷指示コマンドの受信時、図12に示した手順の処理を行うように構成されている。
【0087】
すなわち、ジョブ印刷指示コマンドを受信した制御部11は、まず、受信したジョブ印刷指示コマンドに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDの,ジョブ管理ファイルからの読み出しを試みる(ステップS601)。そして、制御部11は、ジョブIDを読み出せた場合(ステップS602;YES)には、所定内容の印刷開始通知情報を通信対象ホストに送信(ステップS603)した後、読み出したジョブIDにて識別されるリザーブジョブファイルに基づく印刷を、受信したジョブ印刷指示コマンドに含まれる部数指定情報で指定されている部数だけ、印刷機構部13に行わせる(ステップS604)。そして、制御部11は、受信したジョブ印刷指示コマンドに対する処理を終える。
【0088】
これに対して、受信したジョブ印刷指示コマンドに含まれるユーザ名及びジョブ名と対応づけられているジョブIDをジョブ管理ファイルから読み出せなかった場合(ステップS602;NO)、制御部11は、所定内容のリザーブジョブファイル非存在通知情報を通信対象ホストに返送(ステップS605)して、受信したジョブ印刷指示コマンドに対する処理を終える。この図にその手順を示した処理中に、受信したジョブ印刷指示コマンドにて印刷が指示されているリザーブジョブファイルが存在していない場合に対処するための処理(ステップS602,S605)が用意されている理由についても、後述することにする。
【0089】
また、制御部11は、受信したジョブ削除指示コマンドに含まれていたユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDがジョブ管理ファイルから読み出せなかった場合(ステップS602;NO)には、削除すべきリザーブジョブファイルが存在していないことを示す削除失敗通知情報を、ホスト装置100に返送(ステップS605)して、受信したジョブ削除指示コマンドに対する処理を終える。
【0090】
次に、第2種ユーティリティプログラム32の機能の説明を行う。
【0091】
第2種ユーティリティプログラム32は、レジストリに所定の情報を書き込む処理等を行うセットアッププログラムと共に提供されるプログラム(DLLファイル)となっている。そして、セットアッププログラム及び第2種ユーティリティプログラム32は、セットアッププログラムによる第2種ユーティリティプログラム32のセットアップが完了したホスト装置100を、ユーザが、図13(a)に示したように、エクスプローラにプレビューファイルアイコンを表示させた後、そのプロパティダイアログボックスを表示させる操作を行うと(プレビューファイルアイコンを右クリックして、コンテキストメニューを表示させた後、プロパティを選択すると)、図13(b)に示したような内容のプロパティダイアログボックス70が表示される装置として動作させることことが出来るプログラムとなっている。
【0092】
このプロパティダイアログボックス70に示されている“¥¥network¥printer1”、“Admin1”、“Calender”は、それぞれ、プレビューファイル内に設定されている印刷装置名、ユーザ名、ジョブ名である。また、部数設定欄71、印刷ボタン72は、それぞれ、第1種ユーティリティプログラム32が表示するウィンドウ60(図10)上の部数設定欄62、ジョブ印刷ボタン63に相当するアイテムとなっている。
【0093】
すなわち、印刷ボタン72が押下された場合、第2種ユーティリティプログラム32は、プロパティダイアログボックス70上に表示しているユーザ名及びジョブ名と、部数設定欄71に表示している数値を表す部数指定情報とを含めたジョブ印刷指示コマンド(第1種ユーティリティプログラム32により送信されるものと同じもの)を、当該プロパティダイアログボックス70上に表示しているプリンタ名で識別される機器(すなわち、印刷装置10)に対して送信する。
【0094】
その後、第2種ユーティリティプログラム32は、印刷装置10から、印刷開始通知情報或いはリザーブジョブファイル非存在通知情報が送信されてくるのを待機し、印刷開始通知情報を受信した場合には、印刷が開始されたことをユーザに通知するためのメッセージが示されたダイアログボックス(確認ボタンのみを有するもの)を、プロパティダイアログボックス70上に表示する。一方、ジョブファイル非存在通知情報を受信した場合、第2種ユーティリティプログラム32は、リザーブジョブファイルが存在していない(既に削除されている)ことをユーザに知らせるためのメッセージが示されたダイアログボックス(確認ボタンのみを有するもの)を、プロパティダイアログボックス70上に表示する。
【0095】
すなわち、本印刷システム内の各ホスト装置100内に作成されるプレビューファイルは、第1種/第2種ユーティリティプログラム32がインストールされている他のホスト装置100にコピーしても利用できるファイル(最初に保存された場所とは異なる場所に保存されていても、対応するリザーブジョブファイルに基づく印刷を印刷装置10に開始させるためのジョブ印刷指示コマンドを第1種/第2種ユーティリティプログラム32に送信させることが出来るファイル)となっている。そして、本印刷システムは、リザーブジョブファイルの削除指示を出すことが、このコピーが可能なプレビューファイルを用いても、Webブラウザを用いても行えるように構成されたシステムであるため、第1種/第2種ユーティリティプログラム32により送信されたジョブ印刷指示コマンドにて印刷が指示されたリザーブジョブファイルが印刷装置10内に存在しない場合や、ジョブ管理ファイル内プレビューファイル指定情報にて指定されるホスト装置100内のプレビューファイルが既に削除されている場合があるシステムとなっている。そのような場合にも印刷システムを正常に機能させるために(エラーで処理が中断しないようにするために)、制御部11が実行する各処理中を、存在しないことがあり得るファイルに関しては、そのファイルが存在しない場合に対処するための処理を含めてあるのである。
【0096】
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る印刷システムは、リザーブジョブデータを印刷装置10に対して送信するホスト装置100に、そのリザーブジョブデータについてのプレビューファイル(印刷指示用ファイルに相当)を作成させることが出来るシステムであるとともに、各ホスト装置100のユーザが、プレビューファイルを操作する(第1種/第2種ユーティリティプログラム32で開く)ことにより、そのプレビューファイル内の情報に基づくジョブ印刷指示コマンド(印刷指示コマンドに相当)が印刷装置10に対して送信され、その結果として、そのプレビューファイルに対応するリザーブジョブファイルに基づく印刷が印刷装置10にて開始されるシステムとなっている。そして、プレビューファイル内の情報に基づくジョブ印刷指示コマンドの送信時の処理は、印刷装置10から何ら情報を取得することなく実施される処理となっているので、本印刷システムは、印刷装置内に記憶されている各リザーブジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了するシステムとなっていると言うことが出来る。
【0097】
また、本実施形態に係る印刷システムの各ホスト装置100内に作成されるプレビューファイルは、他のホスト装置100にコピーしても利用できるファイルとなっている。このため、本印刷システムは、各ユーザが、自身が印刷装置10内に記憶させたリザーブジョブファイルを他ユーザに利用させるために、自身のホスト装置100内に作成されたプレビューファイルを当該他ユーザに提供しておく、といった形の利用が可能なシステムともなっている。
【0098】
<変形形態>
上記した印刷システムは、各種の変形を行うことが出来る。例えば、印刷装置10からプレビューファイルを作成する機能を取り除いておくとともに、印刷装置制御用プログラム31を、印刷装置10にプレビューファイルの作成を指示することができないプログラムとしておいても、良い。また、各ホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)は、プレビュー用画像データを含むプレビューファイルを作成するものであったが、印刷装置制御用プログラム31を、プレビュー用画像データを含まず、印刷装置名、ユーザ名、ジョブ名等のみを含むファイルを作成するものとしておいても良い。
【0099】
また、上記した印刷システムは、他のホスト装置100内に記憶されているプレビューファイルが、印刷装置10を介して、そのプレビューファイルを必要としているホスト装置100に供給されるシステムであったが、或るプレビューファイルを必要としているホスト装置100に対して、そのプレビューファイルに関するプレビューファイル指定情報が印刷装置10から渡され、渡されたプレビューファイル指定情報に基づき、ホスト装置100間でプレビューファイルの授受が行われるように、印刷システムを変形しておいても良い。
【0100】
また、上記した印刷システムは、ホスト装置100から送信されたリザーブジョブデータが、中間コード形式のリザーブジョブデータに変換されて印刷装置10内に記憶されるシステムであったが、ホスト装置100から送信されてきたリザーブジョブデータが、そのままの形で印刷装置10内に記憶されるように、システムを構成しておいても良い。また、ホスト装置100/印刷装置10にて作成されるプレビューファイルを、JPEGファイル以外のファイル(例えば、マルチページ形式のファイル)としておいても良い。また、印刷装置制御用プログラム31に、第1種/第2種ユーティリティプログラム32としての機能を付与しておいても良く、印刷装置制御用プログラム31、ユーティリティプログラム32により表示される動作条件設定ダイアログボックス、ウィンドウ60、プロパティダイアログボックス70の内容
(構成)を、上記したものと異なるものとしておいても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成の説明図である。
【図2】実施形態に係る印刷装置に記憶されているジョブ管理ファイルの説明図である。
【図3】実施形態に係る印刷装置制御用プログラムが表示する動作条件設定ダイアログボックスの説明図である。
【図4】実施形態に係る印刷装置制御用プログラムが印刷ジョブデータ送信時に行う処理の説明図である。
【図5】実施形態に係る印刷装置にて、印刷ジョブデータ受信時に実行される処理の流れ図である。
【図6】実施形態に係る印刷装置がWebブラウザに表示させることが出来るQJPMページの説明図である。
【図7】実施形態に係る印刷装置が、プレビューファイルリクエスト受信時に実行する処理の流れ図である。
【図8】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ削除リクエスト受信時に実行する処理の流れ図である。
【図9】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ印刷リクエスト受信時に実行する処理の流れ図である。
【図10】実施形態に係る第1種ユーティリティプログラムによって表示されるウィンドウの説明図である。
【図11】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ削除指示コマンド受信時に実行する処理の流れ図である。
【図12】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ印刷指示コマンド受信時に実行する処理の流れ図である。
【図13】実施形態に係る第2種ユーティリティプログラムによって表示されるプロパティダイアログボックスの説明図である。
【符号の説明】
10 印刷装置、11 制御部、12 コントロールパネル、13 印刷機構部31 印刷装置制御用プログラム、32 ユーティリティプログラム
100 ホスト装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及び1台以上のホスト装置をネットワーク接続した印刷システムと、印刷装置と接続されたコンピュータ上で実行される印刷制御用プログラムとに、関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、コンピュータネットワークに接続されて使用される印刷装置(ネットワークプリンタ、複合機等)の中には、所定形式の印刷ジョブデータを受信したときには、その印刷ジョブデータを内部に記憶するように構成された装置が、存在している。
【0003】
そのような印刷装置の多くは、各ユーザが、印刷装置にネットワーク接続されたPC(パーソナルコンピュータ)にて、印刷装置内に記憶されている或る印刷ジョブデータの識別情報(通常、ユーザ名とジョブ名)を選択する作業を行うことにより、その印刷ジョブデータに基づく印刷を印刷装置に行わせることが出来る装置となっている。ただし、印刷を行う印刷ジョブデータの選択作業をより容易に行えるようにするために、各ユーザが、自身のPCにて、印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関するプレビュー用画像(サムネイル画像)を見ながら、印刷を行う印刷ジョブデータを選択できる装置も、開発されている。
【0004】
具体的には、内部に記憶すべき印刷ジョブデータの受信時に、受信した印刷ジョブデータを内部に記憶する処理と、その印刷ジョブデータに関するプレビュー用画像データを作成して内部に記憶する処理とを行うように構成されていると共に、Webブラウザ或いは専用のブラウザが実行されているPCに対して、内部に記憶している各プレビュー用画像データを供給できるように(Webブラウザ或いは専用のブラウザに各プレビュー用画像データ基づく画像表示を行わせることが出来るように)構成されている印刷装置が、開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−269036号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、印刷ジョブデータを内部に記憶可能な既存の印刷装置としては、PCにプレビュー用画像データを提供可能な装置も、PCにプレビュー用画像データを提供できない装置も存在しているが、いずれの印刷装置も、ユーザのPCに、印刷を行う印刷ジョブデータを選択させるための画面(印刷装置内の各印刷ジョブデータの識別情報のみが示された画面や、識別情報と共にプレビュー用画像が示された画面)を表示させるための情報を、送信するものとなっている。
【0007】
換言すれば、既存の印刷装置は、ユーザが、自身のPCを用いて、印刷装置に記憶されている或る印刷ジョブデータを印刷させようとした場合、上記情報の授受が完了するまでは、当該印刷ジョブデータの印刷を開始させることが出来ない装置となっている。
【0008】
そこで、本発明の課題は、印刷装置と1台以上のホスト装置とをネットワーク接続した印刷システムであって、印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了する印刷システムを、提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の課題は、本発明の印刷システムのホスト装置として、コンピュータを動作させるための印刷制御用プログラムを、提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、印刷装置と1台以上のホスト装置とをネットワーク接続した印刷システムを、各ホスト装置として、印刷指示用ファイル記憶手段と、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含む、印刷装置に記憶させるためのリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該リザーブジョブデータに含めた識別情報を含む印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶するリザーブジョブデータ生成送信手段と、表示装置に印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルの名称を表示する機能、及び、入力装置に対して印刷指示用ファイルを指定する指定操作を含む印刷指示操作がなされたときに、当該指定操作にて指定された印刷指示用ファイル内の識別情報を含む印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する機能を有する印刷指示コマンド送信手段とを備える装置が、用いられ、印刷装置として、ホスト装置が送信したリザーブジョブデータを内部に記憶するための処理を行うリザーブジョブデータ処理手段と、ホスト装置が送信した印刷指示コマンドを受信したときに、リザーブジョブデータ処理手段の処理により内部に記憶されている、受信した印刷指示コマンドに含まれる識別情報にて識別されるリザーブジョブデータに基づく印刷を実行する印刷実行手段とを、備える装置が、用いられたものとしておく。
【0011】
このように構成された本発明の印刷システムでは、印刷装置から何ら情報が取得されることがない処理(印刷指示コマンド送信手段が実行する処理)にて、印刷装置にリザーブジョブの印刷開始を指示できることになる。従って、本発明の印刷システムは、印刷装置内に記憶されている各印刷ジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了するシステムとして機能することになる。
【0012】
なお、本発明の印刷システムを構成するに際しては、ユーザがリザーブジョブデータの内容を確認できるようにするために、ホスト装置のリザーブジョブデータ生成送信手段が、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該識別情報と印刷物の概要を表す画像データとを含む印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶する手段となり、ホスト装置の印刷指示コマンド送信手段が、表示装置に印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルの名称を表示する機能、表示装置に印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルに含まれる画像データに応じた画像を表示する機能、及び、入力装置に対して印刷指示用ファイルを指定する指定操作を含む印刷指示操作がなされたときに、当該指定操作にて指定された印刷指示用ファイル内の識別情報を含む印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する機能を有する手段となるようにしておくことが、出来る。
【0013】
そして、本発明の印刷制御用プログラムは、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを受信したときに、そのリザーブジョブデータを内部に記憶する機能と、識別情報を含む所定形式の印刷指示コマンドを受信したときに、内部に記憶している、識別情報にて識別されるリザーブジョブデータに基づく印刷を行う機能とを有する印刷装置と接続されたコンピュータ上で実行される印刷制御用プログラムであって、コンピュータを、印刷指示用ファイル記憶手段と、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該リザーブジョブデータに含めた識別情報を含む印刷指示用ファイルであって、所定のプログラムに、それに含まれる識別情報を含めた印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する処理を行わせることが出来る印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶するリザーブジョブデータ生成送信手段とを、備える装置として動作させるプログラムとなっている。
【0014】
従って、本発明の印刷制御用プログラムを用いれば、コンピュータを本発明のホスト装置として動作させることが出来ることになる。
【0015】
なお、本発明の印刷制御用プログラムは、1つのプログラムとして実現しても良く、幾つかのプログラムからなるものとして実現しても良い。
【0016】
さらに、本発明の印刷制御用プログラムを、リザーブジョブデータ生成送信手段が、印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して印刷装置に対して送信すると共に、当該識別情報と印刷物の概要を表す画像データとを含む印刷指示用ファイルであって、所定のプログラムに、それに含まれる画像データに応じた画像を表示する処理と、それに含まれる識別情報を含めた印刷指示コマンドを印刷装置に対して送信する処理とを行わせることが出来る印刷指示用ファイルを生成して印刷指示用ファイル記憶手段に記憶する手段となるように、構成(作成)しておいても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
まず、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る印刷システムの概要を、説明する。
【0019】
図1(A)に示したように、本実施形態の印刷システムは、印刷装置10と何台かのホスト装置100とがLANケーブルにより接続されたシステムである。
【0020】
この印刷システムを構成している印刷装置10は、図1(B)に示してあるように、制御部11とコントロールパネル12と印刷機構部13とを備えた機器(いわゆるネットワークプリンタ)である。
【0021】
この印刷装置10に備えられている印刷機構部13は、用紙上への印刷を実際に行う機構である。この印刷機構部13は、給紙装置,用紙搬送機構,印刷エンジン等から構成されている。コントロールパネル12は、ユーザと印刷装置10との間のインタフェースであり、ユーザから各種の指示を得るための複数のボタン(押しボタンスイッチ),印刷装置10の動作状態等をユーザに提示するための幾つかのLED及び液晶パネル等から、構成されている。
【0022】
制御部11は、各ホスト装置100から送信されてくる情報(印刷ジョブデータ、HTTPリクエスト、制御コマンド)を受信し,受信した情報に応じた処理を行う機能、コントロールパネル12に対するユーザの操作内容に応じた処理を行う機能等を有するユニットであり、ネットワークインタフェース回路21、CPU22、RAM23、メモリ制御部25、ROM26、インタフェース回路部27、HDD28等から、構成されている。
【0023】
この制御部11を構成しているネットワークインタフェース回路21は、各ホスト装置100との間で通信(情報交換)を行うための回路である。ROM26は、プログラムやフォントデータが記憶された不揮発性メモリである。CPU22は、ROM26に記憶されたプログラムに従って、制御部11内の各部を統合的に制御する制御回路である。
【0024】
RAM23は、ネットワークインタフェース回路21が受信した印刷ジョブデータや、当該印刷ジョブデータに基づきCPU22が生成したデータなどの一時記憶に用いられるメモリである。また、このRAM23は、プログラムがROM26から読み出されるメモリともなっている。メモリ制御部25は、CPU22の指示に従って、ネットワークインタフェース回路21からRAM23にデータを転送する処理や、RAM23から印刷機構部13内の印刷エンジンへデータを転送する処理などを行う回路である。インタフェース回路部27は、CPU22が、コントロールパネル12,及び,印刷機構部13内の搬送機構との間で情報交換を行うために利用するユニット(インタフェース回路の集合)である。
【0025】
HDD28は、ジョブ管理ファイル,リザーブジョブファイル(図では、ジョブファイル),プレビューファイル等を記憶しておくための補助記憶装置である。
【0026】
ここで、リザーブジョブファイルとは、自データが記憶(保存)すべきものであることを示す情報がそのヘッダに含まれる印刷ジョブデータを受信した制御部11が、その印刷ジョブデータ(以下、リザーブジョブデータと表記する)を記憶(保存)しておくために作成するファイルのことである。
【0027】
プレビューファイルとは、リザーブジョブファイルに基づく印刷を印刷装置10に行わせたときに得られる印刷物の概要を表す,比較的に低解像度のプレビュー用画像データ(いわゆる、サムネイル画像データ)のファイルのことである。なお、本印刷システムは、各リザーブジョブファイルに関するプレビューファイルが、通常、リザーブジョブデータを送信した各ホスト装置100内に作成されるシステムとなっている。
【0028】
ジョブ管理ファイルとは、HDD28内のリザーブジョブファイル群、ホスト装置100/HDD28内のプレビューファイル群を管理するために、HDD28内に用意されているファイルのことである。本実施形態に係る印刷装置10が保持しているジョブ管理ファイルは、図2に模式的に示したように、ジョブID、登録日時、ユーザ名、ジョブ名、ジョブタイプ情報、印刷部数、プレビューファイル指定情報等からなるジョブ管理レコード(各情報の詳細については後述する)を、記憶可能なファイルとなっている。
【0029】
一方、本印刷システムを構成する各ホスト装置100(図1)は、印刷装置10が接続されたLAN上の一般的な構成のコンピュータ(OS,Webブラウザ等がインストールされたコンピュータ)に、いずれも印刷装置10用に開発されたプログラムであると共に、Microsoft社のWindows系OS(Microsoft、Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標)用のプログラムである印刷装置制御用プログラム31及びユーティリティプログラム32を、インストールした装置である。
【0030】
各プログラムの詳細については後述するが、印刷装置制御用プログラム31は、アプリケーションプログラム(及びOS)から渡された印刷対象ドキュメントに関するデータに基づき、印刷装置10に供給する印刷ジョブデータを生成するプログラム(いわゆるプリンタドライバ)となっている。一方、ユーティリティプログラム32は、ホスト装置100のユーザに、印刷装置10内に記憶されているリザーブジョブデータ(主として、自身が記憶させたもの)を簡単に利用できる環境を提供するためのプログラムとなっている。また、このユーティリティプログラム32としては、用法の異なる第1種ユーティリティプログラム32と第2種ユーティリティプログラム32とが、用意されており、本実施形態は、印刷装置制御用プログラム31と第1種/第2種ユーティリティプログラム32とからなるプログラムが、請求項における印刷制御用プログラムに相当するものとなっている。
【0031】
なお、本印刷システムは、ホスト装置100にWebブラウザがインストールされている場合には、ユーティリティプログラム32を用いなくても(ホスト装置100にユーティリティプログラム32をインストールしておかなくても)、当該ホスト装置100から、印刷装置10内のリザーブジョブデータを利用できるシステムともなっている。
【0032】
以上のことを前提として、以下、本実施形態に係る印刷システムの構成及び動作を、さらに具体的に説明する。
【0033】
まず、図3〜図5を用いて、印刷装置制御用プログラム31の機能と、印刷ジョブデータ受信時の印刷装置10(制御部11)の動作とを、説明する。
【0034】
印刷装置制御用プログラム31は、いわゆるプリンタ・プロパティ・ダイアログボックスとして、図3に示したような動作条件設定ダイアログボックスを表示するものとなっている。
【0035】
この動作条件設定ダイアログボックス上のリザーブジョブチェックボックス40は、リザーブジョブデータ(自データが保存すべきものであることを示す情報がそのヘッダに含まれる印刷ジョブデータ)をホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)に生成させたい場合に、ユーザがチェックすべきチェックボックスである。
【0036】
3つのジョブタイプボタン411〜413、コンフィデンシャルジョブボタン42a及びパスワード設定用テキストボックス42bは、リザーブジョブチェックボックス40をチェックしたユーザが、印刷装置制御用プログラム31に生成させるリザーブジョブデータを、リプリントジョブデータ、ベリファイジョブデータ、ストアードジョブデータ、コンフィデンシャルジョブデータのいずれとするかを指定するために操作するコントロールである。
【0037】
ここで、リプリントジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされたときに破棄される形で印刷装置10内に保存されるデータのことである。また、ベリファイジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされたときに破棄される形で印刷装置10内に保存されるデータであるとともに、その受信時に1部だけ印刷が行われるデータのことである。ストアードジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされても破棄されない形で印刷装置10内に保存されるデータのことである。コンフィデンシャルジョブデータとは、印刷装置10の電源が落とされても破棄されない形であるとともに、印刷指示時にパスワードの入力が必要とされる形で、印刷装置10内に保存されるデータのことである。
【0038】
ユーザ名設定欄43、ジョブ名設定欄44は、リザーブジョブチェックボックス40をチェックしたユーザが、それぞれ、自身の名称、リザーブジョブデータの名称を設定すべきテキストボックスである。
【0039】
プレビュー有無チェックボックス45は、本印刷システム(ホスト装置100,印刷装置10のいずれか)にプレビューファイルを作成させる場合に、ユーザがチェックすべきチェックボックスである。ホスト作成指定チェックボックス46は、プレビューファイルをホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)に作成させる場合に、ユーザがチェックすべきチェックボックスである。
【0040】
プレビューファイル名用テキストボックス47は、プレビュー有無チェックボックス45,ホスト作成指定チェックボックス46の双方をチェックしたユーザ(つまり、プレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指定したユーザ)が、プレビューファイルのファイル名(拡張子、パス名を含まないもの;以下、プレビューファイル名と表記する)を設定すべきテキストボックスである。参照ボタン49は、プレビューファイルを保存するフォルダを指定(変更)する際にユーザが押下すべきボタンである。この参照ボタン49が押下された場合、印刷装置制御用プログラム31は、フォルダをユーザに選択させるためのダイアログボックスを表示し、そのダイアログボックスにてユーザが選択したフォルダを、プレビューファイルを保存するフォルダ(以下、プレビューフォルダと表記する)として記憶する。
【0041】
OKボタン49は、各種の条件設定を終えたユーザが押下すべきボタンである。このOKボタン49が押下された場合、印刷装置制御用プログラム31は、ユーザによって設定された各種条件(“OK”ボタン押下時点における動作条件設定ダイアログボックス上の各コントロールの状態)を表す情報(以下、動作条件情報と表記する)を記憶して、動作条件設定用ダイアログボックスをホスト装置100のディスプレイ上から消去する。
【0042】
さらに、印刷装置制御用プログラム31は、印刷ジョブデータの生成開始が指示された場合(印刷装置10が印刷に使用するプリンタとして選択されている状態で、アプリケーションプログラムにより表示されている印刷ダイアログボックスのOKボタンが押下された場合)、以下の処理を開始するプログラムとなっている。
【0043】
すなわち、印刷ジョブデータの生成開始が指示された印刷装置制御用プログラム31は、その時点における動作条件情報がリザーブジョブデータの生成を指示するものであるか否かを判断し、動作条件情報がリザーブジョブデータの生成を指示するものであった場合には、動作条件情報がプレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指示するものであるか否かを判断する。
【0044】
そして、印刷装置制御用プログラム31は、動作条件情報がプレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指示するものでなかった場合(つまり、動作条件情報がプレビューファイルを作成しないことを示すものであった場合と、プレビューファイルを印刷装置10側で作成することを示すものであった場合)には、図4(a)に模式的に示したように、アプリケーションプログラムから渡される処理対象ドキュメントに関するデータと、動作条件情報とに基づき、ユーザによって指定された各種条件を表す情報群や印刷対象ドキュメントに関する情報群をヘッダに含めたリザーブジョブデータを生成して印刷装置10に送信する処理を、行う。なお、ユーザによって指定された各種条件を表す情報群とは、ユーザ名、ジョブ名、印刷部数、リザーブジョブデータのタイプを示す情報(リザーブジョブデータがリプリント/ベリファイ/ストアード/コンフィデンシャルジョブデータのいずれであるかを示す情報;以下、ジョブタイプ情報と表記する)等のことである。また、印刷対象ドキュメントに関する情報群とは、印刷対象ドキュメントのファイル名、総ページ数等のことである。
【0045】
一方、動作条件情報がプレビューファイルをホスト装置100側で作成することを指示するものであった場合、印刷装置制御用プログラム31は、図4(b)に模式的に示したように、リザーブジョブデータを生成して印刷装置10に対して送信する処理と、プレビューファイルを作成してプレビューフォルダ内に記憶する処理とを、行う。
【0046】
より具体的には、この場合、印刷装置制御用プログラム31は、印刷対象ドキュメントの第1ページに関するプレビュー用画像データ(低解像度の画像データ)のJPEGファイルであると共に、所定のアプリケーションマーカー(JPEGファイル内に設定可能なマーカーの一種)に、印刷装置10のネットワーク上での名称(以下、印刷装置名と表記する)、ユーザ名、ジョブ名、印刷部数、総ページ数等を設定し、ファイル名を動作条件情報内のプレビューファイル名と同じものとしたJPEGファイルをプレビューファイルとして作成してプレビューフォルダ内に記憶する処理と、当該プレビューファイルのネットワーク上での位置(保存場所)を示すプレビューファイル指定情報(本実施形態では、“¥¥コンピュータ名¥共有フォルダ名¥ファイル名”といった形式の情報)を他の各種情報と共にヘッダに含めたリザーブジョブデータを生成、送信する処理とを、行う。
【0047】
また、印刷装置制御用プログラム31は、動作条件情報がリザーブジョブデータの生成を指示するものでなかった場合には、アプリケーションプログラムから渡される処理対象ドキュメントに関するデータと、動作条件情報とに基づき、通常の印刷ジョブデータ(ヘッダに保存を指示する情報を含まない印刷ジョブデータ)を生成して印刷装置10に送信する処理を、行う。
【0048】
そして、ホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)によって送信された印刷ジョブデータを受信した印刷装置10(制御部11)は、図5に示した手順の処理を、実行する。
【0049】
すなわち、印刷ジョブデータを受信した制御部11は、そのヘッダに含まれる情報に基づき、受信した印刷ジョブデータがリザーブジョブデータであるか否かを判断する(ステップS101)。そして、制御部11は、受信した印刷ジョブデータがリザーブジョブデータではなかった場合(ステップS101;NO)には、当該印刷ジョブデータに対して通常の印刷制御処理(受信した印刷ジョブデータから所定形式のデータを生成して印刷機構部13に供給する処理)を実行(ステップS102)した後、この図の処理を終了する。
【0050】
これに対して、受信した印刷ジョブデータがリザーブジョブデータであった場合(ステップS101;YES)、制御部11は、そのリザーブジョブデータのヘッダ内の情報に基づき、そのリザーブジョブデータが、プレビューファイルを作成しなければならないデータであるか否かを、判断する(ステップS103)。
【0051】
そして、そのリザーブジョブデータがプレビューファイルを作成する必要がないデータ(プレビューファイルをホスト装置100側で作成することが指定されている状態で生成されたデータ、プレビューファイルを作成しないことが指定されている状態で生成されたデータのいずれか)であった場合(ステップS103;NO)、制御部11は、受信したリザーブジョブデータに応じた内容のリザーブジョブファイルを作成してHDD28に記憶する処理を行うとともに、そのリザーブジョブデータのヘッダに含まれていた各種の情報を設定したジョブ管理レコードをジョブ管理ファイルに追加する処理を行う(ステップS104)。
【0052】
より具体的には、制御部11は、このステップS104にて、ホスト装置100から受信したリザーブジョブデータに基づき、中間コード形式のリザーブジョブデータ(印刷機構部13に供給するデータが高速に生成できる形式の印刷ジョブデータ)を生成し、生成した中間コード形式のリザーブジョブデータのファイルであるリザーブジョブファイルを、受信したリザーブジョブデータに対して自身が割り当てたユニークなジョブID(本実施形態では、数値情報)にて特定可能な形で、HDD28に記憶する。また、制御部11は、ジョブ管理ファイル(図2参照)に、ジョブIDとして、受信したリザーブジョブデータに対して割り当てたジョブIDを設定し、登録日時として、リザーブジョブデータの受信日時を設定し、ユーザ名、ジョブ名、ジョブタイプ情報、プレビューファイル指定情報等として、それぞれ、受信したリザーブジョブデータのヘッダに含まれている対応する情報(対応する情報がない場合には、“Null”)を設定したジョブ管理レコードを、追加する。
【0053】
一方、受信したリザーブジョブデータがプレビューファイルを作成する必要があるものであった場合(ステップS103;YES)、制御部11は、ステップS105にて、受信したリザーブジョブデータに応じた内容のリザーブジョブファイルを作成してHDD28に記憶する処理(ステップS104における処理と同内容の処理)と、プレビューファイルとして、一般的な形式の(印刷装置名等を含まない),そのファイル名を「ヘッダに含まれていたジョブ名+”.jpg”」としたJPEGファイルを作成してHDD28に記憶する処理とを、行う。また、制御部11は、ジョブIDとして、受信したリザーブジョブデータに対して割り当てたジョブIDを設定し、登録日時として、リザーブジョブデータの受信日時を設定し、ユーザ名、ジョブ名、ジョブタイプ情報、プレビューファイル指定情報等として、それぞれ、受信したリザーブジョブデータのヘッダに含まれている対応する情報を設定し、プレビューファイル指定情報として、「ヘッダに含まれるジョブ名+”.jpg”」を設定したジョブ管理レコードを、ジョブ管理ファイルに追加する処理も、行う。
【0054】
次に、図6〜図9を用いて、Webブラウザに対する操作を通じてユーザからリザーブジョブデータについての印刷開始指示を受け付けるために印刷装置10に付与されている機能の説明を行う。
【0055】
制御部11には、図6に示したようなWebページ(以下、QPJMページと表記する)を、自装置にアクセスしてきたホスト装置100(Webブラウザ)に表示させるための機能が、付与されている。なお、このQPJMページは、実際には、フレーム内に表示されるWebページ(他のWebページと共にWebブラウザウィンドウ内に表示されるWebページ)となっている。また、このQPJMページは、後述する各種の表示内容の変更が、新たな情報を印刷装置10から得ることなく行われるWebページ、すなわち、印刷装置10から供給されるQPJMページ用のソースデータ(以下、QPJMページデータと表記する)内にジョブ管理ファイルに記憶されている大部分の情報が含まれているWebページ、となっている。
【0056】
このQPJMページ上のドロップダウンリストボックス51は、その右端に示されているリストボタン(下向きの三角が内部に示されている矩形図形)を押下することにより、ジョブ管理ファイル内に記憶されているユーザ名のリスト(重複がないもの)が表示され、当該リストからユーザ名を選択することが出来るコントロールである。また、ドロップダウンリストボックス52は、その右端に示されているリストボタンを押下することにより、ジョブタイプ情報のリストが表示され、当該リストからジョブタイプ情報を選択することが出来るコントロールである。
【0057】
リストボックス53は、ドロップダウンリストボックス51内に示されているユーザ名で識別されるユーザが、ドロップダウンリストボックス52内に示されているジョブタイプを指定して印刷装置10に記憶させた各リザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)に関するジョブ管理ファイル内のジョブ名、登録日及び印刷部数(以下、これらの情報のことを、登録ジョブ提示情報と表記する)が、リスト表示されるコントロールである。
【0058】
さらに、このリストボックス53は、内部に示されている或る登録ジョブ提示情報が選択され、その登録ジョブ提示情報にて特定されるリザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)が、プレビューファイルが作成されているものであった場合には、プレビュー用画像表示領域55内に、そのプレビューファイル内のプレビュー用画像データに基づく画像表示が行われ、当該プレビューファイルのファイル名、対応するリザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)に関する用紙サイズ,印刷方向,解像度等が、情報表示領域54内に示され、選択された登録ジョブ提示情報内の印刷部数が、部数設定欄59内に示されるコントロールとなっている。
【0059】
具体的には、このQPJMページを表示しているホスト装置100(以下、通信対象ホストと表記する)は、或る登録ジョブ提示情報を選択する操作がなされた場合、印刷装置10から受信し自装置内に記憶しているQPJMページデータ内の情報に基づき、当該登録ジョブ提示情報が示しているリザーブジョブファイル(以下、ユーザ選択ジョブファイルと表記する)が、プレビューファイルが作成されていないもの、プレビューファイルが自装置内に作成されているもの、プレビューファイルが他のホスト装置100内に作成されているもののいずれであるかを特定する処理(以下、特定処理と表記する)を、行う。また、この特定処理時、通信対象ホストは、ユーザ選択ジョブファイルが、プレビューファイルが自装置内に作成されているものであった場合には、そのプレビューファイルのファイル名を特定する処理も行う。なお、この特定処理時に、実際に行われる処理は、選択された登録ジョブ提示情報に対応づけられている情報(プレビューファイルが作成されていないことを示す情報、自装置内に記憶されているプレビューファイルのファイル名を示す情報、プレビューファイルを印刷装置10から取得すべきことを示す情報のいずれか)を、印刷装置10から受信しているQPJMページデータから読み出すといったものである。
【0060】
そして、ユーザ選択ジョブファイルが、プレビューファイルが作成されていないものであった場合、通信対象ホストは、プレビュー用画像表示領域55内に、プレビューファイルが作成されていないことをユーザに知らせるための情報を表示する処理を行うとともに、部数設定欄59内に、選択された登録ジョブ提示情報内の印刷部数を表示する処理を行う。
【0061】
また、ユーザ選択ジョブファイルが、自装置内にプレビューファイルが作成されているものであった場合、通信対象ホストは、上記した特定処理にて特定したファイル名で識別される自装置内のファイル(すなわち、ユーザ選択ジョブファイルについてのプレビューファイル)からプレビュー用画像データを読み出して、読み出したプレビュー用画像データに応じた内容の画像をプレビュー用画像表示領域55内に表示する処理を行うと共に、情報表示領域54及び部数設定欄59の表示内容を、ユーザ選択ジョブファイルに応じたものに変更する処理を、行う。なお、通信対象ホストは、特定処理にて特定したファイル名で識別されるファイルが自装置内に存在していなかった場合(詳細は後述)には、プレビュー用画像を表示できないこと(プレビューファイルが既に削除されていること)をユーザに知らせるための情報をプレビュー用画像表示領域55内に表示する。
【0062】
一方、ユーザ選択ジョブファイルが、他のホスト装置100内にプレビューファイルが作成されているものであった場合、通信対象ホストは、選択された登録ジョブ提示情報を表す情報(本実施形態では、ユーザ名とジョブ名)を含めたプレビューファイルリクエスト(特定内容のHTTPリクエスト)を、印刷装置10に対して送信する。
【0063】
このプレビューファイルリクエストを受信した印刷装置10(制御部11)は、図7に示したように、ジョブ管理ファイルから、受信したプレビューファイルリクエストに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているプレビューファイル指定情報(図では、PVF指定情報)を、読み出す(ステップS201)。次いで、制御部11は、読み出したプレビューファイル指定情報にて特定されるプレビューファイル(図では、PVF)を、HDD28或いはホスト装置100から取得する処理(ステップS202)を、行う。
【0064】
プレビューファイルの取得に成功した場合(ステップS203;YES)、制御部11は、取得したプレビューファイルを通信対象ホストに返送(ステップS204)して、受信したプレビューファイルリクエストに対する処理を、終了する。プレビューファイルの取得に失敗した場合(ステップS203;YES)、すなわち、プレビューファイル指定情報にて特定されるプレビューファイルが或るホスト装置100に保持されているものであった場合において、そのホスト装置100との間で通信が行えなかった場合や、通信は行えたが当該ホスト装置100からプレビューファイルを取得できなかった場合、制御部11は、所定内容のプレビューファイル(PVF)非存在通知情報を通信対象ホストに返送(ステップS205)して、受信したプレビューファイルリクエストに対する処理を終える。
【0065】
一方、プレビューファイルリクエストを送信した通信対象ホストは、印刷装置10からプレビューファイル、プレビューファイル非存在通知情報が送信されてくるのを待機している。そして、プレビューファイルが送信されてきた場合には、そのプレビューファイル内のプレビュー用画像データに応じた画像をプレビュー用画像表示領域55内に表示し、プレビューファイル非存在通知情報が送信されてきた場合には、プレビュー用画像を表示できないことをユーザに知らせるための情報をプレビュー用画像表示領域55内に表示する。
【0066】
QPJMページ(図6)上の削除ボタン57は、或るリザーブジョブファイルをHDD28から削除したい場合に、ユーザが、そのリザーブジョブファイルに関する登録ジョブ提示情報を選択した後に押下すべきボタンである。この削除ボタン57が押下された際、通信対象ホストは、選択されている登録ジョブ提示情報に応じたユーザ名、ジョブ名及びジョブタイプ情報を含むジョブ削除リクエストを、印刷装置10に対して送信する。
【0067】
このジョブ削除リクエストを受信した制御部11は、図8に示したように、ジョブ管理ファイルから、受信したジョブ削除リクエスト内のユーザ名及びジョブ名に対応付けられているジョブID及びプレビューファイル指定情報を、読み出す(ステップS301)。次いで、制御部11は、読み出したジョブIDで識別されるリザーブジョブファイル(図では、RJF)を、HDD28から削除するとともに、ジョブID等を読み出したジョブ管理レコードをジョブ管理ファイルから削除する(ステップS302)。
【0068】
そして、制御部11は、読み出したプレビューファイル指定情報が“Null”であった場合(ステップS303;YES)には、受信したジョブ削除リクエストに対する処理を終える。一方、読み出したプレビューファイル指定情報が“Null”でなかった場合(ステップS303;NO)、制御部11は、当該プレビューファイル指定情報にて特定される,HDD28或いはホスト装置100に記憶されたプレビューファイルを削除するための処理(ステップS304)を、行う。その後、制御部11は、受信したジョブ削除リクエストに含まれていたユーザ名及びジョブタイプ情報と、内容を更新したジョブ管理ファイル内の情報とに基づき、削除済みのリザーブジョブファイルに関する登録ジョブ提示情報が示されないQPJMページが通信対象ホストに表示されることになるQPJMページデータを作成し、作成したQPJMページデータを通信対象ホストに返送(ステップS306)して、受信したプレビューファイルリクエストに対する処理を終える。
【0069】
そして、QPJMページ(図6)上のジョブ印刷ボタン58は、或るリザーブジョブファイルに基づく印刷を印刷装置10に行わせたい場合に、ユーザが、そのリザーブジョブファイルに関する登録ジョブ提示情報を選択した後(必要である場合には、部数設定欄59内に表示されている印刷部数を変更してから)、押下すべきボタンとなっている。この印刷ボタン62が押下された際、通信対象ホストは、選択されている登録ジョブ提示情報に応じたユーザ名及びジョブ名を含むとともに、部数設定欄59に設定されている数値を部数指定情報として含むジョブ印刷リクエストを、印刷装置10に対して送信する。
【0070】
このジョブ印刷リクエストを受信した制御部11は、図9に示したように、受信したジョブ印刷リクエストに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDをジョブ管理ファイルから読み出す(ステップS401)。そして、制御部11は、続くステップS402にて、読み出したジョブIDにて識別されるリザーブジョブファイルに基づく印刷を、受信したジョブ印刷リクエストに含まれる部数指定情報で指定されている部数だけ、印刷機構部13に行わせるための処理を、行う。
【0071】
次に、ユーティリティプログラム32の機能と、ユーティリティプログラム32を通じてユーザからリザーブジョブデータについての印刷開始指示を受け付けるために印刷装置10に付与されている機能とを、説明する。
【0072】
既に説明したように、本印刷システム(印刷装置10)用のユーティリティプログラム32としては、第1種ユーティリティプログラム32と第2種ユーティリティプログラム32とが、用意されている。
【0073】
まず、第1種ユーティリティプログラム32の機能と、第1種ユーティリティプログラム32に関係する印刷装置10の動作とを、説明する。
【0074】
第1種ユーティリティプログラム32は、図10に示したように、ユーザによって指定されたプレビューファイルの内容が示されたウィンドウ60を表示することが出来るプログラムとなっている。なお、第1種ユーティリティプログラム32は、起動した後に内容表示を行うべきプレビューファイルを指定することが出来るプログラムであると共に、デスクトップ上にショートカットアイコンを作成しておけば、そのショートカットアイコン上へ、内容表示を行うべきプレビューファイルアイコンをドラック&ドロップすることにより、当該プレビューファイルの内容表示を行わせることが出来るプログラムとなっている。
【0075】
このウィンドウ60上の削除ボタン61、部数設定欄62及びジョブ印刷ボタン63は、それぞれ、QJPMページ(図6)上の削除ボタン57、部数設定欄59及びジョブ印刷ボタン58に相当するアイテムである。すなわち、削除ボタン61は、ウィンドウ60内にプレビュー用画像が表示されているリザーブジョブデータ(リザーブジョブファイル)を印刷装置10内から削除したい場合に、ユーザが押下すべきボタンとなっている。また、ジョブ印刷ボタン63は、ウィンドウ60内にプレビュー用画像が表示されているリザーブジョブデータに基づく印刷を印刷装置10に行わせる際に、ユーザが押下すべきボタンなっており、部数設定欄62は、プレビューファイル内に設定されている印刷部数が初期値として示される欄であると共に、ユーザがそこに示される数値を変更することが出来る欄である。
【0076】
そして、第1種ユーティリティプログラム32は、削除ボタン61が押下された場合には、以下の処理を実行するプログラムとなっている。
【0077】
削除ボタン61が押下された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、内容表示を行っているプレビューファイル内に設定されているユーザ名及びジョブ名を含めたジョブ削除指示コマンドを、当該プレビューファイル内に設定されている印刷装置名で識別される機器(すなわち、印刷装置10)に対して送信する。
【0078】
この後、第1種ユーティリティプログラム32は、印刷装置10から、削除完了通知答情報或いは削除失敗通知情報(詳細は後述)が送信されてくるのを待機する。そして、第1種ユーティリティプログラム32は、削除完了通知答情報を受信した場合には、内容表示を行っているプレビューファイルを削除すると共に、ウィンドウ60の表示内容を、ジョブ名,プレビュー用画像等が示されていないものに変更する処理を行う。また、削除失敗通知情報を受信した場合、第1種ユーティリティプログラム32は、上記したリザーブジョブファイル非存在通知情報受信時と同内容の処理を、行う。すなわち、第1種ユーティリティプログラム32は、指示取得用ダイアログボックスを、ウィンドウ60上に表示する。そして、第1種ユーティリティプログラム32は、表示対象となっているプレビューファイルを削除することが指示された場合には、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去し、表示対象となっているプレビューファイルを削除し、ウィンドウ60の表示内容を、ジョブ名,プレビュー用画像等が示されていないものに変更するといった処理を、行う。一方、表示対象となっているプレビューファイルを削除しないことが指示された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去する処理のみを、行う。
【0079】
一方、制御部11は、上記したジョブ削除指示コマンドの受信時、図11にその手順を示した処理を行うように構成されている。
【0080】
すなわち、ジョブ削除指示コマンドを受信した制御部11は、それに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDのジョブ管理ファイルからの読み出しを試みる(ステップS501)。そのようなジョブIDがジョブ管理ファイルから読み出せた場合(ステップS502;YES)、制御部11は、当該ジョブIDにて識別されるリザーブジョブファイルをHDD28から消去すると共に、そのジョブIDを含んでいたジョブ管理レコードをジョブ管理ファイルから消去する処理(ステップS503)を行った後に、リザーブジョブファイルの削除が完了したことを示す削除完了通知情報を、ホスト装置100に返送する(ステップS504)。そして、制御部11は、受信したジョブ削除指示コマンドに対する処理を終える。
【0081】
一方、受信したジョブ削除指示コマンドに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDがジョブ管理ファイルから読み出せなかった場合(ステップS502;NO)、制御部11は、リザーブジョブファイルが存在していないため削除が行えなかったことを示す削除失敗通知情報を、ホスト装置100に返送(ステップS505)して、受信したジョブ削除指示コマンドに対する処理を終える。なお、この図にその手順を示した処理中に、受信したジョブ削除指示コマンドにて削除が指示されているリザーブジョブファイルが存在していない場合に対処するための処理(ステップS502,S505)が用意されている理由については、後述する。
【0082】
また、第1種ユーティリティプログラム32は、ジョブ印刷ボタン63(図10)が押下された場合、以下の処理を実行するプログラムともなっている。
【0083】
ジョブ印刷ボタン63が押下された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、ウィンドウ60内にその内容を表示しているプレビューファイルに設定されているユーザ名及びジョブ名(ウィンドウ60内に表示しているユーザ名及びジョブ名)を含むと共に、部数設定欄62に表示している数値を部数指定情報として含む所定形式のジョブ印刷指示コマンドを、当該プレビューファイル内に設定されている印刷装置名で識別される機器(すなわち、印刷装置10)に対して送信する。
【0084】
その後、第1種ユーティリティプログラム32は、印刷装置10から、印刷開始通知情報或いはリザーブジョブファイル非存在通知情報(詳細は後述)が送信されてくるのを待機し、印刷開始通知情報を受信した場合には、印刷が開始されたことをユーザに通知するためのダイアログボックスをウィンドウ60上に表示する。
【0085】
これに対して、リザーブジョブファイル非存在通知情報を受信した場合、第1種ユーティリティプログラム32は、リザーブジョブファイルが既に削除されていることをユーザに知らせるためのメッセージが示されていたダイアログボックスであると共に、表示対象となっているプレビューファイルを削除するか否かについての指示をユーザから得るための2つのボタンが設けられたダイアログボックスである指示取得用ダイアログボックスを、ウィンドウ60上に表示する。そして、第1種ユーティリティプログラム32は、表示対象となっているプレビューファイルを削除することが指示された場合には、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去し、表示対象となっているプレビューファイルを削除し、ウィンドウ60の表示内容を、ジョブ名,プレビュー用画像等が示されていないものに変更するといった処理を、行う。逆に、表示対象となっているプレビューファイルを削除しないことが指示された場合、第1種ユーティリティプログラム32は、指示取得用ダイアログボックスをウィンドウ60上から消去する処理のみを行う。
【0086】
一方、制御部11は、上記したジョブ印刷指示コマンドの受信時、図12に示した手順の処理を行うように構成されている。
【0087】
すなわち、ジョブ印刷指示コマンドを受信した制御部11は、まず、受信したジョブ印刷指示コマンドに含まれるユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDの,ジョブ管理ファイルからの読み出しを試みる(ステップS601)。そして、制御部11は、ジョブIDを読み出せた場合(ステップS602;YES)には、所定内容の印刷開始通知情報を通信対象ホストに送信(ステップS603)した後、読み出したジョブIDにて識別されるリザーブジョブファイルに基づく印刷を、受信したジョブ印刷指示コマンドに含まれる部数指定情報で指定されている部数だけ、印刷機構部13に行わせる(ステップS604)。そして、制御部11は、受信したジョブ印刷指示コマンドに対する処理を終える。
【0088】
これに対して、受信したジョブ印刷指示コマンドに含まれるユーザ名及びジョブ名と対応づけられているジョブIDをジョブ管理ファイルから読み出せなかった場合(ステップS602;NO)、制御部11は、所定内容のリザーブジョブファイル非存在通知情報を通信対象ホストに返送(ステップS605)して、受信したジョブ印刷指示コマンドに対する処理を終える。この図にその手順を示した処理中に、受信したジョブ印刷指示コマンドにて印刷が指示されているリザーブジョブファイルが存在していない場合に対処するための処理(ステップS602,S605)が用意されている理由についても、後述することにする。
【0089】
また、制御部11は、受信したジョブ削除指示コマンドに含まれていたユーザ名及びジョブ名に対応づけられているジョブIDがジョブ管理ファイルから読み出せなかった場合(ステップS602;NO)には、削除すべきリザーブジョブファイルが存在していないことを示す削除失敗通知情報を、ホスト装置100に返送(ステップS605)して、受信したジョブ削除指示コマンドに対する処理を終える。
【0090】
次に、第2種ユーティリティプログラム32の機能の説明を行う。
【0091】
第2種ユーティリティプログラム32は、レジストリに所定の情報を書き込む処理等を行うセットアッププログラムと共に提供されるプログラム(DLLファイル)となっている。そして、セットアッププログラム及び第2種ユーティリティプログラム32は、セットアッププログラムによる第2種ユーティリティプログラム32のセットアップが完了したホスト装置100を、ユーザが、図13(a)に示したように、エクスプローラにプレビューファイルアイコンを表示させた後、そのプロパティダイアログボックスを表示させる操作を行うと(プレビューファイルアイコンを右クリックして、コンテキストメニューを表示させた後、プロパティを選択すると)、図13(b)に示したような内容のプロパティダイアログボックス70が表示される装置として動作させることことが出来るプログラムとなっている。
【0092】
このプロパティダイアログボックス70に示されている“¥¥network¥printer1”、“Admin1”、“Calender”は、それぞれ、プレビューファイル内に設定されている印刷装置名、ユーザ名、ジョブ名である。また、部数設定欄71、印刷ボタン72は、それぞれ、第1種ユーティリティプログラム32が表示するウィンドウ60(図10)上の部数設定欄62、ジョブ印刷ボタン63に相当するアイテムとなっている。
【0093】
すなわち、印刷ボタン72が押下された場合、第2種ユーティリティプログラム32は、プロパティダイアログボックス70上に表示しているユーザ名及びジョブ名と、部数設定欄71に表示している数値を表す部数指定情報とを含めたジョブ印刷指示コマンド(第1種ユーティリティプログラム32により送信されるものと同じもの)を、当該プロパティダイアログボックス70上に表示しているプリンタ名で識別される機器(すなわち、印刷装置10)に対して送信する。
【0094】
その後、第2種ユーティリティプログラム32は、印刷装置10から、印刷開始通知情報或いはリザーブジョブファイル非存在通知情報が送信されてくるのを待機し、印刷開始通知情報を受信した場合には、印刷が開始されたことをユーザに通知するためのメッセージが示されたダイアログボックス(確認ボタンのみを有するもの)を、プロパティダイアログボックス70上に表示する。一方、ジョブファイル非存在通知情報を受信した場合、第2種ユーティリティプログラム32は、リザーブジョブファイルが存在していない(既に削除されている)ことをユーザに知らせるためのメッセージが示されたダイアログボックス(確認ボタンのみを有するもの)を、プロパティダイアログボックス70上に表示する。
【0095】
すなわち、本印刷システム内の各ホスト装置100内に作成されるプレビューファイルは、第1種/第2種ユーティリティプログラム32がインストールされている他のホスト装置100にコピーしても利用できるファイル(最初に保存された場所とは異なる場所に保存されていても、対応するリザーブジョブファイルに基づく印刷を印刷装置10に開始させるためのジョブ印刷指示コマンドを第1種/第2種ユーティリティプログラム32に送信させることが出来るファイル)となっている。そして、本印刷システムは、リザーブジョブファイルの削除指示を出すことが、このコピーが可能なプレビューファイルを用いても、Webブラウザを用いても行えるように構成されたシステムであるため、第1種/第2種ユーティリティプログラム32により送信されたジョブ印刷指示コマンドにて印刷が指示されたリザーブジョブファイルが印刷装置10内に存在しない場合や、ジョブ管理ファイル内プレビューファイル指定情報にて指定されるホスト装置100内のプレビューファイルが既に削除されている場合があるシステムとなっている。そのような場合にも印刷システムを正常に機能させるために(エラーで処理が中断しないようにするために)、制御部11が実行する各処理中を、存在しないことがあり得るファイルに関しては、そのファイルが存在しない場合に対処するための処理を含めてあるのである。
【0096】
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る印刷システムは、リザーブジョブデータを印刷装置10に対して送信するホスト装置100に、そのリザーブジョブデータについてのプレビューファイル(印刷指示用ファイルに相当)を作成させることが出来るシステムであるとともに、各ホスト装置100のユーザが、プレビューファイルを操作する(第1種/第2種ユーティリティプログラム32で開く)ことにより、そのプレビューファイル内の情報に基づくジョブ印刷指示コマンド(印刷指示コマンドに相当)が印刷装置10に対して送信され、その結果として、そのプレビューファイルに対応するリザーブジョブファイルに基づく印刷が印刷装置10にて開始されるシステムとなっている。そして、プレビューファイル内の情報に基づくジョブ印刷指示コマンドの送信時の処理は、印刷装置10から何ら情報を取得することなく実施される処理となっているので、本印刷システムは、印刷装置内に記憶されている各リザーブジョブデータに関する印刷指示を出す作業が短時間で完了するシステムとなっていると言うことが出来る。
【0097】
また、本実施形態に係る印刷システムの各ホスト装置100内に作成されるプレビューファイルは、他のホスト装置100にコピーしても利用できるファイルとなっている。このため、本印刷システムは、各ユーザが、自身が印刷装置10内に記憶させたリザーブジョブファイルを他ユーザに利用させるために、自身のホスト装置100内に作成されたプレビューファイルを当該他ユーザに提供しておく、といった形の利用が可能なシステムともなっている。
【0098】
<変形形態>
上記した印刷システムは、各種の変形を行うことが出来る。例えば、印刷装置10からプレビューファイルを作成する機能を取り除いておくとともに、印刷装置制御用プログラム31を、印刷装置10にプレビューファイルの作成を指示することができないプログラムとしておいても、良い。また、各ホスト装置100(印刷装置制御用プログラム31)は、プレビュー用画像データを含むプレビューファイルを作成するものであったが、印刷装置制御用プログラム31を、プレビュー用画像データを含まず、印刷装置名、ユーザ名、ジョブ名等のみを含むファイルを作成するものとしておいても良い。
【0099】
また、上記した印刷システムは、他のホスト装置100内に記憶されているプレビューファイルが、印刷装置10を介して、そのプレビューファイルを必要としているホスト装置100に供給されるシステムであったが、或るプレビューファイルを必要としているホスト装置100に対して、そのプレビューファイルに関するプレビューファイル指定情報が印刷装置10から渡され、渡されたプレビューファイル指定情報に基づき、ホスト装置100間でプレビューファイルの授受が行われるように、印刷システムを変形しておいても良い。
【0100】
また、上記した印刷システムは、ホスト装置100から送信されたリザーブジョブデータが、中間コード形式のリザーブジョブデータに変換されて印刷装置10内に記憶されるシステムであったが、ホスト装置100から送信されてきたリザーブジョブデータが、そのままの形で印刷装置10内に記憶されるように、システムを構成しておいても良い。また、ホスト装置100/印刷装置10にて作成されるプレビューファイルを、JPEGファイル以外のファイル(例えば、マルチページ形式のファイル)としておいても良い。また、印刷装置制御用プログラム31に、第1種/第2種ユーティリティプログラム32としての機能を付与しておいても良く、印刷装置制御用プログラム31、ユーティリティプログラム32により表示される動作条件設定ダイアログボックス、ウィンドウ60、プロパティダイアログボックス70の内容
(構成)を、上記したものと異なるものとしておいても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成の説明図である。
【図2】実施形態に係る印刷装置に記憶されているジョブ管理ファイルの説明図である。
【図3】実施形態に係る印刷装置制御用プログラムが表示する動作条件設定ダイアログボックスの説明図である。
【図4】実施形態に係る印刷装置制御用プログラムが印刷ジョブデータ送信時に行う処理の説明図である。
【図5】実施形態に係る印刷装置にて、印刷ジョブデータ受信時に実行される処理の流れ図である。
【図6】実施形態に係る印刷装置がWebブラウザに表示させることが出来るQJPMページの説明図である。
【図7】実施形態に係る印刷装置が、プレビューファイルリクエスト受信時に実行する処理の流れ図である。
【図8】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ削除リクエスト受信時に実行する処理の流れ図である。
【図9】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ印刷リクエスト受信時に実行する処理の流れ図である。
【図10】実施形態に係る第1種ユーティリティプログラムによって表示されるウィンドウの説明図である。
【図11】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ削除指示コマンド受信時に実行する処理の流れ図である。
【図12】実施形態に係る印刷装置が、ジョブ印刷指示コマンド受信時に実行する処理の流れ図である。
【図13】実施形態に係る第2種ユーティリティプログラムによって表示されるプロパティダイアログボックスの説明図である。
【符号の説明】
10 印刷装置、11 制御部、12 コントロールパネル、13 印刷機構部31 印刷装置制御用プログラム、32 ユーティリティプログラム
100 ホスト装置
Claims (4)
- 表示装置及び入力装置を有する1台以上のホスト装置と印刷装置とをネットワーク接続した印刷システムであって、
前記1台以上のホスト装置のそれぞれは、
印刷指示用ファイル記憶手段と、
印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含む、前記印刷装置に記憶させるためのリザーブジョブデータを生成して前記印刷装置に対して送信すると共に、当該リザーブジョブデータに含めた識別情報を含む印刷指示用ファイルを生成して前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶するリザーブジョブデータ生成送信手段と、
前記表示装置に前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルの名称を表示する機能、及び、前記入力装置に対して印刷指示用ファイルを指定する指定操作を含む印刷指示操作がなされたときに、当該指定操作にて指定された印刷指示用ファイル内の識別情報を含む印刷指示コマンドを前記印刷装置に対して送信する機能を有する印刷指示コマンド送信手段
とを、備え、
前記印刷装置は、
前記ホスト装置が送信した前記リザーブジョブデータを内部に記憶するための処理を行うリザーブジョブデータ処理手段と、
前記ホスト装置が送信した前記印刷指示コマンドを受信したときに、前記リザーブジョブデータ処理手段の処理により内部に記憶されている、受信した印刷指示コマンドに含まれる前記識別情報にて識別されるリザーブジョブデータに基づく印刷を実行する印刷実行手段
とを、備える
ことを特徴とする印刷システム。 - 前記ホスト装置の前記リザーブジョブデータ生成送信手段が、
印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して前記印刷装置に対して送信すると共に、当該識別情報と前記印刷物の概要を表す画像データとを含む印刷指示用ファイルを生成して前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶する手段であり、
前記ホスト装置の印刷指示コマンド送信手段が、
前記表示装置に前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルの名称を表示する機能、前記表示装置に前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶されている各印刷指示用ファイルに含まれる画像データに応じた画像を表示する機能、及び、前記入力装置に対して印刷指示用ファイルを指定する指定操作を含む印刷指示操作がなされたときに、当該指定操作にて指定された印刷指示用ファイル内の識別情報を含む印刷指示コマンドを前記印刷装置に対して送信する機能を有する手段である
ことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。 - 印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを受信したときに、そのリザーブジョブデータを内部に記憶する機能と、識別情報を含む所定形式の印刷指示コマンドを受信したときに、内部に記憶している、前記識別情報にて識別されるリザーブジョブデータに基づく印刷を行う機能とを有する印刷装置と接続されたコンピュータ上で実行される印刷制御用プログラムであって、
前記コンピュータを、
印刷指示用ファイル記憶手段と、
印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して前記印刷装置に対して送信すると共に、当該リザーブジョブデータに含めた識別情報を含む印刷指示用ファイルであって、所定のプログラムに、それに含まれる前記識別情報を含めた前記印刷指示コマンドを前記印刷装置に対して送信する処理を行わせることが出来る印刷指示用ファイルを生成して前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶するリザーブジョブデータ生成送信手段
とを、備える装置として動作させることを特徴とする印刷制御用プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記リザーブジョブデータ生成送信手段として、
印刷物の内容を規定する内容規定データとユニークな識別情報とを含むリザーブジョブデータを生成して前記印刷装置に対して送信すると共に、当該識別情報と前記印刷物の概要を表す画像データとを含む印刷指示用ファイルであって、前記所定のプログラムに、それに含まれる前記画像データに応じた画像を表示する処理と、それに含まれる前記識別情報を含めた前記印刷指示コマンドを前記印刷装置に対して送信する処理とを行わせることが出来る印刷指示用ファイルを生成して前記印刷指示用ファイル記憶手段に記憶する手段を備える装置として動作させる
ことを特徴とする請求項3記載の印刷制御用プログラム。
Priority Applications (2)
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