JP2004155383A - 車両用遮光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが操作を行なうことなく、適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整を行うことができる車両用遮光装置を提供する。
【解決手段】遮光装置1の制御回路2は、受光センサ4を介して取得した外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率を得るために可動側偏光板11をどれだけ回転させれば良いかを演算し、モータ10は、その演算結果に応じて可動側偏光板11を回転させて、固定側偏光板15の偏光方向を基準とする偏光方向角度を変化させる。
【選択図】 図1
【解決手段】遮光装置1の制御回路2は、受光センサ4を介して取得した外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率を得るために可動側偏光板11をどれだけ回転させれば良いかを演算し、モータ10は、その演算結果に応じて可動側偏光板11を回転させて、固定側偏光板15の偏光方向を基準とする偏光方向角度を変化させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられているフロントガラスを介して内部に入射しようとする外部光を遮光して、搭乗者が眩惑されることを防止するための車両用遮光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両たる自動車を運転する者が太陽光の直射を受けることにより、眩しさから運転に支障をきたすことは度々ある。そのような太陽光の直射を避けるため、例えば自動車では、フロントガラスの上方にサンバイザが配設されている。
【0003】
しかしながら、このサンバイザは、運転者が太陽光を眩しいと感じた時に手動で下ろすようになっている。そして、サンバイザを降ろした状態になるとフロントガラス上方の視界が遮られて圧迫感があることから、運転者は、自動車の走行方向が変化することで眩しさを感じなくなった場合には、直ちに元の位置に戻したくなるものである。その結果、例えば西日が差しているような時間帯に自動車を運転する際には、サンバイザを頻繁に上げ下ろしすることになり、運転者の注意が削がれてしまうという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するため、特許文献1には、一方の偏光フィルムの一面に対して他方の偏光フィルムを回転自在に重畳軸支して、ユーザが偏光度合いを加減できるようにした自動車用日よけが開示されている。また、特許文献2には、自動車用サンバイザの一部に窓を設け、それを塞ぐように一対の偏光板を取付けて、モータによりベルトまたは歯車を介して一方の偏光板を回転させることでユーザが偏光度合いを加減できるようにしたものが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
実開平7−28717号公報
【0006】
【特許文献2】
登録実用新案第3054331号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されている技術では、日差しが比較的弱い場合は日よけの偏光度合い(遮光度合い)を弱めることで視界の確保が良好となるが、その偏光度合いの調整はユーザが手動で行う必要がある。従って、日よけ自体の上げ下ろしは不要となるものの、それに代わって偏光度合いの調整が必要となることから、上記問題を解決するには有効ではない。
【0008】
また、特許文献2に開示されている技術では、2枚の偏光板による偏光度合いをモータ駆動によって調整可能であるが、この場合もユーザがスイッチを操作してモータ駆動させる必要があり、調整が難しく適切な偏光度合いを得ることは困難である。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが操作を行なわずとも、適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整を行うことができる車両用遮光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の車両用遮光装置は、車両用サンバイザの少なくとも一部分に設けられている窓部に重ね合わされた状態で配置され、何れか一方が回転可能に構成される2枚の偏光板と、
前記車両のフロントガラスを介して入射する外部光の強度を検出する受光強度検出手段と、
この受光強度検出手段によって出力される受光信号のレベルに応じて、前記2枚の偏光板を介して入射する外部光の透過率が設定されるように、前記一方の可動側偏光板の回転変位量を演算する演算手段と、
この演算手段によって演算された回転変位量に応じて、前記一方の可動側偏光板を回転させる駆動手段とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
斯様に構成すれば、演算手段は、外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率(遮光度合い)を得るためには可動側偏光板をどれだけ回転させれば良いかを演算する。そして、駆動手段は、その演算結果に応じて可動側偏光板を回転させる。すると、2枚の偏光板の間における偏光方向の相違状態によって、それらに対して入射する外部光の透過率が設定される。
【0012】
即ち、ユーザは、自ら操作を行なわずとも、外部光の受光強度に応じた適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整が行なわれるので、例えサンバイザを下ろしたままにしても、外部光の受光強度が低下して遮光が不要となった場合には、透過率を上昇させた遮光板を介して良好な視界を確保することが可能となる。従って、ユーザを、適切な遮光と視界の確保とを調整するために行なう操作から開放することができる。
【0013】
この場合、請求項2に記載したように、前記可動側偏光板の回転位置を検出する回転位置検出手段を備え、
前記演算手段を、前記受光信号のレベルと、前記回転位置検出手段によって検出される可動側偏光板の回転位置とに応じて、当該偏光板の回転方向と回転変位量とを演算するように構成しても良い。
【0014】
斯様に構成すれば、演算手段は、可動側偏光板の回転位置を常時検出することができる。従って、受光信号のレベルに応じて透過率が適切となる回転変位量を演算するために、演算手段が前回の演算結果を保持していたり、或いは、可動側偏光板を一々原点位置に復帰させる必要がなくなる。
【0015】
また、この場合、請求項3に記載したように、前記回転位置検出手段を、
円盤状をなす前記可動側偏光板の外周部に形成されている歯と噛み合って回転する歯車と、
この歯車の回転軸に結合される回転型可変抵抗器とで構成すると良い。斯様に構成すれば、可動側偏光板が回転した変位量に応じて歯車が回転し、回転型可変抵抗器の抵抗値が変化する。そして、その抵抗値は可動側偏光板の回転変位量を示す。即ち、可動側偏光板の回転中心部分に回転位置検出手段を配置しないので、偏光板を介して得られる視界を良好に確保することができる。
【0016】
以上において、請求項4に記載したように、前記受光強度検出手段を、前記フロントガラスの上端側に配置して、主に上方側より入射しようとする光を遮るための遮光壁を備える構成にすると良い。斯様に構成すれば、例えば時刻12時において天頂付近に位置する太陽の光は、車両の搭乗者の目に直接入射することがないので、遮光壁を備えることで、そのような検出不要である光の受光を回避したり、受光レベルを調整することができる。
【0017】
また、請求項5に記載したように、前記演算手段を、マイクロコンピュータで構成すると良い。斯様に構成すれば、マイクロコンピュータは、少なくとも受光信号のレベルをA/D変換してデジタルデータとして読み込み演算し、その演算結果を出力ポートを介して駆動手段に与える。従って、演算手段を小型に構成することができる。
【0018】
更に、請求項6に記載したように、前記サンバイザが格納位置にあることを検出する格納位置検出手段と、
前記格納位置検出手段が、前記サンバイザが格納位置にあることを検出した場合に、前記演算手段による回転変位量の演算処理を停止させる停止手段とを備える構成としても良い。即ち、サンバイザが格納位置にある場合は、偏光板の偏光度合いを調整する必要はない。従って、斯様に構成すれば、そのような場合に駆動手段によって可動側偏光板が回転されることが停止され、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0019】
また、この場合、請求項7に記載したように、前記格納位置検出手段を、前記サンバイザが格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成すると良い。斯様に構成すれば、サンバイザが格納位置に戻された場合、受光センサの受光部は天井面によって遮られるため光を殆ど受光しない状態となるので、サンバイザが格納位置に戻されたことを検出することができる。従って、格納位置検出手段を簡単に構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明を車両たる自動車に適用した場合の第1実施例について図1乃至図6を参照して説明する。図3は、車両用遮光装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。遮光装置1は、マイクロコンピュータよりなる制御回路(演算手段,停止手段)2を中心として構成されている。制御回路2には、自動車側に配置されているイグニッションスイッチ3,ECU(Electronic Control Unit)50,受光センサ(受光強度検出手段)4,回転位置センサ(回転位置検出手段)5及び格納センサ(格納位置検出手段)6から各種信号が出力されるようになっている。
【0021】
イグニッションスイッチ3は、自動車のエンジンを始動させる場合にユーザがキー操作してON,OFFさせるものである。ECU50は、自動車のエンジンやその他の電装品について制御を行うものであり、イグニッションスイッチ3がONされると各部の機能について初期診断を行なう。そして、その初期診断が終了すると、診断終了を示す信号を制御回路2に出力するようになっている。
【0022】
受光センサ4は、図2(a)に示すように、フロントガラス7の上端側ほぼ中央に配置されている。そして、受光センサ4は、図2(b)に示すように断面形状がコ字型をなす遮光ケース(遮光壁)8に収納されており、その受光面はフロントガラス7に向けられている。遮光ケース8は、受光センサ4に対して上方から入射しようとする太陽光の一部を遮るようになっている。尚、図2(a)では遮光ケース8の図示を省略している。また、図2(b)では遮光装置1の図示を省略している。
【0023】
回転位置センサ5及び格納センサ6は、図1に示すサンバイザ9の内部に配置されるものであり、詳細については後述する。
制御回路2は、スイッチ3並びにセンサ4〜6によって出力される各種信号に基づき演算を行うと、その演算結果に応じてDCモータ(駆動手段)10に駆動信号を出力する。モータ10が回転すると、サンバイザ9に配置されている可動側偏光板11が回転するように構成されている。
【0024】
図1は、遮光装置1(サンバイザ9の内部)の構成を示すものである。サンバイザ9は、自動車51における車室内の天井部分に取付けられている支持軸13によって上下方向に回動するようになっている。サンバイザ9の図中右端側には、電気部品や機構部品などが搭載された基板14が配置されており、その左側には、円形の窓部9Aが設けられている。そして、窓部9A部分には、矩形状をなす固定側偏光板15と、窓部9Aと略同径の円盤状に形成されてなる可動側偏光板11が重ね合わされて配置されている。
【0025】
可動側偏光板11の外周部には、角度120度分だけ歯11aが形成されており、その歯11aと噛み合う歯車16が設けられている。また、基板14にはDCモータ10が搭載されており、そのモータ10の回転軸には、2段歯車18の下段側に位置するウォームホイル19と噛み合うウォーム20が取付けられている。そして、2段歯車18の上段側に位置する歯車21は、歯車16と噛み合うようになっている。
【0026】
可動側偏光板11の左側上下には、可動側偏光板11を回転可能に支持するためのガイドローラ22,23が固定側偏光板15上に配置されている。即ち、可動側偏光板11は、歯車16とガイドローラ22,23とによる3点で支持されている。そして、モータ10が回転すると、その駆動力は、ウォーム20,ウォームホイル19、歯車18及び21並びに16,可動側偏光板11の歯11aへと伝達されて、可動側偏光板11が回転するように構成されている。尚、ウォーム20,ウォームホイル19、歯車18,21及び16,ガイドローラ22,23も駆動手段を構成している。
【0027】
そして、可動側偏光板11が回転すると、固定側偏光板15が有している偏光方向と可動側偏光板11が有している偏光方向とが変化するため、両者を通過する光の透過率が変化することになる。両者の偏光方向が一致している状態で透過率は最大となり、両者の偏光方向が直交している状態で透過率は最小となる。
【0028】
一例として、偏光板11,15に住友スリーエム株式会社の偏光フィルムHN38(厚さ寸法0.76mm)を用いると、両者の偏光方向が一致している場合の光の透過率は、光の波長に応じて概ね20%〜38%となり、両者の偏光方向が直交している場合の光の透過率は、概ね0.001%〜2.7%となる。従って、可動側偏光板11の回転変位量に応じて光の透過率は上記の範囲内で変化するようになる。
【0029】
また、可動側偏光板11の歯11aには、歯車24が噛み合うようにサンバイザ9側に配置されているが、その歯車24の回転軸は、回転型可変抵抗器(ロータリボリューム)25の回転軸に連結されている。従って、可動側偏光板11が回転すると、可変抵抗器25の回転軸も回転して抵抗値が変化するようになっており、歯車24と可変抵抗器25とが回転センサ5を構成している。そして、制御回路2は、その抵抗値の変化を端子電圧の変化として捉え、入力ポートよりA/D変換して読み込むようになっている。
【0030】
基板14には、制御回路2が搭載されていると共に、例えばフォトトランジスタなどの受光センサで構成される格納センサ6も搭載されている。格納センサ6は、サンバイザ9がユーザによって天井側に回動されて格納位置にある場合に、その天井面と対面する側に受光部が露出した状態で配置されている。
【0031】
即ち、サンバイザ9がユーザによって引き下げられた状態では、格納センサ6は、車室内の光を受光可能な状態にある。そして、サンバイザ9が格納位置に戻されると受光部が天井面によって塞がれるため、格納センサ6は車室内の光を受光できなくなる。そして、制御回路2は、格納センサ6の出力信号を回転位置センサ5と同様にA/D変換して読み込むので、後者の状態を検出することでサンバイザ9が格納位置に戻されたと判定することが可能となっている。
【0032】
尚、基板14に搭載されている各部品を電気的に動作させるための電源は、自動車51のバッテリ電源を降圧して生成しても良いし、サンバイザ9の内部に電池を配置して、その電池から供給するようにしても良い。
【0033】
次に、本実施例の作用について図4乃至図6をも参照して説明する。図4は、制御回路2による遮光制御処理の内容を示すフローチャートである。尚、可動側偏光板11の回転範囲は、固定側偏光板15と偏光方向を一致させた状態を原点とする0度から90度までの範囲であり、モータ10が正転すると原点位置からの回転変位量が増加し、モータ10が逆転すると回転変位量は減少するものとする。
【0034】
制御回路2は、ステップA1において遮光装置1の制御を開始するための判定処理を行ない、開始と判定した場合はステップA2〜A9の処理を実行する。そして、ステップA10において制御を終了するための判定処理を行なう。
【0035】
図5は、ステップA1における開始判定処理を示すフローチャートである。制御回路2は、イグニッションスイッチ3がON(ステップB1),ECU50による初期診断の終了(ステップB2),格納センサ6によるサンバイザ9の引き下ろし検出(ステップB3)の3つの条件が全て成立した場合に(「YES」)、図4のステップA2に移行して遮光制御を開始するようになっている。尚、ステップB2,B3で夫々「NO」と判断した場合は、ステップB1に戻るようにしても良い。また、ステップB2では、ECU50が初期診断を行なうと共に、制御回路2が遮光装置1のシステムについても初期診断を行なうようになっている。
【0036】
再び図4を参照して、制御回路2は遮光制御を開始すると、先ず、受光センサ4より出力される受光量電圧sensor_voltを読み込む(ステップA2)。そして、その光量電圧sensor_voltに応じて、サンバイザ9に配置された2枚の偏光板15,11を透過する外部光の透過率が適正な値となる可動側偏光板11の回転角度prop_angleを算出する(ステップA3)。例えば、光量電圧sensor_voltに応じて読み込まれるA/D変換電圧が0V〜4.5Vであるとすると、それに応じて回転角度prop_angleが0度〜90度となるようにリニアに設定する。
【0037】
次に、制御回路2は、可変抵抗器25の抵抗値rtr_regを読み出して(ステップA4)、その抵抗値rtr_regから現在の可動側偏光板11の回転角度crrt_angleを計算する(ステップA5)。それから、ステップA3で算出した回転角度prop_angleと、現在の回転角度crrt_angleとが等しいか否かを判定する(ステップA6)。この時点で、両者が等しければ (「YES」)、現在の偏光板15,11の透過率は外部光の受光強度に対して適正であるからステップA10の終了判定処理に移行する。
【0038】
一方、ステップA6において両者が等しくなければ (「NO」)、回転角度prop_angleと現在の回転角度crrt_angleとの大小を比較する(ステップA7)。前者が後者よりも大きい場合は(「YES」)、現在の偏光板15,11の透過率では光の遮光度合いが不足しており、運転者が外部光を眩しいと感じるグレア光であると判断できる。従って、この場合はモータ17を正転方向に回転させて透過率を減少させる(ステップA8)。
【0039】
逆に、前者が後者よりも小さい場合は(「NO」)、現在の偏光板15,11の透過率では光の遮光度合いが過剰であるから、透過率を増加させて偏光板15,11を介して得られる視界をより良好にすべきであると判断できる。従って、この場合はモータ17を逆転方向に回転させる(ステップA9)。
【0040】
ステップA8またはA9の実行後は、ステップA4に移行する。そして、再び抵抗値rtr_regを読み出して回転角度crrt_angleを計算し、回転角度prop_angleと等しいか否かを判定する。両者が等しければ(ステップA6,「YES」)ステップA10に移行し、両者が等しくなければ等しくなるまで上記のプロセスを繰り返す。
【0041】
図6は、ステップA10における終了判定処理の内容を示すフローチャートである。制御回路2は、イグニッションスイッチ3がOFF(ステップC1),格納センサ6によるサンバイザ9の格納(若しくは、サイドウインドウ(窓)側に移動された状態の)検出(ステップC2)の2つの条件の内、何れか一方が成立した場合に(「YES」)、図4におけるステップA1の開始判定処理に移行する。そして、2つの条件の内、何れも不成立であれば(「NO」)ステップA2に移行して、遮光制御処理を継続する。
【0042】
以上のように本実施例によれば、遮光装置1の制御回路2は、受光センサ4を介して取得した外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率を得るために可動側偏光板11をどれだけ回転させれば良いかを演算し、モータ10は、その演算結果に応じて可動側偏光板11を回転させて、固定側偏光板15の偏光方向を基準とする偏光方向角度を変化させるようにした。
【0043】
即ち、ユーザは、自ら操作を行なわずとも、外部光の受光強度に応じた適正な透過率が得られるように自動的に調整が行なわれるので、例えサンバイザ9を下ろしたままにしても、外部光の受光強度が低下して遮光が不要となった場合には、自動的に透過率が上昇した遮光板15,11を介して良好な視界を確保することが可能となる。従って、ユーザを、適切な遮光と視界の確保とを調整するために行なう操作から開放することができる。
【0044】
また、可動側偏光板11の回転位置を回転位置センサ5によって検出し、制御回路2は、受光信号のレベルと可動側偏光板11の回転位置とに応じて当該偏光板11の回転方向と回転変位量とを演算するようにした。従って、制御回路2は、可動側偏光板11の回転位置を常時検出することができるので、受光信号のレベルに応じて透過率が適切となる回転変位量を演算するために、制御回路2が前回の演算結果を保持していたり、或いは、可動側偏光板を一々原点位置に復帰させる必要がなくなる。
【0045】
そして、回転位置センサ5を、可動側偏光板11の外周部に形成されている歯11aと噛み合って回転する歯車24と、この歯車24の回転軸に結合される回転型可変抵抗器25とで構成した。従って、可動側偏光板11の回転中心部分に位置センサを配置することを回避でき、偏光板15,11を介して得られる視界を良好に確保することができる。
【0046】
また、本実施例によれば、受光センサ4を、フロントガラス7の左右方向の略中央で且つ上端側に配置して、主に上方側より入射しようとする光を遮る遮光ケース8の内部に配置したので、そのような検出不要である光の受光を回避したり、受光レベルを調整することができる。
【0047】
また、制御回路2をマイクロコンピュータで構成し、受光信号のレベルと可動側偏光板の回転位置とをA/D変換し、夫々デジタルデータとして読み込み演算し、その演算結果を出力ポートを介してモータ10に与えるようにしたので、制御回路2を小型に構成することができる。
【0048】
更に、格納センサ6を、サンバイザ9が格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成したので、極めて簡単な構成でサンバイザ9が格納位置にあるか否かを検出することができる。そして、制御回路2は、格納センサ6によってサンバイザ9が格納位置にあることを検出すると、回転変位量prop_angleの算出を停止し、モータ10による可動側偏光板11の回転制御を停止させるので、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0049】
(第2実施例)
図7乃至図9は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。遮光装置31の構成を示す図7において、モータ(駆動手段)32は、第1実施例におけるDCモータ10とは異なり、ステッピングモータで構成されている。そして、回転位置センサ5は削除されている。また、制御回路2は、制御回路(演算手段,停止手段)2Aに置き換わっている。
【0050】
即ち、第2実施例では、可動側偏光板11の回転変位量は、制御回路2Aがモータ32に出力する駆動パルス信号数に応じて定まる。従って、制御回路2Aは、自身が出力した駆動パルス信号数によって可動側偏光板11の回転変位量を把握することができる。
【0051】
図8に示す遮光制御のフローチャートでは、ステップA4,A5に代えて、ステップA11,A12が配置されている。ステップA11において、制御回路2Aは、可動側偏光板11の回転角度crrt_angleをメモリから読み出すようになっている。そして、続くステップA12では、回転角度prop_angleと回転角度crrt_angleとの差分値diff_angleを算出する。
【0052】
次のステップA7では、差分値diff_angleの演算結果が正か(「YES」)負か(「NO」)との判定となる。演算結果が正であれば(「YES」)、可動側偏光板11を差分値diff_angleだけ正転させ(ステップA13)、演算結果が負であれば(「NO」)可動側偏光板11を差分値diff_angleだけ逆転させる(ステップA14)。
【0053】
ステップA13,A14の実行後はステップA15に移行し、制御回路2Aは、可動側偏光板11を回転させた結果たる現在の回転角度をcrrt_angleとしてメモリに書き込んで記憶させる(ステップA15)。それから、ステップA10’に移行する。
【0054】
また、図8に示すステップA10’の終了判定処理では、制御回路2AがステップC1,C2の何れかにおいて「YES」と判断すると、可動側偏光板11を原点位置(0度)に復帰させる(ステップC3)。それから、ステップA1に移行する。
【0055】
以上のように第2実施例によれば、可動側偏光板11をステッピングモータ32を用いて回転駆動するようにしたので、回転位置検出手段を不要として構成をより簡単にすることができる。
【0056】
本発明は上記しかつ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
ステップA5において角度crrt_angleを計算する代わりに、抵抗値rtr_regとの対応変換テーブルを制御回路2のメモリに記憶させておき、対応するテーブル値を読み出すようにしても良い。
第2実施例において、制御回路2Aの内部メモリの記憶内容が保持され続けるのであれば、ステップC3は削除しても良い。
また、第2実施例において、ステッピングモータ32に限ることなく、回転変位量が把握可能なサーボモータを用いても良い。
演算手段や停止手段は、マイクロコンピュータで構成するものに限ることなく、アナログ的に信号処理を行なう回路で構成しても良い。
格納位置検出手段は、メカニカルなスイッチで構成しても良い。
また、格納位置検出手段は必要に応じて設ければ良く、例えば、その代わりに、遮光装置にユーザが手動で操作するための電源スイッチを設けても良い。
【0057】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通りであり、以下の効果を奏する。
請求項1記載の車両用遮光装置によれば、演算手段は、外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率を得るためには可動側偏光板をどれだけ回転させれば良いかを演算し、駆動手段は、その演算結果に応じて可動側偏光板を回転させる。即ち、ユーザは、自ら操作を行なわずとも外部光の受光強度に応じた適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整が行なわれるので、例えサンバイザを下ろしたままにしても、外部光の受光強度が低下して遮光が不要となった場合には、透過率が自動的に上昇した遮光板を介して良好な視界を確保することが可能となる。従って、ユーザを、適切な遮光と視界の確保とを調整するために行なう操作から開放することができる。
【0058】
請求項2記載の車両用遮光装置によれば、演算手段は、受光信号のレベルと、回転位置検出手段によって検出される可動側偏光板の回転位置とに応じて、当該偏光板の回転方向と回転変位量とを演算するので、受光信号のレベルに応じて透過率が適切となる回転変位量を演算するために、演算手段が前回の演算結果を保持していたり、或いは、可動側偏光板を一々原点位置に復帰させる必要がなくなる。
【0059】
請求項3記載の車両用遮光装置によれば、回転位置検出手段を、円盤状をなす可動側偏光板の外周部に形成されている歯と噛み合って回転する歯車と、この歯車の回転軸に結合される回転型可変抵抗器とで構成したので、偏光板を介して得られる視界を良好に確保することができる。
【0060】
請求項4記載の車両用遮光装置によれば、受光強度検出手段を、フロントガラスの上端側に配置し、主に上方側より入射しようとする光を遮るための遮光壁を備えたので、検出不要である光の受光を回避したり、受光レベルを調整することができる。
【0061】
請求項5記載の車両用遮光装置によれば、演算手段を、マイクロコンピュータを用いて小型に構成することができる。
請求項6記載の車両用遮光装置によれば、停止手段は、サンバイザが格納位置にあることを検出した場合に、演算手段による回転変位量の演算を停止させるので、駆動手段が可動側偏光板を回転させることなく、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0062】
請求項7記載の車両用遮光装置によれば、格納位置検出手段を、サンバイザが格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成したので、格納位置検出手段を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車に適用した場合の第1実施例であり、遮光装置の構成を示す図
【図2】(a)は遮光装置の取付け位置を示す自動車の正面図、(b)は自動車のフロントガラス付近の縦断側面図
【図3】車両用遮光装置の電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】制御回路による遮光制御処理の内容を示すフローチャート
【図5】ステップA1における開始判定処理を示すフローチャート
【図6】ステップA10における終了判定処理を示すフローチャート
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】図4相当図
【図9】図6相当図
【符号の説明】
1は車両用遮光装置、2,2Aは制御回路(演算手段,停止手段)、4は受光センサ(受光強度検出手段)、5は回転位置センサ(回転位置検出手段)、6は格納センサ(格納位置検出手段)、7はフロントガラス、8は遮光ケース(遮光壁)、9はサンバイザ、10はモータ(駆動手段)、11は可動側偏光板、11aは歯、15は固定側偏光板、24は歯車、25は回転型可変抵抗器、31は車両用遮光装置、32はステッピングモータ(駆動手段)、51は自動車(車両)を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられているフロントガラスを介して内部に入射しようとする外部光を遮光して、搭乗者が眩惑されることを防止するための車両用遮光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両たる自動車を運転する者が太陽光の直射を受けることにより、眩しさから運転に支障をきたすことは度々ある。そのような太陽光の直射を避けるため、例えば自動車では、フロントガラスの上方にサンバイザが配設されている。
【0003】
しかしながら、このサンバイザは、運転者が太陽光を眩しいと感じた時に手動で下ろすようになっている。そして、サンバイザを降ろした状態になるとフロントガラス上方の視界が遮られて圧迫感があることから、運転者は、自動車の走行方向が変化することで眩しさを感じなくなった場合には、直ちに元の位置に戻したくなるものである。その結果、例えば西日が差しているような時間帯に自動車を運転する際には、サンバイザを頻繁に上げ下ろしすることになり、運転者の注意が削がれてしまうという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するため、特許文献1には、一方の偏光フィルムの一面に対して他方の偏光フィルムを回転自在に重畳軸支して、ユーザが偏光度合いを加減できるようにした自動車用日よけが開示されている。また、特許文献2には、自動車用サンバイザの一部に窓を設け、それを塞ぐように一対の偏光板を取付けて、モータによりベルトまたは歯車を介して一方の偏光板を回転させることでユーザが偏光度合いを加減できるようにしたものが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
実開平7−28717号公報
【0006】
【特許文献2】
登録実用新案第3054331号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されている技術では、日差しが比較的弱い場合は日よけの偏光度合い(遮光度合い)を弱めることで視界の確保が良好となるが、その偏光度合いの調整はユーザが手動で行う必要がある。従って、日よけ自体の上げ下ろしは不要となるものの、それに代わって偏光度合いの調整が必要となることから、上記問題を解決するには有効ではない。
【0008】
また、特許文献2に開示されている技術では、2枚の偏光板による偏光度合いをモータ駆動によって調整可能であるが、この場合もユーザがスイッチを操作してモータ駆動させる必要があり、調整が難しく適切な偏光度合いを得ることは困難である。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが操作を行なわずとも、適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整を行うことができる車両用遮光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の車両用遮光装置は、車両用サンバイザの少なくとも一部分に設けられている窓部に重ね合わされた状態で配置され、何れか一方が回転可能に構成される2枚の偏光板と、
前記車両のフロントガラスを介して入射する外部光の強度を検出する受光強度検出手段と、
この受光強度検出手段によって出力される受光信号のレベルに応じて、前記2枚の偏光板を介して入射する外部光の透過率が設定されるように、前記一方の可動側偏光板の回転変位量を演算する演算手段と、
この演算手段によって演算された回転変位量に応じて、前記一方の可動側偏光板を回転させる駆動手段とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
斯様に構成すれば、演算手段は、外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率(遮光度合い)を得るためには可動側偏光板をどれだけ回転させれば良いかを演算する。そして、駆動手段は、その演算結果に応じて可動側偏光板を回転させる。すると、2枚の偏光板の間における偏光方向の相違状態によって、それらに対して入射する外部光の透過率が設定される。
【0012】
即ち、ユーザは、自ら操作を行なわずとも、外部光の受光強度に応じた適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整が行なわれるので、例えサンバイザを下ろしたままにしても、外部光の受光強度が低下して遮光が不要となった場合には、透過率を上昇させた遮光板を介して良好な視界を確保することが可能となる。従って、ユーザを、適切な遮光と視界の確保とを調整するために行なう操作から開放することができる。
【0013】
この場合、請求項2に記載したように、前記可動側偏光板の回転位置を検出する回転位置検出手段を備え、
前記演算手段を、前記受光信号のレベルと、前記回転位置検出手段によって検出される可動側偏光板の回転位置とに応じて、当該偏光板の回転方向と回転変位量とを演算するように構成しても良い。
【0014】
斯様に構成すれば、演算手段は、可動側偏光板の回転位置を常時検出することができる。従って、受光信号のレベルに応じて透過率が適切となる回転変位量を演算するために、演算手段が前回の演算結果を保持していたり、或いは、可動側偏光板を一々原点位置に復帰させる必要がなくなる。
【0015】
また、この場合、請求項3に記載したように、前記回転位置検出手段を、
円盤状をなす前記可動側偏光板の外周部に形成されている歯と噛み合って回転する歯車と、
この歯車の回転軸に結合される回転型可変抵抗器とで構成すると良い。斯様に構成すれば、可動側偏光板が回転した変位量に応じて歯車が回転し、回転型可変抵抗器の抵抗値が変化する。そして、その抵抗値は可動側偏光板の回転変位量を示す。即ち、可動側偏光板の回転中心部分に回転位置検出手段を配置しないので、偏光板を介して得られる視界を良好に確保することができる。
【0016】
以上において、請求項4に記載したように、前記受光強度検出手段を、前記フロントガラスの上端側に配置して、主に上方側より入射しようとする光を遮るための遮光壁を備える構成にすると良い。斯様に構成すれば、例えば時刻12時において天頂付近に位置する太陽の光は、車両の搭乗者の目に直接入射することがないので、遮光壁を備えることで、そのような検出不要である光の受光を回避したり、受光レベルを調整することができる。
【0017】
また、請求項5に記載したように、前記演算手段を、マイクロコンピュータで構成すると良い。斯様に構成すれば、マイクロコンピュータは、少なくとも受光信号のレベルをA/D変換してデジタルデータとして読み込み演算し、その演算結果を出力ポートを介して駆動手段に与える。従って、演算手段を小型に構成することができる。
【0018】
更に、請求項6に記載したように、前記サンバイザが格納位置にあることを検出する格納位置検出手段と、
前記格納位置検出手段が、前記サンバイザが格納位置にあることを検出した場合に、前記演算手段による回転変位量の演算処理を停止させる停止手段とを備える構成としても良い。即ち、サンバイザが格納位置にある場合は、偏光板の偏光度合いを調整する必要はない。従って、斯様に構成すれば、そのような場合に駆動手段によって可動側偏光板が回転されることが停止され、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0019】
また、この場合、請求項7に記載したように、前記格納位置検出手段を、前記サンバイザが格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成すると良い。斯様に構成すれば、サンバイザが格納位置に戻された場合、受光センサの受光部は天井面によって遮られるため光を殆ど受光しない状態となるので、サンバイザが格納位置に戻されたことを検出することができる。従って、格納位置検出手段を簡単に構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明を車両たる自動車に適用した場合の第1実施例について図1乃至図6を参照して説明する。図3は、車両用遮光装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。遮光装置1は、マイクロコンピュータよりなる制御回路(演算手段,停止手段)2を中心として構成されている。制御回路2には、自動車側に配置されているイグニッションスイッチ3,ECU(Electronic Control Unit)50,受光センサ(受光強度検出手段)4,回転位置センサ(回転位置検出手段)5及び格納センサ(格納位置検出手段)6から各種信号が出力されるようになっている。
【0021】
イグニッションスイッチ3は、自動車のエンジンを始動させる場合にユーザがキー操作してON,OFFさせるものである。ECU50は、自動車のエンジンやその他の電装品について制御を行うものであり、イグニッションスイッチ3がONされると各部の機能について初期診断を行なう。そして、その初期診断が終了すると、診断終了を示す信号を制御回路2に出力するようになっている。
【0022】
受光センサ4は、図2(a)に示すように、フロントガラス7の上端側ほぼ中央に配置されている。そして、受光センサ4は、図2(b)に示すように断面形状がコ字型をなす遮光ケース(遮光壁)8に収納されており、その受光面はフロントガラス7に向けられている。遮光ケース8は、受光センサ4に対して上方から入射しようとする太陽光の一部を遮るようになっている。尚、図2(a)では遮光ケース8の図示を省略している。また、図2(b)では遮光装置1の図示を省略している。
【0023】
回転位置センサ5及び格納センサ6は、図1に示すサンバイザ9の内部に配置されるものであり、詳細については後述する。
制御回路2は、スイッチ3並びにセンサ4〜6によって出力される各種信号に基づき演算を行うと、その演算結果に応じてDCモータ(駆動手段)10に駆動信号を出力する。モータ10が回転すると、サンバイザ9に配置されている可動側偏光板11が回転するように構成されている。
【0024】
図1は、遮光装置1(サンバイザ9の内部)の構成を示すものである。サンバイザ9は、自動車51における車室内の天井部分に取付けられている支持軸13によって上下方向に回動するようになっている。サンバイザ9の図中右端側には、電気部品や機構部品などが搭載された基板14が配置されており、その左側には、円形の窓部9Aが設けられている。そして、窓部9A部分には、矩形状をなす固定側偏光板15と、窓部9Aと略同径の円盤状に形成されてなる可動側偏光板11が重ね合わされて配置されている。
【0025】
可動側偏光板11の外周部には、角度120度分だけ歯11aが形成されており、その歯11aと噛み合う歯車16が設けられている。また、基板14にはDCモータ10が搭載されており、そのモータ10の回転軸には、2段歯車18の下段側に位置するウォームホイル19と噛み合うウォーム20が取付けられている。そして、2段歯車18の上段側に位置する歯車21は、歯車16と噛み合うようになっている。
【0026】
可動側偏光板11の左側上下には、可動側偏光板11を回転可能に支持するためのガイドローラ22,23が固定側偏光板15上に配置されている。即ち、可動側偏光板11は、歯車16とガイドローラ22,23とによる3点で支持されている。そして、モータ10が回転すると、その駆動力は、ウォーム20,ウォームホイル19、歯車18及び21並びに16,可動側偏光板11の歯11aへと伝達されて、可動側偏光板11が回転するように構成されている。尚、ウォーム20,ウォームホイル19、歯車18,21及び16,ガイドローラ22,23も駆動手段を構成している。
【0027】
そして、可動側偏光板11が回転すると、固定側偏光板15が有している偏光方向と可動側偏光板11が有している偏光方向とが変化するため、両者を通過する光の透過率が変化することになる。両者の偏光方向が一致している状態で透過率は最大となり、両者の偏光方向が直交している状態で透過率は最小となる。
【0028】
一例として、偏光板11,15に住友スリーエム株式会社の偏光フィルムHN38(厚さ寸法0.76mm)を用いると、両者の偏光方向が一致している場合の光の透過率は、光の波長に応じて概ね20%〜38%となり、両者の偏光方向が直交している場合の光の透過率は、概ね0.001%〜2.7%となる。従って、可動側偏光板11の回転変位量に応じて光の透過率は上記の範囲内で変化するようになる。
【0029】
また、可動側偏光板11の歯11aには、歯車24が噛み合うようにサンバイザ9側に配置されているが、その歯車24の回転軸は、回転型可変抵抗器(ロータリボリューム)25の回転軸に連結されている。従って、可動側偏光板11が回転すると、可変抵抗器25の回転軸も回転して抵抗値が変化するようになっており、歯車24と可変抵抗器25とが回転センサ5を構成している。そして、制御回路2は、その抵抗値の変化を端子電圧の変化として捉え、入力ポートよりA/D変換して読み込むようになっている。
【0030】
基板14には、制御回路2が搭載されていると共に、例えばフォトトランジスタなどの受光センサで構成される格納センサ6も搭載されている。格納センサ6は、サンバイザ9がユーザによって天井側に回動されて格納位置にある場合に、その天井面と対面する側に受光部が露出した状態で配置されている。
【0031】
即ち、サンバイザ9がユーザによって引き下げられた状態では、格納センサ6は、車室内の光を受光可能な状態にある。そして、サンバイザ9が格納位置に戻されると受光部が天井面によって塞がれるため、格納センサ6は車室内の光を受光できなくなる。そして、制御回路2は、格納センサ6の出力信号を回転位置センサ5と同様にA/D変換して読み込むので、後者の状態を検出することでサンバイザ9が格納位置に戻されたと判定することが可能となっている。
【0032】
尚、基板14に搭載されている各部品を電気的に動作させるための電源は、自動車51のバッテリ電源を降圧して生成しても良いし、サンバイザ9の内部に電池を配置して、その電池から供給するようにしても良い。
【0033】
次に、本実施例の作用について図4乃至図6をも参照して説明する。図4は、制御回路2による遮光制御処理の内容を示すフローチャートである。尚、可動側偏光板11の回転範囲は、固定側偏光板15と偏光方向を一致させた状態を原点とする0度から90度までの範囲であり、モータ10が正転すると原点位置からの回転変位量が増加し、モータ10が逆転すると回転変位量は減少するものとする。
【0034】
制御回路2は、ステップA1において遮光装置1の制御を開始するための判定処理を行ない、開始と判定した場合はステップA2〜A9の処理を実行する。そして、ステップA10において制御を終了するための判定処理を行なう。
【0035】
図5は、ステップA1における開始判定処理を示すフローチャートである。制御回路2は、イグニッションスイッチ3がON(ステップB1),ECU50による初期診断の終了(ステップB2),格納センサ6によるサンバイザ9の引き下ろし検出(ステップB3)の3つの条件が全て成立した場合に(「YES」)、図4のステップA2に移行して遮光制御を開始するようになっている。尚、ステップB2,B3で夫々「NO」と判断した場合は、ステップB1に戻るようにしても良い。また、ステップB2では、ECU50が初期診断を行なうと共に、制御回路2が遮光装置1のシステムについても初期診断を行なうようになっている。
【0036】
再び図4を参照して、制御回路2は遮光制御を開始すると、先ず、受光センサ4より出力される受光量電圧sensor_voltを読み込む(ステップA2)。そして、その光量電圧sensor_voltに応じて、サンバイザ9に配置された2枚の偏光板15,11を透過する外部光の透過率が適正な値となる可動側偏光板11の回転角度prop_angleを算出する(ステップA3)。例えば、光量電圧sensor_voltに応じて読み込まれるA/D変換電圧が0V〜4.5Vであるとすると、それに応じて回転角度prop_angleが0度〜90度となるようにリニアに設定する。
【0037】
次に、制御回路2は、可変抵抗器25の抵抗値rtr_regを読み出して(ステップA4)、その抵抗値rtr_regから現在の可動側偏光板11の回転角度crrt_angleを計算する(ステップA5)。それから、ステップA3で算出した回転角度prop_angleと、現在の回転角度crrt_angleとが等しいか否かを判定する(ステップA6)。この時点で、両者が等しければ (「YES」)、現在の偏光板15,11の透過率は外部光の受光強度に対して適正であるからステップA10の終了判定処理に移行する。
【0038】
一方、ステップA6において両者が等しくなければ (「NO」)、回転角度prop_angleと現在の回転角度crrt_angleとの大小を比較する(ステップA7)。前者が後者よりも大きい場合は(「YES」)、現在の偏光板15,11の透過率では光の遮光度合いが不足しており、運転者が外部光を眩しいと感じるグレア光であると判断できる。従って、この場合はモータ17を正転方向に回転させて透過率を減少させる(ステップA8)。
【0039】
逆に、前者が後者よりも小さい場合は(「NO」)、現在の偏光板15,11の透過率では光の遮光度合いが過剰であるから、透過率を増加させて偏光板15,11を介して得られる視界をより良好にすべきであると判断できる。従って、この場合はモータ17を逆転方向に回転させる(ステップA9)。
【0040】
ステップA8またはA9の実行後は、ステップA4に移行する。そして、再び抵抗値rtr_regを読み出して回転角度crrt_angleを計算し、回転角度prop_angleと等しいか否かを判定する。両者が等しければ(ステップA6,「YES」)ステップA10に移行し、両者が等しくなければ等しくなるまで上記のプロセスを繰り返す。
【0041】
図6は、ステップA10における終了判定処理の内容を示すフローチャートである。制御回路2は、イグニッションスイッチ3がOFF(ステップC1),格納センサ6によるサンバイザ9の格納(若しくは、サイドウインドウ(窓)側に移動された状態の)検出(ステップC2)の2つの条件の内、何れか一方が成立した場合に(「YES」)、図4におけるステップA1の開始判定処理に移行する。そして、2つの条件の内、何れも不成立であれば(「NO」)ステップA2に移行して、遮光制御処理を継続する。
【0042】
以上のように本実施例によれば、遮光装置1の制御回路2は、受光センサ4を介して取得した外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率を得るために可動側偏光板11をどれだけ回転させれば良いかを演算し、モータ10は、その演算結果に応じて可動側偏光板11を回転させて、固定側偏光板15の偏光方向を基準とする偏光方向角度を変化させるようにした。
【0043】
即ち、ユーザは、自ら操作を行なわずとも、外部光の受光強度に応じた適正な透過率が得られるように自動的に調整が行なわれるので、例えサンバイザ9を下ろしたままにしても、外部光の受光強度が低下して遮光が不要となった場合には、自動的に透過率が上昇した遮光板15,11を介して良好な視界を確保することが可能となる。従って、ユーザを、適切な遮光と視界の確保とを調整するために行なう操作から開放することができる。
【0044】
また、可動側偏光板11の回転位置を回転位置センサ5によって検出し、制御回路2は、受光信号のレベルと可動側偏光板11の回転位置とに応じて当該偏光板11の回転方向と回転変位量とを演算するようにした。従って、制御回路2は、可動側偏光板11の回転位置を常時検出することができるので、受光信号のレベルに応じて透過率が適切となる回転変位量を演算するために、制御回路2が前回の演算結果を保持していたり、或いは、可動側偏光板を一々原点位置に復帰させる必要がなくなる。
【0045】
そして、回転位置センサ5を、可動側偏光板11の外周部に形成されている歯11aと噛み合って回転する歯車24と、この歯車24の回転軸に結合される回転型可変抵抗器25とで構成した。従って、可動側偏光板11の回転中心部分に位置センサを配置することを回避でき、偏光板15,11を介して得られる視界を良好に確保することができる。
【0046】
また、本実施例によれば、受光センサ4を、フロントガラス7の左右方向の略中央で且つ上端側に配置して、主に上方側より入射しようとする光を遮る遮光ケース8の内部に配置したので、そのような検出不要である光の受光を回避したり、受光レベルを調整することができる。
【0047】
また、制御回路2をマイクロコンピュータで構成し、受光信号のレベルと可動側偏光板の回転位置とをA/D変換し、夫々デジタルデータとして読み込み演算し、その演算結果を出力ポートを介してモータ10に与えるようにしたので、制御回路2を小型に構成することができる。
【0048】
更に、格納センサ6を、サンバイザ9が格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成したので、極めて簡単な構成でサンバイザ9が格納位置にあるか否かを検出することができる。そして、制御回路2は、格納センサ6によってサンバイザ9が格納位置にあることを検出すると、回転変位量prop_angleの算出を停止し、モータ10による可動側偏光板11の回転制御を停止させるので、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0049】
(第2実施例)
図7乃至図9は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。遮光装置31の構成を示す図7において、モータ(駆動手段)32は、第1実施例におけるDCモータ10とは異なり、ステッピングモータで構成されている。そして、回転位置センサ5は削除されている。また、制御回路2は、制御回路(演算手段,停止手段)2Aに置き換わっている。
【0050】
即ち、第2実施例では、可動側偏光板11の回転変位量は、制御回路2Aがモータ32に出力する駆動パルス信号数に応じて定まる。従って、制御回路2Aは、自身が出力した駆動パルス信号数によって可動側偏光板11の回転変位量を把握することができる。
【0051】
図8に示す遮光制御のフローチャートでは、ステップA4,A5に代えて、ステップA11,A12が配置されている。ステップA11において、制御回路2Aは、可動側偏光板11の回転角度crrt_angleをメモリから読み出すようになっている。そして、続くステップA12では、回転角度prop_angleと回転角度crrt_angleとの差分値diff_angleを算出する。
【0052】
次のステップA7では、差分値diff_angleの演算結果が正か(「YES」)負か(「NO」)との判定となる。演算結果が正であれば(「YES」)、可動側偏光板11を差分値diff_angleだけ正転させ(ステップA13)、演算結果が負であれば(「NO」)可動側偏光板11を差分値diff_angleだけ逆転させる(ステップA14)。
【0053】
ステップA13,A14の実行後はステップA15に移行し、制御回路2Aは、可動側偏光板11を回転させた結果たる現在の回転角度をcrrt_angleとしてメモリに書き込んで記憶させる(ステップA15)。それから、ステップA10’に移行する。
【0054】
また、図8に示すステップA10’の終了判定処理では、制御回路2AがステップC1,C2の何れかにおいて「YES」と判断すると、可動側偏光板11を原点位置(0度)に復帰させる(ステップC3)。それから、ステップA1に移行する。
【0055】
以上のように第2実施例によれば、可動側偏光板11をステッピングモータ32を用いて回転駆動するようにしたので、回転位置検出手段を不要として構成をより簡単にすることができる。
【0056】
本発明は上記しかつ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
ステップA5において角度crrt_angleを計算する代わりに、抵抗値rtr_regとの対応変換テーブルを制御回路2のメモリに記憶させておき、対応するテーブル値を読み出すようにしても良い。
第2実施例において、制御回路2Aの内部メモリの記憶内容が保持され続けるのであれば、ステップC3は削除しても良い。
また、第2実施例において、ステッピングモータ32に限ることなく、回転変位量が把握可能なサーボモータを用いても良い。
演算手段や停止手段は、マイクロコンピュータで構成するものに限ることなく、アナログ的に信号処理を行なう回路で構成しても良い。
格納位置検出手段は、メカニカルなスイッチで構成しても良い。
また、格納位置検出手段は必要に応じて設ければ良く、例えば、その代わりに、遮光装置にユーザが手動で操作するための電源スイッチを設けても良い。
【0057】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通りであり、以下の効果を奏する。
請求項1記載の車両用遮光装置によれば、演算手段は、外部光の受光強度に応じて、必要な光の透過率を得るためには可動側偏光板をどれだけ回転させれば良いかを演算し、駆動手段は、その演算結果に応じて可動側偏光板を回転させる。即ち、ユーザは、自ら操作を行なわずとも外部光の受光強度に応じた適切な偏光度合いが得られるように自動的に調整が行なわれるので、例えサンバイザを下ろしたままにしても、外部光の受光強度が低下して遮光が不要となった場合には、透過率が自動的に上昇した遮光板を介して良好な視界を確保することが可能となる。従って、ユーザを、適切な遮光と視界の確保とを調整するために行なう操作から開放することができる。
【0058】
請求項2記載の車両用遮光装置によれば、演算手段は、受光信号のレベルと、回転位置検出手段によって検出される可動側偏光板の回転位置とに応じて、当該偏光板の回転方向と回転変位量とを演算するので、受光信号のレベルに応じて透過率が適切となる回転変位量を演算するために、演算手段が前回の演算結果を保持していたり、或いは、可動側偏光板を一々原点位置に復帰させる必要がなくなる。
【0059】
請求項3記載の車両用遮光装置によれば、回転位置検出手段を、円盤状をなす可動側偏光板の外周部に形成されている歯と噛み合って回転する歯車と、この歯車の回転軸に結合される回転型可変抵抗器とで構成したので、偏光板を介して得られる視界を良好に確保することができる。
【0060】
請求項4記載の車両用遮光装置によれば、受光強度検出手段を、フロントガラスの上端側に配置し、主に上方側より入射しようとする光を遮るための遮光壁を備えたので、検出不要である光の受光を回避したり、受光レベルを調整することができる。
【0061】
請求項5記載の車両用遮光装置によれば、演算手段を、マイクロコンピュータを用いて小型に構成することができる。
請求項6記載の車両用遮光装置によれば、停止手段は、サンバイザが格納位置にあることを検出した場合に、演算手段による回転変位量の演算を停止させるので、駆動手段が可動側偏光板を回転させることなく、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0062】
請求項7記載の車両用遮光装置によれば、格納位置検出手段を、サンバイザが格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成したので、格納位置検出手段を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車に適用した場合の第1実施例であり、遮光装置の構成を示す図
【図2】(a)は遮光装置の取付け位置を示す自動車の正面図、(b)は自動車のフロントガラス付近の縦断側面図
【図3】車両用遮光装置の電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】制御回路による遮光制御処理の内容を示すフローチャート
【図5】ステップA1における開始判定処理を示すフローチャート
【図6】ステップA10における終了判定処理を示すフローチャート
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】図4相当図
【図9】図6相当図
【符号の説明】
1は車両用遮光装置、2,2Aは制御回路(演算手段,停止手段)、4は受光センサ(受光強度検出手段)、5は回転位置センサ(回転位置検出手段)、6は格納センサ(格納位置検出手段)、7はフロントガラス、8は遮光ケース(遮光壁)、9はサンバイザ、10はモータ(駆動手段)、11は可動側偏光板、11aは歯、15は固定側偏光板、24は歯車、25は回転型可変抵抗器、31は車両用遮光装置、32はステッピングモータ(駆動手段)、51は自動車(車両)を示す。
Claims (7)
- 車両用サンバイザの少なくとも一部分に設けられている窓部に重ね合わされた状態で配置され、何れか一方が回転可能に構成される2枚の偏光板と、
前記車両のフロントガラスを介して入射する外部光の強度を検出する受光強度検出手段と、
この受光強度検出手段によって出力される受光信号のレベルに応じて、前記2枚の偏光板を介して入射する外部光の透過率が設定されるように、前記一方の可動側偏光板の回転変位量を演算する演算手段と、
この演算手段によって演算された回転変位量に応じて、前記可動側偏光板を回転させる駆動手段とを備えてなることを特徴とする車両用遮光装置。 - 前記可動側偏光板の回転位置を検出する回転位置検出手段を備え、
前記演算手段は、前記受光信号のレベルと、前記回転位置検出手段によって検出される可動側偏光板の回転位置とに応じて、当該偏光板の回転方向と回転変位量とを演算することを特徴とする請求項1記載の車両用遮光装置。 - 前記回転位置検出手段は、
円盤状をなす前記可動側偏光板の外周部に形成されている歯と噛み合って回転する歯車と、
この歯車の回転軸に結合される回転型可変抵抗器とで構成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用遮光装置。 - 前記受光強度検出手段は、前記フロントガラスの上端側に配置されており、
前記受光強度検出手段に対して主に上方側より入射しようとする光を遮るための遮光壁を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用遮光装置。 - 前記演算手段は、マイクロコンピュータで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用遮光装置。
- 前記サンバイザが格納位置にあることを検出する格納位置検出手段と、
前記格納位置検出手段が、前記サンバイザが格納位置にあることを検出した場合に、前記演算手段による回転変位量の演算処理を停止させる停止手段とを備えてなることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両用遮光装置。 - 前記格納位置検出手段は、前記サンバイザが格納位置にある場合に、車室内の天井面と対面する側に受光部が配置される受光センサで構成されていることを特徴とする請求項6記載の車両用遮光装置。
Priority Applications (1)
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JP2002325322A JP2004155383A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 車両用遮光装置 |
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JP2002325322A JP2004155383A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 車両用遮光装置 |
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JP (1) | JP2004155383A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101870247A (zh) * | 2010-06-20 | 2010-10-27 | 励土峰 | 无眩光车辆灯光系统 |
ES2548915A1 (es) * | 2014-05-29 | 2015-10-21 | Sebastián Enrique Bendito Vallori | Visor con filtro discrecional de luz para el pilotaje nocturno de una aeronave apagafuegos en ejercicio de tal función |
CN105015309A (zh) * | 2015-08-12 | 2015-11-04 | 沈向安 | 带有偏光装置的汽车遮阳板 |
KR102268665B1 (ko) * | 2020-03-17 | 2021-06-23 | 사회복지법인 삼성생명공익재단 | 실내 감정 조절 블라인드, 실내 감정 조절 블라인드의 동작 방법, 및 컴퓨터 프로그램 |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002325322A patent/JP2004155383A/ja active Pending
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